JPH0891617A - シート搬送用ローラ対及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送用ローラ対及び画像形成装置

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JPH0891617A
JPH0891617A JP6261312A JP26131294A JPH0891617A JP H0891617 A JPH0891617 A JP H0891617A JP 6261312 A JP6261312 A JP 6261312A JP 26131294 A JP26131294 A JP 26131294A JP H0891617 A JPH0891617 A JP H0891617A
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JP
Japan
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roller
pair
metal
rubber
sheet conveying
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JP6261312A
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English (en)
Inventor
Shigenao Ishibashi
繁尚 石橋
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅方向サイズの大きいシート材から幅方向サ
イズの小さいシート材までを安定して搬送できるシート
搬送用ローラ対を得る。 【構成】 金属製ローラ1と所定圧で接触するゴム製ロ
ーラ2における軸線方向の断面形状を、ローラ中央部2
Cの外径D1 を最大として、ローラ端部2A,2Bに向
かうに従って徐々に外径が小さくなる(ローラ端部の外
径D2 )クラウン形状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置に備えられるシート搬送用
ローラ対に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置には、例えばシート材を所定の位置へ搬送す
るための搬送ローラ対や、給送されたシート材の斜行状
態を矯正した後に所定位置へ搬送するためのレジストロ
ーラ対等の種々のシート搬送用ローラ対が画像形成装置
本体内に備えられている。
【0003】図8に、従来の画像形成装置に搬送ローラ
対やレジストローラ対等として備えられているシート搬
送用ローラ対の構成例を示す。
【0004】本シート搬送用ローラ対は、所定位置に位
置固定された円柱状の金属製ローラ(駆動側ローラ)1
と、移動可能に設置されて金属製ローラ1に対して所定
圧で接触する円柱状のゴム製ローラ(従動側ローラ)2
と、ゴム製ローラ2をローラー軸(芯金)3の両端部で
金属製ローラ1側に付勢する付勢ばね(コイルスプリン
グ)4,5と、からなっている。
【0005】金属製ローラ1は、画像形成装置本体に設
置されている左右の支持板6,7に軸受8,9を介して
回転可能に取り付けられている。
【0006】ゴム製ローラ2は、画像形成装置本体に設
置されている左右の支持板(図示せず)の長穴に移動可
能かつ回転可能に取り付けられている。また、このゴム
製ローラ2は、ローラ軸3の両端部にばね座10,11
を介して設置されている付勢ばね4,5により金属製ロ
ーラ1側に付勢され、図9に示すように、金属製ローラ
1に対して所定圧で接触する。
【0007】このように構成されている本シート搬送用
ローラ対においては、金属ローラ1に駆動が伝達される
と、金属ローラ1の回転にゴムローラ2が従動回転する
ようになる。そして、両ローラ1,2のニップに入った
シート材(図示せず)は両ローラ1,2に挟持されて搬
送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
シート搬送用ローラ対においては軸線方向の面圧(接触
圧)がローラ対中央部とローラ対端部で異なるために、
シート材サイズにより搬送力が変わってしまう問題があ
った。
【0009】すなわち、図9に示すように、金属製ロー
