JP2004029049A - Gisカスタマイジングシステム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】プログラミングに精通していない技術者でも所望のGISを容易に構築することができるGISカスタマイジングシステムの提供。
【解決手段】この発明によるGISカスタマイジングシステムでは、まず、構築しようとするGISの主題を定義し当該主題に関する形状の種類を設定して形状定義パラメータを生成し(P1,P2)、形状を地図上で表現する際の表現形態を設定して主題形状描画凡例パラメータファイルCEFを生成する(P3〜P5)。次いで、主題に関する属性項目を設定して主題属性パラメータファイルAPFを生成し(P6)、属性項目を地図上で表現する際の表現形態を設定して主題属性描画凡例パラメータファイルAEFを生成する(P7)。そして、形状定義パラメータCPを、ファイルCEF,APF,AEFに連係させた主題形状パラメータファイルCPFを生成し、これら4ファイルを記憶する(P8)。
【選択図】図3
【解決手段】この発明によるGISカスタマイジングシステムでは、まず、構築しようとするGISの主題を定義し当該主題に関する形状の種類を設定して形状定義パラメータを生成し(P1,P2)、形状を地図上で表現する際の表現形態を設定して主題形状描画凡例パラメータファイルCEFを生成する(P3〜P5)。次いで、主題に関する属性項目を設定して主題属性パラメータファイルAPFを生成し(P6)、属性項目を地図上で表現する際の表現形態を設定して主題属性描画凡例パラメータファイルAEFを生成する(P7)。そして、形状定義パラメータCPを、ファイルCEF,APF,AEFに連係させた主題形状パラメータファイルCPFを生成し、これら4ファイルを記憶する(P8)。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地物を電子的に管理する地理情報システムをユーザにより容易に構築することができるGISカスタマイジングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
地理情報システム即ちGIS(Geographic Information System )とは、電子化された地図情報を基にして他の様々な情報を組み合わせ、各情報を整理し分類しそして統合して、新しい価値と意味付けを創造するシステムである。具体的な例を挙げると、エリアマーケッティング、防災、都市計画、施設管理、環境、教育、観光、地質管理などの様々な用途や目的でGISが使用されている。
【0003】
このようなGISの出現により、これまでの紙ベースによる情報および地図では得ることのできなかった地理情報の有効利用、例えば、緊急時の最短道路を検索する経路検索、人口や雨量などの統計結果を地図に投影した空間解析、災害時のシュミレーションなどの電子地図の特性を生かした様々な情報解析が可能になってきた。
【0004】
GISを構築する上での重要なデータベースとして、「地図データ」と「主題データ」の2つを挙げることができる。まず、「地図データ」については、GISにおいて、空間情報即ち“誰が見ても地物の位置が分かる情報”を提供するデータであり、画面に映っているだけでGISとしての役目を達成する。従って、多種多様なGISの用途・目的に特化されること無く、あらゆる局面で利活用することが可能である。
【0005】
「主題データ」については、GISにおいて用途や目的を直接的に意味する情報であり、「属性データ」と「形状データ」の2つに分けることができる。「属性データ」は、GISの用途や目的に応じた情報項目乃至データ内容を表わす。また、「形状データ」は、属性データを「地図データ」上に表現したときの“形”を表わすデータであり、GISの用途によって、マークであったり、線であったり、或いは、面で表現するなど、様々な表現形態が採用される。
【0006】
これまでのGISの構築手法においては、上述した「主題データ」について、当初の設計段階から、構築しようとするGISの用途や目的に応じて、属性項目の取り決め、地図上で表現する形、必要な機能(ツール)の洗い出しを行い、プログラム言語を駆使して、用途や目的に特化した専用のGISプログラムを開発していた。そして、さらに、データを登録して、初めて、GISとしての運用を行うことができるようになる。
【0007】
GISは色々な分野への活用が検討されているが、GISの活用を図ろうとしている全ての人が、GIS構築のために必要な全ての知識を有しているわけではない。GISを活用しようとする当該分野の技術者にとって、属性項目の取決めや地図上での表現、必要な機能を洗い出すことは、ある程度、可能なことである。しかしながら、これらの設計仕様を実際にGIS上に組み込むために必要な「プログラミング知識」を必ずしも有しているわけではない。
【0008】
勿論、この問題は、アウトソーシングにより解決することが可能である。しかしながら、アウトソーシングを利用するには莫大な費用が必要となり、GISを導入するための予算が少ない部署では、GISに対する理想やGIS導入による効果を予測し、文書としてまとめることができたとしても、GISの実用は断念するしか、道は残されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、以上のような諸事情に鑑み、プログラミングに精通していない技術者でも所望のGISを容易に構築することができるGISカスタマイジングシステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の主たる特徴によると、構築しようとするGISの主題を定義し当該主題に関する形状の種類を設定して形状定義パラメータ(CP)を生成する形状定義手段(P1,P2)と、形状を地図上で表現する際の表現形態を設定して形状描画情報ファイル(CEF)を生成する形状描画情報生成手段(P3〜P5)と、主題に関する属性項目を設定して属性構造定義ファイル(APF)を生成する属性構造定義手段(P6)と、属性項目を地図上で表現する際の表現形態を設定して属性描画情報ファイル(AEF)を生成する属性描画情報生成手段(P7)と、形状定義パラメータ(CP)を、形状描画情報ファイル(CEF)、属性構造定義ファイル(APF)及び属性描画情報ファイルに連係させて主題構造ファイル(CPF)を生成し、生成された主題構造ファイル(CPF)を、形状描画情報ファイル(CEF)、属性構造定義ファイル(APF)及び属性描画情報ファイル(AEF)と共に、主題情報格納手段(4〜6)に記憶する主題構造定義手段(P8)とを具備するGISカスタマイジングシステム(請求項1)、並びに、構築しようとするGISの主題を定義し当該主題に関する形状の種類を設定して形状定義パラメータ(CP)を生成するステップ(P1,P2)と、形状を地図上で表現する際の表現形態を設定して形状描画情報ファイル(CEF)を生成するステップ(P3〜P5)と、主題に関する属性項目を設定して属性構造定義ファイル(APF)を生成するステップ(P6)と、属性項目を地図上で表現する際の表現形態を設定して属性描画情報ファイル(AEF)を生成するステップ(P7)と、形状定義パラメータ(CP)を、形状描画情報ファイル(CEF)、属性構造定義ファイル(APF)及び属性描画情報ファイル(AEF)に連係させて主題構造ファイル(CPF)を生成し、生成された主題構造ファイル(CPF)を、形状描画情報ファイル(CEF)、属性構造定義ファイル(APF)及び属性描画情報ファイル(AEF)と共に、記憶装置(4〜6)に記憶するステップ(P8)とから成る手順を情報処理装置(PC)に実行させるGISカスタマイジングプログラム(請求項5)が提供される。なお、括弧書きは、対応する実施例の参照番号などを示し、以下においても同様である。
【0011】
この発明によるGISカスタマイジングシステムにおいては、属性構造定義ファイル(APF)は、関連付け情報ファイル(APm)及び複数の構造定義ファイル(AP1〜AP4)で構成され、関連付け情報ファイル(APm)は、各構造定義ファイル(AP1〜AP4)間の関係を定義し、構造定義ファイル(AP1〜AP4)は、主構造定義ファイル(AP1)と、主構造定義ファイルの各項目に連結される従属構造定義ファイル(AP2〜AP4)から成る(請求項2)。
【0012】
この発明によるGISカスタマイジングシステムは、さらに、主題情報格納手段(4〜6)に記憶された属性構造定義ファイル(APF)で設定されている各属性項目についてデータを入力するための属性入力画面(図21)を設定して属性入力画面情報ファイル(ASF)を生成し、生成された属性入力画面情報ファイル(ASF)を属性入力画面情報格納手段(4〜6)に記憶する属性入力画面情報生成手段(S2;図18)を具備する(請求項3)。
【0013】
この発明によるGISカスタマイジングシステムは、さらに、主題情報格納手段(4〜6)に記憶された属性構造定義ファイル(APF)で設定されている各属性項目を表計算ソフトウエアのセルに割り付ける操作により帳票フォーム(図25)を設定して属性帳票情報ファイル(NPF)を生成する属性帳票情報生成手段(S3;図23)と、主題情報格納手段(4〜6)に記憶された属性構造定義ファイル(APF)で設定されている各属性項目から検索項目を選択して属性検索情報ファイル(RPF)を生成する属性検索情報生成手段(S4;図28)と、属性帳票情報ファイル(NPF)及び属性検索情報ファイル(RPF)を補助情報格納手段(4〜6)に記憶する補助情報記憶手段(P37,P45)とを具備する(請求項4)。
【0014】
〔発明の作用〕
この発明によるGISカスタマイジングシステムによると、構築しようとするGISの目的や用途について定義された主題に関して、主題構造ファイル(CPF)、形状描画情報ファイル(CEF)、属性構造定義ファイル(APF)及び属性描画情報ファイル(AEF)を生成し、これらのファイルを利用することによって、主題地図記入、主題属性入力、主題属性照会、主題属性条件検索など、GISに要求される諸機能を実現することができ、プログラミングに精通していない技術者でも所望のGISを容易に構築することができる。
【0015】
例えば、主題構造ファイル(CPF)から或る主題を選択すると、選択された主題から形状種類が特定され、対応する属性構造定義ファイル(APF)と併せて形状データ及び属性構造定義ファイル(APF)キー項目データを入力していくことができ、これにより、主題に対応する形状及び属性データベースが構築され、GISにおける主題地図記入機能が簡単に得られる。
【0016】
また、属性構造定義ファイル(APF)は、主構造定義ファイル(AP1)とこれに連結される従属構造定義ファイル(AP2〜AP4)から成る構造定義ファイル(AP1〜AP4)と、これら構造定義ファイル(AP1〜AP4)間の関係を定義する関連付け情報ファイル(APm)で構成されるので、リレーショナル型データベース管理を実現することができる。
【0017】
さらに、属性構造定義ファイル(APF)を用いて生成される属性入力画面情報ファイル(ASF)に基づいてディスプレイ(12)上に属性入力画面(図21)を表示し、この属性入力画面によりコンピュータ(PC)上にGUI(Graphical User Interface)を提供して、属性データの入力、訂正、追加、削除などの属性データ編集を簡単に実現することができる。
【0018】
また、属性帳票情報ファイル(NPF)に基づいて属性データを表計算ソフトウエアに投影して帳票を容易に出力させたり、属性検索情報ファイル(RPF)を用いて属性紹介や属性条件検索機能などを簡単に実現することができる。
【0019】
つまり、この発明は、主題データとしての属性構造(項目)や、地図上における主題の形状、最低限必要とされる機能(ツール)などをパラメータで設定し、設計仕様とGISへの実装との狭間にある「プログラミング知識」を、GISに特化したインタープリタ(interpreter )によって補うことにより、GIS構築を容易に実現することができるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の構成変更が可能である。
【0021】
〔システム構成〕
図1は、この発明の一実施例によるGISカスタマイジングシステムの極く概略的なハードウエア構成例を示す概略ハードウエアブロック図である。この例では、このGISカスタマイジングシステムの主たる制御部にパーソナルコンピュータ(PC)が用いられ、PCは、中央処理装置(CPU)1の外に、読出専用メモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、ハードディスクドライブ(HDD)4、フレキシブルディスクドライブ(FDD)5、コンパクトディスクROM(CD−ROM)ドライブ6などの記憶装置が、バス7を介して互いに接続されている。
【0022】
システム全体を制御するCPU1は、所定のプログラムに従って種々の制御を行い、システムに搭載した各種ソフトウエアプログラムによって、文章、表、図面、写真などのデータの取込み、作成、編集などの各種処理を行い、また、カスタマイジングプログラムに従って所望のGISを構築することができる。
【0023】
記憶装置については、ROM2には、基本プログラムや、上述した種々の処理を実行するための各種応用プログラム、各種固定データ/パラメータが記録され、RAM3には、処理動作中の各種データ/パラメータ等を一時記憶するのに用いられる。外部記憶装置のうち、HDD4には、ROM2と同様に、各種応用プログラムを記憶することができる。HDD4は、また、上述した種々の処理に伴う各種データを記憶することができ、例えば、GISカスタマイジングシステムの各種パラメータファイルを格納することができる。また、FDD5やCD−ROMドライブ6等の他の外部記憶装置によっても、HDD4と同様に、種々の処理に関するプログラムや各種パラメータファイルなどを記憶したり或いは取り出したりすることができる。
【0024】
PCのバス7には、USBインターフェース(I/F)8を介してキーボード9やマウス10などの入力操作子装置が接続され、ビデオインターフェース(I/F)11を介してCRTやLCDなどのディスプレイ12が接続される。ユーザ(オペレータ)は、ディスプレイ12に表示される各種画面を視認しつつ、キーボード9の所定のキー操作或いはディスプレイ12の画面上の操作ボタンなどをマウス10で指示することにより、GISカスタマイジング処理を含む各種処理における各種ユーザインターフェース機能を遂行することができる。
【0025】
バス7には、さらに、入出力装置インターフェース(I/F)13を介して、イメージスキャナ14、レーザープリンタ15、プロッタ(ラスタプロッタやペンプロッタ)16などの入出力装置が接続され、各種図面から地図画像データを取り込んだり、各種データの印刷や描画出力を行うことができる。なお、図示しないが、バス7に通信インターフェース及びLAN又は広域通信ネットワークを介して他のPCやサーバーコンピュータなどの他の情報処理システムに接続し、例えば、サーバーコンピュータとの間で各種パラメータファイルなどを授受するように構成することができる。
【0026】
この発明によるシステムは、後で詳しく説明する主題構造パラメータファイルCPF,APF,CEF,AEFを生成し、これらのファイルを記憶装置4〜6に格納し、特に、GIS属性項目の構造を定義する主題属性パラメータファイルAPFを利用して、特に、属性データの編集や検索に関する属性データ・インターフェースを供給することができる。例えば、主題属性パラメータファイルAPFに基づき設定される属性編集画面をディスプレイ12上に表示して、コンピュータPC上にGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を実現し、これにより、GIS属性データの編集操作(入力、追加、訂正、削除など)や検索操作を行うことができる。
【0027】
図2は、この発明の一実施例によるGISカスタマイジングの工程を表わす概略工程図である。さて、この発明の一実施例においては、GIS構築までを図2に示す工程で定義し、各パラメータの設定を行う。まず、最初のステージ(工程、段階)S1にて主題構造定義を行う。この主題構造定義では、構築しようとするGISの主題構造パラメータが生成され、当該GISの用途や目的が意味付けられる。従って、このステージS1は、GISを構築するに際して最も重要な工程であり、ステージS1の「主題構造定義」において生成される主題構造パラメータを基にしてその後の各工程S2〜S7が実行される。
【0028】
