JPH11286340A - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
シート材給送装置及び画像形成装置Info
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- JPH11286340A JPH11286340A JP10391998A JP10391998A JPH11286340A JP H11286340 A JPH11286340 A JP H11286340A JP 10391998 A JP10391998 A JP 10391998A JP 10391998 A JP10391998 A JP 10391998A JP H11286340 A JPH11286340 A JP H11286340A
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- sheet material
- feeding
- sheet
- cylindrical portion
- flange
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給送回転体(ピックアップローラ)等の性能
の安定化と耐久性劣化を補足する交換性の向上を図る。 【解決手段】 ピックアップローラは摩擦部材2,芯部
材3及びフランジ部材4からなる。一方のフランジ部3
bを有する芯部材3に対して他方のフランジ部を有する
フランジ部材4は着脱可能に設けられており、リブ3c
と抜けどめ部4aの係合を解除して、フランジ部材4を
外し、摩擦部材2を取り付け又は交換する。円筒部3a
を周方向に分割構成とすることもできる。フランジ部材
を芯部材に圧入するようしてもよい。円筒部の外径を可
変とすることもできる。
の安定化と耐久性劣化を補足する交換性の向上を図る。 【解決手段】 ピックアップローラは摩擦部材2,芯部
材3及びフランジ部材4からなる。一方のフランジ部3
bを有する芯部材3に対して他方のフランジ部を有する
フランジ部材4は着脱可能に設けられており、リブ3c
と抜けどめ部4aの係合を解除して、フランジ部材4を
外し、摩擦部材2を取り付け又は交換する。円筒部3a
を周方向に分割構成とすることもできる。フランジ部材
を芯部材に圧入するようしてもよい。円筒部の外径を可
変とすることもできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシート材を
給送するシート材給送装置及び画像形成装置に関するも
のである。
給送するシート材給送装置及び画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシート材給送装置を備え
た画像形成装置としては図13に示すような画像形成装
置がある。
た画像形成装置としては図13に示すような画像形成装
置がある。
【0003】本画像形成装置は、画像形成装置本体10
1の一側部に多量のシート材S′を積載収納した給紙デ
ッキ102を備えるほか、画像形成装置本体101内の
下部に所定量のシート材S′を積載収納した複数の給紙
カセット103,105を備えている。
1の一側部に多量のシート材S′を積載収納した給紙デ
ッキ102を備えるほか、画像形成装置本体101内の
下部に所定量のシート材S′を積載収納した複数の給紙
カセット103,105を備えている。
【0004】そして、シート材S′を給紙するための給
紙部(シート材収納手段)としての給紙デッキ102、
及び各給紙カセット103,105の設置部位にはそれ
ぞれ、リタード分離方式の給紙装置106,107,1
09が備えられている。
紙部(シート材収納手段)としての給紙デッキ102、
及び各給紙カセット103,105の設置部位にはそれ
ぞれ、リタード分離方式の給紙装置106,107,1
09が備えられている。
【0005】給紙デッキ102、給紙カセット103,
105内のシート材S′はそれぞれの給紙装置106,
107,109によって給紙されると、まず回転停止し
て入るレジストローラ対110に送られて、ここで斜行
状態の矯正が行われる。
105内のシート材S′はそれぞれの給紙装置106,
107,109によって給紙されると、まず回転停止し
て入るレジストローラ対110に送られて、ここで斜行
状態の矯正が行われる。
【0006】次いで、感光体ドラム111上に形成され
る潜像とのタイミングをとって回転するレジストローラ
110により、感光体ドラム111と転写帯電器112
との間に送られて、ここで感光体ドラム111上のトナ
ー像が転写される(画像形成)。
る潜像とのタイミングをとって回転するレジストローラ
110により、感光体ドラム111と転写帯電器112
との間に送られて、ここで感光体ドラム111上のトナ
ー像が転写される(画像形成)。
【0007】この後、シート材S′は搬送ベルト113
により定着器(定着ローラ対)115に送られて、ここ
で転写されたトナー像をシート面に定着させるための定
着処理がなされる。
により定着器(定着ローラ対)115に送られて、ここ
で転写されたトナー像をシート面に定着させるための定
着処理がなされる。
【0008】本画像形成装置はシート材S′への両面複
写を行う両面複写モードと多重複写を行う多重複写モー
ドを備えているが、通常複写モードの場合、定着処理後
のシート材S′は内排紙ローラ対117により機外の排
紙トレイ119上に排紙される。
写を行う両面複写モードと多重複写を行う多重複写モー
ドを備えているが、通常複写モードの場合、定着処理後
のシート材S′は内排紙ローラ対117により機外の排
紙トレイ119上に排紙される。
【0009】また、両面複写モード及び多重複写モード
の場合には、内排紙ローラ対116またはスイッチバッ
クローラ対127により再給紙パス120及び両面搬送
パス126を介して中間トレイ121上に一時的に積載
収納される。
の場合には、内排紙ローラ対116またはスイッチバッ
クローラ対127により再給紙パス120及び両面搬送
パス126を介して中間トレイ121上に一時的に積載
収納される。
【0010】そして中間トレイ121上に収納されたシ
ート材S′は再給紙装置130により再び画像形成のた
めにレジストローラ対110に搬送され、以後片面複写
と同一のプロセスを経て機外に排出される。
ート材S′は再給紙装置130により再び画像形成のた
めにレジストローラ対110に搬送され、以後片面複写
と同一のプロセスを経て機外に排出される。
【0011】図14に従来の給紙装置(シート材給送装
置)201を示す。この給紙装置201は図13に示し
た画像形成装置にシート材202を供給する。図14に
示す如く、給紙装置201は図示しない積載台上に複数
