JPH11309569A - 円弧切断機およびその切断速度表示計 - Google Patents

円弧切断機およびその切断速度表示計

Info

Publication number
JPH11309569A
JPH11309569A JP11759598A JP11759598A JPH11309569A JP H11309569 A JPH11309569 A JP H11309569A JP 11759598 A JP11759598 A JP 11759598A JP 11759598 A JP11759598 A JP 11759598A JP H11309569 A JPH11309569 A JP H11309569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
torch
turning
voltage
arc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11759598A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Sano
義美 佐野
Hiroyuki Takashima
啓行 高島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanaka Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tanaka Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanaka Manufacturing Co Ltd filed Critical Tanaka Manufacturing Co Ltd
Priority to JP11759598A priority Critical patent/JPH11309569A/ja
Publication of JPH11309569A publication Critical patent/JPH11309569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円弧形状の半径を変えても、被切断材に対す
る切断速度を容易に確認する。 【解決手段】 回転駆動源8の回転出力が回転出力設定
部13で設定され、熱源を用いて被切断材2を切断する
切断トーチ4が、回転駆動源8の回転駆動により被切断
材2の加工平面に沿って旋回軸線10周りに旋回する。
切断トーチ4の旋回軸線10周りの旋回半径を検出する
旋回半径検出部27と、設定された回転駆動源8の回転
出力および検出された切断トーチ4の旋回半径に基づい
て、被切断材2に対する切断トーチ4の切断速度を表示
する切断速度表示計22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切断トーチが旋回
軸線周りに旋回して被切断材を円弧形状に切断する円弧
切断機およびその切断速度表示計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼板等の被切断材の切断には、
プラズマ、ガス炎、レーザ等の熱源を利用する切断機が
多く用いられている。この種の切断機は、上記熱源の熱
エネルギーを被切断材に向けて放射するトーチを、所望
の形状に倣って移動させることにより被切断材を切断す
るものである。
【0003】そして、上記の所望形状が円弧形状の場合
には、上記トーチを旋回軸周りに旋回させながら切断を
行う円弧切断機が使用されている。図5に、従来技術に
よる円弧切断機の一例を示す。この図において、符号1
は、円弧切断機である。円弧切断機1は、被切断材2を
円弧形状にガス切断するものであって、ベース3と切断
トーチ4と旋回機構5とから概略構成されている。
【0004】ベース3は、平面視半円形状を有し、被切
断材2上に設置される基台6と、該基台6に突設される
と共に、湾曲して被切断材2の加工平面に沿うように延
出するコラム7とから構成されており、コラム7の先端
は、基台6が有する半円形状の略円弧中心の上方に位置
するように設定されている。
【0005】旋回機構5は、切断トーチ4を鉛直方向に
伸びる旋回軸線10周りに旋回させるものであって、供
給された電力により回転駆動するモータ(回転駆動源)
8と、該モータ8および切断トーチ4の駆動を操作する
操作部9と、モータ8の駆動により旋回軸線10周りに
回転する回転部11と、トーチ支持部12とから概略構
成されている。操作部9には、モータ8の回転数を調節
