JPH11282343A - 地図処理装置 - Google Patents

地図処理装置

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JPH11282343A
JPH11282343A JP10081995A JP8199598A JPH11282343A JP H11282343 A JPH11282343 A JP H11282343A JP 10081995 A JP10081995 A JP 10081995A JP 8199598 A JP8199598 A JP 8199598A JP H11282343 A JPH11282343 A JP H11282343A
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JP
Japan
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map
spot
information
deformed
unit
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JP10081995A
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Inventor
Hiroshi Nakayama
寛 中山
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変形地図へのスポットのマッピング作業を効
率的に行うための装置を提供する。 【解決手段】 スポットDB30には、各スポットの基
準地図上での座標の情報が登録される。変形地図は、当
該地図の画像を表す地図情報42と、基準地図に対する
その変形地図の各部分の歪み具合を表す歪み情報44と
の組合せで表される。スポットを変形地図上にマッピン
グする際の座標は、位置算出部22が、当該スポットの
基準地図上での座標と、歪み情報44とに基づき算出す
る。マッピング処理部24は、変形地図における位置算
出部22で求められた座標に、スポットを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地図の作成を支援
するための装置に関し、特に目的に応じて変形(デフォ
ルメ)した地図の作成を支援するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】観光案内図(ガイドマップ)など特定の
目的のための地図・案内図は、地形図とは異なり、方位
や距離の正確さよりもその目的に応じた「見やすさ」を
優先し、道路網、土地区画などを適宜デフォルメして表
現することが一般的である。例えば、実際には曲がって
いる通りでも、直線として描いたりすることが多い。本
明細書では、このように、デフォルメを施した地図のこ
とを「変形地図」と呼ぶことにする。従来、変形地図の
作成は専ら人手によって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】変形地図の作成におい
ては、道路網等をデザインする作業と共に、個々のスポ
ット(人工物、自然物を問わず地図上の表示の対象とな
る対象物)をその道路網等における適切な位置に配置し
ていく作業(マッピング作業)が必要である。地図に掲
載すべきスポットが多くなるとマッピング作業は極めて
繁雑になり、時間や労力を要するという問題があった。
【0004】また、出版社等では、同じ地区についての
同じ目的のための案内図を異なる書籍・雑誌に掲載する
場合がある。このような場合、紙面デザイン等の条件が
異なれば、同じ案内図を流用できないので、各書籍・雑
誌の紙面デザイン等に合わせて別々に案内図を作成して
いた。このため、人手によるスポットのマッピング作業
が重複して生じることになり、作業効率が悪かった。
【0005】本発明はこのような問題を解決するための
ものであり、変形地図へのスポットのマッピング作業を
効率的に行うための装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る地図処理装
置は、基準地図上でのスポットの位置を含むスポット情
報を記憶したスポット情報記憶部と、変形地図と、前記
