JP3014268U - キャド装置 - Google Patents

キャド装置

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JP3014268U
JP3014268U JP1994007476U JP747694U JP3014268U JP 3014268 U JP3014268 U JP 3014268U JP 1994007476 U JP1994007476 U JP 1994007476U JP 747694 U JP747694 U JP 747694U JP 3014268 U JP3014268 U JP 3014268U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 尺度の管理をレイヤ管理に依存させずに実行
することで、尺度間移動をより簡便な操作により実現す
るキャド装置を提供する。 【構成】 図形データベースをキャドデータベース上の
いずれかのレイヤに属するものとして管理し図面データ
をレイヤの重ね合わせとして構成するレイヤ管理手段を
有し、レイヤ管理手段のレイヤの管理情報として尺度値
を設けることにより図面の尺度管理を行うキャド装置に
おいて、操作者の操作により新たな尺度値を設定又は選
択する尺度切換手段13と、尺度切換手段13と協働し
て新たなレイヤを必要な数だけ確保するレイヤ確保手段
14とを有し、尺度切換手段13が、新たな尺度値設定
・選択をすることに伴い、レイヤ確保手段14が、新た
な尺度値を有するレイヤを少なくとも尺度値設定・選択
前のレイヤの数と同じ数だけ確保する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はキャド装置に関し、ユーザの尺度管理を容易にしたものである。
【0002】
【従来の技術】
キャド(CAD)は、コンピュータ・エイディッド・デザイン或はコンピュー タ・エイディッド・ドラフトの略であり、機械設計、電気設計、建築設計等、様 々な分野で用いられている。これらのキャド図面では、一枚の図面に異なる尺度 (例えば1/1、1/2、1/5、1/10等の尺度)の図面を混在させる必要 のある場合がある。
【0003】 その場合、レイヤ機能との関連において、尺度の管理が行われるのが通常であ る。ここに、レイヤとは、層( layer )のことであり、場合によっては、画層 、クラス等とも呼ばれることのあるものであって、図形を分けて作成、管理して おく単位をいう。例えば、機械キャド等においては、基本図形に近接して寸法線 があり、削除機能によりその寸法線だけをを消去しようとしたつもりが、誤って 近くの基本図形の線分も消去してしまった、などということを回避すべく、基本 図形と寸法線とは異なるレイヤに作成するという方法が採られる。
【0004】 このように、図面はXY平面内で同一の矩形領域を有するレイヤがいくつも重 ね合わせて合成された結果として完成される。このレイヤの数はキャドの製品に よっても異なるが、例えば、32個とか48個とかといった数(多い場合には1 28個とか256個の場合もある)のレイヤが備えられる。 尺度の切換に伴う拡大縮小等のスケーリングについては、一つのレイヤに複数 の尺度を設けるのは扱いづらいので、レイヤ毎を対象として実行するのが便宜で あり、そのため一般に、尺度の異なるものについては、レイヤも別にして扱うこ とにしている。
【0005】 さて、一般にレイヤを管理することはユーザ(操作者)に委ねられている。す なわち、どのレイヤをどの図形の作成に用いるかの選択及びどのレイヤを表示装 置上で表示させ、どのレイヤを非表示にするか、或はそれぞれのレイヤを何色で 表示するか、どのレイヤの図形情報をプロッタに出力するか等に関するレイヤ管 理情報は、操作者がその図面毎に設定する事項となっている。また、尺度につい てもレイヤ管理情報の一つとして、それぞれのレイヤを描く尺度を設定するとい う形で尺度管理が行われていた。
【0006】 上記のレイヤ管理情報で扱う事項のうち、どのレイヤをどの図形の作成に用い るかの管理は、現在図形作成、図形操作等が可能なレイヤ(カレントレイヤ)を 切換えて図形操作等を実行することによってなされる。また、各レイヤの表示又 は非表示に関する情報、表示色に関する情報、印刷又は非印刷に関する情報等は 、ユーザが必要に応じてメニュー選択して、例えばダイアログボックスを開いて 設定することにより行われる。
【0007】 ここで、従来の尺度管理の状況を図を用いて説明すると、図11に示すように なる。図11は従来例における尺度管理構造を示す図である。図11の設定状態 では、レイヤ1から5までが尺度1/10、レイヤ6から10までが尺度1/5 、レイヤ11からが尺度1/20といった具合に5レイヤ毎に尺度を変えて管理 している。表示色は、各レイヤで管理している図形を何色で表示装置上に表示す るかを示す。表示/非表示の別は、1が表示するレイヤ、0が表示しないレイヤ を示し、図11の設定ではレイヤ1から5までを表示し、それ以外は表示しない 状態である。印刷/非印刷の別は、1が印刷するレイヤ、0が印刷しないレイヤ を示す。図11の設定では、レイヤ1から5までを印刷対象とし、それ以外は印 刷対象から外している。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