ラ1に所定圧で接触しているゴム製ローラ2は、付勢ば
ね4,5に近いローラ端部2A,2Bが実線図示のよう
に圧縮された状態になる。このため、ローラ対の軸線方
向の面圧は図10に示すように、ローラ対中央部aが小
さく、ローラ対端部b,cが大きい面圧分布になる。従
って、従来例のローラ対によってシート材が中央基準で
搬送される場合、ローラ対の軸線方向の略全域(ローラ
対中央部aとローラ対端部b,c)で挟持されて搬送さ
れる幅方向サイズの大きいシート材(例えばA4サイ
ズ、LRTサイズ等)は大きな搬送力で搬送され、ゴム
製ローラ2が圧縮していないローラ対の中央部aのみで
挟持されて搬送される幅方向サイズの小さいシート材
(例えばA5Rサイズ、STM−Rサイズ等)は小さな
搬送力で搬送されるようになり、シート材サイズによっ
て搬送力が異なる。
【0010】ここで、幅方向サイズの大きいシート材の
場合にはローラ対の搬送力が大きく、幅方向サイズの小
さいシート材の場合にはローラ対の搬送力が小さくなる
理由を数式を用いて説明する。
【0011】ゴム製ローラ2によるシート材の搬送力F
は、通常、ローラ表面の摩擦係数をμとし、付勢ばね
4,5によるローラ付勢力(加圧力)をNとしてF=μ
N……式(1) で求められているが、ゴム製ローラ2とシ
ート材の幅方向の接触距離が大きいほどシート材の搬送
力Fは大きくなるため、F=μkN……式(2) で求める
方が現実的である。ただし、kはゴム製ローラ2とシー
ト材の幅方向の接触距離で決まる定数である。
【0012】次に、上記式(2) を踏まえて従来例のロー
ラ対が幅方向サイズの大きいシート材を搬送する場合と
幅方向サイズの小さいシート材を搬送する場合の搬送力
Fを検討する。
【0013】まず、幅方向サイズの大きいシート材の場
合は、ゴム製ローラ2とシート材の幅方向の接触距離が
大きいので定数kは大きく、また、シート材を挟持する
ローラ対端部b,cの面圧、すなわちローラ対付勢力N
は大きい。従って、上記式(2) で求められるローラ対の
搬送力Fは大きい。これに対して、幅方向サイズの小さ
いシート材の場合は、ゴム製ローラ2とシート材の幅方
向の接触距離が小さいので定数kは小さく、また、シー
ト材を挟持するローラ対中央部aの面圧、すなわちロー
ラ対付勢力Nは小さい。従って、上記式(2) で求められ
るローラ対の搬送力Fは小さい。
【0014】このようなことから、従来例のローラ対に
おいて、幅方向サイズの大きいシート材を基準にして搬
送力Fを決定した場合には、幅方向サイズの小さいシー
ト材の搬送力Fはかなり小さくなってしまい、搬送性能
に影響を及ぼすことがあった。また、従来例のローラ対
において、幅方向サイズの小さいシート材を基準にして
搬送力Fを決定するためには、ローラ付勢力Nをかなり
大きくする必要があり、その分ローラ端部2A,2Bの
圧縮量が増大するので、ローラ対の駆動負荷トルクを高
めなければならない。
【0015】なお、幅方向サイズの大きいシート材から
幅方向サイズの小さいシート材に至るまでを搬送性能を
低下させることなく搬送することはすべてのシート搬送
用ローラ対に望まれることであるが、特に、高い搬送精
度が要求されるレジストローラ対においては必要不可欠
な条件になっている。仮にこの条件をレジストローラ対
が満たしていない場合には、斜行、画像伸び、画像縮
み、画像ブレ等が生じ、画像精度に悪影響を及ぼすこと
になる。
【0016】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、幅方向サイズの大きいシート材を基準
にして搬送力を決定しても幅方向サイズの小さいシート
材の搬送力が搬送性能に影響するほど小さくならず、幅
方向サイズの大きいシート材から幅方向サイズの小さい
シート材までを安定して搬送できるシート搬送用ローラ
対を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1、3、4に記載
の各発明は、所定位置に位置固定される金属製ローラ
(1)と、移動可能に設置されて前記金属製ローラ
(1)に対して所定圧で接触するゴム製ローラ(2)
と、前記ゴム製ローラ(2)と前記金属ローラ(1)と
が相互に圧接するように少くとも一方のローラ軸の端部
を付勢する付勢部材(4,5)と、を有しているシート
搬送用ローラ対に係る。
【0018】そして、請求項1に記載の発明は、上記目