次に、ステージS2でデータ入力画面の設計を、ステージS3で帳票フォームの設計を、そして、ステージS4では検索ツールの設計をそれぞれ行う。続いて、ステージS5にてペイント凡例の設定を行い、最後のステージS6ではメニュー設定を行う。以下、主要なステージについて詳しく説明する。
【0029】
〔主題構造定義〕
この発明の一実施例においては、主題構造定義の工程で主題構造パラメータファイル(「主題パラメータファイル」ともいう。)が生成され、構築しようとするGISの用途乃至目的を意味づけることができる。図3は、この発明の一実施例による主題構造定義の処理フローを示し、図2のステージS1では、図3に例示される処理フローに従って主題構造パラメータファイルが生成される。
【0030】
ここで、図3を用いてこの発明によるGISカスタマイジングシステムの要部の概略を簡単に説明しておくと、次のとおりである。まず、構築しようとするGISの主題を定義し当該主題に関する形状の種類を設定して形状定義パラメータCPを生成し(P1,P2)、形状を地図上で表現する際の表現形態を設定して形状描画情報ファイル(主題形状描画凡例パラメータファイル)CEFを生成する(P3〜P5)。次いで、主題に関する属性項目を設定して属性構造定義ファイル(主題属性パラメータファイル)APFを生成し(P6)、属性項目を地図上で表現する際の表現形態を設定して属性描画情報ファイル(主題属性描画凡例パラメータファイル)AEFを生成する(P7)。そして、形状定義パラメータCPを、形状描画情報ファイルCEF、属性構造定義ファイルAPF及び属性描画情報ファイルAEFに連係させた主題構造ファイル(主題形状パラメータファイル)CPFを生成し、生成された主題構造ファイルCPFを、他のファイルCEF,APF,AEFと共に、主題情報格納手段(4〜6)に記憶する(P8)。
【0031】
以下、図2に従って具体的な主題構造定義工程S1の動作を詳しく説明する。この主題構造定義工程S1では、まず、図4及び図5に例示される主題設定画面がディスプレイ12上に表示される。なお、以下においては、説明を分かり易くするために、定義主題を「建物」と仮定して説明を進めるものとする。
【0032】
第1ステップP1では、ユーザは、この主題設定画面を用いて、GISで定義される主題をコンピュータ上で識別するための「主題識別コード」及びその名称を表わす「主題名称」の登録を行う。各図の画面例では、主題は「実体」と呼ばれ、主題設定画面は「実体の編集」画面と呼ばれる。また、この画面には、図4の破線で囲われた部分で示すように、“実体種別”項目の右側に、主題(実体)の識別コード〔主題の種別(実体種別)毎に与えられ、単に「主題コード」ともいう。〕及びその名称を入力するための主題識別コード及び主題名称入力欄が設けられる。そこで、ユーザは各入力欄に、例えば、図示のように“1001”及び“建物”と、入力することにより、主題コード及び名称を登録することができる。
【0033】
次のステップP2では、主題設定画面を用いて、実際に定義する主題を地図上で表現する場合の形状の種類つまり「主題形状の種類」を選択する。各図の主題設定画面例では、主題形状の種類は「形状種別」と呼ばれ、図5の破線枠内のように、“形状種別”項目の右側に形状種別入力欄が設けられる。この形状種別入力欄には、例えば、“点”、“線”及び“面”の何れかをプルダウン形式で選択的に入力することができるようになっている。従って、ユーザは、この形状種別入力欄を操作することにより、主題形状の種類を選択することができる。
【0034】
なお、主題設定画面の主題形状種類(形状種類)を選択する箇所には、図5の破線枠内の右部に示されるように、“位相構造”項目及びその左側の位相構造チェックボックスが設けられており、このボックスをチェックすると「位相構造」を設定することができる。ここで、「位相構造」は、線又は面の場合にのみ発生する形状種別であって、チェックボックスのチェック入力或いは無入力に従って、線及び面を構成する構成点が、他の主題と共有する形状であるか或いは独立した形状であるかを設定することができる。
【0035】
例えば、建物(面)の場合、建物を構成する構成点は、別の建物と点を共有していないので、1つの建物が変形しても他の建物には影響せず、位相構造を有しない。一方、主題が土地(面)であれば、1つの土地が変形すると、その隣接地も一緒に変形するので、この場合は、位相構造の面ということになる。
【0036】
さて、ステップP2において、主題設定画面に対して、ユーザが主題形状の種類を選択する操作を行い、次いで、“描画凡例”ボタンをクリック操作すると、選択された主題形状に応じて、ステップP3〜P5に進み、図6〜図8に例示される点(マーク)、線分或いは面(連続線)設定画面がディスプレイ12上に表示され、各画面を利用して各主題形状の凡例を設定する作業に入ることができる。これらの画面は「“凡例設定”画面」とも呼ばれ、凡例とは、主題形状に対応する地図上での表現形態を意味する。
【0037】
主題形状として「点」を選択した場合は(P2→“点”)、ステップP3に進み、図6に例示される点(マーク)設定画面を用いて、「点」形状を地図上で表現する際のマークの種類、色(ペン種)及びサイズを設定する。例えば、マークの種類については、予め用意されたマーク種類の中からプルダウン形式で選択的に指定すると、指定されたマーク種類の図柄が“プレビュー”欄に表示される。従って、ユーザは、所望のマーク種類を指定してその図柄を確認した上“OK”操作をすることにより、当該「点」形状についてマークの種類を設定することができる。
【0038】
主題形状に「線」を選択した場合は(P2→“線”)、ステップP4に進み、図7に例示される線分設定画面を用いて、「線」形状を地図上で表現する際の線の種類(線種)、色(ペン種)及び幅(線幅)を設定する。例えば、線種については、実線、点線、破線、1点鎖線、2点鎖線、特殊線などが予め用意されており、これらの線種の中からプルダウン形式で選択的に指定すると、指定された線種の図柄が“プレビュー”欄に表示されるので、ユーザは、所望の線種を指定してその図柄を確認した上“OK”操作をすると、線種が設定される。
【0039】
また、「面」を選択した場合は(P2→“面”)、ステップP5に進み、図8に例示される面(周囲線)設定画面を用いて、「面」形状を地図上で表現する際に面を規定する外周線(周囲線)の種類(線種)、色(ペン種)及び幅(線幅)、並びに面内のペイント色(塗潰しをするか否かや、塗潰しの色や、濃度、模様)を設定する。
【0040】
例えば、外周線種については、ユーザが、「線」形状の場合と同様に、予め用意されている実線、点線、破線、1点鎖線、2点鎖線、特殊線などの中からプルダウン形式で選択操作を行うと、選択操作に基づいて“プレビュー”欄に表示される線種の図柄を確認することができる。また、面内のペイント色(面の色)については、塗潰しの色や、濃度、模様などで規定する各種塗潰し態様が“ペン”種として予め用意されており、塗潰しのチェックボックスのチェックにより“ペン”種入力が可能になる。従って、このボックスのチェック後、“ペン”種選択欄の操作で“プレビュー”欄に表示される塗潰しの図柄を確認してから所望のペイント色(濃度、模様等を含む)を設定することができる。
【0041】
ステップP3〜P5での各主題形状の設定作業を終えると、ステップP6の主題属性項目の設定及びステップP7の主題属性描画の設定作業に、順次、進む。先ず、ステップP6の主題属性項目の設定作業では、図9に例示される主題属性項目設定画面を用いて、当該GISで定義される主題データの属性として必要な項目つまり「主題属性項目」を設定する。この主題属性項目設定画面例では、主題属性を表わす各項目について、名称(項目名)、タイプ(項目型)及びサイズを、右上の入力ウインドウ(「項目定義」)を用いて順次設定して行き、左側の一覧表示ウインドウ(「属性項目」)で、入力された全項目を確認することができる。
【0042】
ここで、項目型(「型」)は、各項目のデータ表現上のタイプを指定するものであり、例えば、整数、実数、文字、日付、「辞書参照型」などがある。なお、「辞書参照型」は、属性構造を定義する上で、複数のデータベースファイルを連結して定義する場合に使用され、この手法は、一般的に「リレーショナルデータベース」と呼ばれている。
【0043】
また、この主題属性項目の設定作業では、主題属性項目を定義するだけでなく、GISでデータ管理する上で地物を特定するための情報である「キー項目」をも設定することができる。キー項目は、GISの主題データにとって1つの地物を特定することができる項目、つまり、当該GIS中における全てのデータでユニークになる項目でなければならない。図示の主題属性項目設定画面例では、このキー項目は、画面右下の「キー項目」設定ウインドウにて設定され、現在“建物番号”がキー項目に設定されていることを表わしている。
【0044】
次に、ステップP7の主題属性描画の設定作業では、図10に例示される主題属性描画(属性凡例)設定画面を用いて、ステップP6で設定された属性項目を地図上に表現する場合の描画の仕方(「属性凡例」ともいう。)を設定する。図示の画面例では、例えば、左側に表示された全属性項目欄から地図上に表示すべき項目「延面積」を指示し、“追加”ボタンを操作して右下の“項目設定”ウインドウを呼び出し、このウインドウで描画の仕方を入力して“OK”すると、当該項目「延面積」が表示すべき項目として右側の描画項目欄に追加表示される。
【0045】
ステップP7の主題属性描画の設定を終了すると、次のステップP8に進み、ステップP1で登録された主題データについて、ステップP2で設定された主題形状定義パラメータCP、ステップP3〜P5で設定された主題形状描画凡例パラメータ(形状凡例)CE、ステップP6で設定された主題属性パラメータAP及びステップP7で設定された主題属性描画凡例パラメータ(形状凡例)AEなどの主題パラメータの内容を、HDD4などの外部記憶装置4〜6に構築される主題構造パラメータファイル〔主題形状パラメータファイルCPF(図11)、主題属性パラメータファイルAPF(図12及び図13)、主題形状描画凡例ファイルCEF(図14)及び主題属性描画凡例ファイルAEF(図15)〕に出力し、主題構造定義工程S1を終了する。
【0046】
〔主題構造パラメータファイル〕
主題構造定義工程S1で設定された主題構造パラメータファイルは、主題形状パラメータファイルCPF、主題属性パラメータファイルAPF、主題形状描画凡例ファイルCEF及び主題属性描画凡例ファイルAEFから成り、各ファイルCPF,APF,CEF,AEFの一例が、図11、図12・図13、図14(1)及び図14(2)に、それぞれ、示されている。以下、各図に従い、各主題構造パラメータファイルについて説明する。
【0047】
(1)主題形状パラメータファイルCPF
主題形状パラメータファイルCPFは、図11に示すように、主題構造定義工程S1で作成される4つのパラメータ〔主題形状定義パラメータCP、主題形状描画凡例パラメータ(形状凡例)CE、主題属性パラメータAP及び主題属性描画凡例パラメータ(形状凡例)AE〕を、主題の識別コード(図11左端“主題コード”)でまとめた構造になっている。このように形状定義パラメータCPを他のパラメータCE,AP,AEと連係することにより、主題識別コード(主題コード)から必要なパラメータファイル群を特定することができる。
【0048】
主題形状パラメータファイルCPFの各レコードは、具体的には、「主題コード」、「名称」、「形状種別」、「位相フラグ」、「形状凡例」、「属性凡例」及び「属性パラメータファイル名」などの項目データから成り、「主題コード」〜「位相フラグ」は主題形状定義パラメータCPを構成する。また、「形状凡例」は主題形状描画凡例パラメータCEを指示し、「属性凡例」は主題属性描画凡例パラメータAEを指示し、「属性パラメータファイル名」は主題属性パラメータAP(APm,AP1,AP2,…)をファイル名で指示して、形状定義パラメータCPを他のパラメータCE,AP,AEと連係させる。
【0049】
図11の例において、左側の「主題コード」、「名称」、「形状種別」及び「位相フラグ」の4項目からなる主題形状定義パラメータCPは、ステップP1,P2で、図4及び図5に例示される主題設定画面で設定される。次の「形状凡例」は、ステップP3〜P5で、図6〜図8に例示される凡例設定画面を用いて主題コード(実体種別)及び形状種別に対応して設定される主題形状描画凡例パラメータ群を指示する項目データであり、主題形状描画凡例パラメータファイルCEF中の対応するパラメータ群CEを指定する。
【0050】
また、「属性凡例」は、ステップP7で、図10に例示される描画属性(属性凡例)設定画面で主題属性に対応して設定される主題属性描画凡例パラメータ群を指示する項目データであり、主題属性描画凡例パラメータファイルAEF中の対応するパラメータ群AEを指定するのに用いられる。そして、右端の「属性パラメータファイル名」は、ステップP6で、図9に例示される主題属性項目設定画面で設定される主題属性パラメータAPを指定する項目データであり、主題属性パラメータファイルAPF中の対応するSQLファイル(APm)名を指定する。
【0051】
(2)主題属性パラメータファイルAPF
主題属性パラメータファイルは、図12及び図13に示すように、リレーショナル型データベース管理〔複数の関係データベース(RDB)を連結して使用する〕を実現するために、「SQLファイル」〔(ファイル識別子=“.SQL”)〕と呼ばれる属性関連付けパラメータAPmと、複数の構造定義ファイルAP1,AP2,…〔(ファイル識別子=“.STR”)〕により構成され、構造定義ファイルAP1,AP2,…は、「RDBファイル」又は「STRファイル」とも呼ばれる。なお、“STR”は、構造定義ファイルであることを表わすために用いた識別子であり、固有のファイル形式を表わすものではない。
【0052】
SQLファイル(属性関連付けパラメータ)APmは、複数のRDBファイル(STRファイル)AP1,AP2,…の関係式を定義して、1つの属性情報として見せるためのRDB管理ファイルとして機能する。また、RDBファイル(構造定義ファイル)AP1,AP2,…は、個々のRDBファイル構造を定義するための属性構造パラメータを表わし、主たるRDBファイルAP1と、主たるRDBファイルAP1に連結(リレーション)される1乃至複数の従属RDBファイルAP2,…とから成っている。
【0053】
図12(1)に示されるSQLファイル(属性関連付けパラメータ)APmの例では、4つのRDBファイル(属性構造パラメータ1〜4)AP1〜AP4を関連付けている。また、図12(2)には、主たるRDBファイル(属性構造パラメータ1)AP1が例示され、図13には、3つの従属RDBファイル(属性構造パラメータ2〜4)AP2〜AP4のうち、1つの従属RDBファイル(属性構造パラメータ4)AP4が例示されている。
【0054】
図12(1)は、主題属性パラメータファイルAPFのRDBファイルAP1〜AP4を操作するためのSQLファイルAPmの例を示す。図12(1)において、“SELECT=×”はRDBファイル番号(RDB番号、テーブル番号、属性番号ともいう。)“×”を表わし、“SELECT=1”直下の“dbf=….STR”は主たるRDBファイル名“….STR”を表わす。“SELECT=2”以下の“dbf=….STR”は、連結する従属RDB構造定義ファイル名を表わし、“lnk=1−>○○”は、連結する主たるRDBファイル〔RDB番号“1”(×=1)〕に対するRDB構造定義ファイル名が“○○”であることを表わす。
【0055】
図12(1)の例では、図11において主題コード“1001”でまとめられた第1レコードの形状定義パラメータCPに対応する属性パラメータAPの管理ファイルAPmである「建物.SQL」ファイルについて、主たる(最上位の)RDB構造定義ファイルAP1がテーブル番号“1”であり、ファイル名が「建物.STR」ファイルであることを示している。また、主たるRDBファイルAP1である「建物.STR」ファイル(テーブル番号“1”)に、「建物構造.STR」(テーブル番号“2”)、「建物屋根.STR」(テーブル番号“3”)及び「住民.STR」(テーブル番号“4”)というファイル名の複数の従属RDB構造定義ファイルAP2〜AP4が連結し、これらの従属RDBファイル名が、夫々、「構造」、「屋根」及び「住民」であることを示している。
【0056】
図12(2)は、主たるRDBファイルAP1であるテーブル番号“1”(属性番号=“01”)の「建物.STR」ファイルの構造例を示し、第1行(RDB_FILE_NAME,建物.DB,1, )はRDBファイル名称を表わし、第2行(INDEX_ID1,1,属性ID.ID1,”01,”, )は、形状データと連結する項目番号(“01”)を表わし、そして、第3行(INDEX_ID2,2,建物番号.ID2,”02,”, )は、当該ファイルAP1において主題となる項目キー(「主題キー」という。)の項目番号(“02”)を表わす。
