JP2005085077A - Cadデータ変換装置、cadデータ変換方法、及びcadデータ変換プログラム - Google Patents

Cadデータ変換装置、cadデータ変換方法、及びcadデータ変換プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 CADデータを製図基準に適合するように変換することのできるCADデータ変換装置などを提供すること。
【解決手段】CADデータは、直線、円などの図形や文字などの各種の要素を用いて構成されている。これら要素には、要素が描かれているレイヤの名称、要素の色、線種、などの要素に応じた属性が付属している。CADデータを電子納品する場合、レイヤ名、文字のサイズ、線の種類、要素の色や線種といった細かな製図基準が定められており、CADデータに含まれる要素は、これらの基準を満たさなくてはならない。そこで、CAD装置は、これら製図基準をテンプレートとして用意し、CADデータに含まれる各要素の属性をテンプレートで規定されている基準属性と比較し、合致するか否か判断する。製図基準に合致しない要素があった場合、その要素の属性を製図基準に合致するように修正する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、CADデータ変換装置などに関し、例えば、電子納品するCADデータが提出先の製図基準を満たすように変換するものに関する。
近年、公共事業などで、以前は紙媒体に印刷して発注者に提出していた設計図を、CADデータにより納品する電子納品が行われるようになってきた。
電子納品は、電子政府化、事務作業のペーパーレス化を推進する上で重要な位置を占めている。
電子納品するCADデータには、細かな規定が製図基準として規定されており、受注者は、これらの製図基準を満たすように図面を作成しなくてはならない。
発注者は、納品されたCADデータが製図基準を満たしているか否かを確認し、満たしていない箇所がある場合は受注者に修正を命じる。
このようなCADデータの電子納品を支援する技術として、次の「電子納品支援装置、チェック装置およびプログラム」がある。
特開2003−233770号公報
この発明は、テキストを含むファイルが、電子納品の規定を満たしているか否かをチェックするものである。
電子納品対象のCADデータが規定を満たしているか否かを確認するシステムは既に存在しているが、検出した誤りを修正するシステムは無かった。
製図基準は、例えば、工種ごとに、製図対象に設定されるレイヤ、線幅、線色、文字の大きさなど、細かな部分まで及び、これらを満たすようにCADデータを作成するには、製図基準を深く理解する必要があった。
また、作成したCADデータには1つの図面につき数千から数万程度の規定違反が存在することもあり、これらを修正するのはユーザにとって負担であった。
そこで、本発明の目的は、CADデータを製図基準に適合するように変換することのできるCADデータ変換装置などを提供することである。
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、属性が付属した図面要素を用いて構成されたCADデータを取得するCADデータ取得手段と、予め図面要素のカテゴリごとに基準となる基準属性を規定した基準属性テンプレートと、前記取得したCADデータの各図面要素に対して、当該図面要素が属するカテゴリを前記基準属性テンプレートで特定し、前記取得した図面要素の属性が、前記特定したカテゴリ対応する基準属性に適合するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段で適合しないと判断した場合に、前記図面要素の属性を基準属性に適合するように変換し、前記変換後の属性情報を用いてCADデータを生成、又は更新する変換手段と、を具備したことを特徴とするCADデータ変換装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、前記基準属性テンプレートは複数あり、複数ある前記基準属性テンプレートから、前記CADデータ取得手段で取得したCADデータに対応するものを選択するテンプレート選択手段を具備し、前記判断手段は、前記テンプレート選択手段で選択した基準属性テンプレートを用いて前記図面要素の属性の適合性を判断することを特徴とする請求項1に記載のCADデータ変換装置を提供する。
請求項3に記載の発明では、前記図面要素が文字情報を含む場合に、前記文字情報で表される文字が使用を禁止されている禁則文字か否かを判断する禁則文字判断手段と、前記禁則文字判断手段で判断された禁則文字を提示する提示手段と、前記提示した禁則文字に対して修正文字の入力を受け付ける受け付け手段と、前記受け付けた修正文字により、前記禁則文字を修正する禁則文字修正手段と、を具備したことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のCADデータ変換装置を提供する。
請求項4に記載の発明では、禁則文字に対して修正文字の候補がある場合、前記修正文字を禁則文字と共に提示する修正候補提示手段と、前記受け付け手段で受け付けた修正文字を、禁則文字に対する修正文字の候補に追加する候補追加手段と、を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載のCADデータ変換装置を提供する。
請求項5に記載の発明では、CADデータ取得手段と、予め図面要素のカテゴリごとに基準となる基準属性を規定した基準属性テンプレートと、判断手段と、変換手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記CADデータ取得手段によって、属性が付属した図面要素を用いて構成されたCADデータを取得するCADデータ取得ステップと、前記判断手段によって、前記取得したCADデータの各図面要素に対して、当該図面要素が属するカテゴリを前記基準属性テンプレートで特定し、前記取得した図面要素の属性が、前記特定したカテゴリ対応する基準属性に適合するか否かを判断する判断ステップと、前記変換手段によって、前記判断手段で適合しないと判断した場合に、前記図面要素の属性を基準属性に適合するように変換し、前記変換後の属性情報を用いてCADデータを生成、又は更新する変換ステップと、から構成されたことを特徴とするCADデータ変換方法を提供する。
