JP2849411B2 - 改良されたくん煙剤用組成物 - Google Patents

改良されたくん煙剤用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は改良されたくん煙剤用組成物に関する。更に
詳しくは、塩素酸カリウムとブドウ糖などの還元剤を発
熱性基剤とするくん煙剤用組成物に特定の尿素類を加え
ることにより、煙化率を向上せしめたくん煙剤用組成物
に関する。
〔従来の技術〕
くん煙剤は、発熱性基剤と有効成分である殺虫性物質
もしくは殺菌性物質を主成分とし、その発熱性基剤を燃
焼又は分解させて発生させた燃焼熱又は分解熱を利用し
て短時間のうちに有効成分を空気中に放出させ、殺虫又
は殺菌を行わしめるものであり、従来より汎用されてい
る。
従来、これらのくん煙剤に用いられている発熱性基剤
としては、塩素性カリウムを酸化剤としブドウ糖などを
還元剤とする混合物がよく知られているが、この発熱性
基剤に対する安定剤としてチオ尿素を使用することも知
られていた(特公昭38−8150号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが近年になって、当該チオ尿素が米国環境保護
局(EPA)の農薬添加物の規制リストの中に加えられた
ので、今後はその使用規制が必至と考えられる。したが
って、早急にチオ尿素に代わる安定剤もしくは煙化率向
上剤の開発の必要が生じてきたのである。
本発明はこの様な状況に鑑み、チオ尿素を使用しない
で、しかもより高い煙化率を示すくん煙剤用組成物を提
供することを課題とするものである。
なお、本発明に於て煙化率とは一般に下記の式で定義
されるものである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明者は上記課題を解決すべく種々検討を重ねた結
果、塩素酸カリウムを含有するくん煙剤用組成物にエチ
レンチオ尿素を添加することにより高い煙化率が得られ
ることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は殺虫あるいは殺菌有効成分、塩素
酸カリウム、還元剤及びエチレンチオ尿素を配合して成
るくん煙剤組成物を提供するものである。
本発明で安定剤もしくは煙化剤として、従来のチオ尿
素の代わりに用いられるのはエチレンチオ尿素である。
本発明において、エチレンチオ尿素はくん煙剤用組成
物の全製剤重量に対し0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜
10重量%の範囲で含有せしめる。
本発明において、塩素酸カリウムは酸化剤として単独
で用いる場合には10〜30重量%の範囲で含有せしめるの
が好ましい。又、硝酸カリウム、過塩素酸カリウム等の
酸化剤もしくは他の発熱性基剤、例えばニトロセルロー
ス、アゾジカルボンアミド等を併用することもできる。
還元剤としては、例えばブドウ糖、ショ糖、乳糖、澱
粉などを用いることができる。
本発明のくん煙剤用組成物には、必要に応じて増量
剤、粘結剤、燃焼調節剤などを添加することができる。
増量剤としては、例えばクレー、タルク、珪そう土、
ベントナイト、カオリン、炭酸カルシウム等が使用でき
る。粘結剤としては、例えばカルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、ポリビニル−アルコール等
が使用できる。
燃焼調節剤としては、例えば工業用メラミン、硝酸メ
ラミン、メラミンホルマリン樹脂等が使用できる。
これらの添加剤の添加量は特に制限なく、適宜適量を
実験的に求めて用いればよい。
本発明で用いる有効成分としては、短時間加熱により
発散させることのできる殺虫剤や殺菌剤であれば特に制
限されることなく用いられる。
〔実施例〕
以下の実施例、比較例、試験例によって本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例における各組成物
は常法により混合、練合、増粒し顆粒状と成したものを
使用した。又、実施例及び比較例中の「部」は全て「重
量部」を意味する。
実施例 1 ジエトフェンカルブ(住友化学) 10部 エチレンチオ尿素 5部 塩素酸カリウム 15部 ブドウ糖 15部 メラミン 5部 カルボキシメチルセルロース 5部 タルク 45部 〔比較例〕 比較例 1 実施例1の構成成分からエチレンチオ尿素5部を除き
タルクを50部とする。
比較例 2 実施例1の構成成分からエチレンチオ尿素5部を除き
チオ尿素5部を加える。
〔試験例〕
本発明のくん煙用組成物が従来品に比べ高い煙化率を
示すことを以下の試験により明らかにする。試験の結果
は表−1に示した。
〈試験方法〉 実施例1及び比較例1〜2の顆粒各々50gをアルミ袋
に入れ包装し試料とする。試料を内容積5800の室内で
くん煙し、室内空気約20を真空ポンプを用いてクロマ
ト用シリカゲルを充填したガラス管内に通過させ有効成
分をシリカゲルに吸着させる。次いで、アセトンにより
有効成分を溶出・回収しガラスクラマトグラフ法により
定量し、捕集した室内空気中の有効成分含有量(A
(g))を求める。
一方、試料中の有効成分含有率(B(%))をガスク
ロマトグラフ法により常法にて求める。
以上で求めたA,Bを次式に代入し、煙化率を求めた。
上記試験結果から、本発明により改良されたくん煙剤
用組成物は高い煙化率を有し、それは従来品に比べても
有意なものであることが明確となった。
〔発明の効果〕
本発明のくん煙剤用組成物は使用規制のおそれがある
チオ尿素を使用せずに、しかも従来品より高い煙化率を
有するという効果を有している。したがって、このくん
煙剤用組成物を用いることによって、より安全且つ効果
的な殺虫又は殺菌施用が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 25/20 101 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】殺虫あるいは殺菌有効成分、塩素酸カリウ
    ム還元剤及びエチレンチオ尿素を配合して成るくん煙剤
    用組成物。
  2. 【請求項2】増量剤及び燃焼調節剤が混合されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のくん煙剤用組成物。
  3. 【請求項3】エチレンチオ尿素の含有量が全製剤重量に
    対し、1〜30重量%である請求項1又は2記載のくん煙
    剤用組成物。
JP22183189A 1989-08-30 1989-08-30 改良されたくん煙剤用組成物 Expired - Lifetime JP2849411B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
J.Agric.Food Chem.,33[3](1985),471−479

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