JP2016212626A - Webを介した外字・異体字含有文字群入力利用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークを介して接続する端末において、異体字を含む画像を容易に編集し、かつ、他の端末で簡便に表示できるようにする。【解決手段】異体字を外字領域に割り当て登録したフォントファイル34と、異体字を元字に続けて配置した一般カテゴリリスト31aを含む文字辞書データベース31と、端末11に画像編集環境を提供するWEBサービスデザイン手段22とを有し、端末11で一般カテゴリリスト31aの順に異体字を表示して選択可能にし、入力選択した文字はフォントファイル34から抽出したイメージファイル33として保存し、画像中の文字をイメージとして登録した画像として保存する。【選択図】図1

Description

この発明は、WEB上で外字・異体字を入力利用できるシステムに関する。
コンピュータで出力される文字は、ASCIIコードを基本として、これを拡張した2バイト文字コード、4バイト文字コードが併用されている。日本語における2バイト文字コードとしては、我が国のJIS規格で定めた基準文字であるひらがなカタカナやその他の記号、第一から第四水準漢字を表現するShift JISやEUCなどのコードが一般に用いられている。4バイト文字コードとしては、国際的な共通コードとして制定されたUnicodeなどが挙げられる。
これらの文字を入力するにはFEP(フロントエンドプロセッサ)やその他の独自プログラムされた方式によって、ローマ字やかな入力からの変換が一般的である。読みがわかりにくかったり、通常の変換では検索できない漢字や記号を入力する際には、文字コードの番号を直接指定して入力したり、文字コードテーブルの一部を表示させて偏や旁などの部首や画数に応じて検索して入力したり、マウスやタッチパットで手書き入力した文字の形を参考に類似文字を検索表示させた中から選択入力したりすることが行われている。しかし、読みが分からない場合や部首の判定が難しい場合など、目的の文字を見つけることが困難なときがある。そして、探そうとしている文字が実際にはこれらの文字コードテーブルに登録されていないケースもある。
人名や地名などで用いられる異体字は、読みを同じくする元字となる字に対して、字形の中でとめ、はね、はらいなどわずかな違いを持つ文字である。その中で例えば旧字体として周知な字形のいくつかは、上記の文字コードテーブルに収録された文字、すなわち内字として定義されているものもあるが、偏や旁などにおいてそれぞれが異なった字形を組み合わせた文字では、そのすべてが上記文字コードテーブルに収録されているわけではなく、外字として定義されているものも多い。例えば、礼、禮は内字の異体字である。しかし、「ネ豊」を組み合わせた文字は、外字の異体字である。
逆に、文字コード上は同じであっても、書体が異なると書風が変わるためにとめやはらいなどの形が変化する文字も存在する。例えば「令」という字形を全部又は一部に有する文字がこれに該当する。令は、明朝体では「令」となるが、楷書体では下部が「マ」と表記される字形(図15(a)参照)となる。このような書風の違いは、文字コード上は異体字としては認識されない。従来のシステムではこれらの違いを区別して入出力することはおろか、探し出すだけでも困難となり、書風・字形の違いを許容して別の字形を入出力せざるを得ない場合も多かった。
部首が異なる例として、草冠や糸偏が挙げられる。草冠の「草」の横棒は一般的な明朝体では繋がっているが、図15(b)のように、途中が離れている形態が存在する。糸偏の「糸」の下部は、明朝体では「糸」の通常の字体とほぼ同じになる形態が多いが、楷書体などでは、図15(c)のように糸の下部が三点となる形態がある。
なお、一般的に書風、字形、書体は以下のように定義される。書体は明朝体、ゴシック体、教科書体のように個々のフォントを表している。これに対し書風は、楷書体、行書体などにおける書き方(流派)の違いを表すものである。一般的に書風や書体によって字形は異なることはあるが、それらは同一の文字であって異体字とは認識されない。しかしながら、実際の利用者にとっては、書風や書体による字形の違いであっても文字そのものの違いと捉えている、つまり、異体字と考えているケースが多く、上記の一般的な認識との間に相違がある。
また、目的の異体字が外字であるか内字であるかの区別は分かりづらく、内字であるにも拘わらず、外字であると判断して、異体字を見つけられない場合も多い。例えば「島」の異体字は数多くあるが、次のもの、すなわち「嶋」「嶌」「陦」はいずれも内字となっている。
さらに、WEB上では全ての端末に同一書体をインストールすることが現実的には困難であるため、外字の入出力は通常行われることがない。複数のシステム間で字体の共通化が出来たとしても、書体毎に用意しなければならない文字の数が膨大になるため、システム上、内字に加えて外字を管理することは困難である。
特許文献1には、オフラインのパーソナルコンピュータの環境において、外字と異体字とをまとめたデータベースに登録して、このデータベース内ではそれらの文字を固有の識別符号を付して管理することで、外字と内字の区別に関してのハードルを下げ、異体字を検索しやすくする文書処理プログラムが開示されている。
特許文献2には、PC以外のタブレットやスマートフォンなどの可搬性のあるネットワーク機能搭載端末において利用可能とした、比較的頻出される人名又は地名用の外字をまとめたデータベースを作成し、このデータを個々の端末に表示しつつイメージ化しておき、ネットワーク経由で当該文字コードを参照することで、適宜それらを利用可能にしたシステムが記載されている。
特開2007−148826号公報 特開2005−196420号公報
しかしながら、特許文献1の手法は、端末などの装置で完結させることで、それぞれが独自にデータベースを有することで実現するものであり、ネットワーク越しに利用できるものではなかった。
また、特許文献2のシステムは、予め定めた外字をインストールしておく必要があるため、未インストールの端末において必要であっても利用可能にすることができなかった。
さらに、元字に対応する異体字を捜索することがただでさえ困難であるのに、異体字の有無も確かではない状況では、そもそも異体字の利用を諦めてしまうケースも多かった。
そこでこの発明の課題は、ネットワークを介して接続する端末において、異体字の検索を容易に行えるようにして、特にフォントインストールなどの手間を掛けることなく容易に異体字を用いた文書を作成編集し、他の端末で表示及び印刷できるようにすることである。
