JPH11290024A - ウコギ科人参エキス組成物 - Google Patents

ウコギ科人参エキス組成物

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JPH11290024A
JPH11290024A JP10106257A JP10625798A JPH11290024A JP H11290024 A JPH11290024 A JP H11290024A JP 10106257 A JP10106257 A JP 10106257A JP 10625798 A JP10625798 A JP 10625798A JP H11290024 A JPH11290024 A JP H11290024A
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ginseng extract
extract
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cyclodextrin
ginseng
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JP10106257A
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Hozumi Tanaka
穂積 田中
Yoshiko Tsujikura
佳子 辻倉
Hiroko Sahashi
裕子 佐橋
Takeshi Hibino
健 日比野
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品の安定性、風味性および水への分散性ま
たは溶解性に優れるウコギ科人参エキス組成物を提供す
る。 【解決手段】 本発明は、少なくとも1種のウコギ科人
参エキスとサイクロデキストリン化合物とからなるウコ
ギ科人参エキス組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品の安定性、風
味性および水への分散性、溶解性に優れるウコギ科人参
エキス組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ウコギ科人参は、多くの薬効成分を含有
することから、医薬品原料や食品原料などに利用されて
いる。人参から薬効成分を抽出するには、通常水やアル
コールなどの溶媒を用いて浸出させる方法が採用されて
いる。浸出したエキスは、そのままで、または濃縮し
て、若しくは粉末状に乾燥して、各種二次製品の製造に
供されている。
【0003】二次製品の中でも、粒状物に加工する場合
は、一般に乳糖を添加して粉末化する。乳糖の添加は、
作業性を向上させるとともに、人参エキスが有する特有
のなじみ難い苦みをマイルドな味に調整することを目的
としている。
【0004】しかし、長期間保存していると、吸湿し、
粒状物の潮解が認められ、製品の安定性が悪いという問
題がある。
【0005】また、乳糖を添加するだけでは、食用とし
ては必ずしも満足できる味にはならず、特有の苦みがマ
スキングされないという問題がある。人参の苦みを改善
する方法としては、特開平3−277246号公報、特
開平3−277247号公報に、酵母や乳酸菌で発酵さ
せる方法が開示されている。しかし、これらの方法を実
施するためには、複雑な製造設備が必要で、発酵条件に
も制限され、容易に特有の苦みをマスキングできないと
いう問題がある。
【0006】さらに、得られた製品を水または湯に溶解
して飲用するという製品設計がされている場合には、水
への分散性ならびに溶解性が悪く、飲用摂取し難いとい
う問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決することにあり、その目的は、製品の安定性、風
味性および水への分散性または溶解性に優れるウコギ科
