JPWO2004043651A1 - 止め輪用取付工具 - Google Patents

止め輪用取付工具 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2004043651A1
JPWO2004043651A1 JP2004551202A JP2004551202A JPWO2004043651A1 JP WO2004043651 A1 JPWO2004043651 A1 JP WO2004043651A1 JP 2004551202 A JP2004551202 A JP 2004551202A JP 2004551202 A JP2004551202 A JP 2004551202A JP WO2004043651 A1 JPWO2004043651 A1 JP WO2004043651A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retaining ring
holder
insertion recess
mounting tool
loose insertion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004551202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4713153B2 (ja
Inventor
田中 耕一
耕一 田中
良親 田中
良親 田中
Original Assignee
中部ベアリング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中部ベアリング株式会社 filed Critical 中部ベアリング株式会社
Priority to JP2004551202A priority Critical patent/JP4713153B2/ja
Priority claimed from PCT/JP2003/014169 external-priority patent/WO2004043651A1/ja
Publication of JPWO2004043651A1 publication Critical patent/JPWO2004043651A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4713153B2 publication Critical patent/JP4713153B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B27/00Hand tools, specially adapted for fitting together or separating parts or objects whether or not involving some deformation, not otherwise provided for
    • B25B27/14Hand tools, specially adapted for fitting together or separating parts or objects whether or not involving some deformation, not otherwise provided for for assembling objects other than by press fit or detaching same
    • B25B27/20Hand tools, specially adapted for fitting together or separating parts or objects whether or not involving some deformation, not otherwise provided for for assembling objects other than by press fit or detaching same inserting or withdrawing split pins or circlips
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P19/00Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes
    • B23P19/04Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes for assembling or disassembling parts
    • B23P19/08Machines for placing washers, circlips, or the like on bolts or other members
    • B23P19/084Machines for placing washers, circlips, or the like on bolts or other members for placing resilient or flexible rings, e.g. O-rings, circlips
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/53Means to assemble or disassemble
    • Y10T29/53613Spring applier or remover
    • Y10T29/5363Circular spring
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/53Means to assemble or disassemble
    • Y10T29/53709Overedge assembling means
    • Y10T29/53783Clip applier

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

止め輪の軸への嵌着時に工具側が変形してしまう課題を解決するために、工具本体の先端に設けたホルダー1に、止め輪Wの正背面の少なくとも一方側に位置する板部材2、2aを設け、該板部材2、2aの先端より後方に、止め輪Wの外周面における開口部Yとは反対側部位の当接部3を配置し、上記ホルダー1に、止め輪Wが容易に離脱可能な脱落防止手段4を設け、取付状態における止め輪Wの両側部の外側に退避空間5、5aがある。上記ホルダー1に止め輪Wを取り付けると、脱落防止手段4により止め輪Wは脱落せず、軸Sへの嵌着作業時に当接部3が止め輪Wを押し、止め輪Wが僅かに押し広げられても、その両側部はホルダー1側に当接せず、ホルダー1は変形しない。

Description

本発明は、C型及びE型止め輪の様な、開口部を有する止め輪を軸に嵌着する際に使用する取付工具に関する。
従来、かかる取付工具にあっては、止め輪の保持部に、止め輪の軸への嵌着時に該軸に当接しない様に半円より少し大きい円弧状の切欠を設け、該切欠内に止め輪を保持する溝を形成し、又切欠及び溝の中央縦方向にスリットを形成し、止め輪の外径部分を、開口部が先端を向く様に保持部の溝内に挿入した後、止め輪の開口部を軸に当てがい、取付工具を押すと、止め輪が僅かに押し広げられ、それに伴い保持部も押し広げられて、止め輪を軸に嵌着する様にしたものが多数見受けられる(例えば、特許文献1〜6参照)。
実開昭52−31100号公報(第1図) 特開昭53−148800号公報(第2頁、第1図) 実公平6−16654号公報(第2頁、第1〜2図) 実開平7−40076号公報(第6頁、図2) 登録実用新案第3010240号公報(第6〜7頁、図10) 特開平11−28680号公報(第2頁、図4)
しかし、上記従来技術における取付工具にあっては、嵌着時に工具先端の保持部が開かせねばならないが、簡単に変形可能にすると、嵌着時の押込み力で変形してしまって嵌着を行えないことから、ある程度の強度が必要になるため、押込み時の抵抗が大きくなって、必要以上の押込み力が必要になり、嵌着作業の効率全体的な効率が悪くなるなど、解決せねばならない課題があった。
本発明は、上記従来技術に基づく、止め輪の軸への嵌着時に工具側を変形させねばならない課題に鑑み、工具本体の先端に設けたホルダーに、止め輪の正背面の少なくとも一方側に位置する板部材を設け、該板部材の先端より後方に、止め輪の外周面における開口部とは反対側部位の当接部を配置し、上記ホルダーに、止め輪が容易に離脱可能な脱落防止手段を設け、取付状態における止め輪の両側部の外側に退避空間があることによって、かかるホルダーに止め輪を取り付ければ、脱落防止手段により止め輪は脱落せず、軸への嵌着作業時には当接部が止め輪を押して、止め輪が僅かに押し広げられても、その際に止め輪はホルダー側に当接させない様にして、上記課題を解決する。
而も、取付状態における止め輪の位置規制手段をホルダーに設けたことによって、止め輪の嵌着時に工具本体に対し止め輪が動いたとしても、位置規制手段によりそれ以上動かない様にすることで、嵌着作業初期に生じ易い止め輪のズレを抑止する様にしている。
