JPH11309715A - 液晶性樹脂ペレットおよびその製造方法 - Google Patents

液晶性樹脂ペレットおよびその製造方法

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JPH11309715A
JPH11309715A JP10119677A JP11967798A JPH11309715A JP H11309715 A JPH11309715 A JP H11309715A JP 10119677 A JP10119677 A JP 10119677A JP 11967798 A JP11967798 A JP 11967798A JP H11309715 A JPH11309715 A JP H11309715A
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秀之 梅津
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慎吾 藤野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、供給性、定量性に優れた液晶性樹脂
のペレットを得ることを課題とする。 【解決手段】流動可能な状態で吐出口を通したのち、切
断することにより得られる液晶性樹脂を含有するペレッ
トであってペレットの切断面と垂直方向の平均長さを
M、ペレット切断面のうち最も長い径(長径)の平均長
さをT、最も短い径(短径)の平均長さをZ、ペレット
の切断面と垂直方向の平均長さMの標準偏差を(Mσ)
としたとき、1mm≦M≦2.5mm、1mm≦T≦2.5mm、1mm
≦Z≦2.5mmかつMσ≦0.15、(M+T+Z)≦7mm、
(M−Z)≦0.5mm、(T−M)≧-0.1mmを満足するこ
とを特徴とするペレット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶性樹脂を含有
するペレットおよびその製造方法に関する。更に詳しく
は計量安定性に代表される供給性、定量性に優れた形状
をもつ液晶性樹脂を含有するペレットおよびそれを得る
ための製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年プラスチックの高性能化に対する要
求がますます高まり、種々の新規性能を有するポリマー
が数多く開発されているが、中でも分子鎖の平行な配列
を特徴とする光学異方性の液晶性樹脂が優れた流動性と
機械物性を有する点で注目されている。
【0003】液晶性樹脂の製造方法としては溶融重合法
(特開昭62−277427号公報)、塊状重合法(特
開昭57−151619号公報)、固相重合法(特開昭
60−190449号公報)等が知られ、機械強度等の
機能向上を目的とした無機フィラー、酸化防止剤、熱安
定剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、着色剤、可塑剤、
帯電防止剤、難燃剤など通常の添加剤や他の熱可塑性樹
脂の充填方法としては、押出機を使用した溶融混練法が
一般に知られている。
【0004】また、熱可塑性樹脂あるいは熱可塑性樹脂
組成物のペレットの製造方法としては、吐出口に設けら
れた吐出口を通した溶融ポリマーを紐状に押出し、冷却
水により冷却後、回転刃と固定刃を有するカッターを用
いペレット状に切断する方法(コールドカット法)が最
も一般的に用いられている。また、上記方法におけるペ
レットの収率をさらに向上させるためにトラフ内に溶融
ポリマーを紐状に流し、冷却水の存在下でカッターで切
断する方法などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶性
樹脂は他の熱可塑性樹脂に比べ冷却固化した時の弾性率
が高いこと、強靱な繊維質を有しているため単に上記の
方法を用いただけでは紐状物の断面長さが一定しなかっ
たり、あるいは切断時にペレットの割れを生じ、破片・
粉末の混入などによりペレットの形状が不揃いになり、
ペレット化収率が悪くなり、しかも得られたペレットは
成形機の原料投入口でのつまり、計量値のバラツキなど
のトラブルが発生しやすくなり、さらには成形品の不良
率の増加、金型内過充填による金型破損を招く可能性が
あることがわかった。
【0006】本発明は、上述の問題を解決し、計量安定
性に代表される供給性、定量性に優れた形状をもつペレ
ットを得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は(1)流動可能な状態
の液晶性樹脂を吐出口を通して吐出したのち、切断する
ことにより得られる液晶性樹脂ペレットであってペレッ
トの切断面と垂直な方向の平均長さをM、ペレット切断
面のうち最も長い径(長径)の平均長さをT、最も短い
径(短径)の平均長さをZ、ペレットの切断面と垂直な
方向の平均長さMの標準偏差を(Mσ)としたとき、1
mm≦M≦2.5mm、1mm≦T≦2.5mm、1mm≦Z≦2.5mmか
つMσ≦0.15、(M+T+Z)≦7mm、(M−Z)≦0.
