JP2009132533A - 媒体処理装置及び媒体処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】折位置のばらつき、折りローラにおける送り不良、しわの発生、角折れ等を防止し、精度良く処理できる媒体処理装置、および媒体処理方法を提供することにある。
【解決手段】Z折り機構21は、シートPを搬送する送りローラ対33,34と、シートPが突き当たる第1のストッパ37と、シートPの撓みをニップして搬送し第1の折り目をつける第1の折ローラ対34,35と、第2のストッパ38と、2つのローラを有し、その軸心を結んだ線と第1の折りローラ対34,35の軸心を結んだ線との角度が、送りローラ対33,34の軸心を結んだ線と第1の折りローラ対34,35の軸心を結んだ線とで形成される角度よりも小さくなる位置に配置され、搬送されて形成された前記シートPの撓みをニップして前記シートPに第2の折り目を付ける第2の折ローラ対35,36と、を備える。
【選択図】 図3
【解決手段】Z折り機構21は、シートPを搬送する送りローラ対33,34と、シートPが突き当たる第1のストッパ37と、シートPの撓みをニップして搬送し第1の折り目をつける第1の折ローラ対34,35と、第2のストッパ38と、2つのローラを有し、その軸心を結んだ線と第1の折りローラ対34,35の軸心を結んだ線との角度が、送りローラ対33,34の軸心を結んだ線と第1の折りローラ対34,35の軸心を結んだ線とで形成される角度よりも小さくなる位置に配置され、搬送されて形成された前記シートPの撓みをニップして前記シートPに第2の折り目を付ける第2の折ローラ対35,36と、を備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、例えばシート状の媒体を折り畳む機構を備えた媒体処理装置及び媒体処理方法に関する。
従来、シートを折り畳むシート折り畳み機構がある(例えば、特許文献1参照)。FIG.1には、コピー機と、後処理ユニットとの間に設けられた折ユニットが示され、Fig2には、折装置とシート搬送路が示されている。
さらに、図17に示すように、ローラ対を並べ、シートを搬送と同時に折る手法を用いたZ折り機構100が知られている(例えば、特許文献2参照)。このZ折り機構100は、そのニップを通してシートを矢印T0方向(図中左方向)に一定速度で搬送する一対の送りローラ101、102、これら一対の送りローラ101、102によって挟持搬送されたシートを水平方向にガイドする板状の搬送ガイド103、この搬送ガイド103の終端位置でシートの先端を衝突させてその移動を規制するストッパ104、搬送ガイド103の始端部近くで一方の送りローラ101の図中左側に転接配置された送りローラ105、この送りローラ105の図中上方に転接配置された送りローラ106、2つの送りローラ101、105間のニップを介して図中上方に送られるシートを鉛直方向にガイドする板状の搬送ガイド107、およびこの搬送ガイド107の終端位置でシートを衝突させてその移動を規制するストッパ108を有する。4つの送りローラ101、102、105、106は、それぞれ図中矢印方向に同じ周速で常時連れ回り回転される。
上記Z折り機構100は、以下のように動作する。まず、送りローラ101、102間のニップ部にシートが図中矢印T1方向から送り込まれ、搬送ガイド103に沿って図中左方向へ搬送される。そして、シートの搬送方向先端がストッパ104に衝突した後、送りローラ101、102によってシートがさらに図中左方向に送り込まれ、行き場のなくなったシートの途中部分が挫屈により撓み変形する。
さらに、撓み変形したシートの凸側の部分が、送りローラ101、105間のニップへ逃げ、送りローラ101、105によって挟持拘束されて、搬送ガイド107に沿って図中上方へ搬送される。このとき、シートの撓み変形部分が送りローラ101、105間のニップを通過することにより、シートが折り畳まれる。
この折り畳み位置を先頭にして搬送ガイド107に沿って図中上方へ搬送されたシートの搬送方向先端、すなわち折り畳み位置が、ストッパ108に衝突した後、送りローラ101、105によってシートがさらに搬送され、シートの途中部分、この場合、シート先端を含む部分が挫屈により撓み変形する。
そして、挫屈して行き場のなくなったシートの部分が、に示すように、送りローラ105、106間のニップ部に逃げ、送りローラ105、106によって挟持拘束されて図中矢印T2方向へ送り出される。上述した一連の動作により、シートがZ状に折り畳まれる。
このような折畳み装置では、小型化及び構成の単純化のため、送りローラと第1及び第2の折ローラで用いるローラの径は等しく、また、送りローラと第1の折ローラでの送りの方向を直交させるとともに、第1の折ローラでの送りの方向と第2の折ローラでの送りの方向は直交させることで装置の小型化及びローラ対の送り性能の向上を図っている。
米国特許4,917,366号
特開2003−20163号公報
しかし、上述した従来のZ折り機構100では、複数回折り処理を行う場合に、折り回数が増えることで厚みが増すため、折りローラ対に正確にシートが入り難い場合がある。このため、折位置のばらつき、折りローラでの送り不良、しわの発生、角折れ等が発生する原因となっている。
また、上述した従来のZ折り機構100では、シートの搬送方向先端をストッパ104、108に衝突させてシートを挫屈により撓み変形させるため、比較的サイズの大きな紙や比較的こしの弱い薄い紙など、媒体の種類によって、所望する折り畳み位置でシートをうまく挫屈させることができず、他の部分で変形を生じてしまう場合がある。したがって、折り目位置を正確に得ることが困難となっている。
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、折位置のばらつき、折りローラにおける送り不良、しわの発生、角折れ等を防止し、精度良く処理できる媒体処理装置、および媒体処理方法を提供することにある。
本発明の一例にかかる媒体処理装置は、シートをニップして搬送する送りローラ対と、前記送りローラ対によって搬送された前記シートの一端が突き当たる第1の突き当て部と、