することでその回転出力を設定する調節ツマミ(回転出
力設定部)13と、モータ8、切断トーチ4の作動開
始、作動停止を切り換えるスイッチ18が設けられてい
る。
【0006】回転部11は、モータ8の回転軸(図示せ
ず)に嵌着して旋回軸線10周りに回転する嵌着部14
と、旋回軸線10に一定間隔をおいて並行配置され、一
端が嵌着部14の側部に接合する垂直軸部15と、垂直
軸部15の他端に接合され、その軸線を旋回軸線10に
合致させた軸心部16とから構成されている。軸心部1
6は、先端が被切断材2に当接して、切断トーチ4の旋
回時の旋回支点をなすものである。
【0007】トーチ支持部12は、垂直軸部15の他端
近傍に、該垂直軸部15に対して水平方向に移動自在、
且つ固定、固定解除自在に取り付けられている。またト
ーチ支持部12の先端には、切断トーチ4がノズル17
を下方に向けて鉛直方向に支持されている。切断トーチ
4は、先端に設けられたノズル17から被切断材2に対
して予熱用の火炎および切断酸素を噴出することによ
り、被切断材2を切断するものである。
【0008】上記の構成の円弧切断機1により被切断材
2を円弧形状に切断する手順を説明する。まず、予め、
被切断材2上にケガキ等により、所望の円弧形状の軌跡
およびその円弧中心を描いておく。次に、軸心部16の
先端が円弧中心に当接するようにベース3の基台6を被
切断材2上に設置する。
【0009】そして、トーチ支持部12を垂直軸部15
に対して水平方向に移動させて、切断トーチ4のノズル
17が、被切断材2に描かれた円弧形状の軌跡の上方に
位置するように、すなわち、ノズル17が旋回軸線10
に対して所望の半径を有するように調整した後に、トー
チ支持部12を垂直軸部15に対して固定する。
【0010】続いて、スイッチ18を切り換えて、モー
タ8および切断トーチ4を作動させる。これにより、ノ
ズル17から被切断材2に対して予熱用の火炎および切
断酸素が噴出されると共に、モータ8の回転軸が回転駆
動を開始する。回転軸の回転駆動が、嵌着部14から垂
直軸部15に伝達されることにより、軸心部16および
トーチ支持部12が旋回軸線10周りに回転する。ここ
で、回転軸の回転速度は、調節ツマミ13で設定された
モータ8の回転数に依存している。
【0011】これにより、切断トーチ4は、軸心部16
を旋回支点として旋回軸線10周りに旋回しながらノズ
ル17から予熱用の火炎および切断酸素を噴出して、被
切断材2を所望の半径を有する円弧形状に切断すること
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の円弧切断機には、以下のような問題が存
在する。被切断材2の材質、厚さ等に応じて切断トーチ
4の切断速度を変更しているため、切断トーチ4が切断
時に所定通りの切断速度で旋回しているかどうかを確認
する必要がある。
【0013】ところが、操作部9においては、調節ツマ
ミ13によりモータ8の回転数は確認できるが、モータ
8の回転数が一定であっても切断すべき円弧形状の半
径、すなわち切断トーチ4の旋回半径が変わると切断速
度も変わってしまうので、この切断速度を直接確認する
ことができなかった。
【0014】また、間接的に切断速度を確認するには、
モータ8の回転数と切断トーチ4の旋回半径とから切断
速度を算出しなければならず、旋回半径が変わる度に切
断速度を算出することは非常に面倒であった。
【0015】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、円弧形状の半径を変えても、被切断材に対
する切断速度を容易に確認することができる円弧切断機
およびその切断速度表示計を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、以下の構成を採用している。請求項1記
載の円弧切断機の切断速度表示計は、回転駆動源の回転
出力を設定する回転出力設定部と、熱源を用いて被切断
材を切断する切断トーチを、前記回転駆動源の回転駆動
により前記被切断材の加工平面に沿って旋回軸線周りに
旋回させる旋回機構と、前記切断トーチの前記旋回軸線
周りの旋回半径を検出する旋回半径検出部とを備えた円
弧切断機に設けられ、前記設定された回転駆動源の回転
出力および前記検出された切断トーチの旋回半径に基づ
いて、前記被切断材に対する前記切断トーチの切断速度
を表示することを特徴とするものである。
【0017】従って、本発明の円弧切断機の切断速度表
示計では、切断トーチが、回転駆動源の回転駆動により
