JPH11287273A - ブレーキライニング材摩耗検知プローブの取付け構造 - Google Patents

ブレーキライニング材摩耗検知プローブの取付け構造

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JPH11287273A
JPH11287273A JP10088713A JP8871398A JPH11287273A JP H11287273 A JPH11287273 A JP H11287273A JP 10088713 A JP10088713 A JP 10088713A JP 8871398 A JP8871398 A JP 8871398A JP H11287273 A JPH11287273 A JP H11287273A
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和裕 麻生
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    • F16D66/00Arrangements for monitoring working conditions, e.g. wear, temperature
    • F16D66/02Apparatus for indicating wear
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    • F16D66/022Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means indicating that a lining is worn to minimum allowable thickness
    • F16D66/023Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means indicating that a lining is worn to minimum allowable thickness directly sensing the position of braking members
    • F16D66/024Sensors mounted on braking members adapted to contact the brake disc or drum, e.g. wire loops severed on contact

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータから摩耗検知プローブへの衝撃を緩和
する機能とロータとの接触時に摩耗検知プローブを所定
の位置に保持する機能とを両立させる。 【解決手段】 付勢用取付板16に付勢片21(付勢手
段)を形成し、ストッパ用取付板15にストッパ片19
(ストッパ手段)を形成し、摩耗検知プローブ10に係
止ピン14(係止手段)を形成した。摩耗検知プローブ
10がロータRから衝撃を受けると、付勢片21が係止
ピン14に押されて弾性撓みしつつ摩耗検知プローブ1
0が後退し、衝撃が緩和される。後退すると係止ピン1
4がストッパ片19に当接することにより摩耗検知プロ
ーブ10が所定位置に保持された状態でロータRと接触
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキライニン
グ材の摩耗検知のための摩耗検知プローブの取付け構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のブレーキライニング材の摩耗程
度が使用限界に達したことを検知するブレーキライニン
グ材摩耗検知プローブの取付け構造として、従来、実開
平6−30543号に開示されているものがある。これ
は、図14に示すように、裏板1の上面に、先端が湾曲
部2Aとなった二股状の立上り部2Bが形成された支持
片2を止めねじ3により固定し、裏板1の取付孔4に圧
縮ばね5を収容するとともに摩耗検知プローブ6を差し
込み、圧縮ばね5の弾拡力によって摩耗検知プローブ6
の係止ピン6Aを湾曲部2Aに係合させ、もって摩耗検
知プローブ6を上下動規制状態に保持した構造であり、
この取付け状態では、摩耗検知プローブ6の下端が取付
孔4から下方へ突出している。ロータ(図示せず)との
接触によりライニング材7の摩耗が下面側から進むと、
摩耗検知プローブ6に埋設した導線(図示せず)が摩耗
検知プローブ6の下端部とともにロータで削られて断線
する。この導線の断線によってライニング材7の摩耗が
使用限界に達したことが検知される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ロータが摩耗検知プロ
ーブ6に接触するときには、ロータが高速回転している
ことから瞬間的に摩耗検知プローブ6が衝撃を受け、破
損する虞がある。そこで、衝撃を緩和するために摩耗検