請求項6に記載の発明では、予め図面要素のカテゴリごとに基準となる基準属性を規定した基準属性テンプレートを用いてCADデータを変換する機能をコンピュータで実現するCADデータ変換プログラムであって、属性が付属した図面要素を用いて構成されたCADデータを取得するCADデータ取得機能と、前記取得したCADデータの各図面要素に対して、当該図面要素が属するカテゴリを前記基準属性テンプレートで特定し、前記取得した図面要素の属性が、前記特定したカテゴリ対応する基準属性に適合するか否かを判断する判断機能と、前記判断機能で適合しないと判断した場合に、前記図面要素の属性を基準属性に適合するように変換し、前記変換後の属性情報を用いてCADデータを生成、又は更新する変換機能と、をコンピュータで実現するCADデータ変換プログラムを提供する。
また、CADデータ変換プログラムを記憶した記憶媒体を提供することもできる。
CADデータを製図基準に適合するように変換することができる。
[実施の形態の概要]
CADデータは、直線、円などの図形や文字などの各種の要素(図面要素)を用いて構成されている。これら要素には、例えば、要素が描かれているレイヤの名称、要素の線色、線種、などの要素に応じた属性が付属している。
CADデータを公共事業の発注元などに電子納品する場合、レイヤ名、文字のサイズ、線の種類、要素の線色や線種といった細かな製図基準が定められており、CADデータに含まれる要素は、これらの基準を満たさなくてはならない。
本実施の形態のCAD装置は、これら製図基準をテンプレートとして用意し、CADデータに含まれる各要素の属性をテンプレートで規定されている基準属性と比較し、合致するか否か判断(判断手段)する。
そして、製図基準に合致しない要素があった場合、その要素の属性を製図基準に合致するように修正する。
[実施の形態]
本実施の形態のCAD装置は、発注者にCADデータを電子納品する際に、そのCADデータが、発注者が規定した製図基準を満たすように自動修正する。
ここでは、一例として、発注者が図1に示したような図面体系を規定しているものとして説明する。
なお、製図基準は、CADデータの交換・電子納品を行うに際して、互換性などを担保するために規定されている。
また、発注者は、例えば、公共事業(土木工事など)を発注する政府系機関などである。
図1に示したように、図面体系は、大分類、中分類、小分類からツリー構造に構成されている。
大分類は、「道路編」、「構造編」、「河川海岸砂防編」、…などと、設計・工事の対象となる工種を大きく区分したものとなっている。
そして、大分類は、それを構成する工種である中分類に区分されている。例えば、「道路編」は、「道路本体設計」、「地下構造物設計」、「地下駐車場設計」の各中分類に分類されている。
中分類は、更に小分類に区分され、例えば、「道路本体設計」は、「位置図」、「平面図」、「道路線形図」、…などの各図面から構成されている。
発注者は、電子納品するCADデータに関して、小分類ごとに細かな製図基準を規定しており、受注者は、これら製図基準を満たしたCADデータを発注者に納品することになっている。
製図基準では、レイヤの名称、線幅比率、要素の線色、要素の線種、文字サイズ、文字フォント、禁則文字などの項目が規定されている。
本実施の形態のCAD装置は、これら製図基準を小分類ごとにテンプレートとして記憶しており(小分類まで特定すると製図基準が一意的に定まるため)、納品前のCADデータとテンプレートを比較する。
なお、テンプレートは、製図基準をデータベース化した基準集である。
そして、製図基準に合致しない項目があった場合は、これを訂正し、CADデータを製図基準に適合したものに変換するする。
変換後のCADデータは、変換前のファイルとは別ファイルとして生成するように構成することもできるし、あるいは、変換前のファイルを上書きして更新するように構成することもできる。
本実施の形態では、CAD装置を用いてCADデータの変換を行うが、CADデータの変換を専用に行う装置として構成することもできる。
ところで、CAD装置とは、設計を支援するコンピュータ装置であって、ディスプレイなどの表示装置や、レーザプリンタ、プロッタなどの印刷装置、キーボードやマウス、タブレットなどの入力装置を備えている。
ユーザは、表示装置に表示された仮想的な設計図上に、入力装置を用いて、点マーカ、線分、円、寸法線、などの(図面)要素を配置していくことにより設計図を作成する。
作成した設計図は、電子データ(CADデータ)として電子納品したり、記憶装置に記憶する他、印刷装置で紙媒体などに出力(印刷)する。
CAD装置には、土木設計用、建築設計用、機械設計用、…など、設計対象に応じて各種提供されている。
図2は、本実施の形態のCAD装置1のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
CAD装置1は、制御部76にバスライン77を介して入力部82、出力部83、通信制御部84、記憶部85、記憶媒体駆動部88、入出力I/F(インターフェース)89などが接続して構成されている。
CPU(Central Processing Unit)78は、所定のプログラムに従って、情報処理やCAD装置の制御を行ったりする。CPU78は、レジスタと呼ばれる記憶部を有しており、このレジスタにROM80やRAM81などからプログラムを読み込んで、このプログラムに従って動作することにより制御部76の各種機能が発揮される。