被切断材の加工平面に沿って旋回軸線周りに旋回しなが
ら、熱源を用いて被切断材を、上記旋回半径を有する円
弧形状に切断する。このとき、切断速度表示計は、回転
出力設定部で設定された回転駆動源の回転出力および旋
回半径検出部で検出された切断トーチの旋回半径に基づ
いて、被切断材に対する切断トーチの切断速度を表示す
る。
【0018】請求項2記載の円弧切断機は、回転駆動源
の回転出力が回転出力設定部で設定され、熱源を用いて
被切断材を切断する切断トーチが、前記回転駆動源の回
転駆動により前記被切断材の加工平面に沿って旋回軸線
周りに旋回する円弧切断機であって、前記切断トーチの
前記旋回軸線周りの旋回半径を検出する旋回半径検出部
と、前記設定された回転駆動源の回転出力および前記検
出された切断トーチの旋回半径に基づいて、前記被切断
材に対する前記切断トーチの切断速度を表示する切断速
度表示計とを備えてなることを特徴とするものである。
【0019】従って、本発明の円弧切断機では、切断ト
ーチが、回転駆動源の回転駆動により被切断材の加工平
面に沿って旋回軸線周りに旋回しながら、熱源を用いて
被切断材を、上記旋回半径を有する円弧形状に切断す
る。このとき、切断速度表示計は、回転出力設定部で設
定された回転駆動源の回転出力および旋回半径検出部で
検出された切断トーチの旋回半径に基づいて、被切断材
に対する切断トーチの切断速度を表示する。
【0020】請求項3記載の円弧切断機は、請求項2記
載の円弧切断機において、前記切断トーチは、前記旋回
軸線と直交する方向に移動自在、且つ該直交する方向に
沿ってラックが設けられたトーチ支持部に支持され、該
トーチ支持部のラックには、回転軸線周りに回転自在、
且つ該回転軸線と前記旋回軸線との距離が一定に保たれ
たピニオンが噛合し、前記旋回半径検出部は、前記ピニ
オンの回転量に基づいて前記切断トーチの旋回半径を検
出する構成とされていることを特徴とするものである。
【0021】従って、本発明の円弧切断機では、トーチ
支持部を旋回軸線と直交する方向に移動させることによ
り、切断トーチを旋回軸線と直交する方向に移動させ
て、切断トーチの旋回半径を調節することができる。こ
のとき、トーチ支持部の移動距離だけラックも移動し、
このラックに噛合するピニオンもラックの移動距離に応
じて回転軸線周りに回転する。したがって、ピニオンの
回転量を検出することにより、切断トーチの旋回半径を
検出することができる。
【0022】請求項4記載の円弧切断機は、請求項3記
載の円弧切断機において、前記回転駆動源の回転出力を
電圧に変換する電圧変換部と、該電圧変換部で変換され
た電圧を、前記ピニオンの回転量に応じて調整し前記切
断速度表示計に出力する電圧調整部とを備えてなること
を特徴とするものである。
【0023】従って、本発明の円弧切断機では、電圧変
換部により回転駆動源の回転出力が電圧に変換され、こ
の変換された電圧は電圧調整部においてピニオンの回転
量に応じて調整された後に、切断速度表示計に出力され
る。そして、切断速度表示計には、電圧調整部で調整さ
れた電圧に基づいて、切断トーチの切断速度が表示され
る。
【0024】請求項5記載の円弧切断機は、請求項4記
載の円弧切断機において、前記切断速度表示計は、前記
電圧調整部で調整された電圧に基づいて前記切断速度を
デジタル表示するデジタル表示部を有することを特徴と
するものである。
【0025】従って、本発明の円弧切断機では、切断速
度表示計のデジタル表示部において、電圧調整部で調整
された電圧に基づいて切断トーチの切断速度がデジタル
表示される。
【0026】請求項6記載の円弧切断機は、請求項4記
載の円弧切断機において、前記切断速度表示計は、前記
電圧調整部で調整された電圧に基づいて振幅する指針
と、該指針が前記切断速度を指示するように表記された
目盛とを備えたアナログ表示部を有することを特徴とす
るものである。
【0027】従って、本発明の円弧切断機では、切断速
度表示計のアナログ表示部において、電圧調整部で調整
された電圧に基づいて指針が振幅し、切断トーチの切断
速度が表記された目盛を指示する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の円弧切断機および
その切断速度表示計の第1の実施の形態を、図1および
図2を参照して説明する。これらの図において、従来例
として示した図5と同一の構成要素には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0029】図2において、符号19は円弧切断機であ
