JP2012111567A - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートあるいはシート束を折り手段へ押し込む際のシートの位置ズレを軽減し、折り目の形成位置を安定させること。
【解決手段】搬送されてきたシート5を収容する積載通紙路6と、前記積載通紙路6に収容されたシート5の搬送方向端部を支持して位置決めをする、シート搬送方向に移動可能な突き当て部材7と、ニップ部でシート5を挟持してシートの搬送方向に直交する幅方向に折り目を形成する折りローラ11と、前記積載通紙路6に収容され前記突き当て部材7に支持されたシート5を把持してシート5を前記折りローラ11のニップ部に送る把持手段8,10と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートあるいはシート束を折り手段によって折り処理を施すシート処理装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来から複写機、印刷機等の画像形成装置で画像形成されたシートあるいはシート束を折り手段によって折り処理を施すシート処理装置が提案されている。例えば、搬送路に収められたシートあるいはシート束を二つ折りにする折り処理部を備えたシート処理装置(特許文献1参照)が知られている。このシート処理装置における折り処理部は、互いにニップしながら回転する一対の折りローラ(折り手段)と、シートあるいはシート束の折り目形成部を折りローラのニップ部分に押し込む突き板とにより構成されている。この従来のシート処理装置では、突き板でシートあるいはシート束の折り目形成部を突くことで、折りローラのニップ部までシートあるいはシート束を押し込んでいる。ニップ部に押し込まれたシートあるいはシート束は、折りローラにより挟持して搬送され、二つ折りにされる。
特開2004−99199号公報
しかしながら、上記従来のシート処理装置では、突き板でシートあるいはシート束を突いてから折りローラに押し込まれるまでの間、シートあるいはシート束を拘束するものが無い。そのため、突き動作の間に、突き板とシートの間、あるいはシート束のシート同士の間でシートの位置ズレが起こるおそれがある。この位置ズレが起こると、突き板により折りローラのニップ部へ押し込まれるシートあるいはシート束の位置が変化し、結果として折り目が形成される位置が安定しないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、シートあるいはシート束を折り手段へ押し込む際のシートの位置ズレを軽減し、折り目の形成位置を安定させることが可能なシート処理装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は、シートに折り処理を施すシート処理装置であって、搬送されてきたシートを収容する収容部と、前記収容部に収容されたシートの搬送方向端部を支持して位置決めをする、シート搬送方向に移動可能な支持部材と、ニップ部でシートを挟持してシートの搬送方向に直交する幅方向に折り目を形成する折り手段と、前記収容部に収容され前記支持部材に支持されたシートを把持してシートを前記折り手段のニップ部に送る把持手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、収容部に収容されたシートを把持手段によって把持した状態で折り手段へ搬送するため、その搬送時のシートの位置ズレを軽減し、折り目の形成位置を安定化させることが可能となる。
画像形成装置とシート処理装置からなる画像形成システムの模式構成図 第1実施形態に係るシート処理装置における折り処理部の要部斜視図 第1実施形態に係るシート処理装置における折り処理部の動作を示す模式断面図 第2実施形態に係るシート処理装置における折り処理部の(a)要部斜視図と(b)上視図 第2実施形態に係るシート処理装置における折り処理部の動作を示す模式断面図 第3実施形態に係るシート処理装置における折り処理部の要部斜視図と(b)上視図 第3実施形態に係るシート処理装置における折り処理部の動作を示す模式断面図 シート処理装置の制御を行うコントローラの構成を示すブロック図 シート処理装置の動作の流れを示すフローチャート図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
まず図1を用いて、シート処理装置の全体構成について説明する。なお、図1は画像形成装置とシート処理装置とからなる画像形成システムの模式構成図であるが、ここでは画像形成装置の構成については説明を省略する。図1に示すように、シート処理装置1は、画像形成装置600で画像を形成されたシートを受入口3から搬入し、折り処理部4にてシート(あるいはシート束)に折り処理を行う。
