以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理装置のブロック図である。
情報処理装置1は、帳票用情報格納部101、付箋情報格納部102、画面構成情報格納部103、表示帳票指定受付部104、画面構成部105、付箋情報取得部106、付箋画面構成部107、出力部108、メモ情報受付部109、付箋情報蓄積部110、変更指示受付部111、変更実行部112、履歴蓄積部113、を具備する。
情報処理装置1は、帳票を出力したりすることが可能な装置である。例えば、情報処理装置1は、ERP(統合業務パッケージ)ソフトウェアを実行する情報処理装置等である。ERPソフトウェアとは、例えば、販売支援、配達支援、請求支援、製造管理支援、在庫管理支援、会計管理支援、給与管理支援、就業管理支援および人事管理支援などの処理を行うソフトウェアである。
帳票用情報格納部101には、帳票に用いられる1以上の情報である帳票用情報が格納される。帳票とは、例えば、帳簿や伝票等のことである。ここで述べる帳票は、紙等に印刷されたものであっても良いし、モニタ画面等に表示される電子的な帳票であっても良い。また、帳票のデータを入力するための入力フォーム等も帳票と考えても良い。帳簿は、具体的には、取引等に関する事務上の必要事項を記入したもの、例えば、金銭や預金や品物などの動きを記入したものである。また、伝票は、取引等についてその内容を通知するための情報を記入したものである。通常、帳簿は、使用する用途や提出先等に応じて定型の書式が決まっていることが多い。帳票は、レイアウトが決まっているデータ群等と解釈しても良い。ここでは、帳票には、各帳票を識別するための識別情報である帳票識別情報が割り当てられているものとする。帳票識別情報は、帳票同士を識別できる情報であれば良く、例えば帳票の名称や、帳票に割り当てられた番号等である。また、帳票識別情報は、情報処理装置1が実行可能なメニューに対応した識別情報と、当該メニューにおいて利用可能な帳票の識別情報との組み合わせ等であっても良い。帳票用情報とは、帳票に入力された情報や、帳票に入力された情報から演算等を行って構成された情報や、帳票に入力された情報に基づいて検索等により取得された情報や、帳票を管理するための情報等である。帳票用情報は、帳票を表示する際の、各情報が配置される位置を指定する座標情報等の情報や、レイアウト等の情報を有さない情報である。帳票に用いられる情報は、通常、リレーショナルデータベース等のデータベース等により管理される。帳票に用いられる情報は、1以上の帳票によって利用可能な情報である。帳票に用いられる情報は、帳票別のテーブル等を用いて管理されていても良いし、複数の帳票に用いられる情報が、一のテーブルで管理されていても良い。なお、結果的に、後述する画面構成部等が、各帳票に応じた情報を、帳票用情報格納部101から読み出すことができれば、帳票に用いられる情報と、各帳票との対応関係はどのように管理されても良い。例えば、上述した帳票識別情報と、帳票に用いられる情報のうちの、当該帳票識別情報に対応した帳票に用いられる情報の項目やレコードとが、管理情報を用いて管理されていても良い。また、各帳票あるいは各帳票識別情報に対応した後述する画面構成情報と、同じ帳票あるいは同じ帳票識別情報に対応した帳票に用いられる情報の項目やレコードとが、管理情報を用いて管理されていても良い。この管理情報は、図示しないメモリ等に格納されていても良い。また、帳票識別情報や画面構成情報等に付加されていてもよい。このような管理情報を用いることで、帳票に用いられる情報のなかから、各帳票を表示する際等に必要な情報を、読み出すことが可能となる。帳票用情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
付箋情報格納部102は、帳票用情報のうちの一以上の情報と対応付けられた、メモ情報を含む情報である付箋情報が格納されている。ここで述べる付箋とは、表示や印刷される帳票上に貼り付けたように表示されるメモ情報を表示する画像やオブジェクトである。付箋は、帳票に表示される情報に対して、本来の帳票とは別に、付加的に表示される情報と考えても良い。例えば付箋を帳票の欄外等に表示される注釈等と考えても良い。メモ情報は、帳票に表示される帳票用情報の1以上に関連して書き留められた、あるいは付加された、メモやコメントや注釈や注意書き等である。メモ情報は、テキスト情報であっても画像情報であっても、音声の情報であっても良く、情報の種類や形式は問わない。また、メモ情報は、テキストや画像の参照先を示す情報、例えばURL等の情報であっても良い。付箋情報とは、このメモ情報を含む情報であり、結果的に、後述する付箋画面構成部107により、付箋の画像が構成可能な情報であればよい。音声の情報の表示画像としてそのままでは表示できない情報の場合、音声情報等があることを示す画像、例えばアイコンが結果的に構成できればよい。付箋情報は、メモ情報に加えて、付箋の画像を構成する際の表示属性等、例えば色や、形状、大きさ、重なり順等を指定する情報を有していても良い。また、付箋が表示される位置を指定する情報、例えば、帳票やモニタの表示領域に対する座標の情報等を含んでいても良い。また、付箋情報は、付箋情報を入力したユーザの識別情報や、付箋情報を登録、更新した日時の情報などの、付箋を検索する際の検索キーワードとして利用可能な情報を有していても良い。