る。円弧切断機19は、ベース3と切断トーチ4と旋回
機構5とから概略構成されている。ベース3は、被切断
材2上に設置される基台6と該基台6に突設されるコラ
ム7とから構成されている。
【0030】旋回機構5は、切断トーチ4を鉛直方向に
伸びる旋回軸線10周りに旋回させるものであって、モ
ータ8と、操作部20と、モータ8の回転駆動により旋
回軸線10周りに回転する回転部11と、トーチ支持部
21とから概略構成されている。操作部20には、モー
タ8の回転数を調節することでその回転出力を設定する
調節ツマミ13と、モータ8、切断トーチ4の作動開
始、作動停止を切り換えるスイッチ18と、切断速度表
示計22とが設けられている。切断速度表示計22は、
被切断材2に対する切断トーチ4の切断速度を、デジタ
ル表示部31においてデジタル表示するものである。
【0031】図1に示すように、回転部11は、モータ
8の回転軸に嵌着して旋回軸線10周りに回転する嵌着
部14と、旋回軸線10に一定間隔をおいて並行配置さ
れ、一端が嵌着部14の側部に接合する垂直軸部15
と、垂直軸部15の他端に接合され、その軸線を旋回軸
線10に合致させた軸心部16とから構成されている。
【0032】垂直軸部15には、水平方向の回転軸線周
りに回転自在、且つこの回転軸線と旋回軸線10との距
離が一定に保たれたピニオン23が内装されている。軸
心部16は、下端が円錘形とされる棒形状を有してお
り、円錐形の先端が被切断材2に当接して、切断トーチ
4の旋回支点をなすものである。
【0033】トーチ支持部21は、垂直軸部15の他端
近傍に、旋回軸線10と直交する方向である水平方向に
移動自在、且つ固定、固定解除自在に取り付けられてお
り、トーチ支持部21の一端には、切断トーチ4がノズ
ル17を下方に向けて鉛直方向に支持されている。ま
た、トーチ支持部21の上面には、切断トーチ4の近傍
から他端に亙って水平方向に沿ってラック24が形成さ
れており、ラック24には上記ピニオン23が噛合して
いる。
【0034】一方、操作部20内には、制御部25が設
けられており、図1に示すように、この制御部25は、
電圧変換部(タコジェネレータ)26と切断半径検出部
(旋回半径検出部)27と電圧調整部28を主体として
構成されている。電圧変換部26は、モータ8に直結さ
れ、該モータ8の回転駆動により発電して電力を発生さ
せるものである。すなわち、電圧変換部26は、モータ
8の回転出力を電力に変換するものである。
【0035】切断半径検出部27は、ピニオン23の回
転量を介して切断トーチ4の旋回半径を検出するもので
ある。電圧調整部28は、電圧変換部26から出力され
た電圧を、ピニオン23の回転量として検出された切断
トーチ4の旋回半径に基づいて加減すると共に、加減さ
れた電圧が切断トーチ4の切断速度と同じ値になるよう
に抵抗および増幅回路等を用いて調整するものであり、
調整された電圧は切断速度表示計22に出力される。
【0036】上記の構成の円弧切断機19により被切断
材2を円弧形状に切断する手順を説明する。まず、予
め、被切断材2を切断する際のモータ8の回転数N(r
・p・m)を調節ツマミ13で設定する。次に、被切断
材2上にケガキ等により描かれた所望の円弧形状の軌跡
およびその円弧中心の内、軸心部16の先端が円弧中心
に当接するようにベース3の基台6を被切断材2上に設
置する。
【0037】そして、トーチ支持部21を垂直軸部15
に対して水平方向に移動させて、切断トーチ4のノズル
17が、被切断材2に描かれた円弧形状の軌跡の上方に
位置するように、すなわち、ノズル17が旋回軸線10
に対して所望の半径を有するように調整した後に、トー
チ支持部21を垂直軸部15に対して固定する。
【0038】このトーチ支持部21の移動により、ラッ
ク24も水平方向に移動する。これに伴って、ピニオン
23がラック24の移動量に応じて回転すると共に、切
断半径検出部27が、ピニオン23の回転量に換算され
た切断トーチ4の旋回半径Lを検出する。なお、モータ
8の回転数Nの設定と、ベース3の被切断材2上への設
置とは、順序が逆であってもよい。
【0039】続いて、スイッチ18を切り換えてモータ
8および切断トーチ4を作動させる。これにより、モー
タ8は、設定された回転数Nで回転駆動する。そして、
この回転駆動は、回転軸を介して伝達され、回転部11
の嵌着部14、垂直軸部15、軸心部16とトーチ支持
部21とが旋回軸線10周りに回転すると共に、切断ト
ーチ4が軸心部16を旋回支点として旋回半径Lにて旋
回する。