基準地図に対する前記変形地図の歪み情報と、を記憶し
た変形地図情報記憶部と、前記基準地図上での前記スポ
ットの位置と前記歪み情報とに基づき、前記変形地図上
での前記スポットの位置を算出し、前記スポットを前記
変形地図上のその位置に対応づけるスポット処理部とを
有する。
【0007】この構成では、変形地図に配置すべきスポ
ットの情報は、スポット情報記憶部で一括管理される。
スポット情報記憶部は、少なくともスポットの基準地図
上での位置を記憶している。一方、変形地図の情報は変
形地図情報記憶部で管理される。変形地図情報記憶部
は、変形地図を表す画像情報とその変形地図の基準地図
に対する歪み情報を有している。歪み情報は、基本地図
に対する変形地図の変形の度合いを示す情報である。例
えば、変形地図の各部分ごとに変形度合いを求め、それ
ら各部分ごとの局所的な変形度合いを歪み情報とするこ
とが好適である。この歪み情報と基準地図上でのスポッ
トの位置情報とを組み合わせれば、そのスポットの変形
地図上での位置を求めることができる。スポット処理部
は、変形地図上のこのようにして求めた位置に、そのス
ポットを対応づける。このような対応付けにより、例え
ばそのスポットを変形地図上の適切な位置に配置表示す
ることができる。
【0008】この構成によれば、自由にデザインされた
変形地図に対するスポットの対応づけ(マッピング)を
自動化することができる。
【0009】本発明の好適な態様では、複数の参照点を
想定し、それら各参照点の前記変形地図上での位置と前
記基準地図上での位置との対応関係を歪み情報として用
いる。そして、スポット処理部では、スポットと各参照
点との基準地図上での位置関係を、歪み情報を用いて変
形地図上でのそれら両者の位置関係に変換することによ
り、変形地図上での当該スポットの位置を算出する。
【0010】この態様によれば、両地図間での参照点の
位置の対応関係を歪み情報とすることにより、基準地図
に対する変形地図各部の局所的な変形度合いを表現する
ことができる。したがって、任意にデフォルメした変形
地図に対して対応可能となる。
【0011】また、本発明の別の態様は、スポットにつ
いての検索条件を受け付け、その検索条件を満足するス
ポットをスポット情報記憶部から検索するスポット検索
部を有する。スポット検索部は、各スポットのスポット
情報に含まれる各種属性データを参照して、検索条件を
満足するスポットを求める。そして、スポット処理部
は、スポット検索部により検索されたスポットのみにつ
いて変形地図上での位置の算出及びその位置への対応づ
けの処理を行う。この態様によれば、所望のスポットを
自動検索し、変形地図にマッピングすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0013】1.地図処理装置の構成 図1は、本発明に係る地図処理装置の全体構成を示す機
能ブロック図である。図1に示す地図処理装置は、典型
的には、コンピュータシステムを利用してソフトウエア
的に構築される。図1において、ユーザインタフェース
部10は、ユーザからの指示やデータの入力を受け付け
るためのものであり、ディスプレイやマウス、キーボー
ドなどのハードウエアと、表示制御や入力制御を司る例
えばグラフィカルユーザインタフェース等のユーザイン
タフェースプログラムから構成される。
【0014】スポットDB(データベース)30は、各
スポットの情報が登録されたデータベースである。図2
は、スポットDB30に登録されたデータ内容の一例を
示す図である。図において、各行がそれぞれ1つのスポ
ットについてのスポット情報を表す。各スポット情報
は、識別情報として、少なくともスポットDB30内で
一意な「ID」を含む。また、「位置」は、当該スポッ
トの基準地図上での位置である。
【0015】ここで、基準地図とは、各スポットの位置
決めの基準となる地図である。基準地図としては、例え
ば既存の地形図や市街図などが利用できる。「位置」
は、例えば基準地図上に座標系(すなわちx、y軸及び
スケール)を適宜定め、その座標系において求めたスポ
ットの座標を用いればよい。緯度、経度を座標として利
用することも可能である。
【0016】この他、スポット情報には、当該スポット
の各種属性情報が含まれる。例えばスポットの名称、種
別などである。属性情報として多数の項目を登録するよ
