JPH09185696A - 地図情報システム - Google Patents

地図情報システム

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Publication number
JPH09185696A
JPH09185696A JP7342214A JP34221495A JPH09185696A JP H09185696 A JPH09185696 A JP H09185696A JP 7342214 A JP7342214 A JP 7342214A JP 34221495 A JP34221495 A JP 34221495A JP H09185696 A JPH09185696 A JP H09185696A
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JP
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Application number
JP7342214A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiko Yoshimura
光彦 吉村
Hiroyuki Okuda
弘幸 奥田
Yoshiaki Yoshikawa
喜章 吉川
Nobuhiko Takayama
信彦 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地図画像の画像認識処理を前処理として行なわ
ずに、リンク情報登録作業を行なうのみで、都市計画図
などの地図画像を用いた地図情報システムを実現する。 【解決手段】本発明は、地図画像から住居の閉領域をベ
クトルデータとして抽出し、これと顧客名などの文字列
とに対し、(1)文字列を、幾つかの文字列に分割する
手段、(2)文字サイズを変更する手段、(3)文字列
を縦、横、斜め方向に配置し、閉領域内に収まるかを判
定する手段、(4)文字列を登録辞書に基づき変換する
手段、(5)文字列の全角文字を半角変換する手段、
(6)文字列末尾から一文字づつ文字を減らす手段、を
繰り返し用い、地図上の閉領域に文字列を自動配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顧客情報などを地
図と対応づけて活用する地図情報システムに関するもの
である。特に営業所における顧客管理や、電力会社にお
ける電柱管理などの分野において利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来技術を説明するにあたり、幾つかの
用語を以下に定義する。
【0003】地図上で住居(一戸建ての家やアパートな
ど)を表している閉領域のことを、家枠と呼ぶ。そして
家枠に対応している顧客名のことを家名とも呼ぶことに
する。なお、配電設備管理の業務などでは、地図上の家
枠に対して、顧客名ではなく、数字などからなる管理番
号を配置することがある。本明細書では、こうした管理
番号をも含めて家名と呼ぶことにする。
【0004】以下では、従来地図情報システムにおけ
る、地図作成方法、基本機能、家名配置機能(後述す
る)とについて説明する。
【0005】(1)地図作成方法 電力・保険などの営業所においては、地図と住民情報と
を関連づけて管理するシステムが望まれており、地図情
報システムへの関心が高まってきている。地図情報シス
テムとは、地図と住民情報などの関連情報とを対応づけ
て管理し、この対応づけを用いて、地理的な要素と関連
情報を相互に参照・検索できるシステムである。特に、
従来の地図情報システムでは、地図データとしてベクト
ル地図と呼ばれるものを用いている。ベクトル地図と
は、地図の図形要素を、スプラインや2次曲線などの方
程式として持つものであり、以下の方法で作成される。
【0006】(a)土地測量の数値データを直接用いて、
ベクトル地図を作成する。
【0007】(b)地図帳などの既存の地図を、図面入力
ツール(デジタイザなど)を用いて入力し、ベクトル地
図を作成する。
【0008】(c)地図帳などの既存の地図を、スキャナ
で読み取り、読み取ったイメージ地図に対して、画像認
識処理を行ない、ベクトル地図を作成する。
【0009】(2)基本機能 ベクトル地図を対象とした地図情報システムでは、以下
の基本機能を、ベクトル地図を対象として実現してい
る。
【0010】(a)地図上に顧客名を表示する。
【0011】(b)地図と関連したデータベース(顧客情
報など)と、地図上の家名とが連動して変化する。
【0012】(c)地図から顧客情報、顧客情報から地図
といった、検索が行える。
【0013】(d)地図と地図画像(地図帳をスキャナ入
力して得た画像)とを重ね合わせた状態で表示する。
【0014】(3)家名配置機能 都市計画図と呼ばれる地図などには、顧客名が配置され
ていない。そのため、この都市計画図からベクトル地図
を生成しただけでは、上記機能(a)を実現できない。
【0015】そのため、操作者が地図上の家枠内に顧客
名を配置する作業を予め行なう必要がある。この作業を
支援する機能(以下、家名配置機能と呼ぶ)として「マ
ウスで選択した家枠内に、顧客名を自動的に配置するも
の」が、従来方式としてある(特願平4-319454、特願平
5-221696)。これら従来方法では、以下のような特徴を
もっている。
【0016】(a)家枠内に家名を縦横方向に自動的に配
置する。
【0017】(b)斜方向に家名を配置する場合には、操
作者が一文字ずつ文字の配置する位置を入力する。
【0018】(c)家名が長すぎて家枠内に収まらない場
合、家名の入る所までを家枠内に配置する。
【0019】(d)名字の部分も名字以外の部分も、同じ
文字サイズで配置する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】現状の地図情報システ
ムでは、以下の2つの課題が生じる。
【0021】(1)地図作成の課題 ・現状多くの地図情報システムでは、地図データとして
ベクトル地図を用いていため、ベクトル地図の作成に多
額の費用がかり、コストパフーマンスが悪く、営業所な
どの小規模な部門単位でのシステム導入が困難である。
従来の技術の(1)地図作成方法で述べた方法(a)で
