JPH11240804A - 害虫駆除剤 - Google Patents
害虫駆除剤Info
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- JPH11240804A JPH11240804A JP10353104A JP35310498A JPH11240804A JP H11240804 A JPH11240804 A JP H11240804A JP 10353104 A JP10353104 A JP 10353104A JP 35310498 A JP35310498 A JP 35310498A JP H11240804 A JPH11240804 A JP H11240804A
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Abstract
る。 【解決手段】体積中位径が30μm以下である常温で固
体の害虫駆除成分(例えば、2−メトキシカルボニル−
4−クロロトリフルオロメタンスルホンアニリド、テト
ラメトリン等)と有機発泡剤とを含有する害虫駆除剤。
Description
屋内のダニ、ゴキブリ等を駆除するための燻蒸用害虫駆
除剤に関する。
法は、特開昭53−109945号公報及び特公昭61
−33001号公報において知られている。
れている害虫駆除方法においては、液体の薬剤を燻蒸さ
せる場合はともかくとして、固体の薬剤を燻蒸させた場
合の有効揮散率があまり高くないことから、必ずしも効
率よく害虫駆除を行い得ないという課題があった。
つき検討した結果、体積中位径を特定した常温で固体の
害虫駆除成分と有機発泡剤とを含有する害虫駆除剤を用
いることにより、上記課題を解決できることを見出し本
発明に至った。即ち本発明は、体積中位径が30μm以
下である常温で固体の害虫駆除成分と有機発泡剤とを含
有することを特徴とする害虫駆除剤(以下、本駆除剤と
記す。)および本駆除剤を用いる害虫を駆除する方法に
関するものである。
固体の害虫駆除成分は、体積中位径が30μm以下であ
り、通常、体積中位径が3〜30μmのものが用いられ
る。中でも、粒径30μm以下の害虫駆除成分粒子の体
積の総和が全害虫駆除成分粒子の体積の総和の70%以
上を占めるものを使用するのが好ましい。体積中位径は
例えば、レーザー回折法により計測することができる。
ルボニル−4−クロロトリフルオロメタンスルホンアニ
リド等のスルホンアニリド系殺虫、殺ダニ剤や(S)−
2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)シク
ロペント−2−エニル (1R)−トランス−3−
(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレート、テトラメトリン等の常温で
固体のピレスロイド化合物、メトキサジアゾン等の常温
で固体のカーバメート化合物、アセタミプリド〔(E)
−N1−((6−クロロ−3−ピリジル)メチル)−N2
−シアノ−N1−メチルアセタミジン〕、ニテンピラン
〔N−((6−クロロ−3−ピリジル)メチル)−N−
エチル−N'−メチル−2−ニトロ−1,1−エチレン
ジアミン〕、チアクロプリド〔(3−((6−クロロ−
3−ピリジル)メチル)−2−チアゾリジニリデン)シ
アナミド〕、チアメトキサン〔3−((2−クロロ−5
−チアゾリル)メチル)−5−メチル−4−ニトロイミ
ノテトラヒドロ−1,3,5−オキサジアジン〕、1−
(テトラヒドロフラン−3−イル)メチル−3−メチル
−2−ニトログアニジン等のネオニコチノイド系化合
物、エトキサゾール〔5−tert−ブチル−2−[2
−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ
−1,3−オキサゾール−4−イル]フェネトール〕な
どが挙げられる。該害虫駆除成分の本駆除剤中の量は通
常、1〜25重量%である。
ては、熱分解してガスを発生し得るものであれば特に限
定されないが、通常、300℃以下の発泡温度を有し、
熱分解して窒素を発生し得る化合物であるアゾジカルボ
ンアミド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド、p,p'−オキシビス(ベンゼン
スルホニルヒドラジド)、アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2'−アゾビスイソブチロアミド、2−(カルバモ
イルアゾ)イソブチロニトリル、メチル−2,2'−アゾビ
スイソブチレート、2,4-ビス(アゾスルホニルトルエ
ン)、1,1'−アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、
ジニトロソペンタメチレンテトラミン等が用いられる。
これらの有機発泡剤は、通常50〜 200メッシュ程度の粉
状物が用いられる。該有機発泡剤の本駆除剤中の量は通
常、10〜97重量%である。
径が30μm以下である常温で固体の害虫駆除成分と有
機発泡剤とを単に混合すればよいが、害虫駆除成分の有
効揮散率を高めるためには、両者が均一に混ざることが
好ましく、そのためには両者を混合し、適量の水を加え
てよく混練し、粒径1〜4mm、好ましくは粒径 1.5〜3
mm程度の大きさの顆粒状に成形、乾燥するのがよい。
30μm以下となるように微粉砕するには、遠心式粉砕
器、ハンマーミル、ジェットミル、ピンミル、ボールミ
ル、振動型粉砕器等の粉砕器を用いて粉砕すればよい。
機発泡剤との他に、必要によりピペロニルブトキシド、
サイネピリン222〔N−(2−エチルヘキシル)ビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカル
ボキシミド〕,、サイネピリン500〔N-(2-エチルヘキ
シル)-1-イソプロピル-4-メチルビシクロ[2.2.2]オクト
-5-エン-2,3-ジカルボキシミド、オクタクロロジプロピ
