JP3006447U - Cadシステム - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 異機種の複数のプロッタを備えることが可能
なCADシステムにおいて描画出力のための変換プログ
ラムに関する運用を容易にし操作を簡単にする。 【構成】 使用される変換プログラムが異なる複数のプ
ロッタ5-9 を備えるCADシステムにおいて、複数のプ
ロッタのそれぞれを定義してプロッタ定義データを生成
すると共に複数のプロッタのそれぞれに対応する描画の
ための出力条件を定義して出力条件定義データを生成す
る物理装置定義手段40と、プロッタ定義データと出力条
件定義データを格納する定義データ格納手段10と、基本
の変換プログラムを格納する言語別変換プログラム格納
手段51と、図面データ4を用いて複数のプロッタのうち
のいずれかで描画出力するとき、図形描画コマンド生成
手段50は、選択したプロッタに対応する基本変換プログ
ラムを言語別変換プログラム格納手段から読み出し、必
要に応じて定義データ格納手段に格納されたプロッタ定
義データと出力条件定義データを参照して、図面データ
をプロッタ用描画命令群に変換する。物理装置定義手段
は、任意に付加または除去する構成を有する。
なCADシステムにおいて描画出力のための変換プログ
ラムに関する運用を容易にし操作を簡単にする。 【構成】 使用される変換プログラムが異なる複数のプ
ロッタ5-9 を備えるCADシステムにおいて、複数のプ
ロッタのそれぞれを定義してプロッタ定義データを生成
すると共に複数のプロッタのそれぞれに対応する描画の
ための出力条件を定義して出力条件定義データを生成す
る物理装置定義手段40と、プロッタ定義データと出力条
件定義データを格納する定義データ格納手段10と、基本
の変換プログラムを格納する言語別変換プログラム格納
手段51と、図面データ4を用いて複数のプロッタのうち
のいずれかで描画出力するとき、図形描画コマンド生成
手段50は、選択したプロッタに対応する基本変換プログ
ラムを言語別変換プログラム格納手段から読み出し、必
要に応じて定義データ格納手段に格納されたプロッタ定
義データと出力条件定義データを参照して、図面データ
をプロッタ用描画命令群に変換する。物理装置定義手段
は、任意に付加または除去する構成を有する。
Description
【0001】
本考案はCADシステムに関し、特に、紙に描くための出力条件が異なる異機 種の複数のプロッタを備え、当該出力条件が異なるプロッタを任意に選択して使 用する場合に運用が容易であり操作が簡単なCADシステムに関する。
【0002】
CADは Computer Aided Design(コンピュータ・エイディッド・デザイン) または Computer Aided draft (コンピュータ・エイディッド・ドラフト)の略 であり、このCADシステムは、従来、コンピュータを利用した図面作成装置と して機械設計、電気設計、建築設計等の広い分野で利用されている。CADシス テムは表示装置およびディジタイザ(座標入力装置)を備えたコンピュータ本体 を含み、設計者は、ディジタイザを操作しながら必要な座標データを入力して表 示装置の画面の上で図面(図形と文字を含む)を作成する。図面が完成すると、 当該図面に関するデータ(以下図面データという)は、記憶手段であるディスク 装置に格納され保存される。ディスク装置に保存された図面データは、必要に応 じて読み出され、プロッタにおいて所定の紙への描画を可能にする変換プログラ ムで変換された後に、コンピュータ本体に接続された出力装置としてのプロッタ に供給され、描画出力される。
【0003】 従来のCADシステムにおいて、出力装置としてのプロッタは、ユーザの便宜 を図って複数のプロッタをコンピュータ本体に接続できるように構成されるのが 望ましかった。このCADシステムを使用する者は、ディスク装置に保存された 図面データを紙に描画出力する場合、複数のプロッタのうち1台を選択して出力 を行うこととしていた。
【0004】
複数のプロッタを備える従来のCADシステムでは次のような問題を有する。