【0057】
さらに、第5行以下は属性項目情報欄であり、各行の属性項目情報は、項目番号(“01”,“02”,…,“12”)に続いて、項目名称TM(“属性ID”,“建物番号”,…,“住民”)、データタイプTY(“N”=整数、R=実数、C=文字、D=日付)、データサイズSZ及び実数項目時(TY=“R”)の小数桁数RNから成る。
【0058】
図13は、主たるRDBファイル「建物.STR」に連結する一構造定義ファイル(属性構造パラメータ4)AP4であるテーブル番号“4”(属性番号=“04”)の「住民.STR」ファイル構造の例を示し、図12(2)と同様に、第1行(RDB_FILE_NAME,住民.DB,1, )はRDBファイル名称を表わすが、第2行(INDEX_ID1,1,住民コード.ID1,”01,”, )は、形状データとの連結情報ではなく、主たるRDBファイルAP1即ち「建物.STR」ファイルと連結する項目番号を表わす。また、第4行以下における各行の属性項目情報については、図12(2)と同様の構造である。
【0059】
(3)主題形状描画凡例ファイルCEF
主題形状描画凡例ファイルCEFの項目情報は、図14(1)に示すように、「主題コード」、「形状種別」、「線種番号及びマーク番号」、「線幅及びマークサイズ」、「色番号」、「面の塗潰色番号」、「塗潰濃度」などの項目情報から成る。各レコードの主題形状描画凡例パラメータ(単に「形状凡例」ともいう。)CEは、左側の「主題コード」により特定され、「形状種別」〜「塗潰濃度」の情報が描画態様を決定する。
【0060】
(4)主題属性描画凡例ファイルAEF
主題属性描画凡例ファイルAEFの項目情報は、図14(2)に示すように、「主題コード」、「作図行」、「RDB(ファイル)番号」、「項目番号」(第1の属性項目情報)、「色」、「サイズ」、「フォント」、「配置位置」、“¥”マークなどの「付加文字(前)」(前置文字)、“m2 ”などの「付加文字(後)」(後置文字)などから成る。各レコードの主題属性描画凡例パラメータ(単に「属性凡例」ともいう。)AEは、「主題コード」により特定され、「作図行」〜「付加文字(後)」の情報が具体的な描画態様を決定する。
【0061】
〔パラメータファイルの働き〕
この段階までに作成された主題形状パラメータファイルCPF、主題属性パラメータファイルAPF、主題形状描画凡例ファイルCEF及び主題属性描画凡例ファイルAEFの4つの主題構造パラメータファイルによって、次の(1)〜(4)のようなGISのほとんどの機能を実現することができる:
(1)主題地図記入機能、
(2)主題属性入力機能、
(3)主題属性照会機能、
(4)主題属性条件検索機能。
【0062】
そこで、一例として、(1)の主題地図記入機能について、各パラメータファイルがどのように機能しているかを説明しよう。図15は、この発明の一実施例による主題地図記入機能を説明するための主題地図記入のフロー例を示す。
【0063】
まず、最初のステップP11では、地図に記入する主題をGIS利用者(ユーザ)が選択することができる主題入力画面を用意する。この主題入力画面では、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFを参照することができる。ユーザが、この主題入力画面を用いて主題を選択すると、次のステップP12にて、選択された主題の識別コード(主題コード)から、“点”、“線”又は“面”の何れの形状種別であるかを特定する。
【0064】
ここで、形状種別が“点”であると特定されたときは、ステップP13にて、主題コード及び形状種別に対応するキー項目のデータを入力し、当該キー項目に対応する点形状データを入力するための実体形状編集画面(点形状データ入力画面)を用意する。この実体形状編集画面も主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFの参照が可能であり、ユーザは、実体形状編集画面を用いて、キー項目データ及び点形状データを入力し編集することができる。
【0065】
また、“線”であると特定された場合は、同様に、ステップP14で、対応する実体形状編集画面(線形状データ入力画面)が用意され、“面”と特定された場合には、ステップP15で同様の実体形状編集画面(面形状データ入力画面:図16参照)が用意されるので、ユーザは、夫々の実体形状編集画面で、キー項目データ及び形状データを入力することができる。
【0066】
そして、ステップP13,P14,P15の何れかでキー項目及び形状データが入力/編集されると、ステップP16に進み、入力/編集されたキー項目データ及び形状データを主題属性データベースADB及び主題形状データベースCDBにそれぞれ登録する。なお、これら主題形状データベースCDB及び主題属性データベースADBは、主題データベースと総称される。
【0067】
主題データベースCDB,ADBへの登録後、ステップP17において、主題形状描画凡例ファイルCEFを参照して、選択された主題コードから形状凡例を特定して、特定された形状凡例CEに基づいて画面に主題の形状を描画する。また、次のステップP18においては、主題属性描画凡例ファイルAEFを参照して、選択された主題コードから属性凡例AEを特定し、特定された属性凡例AEに基づいて主題の属性を画面に描画し、この主題地図記入フローを終了する。
【0068】
図12〜図14の例を用いて、上述した主題地図記入フローについて説明を加える。まず、この主題地図機能のフローに図11〜図13の主題構造パラメータファイルCPF,APFの例を当てはめてみると、地図記入機能の最初の工程P11では、ユーザが、主題入力画面により、これから記入しようとする主題を選択する。これにより、次の工程P12では、主題形状パラメータファイルCPFを参照することにより、当該主題の地図上における形状が特定され、また、続く形状編集工程P13〜P15において、更に主題属性パラメータファイルAPFを参照して、主題の項目キー(主題キー)を特定することができる。
【0069】
例えば、最初の工程P11で主題として「建物」(=主題名称:コード=“1001”)を選択するものとすれば、次の形状判別工程P12において、図11に示される主題形状パラメータファイルCPFの第1レコードが指示され、形状種別=“面”及び位相フラグ=“なし”によって主題“建物”の地図上における形状が特定される。つまり、この場合は、最初の工程P11で入力された主題の形状が“面”であることが分かる。従って、この場合は、工程P12から面形状入力工程P15に進み、必要なキー項目データを入力し面形状の編集を行うことができる面形状入力画面が用意される。
【0070】
上述のように、主題として「建物」が選択された場合は、主題属性パラメータファイルAPFからは、第1レコードの属性パラメータファイル名=“建物.SQL”に対応する図12(1)の「建物.SQL」ファイルAPmの第2行により、主たるRDBファイルAP1として、図12(2)の「建物.STR」ファイルが自動指定され、更に、この「建物.STR」ファイルにおいて主題キーの項目番号を表わす第3行パラメータにより項目番号“02”が自動指定される。そして、属性項目情報欄(第5行以下)において対応する項目番号“02”の行の項目名称TM=“建物番号”から、主題キーが“02, 建物番号”であり、その項目タイプTY=“C”及びサイズSY=“10”から、タイプが「文字(C)の10桁」であることが分かる。
【0071】
つまり、主題として「建物」が選択された場合は、自動的に、主題となるキー項目(主題キー)のデータを10桁の文字データにて入力し、この主題キーに対応する面形状データを入力することができる実体形状編集画面(面形状データ入力画面)が表示される。図16は、実体形状編集画面の構成例を示す。なお、図示の実体形状編集画面(単に「形状編集画面」とも呼ばれる。)の例は、上述のように、主題キーが「建物番号」であり、面形状を入力する場合のものである。
【0072】
以上のように、主題地図記入機能により、主題形状及び属性パラメータファイルCPF,APFから、入力すべき主題の形状(点、線及び面)及び主題キーを特定し、特定された主題形状や主題キーに対応するデータ(キー項目データと、点、線又は面形状データ)を入力するために必要な入力画面を自動的に生成させることができ、これによって、ユーザは、生成された入力画面を用いて所要のデータを入力することができる。
【0073】
そして、形状編集工程P13,P14,P15で入力/編集されたキー項目データ及び形状データは、項目及び形状登録工程P16で、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFに従い、主題データベース(主題形状データベースCDB及び主題属性データベースADB)の書き込むべきファイルに登録される。
【0074】
また、データ登録後、画面上の地図上に描画を行う際は、形状及び属性描画工程P17,P18で、主題コードから特定される形状及び属性凡例CE,AEにに従い、入力/編集された主題形状及び属性データに対応する描画を行う。図17は、このような主題地図記入の描画結果の一例を示す。
【0075】
主題形状については、主題形状描画凡例ファイルCEFを参照し、選択された主題コードから形状凡例CEを特定して画面を描画する。例えば、図11の主題形状パラメータファイルCEFの主題コード“1001”が選択された場合、この主題コード“1001”から図14(1)の主題形状描画凡例ファイルCEFの第1行のレコードが指示されるので、第1行レコードの形状凡例CE(「形状種別」〜「塗潰濃度」)に基づいて、当該“建物”の面を表わす黄色の実線枠内に赤色で100%濃度で塗り潰される。
【0076】
主題属性については、主題属性描画凡例ファイルAEFを参照し、選択された主題コードから属性凡例AEを特定して画面を描画する。例えば、図11の主題形状パラメータファイルCEFの主題コード“1001”が選択された場合、この主題コード“1001”から図14(2)に示される主題属性描画凡例ファイルAEFの各行のレコードが指示されるので、各行の属性凡例AE(「作図行」〜「付加文字(後)」)に基づいて、建物番号、住民氏名及び延面積が、第1〜3作図行に、それぞれ、標準の色、サイズ及び配置(中央)で、明朝体にて、描画される。また、延面積については文字“m2 ”を後置する。
【0077】
前述した(2)〜(4)などの他のGIS機能については、さらに、以下に説明する属性入力画面パラメータファイルASFや属性検索パラメータファイルRPFなどを利用することによって容易に実現することができる。
【0078】
〔属性入力画面設計〕
この発明の一実施例においては、属性入力画面設計の工程において、主題属性データの入力画面をGIS利用者が自由に設計することができる仕組みが提供される。すなわち、前述した主題構造定義ステージS1〔図2:P1〜P8(図3)〕で定義した主題属性を設定するためのデータを入力する属性入力(設定)画面(ユーザインターフェース)は、属性入力画面設計ステージS2〔図2〕で、主題構造パラメータファイルCPF,APFを基にしてGIS利用者が自由に設計し、この画面設計で得られた属性入力画面パラメータファイルASFを登録し外部記憶装置4〜6に格納しておくことができる。
【0079】
図18は、この発明の一実施例による属性入力画面パラメータファイルの生成処理フローを示す。まず、最初のステップP21では、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFを参照して、属性入力画面を設計する主題を選択する。次のステップP22では、主題属性パラメータファイルCPFの解析(例えば、項目情報の検索)を行い、解析された項目を属性データ項目一覧画面に表示し、続くステップP23では、レイアウト用のウインドウをレイアウト用画面にて表示する。図19及び図20は、それぞれ、属性データ項目一覧画面及びレイアウト用画面の一例を示す。
【0080】
次に、ステップP24で、作成しようとする属性入力画面(図20)に配置される属性の項目を、属性データ項目一覧画面(図19)から選択し、次いで、ステップP25では、レイアウト用画面を用いて、属性データ項目一覧画面から選択された各属性項目についてレイアウト設計を行う。このレイアウト設計においては、一覧画面から選択された項目が辞書参照型のときは、辞書参照ボタン、入力フィールド、辞書表示フィールドを設定し、辞書参照型でないときには、選択項目の項目名と入力フィールドの配置位置を設定する。
【0081】
次のステップP26においては、設計された属性入力画面パラメータの登録を行う。この場合、レイアウトされた項目が辞書参照型でない場合は、選択項目の項目名と入力フィールドの配置位置などの属性入力画面パラメータを属性入力画面パラメータファイルASFに登録し、レイアウト項目が辞書参照型の場合には、辞書参照ボタン、入力フィールド、辞書表示フィールドなどの属性入力画面パラメータを属性入力画面パラメータファイルASFに登録する。
【0082】
次に、ステップP27で、レイアウトすべき全項目について画面設計を終えたか否かを判断し、まだレイアウトすべき項目があったりレイアウトを修正すべき項目が存在し画面設計を続ける場合は(P27→YES)、ステップP24に戻り、画面設計を続行する必要がなくなるまで、ステップP24〜P26の作業を繰り返す。そして、画面設計を終えると(P27→NO)、この属性入力画面パラメータ生成処理を終了する。
【0083】
このパラメータ生成処理の終了時にパラメータファイルASFに登録される属性入力画面パラメータは、レイアウト設計が完了した属性入力画面を表わし、ユーザは、この属性入力画面を用いて実際の属性データを入力するのに利用することができる。図21は、レイアウト設計された後のレイアウト画面、即ち、属性入力画面の一例を示し、図22は、属性入力画面パラメータファイルの一例を示す。
【0084】
図22の例は、図21のレイアウト画面例に対応する属性入力画面パラメータファイルASFの一部である。第1〜4行には概要情報が配列され、第5行以下に、レイアウト設計により決定された各項目設定情報が配列される。概要情報については、第1行の“フォーム名称:△△”は属性入力フォームの名称(△△:「建物台帳入力」)を表わし、第2行の“SQL名称:….SQL”は属性パラメータファイルAPF(RDB管理ファイルAPm)の名称(「建物.SQL」)、第3,4行は、図20の画面X軸及びY軸の交点を原点としたウインドウの幅サイズ及び高さサイズを表わす。
【0085】
第5行以下の各項目設定情報は、“FIELD,××”で番号(××)が表わされるフィールド番号情報と、ラベル、BOX、DSP等から成る配置情報により構成される。これら項目設定情報の配列順は、まず、主たる属性項目つまりキー項目情報をキー項目フィールド“FIELD,02”に記録し、“FIELD,03”以下の属性項目フィールドに属性項目情報を配列する。また、配置情報は、具体的には、“ラベル”、“BOX”、“DSP”等の情報種別に続いて、列方向に、配置すべき位置の情報PS〔(x,y)位置〕、文字表示形式(ポイント、書体、色など)の情報CSなどが配列される。
【0086】
この場合、属性入力画面のみを用いてデータを入力する項目の配置情報については、“ラベル”情報にて、対応する選択属性項目名を表わすための文字列(ラベル文字)の配置を指示し、“BOX”情報にて、各選択項目のデータを入力するための入力フィールド(入力ボックス=入力枠領域)の配置を指示する。“ラベル”情報には、更に、項目を表示する文字の情報(“建物番号”、“所在”など)が付加される。従って、通常の属性項目情報については、属性データ項目一覧画面(図19)から選択された各項目に対して項目名及び入力フィールド(ボックス)の配置位置を決定する。
【0087】
一方、辞書参照型の属性項目情報については、“ラベル”情報に替えて、辞書参照のために画面上で操作されるボタンの配置を指示するために、“Button”情報が用いられ、属性表示のための辞書表示フィールド(辞書ボックス)の配置を指示するための“DSP”情報が追加される。
【0088】
この“Button”及び“DSP”情報は、配置位置情報PS及び文字表示形式情報CSの他に、連結する主題属性パラメータファイルAPFの属性番号を表わす属性番号情報AN〔この例では、図12(1)のRDB(ファイル)番号“SELECT=×”の“×”〕を含む。また、“Button”情報は、更に、ボタン上に項目を表示する文字情報(“構造”)を含み、“DSP”情報は、当該項目に対応して表示される辞書表示フィールド(属性表示ボックス=属性項目データ入力枠領域)の番号を表わす辞書表示フィールド番号情報FNを含む。