前記一端が前記第1の突き当て部に突き当たってから前記送りローラ対によってさらに押された前記シートに形成される撓みをニップして第1の折り目を付けて該シートを搬送する第1の折ローラ対と、前記第1の折ローラ対から出た前記第1の折り目が突き当たる第2の突き当て部と、前記第1の折ローラ対の下流側において、2つのローラを有し、前記2つのローラの軸心を結んだ線と前記第1の折りローラ対の軸心を結んだ線との角度が、前記送りローラ対の軸心を結んだ線と第1の折りローラ対の軸心を結んだ線とで形成される角度よりも小さくなる位置に配置され、搬送されて形成された前記シートの撓みをニップして前記シートに第2の折り目を付ける第2の折ローラ対と、を備えたことを特徴とする。
前記一端が前記第1の突き当て部に突き当たってから前記送りローラ対によってさらに押された前記シートに形成される撓みをニップして第1の折り目を付けて該シートを搬送する第1の折ローラ対と、前記第1の折ローラ対から出た前記第1の折り目が突き当たる第2の突き当て部と、前記第1の折ローラ対の下流側において、2つのローラを有し、前記2つのローラの軸心を結んだ線と前記第1の折りローラ対の軸心を結んだ線との角度が、前記送りローラ対の軸心を結んだ線と第1の折りローラ対の軸心を結んだ線とで形成される角度よりも小さくなる位置に配置され、搬送されて形成された前記シートの撓みをニップして前記シートに第2の折り目を付ける第2の折ローラ対と、を備えたことを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる媒体処理装置は、シートを挟持しつつ回転することで前記シートを搬送する第1送りローラ対と、この第1送りローラ対より上記搬送の方向における下流側に配置され、上記第1送りローラ対によって搬送されている前記シートの他の部分の前記搬送方向への送りを規制する規制部材と、上記第1送りローラ対及び前記規制部材間で搬送される前記シートが撓み変形する第1の面側に設けられ、変形した前記シートをそのニップ部に受け入れて折り畳む第1折りローラ対と、を有する第1折ユニットと、前記第1送りローラ対よりも前記搬送方向下流側に設けられ、前記シートを挟持しつつ回転することで前記シートを搬送する第2送りローラ対と、この第2送りローラ対より上記搬送の方向における下流側に配置され、上記送りローラ対によって搬送されている前記シートの他の部分の前記搬送方向への送りを規制する規制部材と、前記第1折りローラ対より上記搬送の方向における下流側に配置され、上記送りローラ対及び前記規制部材間で搬送される前記シートが変形する側に設けられ、変形した前記シートをそのニップ部に受け入れて折り畳む第2折りローラ対と、を有し、その送りローラ対間での送り方向と前記折りローラ対間での送り方向とがなす角度が、上流側の前記第1折ユニットにおける前記送りローラ対間での送り方向と前記折りローラ対間での送り方向とがなす角度よりも小さく配置された、第2折ユニットと、を備えたことを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる媒体処理装置は、前記シートの先端から後端までの途中部分をニップして前記第1の折り目を形成するとともに、前記シートの第1の折り目から後端までの途中部分をニップして前記第2の折り目を形成することを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる媒体処理装置は、複数の前記送りローラ対または第1及び第2の折りローラ対に用いられるローラのうち少なくともいずれかは、2つのローラ対に共通して用いられることを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる媒体処理方法は、複数のローラで構成される送りローラ対でシートをニップして搬送し、前記シートの一端を、前記送りローラ対の下流側に設けられた第1の突き当て部に搬送し、前記シートに撓みを形成し、前記シートの撓みを前記送りローラ対のニップ部よりも下流に配置される第1の折りローラ対のローラ同士の間のニップ部に案内し、前記第1の折りローラ対のニップ部において第1の折り目を付け、前記第1の折り目を、前記第1の突き当て部の下流に配置される第2の突き当て部に搬送することにより前記第1の折り目を第2の突き当て部に当接させて前記シートに撓みを形成し、前記第1の折ローラ対の下流側において、2つのローラを有し、前記2つのローラの軸心を結んだ線と前記第1の折りローラ対の軸心を結んだ線との角度が、前記送りローラ対の軸心を結んだ線と第1の折りローラ対の軸心を結んだ線とで形成される角度よりも小さくなる位置に配置される第2の折りローラ対のニップ部により、前記撓みをニップして前記シートに第2の折り目を付けることを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる媒体処理方法は、複数のローラで構成される送りローラ対でシートをニップして搬送し、前記シートの一端を、前記送りローラ対の下流側に設けられた第1の突き当て部に搬送し、シートの撓みを形成し、前記シートの撓みを前記送りローラ対のニップ部よりも下流に配置される第1の折りローラ対のローラ同士の間のニップ部に案内し、前記第1の折りローラ対のニップ部において第1の折り目を付け、前記第1の折り目を、前記第1の突き当て部の下流に配置される第2の突き当て部に搬送することにより前記第1の折り目を第2の突き当て部に当接させて前記シートに撓みを形成し、前記第1の折ローラ対の下流側において、2つのローラからなり、前記2つのローラ間での送り方向と前記第1の折りローラ対間での送り方向とがなす角度が、前記第1の折りローラ対間での送り方向と前記送りローラ対間での送り方向とがなす角度よりも小さくなる位置に配置される第2の折りローラ対のニップ部により前記撓みをニップして前記シートに第2の折り目を付けることを特徴とする。
本発明の他の一例にかかる媒体処理方法は、複数の前記送りローラ対または折りローラ対に用いられるローラのうち少なくともいずれかは、2つのローラ対に共通して用いられることを特徴とする。
