JP2009146603A - コネクタ - Google Patents

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一生 鳥羽
Akito Maekawa
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Abstract

【課題】端子金具を有しない雄コネクタと端子金具を有する雌コネクタとの嵌合状態におけるがたつきを規制する。
【解決手段】本発明は、端子金具が設けられていない嵌合凹部11を有する雄コネクタハウジング10と、嵌合凹部11の内部に嵌合されると共に端子金具が収容された端子収容部31を有する雌コネクタハウジング30と、弾性的に撓み可能なロックアーム32と、ロックアーム32の弾性撓みに伴って揺動軌跡を描きながら変位可能なロック突部37と、ロック突部37が係止することで雌雄両コネクタハウジング10,30を嵌合状態に保持するロック孔12とを備えたコネクタ1であって、嵌合凹部11は、ロック孔12とロック突部37とが密着する方向へ端子収容部31を付勢する第1弾性部材13を備えている構成としたところに特徴を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来より、フード状の嵌合凹部を有する雄コネクタハウジングと、嵌合凹部の内部に嵌合されると共に端子金具が収容された端子収容部を有する雌コネクタハウジングとを備えたコネクタが知られている。この種のコネクタにおいて、雌雄両コネクタハウジングのうちいずれか一方には、その嵌合状態を保持するためのロックアームが設けられている。このロックアームは片持ち状をなし弾性的に撓み可能に形成されているため、ロックアームの先端部に設けられた被係止部がロックアームの弾性撓みに伴って揺動軌跡を描きながら変位する。このため、ロックアームを弾性的に撓ませつつ雌雄両コネクタハウジングを嵌合させると、他方のコネクタハウジングの係止部に被係止部が係止することで雌雄両コネクタハウジングが嵌合状態に保持される。しかしながら、被係止部が揺動軌跡を描きながら変位する構成とした場合、正規嵌合に至ったときに係止部と被係止部との間には隙間が形成されてしまうため、この隙間をなくして係止部と被係止部とが密着する方向に付勢する付勢部材を備えた種々のコネクタが案出されている。
例えば、下記特許文献1に記載のコネクタは、雌雄両コネクタハウジングのうちのいずれか一方に付勢部材を設け、正規嵌合状態で付勢部材が他方のコネクタハウジングに弾性的に接触する構成としてある。また、下記特許文献2に記載のコネクタは、第1コネクタブロックに設けられた付勢部材が第2コネクタブロックに弾性的に接触する構成としてある。また、付勢部材をコネクタハウジングとは別部材としたものとして、下記特許文献3に記載のコネクタは、雌雄両コネクタハウジング間に配置されたシールリングの一部を拡張して付勢部材を形成し、この付勢部材を両コネクタハウジングで挟み付けた構成である。また、下記特許文献4に記載のコネクタは、雄コネクタハウジング側に付勢部材を設け、正規嵌合時に雌コネクタハウジングが付勢部材に弾性的に接触する構成となっている。
これらのコネクタは、雄コネクタの嵌合凹部の内部に端子金具が設けられているため、雄コネクタの嵌合凹部の内部において端子金具を避けるようにして付勢部材が設けられている。あるいは、雌コネクタハウジングの外面において雄コネクタの端子金具との干渉を避けるようにして付勢部材が設けられている。このようにすると、付勢部材を設置できる場所は限定され、また、付勢部材のサイズを小さいものとしなくてはならず、十分な付勢力を得ることはできないことから、付勢部材のみによっては両コネクタ間のがたつきを十分に規制することができない。とはいうものの、雄コネクタの端子金具と雌コネクタの端子金具とが弾性的に接触しているから、両端子金具間の摩擦抵抗によって両コネクタ間のがたつきが軽減され、小さい付勢力であっても両コネクタ間のがたつきを規制することが可能となっている。
特開2001−57269公報 特開昭59−148287号公報 特開2001−110520公報 特開平8−31513号公報
