JPH11171364A - シート材給送装置及び画像処理装置 - Google Patents

シート材給送装置及び画像処理装置

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JPH11171364A
JPH11171364A JP34491597A JP34491597A JPH11171364A JP H11171364 A JPH11171364 A JP H11171364A JP 34491597 A JP34491597 A JP 34491597A JP 34491597 A JP34491597 A JP 34491597A JP H11171364 A JPH11171364 A JP H11171364A
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JP
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sheet material
roller
retard roller
feed roller
retard
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JP34491597A
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Shigenao Ishibashi
繁尚 石橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様なシート材に対して安定した分離、給送
が行えるようにすること。 【解決手段】 シート材を1枚ずつ順次分離搬送するシ
ート材給送装置において、シート材Sを搬送するフィー
ドローラ1と、前記フィードローラ1の回転方向と逆方
向に回転して1枚のシート材に分離するリタードローラ
2とを有し、前記リタードローラ2の長手方向の幅h2
が前記フィードローラ1の長手方向の幅h1 よりも広く
(h2 >h1 )、且つ前記リタードローラ2の半径rが
前記フィードローラ1との接触部の半径r1 よりも非接
触部の半径r2 の方が大きく(r2>r1 )なるように
構成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材を1枚ず
つ順次分離給送するシート材給送装置に関し、詳細に
は、例えばプリンタ、複写機等の画像処理装置に用いら
れるシート材給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像処理装置に用いら
れるシート材給送装置としては、例えば、図6に示すよ
うなシート材給送装置201 がある。このシート材給送装
置201は、複写機等の画像処理装置の処理部(例えば、
複写機の画像形成部)に向けてシート材202 を1枚ずつ
順次供給する。図6に示すように、シート材給送装置20
1 は、図示しない積載台上に複数枚のシート材202 が積
み重ねられて収納されたシート材収納装置203 から最上
層のシート材202 を1枚ずつ給送するピックアップロー
ラ205 と、このピックアップローラ205 によりシート材
収納装置203 から給送されたシート材202 を前記処理部
(図示矢印b方向)へ向けて搬送するフィードローラ20
6 と、このフィードローラ206 に対向配置されてシート
材収納装置203 から給送されたシート材202 が複数枚の
場合にはフィードローラ206 の回転方向と逆方向に回転
して1枚のシート材202 に分離するためのリタードロー
ラ207 と、分離された1枚のシート材202 を前記処理部
に搬送するための搬送ローラ対209 とを具備している。
【0003】また、ピックアップローラ205 とフィード
ローラ206 及びリタードローラ207との間のシート材通
過領域210 にはガイド211 が配置され、フィードローラ
206及びリタードローラ207 と搬送ローラ対209 との
間、及び搬送ローラ対209 と前記処理部との間にはガイ
ド212 が配置され、それぞれシート材202 が案内搬送さ
れるようになっている。
【0004】上記フィードローラ206 及びリタードロー
ラ207 は図7に示す駆動伝達装置213 によって駆動され
る。図7に示すように、駆動伝達装置213 には、フィー
ドローラ206 を軸支するフィードローラ軸215 と、リタ
ードローラ207 を軸支するリタードローラ軸216 及びこ
のリタードローラ軸216 に連結されたリタードローラ駆
動軸217 が略平行に設けられている。リタードローラ軸
216 は図示しない揺動自在な支持部材に支持されてフィ
ードローラ軸215 に対して平行に接離可能となってい
る。また、リタードローラ軸216 とリタードローラ駆動