具体的には、工具本体の先端に設けたホルダーに、止め輪の正背面の少なくとも一方側に位置する板部材を設け、該板部材の先端より後方に、止め輪の外周面における開口部とは反対側部位の当接部を配置したので、止め輪の正背面のどちらか一方を板部材で支えると共に、当接部で取付状態の止め輪を装着すべき軸側へ押すことが出来、又ホルダーに、止め輪が容易に離脱可能な脱落防止手段を設けたので、ホルダーに対し止め輪を取り付けることが出来るため、嵌着作業位置まで止め輪をホルダーに取り付けたまま運ぶことが出来、且つ軸への嵌着後に止め輪をホルダーから簡単に離脱させることが出来る。
又、取付状態における止め輪Wの両側部の外側を退避空間があるので、嵌着時に、止め輪の外周面における開口部とは反対側部位を当接部で押して、開口部が拡開して止め輪が押し広げられても、止め輪の両側部の外側に退避空間があって、止め輪の両側部の外周面がホルダー側に当たらないため、ホルダーを変形させずに止め輪を軸に嵌着出来るため、止め輪の嵌着作業を無理なく行うことが出来る。
ホルダーの先端面に、止め輪における少なくとも開口部とは反対側部位を遊挿する凹部を形成して、ホルダーにおける遊挿凹部の正背面側部位を板部材とし、遊挿凹部の内周面における奥側部分を当接部とし、遊挿凹部に上記脱落防止手段を設けたので、止め輪の正背面の両方を板部材で支えることが出来るため、嵌着時における止め輪のホルダーからの離脱を抑止することが出来る。
又、取付状態における止め輪の位置規制手段をホルダーに設けたので、止め輪の嵌着作業時におけるホルダーに対する止め輪の回転を僅かに止まらせることが出来るため、押込み力がそのまま止め輪に伝わって、楽に嵌着させることが出来る。
ホルダーの先端面に、止め輪における少なくとも開口部とは反対側部位を遊挿する凹部を形成して、ホルダーの先端部における遊挿凹部の正背面側部位を板部材としたので、止め輪の正背面の両方を板部材で支えることが出来るため、嵌着時における止め輪のホルダーからの離脱を抑止することが出来る。
又、遊挿凹部の奥側に形成した、取付状態における止め輪の切込内に位置する突起を位置規制手段とし、遊挿凹部の内周面における奥側部分を当接部とし、遊挿凹部に脱落防止手段を設けたので、該脱落防止手段により止め輪における開口部の反対側部位に切込を有する止め輪をホルダーに取り付けることが出来る。
而も、止め輪の切込内に突起が位置しなければ、ホルダーに対し止め輪を取り付けることが出来ないため、ホルダーに止め輪を、嵌着作業が容易な正しい姿勢にして取り付けることが出来、且つ止め輪の切込内に突起が位置していることから、ホルダーに取付状態の止め輪が回転しても、切込の両内側縁部に突起が当接して、僅かに回転するに止まらせることが出来るため、止め輪用取付工具の押込み力をそのまま伝えることが出来、より簡単に止め輪を嵌着することが出来る。
ホルダーの先端と当接部間の寸法を、止め輪の内外幅より広くすると共に、ホルダーの先端部に、中央孔の完全露出させるための逃がし切欠を形成したので、嵌着作業時にホルダーの先端が軸に当接せず、軸へ止め輪を確実に嵌着させることが出来る。
遊挿凹部の内周面を、止め輪の外径より大径な円周面として、退避空間を、取付状態における止め輪の両側部の外側と遊挿凹部の内周面の両端部との間としたので、遊挿凹部内に止め輪を簡単に差し込むことが出来、而も止め輪における開口部とは反対側部位の外側面が、遊挿凹部の内周面における奥側部位の当接部に確実に当接させることが出来る。
遊挿凹部の内周面における両端部側の中間部に段差部を形成して、内周面における段差部間の部位を止め輪の外径と略同径にしたので、遊挿凹部内においての止め輪の位置決めを確実に行うことが出来、又内周面の両端部側を止め輪の外径より大径として、取付状態における止め輪の両側部と遊挿凹部における両端部の内周面との間を退避空間としたので、嵌着時の止め輪Wの外周面のホルダー側への当接を防止することが出来る。
脱落防止手段を、当接部の中央に設けた嵌入突部としたので、止め輪における開口部の反対側部位に切込を有する止め輪をホルダーに取り付ける、即ち、切込内に嵌入突部を圧入することで取り付けることが出来る。
脱落防止手段を、遊挿凹部内に形成した狭窄部位としたり、基端部をホルダーに一体化した挟着板としたり、ホルダーにおける止め輪の当接箇所に埋設した磁石としたので、止め輪をホルダーに簡単に取り付けることが出来ると共に、ホルダーに簡単に外すことが出来る。
又、ホルダーの中央にスリットを形成すると共に、遊挿凹部内の奥側の2箇所に設けた突部を保持手段とし、該突部間の寸法を、止め輪における開口部の反対側部位の2箇所に設けた切込における中央側寄りの開口角部間の寸法より狭く設定したので、突部間の寸法と開口角部間の寸法の差は極微量であるため、止め輪の取付時におけるスリットの拡開によりホルダーが変形するが少ない力で変形させることか出来るため、止め輪の着脱を簡単に行うことか出来、而も軸への嵌着時にはホルダーは変形しないため、止め輪の嵌着作業を無理なく行うことが出来る。
又、遊挿凹部の内底面より突出した一対の弾性体を保持手段とし、該弾性体の間隔を、止め輪における開口部の反対側部位の2箇所に設けた切込における中央側寄りの開口角部間の寸法より狭く設定したので、取付時においては、弾性体を変形させるだけで良いため、止め輪を容易に取り付けることが出来、而も取付状態においては弾性体の弾性復元力により保持及び位置決めされているため、止め輪用取付工具の押込み力をそのまま伝えることが出来、簡単に止め輪を嵌着することが出来る等その実用的効果甚だ大である。
第1図は本発明に係る止め輪用取付工具の第1実施例の先端部の正面図であり、第2図は第1図の底面図であり、第3図は第1図のA−A断面図であり、第4図は止め輪用取付工具の第2実施例の先端部の正面図であり、第5図は第4図の底面図であり、第6図は第4図のB−B断面図であり、第7図は止め輪用取付工具の第3実施例の先端部の正面図であり、第8図は第7図の底面図であり、第9図は第7図のC−C断面図であり、第10図は止め輪用取付工具の第4実施例の先端部の正面図であり、第11図は第10図の底面図であり、第12図は第10図のD−D断面図であり、第13図は止め輪用取付工具の第5実施例の先端部の正面図であり、第14図は第13図の底面図であり、第15図は第13図のE−E断面図であり、第16図は止め輪用取付工具の第6実施例の先端部の正面図であり、第17図は第16図の底面図であり、第18図は第16図のF−F断面図であり、第19図は止め輪用取付工具の第7実施例の先端部の正面図であり、第20図は第19図の底面図であり、第21図は第19図のG−G断面図であり、第22図は止め輪用取付工具の第8実施例の先端部の正面図であり、第23図は第22図の底面図であり、第24図は第22図のH−H断面図であり、第25図は止め輪用取付工具の第9実施例の先端部の正面図であり、第26図は第25図の底面図であり、第27図は第25図のI−I断面図であり、第28図は止め輪用取付工具の第10実施例の先端部の正面図であり、第29図は第28図の底面図であり、第30図は第28図のJ−J断面図であり、第31図は止め輪用取付工具の第11実施例の先端部の正面図であり、第32図は第31図の底面図であり、第33図は第31図のK−K断面図であり、第34図は止め輪用取付工具の第13実施例の先端部の正面図であり、第35図は第34図の底面図であり、第36図は第34図のL−L断面図であり、第37図は止め輪用取付工具の第14実施例の先端部の正面図であり、第38図は第37図の底面図であり、第39図は第37図のM−M断面図であり、第40図は止め輪用取付工具の第15実施例の先端部の正面図であり、第41図は第40図の底面図であり、第42図は 第40図のO−O断面図であり、第43図は止め輪用取付工具の第16実施例の先端部の正面図であり、第44図は第43図の底面図であり、第45図は第43図のP−P断面図であり、第46図は止め輪用取付工具の第17実施例の先端部の正面図であり、第47図は第46図の底面図であり、第48図は第46図のQ−Q断面図であり、第49図は止め輪用取付工具の第18実施例の先端部の正面図であり、第50図は第49図の底面図であり、第51図は第49図のR−R断面図であり、第52図は止め輪用取付工具の第19実施例の先端部の正面図であり、第53図は第52図の底面図であり、第54図は第52図のS−S断面図であり、第55図は止め輪用取付工具の第19実施例の先端部の正面図であり、第56図は第55図の底面図であり、第57図は第55図のT−T断面図であり、第58図は止め輪用取付工具の第20実施例の先端部の2パターンの断面図であり、第59図は止め輪用取付工具を装着した自動嵌着機械の概略図であり、第60図は第59図の他の実施例の概略図であり、第61図は止め輪の装着過程を示す段階図であり、第62図は5バターンの止め輪を示す正面図である。
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
止め輪用取付工具の先端部を、止め輪Wの軸Sへの嵌着前に該軸Sに当接しない様に形成した偏平状のホルダー1とし、該ホルダー1に、止め輪Wの正背面の少なくとも一方側に位置する板部材2(2a)を設け、該板部材2(2a)の先端より後方に、止め輪Wの外周面における開口部Yとは反対側部位の当接部3を配置している。かかる上記ホルダー1に、止め輪Wが容易に離脱可能な脱落防止手段4を設け、止め輪Wを軸に押し込んで取り付けた後に取付工具を引けば、該取付工具から止め輪Wが無理なく外れる様に成っている。又、取付状態における止め輪Wの両側部の外側に退避空間5、5aがある様にホルダー1を形成している。