【0089】
従って、“BOX”情報により配置が指示される入力フィールド(ボックス=可変データ記入枠領域)は、辞書表示フィールド番号情報FNの指定により描画される辞書表示フィールドで決定されたデータを表示するために用いられる。
【0090】
〔帳票フォーム設計〕
この発明の一実施例においては、帳票フォーム設計の工程において、主題構造パラメータファイルを基にして、予め設計しておいた帳票フォームファイルを用い、対応する帳票出力パラメータファイル(「帳票フォーム設計パラメータファイル」ともいう。)を生成して登録しておくことができる。図23は、この発明の一実施例による帳票出力パラメータ生成フローを示す。
【0091】
図23において、まず、ステップP31では、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFを参照して、帳票の設計をする主題を選択し、次のステップP32では、主題属性パラメータファイルAPFを解析し、解析された項目情報をディスプレイ12上の帳票フォーム設定画面に表示する。図24は、この帳票フォーム設定画面の一例を示し、この画面例では、選択された主題“建物”に含まれる多数の属性項目が画面の左側に表示される。
【0092】
一方、例えば、Excel等の汎用形式の表計算ソフトウエアを利用して、選択された各項目に対応可能な複数の帳票フォームを設計し、このフォーム設計により得られた各種帳票フォームのサンプルを帳票フォームファイルNFFとして保存しておく。次に、ステップP33で、この帳票フォームファイルNFFから所望の帳票フォームを選択しディスプレイ12上に呼び出し、帳票フォーム設定画面に併置する。
【0093】
続いて、ステップP34で、帳票フォーム設定画面から、帳票として出力させたい属性項目を選択する。次のステップP35では、帳票フォーム設定画面のセル選択欄を用い、帳票フォームにおいて当該属性項目の出力先となるセル位置を選択する。また、このステップP35においては、当該属性項目に付属する付加文字等の表記位置の設定など、他の設定も行う。
【0094】
例えば、図24の帳票フォーム設定画面に対して、操作子(マウスやキーボード)9,10を用いて所望の属性項目“建物番号”を指示すると、当該項目が強調表示されるので、この項目に対して、“配置セル”と表示されたセル選択欄の入力ボックスに、出力すべき所望のセル位置を入力することができる。なお、図24の画面例においては、セル選択欄の入力ボックスは、未操作時には、図示のように“A列”・“1行”とデフォルト表記され、この列・行の値は、アップダウンボタンをマウス9で操作したり、キーボード9により数字入力することができる。
【0095】
ステップP35での当該属性項目の位置設定後は、ステップP36にて、出力すべき項目を選択して出力位置などの帳票出力パラメータ(「帳票設計パラメータ」ともいう。)の設定を続行するか否かを判断し、続行する場合には(P36→YES)、ステップP34に戻って、ステップP34,P35の作業及び処理を繰り返し、新たな属性項目の帳票出力パラメータの作成や、既に設定されている属性項目の帳票出力パラメータの修正を行う。
【0096】
そして、もはや続行しない場合には(P36→NO)、ステップP37に進んで、ステップP34,P35で得られた設定内容に基づく帳票出力パラメータファイルNPFを作成し、帳票フォームファイルNFFと結合(リンク)させて、外部記憶装置4〜6に格納し、帳票出力パラメータファイル生成処理を終了する。図25は、この帳票出力パラメータファイルによる帳票フォームの一例を示し、図26は、帳票出力パラメータファイルの一構成例を示す。なお、帳票出力パラメータファイルNPFには、帳票フォームファイルNFFを結合させる。図27は、帳票出力パラメータファイルを利用して得られる帳票フォームファイルの出力結果例を示す。
【0097】
帳票出力パラメータファイルNPFは、概要情報として、当該属性帳票フォームの名称と、当該帳票フォームの出力に利用される属性パラメータファイルAPF(APm)のSQLファイル名を備え、これらの情報は、図26の例では、それぞれ、「フォーム名称:△△」(第1行)及び「SQL名称:….SQL」(第2行)が対応する。また、属性番号(第1列)は、当該属性パラメータファイルAPFの構造定義(STR)ファイルAP1,AP2,…のRDBファイル番号を表わし、項目番号(第2列)は、当該(RDB)ファイル番号のSTRファイルAP1,AP2,…における項目番号を表わす。
【0098】
〔検索ツール設計〕
この発明の一実施例においては、検索ツール設計の工程S4において、主題構造パラメータファイルCPF,APFを基にして属性検索パラメータファイルRPFを生成して登録しておくことができる。図28は、この発明の一実施例による属性検索パラメータファイル生成フローを示す。
【0099】
図28において、まず、ステップP41では、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFを参照して、検索設計する主題を選択する。次のステップP42では、主題属性パラメータファイルAPFを解析し、解析された項目情報を属性検索設定画面に一覧表示する。図29は、属性検索設定画面の一構成例を示す。
【0100】
そこで、ユーザは、次のステップP43において、属性検索設定画面に一覧表示された多数の属性項目から、検索キーとすべき所望の項目を選択し、マウス9で操作する。その後、ステップP44の検索項目の選択を続けるか否かを判断し、検索項目の選択を続行する場合には(P44→YES)、ステップP43に戻って検索項目の選択操作を繰り返す。
【0101】
そして、検索項目の選択を終了した場合には(P44→NO)、ステップP45に進んで、ステップP44における検索項目の選択内容に基づく属性検索パラメータファイルRPFを作成して外部記憶装置4〜6に格納し、属性検索パラメータファイル生成処理を終了する。図30は、属性検索パラメータファイルの一構成例を示す。
【0102】
属性検索パラメータファイルRPFは、概要情報として、属性検索ツールの名称及び属性パラメータファイル名を備え、これらの情報は、図30の例では、それぞれ、「フォーム名称:△△」(上段第1行)及び「SQL名称:….SQL」(上段第2行)が対応する。また、属性番号(第1列)は、各属性検索項目に対応する当該属性パラメータファイルAPFの構造定義(STR)ファイルAP1,AP2,…のファイル番号を表わし、項目番号(第2列)は、当該ファイル番号のSTRファイルAP1,AP2,…における項目番号を表わす。
【0103】
〔ペイント凡例設定〕
この発明の一実施例においては、ペイント凡例設定の工程S5において、主題構造パラメータファイルCPF,APFを基にして属性ペイント凡例パラメータファイル(単に、ペイント凡例パラメータファイルともいう。)EPFを生成して登録しておくことができる。図31は、この発明の一実施例による属性ペイント凡例パラメータファイル生成フローを示す。
【0104】
図31において、まず、ステップP51では、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFを参照して、ペイント凡例を設定する目的となる主題を選択する。次のステップP52では、主題属性パラメータファイルAPFを解析し、解析された項目情報を属性ペイント凡例設定画面に一覧表示する。図32は、属性ペイント凡例設定画面の一構成例を示す。
【0105】
続いて、ステップP53では、属性ペイント凡例設定画面から、凡例設定する項目を選択し、さらに、ステップP54において、属性ペイント凡例設定画面を用いて凡例条件を設定し、次のステップP55にて、この設定画面上でペイント色を設定する。図33(A),(B)は、それぞれ、このような凡例条件及びペイント色の設定に用いられる凡例条件設定画面及びペイント色設定画面の一例を示す。そして、次のステップP56では、設定された凡例条件及びペイント色を凡例リスト画面に順次追加して行く。図34は、凡例リスト画面の一例を示す。
【0106】
次いで、ステップP57においてペイント凡例を設定する項目の選択を続けるか否かを判断し、続ける場合には(P57→YES)ステップP53に戻ってステップP53〜P56の項目選択、凡例条件設定及びペイント色設定を繰り返す。そして、所望の項目に対応するペイント凡例の設定作業及び処理を終えると(P57→NO)、ステップP58に進んで、ステップP53〜P56で得られたペイント凡例内容に基づく属性ペイント凡例パラメータファイルEPFを作成して外部記憶装置4〜6に格納し、属性ペイント凡例パラメータファイル生成処理を終了する。図35は、属性ペイント凡例パラメータファイルの一構成例を示す。
【0107】
属性ペイント凡例パラメータファイルEPFは、概要情報として、当該ペイント凡例の名称と、当該属性ペイントの出力に利用される属性パラメータファイルAPFのSQLファイル名を備え、これらの情報は、図35の例では、それぞれ、「フォーム名称:△△」(第1行)及び「SQL名称:….SQL」(第2行)が対応する。また、各ペイント凡例項目に対応して、当該属性パラメータファイルAPFの構造定義ファイル(STR)のRDB(ファイル)番号を表わす属性番号(第1列)と、当該RDB(ファイル)番号のSTRファイルの項目番号を表わす項目番号(第2列)と分類名に続いて、設定された凡例条件及びペイント色が記録される。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によるGISカスタマイジング手法によると、GIS主題データとしての属性構造(項目)や、地図上における主題の形状、最低限必要とされる機能(ツール)などをパラメータで設定し、設計仕様とGISへの実装との狭間にある「プログラミング知識」を、GISに特化したインタープリタによって補い、GIS構築を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例によるGISカスタマイジングシステムの概略的なハードウエア構成を表わすブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例によるGISカスタマイジングの工程を概略的に表わす工程概略図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による主題構造定義の作業及び処理フローを表わすフローチャートである。
【図4】図4は、この発明の一実施例による主題設定画面の一例において主題識別コード及び名称の登録を説明するための図である。
【図5】図5は、この発明の一実施例による主題設定画面の一例において主題形状種類の選択を説明するための図である。
【図6】図6は、この発明の一実施例による点(マーク)設定画面の一例を表わす図である。
【図7】図7は、この発明の一実施例による線分設定画面の一例を表わす図である。
【図8】図8は、この発明の一実施例による面(周囲線)設定画面の一例を表わす図である。
【図9】図9は、この発明の一実施例による主題属性項目設定画面の一例を表わす図である。
【図10】図10は、この発明の一実施例による主題属性描画設定画面の一例を表わす図である。
【図11】図11は、この発明の一実施例による主題形状パラメータファイルの一例を表わす図である。
【図12】図12は、この発明の一実施例による主題属性パラメータファイルの一部の例を表わす図である。
【図13】図13は、この発明の一実施例による主題属性パラメータファイルの別部の例を表わす図である。
【図14】図14は、この発明の一実施例による主題描画凡例ファイル(主題形状描画凡例ファイル及び主題属性描画凡例ファイル)の一例を表わす図である。
【図15】図15は、この発明の一実施例による主題地図記入フローを表わすフローチャートである。
【図16】図16は、この発明の一実施例による形状データ入力(形状編集)画面の一例を表わす図である。
【図17】図17は、この発明の一実施例による主題地図記入機能による処理結果の一例を表わす図である。
【図18】図18は、この発明の一実施例による属性入力画面パラメータファイル生成フローを表わすフローチャートである。
【図19】図19は、この発明の一実施例による属性データ項目一覧画面の一例を表わす図である。
【図20】図20は、この発明の一実施例による設計前のレイアウト用画面の一例を表わす図である。
【図21】図21は、この発明の一実施例による設計後のレイアウト画面の一例を表わす図である。
【図22】図22は、この発明の一実施例による属性入力画面パラメータファイルの一例を表わす図である。
【図23】図23は、この発明の一実施例による帳票出力パラメータ(帳票フォーム設計パラメータ)ファイル生成フローを表わすフローチャートである。
【図24】図24は、この発明の一実施例による帳票フォーム設定画面の一例を表わす図である。
【図25】図25は、この発明の一実施例による帳票フォームの一例を表わす図である。
【図26】図26は、この発明の一実施例による帳票出力パラメータ(帳票フォーム設計パラメータ)ファイルの一例を表わす図である。
【図27】図27は、この発明の一実施例による帳票出力パラメータ(帳票フォーム設計パラメータ)ファイルに基づく帳票フォーム出力結果の一例を表わす図である。
【図28】図28は、この発明の一実施例による属性検索パラメータファイル生成フローを表わすフローチャートである。
【図29】図29は、この発明の一実施例による属性検索設計画面の一例を表わす図である。
【図30】図30は、この発明の一実施例による属性検索パラメータファイルの一例を表わす図である。
【図31】図31は、この発明の一実施例による属性ペイント凡例パラメータファイル生成フローを表わすフローチャートである。
【図32】図32は、この発明の一実施例による属性ペイント凡例設定画面の一例を表わす図である。
【図33】図33は、この発明の一実施例による凡例条件及びペイント色設定画面の一例を表わす図である。
【図34】図34は、この発明の一実施例による凡例リスト画面の一例を表わす図である。
【図35】図35は、この発明の一実施例によるペイント凡例パラメータファイルの一例を表わす図である。
【符号の説明】
CPF,APF,CEF,AEF 主題(構造)パラメータファイル、
CPF 主題形状パラメータファイル(主題構造定義ファイル)、
CP (主題)形状定義パラメータ、
APF 主題属性パラメータファイル(属性構造定義ファイル)、
AP;APm,AP1〜AP4 主題属性パラメータ、
APm 属性関連付けパラメータ(RDB管理ファイル、SQLファイル、関連付け情報ファイル)、
AP1〜AP4 属性構造パラメータ(RDBファイル、STRファイル、構造定義ファイル)、
AP1 属性構造パラメータ1〔主たるRDBファイル(STRファイル)、主構造定義ファイル〕、
AP2〜AP4 属性構造パラメータ2〜4〔連結されるRDBファイル(STRファイル)、従属構造定義ファイル〕、
CEF 主題形状描画凡例パラメータファイル(形状描画情報ファイル)、
CPF 主題属性描画凡例パラメータファイル(属性描画情報ファイル)、
TM 項目名称(“属性ID”,“建物番号”,…,“住民”)、
TY データタイプ(“N”=整数、R=実数、C=文字、D=日付)、
SZ データサイズ、
RN 実数項目時(TY=“R”)の小数桁数RN
PS 配置位置情報、
CS 文字表示形式情報、
AN 属性番号(RDB番号)、
FN 辞書表示フィールド番号情報。
【発明の属する技術分野】
この発明は、地物を電子的に管理する地理情報システムをユーザにより容易に構築することができるGISカスタマイジングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
地理情報システム即ちGIS(Geographic Information System )とは、電子化された地図情報を基にして他の様々な情報を組み合わせ、各情報を整理し分類しそして統合して、新しい価値と意味付けを創造するシステムである。具体的な例を挙げると、エリアマーケッティング、防災、都市計画、施設管理、環境、教育、観光、地質管理などの様々な用途や目的でGISが使用されている。
【0003】
このようなGISの出現により、これまでの紙ベースによる情報および地図では得ることのできなかった地理情報の有効利用、例えば、緊急時の最短道路を検索する経路検索、人口や雨量などの統計結果を地図に投影した空間解析、災害時のシュミレーションなどの電子地図の特性を生かした様々な情報解析が可能になってきた。