枚のシート材が積み重ねられて収納されたシート材収納
装置203から最上層のシート材202を1枚ずつ給送
するピックアップローラ(給送回転体)205と、この
ピックアップローラ205によりシート材収納装置20
3から給送されたシート材202を画像形成装置本体内
(図示矢印b方向)へ搬送するフィードローラ(搬送回
転体)206と、このフィードローラ206に対向配置
されてシート材収納装置203から給送されたシート材
が複数枚の場合にはフィードローラ206の回転方向と
逆方向に回転して1枚のシート材202に分離するため
のリタードローラ(分離回転体)207と、画像形成装
置本体の手前に配置された搬送ローラ対209とを具備
している。また、ピックアップローラ205とフィード
ローラ206及びリタードローラ207との間のシート
材通過領域210にはガイド211が配置され、フィー
ドローラ206及びリタードローラ207と搬送ローラ
対209との間、及び搬送ローラ対209と画像形成装
置本体との間にガイド201が配置され、それぞれシー
ト材202が案内搬送されるようになっている。上記フ
ィードローラ206及びリタードローラ207は図15
に示す駆動伝達装置213によって駆動される。
置)201を示す。この給紙装置201は図13に示し
た画像形成装置にシート材202を供給する。図14に
示す如く、給紙装置201は図示しない積載台上に複数
枚のシート材が積み重ねられて収納されたシート材収納
装置203から最上層のシート材202を1枚ずつ給送
するピックアップローラ(給送回転体)205と、この
ピックアップローラ205によりシート材収納装置20
3から給送されたシート材202を画像形成装置本体内
(図示矢印b方向)へ搬送するフィードローラ(搬送回
転体)206と、このフィードローラ206に対向配置
されてシート材収納装置203から給送されたシート材
が複数枚の場合にはフィードローラ206の回転方向と
逆方向に回転して1枚のシート材202に分離するため
のリタードローラ(分離回転体)207と、画像形成装
置本体の手前に配置された搬送ローラ対209とを具備
している。また、ピックアップローラ205とフィード
ローラ206及びリタードローラ207との間のシート
材通過領域210にはガイド211が配置され、フィー
ドローラ206及びリタードローラ207と搬送ローラ
対209との間、及び搬送ローラ対209と画像形成装
置本体との間にガイド201が配置され、それぞれシー
ト材202が案内搬送されるようになっている。上記フ
ィードローラ206及びリタードローラ207は図15
に示す駆動伝達装置213によって駆動される。
【0012】図15に示す如く、駆動伝達装置213に
は、フィードローラ206が軸支されるフィードローラ
軸215と、リタードローラ207を軸支するリタード
ローラ軸216及びこのリタードローラ軸216に連結
されたリタードローラ駆動軸217が略平行に設けられ
ている。リタードローラ軸216は図示しない揺動自在
な支持部材に支持されてフィードローラ軸215に対し
て平行に接離可能となっている。また、リタードローラ
軸216とリタードローラ駆動軸217との間にはカッ
プリング219及びトルクリミッター220が配置され
ている。更に、フィードローラ軸215の端部には、図
示しない画像形成装置本体のメイン駆動手段から駆動入
力ベルト221を介して伝達された駆動力をフィードロ
ーラ軸215に伝達する電磁クラッチ222が設けられ
ている。また、フィードローラ軸215とリタードロー
ラ駆動軸217との間には、フィードローラ軸215に
伝達された回転駆動力をリタードローラ駆動軸217に
伝達するリタード駆動ベルト223が巻き掛けられてい
る。尚、カップリング219はリタードローラ207が
変位しても、駆動をリタードローラ駆動軸217からリ
タードローラ軸216に伝達するためのものである。
は、フィードローラ206が軸支されるフィードローラ
軸215と、リタードローラ207を軸支するリタード
ローラ軸216及びこのリタードローラ軸216に連結
されたリタードローラ駆動軸217が略平行に設けられ
ている。リタードローラ軸216は図示しない揺動自在
な支持部材に支持されてフィードローラ軸215に対し
て平行に接離可能となっている。また、リタードローラ
軸216とリタードローラ駆動軸217との間にはカッ
プリング219及びトルクリミッター220が配置され
ている。更に、フィードローラ軸215の端部には、図
示しない画像形成装置本体のメイン駆動手段から駆動入
力ベルト221を介して伝達された駆動力をフィードロ
ーラ軸215に伝達する電磁クラッチ222が設けられ
ている。また、フィードローラ軸215とリタードロー
ラ駆動軸217との間には、フィードローラ軸215に
伝達された回転駆動力をリタードローラ駆動軸217に
伝達するリタード駆動ベルト223が巻き掛けられてい
る。尚、カップリング219はリタードローラ207が
変位しても、駆動をリタードローラ駆動軸217からリ
タードローラ軸216に伝達するためのものである。
【0013】上記駆動伝達装置213によるフィードロ
ーラ206及びリタードローラ207の駆動について説
明する。図示しない画像形成装置本体のメイン駆動手段
から与えられた回転駆動力は駆動入力ベルト221に伝
達され、給紙タイミングに応じてON−OFF制御され
る電磁クラッチ222のアマチュア部に設けられたプー
リ225に入力される。
ーラ206及びリタードローラ207の駆動について説
明する。図示しない画像形成装置本体のメイン駆動手段
から与えられた回転駆動力は駆動入力ベルト221に伝
達され、給紙タイミングに応じてON−OFF制御され
る電磁クラッチ222のアマチュア部に設けられたプー
リ225に入力される。
【0014】ここで、電磁クラッチ222のロータ部と
一体に回転するフィードローラ軸215とリタードロー
ラ駆動軸217及びリタードローラ軸216はリタード
駆動ベルト223によって連結されているので、フィー
ドローラ軸215とリタードローラ軸216及びリター
ドローラ駆動軸217は同方向に回転し、フィードロー
ラ206とリタードローラ207は、給紙タイミングO
N時に同期して回転駆動される。上記駆動伝達手段21
3により、シート材202が給紙方向(図14、図15
に示す矢印b方向)に1枚ずつ送られる際、リタードロ
ーラ207はフィードローラ206及びシート材202
との間の摩擦力によりトルクリミッター220が空転し
て、リタードローラ駆動軸217の駆動回転方向と逆方
向に回転する。
一体に回転するフィードローラ軸215とリタードロー
ラ駆動軸217及びリタードローラ軸216はリタード
駆動ベルト223によって連結されているので、フィー
ドローラ軸215とリタードローラ軸216及びリター