詳細には、ホルダー1の先端面に、止め輪Wにおける少なくとも開口部Yとは反対側部位を遊挿する、開口部が横長な凹部6を形成して、ホルダー1における遊挿凹部6の正背面側部位を上記板部材2、2aとし、遊挿凹部6の内周面における奥側部分を上記当接部3とし、遊挿凹部6に上記脱落防止手段4を設けている。又、遊挿凹部6に差し込んだ止め輪Wの両側部の外側に退避空間5、5aがあり、且つ止め輪Wにおける中央孔Xの全体が露出する様に、ホルダー1の先端面及び遊挿凹部6を形成している。
具体的には、止め輪Wの種類により異なり、一般的な止め輪Wを嵌着するために使用するものと、開口部Yの反対側部位に切込Vを形成した止め輪Wを嵌着するために使用するものがある。
先ず、一般的な止め輪Wを嵌着するために使用する取付工具(第1〜4実施例)について説明する。
〔第1実施例(第1〜3図参照)〕
第1〜3図は第1実施例の先端部の正面図、底面図及び図1のA−A断面図であり、ホルダー1の先端面に、内周面を円周面とした遊挿凹部6を形成し、且つホルダー1の先端部に半円状の逃がし切欠7を形成している。逃がし切欠7の内周面の内径を止め輪Wの中央孔Xの内径より大きくすると共に、遊挿凹部6の円周底面の内径を止め輪Wの外径より大きくして、止め輪Wの両側部と遊挿凹部6の円周底面との間に退避空間5、5aを形成し、且つ取付け状態における止め輪Wの中央孔Xに逃がし切欠7の内縁部が掛からない様にしている。
又、遊挿凹部6内の一部に形成した狭窄部位9を脱落防止手段4とし、遊挿凹部6の幅を切込5の両端部より最奥部側へ序々に狭くすることで、遊挿凹部6における切込5の最奥部位で止め輪Wの厚さより若干狭い狭窄部位9を形成して脱落防止手段4としている。
〔第2、3実施例(第4〜9図参照)〕
第4、7図は第2、3実施例の先端部の正面図、第5、8図は第4、7図の底面図、第6、9図は第4、7図のB−B断面図及びC−C断面図であり、第1、2実施例と同様に、ホルダー1の先端面に、内周面を円周面とした遊挿凹部6を形成し、且つホルダー1の先端部に半円状の逃がし切欠7を形成し、止め輪Wの両側部と遊挿凹部6の円周底面との間に退避空間5、5aを形成しているが、遊挿凹部6の幅は一定で止め輪Wより若干広い。
又、遊挿凹部6内の一方の内側面に形成した突部10と他方の内側面で脱落防止手段4を形成し、第2実施例においては、第4〜6図に示す様に、遊挿凹部6における対向する内側面の一方に、突堤状にして接触部位が線状の突部10(図面上3個)を一体形成し、第2実施例においては、第7〜9図に示す様に、遊挿凹部6における逃がし切欠7の一端側部位の一方の内側面に、接触部位が広い面状の突部10(図面上1個)を一体形成している。そして、突部10及び他方の内側面で止め輪Wにおける開口部Yとは反対側部位又は一側方部位を挟む様にしている。
〔第4実施例〕
第10〜12図は、第4実施例の先端部の正面図、底面図及び第10図のD−D断面図であり、第2、3実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7及び退避空間5、5aを形成しているが、遊挿凹部6の最奥部に、該遊挿凹部6の溝幅より狭い凹部11を、ホルダー1の正面側寄りに連続形成し、ホルダー1の正面側にして凹部11の両側部に、逃がし切欠7で開口する細長状の一対の切込12、12aを形成して、該切込12、12a間を弾性を有する挟着板13とし、該挟着板13の内面に突部14(図面上2個)を一体形成している。又、遊挿凹部6と凹部11の境界部に形成された段差部を当接部3としている。
次に、切込Vを形成した止め輪Wを嵌着するために使用する取付工具(第5、6実施例)について説明する。
〔第5、6実施例〕
第13、16図は第5、6実施例の先端部の正面図、第14、17図は第13、16図の底面図、第15、18図は第13、16図のE−E断面図及びF−F断面図であり、第2、3実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7及び退避空間5、5aを形成しているが、遊挿凹部6の中央部の内周底面より突設した、止め輪Wの切込Vへの嵌入突部17を脱落防止手段4とし、遊挿凹部6の内周面における奥側部位で、嵌入突部17の両側部分を当接部3としている。
又、第16図に示す第6実施例における嵌入突部17の様に、嵌入させ易くするために、先端で開口する切込18を形成しても良い。この場合、嵌入突部17が遊挿凹部6の両内側面に一体化しない様に形成されている。具体的には、第18図に示す様に、ホルダー1の正背面における嵌入突部17の形成位置に窓部26、26aを開口形成することで、嵌入突部17が遊挿凹部6の両内側面に一体化されない様にしている。
第19〜21図は、第7実施例の先端部の正面図、底面図、G−G断面図であり、第5、6実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7及び退避空間5、5aを形成しているが、脱落防止手段4を、遊挿凹部6内の奥側の2箇所に設けた密着突部25、25aとし、止め輪Wにおける開口部Yの反対側部位の2箇所に設けた切込V、Vにおける中央側寄りの開口角部に内側面を当接させる様にしている。
次に、ホルダー1に対し取付状態の止め輪Wを概ね正確な位置に規制制する手段27を設けた止め輪用取付工具について説明する。
先ず、切込Vを形成した止め輪Wを嵌着するために使用する取付工具(第8〜10実施例)について説明する。
〔第8実施例〕
第22〜24図は第8実施例の先端部の正面図、底面図及び第22図のH−H断面図であり、第1実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7、脱落防止手段4及び退避空間5、5aを形成しているが、開口部Yとは反対側部位に1個の切込Vを有する止め輪W用のものであり、遊挿凹部6の中央部の内周底面より突設した、取付状態における止め輪Wの切込V内に位置する突起30を位置規制手段27とし、遊挿凹部6の内周面における奥側部位で、突起30の両側部分を当接部3としている。又、突起30の両側部と、取付状態における止め輪Wの切込Vの間に隙間13、13aを形成している。
〔第9、10実施例(図25〜30参照)〕
第25、28図は第9、10実施例の先端部の正面図、第26、29図は第25、28図の底面図、第27、30図は第25、30図のI−I断面図及びJ−J断面図であり、第8実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7、脱落防止手段4及び退避空間5、5aを形成しているが、開口部Yとは反対側部位に2個の切込V、Vを有する止め輪W用のもので、第9実施例は浅い切込V、Vを有する止め輪W用で、第10実施例は深い切込V、Vを有する止め輪W用であり、遊挿凹部6の内周底面より突設した、取付状態における止め輪Wの切込V、V内に位置する突起30、30を位置規制手段27とし、遊挿凹部6の奥側部位(突起30、30間部位)を当接部3としている。又、各突起30、30の両側部と、取付状態における止め輪Wの各切込V、Vの間に夫々隙間31、31aを形成している。
脱落防止手段4の他の実施例としては、遊挿凹部6内の一方の内側面に形成した突部10と他方の内側面で脱落防止手段4を形成し、該突部10は、第28〜30図に示す様な、遊挿凹部6における対向する内側面の一方に一体形成された突堤状のものであったり、第31〜33図に示す第11実施例の様な、遊挿凹部6における逃がし切欠7の一端側部位の一方の内側面に形成した、接触部位が広い面状のものとして、突部10及び他方の内側面で止め輪Wにおける開口部Yとは反対側部位又は一側方部位を挟む様にしている。
又、第34〜36図に示す第12実施例の様に、遊挿凹部6の最奥部に、該遊挿凹部6の溝幅より狭い凹部11を、ホルダー1の正面側寄りに連続形成し、ホルダー1の正面側にして凹部11の両側部に、逃がし切欠7で開口する細長状の一対の切込12、12aを形成して、該切込12、12a間を弾性を有する挟着板13とし、該挟着板13の内面に突部18(図面上2個)を一体形成している。又、遊挿凹部6と凹部11の境界部に形成された段差部を当接部3としている。
第37〜39図は第13実施例の先端部の正面図、底面図、第37図のO−O断面図であり、第5、6実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7及び退避空間5、5aを形成しているが、ホルダー1の中央にスリット32を形成して拡開可能にすると共に、脱落防止手段4を、遊挿凹部6内の奥側の2箇所に設けた突部33、33aとし、該突部33、33aはホルダー1に埋設した硬質なボール34、34aの一部を遊挿凹部6内に突出させることで形成し、該突部33、33a間の寸法Hは、第62図(e)に示す止め輪Wにおける開口部Yの反対側部位の2箇所に設けた切込V、Vにおける中央側寄りの開口角部t、ta間の寸法hより若干狭く設定すると共に、取付状態において突部33、33aの内側面と止め輪Wの開口角部t、taが密接する様に配置されている。