【0004】
GISを構築する上での重要なデータベースとして、「地図データ」と「主題データ」の2つを挙げることができる。まず、「地図データ」については、GISにおいて、空間情報即ち“誰が見ても地物の位置が分かる情報”を提供するデータであり、画面に映っているだけでGISとしての役目を達成する。従って、多種多様なGISの用途・目的に特化されること無く、あらゆる局面で利活用することが可能である。
【0005】
「主題データ」については、GISにおいて用途や目的を直接的に意味する情報であり、「属性データ」と「形状データ」の2つに分けることができる。「属性データ」は、GISの用途や目的に応じた情報項目乃至データ内容を表わす。また、「形状データ」は、属性データを「地図データ」上に表現したときの“形”を表わすデータであり、GISの用途によって、マークであったり、線であったり、或いは、面で表現するなど、様々な表現形態が採用される。
【0006】
これまでのGISの構築手法においては、上述した「主題データ」について、当初の設計段階から、構築しようとするGISの用途や目的に応じて、属性項目の取り決め、地図上で表現する形、必要な機能(ツール)の洗い出しを行い、プログラム言語を駆使して、用途や目的に特化した専用のGISプログラムを開発していた。そして、さらに、データを登録して、初めて、GISとしての運用を行うことができるようになる。
【0007】
GISは色々な分野への活用が検討されているが、GISの活用を図ろうとしている全ての人が、GIS構築のために必要な全ての知識を有しているわけではない。GISを活用しようとする当該分野の技術者にとって、属性項目の取決めや地図上での表現、必要な機能を洗い出すことは、ある程度、可能なことである。しかしながら、これらの設計仕様を実際にGIS上に組み込むために必要な「プログラミング知識」を必ずしも有しているわけではない。
【0008】
勿論、この問題は、アウトソーシングにより解決することが可能である。しかしながら、アウトソーシングを利用するには莫大な費用が必要となり、GISを導入するための予算が少ない部署では、GISに対する理想やGIS導入による効果を予測し、文書としてまとめることができたとしても、GISの実用は断念するしか、道は残されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、以上のような諸事情に鑑み、プログラミングに精通していない技術者でも所望のGISを容易に構築することができるGISカスタマイジングシステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の主たる特徴によると、構築しようとするGISの主題を定義し当該主題に関する形状の種類を設定して形状定義パラメータ(CP)を生成する形状定義手段(P1,P2)と、形状を地図上で表現する際の表現形態を設定して形状描画情報ファイル(CEF)を生成する形状描画情報生成手段(P3〜P5)と、主題に関する属性項目を設定して属性構造定義ファイル(APF)を生成する属性構造定義手段(P6)と、属性項目を地図上で表現する際の表現形態を設定して属性描画情報ファイル(AEF)を生成する属性描画情報生成手段(P7)と、形状定義パラメータ(CP)を、形状描画情報ファイル(CEF)、属性構造定義ファイル(APF)及び属性描画情報ファイルに連係させて主題構造ファイル(CPF)を生成し、生成された主題構造ファイル(CPF)を、形状描画情報ファイル(CEF)、属性構造定義ファイル(APF)及び属性描画情報ファイル(AEF)と共に、主題情報格納手段(4〜6)に記憶する主題構造定義手段(P8)とを具備するGISカスタマイジングシステム(請求項1)、並びに、構築しようとするGISの主題を定義し当該主題に関する形状の種類を設定して形状定義パラメータ(CP)を生成するステップ(P1,P2)と、形状を地図上で表現する際の表現形態を設定して形状描画情報ファイル(CEF)を生成するステップ(P3〜P5)と、主題に関する属性項目を設定して属性構造定義ファイル(APF)を生成するステップ(P6)と、属性項目を地図上で表現する際の表現形態を設定して属性描画情報ファイル(AEF)を生成するステップ(P7)と、形状定義パラメータ(CP)を、形状描画情報ファイル(CEF)、属性構造定義ファイル(APF)及び属性描画情報ファイル(AEF)に連係させて主題構造ファイル(CPF)を生成し、生成された主題構造ファイル(CPF)を、形状描画情報ファイル(CEF)、属性構造定義ファイル(APF)及び属性描画情報ファイル(AEF)と共に、記憶装置(4〜6)に記憶するステップ(P8)とから成る手順を情報処理装置(PC)に実行させるGISカスタマイジングプログラム(請求項5)が提供される。なお、括弧書きは、対応する実施例の参照番号などを示し、以下においても同様である。
【0011】
この発明によるGISカスタマイジングシステムにおいては、属性構造定義ファイル(APF)は、関連付け情報ファイル(APm)及び複数の構造定義ファイル(AP1〜AP4)で構成され、関連付け情報ファイル(APm)は、各構造定義ファイル(AP1〜AP4)間の関係を定義し、構造定義ファイル(AP1〜AP4)は、主構造定義ファイル(AP1)と、主構造定義ファイルの各項目に連結される従属構造定義ファイル(AP2〜AP4)から成る(請求項2)。
【0012】
この発明によるGISカスタマイジングシステムは、さらに、主題情報格納手段(4〜6)に記憶された属性構造定義ファイル(APF)で設定されている各属性項目についてデータを入力するための属性入力画面(図21)を設定して属性入力画面情報ファイル(ASF)を生成し、生成された属性入力画面情報ファイル(ASF)を属性入力画面情報格納手段(4〜6)に記憶する属性入力画面情報生成手段(S2;図18)を具備する(請求項3)。
【0013】
この発明によるGISカスタマイジングシステムは、さらに、主題情報格納手段(4〜6)に記憶された属性構造定義ファイル(APF)で設定されている各属性項目を表計算ソフトウエアのセルに割り付ける操作により帳票フォーム(図25)を設定して属性帳票情報ファイル(NPF)を生成する属性帳票情報生成手段(S3;図23)と、主題情報格納手段(4〜6)に記憶された属性構造定義ファイル(APF)で設定されている各属性項目から検索項目を選択して属性検索情報ファイル(RPF)を生成する属性検索情報生成手段(S4;図28)と、属性帳票情報ファイル(NPF)及び属性検索情報ファイル(RPF)を補助情報格納手段(4〜6)に記憶する補助情報記憶手段(P37,P45)とを具備する(請求項4)。
【0014】
〔発明の作用〕
この発明によるGISカスタマイジングシステムによると、構築しようとするGISの目的や用途について定義された主題に関して、主題構造ファイル(CPF)、形状描画情報ファイル(CEF)、属性構造定義ファイル(APF)及び属性描画情報ファイル(AEF)を生成し、これらのファイルを利用することによって、主題地図記入、主題属性入力、主題属性照会、主題属性条件検索など、GISに要求される諸機能を実現することができ、プログラミングに精通していない技術者でも所望のGISを容易に構築することができる。
【0015】
例えば、主題構造ファイル(CPF)から或る主題を選択すると、選択された主題から形状種類が特定され、対応する属性構造定義ファイル(APF)と併せて形状データ及び属性構造定義ファイル(APF)キー項目データを入力していくことができ、これにより、主題に対応する形状及び属性データベースが構築され、GISにおける主題地図記入機能が簡単に得られる。
【0016】
また、属性構造定義ファイル(APF)は、主構造定義ファイル(AP1)とこれに連結される従属構造定義ファイル(AP2〜AP4)から成る構造定義ファイル(AP1〜AP4)と、これら構造定義ファイル(AP1〜AP4)間の関係を定義する関連付け情報ファイル(APm)で構成されるので、リレーショナル型データベース管理を実現することができる。
【0017】
さらに、属性構造定義ファイル(APF)を用いて生成される属性入力画面情報ファイル(ASF)に基づいてディスプレイ(12)上に属性入力画面(図21)を表示し、この属性入力画面によりコンピュータ(PC)上にGUI(Graphical User Interface)を提供して、属性データの入力、訂正、追加、削除などの属性データ編集を簡単に実現することができる。
【0018】
また、属性帳票情報ファイル(NPF)に基づいて属性データを表計算ソフトウエアに投影して帳票を容易に出力させたり、属性検索情報ファイル(RPF)を用いて属性紹介や属性条件検索機能などを簡単に実現することができる。
【0019】
つまり、この発明は、主題データとしての属性構造(項目)や、地図上における主題の形状、最低限必要とされる機能(ツール)などをパラメータで設定し、設計仕様とGISへの実装との狭間にある「プログラミング知識」を、GISに特化したインタープリタ(interpreter )によって補うことにより、GIS構築を容易に実現することができるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の構成変更が可能である。
【0021】
〔システム構成〕
図1は、この発明の一実施例によるGISカスタマイジングシステムの極く概略的なハードウエア構成例を示す概略ハードウエアブロック図である。この例では、このGISカスタマイジングシステムの主たる制御部にパーソナルコンピュータ(PC)が用いられ、PCは、中央処理装置(CPU)1の外に、読出専用メモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、ハードディスクドライブ(HDD)4、フレキシブルディスクドライブ(FDD)5、コンパクトディスクROM(CD−ROM)ドライブ6などの記憶装置が、バス7を介して互いに接続されている。
【0022】
システム全体を制御するCPU1は、所定のプログラムに従って種々の制御を行い、システムに搭載した各種ソフトウエアプログラムによって、文章、表、図面、写真などのデータの取込み、作成、編集などの各種処理を行い、また、カスタマイジングプログラムに従って所望のGISを構築することができる。
【0023】
記憶装置については、ROM2には、基本プログラムや、上述した種々の処理を実行するための各種応用プログラム、各種固定データ/パラメータが記録され、RAM3には、処理動作中の各種データ/パラメータ等を一時記憶するのに用いられる。外部記憶装置のうち、HDD4には、ROM2と同様に、各種応用プログラムを記憶することができる。HDD4は、また、上述した種々の処理に伴う各種データを記憶することができ、例えば、GISカスタマイジングシステムの各種パラメータファイルを格納することができる。また、FDD5やCD−ROMドライブ6等の他の外部記憶装置によっても、HDD4と同様に、種々の処理に関するプログラムや各種パラメータファイルなどを記憶したり或いは取り出したりすることができる。
【0024】
PCのバス7には、USBインターフェース(I/F)8を介してキーボード9やマウス10などの入力操作子装置が接続され、ビデオインターフェース(I/F)11を介してCRTやLCDなどのディスプレイ12が接続される。ユーザ(オペレータ)は、ディスプレイ12に表示される各種画面を視認しつつ、キーボード9の所定のキー操作或いはディスプレイ12の画面上の操作ボタンなどをマウス10で指示することにより、GISカスタマイジング処理を含む各種処理における各種ユーザインターフェース機能を遂行することができる。
【0025】
バス7には、さらに、入出力装置インターフェース(I/F)13を介して、イメージスキャナ14、レーザープリンタ15、プロッタ(ラスタプロッタやペンプロッタ)16などの入出力装置が接続され、各種図面から地図画像データを取り込んだり、各種データの印刷や描画出力を行うことができる。なお、図示しないが、バス7に通信インターフェース及びLAN又は広域通信ネットワークを介して他のPCやサーバーコンピュータなどの他の情報処理システムに接続し、例えば、サーバーコンピュータとの間で各種パラメータファイルなどを授受するように構成することができる。
【0026】
この発明によるシステムは、後で詳しく説明する主題構造パラメータファイルCPF,APF,CEF,AEFを生成し、これらのファイルを記憶装置4〜6に格納し、特に、GIS属性項目の構造を定義する主題属性パラメータファイルAPFを利用して、特に、属性データの編集や検索に関する属性データ・インターフェースを供給することができる。例えば、主題属性パラメータファイルAPFに基づき設定される属性編集画面をディスプレイ12上に表示して、コンピュータPC上にGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を実現し、これにより、GIS属性データの編集操作(入力、追加、訂正、削除など)や検索操作を行うことができる。
【0027】
図2は、この発明の一実施例によるGISカスタマイジングの工程を表わす概略工程図である。さて、この発明の一実施例においては、GIS構築までを図2に示す工程で定義し、各パラメータの設定を行う。まず、最初のステージ(工程、段階)S1にて主題構造定義を行う。この主題構造定義では、構築しようとするGISの主題構造パラメータが生成され、当該GISの用途や目的が意味付けられる。従って、このステージS1は、GISを構築するに際して最も重要な工程であり、ステージS1の「主題構造定義」において生成される主題構造パラメータを基にしてその後の各工程S2〜S7が実行される。
【0028】
次に、ステージS2でデータ入力画面の設計を、ステージS3で帳票フォームの設計を、そして、ステージS4では検索ツールの設計をそれぞれ行う。続いて、ステージS5にてペイント凡例の設定を行い、最後のステージS6ではメニュー設定を行う。以下、主要なステージについて詳しく説明する。
【0029】
〔主題構造定義〕
この発明の一実施例においては、主題構造定義の工程で主題構造パラメータファイル(「主題パラメータファイル」ともいう。)が生成され、構築しようとするGISの用途乃至目的を意味づけることができる。図3は、この発明の一実施例による主題構造定義の処理フローを示し、図2のステージS1では、図3に例示される処理フローに従って主題構造パラメータファイルが生成される。
【0030】
ここで、図3を用いてこの発明によるGISカスタマイジングシステムの要部の概略を簡単に説明しておくと、次のとおりである。まず、構築しようとするGISの主題を定義し当該主題に関する形状の種類を設定して形状定義パラメータCPを生成し(P1,P2)、形状を地図上で表現する際の表現形態を設定して形状描画情報ファイル(主題形状描画凡例パラメータファイル)CEFを生成する(P3〜P5)。次いで、主題に関する属性項目を設定して属性構造定義ファイル(主題属性パラメータファイル)APFを生成し(P6)、属性項目を地図上で表現する際の表現形態を設定して属性描画情報ファイル(主題属性描画凡例パラメータファイル)AEFを生成する(P7)。そして、形状定義パラメータCPを、形状描画情報ファイルCEF、属性構造定義ファイルAPF及び属性描画情報ファイルAEFに連係させた主題構造ファイル(主題形状パラメータファイル)CPFを生成し、生成された主題構造ファイルCPFを、他のファイルCEF,APF,AEFと共に、主題情報格納手段(4〜6)に記憶する(P8)。
【0031】
以下、図2に従って具体的な主題構造定義工程S1の動作を詳しく説明する。この主題構造定義工程S1では、まず、図4及び図5に例示される主題設定画面がディスプレイ12上に表示される。なお、以下においては、説明を分かり易くするために、定義主題を「建物」と仮定して説明を進めるものとする。
【0032】
第1ステップP1では、ユーザは、この主題設定画面を用いて、GISで定義される主題をコンピュータ上で識別するための「主題識別コード」及びその名称を表わす「主題名称」の登録を行う。各図の画面例では、主題は「実体」と呼ばれ、主題設定画面は「実体の編集」画面と呼ばれる。また、この画面には、図4の破線で囲われた部分で示すように、“実体種別”項目の右側に、主題(実体)の識別コード〔主題の種別(実体種別)毎に与えられ、単に「主題コード」ともいう。〕及びその名称を入力するための主題識別コード及び主題名称入力欄が設けられる。そこで、ユーザは各入力欄に、例えば、図示のように“1001”及び“建物”と、入力することにより、主題コード及び名称を登録することができる。
【0033】