は、土地測量の作業が必要であり、地図作成を業務とす
る企業以外で行なうのは、非常に困難である。(b),
(c)では、共に紙に印刷された地図があれば、ベクトル
地図が作成できる。しかし、どちらもデジタイザや画像
認識装置などの、特別なハードやソフトを必要とし、更
に、地図の入力と修正に工数がかかる。いずれにしても
多額の費用を要する。
【0022】・ベクトル地図のみでは、営業所管轄地区
などの広範囲な地図を得ることができず、地図情報シス
テムが構築できないことがある。現在都市部などの限定
された地区のみのベクトル地図しか販売されていない。
一方、営業部では、広範囲な地区を管理する必要がある
ので、ベクトル地図を購入するだけでは、システム構築
が行なえない。
【0023】・地図作成の費用を軽減するには「スキャ
ナから入力した地図画像を直接用いること」が考えられ
るが、従来の地図情報システムでは、地図画像のみによ
るシステム構築ができない。従来の地図情報システムで
は、地図画像を単にベクトル地図の背景として表示する
ものとして扱われているため、地図画像のみでは、従来
の技術で述べた基本機能を実現できない。これは、地図
画像がベクトル地図とは異なり、家枠(一戸建て住宅
や、アパートなどを表す地図上の閉領域)や道路などを
それぞれ別々の部品として管理していないことが要因の
一つである。
【0024】(2)家名配置機能の課題 ・斜方向に家名を配置するには、一文字ずつ配置位置を
指定するため、家名配置の作業に工数を要する。
【0025】・地図上から顧客名を参照するにあたって
は、「取敢ず、名字のみがわかればよい」といった状況
がある。従来方法では、名前も含めたものを家枠内に配
置しようとするので、家枠内に配置する文字数が多くな
り、その結果、小さな文字サイズで、家枠内に家名が配
置される。小さな文字サイズで家名が配置されると、地
図縮小時に文字の潰れ、かすれが生じ、家名を参照しづ
らくなる。
【0026】・従来方法では、顧客情報変更による家名
変更処理は行なっているが、変更処理により文字数が減
り、本来はもっと大きな文字サイズで配置できるにもか
かわらず、小さな文字サイズのまま家枠内に配置される
場合が生じる。
【0027】・地図縮小時に家名をみやすくするには、
単に家枠内に家名を配置するだけでなく、家名の重要な
部分(名字など)を大きな文字で配置する処理などが必
要である。しかし、こうした点について従来方法では考
慮されていない。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の手段を
有する。
【0029】(1)地図と顧客情報とを対応づける手
段。特にこの手段において、地図画像から、家枠部分の
ベクトルデータを抽出し、ベクトルデータとして保存す
る手段を持つ。
【0030】(2)(1)で抽出したベクトルデータと
顧客情報とを対応づけた情報(以下ではリンク情報と呼
ぶ)を保存する手段。
【0031】(3)(2)で保存したリンク情報を用い
ることで、地図と顧客情報間の相互の検索機能を実現す
る手段。
【0032】(4)配置する家名が、氏名であるか否か
を判定し、氏名である場合には、名字部分とその他の部
分に分割する手段。
【0033】(5)家名文字の大きさを変更する手段。
【0034】(6)配置位置を縦横と、縦横以外の文字
配置位置を計算し、家枠内に収まるかどうかを判定する
手段。
【0035】(7)家名文字を、登録辞書に基づいて文
字変換処理を行なう手段。
【0036】(8)家名文字に含まれる全角文字を半角
文字に変換する手段。
【0037】(9)家名文字の文字数を、文字列末尾か
ら一文字づつ減らす手段。
【0038】(10)上記(4)〜(9)の手段を繰り
返し用いることで、家枠内に家名を配置し表示する手
段。
【0039】手段(1)(2)(3)により、地図画像
の家枠部分をベクトルデータの部品として管理できる。
これにより基本機能を、地図画像を用いた地図情報シス
テムで実現できるので、地図情報システムにおける地図
作成費用が軽減する。そのため、従来よりも安価に地図
情報システムが実現でき、「(1)地図作成の課題」を
解決するように作用する。特に、地図と顧客情報とを対
応づける作業は、ベクトル地図の場合でも必ず行なう作
業であるので、手段(1)を設けることで、従来と比べ
ても特別な作業や工数を増やすことなく、地図画像にお
いても、ベクトル地図と同様に家枠部分を部品として管
理できるようになる。
【0040】また、手段(4)〜(10)により、
「(3)家名配置機能の課題」を解決するように作用す
る。従来方法では、図3の家枠342のように縦・横方
向の家名自動配置しか行なえなかったが、本発明方式に
より、家枠343〜345のような家名配置が自動で行
なえるようになる。すなわち本発明により、家枠内に斜
め方向などにも家名を自動配置できる確率が高まり、操
作者の家名配置作業の工数が減る。そして、従来よりも
大きな文字サイズで多くの文字数の家名が配置できる。
特に、重要な部分(名字または、個々のアパートに固有
の文字。例えば「山本アパート」の「山本」)を大きな
文字で配置でき、従来よりも、地図縮小時の家名の潰れ
・かすれが生じにくくなる。
【0041】
【発明の実施の形態】
実施例1 本実施例の主な特徴は、以下の3点である。
【0042】(1)地図と顧客情報とを対応づける処理
の際に、画像処理技術を用いて、地図画像から地図の特
定部分(家枠など)を、ベクトルデータとして抽出し、
抽出したベクトルデータをDBに保存すること。
【0043】(2)(1)で抽出したベクトルデータと
顧客情報とを対応づけた情報(リンク情報)を保存し、
このリンク情報を活用することで、顧客情報管理で必要
な基本機能を、地図画像に対して実現すること。
【0044】(3)種々の手段を組み合わせて、従来よ
りも高機能な家名配置機能を実現すること。本実施例で
は、図15に示す(a)〜(e)の処理を、文字配置処理1
24(図1)で行うことにより、従来よりも高機能な家
名配置機能を実現している。従来方法では、横もしくは
縦方向の家名配置しか行なえなかったが(図3の家枠3
42参照)、本発明により、地図上の家枠内に、家名を
斜方向に自動で配置したり、名字部分の文字のみを大き
な文字サイズで配置したり、略語を配置することなどが
可能になる(図3の家枠343〜345参照)。
