JP2000203735A - シ―ト材給送装置及びシ―ト材処理装置 - Google Patents

シ―ト材給送装置及びシ―ト材処理装置

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JP2000203735A
JP2000203735A JP11005843A JP584399A JP2000203735A JP 2000203735 A JP2000203735 A JP 2000203735A JP 11005843 A JP11005843 A JP 11005843A JP 584399 A JP584399 A JP 584399A JP 2000203735 A JP2000203735 A JP 2000203735A
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roller
sheet material
feeding
sheet
separation
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JP11005843A
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Shigenao Ishibashi
繁尚 石橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャム処理時等におけるシート材分離/給送
手段の分離部と給送部のオーバラップ量を確実に保証す
ることができ、かつ、部品交換も楽に行えるくし歯分離
方式のシート材給送装置を得る。 【解決手段】 本発明のシート材給送装置400のシー
ト材分離/給送手段402は、ピックアップローラ40
1によって繰り出されたシート材Sを給送する複数のフ
ィードローラ403と、同シート材Sを分離する複数の
分離ローラ404からなる。フィードローラ403と分
離ローラ404はずれた位置に配置されており、フィー
ドローラ403の外周面と分離ローラ404の外周面は
オーバラップしている関係にある。このオーバラップ量
L2は、分離ローラ404の軸406上に回転可能に取
り付けられているコロ407によって設定される。コロ
407の外周面とフィードローラ403の外周面を当接
させるとオーバラップ量L2が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1枚ずつ給送した
シート材に対して所定の処理を行うシート材処理装置に
備えられるシート材給送装置に関する。
【0002】なお、ここで言うシート材処理装置には、
例えば、1枚ずつ給送した記録材(シート材)に対して
画像を形成する画像形成装置(複写機、プリンタ、ファ
クシミリ等)や、1枚ずつ給送した原稿(シート材)の
画像を読み取る原稿画像読取装置等がある。
【0003】
【従来の技術】シート材処理装置には、積載されている
シート材を1枚ずつ給送するためのシート材給送装置が
備えられている。このシート材給送装置には種々の方式
のものがあるが、その中の1つに、積載されているシー
ト材を繰り出すシート材繰り出し手段と、同シート材繰
り出し手段によって繰り出されたシート材を1枚ずつに
分離して給送するシート材分離/給送手段と、を具備し
ているものがある。
【0004】図2に、このようなシート材給送装置を備
えているシート材処理装置の代表例としての画像形成装
置(複写機)の全体的な構成を示す。
【0005】本画像形成装置は、画像形成装置本体10
1の一側部に多量のシート材Sを積載収納した給紙デッ
キ102を備えるほか、画像形成装置本体101内の下
部に所定量のシート材Sを積載収納した複数の給紙カセ
ット103,105を備えている。
【0006】給紙デッキ102、及び給紙カセット10
3,105の設置部位にはそれぞれ、後述するシート材
給送装置200(又は300)が備えられている。
【0007】給紙デッキ102、給紙カセット103,
105内のシート材Sはそれぞれのシート材給送装置2
00(又は300)によって給送されると、まず回転停
止しているレジストローラ対110に送られて、ここで
斜行状態の矯正が行われる。
【0008】次いで、シート材Sは、感光体ドラム11
1上に形成される潜像とのタイミングをとって回転する
レジストローラ対110により、感光体ドラム111と
転写帯電器112との間に送られて、ここで感光体ドラ
ム111上のトナー像が転写される(画像形成)。