人参エキス組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、ウコギ科人参エキス
にサイクロデキストリン化合物を加えた組成物は、製品
の安定性、風味性および水への分散性または溶解性に優
れることが判明した。即ち、本発明は以下のとおりであ
る。 少なくとも1種のウコギ科人参エキスとサイクロデキ
ストリン化合物とからなるウコギ科人参エキス組成物。 前記ウコギ科人参エキスが、少なくとも田七人参エキ
スおよびオタネ人参エキスから選ばれる少なくとも1種
であるに記載のウコギ科人参エキス組成物。 田七人参エキスの固形分1重量部に対してオタネ人参
エキスの固形分を0.1〜10重量部含有するに記載
のウコギ科人参エキス組成物。 サイクロデキストリン化合物の含有量が、ウコギ科人
参エキスの固形分総量1重量部に対して、0.1〜20
重量部である〜のいずれかに記載のウコギ科人参エ
キス組成物。 前記組成物が粒状の形態である〜のいずれかに記
載のウコギ科人参エキス組成物。
【0009】
【作用】本発明は、上記手段を講じたので、サイクロデ
キストリン化合物が、ウコギ科人参エキスの吸湿を減少
させて製品の安定性を改善し、人参特有の苦み、匂いを
マスキングして風味を改善でき、水への溶解性または分
散性に優れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる人参としては、ウコギ科に属する人
参であれば、種類等は特に限定されない。ウコギ科に属
する人参としては具体的には、田七人参 ( Panax notog
inseng )、オタネ人参 ( Panax ginseng ) 、チクセツ
人参( Panax Rhizom )、アメリカ人参 ( Panax quin
quefolium )、エゾウコギ( Acanthopanax senticosus
)などが挙げられ、好適には田七人参、オタネ人参が使
用される。上記人参は、天然品、通常栽培品若しくは組
織培養品のいずれでも使用できる。また、これらの人参
は、エキスにして使用する。
【0011】本発明においてウコギ科人参エキスは、人
参サポニンを含有する画分であればよく、かかるエキス
としては、例えば水、アルコール(特にエタノール)、
若しくは両者の混液による抽出エキスが挙げられる。エ
キスは、例えば上記人参の細切あるいは粗切に抽出溶媒
を加えて浸漬し、一定期間浸出させた後に、残渣を除去
して得る。抽出は、室温で行っても、加温して行っても
よい。得られたエキスは、必要に応じて濃縮してもよ
く、さらに凍結乾燥等によって粉末状とすることが好ま
しい。人参と溶媒の混合割合は、通常1:3〜1:30
程度である。
【0012】これらの人参エキスは、単独でも、2種以
上組み合わせて使用してもよい。人参エキスを2種以上
組み合わせて使用する場合、混合比は適宜選択できる。
例えば、田七人参エキスとオタネ人参エキスとを組み合
わせて使用する場合は、好ましくは田七人参エキス固形
分1重量部に対して、オタネ人参エキス固形分0.1〜
10重量部、好ましくは0.3〜3重量部である。
【0013】本発明で使用できるサイクロデキストリン
化合物としては、ウコギ科人参エキスを包接しえるもの
であれば特に制限はなく、例えばα−サイクロデキスト
リン、β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキス
トリン、またはこれらの混合物、上記サイクロデキスト
リンの誘導体、例えばマルトシル−α−サイクロデキス
トリン、マルトシル−β−サイクロデキストリン、マル
トシル−γ−サイクロデキストリンなどが挙げられる。
これらのサイクロデキストリン化合物は、単独でまたは
二種以上組み合わせて使用できる。
【0014】サイクロデキストリン化合物の使用量は、
上記ウコギ科人参エキスの固形分総量1重量部に対し
て、0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量
