JP3928327B2 - アーク溶接条件入力装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極と溶接母材（以下母材と言う）との間にアークを発生させて溶接を行う溶接機等のアーク溶接条件入力装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のアーク溶接条件入力装置では、種々の入力設定項目を選択するスイッチの設定と入力設定項目毎に設けられた可変抵抗器の調整により入力値を設定する。
【０００３】
つぎに、図４に従来のアーク溶接入力装置の構成を示す。
【０００４】
図４において、２１は初期電流用可変抵抗器、２２は溶接電流用可変抵抗器、２３はクレータ電流用可変抵抗器、２４はパルス電流用可変抵抗器、２５はパルス周波数用可変抵抗器、２６は初期制御選択スイッチ、２７はクレータ制御選択スイッチ、２８はパルス制御選択スイッチ、２９は入力設定部である。
【０００５】
アーク溶接を行うに際し、まず溶接条件を選定しなければならない。被溶接材料の材質、厚さ、継ぎ手形状等、溶接部が複雑になるに伴い溶接条件も複雑になり様々な制御、出力条件の設定が必要となる。
【０００６】
例えば、２００Ａの初期電流が必要であれば初期制御選択スイッチ２６を“有”に設定し、初期電流用可変抵抗器２１を概ね２００Ａの位置に調整する。次に溶接電流用可変抵抗器２２で溶接電流を設定し、８０Ａのクレータ電流が必要であればクレータ制御選択スイッチ２７を“有”に設定し、クレータ電流用可変抵抗器２３を概ね８０Ａの位置に調整する。
【０００７】
溶接にパルス出力が必要であればパルス制御選択スイッチ２８を“有”に設定し、パルス電流用可変抵抗器２４でパルス電流を、パルス周波数用可変抵抗器２５でパルス周波数を設定する。
【０００８】
そして前記各可変抵抗器及び各選択スイッチの出力より入力条件を入力設定部２９で設定する。
【０００９】
そして、例えば、上昇スロープ用可変抵抗器あるいは下降スロープ用可変抵抗器等が更に必要であったり、可変抵抗器及び選択スイッチの数は合計で２０ヶに達するものもある。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、可変抵抗器の調整及びスイッチ選択を行う際、その数が多いため設定抜けが発生する場合がある。
【００１１】
また、その数が多いので各々が接近した状態で配置されるため隣の可変抵抗器に接触し調整位置がずれることがある。
【００１２】
更に可変抵抗器を再調整するにも概ねの位置でしか調整できないので、必ずしも再現するとは限らない。
【００１３】
この場合、次の溶接を入力条件が適正であることの確認用としなければならない。
【００１４】
本発明は上記の課題を解決するもので、設定抜けが防止でき、また、確定状態の入力値はずれることはなく、入力数値を管理しておけば容易にそして正確に入力値の再調整を行うことができるアーク溶接条件入力装置を提供するものである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、回転量に応じた信号を出力する回転量検出器と回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチが一体となった押し込み式ダイヤルと、前記押し込み式ダイヤルの出力を入力とし項目設定あるいは入力値設定を行う入力設定部と、前記入力設定部の出力を入力とする液晶表示器と、前記入力設定部の出力を入力とする計数表示器と、前記入力設定部の出力を入力とする表示灯部を備え、押し込みスイッチを押し込むことにより入力する設定値を液晶表示器か計数表示器に任意に表示させる機能を有し、選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯する機能を有するアーク溶接条件入力装置である。
【００１８】
また、回転量に応じた信号を出力する回転量検出器と回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチが一体となった押し込み式ダイヤルと、前記押し込み式ダイヤルの回転量検出器の出力を入力とし前記回転量検出器の回転方向及び回転量を検出し増減量に変換する増減量検出部と、前記増減量検出部の出力を入力とし基準値に対し増減量を調整し入力値に変換する入力値変換部と、前記押し込み式ダイヤルの押し込みスイッチの出力を入力とし押し込み動作を検出する動作検出部と、前記入力値変換部の出力と前記動作検出部の出力を入力とし回転操作時は計数表示器に表示用信号を出力し回転操作後押し込み動作を検出すると入力値を確定し次の数値を入力すべき項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）を選択し液晶表示器に表示用信号を出力し前記の選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる信号を出力する出力駆動部と、前記出力駆動部の出力を入力とする液晶表示器及び計数表示器及び表示灯部を備えたアーク溶接条件入力装置である。