尚、突部33、33aは図示した様な球面形状でなくても良く、図示しないが、曲面、平面状であってもよいが、取付状態において止め輪Wの開口角部t、taが密接する様に形成せねばならない。
第40、43図は第14、15実施例の先端部の正面図、第41、44図は第40、43図の底面図、第42、45図は第40、43図のP−P断面図、Q−Q断面図であり、第5、6実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7及び退避空間5、5aを形成しているが、脱落防止手段4を、遊挿凹部6の内底面より突出した一対の弾性体35、35aとすると共に、該弾性体35、35aの間隔を、止め輪Wにおける開口部Yの反対側部位の2箇所に設けた切込V、Vにおける中央側寄りの開口角部t、t間の寸法より狭く設定し、第14実施例における弾性体35、35aはホルダー1の両側部に埋め込んだ略U字状の2個の板バネ36、36aの先端部、第15実施例における弾性体35、35aはホルダー1の中央部に埋め込んだ門形状の1個の板バネ37の両端部とし、夫々ホルダー1に形成された収容凹部38、38a、39内に収容、固定されている。
第22、25図に示すホルダー1においては、遊挿凹部6の内周底面における両端側中間部で段差部20、20aを形成して、円周底面における両端側部位の内径を段差部20、20a間の部位より拡径することで、止め輪Wの両側部と遊挿凹部6の円周底面との間に退避空間5、5aを形成し、円周底面における段差部20、20a間部位の内径を止め輪Wの外径と略同径としている。
又、第1、4、7、10、13、16、28、31、34、37、40、43図に示すホルダー1においては、遊挿凹部6の内周底面を、止め輪Wの外径より大きく一定曲率の内周面として、止め輪Wの両側部と遊挿凹部6の円周底面との間に退避空間5、5aを形成する様にしている。
又、退避空間5、5aは、第46〜51図に示す第16、17実施例の様に、ホルダー1の先端面の中央にして幅方向全体にわたる溝19を形成して、該溝19を退避空間5、5aとしても良い。
つまり、退避空間5、5aは、取付状態における止め輪Wの両側部と、遊挿凹部6の内周面との間に形成されているが、これは止め輪Wの外周部の略半分が遊挿凹部6内に差し込まれた状態であることから、当該部位に形成されているだけのことで、遊挿凹部6が浅く、止め輪Wにおける開口部Yとは反対側部位の一部だけが差し込まれた状態である場合、止め輪Wにおけるホルダー1の先端からの突出部位に両側部位はあり、止め輪Wの両側部位の外側は退避空間5、5aになる。
上記実施例にあっては、一体形成されたものであるが、第52〜57図に示す第18、19実施例の様に、ホルダー本体1aの先端面に半円状の切欠7aを形成すると共に、該切欠7aの正面側の周縁部に段差部21を形成し、他方、ホルダー本体1aの正面に、先端部に半円状の逃がし切欠7bを形成した取付板22を一体固設し、段差部21及び取付板22により遊挿凹部6を、切欠7a、7bにより逃がし切欠7を形成し、止め輪Wの両側部と遊挿凹部6の円周底面との間に退避空間5、5aを形成する様にしている。又、ホルダー本体1aの正面に、取付板22と同形にして該取付板22の厚さと同寸の深さを有した凹部23内に嵌め込まれている。
特に、第55〜57図に示す第19実施例のものにあっては、取付板22における遊挿凹部6の奥側部位に相当する部位に窓部24を開口形成すると共に、該窓部24内に、基端部を固定端とした挟着板13を一体形成している。
脱落防止手段4は上記各実施例のものに限定せず、例えば、ホルダー1における止め輪Wとの接触部位、具体的には、第58図(a)、(b)に示す第20実施例の様に、遊挿凹部6の内側面又は内周面に磁石40を埋設して脱落防止手段4としても良い。
尚、図面中の各正面図及び各断面図に示されたホルダー1は、その構造を理解し易くするために、縦横寸法比を変えて実際よりも厚くなる様に表現しているが、実際は、止め輪Wを嵌着する軸の円周溝(図示せず)の幅より薄く設定している。
又、本発明に係る止め輪用取付工具は、手動工具であったり、第59、60図に示す様な、自動嵌着機械における工具装着部41に装着する工具として使用することも可能であり、第59図に示す様に、パーツフィーダー42で整列された複数の止め輪Wから1個取り出したり、第60図に示す様に、複数の止め輪Wを整列させたホルダー43から1個取り出した後、工具装着部41を移動させて軸Sに嵌着する様にしている。
次に本発明に係る止め輪用取付工具の作用について説明する。
先ず、止め輪Wをホルダー1先端の開口部より遊挿凹部6内に差し込むと、脱落防止手段4により止め輪Wが固定される。
そして、第61図(a)に示す様に、止め輪Wの開口部Yの両側面を軸Sの環状溝Tに当てがって、第61図(b)に示す様に、止め輪用取付工具を押すと、当接部3に当接状態の止め輪Wは止め輪用取付工具と一緒に動くと共に、開口部Yが拡開して止め輪Wが押し広げられるが、止め輪Wの両側部は、その外側に退避空間5、5aがあるためにホルダー1には当たらず、止め輪Wは無理なく押し広げられ、第61図(c)に示す様に、環状溝Sに止め輪Wを嵌着した後、止め輪用取付工具を引くと、ホルダー1の脱落防止手段4から止め輪Wが外れる。
尚、位置規制手段27を有する止め輪用取付工具にあっては、止め輪Wの嵌着作業時にホルダー1に対し止め輪Wが回転しても、位置規制手段27が切込V内に位置することにより僅かに回転するに止まる。
又、第13実施例に係る止め輪用取付工具にあっては、先ず止め輪Wをホルダー1先端の開口部より遊挿凹部6内に差し込むと、スリット32が開き、突部33、33aを止め輪Wの開口角部t、taが越えた後、スリット32が閉じて止め輪Wが固定される。
そして、止め輪Wの開口部Yの両側面を軸Sの環状溝Tに当てがって、止め輪用取付工具を押すと、当接部3に当接状態の止め輪Wは止め輪用取付工具と一緒に動くと共に、開口部Yが拡開して止め輪Wが押し広げられるが、止め輪Wの両側部は、その外側に退避空間5、5aがあるためにホルダー1には当たらず、止め輪Wは無理なく押し広げられ、環状溝Sに止め輪Wを嵌着した後、止め輪用取付工具を引くと、スリット32が開いてホルダー1の脱落防止手段4から止め輪Wが外れる。
又、第14、15実施例に係る止め輪用取付工具にあっては先ず、止め輪Wをホルダー1先端の開口部より遊挿凹部6内に差し込むと、弾性体35、35aが変形し、かかる弾性体35、35aの弾性復元力により止め輪Wが固定される。
そして、止め輪Wの開口部Yの両側面を軸Sの環状溝Tに当てがって、止め輪用取付工具を押すと、当接部3に当接状態の止め輪Wは止め輪用取付工具と一緒に動くと共に、開口部Yが拡開して止め輪Wが押し広げられるが、止め輪Wの両側部は、その外側に退避空間5、5aがあるためにホルダー1には当たらず、止め輪Wは無理なく押し広げられ、環状溝Sに止め輪Wを嵌着した後、止め輪用取付工具を引くと、挟着力の弱い弾性体35、35a間から止め輪Wが簡単に外れ、弾性体35、35aが初期位置に戻る。
【0001】
【技術分野】
本発明は、C型及びE型止め輪の様な、開口部を有する止め輪を軸に嵌着する際に使用する取付工具に関する。
【背景技術】
従来、かかる取付工具にあっては、止め輪の保持部に、止め輪の軸への嵌着時に該軸に当接しない様に半円より少し大きい円弧状の切欠を設け、該切欠内に止め輪を保持する溝を形成し、又切欠及び溝の中央縦方向にスリットを形成し、止め輪の外径部分を、開口部が先端を向く様に保持部の溝内に挿入した後、止め輪の開口部を軸に当てがい、取付工具を押すと、止め輪が僅かに押し広げられ、それに伴い保持部も押し広げられて、止め輪を軸に嵌着する様にしたものが多数見受けられる(例えば、特許文献1〜6参照)。
【特許文献1】実開昭52−31100号公報(第1図)
【特許文献2】特開昭53−148800号公報(第2頁、第1図)
【特許文献3】実公平6−16654号公報(第2頁、第1〜2図)
【特許文献4】実開平7−40076号公報(第6頁、図2)
【特許文献5】登録実用新案第3010240号公報(第6〜7頁、図10)
【特許文献6】特開平11−28680号公報(第2頁、図4)
しかし、上記従来技術における取付工具にあっては、嵌着時に工具先端の保持部が開かせねばならないが、簡単に変形可能にすると、嵌着時の押込み力で変形してしまって嵌着を行えないことから、ある程度の強度が必要になるため、押込み時の抵抗が大きくなって、必要以上の押込み力が必要になり、嵌着作業の効率全体的な効率が悪くなるなど、解決せねばならない課題があった。
【0002】
【発明の開示】
本発明は、上記従来技術に基づく、止め輪の軸への嵌着時に工具側を変形させねばならない課題に鑑み、外周部に切込を有する止め輪に使用する工具であって、工具本体の先端に設けたホルダーの先端面に、止め輪における少なくとも開口部とは反対側部位を遊挿する凹部を形成して、ホルダーの先端部における遊挿凹部の正背面側部位を板部材とし、遊挿凹部の内周面における奥側部分を、止め輪の外周面における開口部とは反対側部位の当接部とし、取付状態における止め輪の両側部の外側に退避空間があり、ホルダーに、止め輪が容易に離脱可能な脱落防止手段を設けたことによって、かかるホルダーに止め輪を取り付ければ、脱落防止手段により止め輪は脱落せず、軸への嵌着作業時には当接部が止め輪を押して、止め輪が僅かに押し広げられても、その際に止め輪はホルダー側に当接させない様にして、上記課題を解決する。