この発明は、
ネットワークを通じて相互にアクセス可能である、端末と、一つ以上のサーバからなる管理サーバとを有する環境において、
上記管理サーバが、
規定の文字コードに含まれない異体字を外字領域のコード番号を割り当てて内字とともに登録した複数の書体についてのフォントファイルを有し、
上記文字コードにおいて個々の文字を指定するコード番号を、読み順又は部首ごとの画数順に区分して並べ、例外的に同一の元字に対応する異体字については内字外字を問わず画数順に規定される配置ではなく当該元字にデータ順上近接させる配置となるように記録した一般カテゴリリストを含む文字辞書データベースを有し、
上記端末の画面上にWEBからの情報を出力し入力可能であるWEBブラウザなどからなるWEB表示入力サービス手段に対して、文字を含む画像を編集できる画像編集環境を提供するWEBサービスデザイン手段を有し、
上記端末の画像編集環境では、
指定した上記フォントファイルで表現する文字列を入力するため、WEB表示入力サービス手段よる文字入力を行うテキスト入力手段とともに、上記一般カテゴリリストの順序に従って文字のコードテーブルを表示し、かつそのコードテーブルの中から入力すべき文字を選択可能であるカテゴリリスト表示手段を実行させることができ、
上記管理サーバは、
上記端末の画像編集環境において入力又は選択された文字について、指定された上記フォントファイルから字形を生成したイメージファイルを作成するイメージファイル保存手段を有するとともに、当該文字についてのコード番号と作成した上記イメージファイルを指定する符号と、上記書体の識別符号と、当該文字の表示色を指定する符号とをレコードとして保存するイメージ辞書データベースに登録するイメージレコード記録手段とを有し、
上記端末の画像編集環境では、
上記イメージファイルとしてイメージ化された文字の字形を、上記レコードの情報に従って表示する画像を生成し編集する画像編集手段を実行させることができる、
WEBを介した外字・異体字含有文字群入力利用システムにより上記の課題を解決したのである。
すなわち、上記の画像編集手段においては、上記レコードの情報に従って文字を表示することで、文字の位置や大きさ、書体、表示色を反映させた画像を生成し、その画像を印刷することも可能となる。
また、上記の外字・異体字含有文字群入力システムにおけるさらなる発明として、
上記管理サーバが、
上記の編集された画像について、当該画像中の文字を上記レコードの情報に従ってイメージ化された文字の字形として描画して、読み出し時には上記フォントファイル及び上記イメージファイルと連動させなくても表示可能となる一般化イメージ画像のファイルを出力するユーザイメージ出力手段を有するとよい。その出力されたファイルを受け渡したり、当該ファイルのWEBサーバ部におけるアドレスを指定したりすることで、フォントをインストールしなくても異体字を含む画像を表示させ印刷することができる。
さらに、上記の外字・異体字含有文字群入力システムにおけるさらなる発明として、
上記イメージ辞書データベースが、個々の文字について、それぞれの文字を構成する部首以外のパーツから成る構成文字についてのコード番号を有しており、
上記カテゴリリスト表示手段において、一覧表示させる文字の中から絞り込み可能な要素として、捜索目的である文字を構成する上記パーツを指定可能とすることで、異体字の検索をさらに容易にしたのである。たとえば、「吉」の場合、部首は「口」となるので上記パーツとしては「士」があてはまる。逆に上部が「土」の「つちよし」の場合、上記パーツとしては「土」があてはまる。
一般的なフォントファイルに組み込むのではなく、上記イメージ辞書データベースによって参照可能なように、異体字を含めた文字のイメージ情報を上記イメージファイルとして利用し、フォントファイルを参照しない画像として記録するため、Unicodeなどの文字コードテーブルに含まれていない文字であっても、WEBサービス上で利用することができる。
また、画像の編集に際して、挿入する異体字を選択するにあたっては、一覧表示の際に、元字に近接して異体字を表示させるため、複雑な異体字でも代替字として一般的な元字さえわかれば速やかに選択することができる。さらに、構成文字で絞り込みをかけることでより簡便な選択が可能となる。
さらに、編集した画像について、文字の大きさや位置、書体、色情報などを読み込んだ上でそれらを描写したイメージやファイルを生成するため、フォントファイルをインストールされていない端末であっても、異体字を含む画像をそのまま印刷することができる。さらにまた、PDF形式やPNG形式などの、一般的(汎用的)なラスター形式のイメージ画像又は、ベクター形式として出力することで、その出力したファイルをWEBブラウザから参照したり、メールやメッセージサービスに添付、投稿したりすることで、異体字を含む画像についてさらなる汎用的な表示利用が可能となる。
この発明にかかるシステムを構成する機能ブロック図 文字辞書データベースに含まれるカテゴリリストの概念図 カテゴリリストに含まれる個々の文字情報に含まれる情報の概念図 「斉藤の斉」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を示す図 「渡辺の辺」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を示す図 「与えるの与」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を示す図 「令を含む漢字群」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を示す図 (a)(b)「部首を超えた異体字」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を示す図 「特殊文字」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を示す図 端末とコア制御部との間の連携した動作を示すシーケンス図 イメージ辞書データベースのレコード例を示す図 (a)画像編集環境で編集する例を示す図、(b)一部変更後の例を示す図 画像編集環境で編集する外字を含んだ例を示す図 図10の続きとなる画像を再度編集する際の動作手順を示すシーケンス図 (a)「令」の異体字例、(b)「草」の異体字例、(c)「紅」の異体字例を示す図
以下、この発明について詳細に説明する。