軸217 との間にはカップリング219 及びトルクリミッタ
220 が配置されている。更に、フィードローラ軸215 の
端部には、図示しないメイン駆動手段から駆動入力ベル
ト221 を介して伝達された駆動力をフィードローラ軸21
5 に伝達する電磁クラッチ222 が設けられている。ま
た、フィードローラ軸215 とリタードローラ軸217 との
間には、フィードローラ軸215 に伝達された回転駆動力
をリタードローラ駆動軸217 に伝達するリタード駆動ベ
ルト223 が巻き掛けられている。尚、カップリング219
はリタードローラ207 が変位しても、駆動をリタードロ
ーラ駆動軸217 からリタードローラ軸216 に伝達するた
めのものである。
【0005】上記駆動伝達装置213 によるフィードロー
ラ206 及びリタードローラ207 の駆動について説明す
る。図示しないメイン駆動手段から与えられた回転駆動
力は駆動入力ベルト221 に伝達され、給紙タイミングに
応じてON−OFF制御される電磁クラッチ222 のアマ
チュア部に設けられたプーリ225 に入力される。ここ
で、電磁クラッチ222 のロータ部と一体に回転するフィ
ードローラ軸215 とリタードローラ駆動軸217 及びリタ
ードローラ軸216 はリタード駆動ベルト223 によって連
結されているので、フィードローラ軸215 とリタードロ
ーラ軸216 及びリタードローラ駆動軸217 は同方向に回
転し、フィードローラ206 とリタードローラ207 は給紙
タイミングON時に同期して回転駆動される。
【0006】上記駆動伝達装置213 によりシート材202
が給送方向(図6及び図7に示す矢印b方向)に1枚ず
つ送られる際、リタードローラ207 は、フィードローラ
206とシート材202 との間の摩擦力によりトルクリミッ
タ220 が空転して、リタードローラ217 の駆動回転方向
と逆方向(給送方向)に回転する。また、複数枚のシー
ト材202 が給送された際は、リタードローラ207 とシー
ト材202 との間の摩擦力に対して複数枚のシート材202
間の摩擦力が小さいことからトルクリミッタ220 は空転
せずに、リタードローラ207 はリタードローラ駆動軸21
7 の回転駆動方向と同方向(給送方向と逆方向)に回転
する。これにより、複数枚送られたシート材202 の中の
フィードローラ206 側、即ち最上部のシート材202 とそ
れ以外のシート材202 とを分離し、前記処理部へのシー
ト材202 の重送を防止するようになっている。
【0007】次に、上記構成のシート材給送装置201 に
よるシート材202 の給送、分離条件を満足する理論式に
ついて説明する。下式において、μAPはピックアップロ
ーラ205 とシート材202 間の摩擦係数、μBPはフィード
ローラ206 とシート材202 間の摩擦係数、μCPはリター
ドローラ207 とシート材202 間の摩擦係数、μAPP はピ
ックアップローラ205 加圧部下のシート材202 間の摩擦
係数、μBPP はフィードローラ206 とリタードローラ20
7 とのニップ部のシート材202 間の摩擦係数、Nはリタ
ードローラ207 の加圧力、Tはトルクリミッタ220 の空
転トルク、rはリタードローラ207 の半径、Wはピック
アップローラ205 の加圧力である。
【0008】 N>T/rμBP+(μAPP −μAP)W/μBP…(1) N<T/rμBPP −2μAPP W/μBPP …(2) N<T/rμCP…(3)
【0009】上式(1)は給送条件、(2)は分離条
件、(3)はリタードローラ207 のつれまわり条件をそ
れぞれ満足する式である。尚、上式中で同一のシート材
を用いれば各ローラ加圧部の摩擦係数はさほど大きくば
らつくことはないため、前記摩擦係数をμAPP ≒μBPP
=μPPと置き換えると、上式(1)、(2)はそれぞれ
下式(4)、(5)となる。
【0010】 N>T/rμBP+(μPP−μAP)W/μBP…(4) N<T/rμPP−2W…(5)
【0011】ここで、上式(3)、(4)、(5)の関
係をリタードローラ207 の加圧力Nとトルクリミッタ22
0 の空転トルクTをパラメータとしてグラフ化したもの
を図5に示す。同図において、斜線部は前述の如きシー
ト材の分離給送が適正に行われる給送領域である。この
給送領域(斜線部)を拡大するためには、各ローラとシ
ート材間の摩擦係数を大きくするかピックアップローラ
205 の加圧力を小さくすることが必要となり、またリタ
ードローラ207 の加圧力Nとトルクリミッタ220 の空転
トルクTを共に大きくする方向(図中右上の方向)の条
件下に給送条件を設定した方が給送領域(斜線部)は広
くなることが理解できる。但し、トルクリミッタ220 の
空転トルクをむやみに大きくすると、ローラ駆動におけ