しかしながら、コネクタが適用される車種や設置環境によっては、使用しない雌コネクタが生じることがあり、このように行き場のない雌コネクタに対しては端子金具を有しないダミーコネクタが嵌合される場合がある。ところが、ダミーコネクタには端子金具が設けられておらず、両端子金具間の摩擦抵抗を得ることができないため、上記した小さい付勢部材による小さい付勢力では両コネクタ間のがたつきを十分に規制することができない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具を有しない雄コネクタと端子金具を有する雌コネクタとの嵌合状態におけるがたつきを規制することを目的とする。
本発明は、フード状をなし、その内部に端子金具が設けられていない嵌合凹部を有する雄コネクタハウジングと、嵌合凹部の内部に嵌合されると共に端子金具が収容された端子収容部を有する雌コネクタハウジングと、雌雄両コネクタハウジングのうちのいずれか一方において片持ち状に設けられ、弾性的に撓み可能なロックアームと、そのロックアームの自由端側に設けられ、ロックアームの弾性撓みに伴って揺動軌跡を描きながら変位可能な被係止部と、他方のコネクタハウジングに設けられ、ロックアームを弾性的に撓ませつつ端子収容部を嵌合凹部の内部に嵌合させ、正規嵌合に至るとロックアームが復動し被係止部が係止することで雌雄両コネクタハウジングを嵌合状態に保持する係止部とを備えたコネクタであって、嵌合凹部は、係止部と被係止部とが密着する方向へ端子収容部を付勢する付勢部材を備えている構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、ロックアームを弾性的に撓ませつつ端子収容部を嵌合凹部の内部に嵌合させ、正規嵌合に至るとロックアームが復動し被係止部が係止部に係止することで雌雄両コネクタハウジングを嵌合状態に保持することができる。この状態では、被係止部と係止部との間に隙間が形成されるものの、付勢部材によって係止部と被係止部とが密着する方向へ端子収容部を付勢することができるから、前記隙間を無くすことができる。特に本発明によると、雄コネクタハウジング側の端子金具との干渉を回避して小さめの付勢部材を形成する必要がなく、端子金具が設けられている場合よりもサイズの大きな付勢部材を形成することができるから、大きな付勢力を発揮することができる。よって、雄コネクタハウジングに端子金具がない場合であっても雌雄両コネクタ間のがたつきを規制するのに十分な付勢力を得ることができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
付勢部材は、正規嵌合にあるときに端子収容部の嵌合面と対面する嵌合凹部の奥面において弾性的に撓み可能に設けられ、雌雄両コネクタハウジングの嵌合方向における後方に向けて端子収容部を付勢する第1弾性部材を備えている構成としてもよい。
このような構成において雌雄両コネクタが正規嵌合に至ると、第1弾性部材によって端子収容部を嵌合方向における後方に付勢することができるから、係止部と被係止部とが密着し、雌雄両コネクタの嵌合方向におけるがたつきを規制することができる。
付勢部材は、嵌合方向に沿って延びる形態をなし、雌雄両コネクタハウジングの嵌合に伴って圧潰されつつ端子収容部を嵌合方向と交差する方向に付勢するリブを備えている構成としてもよい。
このような構成において雌雄両コネクタを嵌合させると、リブが雌雄両コネクタハウジング間で圧潰されることで端子収容部が嵌合方向と交差する方向に移動することが規制される。したがって、雌雄両コネクタの嵌合方向と交差する方向におけるがたつきを規制することができる。
付勢部材は、正規嵌合にあるときに端子収容部の外面のうち嵌合方向に沿う外周面と対面する嵌合凹部の内周面において嵌合方向と交差する方向に弾性的に撓み可能に設けられ、嵌合凹部の内周面のうち付勢部材との対向面に向けて端子収容部を付勢する第2弾性部材を備えている構成としてもよい。
このような構成において雌雄両コネクタが正規嵌合に至ると、第2弾性部材によって端子収容部を嵌合凹部の内周面のうち付勢部材との対向面に付勢することができるから、雌雄両コネクタの嵌合方向と交差する方向におけるがたつきを規制することができる。
端子収容部の外周面に対する付勢方向が交差するように配置された少なくとも一対の第2弾性部材を備えている構成としてもよい。
このような構成によると、少なくとも一対の第2弾性部材によって端子収容部をその外周面に対する付勢方向が交差するように付勢することができるから、雌雄両コネクタの嵌合方向と交差する方向におけるがたつきを全て規制することができる。