ドローラ駆動軸217は同方向に回転し、フィードロー
ラ206とリタードローラ207は、給紙タイミングO
N時に同期して回転駆動される。上記駆動伝達手段21
3により、シート材202が給紙方向(図14、図15
に示す矢印b方向)に1枚ずつ送られる際、リタードロ
ーラ207はフィードローラ206及びシート材202
との間の摩擦力によりトルクリミッター220が空転し
て、リタードローラ駆動軸217の駆動回転方向と逆方
向に回転する。
【0015】また、複数枚のシート材202が給送され
た際は、リタードローラ207とシート材202との間
の摩擦力に対して、複数枚のシート材202間の摩擦力
が小さいことからトルクリミッター220は空転せずに
リタードローラ207はリタードローラ駆動軸217の
回転駆動方向と同方向に回転する。これにより、複数枚
送られたシート材202の中のフィードローラ206側
すなわち最上部のシート材202とそれ以外のシート材
202とを分離し、画像形成装置本体内へのシート材2
02の重送を防止するようになっている。次に、上記構
成の給紙装置201によるシート材202の給紙、分離
条件を満足する理論式について説明する。
た際は、リタードローラ207とシート材202との間
の摩擦力に対して、複数枚のシート材202間の摩擦力
が小さいことからトルクリミッター220は空転せずに
リタードローラ207はリタードローラ駆動軸217の
回転駆動方向と同方向に回転する。これにより、複数枚
送られたシート材202の中のフィードローラ206側
すなわち最上部のシート材202とそれ以外のシート材
202とを分離し、画像形成装置本体内へのシート材2
02の重送を防止するようになっている。次に、上記構
成の給紙装置201によるシート材202の給紙、分離
条件を満足する理論式について説明する。
【0016】 N>T/rμBP+(μAPP −μAP)W/μBP … (1) N<T/rμBP−2μAPP W/μBPP … (2) N<T/rμCP … (3) ここで μAP:ピックアップローラ205とシート材202間の
摩擦係数 μBP:フィードローラ206とシート材202間の摩擦
係数 μCP:リタードローラ207とシート材202間の摩擦
係数 μAPP :ピックアップローラ205と加圧部下のシート
材202間の摩擦係数 μBPP :フィードローラ206とリタードローラ207
とのニップ部のシート材202間の摩擦係数 N:リタードローラ207の加圧力 T:トルクリミッター220の空転トルク r:リタードローラ207の半径 W:ピックアップローラ205の加圧力 である。
摩擦係数 μBP:フィードローラ206とシート材202間の摩擦
係数 μCP:リタードローラ207とシート材202間の摩擦
係数 μAPP :ピックアップローラ205と加圧部下のシート
材202間の摩擦係数 μBPP :フィードローラ206とリタードローラ207
とのニップ部のシート材202間の摩擦係数 N:リタードローラ207の加圧力 T:トルクリミッター220の空転トルク r:リタードローラ207の半径 W:ピックアップローラ205の加圧力 である。
【0017】上式(1)は給紙条件、(2)は分離条
件、(3)はリタードローラつれまわり条件をそれぞれ
満足する式である。尚、上式中で同一のシート材を用い
れば各ローラ加圧部の摩擦係数はさほど大きくばらつく
ことはないため、 μAPP ≒μBPP =μPP と置き換えると(1)(2)はそれぞれ(4)(5)式
となる。
件、(3)はリタードローラつれまわり条件をそれぞれ
満足する式である。尚、上式中で同一のシート材を用い
れば各ローラ加圧部の摩擦係数はさほど大きくばらつく
ことはないため、 μAPP ≒μBPP =μPP と置き換えると(1)(2)はそれぞれ(4)(5)式
となる。
【0018】 N>T/rμBP−(μPP−μAP)W/μBP … (4) N<T/rμPP−2W … (5) 上式(3)(4)(5)式の関係をリタードローラ20
7の加圧力Nとトルクリミッター220の空転トルクT
をパラメータとしてグラフ化したものを図16に示す。
7の加圧力Nとトルクリミッター220の空転トルクT
をパラメータとしてグラフ化したものを図16に示す。
【0019】同図において、斜線部が給送領域である。
すなわち斜線部領域を拡大するためには、各ローラとシ
ート材間の摩擦係数を大きくするかピックアップローラ
205の加圧力を小さくすることが必要となり、また、
リタードローラ207の加圧力Nとトルクリミッター2
20の空転トルクTを共に大きくする方向(図中右上の
方向)の条件下に給紙条件を設定した方が給送領域は広
くなることが理解できる。但し、トルクリミッター22
0の空転トルクをむやみやたらに大きくするとローラ駆
動における負荷トルクが増大するため、適正給送領域の
上限(図中右上の限界)もある程度の制約を受けること
になる。
すなわち斜線部領域を拡大するためには、各ローラとシ
ート材間の摩擦係数を大きくするかピックアップローラ
205の加圧力を小さくすることが必要となり、また、
リタードローラ207の加圧力Nとトルクリミッター2
20の空転トルクTを共に大きくする方向(図中右上の
方向)の条件下に給紙条件を設定した方が給送領域は広
くなることが理解できる。但し、トルクリミッター22
0の空転トルクをむやみやたらに大きくするとローラ駆
動における負荷トルクが増大するため、適正給送領域の
上限(図中右上の限界)もある程度の制約を受けること
になる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におけ
る画像形成装置の高速化、シート材の多様化に伴い、オ
ールマイティーな給送領域を設定していくのが困難にな
りつつある。すなわち各種シート材に対して積み重ねら
れて収納されたシート材から確実に給送し、重送を未然
に防止してかつ、ピックアップ、フィード、リタードロ
ーラの耐久性を十分確保できる系の両立が達成しにくく
なってきている。つまり機能を優先すると耐久性が犠牲
になりやすいということである。
る画像形成装置の高速化、シート材の多様化に伴い、オ
ールマイティーな給送領域を設定していくのが困難にな
りつつある。すなわち各種シート材に対して積み重ねら
れて収納されたシート材から確実に給送し、重送を未然
に防止してかつ、ピックアップ、フィード、リタードロ
ーラの耐久性を十分確保できる系の両立が達成しにくく
なってきている。つまり機能を優先すると耐久性が犠牲
になりやすいということである。
【0021】ここで、従来のピックアップローラを図1
7,18に示す。ピックアップローラ205はゴム等の
弾性体でできた摩擦部材300と摩擦部材300を取付
けるための芯部材301から構成される。芯部材301
は摩擦部材300が取付けられる円筒部301aと摩擦