次のステップP2では、主題設定画面を用いて、実際に定義する主題を地図上で表現する場合の形状の種類つまり「主題形状の種類」を選択する。各図の主題設定画面例では、主題形状の種類は「形状種別」と呼ばれ、図5の破線枠内のように、“形状種別”項目の右側に形状種別入力欄が設けられる。この形状種別入力欄には、例えば、“点”、“線”及び“面”の何れかをプルダウン形式で選択的に入力することができるようになっている。従って、ユーザは、この形状種別入力欄を操作することにより、主題形状の種類を選択することができる。
【0034】
なお、主題設定画面の主題形状種類(形状種類)を選択する箇所には、図5の破線枠内の右部に示されるように、“位相構造”項目及びその左側の位相構造チェックボックスが設けられており、このボックスをチェックすると「位相構造」を設定することができる。ここで、「位相構造」は、線又は面の場合にのみ発生する形状種別であって、チェックボックスのチェック入力或いは無入力に従って、線及び面を構成する構成点が、他の主題と共有する形状であるか或いは独立した形状であるかを設定することができる。
【0035】
例えば、建物(面)の場合、建物を構成する構成点は、別の建物と点を共有していないので、1つの建物が変形しても他の建物には影響せず、位相構造を有しない。一方、主題が土地(面)であれば、1つの土地が変形すると、その隣接地も一緒に変形するので、この場合は、位相構造の面ということになる。
【0036】
さて、ステップP2において、主題設定画面に対して、ユーザが主題形状の種類を選択する操作を行い、次いで、“描画凡例”ボタンをクリック操作すると、選択された主題形状に応じて、ステップP3〜P5に進み、図6〜図8に例示される点(マーク)、線分或いは面(連続線)設定画面がディスプレイ12上に表示され、各画面を利用して各主題形状の凡例を設定する作業に入ることができる。これらの画面は「“凡例設定”画面」とも呼ばれ、凡例とは、主題形状に対応する地図上での表現形態を意味する。
【0037】
主題形状として「点」を選択した場合は(P2→“点”)、ステップP3に進み、図6に例示される点(マーク)設定画面を用いて、「点」形状を地図上で表現する際のマークの種類、色(ペン種)及びサイズを設定する。例えば、マークの種類については、予め用意されたマーク種類の中からプルダウン形式で選択的に指定すると、指定されたマーク種類の図柄が“プレビュー”欄に表示される。従って、ユーザは、所望のマーク種類を指定してその図柄を確認した上“OK”操作をすることにより、当該「点」形状についてマークの種類を設定することができる。
【0038】
主題形状に「線」を選択した場合は(P2→“線”)、ステップP4に進み、図7に例示される線分設定画面を用いて、「線」形状を地図上で表現する際の線の種類(線種)、色(ペン種)及び幅(線幅)を設定する。例えば、線種については、実線、点線、破線、1点鎖線、2点鎖線、特殊線などが予め用意されており、これらの線種の中からプルダウン形式で選択的に指定すると、指定された線種の図柄が“プレビュー”欄に表示されるので、ユーザは、所望の線種を指定してその図柄を確認した上“OK”操作をすると、線種が設定される。
【0039】
また、「面」を選択した場合は(P2→“面”)、ステップP5に進み、図8に例示される面(周囲線)設定画面を用いて、「面」形状を地図上で表現する際に面を規定する外周線(周囲線)の種類(線種)、色(ペン種)及び幅(線幅)、並びに面内のペイント色(塗潰しをするか否かや、塗潰しの色や、濃度、模様)を設定する。
【0040】
例えば、外周線種については、ユーザが、「線」形状の場合と同様に、予め用意されている実線、点線、破線、1点鎖線、2点鎖線、特殊線などの中からプルダウン形式で選択操作を行うと、選択操作に基づいて“プレビュー”欄に表示される線種の図柄を確認することができる。また、面内のペイント色(面の色)については、塗潰しの色や、濃度、模様などで規定する各種塗潰し態様が“ペン”種として予め用意されており、塗潰しのチェックボックスのチェックにより“ペン”種入力が可能になる。従って、このボックスのチェック後、“ペン”種選択欄の操作で“プレビュー”欄に表示される塗潰しの図柄を確認してから所望のペイント色(濃度、模様等を含む)を設定することができる。
【0041】
ステップP3〜P5での各主題形状の設定作業を終えると、ステップP6の主題属性項目の設定及びステップP7の主題属性描画の設定作業に、順次、進む。先ず、ステップP6の主題属性項目の設定作業では、図9に例示される主題属性項目設定画面を用いて、当該GISで定義される主題データの属性として必要な項目つまり「主題属性項目」を設定する。この主題属性項目設定画面例では、主題属性を表わす各項目について、名称(項目名)、タイプ(項目型)及びサイズを、右上の入力ウインドウ(「項目定義」)を用いて順次設定して行き、左側の一覧表示ウインドウ(「属性項目」)で、入力された全項目を確認することができる。
【0042】
ここで、項目型(「型」)は、各項目のデータ表現上のタイプを指定するものであり、例えば、整数、実数、文字、日付、「辞書参照型」などがある。なお、「辞書参照型」は、属性構造を定義する上で、複数のデータベースファイルを連結して定義する場合に使用され、この手法は、一般的に「リレーショナルデータベース」と呼ばれている。
【0043】
また、この主題属性項目の設定作業では、主題属性項目を定義するだけでなく、GISでデータ管理する上で地物を特定するための情報である「キー項目」をも設定することができる。キー項目は、GISの主題データにとって1つの地物を特定することができる項目、つまり、当該GIS中における全てのデータでユニークになる項目でなければならない。図示の主題属性項目設定画面例では、このキー項目は、画面右下の「キー項目」設定ウインドウにて設定され、現在“建物番号”がキー項目に設定されていることを表わしている。
【0044】
次に、ステップP7の主題属性描画の設定作業では、図10に例示される主題属性描画(属性凡例)設定画面を用いて、ステップP6で設定された属性項目を地図上に表現する場合の描画の仕方(「属性凡例」ともいう。)を設定する。図示の画面例では、例えば、左側に表示された全属性項目欄から地図上に表示すべき項目「延面積」を指示し、“追加”ボタンを操作して右下の“項目設定”ウインドウを呼び出し、このウインドウで描画の仕方を入力して“OK”すると、当該項目「延面積」が表示すべき項目として右側の描画項目欄に追加表示される。
【0045】
ステップP7の主題属性描画の設定を終了すると、次のステップP8に進み、ステップP1で登録された主題データについて、ステップP2で設定された主題形状定義パラメータCP、ステップP3〜P5で設定された主題形状描画凡例パラメータ(形状凡例)CE、ステップP6で設定された主題属性パラメータAP及びステップP7で設定された主題属性描画凡例パラメータ(形状凡例)AEなどの主題パラメータの内容を、HDD4などの外部記憶装置4〜6に構築される主題構造パラメータファイル〔主題形状パラメータファイルCPF(図11)、主題属性パラメータファイルAPF(図12及び図13)、主題形状描画凡例ファイルCEF(図14)及び主題属性描画凡例ファイルAEF(図15)〕に出力し、主題構造定義工程S1を終了する。
【0046】
〔主題構造パラメータファイル〕
主題構造定義工程S1で設定された主題構造パラメータファイルは、主題形状パラメータファイルCPF、主題属性パラメータファイルAPF、主題形状描画凡例ファイルCEF及び主題属性描画凡例ファイルAEFから成り、各ファイルCPF,APF,CEF,AEFの一例が、図11、図12・図13、図14(1)及び図14(2)に、それぞれ、示されている。以下、各図に従い、各主題構造パラメータファイルについて説明する。
【0047】
(1)主題形状パラメータファイルCPF
主題形状パラメータファイルCPFは、図11に示すように、主題構造定義工程S1で作成される4つのパラメータ〔主題形状定義パラメータCP、主題形状描画凡例パラメータ(形状凡例)CE、主題属性パラメータAP及び主題属性描画凡例パラメータ(形状凡例)AE〕を、主題の識別コード(図11左端“主題コード”)でまとめた構造になっている。このように形状定義パラメータCPを他のパラメータCE,AP,AEと連係することにより、主題識別コード(主題コード)から必要なパラメータファイル群を特定することができる。
【0048】
主題形状パラメータファイルCPFの各レコードは、具体的には、「主題コード」、「名称」、「形状種別」、「位相フラグ」、「形状凡例」、「属性凡例」及び「属性パラメータファイル名」などの項目データから成り、「主題コード」〜「位相フラグ」は主題形状定義パラメータCPを構成する。また、「形状凡例」は主題形状描画凡例パラメータCEを指示し、「属性凡例」は主題属性描画凡例パラメータAEを指示し、「属性パラメータファイル名」は主題属性パラメータAP(APm,AP1,AP2,…)をファイル名で指示して、形状定義パラメータCPを他のパラメータCE,AP,AEと連係させる。
【0049】
図11の例において、左側の「主題コード」、「名称」、「形状種別」及び「位相フラグ」の4項目からなる主題形状定義パラメータCPは、ステップP1,P2で、図4及び図5に例示される主題設定画面で設定される。次の「形状凡例」は、ステップP3〜P5で、図6〜図8に例示される凡例設定画面を用いて主題コード(実体種別)及び形状種別に対応して設定される主題形状描画凡例パラメータ群を指示する項目データであり、主題形状描画凡例パラメータファイルCEF中の対応するパラメータ群CEを指定する。
【0050】
また、「属性凡例」は、ステップP7で、図10に例示される描画属性(属性凡例)設定画面で主題属性に対応して設定される主題属性描画凡例パラメータ群を指示する項目データであり、主題属性描画凡例パラメータファイルAEF中の対応するパラメータ群AEを指定するのに用いられる。そして、右端の「属性パラメータファイル名」は、ステップP6で、図9に例示される主題属性項目設定画面で設定される主題属性パラメータAPを指定する項目データであり、主題属性パラメータファイルAPF中の対応するSQLファイル(APm)名を指定する。
【0051】
(2)主題属性パラメータファイルAPF
主題属性パラメータファイルは、図12及び図13に示すように、リレーショナル型データベース管理〔複数の関係データベース(RDB)を連結して使用する〕を実現するために、「SQLファイル」〔(ファイル識別子=“.SQL”)〕と呼ばれる属性関連付けパラメータAPmと、複数の構造定義ファイルAP1,AP2,…〔(ファイル識別子=“.STR”)〕により構成され、構造定義ファイルAP1,AP2,…は、「RDBファイル」又は「STRファイル」とも呼ばれる。なお、“STR”は、構造定義ファイルであることを表わすために用いた識別子であり、固有のファイル形式を表わすものではない。
【0052】
SQLファイル(属性関連付けパラメータ)APmは、複数のRDBファイル(STRファイル)AP1,AP2,…の関係式を定義して、1つの属性情報として見せるためのRDB管理ファイルとして機能する。また、RDBファイル(構造定義ファイル)AP1,AP2,…は、個々のRDBファイル構造を定義するための属性構造パラメータを表わし、主たるRDBファイルAP1と、主たるRDBファイルAP1に連結(リレーション)される1乃至複数の従属RDBファイルAP2,…とから成っている。
【0053】
図12(1)に示されるSQLファイル(属性関連付けパラメータ)APmの例では、4つのRDBファイル(属性構造パラメータ1〜4)AP1〜AP4を関連付けている。また、図12(2)には、主たるRDBファイル(属性構造パラメータ1)AP1が例示され、図13には、3つの従属RDBファイル(属性構造パラメータ2〜4)AP2〜AP4のうち、1つの従属RDBファイル(属性構造パラメータ4)AP4が例示されている。
【0054】
図12(1)は、主題属性パラメータファイルAPFのRDBファイルAP1〜AP4を操作するためのSQLファイルAPmの例を示す。図12(1)において、“SELECT=×”はRDBファイル番号(RDB番号、テーブル番号、属性番号ともいう。)“×”を表わし、“SELECT=1”直下の“dbf=….STR”は主たるRDBファイル名“….STR”を表わす。“SELECT=2”以下の“dbf=….STR”は、連結する従属RDB構造定義ファイル名を表わし、“lnk=1−>○○”は、連結する主たるRDBファイル〔RDB番号“1”(×=1)〕に対するRDB構造定義ファイル名が“○○”であることを表わす。
【0055】
図12(1)の例では、図11において主題コード“1001”でまとめられた第1レコードの形状定義パラメータCPに対応する属性パラメータAPの管理ファイルAPmである「建物.SQL」ファイルについて、主たる(最上位の)RDB構造定義ファイルAP1がテーブル番号“1”であり、ファイル名が「建物.STR」ファイルであることを示している。また、主たるRDBファイルAP1である「建物.STR」ファイル(テーブル番号“1”)に、「建物構造.STR」(テーブル番号“2”)、「建物屋根.STR」(テーブル番号“3”)及び「住民.STR」(テーブル番号“4”)というファイル名の複数の従属RDB構造定義ファイルAP2〜AP4が連結し、これらの従属RDBファイル名が、夫々、「構造」、「屋根」及び「住民」であることを示している。
【0056】
図12(2)は、主たるRDBファイルAP1であるテーブル番号“1”(属性番号=“01”)の「建物.STR」ファイルの構造例を示し、第1行(RDB_FILE_NAME,建物.DB,1, )はRDBファイル名称を表わし、第2行(INDEX_ID1,1,属性ID.ID1,”01,”, )は、形状データと連結する項目番号(“01”)を表わし、そして、第3行(INDEX_ID2,2,建物番号.ID2,”02,”, )は、当該ファイルAP1において主題となる項目キー(「主題キー」という。)の項目番号(“02”)を表わす。
【0057】
さらに、第5行以下は属性項目情報欄であり、各行の属性項目情報は、項目番号(“01”,“02”,…,“12”)に続いて、項目名称TM(“属性ID”,“建物番号”,…,“住民”)、データタイプTY(“N”=整数、R=実数、C=文字、D=日付)、データサイズSZ及び実数項目時(TY=“R”)の小数桁数RNから成る。
【0058】
図13は、主たるRDBファイル「建物.STR」に連結する一構造定義ファイル(属性構造パラメータ4)AP4であるテーブル番号“4”(属性番号=“04”)の「住民.STR」ファイル構造の例を示し、図12(2)と同様に、第1行(RDB_FILE_NAME,住民.DB,1, )はRDBファイル名称を表わすが、第2行(INDEX_ID1,1,住民コード.ID1,”01,”, )は、形状データとの連結情報ではなく、主たるRDBファイルAP1即ち「建物.STR」ファイルと連結する項目番号を表わす。また、第4行以下における各行の属性項目情報については、図12(2)と同様の構造である。
【0059】
(3)主題形状描画凡例ファイルCEF
主題形状描画凡例ファイルCEFの項目情報は、図14(1)に示すように、「主題コード」、「形状種別」、「線種番号及びマーク番号」、「線幅及びマークサイズ」、「色番号」、「面の塗潰色番号」、「塗潰濃度」などの項目情報から成る。各レコードの主題形状描画凡例パラメータ(単に「形状凡例」ともいう。)CEは、左側の「主題コード」により特定され、「形状種別」〜「塗潰濃度」の情報が描画態様を決定する。
【0060】
(4)主題属性描画凡例ファイルAEF
主題属性描画凡例ファイルAEFの項目情報は、図14(2)に示すように、「主題コード」、「作図行」、「RDB(ファイル)番号」、「項目番号」(第1の属性項目情報)、「色」、「サイズ」、「フォント」、「配置位置」、“¥”マークなどの「付加文字(前)」(前置文字)、“m2 ”などの「付加文字(後)」(後置文字)などから成る。各レコードの主題属性描画凡例パラメータ(単に「属性凡例」ともいう。)AEは、「主題コード」により特定され、「作図行」〜「付加文字(後)」の情報が具体的な描画態様を決定する。
【0061】
〔パラメータファイルの働き〕
この段階までに作成された主題形状パラメータファイルCPF、主題属性パラメータファイルAPF、主題形状描画凡例ファイルCEF及び主題属性描画凡例ファイルAEFの4つの主題構造パラメータファイルによって、次の(1)〜(4)のようなGISのほとんどの機能を実現することができる:
(1)主題地図記入機能、
(2)主題属性入力機能、
(3)主題属性照会機能、
(4)主題属性条件検索機能。
【0062】