付箋情報が帳票用情報のうちの一以上の情報と対応付けられているということは、付箋情報が帳票用情報のうちの一以上の項目の値と対応付けられていることと考えても良いし、付箋情報が、帳票用情報全体あるいは帳票用情報の一以上のレコードと対応付けられていることと考えても良い。付箋情報と、帳票用情報のうちの一以上の情報との対応関係はどのように管理されていても良い。例えば、付箋情報内に、帳票用情報内の当該付箋情報に対応する一の項目の値を特定するための情報、例えば同じ項目の値を含むようにしても良い。あるいは、帳票用情報内の付箋情報に対応する一の項目の値を指定するための、帳票用情報内の項目と項目の値とを組み合わせた情報が格納されていてもよい。また、帳票用情報内の一以上のレコードを指定する情報として、当該指定対象となるレコードの帳票用情報の予め指定された一の項目、例えばレコードを管理する識別情報の値が、付箋情報内に格納されていても良い。あるいは、これらの対応関係を管理する管理情報が別途、図示しないメモリ等の記憶媒体内に設けられていても良い。付箋情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
画面構成情報格納部103は、帳票を表示する画面を構成する情報である画面構成情報が複数格納され得る。画面構成情報とは、帳票の画面を構成する際の、当該帳票に用いられる帳票用情報を配置する位置を指定する情報である。例えば、帳票用データをそれぞれ配置する位置を指定する座標情報等を含んでいても良い。また、画面構成情報は、帳票を表示する画面に利用される罫線や画像等の情報を含んでいても良い。画面構成情報は、帳票用情報を配置して表示するためのテンプレートと考えても良い。また、画面構成情報は、罫線等を含む項目を配置するためのレイアウトの情報であってもよい。画面構成情報は、例えば、HTMLや、画面を構成するための設定情報、画面構成プログラムなどにより構成される。また、画面構成情報には、帳票に利用される画面構成情報の項目を指定する情報、例えばクエリ等が含まれていても良く、画面を構成する際に、このクエリ等を用いて帳票用情報から、帳票に必要な情報を取得できるようにしても良い。ここでは、例として、画面構成情報が帳票の帳票識別情報と対応付けられているものとする。具体例としては、画面構成情報の識別情報と帳票識別情報との対応関係を管理する管理表において、対応する画面構成情報の識別情報と帳票識別情報とが、同じレコードの二つの項目として管理されているようにしてもよい。なお、画面構成情報には、付箋を表示する位置を指定する情報が含まれていても良く、付箋画面構成部107が、画面構成情報が付箋を表示する位置に指定する位置に付箋を表示するための画面を構成しても良い。この管理情報は、図示しないメモリ等の記憶媒体に蓄積されていても良い。画面構成情報格納部103は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
表示帳票指定受付部104は、表示対象となる帳票を識別するための帳票識別情報を受け付ける。ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。帳票識別情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。表示帳票指定受付部104は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
画面構成部105は、表示帳票指定受付部104が受け付けた帳票識別情報に対応する帳票用情報および画面構成情報を、帳票用情報格納部101および画面構成情報格納部103から読み出し、当該読み出した帳票用情報および画面構成情報を用いて、帳票を表示するための画面を構成する。具体的には、受け付けた帳票識別情報を検索キーとして、当該帳票識別情報に対応付けられた画面構成情報を検索し、読み出す。また、同様に、受け付けた帳票識別情報を検索キーとして、当該帳票識別情報に対応付けられた帳票用情報を検索し、読み出す。あるいは、画面構成情報と当該画面構成情報に応じて構成される帳票の画面に用いられる帳票用情報とが対応付けられて管理されている場合、検索により読み出した画面構成情報に対応した帳票用情報を取得するようにしてもよい。そして、読み出した画面構成情報に従って、読み出した帳票用情報を適宜配置し、画面構成情報に従って罫線等を配置して、帳票識別情報に対応した帳票を出力するための画面を構成する。ここで構成する画面は、表示用の画面であっても、印刷用の画面であっても良い。ここで構成される画面は、ビットマップデータやベクタデータ等の画像情報であっても、テキストデータや、テキストデータと画像情報との組み合わせ等であっても良く、情報の形式等は問わない。画面構成部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。画面構成部105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
付箋情報取得部106は、表示帳票指定受付部104が受け付けた帳票識別情報に対応する帳票用情報に対応付けられた付箋情報を、付箋情報格納部102から取得する。付箋情報取得部106は、例えば、付箋情報格納部102に格納されている各付箋情報が対応付けられている帳票用情報を、順次、画面構成部105が帳票の画面を構成する際に帳票識別情報に応じて取得した帳票用情報と比較し、いずれか一つでも一致している場合、その帳票用情報に対応した付箋情報を、付箋情報格納部102から取得する。各付箋情報が対応付けられている帳票用情報と、順次、画面構成部105が取得した帳票用情報と比較する場合、それぞれの比較する項目同士を予め指定しておくようにしても良い。この項目を指定する情報は、付箋情報に付加しておいても良いし、付箋情報格納部102や図示しないメモリ等の記憶媒体等に蓄積しておいても良い。帳票識別情報に対応する帳票用情報は、必ずしも、現在表示されている帳票に用いられている帳票用情報でなくても良く、表示されている帳票に用いられている帳票用情報を管理するための表示されていない帳票用情報であっても良い。付箋情報取得部106は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。付箋情報取得部106の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