部材300が芯部材301から外れないようにするため
芯部材301の両端部が設けられたフランジ部301b
を有している。摩擦部材300と芯部材301との間の
すべりをなくすために、摩擦部材300の内周面300
aの直径は芯部材301の円筒部301aの外径よりわ
ずかに小さく設定される。フランジ部301bの外径は
摩擦部材300の外径より小さく設定される。摩擦部材
300を芯部材301に取付ける際にはフランジ部30
1bをのりこえるために摩擦部材300を引き伸ばす必
要がある。この際、摩擦部材300全体を均等に引き伸
ばすことは困難で摩擦部材300が芯部材301に取付
いた後では摩擦部材300は密度にむらができる。この
密度のむらは摩擦係数のむらとなって給送性能を不安定
にし、また耐久性にも影響を与える。
7,18に示す。ピックアップローラ205はゴム等の
弾性体でできた摩擦部材300と摩擦部材300を取付
けるための芯部材301から構成される。芯部材301
は摩擦部材300が取付けられる円筒部301aと摩擦
部材300が芯部材301から外れないようにするため
芯部材301の両端部が設けられたフランジ部301b
を有している。摩擦部材300と芯部材301との間の
すべりをなくすために、摩擦部材300の内周面300
aの直径は芯部材301の円筒部301aの外径よりわ
ずかに小さく設定される。フランジ部301bの外径は
摩擦部材300の外径より小さく設定される。摩擦部材
300を芯部材301に取付ける際にはフランジ部30
1bをのりこえるために摩擦部材300を引き伸ばす必
要がある。この際、摩擦部材300全体を均等に引き伸
ばすことは困難で摩擦部材300が芯部材301に取付
いた後では摩擦部材300は密度にむらができる。この
密度のむらは摩擦係数のむらとなって給送性能を不安定
にし、また耐久性にも影響を与える。
【0022】本発明はかかる従来技術の課題を解決する
ためになされたものであり、その目的は給送回転体,搬
送回転体,分離回転体の性能の安定化と耐久性劣化を補
足する交換性の向上などである。
ためになされたものであり、その目的は給送回転体,搬
送回転体,分離回転体の性能の安定化と耐久性劣化を補
足する交換性の向上などである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、シート材収納手段からシート材を給送する
給送回転体と、該給送回転体により給送された前記シー
ト材を搬送する搬送回転体及び2枚以上の重送シート材
を分離する分離回転体からなる分離搬送回転体対との少
なくともいずれか一方を備えたシート材給送装置におい
て、前記給送回転体,搬送回転体及び分離回転体の少な
くともいずれか一つの回転体は、円筒形状の弾性体から
なり前記シート材と摺接する摩擦部材と、該摩擦部材の
中空部に挿入されて該摩擦部材を支持する支持部材とか
らなり、前記支持部材は、前記摩擦部材の軸方向両側に
該摩擦部材の軸方向の移動を規制する径方向のフランジ
部を備えるとともに、いずれか一方の前記フランジ部を
有する芯部材と、他方の前記フランジ部を有し前記芯部
材に着脱可能に取り付けられるフランジ部材と、を有す
ることを特徴とする。
に本発明は、シート材収納手段からシート材を給送する
給送回転体と、該給送回転体により給送された前記シー
ト材を搬送する搬送回転体及び2枚以上の重送シート材
を分離する分離回転体からなる分離搬送回転体対との少
なくともいずれか一方を備えたシート材給送装置におい
て、前記給送回転体,搬送回転体及び分離回転体の少な
くともいずれか一つの回転体は、円筒形状の弾性体から
なり前記シート材と摺接する摩擦部材と、該摩擦部材の
中空部に挿入されて該摩擦部材を支持する支持部材とか
らなり、前記支持部材は、前記摩擦部材の軸方向両側に
該摩擦部材の軸方向の移動を規制する径方向のフランジ
部を備えるとともに、いずれか一方の前記フランジ部を
有する芯部材と、他方の前記フランジ部を有し前記芯部
材に着脱可能に取り付けられるフランジ部材と、を有す
ることを特徴とする。
【0024】このようにすれば、支持部材に摩擦部材を
装着する際に、フランジ部材を取りはずして装着し、そ
の後にフランジ部材を芯部材に取り付ければよいので、
摩擦部材をフランジ部を乗り越えるまで伸ばす必要がな
い。従って、摩擦部材に生じる密度むらを抑制すること
ができるので、給送回転体,搬送回転体,分離回転体の
性能を安定化することができるとともに、耐久性も向上
する。また、大きく引き伸ばさずに摩擦部材を装着でき
るので、取付作業が容易になる。
装着する際に、フランジ部材を取りはずして装着し、そ
の後にフランジ部材を芯部材に取り付ければよいので、
摩擦部材をフランジ部を乗り越えるまで伸ばす必要がな
い。従って、摩擦部材に生じる密度むらを抑制すること
ができるので、給送回転体,搬送回転体,分離回転体の
性能を安定化することができるとともに、耐久性も向上
する。また、大きく引き伸ばさずに摩擦部材を装着でき
るので、取付作業が容易になる。
【0025】また、前記支持部材は前記摩擦部材が取り
付けられる略円筒形状の円筒部を有し、前記摩擦部材の
内径と該円筒部の外径とがほぼ等しいことが好適であ
る。
付けられる略円筒形状の円筒部を有し、前記摩擦部材の
内径と該円筒部の外径とがほぼ等しいことが好適であ
る。
【0026】このようにすれば、摩擦部材を支持部材の
円筒部に取り付ける際に、摩擦部材を大きく引き伸ばす
必要がないので、摩擦部材に生じる密度むらを抑制する
ことができ、給送回転体,搬送回転体,分離回転体の性
能を安定化することができるとともに、耐久性も向上す
る。
円筒部に取り付ける際に、摩擦部材を大きく引き伸ばす
必要がないので、摩擦部材に生じる密度むらを抑制する
ことができ、給送回転体,搬送回転体,分離回転体の性
能を安定化することができるとともに、耐久性も向上す
る。
【0027】また、前記円筒部は周方向に複数の部分円
筒部に分割されており、前記芯部材に設けられて前記円
筒部の一部をなす第1部分円筒部と、前記フランジ部材
に設けられて前記円筒部の他の一部をなす第2部分円筒
部とから構成されるようにしてもよい。
筒部に分割されており、前記芯部材に設けられて前記円
筒部の一部をなす第1部分円筒部と、前記フランジ部材
に設けられて前記円筒部の他の一部をなす第2部分円筒
部とから構成されるようにしてもよい。
【0028】支持部材の円筒部に摩擦部材を取り付ける
際には、芯部材とフランジ部材とを取りはずしておき、
周方向に円筒部の一部をなす第1部分円筒部の外周に装
着する。このとき、第1部分円筒部は円筒部の周面の一
部を占めるのみなので、摩擦部材を引き伸ばさずに取り
付けることができる。この後、フランジ部材を芯部材に
取り付けると、第1部分円筒部と部分円筒部とが組み合