的を達成するため、前記ゴム製ローラ(2)における軸
線方向の断面形状を、ローラ中央部(2C)の外径を最
大として、ローラ端部(2A,2B)に向かうに従って
徐々に外径が小さくなるクラウン形状としたことを特徴
とする。
【0019】また、請求項3に記載の発明は、上記目的
を達成するため、前記ゴム製ローラ(2)を、少なくと
も前記金属製ローラ(1)の中央部に位置する中央部配
置分割ローラ(15)と、前記金属製ローラ(1)の端
部に位置する端部配置分割ローラ(16,17)とによ
り構成すると共に、前記中央部配置分割ローラ(15)
の外径(D3 )を大きく、前記端部配置分割ローラ(1
6,17)の外径(D4 )を小さく設定したことを特徴
とする。
【0020】また、請求項4に記載の発明は、上記目的
を達成するために、前記ゴム製ローラ(2)を、少なく
とも前記金属製ローラ(1)の中央部に位置する中央部
配置分割ローラ(18)と、前記金属製ローラ(1)の
端部に位置する端部配置分割ローラ(19,20)とに
より構成すると共に、前記中央部配置分割ローラ(1
8)の摩擦係数μAと前記端部配置分割ローラ(19,
20)の摩擦係数μBとがμA>μBの関係となるよう
に設定したことを特徴とする。
【0021】
【作用】上記構成とした請求項に1記載の発明によれ
ば、付勢部材(4,5)に付勢されて金属製ローラ
(1)に接触するゴム製ローラ(2)は、まず最大径の
ローラ中央部(2C)が金属製ローラ(1)に接触し
て、徐々に最小径のローラ端部(2A,2B)に向かっ
て外径の大きい部分から金属製ローラ(1)に接触して
行く。従って、金属製ローラ(1)に接触したゴム製ロ
ーラ(2)はローラ中央部(2C)に向かうに従って圧
縮量が大きくなっており、ローラ対中央部(a)の面圧
はローラ対端部(b,c)の面圧よりも大きい。
【0022】これにより、幅方向サイズの大きいシート
材を基準にして搬送力Fを決定しても、幅方向サイズの
小さいシート材の搬送力Fは搬送性能に影響を及ぼさな
い大きさとなる。
【0023】また、上記構成とした請求項3に記載の発
明によれば、付勢部材(4,5)に付勢されて金属製ロ
ーラ(1)に接触するゴム製ローラ(2)は、まず外径
の大きい中央部配置分割ローラ(15)が金属製ローラ
(1)に接触し続いて外径の小さい端部配置分割ローラ
(16,17)が金属製ローラ(1)に接触する。従っ
て、金属製ローラ(1)に接触したゴム製ローラ(2)
は端部配置分割ローラ(16,17)よりも中央部配置
分割ローラ(15)の方が圧縮量が大きくなっており、
ローラ対中央部(a)の面圧はローラ対端部(b,c)
の面圧よりも大きい。
【0024】これにより、幅方向サイズの大きいシート
材を基準にして搬送力Fを決定しても、幅方向サイズの
小さいシート材の搬送力Fは搬送性能に影響を及ぼさな
い大きさとなる。
【0025】また、上記構成とした請求項4に記載の発
明によれば、付勢部材(4,5)に付勢されたゴム製ロ
ーラ(2)は、摩擦係数μの大きい中央部配置分割ロー
ラ(18)と摩擦係数μの小さい端部配置分割ローラ
(19,20)が金属製ローラ(1)に接触する。
【0026】これにより、幅方向サイズの大きいシート
材を基準にして搬送力Fを決定しても、幅方向サイズの
小さいシート材の搬送力Fはローラ付勢力Nが小さくて
も摩擦係数μが大きいので、搬送性能に影響を及ぼさな
い大きさとなる。
【0027】なお、上記カッコ内の符号は図面を参照す
るためのものであって、本発明の構成を何等限定するも
のではない。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 〈実施例1〉図1は本発明の実施例1に係るシート搬送
用ローラ対の構成を示す。
【0029】なお、本シート搬送用ローラ対を説明する
に当たり、上記従来例のシート搬送用ローラ対と同一の
部材等には同一符号を付すと共に、構成的かつ機能的に
変わらないものについては、その説明を省略する。後述
の実施例2、3の各シート搬送用ローラ対についても同
様とする。
【0030】本シート搬送用ローラ対においては、ゴム
製ローラ2における軸線方向の断面形状を、ローラ中央
部2Cの外径D1 を最大として、ローラ端部2A,2B
に向かうに従って徐々に外径が小さくなる(ローラ端部
の外径D2 )クラウン形状としている。
【0031】このように構成されているゴム製ローラ2