図8はシート処理装置の制御部の一例を示すブロック図である。シート処理装置制御部100はシート処理装置1に搭載され、画像形成装置600の制御部300と情報を交換することによってシート処理装置1の駆動制御を行う。また、シート処理装置制御部100はCPU101、ROM102、RAM103を持ち、ROM102内部の制御プログラムにより各駆動部200,202,203,204の駆動やセンサ201を制御する。RAM103は、制御データの一時保存や制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
図9はシート処理装置における折り処理部の動作の流れを示すフローチャートである。この折り処理部の動作の流れについては、各実施形態に係る折り処理部の構成とともに後で詳しく説明する。以下に説明する各実施形態は、全て上述した構成を有する。
〔第1実施形態〕
次に図1〜図3を用いてシート処理装置における折り処理部の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
図1において、600は画像形成装置、602は画像形成装置本体(以下、装置本体という)、650は装置本体602の上部に設けられた原稿読み取り部(イメージリーダ)、651は複数の原稿を自動的に読み取るための原稿搬送装置である。
装置本体602は、画像形成するための通常のシートSを積載する給紙カセット909a,909b、電子写真プロセスを用いてシート上にトナー画像を形成する画像形成部603、シートに形成されたトナー画像を定着させる定着部904等を備えている。また、装置本体602の上面にはユーザが装置本体602に対して各種入力/設定を行うため操作部601が、また装置本体602の側方には、シート処理装置1が接続されている。なお、300(図8)は装置本体602の制御を司る制御部である。
そして、このような画像形成装置600において、不図示の原稿の画像をシートに形成する際には、まず原稿搬送装置651により搬送された原稿の画像を、原稿読み取り部650に設けられたイメージセンサ650aにより読み取る。この後、読み取られたデジタルデータを露光手段604に入力し、露光手段604は、このデジタルデータに応じた光を画像形成部603に設けられた感光体ドラム914(914a〜914d)に照射する。このように光が照射されると、感光体ドラム表面に静電潜像が形成され、この静電潜像を現像することにより、感光体ドラム表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナー画像が形成される。
次に、この4色のトナー画像を給紙カセット909a,909bから給送されたシート上に転写し、この後、シート上に転写されたトナー像を、定着部904により永久定着する。なお、このようにトナー画像を定着した後、シートの片面に画像を形成するモードであれば、そのまま、シートを排出ローラ対907からシート処理装置1に排出する。
また、シートの両面に画像を形成するモードであれば、シートを定着部904から反転ローラ905に受け渡しし、この後、所定のタイミングで反転ローラ905を反転させ、シートを両面搬送ローラ906a〜906fの方向へ搬送する。そして、この後、再度、シートを画像形成部603に搬送し、裏面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を転写する。なお、このように裏面に4色のトナー像が転写されたシートは、再度定着部904に搬送されてトナー画像が定着され、この後、排出ローラ対907から排出され、装置本体602の側部に接続されたシート処理装置1に搬送される。
シート処理装置1における折り処理部4は、シートを積載する積載通紙路6、シートの位置決めを行う突き当て部材7、シートを把持する把持部材8と押し当て部材10、押し当て部材の回転軸となる軸9、シートを折る折りローラ11で構成されている。
積載通紙路6は、搬送されてきたシートを収容する収容部である。突き当て部材7は、前記積載通紙路6に収容されたシート(あるいはシート束)の搬送方向端部を支持して位置決めをする支持部材である。この突き当て部材7は、シートのサイズ(搬送方向の長さ)に応じて、その折り目の形成位置を把持手段の位置に合わせるために、シート搬送方向に移動可能に設けられている。折りローラ11は、ニップ部でシートを挟持してシートの搬送方向に直交する幅方向に折り目を形成する折り手段である。把持部材8と押し当て部材10は、前記積載通紙路6に収容され前記突き当て部材7に支持されたシートを把持してシートを前記折りローラ11のニップ部に送る把持手段である。この把持手段は、折りローラ11に向かってシートを押圧する押し当て部材10と、押し当て部材10に押圧されたシートを受け止めつつ折りローラ11に向かって移動する把持部材8と、によりシートを把持する。