わされて円筒部が全周にわたって存在し、摩擦部材も均
等に引き伸ばされることとなる。従って、摩擦部材に生
じる密度むらを抑制することができ、給送回転体,搬送
回転体,分離回転体の性能を安定化することができると
ともに、耐久性も向上する。
際には、芯部材とフランジ部材とを取りはずしておき、
周方向に円筒部の一部をなす第1部分円筒部の外周に装
着する。このとき、第1部分円筒部は円筒部の周面の一
部を占めるのみなので、摩擦部材を引き伸ばさずに取り
付けることができる。この後、フランジ部材を芯部材に
取り付けると、第1部分円筒部と部分円筒部とが組み合
わされて円筒部が全周にわたって存在し、摩擦部材も均
等に引き伸ばされることとなる。従って、摩擦部材に生
じる密度むらを抑制することができ、給送回転体,搬送
回転体,分離回転体の性能を安定化することができると
ともに、耐久性も向上する。
【0029】また、前記芯部材側に設けられた前記円筒
部の外径は前記フランジ部材取付側の端部にかけて小さ
くなっており、前記端部側の中空内部に前記フランジ部
材に設けられた圧入部を圧入することにより前記円筒部
のフランジ部材取付側の端部の外径が拡大され、軸方向
にほぼ同一径となるようにしてもよい。
部の外径は前記フランジ部材取付側の端部にかけて小さ
くなっており、前記端部側の中空内部に前記フランジ部
材に設けられた圧入部を圧入することにより前記円筒部
のフランジ部材取付側の端部の外径が拡大され、軸方向
にほぼ同一径となるようにしてもよい。
【0030】このように芯部材側の円筒部の外径がフラ
ンジ部材取付側の端部にかけて小さくなるように形成し
ておけば、芯部材とフランジ部材とを取りはずして、フ
ランジ部材取付側の端部から摩擦部材を装着する際に摩
擦部材を引き伸ばす必要がない。装着後にフランジ部材
の圧入部を芯部材のフランジ部材取付側の端部側の中空
内部に圧入することにより、円筒部のフランジ部材取付
側の端部の外径が拡大されて摩擦部材が均等に引き伸ば
されるので、密度むらの発生を抑制することができ、給
送回転体,搬送回転体,分離回転体の性能を安定化する
ことができるとともに、耐久性も向上する。また、圧入
後には、円筒部は軸方向にほぼ同一径となるので回転体
の性能に影響と及ぼすこともない。
ンジ部材取付側の端部にかけて小さくなるように形成し
ておけば、芯部材とフランジ部材とを取りはずして、フ
ランジ部材取付側の端部から摩擦部材を装着する際に摩
擦部材を引き伸ばす必要がない。装着後にフランジ部材
の圧入部を芯部材のフランジ部材取付側の端部側の中空
内部に圧入することにより、円筒部のフランジ部材取付
側の端部の外径が拡大されて摩擦部材が均等に引き伸ば
されるので、密度むらの発生を抑制することができ、給
送回転体,搬送回転体,分離回転体の性能を安定化する
ことができるとともに、耐久性も向上する。また、圧入
後には、円筒部は軸方向にほぼ同一径となるので回転体
の性能に影響と及ぼすこともない。
【0031】また、前記支持部材は前記摩擦部材が取り
付けられる略円筒形状の円筒部を有し、前記円筒部の外
径が可変であるようにしてもよい。
付けられる略円筒形状の円筒部を有し、前記円筒部の外
径が可変であるようにしてもよい。
【0032】このように円筒部の外径を可変とすれば、
摩擦部材を取り付けるときには、円筒部の外径を小さく
しておき、取り付けた後に外径を大きくすることができ
るので、摩擦部材を大きく引き伸ばさなくても装着する
ことができるので、摩擦部材に生じる密度むらを抑制す
ることができ、給送回転体,搬送回転体,分離回転体の
性能を安定化することができるとともに、耐久性も向上
する。
摩擦部材を取り付けるときには、円筒部の外径を小さく
しておき、取り付けた後に外径を大きくすることができ
るので、摩擦部材を大きく引き伸ばさなくても装着する
ことができるので、摩擦部材に生じる密度むらを抑制す
ることができ、給送回転体,搬送回転体,分離回転体の
性能を安定化することができるとともに、耐久性も向上
する。
【0033】また、摩擦部材が摩耗して初期の性能を発
揮しなくなった場合には、円筒部の外径を大きくするこ
とにより、一時的に性能を回復させて耐久性を一時的に
のばすこともできる。
揮しなくなった場合には、円筒部の外径を大きくするこ
とにより、一時的に性能を回復させて耐久性を一時的に
のばすこともできる。
【0034】また、前記円筒部は、周方向に分割され、
径方向の位置決め手段を有する複数の部分円筒部材から
なり、該部分円筒部材の径方向位置を変化させることに
より前記円筒部の外径を変化させるようにしてもよい。
径方向の位置決め手段を有する複数の部分円筒部材から
なり、該部分円筒部材の径方向位置を変化させることに
より前記円筒部の外径を変化させるようにしてもよい。
【0035】このようにすれば、簡単な構成で円筒部の
外径を可変とすることができる。
外径を可変とすることができる。
【0036】また、シート材を給送するシート材給送部
と、該シート材給送部から給送されたシート材に画像を
形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、
前記シート材給送部に前記シート材給送装置を備えるよ
うにすることもできる。
と、該シート材給送部から給送されたシート材に画像を
形成する画像形成部とを備えた画像形成装置において、
前記シート材給送部に前記シート材給送装置を備えるよ
うにすることもできる。
【0037】このようにすれば、シート材の搬送性能が
安定化するので確実性が向上するとともに、耐久性に優
れた画像形成装置を提供することができる。
安定化するので確実性が向上するとともに、耐久性に優
れた画像形成装置を提供することができる。
【0038】また、シート状原稿を給送する原稿給送部
と、該原稿給送部から給送された原稿の画像を読み取る
画像読取部と、該画像読取部で読み取られた画像を記録
材上に形成する画像形成装置において、前記原稿給送部
に前記シート材給送装置を備えるようにすることもでき
る。
と、該原稿給送部から給送された原稿の画像を読み取る
画像読取部と、該画像読取部で読み取られた画像を記録
材上に形成する画像形成装置において、前記原稿給送部
に前記シート材給送装置を備えるようにすることもでき
る。
【0039】このようにすれば、シート状原稿の給送性
能が安定化し、画像読取の確実性が向上するとともに、
耐久性に優れた画像形成装置を提供することができる。
能が安定化し、画像読取の確実性が向上するとともに、
耐久性に優れた画像形成装置を提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。但し、以下の各実施形態において、
画像形成装置の全体構成は上述の従来例と同様であるの
で説明を省略する。
基づいて説明する。但し、以下の各実施形態において、