従来は、このようにレイヤ管理情報の設定、変更によるレイヤの管理を操作者 に委ねていたことにより、以下のような問題があった。 いま、図面のある部分を例えば、1/10の尺度で作成していたときに、レイ ヤを12個使っていたとし、その一部を今度は違う尺度例えば1/20の尺度で 作成する必要が生じたとする。そのような場合には、今まで作成していた図面の 一部を他のレイヤに移動することになる。この操作を行うに先立って、まず操作 者は、この1/10の尺度で作った図面を作成するのに用いたレイヤがレイヤの 何番と何番であるか、何個使っているか、現在の空きのレイヤはどれであるか等 を調べる操作(「レイヤの現在の使用状態調査」)、それと同一数(この場合は 12個)の空きのレイヤを確保し、それらを新たな尺度値に設定する操作(「空 きレイヤ確保及び尺度値設定操作」)をした上で、移動等を欲する図形を選択し 、移動先のレイヤを指定して、レイヤ移動を実行するという手順を踏むことにな る。
【0009】 従来、尺度間移動を実行するには、このような煩雑な前操作を操作者がしなけ ればならないため、手続きが面倒であった。また、この複雑な操作は操作ミスを も惹起するものであった。さらに、上記「空きレイヤ確保及び尺度値設定操作」 にて空きレイヤの数が足りないことがわかった場合には、尺度間移動を断念せざ るを得ないという問題があった。
【0010】 このことを図12を参照しつつ説明する。図12は従来例における尺度切換方 法によって操作者が尺度間移動をする場合の操作手続を示す図である。操作者が 尺度間移動をしようとすると(ステップ900)、まずレイヤの使用状態調査を 行う(ステップ901)。このことは、具体的には必要なメニューをヒットして ダイアログボックスを開くことにより現在のレイヤ管理情報の設定内容をみるこ とによりなされる。次に、移動元の尺度で用いていたレイヤの数と同数の空きが あるかを表示画面上で数を数えることにより判断し(ステップ902)、ない場 合は、尺度間移動を断念して(ステップ907)、終了する(ステップ908) 。必要な空きレイヤがある場合は当該空きレイヤの尺度値をそれぞれ所望の値に 設定する(ステップ903)。以上の前準備をしておいてから、移動を欲する図 形を選択する(ステップ904)。レイヤ間移動を実行する(ステップ905) 。そして、他のレイヤにまだ移動したい図形があるかを判断し(ステップ906 )、ステップ904、905を必要な回数繰り返す。その後終了する(ステップ 908)。
【0011】 以上、尺度間移動の場合を例にとって従来例の課題を述べたが、その他の状況 においても問題があった。例えば、あるレイヤの意味付けとして白色、非表示の レイヤ属性をもって管理していたところ、異なる尺度で図形を表現する必要が生 じた場合、別レイヤを異なる尺度にして割り付けることになるが、白色、非表示 の属性を変更したい時には、複数個のレイヤを修正する必要がある。具体的にい えば、白色表示を赤色表示に変更しようとするとき、1種類の尺度だけを扱って いるときには、一つのレイヤについてのみ変更すれば足りるが、2種類の尺度で 図面を描いていたときは、それらの双方を変更することが必要となる。3種類以 上の尺度を用いている場合には、さらなる手間が掛かることになっていた。 本考案の目的は、尺度の管理をレイヤ管理に依存させずに実行することで、尺 度間移動をより簡便な操作により実現するキャド装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本考案にかかるキャド装置は、図面データを個々の 図形データベースの集まりとして作成する作図手段と、該図形データベースをキ ャドデータベース上のいずれかのレイヤに属するものとして管理し図面データを 該レイヤの重ね合わせとして構成するレイヤ管理手段とを有し、該レイヤ管理手 段のレイヤの管理情報として少なくとも尺度値を設けることにより図面の尺度管 理を行うキャド装置において、操作者の操作により新たな尺度値を設定又は選択 する尺度切換手段と、該尺度切換手段との協調的な動作により新たなレイヤを必 要な数だけ確保するレイヤ確保手段とを有し、前記尺度切換手段が、操作者の操 作により、ある尺度値にて複数のレイヤを用いて作図をした後、新たな尺度値設 定又は尺度値選択をすることに伴い、前記レイヤ確保手段が、該新たな尺度値を 有するレイヤを少なくとも尺度値設定又は選択前のレイヤの数と同じ数だけ確保 することを特徴とする。
【0013】 また、本考案にかかるキャド装置は、図面データを個々の図形データベースの 集まりとして作成する作図手段と、該図形データベースをキャドデータベース上 のいずれかのレイヤに属するものとして管理し図面データを該レイヤの重ね合わ せとして構成するレイヤ管理手段とを有し、該レイヤ管理手段のレイヤの管理情 報として少なくとも尺度値を設けることにより図面の尺度管理を行うキャド装置 において、操作者の操作によりレイヤを切換えるレイヤ切換手段と、操作者の操 作により尺度を切換える尺度切換手段と、前記レイヤ切換手段と前記尺度切換手 段との相互関連動作に基づいてレイヤの管理情報を作成するレイヤ定義手段を設 け、該レイヤ定義手段が、操作者が互いに独立な操作であるユーザレイヤ切換と 尺度切換とをすることに基づき、該ユーザレイヤ番号と該尺度との組合せに一対 一に対応してキャドデータベース上でのレイヤを定義することを特徴とする。
