JPH0749893A - キヤド図面の尺度管理方法及びキヤド装置 - Google Patents

キヤド図面の尺度管理方法及びキヤド装置

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JPH0749893A
JPH0749893A JP5213337A JP21333793A JPH0749893A JP H0749893 A JPH0749893 A JP H0749893A JP 5213337 A JP5213337 A JP 5213337A JP 21333793 A JP21333793 A JP 21333793A JP H0749893 A JPH0749893 A JP H0749893A
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scale
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cad
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Shigeru Chiba
茂 千葉
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Wacom Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 尺度の管理をレイヤ管理に依存させずに実行
する。尺度間移動をより簡便な操作により実現する。そ
れらを実現するキヤド装置を提供する。 【構成】 図面データを構成する個々の図形データベー
スをキヤドデータベース上のいずれかのレイヤに属する
ものとして管理し、図面データを該レイヤの重ね合わせ
として構成し、前記レイヤの管理情報として少なくとも
尺度値を設けることにより、図面の尺度管理を行うキヤ
ド図面の尺度管理方法において、互いに独立な操作であ
るユーザレイヤ番号選択と尺度番号選択とをすることに
基づき、該ユーザレイヤ番号と該尺度番号との組合せに
一対一に対応してキヤドデータベース上でのレイヤを定
義する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キヤド装置における尺
度管理に関する。
【0002】
【従来の技術】キヤド(CAD)は、コンピュータ・エ
イディッド・デザイン或はコンピュータ・エイディッド
・ドラフトの略であり、機械設計や、電気設計、建築設
計等、様々な分野で用いられている。これらのキヤド図
面では、一枚の図面に異なる尺度(例えば1/1、1/
2、1/5、1/10等の尺度)の図面を混在する必要
のある場合がある。
【0003】その場合、レイヤ機能との関連において、
尺度の管理が行われるのが通常である。ここに、レイヤ
とは、層(layer)のことであり、ものによっては、画
層、クラスなどとも呼ばれることのあるものであって、
図形を分けて作成、管理しておく単位をいう。例えば、
機械キヤド等においては、基本図形のすぐそばに寸法線
があり、削除機能によりその寸法線を消去しようとした
つもりが、誤って近くの図形の線分を消去してしまっ
た、などということを回避すべく、基本図形と寸法線と
は異なるレイヤに作成するという用い方がされる。この
ように、図面はXY平面内で同一の矩形領域を有するレ
イヤがいくつも重ね合わせて合成された結果として、完
成される。このレイヤの数は、キヤドの製品によっても
異なるが、例えば、32個とか48個とかといった数
(多い場合には128個とか256個の場合もある)の
レイヤが備えられる。
【0004】尺度の切換に伴う拡大縮小等のスケーリン
グは、レイヤ毎を対象として実行するのが便宜であり
(一つのレイヤに複数の尺度を設けるのは扱いづらいた
め)、一般に、尺度の異なるものについては、レイヤも
別にして扱うことにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、一般にレイヤを
管理することは、ユーザに委ねられている。すなわち、
どのレイヤをどの図形の作成に用いるかの選択及びどの
レイヤを表示装置上で表示させ、どのレイヤを非表示に
するか、或はそれぞれのレイヤを何色で表示するか、ど
のレイヤの図形情報をプロッタに出力するか等に関する
レイヤ管理情報は、操作者がその図面毎に設定する事項