付箋画面構成部107は、付箋情報取得部106が取得した付箋情報を用いて、帳票上に配置される付箋を表示するための画面を構成する。具体的には、付箋画面構成部107は、付箋情報等に格納されているメモ情報や、付箋の表示属性を示す情報等を用いて、付箋を表示するための画面を構成する。例えば、付箋画面構成部107は、付箋の表示属性が示すサイズの領域を、付箋の表示属性が示す背景色で塗り潰す情報と、当該領域上にメモ情報が示す文字列等を配置した情報とを組み合わせた情報を構成する。付箋を表示するための画面とは、メモ情報等が表示された付箋の画像等を構成することと考えても良いし、後述する出力部108や図示しないプリンタ等が付箋の画像を構成可能な情報を構成することと考えても良い。なお、付箋の表示属性を指定する情報を、予め図示しないメモリ等の格納部に蓄積しておくようにし、この表示属性を指定する情報と、付箋情報に含まれるメモ情報等とを用いて、付箋を表示するための画面を構成しても良い。なお、付箋画面構成部107が付箋を表示する画面を構成する処理と、画面構成部105が帳票を表示する画面を構成する処理は同時に処理されても良い。付箋画面構成部107は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。付箋画面構成部107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部108は、画面構成部105が構成した帳票を表示するための画面と、付箋画面構成部107が構成した付箋を表示するための画面とを出力する。例えば、画面構成部105が構成した帳票を表示するための画面と、付箋画面構成部107が構成した付箋を表示するための画面とを合成した画像を構成して出力する。また、付箋を表示するための画面を構成しない場合、帳票を表示するための画面だけを表示する。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示や、プリンタによる紙等への表示、すなわち印刷や、外部の装置への送信等を含む概念である。出力部108は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部108は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
メモ情報受付部109は、出力部108により出力された帳票に対して、メモ情報を受け付ける。例えば、出力部108がモニタ等に帳票等を表示している帳票に対して入力されたメモ情報を受け付ける。メモ情報受付部109は、帳票全体に対してメモ情報を受けつけても良いし、帳票の一部、例えば、帳票の項目や、項目のグループ等に対してメモ情報を受け付けてもよい。例えば、帳票に表示されている一部の情報を、マウス等を操作してカーソルやポインタ等でなぞることで選択後、メモ情報を入力することで、この選択された情報、あるいは選択された情報を含む項目に対するメモ情報を受け付ける。例えば、帳票の一部を選択せずにメモ情報を入力することで、帳票全体に対してメモ情報を受け付ける。また、メモ情報受付部109が、メモ情報に加えて、付箋の表示属性の情報を受け付けても良い。また、メモ情報受付部109は、当該メモ情報を用いて付箋情報を構成する指示を受け付けるようにしても良い。ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。メモ情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。メモ情報受付部109は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
付箋情報蓄積部110は、メモ情報受付部109が受け付けたメモ情報を用いて、出力部108により出力された帳票に用いられる帳票用情報のうちの一以上に対応付けた付箋情報を構成し、付箋情報格納部102に蓄積する。例えば、メモ情報受付部109が受け付けたメモ情報と、付箋の表示属性を示す情報とを含む情報とを含む付箋情報を構成する。そして、構成した付箋情報と、出力部108が出力している帳票に用いられている帳票用情報の一以上とを対応付けて、付箋情報格納部102に蓄積する。付箋情報と帳票用情報との対応付けは、上述したようにどのように行われても良い。例えば、付箋情報格納部102や、図示しない記憶媒体等に蓄積された、付箋情報と帳票用情報の一以上とを対応付ける管理情報等を用いて対応付けを管理しても良い。また、出力部108が出力している帳票に用いられている帳票用情報の一以上を指定する情報を含む付箋情報、あるいは出力部108が出力している帳票に用いられている帳票用情報の一以上を指定する情報を付箋情報に付加し、あるいは含ませるようにして、付箋情報格納部102に蓄積しても良い。付箋情報を構成する付箋の表示属性を示す情報は、ユーザからのメモ情報の受け付けの際に指定された表示属性に対応する情報であっても良いし、予め決められている表示属性の情報であっても良い。