うにすれば、スポットDB30の利用価値が向上する。
例えば、観光案内図の作成のためのデータベースを目指
すならば、駐車場情報や最寄りの交通機関の情報、休日
情報などを登録することは有益である。
【0017】図1に戻り、地図記憶部40は、変形地図
の情報を記憶する。変形地図の情報は、地図情報42と
歪み情報44との組合せで表される。地図情報42は、
変形地図の画像情報である。この地図情報42は、スポ
ットをマッピングする基礎となる地図の情報であり、典
型的にはスポットが全くマッピングがされていない道路
網のみを表す情報である。道路網の他に、目印となる施
設や自然物をいくつか地図情報42に含めることも好適
である。地図情報42は、デザイナーが紙上でデザイン
した変形地図をスキャナで読込んだ画像データ、あるい
はデザイナーがコンピュータ上でデザインした変形地図
の画像を表すデータである。
【0018】歪み情報44は、地図情報42の表す変形
地図の基準地図に対する歪み具合を表す情報である。本
実施形態では、歪み情報として、変形地図と基準地図と
の間での同一地点の座標同士の対応関係を用いる。この
歪み情報の詳細は、後に歪み情報の生成手順を説明する
際に説明する。
【0019】地図情報42と歪み情報44とは一対一で
対応づけられ、それら両者のペアで1つの変形地図が表
現される。もちろん、地図記憶部40には、複数の変形
地図の地図情報42及び歪み情報44を登録することも
できる。この場合、ユーザは必要に応じて、地図記憶部
40から適切な変形地図を選び出して使用することがで
きる。
【0020】変形地図処理部20は、変形地図について
の処理のためのものであり、位置算出部22、マッピン
グ処理部24、検索部26及び歪み情報生成部28を含
む。位置算出部22は、各スポットごとに変形地図上で
の位置を算出する。この算出処理は、スポットDB30
に登録されたスポットの基準地図上での位置と、地図記
憶部40に記憶された変形地図の歪み情報42とに基づ
き行われる。この位置算出処理は、後に詳細に説明す
る。
【0021】マッピング処理部24は、変形地図上の、
位置算出部22で算出された位置に、スポットを対応づ
ける処理(マッピング処理)を行う。この対応づけ処理
の内容は、出力部50の出力形態によって異なる。例え
ば、出力部50が紙に変形地図を印刷するものであれ
ば、マッピング処理部24では、変形地図の画像上の位
置算出部22で求められた位置に、当該スポットのシン
ボル等の画像を配置し、出力部50は、各スポットのシ
ンボル等が重畳された変形地図の画像を印刷出力する。
また、出力部50がディスプレイに変形地図を表示する
場合も、同様にスポットのシンボルを変形地図の画像上
に重畳する。
【0022】なお、マッピング処理は、必ずしもスポッ
トを変形地図上に可視的にマッピングする場合に限られ
ない。例えば、変形地図をHTML(HyperText Markup
Language)に規定されるクリッカブルマップとして利
用することもできる。この場合、例えば、各スポットに
対応する領域(例えばスポットを中心とする所定半径の
円形領域)を不可視状態で変形地図上にマッピングし、
ユーザが変形地図の表示上でクリックした点がいずれか
のスポットの対応領域に含まれていれば、当該スポット
の情報をポップアップ表示するなどの利用が可能であ
る。
【0023】検索部26は、ユーザの入力した検索条件
を満足するスポットをスポットDB30から検索する。
検索条件は、ユーザインタフェース部10から入力され
る。検索部26の検索処理結果を位置算出部22に与え
る構成とすれば、検索条件を満足するスポットのみを変
形地図にマッピングすることができる。
【0024】歪み情報生成部28は、変形地図の歪み情
報の生成を支援するためのものである。本実施形態で
は、ユーザは、この歪み情報生成部28を用いて、歪み
情報を生成することができる。生成した歪み情報は、地
図記憶部40に、変形地図の地図情報42と対応づけて
記憶される。歪み情報生成部28による歪み情報の生成
処理については後に詳細に説明する。
【0025】出力部50は、マッピング処理部24にお
ける処理結果を、印刷やグラフィカルユーザインタフェ
ース表示などの所定の形式で出力する。
【0026】以上、本実施形態の地図処理装置の全体構