知プローブ6を弾性的に上動させることが望ましく、弾
性的に保持した状態で導線がロータで削られて断線に至
ることが望ましい。一方、摩耗検知プローブ6の上下方
向の位置は摩耗の限界の検知基準位置となることから、
緩衝のために最も上動した後でも所定の位置に保持され
た状態でロータと接触させる必要がある。しかるに、従
来のものでは緩衝機能と保持機能とを1つの立上り部2
Bだけに担わせているため、緩衝機能を優先して立上り
部2Bを弾性変形しやすくすると保持機能が損なわれて
しまい、逆に保持機能を優先して立上り部2Bの剛性を
高めると緩衝機能が低下するという問題があった。更
に、取付け作業等により導線に外力がかかったときに立
上り部2Bが弾性限度を超えて過剰に撓まされるのを防
止し、立上り部2Bの緩衝機能を保護する必要がある
が、このような保護手段は備えられていない。本願発明
は上記事情に鑑みて創案され、ロータから摩耗検知プロ
ーブへの衝撃を緩和する機能と、ロータとの接触時に摩
耗検知プローブを所定の位置に保持する機能と、緩衝機
能を外力に対して保護する機能の達成を目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、摩耗
検知プローブに設けた検知用電線がロータで削られて断
線することでブレーキライニング材が摩耗限界に達した
ことを検知するための摩耗検知プローブの取付け構造で
あって、前記ブレーキライニング材を固定して支持する
と共に、前記摩耗検知プローブを前記ロータと対向させ
た状態で前後移動可能に支持する裏板と、前記裏板に設
けられ前記摩耗検知プローブの前記ロータ側への前進を
規制する受け手段と、前記摩耗検知プローブに設けた係
止手段と、前記係止手段と係合することにより前記摩耗
検知プローブを前記受け手段へ弾性的に押圧する付勢手
段と、外力の作用によって前記摩耗検知プローブが前記
付勢手段の付勢に抗して後退したときに前記係止手段が
当接することによりその摩耗検知プローブの後退を規制
するストッパ手段とを備えて構成されている。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記付勢手段が前記裏板に固定した付勢用取付板に
形成されているとともに、前記ストッパ手段が前記裏板
に固定したストッパ用取付板に形成され、且つ前記付勢
用取付板の撓み剛性が前記ストッパ用取付板よりも小さ
く設定されている構成とした。請求項3の発明は、請求
項1の発明において、前記付勢手段と前記ストッパ手段
の双方が前記裏板に固定した一枚の取付板に突片状に形
成され、且つ前記付勢手段が、前記摩耗検知プローブの
移動方向と交差する方向へ片持ち状に延びてその延出端
に前記係止手段を係合させる形態とされているととも
に、前記ストッパ手段が、前記摩耗検知プローブの移動
方向に沿って突出しその突出端に前記係止手段を係合さ
せる形態とされている構成とした。
【0006】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
の発明において、前記係止手段が前記摩耗検知プローブ
の外周における周方向に間隔を空けた位置から複数突成
され、前記付勢手段と前記ストッパ手段とが周方向にお
いて互いにずれた位置に配されている構成とした。請求
項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明
において、前記付勢手段と前記ストッパ手段の少なくと
もいずれか一方には、前記摩耗検知プローブの回転移動
に伴って前記係止手段が前記付勢手段及び前記ストッパ
手段と係合する位置へ変位することを許容し、且つその
係合位置において前記係止手段の遊動を規制する遊動規
制手段が設けられている構成とした。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>摩耗検知プ
ローブがロータと接触して衝撃を受けると、付勢手段に
抗して弾性的に後退することにより衝撃が緩和される。
摩耗検知プローブが弾性的に保持された状態で検知用電
線がロータに削られて断線する。断線せずに摩耗検知プ
ローブが後退した場合には、ストッパ手段により摩耗検
知プローブが所定の位置に保持された状態で検知用電線
が断線する。したがって、摩耗検知プローブの破損が防
止でき、摩耗限界の検知基準位置を保持できる。また、
ストッパ手段により付勢手段が弾性限度を超えて過剰に
撓むことを防止できるので、付勢手段の緩衝機能が保護
される。
【0008】<請求項2の発明>付勢手段とストッパ手
段が別個の取付板に形成されているので、これらの取付
板の材質や厚さなどを個々に設定すれば、付勢手段によ
る緩衝機能とストッパ手段による保持機能の双方を高い
レベルで発揮させることができる。付勢手段とストッパ
手段を別個の取付板に形成したので、緩衝機能と保持機
能の設定の自由度が高い。また、付勢手段とストッパ手
段が付勢用取付板やストッパ用取付板とは別部品であっ
て固定手段を用いずに単独で裏板に取り付けられる場合