【0014】 またさらに、本考案にかかるキャド装置は、図面データを個々の図形データベ ースの集まりとして作成する作図手段と、該図形データベースをキャドデータベ ース上のいずれかのレイヤに属するものとして管理し図面データを該レイヤの重 ね合わせとして構成するレイヤ管理手段とを有し、該レイヤ管理手段のレイヤの 管理情報として少なくとも尺度値を設けることにより図面の尺度管理を行うキャ ド装置において、該キャド装置が、キャドデータベース上でのレイヤを管理する DBレイヤ管理情報を記憶する前記レイヤ管理手段のほかに、操作者からのみか け上のレイヤ管理情報であるユーザレイヤ管理情報を記憶するユーザレイヤ管理 手段を有し、該ユーザレイヤ管理情報の中のユーザレイヤを切換えるレイヤ切換 手段と、該レイヤ切換手段とは互いに独立に、前記ユーザレイヤ管理情報の中の 尺度を切換える尺度切換手段と、前記レイヤ管理手段と前記ユーザレイヤ管理手 段と間に位置し、ユーザレイヤ管理情報の中のユーザレイヤと尺度との組合せに より、DBレイヤを一義的に定義して対応付けるレイヤ翻訳手段とを有すること を特徴とする。
【0015】 上記構成において、好ましくは、前記尺度切換手段が設定する尺度値がパラメ タにより定義され、前記キャド装置が、さらに操作者の入力に従って、該パラメ タを書換える環境設定手段を有する。 さらに、上記構成において、望ましくは、前記キャド装置が、操作者の入力に 従って、表示非表示の別、印刷非印刷の別等に関する情報であるレイヤ管理情報 を設定し、前記ユーザレイヤ管理情報に書込むレイヤ管理情報設定手段を有し、 前記レイヤ翻訳手段が、前記レイヤ管理情報に関しては、ユーザレイヤ番号の等 しいものについて共通に設定する。
【0016】 また、本考案にかかるキャド装置は、図面データを個々の図形データベースの 集まりとして作成する作図手段と、該図形データベースをキャドデータベース上 のいずれかのレイヤに属するものとして管理し図面データを該レイヤの重ね合わ せとして構成するレイヤ管理手段とを有し、該レイヤ管理手段のレイヤの管理情 報として少なくとも尺度値を設けることにより図面の尺度管理を行うキャド装置 において、操作者によって互いに独立して操作し得るレイヤ選択手段と尺度選択 手段とを有し、前記レイヤ管理手段は、前記キャドデータベース上において、操 作者からのみかけ上のレイヤである複数のユーザレイヤの各々について、使用さ れる尺度の種類の数分のレイヤを管理すると共に、前記レイヤ選択手段及び尺度 選択手段とによって選択されたユーザレイヤと尺度との組合せによって前記キャ ドデータベース上のレイヤを特定することを特徴とする。
【0017】 上記構成において、前記レイヤ選択手段は、操作者によって一つのユーザレイ ヤが選択されると、前記キャドデータベース上におけるその選択されたユーザレ イヤについての全ての尺度のレイヤを選択する。また、前記尺度選択手段は、操 作者によって一つの尺度が選択されると、その選択された尺度を有する前記キャ ドデータベース上における全てのレイヤを選択する。
【0018】
【作用】
本考案にかかるキャド装置は、レイヤ使用状態調査等の前処理をせずに、尺度 間移動を可能にするように働く。 また、操作者を複雑なレイヤ管理業務から解放し、キャド装置自体で複数の尺 度を管理できるように働く。
【0019】 本考案にかかるキャド装置は、操作者がユーザレイヤと尺度とをそれぞれ独立 に切換えることに伴い、キャドデータベース上のレイヤを管理するように働く。 また、尺度値をパラメタとして扱い、環境設定手段により変更可能なものとす ることにより、限られた数のキャドデータベース上のレイヤ数であっても、尺度 管理を適切に行えるように働く。 さらに、ユーザレイヤ番号の等しいものについて、表示非表示の別等の管理情 報を共通に設定することにより、表示や印刷は、ユーザレイヤ番号の等しいもの 毎のまとまりについて、出力されるように働く。
【0020】
【実施例】
以下、図面を参照しつつ本考案の実施例について説明する。 図5は本考案にかかるキャド装置が用いる尺度切換の方法の基本的な概念を説 明するための説明図、図6はその場合のユーザ設定とDBシステム設定との関係 を示す説明図である。 図5に示す例では、尺度は尺度値1から尺度値4まで4種類の尺度が用いられ るようになっている。尚、この数は設計事項であり、適宜選択されるものである 。いま、尺度値1は1/1、尺度値2は1/10という尺度として利用されてい る。尺度値1はレイヤ1からレイヤ32までを持っている。また、尺度2もレイ ヤ1からレイヤ32までを持っており、尺度値3、尺度値4も同様である。
【0021】 ここで、本考案にかかるキャド装置における最大の特徴は、尺度切換とレイヤ 切換とを少なくとも操作者側から見て独立の操作の対象とすることができること にある。尺度切換とレイヤ切換とが操作者側から見て独立であるとは、画面上に 常に、現在の尺度(カレント尺度)と、現在のレイヤ(カレントレイヤ)とが例 えば、「L=1、S=1」と表示されており、尺度切換により尺度値を1から2 に切換えたときは、「L=1、S=2」となってレイヤはそのまま1の値であり (操作A)、「L=1、S=2」の状態でレイヤを1から4に切換えたときは、 「L=4、S=2」の状態になることをいう(操作B)。尺度値1のレイヤ1と 尺度値2のレイヤ1とは、DBシステム設定上は実際には異なるレイヤであるが 、操作者としては、レイヤが切り替わっていることを意識する必要がない(ユー ザ設定上、同一のレイヤである)。ここに、DBシステム設定とは、キャドデー タベース(DB)上でのレイヤを定義するレイヤ設定をいう。