ルエーテル〕等の共力剤や香料、消臭剤などを含有して
もよい。
イエロー、カーボンブラック、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸カルシウム等の発泡温度調節剤、澱粉、天然高
分子、合成高分子等の結合剤などを含有してもよい。該
天然高分子の具体例としては、トラガントガム、アラビ
アガム、グアーガム、ガンビル抽出粉末、カゼイン等及
びこれらの混合物が、該合成高分子の具体例としては、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリビニル
ピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース塩、カルボキシメチ
ル澱粉塩、ジアルデヒド澱粉、カチオン澱粉等及びこれ
らの混合物が挙げられる。発泡温度調節剤の本駆除剤中
の量は通常、0.1〜10重量%であり、結合剤の本駆
除剤中の量は通常、0.1〜5重量%である。
熱によって行うのが好ましい。例えば、本発明の害虫駆
除剤は、金属等の熱伝導性の良好な容器内に入れ、該容
器を周囲から加熱して有機発泡剤を分解、発泡させるこ
とにより、害虫駆除成分を気中に蒸散させて害虫駆除を
行うことができる。
ち、本発明の害虫駆除剤1を入れた容器2の周囲に酸化
カルシウム3を、該容器内の壁面4を隔てて隣接する位
置に設置した装置を用意し、酸化カルシウムに注水口5
より適量の水を加えることにより生じる化学反応熱を利
用して害虫駆除成分を気中に蒸散させて害虫駆除を行う
のが便利である。
ンスルホンアニリドを遠心式粉砕器で粉砕して、体積中
位径11.6μm、粒径30μm以下の粒子の体積総和が9
6.0%(島津製作所製SALD1100によるレーザー回折法を
もとに最小二乗法を用いる直接計算法による。)の粒子
を得た。得られた2−メトキシカルボニル−4−クロロ
トリフルオロメタンスルホンアニリド 7.7重量部、酸化
亜鉛 0.5重量部、α−澱粉 2.0重量部及びアゾジカルボ
ンアミドを加えて全体を 100重量部とし、水を加えて混
練、押出機で顆粒状に成形、乾燥して本発明の害虫駆除
剤を得た。
28.5μm(島津製作所製SALD1100によるレーザー回折法
をもとに最小二乗法を用いる直接計算法による。)の粒
子を得た。得られたテトラメトリン 7.7重量部、酸化亜
鉛 0.5重量部、α−澱粉 2.0重量部及びアゾジカルボン
アミドを加えて全体を 100重量部とし、水を加えて混
練、押出機で顆粒状に成形、乾燥して本発明の害虫駆除
剤を得た。
めに用いる害虫駆除剤の製造例を比較例として示す。 比較例1 実施例1において、体積中位径11.6μmの2−メトキシ
カルボニル−4−クロロトリフルオロメタンスルホンア
ニリドの代わりに、体積中位径35μmの2−メトキシカ
ルボニル−4−クロロトリフルオロメタンスルホンアニ
リドを用いる以外は全て実施例1と同様にして比較用の
害虫駆除剤を得た。
ルボンアミドを加えて全体を92.3重量部とし、水を加え
て混練、押出機で顆粒状に成形、乾燥したものに、2−
メトキシカルボニル−4−クロロトリフルオロメタンス
ルホンアニリド7.7 重量部をアセトンに希釈した溶液を
含浸させ、乾燥して比較用の害虫駆除剤を得た。
を示す。 実施例3 実施例1で得られた本発明の害虫駆除剤10gを図1に示
される容器中央部に入れ、該容器内の壁面で隔てられた
外側に1〜20メッシュの酸化カルシウム100gを入れた害
虫駆除装置を用意した。一方、ラージチャンバー(28m
3)内の床面3か所に、チャバネゴキブリ雌雄各々5頭
を放したポリエチレンカップを置き、該ラージチャンバ
ー中央に上記害虫駆除装置を設置した。次いで、害虫駆
除装置内の酸化カルシウムに水を加え、発熱させた。そ
の結果、1日後には全てのチャバネゴキブリが死滅し
た。他方、比較例1において得られる比較用の害虫駆除
剤10gを用いた同様の試験では、7日後においても全て
のチャバネゴキブリが生存していた。また、比較例2に
おいて得られる比較用の害虫駆除剤10gを用いた同様の
試験では、7日後において生存していたチャバネゴキブ
リは1頭であった。
虫駆除剤は、粒径のより大きい2−メトキシカルボニル
−4−クロロトリフルオロメタンスルホンアニリドを用
いて得られる比較用の害虫駆除剤、及び2−メトキシカ
ルボニル−4−クロロトリフルオロメタンスルホンアニ
リド溶液を含浸させて得られる比較用の害虫駆除剤を用
いた場合に比べて、非常に優れたものである。
ダニ逃亡防止用に粘着物を塗布した後、濾紙上にケナガ
コナダニ約 300頭を放したものを3個用意した。一方、
実施例1で得られた本発明の害虫駆除剤10gを図1に示
される容器中央部に入れ、該容器内の壁面で隔てられた
外側に1〜20メッシュの酸化カルシウム100gを入れた害
虫駆除装置を用意した。ラージチャンバー(28m3)内
の床面3か所に、上述のケナガコナダニを濾紙上に放し
たアルミニウム皿を置き、該ラージチャンバー中央に上
記害虫駆除装置を設置した。次いで、害虫駆除装置内の
酸化カルシウムに水を加え、発熱させた。その結果、1
日後には60%のケナガコナダニが死滅した。他方、比
較例2で得られた害虫駆除剤を用いて同様の試験を行っ
たところ、1日後のケナガコナダニの致死率は17%で
あった。
除成分の揮散率を示す。 参考例1 実施例3及び4で用いたのと同じ装置の酸化カルシウム
に水を加え、発熱させた後、上部を蓋で覆い、シリカゲ
ルを充填したカラムを通して5分間、吸引ポンプで30
L/分の割合で吸引し、燻煙した害虫駆除成分をシリカ
ゲルに吸着させた。次いで、該シリカゲルよりアセトン
にて害虫駆除成分を抽出し、ガスクロマトグラフィで定
量分析することにより、害虫駆除成分の揮散率を測定し
た。その結果、害虫駆除成分(2−メトキシカルボニル
−4−クロロトリフルオロメタンスルホンアニリド)の
揮散率は78.5%であった。
例1と同様に害虫駆除成分の揮散率を測定した。その結
果、害虫駆除成分(テトラメトリン)の揮散率は88.