次に図2、図3、図8及び図9を用いて、シート処理装置の動作について、シートの受け入れ・積載、把持、搬送、折りの順で説明する。図2はシート処理装置における折り処理部の要部斜視図である。図3はシート処理装置における折り処理部の動作を示す模式断面図である。
シート処理装置においてシートの受け入れ・積載動作は、図1において、画像形成装置600から折り処理の信号が入力されると、シート処理装置制御部100が搬送ローラ駆動部200を駆動する。これにより、受入口3から搬入されたシートは搬送ローラによって図3(a)に示すように折り処理部4に送り込まれる。折り処理部4に送り込まれたシート5は、積載通紙路6に収容されると共に、積載枚数をシート積載枚数検知センサ201によってカウントされる(F2)。積載通紙路6には搬送方向先端に位置決めのための突き当て部材7があり、シート5の搬送方向先端部はこの突き当て部材7に突き当たることで位置決めおよび整合が行われる。シートの折り目の形成位置は、シート処理装置制御部100が突き当て部材駆動部202を駆動して、画像形成装置600の操作部601から入力されたシートサイズ、折り位置に合わせて突き当て部材7を搬送方向に移動させる(F1)。
次にシートの把持動作は、所定の枚数のシートを積載通紙路6に積載収容した後(F3)、シート処理装置制御部100が把持手段駆動部203を駆動して、把持部材8と押し当て部材10によりシート5を把持する(F4)。把持部材8は、シートの搬送方向に直交する幅方向の全域にわたって設けられている。把持部材8は、ガイドG1に沿って折りローラ11のニップに向かって積載通紙路6を遮るように移動する。押し当て部材10は、積載通紙路6を介して把持部材8の対向位置に設けられており、軸9を中心に把持部材8の移動方向に回動可能に設けられている。押し当て部材10は、櫛歯型に設けられ、バネ等の付勢部材によりシート5を把持部材8に押し当てる方向に付勢されている。押し当て部材10は、積載通紙路6へのシートの収容を妨げないように、ストッパ(不図示)により図3(a)に示す位置で規制されており、搬送路の一部として機能している。そして、図3(b)に示すように、把持部材8をガイドG1に沿って折りローラ11のニップに向かって移動することで、押し当て部材10が把持部材8にシート5を押し当てて、シートを把持する。更に把持部材8が同方向に移動しても、押し当て部材10は把持部材8にシート5を押し当てつつ軸9を中心に回動する。このようにして、折りローラ11への搬送時に、積載通紙路6に収容されたシートを把持して拘束する。
前述したようにシートを把持する把持部材8と押し当て部材10において、シート5との接触部の素材と形状は、以下の条件によって選定される。押し当て部材10とシート5との摩擦力が、把持部材8とシート5との摩擦力、シート同士の摩擦力に対し、小さくなる関係を有することが条件である。以上の条件を用いることで、前述したシートの把持時、および後述するシートの搬送時に、シートの位置ズレを防止することができる。前述の条件を満たす具体的な構成としては、例えば、把持部材8の構成は従来の突き板の先端に前記の条件を有する部材を取り付けたものでもよい。あるいは、後述する第2実施形態と同様な回転体に、シートサイズにあわせて搬送方向に直交する方向に回転軸を移動させる機構を加えたものでもよい。また図3では押し当て部材10は上下方向に配置されているがどちらか一方だけでもよい。
次にシートの搬送動作は、把持部材8と押し当て部材10の間でシートを把持したまま、把持部材8は更にガイドG1に沿って移動し、下流の折りローラ11の方向にシート5を搬送する(F5)。図3(c)に示すように、押し当て部材10は折りローラ11のニップ部までの長さを持ち、シートが折りローラ11に突き当たり、折りローラ11の搬送力を受けるまで把持部材8とともにシートを把持している。把持部材8はシート5が折りローラ11の搬送力によって搬送され始めた後、ガイドGに沿ってシート搬送経路を逆行し、図3(d)に示すように初期位置(所定位置)に戻る。この折りローラ11までの搬送時に把持部材8によってシートを把持したまま搬送することで、シートの位置ズレを防止し、折り目の形成位置を安定化させることができる。
そして、シートの折り動作は、把持部材8と押し当て部材10により搬送されたシート5は、折りローラ駆動部204により駆動される折りローラ11の回転によってシート搬送方向に直交する幅方向に折り目を形成される(F6)。ここでは、折りローラ11は、図2に示すように、把持部材8と同様に、シートの搬送方向に直交する幅方向の全域にわたって設けられている。この折りローラ11によって折り目を形成されたシートは、折りローラ11の回転によって搬送され、シート処理装置外に排出される(F7)。