と比較すると、部品紛失の虞がない。 <請求項3の発明>付勢手段は、摩耗検知プローブの移
動方向と交差する方向に片持ち状に延びてその延出端に
係止手段を係合させるようにしているので、弾性変形し
易く、適正な緩衝機能を発揮する。一方、ストッパ手段
は、摩耗検知プローブの移動方向に沿って突出してその
突出端に係止手段を係合させるので、変形を生じ難く、
高い保持機能を発揮する。また、取付板が一枚で済むの
で、コスト低減が可能となる。また、付勢手段とストッ
パ手段が取付板とは別部品であって単独で裏板に取り付
けられる場合と比較すると、部品紛失の虞がなく、ま
た、部品点数の削減が可能である。
【0009】<請求項4の発明>付勢手段とストッパ手
段が周方向において互いにずれた位置に配されているの
で、付勢手段とストッパ手段を周方向における同一位置
で内周側と外周側とに重なるように配置した場合に比べ
ると、係止手段の突出長さを短かくすることができる。
また、付勢手段及びストッパ手段の配置に要するスペー
スを小さくすることも可能となる。 <請求項5の発明>摩耗検知プローブの遊動規制手段を
設けたことにより、係止手段の付勢手段及びストッパ手
段へのセットを可能としつつ、そのセットした状態を確
実に保つことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】<実施形態1>以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明す
る。本実施形態の摩耗検知プローブ10は、全体として
円柱形をなす樹脂製のホルダ11と、このホルダ11の
内部に配索された検知用電線12とからなる。ホルダ1
1の前端部では、検知用電線12が折り返され、ブレー
キライニング材Bが摩耗するとこの折返部12Aが後述
するロータRにより破断される。ホルダ11の前半部分
は小径部11Aとされ、この小径部11Aから大径部1
1Bが連なり、さらに大径部11Bの後端にリブ11C
が形成されている。大径部11Bの前端面はホルダ11
の軸線に対して直交する突当面13となっている。ま
た、大径部11Bの外周からは、180°のピッチで2
本の係止ピン14(本発明の構成要件である係止手段)
が突出されている。この係止ピン14は、1本の金属ピ
ンをインサート成形によりホルダ11と一体化させたも
のや、ホルダ11に穿設した差込孔に差し込んでもよ
く、ホルダ11と一体の樹脂製としてもよい。尚、これ
らの係止ピン14は、ホルダ11の外周の前後方向に延
びる電線配索溝42を避ける位置に配置されている。
【0011】摩耗検知プローブ10が取り付けられるデ
ィスクブレーキは、図示しない車輪と一体回転する円盤
状のロータRの両面を挟圧するブレーキライニング材B
と、このブレーキライニング材Bが固定される裏板Sと
からなる。裏板Sとブレーキライニング材Bには、夫
々、互いに整合するように円形の取付孔Sh,Bhが形
成され、この取付孔Sh,Bhに本実施形態の摩耗検知
プローブ10が取り付けられる。裏板Sの取付孔Sh
は、ブレーキライニング材Bと反対の後面側(図2〜図
4の上側)が段差状に拡径していて、その拡径段差面が
受け面Sr(本発明の構成要件である受け手段)とされ
ている。この受け面Srに摩耗検知プローブ10の突当
面13が当接すると、摩耗検知プローブ10の前方(ロ
ータRに向かう方向=図2〜図4の下方向)への移動が
規制される。
【0012】上記ディスクブレーキへの摩耗検知プロー
ブ10の取付けには、ストッパ用取付板15と付勢用取
付板16が用いられる。この両取付板15,16は同一
素材の金属製とされ、付勢用取付板16の板厚はストッ
パ用取付板15よりも薄く設定されている。両取付板1
5,16は付勢用取付板16を前側にして重ね合わされ
た状態で裏板Sに取付部材17により固定され、この状
態では付勢用取付板16が裏板Sの後面に当接するよう
になる。両取付板15,16には取付孔Shに整合する
円形の貫通孔18が形成され、ここを通して摩耗検知プ
ローブ10が取付孔Sh,Bh内に抜き挿しされるとと
もに、取付け状態では大径部11Bとリブ11Cが裏板
Sの後方に突出するようになる。
【0013】ストッパ用取付板15には、貫通孔18の
孔縁部に沿った部分を切り起こすことにより、後方から
視て概ね反時計回り方向へ片持ち状に延出する一対のス
トッパ片19(本発明の構成要件であるストッパ手段)
が180°のピッチで形成されている(図1を参照)。
このストッパ片19は、図2に示すように側方から視る
と斜めに立ち上がり、その立ち上がり端に下に開いた弧
状のストッパ部19Aが形成され、さらにそのストッパ
部19Aの先方には上に開いた摩耗検知プローブ10の
ための弧状をなす遊動規制部19B(本発明の構成要件
である遊動規制手段)が形成されている。このストッパ
片19は付勢用取付板16よりも板厚の厚いストッパ用
取付板15に形成されているものなので、比較的弾性撓
みを生じ難い。具体的には、後述するように制動状態が