この発明は、WEBを介した環境で異体字を入力する文書を編集可能な環境を提供するシステムである。この発明を構成する機能ブロック図を図1に示す。この発明にかかる利用システムは、ネットワーク15を介して、パソコンなどの端末11へ、文字を含む画像編集環境を提供するものである。ここで、ネットワーク15はローカルエリアネットワークでもよいし、インターネットでもよい。すなわち、事業所内に設置したサーバに実装されたシステムを当該事業所内で利用する形態でもよいし、インターネットを経由して世界中の顧客にサービスを提供する形態でもよい。端末11は、ネットワークインターフェースを有し、画面上にWEBからの情報を出力し入力可能なWEB表示入力サービス手段12を実行可能である。このWEB表示入力サービス手段12としては、例えば一般的なWEBブラウザソフトを用いると、インストールの手間が不要であり好ましい。このWEBブラウザ上で実行されるHTMLやJavascript(登録商標)、JAVA(登録商標)などの実行環境により、後述する画像編集環境を実現する。具体的な端末11としては、ネットワークに接続できるパソコンやタブレット、スマートフォン、ゲーム機などを用いることができる。
この発明にかかる利用システムを提供する事業者が管理する側の設備は、一つ又は複数の管理サーバ20からなる。図示しないが当然に、演算処理を行う演算部と、一時的又は継続的な情報の記憶を行う記憶部と、上記ネットワーク15に接続する通信部とを有する。上記記憶部としては、揮発性メモリと、データベースやファイルを保存する不揮発性メモリや磁気ディスクなどとを用いる。複数のサーバからなる場合は、それぞれのサーバの上記通信部を介して、上記記憶部が連携可能であるようにする。この環境に、複数のデータベースと、必要なファイル群と、これらを連携させてサービスを提供させるコア制御部21とを実装する。
上記管理サーバ20は、利用可能な文字を端末11から容易に捜索可能にするために、文字を検索しやすいグループに分け、所定の順序で並べたものであるカテゴリリストを一つ以上保有する文字辞書データベース31を有する。文字辞書データベース31に含まれるカテゴリリストの概念図を図2に示す。これらのカテゴリリストは、それに含まれる複数の文字について、当該文字を指定する文字コード番号を含む文字情報(図中「文字N−m」で個々の文字を表示する。)を、所定の順番に並べたリストである。
これらのカテゴリリストに含まれる個々の上記文字情報に含まれる情報の概念図を図3に示す。「文字コード番号」は、この発明にかかるシステムにおいて個々の文字を識別するために付与される識別番号である。Unicodeなどの文字コードテーブルに準拠した番号を使用し上記文字コードテーブルに存在しない文字については、上記文字コードテーブルの外字領域の番号を割り当てる。
「検索用文字コード」とは、当該文字を検索するために用いる当該文字を構成する字の一部の部品を抽出した構成文字に該当する文字のコード番号である。ただし、後述の一般カテゴリリストで部首は検索できるため、部首以外のパーツからなる構成文字について文字コード番号を登録しておくとよい。例えば「倒」の場合、部首である「人(にんべん)」以外の部品である「刀(りっとう:右部分)」、「到」「至」「土」のそれぞれに割り当てたコード番号を、検索用コード1〜nとして上記文字情報の中に含める。後述するカテゴリリスト表示手段において、これらの字により絞り込みを行えるようにする。特に異体字の区別において効果を発揮する。例えば「吉」(所謂「さむらいよし」)の場合、部首である「口」以外の構成文字は上部を構成する「士」の文字コード番号が登録される。一方で「吉」の異体字である、上部が「土」である所謂「つちよし」の場合、部首以外の構成文字として「土」の文字コード番号が登録される。絞り込みの際にはこれらの構成文字によって求める文字をどちらからでも抽出可能になる。
「読み」「画数」「意味」などのその他の情報は、適宜必要に応じて登録可能にしておくと、絞り込みの際にこれらの情報を利用することができる。
上記カテゴリリストは、上記のような文字情報をリスト化して保有するものである。このカテゴリリストは、一般的な文字コードの順序に準拠した一般カテゴリリスト31aと、本発明の用途において有用な、特殊な異体字の群をまとめた特殊カテゴリリスト31bとの二種類に分類される。少なくとも一般カテゴリリスト31aが必要であり、必要に応じて特殊カテゴリリスト31bを拡張、追加するとよい。
上記の一般カテゴリリスト31aは、部首ごとにグループ化されたカテゴリリストである。部首「一」のカテゴリリストであれば「一、七、万、三、上、下……」といった字が、グループ内では部首を除く画数順、さらに同画数の中では読みの五十音順を基本的な順序として並べられている。具体的な部首として画数順に挙げると「一(いち)」、「(たてぼう)」「丶(てん)」を始めとして、「龍(りゅう)」「龜(かめ)」「龠(やく)」までが定義されており、これらの一般的な定義に従って、それぞれの部首ごとの一般カテゴリリスト31aを保有する。
ただし、この発明においてはその基本的な順序に対する例外規則として、異体字を元字に隣接した位置順に配置する。異体字が一文字であれば元字の直後に、二文字以上であれば元字の直後に画数順に配置するとよい。例えば、「仮」を元字とし、その旧字体でもあり異体字である「假」は、基本的な順序でいえば部首を除いた画数が4と9であり位置が大きく隔たっている。通常は、にんべんの一般カテゴリ中で4画の漢字として「仮」「仰」「仲」「件」・・・と並ぶ。しかし異体字を元字の次に配置するという例外規則により、「仮」「假」「仰」「仲」「件」・・・と並べる。このように配置したカテゴリリストを読み込んで表示すると、「假」(仮の旧字体)は、元字である「仮」を捜索すれば、その次の文字として簡単に見つけることができるようになる。
一方、上記の特殊カテゴリリスト31bは、異体字が特に多い漢字や、特殊記号など、上記の一般カテゴリリスト31aだけでは捜索が容易ではない字をまとめて、捜索しやすくするためのものである。まず、「斉藤」や「斎藤」の「斉」や「斎」を始めとする異体字群のリストが挙げられる。これは、一部の略字のように部首さえ変わってしまっている異体字や、類似していても微細な部分の差異がある異体字も含めて、多数の異体字が使用されている。そこで、これらの異体字のみを集めた「斉藤の斉」についての特殊カテゴリリストを用意する。これに入る字は「斉」を筆頭に「斎」、「齊」、「齋」を始めとして、「文」の下に「示」を入れる略字などといったバリエーションも含む、上記文字コードテーブルに登録されているこれらの異体字を有する。この「斉藤の斉」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を図4に示す。さらに、後述する文字作成手段により新たに作成した異体字を登録可能にするのがよい。
