JP6308620B2 - 溶接機 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接機に係り、さらに詳しくは、電流調整用操作部を回転操作することによって溶接用電流の出力設定値を調整することができる溶接機の改良に関する。
アーク溶接機は、溶接材からなる溶接電極と加工対象の溶接母材との間にアークを発生させることによって溶接を行う加工装置である。アーク溶接は、気体中における放電現象を利用する溶接方法であり、アークによってもたらされる高熱により、溶接母材と溶接材とを溶融させて一体化する。この様なアーク溶接は、初期溶接、本溶接及びクレータ溶接の各工程からなり、一連の溶接処理では、これらの工程が順に実行される。例えば、一連の溶接処理は、溶接電極へ出力する電流によって管理され、各工程には、溶接母材の材質、厚さ、継手形状等に応じて、溶接用電流の適切な出力値がある。
従来の溶接機では、電流調整用操作部を回転操作することにより、各工程における溶接用電流の出力設定値が調整され、この出力設定値に基づいて、溶接用電流が生成され、溶接電極へ出力される(例えば、特許文献1)。電流調整用操作部は、ロータリーエンコーダの入力軸に連結され、入力軸を中心とする電流調整用操作部の回転角を示す回転信号がロータリーエンコーダから出力される。出力設定値の調整は、回転角の変化量に応じて調整量を決定し、回転変位の符号に応じて、調整量を現在の出力設定値に加算し、或いは、減算することによって行われる。
特開2001−293568号公報
上述した従来の溶接機では、電流調整用操作部が操作パネルから突出して配置されることから、物理的な衝撃を受け易く、ロータリーエンコーダが破損することがあった。このため、ロータリーエンコーダが破損した場合に、溶接用電流の出力設定値を調整することができないという問題があった。
また、溶接用電流の出力設定値を調整する際の操作性が良くないという問題もあった。例えば、出力設定値の調整範囲が5A〜500Aであり、電流調整用操作部を1回転させたときに出力設定値が20Aだけ増加又は減少する場合、出力設定値を調整範囲の下限と上限との間で調整するには、電流調用操作部を最大で24回転と270°回転させなければならない。仮に、回転角の変化量と出力設定値の調整量との間の変換レートを高くして1回転あたりの調整量を増加させれば、出力設定値を大きく変更する場合の電流調整用操作部の操作量を少なくすることができる。しかし、その様に変換レートを高くすれば、出力設定値の微調整がしづらくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電流調整用操作部の回転変位を検出するロータリーエンコーダが破損した場合であっても、溶接用電流の出力設定値を調整することができる溶接機を提供することを目的とする。また、溶接用電流の出力設定値を調整する際の操作性を向上させた溶接機を提供することを目的とする。
第1の本発明による溶接機は、電流調整用操作部の回転角を示す回転信号を生成するロータリーエンコーダと、溶接用電流の出力設定値を調整する電流設定値調整手段と、上記出力設定値を表示する電流設定値表示手段と、上記出力設定値に基づいて、溶接用電流を生成し、溶接電極へ出力する溶接用電流生成手段と、電流アップキーの押下操作に基づいて、上記出力設定値を一定量だけ増加させる電流増加信号を生成する電流増加信号生成手段と、電流ダウンキーの押下操作に基づいて、上記出力設定値を一定量だけ減少させる電流減少信号を生成する電流減少信号生成手段と、上記出力設定値の調整範囲として予め定められた区間を2以上の小区間に分割するとともに上記小区間ごとに異なる変換レートを各小区間に割り当て、上記回転信号に基づいて、現在の上記出力設定値が属する小区間に対応する変換レートで上記回転角の変化量を上記出力設定値の第1調整量に変換する回転変位変換手段とを備え、上記電流設定値調整手段が、上記電流増加信号、上記電流減少信号及び上記第1調整量に基づいて、上記出力設定値の調整を行うように構成される。
この溶接機では、電流アップキー又は電流ダウンキーを押下操作すれば、電流増加信号又は電流減少信号が生成され、溶接用電流の出力設定値を一定値だけ増加させ、或いは、一定値だけ減少させる動作が行われる。このため、電流調整用操作部の回転変位を検出するロータリーエンコーダが破損した場合であっても、電流アップキー又は電流ダウンキーを押下操作することにより、出力設定値を調整することができる。また、電流アップキー又は電流ダウンキーに不具合が生じた場合であっても、電流調整用操作部を回転操作することにより、出力設定値を調整することができる。
また、出力設定値の調整範囲を分割した小区間ごとに異なる変換レートで回転角の変化量を出力設定値の第1調整量に変換して出力設定値の調整を行うので、変換レートが調整範囲内の全区間で共通である場合に比べ、出力設定値の微調整がしづらくなるのを抑制しつつ、出力設定値を大きく変更する場合の電流調整用操作部の操作量を少なくすることができる。さらに、電流アップキー又は電流ダウンキーの押下操作による調整と電流調整用操作部の回転操作による調整とを組み合わせることにより、電流調整用操作部の操作量を少なくしつつ、出力設定値の微調整が容易な溶接機を実現することができる。