上述したように、積載通紙路6に収容されたシート5を把持部材8と押し当て部材10によって把持した状態で折りローラ11のニップ部へ搬送するため、その搬送時のシートの位置ズレを軽減し、折り目の形成位置を安定化させることができる。
また、積載通紙路にシートを積載収容し、多数枚のシートからなるシート束に折り処理を施す場合にも、上述した構成を用いることができる。
また、把持手段は、折りローラ11に向かって移動する把持部材8に、押し当て部材10がシートを押し当てることでシートを把持できるので、簡易な構成で上記効果が得られる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態では二対の折りローラを用いることで、第1実施形態と比べ、更に折り目の形成位置を安定させている。
図4(a)は第2実施形態に係るシート処理装置の斜視図、図4(b)は図4(a)の矢印A方向の矢視図である。図5は第2実施形態に係るシート処理装置における折り処理部の動作を示す模式断面図である。
第2実施形態に係る折り処理部4は、把持手段が、シートを把持する把持部材12a,12bと押し当て部材14a,14b、押し当て部材の回転軸となる軸13a,13b、把持部材の回転軸となる軸S1,S2で構成されている。また折り手段が、シートを折る第一折りローラ15、第二折りローラ17で構成されている。更に、矯正通紙路16を有している。その他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため、ここでは省略する。
折りローラ15,17は、ニップ部でシートを挟持してシートの搬送方向に直交する幅方向に折り目を形成する折り手段である。第一折りローラ15は、前記把持手段の移動領域外で、シートの幅方向の中央部に折り目を形成する第一の折り部材である。第二折りローラ17は、前記第一折りローラ15で折り目を形成したシートの幅方向の全域に折り目を形成する第二の折り部材である。把持部材12a,12bと押し当て部材14a,14bは、積載通紙路6に収容され突き当て部材7に支持されたシートの折り目を形成する位置を把持して積載通紙路6を遮るようにシート5を折りローラ15のニップ部に送る把持手段である。把持部材12a,12bは、シートの幅方向の両側に設けられ、それぞれ軸S1,S2を中心に回転可能に設けられている。把持部材12a,12bは、第一折りローラ15に向けて回転運動をすることでシート5を第一折りローラ15のニップ部へ搬送する。更に把持部材12a,12bは、ニップ部への搬送後は同方向に回転を続けることでシートの搬送経路上から退避し、所定位置に戻る。押し当て部材14a,14bは、シートの幅方向において第一折りローラ15と重ならないように、シートの幅方向の両側に設けられている(図4(b)参照)。押し当て部材14a,14bは、積載通紙路6を介して把持部材12a,12bの対向位置に設けられており、軸13a,13bを中心に把持部材12a,12bの移動方向に回動可能に設けられている。押し当て部材14a,14bは、櫛歯型に設けられ、バネ等の付勢部材によりシート5を把持部材12a,12bに押し当てる方向に付勢されている。押し当て部材14a,14bは、積載通紙路6へのシートの収容を妨げないように、ストッパ(不図示)により図5(a)に示す位置で規制されており、搬送路の一部として機能している。矯正通紙路16は、シートの厚さ方向の幅が上流側より下流側の方が狭い形状の搬送路であり、第一折りローラ15と第二折りローラ17の間に設けられている。
次に図4、図5、図8及び図9を用いて、シート処理装置の動作について、シートの受け入れ・積載、把持、搬送、折りの順で説明する。
図5おいて、シートの受け入れ・積載動作(図5(a)参照)は、第1実施形態と同様に行われるため、ここでは説明を省略する。
次にシートの把持動作は、所定の枚数のシート5を積載通紙路6上に積載した後(F3)、シート処理装置制御部100が把持手段駆動部203を駆動して、把持部材12a,12bと押し当て部材14a,14bによりシートを把持する(F4)。詳しくは、図5(b)に示すように、把持手段駆動部203により把持部材12a,12bは軸S1,S2を中心に第一折りローラ15のニップ部に向かって積載通紙路6を遮るように回転する。これにより、積載通紙路6を介して各把持部材12a,12bに対向する押し当て部材14a,14bが把持部材12a,12bにシート5を押し当てて、シートを把持する。更に把持部材12a,12bが同方向に回転しても、押し当て部材14a,14bは把持部材12a,12bにシート5を押し当てつつ軸13a,13bを中心に回動する。このようにして、折りローラへの搬送時に、積載通紙路6に収容されたシートを把持して拘束する。