また別の特殊カテゴリリスト31bとして、「渡辺」の「辺」の異体字群のリストが挙げられる。「邉」「邊」が代表的な字として挙げられる他、「二点しんにゅう」と「一点しんにゅう」の違いや、上部の辺の数など、微細な部分の差異のある多数の異体字が使用されている。そこで、これらの異体字のみを集めた「渡辺の辺」についての特殊カテゴリリストを用意する。上記の「斉藤の斉」のカテゴリと同じく、上記文字コードテーブルに登録されているこれらの異体字を有する。この「渡辺の辺」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を図5に示す。さらに後述する文字作成手段により新たに作成した異体字を登録可能にするのがよい。
さらに別の特殊カテゴリリスト31bとして、「あたえ」などの名前で使われる与とその旧字体である「與」を始めとする異体字群のリストが挙げられる。與の略字として上部を「リ」と「ホ」で書く形態など、多数のバリエーションが存在している。そこで、これらの異体字のみを集めた「与えるの与」についての特殊カテゴリリストを用意する。上記の「斉藤の斉」のカテゴリと同じく、上記文字コードテーブルに登録されているこれらの異体字を有する。この「与えるの与」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を図6に示す。さらに後述する文字作成手段により新たに作成した異体字を登録可能にするのがよい。
さらにまた別の特殊カテゴリリスト31bとして、「令」及びこの異体字を、字を構成する一部のパーツである構成文字として含有する字群のリストが挙げられる。「令」は明朝体やゴシック体と、楷書体とでは書風が大きく異なる。具体的には下部がたてぼうであったり、「マ」のように斜めのとめに点を打つ形態であったりする。行書の場合後者の形態となることが多い。しかし「令」自体は部首ではなく、それらの異なる形態を含む「れい」の文字群は、一般カテゴリリスト31aの部首検索から探し出すことは困難だった。そこで、これらの「令」や下が「マ」になった異体字、およびそれらに様々な部首が付け加わった「令を含む漢字群」の特殊カテゴリリストを用意する。この「令を含む漢字群」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を図7に示す。さらに後述する文字作成手段により新たに作成した異体字を登録可能にするのがよい。
さらにまた別の特殊カテゴリリスト31bとして、部首の字形が異なるために別の部首に分類された異体字を纏めた非類似異体字群のリストが挙げられる。例えば「会」の部首は「にんべん」であるが、その旧字である「會」の部首は「ひらび」である。「党」と「黨」、「円」と「圓」なども、同様に新字と旧字の組み合わせで部首が異なっている。このように上記の一般カテゴリリスト31aの例外規則でも部首が異なる字はそもそも同一カテゴリに入らないため、一般カテゴリリスト31aを用いた検索では捜索できない。そこで、これらの部首を跨ぐ異体字を、元字の後に続けた「部首を超えた異体字」の特殊カテゴリリストを用意する。このような組み合わせは数が多いため、一つの元字についてカテゴリリストを作るのではなく、複数の元字とその異体字との組み合わせを内包するカテゴリリストを作る方が運用しやすい。この「部首を超えた異体字」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を図8(a)(b)に示す。
さらにまた別の特殊カテゴリリスト31bとして、「(株)」や「(有)」といった略字や、「〒(郵便番号)」や「々」「ゝ」など使用頻度の高い記号などを集めたリストが挙げられる。これらは異体字ではないが、いざ入力しようとするとその選択が容易ではない場合がある字である。この「特殊文字」の特殊カテゴリリストに該当する例の一部を図9に示す。
これらの一般カテゴリリスト31a及び特殊カテゴリリスト31bは、さらに必要に応じて新たな文字を追加可能にしておく。特に、一般カテゴリリスト31aに異体字を登録する場合には、上記記載の規則のように元字の後に新たな異体字が連続するように挿入する。このようなカテゴリリストへの追加はシステム管理者がその権限の下に行い、ユーザが行えないようにする方が好ましい。
さらに、後述する選択文字確認手段26において選択された文字の履歴を複数個保持するカテゴリリストである履歴カテゴリリスト31cを有していると好ましい。先に端末11の利用者が捜索して見出した文字を改めて入力しようとする際に、この履歴カテゴリリスト31cを読み込むことで、速やかにその文字を選択することができる。この履歴カテゴリリスト31cは、端末11からアクセスするユーザのアカウントごとに個別に作成することが好ましい。また、この履歴カテゴリリスト31cは、上記の一般カテゴリリスト31aと違って、ユーザの使用とともに自動的に最新の履歴を更新するのがよい。
上記文字辞書データベース31は、これらのカテゴリリストをまとめて保有しており、端末11からの呼び出しに対して、それぞれのリストを送信可能である。ただし、文字辞書データベース31が保有するカテゴリリストには、コード番号などの検索のために必要な値が記録されているものの、図4〜図9に示されるような個々の字の字形については含まれていない。字形は別途管理サーバ20が有するフォントファイル34に登録され、それぞれの字を指すコード番号に従って呼び出される。
フォントファイル34は、上記文字コードテーブルに含まれる字を収録するが、ファイルは一つではなく、明朝体、ゴシック体、行書体等の書体の違いによって複数のファイルを有しているとよい。また、新たにシステムで使用できる外字を追加した場合には、それぞれのファイルに外字となる文字を当該割り当てたコード番号とともに追加して更新する。
なお、フォントファイル34は、一の文字について、書風の異なるフォントファイルにおいて登録される当該文字と字形の異なる形態を取りうる場合、当該異なる形態を異体字として外字登録したものであると、一般には異体字とはされないもののユーザが異体字として認識している文字も容易に利用可能となるため好ましい。