【００１９】
また、回転量に応じた信号を出力する回転量検出器と回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチが一体となった押し込み式ダイヤルと、前記押し込み式ダイヤルの回転量検出器の出力を入力とし前記回転量検出器の回転方向及び回転量を検出し増減量に変換する増減量検出部と、前記増減量検出部の出力を入力とし基準値に対し増減量を調整し入力値に変換する入力値変換部と、前記押し込み式ダイヤルの押し込みスイッチの出力を入力とし押し込み動作を検出する動作検出部と、前記入力値変換部の出力と前記動作検出部の出力を入力とし回転操作時は計数表示器に表示用信号を出力し回転操作後押し込み動作を検出すると入力値を確定し数値を入力すべき項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）の一つを選択し液晶表示器に表示用信号を出力し前記の選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる信号を出力する出力駆動部と、前記出力駆動部の出力を入力とする液晶表示器及び計数表示器及び表示灯部を備えたアーク溶接条件入力装置である。
【００２０】
【発明の実施の形態】
上記構成のように入力条件設定用の可変抵抗器及びスイッチは押し込みスイッチ一つで行い、入力値は数値で表示部に表示させ値を確定すると次の入力すべき設定項目を表示部に表示させることにより、設定抜けが防止でき、また、確定状態の入力値はずれることがなく、入力数値を管理しておけば容易にそして正確に入力値の再調整を行うことができる。
【００２１】
図１は本発明における一実施例のアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図である。
【００２２】
回転操作器３と回転量に応じた信号を出力する回転量検出器１と回転操作器３の回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチ２が一体となった押し込み式ダイヤル４と、前記押し込み式ダイヤル４の出力を入力とし前記回転量検出器１の回転量に応じた信号を数値に変換し入力値を調整すると共に前記押し込みスイッチ２の押し込み動作に応じて調整された入力値を確定し次の数値を入力すべき溶接出力に必要な項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）を選択し表示部６に表示させると共に前記選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示すために表示部６内の表示灯（図に明記していないが）を点灯させる表示用の信号を出力する表示用の信号を出力する入力設定部５と、前記入力設定部５の出力を入力とする表示部６を備えている。
【００２３】
また、別の例としては、前記回転量検出器１の回転量に応じた信号を数値に変換し入力値を調整すると共に前記押し込みスイッチ２の押し込み動作に応じて調整された入力値を確定し入力値の設定が必要である項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）の一つを選択し表示部６に表示させると共に前記選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示すために表示部６内の表示灯（図に明記していないが）を点灯させる表示用の信号を出力する入力設定部５を備えている。
【００２４】
この場合、入力設定部５の表示部６への出力は、設定が必要である項目の全てあるいは複数個の関連がある項目毎の一覧を表示させて現在選択している項目を識別できる（点滅表示等）ようにしてもよい。
【００２５】
図２は本発明における他の実施例のアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図である。
【００２６】
回転操作器３と回転量に応じた信号を出力する回転量検出器１と回転操作器３の回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチ２が一体となった押し込み式ダイヤル４と、前記押し込み式ダイヤルの出力を入力とし項目設定あるいは入力値設定を行う入力設定部５と、前記入力設定部５の出力を入力とする液晶表示器７と、前記入力設定部５の出力を入力とする計数表示器８（例えば７セグＬＥＤ表示装置等）と、前記入力設定部の出力を入力とする表示灯部１３を備え、押し込みスイッチを押し込むことにより入力する設定値を液晶表示器か計数表示器に任意に表示させる機能を有している。
【００２７】