前述したようにシートを把持する把持部材12a,12bと押し当て部材14a,14bにおいて、シート5との接触部の素材と形状は、前述した実施形態と同様の条件によって選定される。すなわち、押し当て部材14a,14bとシート5との摩擦力が、把持部材12a,12bとシート5との摩擦力、シート同士の摩擦力に対し、小さくなる関係を有することが条件である。以上の条件を用いることで、前述したシートの把持時、および後述するシートの搬送時に、シートの位置ズレを防止することができる。
次にシートの搬送動作は、図5(b)、図5(c)に示すように把持部材12a,12bと押し当て部材14a,114bの間でシート5を把持したまま、把持部材12a,12bは更に回転し、シート5を第一折りローラ15に向かって搬送する(F5)。把持部材12a,12bは第一折りローラ15にシート5を狭持させた後、そのまま同じ方向に回転を続け、シート5の搬送経路上から退避する。このとき第一折りローラ15をシート5の搬送方向に直交する幅方向の長さよりも短くすることで、回転する把持部材12a,12bは第一折りローラ15のニップ部、あるいはニップ部より下流までシートを把持・拘束することが可能となる。これにより、折りローラのニップ部までの搬送によるシートの位置ズレをさらに軽減できる。把持部材12a,12bはシート5を第一折りローラ15に搬送した後、回転運動により即座に搬送経路上から退避し、所定位置(初期位置)に戻る。そのため、シートを挟持搬送した後は、次のシートを挟持搬送するまで積載通紙路6を遮らない。これにより、図5(d)に示すように把持部材12a,12bが所定位置に戻るのを待たなくても、次のシート5を積載通紙路6に搬送でき、並列処理が可能である。
そして、シートの折り動作は、把持部材12a,12bと押し当て部材14a,14bにより搬送されたシート5は、折りローラ駆動部204により回転する第一折りローラ15によってシート中央部を折られると同時に下流に搬送される。このときシート5は、折られた中央部と比べ、把持されていた両端部が膨らんでいる。そこで、下流に行くにつれ、シートの厚さ方向の幅が狭くなる部分を持つ矯正通紙路16に沿わせてシートを搬送する。これにより、シート両端部の膨らみを減少させ、第二折りローラ17に引き込まれやすい形状にし、第二折りローラ17に引き込まれる際のシワを軽減している。矯正通紙路16に矯正されたシート5は第二折りローラ17によって狭持され、把持部材12a,12bが把持していた場所を含むシート幅方向全域に折り目を形成する(F6)。第二折りローラ17よって折り目を形成されたシート5は、第二折りローラ17の回転によって搬送され、シート処理装置外に排出される(F7)。このとき、シート中央部はすでに第一折りローラ15より折り目を形成されているため、第二折りローラ17は必ずしもシート中央部を折る必要はなく、ローラ中央部のない形状としてもよい。すなわち、第二の折り部材は、シートの幅方向の全域に折り目を形成する構成に限定されるものではなく、例えば、シートの幅方向の両側部に折り目を形成する構成であってもよい。
上述したように、積載通紙路6に収容されたシート5を把持部材12a,12bと押し当て部材14a,14bによって把持した状態で折りローラのニップ部へ搬送するため、その搬送時のシートの位置ズレを軽減し、折り目の形成位置を安定化させることができる。
また、積載通紙路にシートを積載収容し、多数枚のシートからなるシート束に折り処理を施す場合にも、上述した構成を用いることができる。
また、把持手段は、折りローラに向かって回転する把持部材12a,12bに、押し当て部材14a,14bがシートを押し当てることでシートを把持できるので、簡易な構成で上記効果が得られる。
また、折り手段を長さの異なる二対以上の折りローラによる二段階の折り構成とし、シートの把持されている両端部分は二対目の折りローラによって折るようにしている。これにより、把持したシートを一対目の折りローラのニップ部、あるいはニップ部より下流まで把持することが可能となり、折り目の形成位置をより安定させることができる。
また、一対目と二対目の折りローラの間に、下流側に行くにつれて狭くなる形状の矯正通紙路16を設けることにより、一対目の折りローラによって中央部を折られたシートの両端部の膨らみを減少させることができる。更に二対目の折りローラのニップ部に引き込まれやすい形状に矯正することができるので、二対目の折りローラによる折りシワの発生を低減し、さらに折り目の形成位置を安定化させることができる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態では、前述した第2実施形態と比べて、シートの把持・搬送の構成が異なる。図6は第3実施形態に係るシート処理装置における折り処理部の模式上視図(図4(b)の矢印A方向の矢視図に相当)である。図7は第3実施形態に係るシート処理装置における折り処理部の動作を示す模式断面図である。