なお、付箋情報に表示属性の情報が不要な場合、表示属性は省略しても良い。付箋情報が対応付けられる帳票用情報の一以上とは、例えば、メモ情報を受け付けた場合に表示されている帳票に用いられている一以上の帳票用情報である。また、帳票に表示されている帳票用情報に対応した表示されていない帳票用情報、例えば表示されている帳票用情報を含むレコードを管理するための識別情報等である。付箋情報が対応付けられる帳票用情報の一以上は、帳票用情報の予め指定されている一以上の項目の情報であっても良いし、ユーザが、メモ情報を入力する際に選択した帳票上の情報に対応する帳票用情報の一部であっても良い。例えば、表示されている帳票に対してメモ情報を受け付けた場合、この表示されている帳票に用いられている一以上の帳票用情報を有するレコードを管理する識別情報等を、付箋情報と対応付けるように予め指定しておいてもよい。付箋情報が対応付けられる、メモ情報の受け付け時に表示されている帳票に用いられている帳票用情報の一以上を指定するための情報は、例えば、画面構成部105等から取得すればよい。付箋情報蓄積部110は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。付箋情報蓄積部110の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
変更指示受付部111は、付箋情報および帳票用情報に対する変更指示を受け付ける。ここで述べる変更とは、削除も含む概念であり、情報の更新と考えてもよい。変更指示は、例えば、付箋情報格納部102や帳票用情報格納部101に格納されている付箋情報や帳票情報に対して変更や削除を行う指示、例えばコマンド、あるいはこの変更や削除の指示と、変更や削除の対象となる付箋情報や帳票用情報を指定する情報、例えば付箋の識別情報や、帳票用情報の識別情報等との組み合わせである。また、変更を行う場合には、変更後の付箋情報や帳票用情報を含んでも良い。ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。変更指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。変更指示受付部111は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
変更実行部112は、変更指示に応じて付箋情報格納部102に格納されている付箋情報および帳票用情報格納部101に格納されている帳票用情報の変更を行う。例えば、変更指示が指定する付箋情報や帳票用情報の変更や削除を行う。変更実行部112は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。変更実行部112の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
履歴蓄積部113は、帳票用情報に対する変更の履歴を蓄積する。具体的には、帳票用情報格納部101に格納されている帳票用情報に対して、変更実行部112により変更や削除が行われた場合、この変更や削除に関して変更の履歴を蓄積する。変更の履歴は、帳票用情報格納部101や、図示しないハードディスク等の記憶媒体に蓄積されても良いし、帳票用情報に対して付加されても良い。ここで述べる履歴とは、単に、変更や削除が行われた日時の情報であっても良いし、変更や削除が行われた対象を示す情報や、どのような処理が行われたかを示す情報であっても良い。履歴のデータ形式等は問わない。ただし、履歴蓄積部113は、付箋情報に対して変更が行われた場合に、当該変更を帳票用情報に対する変更の履歴に蓄積しない。これにより、付箋情報に対して変更や削除が行われたとしても、帳票用情報にさえ変更や削除が行われていなければ、帳票用情報に変更が行われたことを示す履歴は残らない。なお、蓄積された履歴の情報は、適宜、図示しない履歴を読み出す読出部等により読み出して、出力部108等の出力部から出力できるようにしても良い。履歴蓄積部113は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。履歴蓄積部113の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、情報処理装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)表示帳票指定受付部104は、帳票識別情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS202へ進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS202)画面構成部105は、ステップS201で受け付けた帳票識別情報に対応した画面構成情報を画面構成情報格納部103から読み出す。例えば、ステップS201で受け付けた帳票識別情報を検索キーとして、この検索キーと同じ帳票識別情報と対応付けて管理されている画面構成情報を検索により検出し読み出す。
(ステップS203)画面構成部105は、ステップS201で受け付けた帳票識別情報に対応した帳票用情報を帳票用情報格納部101から読み出す。例えば、ステップS201で受け付けた帳票用識別情報に対応するクエリ等を取得し、当該クエリを用いて、帳票用情報格納部101から一以上の帳票用情報を読み出す。