部である。含有量が0.1重量部以上の場合は、吸湿性
が低く、苦みマスキング性にに優れ、水に対する溶解性
が良好である。一方、含有量が20重量部以下の場合
は、ウコギ科人参エキスの実質含有量が高くなるので、
一回分の組成物の摂取で有効量のウコギ科人参の有効成
分の摂取が充分となる。
【0015】本発明の組成物には、上記サイクロデキス
トリン以外に、他の添加剤、例えば、デキストリン、グ
ルコース、フルクトースなどの単糖類、スクロース、ラ
クトース、パラチノース等の二糖類、マルトースなどの
オリゴ糖、デキストリン等の多糖類、エリスリトール等
の糖アルコール、クエン酸等の塩類などを適宜、任意の
量で配合できる。また、食品衛生上許容される配合物を
混合して機能性食品として使用できる。食品衛生上許容
される配合物としては、例えば安定化剤、保存剤、着色
料、香料、ビタミン類等が挙げられる。さらに、例え
ば、ウーロン茶エキス等の上記人参以外の植物抽出エキ
スを使用してもよい。これらの添加物、配合物、植物抽
出エキスは、ウコギ科エキスの実質含有量が低下せず、
本発明の組成物の風味が悪化しない程度使用することが
できる。
【0016】本発明において、ウコギ科人参エキス組成
物は粒状の形態であることが好ましい。ここで、粒状と
は、細粒状若しくは顆粒状をいう。かくして、水溶解性
または分散性により優れた組成物を提供することができ
る。本発明においてウコギ科人参エキス組成物の粒状物
の粒径は、通常83〜8.6メッシュ(180μm〜2
mm)、好ましくは42〜16メッシュ(355μm〜
1mm)である。ここでメッシュとは、日本薬局方第1
3局・一般試験法の「計量器・用器」のふるいに挙げら
れている「ふるい番号」に該当する。上記粒径におい
て、例えば83〜8.6メッシュとは、8.6メッシュ
のふるいを通過し、83メッシュのふるいを通過しない
ことを意味する。
【0017】本発明のウコギ科人参エキス組成物、特に
粒状の組成物は、具体的には以下の方法で調製すること
ができる。まず、ウコギ科人参エキスの溶液を、サイク
ロデキストリン化合物の粉末若しくは顆粒に、またはサ
イクロデキストリンと上記添加剤、配合物などの任意成
分からなる粉末若しくは顆粒に混合し、あるいは噴霧す
る。次いで、乾燥させながら細粒状若しくは顆粒状に造
粒を行う。さらに水溶解性や水分散性を向上させるため
に、また、直接経口摂取したときの舌触りや食感を良好
にするために、16メッシュふるいを通過し、42メッ
シュふるいを通過しない粒状物を選別して調製すること
もできる。
【0018】このような造粒工程において、サイクロデ
キストリンは本発明の組成物の基材として、ウコギ科人
参エキスは結合剤として作用する。
【0019】造粒方法は、特に限定されないが、具体的
には転動造粒、流動層造粒、押し出し造粒などが挙げら
れる。転動造粒や流動層造粒の場合には、動いている基
材(粉末若しくは顆粒)にウコギ科人参エキスを噴霧し
て造粒を行い、押し出し造粒の場合には、基材および結
合剤を混合して造粒を行うので、ウコギ科人参エキスを
濃縮する手間が省ける点で好ましい。
【0020】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。また、以下の文中に「部」とあるのは、重量部を
意味する。
【0021】実施例1 γ−サイクロデキストリン(塩水港精糖(株)製、商品
名:γ−100)20部、ラクトース1水和物(和光純
薬(株)製)60部を流動層造粒装置に入れ、75℃の
温風で流動状態に維持しながら、田七人参エキス(ヤマ
ダ薬研(株)製、50重量%エキス)10部、および培
養オタネ人参エキス(日東電工(株)製、50重量%エ
キス)10部を噴霧して造粒を行い、ふるいをかけて、
16メッシュふるいを通過し、42メッシュふるいを通
過しない流動性の良好な顆粒状物を得た。
【0022】実施例2 γ−サイクロデキストリン(塩水港精糖(株)製、商品
名:γ−100)20部、エリスリトール(日研化学