継続している状態でのロータRからの押圧力に対しては
弾性撓みが小さく、係止ピン14を受け止め得る剛性を
備えている。また、このストッパ片19が切り起こされ
た領域の外周側領域には、付勢用取付板16の付勢片2
1のための開口20が形成されている。
【0014】一方、付勢用取付板16には、その上記開
口20と対応する部分を切り起こすことにより、ストッ
パ片19と同じく反時計回り方向へ片持ち状に延出する
一対の付勢片21(本発明の構成要件である付勢手段)
が180°のピッチで形成されている。この付勢片21
も概ねストッパ片19と同じ形状をなす。即ち、全体と
して斜めに立ち上がっているとともに、その立ち上がり
端に図2における下方へ開いた弧状の弾接部21Aが形
成され、さらにその弾接部21Aの先方には上に開いた
弧状の遊動規制部21B(本発明の構成要件である遊動
規制手段)が形成されている。この付勢片21は、スト
ッパ用取付板15よりも板厚の薄い付勢用取付板16に
形成されたものなので、高速回転しているロータRとの
接触時の瞬間的な衝撃に対しては勿論、制動状態が継続
している状態でのロータRからの押圧力に対しても弾性
撓みを生じ得る弾性を備えている。
【0015】次に、本実施形態の作用について説明す
る。摩耗検知プローブ10を組み付ける際には、図1に
鎖線で示すように、係止ピン14がストッパ片19及び
付勢片21よりも反時計方向先方に位置するようにし、
ホルダ11を貫通孔18を通して取付孔Sh,Bhに挿
入する。そして、突当面13が受け面Srに当接したと
ころで、リブ11Cを摘んでホルダ11を時計回り方向
に回転させる。すると、係止ピン14が、遊動規制部1
9B,21Bに当たってストッパ片19と付勢片21を
弾性撓みさせつつ弾接部21Aに係合し(図2を参
照)、もって摩耗検知プローブ10が取り付けられる。
このとき、係止ピン14が付勢片21の弾性復元力によ
り弾接部21A側へ強く押されるので、節度感があり、
良好な操作フィーリングが得られる。
【0016】取付け状態では、付勢片21の付勢力によ
り摩耗検知プローブ10はその突当面13を受け面Sr
に当接させた位置に保持される。このとき、係止ピン1
4とストッパ部19Aとの間には、僅かに隙間が空く
(図3を参照)。また、係止ピン14は付勢片21の遊
動規制部21Bにより反時計方向即ち外れ方向の回転を
規制されているため、摩耗検知プローブ10は所定の取
付け姿勢に保持される。尚、このときの検知用電線12
の折返部12Aの配索方向(図2の左右方向)はロータ
Rの回転方向と同じとなる。
【0017】さて、ブレーキライニング材Bの摩耗が進
むとロータRが摩耗検知プローブ10の先端に接触する
ようになるが、このときロータRは高速回転しているこ
とから、接触時には瞬間的に摩耗検知プローブ10が衝
撃を受ける。すると、摩耗検知プローブ10は付勢片2
1を弾性撓みさせつつ後退し、これにより衝撃が緩和さ
れる。そして、摩耗検知プローブ10が付勢片21によ
って弾性的に保持された状態で摩耗検知プローブ10の
前端部はロータRで削られていき、摩耗検知プローブ1
0が弾性的に保持された状態で検知用電線12の折返部
12AがロータRに削られて断線する。前記折返部12
Aが断線に至らないまま更に摩耗検知プローブ10が後
退した場合には、係止ピン14がストッパ部19Aに当
接する(図4を参照)が、ストッパ片19はロータRか
らの押圧力に抗する剛性を備えているので、摩耗検知プ
ローブ10は、それ以上後方向(図2〜図4の上方向)
へ押動させることがない。即ち、係止ピン14がストッ
パ部19Aに当接した位置に保たれた状態で摩耗検知プ
ローブ10の前端部がロータRで削られることになる。
【0018】このとき、係止ピン14はストッパ片19
の遊動規制部19Bにより反時計回り方向への遊動が規
制されているので、ストッパ部19Aとの係合状態を保
つことができ、ひいては摩耗検知プローブ10の前後方
向の位置及び回転方向の位置を保つことができる。そし
て、上記のように検知用電線12の折返部12Aが摩滅
して検知用電線12が断線すると、これにより、ブレー
キライニング材Bの摩耗が使用限度に達したことが検知
される。
【0019】このように本実施形態では、付勢片21と
ストッパ片19を設けたので、高速回転するロータRか
らの衝撃を緩和する機能と、ブレーキライニング材Bの
摩耗限界時に摩耗検知プローブ10を所定の位置に保持
する機能とを両立させることが実現されている。また、
剛性の高いストッパ片19により付勢片21が弾性限度
を超えて過剰に撓むことを防止できるので、付勢片21
による緩衝機能が保護される。さらに、付勢片21とス
トッパ片19とを厚さの異なる取付板15,16に別個
に形成したので、付勢片21による緩衝機能とストッパ
片19による保持機能の双方を高いレベルで発揮させる
ことができるようになっている。また、付勢片21とス
トッパ片19の双方に遊動規制部19B,21Bを設け
たので、ロータRとの非接触時及び接触時のいずれにお