第2の本発明による溶接機は、上記構成に加え、上記電流設定値調整手段が、上記押下操作の操作時間が予め定められた判定時間よりも短い場合に、上記出力設定値を一定量だけ増加させ、或いは、上記出力設定値を一定量だけ減少させ、上記押下操作の操作時間が上記判定時間よりも長い場合に、現在の上記出力設定値が属する上記小区間に対応する変換レートで、上記出力設定値の調整を行うように構成される。
この様な構成によれば、電流アップキー又は電流ダウンキーを押下操作して溶接用電流の出力設定値を調整する際の操作性を向上させることができる。特に、押下操作の操作時間が判定時間よりも長い場合に、現在の出力設定値が属する小区間に対応する変換レートで出力設定値の調整を行うので、出力設定値を大きく変更する場合の操作性を向上させることができる。
第3の本発明による溶接機は、上記構成に加え、上記押下操作の操作時間に応じて段階的に増加する変換レートで上記操作時間の変化量を上記出力設定値の第2調整量に変換する操作時間変換手段を備え、上記電流設定値調整手段が、上記押下操作の操作時間が予め定められた判定時間よりも短い場合に、上記出力設定値を一定量だけ増加させ、或いは、上記出力設定値を一定量だけ減少させ、上記押下操作の操作時間が上記判定時間よりも長い場合に、上記第2調整量に基づいて、上記出力設定値の調整を行うように構成される。
この様な構成によれば、電流アップキー又は電流ダウンキーを押下操作して溶接用電流の出力設定値を調整する際の操作性を向上させることができる。特に、押下操作の操作時間が判定時間よりも長い場合に、押下操作の操作時間に応じて段階的に増加する変換レートで操作時間の変化量を第2調整量に変換して出力設定値の調整を行うので、出力設定値を大きく変更する場合の操作時間を短縮させることができる。
第4の本発明による溶接機は、上記構成に加え、初期溶接電流、溶接電流及びクレータ溶接電流のいずれか一つを編集対象パラメータとして選択し、編集対象切替キーの押下操作に基づいて、上記初期溶接電流、上記溶接電流及び上記クレータ溶接電流間で編集対象パラメータを切り替える編集対象パラメータ選択手段を備え、上記電流設定値調整手段が、上記編集対象パラメータの出力設定値を調整するように構成される。
この様な構成によれば、編集対象パラメータを切り替えるごとに、電流調整用操作部、電流アップキー又は電流ダウンキーを操作して出力設定値を調整することにより、初期溶接電流、溶接電流及びクレータ溶接電流の各溶接パラメータについて、その出力設定値を調整する際の操作性を向上させることができる。
第5の本発明による溶接機は、上記構成に加え、上記回転信号に基づいて、上記電流調整用操作部が回転操作中であるか否かを判別する回転操作判別手段を備え、上記編集対象パラメータ選択手段が、上記電流調整用操作部が押下操作された場合に、上記回転操作判別手段の判別結果に基づいて、上記編集対象パラメータを切り替えるように構成される。
この様な構成によれば、出力設定値を調整する際の操作性を向上させつつ、出力設定値の調整が完了していないにもかかわらず編集対象パラメータが誤って切り替えられる事態が生じるのを抑制することができる。
第6の本発明による溶接機は、上記構成に加え、上記回転操作判別手段が、判定閾値を超える回転変位が最後に検出された時から、上記判定閾値を超える回転変位が検出されることなく経過した時間に基づいて、回転操作中であるか否かの判別を行うように構成される。
この様な構成によれば、回転操作判定手段の構成を簡素化することができる。また、判定閾値を超える回転変位によって経過時間を判断することにより、電流調整用操作部を押下操作する際に、電流調整用操作部を誤って僅かに回転させたとしても、当該押下操作が無効化されるのを防止することができる。
なお、本発明は、広い調整範囲で溶接用電流の出力設定値を調整する際の操作性が向上することから、アーク溶接機に好適である。また、本発明は、アーク溶接機以外の溶接機、例えば、スポット溶接機などの抵抗溶接機にも適用することができる。
また、高い分解能を容易に得られることから、ロータリーエンコーダには、光学式のものが好適である。また、本発明には、光学式のロータリーエンコーダ以外のもの、例えば、静電容量式又は磁気式のロータリーエンコーダを用いることができる。
本発明によれば、電流調整用操作部の回転変位を検出するロータリーエンコーダが破損した場合であっても、溶接用電流の出力設定値を調整することができる溶接機を提供することができる。また、溶接用電流の出力設定値を調整する際の操作性を向上させた溶接機を提供することができる。
本発明の実施の形態1による溶接機1の一構成例を示した斜視図である。 図1の溶接機1における操作パネル2の構成例を示した図である。 図2のロータリーエンコーダ3の構成例を示した斜視図である。 図1の溶接機1の動作の一例を示した図であり、溶接電極へ出力する電流の時間変化の様子が示されている。 図1の溶接機1内の機能構成の一例を示したブロック図である。 図5の回転変位変換部114の動作の一例を示した図である。 図1の溶接機1の構成例を示した図であり、制御基板11と着脱可能な操作基板12とが示されている。 本発明の実施の形態2による溶接機1の一構成例を示したブロック図である。 図8の操作時間変換部117の動作の一例を示した図である。
実施の形態1.