本発明によれば、折位置のばらつき、折りローラにおける送り不良、しわの発生、角折れ等を防止し、精度良く処理できる。
[第1実施形態]
図1は本実施の形態に係るZ折り機構21を搭載した電子写真方式のデジタル複写機の概略構成を示している。
図1は本実施の形態に係るZ折り機構21を搭載した電子写真方式のデジタル複写機の概略構成を示している。
デジタル複写機は、その外殻をなす筐体1を有する。筐体1の上面には、透明なガラスからなる原稿台3が設けられ、その上に原稿供給部2が設けられている。原稿供給部2は、原稿台3上の所定位置に、複数枚の原稿を1枚ずつ送り込む。原稿台3の下方には、図中左右に移動するスキャナ4が設けられている。スキャナ4を介して原稿から読み取られたイメージデータは、筐体1の下端近くに配置された大容量のデータファイル装置5に蓄積される。
スキャナ4の下方には、シートを収容する2つのカセット6a、6bが筐体1に対して脱着自在に設けられている。各カセット6a、6bには、シートPの有無を検知する透過型光センサ7a、7b、およびシートPを1枚ずつ分離して繰り出す繰り出しローラ8a、8bが設けられている。尚、本実施の形態では、下段のカセット6aにA4サイズのシートPをセットし、上段のカセット6bにA3サイズのシートPをセットした。各カセット6a、6bから繰り出されたシートPは、複数組のローラ対9を備えた搬送路10を介して第1の画像形成部11へ送り込まれる。
第1の画像形成部11は、その略中央に感光体ドラム12を備え、その周りに、レーザ光学系13、チャージャ14、現像器15、転写チャージャ15aなどを備えている。データファイル装置5から適宜読み出されたイメージデータに基づいてレーザ光学系13の露光走査により感光体ドラム12上に潜像が形成され、この潜像が現像器15から供給されるトナーにより現像され、転写チャージャ15aにより搬送路10を介して送り込まれたシートP上にトナー像が転写される。
トナー像が転写されたシートPは、第1の画像形成部11から送り出されて、第1の定着装置16へ送り込まれる。ここで、ヒートローラ16aによりシートPが加熱および加圧され、トナー像がシートP上に定着される。トナー像が定着されたシートPは、アクチュエータにより回動するゲート17を通過される。
ゲート17により切換えられる一方の搬送路上には、上述した第1の画像形成部11と同じ構造の第2の画像形成部19が逆さに設けられている。すなわち、第1の画像形成部11で一方の面に画像形成したシートPの他方の面にも画像形成可能となっている。また、第2の画像形成部19の下流側には、ヒートローラ20aを有する第2の定着装置20が配設されている。
第2の定着装置20の下流側の搬送路は、後述するZ折り機構21を通って、ゲート17により切換えられる他方の搬送路に接続される。この合流した搬送路18は、筐体1の上端近くに設けられた一対の排出ローラ22aまで延び、搬送路18を介して搬送されたシートPが排出ローラ22aを介して排紙トレイ22に排出されるようになっている。
また、筐体1の底部近くには、所定の動作プログラムに従って上述したデジタル複写機の動作を制御する制御ユニット23、およびデジタル複写機に電力を供給するための電源ユニット24が配設されている。尚、制御ユニット23は、本発明の制御部、第1制御部、および第2制御部として機能する。
図2及び図3は、媒体処理装置としてのZ折り機構21の概略構造を示している。Z折り機構21は、デジタル複写機のフロント側の筐体に沿って立設されたフロントパネル(図示せず)、デジタル複写機のリア側の筐体に沿って立設されたリアパネル28a、および各パネルの下端をつないだ底板28bを一体に有するベース部材28を備え、このベース部材28のフロントパネルとリアパネルの間を延びた複数本の送りローラ31〜36(後述する)を有する。各送りローラ31〜36は、金属製の軸にゴム材料を被覆して形成されている。これら複数本の送りローラ31〜36は、それぞれステッピングモータを介して制御ユニット23に接続されている。なお、複数の送りローラわたって、連結されるステッピングモータを共通させて駆動回転させてもよい。これら送りローラ31〜36は制御ユニット23に制御されてそれぞれ軸C1〜C6を中心に所定方向に回転することで、図中矢印T1方向から送り込まれたシートPをZ状に折り畳んで図中矢印T2方向に送り出すように機能する。各ローラ対の、対向するローラ同士の回転方向は逆向きであり、例えば一方が時計回り(第1の向き)に、他方が反時計回り(第2の向き)に回転することにより、シートを挟持して搬送する。
ローラ33〜36の径は全て等しく、回転速度及びシートの送り速度も等しく構成されている。なお、図中、説明のためシートを厚く描くとともに、ローラ対の間のニップ部を広く空けて記載しているが、実際にはローラ同士は当接している。
シートPは、左端上部の入口部分から、送りローラ31、32、送りローラ対33、34の間を通って、先頭が第1のストッパ37に突き当たると、挫屈により変形した途中部分が送りローラ対34、35間で折畳まれて搬送され、第2のストッパ38に突き当たると、挫屈により撓み変形した途中部分が送りローラ対35、36との間で折畳まれ、図中右下の排出口部分から排出される。後述するガイド板41a等によってシートPが搬送されるジグザグ状の経路を搬送経路30とする。
Z折り機構21にシートPが送り込まれる入口付近に、図中上下に転接した一対の送りローラ31、32が設けられている。送りローラ対31、32のニップ部より図中右側、すなわちシートPの搬送方向下流側には、ニップ部を通して図中右方向に搬送されるシートPの上面および下面をそれぞれガイドする一対のガイド板42a,42bが設けられ、これらガイド板42a,42bのさらに下流側には、図中上下に転接した一対の送りローラ33,34が設けられている。尚、送りローラ対33,34は、入口を介して受け入れたシートPをそのまま搬送経路30に沿って搬送する、この送りローラ対33,34のニップ部における搬送方向を第1の方向とする。なおローラ33は第1ローラとして機能し、ローラ34は第2ローラとして機能する。