而も、上記遊挿凹部の奥側に、取付状態における止め輪の切込内に位置する位置規制手段を設けたことによって、止め輪の嵌着時に工具本体に対し止め輪が動いたとしても、位置規制手段によりそれ以上動かない様にすることで、嵌着作業初期に生じ易い止め輪のズレを抑止する様にしている。
具体的には、工具本体の先端に設けたホルダーの先端面に、止め輪における少なくとも開口部とは反対側部位を遊挿する凹部を形成して、ホルダーの先端部における遊挿凹部の正背面側部位を板部材とし、遊挿凹部の内周面における奥側部分を、止め輪の外周面における開口部とは反対側部位の当接部としたので、止め輪の正背面の両方を板部材で支えることが出来るため、嵌着時における止め輪のホルダーからの離脱を抑止することが出来、而も当接部で取付状態の止め輪を装着すべき軸側へ押すことが出来、又ホルダーに、止め輪が容易に離脱可能な脱落防止手段を設けたので、ホルダーに対し止め輪を取り付けることが出来るため、嵌着作業位置まで止め輪を
【0003】
ホルダーに取り付けたまま運ぶことが出来、且つ軸への嵌着後に止め輪をホルダーから簡単に離脱させることが出来る。
又、取付状態における止め輪の両側部の外側に退避空間があるので、嵌着時に、止め輪の外周面における開口部とは反対側部位を当接部で押して、開口部が拡開して止め輪が押し広げられても、止め輪の両側部の外側に退避空間があって、止め輪の両側部の外周面がホルダー側に当たらないため、ホルダーを変形させずに止め輪を軸に嵌着出来るため、止め輪の嵌着作業を無理なく行うことが出来る。
又、遊挿凹部の奥側に、取付状態における止め輪の切込内に位置する位置規制手段を設けたので、止め輪の切込内に位置規制手段が位置しなければ、ホルダーに対し止め輪を取り付けることが出来ないため、ホルダーに止め輪を、嵌着作業が容易な正しい姿勢にして取り付けることが出来、且つ止め輪の切込内に位置規制手段が位置していることから、ホルダーに取付状態の止め輪が回転しても、切込の両内側縁部に突起が当接して、僅かに回転するに止まらせることが出来るため、止め輪用取付工具の押込み力をそのまま伝えることが出来、より簡単に止め輪を嵌着することが出来る。
ホルダーの先端と当接部間の寸法を、止め輪の内外幅より広くすると共に、ホルダーの先端部に、止め輪の中央孔の完全露出させるための逃がし切欠を形成したので、嵌着作業時にホルダーの先端が軸に当接せず、軸へ止め輪を確実に嵌着させることが出来る。
遊挿凹部の内周面を、止め輪の外径より大径な円周面として、退避空間を、遊挿凹部における取付状態の止め輪の両側部の外側部分としたので、遊挿凹部内に止め輪を簡単に差し込むことが出来、而も止め輪における開口部とは反対側部位の外側面が、遊挿凹部の内周面における奥側部位の当接部に確実に当接させることが出来る。
遊挿凹部の内周面における両端部側の中間部に段差部を形成して、内周面における段差部間の部位を止め輪の外径と略同径にしたので、遊挿凹部内においての止め輪の位置決めを確実に行うことが出来、
【0004】
又内周面の両端部側を止め輪の外径より大径として、取付状態における止め輪の両側部と遊挿凹部における両端部の内周面との間を退避空間としたので、嵌着時の止め輪の外周面のホルダー側への当接を防止することが出来る。
脱落防止手段及び位置規制手段を、当接部の中央に設けた嵌入突部としたので、止め輪における開口部の反対側部位に切込を有する止め輪をホルダーに取り付ける、即ち、切込内に嵌入突部を圧入することで取り付けることが出来る。
脱落防止手段を、遊挿凹部内に形成した狭窄部位としたり、基端部をホルダーに一体化した挟着板としたり、ホルダーにおける止め輪の当接箇所に埋設した磁石としたので、止め輪をホルダーに簡単に取り付けることが出来ると共に、ホルダーに簡単に外すことが出来る。
又、開口部の反対側部位の2箇所に切込を設けた止め輪に使用する工具であって、遊挿凹部内の奥側に一対の突起を設けると共に、該突起間の寸法を、止め輪における開口部の反対側部位の2箇所に設けた切込における中央側寄りの開口角部間の寸法より狭く設定して脱落防止手段及び位置規制手段としたので、突部間の寸法と開口角部間の寸法の差は極微量であるため、ホルダーが変形するが少ない力で変形させることか出来るため、止め輪の着脱を簡単に行うことか出来、而も軸への嵌着時にはホルダーは変形しないため、止め輪の嵌着作業を無理なく行うことが出来る。
而も、ホルダーの中央にスリットを形成したので、止め輪の嵌着時にホルダーが変形するがスリットの拡開により更に少ない力で変形させることか出来るため、止め輪の着脱をより簡単に行うことが出来る。
又、開口部の反対側部位の2箇所に切込を設けた止め輪に使用する工具であって、遊挿凹部の内底面より一対の弾性体を突出させると共に、該弾性体の間隔を、止め輪における開口部の反対側部位の
【0005】
2箇所に設けた切込における中央側寄りの開口角部間の寸法より狭く設定して脱落防止手段及び位置規制手段としたので、取付時においては、弾性体を変形させるだけで良いため、止め輪を容易に取り付けることが出来、而も取付状態においては弾性体の弾性復元力により保持及び位置決めされているため、止め輪用取付工具の押込み力をそのまま伝えることが出来、簡単に止め輪を嵌着することが出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る止め輪用取付工具の第1実施例の先端部の正面図であり、第2図は第1図の底面図であり、第3図は第1図のE−E断面図であり、第4図は止め輪用取付工具の第2実施例の先端部の正面図であり、第5図は第4図の底面図であり、第6図は第4図のF−F断面図であり、第7図は止め輪用取付工具の第3実施例の先端部の正面図であり、第8図は第7図の底面図であり、第9図は第7図のG−G断面図であり、第10図は止め輪用取付工具の第4実施例の先端部の正面図であり、第11図は第10図の底面図であり、第12図は第10図のH−H断面図であり、第13図は止め輪用取付工具の第5実施例の先端部の正面図であり、第14図は第13図の底面図であり、第15図は第13図のI−I断面図であり、第16図は止め輪用取付工具の第6実施例の先端部の正面図であり、第17図は第16図の底面図であり、第18図は第16図のJ−J断面図であり、第19図は止め輪用取付工具の第7実施例の先端部の正面図であり、第20図は第19図の底面図であり、第21図は第19図のM−M断面図であり、第22図は止め輪用取付工具の第8実施例の先端部の正面図であり、第23図は第22図の底面図であり、第24図は第22図のN−N断面図であり、第25図は止め輪用取付工具の第9実施例の先端部の正面図であり、第26図は第25図の底面図であり、第27図は第25図のO−O断面図
【0006】
であり、第28図は止め輪用取付工具の第10実施例の先端部の正面図であり、第29図は第28図の底面図であり、第30図は第28図のP−P断面図であり、第31図は止め輪用取付工具の第11実施例の先端部の正面図であり、第32図は第31図の底面図であり、第33図は第31図のQ−Q断面図であり、第34図は止め輪用取付工具の第12実施例の先端部の正面図であり、第35図は第34図の底面図であり、第36図は第34図のR−R断面図であり、第37図は止め輪用取付工具の第13実施例の先端部の正面図であり、第38図は第37図の底面図であり、第39図は第37図のS−S断面図であり、第40図は止め輪用取付工具の第14実施例の先端部の正面図であり、第41図は第40図の底面図であり、第42図は第40図のT−T断面図であり、第43図は止め輪用取付工具の第15実施例の先端部の正面図であり、第44図は第43図の底面図であり、第45図は第43図のU−U断面図であり、第46図は止め輪用取付工具の第16実施例の先端部の2パターンの断面図であり、第47図は止め輪用取付工具を装着した自動嵌着機械の概略図であり、第48図は第47図の他の実施例の概略図であり、第49図は止め輪の装着過程を示す段階図であり、第50図は4パターンの止め輪を示す正面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
止め輪用取付工具の先端部を、止め輪Wの軸Sへの嵌着前に該軸Sに当接しない様に形成した偏平状のホルダー1とし、該ホルダー1に、止め輪Wの正背面の少なくとも一方側に位置する板部材2(2a)を設け、該板部材2(2a)の先端より後方に、止め輪Wの外周面における開口部Yとは反対側部位の当接部3を配置している。かかる上記ホルダー1に、止め輪Wが容易に離脱可能な脱落防止手段4を設け、止め輪Wを軸に押し込んで取り付けた後に取付工具を引
【0007】
けば、該取付工具から止め輪Wが無理なく外れる様に成っている。又、取付状態における止め輪Wの両側部の外側に退避空間5、5aがある様にホルダー1を形成している。
詳細には、ホルダー1の先端面に、止め輪Wにおける少なくとも開口部Yとは反対側部位を遊挿する、開口部が横長な凹部6を形成して、ホルダー1における遊挿凹部6の正背面側部位を上記板部材2、2aとし、遊挿凹部6の内周面における奥側部分を上記当接部3とし、遊挿凹部6に上記脱落防止手段4を設けている。又、遊挿凹部6に差し込んだ止め輪Wの両側部の外側に退避空間5、5aがあり、且つ止め輪Wにおける中央孔Xの全体が露出する様に、ホルダー1の先端面及び遊挿凹部6を形成している。