画像形成装置の全体構成は上述の従来例と同様であるの
で説明を省略する。
【0041】(第1の実施形態)図1、2は第1の実施
形態の構成を示した図であり、1はピックアップローラ
(給送回転体)、2は摩擦部材、3は芯部材である。
形態の構成を示した図であり、1はピックアップローラ
(給送回転体)、2は摩擦部材、3は芯部材である。
【0042】芯部材3は摩擦部材2が取付けられる円筒
部3a、一端に設けられたフランジ部3b、円筒部3a
の内周に設けられたリブ3cを有する。4は芯部材3の
他端に取付けられるフランジ部材で、抜けどめのためリ
ブ3cと係合する抜けどめ部4aを有する。摩擦部材2
を交換する際にはリブ3cと抜けどめ部4aの係合を解
除すればフランジ部材4を外すことができる。本実施形
態では、芯部材3及びフランジ部材4から支持部材が構
成されている。
部3a、一端に設けられたフランジ部3b、円筒部3a
の内周に設けられたリブ3cを有する。4は芯部材3の
他端に取付けられるフランジ部材で、抜けどめのためリ
ブ3cと係合する抜けどめ部4aを有する。摩擦部材2
を交換する際にはリブ3cと抜けどめ部4aの係合を解
除すればフランジ部材4を外すことができる。本実施形
態では、芯部材3及びフランジ部材4から支持部材が構
成されている。
【0043】芯部材3の円筒部3aの外径は摩擦部材2
の内周面の直径よりわずかに大きく設定されているが、
摩擦部材2は取付けの際にほとんど引き伸ばされないの
で取付け後も密度は均等に保たれる。摩擦部材2を芯部
材3に取付けた後、フランジ部材4を芯部材3に取付け
ることにより摩擦部材2は外れる心配がなくなる。
の内周面の直径よりわずかに大きく設定されているが、
摩擦部材2は取付けの際にほとんど引き伸ばされないの
で取付け後も密度は均等に保たれる。摩擦部材2を芯部
材3に取付けた後、フランジ部材4を芯部材3に取付け
ることにより摩擦部材2は外れる心配がなくなる。
【0044】(第2の実施形態)図3〜5は第2の実施
形態を示した図であり、10はピックアップローラ(給
送回転体)、11は摩擦部材、12は芯部材、13はフ
ランジ部材である。芯部材12には摩擦部材11が取付
けられるための複数の部分円筒部(第1部分円筒部)1
2aとフランジ部12bが設けられている。また、部分
円筒部12aの内側にはリブ12bが設けられている。
13aはフランジ部材13に設けられたリブ12bと係
合する抜けどめ部である。13bはフランジ部材13に
設けられた複数の部分円筒部(第2部分円筒部)であ
り、フランジ部材13が芯部材12に取付けられるとフ
ランジ部材13の部分円筒部12aと合わせて完全な円
筒となるように設定されている。本実施形態では、芯部
材12及びフランジ部材13から支持部材が構成されて
いる。
形態を示した図であり、10はピックアップローラ(給
送回転体)、11は摩擦部材、12は芯部材、13はフ
ランジ部材である。芯部材12には摩擦部材11が取付
けられるための複数の部分円筒部(第1部分円筒部)1
2aとフランジ部12bが設けられている。また、部分
円筒部12aの内側にはリブ12bが設けられている。
13aはフランジ部材13に設けられたリブ12bと係
合する抜けどめ部である。13bはフランジ部材13に
設けられた複数の部分円筒部(第2部分円筒部)であ
り、フランジ部材13が芯部材12に取付けられるとフ
ランジ部材13の部分円筒部12aと合わせて完全な円
筒となるように設定されている。本実施形態では、芯部
材12及びフランジ部材13から支持部材が構成されて
いる。
【0045】図4は摩擦部材11を芯部材12の部分円
筒部12aに取付けた状態を示しているが、円筒部が全
周にわたってあるわけではないので摩擦部材11を引き
伸ばさずに取付けることができる。この後、フランジ部
材13を取付けることによって、円筒部が全周にわたっ
て存在し、摩擦部材11は均等に引き伸ばされる。
筒部12aに取付けた状態を示しているが、円筒部が全
周にわたってあるわけではないので摩擦部材11を引き
伸ばさずに取付けることができる。この後、フランジ部
材13を取付けることによって、円筒部が全周にわたっ
て存在し、摩擦部材11は均等に引き伸ばされる。
【0046】(第3の実施形態)図6、7は第3の実施
形態を示した図であり、20はピックアップローラ(給
送回転体)、21は摩擦部材、22は芯部材、23はフ
ランジ部材である。22aは取付け部であり、22bは
フランジ部である。本実施形態では、芯部材22及びフ
ランジ部材23から支持部材が構成されている。
形態を示した図であり、20はピックアップローラ(給
送回転体)、21は摩擦部材、22は芯部材、23はフ
ランジ部材である。22aは取付け部であり、22bは
フランジ部である。本実施形態では、芯部材22及びフ
ランジ部材23から支持部材が構成されている。
【0047】取付け部22aはフランジ部22b側の外
径が他端部の外径よりわずかに大きい円錐台形状をして
いる。23aはフランジ部材23に設けられた圧入部で
あり、その外径は芯部材22の取付け部22aの円錐台
の小径側の内径よりわずかに大きくなっている。
径が他端部の外径よりわずかに大きい円錐台形状をして
いる。23aはフランジ部材23に設けられた圧入部で
あり、その外径は芯部材22の取付け部22aの円錐台
の小径側の内径よりわずかに大きくなっている。
【0048】図6は摩擦部材21を芯部材22の取付け
部22aに取付けた状態を示しているが、取付け部22
aは円錐台形状なので取付けの際に摩擦部材21が引き
伸ばされることはない。
部22aに取付けた状態を示しているが、取付け部22
aは円錐台形状なので取付けの際に摩擦部材21が引き
伸ばされることはない。
【0049】図7はフランジ部材23を芯部材22に圧
入により取付けた状態を示している。この圧入により取
付け部22aは円錐台形状から円筒形状へ変形し、摩擦
部材21を均等に引き伸ばす。
入により取付けた状態を示している。この圧入により取
付け部22aは円錐台形状から円筒形状へ変形し、摩擦
部材21を均等に引き伸ばす。
【0050】(第4の実施形態)図8〜12は第4の実
施形態を示した図であり、30はピックアップローラ
(給送回転体)、31は摩擦部材、32は芯部材、33
はフランジ部材である。本実施形態では、芯部材32,
フランジ部材33及び後述の部分円筒部材34から支持
部材が構成される。
施形態を示した図であり、30はピックアップローラ
(給送回転体)、31は摩擦部材、32は芯部材、33
はフランジ部材である。本実施形態では、芯部材32,
フランジ部材33及び後述の部分円筒部材34から支持
部材が構成される。
【0051】芯部材32は一端にカム穴32bをもった
フランジ部32aと他端にカム面32dをもったフラン
ジ部材33を取付けるための取付け部である。芯部材3