<溶接機1>
図1は、本発明の実施の形態1による溶接機1の一構成例を示した斜視図である。図中には、交流電源、例えば、三相で定格電圧400V、周波数50Hz又は60Hzの商用電源から供給される電力を利用して、アークを発生させるアーク溶接機が示されている。
この溶接機1は、直方体形状の筐体10の前面に、溶接用電流の出力設定値を調整するためのロータリーエンコーダ3を有する操作パネル2と、出力端子5a,5b、シールドガスの出力口6、冷却水の入力口7a及び出力口7bを有する接続部4とが設けられている。
操作パネル2は、筐体10の上段に配置され、接続部4は、筐体10の下段に配置されている。筐体10内には、後述する制御基板11及び操作基板12が収容されている。制御基板11及び操作基板12は、筐体10の前面に対向させて配置されている。
出力端子5aは、直流電流を供給するための正極性端子であり、溶接母材と導通させた母材ケーブル(図示せず)、又は、溶接棒を保持する手溶接用の溶接ホルダー(図示せず)と導通させた出力ケーブルが接続される。出力端子5bは、直流電流を受給するための負極性端子であり、トーチ部(図示せず)と導通させた出力ケーブルが接続される。
出力口6は、アークを空気から遮蔽するシールドガスをトーチ部に供給するための接続口であり、ガスホースが接続される。例えば、シールドガスには、アルゴンガス又は炭酸ガスが用いられる。シールドガスは、ガスボンベ(図示せず)から溶接機1に供給される。
入力口7aは、冷却水をトーチ部に供給するための接続口であり、水ホースが接続される。出力口7bは、トーチ部からの戻り水を受給するための接続口である。冷却水は、冷却装置(図示せず)から溶接機1に供給される。
<操作パネル2>
図2は、図1の溶接機1における操作パネル2の構成例を示した図である。図中には、横長形状の操作パネル2が示されている。この操作パネル2には、ロータリーエンコーダ3、7セグメント表示器21、電流アップキー22a、電流ダウンキー22b、編集対象切替キー23a,23b、セットボタン24a、セーブボタン24b、ロードボタン24c、電源ボタン25、極性切替ボタン26、パルス設定切替ボタン27及び編集対象インジケータ28が設けられている。
ロータリーエンコーダ3、7セグメント表示器21、電流アップキー22a及び電流ダウンキー22bは、操作パネル2の右側下段の領域に配置されている。編集対象切替キー23a,23b、セットボタン24a、セーブボタン24b及びロードボタン24cは、操作パネル2の右側上段の領域に配置されている。
ロータリーエンコーダ3は、電流調整つまみの回転変位を検出し、電流調整つまみの回転角を示す回転信号を生成する回転変位検出装置である。例えば、電流調整つまみを時計回りに回転させることにより、溶接用電流の出力設定値を増加させ、或いは、電流調整つまみを反時計回りに回転させることにより、溶接用電流の出力設定値を減少させることができる。
7セグメント表示器21は、溶接用電流の出力設定値や溶接用電流の測定値を表示するための表示装置であり、7セグメントを用いて、数値やアルファベットを表示することができる。
電流アップキー22a、電流ダウンキー22b、編集対象切替キー23a,23b、セットボタン24a、セーブボタン24b、ロードボタン24c、電源ボタン25、極性切替ボタン26及びパルス設定切替ボタン27は、押下操作を検出する押下型の接点スイッチにより構成される。
電流アップキー22aは、溶接用電流の出力設定値を一定量だけ増加させるための操作キーである。電流ダウンキー22bは、溶接用電流の出力設定値を一定量だけ減少させるための操作キーである。電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bを長押しすることにより、溶接用電流の出力設定値を連続的に変化させることができる。
電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bを押下操作すれば、溶接用電流の出力設定値を一定値だけ増加させ、或いは、一定値だけ減少させる動作が行われる。このため、電流調整つまみの回転変位を検出するロータリーエンコーダ3が破損した場合であっても、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bを押下操作することにより、出力設定値を調整することができる。また、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bに不具合が生じた場合であっても、電流調整つまみを回転操作することにより、出力設定値を調整することができる。
編集対象切替キー23a,23bは、編集対象の溶接パラメータを切り替えるための操作キーである。溶接パラメータには、初期溶接電流Ii、溶接電流Iw、クレータ溶接電流Ic、初期溶接電流Iiから溶接電流Iwまで出力電流が増加するのに要する上昇時間Tup、交流モードの選択時の周波数f、溶接電流Iwからクレータ溶接電流Icまで出力電流が減少するのに要する下降時間Tdw等がある。クレータ溶接電流Icは、一連の溶接処理を終了する際の終了電流である。パルスモードの選択時には、溶接電流Iwに代えて、ピーク電流Ip及びベース電流Ibを編集対象パラメータとして選択することができる。
編集対象切替キー23aに対する押下操作を繰り返すことにより、Ii,Tup,Iw,f,Tdw,Icをこの順序で順に選択することができる。一方、編集対象切替キー23bに対する押下操作を繰り返すことにより、Ii,Tup,Iw,f,Tdw,Icをこの順序とは逆の順序で順に選択することができる。