また、送りローラ対33,34のニップ部より下流側、すなわち図中右側には、図中X方向に垂直な壁面を有する第1ストッパ37が配設されている。この第1ストッパ37は第一の突き当て部として機能する。
なお、上述した送りローラ対33,34と第1ストッパ37の間において、搬送されるシートPをガイドするガイド板43a、43bが設けられている。ガイド板43aは、シートPが送りローラ対34,35でニップされて搬送される方向に湾曲しシートPの変形をガイドする機能を有する。
ガイド板43aの下方には、送りローラ34の図中右側に転接した送りローラ35が設けられている。この送りローラ35は、送りローラ34とともに本発明の第1折りローラ対として機能し、送りローラ対33,34と第1ストッパ37との間で下面(第1の面)側に撓み変形したシートPの変形部分の凸側をニップ部に受け入れて折り畳むとともに、折り畳んだシートPを、その折畳み部位を先頭として第2の方向へ搬送するよう機能する。
なお、送りローラ34は、送りローラ33とともに本発明の第1送りローラ対として機能するとともに、送りローラ35とともに本発明の第1折りローラ対として機能するように兼用される。すなわち、このような構造を採用することにより、送りローラ対33,34のニップ部と送りローラ対34、35のニップ部とを近づけることができ、また構成を単純化することができる。なお、送りローラ34,35のニップ部はシートの変形の凸側に配置されている。
送りローラ対34、35間のニップ部より下流側には、本発明の第2の突き当て部として機能する第2ストッパ38が配設されている。なお、送りローラ対34、35のニップ部を通って図中左方に搬送されるシートPは、その折り畳み位置(第1の折り畳み位置)を先頭にして搬送されて、第2ストッパ38へ送り込まれる。
上述した送りローラ対34、35と第2ストッパ38との間には、搬送されるシートPをガイドするガイド板44a、44bが設けられている。ガイド板44aは、シートPが送りローラ35,36間における搬送方向に向かって湾曲しシートPの変形をガイドする機能を有する。
また、ガイド板44bの図中右下方には、送りローラ35の図中下方に転接した送りローラ36が設けられている。この送りローラ36は、送りローラ35とともに本発明の第2折りローラ対として機能し、送りローラ対34、35と第2ストッパとの間で図中右方向に撓み変形したシートPの変形部分の凸側をニップ部に受け入れて折り畳むとともに、その折畳み部位を先頭として第3方向すなわち図中右方向へ搬送するよう機能する。なおローラ35は第3ローラとして機能し、ローラ36は第4ローラとして機能する。ローラ対35,36のニップ部はシートの変形の凸側に配置されている。
送りローラ35は、送りローラ34とともに第2の送りローラ対として機能するとともに、送りローラ36とともに第2の折りローラ対として機能するように兼用される。すなわち、このような構造を採用することにより、送りローラ対34,35のニップ部と送りローラ対35、36のニップ部とを近づけてシートを案内しやすくするとともに、構成を単純化することができる。
上述した送りローラ対35,36のニップ部より図中右側には、Z状に2回折り畳んだシートPを上下でガイドする一対のガイド板45a,45bが設けられている。つまり、送りローラ対35,36のニップ部を通過したZ折りされたシートPが、一対のガイド板45a,45bでガイドされて搬送されてZ折り機構21の外側へ矢印T2方向へ送り出されるようになっている。
上述した複数の送りローラのうち少なくとも3つの送りローラ34、35,36は、少なくともシートPの全幅を超える長さの円筒形状に形成されている。つまり、送りローラ対34、35間のニップ部を通してシートPの撓み部分を通過させる際にシートPを折り畳むとともに、送りローラ対35,36間のニップ部を通してシートPの撓み部分を通過させる際にシートPを折り畳むため、これら3本の送りローラはシートPをその全長に亘って挟圧可能な形状を有する。これに対し、他の送りローラ、例えば送りローラ31,32、33は、その回転軸に沿って複数に分割されたローラ部分を有する構成とする。
これら複数の送りローラ対は、折り辺数が増えるにつれ、ローラ対の中心を結んで出来る角度が小さくなるように配置されている。すなわち、送りローラ33の中心と、送りローラ34の中心を結んだ線と、ローラ34の中心とローラ35の中心を結んだ線で出来る角度をη1とし、ローラ34の中心とローラ35の中心を結んだ線とローラ35の中心とローラ36の中心を結んだ線でできる角度をη2とすると、η1>η2となるように配置する。
言い換えれば送りローラ33,34での送り方向である第1方向と、送りローラ34,35での送り方向である第2方向とが成す角度が、第2方向と、送りローラ35,36の送り方向である第3方向とが成す角度よりも大きく構成されている。
次に、上記構成のZ折り機構21によるシートPの折り畳み動作について、図4乃至図7を参照して説明する。なお、ここでは、一例として、デジタル複写機においてA4サイズのシートとA3サイズのシートを取り扱い、A3サイズのシートがZ折り機構21に送り込まれてZ状に折り畳まれ、A4サイズに揃えられて排出される場合を説明する。このように、サイズの異なるシートをサイズを揃えて排出可能となるため、ステープルやパンチなどのフィニッシャでの後処理が容易となる。
折り畳み動作に先立ち、設定入力部71(図1参照)を介して、オペレータにより、シートPのサイズや折畳み位置等を決定する各種設定が入力される。この設定入力部71は、上述したデジタル複写機の制御ユニット23に接続されている。
第1および第2の折り畳み位置が設定されると、各ローラ31〜36に連結されたステッピングモータ(不図示)が正転されて、送りローラ31〜36が図中矢印方向に回転され、シートPがZ折り機構21へ矢印T1方向に送り込まれる。シートPは、送りローラ31,32間を通って図3中右方に進行し、ついて送りローラ33,34を通って第1方向に搬送される。さらに搬送経路30に沿って図中右方に搬送されると、やがて、図3に示すように、シートPの先端P1が第1ストッパ37に当接して規制される。