【0005】 CADシステムに装備された複数のプロッタでは機種が同一であることはほと んどない。換言すれば、コンピュータ本体に接続される複数のプロッタは、メー カが異なったり、同じメーカであっても旧式または新式であったりして機種が異 なるのが一般的である。機種が異なるプロッタでは、その描画出力するための出 力条件が異なり、各プロッタで描画出力を行うためには、図面データを描画のた めのプロッタ用描画命令群に変換する専用の変換プログラムが必要となる。従っ て、異機種の複数のプロッタを備える従来のCADシステムでは、複数のプロッ タのそれぞれに描画出力を行わせるため、各プロッタごとに対応して変換プログ ラムを用意し、コンピュータ本体の記憶装置にこれらの変換プログラムを格納し ておく必要があった。従来の変換プログラムの構成では、プロッタごとに異なる 出力条件がプログラム中にコーディングされるという特徴を有しており、そのた めに、上記のように予めプロッタごとに専用の変換プログラムを用意し、ディス ク装置に保存された任意の図面データを呼出して特定のプロッタで描画出力する 場合には、使用するプロッタに対応する専用の変換プログラムを選択し、選択し た変換プログラムを用いて描画出力を行わなければならなかった。
【0006】 異機種のプロッタを備えた従来のCADシステムにおけるプロッタによる描画 出力の構成に関する部分を簡略して示すと、図10のようになる。図10に示し た構成では、例えばA〜Eの5台のプロッタ21〜25を備え、かつディスク装 置26に保存された図面データ(CADデータ)を用いて紙に描画する場合に、 振分け処理部27によって、描画出力を行うプロッタに対応した変換プログラム を、A〜Eの専用のプログラム31〜35から選択し、選択した変換プログラム を用いて対応するプロッタを動作させる。
【0007】 さらに詳しく述べる。CADシステムを使用する者が入力手段を介して描画出 力を行うプロッタを選択するための指示を入力すると、コンピュータ本体にてソ フト的に実現されたプロッタ機種選択手段がその指示に基づきプロッタ機種を選 択し、選択されたプロッタ機種に関するデータを記憶装置に格納する。その後、 コンピュータ本体にソフト的に実現された図形描画コマンド生成手段が、選択さ れたプロッタ機種に関するデータを取り出し、当該データに基づき、選択された プロッタに対応する変換プログラムを機種別変換プログラム格納手段から取り出 し、取り出した当該変換プログラムを用いて描画命令群を作成し、選択したプロ ッタに描画出力を行わせる。
【0008】 上記のように、従来のCADシステムにおけるプロッタの変換プログラムでは プログラムの中でプロッタごとに異なる出力条件がコーディングされているため に、プロッタ機種の変更に伴って、対応する変換プログラムを用意する必要があ る。特に、プロッタを新しく変更または追加する場合には、変換プログラムに関 しても変更・追加が必要になり、CADシステムの運用上問題であった。
【0009】 従来のCADシステムにおける各種のプロッタで使用される描画出力のための 変換プログラムでは、これを分類すると、共通性の高いいわゆる「言語」に対応 するいくつかの基本の変換プログラムと、各プロッタにおける制約条件に基づい て各言語を部分的に変形したいわゆる「方言」に相当する変換プログラムとが存 在している。上述のようにプロッタごとに変換プログラムを用意しなければなら ないということは、方言のレベルでの変形した変換プログラムを多数用意するこ とを意味する。従ってCADシステムに備えられるプロッタの数が多くなれば、 方言レベルでの変換プログラムを多く用意しなければならないという問題を有し ていた。
【0010】 本考案の目的は、異機種の複数のプロッタを備えることが可能なCADシステ ムにおいて描画出力のための変換プログラムに関する運用が容易であり、操作が 簡単なCADシステムを提供することにある。
【0011】
本考案に係るCADシステムは、描画出力用変換プログラムが異なる複数のプ ロッタを備え、複数のプロッタのうちいずれかを選択し、図面データと、選択し たプロッタに対応する変換プログラムとに基づいて、選択したプロッタに描画出 力を行わせるCADシステムであり、複数のプロッタのそれぞれを定義してプロ ッタ定義データを生成すると共に、複数のプロッタのそれぞれに対応する描画の ための出力条件を定義して出力条件定義データを生成する物理装置定義手段と、 プロッタ定義データと出力条件定義データを格納する定義データ格納手段と、基 本変換プログラムを格納する言語別変換プログラム格納手段とを備え、図面デー タを用いて複数のプロッタのうちのいずれかで描画出力するとき、図形描画コマ ンド生成手段は、選択したプロッタに対応する基本変換プログラムを言語別変換 プログラム格納手段から読み出し、必要に応じて定義データ格納手段に格納され たプロッタ定義データと出力条件定義データを参照して、図面データをプロッタ 用描画命令群に変換するように構成される。