る負荷トルクが増大するため、適正給送領域(斜線部)
の上限(図中右上の限界)もある程度の制約を受けるこ
とになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におけ
る画像処理装置の高速化、シート材の多様化に伴い、オ
ールマイティな給送領域を設定することが困難になりつ
つある。即ち、各種シート材に対して重送を未然に防止
すること、及びフィードローラとリタードローラの耐久
性を十分確保することの両立が達成しにくくなってきて
いる。具体的には、重送を防止するにはトルクリミッタ
の空転トルクを大きくしたり、リタードローラの加圧力
を小さくすればよいのであるが、裏を返せば、この構成
はフィードローラとリタードローラの耐久性を短くする
方向に移行するわけである。
【0013】また、多様なシート材の中には、例えばO
HP用シート材のようにシート材間が吸着してしまって
いたり、或いは裁断の悪いシート材においてはシート材
端部がくっついてしまっているような粗悪なシート材が
現実には存在し、このようなシート材に対する重送防止
対策としては、使用者に対する指導として使用前のシー
ト材を手でさばくことを前提に製品仕様を確立せざるを
得ないのが現状である。
【0014】そこで、本発明の目的は、多様なシート材
に対して高速で安定した分離、給送が行えるようにする
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、シート材を1枚ずつ順次分
離搬送するシート材給送装置において、シート材を搬送
するフィードローラと、前記フィードローラの回転方向
と逆方向に回転して1枚のシート材に分離するリタード
ローラとを有し、前記リタードローラの長手方向の幅が
前記フィードローラの長手方向の幅よりも広く、且つ前
記リタードローラの半径が前記フィードローラとの接触
部よりも非接触部の方が大きくなるように構成されてい
ることを特徴とする。
【0016】具体的には、例えば、前記フィードローラ
及び前記リタードローラはEPDM、シリコン等の合成
ゴムで構成され、前記リタードローラはその長手方向両
端域の半径が長手方向中央域の半径よりも大きくなるよ
うに前記長手方向両端域にフランジ部を設けた形状を有
することを特徴とする。
【0017】或いは、前記フィードローラ及び前記リタ
ードローラはEPDM、シリコン等の合成ゴムで構成さ
れ、前記リタードローラはその長手方向両端域の半径が
長手方向中央域の半径よりも大きくなるような逆クラウ
ン形状を有することを特徴とする。
【0018】或いは、前記フィードローラはEPDM、
シリコン等の合成ゴムで構成されると共に、前記リター
ドローラはウレタン、シリコン等のスポンジ素材で構成
され、前記リタードローラは前記フィードローラと圧接
された場合にのみ、その長手方向両端域の半径が長手方
向中央域の半径よりも大きくなるようなニップ形状を有
することを特徴とする。
【0019】上記構成によれば、前記フィードローラ及
び前記リタードローラを通過する際のシート材は前記長
手方向(シート材の搬送方向と直交する方向)に波打ち
状に挟持されるため、例えば、シート材そのものが吸着
してしまっているような状態においても、その束で給送
されたシート材のさばき効果が得られ、これにより、多
様なシート材に対して高速で安定した分離、給送が行え
るようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
適用したシート材給送装置の実施の形態について具体的
に説明する。尚、以下の説明では、画像処理装置に用い
られるシート材給送装置を例示している。
【0021】〔第1実施形態〕第1実施形態に係るシー
ト材給送装置について図面を用いて詳しく説明する。
尚、本実施形態では、画像処理装置としての複写機に用
いられるシート材給送装置を例示している。
【0022】以下の説明の順序としては、画像処理装置
としての複写機について説明し、次にシート材給送装置
について説明する。
【0023】まず、図5を用いて画像処理装置の概略構
成について説明する。本画像処理装置は、シート材収納
手段として、画像処理装置本体11の一側部に多量のシー
ト材Sを積載収納した給送デッキ12を備えるほか、画像
処理装置本体11内の下部に所定量のシート材Sを積載収
納した複数の給送カセット13,14を備えている。
【0024】そして、シート材Sを給送するための給送
部としての給送デッキ12、及び各給送カセット13,14の
設置部位にはそれぞれリタード分離方式の給送装置15,
16,17が備えられている。この給送装置については後で
詳しく説明する。
【0025】給送デッキ12、及び給送カセット13,14内
のシート材Sはそれぞれの給送装置15,16,17によって
給送されると、まず回転停止しているレジストローラ対