5mm、(T−M)≧-0.1mmを満足することを特徴とする
液晶性樹脂ペレット、(2)液晶性樹脂がその配合成分
として充填剤をさらに含有するものである(1)記載の
液晶性樹脂ペレット、(3)充填剤の含有量が液晶性樹
脂100重量部に対して充填剤0.01〜200重量部
である(2)記載の液晶性樹脂ペレット、(4)充填剤
が無機フィラー、有機フィラー、添加剤および他の熱可
塑性樹脂から選ばれた1種以上である(2)または
(3)記載の液晶性ペレット、(5)液晶性樹脂がp−
ヒドロキシ安息香酸残基をその構造単位として含有する
液晶性樹脂である(1)〜(4)のいずれか1項記載の
液晶性樹脂ペレット、(6)液晶性樹脂がエチレンジオ
キシ単位をその構造単位として含有する液晶性樹脂であ
る(1)〜(5)いずれか1項記載の液晶性樹脂ペレッ
ト、(7)液晶性樹脂が下記構造単位(I) 、(II)、(II
I) および(IV)からなる液晶性ポリエステルである
(6)項記載の液晶性樹脂ペレット、
【化4】 (ただし式中のR1
【化5】 から選ばれた1種以上の基を示し、R2
【化6】 から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素
原子または塩素原子を示す。) (8)液晶性ポリエステルの各構造単位の存在比率が、
構造単位(I) および(II)の合計が構造単位(I) 、(II)お
よび(III) の合計に対して30〜95モル%、構造単位
(III) が構造単位(I) 、(II)および(III) の合計に対し
て70〜5モル%であり、構造単位(I) と(II)のモル比
[(I)/(II)]が75/25〜95/5であり、構造単位
(IV)と構造単位(II)および(III) の合計とが実質的に等
モルである(7)記載の液晶性樹脂ペレット、(9)流
動可能な状態の液晶性樹脂を吐出口を通して吐出した紐
状物を、引き取りローラーと移動刃と固定刃を有するカ
ッターにより切断するペレットの製造方法であって、引
き取りローラーの速度に対して移動刃の速度が1.1倍以
上2.0倍以下であることを特徴とする液晶性樹脂ペレッ
トの製造方法、(10)紐状物を冷却水により冷却した
後、気層を経由し、その後、カッターにより切断する
(9)記載の液晶性樹脂ペレットの製造方法、(11)
上記カッターの移動刃が回転刃であることを特徴とする
(9)〜(10)いずれか記載の液晶性樹脂ペレットの
製造方法、および(12)紐状物がさらに充填剤を含有
するものである(9)〜(11)のいずれか記載の液晶
性樹脂ペレットの製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の液晶性樹脂とは、溶融時
に異方性を形成し得るポリマーであり、液晶ポリエステ
ル、液晶ポリエステルアミド、液晶ポリカーボネート、
液晶ポリエステルエラストマーなどが挙げられ、なかで
も液晶ポリエステル、液晶ポリエステルアミドなどが好
ましく用いられる。
【0010】上記液晶性ポリエステルとしては、芳香族
オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族ジ
カルボニル単位、エチレンジオキシ単位などから選ばれ
た構造単位からなる異方性溶融相を形成するポリエステ
ルを挙げることができ、液晶性ポリエステルアミドとし
ては、上記構造単位と芳香族イミノカルボニル単位、芳
香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位などから選
ばれた構造単位からなる異方性溶融相を形成するポリエ
ステルアミドを挙げることができる。
【0011】本発明に好ましく使用できる液晶性ポリマ
ーは芳香族オキシカルボニル単位としてp−ヒドロキシ
安息香酸からなる構造単位を含む液晶性ポリマーであ
り、また、エチレンジオキシ単位を必須成分とする液晶
性ポリマーも好ましく使用できる。さらに好ましくは下
記構造単位(I) 、(III) 、(IV)あるいは(I) 、(II)、(I
II) 、(IV)の構造単位からなるポリエステルであり、最
も好ましいのは(I) 、(II)、(III) 、(IV)の構造単位か
らなるポリエステルである。
【0012】
【化7】 (ただし式中のR1
【化8】 から選ばれた一種以上の基を示し、R2
【化9】 から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは水素
原子または塩素原子を示す。)
【0013】なお、構造単位(II)および(III) の合計と
構造単位(IV)は実質的に等モルであることが望ましい。
【0014】上記構造単位(I) はp−ヒドロキシ安息香
酸から生成した構造単位であり、構造単位(II)は4,4
´−ジヒドロキシビフェニル、3,3´,5,5´−テ
トラメチル−4,4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイ
ドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイ
ドロキノン、メチルハイドロキノン、2,6−ジヒドロ
キシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよ
び4,4´−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ば
れた1種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した
構造単位を、構造単位(III) はエチレングリコールから
生成した構造単位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イ
ソフタル酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン−4,4´−ジカルボン酸、1,2−ビス
(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4´−ジカルボ
ン酸および4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸
から選ばれた1種以上の芳香族ジカルボン酸から生成し
た構造単位を各々示す。これらのうちR1
【化10】 であり、R2
【化11】 であるものが特に好ましい。
【0015】本発明に好ましく使用できる液晶性ポリエ
ステルは、上記構造単位(I) 、(III) 、(IV)または(I)
、(II)、(III) 、(IV)からなる共重合体であり、上記
構造単位(I) 、(II)、(III) および(IV)の共重合量は任
意である。しかし、流動性の点から次の共重合量である
ことが好ましい。
【0016】すなわち、上記構造単位(I) 、(III) 、(I
V)からなる共重合体の場合は、上記構造単位(I) は構造
単位(I) および(III) の合計に対して30〜85モル%
が好ましく、40〜80モル%がより好ましい。また、
構造単位(IV)は構造単位(III) と実質的に等モルである
ことが好ましい。
【0017】一方、上記構造単位(I) 、(II)、(III) 、
(IV)からなる共重合体の場合は、上記構造単位(I) およ
び(II)の合計は構造単位(I) 、(II)および(III) の合計
の30〜95モル%が好ましく、40〜85モル%がよ
り好ましい。また、構造単位(III) は構造単位(I) 、(I
I)および(III) の合計に対して70〜5モル%が好まし
く、60〜15モル%がより好ましい。また、構造単位
(I) と(II)のモル比[(I) /(II)]は好ましくは75/
25〜95/5であり、より好ましくは78/22〜9
3/7である。また、構造単位(IV)は構造単位(II)およ
び(III) の合計と実質的に等モルであることが好まし
い。
【0018】また液晶性ポリエステルアミドとしては、
上記構造単位(I) 〜(IV)以外にp−アミノフェノ−ルか
ら生成したp−イミノフェノキシ単位を含有した異方性
溶融相を形成するポリエステルアミドが好ましい。
【0019】上記好ましく用いることができる液晶性ポ
リエステル、液晶性ポリエステルアミドは、上記構造単
位(I) 〜(IV)を構成する成分以外に3,3´−ジフェニ
ルジカルボン酸、2,2´−ジフェニルジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン
酸、クロルハイドロキノン、3,4’−ジヒドロキシビ
フェニル、4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4´−ジヒドロキシベンゾフェノン等の芳香族ジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の
脂肪族、脂環式ジオールおよびm−ヒドロキシ安息香
酸、2,6−ヒドロキシナフトエ酸などの芳香族ヒドロ
キシカルボン酸およびp−アミノフェノール、p−アミ
ノ安息香酸などを液晶性を損なわない範囲でさらに共重
合せしめることができる。
【0020】本発明のペレットにおける液晶性ポリマー
の重合方法は特に制限はなく、例えば液晶性ポリエステ
ル、液晶性ポリエステルアミドの製造方法は、公知のポ
リエステルあるいはポリエステルアミドの重縮合法に準
じて製造できる。
【0021】例えば、上記好ましく用いられる液晶性ポ
リエステルの製造において、次の製造方法が好ましく挙
げられる。
【0022】(1)p−アセトキシ安息香酸、4,4´
−ジアセトキシビフェニル、ジアセトキシベンゼンなど
の芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル化物とテレフタ
ル酸などの芳香族ジカルボン酸およびポリエチレンテレ
フタレートなどのポリエステルのポリマー、オリゴマー
またはビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートな
ど芳香族ジカルボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)
エステルから脱酢酸重縮合反応によって製造する方法。
【0023】(2)p−ヒドロキシ安息香酸、4,4´
−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香
族ジヒドロキシ化合物、無水酢酸、テレフタル酸などの
芳香族ジカルボン酸、ポリエチレンテレフタレ―トなど
のポリエステルのポリマー、オリゴマーまたはビス(β
−ヒドロキシエチル)テレフタレートなど芳香族ジカル
ボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルとを脱
酢酸重縮合反応によって製造する方法。
【0024】(3)(1)または(2)の製造方法にお
いて出発原料の一部に特開平3−59024号公報のよ
うに1,2−ビス(4−ヒドロキシベンゾイル)エタン
を用いる方法。
【0025】重縮合反応に使用する触媒としては、液晶
性樹脂の重縮合触媒として公知のものを使用することが
できる。
【0026】また、本発明の液晶性樹脂ペレットの溶融
粘度は特に限定されないが、本発明の効果をより発揮す
るために15〜500Pa・sであることが好ましく、20
〜300Pa・sであることがより好ましい。
【0027】なお、ここで溶融粘度は融点(Tm)+1
0℃の条件で、ずり速度1,000(1/秒)の条件下
でノズル径0.5mm φ、ノズル長10mmのノズルを用い高化
式フローテスターによって測定した値である。また、融
点(Tm)とは示差熱量測定において、重合を完了した
ポリマを室温から40℃/分の昇温条件で測定した際に
観測される吸熱ピーク温度(Tm1 )の観測後、Tm1
+20℃の温度で5分間保持した後、20℃/分の降温
条件で室温まで一旦冷却した後、再度20℃/分の昇温
条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度(Tm2
)のピークを指す。
【0028】また、本発明で用いる液晶性樹脂にはさら
に充填剤を含有せしめることができる。かかる充填剤と
しては、液晶性樹脂に含有せしめうるものであれば特に
制限はなく、無機フィラー、有機フィラー、添加剤、他
の熱可塑性樹脂から選ばれた1種以上の充填剤が挙げら
れる。
【0029】また、かかる充填剤の配合量は特に制限は
ないが、液晶性樹脂100重量部に対して充填剤0.0
1〜200重量部を、好ましくは0.1〜150重量部
を含有せしめることができる。液晶性ポリマーの優れた
成形性、機械的性質を損なわないためには無機フィラー
および/または有機フィラーの充填量は40〜150重
量部が好ましく、更に好ましくは50〜100重量部で
ある。また、添加剤の充填量は0.01〜20重量部が
好ましく、更に好ましく0.1〜10重量部以下であ
る。そして、熱可塑性樹脂の充填量は0.01〜150
重量部が好ましく、更に好ましくは0.1〜100重量
部である。
【0030】本発明に用いる無機フィラー、有機フィラ
ーとしては具体的には例えば、ガラス繊維、PAN系や
ピッチ系の炭素繊維、ステンレス繊維、アルミニウム繊
維や黄銅繊維などの金属繊維、芳香族ポリアミド繊維な
どの有機繊維、石膏繊維、セラミック繊維、アスベスト
繊維、ジルコニア繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、酸
化チタン繊維、炭化ケイ素繊維、ロックウール、チタン
酸カリウムウィスカー、チタン酸バリウムウィスカー、
ほう酸アルミニウムウィスカー、窒化ケイ素ウィスカー
などの繊維状、ウィスカー状フィラー、マイカ、タル
ク、カオリン、湿式または乾式シリカ、コロイド状シリ
カ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラスフレーク、
ガラスマイクロバルーン、クレー、二硫化モリブデン、
ワラステナイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ポリリン酸カ
ルシウム、グラファイトなどの繊維状、粉状、粒状ある
いは板状の無機フィラー、有機フィラーが挙げられる。
本発明に用いるガラス繊維の種類は、一般に樹脂の強化
用に用いるものなら特に限定はなく、例えば長繊維タイ
プや短繊維タイプのチョップドストランド、ミルドファ
イバーなどから選択して用いることができるが、ガラス
繊維の平均繊維径は3〜15μmが好ましい。また、上
記の充填剤は2種以上を併用して使用することもでき
る。なお、本発明に使用する上記の充填剤はその表面を
公知のカップリング剤(例えば、シラン系カップリング
剤、チタネート系カップリング剤など)、その他の表面
処理剤で処理して用いることもできる。
【0031】また、ガラス繊維はエチレン/酢酸ビニル
共重合体などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂で被覆あるいは集束されていてもよい。