この状態でさらにローラ33,34が回転してシートが送られると、送りローラ対33,34のニップ部と第1ストッパ37との間でシートPの中間部分がその下面側に向けて挫屈により変形する。このとき、シートPの上面側に設けられたガイド板43aにより、シートPがその下面(第1の面)側に、第2方向に向かって挫屈するよう案内され、送りローラ対34、35のニップ部に挫屈部分が導かれるようになっている。
図4に示すように、送りローラ対34、35のニップ部に導かれたシートPは、ニップ部を通過することにより折り畳まれ、その第1の折り畳み位置P2を先頭にして左方へ送り込まれる。
シートPがさらに左方へ送り込まれると、図5に示すように、その先頭である第1折り畳み位置P2が、第2ストッパ38に当接し、規制される。この状態でさらに送りローラ対34、35が回転され、シートPの後端側が第2ストッパ38側の方向すなわち左方に送られると、送りローラ対34、35のニップ部と第2ストッパ38との間でシートPの中間部分が図中右下側に向けて挫屈により撓み変形する。
このとき、シートPの図中上側に設けられたガイド板44aにより、シートPが右下側に変形し、送りローラ対35,36のニップ部にその変形部分が導かれるようになっている。
送りローラ対35,36のニップ部に導かれたシートPは、図6に示すように、ニップ部を通過することにより折り畳まれ、その第2の折り畳み位置P3を先頭にして今度は図中右方向へ送られる。
送りローラ対35,36のニップ部を介して図中右方向へ送られたシートPは、図7に示すように、Z状に折り畳まれたシートP’としてZ折り機構21から矢印T2方向へ送り出される。
すなわち、本実施形態にかかる媒体処理装置では、送りローラ33、34.35.36を構えて構成され、そのうち、折りローラ対はローラ対34,35、及びローラ対35,36となる。送りローラ対33,34、第1ストッパ37、折りローラ対34,35で第1の折ユニットが構成される。また、送りローラ対34、35、第2ストッパ38、及び折りローラ対としてのローラ対35,36により、第2の折ユニットが構成される。
第1の折ユニットで一箇所目を折る時は、ローラ対33、34で搬送されたシートがストッパ37に当たり挫屈して撓んだ箇所をローラ対34,35でニップし、折り目を付けてその折り目をストッパ38に搬送する。同様に、第2の折ユニットで2箇所目を折るときは、ローラ対34,35で搬送されたシートがストッパ38に当り挫屈して撓んだ箇所をローラ対35,36でニップし折り目を付けて搬送する。
ローラ対33,34間を通る時は折辺がないためシートP一枚の厚み分であるが、ローラ34,35間では一回折られているため2枚分の厚みとなり、さらに、ローラ35,36間で2回折られているため3枚分の厚みとなる。
ここでは、ローラ対33、34の中心を結んだ線とローラ対34,35の中心を結んだ線で出来る角度η1とし、ローラ対34,35の中心を結んだ線とローラ対35,36の中心を結んだ線で出来る角度η2としたとき、η1>η2とする。このように構成することで、厚みが増した折辺を乗り越えやすくできる。すなわち、折られて厚みがましたシートPは撓みにくくなり特に撓みの内側のシートは挟持し難くなるが、上記のように構成することで2枚以上重なっているシートが折りローラの方向に向かってシートPが挫屈しやすくなるため、スムーズに折りローラ対35,36に搬送できる。このため、折り位置のずれ、送り不良、しわの発生や、角折れを防止し、精度良く処理することが可能となる。
[第2実施形態]
以下に、本発明の第2実施形態にかかるZ折り機構21について、図8を参照して説明する。なお、本実施形態では、ローラ対の構成以外は上記第一実施形態と同様であるため、同符合を付して説明を省略する。なお、図中、説明のためシートを厚く描くとともに、ローラ対の間のニップ部を広く空けて記載しているが、実際にはローラ同士は当接している。
以下に、本発明の第2実施形態にかかるZ折り機構21について、図8を参照して説明する。なお、本実施形態では、ローラ対の構成以外は上記第一実施形態と同様であるため、同符合を付して説明を省略する。なお、図中、説明のためシートを厚く描くとともに、ローラ対の間のニップ部を広く空けて記載しているが、実際にはローラ同士は当接している。
本実施形態にかかるZ折り機構では、複数のローラ33〜36は位置によってその径の大きさが異なり、送りローラ33〜36の半径をそれぞれr3〜r6とすると、r3<r4<r5<r6となるように構成されている。ローラ33〜36の対向するローラの送り速度は等しい。例えばモータが共通の場合であってローラ径が異なるローラ同士の場合には送り速度が同じとなるようにギア比が設定される。
本実施形態のZ折り機構においても、上記第1実施形態と同様に、一箇所目を折る時は、図8に示すように、ローラ対33、34で搬送されたシートがストッパ37に当たり挫屈して撓んだ箇所をローラ対34,35でニップし、折り目を付けてその折り目をストッパ38に搬送する。同様に2箇所目は、図9に示すように、ローラ対35,36で折り目を付けて搬送する処理を行う。
ローラ対33,34間を通る時は折辺がないためシートP一枚の厚み分であるが、ローラ34,35間では一回折られているため2枚分の厚みとなり、さらに、ローラ35,36間で2回折られているため3枚分の厚みとなる。
ここでは、厚みが大きいシートを挟むほど、ローラの大きさが大きく構成することにより、シートの挫屈した部位を挟むのを容易にしている。したがって、折られて厚みが増したシートを容易に挟持搬送することが可能となる。
すなわち、折り目が増え、シートの厚みが増加しても折りローラ対のニップ部に挫屈部分を導きやすくする効果を得られる。例えば図8を参照すると、r4<r5<r6とすることで、ローラの回転で摩擦を利用してシートをニップ部まで導く際に、シートの折り重なった面を折りローラ対のニップ部(例えばローラ35.36間)に導きやすくなる。