【0022】 このことを図6を用いて説明する。図6に示す例では、DBシステム設定上で は、レイヤは128個設けてある。この128の数は、ユーザレイヤの数と尺度 の種類(尺度層)の数との積である。ユーザレイヤが第1層(L=1)、尺度層 が第1尺度層(S=1)であるときは、DBシステム設定上はL=1のレイヤに 対応している。また、ユーザレイヤが第1層で尺度層が第2尺度層であるときは 、DBシステム設定上はL=33に対応している。そして、ユーザ設定上でレイ ヤ1を変えずに尺度値を1から2に変える操作(図5における操作A)は、DB システム設定上はL=1からL=33にレイヤを変更することを意味する。また 、ユーザ設定上で尺度値2の状態を変えずにレイヤを1から4に変更する操作( 図5における操作B)は、DBシステム設定上はL=33からL=36に変更す ることを意味する。
【0023】 図6に示す対応関係は、例えば図1に示すキャド装置によって達成される。図 1は本考案の第一の実施例にかかるキャド装置の機能ブロック図である。 図1に示すように、キャド装置10は、入力装置としてのキーボード31、デ ジタイザ32及び出力装置としての表示装置40、プロッタ50等の周辺装置と 接続されてキャドシステムを構成している。キャド装置10は、ハードウェアと してみれば、例えば一般的な構成を有するコンピュータ(例えば、パソコン)に よってなるものである。 キャドDB記憶手段11は、キャド装置10の扱うデータの中核をなすキャド DB、つまり図形データ等の情報の集合体を記憶する装置である。キャドDBは 、図面データを個々の図形データベースの集まりとして作成する作図手段(図示 せず)によって作成される。
【0024】 DBレイヤ管理手段12はキャドDBのデータの一部を構成するDBレイヤ管 理情報を記憶しており、図形データベースをキャドDB上のいずれかのレイヤに 属するものとして管理して図面データをレイヤの重ね合わせとして構成する。す なわち、図形データはいずれかのレイヤ(DBレイヤ)に属しており、それぞれ のレイヤに属する他のデータと一緒に表示又は非表示され、印刷又は非印刷され るようになっている。 尺度切換手段13は、尺度を切換を実行する手段であり、キーボード31、デ ジタイザ32から入力インターフェース30を経てなされる操作者の操作により 新たな尺度値を設定又は選択する。レイヤ確保手段14は、尺度切換手段13と 協調的に動作してDBレイヤ管理手段12に作用し、新たなレイヤを必要な数だ け確保する。すなわち、ある尺度値にて複数のレイヤを用いて作図をした後、操 作者の操作により尺度切換手段13によって新たな尺度値設定又は尺度値選択が なされたとき、その設定又は選択された新たな尺度値を有するレイヤを少なくと も設定又は選択前のレイヤの数と同じ数だけ確保するようにする。
【0025】 これを図6の例を用いて説明すれば、いま尺度値S=1でユーザレイヤL=1 からL=32までを用いて作図をしている場合は、DBシステム設定上はL=1 からL=32までを用いることになるが、その後に尺度切換手段13によって例 えば尺度値が1から2に切り換えられると、レイヤ確保手段14はDBシステム 設定上でレイヤをL=33からL=64まで確保し、その後の作図作業はこれら のレイヤについて実行される。このようにすることで、操作者は、ユーザレイヤ は従前のL=1からL=32のままであるので、レイヤが変更されたことを意識 することなく作業を続行することが可能となる。
【0026】 前述のようにキャドDB記憶手段11に記憶されているキャドDBは図示しな い作図手段によって作成され得るが、作成された結果のキャドDBは、選択手段 15、編集手段16等によって、処理の対象とされる。選択手段15、編集手段 16は、いずれもキーボード31又はデジタイザ32からの操作者の入力を入力 インタフェース30を介して受けて、キャドDB記憶手段11への働きかけをす るものである。選択手段15は図形の選択を実行するものであり、編集手段16 には例えば、レイヤ間移動、尺度間移動を実行するコマンドが含まれている。レ イヤ間移動又は尺度間移動は例えば、選択手段15により移動を所望する図形を 選択して編集手段16により該当するコマンドを実行することによりなされる。 その処理をキャドDB記憶手段11に対して施した結果、DBレイヤ管理手段1 2の記憶内容を含むキャドDBは、書き換えられることになる。
【0027】 表示出力手段43は、キャドDBの図形データを表示装置制御手段41を介し てビデオRAM42上に展開し、表示装置制御手段41は、ビデオRAM42に 展開された画像を表示装置40に表示する。その時、DBレイヤ管理手段12に 記憶されているDBレイヤ管理情報の表示/非表示の別及び表示色に関するデー タを参照し、表示することになっているレイヤのみを重ね合わせた画像として表 示する。 印刷出力手段52は、キャドDB記憶手段11の図形データをプロッタ50の 言語による描画コマンドに変換して出力インタフェース51を介してプロッタ5 0に出力し、プロッタ50は、所定のサイズの紙に所望の図面をプロットアウト する。その時、DBレイヤ管理手段12の印刷/非印刷の別等のデータを参照し 、印刷することになっているレイヤのみを重ね合わせた画像として出力する。