【0032】添加剤としては、酸化防止剤および熱安定
剤(たとえばヒンダードフェノール、ヒドロキノン、ホ
スファイト類およびこれらの置換体など)、紫外線吸収
剤(たとえばレゾルシノール、ベンゾフェノンなど)、
染料(たとえばニグロシンなど)および顔料(たとえば
硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボンブラックな
ど)を含む着色剤、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤などの
通常の添加剤が挙げられる。
【0033】また、熱可塑性樹脂としては、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリスチレンなどのオレフィン系
樹脂、、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレ
ンテレフタレート、ポリアリレートなどのポリエステ
ル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、
ポリフェニレンサルファイドなどのポリアリーレンスル
フィド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイ
ミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルサルフォン、ポ
リサルフォン、ポリオキシメチレンなどの通常の熱可塑
性樹脂が挙げられる。
【0034】充填材等を添加した場合の溶融粘度も本発
明の効果をより発揮するために未充填系と同様に15〜
500Pa・sであることが好ましく、20〜300Pa・sで
あることがより好ましいが、ここで溶融粘度は融点(T
m)+10℃の条件で、ずり速度1,000(1/秒)
の条件下でノズル径1.0mm φ、ノズル長10mmのノズルを
用い高化式フローテスターによって測定した値である。
【0035】液晶性樹脂と充填剤を溶融混練する際に
は、2軸押出機を使用することが好ましい。なかでも液
晶性樹脂、充填剤を一括あるいは逐次連続的に該押出機
に供給する溶融混練法が推奨される。
【0036】本発明のペレットの特徴はペレットのそれ
ぞれの長さを切断面方向の平均長さをM、ペレット断面
の長い方の平均長さをT、短い方の平均長さをZ、ペレ
ットの切断面と垂直方向の平均長さMの標準偏差をMσ
としたとき、1mm≦M≦2.5mm、1mm≦T≦2.5mm、1mm
≦Z≦2.5mmかつMσ≦0.15、(M+T+Z)≦7mm、
(M−Z)≦0.5mm、(T−M)≧-0.1mmの全項目を満
たすことに特徴があり、好ましくは1.0mm≦M≦2.0m
m、1.0mm≦Z≦2.0mmかつMσ≦0.10、(M+T+Z)
≦6.5mm、(M−Z)≦0.4mm、(T−M)≧0mm、より
好ましくは上記記載のものにさらに(M+T+Z)≦6.
0mm、(M−Z)≦0.3mm、最も好ましいものは上記記載
のものにさらに200個のペレット断面の短い方の平均
長さZの標準偏差をZσとしたとき、Zσ≦0.10を満足
するものである。本発明の目的達成はペレットのそれぞ
れの寸法の微妙なバランスから成り立っており、上記範
囲からいずれかの項目がはずれた場合、押出時あるいは
成形時の供給性、定量性が悪くなり本発明の目的を達成
することができない。なお、ペレットの寸法の測定はペ
レット200粒無作為に抽出し、ノギスを用いて測定
し、その平均値およびその標準偏差をそれぞれの値とす
る。
【0037】上記液晶性樹脂ペレットは、流動可能な状
態の液晶性樹脂を吐出口を通して吐出したのち、切断す
ることにより得られるものであり、例えば液晶性樹脂の
重合終了後、溶融状態の液晶性樹脂を重合反応槽から吐
出口を通し、紐状に吐出、あるいは溶融状態の液晶性樹
脂を押出機の吐出口から紐状に吐出するなどの方法によ
り紐状物とし、切断することにより得られる。
【0038】本発明の液晶樹脂ペレットの製造方法は、
本発明に規定されたペレットが得られる方法であれば特
に限定されるものではないが、例えば流動可能な状態の
液晶性樹脂を吐出口を通して吐出した紐状物を、引き取
りローラーと移動刃、固定刃を有するカッターでかつ引
き取りローラーの速度に対して移動刃の速度を速くする
方法が挙げられる。より具体的には、重合終了後の溶融
状態の液晶性樹脂を反応缶より吐出口を介して、あるい
は溶融状態の液晶性樹脂を押出機より先端部に設けられ
ている吐出口を介して、紐状に吐出し、吐出された紐状
物を引き取りローラーと移動刃、固定刃を有するカッタ
ーでかつ引き取りローラーの速度に対して移動刃の速度
を速くする方法、あるいは、液晶性樹脂と充填剤を押出
機などの溶融混練機を使用して溶融混練した後、先端部
の吐出口を介して紐状に吐出し、吐出された紐状物を引
き取りローラーと移動刃、固定刃を有するカッターでか