本実施形態にかかるZ折り機構21においても上記第1実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、ローラの径を違えたことにより折られて厚みが増したシートを容易に挟持搬送することが可能となるため、正確な折位置を得ることができ、精度良い搬送処理が可能となり、角折れやしわの発生を防止することができる。
なお、本実施形態ではr3<r4<r5<r6である場合について説明したが、この他、r3=r4<r5<r6である場合やr3=r4=r5<r6である場合、r3<r4=r5<r6である場合にも同様の効果を得ることができる。但し、r4<r5とした場合の方が、一回目の折位置に導く際の効果が大きい。
[第3実施形態]
以下に、本発明の第3実施形態にかかるZ折り機構について、図10を参照して説明する。なお、本実施形態の補助機構60、65を備えた点以外は上記第一実施形態と同様であるため、同じ部分の説明を省略する。図中、説明のためシートを厚く描くとともに、ローラ対の間のニップ部を広く空けて記載しているが、実際にはローラ同士は当接している。
以下に、本発明の第3実施形態にかかるZ折り機構について、図10を参照して説明する。なお、本実施形態の補助機構60、65を備えた点以外は上記第一実施形態と同様であるため、同じ部分の説明を省略する。図中、説明のためシートを厚く描くとともに、ローラ対の間のニップ部を広く空けて記載しているが、実際にはローラ同士は当接している。
本実施形態にかかるZ折り機構21は、図10に示すように、シートの撓み変形を補助するための補助機構60、65が、2箇所の折畳み位置に夫々設けられている。また本実施形態におけるローラ33〜36の送り速度は等しく構成されている。
補助機構60は、搬送されるシートの先頭が当接するとともにこのシートに押圧される当接部材61と、当接部材61に接続されるとともに、ベース部材28に回動可能に設けられたリンク部材62と、リンク部材62を介して当接部材61に接続されるとともに、シートをローラ対34,35のニップ部に押圧する押圧部材としてのブレード部63と、このブレード部63をシートから退避する方向に付勢する付勢部64と、を備えて構成されている。
当接部61は、上記第1ストッパ37と同様に、搬送経路上に設けられ、シートの先頭部分の搬送を規制するように機能するとともに、搬送されるシートPによって押圧されることにより、付勢部64の付勢力に抗って、図中右方に変位する。
リンク部材62は、図中Y方向に延びる回動軸62aを中心として回動可能に、ベース部材28に設けられている。リンク部材の一方側は下方に延びて当接部材61と接続されている。リンク部材の他方側は斜め左下方に延びてブレード部63に接続されている。
このリンク部材62は、一方側に接続された当接部材がシートの搬送力によって右方に押圧されると、回動軸62aを中心に反時計回りに回転するとともに、上記他方側に連結されたブレード部を斜め左下方に移動させることでシートを押圧させるように機能する。
ブレード部63は、送りローラ対33,34間より下流側であって、送りローラ対34,35間より上流側の部位に設けられている。ブレード部63は、シートの折畳み部分を変形方向である第2方向、すなわち斜め左下方に押圧する押圧部材として機能する。
シートによって当接部61が押圧されていない場合には、また付勢部材64によって、初期状態、すなわちシートからブレード部63が退避する方向へブレード部63が付勢されている。
補助機構65は、その配置及び移動方向以外については補助機構60と同様に構成されている。すなわち、補助機構65は、搬送されるシートの先頭が当接するとともにこのシートに押圧される当接部材66と、当接部材66に接続されるとともに、ベース部材28に回動可能に設けられたリンク部材67と、リンク部材67を介して当接部材66に接続されるとともに、シートをローラ対35,36のニップ部に押圧する押圧部材としてのブレード部68と、このブレード部68をシートから退避する方向に付勢する付勢部69と、を備えて構成されている。
当接部66は、上記第2ストッパ38と同様に、搬送経路上に設けられ、シートの先頭部分の搬送を規制するように機能するとともに、搬送されるシートPによって押圧されることにより、付勢部69の付勢力に抗って、図中左方に変位する。
リンク部材67は、図中Y方向に延びる回動軸67aを中心として回動可能に、ベース部材28に設けられている。リンク部材67の一方側は下方に延びて当接部材66と接続されている。リンク部材67の他方側は斜め左下方に延びてブレード部68に接続されている。
このリンク部材67は、一方側に接続された当接部材がシートの搬送力によって左方に押圧されると、回動軸67aを中心に時計回りに回転するとともに、上記他方側に連結されたブレード部を斜め右下方に移動させることでシートを押圧させるように機能する。
ブレード部68は、送りローラ対34,35間より下流側であって、送りローラ対35,36間より上流側の部位に設けられている。ブレード部68は、シートの折畳み部分を変形方向である第3方向、すなわち斜め右下方向に押圧する押圧部材として機能する。
当接部材61、66の位置や付勢部64,69の付勢力、ブレード部63,68の延出方向及び位置等はシートの形状、性質、折り目位置、搬送速度等の条件に応じて、シートの搬送によってブレード部材が所望の折り目位置を所望のニップ部に向かって押圧し、案内するように、適宜算出及び決定される。
次に、本実施形態のZ折り機構21の動作について図10乃至図12を参照して説明する。初期状態、すなわちシートが当接部材61に到達していない状態を図10に示す。ここでは付勢部64、69によって補助機構60,65はそれぞれシートから退避した状態となっている。
図11に示すように、シートPがローラ対33,34によって搬送され、その先頭が当接部材61に当接した後、さらに搬送されると、搬送力により当接部材61が付勢部64の付勢力に抗して右方に移動する。このとき、リンク部材62が回転するとともにブレード部63が斜め左下方に移動してシートPの途中部分を折りローラ対としてのローラ対34,35に向かって斜め左下方に、すなわち第3方向に、押圧する。このためシートの変形がローラ対34,35のニップ部に案内される。