【0028】 図2は本考案の第二の実施例にかかるキャド装置の機能ブロック図である。図 2に示すように、本実施例のキャド装置10は、操作者の操作により尺度を切換 える尺度切換手段13と、操作者の操作によりレイヤを切換えるレイヤ切換手段 17とを有し、キーボード31、デジタイザ32から入力インターフェース30 を経てなされる操作者の操作により、それぞれ新たな尺度値の設定・選択、レイ ヤの切り換えをする。 さらに、このキャド装置10には、尺度切換手段13とレイヤ切換手段17と の相互関連動作に基づいてレイヤの管理情報を作成するレイヤ定義手段18が設 けられている。このレイヤ定義手段18は、尺度切換手段13とレイヤ切換手段 17によって操作者が互いに独立な操作である尺度切換とユーザレイヤ切換とを することに基づいてDBレイヤ管理手段12に作用し、それらの尺度値とユーザ レイヤ番号値との組合せに一対一に対応してキャドデータベース上でのレイヤを 定義する。
【0029】 これを図6の例を用いて説明すれば、例えばレイヤ切換手段17によりユーザ レイヤL=1が、尺度切換手段13により尺度値S=1が選ばれたときは、レイ ヤ定義手段18はDBシステム設定上のL=1のレイヤを定義し、ユーザレイヤ L=1、尺度値S=2のときは、レイヤ定義手段18はDBシステム設定上のL =33のレイヤを定義する。このようにすることで、操作者にとってはレイヤ切 換と尺度切換の操作は互いに独立して実行することができることとなる。 尚、その他の構成については図1の実施例と同じであるので、同一部分には同 一の符号を付して、重複する説明は省略する。 図3は本考案の第三の実施例にかかるキャド装置の機能ブロック図である。図 3に示すように、本実施例のキャド装置10では、DBレイヤ管理手段12の他 に、ユーザ設定上のレイヤ管理情報であるユーザレイヤ管理情報を記憶するユー ザレイヤ管理手段19、及びDBレイヤ管理情報とユーザレイヤ管理情報との仲 立ちをしてユーザレイヤ管理情報の中のユーザレイヤと尺度との組合せに応じて DBレイヤを一義的に定義して対応付けるレイヤ翻訳手段20を有している。
【0030】 また、尺度切換手段13は上記ユーザレイヤ管理手段19に記憶されたユーザ レイヤ管理情報の中の尺度を切り換え、レイヤ切換手段17はユーザレイヤ管理 情報の中のユーザレイヤを切り換えるものである。 ユーザレイヤ管理情報は、図6に示すユーザ設定上のレイヤ及び尺度を管理す る情報である。ユーザレイヤ管理手段19の内容は、操作者がキーボード31又 はデジタイザ32から入力する信号を、レイヤ切換手段17、尺度切換手段13 、レイヤ管理情報設定手段21等が入力インタフェース30を介して受け取る情 報にしたがって、書き換えられる。レイヤ翻訳手段20は、これらの書き換えが 行われるたびにその変更に対応してDBレイヤ管理手段12の内容の書き換えを する。また、他のコマンド(例えば、レイヤ間移動等)によってDBレイヤ管理 手段12の内容に変更が生じたときは、それに対応してその都度ユーザレイヤ管 理手段19の内容を書き換える。
【0031】 これを図6の例を用いて説明すれば、ユーザにおいてはユーザレイヤと尺度の 切換は互いに独立な操作としてなされ、例えばレイヤ切換手段17によりユーザ レイヤL=1が、尺度切換手段13により尺度値S=1が選ばれたときは、レイ ヤ翻訳手段20はそれらのユーザレイヤと尺度との組合せに応じてDBシステム 設定上のレイヤL=1を一義的に対応付ける。また、ユーザレイヤL=1、尺度 値S=2のときは、レイヤ翻訳手段20はそれを翻訳してDBシステム設定上の L=33のレイヤを対応付ける。このようにすることで、操作者にとってはレイ ヤ切換と尺度切換の操作は互いに独立して実行することができることとなる。 尚、ここで、DBレイヤ管理手段12の内容が変更されるたびに、ユーザレイ ヤ管理手段19を書き換えずに、操作者がレイヤ管理に関するメニューを開いた 際にDBレイヤ管理手段12の内容を翻訳して表示させるようにしてもよい。
【0032】 DBレイヤ管理手段12においては、尺度は各レイヤの属性としてレイヤ管理 情報の一つとして管理されるから、DBレイヤ管理手段12においては、尺度は レイヤに従属している。それに対し、ユーザレイヤ管理手段19にあっては、レ イヤと尺度とはそれぞれ独立に管理され、これらの組み合わせに対して一対一に DBレイヤ管理手段12のレイヤが対応するものである。 レイヤ管理情報設定手段21は、レイヤの表示色や表示/非表示の別、印刷/ 非印刷の別についての情報等を設定し又は変更する手段である。これらのレイヤ 管理情報はユーザレイヤ番号が同一のものについては、共通のものにすることが 望ましい。理論的には、DBレイヤ管理手段12の一つ一つに異なるレイヤ管理 情報を設定可能にすることもできるが、本考案のキャド装置にあっては、操作者 はDBシステム設定上のレイヤを意識せずに、ユーザ設定上のレイヤ及び尺度の みを意識するものであるだからである。
【0033】 また、従来例の尺度管理構造を表す図11に示されるように、従来、ユーザが レイヤ1から5までを尺度1/10、レイヤ6から10までを尺度1/5、レイ ヤ11から15までを尺度1/20として使う場合には、レイヤの表示色は、レ イヤ1と6と11とを同一の白にて表示し、レイヤ2と7と12とを同一の黄色 にて表示するといった用い方をするのが一般的である。したがって、尺度を除く レイヤ管理情報について、同一のレイヤ番号のものは同一のレイヤ管理情報を持 つこととするのが便宜である。さらに、当然のことではあるが、同一の尺度を持 つもの(例えば、図6におけるL=1からL=32まで、L=33からL=64 まで、L=65からL=96まで、L=97からL=128まで)は同一の尺度 値を持つ。