成について説明した。次に、本実施形態における個々の
処理の内容を詳しく説明する。
【0027】2.スポットDBにおけるスポット位置情
報の取り込み スポットDB30を作成するには各スポットの基準地図
上での位置を求める必要がある。この作業は、例えば次
のように自動化することができる。
【0028】すなわち、基準地図の画像をスキャナでコ
ンピュータシステム内に読み込み、その基準地図画像に
対して座標系を設定する。そして、基準地図画像を画面
表示し、スポットをその表示上でユーザに指定させ、指
定された位置の座標情報をそのスポットの「位置」とし
てスポットDB30に登録する。スポット位置の指定及
び指定位置の座標の取り込みは、マウス等を利用したグ
ラフィカルユーザインタフェースの技術により実現する
ことができる。
【0029】3.歪み情報の生成 歪み情報生成部28による歪み情報生成処理について、
図3〜図7を参照して説明する。図3は、歪み情報生成
処理の処理手順を示すフローチャートであり、図4〜図
7は、この処理手順の各段階において、歪み情報生成部
28が生成するユーザインタフェース画面の表示情報の
一例を示す。
【0030】まず、ユーザが、変形地図の地図情報(画
像情報)42を本実施形態の地図処理装置に入力し、歪
み情報生成処理を指示すると、歪み情報生成部28は、
図4に示すユーザインタフェース画面100の表示情報
を生成し、ユーザインタフェース部10に表示する。ユ
ーザインタフェース画面100は、変形地図表示部11
0及び基準地図表示部120を含む。変形地図表示部1
10には、ユーザが入力した変形地図の地図情報に基づ
き、変形地図の画像が表示される。一方、基準地図表示
部120には、本地図処理装置が有する基準地図の画像
が表示される。基準地図の画像情報は、例えば地図記憶
部40に記憶しておけばよい。基準地図表示部120に
は、基準地図全体が表示されるわけではなく、一般には
その一部が表示される。ユーザは、縦横のスライダーバ
ー200を用いて基準地図表示部120における表示部
位をスクロールしたり、あるいは図示しないメニューか
ら指示を入力することにより表示を拡大又は縮小するこ
とができる。変形地図表示部110についても同様の構
成とすることが可能である。
【0031】図4のユーザインタフェース画面100を
表示すると、次に歪み情報生成部28は、ユーザに格子
分割数の指定を促し、これに応じてユーザから指定され
た格子分割数に応じた格子を、変形地図表示部110に
表示された変形地図上に設定する(S10)。格子分割
数は、例えばm×n(m行n列)の形式で指定される。
図5は、S10が完了した段階でのユーザインタフェー
ス画面100を示す。図5の例では、6×5の格子分割
数で格子を設定した場合の例である。
【0032】次に、歪み情報生成部28は、変形地図の
4隅の点112に対応する基準地図上の点の指定をユー
ザに促し、ユーザはこれに応じてその4隅の点の各対応
点を基準地図表示部120上で指定する(S12)。こ
のとき、ユーザは、基準地図表示部120において適宜
表示のスクロールや縮小を行いながら4隅の点の各対応
点を見つけ、その点をマウス等で指定する。なお、基準
地図と変形地図の方向が一致しない場合は、例えば基準
地図表示部120の表示を回転させることにより、両者
の方向をある程度合わせることができる。こうすること
により、対応点の探索、及び後述する格子点の調整が容
易になる。
【0033】4隅の点の対応点が指定されると、歪み情
報生成部28は、それら対応点からなる四辺形を基準地
図上に設定し、その四辺形に対し、変形地図と同じ格子
分割数の格子を設定する(S14)。ここで、格子の設
定は、例えば四辺形の各辺をそれぞれ格子分割数に従っ
て均等分割し、向かい合う辺の対応する分割点同士を結
ぶことにより行うことができる。
【0034】図6は、S14における基準地図上の格子
設定が完了したときのユーザインタフェース画面100
の状態の一例を示す図である。図6において、基準地図
表示部120の基準地図上に、変形地図の4隅の点11
2の対応点122が表示され、それら対応点122を結
んでできる四辺形に対し、変形地図と同様6×5に分割
した格子が設定されている。
【0035】この段階では、変形地図及び基準地図に設
定された格子の格子点のうち、変形地図上の4隅の点1
