JPH11292714A - アレルゲン除去剤 - Google Patents
アレルゲン除去剤Info
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- JPH11292714A JPH11292714A JP9961898A JP9961898A JPH11292714A JP H11292714 A JPH11292714 A JP H11292714A JP 9961898 A JP9961898 A JP 9961898A JP 9961898 A JP9961898 A JP 9961898A JP H11292714 A JPH11292714 A JP H11292714A
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- allergen
- agent
- acid
- hydroxybenzoic acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生活環境中のアレルゲンを、有効にしかも安
全に除去する手段を提供する。 【解決手段】 ヒドロキシ安息香酸系化合物またはその
塩を含有するアレルゲン除去剤、および該剤でアレルゲ
ン存在地域を処理することによるアレルゲンの除去方
法。
全に除去する手段を提供する。 【解決手段】 ヒドロキシ安息香酸系化合物またはその
塩を含有するアレルゲン除去剤、および該剤でアレルゲ
ン存在地域を処理することによるアレルゲンの除去方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒドロキシ安息香酸
系化合物を有効成分として含有するアレルゲン除去剤お
よびそれを用いるアレルゲン除去方法に関する。
系化合物を有効成分として含有するアレルゲン除去剤お
よびそれを用いるアレルゲン除去方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】喘息、枯草熱、湿疹、
ジンマ疹のようなアレルギーにより引き起こされると考
えられる疾病が長年にわたり人を悩ませてきた。また、
近年、家屋内塵に含まれるダニやその死骸、糞などが強
いアレルゲン性を持ち、アレルギー性疾病の大きな原因
となっていることが知られてきている。そして、このよ
うなアレルギー性疾病の予防、治療上、これらのアレル
ゲンとの接触を継続的に避けることが極めて有効な方法
であることも知られてきており、そのための手段とし
て、空気フィルターや特殊な布団カバーなどの使用が普
及しつつあるが、未だ満足すべき結果が得られていない
のが現状である。
ジンマ疹のようなアレルギーにより引き起こされると考
えられる疾病が長年にわたり人を悩ませてきた。また、
近年、家屋内塵に含まれるダニやその死骸、糞などが強
いアレルゲン性を持ち、アレルギー性疾病の大きな原因
となっていることが知られてきている。そして、このよ
うなアレルギー性疾病の予防、治療上、これらのアレル
ゲンとの接触を継続的に避けることが極めて有効な方法
であることも知られてきており、そのための手段とし
て、空気フィルターや特殊な布団カバーなどの使用が普
及しつつあるが、未だ満足すべき結果が得られていない
のが現状である。
【0003】コナヒョウヒダニ（Dermatophagoides farina
e）やヤケヒョウヒダニ（Dermatophagoides pteronyssi
nus）は、家屋内塵性ダニ類の中でも特に問題となるア
レルゲンとして注目されている。しかし、これらのダニ
を薬剤等で単に殺すことは、必ずしも環境中のアレルゲ
ンの減少には繋がるものではない。なぜならば、Nature
Vol.289 :592-593 に報告されているように、アレルゲ
ンのほとんどは生ダニには存在せず、その糞中に存在す
ることが明らかとなっているからである。また、アレル
ゲンは非常に安定性が高く、通常の酸化剤や還元剤、
熱、アルカリや酸では容易に分解されないことがわかっ
ている（The Journal of Immunology Vol.144 :1353-13
60）。したがって、生活環境中のアレルゲンを、有効に
しかも安全に除去する手段の開発が望まれていた。
e）やヤケヒョウヒダニ（Dermatophagoides pteronyssi
nus）は、家屋内塵性ダニ類の中でも特に問題となるア
レルゲンとして注目されている。しかし、これらのダニ
を薬剤等で単に殺すことは、必ずしも環境中のアレルゲ
ンの減少には繋がるものではない。なぜならば、Nature
Vol.289 :592-593 に報告されているように、アレルゲ
ンのほとんどは生ダニには存在せず、その糞中に存在す
ることが明らかとなっているからである。また、アレル
ゲンは非常に安定性が高く、通常の酸化剤や還元剤、
熱、アルカリや酸では容易に分解されないことがわかっ