となっている。尺度についてもレイヤ管理情報の一つと
してそれぞれのレイヤを描く尺度を設定するという形で
尺度管理が行われていた。このことを図面を参照しつつ
説明する。図8は、従来例における尺度管理を示す機能
ブロック図である。図8においては、コンピュータとそ
れに組み込まれたソフトウェアとが協動的に機能するも
のについてキヤド装置10として位置付け、その入力装置
(キーボード21、デジタイザ22)及び出力装置(表示装
置30、プロッタ40)等の周辺装置を含めてシステムとし
てのキヤドが構成されると位置付けている。キヤド装置
の扱うデータの最も中枢となるものがキヤドDB11であ
る。このキヤドDB11は図形データ等のデータの集合体
であるが、そのデータの一部としてDBレイヤ管理情報
12が構成され、図形データはこのDBレイヤ管理情報の
もとに管理されている。ここに「管理されている」と
は、個々の図形データベースがいずれかのレイヤに属し
ており、それぞれのレイヤに属する複数のデータベース
はまとめて同一色にて表示されたり、又は非表示とさ
れ、印刷、非印刷とされることをいう。キヤドDB11
は、図示しない作図手段によって作成され得るが、作成
された結果のキヤドDB11は、選択手段18、編集手段19
等によって、処理の対象とされる。選択手段18及び編集
手段19は、操作者がキーボード21又はデジタイザ22等に
よって入力した信号を入力インタフェース20を介して受
け取り、所望の編集等をキヤドDB11に対して加える。
また、図8に示す従来例にあっては、DBレイヤ管理情
報12の管理は操作者に委ねられているから、レイヤ管理
情報設定手段17及びレイヤ切換手段15が設けられ、操作
者の所望の働きかけがDBレイヤ管理情報12に対して施
される。ここに、レイヤ切換手段15とは、レイヤ間の図
形移動等を行う際に移動先のレイヤを指定する機能を果
たすものである。レイヤ管理情報設定手段17とは、表示
非表示の別、印刷非印刷の別、表示色等のレイヤ管理情
報を設定又は変更する機能を果たすものである。表示出
力手段33は、キヤドDB11の図形データをDBレイヤ管
理情報12にしたがって重ね合わせた状態で表示装置制御
手段31を介してビデオRAM32に展開し、表示装置制御
手段31はその展開された画像を表示装置30に表示する。
印刷出力手段42は、キヤドDB11の図形データをDBレ
イヤ管理情報12にしたがって重ね合わせた状態でプロッ
タ40に合わせた言語による図形描画コマンドに変換し、
出力信号を出力インタフェース41を介してプロッタ40に
出力する。
【0006】さらに詳しくいえば、上記のレイヤ管理情
報で扱う事項のうち、どのレイヤをどの図形の作成に用
いるかの管理は、現在図形作成、図形操作等が可能なレ
イヤ(以下「カレントレイヤ」という。)を切換えて図
形操作等を実行することによってなされる。また、各レ
イヤの表示又は非表示に関する情報、表示色に関する情
報、印刷又は非印刷に関する情報等は、ユーザが必要に
応じてメニュー選択して、例えばダイアログボックスを
開いて設定することにより行われる。従来の尺度管理
は、表示又は非表示の選択等に関するレイヤ管理情報と
同様にユーザの設定の対象となっていた。この状況を図
を用いて説明すると、図10に示すようになる。図10は、
従来例における尺度管理構造を示す図である。図10の設
定状態では、レイヤ1から5までが尺度1/10、レイ
ヤ6から10までが尺度1/5、レイヤ11からが尺度
1/20といった具合に5レイヤ毎に尺度を変えて管理
している。表示色は、各レイヤで管理している図形を何
色で表示装置上で表示するかを示す。表示/非表示の別
は、1が表示するレイヤ、0が表示しないレイヤを示
し、図10の設定ではレイヤ1から5までを表示し、それ
以外は表示しない状態である。印刷/非印刷の別は、1
が印刷するレイヤ、0が印刷しないレイヤを示す。図10
の設定では、レイヤ1から5までを印刷対象とし、それ
以外は印刷対象からはずしている。
【0007】このようにDBレイヤ管理情報12の設定、
変更によるレイヤの管理を操作者に委ねていたことによ
り、以下のような問題があった。図面のある部分を例え
ば、1/10の尺度で作成していたときに、レイヤを1
2個使っていた。その一部を今度は違う尺度例えば1/
20の尺度で作る必要が生じたとする。その時には今ま