【0012】 前記の構成において、好ましくは、物理装置定義手段は、任意に付加または除 去する構成を有する。
【0013】 本考案に係る他のCADシステムは、描画出力用変換プログラムが異なる複数 のプロッタを備え、複数のプロッタのうちいずれかを選択し、図面データと、選 択したプロッタに対応する変換プログラムとに基づいて、選択したプロッタに描 画出力を行わせるCADシステムであり、複数のプロッタのそれぞれを定義して 生成されたプロッタ定義データを格納すると共に、複数のプロッタのそれぞれに 対応する描画のための出力条件を定義して生成された出力条件定義データを格納 する定義データ格納手段と、基本変換プログラムを格納する言語別変換プログラ ム格納手段とを備え、図面データを用いて複数のプロッタのうちのいずれかで描 画出力するとき、図形描画コマンド生成手段は、選択したプロッタに対応する基 本変換プログラムを言語別変換プログラム格納手段から読み出し、必要に応じて 定義データ格納手段に格納されたプロッタ定義データと出力条件定義データを参 照して、図面データをプロッタ用描画命令群に変換するように構成される。
【0014】 前記の構成において、好ましくは、出力条件定義データは、描画出力のための 基本変換プログラムに関する情報と、対応するプロッタ上の制約に基づくパラメ ータ要素を含む。
【0015】 前記の構成において、好ましくは、設定用メニュー画面を有する表示装置を備 え、入力装置を用いてこの表示装置の設定用メニュー画面上で、物理装置として のプロッタの定義、および各プロッタに対応する前記出力条件の定義が行われる ことを特徴とする。
【0016】 前記の構成において、好ましくは、複数のプロッタの変更または新しいプロッ タの追加の際、入力装置と表示装置の設定用メニュー画面によって、プロッタの 定義データおよび出力条件の定義データの変更または追加を行う。
【0017】
本考案によるCADシステムでは、機種の異なる複数のプロッタのそれぞれに 関してその出力条件を定義化し、物理装置としてプロッタと、対応する出力条件 とに基づいて、プロッタにおける機種の違いをデータ化して扱えるようにした。 これにより、複数のプロッタのいずれかを選択し、特定の図面についての図面デ ータに基づき描画出力を行おうとするとき、言語に相当する基本変換プログラム を利用し、かつプロッタの定義データと対応する出力条件の定義データとを適宜 に参照して、図面データをプロッタ用描画命令群に変換し、描画出力を行う。
【0018】
以下に、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0019】 図1はCADシステムの全体的構成を示し、1はコンピュータ本体で、その記 憶装置にCADシステムを実現するCADプログラムを備えている。コンピュー タ本体1は、ディジタイザ(座標入力装置)およびキーボード等を含む入力装置 2と表示装置3を備える。CADプログラムを駆動してCADシステムを実現し かつ入力装置2を操作することにより、CADシステムによって表示装置3の画 面の上で任意の図面を作成することができる。このCADシステムは機械設計等 に利用される。表示装置3の画面上で作成された図形や文字等からなる図面は、 図面データ(CADデータ)としてディスク装置4に格納され保存される。ディ スク装置4には作成された大量な図面が保存される。
【0020】 図1に示されたCADシステムでは、一例としてA〜Eの5台のプロッタ5〜 9が装備され、各プロッタはコンピュータ本体1に接続される。プロッタ5〜9 はそれぞれ互いに機種が異なり、各プロッタに描画出力の動作を行わせるには、 各プロッタごとに対応する変換プログラムが必要である。この変換プログラムは 、図面データを、プロッタにおける紙上での描画を可能にするプロッタ用描画命 令群に変換するためのプログラムである。なおプロッタ5〜9で機種が異なる場 合とは、例えば、メーカが異なる場合、または同一メーカであっても新式である かあるいは旧式であるかで異なる場合である。