そこで、一例として、(1)の主題地図記入機能について、各パラメータファイルがどのように機能しているかを説明しよう。図15は、この発明の一実施例による主題地図記入機能を説明するための主題地図記入のフロー例を示す。
【0063】
まず、最初のステップP11では、地図に記入する主題をGIS利用者(ユーザ)が選択することができる主題入力画面を用意する。この主題入力画面では、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFを参照することができる。ユーザが、この主題入力画面を用いて主題を選択すると、次のステップP12にて、選択された主題の識別コード(主題コード)から、“点”、“線”又は“面”の何れの形状種別であるかを特定する。
【0064】
ここで、形状種別が“点”であると特定されたときは、ステップP13にて、主題コード及び形状種別に対応するキー項目のデータを入力し、当該キー項目に対応する点形状データを入力するための実体形状編集画面(点形状データ入力画面)を用意する。この実体形状編集画面も主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFの参照が可能であり、ユーザは、実体形状編集画面を用いて、キー項目データ及び点形状データを入力し編集することができる。
【0065】
また、“線”であると特定された場合は、同様に、ステップP14で、対応する実体形状編集画面(線形状データ入力画面)が用意され、“面”と特定された場合には、ステップP15で同様の実体形状編集画面(面形状データ入力画面:図16参照)が用意されるので、ユーザは、夫々の実体形状編集画面で、キー項目データ及び形状データを入力することができる。
【0066】
そして、ステップP13,P14,P15の何れかでキー項目及び形状データが入力/編集されると、ステップP16に進み、入力/編集されたキー項目データ及び形状データを主題属性データベースADB及び主題形状データベースCDBにそれぞれ登録する。なお、これら主題形状データベースCDB及び主題属性データベースADBは、主題データベースと総称される。
【0067】
主題データベースCDB,ADBへの登録後、ステップP17において、主題形状描画凡例ファイルCEFを参照して、選択された主題コードから形状凡例を特定して、特定された形状凡例CEに基づいて画面に主題の形状を描画する。また、次のステップP18においては、主題属性描画凡例ファイルAEFを参照して、選択された主題コードから属性凡例AEを特定し、特定された属性凡例AEに基づいて主題の属性を画面に描画し、この主題地図記入フローを終了する。
【0068】
図12〜図14の例を用いて、上述した主題地図記入フローについて説明を加える。まず、この主題地図機能のフローに図11〜図13の主題構造パラメータファイルCPF,APFの例を当てはめてみると、地図記入機能の最初の工程P11では、ユーザが、主題入力画面により、これから記入しようとする主題を選択する。これにより、次の工程P12では、主題形状パラメータファイルCPFを参照することにより、当該主題の地図上における形状が特定され、また、続く形状編集工程P13〜P15において、更に主題属性パラメータファイルAPFを参照して、主題の項目キー(主題キー)を特定することができる。
【0069】
例えば、最初の工程P11で主題として「建物」(=主題名称:コード=“1001”)を選択するものとすれば、次の形状判別工程P12において、図11に示される主題形状パラメータファイルCPFの第1レコードが指示され、形状種別=“面”及び位相フラグ=“なし”によって主題“建物”の地図上における形状が特定される。つまり、この場合は、最初の工程P11で入力された主題の形状が“面”であることが分かる。従って、この場合は、工程P12から面形状入力工程P15に進み、必要なキー項目データを入力し面形状の編集を行うことができる面形状入力画面が用意される。
【0070】
上述のように、主題として「建物」が選択された場合は、主題属性パラメータファイルAPFからは、第1レコードの属性パラメータファイル名=“建物.SQL”に対応する図12(1)の「建物.SQL」ファイルAPmの第2行により、主たるRDBファイルAP1として、図12(2)の「建物.STR」ファイルが自動指定され、更に、この「建物.STR」ファイルにおいて主題キーの項目番号を表わす第3行パラメータにより項目番号“02”が自動指定される。そして、属性項目情報欄(第5行以下)において対応する項目番号“02”の行の項目名称TM=“建物番号”から、主題キーが“02, 建物番号”であり、その項目タイプTY=“C”及びサイズSY=“10”から、タイプが「文字(C)の10桁」であることが分かる。
【0071】
つまり、主題として「建物」が選択された場合は、自動的に、主題となるキー項目(主題キー)のデータを10桁の文字データにて入力し、この主題キーに対応する面形状データを入力することができる実体形状編集画面(面形状データ入力画面)が表示される。図16は、実体形状編集画面の構成例を示す。なお、図示の実体形状編集画面(単に「形状編集画面」とも呼ばれる。)の例は、上述のように、主題キーが「建物番号」であり、面形状を入力する場合のものである。
【0072】
以上のように、主題地図記入機能により、主題形状及び属性パラメータファイルCPF,APFから、入力すべき主題の形状(点、線及び面)及び主題キーを特定し、特定された主題形状や主題キーに対応するデータ(キー項目データと、点、線又は面形状データ)を入力するために必要な入力画面を自動的に生成させることができ、これによって、ユーザは、生成された入力画面を用いて所要のデータを入力することができる。
【0073】
そして、形状編集工程P13,P14,P15で入力/編集されたキー項目データ及び形状データは、項目及び形状登録工程P16で、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFに従い、主題データベース(主題形状データベースCDB及び主題属性データベースADB)の書き込むべきファイルに登録される。
【0074】
また、データ登録後、画面上の地図上に描画を行う際は、形状及び属性描画工程P17,P18で、主題コードから特定される形状及び属性凡例CE,AEにに従い、入力/編集された主題形状及び属性データに対応する描画を行う。図17は、このような主題地図記入の描画結果の一例を示す。
【0075】
主題形状については、主題形状描画凡例ファイルCEFを参照し、選択された主題コードから形状凡例CEを特定して画面を描画する。例えば、図11の主題形状パラメータファイルCEFの主題コード“1001”が選択された場合、この主題コード“1001”から図14(1)の主題形状描画凡例ファイルCEFの第1行のレコードが指示されるので、第1行レコードの形状凡例CE(「形状種別」〜「塗潰濃度」)に基づいて、当該“建物”の面を表わす黄色の実線枠内に赤色で100%濃度で塗り潰される。
【0076】
主題属性については、主題属性描画凡例ファイルAEFを参照し、選択された主題コードから属性凡例AEを特定して画面を描画する。例えば、図11の主題形状パラメータファイルCEFの主題コード“1001”が選択された場合、この主題コード“1001”から図14(2)に示される主題属性描画凡例ファイルAEFの各行のレコードが指示されるので、各行の属性凡例AE(「作図行」〜「付加文字(後)」)に基づいて、建物番号、住民氏名及び延面積が、第1〜3作図行に、それぞれ、標準の色、サイズ及び配置(中央)で、明朝体にて、描画される。また、延面積については文字“m2 ”を後置する。
【0077】
前述した(2)〜(4)などの他のGIS機能については、さらに、以下に説明する属性入力画面パラメータファイルASFや属性検索パラメータファイルRPFなどを利用することによって容易に実現することができる。
【0078】
〔属性入力画面設計〕
この発明の一実施例においては、属性入力画面設計の工程において、主題属性データの入力画面をGIS利用者が自由に設計することができる仕組みが提供される。すなわち、前述した主題構造定義ステージS1〔図2:P1〜P8(図3)〕で定義した主題属性を設定するためのデータを入力する属性入力(設定)画面(ユーザインターフェース)は、属性入力画面設計ステージS2〔図2〕で、主題構造パラメータファイルCPF,APFを基にしてGIS利用者が自由に設計し、この画面設計で得られた属性入力画面パラメータファイルASFを登録し外部記憶装置4〜6に格納しておくことができる。
【0079】
図18は、この発明の一実施例による属性入力画面パラメータファイルの生成処理フローを示す。まず、最初のステップP21では、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFを参照して、属性入力画面を設計する主題を選択する。次のステップP22では、主題属性パラメータファイルCPFの解析(例えば、項目情報の検索)を行い、解析された項目を属性データ項目一覧画面に表示し、続くステップP23では、レイアウト用のウインドウをレイアウト用画面にて表示する。図19及び図20は、それぞれ、属性データ項目一覧画面及びレイアウト用画面の一例を示す。
【0080】
次に、ステップP24で、作成しようとする属性入力画面(図20)に配置される属性の項目を、属性データ項目一覧画面(図19)から選択し、次いで、ステップP25では、レイアウト用画面を用いて、属性データ項目一覧画面から選択された各属性項目についてレイアウト設計を行う。このレイアウト設計においては、一覧画面から選択された項目が辞書参照型のときは、辞書参照ボタン、入力フィールド、辞書表示フィールドを設定し、辞書参照型でないときには、選択項目の項目名と入力フィールドの配置位置を設定する。
【0081】
次のステップP26においては、設計された属性入力画面パラメータの登録を行う。この場合、レイアウトされた項目が辞書参照型でない場合は、選択項目の項目名と入力フィールドの配置位置などの属性入力画面パラメータを属性入力画面パラメータファイルASFに登録し、レイアウト項目が辞書参照型の場合には、辞書参照ボタン、入力フィールド、辞書表示フィールドなどの属性入力画面パラメータを属性入力画面パラメータファイルASFに登録する。
【0082】
次に、ステップP27で、レイアウトすべき全項目について画面設計を終えたか否かを判断し、まだレイアウトすべき項目があったりレイアウトを修正すべき項目が存在し画面設計を続ける場合は(P27→YES)、ステップP24に戻り、画面設計を続行する必要がなくなるまで、ステップP24〜P26の作業を繰り返す。そして、画面設計を終えると(P27→NO)、この属性入力画面パラメータ生成処理を終了する。
【0083】
このパラメータ生成処理の終了時にパラメータファイルASFに登録される属性入力画面パラメータは、レイアウト設計が完了した属性入力画面を表わし、ユーザは、この属性入力画面を用いて実際の属性データを入力するのに利用することができる。図21は、レイアウト設計された後のレイアウト画面、即ち、属性入力画面の一例を示し、図22は、属性入力画面パラメータファイルの一例を示す。
【0084】
図22の例は、図21のレイアウト画面例に対応する属性入力画面パラメータファイルASFの一部である。第1〜4行には概要情報が配列され、第5行以下に、レイアウト設計により決定された各項目設定情報が配列される。概要情報については、第1行の“フォーム名称:△△”は属性入力フォームの名称(△△:「建物台帳入力」)を表わし、第2行の“SQL名称:….SQL”は属性パラメータファイルAPF(RDB管理ファイルAPm)の名称(「建物.SQL」)、第3,4行は、図20の画面X軸及びY軸の交点を原点としたウインドウの幅サイズ及び高さサイズを表わす。
【0085】
第5行以下の各項目設定情報は、“FIELD,××”で番号(××)が表わされるフィールド番号情報と、ラベル、BOX、DSP等から成る配置情報により構成される。これら項目設定情報の配列順は、まず、主たる属性項目つまりキー項目情報をキー項目フィールド“FIELD,02”に記録し、“FIELD,03”以下の属性項目フィールドに属性項目情報を配列する。また、配置情報は、具体的には、“ラベル”、“BOX”、“DSP”等の情報種別に続いて、列方向に、配置すべき位置の情報PS〔(x,y)位置〕、文字表示形式(ポイント、書体、色など)の情報CSなどが配列される。
【0086】
この場合、属性入力画面のみを用いてデータを入力する項目の配置情報については、“ラベル”情報にて、対応する選択属性項目名を表わすための文字列(ラベル文字)の配置を指示し、“BOX”情報にて、各選択項目のデータを入力するための入力フィールド(入力ボックス=入力枠領域)の配置を指示する。“ラベル”情報には、更に、項目を表示する文字の情報(“建物番号”、“所在”など)が付加される。従って、通常の属性項目情報については、属性データ項目一覧画面(図19)から選択された各項目に対して項目名及び入力フィールド(ボックス)の配置位置を決定する。
【0087】
一方、辞書参照型の属性項目情報については、“ラベル”情報に替えて、辞書参照のために画面上で操作されるボタンの配置を指示するために、“Button”情報が用いられ、属性表示のための辞書表示フィールド(辞書ボックス)の配置を指示するための“DSP”情報が追加される。
【0088】
この“Button”及び“DSP”情報は、配置位置情報PS及び文字表示形式情報CSの他に、連結する主題属性パラメータファイルAPFの属性番号を表わす属性番号情報AN〔この例では、図12(1)のRDB(ファイル)番号“SELECT=×”の“×”〕を含む。また、“Button”情報は、更に、ボタン上に項目を表示する文字情報(“構造”)を含み、“DSP”情報は、当該項目に対応して表示される辞書表示フィールド(属性表示ボックス=属性項目データ入力枠領域)の番号を表わす辞書表示フィールド番号情報FNを含む。
【0089】
従って、“BOX”情報により配置が指示される入力フィールド(ボックス=可変データ記入枠領域)は、辞書表示フィールド番号情報FNの指定により描画される辞書表示フィールドで決定されたデータを表示するために用いられる。
【0090】
〔帳票フォーム設計〕
この発明の一実施例においては、帳票フォーム設計の工程において、主題構造パラメータファイルを基にして、予め設計しておいた帳票フォームファイルを用い、対応する帳票出力パラメータファイル(「帳票フォーム設計パラメータファイル」ともいう。)を生成して登録しておくことができる。図23は、この発明の一実施例による帳票出力パラメータ生成フローを示す。
【0091】
図23において、まず、ステップP31では、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFを参照して、帳票の設計をする主題を選択し、次のステップP32では、主題属性パラメータファイルAPFを解析し、解析された項目情報をディスプレイ12上の帳票フォーム設定画面に表示する。図24は、この帳票フォーム設定画面の一例を示し、この画面例では、選択された主題“建物”に含まれる多数の属性項目が画面の左側に表示される。
【0092】
一方、例えば、Excel等の汎用形式の表計算ソフトウエアを利用して、選択された各項目に対応可能な複数の帳票フォームを設計し、このフォーム設計により得られた各種帳票フォームのサンプルを帳票フォームファイルNFFとして保存しておく。次に、ステップP33で、この帳票フォームファイルNFFから所望の帳票フォームを選択しディスプレイ12上に呼び出し、帳票フォーム設定画面に併置する。
【0093】
続いて、ステップP34で、帳票フォーム設定画面から、帳票として出力させたい属性項目を選択する。次のステップP35では、帳票フォーム設定画面のセル選択欄を用い、帳票フォームにおいて当該属性項目の出力先となるセル位置を選択する。また、このステップP35においては、当該属性項目に付属する付加文字等の表記位置の設定など、他の設定も行う。
【0094】
例えば、図24の帳票フォーム設定画面に対して、操作子(マウスやキーボード)9,10を用いて所望の属性項目“建物番号”を指示すると、当該項目が強調表示されるので、この項目に対して、“配置セル”と表示されたセル選択欄の入力ボックスに、出力すべき所望のセル位置を入力することができる。なお、図24の画面例においては、セル選択欄の入力ボックスは、未操作時には、図示のように“A列”・“1行”とデフォルト表記され、この列・行の値は、アップダウンボタンをマウス9で操作したり、キーボード9により数字入力することができる。
【0095】