CPU78は、CADプログラムを読み込んでこれを実行することにより、設計支援機能を発揮する他、テンプレートとCADデータを比較し、CADデータの自動修正を行うことができる。
ROM80は、CPU78が各種演算や制御を行うための各種プログラム、データ及びパラメータなどを格納したリードオンリーメモリである。CPU78は、ROM80からプログラムやデータ、パラメータなどを読み込むことはできるが、これらを書き換えたり消去することは行わない。
RAM81は、CPU78にワーキングメモリとして使用されるランダムアクセスメモリである。CPU78は、RAM81にプログラムやデータなどを書き込んだり消去したりすることができる。
本実施の形態では、RAM81には、設計支援を行うためのエリアや、CADデータを自動修正するためのエリアが確保可能となっている。
入力部82は、例えばキーボードやマウス、タブレットなどの入力装置から構成されている。
入力部82は、CAD装置に対して文字や数字などの各種データを入力するための装置であり、要素(線分、円弧、寸法線、文字、記号など設計図を構成する要素)、その他の情報を入力することができる。
これらの情報を入力することにより、設計図の作成、及び自動修正を行うことができる。
キーボードは、カナや英文字などを入力するためのキーや数字を入力するためのテンキー、各種機能キー、カーソルキー及びその他のキーによって構成されている。
マウス、タブレットは、ポインティングデバイスである。GUI(Graphical User Interface)などを用いてCAD装置を操作する場合、表示装置上に表示されたボタンやアイコンなどをマウスでクリックすることにより、所定の情報の入力を行うことができる。
出力部83は、例えば表示装置、印刷装置などから構成されており、CAD装置が検証した検証結果を出力する際に使用する。
表示装置は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどで構成された情報を画面上に提示するための装置である。
表示装置には、作成中や作成後の設計図を表示することができ、ユーザは、表示装置に表示された設計図を対象に設計操作を行う。
また、設計図を自動修正するための操作画面も表示することができ、ユーザは、この操作画面に従って操作することにより、設計図の自動修正を行うことができる。
印刷装置は、例えば、プロッタの他、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ、熱転写プリンタ、ドットプリンタなどの各種プリンタ装置によって構成されている。
印刷装置により、作成したCADデータを設計図として紙媒体に印刷することができる。
通信制御部84は、CAD装置をインターネットなどのネットワークに接続するための装置であって、モデム、ターミナルアダプタ、その他の接続装置によって構成されている。
CAD装置は、通信制御部84を用いて、外部の端末やサーバにアクセスすることが可能である。
通信制御部84を介して、他のコンピュータとCADデータを送受信することができる。
また、通信制御部84を介して、作成したCADデータを発注者のサーバ装置に電子納品することもできる。
記憶部85は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータを読み書きするための駆動装置によって構成されている。当該記憶媒体として主にハードディスクが使用されるが、その他に、例えば、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの他の読み書き可能な記憶媒体によって構成することも可能である。
記憶部85には、プログラム格納部86、データ格納部87などが形成されており、それぞれ、プログラム、データが格納されている。
プログラム格納部86には、CAD装置に設計図作成機能や自動修正機能を発揮させるためのCADプログラムや、メモリ管理や入出力管理などCAD装置を動作させるための基本的なプログラムであるOS(Operating System)、通信制御部84を制御する通信プログラム、その他の各種プログラムが記憶されている。
なお、CADプログラムには、設計図を自動修正するための各種テンプレートや禁則文字(後述)を記憶した禁則文字データベースも含まれている。これらテンプレートは、発注者の製図基準が変更・追加された場合に、更新できるようになっている。また、テンプレートは、設計基準の基準集を構成している。
禁則文字のデータベースは、電子納品で使用することができない文字を記憶している。また、禁則文字に対応する修正後の修正文字の候補がある場合は、禁則文字と関連づけて記憶されており、修正候補をユーザに提示して確認できるようになっている。
また、ユーザが提示された禁則文字に対して修正文字を入力した場合は、これを修正後の修正文字の候補として禁則文字データベースに追加・更新するようになっている。
これにより、次回同じ禁則文字が検出された場合、前回にユーザが入力した修正文字を提示することかでき、ユーザの修正文字入力負担を軽減することができる。
データ格納部87には、ユーザが設計した、あるいは設計中のCADデータが格納されている。
記憶媒体駆動部88は、着脱可能な記憶媒体を駆動してデータの読み書きを行うための駆動装置である。着脱可能な記憶媒体としては、例えば、光磁気ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、半導体メモリ、データをパンチした紙テープ、CD−ROMなどがある。なお、CD−ROMや紙テープは、読み込みのみ可能である。
入出力I/F(インターフェース)89は、例えば、シリアルインターフェースやその他の規格のインターフェースにより構成されている。入出力I/F89に当該インターフェースに対応した外部機器を接続することにより、CAD装置の機能を拡張することができる。
図3は、CAD装置1で描かれた設計図の構成を説明するための概念図である。