いても、又、取付け作業等により検知用電線12にかか
る外力が作用した場合も、摩耗検知プローブ10を所定
の姿勢に保持することができる。また、付勢片21とス
トッパ片19は、単独部品として裏板Sに取り付けられ
るのではなく、付勢用取付板16とストッパ用取付板1
5に形成されたものであるので、摩耗検知プローブ10
の着脱において部品の紛失のおそれがなく、作業が容易
となる。
【0020】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図5乃至図7を参照して説明する。本実施
形態2の摩耗検知プローブ30の基本的な構造及びディ
スクブレーキの構造は上記実施形態1と同じであるた
め、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用
及び効果の説明は省略する。まず、実施形態1の摩耗検
知プローブ10との相違点について説明すると、本実施
形態2の摩耗検知プローブ30は、係止ピン31が90
°のピッチで4箇所から突出されている。この4箇所の
うち正反対の向きの2カ所のものはホルダ11を貫通し
た1本の金属ピンの両端を露出させたものであり、他の
2カ所のものはホルダ11と一体成形した樹脂製のもの
である。尚、係止ピン31は、4本の別個の金属ピンを
ホルダ11に穿設した差込孔に差し込んでもよく、4本
ともホルダ11と一体の樹脂製としてもよい。尚、これ
らの係止ピン31は、ホルダ11の外周の前後方向に延
びる電線配索溝42を避ける位置に配置されている。
【0021】ディスクブレーキへの取付けには、同一の
金属材料からなるストッパ用取付板33と付勢用取付板
34が用いられる。両取付板33,34は、ストッパ用
取付板33よりも板厚の薄い付勢用取付板34が裏板S
に当接するように重ね合わせられて固定されている。両
取付板33,34には取付孔Shの開口縁に整合する円
形の貫通孔35が形成され、ここを通して摩耗検知プロ
ーブ30が取付孔Sh,Bh内に抜き挿しされるととも
に、取付け状態では大径部11Bとリブ11Cが裏板S
の後方に突出するようになる。
【0022】ストッパ用取付板33には、貫通孔35の
孔縁部に沿った部分を切り起こすことにより一対のスト
ッパ片36(本発明の構成要件であるストッパ手段)が
180°のピッチで形成されている。このストッパ片3
6は、ストッパ用取付板33と直角方向(摩耗検知プロ
ーブ30の前後方向)に立ち上がり、その立ち上がり端
には、後方から視て概ね反時計回り方向へ突出するスト
ッパ部36Aが形成されている(図7を参照)。このス
トッパ片36は、付勢用取付板34よりも板厚の厚いス
トッパ用取付板33に形成され、しかも、摩耗検知プロ
ーブ30のロータRとの接触時の後退方向と平行に立ち
上がっている形態なので、比較的弾性撓みを生じ難い。
即ち、制動状態が継続している状態でのロータRからの
押圧力に対しては弾性撓みが小さく、係止ピン31を受
け止め得る剛性を備えている。また、このストッパ片3
6が切り起こされた領域と90°のピッチ隔てた領域に
は、貫通孔35の開口縁に沿った付勢用取付板34の付
勢片38のための開口37が形成されている。
【0023】一方、付勢用取付板34には、その上記開
口37と対応する部分を切り起こすことにより、反時計
回り方向へ片持ち状に延出する一対の付勢片38(本発
明の構成要件である付勢手段)が180°のピッチで形
成されている。この付勢片38は、全体として斜めに立
ち上がっているとともに、その立ち上がり端に図6にお
ける下方へ開いた弧状の弾接部38Aが形成され、さら
にその弾接部38Aの先方には上に開いた摩耗検知プロ
ーブ30のための弧状をなす遊動規制部38B(本発明
の構成要件である遊動規制手段)が形成されている。こ
の付勢片38は、ストッパ用取付板33よりも板厚の薄
い付勢用取付板34に形成されたものなので、高速回転
しているロータRとの接触時の瞬間的な衝撃に対しては
勿論、制動状態が継続している状態でのロータRからの
押圧力に対しても弾性撓みを生じ得る弾性を備えてい
る。
【0024】次に、本実施形態の作用について説明す
る。摩耗検知プローブ30を組み付ける際には、係止ピ
ン31がストッパ片36及び付勢片38よりも反時計方
向先方に位置するようにし、ホルダ11を貫通孔35を
通して取付孔Sh,Bhに挿入する。そして、突当面1
3が受け面Srに当接したところで、リブ11Cを摘ん
でホルダ11を時計回り方向に回転させる。すると、係
止ピン31が、遊動規制部38Bに当たって付勢片38
を弾性撓みさせつつ弾接部38Aに係合し(図6を参
照)、もって摩耗検知プローブ30が取り付けられる。
【0025】取付け状態では、付勢片38の付勢力によ
り摩耗検知プローブ30はその突当面13を受け面Sr
に当接させた位置に保持される。このとき、係止ピン3
1とストッパ部36Aとの間には、僅かに隙間が空く
(図7を参照)。また、係止ピン31は付勢片38の遊