【0040】この旋回時、切断トーチ4は、ノズル17
から被切断材2に対して予熱用の火炎および切断酸素が
噴出されて、被切断材2を旋回半径Lの円弧形状に切断
する。ここで、切断トーチ4の被切断材2に対する切断
速度V、旋回半径L、モータ8の回転数Nとの間には、
次式の関係が成り立つ。 V=2π×N×L …(1) したがって、切断トーチ4は、調整された旋回半径L
と、設定されたモータ8の回転数Nとから式(1)で算
出される切断速度Vで被切断材2を切断する。
【0041】一方、図1に示すように、モータ8の回転
駆動に伴って、電圧変換部26であるタコジェネレータ
が回転数Nに応じた電力を発電、出力する。そして、こ
の出力された電圧は、電圧調整部28において、ピニオ
ン23の回転量として検出された切断トーチ4の旋回半
径Lと上記式(1)に基づいて加減される。そして、加
減された電圧値が式(1)で算出される切断速度Vより
も高い場合には抵抗等を用いて低減され、切断速度Vよ
りも低い場合には増幅回路等を用いて増幅される。
【0042】これにより、電圧調整部28からは、切断
トーチ4の切断速度Vと同一値の電圧が切断速度表示計
22へ出力される。そして、切断速度表示計22では、
出力された電圧をそのままデジタル表示部31でデジタ
ル表示することで、切断トーチ4の切断速度が表示され
る。
【0043】本実施の形態の円弧切断機およびその切断
速度表示計では、切断速度表示計22に切断トーチ4の
切断速度が表示されるので、被切断材2に対する切断速
度が所定通りであるかを容易に確認することができる。
【0044】また、切断トーチ4の旋回半径、すなわち
切断半径を種々変えても、電圧調整部28がその旋回半
径に応じて電圧を自動的に調整して切断速度表示計22
に出力するので、その都度切断速度を算出することな
く、常時、旋回半径に対応した切断速度を確認すること
ができる。
【0045】一方、この電圧調整部28は、電圧変換部
26から出力された電圧を切断トーチ4の旋回半径に基
づいて加減するだけでなく、ここから出力される電圧が
切断トーチ4の切断速度と同一値になるように調整して
いるので、切断速度表示計22では、別途、切断速度と
電圧とを対応させるような変換機能を設ける必要がな
い。
【0046】さらに、本実施の形態の円弧切断機および
その切断速度表示計では、トーチ支持部21を移動させ
ることだけで、切断半径検出部27が切断トーチ4の旋
回半径Lを検出するので、別途メジャー等で旋回半径を
計測する必要がなく、作業に手間がかからない。
【0047】図3は、本発明の円弧切断機およびその切
断速度表示計の第2の実施の形態を示す図である。この
図において、図1および図2に示す第1の実施の形態の
構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その
説明を省略する。第2の実施の形態と上記の第1の実施
の形態とが異なる点は、切断速度表示計22および電圧
調整部28の構成である。
【0048】すなわち、電圧調整部28は、電圧変換部
26から出力された電圧を、ピニオン23の回転量とし
て検出された切断トーチ4の旋回半径に基づいて加減し
て調整し、調整された電圧は切断速度表示計22に出力
される。
【0049】切断速度表示計22は、被切断材2に対す
る切断トーチ4の切断速度をアナログ表示部32におい
てアナログ表示する。このアナログ表示部32は、電圧
調整部28で調整された電圧に基づいて振幅する指針3
3と、該指針33が切断トーチ4の切断速度を指示する
ように換算されて表記された目盛34とを備えるもので
ある。他の構成は、上記第1の実施の形態と同様であ
る。
【0050】本実施の形態の円弧切断機およびその切断
速度表示計では、上記第1の実施の形態と同様の作用・
効果が得られることに加えて、アナログ表示部32の目
盛34が切断トーチ4の切断速度に換算されて表記され
ているので、電圧調整部28で別途、切断速度と電圧と
を対応させるような変換機能を設ける必要がなく、切断
速度表示機構を簡単に構成することができる。
【0051】なお、上記実施の形態において、ケガキ等
で描かれた円弧形状の軌跡の上方に、切断トーチ4のノ
ズル17が位置するように調整する構成としたが、これ
に限られることなく、例えば、操作部20に切断半径表
示部を設け、トーチ支持部21の移動に伴うピニオン2
3の回転量から検出される切断トーチ4の旋回半径Lを
この切断半径表示部に表示するような構成であってもよ
い。
【0052】また、モータ8に直結されたタコジェネレ