【0009】この後、シート材Sは搬送ベルト113に
より定着器(定着ローラ対)115に送られて、ここで
転写されたトナー像をシート材面に定着させるための定
着処理がなされる。
【0010】本画像形成装置はシート材Sへの両面複写
を行う両面複写モードと多重複写を行う多重複写モード
を備えているが、通常複写モードの場合、定着処理後の
シート材Sは外排紙ローラ対117により機外の排紙ト
レイ119上に排紙される。
【0011】また、両面複写モード及び多重複写モード
の場合には、定着処理後のシート材Sは内排紙ローラ対
116及びスイッチバックローラ対127により搬送さ
れ、再給紙パス120及び両面搬送パス126を介して
中間トレイ121上に一時的に積載収納される。
【0012】そして、中間トレイ121上に収納された
シート材Sは再給紙装置130により、再び画像形成の
ためにレジストローラ対110に搬送され、以降片面複
写と同一のプロセスを経て機外に排出される。
【0013】図3に、従来例のシート材給送装置(リタ
ード分離方式)200の構成を示す。
【0014】本シート材給送装置200は、積載されて
いるシート材Sを繰り出すピックアップローラ(シート
材繰り出し手段)201と、同ピックアップローラ20
1により繰り出されたシート材Sを1枚ずつに分離して
給送する分離/給送手段202と、を具備している。
【0015】分離/給送手段202は、シート材Sを画
像形成装置本体内へ給送するフィードローラ206と、
同フィードローラ206に対向配置されてシート材Sの
分離を行うリタードローラ207と、からなる。リター
ドローラ207はピックアップローラ201が1枚のシ
ート材を繰り出した場合には、矢印a方向に回転するフ
ィードローラ206に従動回転してシート材Sを給送す
るが、ピックアップローラ201が複数枚のシート材を
繰り出した場合には、矢印b方向に回転して最上位以外
のシート材を押し戻す。
【0016】分離/給送手段202によって1枚に分離
されて給送されたシート材Sは、搬送ローラ対209に
よって下流へ搬送される。
【0017】ピックアップローラ201によって繰り出
されたシート材Sはガイド210a,210bによって
分離/給送手段202のニップに導かれる。分離/給送
手段202によって給送されたシート材Sはガイド21
1a,211bによって搬送ローラ対209のニップに
導かれる。搬送ローラ対209によって搬送されたシー
ト材Sはガイド212a,212bによって図示しない
レジストローラ対110のニップに導かれる。
【0018】図4に、フィードローラ206及びリター
ドローラ207に駆動を伝える駆動伝達機構213の構
成を示す。
【0019】フィードローラ206の軸215に対し
て、リタードローラ207の軸216とリタードローラ
軸216に連結されたリタードローラ駆動軸217は略
平行になっている。リタードローラ軸216は図示しな
い揺動自在な支持部材に支持されてフィードローラ軸2
15に対して平行に接離可能となっている。また、リタ
ードローラ軸216とリタードローラ駆動軸217の間
にはカップリング219及びトルクリミッタ220が配
置されている。カップリング219はリタードローラ2
07が変位しても、駆動をリタードローラ駆動軸217
からリタードローラ軸216に伝達するためのものであ
る。
【0020】フィードローラ軸215の端部には、図示
しない画像形成装置本体のメインモータから駆動入力ベ
ルト221を介して伝達された駆動力をフィードローラ
軸215に伝達する電磁クラッチ222が設けられてい
る。
【0021】フィードローラ軸215とリタードローラ
駆動軸217との間には、フィードローラ軸215に伝
達された回転駆動力をリタードローラ駆動軸217に伝
達するリタード駆動ベルト223が巻き掛けられてい
る。
【0022】画像形成装置本体のメインモータの回転駆
動力は駆動入力ベルト221を介して、給紙タイミング
に応じてON−OFF制御される電磁クラッチ222の
アマチュア部に設けられたプーリ225に伝達される。
【0023】ここで、電磁クラッチ222のロータ部と
一体に回転するフィードローラ軸215とリタードロー
ラ駆動軸217及びリタードローラ軸216はリタード
駆動ベルト223によって連結されているので、フィー
ドローラ軸215とリタードローラ軸216及びリター
ドローラ駆動軸217は同方向(矢印a方向、b方向)
に回転し、フィードローラ206とリタードローラ20