つ引き取りローラーの速度に対して移動刃の速度を速く
する方法などが推奨される。
【0039】また、液晶性樹脂からなる紐状物をカッテ
ィングする工程は特に限定はないが、溶融状態の液晶性
樹脂を吐出口から紐状に吐出された紐状物を冷却水によ
り冷却した後、空気層などの気層を経由後、カッターに
より切断する方法などが挙げられる。これらの冷却水の
温度は10〜90℃が好ましく、20〜70℃が好まし
い。また、吐出口の径は1〜10mmが好ましく2〜7mm
がより好ましい。
【0040】吐出口を介して吐出された紐状物をペレッ
ト状にカッティングする際には、通常、引き取りローラ
ーと移動刃、固定刃を有するカッターにより切断しペレ
ットとされるが、引き取りローラーの速度に対して移動
刃の速度が、例えば1.1倍以上2倍以下とすることが好
ましい。より好ましくは1.3倍以上1.8倍以下、さらに好
ましくは1.3倍以上1.7倍以下であり、移動刃は回転する
回転刃を用いるものが好ましく用いられる。引き取りロ
ーラー速度に対して移動刃の速度が小さすぎる場合、ペ
レットが大型化するためにペレット内部まで十分に冷却
されず、ペレット内部の半溶融物が流れ出てきたり、ペ
レットの縦ワレ等が起こり、得られるペレット形状が不
揃いとなる傾向にあり、また逆に引き取り速度に対して
移動刃の速度が大きすぎるとペレットが細かくなりすぎ
本発明の目的を達成できない。さらに、固定刃、移動刃
はジルコニア、ステライト(コバルトをベースにクロム
とタングステンを加えた合金)、タングステンカーバイ
トなどの材質を用いたものが好ましく用いられる。
【0041】かくして得られる本発明のペレットは、供
給性、定量性に優れるため、射出成形、押出成形などの
成形において、安定して成形できる。例えば、射出成形
などの成形においてはショット間のバラツキがなく、安
定して成形できるため、成形品の品質(例えば寸法精度
など)のバラツキが小さくなるため、信頼性の高い成形
品が得られる。かくして得られる成形品は、各種ギヤ
ー、各種ケース、センサー、LEDランプ、コネクタ
ー、ソケット、抵抗器、リレーケーススイッチコイルボ
ビン、コンデンサー、バリコンケース、光ピックアッ
プ、発振子、各種端子板、変成器、プラグ、プリント配
線板、チューナー、スピーカー、マイクロフォン、ヘッ
ドフォン、小型モーター、磁気ヘッドベース、パワーモ
ジュール、ハウジング、半導体、液晶ディスプレー部
品、FDDキャリッジ、FDDシャーシ、HDD部品、
モーターブラッシュホルダー、パラボラアンテナ、コン
ピューター関連部品などに代表される電気・電子部品;
VTR部品、テレビ部品、アイロン、ヘアードライヤ
ー、炊飯器部品、電子レンジ部品、音響部品、オーディ
オ・レーザーディスク・コンパクトディスクなどの音声
機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部品、タイ
プライター部品、ワードプロセッサー部品などに代表さ
れる家庭、事務電気製品部品、オフィスコンピューター
関連部品、電話機関連部品、ファクシミリ関連部品、複
写機関連部品、洗浄用治具、オイルレス軸受、船尾軸
受、水中軸受、などの各種軸受、モーター部品、ライタ
ー、タイプライターなどに代表される機械関連部品、顕
微鏡、双眼鏡、カメラ、時計などに代表される光学機
器、精密機械関連部品、オルタネーターターミナル、オ
ルタネーターコネクター、ICレギュレーター、ライト
ディヤー用ポテンショメーターベース、排気ガスバルブ
などの各種バルブ、燃料関係・排気系・吸気系各種パイ
プ、エアーインテークノズルスノーケル、インテークマ
ニホールド、燃料ポンプ、エンジン冷却水ジョイント、
キャブレターメインボディー、キャブレタースペーサ
ー、排気ガスセンサー、冷却水センサー、油温センサ
ー、ブレーキパットウェアーセンサー、スロットルポジ
ションセンサー、クランクシャフトポジションセンサ
ー、エアーフローメーター、ブレーキバット磨耗センサ
ー、エアコン用サーモスタットベース、暖房温風フロー
コントロールバルブ、ラジエーターモーター用ブラッシ
ュホルダー、ウォーターポンプインペラー、タービンべ
イン、ワイパーモーター関係部品、デュストリビュタ
ー、スタータースィッチ、スターターリレー、トランス
ミッション用ワイヤーハーネス、ウィンドウオッシャー
ノズル、エアコンパネルスィッチ基板、燃料関係電磁気
弁用コイル、ヒューズ用コネクター、ホーンターミナ
ル、電装部品絶縁板、ステップモーターローター、ラン
プソケット、ランプリフレクター、ランプハウジング、
ブレーキピストン、ソレノイドボビン、エンジンオイル
フィルター、点火装置ケースなどの自動車・車両関連部
品、その他各種用途に有用である。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳述す
る。
【0043】実施例1 p−ヒドロキシ安息香酸11.05kg、4,4’−ジ
ヒドロキシビフェニル1.40kg、テレフタル酸1.