(ステップS204)画面構成部105は、ステップS202で取得した画面構成情報と、ステップS203で取得した帳票識別情報とを用いて、帳票を出力するための画面を構成する。
(ステップS205)出力部108は、ステップS204で構成した帳票の画面をモニタ等に出力する。また、ステップS204で構成した画面を印刷するようにしても良い。なお、後述するステップで、付箋が表示されている場合、付箋と重ねて表示する帳票の画面を更新してもよい。また、このステップで帳票の画面を表示する代わりに、付箋の画像を構成した時点で、付箋と帳票とを重ねた画面を表示するようにしてもよい。
(ステップS206)付箋情報取得部106は、現在表示中の帳票に用いられている帳票用情報に対応した付箋情報を、付箋情報格納部102から取得する。例えばステップS203において取得された帳票用情報と、付箋情報格納部102に格納されている付箋情報が対応している帳票用情報とを比較して、一致している場合、一致している帳票用情報に対応付けられた付箋情報を読み出す。
(ステップS207)付箋画面構成部107は、付箋を出力するための画面を構成する。
(ステップS208)出力部108は、ステップS207において構成した付箋を出力するための画面を、帳票に重ねて、例えばモニタ等に出力する。また、画面を印刷するようにしても良い。
(ステップS209)メモ情報受付部109は、メモ情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS210に進み、受け付けていない場合、ステップS211に進む。
(ステップS210)付箋情報蓄積部110は、ステップS209において受け付けたメモ情報から、ステップS205で出力された帳票に用いられる帳票用情報のうちの1以上に対応付けた付箋情報を構成して、付箋情報格納部102に蓄積する。そして、ステップS206に戻る。
(ステップS211)変更指示受付部111は、付箋情報に対する変更指示を受け付けたか否かを判断する。例えば、現在表示されている付箋を指定して、この付箋に表示されているメモ情報の変更等の、変更指示を与えることで、この指定された付箋に対応した付箋情報に対する変更指示を受け付ける。受け付けた場合、ステップS212に進み、受け付けていない場合、ステップS213に進む。
(ステップS212)変更実行部112は、ステップS211において指定された変更指示に応じて、付箋情報格納部102に格納されている付箋情報に対して変更を行う。そして、ステップS206に戻る。
(ステップS213)変更指示受付部111は、帳票用情報に対する変更指示を受け付けたか否かを判断する。例えば、帳票内に表示されている帳票用情報の1以上を指定して、この帳票用情報に対する変更等の、変更指示を与えることで、この指定された帳票に対応した帳票用情報に対する変更指示を受け付ける。受け付けた場合、ステップS214に進み、受け付けていない場合、ステップS216に進む。
(ステップS214)変更実行部112は、ステップS213において指定された変更指示に応じて、帳票用情報格納部101に格納されている帳票用情報に対して変更を行う。
(ステップS215)履歴蓄積部113は、帳票用情報格納部101に格納されている帳票用情報に対する変更の履歴を、図示しないメモリ等に蓄積する。そして、ステップS203に戻る。
(ステップS216)出力部108は、現在表示している帳票および付箋の表示を終了するか否かを判断する。例えば、図示しない受付部等から、現在表示している帳票および付箋の表示を終了する指示を受け付けた場合に、表示を終了することを決定する。表示を終了する場合、ステップS217に進み、終了しない場合、ステップS209に戻る。
(ステップS217)出力部108は、現在表示している帳票および付箋の表示を終了する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートのステップS206において、既に帳票上に、付箋が表示されており、当該付箋に対応する付箋情報が変更されていない場合等には、当該表示されている付箋についての付箋情報等を取得したり、再度表示用の画面を構成したりすることは省略可能である。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における情報処理装置の具体的な動作について説明する。
この具体例においては、情報処理装置1が、人事情報に関する帳票を処理する装置である場合を例にあげて説明する。
図3は、帳票用情報格納部101に格納されている帳票用情報を管理する帳票用情報管理表である。帳票用情報管理表は、「社員コード」、「氏名」、「性別」、「入社年月日」、「所属名」、「役職名」等の項目を有している。帳票用情報管理表の各行をここではレコードと考える。
図4は、付箋情報格納部102に格納されている付箋情報を管理する付箋情報管理表である。付箋情報管理表は、「社員番号」、「メモ」、「色」、「登録したユーザーアカウント」、「登録日付」等の項目を有している。ここでは、付箋情報管理表の各行をレコードと考える。「社員番号」は、図3に示した帳票用情報のうちの、付箋情報が対応する所定の項目の一の情報を特定するための情報であり、ここでは、図3に示した帳票用情報の「社員コード」という項目の値と対応付けられているものとする。例えば、図4に示した「社員番号」が「10001」である付箋情報のレコードは、図3に示した帳票用情報のうちの、項目の値が「10001」である「社員コード」に対応付けられている。また、「メモ」は、付箋情報に含まれるメモ情報である。ここでは、メモ情報がテキストであるとする。「色」は、付箋の表示属性を示す情報の一つであり、付箋の背景色を示す。「登録したユーザーアカウント」は、付箋情報を登録したユーザのアカウントであり、具体的には、付箋情報を作成するためのメモ情報を入力した際に、情報処理装置1にログインしているユーザのアカウントである。「登録日付」は、「付箋情報」が登録された日付である。