第3実施形態に係る折り処理部4は、把持手段が、シートを把持する把持部材19a,19bと押し当て部材20a,20bで構成されている。その他の構成は前述した第2実施形態と同様であるため、ここでは省略する。
把持部材19a,19bと押し当て部材20a,20bは、積載通紙路6に収容され突き当て部材7に支持されたシートの折り目を形成する位置を把持して積載通紙路6を遮るようにシート5を折りローラ15のニップ部に送る把持手段である。把持部材19a,19bは、シートの幅方向の両側に設けられ、折りローラ15のニップ部に向かって積載通紙路6を遮るように移動することで、シートを折りローラ15のニップ部へ搬送する。更に把持部材19a,19bは、ニップ部あるいはニップ部より下流まで搬送した後にシートの搬送経路上から退避し、所定位置に戻る。押し当て部材20a,20bも、シートの幅方向において第一折りローラ15と重ならないように、シートの幅方向の両側に設けられている(図6参照)。押し当て部材20a,20bは、図6及び図7に示すように把持部材19a,19bとともに平行移動するように設けられている。この把持部材19a,19bと押し当て部材20a,20bは、図6に示す軌道D1,D2で駆動させる駆動手段が設けられていて、軌道D1,D2上のポイント(把持位置)P1で把持動作、ポイント(離間位置)P2で離間動作を行う。図7(b)は把持、図7(c)は離間の図である。第3実施形態は把持部材と押し当て部材の両部材がシートに対して、相対的に固定されているためシートに対し、より高い拘束力を持ち、より折り目の形成位置を安定化させることができる。
次に図6、図7、図8及び図9を用いて、シート処理装置の動作について、シートの受け入れ・積載、把持、搬送、折りの順で説明する。
図7において、シートの受け入れ・積載動作(図7(a)参照)は、第1、第2実施形態と同様に行われるため、ここでは説明を省略する。
次にシートの把持・搬送動作は、所定の枚数のシート5を積載通紙路6上に積載した後(F3)、シート処理装置制御部100が把持手段駆動部203を駆動して、把持部材19a,19bと押し当て部材20a,20bによりシートを把持する(F4)。詳しくは、図7(b)に示すように、把持手段駆動部203により把持部材19a,19bは第一折りローラ15のニップ部に向かって積載通紙路6を遮るように移動する。これにより、積載通紙路6を介して各把持部材19a,19bに対向する押し当て部材20a,20bとの間にシート5を挟み込みんで、シートを把持し、拘束する。両部材はシートを挟み込んだ状態で第一折りローラ15のニップ部に向かって平行移動することでシートを搬送する(F5)。その後、把持手段は第一折りローラ15のニップ部、あるいはニップ部よりも下流までシートを搬送する。このとき第一折りローラの円周まわりの回転速度と把持手段の移動速度は同速度とするよう構成している。この搬送後、把持部材19a,19bと押し当て部材20a,20bを離間させることで把持を解除する。このように把持を解除した後、把持部材19a,19bと押し当て部材20a,20bをシートの搬送経路上から退避させ、所定位置(初期位置)に戻す。そのため、シートを挟持搬送した後は、次のシートを挟持搬送するまで積載通紙路6を遮らない。これにより、図7(d)に示すように把持部材19a,19bが所定位置に戻るのを待たなくても、次のシート5を積載通紙路6に搬送でき、並列処理が可能である。
上述したように、積載通紙路6に収容されたシート5を把持部材19a,19bと押し当て部材20a,20bによって把持した状態で折りローラのニップ部へ搬送するため、その搬送時のシートの位置ズレを軽減し、折り目の形成位置を安定化させることができる。
また、積載通紙路にシートを積載収容し、多数枚のシートからなるシート束に折り処理を施す場合にも、上述した構成を用いることができる。
また、把持手段は、折りローラに向かって回転する把持部材19a,19bと、これとともに移動する押し当て部材20a,20bがシートを把持し又は把持を解除できるので、簡易な構成で上記効果が得られる。
また前述した第2実施形態と同様に、把持したシートを一対目の折りローラのニップ部、あるいはニップ部より下流まで把持することが可能となり、折り目の形成位置をより安定させることができる。更に、一対目と二対目の折りローラの間に、下流側に行くにつれて狭くなる形状の矯正通紙路16を設けることにより、一対目の折りローラによって中央部を折られたシートの両端部の膨らみを減少させることができる。更に二対目の折りローラのニップ部に引き込まれやすい形状に矯正することができるので、二対目の折りローラによる折りシワの発生を低減し、さらに折り目の形成位置を安定化させることができる。
〔他の実施形態〕