第1弾性部材と第2弾性部材とは単一の弾性部材によって構成されており、この単一の弾性部材は端子収容部の嵌合面と外周面との角部に対して斜め前方から弾性的に接触するようにしてもよい。
このようにすると、第1弾性部材と第2弾性部材を別々に設ける必要がなく、単一の弾性部材によって雌雄両コネクタの嵌合方向におけるがたつきと嵌合方向と交差する方向におけるがたつきの双方を規制することができる。よって、第1弾性部材と第2弾性部材を別々に設けた場合よりも全体の構成を簡素化することができる。
本発明によれば、端子金具を有しない雄コネクタと端子金具を有する雌コネクタとの嵌合状態におけるがたつきを規制することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるコネクタ1は、合成樹脂製のECUケース10Aの側面に嵌合凹部11が一体に成形された雄コネクタハウジング10と、同じく合成樹脂製の雌コネクタハウジング30とを備えている。本実施形態における雄コネクタハウジング10はダミーコネクタであって、雌コネクタハウジング30を使用しないときに雌コネクタハウジング30と嵌合させておくことにより雌コネクタハウジング30を保護するためのものである。そのため、雄コネクタハウジング10の嵌合凹部11の内部には端子金具が設けられていない。尚、以下の説明において前後方向とは雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合方向を基準としてそれぞれの嵌合面側を前側とする。
嵌合凹部11は、図2に示すように、横長略方形で前方に開口するフード状をなしている。嵌合凹部11の開口縁は、図3に示すように、ECUケース10Aの側面よりも前方に突出した位置に設定され、嵌合凹部11の奥面11Aは、ECUケース10Aの側面よりも後方に位置し、ECUケース10Aの内部に入り込んだ位置に設定されている。この嵌合凹部11の内部に次述する端子収容部31が嵌り込むことで雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合が行われる。
嵌合凹部11を構成する上面部には、ロック孔12が貫通して設けられている。また、嵌合凹部11の内周面を構成する下面11Bと上面11Cの幅方向両端部には、前後方向に延びる一対のガイド凹部16がそれぞれ凹設されている。
雌コネクタハウジング30は、図4に示すように、略方形のブロック状をなす端子収容部31と、端子収容部31の上面に配設されたロックアーム32とを備えている。また、端子収容部31の上面と下面における幅方向両側縁には、前後方向に延びる一対のガイドリブ35がそれぞれ設けられている。これらのガイドリブ35は、雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合時に、それぞれガイド凹部16に嵌り込むことで嵌合動作を案内可能である。
また、端子収容部31の後面における上下両縁部には、一対の指掛け部36がそれぞれ上下方向に突出して設けられている。上側の指掛け部36の中央部は、前方に張り出した形態をなし、ロックアーム32の後述する解除操作部38の上方を覆っており、外部の衝撃等から解除操作部38を保護すると共に誤操作を防ぐ役割を果たしている。
端子収容部31の内部には、図5に示すように、前後方向に貫通するキャビティ33が形成されており、このキャビティ33の内部に端子金具(図示せず)が収容可能である。端子収容部31の下面には、リテーナ(図示せず)を装着するためのリテーナ装着孔34が形成されている。リテーナ装着孔34にリテーナが装着されると、キャビティ33の内部に収容された端子金具の後端にリテーナが係止することで端子金具が後方へ抜け止めされた状態に保持される。
ロックアーム32は、端子収容部31の上面前端を基端部32Aとして上方に立ち上げられると共に後方に延出されたアーム部32Bを備えることで片持ち状に形成されている。ロックアーム32は、端子収容部31の上面に対してほぼ平行となる水平姿勢をとり、ロックアーム32と端子収容部31の上面との間には、ロックアーム32の撓み空間S1が形成されている。したがって、ロックアーム32は、基端部32Aを支点として撓み空間S1内において下方に弾性的に撓み可能である。