CAD装置1では、座標系が設定された仮想上の用紙の上に、点マーカ、線分、円、寸法線、などの要素を配置していくことにより設計図を描いていく。
仮想的な用紙10には、座標系19が設定してあり、この用紙10上に図形を描くことにより、座標空間中に図形を配置することができる。
この仮想の用紙10はレイヤと呼ばれる複数の層(レイヤ11a、11b、11c…)から構成されており、ユーザは、レイヤを選択して、そのレイヤ上に設計図を描くことができる。
レイヤは、選択的に操作することができるようになっている。そのため、例えば、幾何学的な形状をレイヤ1に描き、寸法線をレイヤ2に描いておき、レイヤ1とレイヤ2を同時に表示して寸法線が描かれた図面を表示したり、あるいは、レイヤ2を非表示にしてレイヤ1に描かれた幾何学的な形状のみを表示したりすることができ、製図作業や図面の利用効率を高めることができる。
また、本実施の形態の製図基準では、描く対象(中心線、タイトル枠、文字列、…)によってレイヤの名称が決められている。
用紙上に描かれる要素は、例えば、線分12a、12b、12c、円15a、15b、といった幾何学的な形状を持ったものや、点マーカ17のような座標空間中での位置を示すもの、また、寸法線、角度寸法線、テキストデータ、シンボル(例えば、施工方法を表す記号表記)など各種のものがある。
CADデータにおいては、これらの要素に、これら要素を規定する情報が属性として付属している。
属性としては、例えば、空間的な配置や形状(例えば、要素が円の場合、中心の座標値と半径)、レイヤ名称、線幅、要素の線色、要素の線種、文字サイズ、文字フォント、…などが要素に応じてある。
CAD装置1は、CADデータに含まれる各要素の属性をテンプレートと比較し、一致しない場合は、これをテンプレートに従って自動修正する。
図4は、テンプレートの論理的構成の一例を示した図である。
テンプレート20は、図1の大分類「道路編」−中分類「道路本体設計」−小分類「縦断図」に分類される設計図に対して規定された製図基準をテンプレート化したものである。
他の分類(「道路編」−「道路本体設計」−「位置図」、「道路編」−「道路本体設計」−「平面図」、…)に関しても同様なテンプレートが用意されている。
項目「レイヤ名」は、設計図に対して設定されるレイヤの名称を規定している。
レイヤ名は、「責任主体」、「図面オブジェクト」、「作図要素」から構成されている。
なお、「責任主体」は、S(測量)、D(設計)、C(施工)、M(維持管理)、といったように仕事の種類によって分類されており、これらのうちから対応するものが選択される。
レイヤ名は、これら3つの項目(2つのものもある)を「S−TTL−FRAM」などと組み合わせることにより構成される。
項目「レイヤに含まれる内容」は、レイヤ名で定義されたレイヤに含まれる要素(カテゴリ)を表しており、このように、この設計基準では、レイヤごとに描く要素(のカテゴリ)が規定されている。
例えば、レイヤ「S−TTL−LINE」には、「区切り線」、及び「罫線」のカテゴリに含まれる要素(即ち、区切り線、罫線)が描かれ、「S−BGD−BRG」には、要素「ボーリング柱状図」が描かれる。
項目「線種」は、要素を描く線の線種を規定し、「線色」は、要素を描く線色を規定している。
線種には、実線や一点鎖線などがあり、線色には、黄、赤、白などがある。
要素の線色、線種はレイヤにより規定される。
これらの基準は、要素の属性の基準となる基準属性を構成している。
テンプレート20に従うと、例えば、レイヤ「D−TTL−FRAME」に描かれる要素「タイトル枠」は、黄色の実線にて描かれる。
また、レイヤ「S−BMK」に描かれる要素「構造物基準線」は、黄色の一点鎖線にて描かれる。
テンプレート20には、小分類ごとに設定されているものがリストアップされているが、この他に、全ての設計図に共通して適用される属性として、線幅比率、文字サイズ、文字フォントなどがある。
これらの属性は、各設計図に共通であるので、自動修正を行う際に、各設計図で共用されるようになっている。
線幅比率は、要素を描画する線の線幅の比率であり、細線、太線、極太線の線幅の比率が1:2:4になるように製図基準で規定されている。
また、線幅は、0.13、0.18、0.25、0.35、0.5、0.7、1、1.4、2[mm]のうちから選択するようになっている。
文字サイズは、文字の大きさの呼びが2.5、3.5、5、7、10、14、20[mm]のものが利用できる。
文字フォントは、特定のCAD装置の機種に固有の文字でないことが求められている。
また、各設計図に共通の決まりも存在し、禁則文字(使用を禁じられた文字)は使用しないことになっている。
CAD装置1は、これらの決まりに関しても、CADデータが製図基準を満たしているか否かを確認する。
他の設計図用のテンプレートも同様に構成されており、CAD装置1は、これらテンプレートを用いてCADデータのチェック及び修正を行う。
図5は、CAD装置1が自動修正を行う手順を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、CAD装置1のCPU78がCADプログラムに従って行うものである。
なお、変換対象のCADデータは、CADデータ取得手段によりCAD装置1に読み込まれているものとする。
まず、CAD装置1は、テンプレートを特定する(ステップ5)。これは、ユーザに該当するテンプレートを入力してもらうことにより特定する(テンプレート選択手段)。テンプレートを特定することにより、自動修正で適用する製図基準が特定される。
テンプレートが決まることにより、要素の線種や線色が決まるので、まず、レイヤを修正するのである。
次に、CAD装置1は、CADデータで使用されているレイヤ名が、テンプレートで規定されているレイヤ名に一致するようにレイヤ名の修正を行う(ステップ10)。
次に、CAD装置1は、CADデータで使用されている線幅比率が製図基準に適合するように修正する(ステップ15)。