動規制部38Bにより反時計方向即ち外れ方向の回転を
規制されているため、摩耗検知プローブ30は所定の取
付け姿勢に保持される。尚、このときの検知用電線12
の折返部12Aの配索方向(図2の左右方向)はロータ
Rの回転方向と同じとなる。
【0026】尚、付勢片38によるロータRからの衝撃
の緩和、ストッパ片36による摩耗検知プローブ30の
位置保持、及び検知用電線12の断線については、上記
実施形態1と同じメカニズムなので説明は省略する。ま
た、効果についても実施形態1と同じ効果については説
明は省略する。本実施形態2の特有の効果としては、付
勢片38とストッパ片36とを周方向において独立した
位置に配置したので、ストッパ片36と付勢片38とを
内周側と外周側に重ねて配置した実施形態1に比べる
と、係止ピン31の長さが短くて済むとともに、取付板
の面積を小さくすることができる。
【0027】<実施形態3>次に、本発明を具体化した
実施形態3を図8乃至図10を参照して説明する。本実
施形態3の摩耗検知プローブ40の基本的な構造及びデ
ィスクブレーキの構造は上記実施形態1と同じであるた
め、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用
及び効果の説明は省略する。まず、実施形態1の摩耗検
知プローブ10との相違点について説明すると、本実施
形態3の摩耗検知プローブ40には、そのホルダ11の
外周の周方向に間隔を空けて穿設した差込孔に別個に金
属ピンを差し込むことによって4本の係止ピン41が突
設されている。この4本の係止ピン41のうちの互いに
正反対方向に突出する1組の係止ピン41と、互いに正
反対方向に突出する他の1組の係止ピン41とは、その
軸方向線が直交せずに例えば70〜80°の角度で交差
する位置関係とされている。また、各係止ピン41は、
ホルダ11の外周の前後方向に延びる電線配索溝42を
避ける位置に配置されている(図8を参照)。尚、係止
ピン41は、1本の貫通する金属ピンとホルダ11に一
体成形のものとの組み合わせでも良く、1本の貫通する
金属ピンと2本の差込みタイプの金属ピンとの組み合わ
せでもよく、4本ともホルダ11と一体に成形しても良
い。
【0028】ディスクブレーキへの取付けには、同一の
金属材料からなるストッパ用取付板43と付勢用取付板
44とが用いられる。両取付板43,44は、ストッパ
用取付板43よりも板厚の薄い付勢用取付板44が裏板
Sに当接するように重ね合わされて固定され、両取付板
43,44の貫通孔45が取付孔Shに整合している。
ストッパ用取付板43には、図8及び図10に示すよう
に、ストッパ部46Aと摩耗検知プローブ40のための
弧状をなす遊動規制部46Bを有する一対のストッパ片
46(本発明の構成要件であるストッパ手段)が180
°のピッチで形成されている(図8を参照)。このスト
ッパ片46は実施形態1のストッパ片19と同じ形態で
同様の剛性を有しているので説明は省略する。一方、付
勢用取付板44におけるストッパ用取付板43の開口4
7と対応する位置は、図8及び図9に示すように、弾接
部48Aと遊動規制部48Bを有する一対の付勢片48
(本発明の構成要件である付勢手段)が180°のピッ
チで形成されている。この付勢片48も実施形態1の付
勢片21と同じ形態で同様の弾性を有しているので説明
は省略する。また、本実施形態3の摩耗検知プローブ4
0の取付け形態、付勢片48によるロータRからの衝撃
の緩和機能、ストッパ片46による摩耗検知プローブ4
0の位置保持機能、検知用電線12の断線のメカニズ
ム、及び効果については、上記実施形態1と同じなので
説明は省略する。尚、本実施形態3では、2組の係止ピ
ン41の軸線の交差角度が直角ではなくて70°〜80
°とされているので、図8の左上から右下に向かう方向
における係止ピン14の設置に必要な寸法は、交差角度
が90°の場合に比べると小さくて済む。したがって、
同方向のスペースに余裕がない場合に有利である。
【0029】<実施形態4>次に、本発明を具体化した
実施形態4を図11乃至図13を参照して説明する。本
実施形態4の摩耗検知プローブ10Aの基本的な構造及
びディスクブレーキの構造は上記実施形態1と同じであ
るため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、
作用及び効果の説明は省略する。ディスクブレーキへの
摩耗検知プローブ10Aの取付けには、一枚の金属製の
取付板50が用いられ、この取付板50は、その貫通孔
51を取付孔Shに整合するようにして裏板Sの後面に
固定されている。この取付板50の材質と板厚は上記実
施形態1〜3のストッパ用取付板15,33,43と同
じである。
【0030】この取付板50には、その貫通孔51から
少し離れた部分を切り起こすことにより、ストッパ部5
2Aを有する一対のストッパ片52(本発明の構成要件
であるストッパ手段)が180°のピッチで形成されて
いる。このストッパ片52は、実施形態2のストッパ片