【0021】 上記構成を有するCADシステムではさらに定義ファイル10が設けられる。 この定義ファイル10には、物理装置としてのAプロッタ5からEプロッタ9の 5台のプロッタのそれぞれを個別に定義することによってそれらの定義データが 格納されると共に、プロッタ5〜9のそれぞれに描画出力の動作を行わせるため の出力条件を個別に定義することによってそれらの定義データが格納される。機 種の異なる5台のプロッタ5〜9のそれぞれについて、対応する出力条件がデー タとして定義ファイル10に格納される。
【0022】 また破線で示したブロック40は、当該CADシステムにおいて、付設された 物理装置としてのプロッタを個別に定義しかつその出力条件を定義し、定義した 各種データを上記定義ファイルに格納することを可能にする機能を有する物理装 置定義手段である。図1に示した実施例では、物理装置定義手段40は、コンピ ュータ本体1に対して外部から付加的に設けられる。すなわち、物理装置定義手 段40は、コンピュータ本体1に付加的に実現される機能部分として、必要な場 合にはその機能を実現し、不必要な場合にはその機能を消滅させることができる ように構成される要素である。コンピュータ本体1において上記のような特性を 有する物理装置定義手段40は、常時装備されるその他の構成要素とは異なるた め、図1中破線で示されている。物理装置定義手段40は、実際には、上記の各 定義を行うことを可能にする、CADシステム本体とは切り離し可能なプログラ ムである。なお、本実施例では物理装置定義手段40を付加または除去できる構 成としたが、コンピュータ本体1の内部に常に備えられた構成にすることもでき る。
【0023】 上記のような特性を有する物理装置定義手段40を備えることによって、実際 の使用状況では、例えばCADメーカにおいてプロッタをCADシステムに付設 するときには、必要段階であるとして上記物理装置定義手段40を設け、付設し たプロッタに関する定義が完了した段階で取り除かれる。物理装置定義手段40 の定義機能によって得られた各種の定義データは、前述の通り定義ファイル10 に格納・保存される。従って、当該CADシステムがユーザで使用される段階で は、CADシステムには、各種定義データを保存する定義ファイル10が存在す るだけであり、物理装置定義手段40は存在しない。このような構成によれば、 ユーザのサイドで例えば新たなプロッタに関する定義を行うことはできない。換 言すると、物理装置定義手段40が付加されたCADシステムはメーカレベルの 開発版であり、物理装置定義手段40が取り除かれたCADシステムはユーザレ ベルの実行版である。
【0024】 図2に基づいて、コンピュータ本体1の内部構成およびその動作、および入力 装置2や物理装置定義手段40等との動作関係について説明する。
【0025】 入力装置2はキーボード2aとディジタイザ2bを含む。キーボード2aとデ ィジタイザ2bのそれぞれから入力される信号は、入力インターフェース41を 経由して入力信号処理手段42に与えられる。キーボード2aからは文字や数値 等の情報が入力され、ディジタイザ2bからは座標情報が入力される。43は作 図処理手段で、主にディジタイザ2bから与えられる座標情報に基づいて作図処 理を行う。作成中または作成された図面に関するデータは、図面データ4として 格納・保存される。図面データ4は、図1に示した前記ディスク装置4に保存さ れる図面データであるので同一符号を付している。44は印刷条件指定手段であ り、入力された各種の印刷条件に関する信号に基づいて、指定された当該印刷条 件を設定する機能を有する。45は環境設定手段であり、入力されたハードウェ ア構成の環境に関する信号に基づいて、指定されたプロッタ環境データ46を保 存する。
【0026】 保存された図面データ4は、図面展開手段47で展開され、表示装置コントロ ーラ48を経由して表示装置3に供給され、図面データ4に基づいて作成された 図面が表示装置3の画面に表示される。表示装置3の画面には作成中または作成 された図面が表示されると共に、必要に応じて、メニュー表示手段49に基づき メニュー画面が表示される。メニュー表示手段49は、作図処理手段43、印刷 条件指定手段44、環境設定手段45のそれぞれと関連し、必要なメニュー画面 を表示する。印刷条件指定手段44、環境設定手段45のそれぞれと関連する場 合には、図面と関係なくメニュー画面が表示される。また表示装置3に図面の表 示を行うために表示装置コントローラ48で作成されたグラフィックデータは、 ビデオRAM55に保存される。