又、ホルダー1に対し取付状態の止め輪Wを概ね正確な位置に規制する手段27を設けている。
具体的には、下記の通り第1〜16実施例が挙げられ、以下順次説明する。
〔第1、2実施例(第1〜6図参照)〕
第1、4図は第1、2実施例の先端部の正面図、第2、5図は第1、4図の底面図、第3、6図は第1、4図のE−E断面図及びF−F断面図であり、ホルダー1の先端面に、内周面を円周面とした遊挿凹部6を形成し、且つホルダー1の先端部に半円状の逃がし切欠7を形成している。逃がし切欠7の内周面の内径を止め輪Wの中央孔Xの内径より大きくすると共に、遊挿凹部6の円周底面の内径を止め輪Wの外径より大きくして、止め輪Wの両側部と遊挿凹部6の円周底面との間に退避空間5、5aを形成し、且つ取付け状態における止め輪Wの中央孔Xに逃がし切欠7の内縁部が掛からない様にしている。
又、遊挿凹部6の中央部の内周底面より突設した、第50図(b)に示す止め輪Wの切込Vへの嵌入突部17を脱落防止手段4及び位置規制手段27とし、遊挿凹部6の内周面における奥側部位で、嵌入突
【0008】
部17の両側部分を当接部3としている。
又、第4図に示す第2実施例における嵌入突部17の様に、嵌入させ易くするために、先端で開口する切込18を形成しても良い。この場合、嵌入突部17が遊挿凹部6の両内側面に一体化しない様に形成されている。具体的には、第6図に示す様に、ホルダー1の正背面における嵌入突部17の形成位置に窓部26、26aを開口形成することで、嵌入突部17が遊挿凹部6の両内側面に一体化されない様にしている。
〔第3実施例(第7〜9図参照)〕
第7〜9図は、第3実施例の先端部の正面図、底面図、G−G断面図であり、第1実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7及び退避空間5、5aを形成しているが、脱落防止手段4及び位置規制手段27を、遊挿凹部6内の奥側の2箇所に設けた、後述する第9実施例の突部33、33aと同様の密着突部25、25aとし、第50図(e)に示す止め輪Wにおける開口部Yの反対側部位の2箇所に設けた切込V、Vにおける中央側寄りの開口角部に内側面を当接させる様にしている。
〔第4〜6実施例(第10〜18図参照)〕
第10、13、16図は第4〜6実施例の先端部の正面図、第11、14、17図は第10、13、16図の底面図、第12、15、18図は第10、13、16図のH−H断面図、I−I断面図及びJ−J断面図であり、第1実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7及び退避空間5、5aを、第3実施例と同様の脱落防止手段4としている。
又、第4実施例のものは、第50図(c)に示す開口部Yとは反対側部位に1個の切込Vを有する止め輪W用のものであり、遊挿凹部6の中央部の内周底面より突設した、取付状態における止め輪Wの切込V内に位置する突起30を位置規制手段27とし、遊挿凹部6の内周面における奥側部位で、突起30の両側部分を当接部3としてい
【0009】
る。又、突起30の両側部と、取付状態における止め輪Wの切込Vの間に隙間13、13aを形成している。
又、第5、6実施例のものは、開口部Yとは反対側部位に2個の切込V、Vを有する止め輪W用のもので、第5実施例は第50図(d)に示す浅い切込V、Vを有する止め輪W用で、第6実施例は第50図(e)に示す深い切込V、Vを有する止め輪W用であり、遊挿凹部6の内周底面より突設した、取付状態における止め輪Wの切込V、V内に位置する突起30、30を位置規制手段27とし、遊挿凹部6の奥側部位(突起30、30間部位)を当接部3としている。
又、各突起30、30の両側部と、取付状態における止め輪Wの各切込V、Vの間に夫々隙間31、31aを形成している。
脱落防止手段4の他の実施例としては、遊挿凹部6内の一方の内側面に形成した突部10と他方の内側面で脱落防止手段4を形成し、該突部10は、第16〜18図に示す第6実施例の様な、遊挿凹部6における対向する内側面の一方に一体形成された突堤状のものであったり、第19〜21図に示す第7実施例の様な、遊挿凹部6における逃がし切欠7の一端側部位の一方の内側面に形成した、接触部位が広い面状のものとして、突部10及び他方の内側面で止め輪Wにおける開口部Yとは反対側部位又は一側方部位を挟む様にしている。
〔第8実施例(第22〜24図参照)〕
遊挿凹部6の最奥部に、該遊挿凹部6の溝幅より狭い凹部11を、ホルダー1の正面側寄りに連続形成し、ホルダー1の正面側にして凹部11の両側部に、逃がし切欠7で開口する細長状の一対の切込12、12aを形成して、該切込12、12a間を弾性を有する挟着板13とし、該挟着板13の内面に突部18(図面上2個)を一体形成している。又、遊挿凹部6と凹部11の境界部に形成された段差部を当接部3としている。
〔第9実施例(第25〜27図参照)〕
第25〜27図は第9実施例の先端部の正面図、底面図、第25
【0010】
図のO−O断面図であり、第1、2実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7及び退避空間5、5aを形成しているが、ホルダー1の中央にスリット32を形成して拡開可能にすると共に、脱落防止手段4及び位置規制手段27を、遊挿凹部6内の奥側の2箇所に設けた突部33、33aとし、該突部33、33aはホルダー1に埋設した硬質なボール34、34aの一部を遊挿凹部6内に突出させることで形成し、該突部33、33a間の寸法Hは、第62図(e)に示す止め輪Wにおける開口部Yの反対側部位の2箇所に設けた切込V、Vにおける中央側寄りの開口角部t、ta間の寸法hより若干狭く設定すると共に、取付状態において突部33、33aの内側面と止め輪Wの開口角部t、taが密接する様に配置されている。
尚、突部33、33aは図示した様な球面形状でなくても良く、図示しないが、曲面、平面状であってもよいが、取付状態において止め輪Wの開口角部t、taが密接する様に形成せねばならない。
〔第10、11実施例(第28〜33図参照)〕
第28、31図は第10、11実施例の先端部の正面図、第29、32図は第28、31図の底面図、第30、33図は第28、31図のP−P断面図及びQ−Q断面図であり、第1、2実施例と同様の遊挿凹部6、逃がし切欠7及び退避空間5、5aを形成しているが、脱落防止手段4及び位置規制手段27を、遊挿凹部6の内底面より突出した一対の弾性体35、35aとすると共に、該弾性体35、35aの間隔を、止め輪Wにおける開口部Yの反対側部位の2箇所に設けた切込V、Vにおける中央側寄りの開口角部t、t間の寸法より狭く設定し、第10実施例における弾性体35、35aはホルダー1の両側部に埋め込んだ略U字状の2個の板バネ36、36aの先端部、第11実施例における弾性体35、35aはホルダー1の中央部に埋め込んだ門形状の1個の板バネ37の両端部とし、夫々ホルダー1に形成された収容凹部38、38a、39内に収容、固定されている。
第10、13図に示すホルダー1においては、遊挿凹部6の内周
【0011】
底面における両端側中間部で段差部20、20aを形成して、円周底面における両端側部位の内径を段差部20、20a間の部位より拡径することで、止め輪Wの両側部と遊挿凹部6の円周底面との間に退避空間5、5aを形成し、円周底面における段差部20、20a間部位の内径を止め輪Wの外径と略同径としている。
又、第1、4、7、16、19、22、25、28、31図に示すホルダー1においては、遊挿凹部6の内周底面を、止め輪Wの外径より大きく一定曲率の内周面として、止め輪Wの両側部と遊挿凹部6の円周底面との間に退避空間5、5aを形成する様にしている。
又、退避空間5、5aは、第34〜39図に示す第12、13実施例の様に、ホルダー1の先端面の中央にして幅方向全体にわたる溝19を形成して、該溝19を退避空間5、5aとしても良い。
つまり、退避空間5、5aは、取付状態における止め輪Wの両側部と、遊挿凹部6の内周面との間に形成されているが、これは止め輪Wの外周部の略半分が遊挿凹部6内に差し込まれた状態であることから、当該部位に形成されているだけのことで、遊挿凹部6が浅く、止め輪Wにおける開口部Yとは反対側部位の一部だけが差し込まれた状態である場合、止め輪Wにおけるホルダー1の先端からの突出部位の両側部位の外側が退避空間5、5aになる。
上記実施例にあっては、一体形成されたものであるが、第40〜45図に示す第14、15実施例の様に、ホルダー本体1aの先端面に半円状の切欠7aを形成すると共に、該切欠7aの正面側の周縁部に段差部21を形成し、他方、ホルダー本体1aの正面に、先端部に半円状の逃がし切欠7bを形成した取付板22を一体固設し、段差部21及び取付板22により遊挿凹部6を、切欠7a、7bにより逃がし切欠7を形成し、止め輪Wの両側部と遊挿凹部6の円周底面との間に退避空間5、5aを形成する様にしている。又、ホルダー本体1aの正面に、取付板22と同形にして該取付板22の厚さと同寸の深さを有した凹部23内に嵌め込まれている。
【0012】
特に、第43〜45図に示す第15実施例のものにあっては、取付板22における遊挿凹部6の奥側部位に相当する部位に窓部24を開口形成すると共に、該窓部24内に、基端部を固定端とした挟着板13を一体形成している。