例えば、上記の「令を含む漢字群」については、一般に用いられる明朝体やゴシック体フォントでは「令」の字が登録されており、行書体フォントでは下部が「マ」になった字体で登録されることが多い。このように、いずれかのフォントにおいて一方しか登録されていないと、片方しか利用できないことになってしまう。そこでこの発明では、通常のフォントファイルに加えて外字フォントに他方の形態の字を追加することで、両方の「令」について使用可能にする。例えば、通常の「令」に対応するU+4EE4には明朝体やゴシック体では「令」の字を割り当て、外字領域に下部が「マ」となる字体を、楷書体や行書体では、U+4EE4に下部が「マ」となる字体、外字領域に「令」の字を割り当てることになる。これは、運用上、フォントの内字部分の字形を変更することが困難なことが多いことのためである。ただし、この発明では、例えばゴシック体で「令」の字形(内字)を選択したなら、編集時に書体を楷書体に変更しても「令」の字形を堅持する、つまり、コードを内字から外字に変換して利用者の便宜を図ることとしている。
同様に、一点しんにゅうと二点しんにゅうとが字体によって使い分けられている字についても、文字コードテーブルの内字領域と外字領域との両方を用いて、両方の字体をフォントファイル34に登録するとよい。「葛」など、JIS2004の形態で切り替わった文字についても同様である。
この発明にかかるシステムの管理サーバ20中のコア制御部21は、WEBサービスデザイン手段22を端末11のWEBブラウザなどに送信して、個々の端末11を操作するユーザに対して、上記のカテゴリリストに登録された文字を用いた文字入りの画像の作成、編集、保存を可能にする。実体としては、JAVAやJavascript、その他のWEB対応言語によって記述されたブラウザ上で実行させるフロントエンドプログラムとなる。
この発明にかかるシステムの、コア制御部21と端末11との連携した動作を図10のシーケンス図とともに説明する。コア制御部21は端末11のWEB表示入力サービス手段12からのアクセスに対して、ユーザ登録及び登録後の認証を行うユーザ認証手段40を実行する(S211)。登録されたユーザの端末11に対して、文字を含む画像の編集環境を提供するため、WEBサービスデザイン手段22が画面の構成・表示を特定するためのデータを含む情報を送信するユーザ環境提供手段41を実行する(S212)。また、コア制御部21は、個々のユーザについて、ユーザIDを発行し、ユーザ作画データベース35にそれぞれのユーザが作成編集した画像を登録する記憶領域を確保するユーザ領域確保手段42を実行する(S213)。併せて、そのユーザ用の上記の履歴カテゴリリスト31cを文字辞書データベース31に確保するユーザ履歴確保手段43を実行する(S214)。
具体的には、WEBサービスデザイン手段22は以下に列挙する手段を端末11のWEB表示入力サービス手段12上で実行するものである。まず基本として、画像を表示、編集し、文字を挿入して編集可能な画像編集環境を提供する画像編集手段23を実行する(S112)。画像の編集の形式は、ラスター(イメージ)形式でもベクター形式でもよいが、文字列を再編集可能なオブジェクトとして利用できる環境を提供できることが望ましい。文字列以外にも、画像を構成するパーツをレイヤー又はオブジェクトとして個々に分けて取り扱えるとより望ましい。また、この画像編集手段23に文字を挿入する場合に通常のWEB表示入力サービス手段に伴うテキスト入力環境を提供するテキスト入力手段24を実行する(S113)。さらに、通常のテキスト入力環境では捜索が難しい字を捜索する際には、文字辞書データベース31から上記のカテゴリリストを読み込んで、当該カテゴリリストに含まれる文字をフォントファイル34から読み込んで画面上に選択可能に表示するカテゴリリスト表示手段25を実行する(S114)。これらの、テキスト入力手段24で文字を入力し、又はカテゴリリスト表示手段25で文字を選択したら、その文字をコア制御部21へ送信する選択文字確認手段26を実行する(S115)。
端末11で上記カテゴリリスト表示手段25が実行されるとき(S114)、システムのコア制御部21は、カテゴリリスト表示手段25からの指示に沿ってカテゴリリストを文字辞書データベース31から読み込んで端末11へ送信し、また、それぞれの文字のフォントファイル34を読み込んで端末11へ送信するリスト送信手段44を実行する(S221)。フォントファイル34については、コア制御部21の中で指定された文字を一つ一つ抽出して送信するのではなく、端末11にフォントファイルのまま送る方が、負荷がかかりにくく、端末11側での文字修正に対応しやすいため好ましい。
なお、上記カテゴリリスト表示手段25を実行する際には(S114)、一般カテゴリリスト31a、特殊カテゴリリスト31b、履歴カテゴリリスト31cのいずれかを読み込み、そのリストの順序で一覧表示する。上記の一般カテゴリリスト31aにおいて、異体字が元字の後に配置してあるので、表示する際には異体字が元字の直後に表示されるため、検索が容易になる。
また、上記カテゴリリスト表示手段25を実行する際には(S114)、一覧表示された文字の中から絞り込み可能な要素として、捜索目標である文字を構成する上記パーツにあたる構成文字を指定可能にする構成文字抽出手段(図示せず)を実行すると好ましい。一般カテゴリリスト31a及び特殊カテゴリリスト31bが有する個々の文字情報は、上記の通り、その文字を構成する部首以外のパーツを抜き出した構成文字についてのコード番号を有している。多数の漢字が表示される中で、絞り込みする要素として当該構成文字を入力すると、その構成文字をパーツとして含む文字のみが表示されるようにする。これにより、文字の形から異体字を発見指定しやすくなる。
端末11で選択文字確認手段26が実行されると(S115)、入力又は選択された文字を受け取ったコア制御部21では、当該文字を文字辞書データベース31の当該ユーザの履歴カテゴリリスト31cに登録する履歴登録手段45を実行する(S231)。以後にリスト送信手段44で送信される(S221)履歴カテゴリリスト31cによって、先に選択した文字が速やかに呼び出し可能となる。併せて、現在端末11側で選択中の書体及び書風に対応するフォントファイルから当該文字の字形を抽出し、現在選択中の色彩、当該文字の字形を個別のイメージファイル33として保存するイメージファイル保存手段46を実行するとともに(S232)、イメージ辞書データベース32に、当該新たな字のレコードを登録するイメージレコード記録手段47を実行する(S233)。