ている（The Journal of Immunology Vol.144 :1353-13
60）。したがって、生活環境中のアレルゲンを、有効に
しかも安全に除去する手段の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れたア
レルゲン除去剤を見出すべく鋭意検討した結果、一般式
（１） （式中、Ｒ1、Ｒ2及びＲ3は同一または相異なりそれぞ
れ水素原子または水酸基を表わす。）で示されるヒドロ
キシ安息香酸系化合物を含有する除去剤を上述のような
アレルゲンが存在する地域に処理することにより、アレ
ルゲンを有効に除去することができることを見出し、本
発明に至った。
レルゲン除去剤を見出すべく鋭意検討した結果、一般式
（１） （式中、Ｒ1、Ｒ2及びＲ3は同一または相異なりそれぞ
れ水素原子または水酸基を表わす。）で示されるヒドロ
キシ安息香酸系化合物を含有する除去剤を上述のような
アレルゲンが存在する地域に処理することにより、アレ
ルゲンを有効に除去することができることを見出し、本
発明に至った。
【0005】即ち、本発明は、上記 一般式（１）で示され
るヒドロキシ安息香酸系化合物を含有するアレルゲン除
去剤、および該剤でアレルゲン存在地域を処理すること
によるアレルゲンの除去方法を提供するものである。
るヒドロキシ安息香酸系化合物を含有するアレルゲン除
去剤、および該剤でアレルゲン存在地域を処理すること
によるアレルゲンの除去方法を提供するものである。
【0006】上記 一般式（１）で示されるヒドロキシ安息
香酸系化合物の具体的例としては、２，５―ジヒドロキ
シ安息香酸、２，６―ジヒドロキシ安息香酸、２，４，
６―トリヒドロキシ安息香酸等があげられるが、これら
に限定されるものでない。また、本発明において上記ヒ
ドロキシ安息香酸系化合物のナトリウム塩やカリウム塩
などの塩として用いることもできる。本発明において用
いられるヒドロキシ安息香酸系化合物は、植物体中に天
然に存在するものであるが、市販品（東京化成製試薬な
ど）を利用することも可能である。
香酸系化合物の具体的例としては、２，５―ジヒドロキ
シ安息香酸、２，６―ジヒドロキシ安息香酸、２，４，
６―トリヒドロキシ安息香酸等があげられるが、これら
に限定されるものでない。また、本発明において上記ヒ
ドロキシ安息香酸系化合物のナトリウム塩やカリウム塩
などの塩として用いることもできる。本発明において用
いられるヒドロキシ安息香酸系化合物は、植物体中に天
然に存在するものであるが、市販品（東京化成製試薬な
ど）を利用することも可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のアレルゲン除去剤は、上
記一般式（１）で示されるヒドロキシ安息香酸系化合物
そのものを用いてもよいが、通常はこれに、他に適当な
担体、必要により分散剤、湿潤剤、増粘剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等の製剤用補助剤を加え、油剤、乳
剤、懸濁剤、エアゾール製剤、燻煙剤、加熱蒸散剤等の
各種製剤として使用される。本発明のアレルゲン除去剤
中、一般式（１）で示されるヒドロキシ安息香酸系化合
物は通常 ０．１ 〜 ５０ 重量％含有される。
記一般式（１）で示されるヒドロキシ安息香酸系化合物
そのものを用いてもよいが、通常はこれに、他に適当な
担体、必要により分散剤、湿潤剤、増粘剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等の製剤用補助剤を加え、油剤、乳
剤、懸濁剤、エアゾール製剤、燻煙剤、加熱蒸散剤等の
各種製剤として使用される。本発明のアレルゲン除去剤
中、一般式（１）で示されるヒドロキシ安息香酸系化合
物は通常 ０．１ 〜 ５０ 重量％含有される。
【0008】製剤化の際に用いられる担体としては、炭化水
素類（例えば、トルエン、キシレン、メチルナフタレ
ン、フェニルキシリルエタン、ケロセン、ヘキサン、シ
クロヘキサン等）、エーテル類（例えば、ジエチルエー
テル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等）、ケトン類（例えば、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン、イソホロン等）、アルコール類（例
えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、ヘキサノール、エチレングリコール等）、アミド類
（例えば、Ｎ，Ｎ−ジメチルホルムアミド、Ｎ，Ｎ−ジ
メチルアセトアミド等）などの液体担体、タルク、ベン
トナイト、クレー、カオリン、珪藻土、シリカ、バーミ
キュライト、パーライトなどの固体担体が挙げられる。
また、本発明のアレルゲン除去剤がエアゾール製剤であ
る場合には、窒素、炭酸ガス、ジメチルエーテル、ＬＰ
Ｇ等の気体担体を噴射剤として含有する。