【0027】 また上記の物理装置定義手段40は、入力信号処理手段42および物理装置定 義データ10のそれぞれと接続される。物理装置定義データ10は、図1で説明 した前述の定義ファイル10の中に保存される定義データであるので、同一の符 号を付している。表示装置3の画面に表示される後述するごとき設定用メニュー に含まれる定義画面を見て、CADシステムを操作する者が設定すると、物理装 置としてのプロッタの定義、その出力条件に関する定義の各定義データが作成さ れ、作成された各種定義データが物理装置定義データ10として格納・保存され る。定義処理が完了した後、物理装置定義手段40は取り外される。
【0028】 前述の通り、物理装置定義手段40は、機能要素としてコンピュータ本体1に 対し着脱自在であり、一般的に、物理装置定義手段40が付加された構成は、例 えばCADメーカでプロッタに関する定義処理を行うために要する開発版の構成 であり、物理装置定義手段40が取り除かれた構成は、例えばユーザでCADシ ステムを利用する実行版の構成である。
【0029】 完成した図面(例えば図面データ4)をA〜Eのプロッタ5〜9のいずれかを 利用して描画出力するための動作は、図形描画コマンド生成手段50によって行 われる。図形描画コマンド生成手段50は、図面データ4を取り込むと共に、必 要に応じて適宜に、印刷条件指定手段44からの印刷条件およびプロッタ環境デ ータ46を取り込み、さらに物理装置定義データ10から選択したプロッタに関 連する定義データを取り込んで使用する。図形描画コマンド生成手段50は、言 語別変換プログラム格納手段51から対応する言語(基本的な変換プログラム、 すなわち基本変換プログラムである)を読出して使用し、必要に応じて前述の定 義データを参照しながら、図面データ4をプロッタ用描画命令群に変換する。こ のプロッタ用描画命令群は、出力信号処理手段52、出力インターフェース53 、ネットワーク54、このネットワーク54に接続された5台のプロッタ5〜9 のうちの選択されたプロッタに供給され、図面データ4の描画出力が行われる。
【0030】 次に、物理装置定義手段40に基づき行われる定義処理の具体的内容を、設定 画面との関係で説明する。まずプロッタ5〜9のそれぞれを個別に定義すること について説明する。
【0031】 定義ファイル10に格納されるプロッタの定義は、プロッタ5〜9のそれぞれ がコンピュータ本体1に対し付設される段階で、表示装置3に画面に表示された 設定用メニューを利用して、各プロッタ5〜9のそれぞれにプロッタを区別する ための指定されたプロッタ名称を割り合てること等により行われる。
【0032】 図4は表示装置3の画面3aに表示された設定用メニュー画面の一例を示し、 プロッタ定義画面11が示されている。このプロッタ定義画面11で、プロッタ 5〜9のそれぞれにプロッタ名称等を割り当てるためのプロッタ定義処理が行わ れる。プロッタ定義画面11では「プロッタ名称」、「物理装置種別」、「出力 先種別」、「出力先名称」、「印刷不可領域」、「全体出力位置補正」、「フォ ント利用形態」等の設定項目が設けられている。図示されたプロッタ定義画面1 1では、例えば、「プロッタ名称」にA3プロッタ、「物理装置種別」にRL− 503、「出力先名称」にJRL503が設定されている。なお、RL−503 は武藤工業株式会社のプロッタの製品名、JRL503は、それに対応して株式 会社ワコムが用意したラベル名である。
【0033】 「プロッタ名称」の項目におけるプロッタ名称の設定は、図5に示すプロッタ 選択画面12を利用して行われる。すなわちプロッタ選択画面12に予め定義し たプロッタ名称を選択することにより行われる。「物理装置種別」の項目におけ る物理装置種別の設定は、図6に示す物理装置選択画面13に示した物理装置の 機種を選択することにより行われる。「出力先名称」の項目における出力先名称 の設定は、図7に示す出力先名称選択画面14に示した出力先名称を選択するこ とにより行われる。なお図5〜図7の各画面で示した矩形の欄15は、選択を行 うためのカーソルである。また図5〜図7の各選択画面12〜14は、それぞれ 別の選択画面として前述の設定用メニュー画面の中に含まれる。