セットボタン24aは、セーブボタン24bやロードボタン24cの操作時に、決定キーとして機能する操作キーである。セーブボタン24bは、1又は2以上の溶接パラメータの設定値からなる溶接条件をメモリに保存するための操作キーである。ロードボタン24cは、メモリに保存した溶接条件をメモリから呼び出すための操作キーである。メモリには、2以上の溶接条件を保存することができる。
電源ボタン25は、溶接機1の主電源をオン状態又はオフ状態に切り替えるための操作キーである。極性切替ボタン26は、極性を直流モード及び交流モード間で切り替えるための操作キーである。パルス設定切替ボタン27は、パルスモードを切り替えるための操作キーである。
編集対象インジケータ28は、編集対象として選択されている溶接パラメータを示すための表示灯である。操作パネル2には、初期溶接、本溶接及びクレータ溶接の各工程からなる溶接シーケンスが印字され、各工程には、関連する溶接パラメータに対応づけて編集対象インジケータ28が設けられている。編集対象インジケータ28の点灯により、編集対象パラメータを容易に識別することができる。
<ロータリーエンコーダ3>
図3は、図2のロータリーエンコーダ3の構成例を示した斜視図である。図中には、ロータリーエンコーダ3の一例として、電流調整つまみ31の回転変位を光学的に検出する光学式エンコーダが示されている。このロータリーエンコーダ3は、電流調整つまみ31、入力軸32、スリット板33、投光部34及び受光部35により構成される。ロータリーエンコーダ3には、電流調整つまみ31の押下操作を検出する押下操作検出部40が設けられている。
電流調整つまみ31は、電流調整用の操作部であり、円柱形状からなる。入力軸32は、電流調整つまみ31の中心軸方向に延びる回転軸であり、回転可能に支持される。電流調整つまみ31及びスリット板33は、入力軸32に固定されている。入力軸32は、電流調整つまみ31の下端面から垂直に突出している。
スリット板33は、検出光を通過させるためのスリット33aが周縁に沿って一定のピッチで形成された円形の平板からなり、入力軸32を中心として回転する。例えば、スリット33aは、18°毎に形成される。入力軸32は、スリット板33の中心を垂直に貫通している。
投光部34及び受光部35は、スリット板33を挟んで配置されている。投光部34は、検出光を受光部35に向けて出射する光源であり、検出光を生成する発光素子からなる。受光部35は、スリット板33のスリット33aを介し、投光部34からの検出光を受光し、回転信号を生成する光電変換素子からなる。
回転信号は、スリット板33の回転速度に応じてパルスの繰り返し間隔が変化するオン信号からなる。また、スリット33aの配列ピッチよりも短い距離だけ周方向にずらして配置した2つの受光部35から回転信号を取得することにより、スリット板33の回転方向を識別することができる。つまり、一定のピッチで形成されたスリット33aを通過した検出光を受光することにより、回転角の変化量に対応するオン信号の数と、左右の何れかの回転方向とを検出することができる。
電流調整つまみ31の回転変位を検出する検出装置には、スリット板33を光が通過する際のオン信号の数、すなわち、オン回数をカウントするもの以外に、電流調整つまみ31を所定角度だけ回転操作する毎に機械的にオンするスイッチを利用することもできる。
押下操作検出部40は、電流調整つまみ31が下方に押し込まれたことを検出し、編集対象パラメータを切り替えるための操作信号を生成する。つまり、電流調整つまみ31を押し込むことにより、編集対象パラメータを切り替えることができる。
例えば、押下操作検出部40は、電流調整つまみ31が押し込まれた際に、入力軸32を介して押圧力が付加され、電気接点の導通状態及び遮断状態が切り替えられる押下型の接点スイッチにより構成される。この押下操作検出部40は、入力軸32における電流調整つまみ31とは反対側の端部に配置されている。
図4は、図1の溶接機1の動作の一例を示した図であり、溶接電極へ出力する電流の時間変化の様子が示されている。この図では、横軸を経過時間tとし、縦軸を溶接電極へ出力する電流として、溶接機1の出力特性が示されている。
時刻tから時刻tまでの区間は、初期溶接工程であり、概ね一定の初期溶接電流Iiが溶接電極に出力される。時刻tから時刻tまでの区間では、電流が初期溶接電流Iiから溶接電流Iwまで単調に増加している。上昇時間Tupは、この区間の長さを規定する。時刻tから時刻tまでの区間は、本溶接工程であり、概ね一定の溶接電流Iwが溶接電極に出力される。
時刻tから時刻tまでの区間では、電流が溶接電流Iwからクレータ溶接電流Icまで単調に減少している。下降時間Tdwは、この区間の長さを規定する。時刻tから時刻tまでの区間は、クレータ溶接工程であり、概ね一定のクレータ溶接電流Icが溶接電極に出力される。
初期溶接電流Ii、溶接電流Iw、クレータ溶接電流Ic、上昇時間Tup及び下降時間Tdwは、ロータリーエンコーダ3、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bを操作することにより、その設定値を変更することができる。例えば、初期溶接電流Ii、溶接電流Iw及びクレータ溶接電流Icは、5A以上500A以下の範囲内の任意の値に変更することができる。また、上昇時間Tup及び下降時間Tdwは、0sec以上25sec以下の範囲内の任意の値に変更することができる。
図5は、図1の溶接機1内の機能構成の一例を示したブロック図である。この溶接機1は、ロータリーエンコーダ3、押下操作検出部40、電流設定値調整部110、電流増加信号生成部111、電流減少信号生成部112、変換情報記憶部113、回転変位変換部114、現在値記憶部115、電流設定値表示部116、編集対象パラメータ選択部120、溶接パラメータ記憶部121、回転操作判別部122及び溶接用電流生成部130により構成される。