1%であった。
本発明の害虫駆除剤は高い揮散率を示す。特に、特開昭
53−109945号公報第6頁第2表において示されるよう
に、従来十分な有効揮散率を達成することの困難であっ
たテトラメトリン(住友化学工業株式会社商品名「ネオ
ピナミン」、該公報第2表の試料 No.23参照;有効揮散
率63.0%)において上述の通り極めて高い揮散率を示す
ことは驚くべきことである。
有することから、同薬量を有する他の害虫駆除剤に比べ
てより高い害虫駆除効力を有する。
を行うための装置の一例を、断面図で示したものであ
る。
るための容器 3・・酸化カルシウム、4・・容器内部の壁面、5・・
注水口
Claims (7)
- 【請求項1】体積中位径が30μm以下である常温で固
体の害虫駆除成分と有機発泡剤とを含有することを特徴
とする害虫駆除剤。 - 【請求項2】常温で固体の害虫駆除成分の体積中位径が
3〜30μmである請求項1記載の害虫駆除剤。 - 【請求項3】有機発泡剤がアゾジカルボンアミド、p−
トルエンスルホニルヒドラジド、ベンゼンスルホニルヒ
ドラジド、p,p'−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒド
ラジド)、アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビ
スイソブチロアミド、2−(カルバモイルアゾ)イソブ
チロニトリル、メチル−2,2'−アゾビスイソブチレー
ト、2,4-ビス(アゾスルホニルトルエン)、1,1'−アゾ
ビスシクロヘキサンカルボニトリル及びジニトロソペン
タメチレンテトラミンからなる群より選ばれる一種以上
である請求項1又は請求項2記載の害虫駆除剤。 - 【請求項4】常温で固体の害虫駆除成分が2−メトキシ
カルボニル−4−クロロトリフルオロメタンスルホンア
ニリドである請求項1、請求項2又は請求項3記載の害
虫駆除剤。 - 【請求項5】常温で固体の害虫駆除成分がテトラメトリ
ンである請求項1、請求項2又は請求項3記載の害虫駆
除剤。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の害虫駆除
剤を加熱することにより害虫を駆除する方法。 - 【請求項7】害虫がゴキブリおよび/またはダニである
請求項6に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35310498A JP4292605B2 (ja) | 1997-12-16 | 1998-12-11 | 害虫駆除剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP34620297 | 1997-12-16 | ||
JP35310498A JP4292605B2 (ja) | 1997-12-16 | 1998-12-11 | 害虫駆除剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11240804A true JPH11240804A (ja) | 1999-09-07 |
JP4292605B2 JP4292605B2 (ja) | 2009-07-08 |
Family
ID=26578219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35310498A Expired - Lifetime JP4292605B2 (ja) | 1997-12-16 | 1998-12-11 | 害虫駆除剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4292605B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003070404A (ja) * | 2001-09-03 | 2003-03-11 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 燻煙殺虫剤及びこれを用いた燻煙方法 |
JP2014224103A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-12-04 | ライオン株式会社 | 顆粒状の燻煙剤組成物 |
JP2016069368A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | アース製薬株式会社 | 屋内の除菌方法 |
JP2016209533A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-12-15 | アース製薬株式会社 | 浴室の除菌方法 |
JP2017225356A (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | ライオン株式会社 | 間接加熱型燻煙装置 |
-
1998
- 1998-12-11 JP JP35310498A patent/JP4292605B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003070404A (ja) * | 2001-09-03 | 2003-03-11 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 燻煙殺虫剤及びこれを用いた燻煙方法 |
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JP2017225356A (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | ライオン株式会社 | 間接加熱型燻煙装置 |
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