前述した第2、第3実施形態のように、把持手段をシートの幅方向両側に設けた場合、シートの幅方向のサイズに応じて、把持手段のうち把持部材と押し当て部材の一方、またはその両方のシート幅方向の位置を移動可能に設けても良い。この時、第一折りローラの幅は折り目形成可能な最小サイズのシート幅より短くすることで、シート幅方向両端部に把持手段が把持可能な領域を確保する。そして、両端の把持手段はシート幅に合わせてシート幅方向中央基準で相互に移動し、前記把持可能な領域を把持する。これにより、複数の幅長さを持つシートに対して、折りローラへの搬送が可能になる。
また前述した実施形態では、画像形成装置とシート処理装置とが別体で設けられ、着脱可能な画像形成システムを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば画像形成装置とシート処理装置とが一体に設けられた画像形成システムであっても良く、該シート処理装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
1 …シート処理装置
4 …折り処理部
5 …シート
6 …積載通紙路
7 …突き当て部材
8 …把持部材
10 …押し当て部材
11 …折りローラ
12a,12b …把持部材
14a,14b …押し当て部材
15 …第一折りローラ
16 …矯正通紙路
17 …第二折りローラ
19a,19b …把持部材
20a,20b …押し当て部材
100 …制御部
600 …画像形成装置

Claims (9)

  1. シートに折り処理を施すシート処理装置であって、
    搬送されてきたシートを収容する収容部と、
    前記収容部に収容されたシートの搬送方向端部を支持して位置決めをする、シート搬送方向に移動可能な支持部材と、
    ニップ部でシートを挟持してシートの搬送方向に直交する幅方向に折り目を形成する折り手段と、
    前記収容部に収容され前記支持部材に支持されたシートを把持してシートを前記折り手段のニップ部に送る把持手段と、
    を有することを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記把持手段は、前記折り手段に向かってシートを押圧する押し当て部材と、前記押し当て部材に押圧されたシートを受け止めつつ前記折り手段に向かって移動する把持部材と、によりシートを把持するものであり、前記押し当て部材とシートとの摩擦力が、前記把持部材とシートとの摩擦力、シート同士の摩擦力より小さいことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記把持手段は、シートの幅方向の両側に設けられ、前記折り手段に向けて回転運動をすることでシートを前記折り手段のニップ部へ搬送し、搬送後は同方向に回転を続けることでシートの搬送経路上から退避し、所定位置に戻ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート処理装置。
  4. 前記把持手段は、シートの幅方向の両側に設けられ、前記折り手段に向かってシートを押圧する押し当て部材と、前記押し当て部材に押圧されたシートを受け止めつつ前記折り手段に向かって移動する把持部材と、によりシートを把持し又は把持を解除するものであることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  5. 前記把持手段は、シートを前記折り手段のニップ部へ搬送し、搬送後はシートの搬送経路上から退避し、所定位置に戻ることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載のシート処理装置。
  6. 前記折り手段は、前記把持手段の移動領域外で、シートの幅方向の中央部に折り目を形成する第一の折り部材と、前記第一の折り部材で折り目を形成したシートの幅方向の両側部又は全域に折り目を形成する第二の折り部材と、を有し、
    前記把持手段はシートを把持して前記第一の折り部材のニップ部、あるいは前記ニップ部より下流まで送ることを有する請求項3又は請求項5に記載のシート処理装置。
  7. 前記第一の折り部材と前記第二の折り部材の間に、シートの厚さ方向の幅が上流側より下流側の方が狭い形状の搬送路を設けたことを特徴とする請求項6に記載のシート処理装置。
  8. 前記把持手段は、シートの幅方向のサイズに応じて、シートの幅方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成部と、画像形成されたシートを処理する請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のシート処理装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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