JPH0225910Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、建物の出入口や窓等に設置されるパ
ネルシヤツタにおいて、多数のパネルを上下方向
一連状に連結してなるカーテンを、シヤツタの開
放時に上方のシヤツタケース内に折たたみ収納す
る装置に係るものである。

従来、パネルシヤツタは、多数のパネルを上下
方向一連状に、かつ屈折自在に連結してなるカー
テンと、このカーテンを巻取るために、建物の出
入口や窓等の開口部の上端部に配設されたシヤツ
タケース内に軸架した巻取軸と、カーテンを昇降
案内するために開口部の両側に立設された案内レ
ールとを備えて構成されており、開口部を開放す
る場合はカーテンを巻取軸にロール状に巻取り、
開口部を閉鎖する場合はカーテンを自重下降させ
るようになつている。

ところが、上記の如きカーテンを巻取軸にロー
ル状に巻取るものでは、カーテンが多数のパネル
を屈折自在に連結したものであるところから、巻
取軸におけるカーテンの巻取り径を小さくするこ
とが困難である。このため、シヤツタケースの高
さおよび奥行き寸法が大きくなりがちであり、開
口部の上方に十分な空間が得られない場所では、
シヤツタを設置することが容易でなく、または設
置することができない欠点があつた。

本考案は、上記の如き従来の実状に鑑み、その
不都合を解消することを目的とするものであつ
て、カーテンを昇降案内する案内レールと、カー
テンの昇降位置上方に設けた水平の収納支持レー
ルとの間に、各パネルを屈折可能に連結する屈折
連結軸の１つおきの両端に設けた屈折案内ローラ
を介して、カーテンを昇降させる収納駆動スプロ
ケツトを設置したことにより、シヤツタの開放時
にはカーテンを順次屈折させて水平方向に立て並
べて小空間にまとめて収納することができ、もつ
て、カーテンを収納する上部のシヤツタケースの
高さおよび奥行き寸法を小さくして、開口上部の
空間が狭い場所においてもシヤツタを容易に設置
することができるパネルシヤツタの収納装置を提
供しようとするものである。

本考案の構成を図面に示された一実施例につい
て説明すれば、第１図、第２図および第５図にお
いて、１はシヤツタのカーテンであつて、このカ
ーテン１は多数のパネル２を上下方向一連状に、
かつ屈折自在に連結してなるものであり、３はそ
れらの屈折連結軸である。上記カーテン１の両側
には、各パネル２を屈折可能に連結する屈折連結
軸３の間に一対のリンク４，４′がそれぞれ取付
けられており、この各一対のリンク４，４′間の
上記各屈折連結軸３には屈折案内ローラ５が回転
自在に枢着されている。また、各屈折連結軸３は
１つおきに外側の各リンク４′外に突出させ、そ
の各突出端部に移動案内ローラ６が回転自在に枢
着されている。７，７は案内レールであつて、こ
の案内レール７，７は、建物の開口部両側に垂直
に設置されている。そして、前記カーテン１の移
動案内ローラ６は案内レール７，７間に案内さ
れ、カーテン１は昇降自在となつている。

一方、第３図にも示すように、建物の開口部の
上方にはカーテン１を収納するシヤツタケース８
が設置されており、このシヤツタケース８内に
は、案内レール７，７の上端に続くカーテン１の
上昇位置に収納支持レール９が設けられている。
この収納支持レール９は、カーテン１の移動案内
ローラ６を受止め、それを順次屈折させて水平方
向に収納するためのものである。また、シヤツタ
ケース８内には、案内レール７，７の上端部と収
納支持レール９の始端部間に、屈折案内ローラ５
の走行路に臨ませて、第３図に示すように、カー
テン１の収納駆動スプロケツト１０が設置されて
おり、この収納駆動スプロケツト１０の外周に
は、各パネル２に設けられた屈折案内ローラ５に
対応する間隔で、複数の係止凹部１１が形成され
ている。収納駆動スプロケツト１０の軸１２には
コイルばね１３が嵌装されており、収納駆動スプ
ロケツト１０はコイルばね１３によつてカーテン
１の上昇方向に回転付勢されるようになつてい
る。なお、上記コイルばね１３に代えて軸１２に
モータを連動させ、収納駆動スプロケツト１０を
回転駆動するものとしてもよい。