(株)製、商品名:エリスリトール)60部を流動層造
粒装置に入れ、75℃の温風で流動状態に維持しなが
ら、田七人参エキス(ヤマダ薬研(株)製、50重量%
エキス)10部、および培養オタネ人参エキス(日東電
工(株)製、50重量%エキス)10部を噴霧して造粒
を行い、ふるいをかけて、16メッシュふるいを通過
し、42メッシュふるいを通過しない流動性の良好な顆
粒状物を得た。
【0023】実施例3 γ−サイクロデキストリン(塩水港精糖(株)製、商品
名:γ−100)20部、デキストリン(松谷化学工業
(株)製、商品名:マックス1000)60部を流動層
造粒装置に入れ、75℃の温風で流動状態に維持しなが
ら、田七人参エキス(ヤマダ薬研(株)製、50重量%
エキス)10部、および培養オタネ人参エキス(日東電
工(株)製、50重量%エキス)10部を噴霧して造粒
を行い、ふるいをかけて、16メッシュふるいを通過
し、42メッシュふるいを通過しない流動性の良好な顆
粒状物を得た。
【0024】実施例4 γ−サイクロデキストリン(塩水港精糖(株)製、商品
名:γ−100)80部を流動層造粒装置に入れ、75
℃の温風で流動状態に維持しながら、田七人参エキス
(ヤマダ薬研(株)製、50重量%エキス)10部、お
よび培養オタネ人参エキス(日東電工(株)製、50重
量%エキス)10部を噴霧して造粒を行い、ふるいをか
けて、16メッシュふるいを通過し、42メッシュふる
いを通過しない流動性の良好な顆粒状物を得た。
【0025】実施例5 γ−サイクロデキストリン(塩水港精糖(株)製、商品
名:γ−100)30部、ラクトース1水和物(和光純
薬(株)製)30部、還元パラチノース(三井精糖
(株)社製、商品名:パラチニット)30部、ウーロン
茶エキス粉末(佐藤食品工業(株)製、ウーロン茶エキ
スSH)20部を流動層造粒装置に入れ、75℃の温風
で流動状態に維持しながら、田七人参エキス(ヤマダ薬
研(株)製、50重量%エキス)10部、および培養オ
タネ人参エキス(日東電工(株)製、50重量%エキ
ス)10部を噴霧して造粒を行い、ふるいをかけて、1
6メッシュふるいを通過し、42メッシュふるいを通過
しない流動性の良好な顆粒状物を得た。
【0026】比較例1 実施例5で用いたγ−サイクロデキストリンに代えてラ
クトース1水和物を用い、ラクトース1水和物総量を6
0部とした以外は、実施例5と同様にして顆粒状物を調
製した。
【0027】実施例6 γ−サイクロデキストリン(塩水港精糖(株)製、商品
名:γ−100)30部、デキストリン(松谷化学工業
(株)製、商品名:マックス1000)50部、ウーロ
ン茶エキス粉末(佐藤食品工業(株)製、ウーロン茶エ
キスSH)10部を流動層造粒装置に入れ、75℃の温
風で流動状態に維持しながら、田七人参エキス(ヤマダ
薬研(株)製、50重量%エキス)10部、培養オタネ
人参エキス(日東電工(株)製、50重量%エキス)1
0部、およびエゾウコギエキス(ヤクハン製薬(株)
製、20重量%エゾウコギエキス)5部を順次噴霧して
造粒を行い、ふるいをかけて、16メッシュふるいを通
過し、42メッシュふるいを通過しない流動性の良好な
顆粒状物を得た。
【0028】比較例2 実施例6で用いたγ−サイクロデキストリンに代えてデ
キストリンを用い、デキストリン総量を80部とした以
外は、実施例6と同様にして顆粒状物を調製した。
【0029】実施例7 α−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリ
ン、γ−サイクロデキストリン、マルトシル−α−サイ
クロデキストリン、マルトシル−β−サイクロデキスト
リン、およびマルトシル−γ−サイクロデキストリンの
混合物(以下、「α,β,γ−サイクロデキストリン、
およびマルトシル−α,β,γ−サイクロデキストリン
の混合物」という)(塩水港精糖(株)製、商品名:イ
ソエリートP)20部、ラクトース1水和物(和光純薬