18に送られて、ここで斜行状態の矯正が行われる。
【0026】次いで、処理手段である画像形成部を構成
する感光体ドラム21上に形成される潜像とのタイミング
をとって回転するレジストローラ対18により、感光体ド
ラム21と転写帯電器22との間に送られて、ここで感光体
ドラム21上のトナー像が転写される。
【0027】この後、シート材Sは搬送ベルト23により
定着器24に送られて、ここで転写されたトナー像をシー
ト面に定着させるための定着処理がなされる。
【0028】本画像処理装置はシート材Sへの両面複写
を行う両面複写モードと多重複写を行う多重複写モード
を備えているが、通常複写モード(片面複写モード)の
場合、定着処理後のシート材Sは内排出ローラ対26によ
り機外の排出トレイ27上に排出される。
【0029】また、両面複写モード及び多重複写モード
の場合には、内排出ローラ対25又はスイッチバックロー
ラ対29により再給送パス28及び両面搬送パス30を介して
中間トレイ31上に一時的に積載収納される。
【0030】そして、中間トレイ31上に収納されたシー
ト材Sは再給送装置32により再び画像形成のためにレジ
ストローラ対18に搬送され、以後片面複写と同一のプロ
セスを経て機外に排出される。
【0031】次に、本発明を適用したシート材給送装置
としての給送装置15,16,17、及び再給送装置32につい
て図1及び図2を用いて説明する。尚、ここでは、給送
装置15の構成を例示して説明するが、その他の給送装置
16,17,32についても適宜必要に応じて同様の構成とし
てもよいことは言うまでもない。
【0032】本シート材給送装置15は、前述した画像形
成部に向けてシート材を一枚ずつ順次分離給送するもの
であり、複数枚のシート材Sが積み重ねられて収納され
た給送デッキ12から最上層のシート材Sを一枚ずつ給送
する給送手段としてのピックアップローラ5と、このピ
ックアップローラ5により給送デッキ12から給送された
シート材Sを画像処理装置本体内へ搬送するフィードロ
ーラ1と、このフィードローラ1に対向配置されて給送
デッキ12から給送されたシート材Sが複数枚の場合には
フィードローラ1の回転方向と逆方向に回転して一枚の
シート材Sに分離するためのリタードローラ2とからな
る分離搬送手段としてのリタードローラ対1,2を具備
している。
【0033】尚、図1は前記フィードローラ1と前記リ
タードローラ2が1個ずつのローラで構成された場合
を、図2は前記フィードローラ1と前記リタードローラ
2が2個ずつのローラで構成された場合を例示してい
る。また、図において、3はフィードローラ軸、4はリ
タードローラ軸である。
【0034】図1及び図2に示すように、前記リタード
ローラ2はその長手方向(シート材搬送方向と直交する
方向)の幅h2 が前記フィードローラ1の長手方向の幅
h1よりも広くなるように構成されている(h2 >h1
)。更に前記リタードローラ2はその半径rが前記フ
ィードローラ1との接触部よりも非接触部の方が大きく
なるように構成されている。具体的には、前記リタード
ローラ2はその長手方向両端域の半径r2 が長手方向中
央域の半径r1 よりも大きくなるように構成されており
(r2 >r1 )、前記長手方向両端域にフランジ部を設
けた形状を有している。
【0035】尚、本実施形態では、前記フィードローラ
1及び前記リタードローラ2はEPDM、シリコン等の
合成ゴムで構成されている。
【0036】上記構成によれば、図に示すように、フィ
ードローラ1と接触していないリタードローラ2の外周
面(フランジ部)は、フィードローラ1とリタードロー
ラ2が接触しているニップ部に対して(r2 −r1 )分
のオーバーラップ量が確保されているため、前記分離搬
送手段をなすリタードローラ対1,2を通過するシート
材Sは図に示すようにローラ長手方向(シート材搬送方
向と直交する方向)に波打ち状に挟持される。
【0037】尚、前述の如くシート材Sを波打ち状に挟
持する方法としては、例えば、フィードローラと分離ロ
ーラ(分離ベルト)をローラ長手方向において互い違い
に配置し、該ローラ同士を接触させずにオーバーラップ
させる所謂くし歯分離方式(不図示)があり、束で搬送
されたシート材Sをさばく効果が得られる系であること
が知られている。
【0038】しかしながら、前記くし歯分離方式はフィ
ードローラの摩擦係数μ1 と分離ローラ(分離ベルト)
の摩擦係数μ2 の関係が、必ずμ1 >μ2 になることが
分離性能を確保するための大前提にあり、これは各ロー
ラの材質に起因する物性に頼る構成であるため、耐久特
性や環境特性が極めて不安定な系であった。
【0039】そこで、本発明では、耐久特性や環境特性
に関して安定した系である所謂リタード分離方式の分離
搬送手段(リタードローラ対1,2)に上述した束搬送