溶接パラメータ記憶部121には、溶接パラメータの出力設定値が保持される。溶接用電流生成部130は、溶接パラメータ記憶部121内に保持されている出力設定値に基づいて、溶接用電流を生成し、溶接電極へ出力する。溶接用電流は、商用電源から供給される電力を利用して生成される。
編集対象パラメータ選択部120は、溶接パラメータのいずれか一つを編集対象パラメータとして選択し、編集対象切替キー23a又は23bの押下操作に基づいて、編集対象パラメータを切り替える。例えば、初期溶接電流Ii、溶接電流Iw及びクレータ溶接電流Icのいずれか一つが編集対象パラメータとして選択される。また、編集対象切替キー23a又は23bの押下操作に基づいて、初期溶接電流Ii、溶接電流Iw及びクレータ溶接電流Ic間で編集対象パラメータが切り替えられる。
編集対象パラメータ選択部120は、編集対象パラメータの出力設定値を溶接パラメータ記憶部121から読み出して、編集対象パラメータの現在値として現在値記憶部115内に格納する。現在値は、現在の出力設定値である。電流設定値表示部116は、7セグメント表示器21を制御し、現在値記憶部115内に保持されている現在値を表示する。
回転変位変換部114は、出力設定値の調整範囲として予め定められた区間を2以上の小区間に分割するとともに、小区間ごとに異なる変換レートを各小区間に割り当て、ロータリーエンコーダ3からの回転信号に基づいて、編集対象パラメータの現在の出力設定値が属する小区間に対応する変換レートで回転角の変化量を出力設定値の第1調整量に変換する。変換レートは、回転角の変化量に対する出力設定値の第1調整量の割合である。
変換情報記憶部113には、出力設定値が大きくなるのに従って段階的に増加する変換レートで、回転角の変化量と出力設定値の第1調整量とを対応づける変換情報が保持される。第1調整量への変換処理は、この変換情報に基づいて行われる。つまり、現在の出力設定値が大きいほど、高い変換レートで回転角の変化量が変換される。
例えば、編集対象パラメータが初期溶接電流Ii、溶接電流Iw又はクレータ溶接電流Icである場合、出力設定値の調整範囲は、5A以上500A以下であり、この区間が3つの小区間K1〜K3に分割される。小区間K1は、5A以上100A未満であり、小区間K2は、100A以上300A未満であり、小区間K3は、300A以上500A以下である。小区間K1の変換レートは、回転角の変化量が予め定められた角度、この例では18°増加するごとに、第1調整量を1Aだけ増加させるレートである。つまり、右方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量は1Aだけ増加する。小区間K2の変換レートは、右方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量を5Aだけ増加させるレートである。小区間K3の変換レートは、右方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量を10Aだけ増加させるレートである。
また、小区間K1の変換レートでは、左方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量が1Aだけ減少する。小区間K2の変換レートでは、左方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量が5Aだけ減少する。小区間K3の変換レートでは、左方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量が10Aだけ減少する。
また、編集対象パラメータが下降時間Tdwである場合、出力設定値の調整範囲は、0sec以上25sec以下であり、この区間が2つの小区間K11及びK12に分割される。小区間K11は、0sec以上5sec未満であり、小区間K12は、5sec以上25sec以下である。小区間K11の変換レートは、右方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量を0.1secだけ増加させるレートである。小区間K12の変換レートは、右方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量を1secだけ増加させるレートである。
また、小区間K11の変換レートでは、左方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量が0.1secだけ減少する。小区間K12の変換レートでは、左方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量が1secだけ減少する。
また、編集対象パラメータが周波数fである場合、出力設定値の調整範囲は、15Hz以上400Hz以下であり、この区間が2つの小区間K21及びK22に分割される。小区間K21は、15Hz以上100Hz未満であり、小区間K22は、100Hz以上400Hz以下である。小区間K21の変換レートは、右方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量を1Hzだけ増加させるレートである。小区間K22の変換レートは、右方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量を5Hzだけ増加させるレートである。