押し込みスイッチ２の押し込み動作を、入力値調整／入力値確定兼次入力値調状態の切替の検出に用い、入力値を確定する毎に次に入力すべき項目の数値を計数表示器８に表示させ、液晶表示器７には設定されている項目及びその項目の前回確定時の入力値を選択して表示させ、選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる。別の例としては、押し込みスイッチ２の押し込み動作を、入力値調整／入力値確定状態の切替の検出に用い、入力値調整状態時は回転操作部３の回転を入力値調整として数値を計数表示器８に表示させ入力値確定状態時は回転操作部３の回転を項目切替として用い入力値及び設定すべき項目を液晶表示器７に表示させ、選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる。
【００２８】
図３は本発明におけるさらに他の実施例のアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図である。
【００２９】
回転操作器３と回転量に応じた信号を出力する回転量検出器１と回転操作器３の回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチ２が一体となった押し込み式ダイヤル４と、前記押し込み式ダイヤル４の回転量検出器１の出力を入力とし前記回転量検出器１の回転方向及び回転量を検出し増減量に変換する増減量検出部９と、前記増減量検出部９の出力を入力とし基準値に対し増減量を調整し入力値に変換する入力値変換部１０と、前記押し込み式ダイヤル４の押し込みスイッチ２の出力を入力とし押し込み動作を検出する動作検出部１１と、前記入力値変換部１０の出力と前記動作検出部１１の出力を入力とし回転操作時は計数表示器８（例えば７セグＬＥＤ表示装置等）に表示用信号を出力し回転操作後押し込み動作を検出すると入力値を確定し次の数値を入力すべき項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）を選択し液晶表示器７に表示用信号を出力し前記の選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯１３を点灯させる信号を出力する出力駆動部１２と、前記出力駆動部１２の出力を入力とする液晶表示器７及び計数表示器８を備えている。
【００３０】
回転操作器３の回転量に応じた信号を回転量検出器１で検出し増減量検出部９で増減値信号に変換する。
【００３１】
その増減値信号を入力値変換部１０で基準値に対し増減し入力値信号に変換する。
【００３２】
回転操作後に回転操作器３を押し込むと押し込みスイッチ２内の接点が閉じ動作検出部１１で押し込み動作を検出し検出信号を出力する。
【００３３】
回転操作中は前記入力値信号を計数表示器８に出力し回転量に応じて増減する入力値を表示させ、液晶表示器７には設定しようとしている項目を表示させる。
【００３４】
次に押し込み動作の検出信号が入力されると次の数値を入力すべき項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）を選択し液晶表示器７に表示させ計数表示器８にはその選択された項目の前回確定時の入力値を表示させ選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる。
【００３５】
その他の実施例について説明すると、回転操作中は前記入力値信号を計数表示器８（例えば７セグＬＥＤ表示装置等）に出力し回転量に応じて増減する入力値を表示させ、液晶表示器７には設定しようとしている項目あるいは関連する項目群あるいは全ての項目を設定しようとしている項目が識別できるように（点滅表示等）表示させる。
【００３６】
次に押し込み動作の検出信号が入力されると入力値を確定し計数表示器８に確定した入力値を表示させておき、液晶表示器７には項目と併せて確定した入力値を表示させ、選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる。
【００３７】
この状態では押し込み式ダイヤル４の回転量は項目選択として用いて項目選択を行いその選択された項目の前回の確定入力値を計数表示器８に表示する。
【００３８】
次に押し込み動作の検出信号が入力されると選択した項目が確定され押し込み式ダイヤル４の回転量に応じて入力値は増減される。
【００３９】
本発明は、アーク条件入力装置に関するものであり、溶接機、ワイヤ送給装置、遠隔性制御器、トーチに適応できる。
【００４０】
【発明の効果】
以上のように、入力値調整後、押し込みスイッチを押し込むことにより入力値を確定し表示部には次の数値を入力すべき項目が表示されるので設定項目抜けが防止できる。また、確定状態の入力値は変更できないので調整がずれることがなく、入力数値を管理しておけば容易にそして正確に入力値の再調整を行うことができる。
【００４１】