【0045】以下に本実施例を述べる。
【0046】1.1 本発明のシステム構成 図1に本発明のシステム構成を示す。本システムは、大
きく分けて、対話制御処理11、地図情報管理処理1
2、データベース(以下、DBと略す)情報13、地図表
示処理14にわけられる。
【0047】(1)DB情報 DB情報13は、顧客情報131、地図情報132、リン
ク情報133、登録辞書134よりなる。
【0048】顧客情報131には、顧客氏名や住所など
の情報を格納する。
【0049】地図情報132には、地図を画面上に表示
するための情報を格納する。文字形状1321には、地
図上に配置する文字コードと配置情報(文字の配置位
置、サイズ、種別などからなる。後述)を格納する。領
域形状1322には、家枠などの閉領域情報を格納す
る。地図画像1323には、都市計画図などの地図をス
キャナ入力した画像データを格納する。
【0050】リンク情報133には、顧客情報131、
文字形状1321、領域形状1322の3つを対応づけ
た情報を格納する。
【0051】登録辞書134には、キーワード(例え
ば、「アパート」)と略語(例えば、「AP」)とを組に
した情報を格納する。登録辞書134は、家名を略号表
記する際に用いる(図3の家枠343を参照)。DB情報
13の詳細については「1。4DB情報の構成」で述べ
る。
【0052】(2)対話制御処理 対話制御処理11では、マウスやキーボードの入力イベ
ントを判定し、判定結果に応じた内部処理を行なう。対
話制御処理11は、顧客情報変更処理111、地図形状
変更処理112、リンク設定処理113、リンク検索処
理114よりなる。
【0053】顧客情報変更処理111では、操作者のキ
ーボード入力などに応じて変更後の顧客情報を保持し、
地図情報管理手段12にイベントを送る。
【0054】地図形状変更処理112では、地図上での
家枠修正(引っ越した顧客の家枠を消す、引っ越してき
た顧客の家枠をかく、など)の処理を受け付け、地図情
報管理手段12にイベントを送る。
【0055】リンク設定処理113では、地図と顧客情
報との対応付け処理を受け付け、地図情報管理手段12
にイベントを送る。
【0056】リンク検索処理114は、地図上の操作
や、顧客情報に対する検索条件入力などの処理を受付
け、地図情報管理手段12にイベントを送る。
【0057】(3)地図情報管理処理 地図情報管理処理12では、対話制御処理11から送ら
れてきたイベントに応じ、DB情報13の参照・更新を行な
う。地図情報管理処理12は、顧客情報管理処理12
1、地図形状管理処理122、リンク情報管理処理12
3、文字配置処理124、よりなる。
【0058】顧客情報管理処理121は、他の処理から
のイベントに応じ、顧客情報131の参照・変更(例え
ば、顧客情報131の住所変更など)を行なう。
【0059】地図形状管理処理122は、他の処理から
のイベントに応じ、地図情報132の参照・更新と、地
図上家枠部分のベクトルデータを抽出する。地図形状管
理処理122は、文字形状管理処理1221、領域形状
管理処理1222、閉領域抽出処理1223よりなる。
処理1221〜1222により、文字形状1321、領
域形状1322をそれぞれ参照・更新する。閉領域抽出
処理1223は、地図画像1323から家枠部分のベク
トルデータを抽出し、抽出したベクトルデータを領域形
状1322に格納する。
【0060】リンク情報管理処理123では、リンク情
報133の参照・更新を行なう。リンク情報133によ
り、顧客情報131、文字形状1321、領域形状13
22の3つを対応づける(図9)。
【0061】文字配置処理124は、地図上での文字配
置位置を求める。この文字配置位置の計算には、顧客管
理処理121、地図形状管理処理122、リンク情報管
理処理123より得た情報を用いる。文字配置処理12
4は、文字位置決め処理1241、文字列変換処理12
42、文字種変換処理1243、文字サイズ変更処理1
244、文字数変更処理1245よりなる。これらの各
処理については、後述する(図14)。
【0062】(4)地図表示処理 地図表示処理14では、対話制御処理に応じ手DB情報を
ディスプレイに表示する。
【0063】1.2 本発明のハードウェア構成 図2に本発明のハードウェア構成を示す。ハードウェア
は、キーボード21、マウス22、計算機23、ディス
プレイ24、記憶装置25よりなる。計算機23はCPU
231とメモリ232よりなる。処理11〜14は、メ
モリ232上にある。操作者はキーボード21、マウス
22により入力を行ない、この入力を対話制御処理11
は処理する。記憶装置25には、DB情報13が格納され
ており、地図情報管理処理12は、DB情報13を参照・
更新する。地図表示処理14は、ディスプレイ24上に
画面を表示する。
【0064】1.3 画面表示例 図3に、本実施例の画面表示例を示す。ウインドウ31
は、メニューバー32、リスト表示部33、地図表示部
34よりなる。メニューバー32はリンク編集321を
持ち、リンク編集321は、リンク登録、リンク削除、
顧客名変更、地図修正の項目をもつ。「リンク情報の登
録・削除」や「顧客情報の変更」などの作業を行なうに
あたっては、操作者がマウスなどで、前述の項目から作
業に応じたものを選択する。家枠342〜343には、
本発明による家名配置の結果を示している。
【0065】1.4 DB情報の構成 以下では、DB情報の構成について説明する(図1)。
【0066】(1)顧客情報 顧客情報131は、以下の項目からなる(図4)。顧客
番号41、名称フラグ42、家名43、住所44、年令
45、性別46。これらの内、顧客番号41により、顧
客情報131は一意に識別される。名称フラグ42に
は、「氏名」もしくは「住宅」の識別値が格納される。
家名43には、顧客名やアパート名などの住宅名が格納
される。顧客名を格納する際には、名字と名前との間に
空白文字をいれておく。なお、名称フラグ42が「住
宅」の場合、年令45には−1を、性別46にはNULLを
格納する。
【0067】(2)地図情報 地図情報は、文字形状1321、領域形状1322、地
図画像1323より構成される。1321〜1323
を、ディスプレイ24に重ね合わせることで、地図上に
家名を表示する。