7は、給紙タイミングON時に同期して回転駆動する。
【0024】通常、リタードローラ207は、フィード
ローラ206とシート材Sとの間の摩擦力によりトルク
リミッタ220が空転して、リタードローラ駆動軸21
7の駆動回転方向(矢印b方向)とは逆方向に回転する
(連れ回り)。また、複数枚のシート材Sが繰り出され
た際は、リタードローラ207とシート材Sとの間の摩
擦力に対して、シート材とシート材の間の摩擦力が小さ
いことからトルクリミッタ220は空転せずにリタード
ローラ207はリタードローラ駆動軸217の回転駆動
方向(矢印a方向)と同方向(矢印b方向)に回転す
る。これにより、複数枚のシート材の中のフィードロー
ラ206側すなわち最上位のシート材とそれ以外のシー
ト材とが分離され、画像形成装置本体内へのシート材の
重送を防止するようになっている。
【0025】本シート材給送装置200において、給紙
条件、分離条件、リタードローラ連れ回り条件は、次式
[数1]、[数2]、[数3]によって満足する。 [数1] N>T/rμBP+(μAPP −μAP)W/μBP [数2] N<T/rμBPP −2μAPP W/μBPP [数3] N<T/rμCP ただし、 μAP:ピックアップローラ201とシート材Sとの間の
摩擦係数 μBP:フィードローラ206とシート材Sとの間の摩擦
係数 μCP:リタードローラ207とシート材Sとの間の摩擦
係数 μAPP :ピックアップローラ201加圧部下のシート材
Sとシート材Sとの間の摩擦係数 μBPP :フィードローラ206とリタードローラ207
のニップ部のシート材Sとシート材Sとの間の摩擦係数 N:リタードローラ207の加圧力 T:トルクリミッタ220の空転トルク r:リタードローラ207の半径 W:ピックアップローラ201の加圧力 とする。
【0026】[数1]は給紙条件を満足する式であり、
[数2]は分離条件を満足する式であり、[数3]はリ
タードローラ連れ回り条件を満足する式である。
【0027】なお、同一材質のシート材を用いれば各ロ
ーラ加圧部の摩擦係数はさほど大きくばらつくことはな
いため、μAPP ≒μBPP =μPPと置き換えて、[数1]
を[数4]に[数2]を[数5]に変えることができ
る。 [数4] N>T/rμBP+(μPP−μAP)W/μBP [数5] N<T/rμPP−2W 図5は、[数3]、[数4]、[数5]の関係を、リタ
ードローラ207の加圧力Nとトルクリミッタ220の
空転トルクTをパラメータとしてグラフ化したものであ
る。
【0028】同図において、斜線部が適正給送領域であ
る。この領域を拡大するためには、各ローラとシート材
との間の摩擦係数μCPを大きくするかピックアップロー
ラ201の加圧力Wを小さくすることが必要となり、ま
た、リタードローラ207の加圧力Nとトルクリミッタ
220の空転トルクTを共に大きくする方向(図中右上
の方向)の条件下に給紙条件を設定した方が適正給送領
域は広くなることが理解できる。ただし、トルクリミッ
タ220の空転トルクTを無制限に大きくするとローラ
駆動における負荷トルクが増大するため、適正給送領域
の上限(図中右上の限界)もある程度の制約を受けるこ
とになる。
【0029】図6に、別の従来例のシート材給送装置
(くし歯分離方式)300の構成を示す。
【0030】本シート材給送装置300は、積載されて
いるシート材Sを繰り出すピックアップローラ(シート
材繰り出し手段)301と、同ピックアップローラ30
1により繰り出されたシート材Sを1枚ずつに分離して
給送する分離/給送手段302と、を具備している。
【0031】分離/給送手段302は、シート材Sを画
像形成装置本体内へ給送するフィードローラ306と、
シート材Sの分離を行う分離ベルト307と、からな
る。分離ベルト307は駆動ローラ308と従動ローラ
309とに巻き掛けられている。
【0032】フィードローラ306と分離ベルト307
は、軸方向に位置がずれていて互いに当接しないように
なっており、かつ、分離ベルト307はフィードローラ
306の半径方向にオーバラップしている。
【0033】フィードローラ306の軸310には矢印
a方向の駆動が伝えられ、駆動ローラ308の軸311
には矢印b方向の駆動が伝えられる。この場合、軸31
1にはトルクリミッタを介さずにダイレクトに駆動が伝
えられる。
【0034】分離ベルト307は、ピックアップローラ
301が1枚のシート材を繰り出した時も複数枚のシー
ト材を繰り出した時も矢印b方向に回転している。
