JPH11289170A - 筐体の取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】アンテナ装置の露出部分を最小にし、而もあら
ゆる厚さの天井板に対応可能な筐体の取付け構造を提供
する。 【解決手段】筐体が２分割構造であり、一方の分体５が
板材１に穿設した装置収納用孔１０に挿通され、前記一
方の分体に固着される他方の分体７にフランジ部１６を
形成し、前記一方の分体にフランジ金具１３を前記板材
に対して位置調整可能に取付け、前記フランジ部とフラ
ンジ金具により、前記板材を挾持したものである。前記
した様にフランジ金具の位置調整が可能であるので、あ
らゆる板厚に対応して取付けが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は天井、壁面等にアン
テナ等の装置を取付ける場合の筐体の取付け構造に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】図３に於いて、従来の筐体の取付け構造
について説明する。該従来例では天井に装置を取付けた
場合を示している。

【０００３】図中１は天井板であり、該天井板１は天井
芯材２に固定されている。天井に取付けられる装置はア
ンテナ装置３であり、該アンテナ装置３の筐体はベース
５とカバー７から成り、アンテナ部６は前記ベース５に
取付けられ、更に前記カバー７が前記ベース５に固着さ
れる構造となっている。該ベース５には周囲に張出して
いる固定用のフランジ部８があり、前記アンテナ装置３
を前記天井板１に取付ける場合は該天井板１下面の前記
天井芯材２に対応した位置に前記アンテナ装置３を保持
し、前記フランジ部８に挿通した螺子９を前記天井板１
に挿通させた後に前記天井芯材２に螺着している。

【０００４】図４は他の従来例を示しており、前記アン
テナ装置３を前記天井板１より一部のみが突出する様に
取付けたものである。

【０００５】前記天井板１にアンテナ装置収納用孔１０
を穿設し、前記ベース５の上面幅端部に取付け補助具１
１を螺子１２により取付け、前記アンテナ装置３を天井
側から前記アンテナ装置収納用孔１０に挿通させて一部
を下方に突出させる。前記取付け補助具１１を前記天井
芯材２に当接させ、該取付け補助具１１を介して前記ア
ンテナ装置３を前記天井芯材２に支持させる。前記取付
け補助具１１は、前記アンテナ装置３の一部、例えば前
記カバー７のみが天井板１より露出する様に形状が決定
されており、前記取付け補助具１１は螺子１２により前
記天井芯材２に固定される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来例の前者
では、天井側に天井芯材２が必要であり、取付け場所が
天井芯材２の位置に限定され、或は取付け用に別途天井
芯材２を設ける必要が生じる。又、アンテナ装置３全体
が露出し、又取付け螺子も露出するので、見栄えが悪い
という問題があった。

【０００７】更に、上記した従来例の後者では、前者同
様天井芯材２が必要であり、取付け場所が限定され、或
は取付け用に天井芯材２を設けなければならない。更
に、アンテナ装置３の露出部分を適正なものとするに
は、天井板１の厚み、天井芯材２の形状に合わせた取付
け補助具１１が必要となり、部品の共通化が図れない。
又、装置は天井側からでしか固定できず、作業性が悪
い。更に又、アンテナ装置３周囲に隙間が見え、見栄え
が悪いという問題があった。

【０００８】本発明は斯かる実情に鑑み、アンテナ装置
３の露出部分を最小にし、而もあらゆる厚さの天井板に
対応可能な筐体の取付け構造を提供しようとするもので
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、筐体が２分割
構造であり、一方の分体が板材に穿設した装置収納用孔
に挿通され、他方の分体は前記一方の分体に固着され、
他方の分体にフランジ部を設け、前記一方の分体にフラ
ンジ金具を前記板材に対して位置調整可能に取付け、前
記フランジ部と前記フランジ金具により、前記板材を挾
持したものである。前記した様にフランジ金具の位置調
整が可能であるので、あらゆる板厚に対応して取付けが
可能となる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態を説明する。

【００１１】図１、図２中、図３、図４中で示したもの
と同一のものには同符号を付してある。

【００１２】アンテナ装置３は、ベース５にアンテナ部
６が取付けられ、更に前記ベース５にカバー７を螺子１
７により固着させ、前記ベース５と前記カバー７との間
に前記アンテナ部６を収納することで構成されている。

【００１３】前記ベース５は直方体形状をしており、該
ベース５の対向する両側面にそれぞれ断面Ｌ字状のフラ
ンジ金具１３を螺子１４により固着する。前記フランジ
金具１３の螺子１４が挿通する通孔１５は天井板１に対
して垂直方向に長孔となっており、前記ベース５に対す
る取付け位置が上下方向に調節が可能となっている。

【００１４】前記カバー７の周囲全周にはカバーフラン
ジ１６が形成され、前記カバー７は螺子１７により前記
ベース５に固着される。

【００１５】次に、アンテナ装置３の取付けについて説
明する。

【００１６】前記天井板１のアンテナ装置３の取付け位
置には事前にアンテナ装置収納用孔１０を穿設する。

【００１７】前記アンテナ部６を前記ベース５に取付
け、前記ベース５の下端面（前記カバー７の取付け面）
より、前記天井板１の板厚分だけ後退させて前記フラン
ジ金具１３を前記ベース５に固定する。該ベース５を斜
めにして前記アンテナ装置収納用孔１０を通過させ、水
平にして前記フランジ金具１３を介して前記天井板１に
ベース５を載置する。前記カバー７を螺子１７によりベ
ース５に固着する。前記カバーフランジ１６は前記アン
テナ装置収納用孔１０より充分大きな形状を有してお
り、前記カバー７を前記ベース５に固着することで、前
記カバーフランジ１６と前記フランジ金具１３間に前記
天井板１を挾持する。前記カバーフランジ１６と前記フ
ランジ金具１３で前記天井板１を挾持することで前記ア
ンテナ装置３は前記天井板１に取付けられる。

【００１８】前記天井板１の板厚が異なる場合は前記フ
ランジ金具１３の取付け位置を調整することで対応が可
能である。而も、取付け作業は天井板１の下側から可能
であり、作業性がよい。

【００１９】

【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、２分割
構造の筐体を天井、壁面等の板材に取付ける場合に、露
出部分を最小にして、特に取付け金具の形状変更をする
ことなく、種々の板厚に対応することができるという優
れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す分解斜視図である。

【図２】同前実施の形態の断面図である。

【図３】従来例の断面図である。

【図４】他の従来例の断面図である。

【符号の説明】

１ 天井板 ３ アンテナ装置 ５ ベース ７ カバー １３ フランジ金具 １６ カバーフランジ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 筐体が２分割構造であり、一方の分体が
   板材に穿設した装置収納用孔に挿通され、他方の分体は
   前記一方の分体に固着され、他方の分体にフランジ部を
   設け、前記一方の分体にフランジ金具を前記板材に対し
   て位置調整可能に取付け、前記フランジ部と前記フラン
   ジ金具により、前記板材を挾持したことを特徴とする筐
   体の取付け構造。