次に、CAD装置1は、CADデータに含まれる各要素の線色を製図基準に適合するように修正し(ステップ20)、更に要素の線種も製図基準に適合するように修正する(ステップ25)。
次に、要素が文字である場合には、文字のサイズとフォントを製図基準に適合するように修正する(ステップ30、35)。
次に、CADデータに禁則文字が含まれている場合は、これを使用可能な文字に修正する(ステップ40)。
CAD装置1は、以上の処理を終えたら修正後のCADデータをファイルとして出力する。ユーザは、出力されたファイルを電子納品する。
なお、以上の処理手順は、一例であって、各種の変形例が存在する。テンプレートで要素の線色や線種を決めるために、レイヤ名の修正は、これらの修正の前に行う必要があるが、これ以外に関しては、修正の順序を変更することが可能である。
また、線幅比率、線色、線種、…に関してエラーの検出をまず行っておき、その後、一括してこれらの修正を行うように構成することもできる。
以下に、各修正手順について詳細に説明する。
図6は、レイヤ名を修正する手順を説明するためのフローチャートである。
まず、CAD装置1は、CADデータに含まれる要素(レイヤ名を属性として保持している)のうち、また、レイヤ名をチェックしていないものからレイヤ名を取得する(ステップ105)。
次に、取得してレイヤ名が、テンプレートにあるか否か確認する(ステップ110)。
レイヤ名がテンプレートに無かった場合(ステップ110;N)は、エラーとしてその要素とレイヤ名を記憶し(抽出し)(ステップ115)、全ての要素についてレイヤ名をチェックしたか否かを判断する(ステップ120)。
レイヤ名がテンプレートにあった場合は(ステップ110;Y)、ステップ120に移行する。
ステップ120において、また、レイヤ名をチェックしていない要素がある場合(ステップ120;N)、ステップ105に戻り、更にレイヤ名のチェックを行う。
ステップ120において、全ての要素についてレイヤ名をチェックした場合は(ステップ120;Y)、記憶したエラーの一覧をユーザに提示する(ステップ125)。
提示されたエラーの一覧に対し、ユーザに正しいレイヤ名を入力してもらって、これを取得することにより、レイヤ名の修正を受け付ける(ステップ130)。
なお、製図基準で規定されているレイヤ名は、「S−TTL−FRAM」などと、ユーザにとってわかりにくい表記となっているため、CAD装置1は例えば、「タイトル枠」などと、ユーザに分かり易い表記でレイヤ名をユーザに設定してもらい、これを自動的に製図基準に規定されたレイヤ名に変換する機能を有している。
CAD装置1は、レイヤ名の修正の際に、ユーザが設定したレイヤ名に対応する製図基準でのレイヤ名が存在するかについても確認する。
次に、図7のフローチャートを用いて、線幅比率を修正する手順について説明する。
線幅比率は、テンプレートの種類に依存せず、全ての要素に対して適用される。
まず、CAD装置1は、CADデータに含まれる各要素の線幅をチェックし、一番小さい線幅を検索して特定する(ステップ205)。
次に、検索した線幅が製図基準を満たしているか確認する(ステップ210)。
検索した線幅が製図基準を満たしている場合は(ステップ210;Y)、その線幅を細線とし、製図基準に従って太線、極太線の線幅を決定する(ステップ220)。
検索した線幅が製図基準を満たしていない場合は(ステップ210;N)、ユーザに最小線幅を、製図基準に定められた線幅の中から選択して入力してもらい(ステップ215)、その線幅を細線とし、製図基準に従って太線、極太線の線幅を決定する(ステップ220)。
次に、CAD装置1は、各要素について線幅を取得し、その線幅がステップ220で決定した線幅を満たしているか否かを判断する。
そして、要素の線幅がステップ220で決定した線幅を満たしていない場合は、その要素の線幅として、ステップ220で決定した線幅のうち、最も近い線幅をセットする(ステップ225)。
次に、図8のフローチャートを用いて、要素の線色を修正する手順について説明する。
まず、CAD装置1は、CADデータに含まれる要素のうち、未チェックの要素を特定する(ステップ305)。
次に、この要素に属性として付属しているレイヤ名を特定する(ステップ310)。
次に、CAD装置1は、このレイヤ名に対してテンプレートで規定されている色と要素の線色が同じか判断する(ステップ315)。
テンプレートで規定されている色と要素の線色が異なる場合(ステップ315;N)、CAD装置1は、要素の線色をテンプレートで規定されている色にセットする(ステップ320)。
テンプレートで規定されている色と要素の線色が同じである場合(ステップ315;Y)、又は、ステップ320で要素の線色を修正した後、CAD装置1は、全ての要素について色をチェックしたか確認する(ステップ325)。
全ての要素について色をチェックした場合は(ステップ325;Y)、処理を終了し、まだ色をチェックしていない要素がある場合は(ステップ325;N)、ステップ305に戻って要素の線色の修正処理を続行する。
なお、予め全ての要素に関して線色をチェックしておき、要素の線色を一括変換するように構成することもできる。
次に、図9のフローチャートを用いて、要素の線種を修正する手順について説明する。
まず、CAD装置1は、CADデータに含まれる要素のうち、未チェックの要素を特定する(ステップ405)。
次に、この要素に属性として付属しているレイヤ名を特定する(ステップ410)。
次に、CAD装置1は、このレイヤ名に対してテンプレートで規定されている線種と要素の線種が同じか判断する(ステップ415)。
テンプレートで規定されている線種と要素の線種が異なる場合(ステップ415;N)、CAD装置1は、要素の線種をテンプレートで規定されている線種にセットする(ステップ420)。
テンプレートで規定されている線種と要素の線種が同じである場合(ステップ415;Y)、又は、ステップ420で要素の線種を修正した後、CAD装置1は、全ての要素について線種をチェックしたか確認する(ステップ425)。