【0034】 上記のごとく、コンピュータ本体1に接続されたA〜Eの5台のプロッタ5〜 9のそれぞれについて、付設時の定義処理によって「A0プロッタ」から「A4 プロッタ」のプロッタ名称等が割り当てられ、各プロッタが定義される。プロッ タ5〜9の定義内容はデータとして定義ファイル10に格納される。
【0035】 次に、プロッタ5〜9のそれぞれに描画出力の動作を行わせるための出力条件 を個別に定義することについて説明する。各プロッタの出力条件の定義は、物理 装置としての各プロッタを定義するときに、関連付けて同時に行われる。
【0036】 図8に、出力条件を定義するための第1の定義画面16を示す。定義画面16 は基本的な定義画面であり、「コマンド種別」、「解像度」「円弧作図境界値」 、「ペンソート」等の項目が設けられている。「コマンド種別」の項目では、8 種類のコマンド(変換プログラム)が明示されている。これらの8種類のコマン ドは座標位置の違いを考慮して設けられたが、実際には、例えば4種類(HP-GL, IP-GL, 岩通−SR, グラフテック-GP )の基本の変換プログラムが設けられてい るにすぎない。これらの基本の変換プログラムは、前述の「言語」に相当する変 換プログラムであり、コンピュータ本体1における前述した言語別変換プログラ ム格納手段51には基本の「言語」に相当する変換プログラムだけが用意される 。「コマンド種別」の項目で示された8種類のコマンドの中からカーソルによっ て、プロッタに対応するコマンドが選択され、定義される。なお、上記のHP-GL, IP-GL, 岩通−SR, グラフテック-GP は、それぞれ、米国ヒューレットパッカー ド社、武藤工業株式会社、岩崎通信機株式会社、グラフテック株式会社のプロッ タ用描画命令群の言語名称である。
【0037】 他の「解像度」「円弧作図境界値」、「ペンソート」等の項目は、プロッタに 関連する描画出力上の制約条件であり、プロッタごとに応じて設定される。これ らの項目は基本の変換プログラムの中のパラメータ要素の一部であり、基本の変 換プログラムの内に設けられたパラメータ要素が、各項目で選択した内容で確定 される。物理装置としての各プロッタに関するパラメータ要素としては、その他 に、「用紙定義」、「文字定義」、「縦文字定義」等が存在する。一例として図 9に「用紙定義」に関する定義画面17を示す。この定義画面17には「用紙送 り軸方向」、「用紙設置条件」、「用紙排出処理」、「用紙カット」、「フィー ド差分長」等の設定項目が設けられている。
【0038】 以上のようにして定義ファイルに格納されたプロッタ5〜9の各定義データお よび各プロッタに対応する出力条件に関する定義データを必要に応じて適宜に参 照して、プロッタ5〜9のそれぞれで描画出力が行われる。図3は、本実施例の CADシステムでいずれかのプロッタを用いて描画動作を行わせるときの構成を 概念的に示したものである。ディスク装置4に保存した図面データから紙に描画 しようとする図面データを選択すると共に、プロッタ5〜9の中から使用するプ ロッタを選択したとする。この選択は入力装置2を操作して行われる。図3に示 すように、選択した図面データがディスク装置4から読み出され、この図面デー タは、選択されたプロッタに対応する変換プログラム18でプロッタ用描画命令 群に変換される。使用される変換プログラム18は、前述の言語別変換プログラ ム格納手段51から取り出された基本変換プログラムである。変換プログラム1 8による変換の際に、必要に応じて、定義ファイル10から、選択したプロッタ に関する定義データおよび当該プロッタに対応する出力条件に関する定義データ が読み出される。生成されたプロッタ用描画命令群は、選択されたプロッタに供 給され、ここで紙に対し描画出力が行われる。
【0039】 図3で明らかなように、本考案のCADシステムの構成によれば、プロッタ5 〜9のそれぞれに専用の変換プログラムを用意する必要はなく、予め用意された 例えば4種類の基本変換プログラムとプロッタ付設時に定義ファイル10に格納 されたプロッタおよびその出力条件に関する各種の定義データを用いて、描画出 力することができる。このため、機種の異なる複数のプロッタを備えるCADシ ステムにおいて、プロッタによる描画出力の上で変換プログラムの運用が容易と なり、操作性を向上することができる。特に、機種の異なる複数のプロッタ5〜 9の変更または新しいプロッタの追加において、簡易かつ柔軟に対応でき、ユー ザの利便を図ることができる。