イメージファイル33は、ラスター(イメージ)形式でもベクター形式でもある、書体や書風を具体的に反映した字の形態を記録したファイルである。例えば、PNG形式、SVG形式などのように、背景を透過可能な形式であることが望ましい。基本的には、ユーザがテキスト入力手段24及びカテゴリリスト表示手段25で文字を入力、選択するごとに当該文字を抽出してファイル化する。具体的には、フォントファイルに登録された文字サイズ、止め、はね、はらいや太さ、といった部分の形状を含む字形情報を、フォントファイルが有する字の骨格の情報と書風として定義される癖の情報から字形を生成する。このとき、フォントファイルが有する左右・上下位置や部位のバランスなどの相対位置情報を加味して位置を調整してもよい。さらに、相対位置情報から生じる上下左右或いは文字間の幅などのバランスを最適となるように調整する補正情報を読み取った上で、個々の文字をファイル化するとより好ましい。一部のプロポーショナルフォントなど、字幅や字の上下位置が単独で利用するには向かない場合もあるためである。これらの相対位置情報や補正情報の大部分は、フォントファイルに含まれており、イメージファイル保存手段46が実行される際に適宜フォントファイルからこれらの情報を読み込んだ上で、これらを踏まえて調整したイメージファイルを作成するとよい。
基本的には編集している画像上の一字につき一のイメージファイル33を生成する。ただし、一つのオブジェクトとして一連の文字列を入力した場合には、それらの文字列(複数のイメージファイル33)を一つの操作対象として扱えるようにしてもよい。また、同じ画像で一つの文字を複数回使用する場合には、二度目以降はイメージファイル33を作成しなくてもよい。生成する個々のイメージファイル33は、他のファイルと重複しないように、ユーザIDや編集する画像のID、あるいは日付などをファイル名に含むようにして、一意に決定されるようにすると好ましい。
イメージ辞書データベース32には、それぞれのイメージファイル33を管理するためのデータベースである。このデータベースのレコード例を図11に示す。「コード番号」は、上記文字コードテーブルに従った、又は上記文字コードテーブルの外字領域に割り当てた、当該文字のコード番号であり、文字辞書データベース31との間での文字の紐付けが可能な数値である。イメージファイル33が指定する文字が一文字であれば一つの文字コード番号であり、イメージファイル33が指定する文字が複数からなる文字列であれば複数の文字の表示配列となる。「書体ID」は、明朝体、ゴシック体、行書体、楷書体といった書体の区別と、個々の書体での書風の区別まで含めた、イメージファイルの元になったフォントの書体である。イメージファイルで描く字の書体や書風を変更する場合には、新たなフォントファイルから字形を読み込むとともに、当該新たなフォントファイルに併せてこの書体IDを書き換える。「色コード」は、画像上で描写する際の色であり、YMCKやRGB値で指定するとよい。「ファイル名」は対応するイメージファイル33のファイル名である。
画像編集手段23において、一旦入力、又は選択した文字を変更する場合の処理は次のようになる(S121)。まず、フォントを変更すると、コア制御部21はイメージファイル保存手段46を再度実行して、イメージファイルを更新保存する(S232)。同時に、イメージレコード更新手段48が実行されて、イメージ辞書データベース32の「書体ID」を変更する(S234)。また、画像編集手段23において色が変更されると、イメージレコード更新手段48が実行されて、イメージ辞書データベース32の「色コード」が変更される(S234)。文字の大きさや位置は、画像内で指定される情報として、データベースによらず変更可能とするとよい。これらの画像の変更前と変更後との例を、図12(a)及び(b)に示す。中央の花壇と、上部の「お母さん、いつもありがとう!」と下部の名前を示す「良太」とがそれぞれ別個のオブジェクトとなっている。「お母さん、いつもありがとう!」と「良太」とは、別個のイメージファイル33として記録されており、イメージ辞書データベース32におけるレコードも別個である。ここでは「良太」の部分について、書体を楷書体からゴシック体に変更し、大きさを拡大させている。この編集の際には、コア制御部21は指定されたゴシック体のフォントで「良太」の二文字を読み込んでイメージファイル33を更新するイメージファイル保存手段46を実行し、イメージレコード更新手段48が書体IDを変更する。色を変える場合も同様にイメージレコード更新手段48による。
この画像編集手段23で端末11に表示された画像は、そのまま端末11が有するプリンタドライバにイメージを渡す作画印刷手段29により、紙媒体への印刷ができる。編集のための表示の段階でイメージを読み込むとともに、文字の大きさや配置、書風、色まで指定されて描画されているため、これをそのまま印刷品質のベクター形式として印刷すると好ましい。
編集した画像をユーザが保存しようとする画像保存手段27を実行すると(S131)、その指示を受けたコア制御部21は、編集中の画像を構成する個々のオブジェクトと、その画像で指定している文字を表すイメージ辞書データベース32のレコードを示す情報とを、まとめてユーザ作画データベース35に保存するユーザ作画記録手段49を実行する(S241)。文字部分は再編集可能であるように、イメージファイル33をイメージ辞書データベース32のレコードにより指定される情報を含むと好ましい。
また、コア制御部21は、上記の画像保存手段27と併せて、又は別個に、上記の編集された画像について、当該画像中の文字をイメージ化された文字の字形として描画して、読み出し時には上記フォントファイル及び上記イメージファイルと連動させなくても表示可能となる一般化イメージ画像を出力するユーザイメージ出力手段50を実行できるとよい。ここで一般化イメージ画像とは、専用のプログラムのインストールなどを必要とせずに他の端末99が表示可能である、JPG形式、PNG形式、PDF形式などの一般的な画像形式のファイルである。このため、この画像を読み込むときにはフォントファイルを別途用意することなく、ユーザが編集して望んだ形を出力可能である。このため、図13のように名前に外字を含んでいる場合でも、そのままメッセージを表示できる。「斉藤」や「渡辺」の字が文字コードテーブル上に存在しない苗字の人宛のメッセージであっても、障害なく取り扱うことができる。