36と同じ形態で同じ剛性を有しているので、説明は省
略する。同じく取付板50には、その周縁からの延出部
分を折り返すことにより、反時計回り方向へ片持ち状に
延出する一対の付勢片53(本発明の構成要件である付
勢手段)が180°のピッチで形成されている。この付
勢片53は、ストッパ片52と貫通孔51との間に位置
し、全体として取付板50に沿うように延び、その先端
に図13における下方へ開いた弧状の弾接部53Aが形
成され、さらにその弾接部53Aの先方には上に開いた
摩耗検知プローブ10Aのための弧状をなす遊動規制部
53B(本発明の構成要件である遊動規制手段)が形成
されている。本実施形態4の付勢片53は、上記実施形
態1〜3の付勢片21,38,46よりも板厚が厚いの
であるが、その分折返長が長く確保されている。したが
って、ロータRとの接触時の瞬間的な衝撃に対しては勿
論、制動状態が継続している状態でのロータRからの押
圧力に対しても弾性撓みを生じ得る弾性を備えている。
【0031】次に、本実施形態の作用について説明す
る。摩耗検知プローブ10Aを組み付ける際には、ホル
ダ11を貫通孔51を通して取付孔Shに挿入し、突当
面13が受け面Srに当接した状態でリブ11Cを摘ん
でホルダ11を時計回り方向に回転させる。すると、係
止ピン14が、摩耗検知プローブ10Aのための弧状を
なす遊動規制部53Bに当たって付勢片53を弾性撓み
させつつ弾接部53Aに係合し(図12及び図13を参
照)、摩耗検知プローブ10Aが取り付けられる。取付
け状態では、付勢片53の付勢力により摩耗検知プロー
ブ10Aはその突当面13を受け面Srに当接させた位
置に保持されるとともに、係止ピン14とストッパ部5
2Aとの間には僅かに隙間が空く(図12を参照)。ま
た、係止ピン14は付勢片53の遊動規制部53Bによ
り反時計方向即ち外れ方向の回転を規制されているた
め、摩耗検知プローブ10Aは、その検知用電線12の
折返部12Aの配索方向(図12の左右方向)がロータ
Rの回転方向と同じとなる姿勢に保持される。尚、付勢
片53によるロータRからの衝撃の緩和機能、ストッパ
片52による摩耗検知プローブ10Aの位置保持機能、
検知用電線12の断線メカニズムについては、上記実施
形態1と同じなので、説明は省略する。
【0032】本実施形態4でも、実施形態1と同様に、
付勢片53とストッパ片52を設けたので、高速回転す
るロータRからの衝撃を緩和する機能と、ロータRとの
接触時に摩耗検知プローブ10Aを所定の位置に保持す
る機能とを両立させることが実現されている。また、付
勢片53とストッパ片52とを別個に取付板50に形成
したので、実施形態1と同様に、付勢片53による緩衝
性能とストッパ片52による保持性能の設定の自由度が
高い。さらに、付勢片53に摩耗検知プローブ10Aの
ための弧状をなす遊動規制部53Bを設けたので、ロー
タRとの非接触時及び接触時のいずれにおいても、摩耗
検知プローブ10Aを所定の姿勢に保持することができ
る。特に、本実施形態4では、取付板50を1枚だけと
したので、コスト低減が可能となっている。
【0033】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)実施形態では受け手段をブレーキライニング材の
取付孔の内周に段差状に形成したが、本発明によれば、
ブレーキライニング材に設けてもよく、取付板に設けて
もよい。
【0034】(2)実施形態では係止手段をピン状とし
たが、本発明によれば、ピン形状に限らず、前後方向に
長いリブ状やフランジ状としてもよい。フランジ状とし
た場合には、付勢手段とストッパ手段を外側から係止さ
せればよい。 (3)実施形態では摩耗検知プローブを回転させつつ着
脱を行うようにしたが、本発明によれば、スライドさせ
つつ着脱するようにしてもよい。 (4)実施形態1〜3では付勢片に弾性を持たせるとと
もにストッパ片の剛性を持たせるための手段として、付
勢用取付板とストッパ用取付板を同一の材質として板厚
だけを異ならせたが、本発明によれば、双方の取付板の
板厚を同じにして材質を相違させるようにしてもよい。
【0035】(5)実施形態1〜3では重ねたストッパ
用取付板と付勢用取付板のうちの付勢用取付板を裏板に
当接させるようにしたが、本発明によれば、ストッパ用
取付板を裏板に当接させるように重ねてもよい。 (6)実施形態1では内周側にストッパ片を配置すると
ともに外周側に付勢片を配置したが、本発明によれば逆
の配置とすることもできる。 (7)実施形態4では外周側にストッパ片を配置すると
ともに内周側に付勢片を配置したが、本発明によれば逆
の配置とすることもできる。 (8)実施形態4では付勢片53とストッパ片52を周
方向における同じ位置に内周側と外周側に重なるように
配置したが、本発明によれば、付勢片とストッパ片を周
方向にずらして配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の背面図
【図2】実施形態1の断面図