で作っていた図面の一部を他のレイヤに持ってくること
になる。この操作を行うに先立って、まず操作者は、こ
の1/10の尺度で作った図面を作成するのに用いたレ
イヤがレイヤの何番と何番であるか、何個使っている
か、現在の空きのレイヤはどれであるか等を調べる操作
(「レイヤの現在の使用状態調査」)、それと同一数
(この場合は12個)の空きのレイヤを確保し、それら
を新たな尺度値に設定する操作(「空きレイヤ確保及び
尺度値設定操作」)をした上で、移動等を欲する図形を
選択し、移動先のレイヤを指定して、レイヤ移動を実行
するという手順を踏むことになる。この尺度間移動を実
行するには、上記の煩雑な前操作を操作者がしなければ
ならないため、手続きが面倒であった。また、この複雑
な操作は操作ミスをも惹起するものであった。さらに、
上記「空きレイヤ確保及び尺度値設定操作」にて空きレ
イヤの数が足りないことがわかった場合には、尺度間移
動を断念せざるを得ないという問題があった。このこと
を図9を参照しつつ、説明する。図9は、従来例におけ
る尺度切換方法によって操作者が尺度間移動をする場合
の操作手続を示す図である。操作者が尺度間移動をしよ
うとすると(ステップ900)、まずレイヤの使用状態
調査を行う(ステップ901)。このことは、具体的に
は必要なメニューをヒットしてダイアログボックスを開
くことにより現在のレイヤ管理情報の設定内容をみるこ
とによりなされる。次に、移動元の尺度で用いていたレ
イヤの数と同数の空きがあるかを表示画面上で数を数え
ることにより判断し(ステップ902)、ない場合は、
尺度間移動を断念して(ステップ907)、終了する
(ステップ908)。必要な空きレイヤがある場合は当
該空きレイヤの尺度値をそれぞれ所望の値に設定する
(ステップ903)。以上の前準備をしておいてから、
移動を欲する図形を選択する(ステップ904)。レイ
ヤ間移動を実行する(ステップ905)。そして、他の
レイヤにまだ移動したい図形があるかを判断し(ステッ
プ906)、ステップ904、905を必要な回数繰り
返す。その後終了する(ステップ908)。
【0008】以上、尺度間移動の場合を例にとって従来
例の課題を述べたが、その他の状況においても問題があ
った。例えば、あるレイヤの意味付けとして白色、非表
示のレイヤ属性をもって管理していたところ、異なる尺
度で図形を表現する必要が生じた場合、別レイヤを異な
る尺度にして割り付けることになるが、白色、非表示の
属性を変更したい時には、複数個のレイヤを修正する必
要がある。具体的にいえば、白色表示を赤色表示に変更
しようとするとき、1種類の尺度だけを扱っているとき
には、一つのレイヤについてのみ変更すれば足りるが、
2種類の尺度で図面を描いていたときは、それらの双方
を変更することが必要となる。3種類以上の尺度を用い
ている場合には、さらなる手間が掛かることになってい
た。
【0009】本発明の目的は、尺度の管理をレイヤ管理
に依存させずに実行する方法、尺度間移動をより簡便な
操作により実現する方法、及びそれらを実現するキヤド
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るキヤド図面の尺度管理方法は、図面デ
ータを構成する個々の図形データベースをキヤドデータ
ベース上のいずれかのレイヤに属するものとして管理
し、図面データを該レイヤの重ね合わせとして構成し、
前記レイヤの管理情報として少なくとも尺度値を設ける
ことにより、図面の尺度管理を行うキヤド図面の尺度管
理方法において、ある尺度値にて複数のレイヤを用いて
作図をした後、新たな尺度値設定又は尺度値選択をする
ことに伴い、該新たな尺度値を有するレイヤを少なくと
も尺度値設定又は選択前のレイヤの数と同じ数だけ確保
するものである。
【0011】また、図面データを構成する個々の図形デ
ータベースをキヤドデータベース上のいずれかのレイヤ
に属するものとして管理し、図面データを該レイヤの重
ね合わせとして構成し、前記レイヤの管理情報として少
なくとも尺度値を設けることにより、図面の尺度管理を
行うキヤド図面の尺度管理方法において、互いに独立な
操作であるユーザレイヤ番号選択と尺度番号選択とをす
ることに基づき、該ユーザレイヤ番号と該尺度番号との
組合せに一対一に対応してキヤドデータベース上でのレ
イヤを定義するものである。