【0040】 次に、物理装置としてのプロッタの定義、プロッタに対応する出力条件の定義 の行う主体について説明する。前述の通り、これらの定義を行う時期は、プロッ タがコンピュータ本体1に付設される段階である。基本的に、かかる定義を行う ことを可能にする定義画面が表示装置3に表示されるのであれば、何人も定義を 行うことができる。しかし、前述したプロッタ定義画面11や各種選択画面12 〜14、出力条件に関する定義画面16,17の表示は、目的または必要に応じ て制御することが可能である。換言すれば、前述した通り物理装置定義手段40 を備えているか否かによって制御できる。従って、例えば定義画面等の表示をC ADメーカのレベルで行い、末端のユーザレベルでは不可能にし、もってプロッ タの描画出力の管理をCADメーカに行わせるようにすることができる。このよ うな設定は、メーカ、メンテナンス会社、ユーザのそれぞれのレベルで、目的ま たは必要に応じて任意に設定することができる。
【0041】
以上の説明で明らかなように本考案によれば、機種の異なる複数のプロッタを 備えるCADシステムにおいて、予め「言語」に相当する比較的に少ない数の基 本変換プログラムを用意し、物理装置としての各プロッタを定義しかつ描画のた めの出力条件を定義しそれぞれをデータとして保存し、描画出力を行うときには 、基本変換プログラムと、使用するプロッタおよびその出力条件の定義データと を用いてプロッタ用描画命令群を生成するように構成したため、予め各プロッタ について専用の変換プログラムを用意する必要がなく、いわゆる言語別に設けら れた基本変換プログラムを用意するだけで足りるので、CADシステムの運用が 容易となり、プロッタの変更または追加を容易に行うことができ、操作性が向上 した。また用意するプログラム数を少なくすることができ、さらに開発効率を高 めることができる。
【図1】本考案に係るCADシステムの構成を示す構成
図である。
図である。
【図2】コンピュータ本体およびその周辺部の詳細な構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図3】描画出力を行うときの構成を示す構成図であ
る。
る。
【図4】プロッタ定義画面を示す画面図である。
【図5】プロッタ選択画面を示す画面図である。
【図6】物理装置選択画面を示す画面図である。
【図7】出力先名称選択画面を示す画面図である。
【図8】出力条件の定義画面を示す画面図である。
【図9】他の出力条件の画面を示す画面図である。
【図10】従来のCADシステムの描画出力を行うとき
の構成を示す画面図である。
の構成を示す画面図である。
1 コンピュータ本体 2 入力装置 3 表示装置 4 ディスク装置(図面データ) 5〜9 プロッタ 10 定義ファイル(物理装置定義デ
ータ) 11 プロッタ定義画面 12 プロッタ選択画面 13 物理装置選択画面 14 出力先名称選択画面 16,17 定義画面 40 物理装置定義手段 50 図形描画コマンド生成手段 51 言語別変換プログラム格納手段
ータ) 11 プロッタ定義画面 12 プロッタ選択画面 13 物理装置選択画面 14 出力先名称選択画面 16,17 定義画面 40 物理装置定義手段 50 図形描画コマンド生成手段 51 言語別変換プログラム格納手段
Claims (6)
- 【請求項1】 描画出力用変換プログラムが異なる複数
のプロッタを備え、前記複数のプロッタのうちいずれか
を選択し、図面データと、選択したプロッタに対応する
前記変換プログラムとに基づいて、前記選択したプロッ
タに描画出力を行わせるCADシステムにおいて、 前記複数のプロッタのそれぞれを定義してプロッタ定義
データを生成すると共に、前記複数のプロッタのそれぞ
れに対応する描画のための出力条件を定義して出力条件
定義データを生成する物理装置定義手段と、前記プロッ
タ定義データと前記出力条件定義データを格納する定義
データ格納手段と、基本変換プログラムを格納する言語
別変換プログラム格納手段とを備え、 図面データを用いて前記複数のプロッタのうちのいずれ