また、入力値確定時、入力値表示場所が計数表示器から液晶表示器に移動することにより入力値調整状態か入力値確定状態かを認識することが容易かつ正確となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に関するアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図
【図２】本発明に関するアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図
【図３】本発明に関するアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図
【図４】従来の消耗電極式アーク溶接装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
１ 回転量検出器
２ 押し込みスイッチ
３ 回転操作器
４ 押し込み式ダイヤル
５ 入力設定部
６ 表示部
７ 液晶表示器
８ 計数表示器
９ 増減量検出部
１０ 入力値変換部
１１ 動作検出部
１２ 出力駆動部
１３ 表示灯部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電極と溶接母材（以下母材と言う）との間にアークを発生させて溶接を行う溶接機等のアーク溶接条件入力装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のアーク溶接条件入力装置では、種々の入力設定項目を選択するスイッチの設定と入力設定項目毎に設けられた可変抵抗器の調整により入力値を設定する。
【０００３】
つぎに、図４に従来のアーク溶接入力装置の構成を示す。
【０００４】
図４において、２１は初期電流用可変抵抗器、２２は溶接電流用可変抵抗器、２３はクレータ電流用可変抵抗器、２４はパルス電流用可変抵抗器、２５はパルス周波数用可変抵抗器、２６は初期制御選択スイッチ、２７はクレータ制御選択スイッチ、２８はパルス制御選択スイッチ、２９は入力設定部である。
【０００５】
アーク溶接を行うに際し、まず溶接条件を選定しなければならない。被溶接材料の材質、厚さ、継ぎ手形状等、溶接部が複雑になるに伴い溶接条件も複雑になり様々な制御、出力条件の設定が必要となる。
【０００６】
例えば、２００Ａの初期電流が必要であれば初期制御選択スイッチ２６を“有”に設定し、初期電流用可変抵抗器２１を概ね２００Ａの位置に調整する。次に溶接電流用可変抵抗器２２で溶接電流を設定し、８０Ａのクレータ電流が必要であればクレータ制御選択スイッチ２７を“有”に設定し、クレータ電流用可変抵抗器２３を概ね８０Ａの位置に調整する。
【０００７】
溶接にパルス出力が必要であればパルス制御選択スイッチ２８を“有”に設定し、パルス電流用可変抵抗器２４でパルス電流を、パルス周波数用可変抵抗器２５でパルス周波数を設定する。
【０００８】
そして前記各可変抵抗器及び各選択スイッチの出力より入力条件を入力設定部２９で設定する。
【０００９】
そして、例えば、上昇スロープ用可変抵抗器あるいは下降スロープ用可変抵抗器等が更に必要であったり、可変抵抗器及び選択スイッチの数は合計で２０ヶに達するものもある。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、可変抵抗器の調整及びスイッチ選択を行う際、その数が多いため設定抜けが発生する場合がある。
【００１１】
また、その数が多いので各々が接近した状態で配置されるため隣の可変抵抗器に接触し調整位置がずれることがある。
【００１２】
更に可変抵抗器を再調整するにも概ねの位置でしか調整できないので、必ずしも再現するとは限らない。
【００１３】
この場合、次の溶接を入力条件が適正であることの確認用としなければならない。
【００１４】
本発明は上記の課題を解決するもので、設定抜けが防止でき、また、確定状態の入力値はずれることはなく、入力数値を管理しておけば容易にそして正確に入力値の再調整を行うことができるアーク溶接条件入力装置を提供するものである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、回転量に応じた信号を出力する回転量検出器と回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチが一体となった押し込み式ダイヤルと、前記押し込み式ダイヤルの出力を入力とし項目設定あるいは入力値設定を行う入力設定部と、前記入力設定部の出力を入力とする液晶表示器と、前記入力設定部の出力を入力とする計数表示器と、前記入力設定部の出力を入力とする表示灯部を備え、押し込みスイッチを押し込むことにより入力する設定値を液晶表示器か計数表示器に任意に表示させる機能を有し、選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯する機能を有するアーク溶接条件入力装置である。