【0012】さらにまた、本発明に係るキヤド装置は、
図面データを構成する個々の図形データベースをキヤド
データベース上のいずれかのレイヤに属するものとして
管理し、図面データを該レイヤの重ね合わせとして構成
し、前記レイヤの管理情報として少なくとも尺度値を有
するDBレイヤ管理情報を備え、それにより図面の尺度
管理を行うキヤド装置において、該キヤド装置が、キヤ
ドデータベース上でのレイヤを管理するDBレイヤ管理
情報のほかに、操作者からのみかけ上のレイヤ管理情報
であるユーザレイヤ管理情報を有し、該ユーザレイヤ管
理情報の中のユーザレイヤを切換えるレイヤ切換手段
と、該レイヤ切換手段とは互いに独立に、前記ユーザレ
イヤ管理情報の中の尺度を切換える尺度切換手段と、前
記DBレイヤ管理情報と前記ユーザレイヤ管理情報の間
に位置し、ユーザレイヤ管理情報の中のユーザレイヤと
尺度との組合せにより、DBレイヤを一義的に定義して
対応付けるレイヤ翻訳手段とを有するものである。
【0013】上記構成において、好ましくは、前記尺度
切換手段が設定する尺度値がパラメタにより定義され、
前記キヤド装置が、さらに操作者の入力に従って、該パ
ラメタを書換える環境設定手段を有する。
【0014】さらに、上記構成において、望ましくは、
前記キヤド装置が、操作者の入力に従って、表示非表示
の別、印刷非印刷の別等に関する情報であるレイヤ管理
情報を設定し、前記ユーザレイヤ管理情報に書込むレイ
ヤ管理情報設定手段を有し、前記レイヤ翻訳手段が、前
記レイヤ管理情報に関しては、ユーザレイヤ番号の等し
いものについて共通に設定する。
【0015】
【作用】本発明の尺度管理方法は、レイヤ使用状態調査
等の前処理をせずに、尺度間移動を可能にするように働
く。
【0016】また、操作者を複雑なレイヤ管理業務から
解放し、キヤド装置自体で複数の尺度を管理できるよう
に働く。
【0017】本発明に係るキヤド装置は、操作者がユー
ザレイヤと尺度とをそれぞれ独立に切換えることに伴
い、キヤドデータベース上のレイヤを管理するように働
く。
【0018】また、尺度値をパラメタとして扱い、環境
設定手段により変更可能なものとすることにより、限ら
れた数のキヤドデータベース上のレイヤ数であっても、
尺度管理を適切に行えるように働く。
【0019】さらに、ユーザレイヤ番号の等しいものに
ついて、表示非表示の別等の管理情報を共通に設定する
ことにより、表示や印刷は、ユーザレイヤ番号の等しい
もの毎のまとまりについて、出力されるように働く。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて説明する。
【0021】図1は、本発明の尺度切換方法の実施例を
示す説明図である。本発明の最大の特徴は、尺度切換と
レイヤ切換とが少なくとも操作者側から見て独立の操作
の対象となっていることにある。
【0022】図1に示す実施例では、尺度は尺度1から
尺度4まで4種類の尺度が用いられるようになってい
る。この数は、設計事項である。今、尺度1は、1/
1、尺度2は、1/10という尺度として利用されてい
る。尺度1は、レイヤ1からレイヤ32までを持ってい
る。尺度2もレイヤ1からレイヤ32までを持ってお
り、尺度3、尺度4も同様である。尺度切換とレイヤ切
換とが操作者側から見て独立であるとは、画面上に常
に、現在の尺度(カレント尺度)と、現在のレイヤ(カ
レントレイヤ)とが例えば、「L=1、S=1」と表示
されており、尺度切換により尺度を1から2に切換えた
ときは、「L=1、S=2」となってレイヤはそのまま
1の値であり(操作A)、「L=1、S=2」の状態で
レイヤを1から4に切換えたときは、「L=4、S=
2」の状態になることをいう(操作B)。尺度1のレイ
ヤ1と尺度2のレイヤ1とは、実は異なるレイヤ(DB
システム設定上)であるが、操作者としては、レイヤが
切り替わっていることを意識する必要がない(ユーザ設
定上、同一のレイヤである)。
【0023】このことを図2を用いて説明する。図2
は、本発明の尺度切換方法の実施例におけるユーザ設定
とDBシステム設定との関係を示す説明図である。ここ
に、DBシステム設定とは、キヤドデータベース上での
レイヤを定義するレイヤ設定をいう。
【0024】本実施例にあっては、DBシステム設定上
では、レイヤは、128個設けてある。この128は、
ユーザレイヤの数と尺度の種類(尺度層)の数との積で