ータ26によって、モータ8の回転出力を電力に変換
し、電圧調整部28がこの変換された電力の電圧を調整
する構成としたが、例えば、図4に第3の実施の形態と
して示すように、タコジェネレータ26を設けずに、回
転出力設定部13で設定された回転数Nを電圧調整部2
8aに直接出力し、電圧調整部28aがこの回転数N
と、検出された切断トーチ4の旋回半径とに基づいて、
切断トーチ4の切断速度に対応する電圧を切断速度表示
計22へ出力するような構成としてもよい。
【0053】なお、切断トーチ4が熱源としてガスを用
いて、被切断材2をガス切断する構成としたが、これに
限られることなく、レーザ切断やプラズマ切断にも適用
することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る円
弧切断機の切断速度表示計は、設定された回転駆動源の
回転出力および検出された切断トーチの旋回半径に基づ
いて、被切断材に対する切断トーチの切断速度を表示す
る構成となっている。これにより、この円弧切断機の切
断速度表示計では、切断半径を種々変えても、その都度
切断速度を算出することなく、常時、旋回半径に対応し
た切断速度を容易に確認することができるという効果が
得られる。
【0055】請求項2に係る円弧切断機は、切断トーチ
の旋回軸線周りの旋回半径を検出する旋回半径検出部
と、旋回半径および回転駆動源の回転出力に基づいて被
切断材に対する切断トーチの切断速度を表示する切断速
度表示計とを備える構成となっている。これにより、こ
の円弧切断機では、切断半径を種々変えても、その都度
切断速度を算出することなく、常時、旋回半径に対応し
た切断速度を容易に確認することができるという効果が
得られる。
【0056】請求項3に係る円弧切断機は、切断トーチ
が旋回軸線と直交する方向に沿ったラックを有するトー
チ支持部に支持され、このラックに、回転軸線と旋回軸
線とが一定距離に保たれたピニオンが噛合し、旋回半径
検出部がピニオンの回転量に基づいて切断トーチの旋回
半径を検出する構成となっている。これにより、この円
弧切断機では、旋回半径検出部がピニオンの回転量に基
づいて切断トーチの旋回半径を検出するので、別途メジ
ャー等で旋回半径を計測する必要がなく作業効率が向上
するという効果が得られる。
【0057】請求項4に係る円弧切断機は、回転駆動源
の回転出力を電圧に変換する電圧変換部と、電圧変換部
で変換された電圧を、ピニオンの回転量に応じて調整
し、切断速度表示計に出力する電圧調整部とを備える構
成となっている。これにより、この円弧切断機では、切
断半径を種々変えても、電圧調整部がその旋回半径に応
じて電圧を自動的に調整して切断速度表示計に出力する
ので、その都度切断速度を算出することなく、常時、旋
回半径に対応した切断速度を確認できるという効果が得
られる。
【0058】請求項5に係る円弧切断機は、切断速度表
示計が電圧調整部で調整された電圧に基づいて切断速度
をデジタル表示するデジタル表示部を有する構成となっ
ている。これにより、この円弧切断機では、切断速度表
示計では、別途、切断速度と電圧とを対応させるような
変換機能を設ける必要がなく、切断速度表示計において
切断速度をデジタル表示できるという効果が得られる。
【0059】請求項6に係る円弧切断機は、切断速度表
示計が、電圧調整部で調整された電圧に基づいて振幅す
る指針と、指針が前記切断速度を指示するように表記さ
れた目盛とを備えたアナログ表示部を有する構成となっ
ている。これにより、この円弧切断機では、電圧調整部
で別途、切断速度と電圧とを対応させるような変換機能
を設ける必要がなく、切断速度表示機構を簡単に構成す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、切断速度表示計が設けられた円弧切断機の概略構成
図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、切断速度表示計にデジタル表示部が設けられている
円弧切断機の外観斜視図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示す図であっ
て、切断速度表示計にアナログ表示部が設けられている
円弧切断機の外観斜視図である。
【図4】 本発明の第3の実施の形態を示す図であっ
て、切断速度表示計が設けられた円弧切断機の概略構成
図である。
【図5】 従来技術による円弧切断機の一例を示す外観
斜視図である。
【符号の説明】