【００１８】
また、回転量に応じた信号を出力する回転量検出器と回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチが一体となった押し込み式ダイヤルと、前記押し込み式ダイヤルの回転量検出器の出力を入力とし前記回転量検出器の回転方向及び回転量を検出し増減量に変換する増減量検出部と、前記増減量検出部の出力を入力とし基準値に対し増減量を調整し入力値に変換する入力値変換部と、前記押し込み式ダイヤルの押し込みスイッチの出力を入力とし押し込み動作を検出する動作検出部と、前記入力値変換部の出力と前記動作検出部の出力を入力とし回転操作時は計数表示器に表示用信号を出力し回転操作後押し込み動作を検出すると入力値を確定し次の数値を入力すべき項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）を選択し液晶表示器に表示用信号を出力し前記の選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる信号を出力する出力駆動部と、前記出力駆動部の出力を入力とする液晶表示器及び計数表示器及び表示灯部を備えたアーク溶接条件入力装置である。
【００１９】
また、回転量に応じた信号を出力する回転量検出器と回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチが一体となった押し込み式ダイヤルと、前記押し込み式ダイヤルの回転量検出器の出力を入力とし前記回転量検出器の回転方向及び回転量を検出し増減量に変換する増減量検出部と、前記増減量検出部の出力を入力とし基準値に対し増減量を調整し入力値に変換する入力値変換部と、前記押し込み式ダイヤルの押し込みスイッチの出力を入力とし押し込み動作を検出する動作検出部と、前記入力値変換部の出力と前記動作検出部の出力を入力とし回転操作時は計数表示器に表示用信号を出力し回転操作後押し込み動作を検出すると入力値を確定し数値を入力すべき項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）の一つを選択し液晶表示器に表示用信号を出力し前記の選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる信号を出力する出力駆動部と、前記出力駆動部の出力を入力とする液晶表示器及び計数表示器及び表示灯部を備えたアーク溶接条件入力装置である。
【００２０】
【発明の実施の形態】
上記構成のように入力条件設定用の可変抵抗器及びスイッチは押し込みスイッチ一つで行い、入力値は数値で表示部に表示させ値を確定すると次の入力すべき設定項目を表示部に表示させることにより、設定抜けが防止でき、また、確定状態の入力値はずれることがなく、入力数値を管理しておけば容易にそして正確に入力値の再調整を行うことができる。
【００２１】
図１は本発明における一実施例のアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図である。
【００２２】
回転操作器３と回転量に応じた信号を出力する回転量検出器１と回転操作器３の回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチ２が一体となった押し込み式ダイヤル４と、前記押し込み式ダイヤル４の出力を入力とし前記回転量検出器１の回転量に応じた信号を数値に変換し入力値を調整すると共に前記押し込みスイッチ２の押し込み動作に応じて調整された入力値を確定し次の数値を入力すべき溶接出力に必要な項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）を選択し表示部６に表示させると共に前記選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示すために表示部６内の表示灯（図に明記していないが）を点灯させる表示用の信号を出力する表示用の信号を出力する入力設定部５と、前記入力設定部５の出力を入力とする表示部６を備えている。
【００２３】
また、別の例としては、前記回転量検出器１の回転量に応じた信号を数値に変換し入力値を調整すると共に前記押し込みスイッチ２の押し込み動作に応じて調整された入力値を確定し入力値の設定が必要である項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）の一つを選択し表示部６に表示させると共に前記選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示すために表示部６内の表示灯（図に明記していないが）を点灯させる表示用の信号を出力する入力設定部５を備えている。
【００２４】
この場合、入力設定部５の表示部６への出力は、設定が必要である項目の全てあるいは複数個の関連がある項目毎の一覧を表示させて現在選択している項目を識別できる（点滅表示等）ようにしてもよい。