上記の出力した一般化イメージ画像を他の端末99に渡す方法としては、端末11が出力されたファイルを直接取り込めるとよい。取り込んで保存したファイルは、メールやメッセージサービス、ソーシャルネットワークサービスなどの添付ファイルとして、編集した画像を利用できる。また、管理サーバ20が、ユーザイメージ出力手段50で生成したファイルを保存するユーザ作成画像データベース36を備えており、適宜呼び出し可能としてもよい。
さらに、管理サーバ20は別途HTTPアクセスに対してユーザ作成画像データベース36の上記一般化イメージ画像のファイルを送信可能なWEBサーバ部51を有すると好ましい。ユーザ作成画像データベース36に保存した上記一般化イメージ画像のうち、ユーザが許可をした一部の画像について、パーマリンクを設定して外部からのHTTPアクセスを可能にする。これにより、ファイルサイズが1Mbyteを超える大きな写真を含むような、添付に向かない画像であっても、ユーザは設定されたアドレスを指定することで他者に画像の内容を伝えることができる。この場合も、相手方の端末99は当然にフォントファイルの別途インストールなどを必要とせずに異体字を含む画像を表示できる。
また、上記の出力された一般化イメージ画像のファイルを上記の作画印刷手段29に渡すことで、端末11や端末99で印刷可能としてもよい。
ユーザが作成保存した画像を再度編集する際の動作手順を図14に沿って説明する。ユーザは端末11のWEB表示入力サービス手段12からコア制御部21にアクセスし(S141)、ユーザIDやパスワードを送信する。ユーザID等を受信したコア制御部21はユーザ認証手段40を実行してユーザ認証した後(S251)、ユーザ環境提供手段41により、WEBサービスデザイン手段22を端末11に提供する(S252)。端末11側でWEBサービスデザイン手段22を実行させて(S142)、その一環であるファイル管理手段28を実行すると(S143)、指示を受けたコア制御部21は、当該ユーザがユーザ作画データベース35に保存した画像を読み出す画像読出手段52を実行し(S253)、その一覧を端末11へ送る。ファイル管理手段28は一覧を端末11の画面に表示し、ユーザが一覧の中からファイルを選択する。選択された信号がコア制御部21の画像読出手段52に送信され、画像読出手段52は選択された画像について、画像を構成するファイルを読み込むとともに、ファイルに含まれているイメージ辞書データベース32のレコードの指定や、使用するイメージファイル33の指定も読み込み、これらをまとめて端末11に送信する。送られたファイルについて、WEBサービスデザイン手段22の中の画像編集手段23を実行してオブジェクトやレイヤーを展開する(S144)。このとき、イメージ辞書データベース32のレコードの指定や、イメージファイル33の指定も読み込んでいるため、画像作成時と同様の再編集が可能となる。
さらにこの発明では、端末11のWEB表示入力サービス手段12に対して、フォントファイル34が有していない文字を生成できる文字作成手段を提供すると、さらなる異体字にも対応できるようになる。この文字作成手段は、WEBサービスデザイン手段22の一環として提供してもよいし、別個に提供されるプログラムであってもよい。具体的には、既存のフォントファイル34から元字となる字形を読み込んだ上で、点や棒の有無を変更・編集したりすることで、容易に目的の字形を作成できるようにするとより好ましい。管理サーバ20は、このようにして作成した新たな文字について、イメージファイル33にその字形をイメージとして登録するとともに、イメージ辞書データベース32においては例外的に割り当てるコード番号を指定して、フォントファイル34が管理する外字と重複しないようにする。この指定は、システム管理者が行うことが好ましいが、ユーザごとに限定的な外字のコード番号の領域を割り当てて、その限定的なコード領域の範囲で指定可能としてもよい。また、上記の作成した新たな文字を、フォントファイル34の当該割り当てられたコード番号によって、他の文字と同様に読み取り可能な異体字として参照可能に登録する新規文字登録手段を実行するとより好ましい。イメージファイル33であっても、フォントファイル34であっても、当該コード番号によって呼び出し可能である。また、作成を行った当該ユーザの履歴カテゴリリスト31cに自動登録させることで、以後容易に呼び出し可能となる。さらに、システム管理者が、作成された文字を上記の異体字と同様に、一般カテゴリリスト31aの元字の後に登録することで、既存の異体字と同様に呼び出し可能となる。
11 端末
12 WEB表示入力サービス手段(ブラウザ)
15 ネットワーク
20 管理サーバ
21 コア制御部
22 WEBサービスデザイン手段
23 画像編集手段
24 テキスト入力手段
25 カテゴリリスト表示手段
26 選択文字確認手段
27 画像保存手段
28 ファイル管理手段
29 作画印刷手段
31 文字辞書データベース
31a 一般カテゴリリスト
31b 特殊カテゴリリスト
31c 履歴カテゴリリスト
32 イメージ辞書データベース
33 イメージファイル
34 フォントファイル
35 ユーザ作画データベース
36 ユーザ作成画像データベース
40 ユーザ認証手段
41 ユーザ環境提供手段
42 ユーザ領域確保手段
43 ユーザ履歴確保手段
44 リスト送信手段
45 履歴登録手段
46 イメージファイル保存手段
47 イメージレコード記録手段
48 イメージレコード更新手段
49 ユーザ作画記録手段
50 ユーザイメージ出力手段
51 WEBサーバ部
52 画像読出手段
99 端末

Claims (9)

  1. ネットワークを通じて相互にアクセス可能である、端末と、一つ以上のサーバからなる管理サーバとを有し、
    上記管理サーバは、
    規定の文字コードに含まれない異体字を外字領域のコード番号を割り当てて内字とともに登録した複数の書体についてのフォントファイルを有し、
    上記文字コードにおいて個々の文字を指定するコード番号を、読み順又は部首ごとの画数順に区分して並べ、例外的に同一の元字に対応する異体字については画数順に規定される配置ではなく当該元字にデータ順上近接させる配置となるように記録した一般カテゴリリストを含む文字辞書データベースを有し、
    上記端末の画面上にWEBからの情報を出力し入力可能なWEB表示入力サービス手段に対して、文字を含む画像を編集できる画像編集環境を提供するWEBサービスデザイン手段を有し、
    上記端末の画像編集環境では、
    指定した上記フォントファイルで表現する文字列を入力するため、WEB表示入力サービス手段による文字入力を行うテキスト入力手段とともに、上記一般カテゴリリストの順序に従って文字の一覧を表示し、かつその一覧の中から入力すべき文字を選択可能であるカテゴリリスト表示手段を実行させることができ、