図5は、帳票識別情報と、帳票識別情報に応じて帳票用情報格納部101から取得される帳票用情報の項目との対応関係を管理する対応帳票用情報管理表である。対応帳票用情報管理表は、「帳票識別情報」および「対応項目」という属性を有している。「帳票識別情報」は、帳票識別情報である。「対応項目」は、図3に示した帳票用情報管理表の各項目に対応する。
図6は、画面構成情報格納部103に格納されている画面構成情報を管理する画面構成情報管理表である。画面構成情報管理表は、「帳票識別情報」と、「構成情報識別情報」という属性を有している。「帳票識別情報」は、帳票識別情報である。「構成情報識別情報」は、画面構成情報を識別するための情報である構成情報識別情報である。なお、図5と図6の管理表を組み合わせて、帳票識別情報と、これに対応する画面構成情報と、この画面構成情報に用いられる帳票用情報の項目とを管理するようにしても良い。
図7は、画面構成情報を説明するための図である。この図7は、構成情報識別情報が「K601」である画面構成情報の構成を示す図である。画面構成情報は、ここでは、帳票を表示するための、帳票用情報が配置されるレイアウトを定義するためのスタイルファイル、言い換えればテンプレートであるとする。この画面構成情報において、「[]」は、変数を示し、「[]」の中の文字列は、帳票用情報の項目名に対応する。例えば、「[社員コード]」は、図3の「社員コード」の項目に対応する。横に「#1」がつけられた点線で囲まれた領域は、図3に示した帳票用情報のレコードの数だけ、この点線で囲まれた領域の情報が繰り返し表示されることを示している。このようなスタイルファイルは、例えばHTML等により構成可能である。
まず、ユーザが、情報処理装置1のメニュー等を操作して、社員の所属を示すリストである帳票識別情報が「001」である社員所属リストを表示させる指示を、情報処理装置1に与えたとすると、表示帳票指定受付部104は、帳票識別情報「001」を受け付ける。
次に、画面構成部105は、帳票識別情報に応じた画面構成情報を、画面構成情報格納部103から読み出す。具体的には、図6に示した画面構成情報管理表において、「帳票識別情報」が「001」であるレコードを検索により検出し、検出したレコードの「構成情報識別情報」を取得する。そして取得した「構成情報識別情報」により識別される画面構成情報を、画面構成情報格納部103から読み出す。ここでは、「構成情報識別情報」が「K601」である構成情報識別情報が読み出される。
また、画面構成部105は、帳票用情報格納部101から、帳票識別情報「001」に対応した項目の帳票用情報を読み出す。具体的には、図5に示した対応帳票用情報管理表において、「帳票識別情報」が「001」であるレコードの「対応項目」の値を取得する。そして、取得した値が示す項目の帳票用情報を、レコード順に、帳票用情報格納部101から読み出す。ここでは、「帳票識別情報」が「001」であるレコードの「対応項目」の値は、「社員コード」、「氏名」、「所属」、「役職」であるため、この項目の帳票用情報を、レコード順に、帳票用情報格納部101から読み出す。
次に、画面構成部105は、画面構成情報格納部103から読み出した図7に示すような画面構成情報が示すスタイルファイルに、帳票用情報格納部101から読みだした項目の値を、レコード順に順次配置して、帳票識別情報「001」に対応した帳票を表示する画面を構成する。そして、構成した画面を、ここでは例として画面等に表示する。表示例を図8に示す。
つぎに、付箋情報取得部106は、帳票識別情報「001」に対応する帳票用情報に対応付けられた付箋情報を、付箋情報格納部102から取得する。具体的には、ここでは、画面構成部105が帳票識別情報「001」に応じて帳票用情報格納部101から取得した帳票用情報のうちの、「社員コード」の項目の値と、この「社員コード」の項目のうちの各付箋情報が対応付けられた情報を指定するための値である付箋情報の「社員番号」の値とを、レコード別に順次比較し、一致している場合、帳票用情報のうちの、一致している「社員コード」の項目の値に対して、一致している「社員番号」の値を有する付箋情報のレコードを順次取得する。つまり、各付箋情報のレコードは、当該付箋情報の「社員番号」の値が一致する帳票用情報の「社員コード」の値と対応付けられていると判断されて、付箋情報取得部106に取得されることとなる。
付箋情報構成部107は、付箋情報取得部106が取得した付箋情報を用いて、付箋を表示するための画面を構成する。各付箋の画像は、各付箋情報の「メモ情報」をテキストとして含んだ、背景色を各付箋情報の「色」が示す色とした画像となる。なお、ここでは、各付箋の画像のサイズは、「メモ情報」のテキストの上下左右に、予め指定されたマージンを加えたサイズに設定されているものとする。また、テキストのサイズ等は予め指定されているサイズとする。また、付箋の画像の配置される位置は、画面構成部105が構成した帳票の画面における、各付箋情報が対応する帳票用情報が配置される位置の上部に指定されるものとする。
出力部108は、付箋画面構成部107が構成した付箋の画面と、画面構成部105が構成した帳票の画面とを重ねて、モニタ等に表示する。表示例を図9に示す。
ここで、新たな帳票を表示するためにユーザにより入力された帳票識別情報「002」を、表示帳票指定受付部104が受け付けたとする。