アーム部32Bの上面には、ロック突部37が上方に突出して設けられている。このロック突部37は、端子収容部31の上面を水平面としたときに、ほぼ鉛直方向に切り立った係止面(本発明の「被係止部」の一例)37Aと、この係止面37Aの上端から前方に向けて緩やかな下り勾配をなす傾斜面37Bとを備えている。係止面37Aは、雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合に伴って、ロック孔12に嵌り込みロック孔12の内周面(本発明の「係止部」の一例)に係止することで雌雄両コネクタハウジング10,30を嵌合状態に保持する。
また、アーム部32Bの上面においてロック突部37よりも後方には、解除操作をするための解除操作部38が設けられている。雌雄両コネクタハウジング10,30が嵌合状態にあるときに指で解除操作部38を下方に押し込んで、係止面37Aとロック孔12の内周面との係止状態を解除し指掛け部36に指を引っ掛けて雌コネクタハウジング30を後方へ引っ張ることにより、雌雄両コネクタハウジング10,30を離脱させることが可能である。
尚、雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合途上では、ロック突部37の傾斜面37Bが嵌合凹部11の開口縁に摺接しつつアーム部32Bが下方に撓み変形し、ロック突部37が嵌合凹部11の内部に入り込む。このとき、ロックアーム32は、上述したように水平姿勢をとっているため、端子収容部31の上面に向けて下方に押し下げられるに伴って、係止面37Aの上端縁がやや後方下側に揺動軌跡を描きながら変位する。そして、雌雄両コネクタハウジング10,30が正規嵌合に至ると、図6に示すように、アーム部32Bが弾性復帰して係止面37Aの上端縁がやや前方上側に揺動軌跡を描きながら変位し、ロック突部37がロック孔12に嵌り込んだ状態となる。したがって、係止面37Aとこれに対面するロック孔12の内周面との間には、隙間S2が形成されることになる。
このように、ロックアーム32が片持ち状に形成され、その結果、雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合途上でロック突部37が揺動軌跡を描きながら変位する以上、必ず隙間S2が形成されてしまう。そして、隙間S2があると、雌雄両コネクタハウジング10,30が隙間S2の長さ分だけ前後方向に移動し、がたつきを許容することになるため、異音が発生する原因になる。
この対策として、嵌合凹部11の奥面(雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合時に端子収容部31の嵌合面と対面する面)11Aには、隙間S2をなくして係止面37Aとロック孔12の内周面とが密着する方向に付勢する第1弾性部材(本発明の「付勢部材」の一例)13が設けられている。第1弾性部材13は、図2に示すように、嵌合凹部11の奥面11Aをコ字形に切り欠くことにより、上方に突出する板状に形成され、前後方向に撓み可能である。詳細には、第1弾性部材13は、図3に示すように、嵌合凹部11の奥面11Aの下端から斜め前方に向かいつつ上方に延びる形態で形成されることにより、第1弾性部材13の上端部が、板厚1枚分だけ嵌合凹部11の内部に入り込んだ状態となっている。このため、第1弾性部材13は、嵌合凹部11の内部に正規嵌合した端子収容部31の嵌合面に対し弾性的に接触可能である。
ここで、隙間S2は、第1弾性部材13の板厚よりも小さくなるように設定されている。したがって、雌雄両コネクタハウジング10,30が正規嵌合し、端子収容部31の前面が第1弾性部材13から弾性力を受けることにより、端子収容部31は、図7に示すように、後方(雌雄両コネクタハウジング10,30の離脱方向)へ押し戻されると共に係止面37Aとロック孔12の内周面とが密着した状態に保持される。
尚、本実施形態において嵌合凹部11の内周面には、前後方向に延びるがたづめリブ14が設けられている。図8は、がたづめリブ14を実際よりも大きめに描いた簡略図であって、嵌合凹部11を構成する上下左右の壁部には、それぞれ一対のがたづめリブ14が設けられている。嵌合凹部11の内部に端子収容部31が嵌合されると、がたづめリブ14の先端が端子収容部31の外周面によって圧潰され、端子収容部31が嵌合凹部11に対して上下左右(雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合方向と交差する方向)に移動することが規制される。