【0035】ここでは、フィードローラ306とシート
材Sとの間の摩擦係数μBP、分離ベルト307とシート
材Sとの間の摩擦係数μCP、フィードローラ306と分
離ベルト307のニップ部のシート材Sとシート材Sの
間の摩擦係数μBPP の関係をμBP>μCP>μBPP に設定
して、シート材Sが1枚の時にはフィードローラ306
の摩擦搬送力が分離ベルト307の摩擦搬送力に打ち勝
ち、シート材Sが複数枚の時には最上位以外のシート材
を分離ベルト307の摩擦搬送力で押し戻すようにして
いる。
【0036】本シート材給送装置300においては、フ
ィードローラ306と分離ベルト307のオーバラップ
量L1の加減により適正な分離搬送条件の設定が可能に
なる。
【0037】くし歯分離方式である本シート材給送装置
300とリタード分離方式である上記シート材給送装置
200とを比較した場合、リタード分離方式が駆動系に
トルクリミッタを必要とするのに対してくし歯分離方式
が駆動系にトルクリミッタを必要としないと言う相違点
があり、この相違点から、くし歯分離方式の駆動系はト
ルクリミッタが存在しない分、構成が繁雑にならず、コ
ストアップもしないと言った有利な点がある。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかし、くし歯分離方
式である上記従来例のシート材給送装置300には次の
ような問題点があった。
【0039】すなわち、ジャム処理性を良好にするた
め、通常はフィードローラ306の支持体と分離ベルト
307の支持体は別体に構成されており、画像形成装置
本体に対して個別に取り付けられている。このことによ
り、上記オーバラップ量L1を保証するためにフィード
ローラ306の支持体と分離ベルト307の支持体を位
置決めする手段の精度保証が重要となる。従来では装置
組立時の位置決め手段を調整式にしているが、ユーザー
がジャム処理等の操作でフィードローラ306、分離ベ
ルト307のいずれかの支持体を開閉し続けた場合、支
持体の変形等により位置決め手段の再現性が乏しくなる
問題があった。
【0040】また、分離ベルト307には巻き掛けのた
めの2つのローラ308,309が必要であるため構成
が複雑であり、装置がコストアップすると共にベルトの
交換性も著しく悪いと言う問題もあった。
【0041】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、ジャム処理時等におけるシート材分離
/給送手段の分離部と給送部のオーバラップ量を確実に
保証することができ、かつ、部品交換も楽に行えるくし
歯分離方式のシート材給送装置を提供することを目的と
する。
【0042】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、重ねて積載されているシート材積載部から
繰り出されたシート材を1枚ずつに分離して給送するく
し歯分離方式のシート材給送装置に係る。
【0043】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、シート材を給送する方向に回転する給送ローラと、
該給送ローラとずれた位置に配置されシート材を一枚づ
つ分離するための分離ローラと、前記給送ローラと前記
分離ローラの半径方向のオーバラップ量を設定するため
のオーバラップ量設定コロを有することを特徴とする。
【0044】ここで、本発明の構成を更に詳しく説明す
る。
【0045】前記オーバラップ量設定コロは前記分離ロ
ーラのローラ軸上に回転可能な状態で取り付けられてお
り、同コロの外周面に前記給送ローラの外周面を当接さ
せることにより、前記給送ローラの外周面と前記分離ロ
ーラとの外周面の半径方向のオーバラップ量を設定す
る。
【0046】前記給送ローラは同軸上に複数あり、前記
分離ローラは同軸上に複数あり、前記各給送ローラと前
記各分離ローラとを互いにずれた位置に配置した。
【0047】前記給送ローラは摩擦力が大きくて耐久経
時変化が少ない材質(例えば、EPDM等の合成ゴム)
にて構成した。
【0048】前記分離ローラは弾性を有する材質(例え
ば、ウレタン、シリコン、スポンジ等)にて構成した。
【0049】前記給送ローラと前記分離ローラの半径方
向のオーバラップ量を0.1mm〜0.5mmに設定し
ている。
【0050】前記給送ローラと前記分離ローラにはそれ
ぞれ個別に駆動制御可能な別の駆動系から駆動を伝え
る。
【0051】本発明のシート材給送装置は、1枚ずつ給