素類（例えば、トルエン、キシレン、メチルナフタレ
ン、フェニルキシリルエタン、ケロセン、ヘキサン、シ
クロヘキサン等）、エーテル類（例えば、ジエチルエー
テル、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等）、ケトン類（例えば、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン、イソホロン等）、アルコール類（例
えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、ヘキサノール、エチレングリコール等）、アミド類
（例えば、Ｎ，Ｎ−ジメチルホルムアミド、Ｎ，Ｎ−ジ
メチルアセトアミド等）などの液体担体、タルク、ベン
トナイト、クレー、カオリン、珪藻土、シリカ、バーミ
キュライト、パーライトなどの固体担体が挙げられる。
また、本発明のアレルゲン除去剤がエアゾール製剤であ
る場合には、窒素、炭酸ガス、ジメチルエーテル、ＬＰ
Ｇ等の気体担体を噴射剤として含有する。
【0009】本発明のアレルゲン除去剤が非燃焼型燻煙剤で
ある場合には、有効成分の他に発泡剤を含有する。該発
泡剤としては例えば、アゾジカルボンアミド、アゾビス
イソブチロニトリル、２−（カルバモイルアゾ）イソブ
チロニトリル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン及
びp,p'−オキシ−ビス（ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド）等の熱分解により窒素を発生し得る有機発泡剤など
が挙げられる。該非燃焼型燻煙剤の使用に際しては、例
えば、特公昭59-49201号公報に記載されるような隔壁で
区分された容器の一方に顆粒状の燻煙剤を入れ、他方に
酸化カルシウムを入れておき、使用時に酸化カルシウム
に水を加え、この時の化学反応熱を利用してダニ防除を
行うという方法が便利である。
ある場合には、有効成分の他に発泡剤を含有する。該発
泡剤としては例えば、アゾジカルボンアミド、アゾビス
イソブチロニトリル、２−（カルバモイルアゾ）イソブ
チロニトリル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン及
びp,p'−オキシ−ビス（ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド）等の熱分解により窒素を発生し得る有機発泡剤など
が挙げられる。該非燃焼型燻煙剤の使用に際しては、例
えば、特公昭59-49201号公報に記載されるような隔壁で
区分された容器の一方に顆粒状の燻煙剤を入れ、他方に
酸化カルシウムを入れておき、使用時に酸化カルシウム
に水を加え、この時の化学反応熱を利用してダニ防除を
行うという方法が便利である。
【0010】一方、本発明のアレルゲン除去剤が燃焼型燻煙
剤である場合には、有効成分の他に通常、過塩素酸カリ
ウム、硝酸カリウム、塩素酸カリウム等の酸素供給剤、
糖類、澱粉等の燃焼剤、さらに必要により、硝酸グアニ
ジン、ニトログアニジン、ジシアンジアミド、リン酸グ
アニル尿素、スルファミン酸グアニジン等の発熱調整剤
や塩化カリウム、塩化ナトリウム、四三酸化鉄、酸化
銅、酸化クロム、酸化鉄、塩化鉄、活性炭等の酸素供給
剤分解用助剤、パーライト、珪藻土、タルク、クレー等
の無機担体を含有し、これらの各成分を混合し、水を加
えて混練、顆粒状に成型、乾燥といった通常の方法によ
り製造される。
剤である場合には、有効成分の他に通常、過塩素酸カリ
ウム、硝酸カリウム、塩素酸カリウム等の酸素供給剤、
糖類、澱粉等の燃焼剤、さらに必要により、硝酸グアニ
ジン、ニトログアニジン、ジシアンジアミド、リン酸グ
アニル尿素、スルファミン酸グアニジン等の発熱調整剤
や塩化カリウム、塩化ナトリウム、四三酸化鉄、酸化
銅、酸化クロム、酸化鉄、塩化鉄、活性炭等の酸素供給
剤分解用助剤、パーライト、珪藻土、タルク、クレー等
の無機担体を含有し、これらの各成分を混合し、水を加
えて混練、顆粒状に成型、乾燥といった通常の方法によ
り製造される。
【0011】尚、本発明のアレルゲン除去剤は有効成分とし
ての上記一般式（１）で示されるヒドロキシ安息香酸系
化合物に、さらに、他の殺ダニ活性成分（例えば、ペル
メトリン、エンペントリン等のピレスロイド化合物）、
共力剤、殺菌剤、防黴剤等を含有することもできる。
ての上記一般式（１）で示されるヒドロキシ安息香酸系
化合物に、さらに、他の殺ダニ活性成分（例えば、ペル
メトリン、エンペントリン等のピレスロイド化合物）、
共力剤、殺菌剤、防黴剤等を含有することもできる。
【0012】本発明のアレルゲン除去剤は、コナヒョウヒダ
ニやヤケヒョウニダニ由来のアレルゲンのみならず、そ
の他の動物性アレルゲンや植物性アレルゲンに対しても
作用し、これを分解、変質等により変性させ得ることか