叙上の如く構成されたパネルシヤツタにおい
て、建物の開口部を閉じているカーテン１を開放
するにあたり、それを上昇方向に押上げる操作を
すれば、収納駆動スプロケツト１０がコイルばね
１３に付勢されて回転し、屈折案内ローラ５が収
納駆動スプロケツト１０の係止凹部１１に係止し
てカーテン１が案内レール７，７に移動案内ロー
ラ６が案内されて上昇すると共に、収納駆動スプ
ロケツト１０の位置を越えると、移動案内ローラ
６が収納支持レール９に乗上るので、カーテン１
は順次屈折されて水平方向に収納される。

建物の開口部を閉じるには、カーテン１を引下
げれば、屈折状態で収納されているカーテン１
は、収納駆動スプロケツト１０を越える際に上下
方向一連状となり、移動案内ローラ６が案内レー
ル７，７に案内されてカーテン１は下降し、開口
部が閉鎖される。

このように、シヤツタケース８内に収納される
カーテン１は、収納駆動スプロケツト１０を越え
る際に直ちに屈折され、かつ後方の小空間にまと
めて立て並べた姿勢で収納されるので、シヤツタ
ケース８はその高さおよび奥行き寸法を小さくす
ることができる。このため、建物の開口上部の空
間が狭い場所においてもシヤツタを容易に設置す
ることができる。

これを要するに、本考案は、多数のパネルを上
下方向一連状に、かつ屈折自在に連結してなるカ
ーテンと、このカーテンを昇降案内する案内レー
ルと、カーテンの昇降位置上方に、カーテンの各
パネルを順次屈折させて水平方向に収納する収納
支持レールを備えたパネルシヤツタにおいて、カ
ーテンの両側にあつては、各パネルを屈折可能に
連結する屈折連結軸間にそれぞれ一対のリンクを
軸架し、この一対のリンク間の上記各屈折連結軸
に屈折案内ローラを設けると共に、１つおきの屈
折連結軸をリンク外へ突出延長し、その端部に、
各パネルの昇降位置では案内レールに案内され、
その収納位置では収納支持レール上を転動する移
動案内ローラを設け、さらに、前記案内レールの
上端部と収納支持レールの始端部間には、屈折案
内ローラに係止する係止凹部を介してそれらを駆
動するカーテンの収納駆動スプロケツトを設置し
たから、シヤツタの開放時にはカーテンを順次屈
折させて水平方向に立て並べて小空間にまとめて
収納することができ、カーテンを収納する上部の
シヤツタケースの高さ、および奥行き寸法を小さ
くして、開口上部の空間が狭い場所においてもシ
ヤツタを容易に設置することができる極めて有用
な実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るパネルシヤツタのカーテン
収納装置の一実施例を示すものであつて、第１図
は全体の概略斜視図、第２図は一部の正面図、第
３図は要部の縦断側面図、第４図は同上一部の正
面図、第５図はカーテンの縦断側面図である。 図中、１はカーテン、２はその多数のパネル、
３は屈折連結軸、４，４′は一対のリンク、５は
屈折案内ローラ、６は移動案内ローラ、７，７′
は案内レール、８はシヤツタケース、９は収納支
持レール、１０は収納駆動スプロケツト、１１は
係止凹部、１２は軸、１３はコイルばねである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数のパネルを上下方向一連状に、かつ屈折自
   在に連結してなるカーテンと、このカーテンを昇
   降案内する案内レールと、カーテンの昇降位置上
   方に、カーテンの各パネルを順次屈折させて水平
   方向に収納する収納支持レールを備えたパネルシ
   ヤツタにおいて、カーテンの両側にあつては、各
   パネルを屈折可能に連結する屈折連結軸間にそれ
   ぞれ一対のリンクを軸架し、この一対のリンク間
   の上記各屈折連結軸に屈折案内ローラを設けると
   共に、１つおきの屈折連結軸をリンク外へ突出延
   長し、その端部に、各パネルの昇降位置では案内
   レールに案内され、その収納位置では収納支持レ
   ール上を転動する移動案内ローラを設け、さら
   に、前記案内レールの上端部と収納支持レールの
   始端部間には、屈折案内ローラに係止する係止凹
   部を介してそれらを駆動するカーテンの収納駆動
   スプロケツトを設置したことを特徴とするパネル
   シヤツタのカーテン収納装置。