送されたシート材に対して所定の処理を行うシート材処
理装置において、重ねて積載されているシート材を1枚
ずつ分離して給送する手段として用いられる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0053】図1は本発明によるシート材給送装置40
0の構成を示す。
【0054】本シート材給送装置400は、積載されて
いるシート材Sを繰り出すピックアップローラ(シート
材繰り出し手段)401と、同ピックアップローラ40
1により繰り出されたシート材Sを1枚ずつに分離し給
送するシート材分離/給送手段402と、を具備してい
る。
【0055】シート材分離/給送手段402は、シート
材Sを給送するフィードローラ(給送ローラ)403
と、シート材Sの分離を行う分離ローラ404と、から
なる。フィードローラ403と分離ローラ404は、軸
方向に位置がずれていて互いに当接しないようになって
おり、かつ、半径方向にオーバラップしている。
【0056】分離ローラ404の軸406上には、オー
バラップ量設定コロ407が回転可能な状態に取り付け
られており、このコロ407の外周にフィードローラ4
03の外周が当接して、所定のオーバラップ量L2が設
定されている。
【0057】フィードローラ403の軸405には矢印
a方向の駆動が図示しない第1の駆動系から伝えられ、
分離ローラ404の軸406には矢印b方向の駆動が図
示しない第2の駆動系から伝えられる。この場合、軸4
06にはトルクリミッタを介さずにダイレクトに駆動が
伝えられる。なお、第1の駆動系と第2の駆動系は個別
に駆動制御できるようになっている。
【0058】分離ローラ404は、ピックアップローラ
401が1枚のシート材を繰り出した時も複数枚のシー
ト材を繰り出した時も矢印b方向に回転している。
【0059】ここで、フィードローラ403は一般的に
搬送力(摩擦力)が大きく、耐久経時変化が少ないEP
DM材で構成され、分離ローラ404はウレタン、シリ
コンスポンジ等の弾性体で構成されている。これは、フ
ィードローラ403とシート材Sとの間の摩擦係数
μBP、分離ローラ404とシート材Sとの間の摩擦係数
μCP、フィードローラ403と分離ローラ404のニッ
プ部のシート材Sとシート材Sとの間の摩擦係数μBPP
の関係をμBP>μCP>μBPP に設定するための手法であ
り、通紙耐久後の実測値もμBP≒1.2、μCP≒1.
0、μBPP ≒0.5程度で上記の大小関係が逆転しない
ことは実験的にも証明されている。
【0060】本シート材給送装置400においては従来
分離手段に用いていた分離ベルトを分離ローラに置き換
えているが分離ローラ材質をスポンジ弾性体等で構成す
ることにより、分離ベルトと同様に分離時のビビリ現象
をなくすことができる。そして、スポンジ弾性体外周面
の耐久性を向上させるためにウレタン樹脂、RTV系シ
リコンを表層コートすることも装置の信頼性向上策とし
て有効である。
【0061】本実施例によれば、従来分離ベルトで構成
されていた分離手段をリタード分離方式同様のローラで
構成可能になったためにローラの支持機構はリタード分
離方式レベルに簡素化され、交換性は分離ベルトに比べ
て著しく向上すると共に、分離ローラ単体で分離ローラ
外周面とフィードローラ外周面の半径方向のオーバラッ
プ量が規定可能になることから、所望のオーバラップ量
を得るためには分離ローラの部品精度を管理すれば良
い。
【0062】また市場に多種存在するシート材種(紙
種)に対応するためにユーザー毎の個別対応という処置
がなされることが多々あるが、本シート材給送装置40
0においては、オーバラップ量を対応するシート材種に
適切な数値に設定した分離ローラを交換するだけの作業
で対応可能になり、余分な調整工程は一切不要になるた
め市場対応性が非常に高いと言った効果がある。
【0063】また、上述したオーバラップ量の実装値は
実験結果によれば、通常の普通紙(坪量64〜80g/
2 )においてL=0.1mm〜0.5mm程度が最適
という結果が得られている。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のくし歯分
離方式のシート材給送装置によれば、シート材を1枚ず
つに分離して給送するシート材分離/給送手段を、シー
ト材を給送する給送ローラと、シート材を分離する分離
ローラとで構成し、両者のオーバラップ量をコロで設定
するようにしたことにより、ジャム処理時等においてオ
