JPH11289985A - チョコレート生地の粘度低下剤 - Google Patents
チョコレート生地の粘度低下剤Info
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- JPH11289985A JPH11289985A JP10098704A JP9870498A JPH11289985A JP H11289985 A JPH11289985 A JP H11289985A JP 10098704 A JP10098704 A JP 10098704A JP 9870498 A JP9870498 A JP 9870498A JP H11289985 A JPH11289985 A JP H11289985A
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Abstract
いて、油脂分を増加させることなく、降伏値を上昇させ
ないで、生地の塑性粘度を低下させて作業性を改善する
粘度低下剤の提供。 【解決手段】 室温で流動性を有するソルビタン脂肪酸
エステルであって、エステルを構成する脂肪酸が主とし
て炭素数16以上の不飽和脂肪酸であり、その水酸基価
が50〜80であるソルビタン脂肪酸エステルよりなる
チョコレート生地の粘度低下剤を用いる。
Description
用の粘度低下剤に関する。詳しくは、降伏値を上昇させ
ないで生地の塑性粘度を低下させ、チョコレート製造時
の作業性を改善するチョコレート生地の粘度低下剤に関
する。
類、ココアバター、粉乳等の主原料と、レシチン等の添
加剤により流動性を調整したチョコレート生地を、テン
パリングし、またはしないで、冷却固化させて製造され
ている。チョコレートの製造上、作業性、成型性等を良
くして良好な製品を得るために、生地の粘度を低下させ
て流動性を良好な状態とすることが重要である。
分を増加したり、レシチンの添加量を増加して、生地の
粘度を低下させることが行われている。しかしながら、
油脂分の増加はチョコレートの耐熱性を悪化させ、また
経済的に不利となる。レシチンは添加量が0.5%程度
以上となると流動性が逆に悪くなり、ボテ現象を生じて
成型上のトラブルの原因となりやすい。
て、回転粘度計等によりチョコレート生地の塑性粘度(P
lastic Viscosity)と降伏値(Yield Value)を求めた結果
では、流動性が悪くなったチョコレート生地は降伏値が
高くなっており、塑性粘度は低下しても降伏値が大幅に
上昇すると、チョコレート生地自体ボテた状態となり満
足な結果を得ることが難しい(特開昭63−22624
5号公報等)。
コレート製造時の生地の流動性調整において、油脂分を
増加させることなく、降伏値を上昇させないで、生地の
塑性粘度を低下させて作業性を改善する粘度低下剤を提
供することにある。
流動性を有するソルビタン脂肪酸エステルであって、エ
ステルを構成する脂肪酸が主として炭素数16以上の不
飽和脂肪酸であり、水酸基価が50〜80であるソルビ
タン脂肪酸エステルよりなる粘度低下剤に存し、上記目
的は、チョコレート生地の流動性調整において、かかる
粘度低下剤を用いることにより達成される。
とは、ココアバター、糖類に、所望によりカカオマス、
粉乳、ナッツペースト等を加えた原料により調整したも
のを指すが、ココアバターに替えて代用脂や植物性硬化
油を用いたイミテーションチョコレート生地も含まれ
る。
ルビトールと脂肪酸をアルカリ触媒の存在下で加熱する
方法で製造され、ソルビトールは脱水されてソルビタ
ン、ソルバイトに変化するので、製品はソルビット、ソ
ルビタン、ソルバイトなどの脂肪酸エステルの混合物で
ある。また、ソルビタンと脂肪酸とのエステル化反応で
も作られる。本発明の目的を達成するには、室温で流動
性のある、添加作業性に優れた、ソルビタン脂肪酸エス
テルである必要がある。
エルカ酸、オレイン酸、バルミトオレイン酸、リノール
酸、リノレイン酸、アラキドン酸等が挙げられ、特にエ
ルカ酸、オレイン酸が好ましい。構成脂肪酸中の不飽和
脂肪酸の含量は50%以上、好ましくは60%以上であ
る。
0〜80の範囲であり、水酸基価が80を越えると室温
における流動性が悪化して添加作業性が困難となる。ま
た、50を下回ると所望の粘度低下効果が得られない。
水酸基価は、定法により求められる1g中に含まれる遊
離の水酸基をアセチル化するために必要な酢酸を中和す
るに要する水酸化カリウムのmg数をいい、脂肪酸の未
置換度を示す価である。脂肪酸の割合を示す鹸化価に
は、特に制限はないが、130〜200(mgKOH/g)の
ものが用いられる。
グ前のどの段階において添加してもよく、ケーキコーテ
ィングチョコレートのように、チョコレート生地をテン
パリングせずにコーティングするような場合は、コーテ
ィング前のどの段階において添加してよい。本発明の粘
度低下剤の使用量は、チョコレート原料配合物に対して
0.1〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%が適当
である。
またはココアバター代用脂を使用したチョコレート類即
ち板チョコ等の板物、アイスコーティングやケーキコー
ティング等のカバリングチョコレート、エンローバーチ
ョコレート等のチョコレート生地の粘度低下に使用でき
る。効果はチョコレート生地中の油脂分が少ないほど顕
著になる。
レート生地には、その使用目的に応じて適宜他の乳化
剤、例えばショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸エステル等を併用してもよい。チョコレート生地
は、レシチンを含むものであっても、また含まないもの
であってもよい。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
ンエルカ酸エステルまたはレシチンを第1表に示す量添
加し、40℃における塑性粘度と降伏値を測定した結果
を第1表に示す。尚、塑性粘度及び降伏値は、回転粘度
計エプレヒト レオマート―15装置を用いて40℃で
測定した値を、Cassonの式に入れてCasson
Prastic Viscosity(単位Pois
e)及びCasson Yield Value(単位
Dynes/cm2)を計算した。
量が対チョコレート生地0.5%を超えると、塑性粘度
は低下するが降伏値が上昇するためチョコレート生地が
ボテるのに対し、本発明の粘度低下剤は降伏値を上げず
に塑性粘度を低下させた。
で、生地の塑性粘度を低下させて作業性を改善する、優
れたチョコレート生地の粘度低下剤が提供される。従っ
て本発明はチョコレートの製造に寄与するところが大で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 室温で流動性を有するソルビタン脂肪酸
エステルであって、エステルを構成する脂肪酸が主とし
て炭素数16以上の不飽和脂肪酸であり、その水酸基価
が50〜80であるソルビタン脂肪酸エステルよりなる
チョコレート生地の粘度低下剤。 - 【請求項2】 構成脂肪酸中の不飽和脂肪酸の含量が6
0%以上である請求項1に記載の粘度低下剤。 - 【請求項3】 不飽和脂肪酸がエルカ酸である請求項1
または2に記載の粘度低下剤。
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---|---|---|---|
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JP09870498A JP3707238B2 (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | チョコレート生地の粘度低下剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3707238B2 JP3707238B2 (ja) | 2005-10-19 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015045480A1 (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-02 | 不二製油株式会社 | 冷菓の水分移行抑制用油性食品 |
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-
1998
- 1998-04-10 JP JP09870498A patent/JP3707238B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3707238B2 (ja) | 2005-10-19 |
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