【００２５】
図２は本発明における他の実施例のアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図である。
【００２６】
回転操作器３と回転量に応じた信号を出力する回転量検出器１と回転操作器３の回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチ２が一体となった押し込み式ダイヤル４と、前記押し込み式ダイヤルの出力を入力とし項目設定あるいは入力値設定を行う入力設定部５と、前記入力設定部５の出力を入力とする液晶表示器７と、前記入力設定部５の出力を入力とする計数表示器８（例えば７セグＬＥＤ表示装置等）と、前記入力設定部の出力を入力とする表示灯部１３を備え、押し込みスイッチを押し込むことにより入力する設定値を液晶表示器か計数表示器に任意に表示させる機能を有している。
【００２７】
押し込みスイッチ２の押し込み動作を、入力値調整／入力値確定兼次入力値調状態の切替の検出に用い、入力値を確定する毎に次に入力すべき項目の数値を計数表示器８に表示させ、液晶表示器７には設定されている項目及びその項目の前回確定時の入力値を選択して表示させ、選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる。別の例としては、押し込みスイッチ２の押し込み動作を、入力値調整／入力値確定状態の切替の検出に用い、入力値調整状態時は回転操作部３の回転を入力値調整として数値を計数表示器８に表示させ入力値確定状態時は回転操作部３の回転を項目切替として用い入力値及び設定すべき項目を液晶表示器７に表示させ、選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる。
【００２８】
図３は本発明におけるさらに他の実施例のアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図である。
【００２９】
回転操作器３と回転量に応じた信号を出力する回転量検出器１と回転操作器３の回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチ２が一体となった押し込み式ダイヤル４と、前記押し込み式ダイヤル４の回転量検出器１の出力を入力とし前記回転量検出器１の回転方向及び回転量を検出し増減量に変換する増減量検出部９と、前記増減量検出部９の出力を入力とし基準値に対し増減量を調整し入力値に変換する入力値変換部１０と、前記押し込み式ダイヤル４の押し込みスイッチ２の出力を入力とし押し込み動作を検出する動作検出部１１と、前記入力値変換部１０の出力と前記動作検出部１１の出力を入力とし回転操作時は計数表示器８（例えば７セグＬＥＤ表示装置等）に表示用信号を出力し回転操作後押し込み動作を検出すると入力値を確定し次の数値を入力すべき項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）を選択し液晶表示器７に表示用信号を出力し前記の選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯１３を点灯させる信号を出力する出力駆動部１２と、前記出力駆動部１２の出力を入力とする液晶表示器７及び計数表示器８を備えている。
【００３０】
回転操作器３の回転量に応じた信号を回転量検出器１で検出し増減量検出部９で増減値信号に変換する。
【００３１】
その増減値信号を入力値変換部１０で基準値に対し増減し入力値信号に変換する。
【００３２】
回転操作後に回転操作器３を押し込むと押し込みスイッチ２内の接点が閉じ動作検出部１１で押し込み動作を検出し検出信号を出力する。
【００３３】
回転操作中は前記入力値信号を計数表示器８に出力し回転量に応じて増減する入力値を表示させ、液晶表示器７には設定しようとしている項目を表示させる。
【００３４】
次に押し込み動作の検出信号が入力されると次の数値を入力すべき項目（溶接電流、初期電圧、初期電流、初期電圧、バルス周波数等）を選択し液晶表示器７に表示させ計数表示器８にはその選択された項目の前回確定時の入力値を表示させ選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる。
【００３５】
その他の実施例について説明すると、回転操作中は前記入力値信号を計数表示器８（例えば７セグＬＥＤ表示装置等）に出力し回転量に応じて増減する入力値を表示させ、液晶表示器７には設定しようとしている項目あるいは関連する項目群あるいは全ての項目を設定しようとしている項目が識別できるように（点滅表示等）表示させる。
【００３６】
次に押し込み動作の検出信号が入力されると入力値を確定し計数表示器８に確定した入力値を表示させておき、液晶表示器７には項目と併せて確定した入力値を表示させ、選択されている項目の状態シーケンス（初期溶接、本溶接、クレータ溶接等）を示す表示灯を点灯させる。