また、小区間K21の変換レートでは、左方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量が1Hzだけ減少する。小区間K22の変換レートでは、左方向のオン信号のカウント数が1つ増加するごとに、第1調整量が5Hzだけ減少する。
電流増加信号生成部111は、電流アップキー22aの押下操作に基づいて、編集対象パラメータの出力設定値を一定量だけ増加させる電流増加信号を生成し、電流設定値調整部110へ出力する。電流減少信号生成部112は、電流ダウンキー22bの押下操作に基づいて、編集対象パラメータの出力設定値を一定量だけ減少させる電流減少信号を生成し、電流設定値調整部110へ出力する。
電流設定値調整部110は、電流増加信号、電流減少信号及び第1調整量に基づいて、編集対象パラメータの出力設定値を調整し、現在値記憶部115内の現在値を更新する。例えば、編集対象パラメータが初期溶接電流Ii、溶接電流Iw又はクレータ溶接電流Icであり、現在値が小区間K1に属する場合、電流調整つまみ31が右に回転操作されることによって右方向のオン信号がカウントされるごとに、現在値を1Aだけ増加させる。或いは、電流調整つまみ31が左に回転操作されることによって左方向のオン信号がカウントされるごとに、現在値を1Aだけ減少させる。
現在値が小区間K2に属する場合には、電流調整つまみ31が右に回転操作されることによって右方向のオン信号がカウントされるごとに、現在値を5Aだけ増加させる。或いは、電流調整つまみ31が左に回転操作されることによって左方向のオン信号がカウントされるごとに、現在値を5Aだけ減少させる。また、現在値が小区間K3に属する場合には、電流調整つまみ31が右に回転操作されることによって右方向のオン信号がカウントされるごとに、現在値を10Aだけ増加させる。或いは、電流調整つまみ31が左に回転操作されることによって左方向のオン信号がカウントされるごとに、現在値を10Aだけ減少させる。
この様な構成により、出力設定値が大きくなるのに従って、わずかな回転角で出力設定値をより大きく変更することができる。また、出力設定値が小さくなるのに従って、より大きな回転角で出力設定値を詳細に調整することができる。
電流設定値調整部110は、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bに対する短押し操作及び長押し操作を判別し、短押し操作が行われた場合に、出力設定値を一定量だけ増加させ、或いは、出力設定値を一定量だけ減少させる。短押し操作は、押下操作の操作時間が予め定められた判定時間Taよりも短い押下操作である。長押し操作は、押下操作の操作時間が判定時間Taよりも長い押下操作である。
例えば、編集対象パラメータが初期溶接電流Ii、溶接電流Iw又はクレータ溶接電流Icである場合、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bを1回押下するごとに、現在値を1Aだけ増加させ、或いは、減少させることができる。
一方、長押し操作が行われた場合には、操作時間に応じて増加する調整量だけ出力設定値を増加させ、或いは、減少させる動作が行われる。この様な構成により、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bを押下操作して編集対象パラメータの出力設定値を調整する際の操作性を向上させることができる。
編集対象パラメータ選択部120は、現在値記憶部115内の現在値が変更されれば、変更後の現在値に基づいて、溶接パラメータ記憶部121内の出力設定値を更新する。また、編集対象パラメータ選択部120は、電流調整つまみ31の押下操作に基づいて、編集対象パラメータを切り替える。
この様な構成により、編集対象パラメータを切り替えるごとに、電流調整つまみ31、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bを操作して出力設定値を調整することにより、初期溶接電流Ii、溶接電流Iw及びクレータ溶接電流Icの各溶接パラメータについて、その出力設定値を調整する際の操作性を向上させることができる。特に、出力設定値の調整と編集対象パラメータの切替とを共通の操作部を操作するによって実行することができるので、複数の溶接パラメータについて、出力設定値を調整する際の操作性をさらに向上させることができる。
回転操作判別部122は、ロータリーエンコーダ3からの回転信号に基づいて、電流調整つまみ31が回転操作中であるか否かを判別し、その判別結果を編集対象パラメータ選択部120へ出力する。
例えば、回転操作判別部122は、判定閾値を超える回転変位が最後に検出された時から、判定閾値を超える回転変位が検出されることなく経過した時間に基づいて、回転操作中であるか否かの判別を行う。
この様な構成により、回転操作判定部122の構成を簡素化することができる。また、判定閾値を超える回転変位によって経過時間を判断することにより、電流調整つまみ31を押下操作する際に、電流調整つまみ31を誤って僅かに回転させたとしても、当該押下操作が無効化されるのを防止することができる。
編集対象パラメータ選択部120は、電流調整つまみ31が押下操作された場合に、回転操作判別部122の判別結果に基づいて、編集対象パラメータを切り替える。具体的には、電流調整つまみ31が回転操作中でない場合、編集対象パラメータが切り替えられる。
一方、電流調整つまみ31が回転操作中である場合には、電流調整つまみ31に対する押下操作が無視され、編集対象パラメータの切り替えは行われない。この様な構成により、出力設定値を調整する際の操作性を向上させつつ、出力設定値の調整が完了していないにもかかわらず編集対象パラメータが誤って切り替えられる事態が生じるのを防止することができる。