【0068】(a)文字形状 文字形状1321は、以下の項目からなる(図5)。文
字形状番号51、文字コード52、文字数53、配置情
報54。これらの内、文字形状番号により、文字形状1
321は一意に識別される。配置情報54は、文字サイ
ズ541、文字種542、文字位置543よりなる。文
字サイズ541には、文字の大きさが格納される。文字
種542には、文字の種別が全角か半角かを示す、「全
角」もしくは「半角」いずれかの識別値が格納される。
文字位置543には、地図上に文字を配置する点座標値
が格納される。(文字サイズ、文字種、文字位置)は家
名の文字数分だけ必要である。本実施例では、家名文字
数の上限値を20と定め、20個分の(文字位置、文字
種、文字位置)を、配置情報54として設けることにす
る。
【0069】(b)領域形状 領域形状1322は、以下の項目からなる(図6)。領
域形状番号61、領域点列62。これらの内、領域形状
番号により、領域形状1322は一意に識別される。図
7に領域形状の表示例を示す。領域点列62は、地図上
原点に対する点座標値の配列よりなる。
【0070】(c)地図画像 地図画像1324は、地図帳をスキャナ入力して得た画
像データよりなる。画像データは、圧縮されていてもい
なくてもかまわない。
【0071】(3)登録辞書 登録辞書134は、以下の項目からなる(図8)。登録
辞書番号81、キーワード82、略語83。これらの
内、登録辞書番号81により、登録辞書134は、一意
に識別される。略語83には、キーワード82を省略し
た語句が格納されている。
【0072】(4)リンク情報 リンク情報133は、以下の項目からなる(図9)。リ
ンク情報番号91、顧客番号92、文字形状番号93、
領域形状番号94。これらの内、リンク情報番号91に
より、リンク情報133は、一意に識別される。図9に
示すように、リンク情報は、顧客情報131、文字形状
1321、領域形状1322の3つを対応づける。
【0073】1.5 本発明での主な対話処理 以下では、操作者の行なう対話処理(リンク情報の登録
・削除、顧客情報の変更、地図の修正、リンク情報の検
索)について説明する。
【0074】(1)リンク情報の登録・削除 操作者は、図3のメニューバー32から「リンク登録」
項目を選択し、リンク情報の登録処理を行なう。図10
にリンク情報登録処理のフローを示す。
【0075】(ステップ1001)顧客情報131(図
4)とリンク情報133(図9)とを比較し、リンク情
報番号91と一致しない顧客番号41が、顧客情報13
1にあるか否かを判定する。以下では、顧客番号41が
いずれのリンク情報番号91と一致すれば、この顧客番
号に対応する顧客情報のことを、登録ずみの顧客情報と
呼び、一致しない顧客情報のことを、未登録な顧客情報
と呼ぶ。本ステップにおいて、未登録な顧客情報がある
場合は、ステップ1002を実行する。他の場合は、リ
ンク情報登録処理を終了する。
【0076】(ステップ1002)未登録な顧客情報
を、リスト表示部33に表示する。
【0077】(ステップ1003)操作者は、リスト表
示部33から顧客名をマウスで選択し、顧客情報131
を対話的に選択する。すると顧客情報管理処理121で
は、選択項目に対する顧客番号41と家名43とを、顧
客情報131から得る。
【0078】(ステップ1004)操作者は、家枠内部
をマウスで選択し、顧客情報(ステップ1003で選択
したもの)に対する家枠領域を、対話的に入力する。内
部処理では、まず、マウス位置から地図座標系での座標
値を得、得られた座標値を、家名配置基準点として保持
する。
【0079】(ステップ1005)ステップ1004で
得た家名配置基準点を入力値として、閉領域のベクトル
データを抽出し、抽出したベクトルデータを保存する。
【0080】閉領域のベクトルデータを抽出するには、
画像処理技術で良く知られた閉領域判定方法とベクトル
トレーサ法とを用いて、地図画像から家枠部分のベクト
ルデータ(以下では、家枠領域と呼ぶ)を得る。これら
の画像処理技術の詳細については、「Turbo Pascal 画
像処理の実際、安居院 他著、工学社(1988)」で
述べられている。これらの処理は、閉領域抽出処理12
24において行う。
【0081】そして、得られた家枠領域は、領域形状1
322に格納され(図1)、この格納時に、領域形状番
号61が決められる(図6)。これらの処理は、領域形
状管理処理1222において行う。
【0082】(ステップ1006)ステップ1004で
得た家名配置基準点、ステップ1005で得た家枠領
域、ステップ1003で得た家名を入力データとし、文
字配置処理124を行なう。そして、文字数、文字コー
ド、配置情報を出力し、文字形状1321に格納する
(図5)。文字形状番号51は格納時に決定する。文字
配置処理の詳細は「1.6 文字配置処理」で述べる。
【0083】(ステップ1007)ステップ1003,
1005,1006においてそれぞれ得られた、領域番
号、領域形状番号、文字形状番号を組にし、リンク情報
133に格納する(図9)。この格納時にリンク情報番
号91を決定する。これらの処理は、リンク情報管理処
理123において行なう。
【0084】(ステップ1008)地図表示処理14に
より、表示画面の更新を行なう。そしてステップ100
1に戻り、未登録顧客情報がなくなるまで、登録処理を
続ける。
【0085】リンク削除の際には、以下のように処理を
行なう。先ず操作者がメニューバーから項目「リンク削
除」を選択し、次に削除したい家枠をマウスなどで選択
する。内部処理においては、マウス座標値から選択した
家枠の領域形状番号61をしる。この領域形状番号61
を検索キーとして、リンク情報133から文字形状番号
93を得る(図9)。得られた文字形状番号93に基づ
き、文字形状1321の削除を行なう。詳細については
略す。
【0086】(2)顧客情報の変更 操作者は、図3のメニューバーから「顧客変更」項目を
選択し、顧客情報の変更処理を行なう。図11に文字形
状決定処理のフローを示す。
【0087】(ステップ1101)登録顧客情報の顧客
名を、リスト表示部33に表示する。登録ずみの顧客情
報を知るには、顧客情報131とリンク情報133とを
比較する。ステップ1001を参照のこと。
【0088】(ステップ1102)操作者は、リスト表