ある。ユーザレイヤが第一層(L=1)、尺度層が第一
尺度層(S=1)であるときは、DBシステム設定上
は、L=1のレイヤに対応している。ユーザレイヤが第
一層で尺度層が第二尺度層であるときは、DBシステム
設定上は、L=33に対応している。ユーザ設定上でレ
イヤ1を変えずに尺度を1から2に変える操作(図1に
おける操作A)は、DBシステム設定上は、L=1から
L=33にレイヤを変更することを意味する。ユーザ設
定上で尺度2の状態を変えずにレイヤを1から4に変更
する操作(図1における操作B)は、DBシステム設定
上は、L=33からL=36に変更することを意味す
る。
【0025】図2に示す対応関係は、図3に示すキヤド
装置10により実現される。図3は、本発明の尺度切換方
法を用いたキヤド装置の一例を示す機能ブロック図であ
る。
【0026】キヤド装置10は、入力装置としてのキーボ
ード21、デジタイザ22及び出力装置としての表示装置3
0、プロッタ40等の周辺装置と接続されてキヤドシステ
ムを構成している。キヤド装置10は、ハードウェアとし
てみれば、一般的な構成を有するコンピュータ例えば
(パソコン)によってなるものである。図3のうち、
「○○手段」というのは、コンピュータの中枢としての
役割を有するCPUが、その時々に応じて必要なプログ
ラムを実行するときに果たす役割に着目して、便宜的に
空間的な位置付けをして説明するものである。図3のう
ち、「○○情報」というのは、コンピュータの情報記憶
手段である主記憶手段(メインメモリ)又は二次記憶手
段(ハードディスク等)に記憶された情報を意味する。
また、図3のうち、矢印は、制御の流れ又はデータの流
れを示す。
【0027】キヤドDB11は、キヤド装置の扱うデータ
の中核をなす情報であり、大まかにいえば図形データベ
ースの集合体である。キヤドDB11中の図形データはD
Bレイヤ管理情報12によって管理されている。すなわ
ち、図形データは、いずれかのレイヤ(DBレイヤ)に
属し、該レイヤに属する他のデータと同様に表示又は非
表示され、印刷又は非印刷される。本発明の最大の特徴
は、このDBレイヤ管理情報12のほかに、ユーザ設定上
のレイヤ管理情報であるユーザレイヤ管理情報13を有す
ること及びDBレイヤ管理情報12とユーザレイヤ管理情
報との仲立ちをするレイヤ翻訳手段14を有することにあ
る。ユーザレイヤ管理情報13は、図2に示すユーザ設定
上のレイヤ及び尺度を管理する情報である。このユーザ
レイヤ管理情報13は、操作者がキーボード21又はデジタ
イザ22から入力する信号を、レイヤ切換手段15、尺度切
換手段16、レイヤ管理情報設定手段17等が入力インタフ
ェース20を介して受け取る情報にしたがって、書き換え
られるものである。レイヤ翻訳手段14は、これらの書き
換えが行われるたびにその変更に対応してDBレイヤ管
理情報12の書き換えをする。また、他のコマンド(例え
ば、レイヤ間移動等)によってDBレイヤ管理情報12に
変更が生じたときは、それに対応してその都度ユーザレ
イヤ管理情報13を書き換える。尤も、DBレイヤ管理情
報12が変更されるたびに、ユーザレイヤ管理情報13を書
き換えずに、操作者がレイヤ管理に関するメニューを開
いた際にDBレイヤ管理情報12の内容を翻訳して表示さ
せることとする実施例も可能である。
【0028】レイヤ切換手段15、尺度切換手段16は、図
1に示すレイヤ切換又は尺度切換をそれぞれ実行する手
段であり、これらの処理はそれぞれ互いに独立になされ
る。DBレイヤ管理情報12においては、尺度は、各レイ
ヤの属性としてレイヤ管理情報12の一つとして管理され
るからDBレイヤ管理情報12においては、尺度は、レイ
ヤに従属している。それに対し、ユーザレイヤ管理情報
にあっては、レイヤと尺度とは、それぞれ独立に管理さ
れ、これらの組み合わせに対して一対一にDBレイヤ管
理情報12のレイヤが対応するものである。
【0029】レイヤ管理情報設定手段17は、レイヤの表
示色や表示/非表示の別、印刷/非印刷の別についての
情報等を設定し又は変更する手段である。これらのレイ
ヤ管理情報はユーザレイヤ番号が同一のものについて
は、共通のものにすることが望ましい。理論的には、D
Bレイヤ管理情報12の一つ一つに異なるレイヤ管理情報
を設定可能にすることもできるが、本発明の尺度管理方