図6は、図5の回転変位変換部114の動作の一例を示した図である。この図には、編集対象パラメータが初期溶接電流Ii、溶接電流Iw又はクレータ溶接電流Icである場合が示されている。図中の(a)には、横軸を回転角の変化量とし、縦軸を出力設定値の調整量として、回転角の変化量と出力設定値の調整量との対応関係を表す変換特性B1〜B3が示されている。変換特性B1は、現在値が小区間K1(5A〜100A)に含まれている場合の変換特性であり、単位変化量θ当たりの調整量がaである。
変換特性B2は、現在値が小区間K2(100A〜300A)に含まれている場合の変換特性であり、単位変化量θ当たりの調整量がaである(a>a)。変換特性B3は、現在値が小区間K3(300A〜500A)に含まれている場合の変換特性であり、単位変化量θ当たりの調整量がaである(θ<θ)。
図中の(b)には、横軸を編集対象パラメータの現在値とし、縦軸を変換レートとして、編集対象パラメータの現在値と変換レートとの対応関係が示されている。小区間K1における変換レートrは、r=a/θであり、小区間K2における変換レートrは、r=a/θであり、小区間K3における変換レートrは、r=a/θである。
回転変位変換部114では、この様に編集対象パラメータの現在値が大きくなるのに従って3段階に増加する変換レートで、回転角の変化量を出力設定値の調整量に変換する動作が行われる。
図7は、図1の溶接機1の構成例を示した図であり、制御基板11と着脱可能な操作基板12とが示されている。制御基板11は、接続部14、制御回路15及びメモリ16が背面に配設された回路基板である。操作基板12は、ロータリーエンコーダ3が前面に取り付けられ、背面に接続部13が配設された基板であり、筐体10に対し、ねじ止めされている。
接続部13及び14は、制御基板11側から、ロータリーエンコーダ3の投光部34及び押下操作検出部40に電源供給するための電源ケーブルと、操作基板12側から、受光部35の回転信号を制御回路15へ伝送するための信号ケーブルとを着脱可能に接続するコネクタである。この様な構成によれば、ロータリーエンコーダ3が破損した場合に、操作基板12ごと取り外せるので、ロータリーエンコーダ3の交換作業を容易化することができる。
本実施の形態によれば、出力設定値の調整範囲を分割した小区間ごとに異なる変換レートで回転角の変化量を出力設定値の第1調整量に変換して出力設定値の調整を行うので、変換レートが調整範囲内の全区間で共通である場合に比べ、出力設定値の微調整がしづらくなるのを抑制しつつ、出力設定値を大きく変更する場合の電流調整つまみ31の操作量を少なくすることができる。さらに、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bの押下操作による調整と電流調整つまみ31の回転操作による調整とを組み合わせることにより、電流調整つまみ31の操作量を少なくしつつ、出力設定値の微調整が容易な溶接機1を実現することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、電流設定値調整部110が電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bに対する短押し操作及び長押し操作を判別して出力設定値の調整を行う場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bに対する長押し操作の操作時間が長いほど、高い変換レートで操作時間の変化量を第2調整量に変換して出力設定値の調整を行う場合について説明する。
図8は、本発明の実施の形態2による溶接機1の一構成例を示したブロック図である。この溶接機1は、図5の溶接機1と比較すれば、操作時間変換部117を備えている点で異なる。
操作時間変換部117は、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bに対する押下操作の操作時間に応じて段階的に増加する変換レートで、操作時間の変化量を出力設定値の第2調整量に変換する。
電流設定値調整部110は、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bの長押し操作が行われた場合に、第2調整量だけ出力設定値を増加させ、或いは、減少させる。この様な構成によれば、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bを押下操作して溶接用電流の出力設定値を調整する際の操作性を向上させることができる。特に、押下操作の操作時間が判定時間Taよりも長い場合に、押下操作の操作時間に応じて段階的に増加する変換レートで操作時間の変化量を第2調整量に変換して出力設定値の調整を行うので、出力設定値を大きく変更する場合の操作時間を短縮させることができる。
図9は、図8の操作時間変換部117の動作の一例を示した図である。図中には、横軸を押下操作の操作時間とし、縦軸を変換レートとして、判定時間Taが時間t11である場合の操作時間と変換レートとの対応関係が示されている。
操作時間が時間t11以上時間t12未満である場合の変換レートr11に比べ、操作時間が時間t12以上である場合の変換レートr12が高くなっている。例えば、編集対象パラメータが初期溶接電流Ii、溶接電流Iw又はクレータ溶接電流Icである場合、時間t11は、0.5secであり、時間t12は、2secである。また、変換レートr11は、5A/0.5secであり、変換レートr12は、10A/0.15secである。