全ての要素について線種をチェックした場合は(ステップ425;Y)、処理を終了し、まだ線種をチェックしていない要素がある場合は(ステップ325;N)、ステップ305に戻って要素の線種の修正処理を続行する。
なお、予め全ての要素に関して線種をチェックしておき、要素の線種を一括変換するように構成することもできる。
次に、図10のフローチャートを用いて文字サイズを修正する手順について説明する。
まず、CAD装置1は、未チェックの文字を特定する(ステップ505)。
次に、CAD装置1は、特定した文字が製図基準で規定されている文字サイズに合致するか判断する(ステップ510)。
合致しない場合は(ステップ510;N)、その文字の文字サイズを規定の文字サイズのうち最も近い文字サイズに設定する(ステップ515)。
特定した文字の文字サイズが製図基準に合致する場合(ステップ510;Y)、又はステップ515で文字サイズを修正した後、CAD装置1は、全ての文字をチェックしたか確認し(ステップ520)、まだチェックしていない文字がある場合(ステップ520;N)、ステップ505に戻り、全ての文字をチェックした場合は(ステップ520;Y)処理を終了する。
なお、ステップ515では、規定の文字サイズのうち、最も近い文字サイズを設定したが、他の方法により文字サイズを設定することもできる。
例えば、製図基準で規定された文字サイズのうち、特定した文字の文字サイズよりも大きく、最も近いものを設定したり、あるいは逆に、特定した文字の文字サイズよりも小さく、最も近いものを設定するように構成することもできる。
また、製図基準で規定された文字サイズの中間であった場合、大きい方に設定するか小さい方に設定するかを予め決めることもできる。
更に、設定する文字サイズを以上のうちから予めユーザが選択できるように構成することもできる。
次に、図11のフローチャートを用いて、文字のフォントを修正する手順について説明する。
まず、CAD装置1は、設定するフォントの入力をユーザに促し、フォントの入力を受け付け、これを記憶する(ステップ605)。
次に、CAD装置1は、CADデータに含まれる文字のうち、未チェックの文字を特定する(ステップ610)。
次に、CAD装置1は、この文字のフォントがCAD装置1の機種に依存したものであるか否か判断し(ステップ615)、機種に依存したものであった場合(ステップ615;Y)、この文字に対してステップ605で受け付けたフォントを設定する(ステップ620)。
文字のフォントが機種に依存しないものであった場合(ステップ615;N)、又はステップ620でフォントを設定した後、CAD装置1は、全ての文字をチェックしたか否か判断し(ステップ625)、まだ、チェックしていない文字がある場合は(ステップ625;N)、ステップ610に戻って処理を続行する。
全ての文字をチェックした場合は(ステップ625;Y)、処理を終了する。
次に、図12のフローチャートを用いて、禁則文字を修正する手順について説明する。
まず、CAD装置1は、CADデータに含まれる文字のうち、未チェックの文字を特定する(ステップ705)。
次に、禁則文字データベースに記憶されている禁則文字と比較し、特定した文字が禁則文字に該当するか否かを判断する(禁則文字判断手段)(ステップ710)。
特定した文字が禁則文字に該当する場合は(ステップ710;Y)、その文字を記憶する(ステップ715)。
特定した文字が禁則文字に該当しないか、又は、ステップ715で禁則文字を記憶した場合、CAD装置1は、全ての文字をチェックしたか否かを判断する(ステップ720)。
まだ、チェックしていない文字がある場合(ステップ720;N)、ステップ705に戻って処理を続行する。
全ての文字をチェックした場合は(ステップ720;Y)、記憶した禁則文字をリスト化して表示する(提示手段)(ステップ725)。
このとき、修正後の文字が禁則文字と対になって禁則文字データベースに記憶されている場合は、修正候補としてこれも表示する(修正文字提示手段)。
次に、CAD装置1は、ユーザに、表示した禁則文字に対する修正文字を入力してもらい、これを取得する(受け付け手段)(ステップ730)。
次に、CAD装置1は、禁則文字をユーザが入力した修正文字で置き換えることにより禁則文字を修正する(禁則文字修正手段)(ステップ735)。
次に、CAD装置1は、禁則文字に対してユーザが入力した修正文字を、当該禁則文字と関連づけて(対にして)、禁則文字データベースに記憶し、これを更新する(候補追加手段)。
CAD装置1は、次回に同じ禁則文字が使われていた場合、以前にユーザが入力した修正文字を修正候補として提示する。
以上の、各処理により、CADデータに含まれるレイヤ名称、線幅比率、要素の線色、要素の線種、文字サイズ、文字フォント、禁則文字を発注者の規定した製図基準を満たすように自動修正することができ、製図基準のほとんどについて修正することができる。
図13は、自動修正を開始する前に使用するテンプレートを選択するテンプレート選択画面の一例を示した図である。
テンプレート選択画面100は、CAD装置1の表示装置に表示され、ユーザは、マウス操作により、情報を入力することができる。
工種設定欄102は、修正対象のCADデータが対象とする工種を設定する欄であり、図1に示した図面体系で「中分類」に該当する内容を規定する。
工種設定欄102の右端にはボタンが設定してあり、これをクリックすると、「道路本体設計」、「地下構造物設計」、…などと工種の一覧が表示され、この中から該当する工種を選択することができるようになっている(ドロップダウンメニュー)。なお、大分類は、デフォルトで道路編に設定されているものとする。
図面種設定欄103は、CADデータの図面種を設定する欄であり、図1に示した「小分類」に該当する内容を規定する。
図面種設定欄103の右端にはボタンが設定してあり、これをクリックすると、「位置図」、「平面図」、…などと図面種の一覧が表示され、この中から該当する図面種を選択することかできるようになっている。