画面構成部105は、上記と同様に、帳票識別情報「002」に応じた、「構成情報識別情報」が「K602」である構成情報識別情報が読み出される。
また、画面構成部105は、帳票用情報格納部101から、帳票識別情報「002」に対応した項目の帳票用情報を読み出す。ここでは、「帳票識別情報」が「002」であるレコードの「対応項目」の値は、「社員コード」、「氏名」、「入社年月日」であるため、この項目の帳票用情報を、レコード順に、帳票用情報格納部101から読み出す。
次に、画面構成部105は、画面構成情報格納部103から読み出した画面構成情報が示すスタイルファイルに、帳票用情報格納部101から読みだした項目の値を、レコード順に順次配置して、帳票識別情報「002」に対応した帳票を表示する画面を構成する。そして、構成した画面を、ここでは例として画面等に表示する。帳票の表示例を図10に示す。
つぎに、付箋情報取得部106は、帳票識別情報「002」に対応する帳票用情報に対応付けられた付箋情報を、付箋情報格納部102から取得する。具体的には、ここでは、画面構成部105が帳票識別情報「002」に応じて帳票用情報格納部101から取得した帳票用情報には、上記の場合と同様に、「社員コード」の項目が含まれるため、この「社員コード」の項目の値と一致する「社員番号」の項目の値を有する付箋情報のレコードを、付箋情報格納部102から取得する。
そして、上記と同様に、付箋画面構成部107が、付箋の画面を構成し、出力部108は、付箋画面構成部107が構成した付箋の画面と、画面構成部105が構成した帳票の画面とを重ねて、モニタ等に表示する。表示例を図11に示す。
この具体例に示すように、帳票用情報の一以上と、付箋情報とが対応付けられているようにしたことで、帳票が変更されても、表示される帳票に、付箋情報が対応付けられた帳票用情報が利用されている、あるいは関連している限りは、付箋を表示させることができる。
次に、例えば、図9に示すようなモニタに表示されている画面に対し、マウス等を操作して、例えば「10002」という社員コード上を選択し、「休職中」という文字列をキーボード等を操作して入力したとする。この入力によって、メモ情報受付部109は、「休職中」という文字列のメモ情報を受け付ける。また、ここでは、メモ情報の入力の際に選択された文字列に対応した「社員コード」の値「10002」を、メモ情報受付部109が、受け付ける。
次に、付箋情報蓄積部110は、メモ情報受付部109が受け付けたメモ情報を用いて、現在出力部108から出力されている帳票に用いられている帳票用情報のうちの「10002」という「社員コード」に対応付けた付箋情報を構成する。具体的には付箋情報の「社員番号」の項目をこの「社員コード」の値「10002」に設定する。また、付箋の表示属性等は、ここではデフォルトの値に設定されるものとする。そして、構成した付箋情報を付箋情報格納部102に蓄積する。そして、蓄積した付箋情報についての管理情報が、図4に示した付箋情報管理表に追加される。図12に、付箋情報が追加された付箋情報管理表を示す。
また、追加された付箋情報に対応した付箋が配置された画面が出力部108から、図13に示すように表示される。
なお、ここでは、社員コードを選択してメモ情報を入力したが、例えば図9の一のリスト情報を選択してメモ情報を入力した場合に付箋情報に、そのリストの帳票用情報が含まれるレコードの「社員コード」の値が、付箋情報の「社員番号」の値に指定されるようにしても良い。
次に、例えば、図13に示すようなモニタに表示されている画面に対し、マウスやキーボード等を操作して、例えば「社員コード」が「10001」であるレコードの「Y田一郎」という「氏名」の一部を変更して「Y田三郎」という文字列を入力したとする。この入力によって、変更指示受付部111は、現在表示している帳票に用いられている帳票用情報の「社員コード」が「10001」である帳票用情報のレコードの「氏名」項目の「Y田一郎」という文字列を「Y田三郎」に変更する指示を受け付ける。これに応じて、変更実行部112は、図14に示すように、帳票用情報格納部101に格納されている帳票用情報の「社員コード」が「10001」であるレコードの「Y田一郎」という文字列を「Y田三郎」に変更する。これにより、出力部108による出力も変更される。また、履歴蓄積部113は、帳票用情報に対して変更が行われた日付を図示しない計時部や時計等から取得して、履歴に蓄積する。履歴は、ここでは例としてテキストファイルであるとする。図15に履歴蓄積部113が蓄積した履歴の表示例を示す。
また、例えば、図13に示すようなモニタに表示されている画面に対し、マウスやキーボード等を操作して、例えば「社員番号」が「10001」である付箋情報のレコードの「中途社員であることに注意」というテキストの一部を変更して「契約社員であることに注意」という文字列を入力したとする。この入力によって、変更指示受付部111は、現在表示している付箋に用いられている付箋情報の「メモ」項目の「中途社員であることに注意」というテキストを「契約社員であることに注意」に変更する指示を受け付ける。これに応じて、変更実行部112は、図16に示すように、付箋情報格納部102に格納されている付箋情報の「中途社員であることに注意」というテキストを「契約社員であることに注意」に変更する。これにより、出力部108による出力も変更される。このとき、履歴蓄積部113は、この変更については、付箋情報に対する変更であるため、履歴を蓄積しない。