は付勢ばね4,5によって金属製ローラ1側に付勢され
ると、まず最大径のローラ中央部2Cが金属製ローラ1
に接触して行く。このようにしてゴム製ローラ2が金属
製ローラ1に接触した状態を図2に示す。
【0032】図2に示すように、金属製ローラ1に接触
しているゴム製ローラ2はローラ中央部2Cに向かうに
従って圧縮量が大きくなっている。
【0033】このようにゴム製ローラ2の圧縮量が変化
していることにより、本シート搬送用ローラ対の軸線方
向の面圧分布状態は図3に示すようになる。すなわち、
ゴム製ローラ2の圧縮量が大きいローラ対中央部aでは
面圧が大きく、ゴム製ローラ2の圧縮量が小さいローラ
対端部b,cでは面圧が小さくなる。付勢ばね4,5に
よる付勢力を同じに設定した従来例のシート搬送用ロー
ラ対の面圧分布状態に比べると、ローラ対中央部aでの
面圧が著しく高められる。
【0034】なお、ゴム製ローラ2のローラ中央部2C
の外径D1 とローラ端部2A,2Bの外径D2 の大きさ
は、使用するゴム材料の硬度及びローラ軸(芯金)3の
剛性で変化する加圧時の圧縮量を考慮して適切な大きさ
に設定すればよい。 〈実施例2〉図4は本発明の実施例2に係るシート搬送
用ローラ対の構成を示す。
【0035】本シート搬送用ローラ対においては、ゴム
製ローラ2を、金属製ローラ1の中央部に位置する長尺
の中央部配置分割ローラ15と、金属製ローラ1の左右
の端部に位置する短尺の端部配置分割ローラ16,17
とによって構成している。そして、中央部配置分割ロー
ラ15の外径D3 を大きく、端部配置分割ローラ16,
17の外径D4 を小さく設定している。
【0036】このように構成されているゴム製ローラ2
は付勢ばね4,5によって金属製ローラ1側に付勢され
ると、まず外径の大きい中央部配置分割ローラ15が金
属製ローラ1に接触し続いて外径の小さい端部配置分割
ローラ16,17が金属ローラ1に接触する。図4はこ
のようにしてゴム製ローラ2が金属製ローラ1に接触し
た状態を示す。
【0037】金属製ローラ1に接触しているゴム製ロー
ラ2は、中央部配置分割ローラ15の圧縮量が大きく、
端部配置分割ローラ16,17の圧縮量が小さくなって
いる。そして、このように中央部配置分割ローラ15と
端部配置分割ローラ16,17とで圧縮量が異なること
により、本シート搬送用ローラ対の軸線方向の面圧分布
状態は図5に示すようになる。すなわち、圧縮量の大き
い中央部配置分割ローラ15が位置するローラ対中央部
aでは面圧が大きく、圧縮量が小さい端部配置分割ロー
ラ16,17が位置するローラ対端部b,cでは面圧が
小さくなる。付勢ばね4,5による付勢力を同じに設定
した従来例のシート搬送用ローラ対の面圧分布状態に比
べると、ローラ対中央部aでの面圧が著しく高められ
る。
【0038】なお、中央部配置分割ローラ15の外径D
3 と端部配置分割ローラ16,17の外径D4 の大きさ
は、使用するゴム材料の硬度及びローラ軸(芯金)3の
剛性で変化する加圧時の圧縮量を考慮して適切な大きさ
に設定すればよい。
【0039】また、本実施例においては、ゴム製ローラ
2を3個の分割ローラ15,16,17によって構成し
たが、分割ローラの数はこれに限らない。
【0040】また、本実施例のゴム製ローラ2のように
複数の分割ローラ15,16,17によって構成されて
いる場合には、成形後の分割ローラを芯金に圧入するチ
ュービング加工が可能になる上、分割ローラの外形形状
がストレート形状で成形加工が容易になるため、加工コ
ストを低減できる。 〈実施例3〉図6は、本発明の実施例3に係るシート搬
送用ローラ対の構成を示す。
【0041】本シート搬送用ローラ対においては、ゴム
製ローラ2を、金属製ローラ1の中央部に位置する長尺
の中央部配置分割ローラ18と、金属製ローラ1の左右
の端部に位置する端尺の端部配置分割ローラ19,20
とによって構成している。そして、中央部配置分割ロー
ラ18の摩擦係数μAと端部配置分割ローラ19,20
の摩擦係数μBとがμA>μBの関係となるように設定
している。
【0042】本シート搬送用ローラ対の場合、付勢ばね
4,5によって付勢されたゴム製ローラ2が図示のよう
に金属製ローラ1に接触すると、端部配置分割ローラ1
9,20が圧縮するので、従来例のシート搬送用ローラ
対の場合と略々同じ状態の面圧分布になるが、幅方向サ
イズの小さいシート材を搬送するローラ対中央部はロー