    上記管理サーバは、
    上記端末の画像編集環境において入力又は選択された文字について、指定された上記フォントファイルから字形を生成したイメージファイルを保存するイメージファイル保存手段を有するとともに、当該文字についてのコード番号と作成した上記イメージファイルを指定する符号と、上記書体の識別符号と、当該文字の表示色を指定する符号とをレコードとして保存するイメージ辞書データベースに登録するイメージレコード記録手段とを有し、
    上記端末の画像編集環境では、
    上記イメージファイルとしてイメージ化された文字の字形を、上記レコードの情報に従って表示する画像を生成し編集する画像編集手段を実行させることができる、
    WEBを介した外字・異体字含有文字群入力利用システム。
  2. 上記管理サーバは、
    上記の編集された画像について、当該画像中の文字をイメージ化された文字の字形として描画して、読み出し時には上記フォントファイル及び上記イメージファイルと連動させなくても表示可能となる一般化イメージ画像のファイルを出力するユーザイメージ出力手段を有する、
    請求項1に記載の外字・異体字含有文字群入力利用システム。
  3. 上記管理サーバは、
    上記端末の画像編集環境において画像中の文字を編集する際には、上記イメージファイルを再生成するイメージファイル保存手段、上記レコードの情報を書き換えるイメージレコード更新手段、又はそれらの両方を実行する、請求項1又は2に記載の外字・異体字含有文字群入力利用システム。
  4. 上記フォントファイルは、一の文字について、書風の異なるフォントファイルにおいて登録される当該文字と字形の異なる形態を取りうる場合、当該異なる形態を異体字として外字登録したものである、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の外字・異体字含有文字群入力利用システム。
  5. 上記管理サーバは
    上記端末のWEB表示入力サービス手段に対して、新たな文字を作成できる文字作成手段を提供でき、
    上記端末から送信された新たな文字のイメージ情報を上記イメージファイルとして記録し、当該イメージファイルの文字を上記イメージ辞書データベースに外字領域のコード番号を割り当てて登録して、上記文字辞書データベース上で上記の割り当てた当該コード番号から当該異体字を参照可能とする、新規文字登録手段を有する
    請求項4に記載の外字・異体字含有文字群入力利用システム。
  6. 上記文字辞書データベースの上記一般カテゴリリストを含むカテゴリリストは、個々の文字について、それぞれの文字を構成する部首以外のパーツを抜き出した構成文字についてのコード番号を有しており、
    上記カテゴリリスト表示手段において、一覧表示させる文字の中から絞り込み可能な要素として、捜索目標である文字を構成する上記パーツにあたる構成文字を指定可能とする、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の外字・異体字含有文字群入力利用システム。
  7. 上記文字辞書データベースの特殊カテゴリリストとして、「斉藤の斉」「渡辺の辺」「与」「令の字形を含む字」のうち少なくとも一つについて、当該字の異体字を区分して並べたカテゴリリストを有する、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の外字・異体字含有文字群入力利用システム。
  8. 規定の文字コードにおいて個々の文字を指定するコード番号を、読み順又は部首ごとの画数順に区分して並べ、例外的に同一の元字に対応する異体字については画数順に規定される配置ではなく当該元字にデータ順上近接させる配置となるように記録した一般カテゴリリストを含む文字辞書データベース。
  9. ネットワークを通じて端末からのアクセスを受け付ける、一つ以上のサーバからなる管理サーバであり、
    規定の文字コードに含まれない異体字を外字領域のコード番号を割り当てて内字とともに登録した複数の書体についてのフォントファイルを有し、
    上記文字コードにおいて個々の文字を指定するコード番号を、読み順又は部首ごとの画数順に区分して並べ、例外的に同一の元字に対応する異体字については画数順に規定される配置ではなく当該元字にデータ順上近接させる配置となるように記録した一般カテゴリリストを含む文字辞書データベースを有し、
    上記端末の画面上にWEBからの情報を出力し入力可能なWEB表示入力サービス手段に対して、文字を含む画像を編集できる画像編集環境を提供するWEBサービスデザイン手段を有し、
    上記WEBサービスデザイン手段を実行した上記端末の画像編集環境において、
    指定した上記フォントファイルで表現する文字列を入力するため、WEB表示入力サービス手段による文字入力を行うテキスト入力手段とともに、上記一般カテゴリリストの順序に従って文字の一覧を表示し、かつその一覧の中から入力すべき文字を選択可能であるカテゴリリスト表示手段を実行させることができ、
    上記管理サーバは、
    上記端末の画像編集環境において入力又は選択された文字について、指定された上記フォントファイルから字形を生成したイメージファイルを保存するイメージファイル保存手段を有するとともに、当該文字についてのコード番号と作成した上記イメージファイルを指定する符号と、上記書体の識別符号と、当該文字の表示色を指定する符号とをレコードとして保存するイメージ辞書データベースに登録するイメージレコード記録手段とを有し、
    上記WEBサービスデザイン手段を実行した上記端末の画像編集環境において、
    上記イメージファイルとしてイメージ化された文字の字形を、上記レコードの情報に従って表示する画像を生成し編集する画像編集手段を実行させることができ、
    上記管理サーバは、
    上記の編集された画像について、当該画像中の文字を上記レコードの常法に従ってイメージ化された文字の字形として描写して、読み出し時には上記フォントファイル及び上記イメージファイルと連動させなくても表示可能となる一般化イメージ画像のファイルを出力するユーザイメージ出力手段を有する、
    WEBを介した外字・異体字含有文字群入力利用システム提供サーバ。
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