示部33から変更したい顧客名をマウスなどで選択す
る。顧客名の選択に応じ、顧客情報管理処理121で
は、顧客情報131から、顧客番号41を得、メモリ上
に保持する。
【0089】(ステップ1103)操作者は、キーボー
ド入力により顧客情報を更新する。内部処理では、この
入力作業に応じて更新後の家名43を得、メモリ上に保
持する。
【0090】(ステップ1104)リンク情報133か
ら、ステップ1102で得た顧客番号41と対応してい
る領域形状番号94を得、メモリ上に保持する(図
9)。
【0091】(ステップ1105)前ステップで得た領
域形状番号を用いて、領域形状1322から家枠領域の
領域点列62を得る。この領域点列62における座標点
の内、y座標値が最小である点座標値を、家名配置基準
点としてメモリ上に保持する。 (ステップ1106)
ステップ1005と同様な文字配置処理124を行な
う。入力データとしては、ステップ1205で得た領域
点列、家名配置基準点、ステップ1101で得た家名を
用いる。
【0092】(ステップ1105)前ステップで得た文
字数、文字コード、配置情報に基づき、文字形状132
1を更新する。
【0093】(ステップ1106)地図表示処理によ
り、表示画面の更新を行なう。
【0094】(3)地図の修正 地図の修正のフローを図12に示す。
【0095】(ステップ1201)操作者は、画面上の
家枠をマウスで選択する。
【0096】内部処理では、このマウス位置がウインド
ウ座標系から地図座標系の座標値へと変換される。
【0097】(ステップ1202)領域形状1322か
ら、前ステップのマウス位置座標を含む領域点列62
を、検索・参照し、変更対象領域の領域形状番号61を
得る(図6)。
【0098】(ステップ1203)操作者は、画面上の
家枠をマウスを用いて修正し、修正後の家枠形状を対話
的に入力する。
【0099】内部処理では、操作者が修正した家枠形状
に基づいて、地図画像1323を修正する。
【0100】(ステップ1204)ステップ1203で
修正した家枠形状に対して、ステップ1005で述べた
閉領域の抽出・保存を行ない、修正後の家枠形状を得
る。
【0101】(ステップ1205)ステップ1202で
得た領域形状番号と、ステップ1204で得た家枠形状
にもとづき、領域形状1322を更新する(図6)。
【0102】(ステップ1206)ステップ1202で
得た領域形状番号を検索キーとして、リンク情報133
を参照し、領域形状番号と対応している顧客番号41を
得る(図9)。
【0103】(ステップ1207)ステップ1206で
得た顧客番号を検索キーとして、顧客情報131を参照
し、家名43を得る(図4)。
【0104】(ステップ1208)操作者は、家名配置
基準点をマウスを用いて対話的に入力する。
【0105】内部処理ではマウス入力点を、ウインドウ
座標系から地図座標系に変換する。
【0106】(ステップ1209)ステップ1006と
同様な文字配置処理124を行なう。入力データとして
は、ステップ1204で得た家枠形状、ステップ120
7で得た家名、ステップ1208で得た家名配置基準
点、を用いる。
【0107】(ステップ1210)文字情報管理処理1
221により、前ステップで得た文字数、文字コード、
配置情報に基づいて、文字形状1321を更新する。
【0108】(ステップ1211)地図表示処理14に
より、表示画面の更新を行なう。
【0109】(4)リンク情報の検索 リンク情報の検索のフロー図を図13に示す。図14に
は検索結果の表示例を示す。
【0110】(ステップ1301)地図表示部33か
ら、顧客情報を参照したい家枠を、マウスカーソル34
1で選択する(図14参照)。例えば家枠344を選択
する。
【0111】(ステップ1302)ステップ1301に
おいて選択した際のマウスカーソル位置を、ウインドウ
座標系から地図上座標系に変換し、この地図上座標系を
含む閉領域を領域形状1322から検索し、領域形状番
号61を得る(図6)。
【0112】(ステップ1303)前ステップで得た領
域形状番号61を検索キーとして、リンク情報133を
参照する。検索条件に該当するリンク情報から、対応づ
けられている顧客番号92を得る(図9)。
【0113】(ステップ1304)前ステップで得た顧
客番号を検索キーとして、顧客情報131を参照する。
そして、ステップ1301で選択した家枠に対応した、
詳細な顧客情報を得る(図4)。
【0114】(ステップ1305)表示画面を更新す
る。選択した家枠部分の色を変更し、顧客情報を別ウイ
ンドウ1401に表示する。
【0115】1.6 文字配置処理 既にのべた通り、文字配置処理124は、文字位置決め
処理1241、文字列変換処理1242、文字種変更処
理1243、文字サイズ変更処理1244、文字数変更
処理1245よりなる。これらの各処理での入出力の模
式図を図15に示す。各矢印の下の文字列および図形
は、入出力による属性値(文字種、文字数など)の変化
を、模式的に示している。
【0116】(a)文字位置決め処理 文字位置決め処理では、家枠領域、家名配置基準点、文
字コード、文字種、文字数、文字サイズを、入力データ
として用いる。これらをもとに、配置情報(家枠内の文
字配置位置)を出力する。下記(b)〜(e)を行なうたび
に、本処理を行ない、配置情報をもとめる。本処理の詳
細については後述する(図17)。
【0117】(b)文字種変更処理 文字種変更処理では、文字コードを、入力データとして
用いる。文字コードにより、カタカナ文字を識別する。
カタカナ文字に対応する文字種を「半角」に変更し、変
更した文字種を出力する。すなわち、全角カタカナを半
角カタカナへと変更する。
【0118】(c)文字列変換処理 文字列変換処理では、文字コードと登録辞書とを、入力
データとして用いる。本処理では、文字コードに、登録
辞書のキーワードに該当する文字列が含まれるかを判定
する。含まれる文字列があれば、文字コードの該当文字
列部分を、登録辞書の略語に変換し、変換後の文字コー
ドを出力する。
【0119】(d)文字サイズ変更処理 文字サイズ変更処理では、文字コードと文字サイズと
を、入力データとして用いる。まず、文字コードの空白
文字を手掛かりに、家名の名字部分と名前部分とを識別
する。そして、下記ルールに従い、各文字の文字サイズ