2のカム穴32bの内周側形状は取付け部32cのカム
面32dと同形状になっている。このカム形状はピン3
4b,34cが安定する3個所の部分がある。34は複
数に分割された部分円筒部材であり、部分円筒面34
a、一端に芯部材32のカム穴32bと係合するピン3
4b、他端にカム面32dと係合するピン34cを有し
ている。フランジ部材33は芯部材32のリブ32eと
係合する抜けどめ部33aと、部分円筒部材34のピン
34cと係合する長穴33bを有している。この長穴3
3bはピン34cがカム面32d上を移動しないように
規制するためのものであり、逆に芯部材32に対してフ
ランジ部材33を回転させればピン34b,34cがカ
ム面上を移動できる。本実施形態では、ピン34b,3
4c及びカム穴32b,カム面32d,長穴33bによ
って径方向の位置決め手段が構成されている。
フランジ部32aと他端にカム面32dをもったフラン
ジ部材33を取付けるための取付け部である。芯部材3
2のカム穴32bの内周側形状は取付け部32cのカム
面32dと同形状になっている。このカム形状はピン3
4b,34cが安定する3個所の部分がある。34は複
数に分割された部分円筒部材であり、部分円筒面34
a、一端に芯部材32のカム穴32bと係合するピン3
4b、他端にカム面32dと係合するピン34cを有し
ている。フランジ部材33は芯部材32のリブ32eと
係合する抜けどめ部33aと、部分円筒部材34のピン
34cと係合する長穴33bを有している。この長穴3
3bはピン34cがカム面32d上を移動しないように
規制するためのものであり、逆に芯部材32に対してフ
ランジ部材33を回転させればピン34b,34cがカ
ム面上を移動できる。本実施形態では、ピン34b,3
4c及びカム穴32b,カム面32d,長穴33bによ
って径方向の位置決め手段が構成されている。
【0052】図10は部分円筒部材34のピン34b,
34cがそれぞれ芯部材32のカム穴32b、カム面3
2dの内側にある場合を示している。この状態では複数
の部分円筒部材34は互いに接しており完全な円筒を形
成している。この時、円筒の外径は摩擦部材31の内径
よりわずかに大きいだけなので、摩擦部材31はほとん
ど引き伸ばさずに取付けることができ、摩擦部材31の
密度も均等な状態を保てる。
34cがそれぞれ芯部材32のカム穴32b、カム面3
2dの内側にある場合を示している。この状態では複数
の部分円筒部材34は互いに接しており完全な円筒を形
成している。この時、円筒の外径は摩擦部材31の内径
よりわずかに大きいだけなので、摩擦部材31はほとん
ど引き伸ばさずに取付けることができ、摩擦部材31の
密度も均等な状態を保てる。
【0053】図11、12はピン34b,34cがカム
面の中間位置、外側位置にある状態を示している。それ
ぞれの位置では複数の部分円筒部材34はわずかに外側
に移動し摩擦部材31の外径を増加させている。摩擦部
材31が耐久により摩耗して初期の性能がでなくなった
場合、一時的に性能を回復させることができる。
面の中間位置、外側位置にある状態を示している。それ
ぞれの位置では複数の部分円筒部材34はわずかに外側
に移動し摩擦部材31の外径を増加させている。摩擦部
材31が耐久により摩耗して初期の性能がでなくなった
場合、一時的に性能を回復させることができる。
【0054】上記実施形態はピックアップローラについ
て述べたが、搬送回転体としてのフィードローラ、分離
回転体としてのリタードローラについても同様の効果が
得られることはいうまでもない。また、回転体としてロ
ーラの場合について説明したが、回転体がベルト等の巻
き掛け部材によって構成される場合も同様である。ま
た、本発明は、シート状の原稿を給送する原稿給送部に
も適用することができる。
て述べたが、搬送回転体としてのフィードローラ、分離
回転体としてのリタードローラについても同様の効果が
得られることはいうまでもない。また、回転体としてロ
ーラの場合について説明したが、回転体がベルト等の巻
き掛け部材によって構成される場合も同様である。ま
た、本発明は、シート状の原稿を給送する原稿給送部に
も適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転体の支持部材の芯部材とフランジ部材とを着脱可能
とすることで、弾性体でできた摩擦部材を支持部材に取
付ける際に摩擦部材をほとんど引き伸ばさずにすむので
摩擦部材の密度を均等に保つことができ、かつ作業も容
易である。
回転体の支持部材の芯部材とフランジ部材とを着脱可能
とすることで、弾性体でできた摩擦部材を支持部材に取
付ける際に摩擦部材をほとんど引き伸ばさずにすむので
摩擦部材の密度を均等に保つことができ、かつ作業も容
易である。
【0056】また、交換部品がすぐには入手できない場
合、耐久性を一時的にのばすことも可能となる。
合、耐久性を一時的にのばすことも可能となる。
【図1】図1は第1の実施形態に係るピックアップロー
ラを示す分解斜視図である。
ラを示す分解斜視図である。
【図2】図2は第1の実施形態に係るピックアップロー
ラを示す軸方向断面図である。
ラを示す軸方向断面図である。
【図3】図3は第2の実施形態に係るピックアップロー
ラを示す分解斜視図である。
ラを示す分解斜視図である。
【図4】図4は第2の実施形態に係るピックアップロー
ラの組み立て状態を説明する図である。
ラの組み立て状態を説明する図である。
【図5】図5は第2の実施形態に係るピックアップロー
ラを示す径方向断面図である。
ラを示す径方向断面図である。
【図6】図6は第3の実施形態に係るピックアップロー
ラの組み立て状態を説明する図である。
ラの組み立て状態を説明する図である。
【図7】図7は第3の実施形態に係るピックアップロー
ラを示す軸方向断面図である。
ラを示す軸方向断面図である。
【図8】図8は第4の実施形態に係るピックアップロー
ラを示す分解斜視図である。
ラを示す分解斜視図である。
【図9】図9は第4の実施形態に係るピックアップロー
ラを示す軸方向断面図である。
ラを示す軸方向断面図である。
【図10】図10は第4の実施形態に係るピックアップ
ローラの組み立て状態を示す図である。
ローラの組み立て状態を示す図である。
【図11】図11は第4の実施形態に係るピックアップ
ローラの組み立て状態を示す図である。
ローラの組み立て状態を示す図である。
【図12】図12は第4の実施形態に係るピックアップ
ローラの組み立て状態を示す図である。
ローラの組み立て状態を示す図である。
【図13】図13は画像形成装置の従来例を示す図であ
る。
る。
【図14】図14は給紙装置の従来例を示す図である。
【図15】図15は駆動伝達装置の従来例を示す図であ
る。
る。