【0034】 尚、その他の構成については図1の実施例と同じであるので、同一部分には同 一の符号を付して、重複する説明は省略する。 図4は本考案の第四の実施例にかかるキャド装置の機能ブロック図である。図 3に示す第三実施例の機能ブロック図とほとんど同じであるが、違うのは環境設 定手段22の存在することである。上述したように尺度層の数(選択できる尺度 値の種類の数)は設計事項であるから、システム設計の段階で変更はできるもの である。しかし、実際に一つの図面に複数の尺度を用いるとはいっても5つも6 つも用いるのはかえって煩雑なため使うケースはまれである。そのようなまれな ケースのためにDBシステム上のレイヤの数を多数確保しておくのはメモリ管理 の上からも得策ではない。したがって、4つ程度で十分であると考えられる。
【0035】 ところで、この4種類に尺度値をあらかじめ例えば、1/1、1/2、1/5 、1/10の4種類にシステム上で固定してしまうとすると、それ以外の尺度値 を選択できないので不便である。かといって、尺度値を尺度間移動の実行の際に 「1/10」といった入力をすることにより設定しなければならないとするのも 煩わしい。そこで、この4種類の尺度を尺度1、尺度2、尺度3、尺度4という パラメタ的扱いにしておき、操作者が必要に応じて書き換えられるものにしてお くのが便宜である。環境設定手段22は、そのような機能を有すものであり、尺 度1、尺度2、尺度3、尺度4の尺度値を変更することを可能とする手段である 。
【0036】 図7は本考案のキャド装置によって操作者が尺度間移動をする場合の操作手続 を示す図である。本考案のキャド装置にあっては、尺度間移動はなんらの前操作 をも要せずに従来に比較してより単純な手続きによりなされる。すなわち、尺度 間移動を始動すると(ステップ100)、まず、移動を欲する図形を選択する( ステップ101)。この選択は選択手段15(図1〜4参照)によりなされる。 次に、移動間尺度のコマンドを選択すると、ダイアログボックスが開き移動先の 尺度値を聞いてくるのでそれを選択する(又は設定する)(ステップ102)。 移動したい位置を入力することにより移動を実行する(ステップ103)。これ により尺度間移動が終了する(ステップ104)。必要があれば、この操作を繰 り返すが、図12に示す従来例のような複雑な手順によらずに尺度間移動が可能 であり、また空きレイヤが確保できずに尺度間移動を断念することもない。 上述のように本キャド装置では、尺度の管理をレイヤ管理に依存させず、操作 者から見ればレイヤと尺度とを独立して選択することができる。図8はこの部分 に着目して操作の対象となるレイヤの特定を容易にした本考案の他の実施例にか かるキャド装置の要部の機能ブロック図である。
【0037】 図8のキャド装置10においては、選択手段はレイヤ選択手段61と尺度選択 手段62とに分けて設けられ、それらはそれぞれDBレイヤ管理手段12に作用 するようになっている。レイヤ選択手段61、尺度選択手段62は、図示しない キーボード、デジタイザ等の入力装置から入力インターフェースを経てなされる 互いに独立した操作者の操作によりレイヤ、尺度を選択する。尚、キャド装置1 0のその他の構成は上記の各実施例のいずれかのものが適用できる。 レイヤ選択手段61は、前記ユーザレイヤを選択する手段であり、操作者が一 つのユーザレイヤを選択すると、DBシステム設定上におけるその選択されたユ ーザレイヤに属する全ての尺度値のレイヤを選択するようDBレイヤ管理手段1 2に作用する。同様に、尺度選択手段62は、操作者が一つの尺度値を選択する とその選択された尺度値を有するDBシステム設定上の全てのレイヤを選択する ようにDBレイヤ管理手段12に作用する。また、レイヤ選択手段61と尺度選 択手段62が共にレイヤと尺度を選択しているときは、DBレイヤ管理手段12 は双方の条件を満たすユーザレイヤ、尺度値のものを特定する。
【0038】 これを図6の例を用いて説明すれば、例えば、ユーザレイヤL=1を選択した 場合、レイヤ選択手段61はユーザレイヤL=1に関する全ての尺度値について のDBシステム設定上のレイヤL=1、L=33、L=65、L=97を選択す る。一方、尺度値S=1を選択した場合、尺度選択手段62は尺度値S=1に関 するDBシステム設定上の全てのレイヤL=1からL=32までを選択する。そ して、ユーザレイヤと尺度値の双方が選択されているときには、両選択手段61 、62の選択結果の掛け合わせたものが選択されることとなる。 ここで、図9に示すような図面を例にとってこの選択手段61、62の特徴を 説明する。図9の例においては、同図(a)は外形図、同図(b)は穴開け図で あり、図面の中央から左にかけての部分は全体外観を尺度1/10で表し、図面 の右側には、その一部分(メーター部分)を拡大した図を尺度1/1で表してい る。ここでは、外形図用レイヤと穴開け図用レイヤについてそれぞれ2種類の尺 度のレイヤがあり、全部で4種類のレイヤが用いられている。
【0039】 図10は図9の図面に用いるレイヤ構成を表す図であり、同図(a)は従来、 同図(b)は本キャド装置によるものを表している。いま、このような状況で、 例えば穴開け図の尺度1/1に図形を入力しようとする場合を考える。従来であ れば穴開け図の尺度1/1を選択するには、先ず穴開け図用レイヤ3と4を選択 し、その中から要求する尺度のレイヤ3を抽出する。これは、操作者がレイヤ一 覧を見ながら操作者自身で判断して行われる。それに対して、本キャド装置10 では、図10(b)において、レイヤについては穴開け図用レイヤのレイヤ2を 、尺度については1/1の尺度1を、個別に選択するだけでよく、レイヤ指定、 尺度指定を容易に行うことが可能である。