脱落防止手段4は上記各実施例のものに限定せず、例えば、ホルダー1における止め輪Wとの接触部位、具体的には、第46図(a)、(b)に示す第16実施例の様に、遊挿凹部6の内側面又は内周面に磁石40を埋設して脱落防止手段4としても良い。
尚、図面中の各正面図及び各断面図に示されたホルダー1は、その構造を理解し易くするために、縦横寸法比を変えて実際よりも厚くなる様に表現しているが、実際は、止め輪Wを嵌着する軸の円周溝(図示せず)の幅より薄く設定している。
又、本発明に係る止め輪用取付工具は、手動工具であったり、第47、48図に示す様な、自動嵌着機械における工具装着部41に装着する工具として使用することも可能であり、第47図に示す様に、パーツフィーダー42で整列された複数の止め輪Wから1個取り出したり、第48図に示す様に、複数の止め輪Wを整列させたホルダー43から1個取り出した後、工具装着部41を移動させて軸Sに嵌着する様にしている。
次に本発明に係る止め輪用取付工具の作用について説明する。
先ず、止め輪Wをホルダー1先端の開口部より遊挿凹部6内に差し込むと、脱落防止手段4により止め輪Wが固定される。
そして、第49図(a)に示す様に、止め輪Wの開口部Yの両側面を軸Sの環状溝Tに当てがって、第49図(b)に示す様に、止め輪用取付工具を押すと、当接部3に当接状態の止め輪Wは止め輪用取付工具と一緒に動くと共に、開口部Yが拡開して止め輪Wが押し広げられるが、止め輪Wの両側部は、その外側に退避空間5、5aがあるためにホルダー1には当たらず、止め輪Wは無理なく押し広げられ、第49図(c)に示す様に、環状溝Sに止め輪Wを嵌着し
【0013】
た後、止め輪用取付工具を引くと、ホルダー1の脱落防止手段4から止め輪Wが外れる。
尚、位置規制手段27を有する止め輪用取付工具にあっては、止め輪Wの嵌着作業時にホルダー1に対し止め輪Wが回転しても、位置規制手段27が切込V内に位置することにより僅かに回転するに止まる。
又、第9実施例に係る止め輪用取付工具にあっては、先ず止め輪Wをホルダー1先端の開口部より遊挿凹部6内に差し込むと、スリット32が開き、突部33、33aを止め輪Wの開口角部t、taが越えた後、スリット32が閉じて止め輪Wが固定される。
そして、止め輪Wの開口部Yの両側面を軸Sの環状溝Tに当てがって、止め輪用取付工具を押すと、当接部3に当接状態の止め輪Wは止め輪用取付工具と一緒に動くと共に、開口部Yが拡開して止め輪Wが押し広げられるが、止め輪Wの両側部は、その外側に退避空間5、5aがあるためにホルダー1には当たらず、止め輪Wは無理なく押し広げられ、環状溝Sに止め輪Wを嵌着した後、止め輪用取付工具を引くと、スリット32が開いてホルダー1の脱落防止手段4から止め輪Wが外れる。
又、第10、11実施例に係る止め輪用取付工具にあっては先ず、止め輪Wをホルダー1先端の開口部より遊挿凹部6内に差し込むと、弾性体35、35aが変形し、かかる弾性体35、35aの弾性復元力により止め輪Wが固定される。
そして、止め輪Wの開口部Yの両側面を軸Sの環状溝Tに当てがって、止め輪用取付工具を押すと、当接部3に当接状態の止め輪Wは止め輪用取付工具と一緒に動くと共に、開口部Yが拡開して止め輪Wが押し広げられるが、止め輪Wの両側部は、その外側に退避空間5、5aがあるためにホルダー1には当たらず、止め輪Wは無理なく押し広げられ、環状溝Sに止め輪Wを嵌着した後、止め輪用取付工具を引くと、挟着力の弱い弾性体35、35a間から止め輪Wが簡単
【0014】
に外れ、弾性体35、35aが初期位置に戻る。

Claims (13)

  1. 工具本体の先端に設けたホルダーに、止め輪の正背面の少なくとも一方側に位置する板部材を設け、該板部材の先端より後方に、止め輪の外周面における開口部とは反対側部位の当接部を配置し、上記ホルダーに、止め輪が容易に離脱可能な脱落防止手段を設け、取付状態における止め輪の両側部の外側に退避空間があることを特徴とする止め輪用取付工具。
  2. ホルダーの先端面に、止め輪における少なくとも開口部とは反対側部位を遊挿する凹部を形成して、ホルダーの先端部における遊挿凹部の正背面側部位を板部材とし、遊挿凹部の内周面における奥側部分を当接部とし、遊挿凹部に上記脱落防止手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の止め輪用取付工具。
  3. 工具本体の先端に設けたホルダーに、止め輪の正背面の少なくとも一方側に位置する板部材を設け、該板部材の先端より後方に、止め輪の外周面における開口部とは反対側部位の当接部を配置し、上記ホルダーに、止め輪が容易に離脱可能な脱落防止手段を設け、取付状態における止め輪の位置規制手段をホルダーに設け、取付状態における止め輪の両側部の外側に退避空間があることを特徴とする止め輪用取付工具。
  4. 外周部に切込を有する止め輪に使用する工具であって、ホルダーの先端面に、止め輪における少なくとも開口部とは反対側部位を遊挿する凹部を形成して、ホルダーの先端部における遊挿凹部の正背面側部位を板部材とし、遊挿凹部の奥側に形成した、取付状態における止め輪の切込内に位置する突起を位置規制手段とし、遊挿凹部の内周面における奥側部分を当接部とし、遊挿凹部に上記脱落防止手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の止め輪用取付工具。
  5. ホルダーの先端と当接部間の寸法を、止め輪の内外幅より広くすると共に、ホルダーの先端部に、中央孔の完全露出させるための逃がし切欠を形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の止め輪用取付工具。
  6. 遊挿凹部の内周面を、止め輪の外径より大径な円周面として、退避空間を、取付状態における止め輪の両側部の外側と遊挿凹部の内周面の両端部との間としたことを特徴とする請求項2、4又は5記載の止め輪用取付工具。
  7. 遊挿凹部の内周面の両端側中間部に段差部を形成して、内周面における段差部間部位を止め輪の外径と略同径にすると共に、両端部側を止め輪の外径より大径として、取付状態における止め輪の両側部と遊挿凹部における両端部の内周面との間を退避空間としたことを特徴とする請求項2、4又は5記載の止め輪用取付工具。
  8. 脱落防止手段を、当接部の中央に設けた嵌入突部としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の止め輪用取付工具。
  9. 脱落防止手段を、遊挿凹部内に形成した狭窄部位としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の止め輪用取付工具。
  10. 脱落防止手段を、基端部をホルダーに一体化した挟着板としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の止め輪用取付工具。
  11. 脱落防止手段を、ホルダーにおける止め輪の当接箇所に埋設した磁石としたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の止め輪用取付工具。
  12. ホルダーの中央にスリットを形成すると共に、遊挿凹部内の奥側の2箇所に設けた突部を脱落防止手段とし、該突部間の寸法を、止め輪における開口部の反対側部位の2箇所に設けた切込における中央側寄りの開口角部間の寸法より狭く設定したことを特徴とする請求項2記載の止め輪用取付工具。
  13. 遊挿凹部の内底面より突出した一対の弾性体を脱落防止手段とし、該弾性体の間隔を、止め輪における開口部の反対側部位の2箇所に設けた切込における中央側寄りの開口角部間の寸法より狭く設定したことを特徴とする請求項2記載の止め輪用取付工具。
JP2004551202A 2002-11-07 2003-11-07 止め輪用取付工具 Expired - Lifetime JP4713153B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004551202A JP4713153B2 (ja) 2002-11-07 2003-11-07 止め輪用取付工具

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002324292 2002-11-07
JP2002324292 2002-11-07
JP2002362103 2002-12-13
JP2002362103 2002-12-13
PCT/JP2003/014169 WO2004043651A1 (ja) 2002-11-07 2003-11-07 止め輪用取付工具
JP2004551202A JP4713153B2 (ja) 2002-11-07 2003-11-07 止め輪用取付工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2004043651A1 true JPWO2004043651A1 (ja) 2006-03-09