ラ付勢力Fが小さくても中央部配置分割ローラ18の摩
擦係数μが大きいため搬送力Fが大きくなる。
【0043】本実施例においては、例えば中央部配置分
割ローラ18を硬度の小さいゴム材料(摩擦係数が大き
い)で構成し、端部配置分割ローラ19,20を硬度の
大きいゴム材料(摩擦係数が小さい)で構成すれば、μ
A>μBの関係が得られる。また、中央部配置分割ロー
ラ18に表層にセラミックス粉末が配合されているロー
ラを用い、端部配置分割ローラに表層にセラミックス粉
末が配合されていないローラを用いても、μA>μBの
関係を得ることが可能である。
【0044】なお、本実施例の構成と上記実施例2の構
成を組合わせた場合には、搬送性能をより向上させるこ
とができる。
【0045】図9に、本発明のシート搬送用ローラ対を
使用している画像形成装置(複写機)の全体構成例を示
す。
【0046】本画像形成装置は、画像形成装置本体10
1の一側部に多量のシート材Sを積載収納した給紙デッ
キ102を備えるほか、画像形成装置本体101内の下
部に所定量のシート材Sを積載収納した複数の給紙カセ
ット103,105を備えている。
【0047】そして、シート材Sを給紙するための給紙
部としての給紙デッキ102、及び各給紙カセット10
3,105の設置部位にはそれぞれ、リタード分離方式
の給紙装置106,107,109が備えられている。
【0048】給紙デッキ102、給紙カセット103,
105内のシート材Sはそれぞれの給紙装置106、1
07、109によって給紙されると、まず回転停止して
いるレジストローラ対110に送られて、ここで斜行状
態の矯正が行われる。
【0049】次いで、シート材Sは、感光体ドラム11
1上に形成される潜像とのタイミングをとって回転を開
始するレジストローラ対110により、感光体ドラム1
11と転写帯電器112との間に送られて、ここで感光
体ドラム111上のトナー像が転写される(画像形
成)。
【0050】この後、シート材Sは搬送ベルト113に
より定着器(定着ローラ対)115に送られて、ここで
転写されたトナー像をシート面に定着させるための定着
処理がなされる。
【0051】本シート搬送はシート材Sへの両面複写を
行う両面複写モードと多重複写を行う多重複写モードを
備えているが、通常複写モードの場合、定着処理後のシ
ート材Sは内排紙ローラ対116及び外排紙ローラ対1
17により機外の排紙トレイ119上に排紙される。
【0052】また、両面複写モード及び多重複写モード
の場合には、内排紙ローラ対116またはスイッチバッ
クローラ対127により再給紙パス120及び両面搬送
パス126を介して中間トレイ121上に一時的に積載
収納される。
【0053】そして、中間トレイ121上に積載収納さ
れたシート材Sは再給紙装置130により再び画像形成
のためにレジストローラ対110へ搬送され、以後片面
複写の場合と同一のプロセスを経て機外の排紙トレイ1
19上に排出される。
【0054】本シート搬送においいては、例えば搬送ロ
ーラ対131やレジストローラ対110等に本発明のシ
ート搬送用ローラ対を使用している。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート搬
送用ローラ対においては、幅方向サイズの大きいシート
材を基準にして搬送力を決定しても、幅方向サイズの小
さいシート材の搬送力が搬送性能に影響するほど小さく
ならないようにしたので、幅方向サイズの大きいシート
材から幅方向サイズの小さいシート材までを安定して搬
送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るシート搬送用ローラ対
の構成を示す正面図。
【図2】同シート搬送用ローラ対において、ゴム製ロー
ラが金属製ローラに所定圧で接触している状態を示す正
面図。
【図3】同シート搬送用ローラ対において、ゴム製ロー
ラが金属製ローラに所定圧で接触した時の軸線方向にお
ける面圧分布状態を示す線図。
【図4】本発明の実施例2に係るシート搬送用ローラ対
の構成、及びゴム製ローラが金属製ローラに所定圧で接
触している状態を示す正面図。
【図5】同シート搬送用ローラ対において、ゴム製ロー
ラがが金属製ローラに所定圧で接触した時の軸線方向に
おける面圧分布状態を示す線図。
【図6】本発明の実施例3に係るシート搬送用ローラ対