12と基準地図上の対応点122は同一の地点を示して
いるが、その他の格子点同士は同一の地点を示していな
い。例えば、変形地図上の格子点114と基準地図上の
格子点124は互いに対応しているが、それらはこの段
階では同一の地点を表していない。
【0036】そこで、基準地図上の各格子点の位置を調
整することにより、変形地図と基準地図の対応格子点同
士が同一地点を示すようにする(S16)。すなわち、
ユーザは、基準地図上の格子点を選択し、これを変形地
図上の対応格子点と同じ地点を表す位置まで移動させ
る。この操作は、例えばマウスによるいわゆるドラッグ
アンドドロップ操作で実現することができる。格子点の
移動先の位置は、例えば道路網の接続関係や目印となる
スポットなどを参照して決定すればよい。S16では、
このような操作を対応点122以外のすべての格子点に
ついて行う。
【0037】図7は、このようにして基準地図の各格子
点の位置が調整された後のユーザインタフェース画面1
00の状態の一例を示す。この状態では、変形地図と基
準地図の対応格子点同士は同一の地点を示している。図
7における変形地図と基準地図とを比べれば、両者の歪
み具合が理解できる。基準地図の各メッシュの(格子の
「目」)の変形度合いが、変形地図の対応メッシュの歪
み具合を示している。
【0038】このように基準地図の格子点位置の調整が
完了すると、歪み情報生成部28は、基準地図の各格子
点の座標(基準地図の座標系における座標)を読み取
り、この座標を変形地図の対応格子点の座標と対応づけ
て記憶する(S18)。これら各格子点の変形地図及び
基準地図における座標の対応関係の情報が、歪み情報と
なる。
【0039】図8は、このようにして生成された歪み情
報のデータ内容の一例を示す図である。図8に示すよう
に、歪み情報には、すべての格子点(4隅の点を含む)
について、変形地図上での座標と基準地図上での座標が
対応づけられている。なお、変形地図における格子を図
7等の如く均等間隔で設定した場合は、歪み情報におけ
る変形地図の各格子点の座標は、何行何列目の格子点と
いう形で表すこともできる。
【0040】このようにして生成された変形地図の歪み
情報は、最初に入力された変形地図の地図情報(画像情
報)と対応づけて地図記憶部40に記憶される。
【0041】以上、歪み情報の生成処理について説明し
た。このような処理により、変形地図の各部分(各メッ
シュ)の歪み具合を表す歪み情報を得ることができる。
【0042】ここで、変形地図の歪みをより精密に求め
たければ、格子分割数を多くすればよい。
【0043】4.位置算出処理 次に、位置算出部22による変形地図上でのスポット位
置の算出処理について説明する。この処理の前提とし
て、スポットのマッピング対象となる変形地図は既に地
図記憶部40に記憶されているものとする。また、地図
記憶部40に複数の変形地図が記憶されている場合は、
どの変形地図がマッピング対象であるかが指定されてい
るものとする。
【0044】図9は、位置算出処理の手順を示すフロー
チャートである。図9において、位置算出部22は、ス
ポットDB30から例えばID順などの順番で1つずつ
スポットを取り出す(S20)。ここでは、少なくとも
スポットの「位置」(基準地図上での位置)の情報を取
り出す。そして、位置算出部22は、その「位置」と歪
み情報における基準地図の各格子点の座標とに基づき、
基準地図上の格子においてそのスポットが含まれるメッ
シュを特定する(S22)。
【0045】なお、スポットの中に変形地図のカバーす
る範囲から外れるものがある場合には、S22において
そのスポットを含むメッシュが求められない。このた
め、S23において、S22で対象スポットを含むメッ
シュがあったか否かを判定し、そのようなメッシュがな
かった場合は、S20に戻り、スポットDB30から次
のスポットを取り出して、以降の処理を繰り返す。
【0046】S22にて対象スポットを含むメッシュが
特定された場合は、位置算出部22は、そのメッシュ内
におけるそのスポットの相対位置(「メッシュ内座標」
と呼ぶ)を求める(S24)。このメッシュ内座標の算
出は、例えばメッシュ内を線形近似することにより行
う。
【0047】図10は、線形近似によるスポットのメッ
シュ内座標の算出の仕方を説明するための図である。図