ーバラップ量を確実に保証できる。
【0065】また、分離ローラを用いていることによ
り、部品交換が楽に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシート材給送装置の構成を示す側
面図(図1(a))及び正面図(図1(b))。
【図2】従来例の画像形成装置(複写機)の全体的な構
成を示す断面図。
【図3】従来例のシート材給送装置(リタード分離方
式)の構成を示す断面図。
【図4】図3のシート材給送装置における駆動伝達機構
の構成を示す斜視図。
【図5】図3のシート材給送装置における適正給送領域
を表す図。
【図6】別の従来例のシート材給送装置(くし歯分離方
式)の構成を示す側面図(図6(a))及び正面図(図
6(b))。
【符号の説明】
400 シート材給送装置 403 フィードローラ(給送ローラ) 404 分離ローラ 407 オーバラップ量設定コロ L2 オーバラップ量 S シート材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ねて積載されているシート材積載部か
    ら繰り出されたシート材を1枚ずつに分離して給送する
    くし歯分離方式のシート材給送装置において、 シート材を給送する方向に回転する給送ローラと、該給
    送ローラとずれた位置に配置されシート材を一枚づつ分
    離するための分離ローラと、前記給送ローラと前記分離
    ローラの半径方向のオーバラップ量を設定するためのオ
    ーバラップ量設定コロを有することを特徴とするシート
    材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記オーバラップ量設定コロは前記分離
    ローラのローラ軸上に回転可能な状態で取り付けられて
    おり、同コロの外周面に前記給送ローラの外周面を当接
    させることにより、前記給送ローラの外周面と前記分離
    ローラとの外周面の半径方向のオーバラップ量を設定す
    ることを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記給送ローラは同軸上に複数あり、前
    記分離ローラは同軸上に複数あり、前記各給送ローラと
    前記各分離ローラとを互いにずれた位置に配置したこと
    を特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  4. 【請求項4】 前記給送ローラは摩擦力が大きくて耐久
    経時変化が少ない材質にて構成したことを特徴とする請
    求項1に記載のシート材給送装置。
  5. 【請求項5】 前記給送ローラはEPDM等の合成ゴム
    からなることを特徴とする請求項4に記載のシート材給
    送装置。
  6. 【請求項6】 前記分離ローラは弾性を有する材質にて
    構成したことを特徴とする請求項1に記載のシート材給
    送装置。
  7. 【請求項7】 前記分離ローラはウレタン、シリコン、
    スポンジ等からなることを特徴とする請求項6に記載の
    シート材給送装置。
  8. 【請求項8】 前記給送ローラと前記分離ローラの半径
    方向のオーバラップ量を0.1mm〜0.5mmに設定
    したことを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装
    置。
  9. 【請求項9】 前記給送ローラと前記分離ローラにはそ
    れぞれ個別に駆動制御可能な別の駆動系から駆動を伝え
    ることを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装
    置。
  10. 【請求項10】 1枚ずつ給送されたシート材に対して
    所定の処理を行うシート材処理装置において、 重ねて積載されているシート材を1枚ずつ分離して給送
    する手段として、請求項1ないし9に記載のいずれかの
    シート材給送装置を備えたことを特徴とするシート材処
    理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347959A (ja) * 2001-05-22 2002-12-04 Glory Ltd 紙葉類繰出し装置

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