を変更し、変更した文字サイズを出力する。
【0120】・名前部分の文字サイズが、文字サイズの
最小値よりも大きい場合、名前部分の文字サイズを一段
階小さなサイズにする。名字部分の文字サイズは、元の
サイズのままにしておく。
【0121】・名前部分の文字サイズが、文字サイズの
最小値と等しい場合、名字部分の文字サイズを一段階小
さなサイズにし、名字部分の文字サイズと名前部分の文
字サイズとを等しくする。
【0122】・家名の文字コードにに空白文字が含まれ
ていない場合、家名全体の文字サイズを一段階小さなサ
イズにする。
【0123】このルールによって、名字部分の文字サイ
ズを、名前部分よりも大きくすることができる。なお、
本実施例において「文字サイズは集合{36,24,1
8}に含まれるいずれかの要素」とする。
【0124】(e)文字数変更処理 文字数変更処理では、文字数を入力データとし、この文
字数を1へらしたものを、出力データとする。
【0125】文字配置処理は、上記の各処理(a)〜(e)
を組み合わせることで、実現する。図16に、文字配置
処理のフローを示す。
【0126】(ステップ1601)文字種、文字サイ
ズ、文字数を初期化する。文字数は、顧客情報に含まれ
ている家名の文字数を設定する。全ての家名文字につい
て、文字種は全角、文字サイズは最大の文字サイズ(例
えば、36)を設定する。
【0127】(ステップ1602)文字位置決め処理1
241が成功したかどうかを判定する(図15(a))。
成功すれば、文字配置処理を終了する。不成功の場合
は、次のステップを実行する。
【0128】(ステップ1603)文字種変更処理12
43を行なう。文字種変更処理1243は、文字の種類
を変更する。文字コードによりカタカナの文字を識別
し、全角カタカナを半角カタカナへと変更する(図15
(b))。
【0129】(ステップ1604)ステップ1602と
同様。
【0130】(ステップ1605)文字列変換処理12
42を行なう。文字列変換処理は、文字コードを登録辞
書134に基づいて変換する。(図15(c))。
【0131】(ステップ1606)ステップ1602と
同様。
【0132】(ステップ1607)文字サイズ変更処理
1244を行ない、文字の大きさを変更する(図15
(d))。
【0133】(ステップ1608)ステップ1602と
同様。
【0134】(ステップ1609)文字数変更処理12
45を行ない、文字コードの文字数を減少させる(図1
5(e))。
【0135】(ステップ1610)ステップ1602と
同様。
【0136】(ステップ1611)全ての文字コードの
文字サイズが最小値であるかを判定する。既に最小値で
あれば、文字配置処理を終了する。まだ、最小値でない
ならば、ステップ1607を行ない、さらに文字サイズ
の変更を行なう。
【0137】以下では、文字位置決め処理のフローを説
明する(図17)。まず、幾つかの用語を定義する(図
18)。文字一つ一つを含む4角形のことを文字領域と
いう。また、文字領域の頂点を結んで得られる多角形の
内、家枠領域に配置する文字領域を全て含み、かつ、面
積最小のものを、家名配置領域とよぶ。家名配置領域の
内、白丸で示す頂点は、マウス入力で与えた家名配置基
準点に一致している(ステップ1004,1208)。
また、文字の配置する角度θを家名配置方向とよび、本
実施例においてθは、集合{0,45,90,135,
180}に含まれるいずれかの要素とする。
【0138】なお、以下では変数fで文字サイズを、変
数sで文字間隔を表わす(図19)。特に、文字種が半
角である場合には、文字数を0.5文字として数え(家
名が全角2文字、半角1文字からなる場合には、文字数
は2.5文字になる)、全角文字と半角文字との間隔
は、1/2sで与える。本実施例では、文字間隔sについ
ても、s=1/2・f(例:f=24ならば、s=12)
とする。
【0139】(ステップ1701)家名配置方向θを設
定する。一番初めには、θ=0とし、本ステップを実行
する度に、順次θを変化させる。
【0140】(ステップ1702)家名配置領域を計算
する。この計算は、文字配置方向、文字コード、文字
種、文字数、文字サイズに基づいて行なう。なお、文字
種、文字サイズは、各文字ごとに与えらえている。文字
領域の計算には、図20に文字領域の計算式を与える。
まず、文字配置方向θ、文字数、文字サイズf、文字間
隔sをこの計算式に代入し、多角形の座標値を求める。
つぎに、多角形における白丸点が、家名配置基準点に一
致するよう、多角形全体の座標値を移動し、家名配置領
域(の座標値)を得る。
【0141】(ステップ1703)前ステップで得た家
名配置領域が、家枠領域に含まれるかどうかを判定す
る。
【0142】(ステップ1704)本ステップでは、文
字コードを、幾つかの文字コードに分解できるかどうか
を判定する(図21参照)。判定は、以下の基準を用い
て行なう。
【0143】・文字コードが空白文字を含んでいる。
【0144】・文字サイズが異なる文字を、ひとつでも
含んでいる。
【0145】分割可能であれば、ステップ1705を行
ない、複数の文字列を組み合わせた家名配置領域を求め
る。分割不可能であれば、ステップ1710を行ない、
文字配置方向を変更できる余地があるかどうかを、判定
する。
【0146】(ステップ1705)本ステップでは、ス
テップ1704での判定条件にもとづいて、文字コード
を複数の文字コードに分解する。特に、空白文字を含ん
でいる場合には、空白文字を除去して分割する。例えば
「日立 太郎」を「日立」と「太郎」とに分解する(図
21)。
【0147】(ステップ1706)結合ルールにより、
家名配置領域となるものを全て計算する(図22(a)
(b))。ここでいう結合ルールとは、以下の(1)
(2)よりなるルールのことである。今後は、結合ルー
ルで得た結合領域も、家名配置領域とよぶ。
【0148】(1)図20で与えた式を用い、分解した
おのおの文字コードに対し、家名配置領域を計算する
(図22(a))。この際、分解したおのおのの文字コー
ドに対して文字配置角度θは等しい。
【0149】(2)上記で得た複数の家名配置領域を、
以下のルールで結合し、結合領域をもとめる(図22
(b))。
【0150】ただしここでnは、1より大きな整数とす
る。図21の場合ではn=1,2。
【0151】・n+1番目の分解文字コードは、n番目の分