法にあっては、操作者はDBシステム設定上のレイヤを
意識せずに、ユーザ設定上のレイヤ及び尺度飲みを意識
するものであるだからである。また、従来例の尺度管理
構造を示す図10により示されるように、従来、ユーザ
がレイヤ1から5までを尺度1/10、レイヤ6から1
0までを尺度1/5、レイヤ11から15までを尺度1
/20として使う場合には、レイヤの表示色は、レイヤ
1と6と11とを同一の白にて表示し、レイヤ2と7と
12とを同一の黄色にて表示するといった用い方をする
のが一般的である。したがって、尺度を除くレイヤ管理
情報について、同一のレイヤ番号のものは同一のレイヤ
管理情報を持つこととするのが便宜である。さらに、当
然のことではあるが、同一の尺度を持つもの(例えば、
図2におけるL=1からL=32まで、L=33からL
=64まで、L=65からL=96まで、L=97から
L=128まで)は同一の尺度値を持つ。
【0030】選択手段18、編集手段19は、いずれもキー
ボード21又はデジタイザ22からの操作者の入力を入力イ
ンタフェース20を介して受けて、キヤドDB11への働き
かけをするものである。選択手段18は図形の選択を実行
する。編集手段19には例えば、レイヤ間移動、尺度間移
動を実行するコマンドが含まれている。レイヤ間移動又
は尺度間移動は例えば、選択手段18により移動を所望す
る図形を選択して編集手段19により該当するコマンドを
実行することによりなされる。その処理をキヤドDB11
に対して施した結果、DBレイヤ管理情報12を含むキヤ
ドDB11は、書き換えられることになる。
【0031】表示出力手段33は、キヤドDB11の図形デ
ータを表示装置制御手段31を介してビデオRAM32上に
展開し、表示装置制御手段31は、ビデオRAM32に展開
された画像を表示装置30に表示する。その時、DBレイ
ヤ管理情報12の表示/非表示の別及び表示色に関するデ
ータを参照し、表示することになっているレイヤのみを
重ね合わせた画像として表示する。
【0032】印刷出力手段42は、キヤドDB11の図形デ
ータをプロッタ40の言語による描画コマンドに変換して
出力インタフェース41を介してプロッタ40に出力し、プ
ロッタ40は、所定のサイズの紙に所望の図面をプロット
アウトする。その時、DBレイヤ管理情報12の印刷/非
印刷の別等のデータを参照し、印刷することになってい
るレイヤのみを重ね合わせた画像として出力する。
【0033】レイヤ表示/非表示の別に関するレイヤ管
理情報の設定と図面表示の実際との関連について図4及
び図5を参照しつつ説明する。
【0034】図4は、本発明の尺度切換方法を実施した
場合の図面の一例についてレイヤ1を表示し、レイヤ2
を非表示として操作者側から表示装置の画面をみた図を
示している。この例では、図面の中央から左にかけての
部分は制御盤の全体外観を尺度1(1/10)で示して
いる。図面の右側には、部分(メーター)を拡大した図
を尺度2(1/5)で示している。このレイヤ1は、操
作者(ユーザ)からみれば一つのレイヤであるが、DB
システム設定上は、二つのレイヤである。これら二つの
レイヤに共通した管理情報として「表示」の設定がなさ
れている。図5に示す図か描かれているレイヤ2は非表
示の状態になっているからその結果として図4に示すよ
うな表示がなされる。
【0035】図5は、本発明の尺度切換方法を実施した
場合の図面の一例についてレイヤ1を非表示としレイヤ
2を表示して操作者側からみた表示装置の画面を示す図
である。レイヤ2には、この例では、穴開展開図を示し
ている。中央から左にかけての全体図は尺度1(1/1
0)で描かれ、右側の部分は尺度2(1/5)で描かれ
ている。このレイヤ2は、操作者(ユーザ)からみれば
一つのレイヤであるが、DBシステム設定上は、二つの
レイヤである。これらは二つのレイヤに共通した管理情
報としてここでは「表示」の設定がなされている。図4
に示す図が描かれているレイヤ1はここでは非表示の状
態になっているからその結果としてず5に示すような表
示がなされる。
【0036】図6は、本発明の尺度切換方法によって操
作者が尺度間移動をする場合の操作手続を示す図であ
る。本発明にあっては、尺度間移動は、なんらの前操作
をも要せずに従来に比較してより単純な手続きによりな
される。すなわち、尺度間移動を開始すると(ステップ
100)、まず、移動を欲する図形を選択する(ステッ