例えば、帳票に関してなんらかの変更や削除が行われた場合に、常に履歴が蓄積されるとすると、通常は付加的な情報が記載される付箋情報に対して変更を加えた場合においても履歴が蓄積されてしまう。このような場合、実質的には帳票用情報自体の内容に変更を加えていなくても、変更が加えられたこととなってしまい、単に付箋を追加や削除しただけでも、帳票が更新されたことと判断されていまい、帳票の実質的な更新日等が分からなくなってしまい、帳票の管理上、不都合が生じることが考えられる。このような場合、どのような変更が行われたか等を調べたりする必要などが生じていた。しかしながら、この具体例においては、付箋情報を変更が管理されない変更非管理情報として、また、帳票用情報を変更が管理される変更管理情報として、個別に管理し、帳票用情報については変更の履歴を蓄積するとともに、付箋情報に対する変更については、履歴を取らないようにしたので、帳票用情報に対する実質的な変更が行われた場合についてだけ、履歴が蓄積されることとなり、帳票の管理を適切かつ容易に行うことが可能となる。
以上、本実施の形態によれば、帳票用情報の一以上と、付箋情報とが対応付けられているようにしたことで、帳票と付箋情報とを対応付ける場合とは異なり、帳票が変更されても、表示される帳票に、付箋情報が対応付けられた帳票用情報が利用されている、あるいは関連している限りは、付箋を表示させることができ、帳票が異なる場合においても、付箋が示す情報を適切に共有することができる。
例えば、上記具体例において、「001」の帳票にアクセス権がないユーザが、アクセス可能な「002」の帳票を表示した場合に、アクセス権のない「001」の帳票に表示される付箋と同じ付箋を、アクセス可能な「002」の帳票上に表示させることができる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の受付部などは、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをMPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、表示対象となる帳票を識別するための帳票識別情報を受け付ける表示帳票指定受付部と、前記表示帳票指定受付部が受け付けた帳票識別情報に対応する、格納されている帳票に用いられる1以上の情報である帳票用情報および複数格納されている帳票を表示する画面を構成する情報である画面構成情報を読み出し、当該読み出した帳票用情報および画面構成情報を用いて、帳票を表示するための画面を構成する画面構成部と、前記表示帳票指定受付部が受け付けた帳票識別情報に対応する帳票用情報に対応付けられた格納されている前記帳票用情報のうちの1以上の情報と対応付けられた、メモ情報を含む情報である付箋情報を取得する付箋情報取得部と、前記付箋情報取得部が取得した付箋情報を用いて、帳票上に配置される付箋を表示するための画面を構成する付箋画面構成部と、前記画面構成部が構成した帳票を表示するための画面と、前記付箋画面構成部が構成した付箋を表示するための画面とを出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図17は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される。
図17において、コンピュータシステム500は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ505、FD(Flexible Disk)ドライブ506を含むコンピュータ501と、キーボード502と、マウス503と、モニタ504とを備える。
図18は、コンピュータシステムを示す図である。図18において、コンピュータ501は、CD−ROMドライブ505、FDドライブ506に加えて、MPU(Micro Processing Unit)511と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)512と、MPU511に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)513と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク514と、MPU511、ROM512等を相互に接続するバス515とを備える。なお、コンピュータ501は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム500に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM521、またはFD522に記憶されて、CD−ROMドライブ505、またはFDドライブ506に挿入され、ハードディスク514に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ501に送信され、ハードディスク514に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM513にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM521やFD522、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ501に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム500がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。