10において、点A,B,C,Dは、処理対象のスポッ
ト126が含まれる(基準地図の)メッシュ128を構
成する各格子点である。位置算出部22は、まずそれら
4つの格子点A〜Dのうち、スポット126に最も近い
点を特定し、その点を起点とするメッシュの辺(2つあ
る)を基準辺に選ぶ。例えば、図10では、格子点Bが
スポットに最も近く、辺BA及びBCが基準辺に選ばれ
る。次に、位置算出部22は、スポット126を通り、
各基準辺に平行な2直線を生成し、それら各直線がそれ
ぞれ基準辺と交わる点を求める。図10では、基準辺B
Aに平行な直線aと基準辺BCとの交点Pと、基準辺B
Cに平行な直線bと基準辺BAとの交点Qが求められ
る。そして、位置算出部22は、スポット126に最も
近い点Bを原点として、その原点から各点P、Qまでの
距離を求め、それら各距離をそれぞれ対応する基準辺の
長さを1として正規化する。このようにしてBP間の正
規化距離p、BQ間の正規化距離qが求められる。これ
ら2つの正規化距離と原点に選んだ格子点を示す情報Ω
との組(Ω,p,q)がスポット126のメッシュ内座
標となる。なお、原点に選んだ格子点を示す情報Ωは、
メッシュを構成する4つの格子点のうちどれが原点に選
ばれたかを表すものであればよい。
【0048】スポットが含まれるメッシュ128及びそ
のメッシュ128におけるそのスポットのメッシュ内位
置が求められると、本実施形態では、そのメッシュ12
8に対応する変形地図のメッシュにおいて、そのメッシ
ュ内座標に対応する位置を求め、その位置をスポットの
変形地図上の位置とみなし、その位置の変形地図の座標
系における座標を求める(S26)。
【0049】図11は、このS26の処理を説明するた
めの図である。図11に示される格子は変形地図に設定
された格子である。また、格子点A’,B’,C’,
D’により構成されるメッシュ118が、図10に示し
た基準地図のメッシュ128に対応するメッシュである
とする。位置算出部22は、この変形地図上の対応メッ
シュ118においてS24で求められたメッシュ内座標
(Ω,p,q)に対応する点116を求める。点116
は、メッシュ118において、メッシュ内座標(Ω,
p,q)に基づき、S24におけるメッシュ内座標の算
出とは逆の処理を行うことにより特定することができ
る。すなわち、まずΩからメッシュ118の原点及び2
つの基準辺(図11の例では原点はB’、基準辺はB’
A’及びB’C’)を特定する。次に、それら基準辺を
それぞれ長さ1とした場合における基準辺上で原点から
距離p、qの点P’及びQ’を求める。そして、P’を
通り基準辺B’A’に平行な直線a’と、Q’を通り基
準辺B’C’に平行な直線b’との交点を求める。この
交点が、点116である。
【0050】なお、本実施形態では、変形地図の格子が
直交格子なので、p、qの値を直交座標の座標成分とみ
なすことにより、点116を容易に求めることができ
る。
【0051】S26にてスポットの変形地図上での位置
座標が求められると、次に位置算出部22は、この位置
座標をスポットのIDと対応づけて記憶する(S2
8)。
【0052】以上で、1つのスポットについての処理が
完了する。すると、位置算出部22は、スポットDB3
0に登録されたすべてのスポットについて上記処理が完
了したかを判定し(S29)、まだの場合は、S20に
戻ってスポットDB30から次のスポットを取り出し、
上記処理を繰り返す。そして、スポットDB30内の全
てのスポットについて上記処理が完了すると、位置算出
部22の処理が終了する。
【0053】このようにして求められた各スポットのI
Dと変形地図上での座標との対応情報は、マッピング処
理部24に渡される。マッピング処理部24は、この対
応情報に基づき、既に説明したマッピング処理を行う。
【0054】なお、以上の例では、スポットの含まれる
メッシュの3つの格子点(すなわち当該スポットに最も
近い格子点と、その格子点から延びる基準辺を規定する
2つの格子点)に基づく線形近似により、当該スポット
の変形地図上での位置座標を求めたが、これ以外の方法
も可能である。例えば、スポットの含まれるメッシュを
構成する4つの格子点と当該スポットとの距離の関係
が、基準地図におけるその距離関係ともっとも近くなる
点を変形地図上のスポット位置とするという方法も可能