ステップP35での当該属性項目の位置設定後は、ステップP36にて、出力すべき項目を選択して出力位置などの帳票出力パラメータ(「帳票設計パラメータ」ともいう。)の設定を続行するか否かを判断し、続行する場合には(P36→YES)、ステップP34に戻って、ステップP34,P35の作業及び処理を繰り返し、新たな属性項目の帳票出力パラメータの作成や、既に設定されている属性項目の帳票出力パラメータの修正を行う。
【0096】
そして、もはや続行しない場合には(P36→NO)、ステップP37に進んで、ステップP34,P35で得られた設定内容に基づく帳票出力パラメータファイルNPFを作成し、帳票フォームファイルNFFと結合(リンク)させて、外部記憶装置4〜6に格納し、帳票出力パラメータファイル生成処理を終了する。図25は、この帳票出力パラメータファイルによる帳票フォームの一例を示し、図26は、帳票出力パラメータファイルの一構成例を示す。なお、帳票出力パラメータファイルNPFには、帳票フォームファイルNFFを結合させる。図27は、帳票出力パラメータファイルを利用して得られる帳票フォームファイルの出力結果例を示す。
【0097】
帳票出力パラメータファイルNPFは、概要情報として、当該属性帳票フォームの名称と、当該帳票フォームの出力に利用される属性パラメータファイルAPF(APm)のSQLファイル名を備え、これらの情報は、図26の例では、それぞれ、「フォーム名称:△△」(第1行)及び「SQL名称:….SQL」(第2行)が対応する。また、属性番号(第1列)は、当該属性パラメータファイルAPFの構造定義(STR)ファイルAP1,AP2,…のRDBファイル番号を表わし、項目番号(第2列)は、当該(RDB)ファイル番号のSTRファイルAP1,AP2,…における項目番号を表わす。
【0098】
〔検索ツール設計〕
この発明の一実施例においては、検索ツール設計の工程S4において、主題構造パラメータファイルCPF,APFを基にして属性検索パラメータファイルRPFを生成して登録しておくことができる。図28は、この発明の一実施例による属性検索パラメータファイル生成フローを示す。
【0099】
図28において、まず、ステップP41では、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFを参照して、検索設計する主題を選択する。次のステップP42では、主題属性パラメータファイルAPFを解析し、解析された項目情報を属性検索設定画面に一覧表示する。図29は、属性検索設定画面の一構成例を示す。
【0100】
そこで、ユーザは、次のステップP43において、属性検索設定画面に一覧表示された多数の属性項目から、検索キーとすべき所望の項目を選択し、マウス9で操作する。その後、ステップP44の検索項目の選択を続けるか否かを判断し、検索項目の選択を続行する場合には(P44→YES)、ステップP43に戻って検索項目の選択操作を繰り返す。
【0101】
そして、検索項目の選択を終了した場合には(P44→NO)、ステップP45に進んで、ステップP44における検索項目の選択内容に基づく属性検索パラメータファイルRPFを作成して外部記憶装置4〜6に格納し、属性検索パラメータファイル生成処理を終了する。図30は、属性検索パラメータファイルの一構成例を示す。
【0102】
属性検索パラメータファイルRPFは、概要情報として、属性検索ツールの名称及び属性パラメータファイル名を備え、これらの情報は、図30の例では、それぞれ、「フォーム名称:△△」(上段第1行)及び「SQL名称:….SQL」(上段第2行)が対応する。また、属性番号(第1列)は、各属性検索項目に対応する当該属性パラメータファイルAPFの構造定義(STR)ファイルAP1,AP2,…のファイル番号を表わし、項目番号(第2列)は、当該ファイル番号のSTRファイルAP1,AP2,…における項目番号を表わす。
【0103】
〔ペイント凡例設定〕
この発明の一実施例においては、ペイント凡例設定の工程S5において、主題構造パラメータファイルCPF,APFを基にして属性ペイント凡例パラメータファイル(単に、ペイント凡例パラメータファイルともいう。)EPFを生成して登録しておくことができる。図31は、この発明の一実施例による属性ペイント凡例パラメータファイル生成フローを示す。
【0104】
図31において、まず、ステップP51では、主題形状パラメータファイルCPF及び主題属性パラメータファイルAPFを参照して、ペイント凡例を設定する目的となる主題を選択する。次のステップP52では、主題属性パラメータファイルAPFを解析し、解析された項目情報を属性ペイント凡例設定画面に一覧表示する。図32は、属性ペイント凡例設定画面の一構成例を示す。
【0105】
続いて、ステップP53では、属性ペイント凡例設定画面から、凡例設定する項目を選択し、さらに、ステップP54において、属性ペイント凡例設定画面を用いて凡例条件を設定し、次のステップP55にて、この設定画面上でペイント色を設定する。図33(A),(B)は、それぞれ、このような凡例条件及びペイント色の設定に用いられる凡例条件設定画面及びペイント色設定画面の一例を示す。そして、次のステップP56では、設定された凡例条件及びペイント色を凡例リスト画面に順次追加して行く。図34は、凡例リスト画面の一例を示す。
【0106】
次いで、ステップP57においてペイント凡例を設定する項目の選択を続けるか否かを判断し、続ける場合には(P57→YES)ステップP53に戻ってステップP53〜P56の項目選択、凡例条件設定及びペイント色設定を繰り返す。そして、所望の項目に対応するペイント凡例の設定作業及び処理を終えると(P57→NO)、ステップP58に進んで、ステップP53〜P56で得られたペイント凡例内容に基づく属性ペイント凡例パラメータファイルEPFを作成して外部記憶装置4〜6に格納し、属性ペイント凡例パラメータファイル生成処理を終了する。図35は、属性ペイント凡例パラメータファイルの一構成例を示す。
【0107】
属性ペイント凡例パラメータファイルEPFは、概要情報として、当該ペイント凡例の名称と、当該属性ペイントの出力に利用される属性パラメータファイルAPFのSQLファイル名を備え、これらの情報は、図35の例では、それぞれ、「フォーム名称:△△」(第1行)及び「SQL名称:….SQL」(第2行)が対応する。また、各ペイント凡例項目に対応して、当該属性パラメータファイルAPFの構造定義ファイル(STR)のRDB(ファイル)番号を表わす属性番号(第1列)と、当該RDB(ファイル)番号のSTRファイルの項目番号を表わす項目番号(第2列)と分類名に続いて、設定された凡例条件及びペイント色が記録される。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によるGISカスタマイジング手法によると、GIS主題データとしての属性構造(項目)や、地図上における主題の形状、最低限必要とされる機能(ツール)などをパラメータで設定し、設計仕様とGISへの実装との狭間にある「プログラミング知識」を、GISに特化したインタープリタによって補い、GIS構築を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例によるGISカスタマイジングシステムの概略的なハードウエア構成を表わすブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例によるGISカスタマイジングの工程を概略的に表わす工程概略図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による主題構造定義の作業及び処理フローを表わすフローチャートである。
【図4】図4は、この発明の一実施例による主題設定画面の一例において主題識別コード及び名称の登録を説明するための図である。
【図5】図5は、この発明の一実施例による主題設定画面の一例において主題形状種類の選択を説明するための図である。
【図6】図6は、この発明の一実施例による点(マーク)設定画面の一例を表わす図である。
【図7】図7は、この発明の一実施例による線分設定画面の一例を表わす図である。
【図8】図8は、この発明の一実施例による面(周囲線)設定画面の一例を表わす図である。
【図9】図9は、この発明の一実施例による主題属性項目設定画面の一例を表わす図である。
【図10】図10は、この発明の一実施例による主題属性描画設定画面の一例を表わす図である。
【図11】図11は、この発明の一実施例による主題形状パラメータファイルの一例を表わす図である。
【図12】図12は、この発明の一実施例による主題属性パラメータファイルの一部の例を表わす図である。
【図13】図13は、この発明の一実施例による主題属性パラメータファイルの別部の例を表わす図である。
【図14】図14は、この発明の一実施例による主題描画凡例ファイル(主題形状描画凡例ファイル及び主題属性描画凡例ファイル)の一例を表わす図である。
【図15】図15は、この発明の一実施例による主題地図記入フローを表わすフローチャートである。
【図16】図16は、この発明の一実施例による形状データ入力(形状編集)画面の一例を表わす図である。
【図17】図17は、この発明の一実施例による主題地図記入機能による処理結果の一例を表わす図である。
【図18】図18は、この発明の一実施例による属性入力画面パラメータファイル生成フローを表わすフローチャートである。
【図19】図19は、この発明の一実施例による属性データ項目一覧画面の一例を表わす図である。
【図20】図20は、この発明の一実施例による設計前のレイアウト用画面の一例を表わす図である。
【図21】図21は、この発明の一実施例による設計後のレイアウト画面の一例を表わす図である。
【図22】図22は、この発明の一実施例による属性入力画面パラメータファイルの一例を表わす図である。
【図23】図23は、この発明の一実施例による帳票出力パラメータ(帳票フォーム設計パラメータ)ファイル生成フローを表わすフローチャートである。
【図24】図24は、この発明の一実施例による帳票フォーム設定画面の一例を表わす図である。
【図25】図25は、この発明の一実施例による帳票フォームの一例を表わす図である。
【図26】図26は、この発明の一実施例による帳票出力パラメータ(帳票フォーム設計パラメータ)ファイルの一例を表わす図である。
【図27】図27は、この発明の一実施例による帳票出力パラメータ(帳票フォーム設計パラメータ)ファイルに基づく帳票フォーム出力結果の一例を表わす図である。
【図28】図28は、この発明の一実施例による属性検索パラメータファイル生成フローを表わすフローチャートである。
【図29】図29は、この発明の一実施例による属性検索設計画面の一例を表わす図である。
【図30】図30は、この発明の一実施例による属性検索パラメータファイルの一例を表わす図である。
【図31】図31は、この発明の一実施例による属性ペイント凡例パラメータファイル生成フローを表わすフローチャートである。
【図32】図32は、この発明の一実施例による属性ペイント凡例設定画面の一例を表わす図である。
【図33】図33は、この発明の一実施例による凡例条件及びペイント色設定画面の一例を表わす図である。
【図34】図34は、この発明の一実施例による凡例リスト画面の一例を表わす図である。
【図35】図35は、この発明の一実施例によるペイント凡例パラメータファイルの一例を表わす図である。
【符号の説明】
CPF,APF,CEF,AEF 主題(構造)パラメータファイル、
CPF 主題形状パラメータファイル(主題構造定義ファイル)、
CP (主題)形状定義パラメータ、
APF 主題属性パラメータファイル(属性構造定義ファイル)、
AP;APm,AP1〜AP4 主題属性パラメータ、
APm 属性関連付けパラメータ(RDB管理ファイル、SQLファイル、関連付け情報ファイル)、
AP1〜AP4 属性構造パラメータ(RDBファイル、STRファイル、構造定義ファイル)、
AP1 属性構造パラメータ1〔主たるRDBファイル(STRファイル)、主構造定義ファイル〕、
AP2〜AP4 属性構造パラメータ2〜4〔連結されるRDBファイル(STRファイル)、従属構造定義ファイル〕、
CEF 主題形状描画凡例パラメータファイル(形状描画情報ファイル)、
CPF 主題属性描画凡例パラメータファイル(属性描画情報ファイル)、
TM 項目名称(“属性ID”,“建物番号”,…,“住民”)、
TY データタイプ(“N”=整数、R=実数、C=文字、D=日付)、
SZ データサイズ、
RN 実数項目時(TY=“R”)の小数桁数RN
PS 配置位置情報、
CS 文字表示形式情報、
AN 属性番号(RDB番号)、
FN 辞書表示フィールド番号情報。
Claims (5)
- 構築しようとするGISの主題を定義し当該主題に関する形状の種類を設定して形状定義パラメータを生成する形状定義手段と、
上記形状を地図上で表現する際の表現形態を設定して形状描画情報ファイルを生成する形状描画情報生成手段と、
上記主題に関する属性項目を設定して属性構造定義ファイルを生成する属性構造定義手段と、
上記属性項目を地図上で表現する際の表現形態を設定して属性描画情報ファイルを生成する属性描画情報生成手段と、
上記形状定義パラメータを、形状描画情報ファイル、属性構造定義ファイル及び属性描画情報ファイルに連係させて主題構造ファイルを生成し、生成された主題構造ファイルを、上記形状定義パラメータ、形状描画情報ファイル、属性構造定義ファイル及び属性描画情報ファイルと共に、主題情報格納手段に記憶する主題構造定義手段と
を具備することを特徴とするGISカスタマイジングシステム。 - 前記属性構造定義ファイルは、関連付け情報ファイル及び複数の構造定義ファイルで構成され、
上記関連付け情報ファイルは、各構造定義ファイル間の関係を定義し、
上記構造定義ファイルは、主構造定義ファイルと、主構造定義ファイルの各項目に連結される従属構造定義ファイルから成る
ことを特徴とする請求項1に記載のGISカスタマイジングシステム。 - さらに、
前記主題情報格納手段に記憶された属性構造定義ファイルで設定されている各属性項目についてデータを入力するための属性入力画面を設定して属性入力画面情報ファイルを生成し、生成された属性入力画面情報ファイルを属性入力画面情報格納手段に記憶する属性入力画面情報生成手段
を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載のGISカスタマイジングシステム。 - さらに、
前記主題情報格納手段に記憶された属性構造定義ファイルで設定されている各属性項目を表計算ソフトウエアのセルに割り付ける操作により帳票フォームを設定して属性帳票情報ファイルを生成する属性帳票情報生成手段と、
前記主題情報格納手段に記憶された属性構造定義ファイルで設定されている各属性項目から検索項目を選択して属性検索情報ファイルを生成する属性検索情報生成手段と、
上記属性帳票情報ファイル及び属性検索情報ファイルを補助情報格納手段に記憶する補助情報記憶手段と
を具備することを特徴とするGISカスタマイジングシステム。 - 構築しようとするGISの主題を定義し当該主題に関する形状の種類を設定して形状定義パラメータを生成するステップと、
上記形状を地図上で表現する際の表現形態を設定して形状描画情報ファイルを生成するステップと、
上記主題に関する属性項目を設定して属性構造定義ファイルを生成するステップと、
上記属性項目を地図上で表現する際の表現形態を設定して属性描画情報ファイルを生成するステップと、
上記形状定義パラメータを、形状描画情報ファイル、属性構造定義ファイル及び属性描画情報ファイルに連係させて主題構造ファイルを生成し、生成された主題構造ファイルを、上記形状定義パラメータ、形状描画情報ファイル、属性構造定義ファイル及び属性描画情報ファイルと共に、記憶装置に記憶するステップとから成る手順を情報処理装置に実行させることを特徴とするGISカスタマイジングプログラム。
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JP2002173369A JP2004029049A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | Gisカスタマイジングシステム及びプログラム |
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2002
- 2002-06-13 JP JP2002173369A patent/JP2004029049A/ja active Pending
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