【図3】実施形態1のストッパ片と係止ピンとの位置関
係を示す部分拡大断面図
【図4】実施形態1において摩耗検知プローブが後退し
た状態のストッパ片と係止ピンとの位置関係を示す部分
拡大断面図
【図5】実施形態2の後面図
【図6】実施形態2の断面図
【図7】実施形態2のストッパ片と係止ピンの位置関係
を示す部分拡大断面図
【図8】実施形態3の背面図
【図9】実施形態3の断面図
【図10】実施形態3のストッパ片と係止ピンの位置関
係を示す部分拡大断面図
【図11】実施形態4の背面図
【図12】実施形態4の断面図
【図13】実施形態4の付勢片と係止ピンの位置関係を
示す部分拡大断面図
【図14】従来例の一部切欠側面図
【符号の説明】
B…ブレーキライニング材 R…ロータ S…裏板 Sr…受け面(受け手段) 10…摩耗検知プローブ 12…検知用電線 14…係止ピン(係止手段) 15…ストッパ用取付板 16…付勢用取付板 19…ストッパ片(ストッパ手段) 19B…遊動規制部(遊動規制手段) 21…付勢片(付勢手段) 21B…遊動規制部(遊動規制手段) 10A、30,40…摩耗検知プローブ 31,41…係止ピン(係止手段) 33,43…ストッパ用取付板 34,44…付勢用取付板 36,46,52…ストッパ片(ストッパ手段) 38,48,53…付勢片(付勢手段) 38B,46B,48B,53B…遊動規制部(遊動規
制手段) 50…取付板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩耗検知プローブに設けた検知用電線が
    ロータで削られて断線することでブレーキライニング材
    が摩耗限界に達したことを検知するための摩耗検知プロ
    ーブの取付け構造であって、 前記ブレーキライニング材を固定して支持すると共に、
    前記摩耗検知プローブを前記ロータと対向させた状態で
    前後移動可能に支持する裏板と、 前記裏板に設けられ前記摩耗検知プローブの前記ロータ
    側への前進を規制する受け手段と、 前記摩耗検知プローブに設けた係止手段と、 前記係止手段と係合することにより前記摩耗検知プロー
    ブを前記受け手段へ弾性的に押圧する付勢手段と、 外力の作用によって前記摩耗検知プローブが前記付勢手
    段の付勢に抗して後退したときに前記係止手段が当接す
    ることによりその摩耗検知プローブの後退を規制するス
    トッパ手段とを備えて構成されることを特徴とするブレ
    ーキライニング材摩耗検知プローブの取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段が前記裏板に固定した付勢
    用取付板に形成されているとともに、前記ストッパ手段
    が前記裏板に固定したストッパ用取付板に形成され、且
    つ前記付勢用取付板の撓み剛性が前記ストッパ用取付板
    よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1
    記載のブレーキライニング材摩耗検知プローブの取付け
    構造。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段と前記ストッパ手段の双方
    が前記裏板に固定した一枚の取付板に突片状に形成さ
    れ、且つ前記付勢手段が、前記摩耗検知プローブの移動
    方向と交差する方向へ片持ち状に延びてその延出端に前
    記係止手段を係合させる形態とされているとともに、前
    記ストッパ手段が、前記摩耗検知プローブの移動方向に
    沿って突出しその突出端に前記係止手段を係合させる形
    態とされていることを特徴とする請求項1記載のブレー
    キライニング材摩耗検知プローブの取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記係止手段が前記摩耗検知プローブの
    外周における周方向に間隔を空けた位置から複数突成さ
    れ、前記付勢手段と前記ストッパ手段とが周方向におい
    て互いにずれた位置に配されていることを特徴とする請
    求項2又は請求項3記載のブレーキライニング材摩耗検
    知プローブの取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段と前記ストッパ手段の少な
    くともいずれか一方には、前記摩耗検知プローブの回転
    移動に伴って前記係止手段が前記付勢手段及び前記スト
    ッパ手段と係合する位置へ変位することを許容し、且つ
    その係合位置において前記係止手段の遊動を規制する遊
    動規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載のブレーキライニング材
    摩耗検知プローブの取付け構造。
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