である。さらに、隣接メッシュの格子点とスポットの位
置関係も考慮に入れると、当該スポットの変形地図にお
ける更に適切な位置を求めることができる。いずれにし
ても、本実施形態では、スポットと各格子点の位置関係
を利用して、変形地図におけるスポットの位置を求め
る。
【0055】5.スポット検索によるマッピング対象の
絞り込み 次に、検索部26を利用したマッピング対象の絞り込み
処理について説明する。
【0056】ユーザから検索が指示されると、検索部2
6は検索条件入力用のユーザインタフェース画面をユー
ザインタフェース部10を介して表示する。ユーザは、
このユーザインタフェース画面から検索条件を入力す
る。検索条件は、基本的にスポット情報に含まれるスポ
ットの属性情報のどの項目についても設定することがで
きる。例えば、「指定した点から所定距離以内」、「△
△通りから100m以内」など、スポットの位置(基準
地図における位置)についての検索条件の指定も可能で
ある(後者の場合、△△通りを折れ線で特定すれば可能
である)。また、スポットの種別を検索条件として、
「寺院又は神社」に該当するスポットのみを検索するこ
ともできる。また、「100台以上駐車可能な駐車場を
有する施設」等というような検索条件も考えられる。
【0057】検索部26は、入力された検索条件を満足
するスポットをスポットDB30から検索する。そし
て、検索されたスポットのIDが検索部26から位置算
出部22に渡される。位置算出部22は検索部26から
IDを受け取ったスポットについてのみ、図9のS20
〜S29の処理を行う。
【0058】このような構成により、例えば買い物マッ
プや食べ歩きマップなど用途別の変形地図を容易に作成
することも可能になる。
【0059】6.まとめ 以上説明したように、本実施形態によれば、目的に応じ
て自由にデザインされた変形地図に対して、各スポット
を自動的に適切な位置にマッピングすることができる。
【0060】本実施形態では、スポット情報と変形地図
の情報(地図情報42及び歪み情報44)とを別々に分
けて作成・管理したことにより、両者の組合せで多様な
地図を作成することができる。スポットDBを一度作成
すれば、これをいくつもの変形地図に対して再利用する
ことができる。また、スポット情報と変形地図とを別管
理としたことにより、一方の変更が他方に直接影響を与
えることが無くなる。したがって、変更のあった方のみ
のデータベースを修正すればよくなり、メンテナンスが
容易になる。例えば、変形地図のデザインを変更した場
合には、その変更結果について歪み情報を生成し、地図
記憶部40を更新すればよい。そして、変更された変形
地図について、位置算出部22及びマッピング処理部2
4によりスポットのマッピングをやり直せばよい。
【0061】また、本実施形態によれば、デザイナーは
スポットのマッピングを行わなくてよいので、変形地図
のデザインを容易に行うことができる。
【0062】なお、上記実施形態では、歪み情報を生成
するに当たり基準地図の格子点の位置を変形地図の対応
格子点に合わせて調整したが、この反対に、変形地図の
格子点の位置を調整してもよい。
【0063】また、上記実施形態では、歪み情報生成部
28は、変形地図を均等分割して格子を設定したが、こ
れに限らず、変形の激しいところには格子を増やすなど
の設定の仕方も可能である。更に言えば、格子を設定せ
ずに、変形地図と基準地図とで目印になる同一地点(例
えば交差点や目印となる施設など)を順次指定し、それ
らの座標同士を互いに対応づけたものを歪み情報として
利用することもできる。
【0064】また、上記実施形態では、歪み情報生成部
28を変形地図処理部20の1モジュールとして含む構
成を示したが、歪み情報生成部28は、位置算出及びマ
ッピングの処理とは直接的な関係はないので、歪み情報
生成部28を変形地図処理部20とは別体の装置として
構成してもよい。
【0065】以上に説明した地図処理装置は、上記各機
能、処理手順を記述したプログラムをコンピュータに実
行させることによって実現することができる。この場
合、プログラムは、例えばフロッピーディスクやCD−
ROMなどの記録媒体の形態あるいは通信回線を介して
供給され、これを例えばコンピュータに付属する固定デ
ィスク装置にインストールすることにより、実行可能と