かで描画出力するとき、図形描画コマンド生成手段は、
選択したプロッタに対応する前記基本変換プログラムを
前記言語別変換プログラム格納手段から読み出し、必要
に応じて前記定義データ格納手段に格納された前記プロ
ッタ定義データと前記出力条件定義データを参照して、
前記図面データをプロッタ用描画命令群に変換すること
を特徴とするCADシステム。 - 【請求項2】 請求項1記載のCADシステムにおい
て、前記物理装置定義手段は、任意に付加または除去す
る構成を有することを特徴とするCADシステム。 - 【請求項3】 描画出力用変換プログラムが異なる複数
のプロッタを備え、前記複数のプロッタのうちいずれか
を選択し、図面データと、選択したプロッタに対応する
前記変換プログラムとに基づいて、選択した前記プロッ
タに描画出力を行わせるCADシステムにおいて、 前記複数のプロッタのそれぞれを定義して生成されたプ
ロッタ定義データを格納すると共に、前記複数のプロッ
タのそれぞれに対応する描画のための出力条件を定義し
て生成された出力条件定義データを格納する定義データ
格納手段と、基本変換プログラムを格納する言語別変換
プログラム格納手段とを備え、 図面データを用いて前記複数のプロッタのうちのいずれ
かで描画出力するとき、図形描画コマンド生成手段は、
選択したプロッタに対応する前記基本変換プログラムを
前記言語別変換プログラム格納手段から読み出し、必要
に応じて前記定義データ格納手段に格納された前記プロ
ッタ定義データと前記出力条件定義データを参照して、
前記図面データをプロッタ用描画命令群に変換すること
を特徴とするCADシステム。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のC
ADシステムにおいて、前記出力条件定義データは、描
画出力のための基本変換プログラムに関する情報と、対
応するプロッタ上の制約に基づくパラメータ要素を含む
ことを特徴とするCADシステム。 - 【請求項5】 請求項1または2に記載のCADシステ
ムにおいて、設定用メニュー画面を有する表示装置を備
え、入力装置を用いてこの表示装置の設定用メニュー画
面上で、物理装置としての前記プロッタの定義、および
各プロッタに対応する前記出力条件の定義が行われるこ
とを特徴とするCADシステム。 - 【請求項6】 請求項5記載のCADシステムにおい
て、前記複数のプロッタの変更または新しいプロッタの
追加の際、前記入力装置と前記表示装置の前記設定用メ
ニュー画面によって、プロッタの定義データおよび出力
条件の定義データの変更または追加を行うことを特徴と
するCADシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009277U JP3006447U (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | Cadシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009277U JP3006447U (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | Cadシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3006447U true JP3006447U (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=43142313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994009277U Expired - Lifetime JP3006447U (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | Cadシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3006447U (ja) |
-
1994
- 1994-07-07 JP JP1994009277U patent/JP3006447U/ja not_active Expired - Lifetime
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