【0040】 また同様に、このキャド装置10によれば、レイヤ情報交換や尺度情報交換も 容易に行うことができる。例えば、尺度情報を1/10から1/20に変更しよ うとする場合、従来はレイヤ一覧から尺度1/10のレイヤを選び出し、それら をひとつひとつ1/20に変更する必要がある。図10の例で言えば、レイヤ2 を選んでその尺度を1/10から1/20に変更し、レイヤ4を選んでその尺度 を1/10から1/20に順次変更する。それに対して、本キャド装置10では 、尺度2を選んでその尺度を1/10から1/20に変更するだけでよく、1回 の操作で足りる。 さらに、このキャド装置10によれば、尺度間移動も容易である。例えば尺度 1/10の図形を尺度1/1に尺度間移動をする場合、従来はその尺度を使用し ているレイヤの全てについてそれぞれ移動を実施する必要がある。図10の例で 言えば、レイヤ2を選んでそれをレイヤ1へ移動し、レイヤ4を選んでそれをレ イヤ3へ移動する。それに対して、本キャド装置10では、尺度2を選んでその 尺度を尺度1へ変更するだけでよく、1回の操作で足りることとなる。
【0041】
【考案の効果】
本考案にかかるキャド装置は上述のように構成されているから、レイヤ使用状 態調査等の前処理をせずに、尺度間移動ができる。
【0042】 また、操作者を複雑なレイヤ管理業務から解放し、キャド装置自体で複数の尺 度を管理できる。
【0043】 本考案にかかるキャド装置は、操作者がユーザレイヤと尺度とをそれぞれ独立 に切換えることに伴い、キャドデータベース上のレイヤを管理できる。
【0044】 また、尺度値をパラメタとして扱い、環境設定手段により変更可能なものとす ることにより、限られた数のキャドデータベース上のレイヤ数であっても、尺度 管理を適切に行うことができる。
【0045】 さらに、ユーザレイヤ番号の等しいものについて、表示非表示の別等の管理情 報を共通に設定することにより、表示や印刷は、ユーザレイヤ番号の等しいもの 毎のまとまりについて、出力できるため、操作者の意識上では、尺度管理をレイ ヤを用いて実現していることを意識することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第一の実施例にかかるキャド装置の
機能ブロック図である。
【図2】 本考案の第二の実施例にかかるキャド装置の
機能ブロック図である。
【図3】 本考案の第三の実施例にかかるキャド装置の
機能ブロック図である。
【図4】 本考案の第四の実施例にかかるキャド装置の
機能ブロック図である。
【図5】 本考案にかかるキャド装置が用いる尺度切換
の方法の基本的な概念を説明するための説明図である。
【図6】 図5の場合のユーザ設定とDBシステム設定
との関係を示す説明図である。
【図7】 本考案のキャド装置によって操作者が尺度間
移動をする場合の操作手続を示す図である。
【図8】 本考案の他の実施例にかかるキャド装置の機
能ブロック図である。
【図9】 キャド装置によって作成中の図面の図であ
る。
【図10】 図9の図面に用いるレイヤ構成を表す図で
ある。
【図11】 従来例における尺度管理構造を示す図であ
る。
【図12】 従来例における尺度切換方法によつて操作
者が尺度間移動をする場合の操作手続を示す図である。
【符号の説明】
10 キャド装置 11 キャドDB記憶手段 12 DBレイヤ管理手段 13 尺度切換手段 14 レイヤ確保手段 15 選択手段 16 編集手段 17 レイヤ切換手段 18 レイヤ定義手段 19 ユーザレイヤ管理手段 20 レイヤ翻訳手段 21 レイヤ管理情報設定手段 22 環境設定手段 30 入力インタフェース 31 キーボード 32 デジタイザ 40 表示装置 41 表示装置制御手段 42 ビデオRAM 43 表示出力手段 50 プロッタ 51 出力インタフェース 52 印刷出力手段 61 レイヤ選択手段 62 尺度選択手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【補正の内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図面データを個々の図形データベースの
    集まりとして作成する作図手段と、該図形データベース
    をキャドデータベース上のいずれかのレイヤに属するも
    のとして管理し図面データを該レイヤの重ね合わせとし
    て構成するレイヤ管理手段とを有し、該レイヤ管理手段
    のレイヤの管理情報として少なくとも尺度値を設けるこ
    とにより図面の尺度管理を行うキャド装置において、 操作者の操作により新たな尺度値を設定又は選択する尺
    度切換手段と、 該尺度切換手段との協調的な動作により新たなレイヤを
    必要な数だけ確保するレイヤ確保手段とを有し、 前記尺度切換手段が、 操作者の操作により、ある尺度値にて複数のレイヤを用
    いて作図をした後、新たな尺度値設定又は尺度値選択を
    することに伴い、 前記レイヤ確保手段が、 該新たな尺度値を有するレイヤを少なくとも尺度値設定
    又は選択前のレイヤの数と同じ数だけ確保することを特
    徴とするキャド装置。
  2. 【請求項2】 図面データを個々の図形データベースの