プ101)。この選択は図3の選択手段18によりなさ
れる。次に、移動間尺度のコマンドを選択すると、ダイ
アログボックスが開き移動先の尺度値を聞いてくるので
それを選択する(又は設定する)(ステップ102)。
移動したい位置を入力することにより移動を実行する
(ステップ103)。これにより尺度間移動が終了する
(ステップ104)。必要があれば、この操作を繰り返
すが、図9に示す従来例のような複雑な手順によらずに
尺度間移動が可能であり、また空きレイヤが確保できず
に尺度間移動を断念することもない。
【0037】図7は、本発明の尺度切換方法の第二の実
施例を示す機能ブロック図である。図3に示す第一実施
例の機能ブロック図とほとんど同じであるが、違うのは
環境設定手段57の存在することである。上述したように
尺度層の数(選択できる尺度値の種類の数)は設計事項
であるから、システム設計の段階で変更はできるもので
ある。しかし、実際に一つの図面に複数の尺度を用いる
とはいっても5つも6つも用いるのはかえって煩雑なた
め使うケースがまれである。そのようなまれなケースの
ためにDBシステム上のレイヤの数を多数確保しておく
のはメモリ管理の上からも得策ではない。したがって、
4つ程度で十分であると考えられる。ところで、この4
種類の尺度値をあらかじめ例えば、1/1、1/2、1
/5、1/10の4種類にシステム上で固定してしまう
とすると、それ以外の尺度値を選択できないので不便で
ある。かといって、尺度値を尺度間移動の実行の度に
「1/10」といった入力をすることにより設定しなけ
ればならないとするのも煩わしい。そこで、この4種類
の尺度を尺度1、尺度2、尺度3、尺度4というパラメ
タ的扱いにしておき、操作者が必要に応じて書き換えら
れるものにしておくのが便宜である。環境設定手段57
は、そのような機能を有するものであり、尺度1、尺度
2、尺度3、尺度4の尺度値を変更することを可能にす
る手段である。
【0038】
【効果】本発明の尺度管理方法は、上述のように構成さ
れているから、レイヤ使用状態調査等の前処理をせず
に、尺度間移動ができる。
【0039】また、操作者を複雑なレイヤ管理業務から
解放し、キヤド装置自体で複数の尺度を管理できる。
【0040】本発明に係るキヤド装置は、操作者がユー
ザレイヤと尺度とをそれぞれ独立に切換えることに伴
い、キヤドデータベース上のレイヤを管理できる。
【0041】また、尺度値をパラメタとして扱い、環境
設定手段により変更可能なものとすることにより、限ら
れた数のキヤドデータベース上のレイヤ数であっても、
尺度管理を適切に行うことができる。
【0042】さらに、ユーザレイヤ番号の等しいものに
ついて、表示非表示の別等の管理情報を共通に設定する
ことにより、表示や印刷は、ユーザレイヤ番号の等しい
もの毎のまとまりについて、出力できるため、操作者の
意識上では、尺度管理をレイヤを用いて実現しているこ
とを意識することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の尺度切換方法の実施例を示す説明図
【図2】 本発明の尺度切換方法の実施例におけるユー
ザ設定とDBシステム設定との関係を示す説明図
【図3】 本発明の尺度切換方法を用いたキヤド装置の
一例を示す機能ブロック図
【図4】 本発明の尺度切換方法を実施した場合の図面
の一例についてレイヤ1を表示しレイヤ2を非表示とし
て操作者側から見た図
【図5】 本発明の尺度切換方法を実施した場合の図面
の一例についてレイヤ1を非表示としレイヤ2を表示し
て操作者側から見た図
【図6】 本発明の尺度切換方法によって操作者が尺度
間移動をする場合の操作手続を示す図
【図7】 本発明の尺度切換方法の第二の実施例を示す
機能ブロック図
【図8】 従来例における尺度管理を示す機能ブロック
【図9】 従来例における尺度切換方法によって操作者
が尺度間移動をする場合の操作手続を示す図
【図10】 従来例における尺度管理構造を示す図
【符号の説明】
10 キヤド装置 11 キヤドDB 12 DBレイヤ管理情報 13 ユーザレイヤ管理情報 14 レイヤ翻訳手段 15 レイヤ切換手段 16 尺度切換手段 17 レイヤ管理情報設定手段 18 選択手段 19 編集手段 20 入力インタフェース 21 キーボード 22 デジタイザ 30 表示装置 31 表示装置制御手段 32 ビデオRAM 33 表示出力手段 40 プロッタ 41 出力インタフェース 42 印刷出力手段 57 環境設定手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図面データを構成する個々の図形データ