【図16】図16はリタードローラ加圧力とトルクリミ
ッタ空転トルクの関係を示す図である。
ッタ空転トルクの関係を示す図である。
【図17】図17はピックアップローラの従来例を示す
図である。
図である。
【図18】図18はピックアップローラの従来例を示す
図である。
図である。
1,10,20,30 ピックアップローラ 2,11,21,31 摩擦部材 3,12,22,32 芯部材 4,13,23,33 フランジ部材 34 部分円筒部材 201 給紙装置 202 シート材 205 ピックアップローラ 206 フィードローラ 207 リタードローラ
Claims (8)
- 【請求項1】 シート材収納手段からシート材を給送す
る給送回転体と、該給送回転体により給送された前記シ
ート材を搬送する搬送回転体及び2枚以上の重送シート
材を分離する分離回転体からなる分離搬送回転体対との
少なくともいずれか一方を備えたシート材給送装置にお
いて、 前記給送回転体,搬送回転体及び分離回転体の少なくと
もいずれか一つの回転体は、円筒形状の弾性体からなり
前記シート材と摺接する摩擦部材と、該摩擦部材の中空
部に挿入されて該摩擦部材を支持する支持部材とからな
り、 前記支持部材は、前記摩擦部材の軸方向両側に該摩擦部
材の軸方向の移動を規制する径方向のフランジ部を備え
るとともに、いずれか一方の前記フランジ部を有する芯
部材と、他方の前記フランジ部を有し前記芯部材に着脱
可能に取り付けられるフランジ部材と、を有することを
特徴とするシート材給送装置。 - 【請求項2】 前記支持部材は前記摩擦部材が取り付け
られる略円筒形状の円筒部を有し、前記摩擦部材の内径
と該円筒部の外径とがほぼ等しいことを特徴とする請求
項1記載のシート材給送装置。 - 【請求項3】 前記円筒部は周方向に複数の部分円筒部
に分割されており、前記芯部材に設けられて前記円筒部
の一部をなす第1部分円筒部と、前記フランジ部材に設
けられて前記円筒部の他の一部をなす第2部分円筒部と
から構成されることを特徴とする請求項2記載のシート
材給送装置。 - 【請求項4】 前記芯部材側に設けられた前記円筒部の
外径は前記フランジ部材取付側の端部にかけて小さくな
っており、前記端部側の中空内部に前記フランジ部材に
設けられた圧入部を圧入することにより前記円筒部のフ
ランジ部材取付側の端部の外径が拡大され、軸方向にほ
ぼ同一径となることを特徴とする請求項2記載のシート
材給送装置。 - 【請求項5】 前記支持部材は前記摩擦部材が取り付け
られる略円筒形状の円筒部を有し、 前記円筒部の外径が可変であることを特徴とする請求項
1記載のシート材給送装置。 - 【請求項6】 前記円筒部は、周方向に分割され、径方
向の位置決め手段を有する複数の部分円筒部材からな
り、該部分円筒部材の径方向位置を変化させることによ
り前記円筒部の外径を変化させることを特徴とする請求
項5記載のシート材給送装置。 - 【請求項7】 シート材を給送するシート材給送部と、 該シート材給送部から給送されたシート材に画像を形成
する画像形成部とを備えた画像形成装置において、 前記シート材給送部に請求項1乃至6に記載のシート材
給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】 シート状原稿を給送する原稿給送部と、 該原稿給送部から給送された原稿の画像を読み取る画像
読取部と、 該画像読取部で読み取られた画像を記録材上に形成する
画像形成装置において、 前記原稿給送部に請求項1乃至6に記載のシート材給送
装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10391998A JPH11286340A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | シート材給送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10391998A JPH11286340A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | シート材給送装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11286340A true JPH11286340A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14366843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10391998A Withdrawn JPH11286340A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | シート材給送装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11286340A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003089442A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-03-25 | Ricoh Co Ltd | 給紙装置 |
CN103879820A (zh) * | 2012-12-20 | 2014-06-25 | 株式会社Pfu | 输送装置的传送辊 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10391998A patent/JPH11286340A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003089442A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-03-25 | Ricoh Co Ltd | 給紙装置 |
JP4587194B2 (ja) * | 2001-09-20 | 2010-11-24 | 株式会社リコー | 給紙装置 |
CN103879820A (zh) * | 2012-12-20 | 2014-06-25 | 株式会社Pfu | 输送装置的传送辊 |
JP2014122087A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-03 | Pfu Ltd | 搬送装置の給送ローラ |
US9365383B2 (en) | 2012-12-20 | 2016-06-14 | Pfu Limited | Feed roller of conveying device |
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