(株)製)60部を流動層造粒装置に入れ、75℃の温
風で流動状態に維持しながら、田七人参エキス(ヤマダ
薬研(株)製、50重量%エキス)10部、および培養
オタネ人参エキス(日東電工(株)製、50重量%エキ
ス)10部を噴霧して造粒を行い、ふるいをかけて、1
6メッシュふるいを通過し、42メッシュふるいを通過
しない流動性の良好な顆粒状物を得た。
【0030】実施例8 α,β,γ−サイクロデキストリン、およびマルトシル
−α,β,γ−サイクロデキストリンの混合物(塩水港
精糖(株)製、商品名:イソエリートP)20部、エリ
スリトール(日研化学(株)製、商品名:エリスリトー
ル)60部を流動層造粒装置に入れ、75℃の温風で流
動状態に維持しながら、田七人参エキス(ヤマダ薬研
(株)製、50重量%エキス)10部、および培養オタ
ネ人参エキス(日東電工(株)製、50重量%エキス)
10部を噴霧して造粒を行い、ふるいをかけて、16メ
ッシュふるいを通過し、42メッシュふるいを通過しな
い流動性の良好な顆粒状物を得た。
【0031】実施例9 α,β,γ−サイクロデキストリン、およびマルトシル
−α,β,γ−サイクロデキストリンの混合物(塩水港
精糖(株)製、商品名:イソエリートP)20部、デキ
ストリン(松谷化学工業(株)製、商品名:マックス1
000)60部を流動層造粒装置に入れ、75℃の温風
で流動状態に維持しながら、田七人参エキス(ヤマダ薬
研(株)製、50重量%エキス)10部、および培養オ
タネ人参エキス(日東電工(株)製、50重量%エキ
ス)10部を噴霧して造粒を行い、ふるいをかけて、1
6メッシュふるいを通過し、42メッシュふるいを通過
しない流動性の良好な顆粒状物を得た。
【0032】実施例10 α,β,γ−サイクロデキストリン、およびマルトシル
−α,β,γ−サイクロデキストリンの混合物(塩水港
精糖(株)製、商品名:イソエリートP)80部を流動
層造粒装置に入れ、75℃の温風で流動状態に維持しな
がら、田七人参エキス(ヤマダ薬研(株)製、50重量
%エキス)10部、および培養オタネ人参エキス(日東
電工(株)製、50重量%エキス)10部を噴霧して造
粒を行い、ふるいをかけて、16メッシュふるいを通過
し、42メッシュふるいを通過しない流動性の良好な顆
粒状物を得た。
【0033】実施例11 α,β,γ−サイクロデキストリン、およびマルトシル
−α,β,γ−サイクロデキストリンの混合物(塩水港
精糖(株)製、商品名:イソエリートP)30部、ラク
トース1水和物(和光純薬(株)製)30部、還元パラ
チノース(三井精糖(株)社製、商品名:パラチニッ
ト)30部、ウーロン茶エキス粉末(佐藤食品工業
(株)製、ウーロン茶エキスSH)20部を流動層造粒
装置に入れ、75℃の温風で流動状態に維持しながら、
田七人参エキス(ヤマダ薬研(株)製、50重量%エキ
ス)10部、および培養オタネ人参エキス(日東電工
(株)製、50重量%エキス)10部を噴霧して造粒を
行い、ふるいをかけて、16メッシュふるいを通過し、
42メッシュふるいを通過しない流動性の良好な顆粒状
物を得た。
【0034】比較例3 実施例11で用いたα,β,γ−サイクロデキストリ
ン、およびマルトシル−α,β,γ−サイクロデキスト
リンの混合物に代えてラクトース1水和物を用い、ラク
トース1水和物総量を60部とした以外は、実施例11
と同様にして顆粒状物を調製した。
【0035】実施例12 α,β,γ−サイクロデキストリン、およびマルトシル
−α,β,γ−サイクロデキストリンの混合物(塩水港
精糖(株)製、商品名:イソエリートP)30部、デキ
ストリン(松谷化学工業(株)製、マックス1000)
50部、ウーロン茶エキス粉末(佐藤食品工業(株)
製、ウーロン茶エキスSH)10部を流動層造粒装置に
入れ、75℃の温風で流動状態に維持しながら、田七人
参エキス(ヤマダ薬研(株)製、50重量%エキス)1
0部、培養オタネ人参エキス(日東電工(株)製、50
重量%エキス)10部、およびエゾウコギエキス(ヤク