以上の工種と図面種の設定により、CADデータの修正に使用するテンプレートが特定される。
OKボタン105をクリックすると、CAD装置1は、工種設定欄102と図面種設定欄103から入力された情報によりテンプレートを特定する。
また、キャンセルボタン106をクリックすると入力内容がキャンセルされる。
図14は、各要素のレイヤ名の確認後に表示されるエラー確認画面の一例を示した図である。
エラー確認画面110は、一括変換ボタン112とエラー一覧ボタン114を備えており、マウス操作でクリックすることにより動作させることができる。
エラー一覧ボタン114をクリックすると、CAD装置1によりCAD図面が製図基準に適合しているか否かのエラーチェックが実行され、実行結果が結果一覧エリア115に表示される。
なお、図14は、実行結果が結果一覧エリア115に表示されているところを示している。
一括変換ボタン112は、エラーチェックの結果検出されたエラーの自動修正を実行するためのボタンである。
なお、一括変換するには、レイヤ名が正しいものに修正されている必要があるため(要素の線種や線色はテンプレートにおいてレイヤ名が定まると定まるようになっている)、図しないレイヤ名修正画面でユーザにレイヤ名を修正してもらった後、一括変換ボタン112をクリックするようになっている。
エラー一覧エリア115は、CADデータを構成する要素が製図基準に適合しているか否かを一覧表示するエリアである。
エラー一覧エリア115には、エラーが検出された項目には「×」印が表示され、エラーが検出されなかった項目には「○」印が表示される。
また、対応する項目が無い場合は(例えば、図形要素に対して文字フォントなど)、「−」印が表示される。
エラー一覧エリア115には、マーカ116が表示され、キーボード操作やマウス操作により、エラー一覧エリア115の各項目を移動できるようになっている。
そして、マーカ116を「×」印が表示された項目に移動すると、その項目がエラーとなった理由がコメントエリア118に表示される。
図15は、自動修正設定画面の一例を示した図である。
自動修正設定画面120は、エラー確認画面110(図14)で一括変換ボタン112をクリックした場合に表示される画面である。
ユーザは、自動修正設定画面120で一括変換に係る諸項目を設定することができる。
自動修正設定画面120は、線幅修正設定エリア122、色・線種修正設定エリア124、文字修正設定エリア126、文字フォント設定エリア128などを備えている。
線幅修正設定エリア122は、線幅の基準となる細線の太さを設定するエリアである。
線幅は、ドロップダウンメニュー131により一覧が表示され、ユーザが選択できるようになっている。
線幅を選択すると、適用状態欄132に、設定された細線、太線、極太線の太さが表示される。
また、「線幅の修正」のチェックボックスをチェックすると線幅の修正が行われ、チェックしないと修正は行われない。
色・線種修正設定エリア124は、要素の線色と線種をテンプレートのレイヤ名で規定されたものにするか否かを設定するエリアであり、それぞれチェックボックスをクリックすることにより選択することができる。
文字修正設定エリア126は、禁則文字の変換、及び文字サイズの変換を行うか否かを設定するエリアであり、それぞれチェックボックスをクリックすることにより選択することができる。
文字サイズの変換に関しては、文字の大きさを、製図基準に定められた近い方に変換するか、小さい方にするか、あるいは大きい方にするかをラジオボタンで選択できるようになっている。
また、文字サイズが製図基準に定められたサイズの中間であった場合に、小さい方にするか、あるいは大きい方にするかもラジオボタンにより選択できるようになっている。
ラジオボタンとは、複数のうちから1つだけ選択状態にすることができるボタンであり、何れかを選択すると、現在選択状態のものが解除されるようになっているものである。
文字フォント設定エリア128は、修正に係る文字フォントを設定するエリアであり、ドロップダウンメニュー135により選択できるようになっている。
CAD装置1は、CADデータに含まれる文字情報を文字フォント設定エリア128で設定されたフォントに変換する。
OKボタン140をクリックすると、CAD装置1は自動修正設定画面120で設定された内容に従って自動修正を行い、キャンセルボタン142をクリックすると、自動修正処理を中止する。
図16は、禁則文字修正設定画面の一例を示した図である。
禁則文字修正設定画面150は、CAD装置1が禁則文字のエラーチェックを行った後に表示される。
禁則文字修正設定画面150は、禁則文字エリア152と修正文字エリア155が対応して表示されるようになっている。
禁則文字エリア152には、CADデータから検出された禁則文字がリスト化され一覧表示される。
修正文字エリア155は、検出された禁則文字に対して、ユーザが修正文字を入力するエリアである。
例えば、禁則文字「m2」に対して修正文字「m2」を入力すると、CADデータ中の文字「m2」が「m2」に変換される。
また、禁則文字に対して修正候補が禁則文字データベースに記憶されている場合は、修正文字列エリア155にその候補が表示される。
更に、禁則文字に対してユーザが入力した修正文字は、禁則文字データベースに記憶され、次回同じ禁則文字が検出された場合は、ユーザが以前に入力した修正文字が修正候補として表示されるようになっている。
このように、CAD装置1は、所謂学習処理によりユーザが以前に入力した文字を記憶するため、ユーザが再度同じ修正文字を入力する労力を省くことができる。
これにより、ユーザの負担を軽減することができる。
OKボタン157をクリックすると、CAD装置1は、禁則文字を修正文字列エリア155で設定された修正文字に変換し、キャンセルボタン159をクリックすると禁則文字の修正は行わない。
以上に説明した本実施の形態のCAD装置では、以下のような効果を得ることができる。