    ベースをキヤドデータベース上のいずれかのレイヤに属
    するものとして管理し、図面データを該レイヤの重ね合
    わせとして構成し、前記レイヤの管理情報として少なく
    とも尺度値を設けることにより、図面の尺度管理を行う
    キヤド図面の尺度管理方法において、 ある尺度値にて複数のレイヤを用いて作図をした後、 新たな尺度値設定又は尺度値選択をすることに伴い、 該新たな尺度値を有するレイヤを少なくとも尺度値設定
    又は選択前のレイヤの数と同じ数だけ確保することを特
    徴とするキヤド図面の尺度管理方法。
  2. 【請求項2】 図面データを構成する個々の図形データ
    ベースをキヤドデータベース上のいずれかのレイヤに属
    するものとして管理し、図面データを該レイヤの重ね合
    わせとして構成し、前記レイヤの管理情報として少なく
    とも尺度値を設けることにより、図面の尺度管理を行う
    キヤド図面の尺度管理方法において、 互いに独立な操作であるユーザレイヤ番号選択と尺度番
    号選択とをすることに基づき、 該ユーザレイヤ番号と該尺度番号との組合せに一対一に
    対応してキヤドデータベース上でのレイヤを定義するこ
    とを特徴とするキヤド図面の尺度管理方法。
  3. 【請求項3】 図面データを構成する個々の図形データ
    ベースをキヤドデータベース上のいずれかのレイヤに属
    するものとして管理し、図面データを該レイヤの重ね合
    わせとして構成し、前記レイヤの管理情報として少なく
    とも尺度値を有するDBレイヤ管理情報を備え、それに
    より図面の尺度管理を行うキヤド装置において、 該キヤド装置が、キヤドデータベース上でのレイヤを管
    理するDBレイヤ管理情報のほかに、操作者からのみか
    け上のレイヤ管理情報であるユーザレイヤ管理情報を有
    し、 該ユーザレイヤ管理情報の中のユーザレイヤを切換える
    レイヤ切換手段と、 該レイヤ切換手段とは互いに独立に、前記ユーザレイヤ
    管理情報の中の尺度を切換える尺度切換手段と、 前記DBレイヤ管理情報と前記ユーザレイヤ管理情報の
    間に位置し、ユーザレイヤ管理情報の中のユーザレイヤ
    と尺度との組合せにより、DBレイヤを一義的に定義し
    て対応付けるレイヤ翻訳手段とを有することを特徴とす
    るキヤド装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のキヤド装置において、 前記尺度切換手段が設定する尺度値がパラメタにより定
    義され、 前記キヤド装置が、さらに操作者の入力に従って、該パ
    ラメタを書換える環境設定手段を有することを特徴とす
    るキヤド装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載のキヤド装置におい
    て、 前記キヤド装置が、操作者の入力に従って、表示非表示
    の別、印刷非印刷の別等に関する情報であるレイヤ管理
    情報を設定し、前記ユーザレイヤ管理情報に書込むレイ
    ヤ管理情報設定手段を有し、 前記レイヤ翻訳手段が、前記レイヤ管理情報に関して
    は、ユーザレイヤ番号の等しいものについて共通に設定
    することを特徴とするキヤド装置。
JP5213337A 1993-08-05 1993-08-05 キヤド図面の尺度管理方法及びキヤド装置 Pending JPH0749893A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8140988B2 (en) 2006-12-05 2012-03-20 Fujitsu Limited CAD apparatus, method of editing graphic data, and computer product

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