第2方向に向かって変形したシートの撓み部分がローラ対34,35に挟持、搬送されることにより折り目が形成される。シートPは、さらにローラ対34,35の回転により折り目位置(第1の折り目位置)を先頭として当接部材65に向かって搬送される。
一方、この搬送によりシートPの先端P1が当接部61から離れると、付勢部64の付勢力により補助機構60は初期状態に戻る。
図12に示すように、シートPの先頭が当接部材65に当接した後、さらに搬送されると、搬送力により当接部材65が付勢部69の付勢力に抗して左方に移動する。このとき、リンク部材67が回転するとともにブレード部68が斜め右下方に移動してシートPの途中部分を折りローラ対としてのローラ対35,36に向かって斜め右下方、すなわち第3方向に、押圧する。このためシートの変形がローラ対35,36のニップ部に案内される。
第3方向に向かって変形したシートの撓み部分がローラ対35,36に挟持、搬送されることにより折り目が形成される。シートPは、さらにローラ対35,36の回転により折り目位置(第2の折り目位置)を先頭として右方向に向かって搬送され、T2方向に排出される。
一方、この搬送によりシートPの第1の折り目位置が当接部66から離れると、付勢部69の付勢力により補助機構65は初期状態に戻る。
本実施形態にかかるZ折り機構21は以下に掲げる効果を奏する。すなわち、上記構成により搬送経路内でのシートの撓み変形を所望の形状となるように補助することができ、正確な折り目を得ることができる。また、ストッパ位置とブレード部材とをリンク部材で接続するだけなので複雑な制御が不要である。
[第4実施形態]
以下に、本発明の第4実施形態にかかるZ折り機構21について、図13を参照して説明する。なお、本実施形態は、搬送経路のガイド板の構成以外は上記第1実施形態乃至第3実施形態と同様であるため、説明を省略する。また図中、説明のためシートを厚く描くとともに、ローラ対の間のニップ部を広く空けて記載しているが、実際にはローラ同士は当接している。
以下に、本発明の第4実施形態にかかるZ折り機構21について、図13を参照して説明する。なお、本実施形態は、搬送経路のガイド板の構成以外は上記第1実施形態乃至第3実施形態と同様であるため、説明を省略する。また図中、説明のためシートを厚く描くとともに、ローラ対の間のニップ部を広く空けて記載しているが、実際にはローラ同士は当接している。
本実施形態にかかるZ折り機構21は、図13に示すように、ストッパ37,38の近傍において、搬送経路30が狭くなるように形成されている。すなわち、上側のガイド板43aは右方に行くにつれて下方に下がるように傾斜している。一方下側のガイド板43bは水平に延びている。したがって、ガイド板43aとガイド板43bとの間の距離が第1ストッパ37に近いほど小さくなり、搬送経路がテーパ状に狭まるように構成されている。
一方、上側のガイド板44aは左方に行くにつれて下方に下がるように傾斜している。一方下側のガイド板44bは水平に延びている。したがって、ガイド板44aとガイド板44bとの間の距離が第2ストッパ38に近いほど小さくなり、搬送経路30がテーパ状に狭まるように構成されている。
上記のように構成されたZ折り機構21では、シートPが搬送される際、その先頭が突き当たる位置が規制される。すなわち、第1及び第2ストッパ37,38にシートPが当接し得る面積が小さく、限定されるため、シートPの長さに応じた適切な折位置を精度よく決定することができる。
つまり、第1及び第2ストッパ37,38にシートPが当接し得る面積が大きい場合には、そのうちのどの部分にシートPが当接するかにより、シートPの変形の条件が変わってしまうため、ニップ部、すなわち折り目位置がずれる場合があるが、本実施形態ではその折り目位置のずれを防止することができる。
したがって、本実施形態のZ折り機構21によれば、正確な折位置を得ることができ、精度良い搬送処理が可能となり、角折れやしわの発生を防止することができる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。例えば、上述した実施の形態では、シートを2箇所の折ユニットで折る構成について説明したが、同様の折りユニットを3箇所以上備えた装置にも適用可能である。
また、上記第3実施形態においては、押圧部材としてブレード63を適用したが、図14に示すように、軸方向に延びる円筒形状のローラ70で押圧する構成としてもよい。あるいは球状としてもよい。この場合にも上記第3実施形態と同様の効果が得られる。また、ローラ70外周が曲面状であるため、シートPが変形する際にローラ70に沿って所望の形状に湾曲して変形するようにガイドすることができる。
さらに上記第3実施形態ではリンク部材62,67により押圧部材63,68と当接部材61,66が連結され、当接部材61,66に連動して押圧部材が移動する構成について説明したが、これに限られるものではなく、押圧部材63,68を移動可能に構成し、例えば制御ユニット23の制御により、当接に応じて押圧部材63,68を動作させる構成としてもよい。ここでは、例えば、図15に示すように、当接部材61,66に検出部72が設けられ、この検出部72でシートの当接が検知されると、この検知信号が制御ユニット23に送られ、これに基づいて制御ユニット23により図示しない駆動部を介して押圧部材63,68が制御されて移動する。
さらに、設定変更や制御ユニット23の制御に応じて第1及び第2のストッパ37,38を可動とし、折り位置の調節を可能とすることにより複数種のシートに対応できるようにしても良い。
さらに、本発明のZ折り機構は、図16に示すように、デジタル複写機と後処理装置200の間に設けられてもよい。ここでは、Z折り機構21は連結器201を介して後処理装置200に連結されている。後処理装置200は、デジタル複写機によって印刷処理がなされ、Z折り機構21によって折り処理がなされたシートPを部数単位で集積して、整合機構202により取り揃え、シートステープラ203によりステープル処理等の後処理を加えることにより、シート束P´を形成するものである。