ら、これらのアレルゲンの除去に有効である。
ニやヤケヒョウニダニ由来のアレルゲンのみならず、そ
の他の動物性アレルゲンや植物性アレルゲンに対しても
作用し、これを分解、変質等により変性させ得ることか
ら、これらのアレルゲンの除去に有効である。
【0013】本発明のアレルゲン除去剤の使用に際しては、
例えばダニの生息する畳、絨毯等に直接施用する場合、
その施用量は、通常１ｍ2当たりヒドロキシ安息香酸系
化合物の量として ０．１ 〜 ５０ ｇ程度である。ま
た、燻煙又は燻蒸により処理する場合、その施用量は通
常１ｍ3当たりヒドロキシ安息香酸系化合物の量として
１ 〜 ３００ ｍｇ 程度である。また、本発明のアレル
ゲン除去剤を寝具やマットの中綿やカーペットの繊維な
どにあらかじめ処理することによってもその効力を発揮
する。
例えばダニの生息する畳、絨毯等に直接施用する場合、
その施用量は、通常１ｍ2当たりヒドロキシ安息香酸系
化合物の量として ０．１ 〜 ５０ ｇ程度である。ま
た、燻煙又は燻蒸により処理する場合、その施用量は通
常１ｍ3当たりヒドロキシ安息香酸系化合物の量として
１ 〜 ３００ ｍｇ 程度である。また、本発明のアレル
ゲン除去剤を寝具やマットの中綿やカーペットの繊維な
どにあらかじめ処理することによってもその効力を発揮
する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例にてより詳細に説明す
る。まず、本発明のアレルゲン除去剤の製造例を示す。 製造例１ ２，４，６―トリヒドロキシ安息香酸２０重量部、酸化
亜鉛 0.5重量部及びα−澱粉２重量部にアゾジカルボン
アミドを混合して全体を 100重量部とし、水を加えて混
練、押出機で顆粒状に成形し、乾燥して燻煙剤を得る。
る。まず、本発明のアレルゲン除去剤の製造例を示す。 製造例１ ２，４，６―トリヒドロキシ安息香酸２０重量部、酸化
亜鉛 0.5重量部及びα−澱粉２重量部にアゾジカルボン
アミドを混合して全体を 100重量部とし、水を加えて混
練、押出機で顆粒状に成形し、乾燥して燻煙剤を得る。
【0015】製造例２ ２,５−ジヒドロキシ安息香酸１．５ｇ、アゾジカルボ
ンアミド ２．５ｇ、ニトロセルロース １．５ｇ、フタ
ル酸ジブチル ０．４ｇ、酸化亜鉛 ０．５４ｇ、パーラ
イト ２．５６ｇ及びポリビニルアルコール１．０ｇを
混合し、水を加えて混練、押出機で顆粒状に成形し、乾
燥して燻煙剤を得る。
ンアミド ２．５ｇ、ニトロセルロース １．５ｇ、フタ
ル酸ジブチル ０．４ｇ、酸化亜鉛 ０．５４ｇ、パーラ
イト ２．５６ｇ及びポリビニルアルコール１．０ｇを
混合し、水を加えて混練、押出機で顆粒状に成形し、乾
燥して燻煙剤を得る。
【0016】製造例３ ２,６−ジヒドロキシ安息香酸１０重量部、エタノール
４０重量部、ベンジルアルコール２０重量部、水３０重
量部を混合し液剤を得る。
４０重量部、ベンジルアルコール２０重量部、水３０重
量部を混合し液剤を得る。
【0017】製造例４ ２，４，６―トリヒドロキシ安息香酸５重量部、エタノ
ール ４０重量部、水５５重量部を混合し液剤を得る。
ール ４０重量部、水５５重量部を混合し液剤を得る。
【0018】製造例５ ２,５−ジヒドロキシ安息香酸５重量部、エタノール ４
０重量部、水５５重量部を混合し液剤を得る。
０重量部、水５５重量部を混合し液剤を得る。
【0019】製造例６ ２,６−ジヒドロキシ安息香酸５重量部、エタノール ４
０重量部、水５５重量部を混合し液剤を得る。
０重量部、水５５重量部を混合し液剤を得る。
【0020】次に、本発明のアレルゲン除去剤の試験例を示
す。 試験例１ コナヒョウヒダニを飼育培地（日本クレア（株）製ＣＥ
−２）で約3ヶ月間飼育培養した後の培地０．１ｇをと
り、加熱処理により生ダニを死亡させた後、これを製造
例４〜６によって得られた液剤５ｍｌ中に混合し、３時
間放置した。３時間経過後、この溶液を濾過し、その濾
液０．５ｍｌを０．１Ｍリン酸緩衝液にＴｗｅｅｎ２０
を０．０５％添加した溶液５ｍｌと混合し、試験液を調
製した。該試験液について、コナヒョウヒダニの主要ア
レルゲンであるDerIIと特異的に反応するモノクローナ
ル抗体を用いたＥＬＩＳＡ法により、ダニアレルゲンの
有無を調査した。また、比較対照として製造例４〜６に
よって得られた組成物のかわりに同量の蒸留水を用いた
区も設けた。その結果、製造例４〜６によって得られた
本発明のアレルゲン除去剤によって処理された試験液で
は全くアレルゲンが認められなかったのに対し、比較対
照区では明らかなアレルゲンが認められた。
す。 試験例１ コナヒョウヒダニを飼育培地（日本クレア（株）製ＣＥ
−２）で約3ヶ月間飼育培養した後の培地０．１ｇをと
り、加熱処理により生ダニを死亡させた後、これを製造
例４〜６によって得られた液剤５ｍｌ中に混合し、３時
間放置した。３時間経過後、この溶液を濾過し、その濾