    集まりとして作成する作図手段と、該図形データベース
    をキャドデータベース上のいずれかのレイヤに属するも
    のとして管理し図面データを該レイヤの重ね合わせとし
    て構成するレイヤ管理手段とを有し、該レイヤ管理手段
    のレイヤの管理情報として少なくとも尺度値を設けるこ
    とにより図面の尺度管理を行うキャド装置において、 操作者の操作によりレイヤを切換えるレイヤ切換手段
    と、 操作者の操作により尺度を切換える尺度切換手段と、 前記レイヤ切換手段と前記尺度切換手段との相互関連動
    作に基づいてレイヤの管理情報を作成するレイヤ定義手
    段を設け、 該レイヤ定義手段が、 操作者が互いに独立な操作であるユーザレイヤ切換と尺
    度切換とをすることに基づき、 該ユーザレイヤ番号と該尺度との組合せに一対一に対応
    してキャドデータベース上でのレイヤを定義することを
    特徴とするキャド装置。
  3. 【請求項3】 図面データを個々の図形データベースの
    集まりとして作成する作図手段と、該図形データベース
    をキャドデータベース上のいずれかのレイヤに属するも
    のとして管理し図面データを該レイヤの重ね合わせとし
    て構成するレイヤ管理手段とを有し、該レイヤ管理手段
    のレイヤの管理情報として少なくとも尺度値を設けるこ
    とにより図面の尺度管理を行うキャド装置において、 該キャド装置が、キャドデータベース上でのレイヤを管
    理するDBレイヤ管理情報を記憶する前記レイヤ管理手
    段のほかに、操作者からのみかけ上のレイヤ管理情報で
    あるユーザレイヤ管理情報を記憶するユーザレイヤ管理
    手段を有し、 該ユーザレイヤ管理情報の中のユーザレイヤを切換える
    レイヤ切換手段と、 該レイヤ切換手段とは互いに独立に、前記ユーザレイヤ
    管理情報の中の尺度を切換える尺度切換手段と、 前記レイヤ管理手段と前記ユーザレイヤ管理手段と間に
    位置し、ユーザレイヤ管理情報の中のユーザレイヤと尺
    度との組合せにより、DBレイヤを一義的に定義して対
    応付けるレイヤ翻訳手段とを有することを特徴とするキ
    ャド装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のキャド装置において、 前記尺度切換手段が設定する尺度値がパラメタにより定
    義され、 前記キャド装置が、さらに操作者の入力に従って、該パ
    ラメタを書換える環境設定手段を有することを特徴とす
    るキャド装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のキャド装置において、 前記キャド装置が、操作者の入力に従って、表示非表示
    の別、印刷非印刷の別等に関する情報であるレイヤ管理
    情報を設定し、前記ユーザレイヤ管理情報に書込むレイ
    ヤ管理情報設定手段を有し、 前記レイヤ翻訳手段が、前記レイヤ管理情報に関して
    は、ユーザレイヤ番号の等しいものについて共通に設定
    することを特徴とするキャド装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のキャド装置において、 前記キャド装置が、操作者の入力に従って、表示非表示
    の別、印刷非印刷の別等に関する情報であるレイヤ管理
    情報を設定し、前記ユーザレイヤ管理情報に書込むレイ
    ヤ管理情報設定手段を有し、 前記レイヤ翻訳手段が、前記レイヤ管理情報に関して
    は、ユーザレイヤ番号の等しいものについて共通に設定
    することを特徴とするキャド装置。
  7. 【請求項7】 図面データを個々の図形データベースの
    集まりとして作成する作図手段と、該図形データベース
    をキャドデータベース上のいずれかのレイヤに属するも
    のとして管理し図面データを該レイヤの重ね合わせとし
    て構成するレイヤ管理手段とを有し、該レイヤ管理手段
    のレイヤの管理情報として少なくとも尺度値を設けるこ
    とにより図面の尺度管理を行うキャド装置において、 操作者によって互いに独立して操作し得るレイヤ選択手
    段と尺度選択手段とを有し、 前記レイヤ管理手段は、前記キャドデータベース上にお
    いて、操作者からのみかけ上のレイヤである複数のユー
    ザレイヤの各々について、使用される尺度の種類の数分
    のレイヤを管理すると共に、前記レイヤ選択手段及び尺
    度選択手段とによって選択されたユーザレイヤと尺度と
    の組合せによって前記キャドデータベース上のレイヤを
    特定することを特徴とするキャド装置。
  8. 【請求項8】 前記レイヤ選択手段は、操作者によって
    一つのユーザレイヤが選択されると、前記キャドデータ
    ベース上におけるその選択されたユーザレイヤについて
    の全ての尺度のレイヤを選択することを特徴とする請求
    項7記載のキャド装置。
  9. 【請求項9】 前記尺度選択手段は、操作者によって一
    つの尺度が選択されると、その選択された尺度を有する
    前記キャドデータベース上における全てのレイヤを選択
    することを特徴とする請求項7記載のキャド装置。
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