解文字コードの下もしくは左側に配置される。
【0152】・n+1番目の分解文字コードに対する家名
配置領域は、n番目の分解文字コードに含まれている文
字領域の頂点を、少なくとも一点含んでいる。
【0153】(ステップ1707)ステップ1703と
同様。本ステップにより結合ルールで得た家名配置領域
が家枠内に収まるかを判定する(図23(a))。図23
(b)に表示例を示す。
【0154】(ステップ1708)「ステップ1706
生成された全家名配置領域に対して、前ステップの判定
処理をおこなったか」どうかを判定する(図22(b)参
照)。全家名配置領域に対して判定処理を行っていれ
ば、ステップ1710を行い、そうでなければステップ
1709を行う。
【0155】(ステップ1709)ステップ1706生
成した家名配置領域の集合から、ステップ1707の判
定処理の対象となっていない家名配置領域を選択し、ス
テップ1707の判定処理の対象領域とする。
【0156】(ステップ1710)全ての家名配置方向
θを試したかどうかを判定する。
【0157】(ステップ1711)文字位置決め処理
は、不成功と判定する。
【0158】(ステップ1712)文字位置決め処理
は、成功と判定する。
【0159】1.7 補足事項 上記では、述べていないが、家名を配置するルールとし
て以下のものも考えられる。
【0160】・顧客情報として、家名以外に、カタカナ
表記の項目をもうけ、文字位置決め処理が不成功の場
合、文字列変換処理により、文字列全体をこのカタカナ
表記に変換する。
【0161】・登録辞書の略語として、アイコンなどを
認め、文字列変換処理において文字列をアイコンなどに
置き換える。
【0162】これらは、上記実施例の処理を少し変更す
るだけで実現できる。
【0163】実施例2 以下では、実施例1とは異なり、ベクトル地図データを
用いた地図情報システムにおける、家名配置機能の実現
方法を説明する。実施例1と異なる点のみを説明する。
【0164】2.1 本発明のシステム構成図 図24に本発明のシステム構成を示す。実施例1と異な
る点は、閉領域抽出処理1223の変わりに線形状管理
処理1224があり、地図画像1323の変わりに線形
状1324がある。実施例2では、ベクトル地図を用い
ているので、道路などの地図上要素は、線形状1324
に格納されており、家枠などを含む地図上の閉領域は領
域形状1322に格納されている。
【0165】線形状1324は、以下の項目からなる
(図25)。線形状番号2501、領域点列2502。
これらの内、線形状番号により、線形状1324が一意
に識別される。領域点列2502は、地図上原点に対す
る点座標値の配列よりなる。図26に線形状の表示例を
示す。
【0166】なお、線形状以外のDBの構成、本実施例に
おけるハードウェア構成、表示画面などは実施例1と同
じものです。
【0167】2.2 本発明での主な対話処理 以下では、操作者の行なう対話処理について述べる。本
実施例は、実施例1と同様に、リンク情報の登録・削
除、顧客情報の変更、地図の修正、リンク情報の検索な
どの対話処理を行なう。これらの各処理は、家枠部分の
取り扱いに異なる点があるものの、実施例1で述べたも
のとほぼ同様に実現できる。
【0168】実施例1と異なる点は、家枠部分のベクト
ルデータを地図画像から抽出するのではなく、領域形状
から検索することにある(ステップ2705を参照)。
以下では実施例1との相違点を示すため、特にリンク情
報の登録についてのみ説明を行なう。
【0169】(1)リンク情報の登録・削除 操作者は、図3のメニューバーから「リンク登録」項目
を選択し、リンク情報の登録処理を行なう。図27に実
施例2におけるリンク情報登録処理のフローを示す。
【0170】(ステップ2701)顧客情報131(図
4)とリンク情報133(図9)とを比較し、リンク情
報番号91と一致しない顧客番号41が、顧客情報13
1にあるか否かを判定する。未登録な顧客情報がある場
合は、ステップ2702を実行する。他の場合は、本処
理を終了する。
【0171】(ステップ2702)未登録な顧客情報
を、リスト表示部33に表示する。
【0172】(ステップ2703)操作者は、リスト表
示部33から顧客名をマウスで選択し、顧客情報131
を対話的に選択する。すると顧客情報管理処理121で
は、選択項目に対する顧客番号41と家名43とを、顧
客情報131から得る。
【0173】(ステップ2704)操作者は、家枠内部
をマウスで選択し、顧客情報(ステップ1003で選択
したもの)に対する家枠領域を、対話的に入力する。内
部処理では、まず、マウス位置から地図座標系での座標
値を得る。この際、マウス選択位置の座標値を、家名配
置基準点として保持する。
【0174】(ステップ2705)前ステップの家名配
置基準点を含む家枠領域を、領域形状1322から検索
し、領域形状番号を得る(図6)。本処理は領域形状管
理処理1222で行なう。
【0175】(ステップ2706)ステップ2704で
得た家名配置基準点、ステップ2705で得た家枠領
域、ステップ2703で得た家名を入力データとし、文
字配置処理124を行なう。そして、文字数、文字コー
ド、配置情報を出力する。これら出力データは、文字形
状1321に格納される。文字形状番号51は格納時に
決定する。ここで行なう文字配置処理は、実施例1の
「1.6 文字配置処理」ですでに述べたものである。
【0176】(ステップ2707)ステップ2703,
2705,2706においてそれぞれ得られた、領域番
号、領域形状番号、文字形状番号を組にし、リンク情報
133に格納する(図9)。この格納時にリンク情報番
号91を決定する。これらの処理は、リンク情報管理処
理123において行なう。
【0177】(ステップ2708)地図形状表示処理1
4により、表示画面の更新を行なう。そしてステップ2
701に戻り、未登録顧客情報がなくなるまで、登録処
理を続ける。
【0178】
【発明の効果】本発明により、画像認識処理を地図情報
システム運用時の前処理として行なう必要がなく、地図
画像に対してリンク情報登録作業を行なうだけで、都市
計画図などの地図画像のみを用いた地図情報システムが
ベクトル地図を用いた地図システムよりも安価に実現で
きる。特に本発明の地図情報システムは、家枠部分につ