4 切断トーチ 5 旋回機構 8 モータ(回転駆動源) 13 調節ツマミ(回転出力設定部) 19 円弧切断機 21 トーチ支持部 22 切断速度表示計 23 ピニオン 24 ラック 26 電圧変換部(タコジェネレータ) 27 切断半径検出部(旋回半径検出部) 28、28a 電圧調整部 31 デジタル表示部 32 アナログ表示部 33 指針 34 目盛

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源(8)の回転出力を設定する
    回転出力設定部(13)と、 熱源を用いて被切断材(2)を切断する切断トーチ
    (4)を、前記回転駆動源の回転駆動により前記被切断
    材の加工平面に沿って旋回軸線(10)周りに旋回させ
    る旋回機構(5)と、 前記切断トーチの前記旋回軸線周りの旋回半径を検出す
    る旋回半径検出部(27)とを備えた円弧切断機(1
    9)に設けられ、 前記設定された回転駆動源の回転出力および前記検出さ
    れた切断トーチの旋回半径に基づいて、前記被切断材に
    対する前記切断トーチの切断速度を表示することを特徴
    とする円弧切断機の切断速度表示計。
  2. 【請求項2】 回転駆動源の回転出力が回転出力設定部
    で設定され、 熱源を用いて被切断材を切断する切断トーチが、前記回
    転駆動源の回転駆動により前記被切断材の加工平面に沿
    って旋回軸線周りに旋回する円弧切断機であって、 前記切断トーチの前記旋回軸線周りの旋回半径を検出す
    る旋回半径検出部と、 前記設定された回転駆動源の回転出力および前記検出さ
    れた切断トーチの旋回半径に基づいて、前記被切断材に
    対する前記切断トーチの切断速度を表示する切断速度表
    示計(22)とを備えてなることを特徴とする円弧切断
    機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の円弧切断機において、 前記切断トーチは、前記旋回軸線と直交する方向に移動
    自在、且つ該直交する方向に沿ってラック(24)が設
    けられたトーチ支持部(21)に支持され、 該トーチ支持部のラックには、回転軸線周りに回転自
    在、且つ該回転軸線と前記旋回軸線との距離が一定に保
    たれたピニオン(23)が噛合し、 前記旋回半径検出部は、前記ピニオンの回転量に基づい
    て前記切断トーチの旋回半径を検出する構成とされてい
    ることを特徴とする円弧切断機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の円弧切断機において、 前記回転駆動源の回転出力を電圧に変換する電圧変換部
    (26)と、 該電圧変換部で変換された電圧を、前記ピニオンの回転
    量に応じて調整し前記切断速度表示計に出力する電圧調
    整部(28)とを備えてなることを特徴とする円弧切断
    機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の円弧切断機において、 前記切断速度表示計は、前記電圧調整部で調整された電
    圧に基づいて前記切断速度をデジタル表示するデジタル
    表示部(31)を有することを特徴とする円弧切断機。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の円弧切断機において、 前記切断速度表示計は、前記電圧調整部で調整された電
    圧に基づいて振幅する指針(33)と、 該指針が前記切断速度を指示するように表記された目盛
    とを備えたアナログ表示部(32)を有することを特徴
    とする円弧切断機。
JP11759598A 1998-04-27 1998-04-27 円弧切断機およびその切断速度表示計 Pending JPH11309569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11759598A JPH11309569A (ja) 1998-04-27 1998-04-27 円弧切断機およびその切断速度表示計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11759598A JPH11309569A (ja) 1998-04-27 1998-04-27 円弧切断機およびその切断速度表示計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11309569A true JPH11309569A (ja) 1999-11-09