本実施形態は以上のような構造であって、続いてその作用を説明する。まず、ガイドリブ35をガイド凹部16の内部に嵌め込むようにして雄コネクタハウジング10の嵌合凹部11の内部に雌コネクタハウジング30の端子収容部31を挿入していく。すると、ガイドリブ35とガイド凹部16の嵌り合いによって嵌合動作が案内されると共に、ロックアーム32のロック突部37の傾斜面37Bが嵌合凹部11の開口縁に摺接しつつアーム部32Bが弾性的に撓んでロック突部37が嵌合凹部11の内部に入り込む。このとき、ロック突部37の係止面37Aの上端縁は、端子収容部31の上面に向かいつつやや後方へ揺動軌跡を描きながら変位する。
そのまま、雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合動作を続けていき、正規嵌合に至ると、アーム部32Bが弾性復帰し、ロック突部37がロック孔12の内部に嵌り込む。このとき、ロック突部37の係止面37Aの上端縁は、端子収容部31の上面から離間する方向へ向かいつつやや前方へ揺動軌跡を描きながら変位する。したがって、係止面37Aとロック孔12の内周面との間には、隙間S2が形成される。
これと並行して、嵌合凹部11の内部に正規嵌合した端子収容部31の嵌合面は、第1弾性部材13から弾性力を受けて後方へ付勢される。これにより、隙間S2がなくなって係止面37Aとロック孔12の内周面とは密着した状態になる。また、端子収容部31の外周面によってがたづめリブ14の先端を圧潰しつつ端子収容部31が嵌合凹部11の内部に収容される。この結果、端子収容部31は、嵌合凹部11の内部において前後方向、及び上下左右に移動することが規制され、がたづめされた状態に保持される。
尚、雌コネクタハウジング30を使用したい場合には、ロックアーム32の解除操作部38を指で押し下げることにより、係止面37Aとロック孔12の内周面との係止状態を解除し、指掛け部36に指を引っ掛けて雌コネクタハウジング30を雄コネクタハウジング10から引き抜くことにより雌雄両コネクタハウジング10,30を離脱させることができる。
以上のように本実施形態では、嵌合凹部11の奥面11Aに第1弾性部材13を設けることができるから、従来のように、雄コネクタハウジング10側の端子金具との干渉を回避するようにして第1弾性部材を小さめに形成する必要がなく、大きな第1弾性部材13を形成して、大きな付勢力を得ることができる。したがって、雄コネクタハウジング10に端子金具がなく、両端子金具間の摩擦抵抗を得ることができない場合であっても雌雄両コネクタハウジング10,30間のがたつきを規制するのに十分な付勢力を得ることができる。
また、嵌合凹部11の内周面にがたづめリブ14を設けたから、雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合に伴って、がたづめリブ14の先端が端子収容部31の外周面によって圧潰され端子収容部31を上下左右(雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合方向と交差する方向)に付勢することができる。したがって、端子収容部31が嵌合凹部11に対して上下左右にがたつくことを規制可能である。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図9ないし図14の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるコネクタ2は、実施形態1のコネクタ1における第1弾性部材13及びがたづめリブ14の代わりに第2弾性部材15を設けたものであり、その他の共通する構成、作用、効果については説明を省略し、同一部材には実施形態1と同一符号を用いるものとする。
第2弾性部材15は、図9及び図10に示すように、嵌合凹部11の奥面11Aに隣接する内周面に設けられている。第2弾性部材15は、詳細には、嵌合凹部11の内周面を構成する下面11Bと上面11Cにそれぞれ2個ずつと、両側面11D,11Dにそれぞれ1個ずつとで合計6個が設けられている。第2弾性部材15は、各面11B〜11Dを略コ字形に切り欠くことにより後方に突出する板状をなしている。このため、第2弾性部材15は、その前端部を基端部として後端部が板厚方向に撓み可能である。