いては、部品として管理しているので、地図ー顧客情報
間の相互検索機能などが地図画像に対して実現できる。
【0179】また、本発明の家名配置機能は、地図上の
家枠内に、従来と比べてより多くの文字をより大きな文
字サイズで配置する。これにより操作者が、従来よりも
詳細な家名情報を、地図表示画面から得ることができ、
地図からの顧客検索が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のシステム図。
【図2】本発明ののハードウェア構成図。
【図3】本発明の画面表示例
【図4】顧客情報の説明図。
【図5】文字形状の説明図。
【図6】領域形状の説明図。
【図7】領域形状の表示例。
【図8】登録辞書の説明図。
【図9】リンク情報の説明図。
【図10】リンク情報登録のフロー図。
【図11】顧客名更新のフロー図。
【図12】地図修正のフロー図。
【図13】リンク情報検索のフロー図。
【図14】検索結果の表示画面。
【図15】文字配置処理における入出力の模式図。
【図16】文字配置処理のフロー図。
【図17】文字位置決め処理の説明図。
【図18】家名配置領域の説明図。
【図19】文字配置方向の説明図。
【図20】家名配置領域座標値の説明図。
【図21】家名分解処理の説明図。
【図22】結合ルールによる、家名配置領域の説明図。
【図23】家名配置の模式図。
【図24】実施例2のシステム図。
【図25】線形状の説明図。
【図26】線形状の表示例。
【図27】リンク情報登録のフロー図。
【符号の説明】
21…キーボード、22…マウス、23…計算機、24
…ディスプレイ、25…二次記憶装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 信彦 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地の12 株式会社日立製作所情報システム事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データベースと地図とを対応づける手段
    と、 前述した対応づけ手段において、地図画像から閉領域を
    抽出し、保存する手段と、 データベースの項目から地図上への閉領域配置用の文字
    列を選択する手段と、 データベースの項目と前述した手段で抽出した閉領域と
    を対応づけ、この対応関係を保存する手段と、 前述した手段で得た地図上閉領域と閉領域配置用文字列
    とを用いて、地図上閉領域への文字配置を行なう配置情
    報を計算する文字配置手段よりなり、 前述した文字配置手段は、 (1)閉領域配置用文字列を特定ルールに基づき複数の
    文字列に分解する手段と、 (2)閉領域と文字配置の基準点と文字列と文字列の属
    性値とを入力データとし、 入力データを元に閉領域内への文字配置位置を計算する
    手段と (3)文字列を入力データとし、入力データを元に全角
    文字を半角文字に変更する手段と、 (4)予め作成しておいた文字列変換テーブルと文字列
    とを入力データとし、文字列変換を行なう手段と、 (5)文字列と文字列の属性を入力データとし、文字の
    大きさを変更する手段と、 (6)文字列と文字列の属性を入力データとし、文字列
    の文字数を減らす手段と、 (7)上記(1)〜(6)で述べた手段を一定手順で行
    なうことで、文字を地図のどの位置に配置するかを決め
    る配置情報を生成する手段よりなり、 前述した配置情報に基づき、地図と地図上への文字列を
    表示する表示手段よりなることを特徴とする地図情報シ
    ステム。
  2. 【請求項2】データベースと地図とを対応づけ、対応関
    係を保存する手段と、 データベースを変更する手段と、 データベースの変更箇所と対応する地図上の閉領域を検
    出する手段と、 データベースの項目から閉領域配置用の文字列を選択す
    る手段と、 請求項1で述べた文字配置手段と、 文字配置手段で得た配置情報に基づき、地図上へ文字列
    を表示する表示手段よりなることを特徴とする地図情報
    システム。
  3. 【請求項3】データベースと地図とを対応づけ、対応関
    係を保存する手段と、 地図上の閉領域を変更する手段と、 変更した閉領域と対応するデータベースの項目から閉領
    域配置用の文字列を検出する手段と、 請求項1で述べた文字配置手段と、 文字配置手段で得た配置情報に基づき、地図と地図上へ
    文字列を表示する表示手段よりなることを特徴とする、
    地図情報システム。
  4. 【請求項4】データベースと地図とを対応づけ、対応関
    係を保存する手段と、 前述した対応づけ手段での対話作業において、ベクトル
    地図から閉領域のベクトルデータを検索し、閉領域を得
    る手段と、 データベースの項目から地図上への閉領域配置用の文字
    列を選択する手段と、 請求項1で述べた文字配置手段と、 文字配置手段で得た配置情報に基づき、地図上へ文字列
    を表示する表示手段よりなることを特徴とする地図情報
    システム。
  5. 【請求項5】データベースと地図とを対応づける手段
    と、 前述した対応づけ手段において、地図画像から閉領域を
    抽出し、保存する手段と、 データベースの項目と前述した手段で抽出した閉領域と
    を対応づけ、この対応関係を保存する手段と、 前述した対応関係を用いて、地図上の閉領域からデータ
    ベースの項目を参照し、データベースに関する検索条件
    をもとに、地図上の位置を求め対応する地図を表示し、
    データベースと地図間の検索処理を行う手段よりなるこ
    とを特徴とする地図情報システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000299699A (ja) * 1999-04-14 2000-10-24 Ntt Data Corp メール配送システムおよび方法
WO2006006243A1 (ja) * 2004-07-14 2006-01-19 Pasco Corporation 文字列最適配置プログラム
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