25kg、固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテレ
フタレート2.40kgおよび無水酢酸10.67kg
を圧力容器に仕込み、窒素ガス雰囲気下に100〜25
0℃で1.5時間反応させた後、315℃、1時間で6
6Paに減圧し、さらに1.25時間反応させ、重縮合
を完結させた。次に反応容器内を2.0kg/cm2に加圧
し、直径5mmの円形吐出口を5ケ持つ吐出口を経由して
320℃のポリマーを紐状に吐出し、水温40℃の水浴
に2秒くぐらせた後、空気層を経て引き取り速度40m
/minで引き取りローラーを経て回転刃を60m/m
inに調整されたストランドカッター(田辺プラスチッ
ク機械(株)製)にてペレタイズした。この液晶ポリエ
ステル樹脂の融点は315℃であった。このペレットの
切断面と垂直方向の平均長さ(M)、ペレット切断面の
長径の平均長さ(T)、短径の平均長さ(Z)、Mの標
準偏差(Mσ)、Zの標準偏差(Zσ)および成形安定
性の結果を表1に示す。なお、測定方法については次の
とおりである。
【0044】(1)ペレットの平均長さ(M、T、Z)
と標準偏差(σ) :200個のペレットの切断面方向の
平均長さ(M)、ペレット断面の長い方の平均長さ
(T)、短い方の平均長さ(Z)をノギスを用いて0.01
mmの単位まで測定し、各長さの平均とMとZの標準偏差
(σ)を求めた。
【0045】(2)計量安定性 シリンダ温度325℃、金型温度90℃に設定した射出
成形機(住友ネスタール射出成形機プロマット(住友重
機械工業(株)製)に供し、0.5mm厚×12.7mm×150mmの
棒状成形品を50ショット成形し、その際の各ショット
計量時間の平均値とそのそのばらつき幅(最大値−最小
値)を測定した。
【0046】(3)成形時のクッション量:シリンダ温
度325℃、金型温度90℃に設定した射出成形機(住
友ネスタール射出成形機プロマット(住友重機械工業
(株)製)に供し、3.2mm 厚×12.7mm×127mmの棒状成
形品を50ショット成形し、その際の各ショットのシリ
ンダーのクッション量の平均値とそのばらつき幅(最大
値−最小値)を測定した。
【0047】比較例1 実施例1と同一組成、同一条件で重縮合反応を完了させ
た後、水温40℃の水浴に2秒くぐらせた後、空気層を
経て引き取り速度40m/minで引き取りローラーを
経て回転刃を40m/minに調整されたストランドカ
ッター(田辺プラスチック機械(株)製)にてペレタイ
ズした。結果を表1に示す。
【0048】実施例2 スクリュ−径44mmφの2軸押出機(日本製鋼所
(株)製)に実施例1と同様の方法で得た液晶ポリエス
テル100重量部と、直径10μm、長さ3mmのガラ
ス繊維50重量部を連続供給し、シリンダー温度320
℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融混練し
た後、直径5mmの円形吐出口を水平に3ヶ配置した吐
出口を経由して紐状に吐出し、水温45℃の水浴に1.
5秒くぐらせた後、引き取り速度40m/minで引き
取りローラーを経て回転刃を60m/minに調整され
たストランドカッター(田辺プラスチック機械(株)
製)にてペレタイズした。結果を表1に示す。
【0049】比較例2 実施例2と同一組成、同一条件で溶融混練した後、引き
取り速度40m/minで引き取りローラーを経て回転
刃を42m/minに調整されたストランドカッターを
用いた以外は実施例3と同じ条件でペレタイズした。結
果を表1に示す。
【0050】実施例3 スクリュ−径44mmφの2軸押出機(日本製鋼所
(株)製)に実施例1と同様の方法で得た液晶ポリエス
テル100重量部と、直径10μm、長さ3mmのガラ
ス繊維50重量部を連続供給し、シリンダー温度320
℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融混練し
た後、直径5mmの円形吐出口を水平に3ヶ配置した吐
出口を経由して紐状に吐出し、水温55℃の水浴に1.