JP4713153B2 JP4713153B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=32314065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004551202A Expired - Lifetime JP4713153B2 (ja) 2002-11-07 2003-11-07 止め輪用取付工具

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7089640B2 (ja)
JP (1) JP4713153B2 (ja)
AU (1) AU2003277588A1 (ja)
DE (1) DE10393701T5 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8535323B2 (en) * 2008-01-25 2013-09-17 DePuy Synthes Products, LLC Constraining ring inserter
US8490262B2 (en) * 2009-01-30 2013-07-23 Sandvik Intellectual Property Ab Retaining clip installation and removal tool
CN101934513B (zh) * 2009-07-02 2014-04-02 康准电子科技(昆山)有限公司 自动安装机构
CN102794741A (zh) * 2011-05-24 2012-11-28 上海福耀客车玻璃有限公司 一种汽车玻璃安装金属卡子的工装装置
US10906368B2 (en) 2016-06-02 2021-02-02 Truck Shields, Llc Pin assist devices, hitch pins, and hitch pin assemblies
USD931719S1 (en) 2016-06-02 2021-09-28 Truck Shields, Llc Cotter pin assist device
USD983027S1 (en) 2017-01-27 2023-04-11 Truck Shields, Llc Pin assist device
US11279012B1 (en) * 2017-09-15 2022-03-22 The Sollami Company Retainer insertion and extraction tool
CA3002178A1 (en) 2017-09-28 2019-03-28 Truck Shields, Llc Pin assist devices, hitch pins, and hitch pin assemblies
MX2018001253A (es) * 2018-01-29 2019-07-30 Thyssenkrupp Components Tech De Mexico S A De C V Guia para insertar un seguro de retencion al arbol de levas.
US20200223042A1 (en) * 2018-09-25 2020-07-16 Steven Richard Scott U-joint circlip installation tool
CN109318177A (zh) * 2018-11-28 2019-02-12 福州天宇电气股份有限公司 口挡圈的敲打装置及其使用方法
CN110124235A (zh) * 2019-04-30 2019-08-16 光大消防器材(南通)有限公司 一种接头防脱落c形扣环
USD997709S1 (en) 2020-12-23 2023-09-05 Truck Shields, Llc Pin assist device
CN113954030A (zh) * 2021-11-26 2022-01-21 惠州市采风科技有限公司 一种温度传感器辅助安装治具

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61163176U (ja) * 1985-03-29 1986-10-09
JPH079274A (ja) * 1993-06-24 1995-01-13 Ricoh Co Ltd E型止め輪取付け装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53148800A (en) 1977-06-01 1978-12-25 Shiyouhachi Nihei Tool for attaching and detaching snap ring
US4592122A (en) * 1985-06-25 1986-06-03 Waldes Truarc, Inc. Hand applicator for radially assembled spring retaining rings
JPH0310240U (ja) 1989-06-19 1991-01-31
JPH0616654Y2 (ja) 1989-06-22 1994-05-02 本田技研工業株式会社 止めリング挿着工具
US4942655A (en) * 1989-08-08 1990-07-24 Robert Buzzelli E clip fastener installing tool
JPH05231100A (ja) 1992-02-25 1993-09-07 Hazama Gumi Ltd トンネル用通気仕切り
JPH0740076U (ja) 1993-12-28 1995-07-18 有限会社筑摩工業 止め輪装着具
JPH1128680A (ja) 1997-07-08 1999-02-02 Honda Motor Co Ltd 止め輪装着工具
US6125517A (en) * 1999-03-17 2000-10-03 Yu; Chin-Yung Hand tool for loading-unloading E-type clamping piece

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61163176U (ja) * 1985-03-29 1986-10-09
JPH079274A (ja) * 1993-06-24 1995-01-13 Ricoh Co Ltd E型止め輪取付け装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE10393701T5 (de) 2005-11-03
WO2004043651A3 (ja) 2004-07-08
US7089640B2 (en) 2006-08-15
WO2004043651A2 (ja) 2004-05-27
US20050262677A1 (en) 2005-12-01
AU2003277588A1 (en) 2004-06-03
JP4713153B2 (ja) 2011-06-29
AU2003277588A8 (en) 2004-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2004043651A1 (ja) 止め輪用取付工具
EP3895770B1 (en) Connecting structure for plate members and assembly using the same
JP2006275219A (ja) 一方向ローラクラッチ
WO2021049543A1 (ja) バケット用のツース取付構造、及びバケット用のツース
US6508143B2 (en) Structure for mounting to steering wheel
JPH03291874A (ja) リセプタクル型コンタクト
WO2011071116A1 (ja) クリップ
JP2010071467A (ja) エアバッグ・ファスナ組立体
JP4745703B2 (ja) クリップ取り付け装置
JPH11287273A (ja) ブレーキライニング材摩耗検知プローブの取付け構造
JPH11287221A (ja) クリップ
KR0157352B1 (ko) 고정구
JPH0729309Y2 (ja) クラッチ装置
JP6574686B2 (ja) コルゲートチューブ保持具、及び、保持具付きコルゲートチューブ
JP6549795B2 (ja) バネ組立体及びその製造方法
JP2006289725A (ja) クリップ
TWI735240B (zh) 探針裝置
JPH09254649A (ja) サンバイザーの取付構造
JP3055955U (ja) 綴 具
JP2002181016A (ja) 留め具
JP2004308767A (ja) トルクリミッター
JPH0511372Y2 (ja)
JP2523203Y2 (ja) シャープペンシルの芯保持体
JPH0848098A (ja) シャ−プペンシル
JPS58149429A (ja) 乗物ブレ−キ用アクチユエ−タ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4713153

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term