シート材さばき効果機能を付与した構成としている。
【0040】上述したように、本実施形態によれば、前
記リタードローラ対1,2を通過する際のシート材は、
ローラ長手方向(シート材の搬送方向と直交する方向)
に波打ち状に挟持されるため、例えば、シート材そのも
のが吸着してしまっているような状態においても、その
束で搬送されたシート材のさばき効果が得られ、結果と
して多様なシート材に対して高速で安定した分離、給送
が行える。
【0041】また上記構成は、例えば、着脱が容易なフ
ィードローラやリタードローラのみの交換で達成可能で
あることから、新製品からの投入のみならず、既存の市
場製品に対する個別対応容易性の面からも非常に汎用性
が高いと言える。
【0042】尚、本実施形態では、リタードローラ2は
その長手方向両端域の半径r2 が長手方向中央域の半径
r1 よりも大きくなるように前記長手方向両端域にフラ
ンジ部を設けた形状としたが、これに限定されるもので
はなく、例えば、図3に示すように、リタードローラ2
はその長手方向両端域の半径が長手方向中央域の半径よ
りも大きくなるような所謂逆クラウン形状を有する構成
としても良い。この構成によっても、同様の効果が得ら
れる。
【0043】〔第2実施形態〕第2実施形態に係るシー
ト材給送装置について図4を用いて詳しく説明する。
尚、装置全体の概略構成は前述した実施形態と同様であ
るため、以下の説明では本実施形態に係る給送装置の特
徴部分について説明する。また前述した実施形態と同一
の構成部分については同一の番号を付してその説明を省
略する。
【0044】図4において、6は弾性体リタードローラ
であり、該弾性体リタードローラ6はウレタン、シリコ
ン等のスポンジ素材で構成されている。尚、リタードロ
ーラ1は、前述した実施形態と同様に、EPDM、シリ
コン等の合成ゴムで構成されている。
【0045】図4に示すように、弾性体リタードローラ
6はその長手方向(シート材搬送方向と直交する方向)
の幅h4 がフィードローラ1の長手方向の幅h3 よりも
広くなるように構成されており(h4 >h3 )、該弾性
体リタードローラ6はフィードローラ1と圧接されてい
ない場合は通常の円筒型の形状であるが、フィードロー
ラ1と圧接された場合は該フィードローラ1との接触部
における半径r3 よりも非接触部の半径r4 の方が大き
くなるようなニップ形状が形成される構成となってい
る。
【0046】上記構成によれば、図に示すように、フィ
ードローラ1と接触していない弾性体リタードローラ6
の外周面は、フィードローラ1と弾性体リタードローラ
6が接触しているニップ部に対して(r4 −r3 )分の
オーバーラップ量が確保されているため、前記分離搬送
手段を構成するリタードローラ対1,6を通過するシー
ト材Sは図に示すようにローラ長手方向(シート材搬送
方向と直交する方向)に波打ち状に挟持される。即ち、
前述した実施形態と同様に、束で搬送されたシート材に
対するさばき効果が得られる。
【0047】上述したように、本実施形態によれば、前
述した第1実施形態と同様の効果が得られるばかりでな
く、更に前記リタードローラ対1,6を通過する際のシ
ート材Sに及ぼすと考えられるローラ長手方向の抵抗
が、弾性体リタードローラ6を形成するスポンジ素材の
逃げ等により軽減できるため、例えば、前記ローラ長手
方向の波打ち形状をさほど付与する必要がない厚手のシ
ート材に関しても有効である。
【0048】〔他の実施形態〕前述した実施形態では画
像処理装置として複写機を例示したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えばスキャナ、プリンタ、
ファクシミリ装置等の他の画像処理装置であっても良
く、該画像処理装置に用いられるシート材給送装置に本
発明を適用することにより同様の効果を得ることができ
る。
【0049】また前述した実施形態では、画像処理装置
本体に対して着脱自在に装着されたシート材給送装置を
例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば画像処理装置が一体的に有するシート材給送装置
であっても良く、該シート材給送装置に本発明を適用す
ることにより同様の効果を得ることができる。
【0050】また前述した実施形態では、記録対象とし
ての記録紙等のシート材を処理手段である画像形成部に
給送するシート材給送装置を例示したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、読取対象としての
原稿等のシート材を処理手段である読取部に給送するシ
ート材給送装置に適用しても同様の効果を得ることがで
きる。
【0051】また前述した実施形態では、記録方式とし
て電子写真方式を例示したが、これに限定されるもので