(1)CADデータが製図基準に合致しているか確認し、合致していない場合は自動的に修正することができる。そのため、電子納品に伴うCADデータの修正作業を効率化することかできる。
(2)製図基準をテンプレート化しており、CADデータに対応するテンプレートを選択することができる。
(3)禁則文字に対してユーザが入力した修正文字を禁則文字データベースに記憶し、次回同じ禁則文字が検出された場合に、ユーザが前回入力した修正文字を提示することができる。
(4)テンプレートを用意することにより、各種の製図基準に対応することかできる。
図面体系の一例を示した図である。 CAD装置のハードウェア的な構成の一例を示した図である。 CAD装置で描かれた設計図の構成を説明するための概念図である。 テンプレートの論理的構成の一例を示した図である。 CAD装置が自動修正を行う手順を説明するためのフローチャートである。 レイヤ名を修正する手順を説明するためのフローチャートである。 要素の線幅比率を修正する手順を説明するためのフローチャートである。 要素の線色を修正する手順を説明するためのフローチャートである。 要素の線種を修正する手順を説明するためのフローチャートである。 文字サイズを修正する手順を説明するためのフローチャートである。 文字のフォントを修正する手順を説明するためのフローチャートである。 禁則文字を修正する手順を説明するためのフローチャートである。 テンプレート選択画面の一例を示した図である。 エラー確認画面の一例を示した図である。 自動修正設定画面の一例を示した図である。 禁則文字修正設定画面の一例を示した図である。
符号の説明
76 制御部
77 バスライン
78 CPU
80 ROM
81 RAM
82 入力部
83 出力部
84 通信制御部
85 記憶部
86 プログラム格納部
87 データ格納部
88 記憶媒体駆動部
89 入出力I/F

Claims (6)

  1. 属性が付属した図面要素を用いて構成されたCADデータを取得するCADデータ取得手段と、
    予め図面要素のカテゴリごとに基準となる基準属性を規定した基準属性テンプレートと、
    前記取得したCADデータの各図面要素に対して、当該図面要素が属するカテゴリを前記基準属性テンプレートで特定し、前記取得した図面要素の属性が、前記特定したカテゴリ対応する基準属性に適合するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段で適合しないと判断した場合に、前記図面要素の属性を基準属性に適合するように変換し、前記変換後の属性情報を用いてCADデータを生成、又は更新する変換手段と、
    を具備したことを特徴とするCADデータ変換装置。
  2. 前記基準属性テンプレートは複数あり、複数ある前記基準属性テンプレートから、前記CADデータ取得手段で取得したCADデータに対応するものを選択するテンプレート選択手段を具備し、
    前記判断手段は、前記テンプレート選択手段で選択した基準属性テンプレートを用いて前記図面要素の属性の適合性を判断することを特徴とする請求項1に記載のCADデータ変換装置。
  3. 前記図面要素が文字情報を含む場合に、前記文字情報で表される文字が使用を禁止されている禁則文字か否かを判断する禁則文字判断手段と、
    前記禁則文字判断手段で判断された禁則文字を提示する提示手段と、
    前記提示した禁則文字に対して修正文字の入力を受け付ける受け付け手段と、
    前記受け付けた修正文字により、前記禁則文字を修正する禁則文字修正手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のCADデータ変換装置。
  4. 禁則文字に対して修正文字の候補がある場合、前記修正文字を禁則文字と共に提示する修正候補提示手段と、
    前記受け付け手段で受け付けた修正文字を、禁則文字に対する修正文字の候補に追加する候補追加手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載のCADデータ変換装置。
  5. CADデータ取得手段と、予め図面要素のカテゴリごとに基準となる基準属性を規定した基準属性テンプレートと、判断手段と、変換手段と、を備えたコンピュータにおいて、
    前記CADデータ取得手段によって、属性が付属した図面要素を用いて構成されたCADデータを取得するCADデータ取得ステップと、
    前記判断手段によって、前記取得したCADデータの各図面要素に対して、当該図面要素が属するカテゴリを前記基準属性テンプレートで特定し、前記取得した図面要素の属性が、前記特定したカテゴリ対応する基準属性に適合するか否かを判断する判断ステップと、
    前記変換手段によって、前記判断手段で適合しないと判断した場合に、前記図面要素の属性を基準属性に適合するように変換し、前記変換後の属性情報を用いてCADデータを生成、又は更新する変換ステップと、
    から構成されたことを特徴とするCADデータ変換方法。
  6. 予め図面要素のカテゴリごとに基準となる基準属性を規定した基準属性テンプレートを用いてCADデータを変換する機能をコンピュータで実現するCADデータ変換プログラムであって、
    属性が付属した図面要素を用いて構成されたCADデータを取得するCADデータ取得機能と、
    前記取得したCADデータの各図面要素に対して、当該図面要素が属するカテゴリを前記基準属性テンプレートで特定し、前記取得した図面要素の属性が、前記特定したカテゴリ対応する基準属性に適合するか否かを判断する判断機能と、
    前記判断機能で適合しないと判断した場合に、前記図面要素の属性を基準属性に適合するように変換し、前記変換後の属性情報を用いてCADデータを生成、又は更新する変換機能と、
    をコンピュータで実現するCADデータ変換プログラム。
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