操作時間変換部117では、この様に押下操作の操作時間が長くなるのに従って2段階に増加する変換レートで、操作時間の変化量を出力設定値の第2調整量に変換する動作が行われる。
なお、本実施の形態では、長押し操作の操作時間が長いほど高い変換レートで操作時間の変化量が第2調整量に変換される場合の例について説明したが、本発明は、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bの長押し操作による出力設定値の調整方法をこれに限定するものではない。例えば、実施の形態1で説明した電流調整つまみ31の操作による調整方法と同様に、編集対象パラメータの出力設定値の調整範囲を2以上の区間に分割し、電流アップキー22a又は電流ダウンキー22bが長押し操作された際に、現在の出力設定値が属する区間に対応する変換レートで、出力設定値の調整を行うような構成であっても良い。つまり、同じ長押し時間であっても、現在の出力設定値が属する区間に応じて、出力設定値の調整量を変化させることができる。この様な構成では、所望の設定値に近い値まで長押し操作によって出力設定値を大まかに調整し、一旦、長押し操作を中断し、その後、短押し操作によって出力設定値を微調整することができる。
1 溶接機
2 操作パネル
3 ロータリーエンコーダ
4 接続部
10 筐体
21 7セグメント表示器
22a 電流アップキー
22b 電流ダウンキー
23a,23b 編集対象切替キー
24a セットボタン
24b セーブボタン
24c ロードボタン
28 編集対象インジケータ
31 電流調整つまみ
40 押下操作検出部
110 電流設定値調整部
111 電流増加信号生成部
112 電流減少信号生成部
113 変換情報記憶部
114 回転変位変換部
115 現在値記憶部
116 電流設定値表示部
117 操作時間変換部
120 編集対象パラメータ選択部
121 溶接パラメータ記憶部
122 回転操作判別部
130 溶接用電流生成部

Claims (6)

  1. 電流調整用操作部の回転角を示す回転信号を生成するロータリーエンコーダと、
    溶接用電流の出力設定値を調整する電流設定値調整手段と、
    上記出力設定値を表示する電流設定値表示手段と、
    上記出力設定値に基づいて、溶接用電流を生成し、溶接電極へ出力する溶接用電流生成手段と、
    電流アップキーの押下操作に基づいて、上記出力設定値を一定量だけ増加させる電流増加信号を生成する電流増加信号生成手段と、
    電流ダウンキーの押下操作に基づいて、上記出力設定値を一定量だけ減少させる電流減少信号を生成する電流減少信号生成手段と、
    上記出力設定値の調整範囲として予め定められた区間を2以上の小区間に分割するとともに上記小区間ごとに異なる変換レートを各小区間に割り当て、上記回転信号に基づいて、現在の上記出力設定値が属する小区間に対応する変換レートで上記回転角の変化量を上記出力設定値の第1調整量に変換する回転変位変換手段とを備え、
    上記電流設定値調整手段は、上記電流増加信号、上記電流減少信号及び上記第1調整量に基づいて、上記出力設定値の調整を行うことを特徴とする溶接機。
  2. 上記電流設定値調整手段は、上記押下操作の操作時間が予め定められた判定時間よりも短い場合に、上記出力設定値を一定量だけ増加させ、或いは、上記出力設定値を一定量だけ減少させ、上記押下操作の操作時間が上記判定時間よりも長い場合に、現在の上記出力設定値が属する上記小区間に対応する変換レートで、上記出力設定値の調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の溶接機。
  3. 上記押下操作の操作時間に応じて段階的に増加する変換レートで上記操作時間の変化量を上記出力設定値の第2調整量に変換する操作時間変換手段を備え、
    上記電流設定値調整手段は、上記押下操作の操作時間が予め定められた判定時間よりも短い場合に、上記出力設定値を一定量だけ増加させ、或いは、上記出力設定値を一定量だけ減少させ、上記押下操作の操作時間が上記判定時間よりも長い場合に、上記第2調整量に基づいて、上記出力設定値の調整を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の溶接機。
  4. 初期溶接電流、溶接電流及びクレータ溶接電流のいずれか一つを編集対象パラメータとして選択し、編集対象切替キーの押下操作に基づいて、上記初期溶接電流、上記溶接電流及び上記クレータ溶接電流間で編集対象パラメータを切り替える編集対象パラメータ選択手段を備え、
    上記電流設定値調整手段は、上記編集対象パラメータの出力設定値を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の溶接機。
  5. 上記回転信号に基づいて、上記電流調整用操作部が回転操作中であるか否かを判別する回転操作判別手段を備え、
    上記編集対象パラメータ選択手段は、上記電流調整用操作部が押下操作された場合に、上記回転操作判別手段の判別結果に基づいて、上記編集対象パラメータを切り替えることを特徴とする請求項4に記載の溶接機。
  6. 上記回転操作判別手段は、判定閾値を超える回転変位が最後に検出された時から、上記判定閾値を超える回転変位が検出されることなく経過した時間に基づいて、回転操作中であるか否かの判別を行うことを特徴とする請求項5に記載の溶接機。
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