液０．５ｍｌを０．１Ｍリン酸緩衝液にＴｗｅｅｎ２０
を０．０５％添加した溶液５ｍｌと混合し、試験液を調
製した。該試験液について、コナヒョウヒダニの主要ア
レルゲンであるDerIIと特異的に反応するモノクローナ
ル抗体を用いたＥＬＩＳＡ法により、ダニアレルゲンの
有無を調査した。また、比較対照として製造例４〜６に
よって得られた組成物のかわりに同量の蒸留水を用いた
区も設けた。その結果、製造例４〜６によって得られた
本発明のアレルゲン除去剤によって処理された試験液で
は全くアレルゲンが認められなかったのに対し、比較対
照区では明らかなアレルゲンが認められた。
【0021】
【発明の効果】本発明のアレルゲン除去剤は、アレルゲ
ン、殊に屋内塵性ダニ等に由来するアレルゲンを除去す
るうえで極めて有効である。
ン、殊に屋内塵性ダニ等に由来するアレルゲンを除去す
るうえで極めて有効である。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式（１） （式中、Ｒ1、Ｒ2及びＲ3は同一または相異なりそれぞ
れ水素原子または水酸基を表わす。）で示されるヒドロ
キシ安息香酸系化合物またはその塩を含有することを特
徴とするアレルゲン除去剤。 - 【請求項2】アレルゲン存在地域を請求項１に記載のア
レルゲン除去剤で処理することを特徴とするアレルゲン
除去方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9961898A JPH11292714A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | アレルゲン除去剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9961898A JPH11292714A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | アレルゲン除去剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11292714A true JPH11292714A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14252092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9961898A Pending JPH11292714A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | アレルゲン除去剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11292714A (ja) |
Cited By (13)
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|---|---|---|---|---|
| JP2001322937A (ja) * | 2000-03-08 | 2001-11-20 | Shinto Fine Co Ltd | 抗アレルゲン組成物及びアレルゲン不活化方法 |
| JP2001328936A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-11-27 | Shinto Fine Co Ltd | 抗アレルゲン組成物及びアレルゲン不活化方法 |
| JP2003081727A (ja) * | 2000-12-22 | 2003-03-19 | Sekisui Chem Co Ltd | アレルゲン低減化剤 |
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| JP2003096615A (ja) * | 2000-12-22 | 2003-04-03 | Sekisui Chem Co Ltd | アレルゲン低減化繊維 |
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| US9777164B2 (en) | 2010-07-27 | 2017-10-03 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Allergen reducing agent, and processed product, coating material, and wood building material using same |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP9961898A patent/JPH11292714A/ja active Pending
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