8秒くぐらせた後、引き取り速度40m/minで引き
取りローラーを経て回転刃を65m/minに調整され
たストランドカッター(田辺プラスチック機械(株)
製)にてペレタイズした。結果を表1に示す。
【0051】比較例3 実施例3と同一組成、同一条件で溶融混練した後、引き
取り速度30m/minで引き取りローラーを経て回転
刃を70m/minに調整されたストランドカッターを
用いた以外は実施例3と同じ条件でペレタイズした。結
果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1からも明らかなように本発明のペレッ
トは比較例に比べ、計量時間が短くかつ安定にシリンダ
ー内に樹脂が供給され、また十分なクッション量および
クッション量にばらつきが少ないことから成形安定性に
優れていることがわかる。
【0054】
【発明の効果】本発明は、供給性、定量性などの成形安
定性に優れた液晶性樹脂または液晶性樹脂組成物のペレ
ットを得ることができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流動可能な状態の液晶性樹脂を吐出口を通
    して吐出したのち、切断することにより得られる液晶性
    樹脂ペレットであってペレットの切断面と垂直な方向の
    平均長さをM、ペレット切断面のうち最も長い径(長
    径)の平均長さをT、最も短い径(短径)の平均長さを
    Z、ペレットの切断面と垂直な方向の平均長さMの標準
    偏差を(Mσ)としたとき、1mm≦M≦2.5mm、1mm≦
    T≦2.5mm、1mm≦Z≦2.5mmかつMσ≦0.15、(M+T
    +Z)≦7mm、(M−Z)≦0.5mm、(T−M)≧-0.1m
    mを満足することを特徴とする液晶性樹脂ペレット。
  2. 【請求項2】液晶性樹脂がその配合成分として充填剤を
    さらに含有するものである請求項1記載の液晶性樹脂ペ
    レット。
  3. 【請求項3】充填剤の含有量が液晶性樹脂100重量部
    に対して充填剤0.01〜200重量部である請求項2
    記載の液晶性樹脂ペレット。
  4. 【請求項4】充填剤が無機フィラー、有機フィラー、添
    加剤および他の熱可塑性樹脂から選ばれた1種以上であ
    る請求項2または3記載の液晶性ペレット。
  5. 【請求項5】液晶性樹脂がp−ヒドロキシ安息香酸残基
    をその構造単位として含有する液晶性樹脂である請求項
    1〜4のいずれか1項記載の液晶性樹脂ペレット。
  6. 【請求項6】液晶性樹脂がエチレンジオキシ単位をその
    構造単位として含有する液晶性樹脂である請求項1〜5
    いずれか1項記載の液晶性樹脂ペレット。
  7. 【請求項7】液晶性樹脂が下記構造単位(I) 、(II)、(I
    II) および(IV)からなる液晶性ポリエステルである請求
    項6項記載の液晶性樹脂ペレット。 【化1】 (ただし式中のR1 は 【化2】 から選ばれた1種以上の基を示し、R2 は 【化3】 から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素
    原子または塩素原子を示す。)
  8. 【請求項8】液晶性ポリエステルの各構造単位の存在比
    率が、構造単位(I) および(II)の合計が構造単位(I) 、
    (II)および(III) の合計に対して30〜95モル%、構
    造単位(III) が構造単位(I) 、(II)および(III) の合計
    に対して70〜5モル%であり、構造単位(I) と(II)の
    モル比[(I)/(II)]が75/25〜95/5であり、構
    造単位(IV)と構造単位(II)および(III) の合計とが実質
    的に等モルである請求項7記載の液晶性樹脂ペレット。
  9. 【請求項9】流動可能な状態の液晶性樹脂を吐出口を通
    して吐出した紐状物を、引き取りローラーと移動刃と固
    定刃を有するカッターにより切断するペレットの製造方
    法であって、引き取りローラーの速度に対して移動刃の
    速度が1.1倍以上2.0倍以下であることを特徴とする液晶
    性樹脂ペレットの製造方法。
  10. 【請求項10】紐状物を冷却水により冷却した後、気層
    を経由し、その後、カッターにより切断する請求項9記
    載の液晶性樹脂ペレットの製造方法。
  11. 【請求項11】上記カッターの移動刃が回転刃であるこ
    とを特徴とする請求項9〜10いずれか記載の液晶性樹
    脂ペレットの製造方法。
  12. 【請求項12】紐状物がさらに充填剤を含有するもので
    ある請求項9〜11のいずれか記載の液晶性樹脂ペレッ
    トの製造方法。
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