はなく、例えばインクジェット方式等の他の記録方式で
あっても良い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前記フィードローラ及び前記リタードローラを通過する
際のシート材は前記長手方向(シート材の搬送方向と直
交する方向)に波打ち状に挟持されるため、例えば、シ
ート材そのものが吸着してしまっているような状態にお
いても、その束で給送されたシート材のさばき効果が得
られ、且つこのシート材をさばく能力を高く設定でき、
これにより、多様なシート材に対して高速で安定した分
離、給送が行えるようになる。
【0053】また本発明は、例えば、着脱が容易なフィ
ードローラやリタードローラのみの交換で達成可能であ
ることから、新製品からの投入のみならず、既存の市場
製品に対する個別対応容易性の面からも非常に汎用性が
高いと言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給送装置の概略構成を示す斜視図
【図2】本発明に係る給送装置の概略構成を示す斜視図
【図3】本発明に係る給送装置の概略構成を示す斜視図
【図4】本発明に係る給送装置の概略構成を示す斜視図
【図5】画像処理装置の概略構成を示す枕式断面図
【図6】従来の給送装置の断面図
【図7】従来の給送装置の斜視図
【図8】従来の給送領域図
【符号の説明】
S …シート材 h1 ,h2 ,h3 ,h4 …幅 r1 ,r2 ,r3 ,r4 …半径 1 …フィードローラ 2 …リタードローラ 3 …フィードローラ軸 4 …リタードローラ軸 5 …ピックアップローラ 6 …弾性体リタードローラ 11 …画像処理装置本体 12 …給送デッキ 13,14…給送カセット 15,16,17…給送装置 18 …レジストローラ対 21 …感光体ドラム 22 …転写帯電器 23 …搬送ベルト 24 …定着器 25 …内排出ローラ対 26 …内排出ローラ対 27 …排出トレイ 28 …再給送パス 29 …スイッチバックローラ対 30 …両面搬送パス 31 …中間トレイ 32 …再給送装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を1枚ずつ順次分離搬送するシ
    ート材給送装置において、 シート材を搬送するフィードローラと、前記フィードロ
    ーラの回転方向と逆方向に回転して1枚のシート材に分
    離するリタードローラとを有し、 前記リタードローラの長手方向の幅が前記フィードロー
    ラの長手方向の幅よりも広く、且つ前記リタードローラ
    の半径が前記フィードローラとの接触部よりも非接触部
    の方が大きくなるように構成されていることを特徴とす
    るシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記フィードローラ及び前記リタードロ
    ーラはEPDM、シリコン等の合成ゴムで構成され、前
    記リタードローラはその長手方向両端域の半径が長手方
    向中央域の半径よりも大きくなるように前記長手方向両
    端域にフランジ部を設けた形状を有することを特徴とす
    る請求項1に記載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記フィードローラ及び前記リタードロ
    ーラはEPDM、シリコン等の合成ゴムで構成され、前
    記リタードローラはその長手方向両端域の半径が長手方
    向中央域の半径よりも大きくなるような逆クラウン形状
    を有することを特徴とする請求項1に記載のシート材給
    送装置。
  4. 【請求項4】 前記フィードローラはEPDM、シリコ
    ン等の合成ゴムで構成されると共に、前記リタードロー
    ラはウレタン、シリコン等のスポンジ素材で構成され、
    前記リタードローラは前記フィードローラと圧接された
    場合にのみ、その長手方向両端域の半径が長手方向中央
    域の半径よりも大きくなるようなニップ形状を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  5. 【請求項5】 シート材を処理する処理手段と、該処理
    手段に対してシート材を給送する給送手段とを有する画
    像処理装置において、 前記給送手段として、請求項1〜請求項4のいずれか1
    項に記載のシート材給送装置を備えていることを特徴と
    する画像処理装置。
JP34491597A 1997-12-15 1997-12-15 シート材給送装置及び画像処理装置 Pending JPH11171364A (ja)

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