嵌合凹部11の下面11Bに設けられた第2弾性部材15は、図11に示すように、同下面11Bの後部から後方に向かうにつれて上方に向かう傾斜部15Aと、その傾斜部15Aの後端からさらに後方に延びる水平部15Bとを備えている。これにより、水平部15Bは、嵌合凹部11の下面11Bから板厚1枚分だけ嵌合凹部11の内部に位置した状態となっている。また、傾斜部15Aは、嵌合凹部11の内部に位置しているため、嵌合凹部11の内部に端子収容部31が嵌合したときに端子収容部31の嵌合面における下端部と接触可能である。尚、嵌合凹部11の上面11Cに設けられた第2弾性部材15は、同下面11Bに設けられた第2弾性部材15を同上面11Cに配置したものであり、また、同側面11Dに設けられた第2弾性部材15も同様であるため、それらの説明を省略する。
次に、本実施形態の作用を説明する。端子収容部31を嵌合凹部11の内部に挿入していくと、アーム部32Bが弾性的に撓み変形し、ロック突部37が嵌合凹部11の内部に入り込む。そして、雌雄両コネクタハウジング10,30が正規嵌合に近づくと、端子収容部31の嵌合面における外周縁が第2弾性部材15の傾斜部15Aに摺接しつつ第2弾性部材15が後方に撓み変形し、雌雄両コネクタハウジング10,30が正規嵌合に至ると、図12に示すように、アーム部32Bが弾性復帰すると共にロック突部37がロック孔12の内部に嵌り込む。
雌雄両コネクタハウジング10,30が正規嵌合した状態では、係止面37Aとロック孔12の内周面との間には隙間S2が形成されているものの、端子収容部31の嵌合面と外周面(雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合方向に沿う面)との角部39が第2弾性部材15の傾斜部15Aと弾性的に接触した状態となっているため、図13及び図14に示すように、端子収容部31が後方に押し戻されて隙間S2がなくなると共に係止面37Aとロック孔12の内周面とが密着した状態に保持される。
さらに、係止面37Aとロック孔12の内周面とが密着した状態では、第2弾性部材15の傾斜部15Aが端子収容部31の嵌合面と外周面との角部39に対して斜め前方から弾性的に接触する。このため、端子収容部31は、第2弾性部材15から後方へ向けて付勢されるのみならず、雌雄両コネクタハウジング10,30の嵌合方向と交差する方向にも付勢される。これにより、端子収容部31は、図13に示すように、嵌合凹部11の一方の側面11Dに設けられた第2弾性部材15によって他方の側面11D(対向面)側に付勢されると共に、図14に示すように、嵌合凹部11の下面11Bに設けられた第2弾性部材15によって上方に付勢されると共に、嵌合凹部11の上面11Cに設けられた第2弾性部材15によって下方に付勢される。したがって、端子収容部31は、嵌合凹部11に対して前後方向のみならず、上下左右にも移動が規制された状態となり、雌雄両コネクタハウジング10,30間のがたつきが規制される。
以上のように本実施形態では、第2弾性部材15を設けたから、前後方向のみならず、上下左右にも雌雄両コネクタハウジング10,30間のがたつきを規制することができる。しかも、第2弾性部材15は、単一の弾性部材でありながら実施形態1における第1弾性部材13及びがたづめリブ14の双方の機能を発揮することができるから、第1弾性部材13及びがたづめリブ14をそれぞれ別々に設ける場合よりも全体の構成を簡素化することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態ではロックアーム32を雌コネクタハウジング30に設けているものの、本発明によると、ロックアーム32を雄コネクタハウジング10に設けてもよい。
(2)本実施形態では付勢部材として雄コネクタハウジング10と一体に形成された第1弾性部材13,がたづめリブ14,及び第2弾性部材15を例示しているものの、本発明によると、付勢部材として雄コネクタハウジング10とは別体で形成された金属バネ等を用いてもよい。
(3)実施形態1では上下左右のがたづめとしてがたづめリブ14を例示しているものの、本発明によると、上下左右のがたづめとして第1弾性部材13と同様の構成のものを嵌合凹部11の下面11B、上面11C、及び側面11Dに設けてもよい。
(4)実施形態2では第2弾性部材15によって前後方向及び上下左右のがたづめを行っているものの、本発明によると、これらのがたづめとして第1弾性部材13と同様の構成のものを嵌合凹部11の奥面11A、下面11B、上面11C、及び両側面11D,11Dに別々に設けてもよい。その場合、第1弾性部材13と同様の構成のものを嵌合凹部11の下面11Bもしくは上面11Cのいずれか一方に設けてもよく、また、両側面11D,11Dのいずれか一方に設けてもよい。