【００３７】
この状態では押し込み式ダイヤル４の回転量は項目選択として用いて項目選択を行いその選択された項目の前回の確定入力値を計数表示器８に表示する。
【００３８】
次に押し込み動作の検出信号が入力されると選択した項目が確定され押し込み式ダイヤル４の回転量に応じて入力値は増減される。
【００３９】
本発明は、アーク条件入力装置に関するものであり、溶接機、ワイヤ送給装置、遠隔性制御器、トーチに適応できる。
【００４０】
【発明の効果】
以上のように、入力値調整後、押し込みスイッチを押し込むことにより入力値を確定し表示部には次の数値を入力すべき項目が表示されるので設定項目抜けが防止できる。また、確定状態の入力値は変更できないので調整がずれることがなく、入力数値を管理しておけば容易にそして正確に入力値の再調整を行うことができる。
【００４１】
また、入力値確定時、入力値表示場所が計数表示器から液晶表示器に移動することにより入力値調整状態か入力値確定状態かを認識することが容易かつ正確となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に関するアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図
【図２】本発明に関するアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図
【図３】本発明に関するアーク溶接条件入力装置の構成を示すブロック図
【図４】従来の消耗電極式アーク溶接装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
１ 回転量検出器
２ 押し込みスイッチ
３ 回転操作器
４ 押し込み式ダイヤル
５ 入力設定部
６ 表示部
７ 液晶表示器
８ 計数表示器
９ 増減量検出部
１０ 入力値変換部
１１ 動作検出部
１２ 出力駆動部
１３ 表示灯部
Claims (3)
- 回転量に応じた信号を出力する回転量検出器と回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチが一体となった押し込み式ダイヤルと、前記押し込み式ダイヤルの出力を入力とし項目設定あるいは入力値設定を行う入力設定部と、前記入力設定部の出力を入力とする液晶表示器と、前記入力設定部の出力を入力とする計数表示器と、前記入力設定部の出力を入力とする表示灯部を備え、押し込みスイッチを押し込むことにより入力する設定値を液晶表示器か計数表示器に任意に表示させる機能を有し、選択されている項目の状態シーケンスを示す表示灯を点灯する機能を有するアーク溶接条件入力装置。
- 回転量に応じた信号を出力する回転量検出器と回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチが一体となった押し込み式ダイヤルと、前記押し込み式ダイヤルの回転量検出器の出力を入力とし前記回転量検出器の回転方向及び回転量を検出し増減量に変換する増減量検出部と、前記増減量検出部の出力を入力とし基準値に対し増減量を調整し入力値に変換する入力値変換部と、前記押し込み式ダイヤルの押し込みスイッチの出力を入力とし押し込み動作を検出する動作検出部と、前記入力値変換部の出力と前記動作検出部の出力を入力とし回転操作時は計数表示器に表示用信号を出力し回転操作後押し込み動作を検出すると入力値を確定し次の数値を入力すべき項目を選択し液晶表示器に表示用信号を出力し前記の選択されている項目の状態シーケンスを示す表示灯を点灯する信号を出力する出力駆動部と、前記出力駆動部の出力を入力とする液晶表示器及び計数表示器及び表示灯部を備えたアーク溶接条件入力装置。
- 回転量に応じた信号を出力する回転量検出器と回転方向と異なる方向に押し込み動作を行い押し込み動作に応じた信号を出力する押し込みスイッチが一体となった押し込み式ダイヤルと、前記押し込み式ダイヤルの回転量検出器の出力を入力とし前記回転量検出器の回転方向及び回転量を検出し増減量に変換する増減量検出部と、前記増減量検出部の出力を入力とし基準値に対し増減量を調整し入力値に変換する入力値変換部と、前記押し込み式ダイヤルの押し込みスイッチの出力を入力とし押し込み動作を検出する動作検出部と、前記入力値変換部の出力と前記動作検出部の出力を入力とし回転操作時は計数表示器に表示用信号を出力し回転操作後押し込み動作を検出すると入力値を確定し数値を入力すべき項目の一つを選択し液晶表示器に表示用信号を出力し前記の選択されている項目の状態シーケンスを示す表示灯を点灯する信号を出力する出力駆動部と、前記出力駆動部の出力を入力とする液晶表示器及び計数表示器及び表示灯部を備えたアーク溶接条件入力装置。
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