これにより、シートサイズの異なるシートの混合ステープル処理が可能となる。例えば、ステープル処理するシートサイズがA4サイズに設定されているとき、A3サイズのシートをZ折り処理してから連結器201を経由して後処理装置200に搬送し、ステープルする。さらに、Z折り処理されたシートが搬送路204を経由して排紙載置部205に排出積載される。
また、上記複数の実施形態にわたる特徴を組み合わせ、あるいは特徴を適宜省略することも可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明を実施するにあたり、各構成部材の具体的な形状など、本発明の構成要素を発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更して実施できることは言うまでもない。
21…Z折り機構、30…搬送経路、31〜36…ローラ、37…第1のストッパ、38…第2のストッパ。
Claims (7)
- シートをニップして搬送する送りローラ対と、
前記送りローラ対によって搬送された前記シートの一端が突き当たる第1の突き当て部と、
前記一端が前記第1の突き当て部に突き当たってから前記送りローラ対によってさらに押された前記シートに形成される撓みをニップして第1の折り目を付けて該シートを搬送する第1の折ローラ対と、
前記第1の折ローラ対から出た前記第1の折り目が突き当たる第2の突き当て部と、
前記第1の折ローラ対の下流側において、2つのローラを有し、前記2つのローラの軸心を結んだ線と前記第1の折りローラ対の軸心を結んだ線との角度が、前記送りローラ対の軸心を結んだ線と第1の折りローラ対の軸心を結んだ線とで形成される角度よりも小さくなる位置に配置され、搬送されて形成された前記シートの撓みをニップして前記シートに第2の折り目を付ける第2の折ローラ対と、を備えたことを特徴とする媒体処理装置。 - シートを挟持しつつ回転することで前記シートを搬送する第1送りローラ対と、この第1送りローラ対より上記搬送の方向における下流側に配置され、上記第1送りローラ対によって搬送されている前記シートの他の部分の前記搬送方向への送りを規制する規制部材と、上記第1送りローラ対及び前記規制部材間で搬送される前記シートが撓み変形する第1の面側に設けられ、変形した前記シートをそのニップ部に受け入れて折り畳む第1折りローラ対と、を有する第1折ユニットと、
前記第1送りローラ対よりも前記搬送方向下流側に設けられ、前記シートを挟持しつつ回転することで前記シートを搬送する第2送りローラ対と、この第2送りローラ対より上記搬送の方向における下流側に配置され、上記送りローラ対によって搬送されている前記シートの他の部分の前記搬送方向への送りを規制する規制部材と、前記第1折りローラ対より上記搬送の方向における下流側に配置され、上記送りローラ対及び前記規制部材間で搬送される前記シートが変形する側に設けられ、変形した前記シートをそのニップ部に受け入れて折り畳む第2折りローラ対と、を有し、その送りローラ対間での送り方向と前記折りローラ対間での送り方向とがなす角度が、上流側の前記第1折ユニットにおける前記送りローラ対間での送り方向と前記折りローラ対間での送り方向とがなす角度よりも小さく配置された、第2折ユニットと、
を備えたことを特徴とする媒体処理装置。 - 前記シートの先端から後端までの途中部分をニップして前記第1の折り目を形成するとともに、前記シートの第1の折り目から後端までの途中部分をニップして前記第2の折り目を形成することを特徴とする請求項1記載の媒体処理装置。
- 複数の前記送りローラ対または第1及び第2の折りローラ対に用いられるローラのうち少なくともいずれかは、2つのローラ対に共通して用いられることを特徴とする請求項1記載の媒体処理装置。
- 複数のローラで構成される送りローラ対でシートをニップして搬送し、前記シートの一端を、前記送りローラ対の下流側に設けられた第1の突き当て部に搬送し、前記シートに撓みを形成し、
前記シートの撓みを前記送りローラ対のニップ部よりも下流に配置される第1の折りローラ対のローラ同士の間のニップ部に案内し、
前記第1の折りローラ対のニップ部において第1の折り目を付け、
前記第1の折り目を、前記第1の突き当て部の下流に配置される第2の突き当て部に搬送することにより前記第1の折り目を第2の突き当て部に当接させて前記シートに撓みを形成し、
前記第1の折ローラ対の下流側において、2つのローラを有し、前記2つのローラの軸心を結んだ線と前記第1の折りローラ対の軸心を結んだ線との角度が、前記送りローラ対の軸心を結んだ線と第1の折りローラ対の軸心を結んだ線とで形成される角度よりも小さくなる位置に配置される第2の折りローラ対のニップ部により、前記撓みをニップして前記シートに第2の折り目を付けることを特徴とする媒体処理方法。 - 複数のローラで構成される送りローラ対でシートをニップして搬送し、前記シートの一端を、前記送りローラ対の下流側に設けられた第1の突き当て部に搬送し、シートの撓みを形成し、
前記シートの撓みを前記送りローラ対のニップ部よりも下流に配置される第1の折りローラ対のローラ同士の間のニップ部に案内し、
前記第1の折りローラ対のニップ部において第1の折り目を付け、
前記第1の折り目を、前記第1の突き当て部の下流に配置される第2の突き当て部に搬送することにより前記第1の折り目を第2の突き当て部に当接させて前記シートに撓みを形成し、
前記第1の折ローラ対の下流側において、2つのローラからなり、前記2つのローラ間での送り方向と前記第1の折りローラ対間での送り方向とがなす角度が、前記第1の折りローラ対間での送り方向と前記送りローラ対間での送り方向とがなす角度よりも小さくなる位置に配置される第2の折りローラ対のニップ部により前記撓みをニップして前記シートに第2の折り目を付けることを特徴とする媒体処理方法。 - 複数の前記送りローラ対または折りローラ対に用いられるローラのうち少なくともいずれかは、2つのローラ対に共通して用いられることを特徴とする請求項5記載の媒体処理方法。
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