実施形態1における雄コネクタハウジングの平面図 その雄コネクタハウジングの正面図 その雄コネクタハウジングの一部切り欠き側面図 その雌コネクタハウジングの平面図 その雌コネクタハウジングを側方から見た断面図 その雌雄両コネクタハウジングの正規嵌合直後の状態を側方から見た断面図 その端子収容部が第1弾性部材によって後方に付勢された状態を側方から見た断面図 その端子収容部ががたづめリブによって上下左右に付勢された状態を前後方向から見た断面図 実施形態2における雄コネクタハウジングの平面図 その雄コネクタハウジングの正面図 その雄コネクタハウジングの一部切り欠き側面図 その雌雄両コネクタハウジングの正規嵌合直後の状態を側方から見た断面図 その端子収容部が嵌合凹部の側面に設けられた第2弾性部材によって左右両側から付勢された状態を示した平面図 その端子収容部が嵌合凹部の下面及び上面に設けられた第2弾性部材によって上下両側から付勢された状態を示した断面図
符号の説明
1,2…コネクタ
10…雄コネクタハウジング
11…嵌合凹部
11A…嵌合凹部の奥面
12…ロック孔(係止部)
13…第1弾性部材
14…がたづめリブ
15…第2弾性部材
30…雌コネクタハウジング
31…端子収容部
32…ロックアーム
37…ロック突部
37A…係止面(被係止部)
39…角部
S2…隙間

Claims (6)

  1. フード状をなし、その内部に端子金具が設けられていない嵌合凹部を有する雄コネクタハウジングと、
    前記嵌合凹部の内部に嵌合されると共に端子金具が収容された端子収容部を有する雌コネクタハウジングと、
    雌雄両コネクタハウジングのうちのいずれか一方において片持ち状に設けられ、弾性的に撓み可能なロックアームと、
    そのロックアームの自由端側に設けられ、前記ロックアームの弾性撓みに伴って揺動軌跡を描きながら変位可能な被係止部と、
    他方のコネクタハウジングに設けられ、前記ロックアームを弾性的に撓ませつつ前記端子収容部を前記嵌合凹部の内部に嵌合させ、正規嵌合に至ると前記ロックアームが復動し前記被係止部が係止することで前記雌雄両コネクタハウジングを嵌合状態に保持する係止部とを備えたコネクタであって、
    前記嵌合凹部は、前記係止部と前記被係止部とが密着する方向へ前記端子収容部を付勢する付勢部材を備えているコネクタ。
  2. 前記付勢部材は、前記正規嵌合にあるときに前記端子収容部の嵌合面と対面する前記嵌合凹部の奥面において弾性的に撓み可能に設けられ、前記雌雄両コネクタハウジングの嵌合方向における後方に向けて前記端子収容部を付勢する第1弾性部材を備えている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記付勢部材は、嵌合方向に沿って延びる形態をなし、前記雌雄両コネクタハウジングの嵌合に伴って圧潰されつつ前記端子収容部を前記嵌合方向と交差する方向に付勢するリブを備えている請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記付勢部材は、前記正規嵌合にあるときに前記端子収容部の外面のうち前記嵌合方向に沿う外周面と対面する前記嵌合凹部の内周面において前記嵌合方向と交差する方向に弾性的に撓み可能に設けられ、前記嵌合凹部の内周面のうち前記付勢部材との対向面に向けて前記端子収容部を付勢する第2弾性部材を備えている請求項2に記載のコネクタ。
  5. 前記端子収容部の外周面に対する付勢方向が交差するように配置された少なくとも一対の前記第2弾性部材を備えている請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記第1弾性部材と前記第2弾性部材とは単一の弾性部材によって構成されており、この単一の弾性部材は前記端子収容部の嵌合面と外周面との角部に対して斜め前方から弾性的に接触する請求項4又は請求項5に記載のコネクタ。
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JP2018092837A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス構造
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