Family

ID=14715709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11759598A Pending JPH11309569A (ja) 1998-04-27 1998-04-27 円弧切断機およびその切断速度表示計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11309569A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008018523A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Iee Gu Choi 切断機
JP2009538740A (ja) * 2006-05-29 2009-11-12 タイ ムン,ジョン 切断装置
CN110216350A (zh) * 2019-06-03 2019-09-10 江阴市富仁高科股份有限公司 一种双层储油钢罐开孔工装及工艺

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538740A (ja) * 2006-05-29 2009-11-12 タイ ムン,ジョン 切断装置
JP2008018523A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Iee Gu Choi 切断機
JP4609459B2 (ja) * 2006-07-13 2011-01-12 二九 崔 切断機
CN110216350A (zh) * 2019-06-03 2019-09-10 江阴市富仁高科股份有限公司 一种双层储油钢罐开孔工装及工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3992844B2 (ja) レーザ光線投射器の電力及び伝達システム
JPH11309569A (ja) 円弧切断機およびその切断速度表示計
JPH11277226A (ja) 円弧切断機
US20060151448A1 (en) Torch height control apparatus with a gear belt drive, altering wheelbase of the wheel axis and solid body, attached to the gear belt
JPH03297572A (ja) 溶接及び切断用トーチ
JP2884062B2 (ja) 切り込み深さ表示装置付コンクリートカッター
JP2005111855A (ja) 卓上丸鋸
JP3626212B2 (ja) 測量機の視準方向制御装置
JPS6142742Y2 (ja)
KR20110035698A (ko) 스폿 용접기용 용접 포인트 표시장치
JP2010017748A (ja) スポット溶接装置の電極消耗量計測方法及び電極消耗量計測装置
JP2000321046A (ja) 寸法計測方法、その装置および切断装置
JP6308620B2 (ja) 溶接機
JP2728250B2 (ja) バンドソーにおける鋸刃破断防止装置
CN218584038U (zh) 一种薄壁轴承保持架外径测量装置
KR200155940Y1 (ko) 평탄도 측정 장치
JPH06258004A (ja) 表面形状測定機
JP2001336578A (ja) フライホイールの動的ツリアイ調整装置
KR100342321B1 (ko) 자동 장력 제어장치
JPH072906U (ja) 表面形状測定機
JPS6020025Y2 (ja) 圧力警告装置
JPH07185803A (ja) 電極回転式非消耗電極アーク溶接方法及び電極回転式非消耗電極アーク溶接トーチ
JP2003311428A (ja) 溶接状態表示装置
JPH0232338Y2 (ja)
JPH07246474A (ja) プラズマトーチの角度設定方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050218

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080617

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080624

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081028