の構成、及びゴム製ローラが金属製ローラに所定圧で接
触している状態を示す正面図。
【図7】本発明のシート搬送用ローラ対を備えたシート
搬送(複写機)の全体構成例を示す縦断側面図。
【図8】従来例のシート搬送用ローラ対の構成を示す正
面図。
【図9】同シート搬送用ローラ対において、ゴム製ロー
ラが金属製ローラに所定圧で接触している状態を示す正
面図。
【図10】同シート搬送用ローラ対において、ゴム製ロ
ーラが金属製ローラに所定圧で接触した時の軸線方向に
おける面圧分布状態を示す線図。
【符号の説明】
1 金属製ローラ 2 ゴム製ローラ 2A,2B ローラ端部 2C ローラ中央部 3 ローラ軸 4,5 付勢ばね(付勢部材) 15,18 中央部配置分割ローラ 16,17,19,20 端部配置分割ローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に位置固定される金属製ローラ
    と、移動可能に設置されて前記金属製ローラに対して所
    定圧で接触するゴム製ローラと、前記ゴム製ローラと前
    記金属ローラとが相互に圧接するように少くとも一方の
    ローラ軸の端部を付勢する付勢部材と、を有しているシ
    ート搬送用ローラ対において、 前記ゴム製ローラにおける軸線方向の断面形状を、ロー
    ラ中央部の外径を最大として、ローラ端部に向かうに従
    って徐々に外径が小さくなる形状としたことを特徴とす
    るシート搬送用ローラ対。
  2. 【請求項2】 前記ゴム製ローラにおける軸線方向の断
    面形状はクラウン形状をなしていることを特徴とする請
    求項1記載のシート搬送用ローラ対。
  3. 【請求項3】 所定位置に位置固定される金属製ローラ
    と、移動可能に設置されて前記金属製ローラに対して所
    定圧で接触するゴム製ローラと、前記ゴム製ローラをロ
    ーラ軸の両端部で前記金属ローラ側に付勢する付勢部材
    と、を有しているシート搬送用ローラ対において、 前記ゴム製ローラを、少なくとも前記金属製ローラの中
    央部に位置する中央部配置分割ローラと、前記金属製ロ
    ーラの端部に位置する端部配置分割ローラとにより構成
    すると共に、前記中央部配置分割ローラの外径を大き
    く、前記端部配置分割ローラの外径を小さく設定したこ
    とを特徴とするシート搬送用ローラ対。
  4. 【請求項4】 所定位置に位置固定される金属製ローラ
    と、移動可能に設置されて前記金属製ローラに対して所
    定圧で接触するゴム製ローラと、前記ゴム製ローラをロ
    ーラ軸の両端部で前記金属ローラ側に付勢する付勢部材
    と、を有しているシート搬送用ローラ対において、 前記ゴム製ローラを、少なくとも前記金属製ローラの中
    央部に位置する中央部配置分割ローラと、前記金属製ロ
    ーラの端部に位置する端部配置分割ローラとにより構成
    すると共に、前記中央部配置分割ローラの摩擦係数μA
    と前記端部配置分割ローラの摩擦係数μBとがμA>μ
    Bの関係となるように設定したことを特徴とするシート
    搬送用ローラ対。
  5. 【請求項5】 前記中央部配置分割ローラには硬度の小
    さいゴム材を用い、前記端部配置分割ローラには硬度の
    大きいゴム材を用いたことを特徴とする請求項4記載の
    シート搬送用ローラ対。
  6. 【請求項6】 前記中央部配置分割ローラのローラ表層
    部には、前記端部配置分割ローラよりも摩擦係数を大き
    くするためのセラミックス粉末が配合されていることを
    特徴とする請求項4記載のシート搬送用ローラ対。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6に記載のシート搬送用
    ローラ対を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP6261312A 1994-09-29 1994-09-29 シート搬送用ローラ対及び画像形成装置 Pending JPH0891617A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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