ハン製薬(株)製、20重量%エゾウコギエキス)5部
を順次噴霧して造粒を行い、ふるいをかけて、16メッ
シュふるいを通過し、42メッシュふるいを通過しない
流動性の良好な顆粒状物を得た。
【0036】比較例4 実施例12で用いたα,β,γ−サイクロデキストリ
ン、およびマルトシル−α,β,γ−サイクロデキスト
リンの混合物に代えてデキストリンを用い、デキストリ
ン総量を80部とした以外は、実施例12と同様にして
顆粒状物を調製した。
【0037】試験例1 上記実施例5、6および11ならびに比較例1、2、3
および4で得られた粒状物を、温度25℃、相対湿度7
0%の下に静置したところ、実施例品は、3時間経過後
もほとんど吸湿せず、流動性を維持していたが、比較例
品は3時間経過後は流動性がなくなり、一部潮解した。
【0038】試験例2 全実施例品と全比較例品とを男性5人および女性5人の
計10人について苦みについて官能試験を行ったとこ
ろ、10人全員が比較例品より実施例品のほうが苦みが
極めて少ないことを確認した。具体的には、男性5人お
よび女性5人の計10人が実施例品および比較例品を口
に含んだときの苦み感を以下の基準で評価した。 (++)極めて苦い 3点 (+) 苦い 2点 (±) やや苦い 1点 (−) 苦くない 0点 上記10人の評価の各人の合計点を求めたところ、実施
例品は平均で7±3点、比較例品は22±5点で、t検
定の結果、p<0.05で有意差があった。
【0039】試験例3 水への分散および溶解性は回転フラスコ法により比較検
討した。まず実施例品および比較例品をメッシュによる
分画を行い、16〜42メッシュ間の各々の粒状物を得
た。次に500mlのナスフラスコに37℃の蒸留水
(150ml)を加え、そこに分画した実施例品または
比較例品3gを加え、37℃の温浴中15rpmで回転
させ各々の粒状物の溶解性、分散性を調べた。その結
果、フラスコ回転5分後には、実施例品はいずれも完全
に溶解した。しかし、比較例品はいずれもフラスコ回転
30分後においても完全溶解せず、均一な分散が起こら
ず、沈殿物が確認された。
【0040】
【発明の効果】本発明のウコギ科人参エキス組成物は、
サイクロデキストリン化合物を配合して組成物を調製す
ることにより、ウコギ科人参エキスの吸湿を減少させ、
これら人参特有の苦みをマスキングして風味を改善でき
るため、飲用摂取しやすいだけでなく、水に対する溶解
性、分散性が向上し、そのまま若しくは水に溶解して食
用できる。また、各種粉末食品、固形状食品の材料とし
て用いることができる。
フロントページの続き (72)発明者 日比野 健 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種のウコギ科人参エキスと
    サイクロデキストリン化合物とからなるウコギ科人参エ
    キス組成物。
  2. 【請求項2】 前記ウコギ科人参エキスが、少なくとも
    田七人参エキスおよびオタネ人参エキスから選ばれる少
    なくとも1種である請求項1に記載のウコギ科人参エキ
    ス組成物。
  3. 【請求項3】 田七人参エキスの固形分1重量部に対し
    てオタネ人参エキスの固形分を0.1〜10重量部含有
    する請求項1に記載のウコギ科人参エキス組成物。
  4. 【請求項4】 サイクロデキストリン化合物の含有量
    が、ウコギ科人参エキスの固形分総量1重量部に対し
    て、0.1〜20重量部である請求項1〜3のいずれか
    に記載のウコギ科人参エキス組成物。
  5. 【請求項5】 前記組成物が粒状の形態である請求項1
    〜4のいずれかに記載のウコギ科人参エキス組成物。
JP10106257A 1998-04-16 1998-04-16 ウコギ科人参エキス組成物 Pending JPH11290024A (ja)

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