なる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自由にデザインされた変形地図に対するスポットの対応
づけを自動化し、各種の目的に応じた変形地図を容易に
作成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る地図処理装置の全体構成を示す
機能ブロック図である。
【図2】 スポットDB30に登録されたデータ内容の
一例を示す図である。
【図3】 歪み情報生成処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図4】 歪み情報生成処理におけるユーザインタフェ
ース画面の初期状態の一例を示す図である。
【図5】 変形地図へ格子を設定したときのユーザイン
タフェース画面の状態の一例を示す図である。
【図6】 基準地図に格子が設定されたときのユーザイ
ンタフェース画面の状態の一例を示す図である。
【図7】 基準地図における各格子点の位置の調整が完
了した時点でのユーザインタフェース画面の状態の一例
を示す図である。
【図8】 歪み情報のデータ内容の一例を示す図であ
る。
【図9】 変形地図におけるスポットの位置の算出及び
マッピングの手順を示すフローチャートである。
【図10】 基準地図のメッシュにおけるスポットのメ
ッシュ内位置の算出処理を説明するための図である。
【図11】 変形地図におけるスポット位置の特定の仕
方を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ユーザインタフェース部、20 変形地図処理
部、22 位置算出部、24 マッピング処理部、26
検索部、28 歪み情報生成部、30 スポットD
B、40 地図記憶部、42 地図情報、44 歪み情
報、50 出力部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準地図上でのスポットの位置を含むス
    ポット情報を記憶したスポット情報記憶部と、 変形地図と、前記基準地図に対する前記変形地図の歪み
    情報と、を記憶した変形地図情報記憶部と、 前記基準地図上での前記スポットの位置と前記歪み情報
    とに基づき、前記変形地図上での前記スポットの位置を
    算出し、前記スポットを前記変形地図上のその位置に対
    応づけるスポット処理部と、 を有する地図処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の地図処理装置であって、 前記歪み情報は、複数の参照点についての前記変形地図
    上での位置と前記基準地図上での位置との対応関係を示
    した情報であり、 前記スポット処理部は、前記スポットと前記各参照点と
    の前記基準地図上での位置関係を、前記歪み情報に基づ
    き前記変形地図上でのそれら両者の位置関係に変換する
    ことにより、前記変形地図上での前記スポットの位置を
    算出することを特徴とする地図処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の地図処理
    装置であって、 前記スポットについての検索条件を受け付け、その検索
    条件を満足するスポットを前記スポット情報記憶部に記
    憶された各スポットのスポット情報から求めるスポット
    検索部を有し、 前記スポット処理部は、前記スポット検索部により検索
    されたスポットのみについて処理を行う地図処理装置。
  4. 【請求項4】 コンピュータを、 基準地図上でのスポットの位置を含むスポット情報を記
    憶したスポット情報記憶部、 変形地図と、前記基準地図に対する前記変形地図の歪み
    情報と、を記憶した変形地図情報記憶部、 前記基準地図上での前記スポットの位置と前記歪み情報
    とに基づき、前記変形地図上での前記スポットの位置を
    算出し、前記スポットを前記変形地図上のその位置に対
    応づけるスポット処理部、 として機能させるためのプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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