JPH10283492A - レイアウト組版方法 - Google Patents

レイアウト組版方法

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JPH10283492A
JPH10283492A JP9100931A JP10093197A JPH10283492A JP H10283492 A JPH10283492 A JP H10283492A JP 9100931 A JP9100931 A JP 9100931A JP 10093197 A JP10093197 A JP 10093197A JP H10283492 A JPH10283492 A JP H10283492A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字列の配置に関する融通性を高めることの
できるレイアウト組版技術を提供する。 【解決手段】 まず、互いに異なる複数種類の配置モー
ドで文字列を配置するための複数の配置基準図形を含む
テンプレートを作成し、テンプレートを1ページ画像上
の複数の位置に複写することによって、複数のテンプレ
ートオブジェクトを作成する。また、複数のテンプレー
トオブジェクトのそれぞれに配置されるべき文字列を入
力する。そして、各配置基準図形に対する配置モードに
従って、前記複数のテンプレートオブジェクトにそれぞ
れ含まれる複数の配置基準図形に前記文字列を配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータシ
ステムを用いたレイアウト組版技術に関する。
【0002】
【従来の技術】チラシやカタログなどには、レイアウト
組版と呼ばれるコンピュータシステムを利用した電子組
版方法が頻繁に使用される。レイアウト組版とは、文字
列や絵柄を配置するためのテンプレートを作成し、1ペ
ージ画像上の複数の位置にテンプレートを複写して、文
字列と絵柄の同様な配置を繰り返す組版方法である。テ
ンプレートは、文字列を配置する際の基準として用いら
れる図形(以下、「配置基準図形」と呼ぶ)を含んでい
る。配置基準図形は、「流し込み図形」とも呼ばれてい
る。配置基準図形には、予め設定された配置モードに従
って文字列が配置される。このような配置モードとして
は、例えば、矩形の配置基準図形の内部に単に文字列を
順次配置していくモードや、配置基準図形の内部を文字
列が満たすように文字サイズを調整しつつ配置していく
モードなどがある。これらの配置モードで組版処理を実
行させるためのコマンドは、「組版コマンド」とも呼ば
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のレイアウト組版
においては、テンプレートに含まれる配置基準図形に対
して1つの配置モードしか設定できなかったので、文字
列の配置の融通性が低いという問題があった。
【0004】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、文字列の配置に
関する融通性を高めることのできるレイアウト組版技術
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、この発明の
方法は、コンピュータシステムを用いたレイアウト組版
方法であって、(a)互いに異なる複数種類の配置モー
ドで文字列を配置するための複数の配置基準図形を含む
テンプレートを作成する工程と、(b)前記テンプレー
トを1ページ画像上の複数の位置に複写することによっ
て、複数のテンプレートオブジェクトを作成する工程
と、(c)前記複数のテンプレートオブジェクトのそれ
ぞれに配置されるべき文字列を入力する工程と、(d)
各配置基準図形に対する配置モードに従って、前記複数
のテンプレートオブジェクトにそれぞれ含まれる複数の
配置基準図形に前記文字列を配置する工程と、を備える
ことを特徴とする。
【0006】上記方法によれば、テンプレートに含まれ
る複数の配置基準図形に対して互いに異なる配置モード
を割り当てることができるので、同じテンプレート内に
おいて種々の配置モードで配置された複数の文字列を含
めることができる。従って、文字列配置の融通性の高い
レイアウト組版を実現することができる。
【0007】上記方法は、さらに、(e)前記複数のテ
ンプレートオブジェクトの中の1つを選択するととも
に、選択されたテンプレートオブジェクトに含まれる前
記複数の配置基準図形のうちの少なくとも1つの配置基
準図形に対する配置モードを他の配置モードに変更する
ことによって、前記複数のテンプレートオブジェクトの
すべてにおける前記文字列の配置状態を変更する工程を
備えることが好ましい。
【0008】こうすれば、1つのテンプレートオブジェ
クトにおいて配置モードを変更するだけで、すべてのテ
ンプレートオブジェクトにおける文字列配置を変更する
ことができるので、1ページ画像全体の文字列配置を容
易に統一的に変更することができるという利点がある。
【0009】また、上記方法において、前記テンプレー
トは、固定された文字を含むことが好ましい。
【0010】こうすれば、各テンプレートオブジェクト
で共通に使用される固定された文字を容易に配置するこ
とができる。
【0011】さらに、上記方法において、前記複数の配
置モードは、(1)前記配置基準図形が閉図形である場
合に、前記文字列の書体と文字サイズと配列方向とを含
む組版スタイルに従って、前記文字列を前記閉図形の内
部に順次配置する第1の配置モードと、(2)前記配置
基準図形が閉図形である場合に、前記組版スタイルで指
定された文字サイズに係わらず、前記文字列が前記閉図
形の内部を満たすように各文字の文字サイズを調整して
配置する第2の配置モードと、(3)前記組版スタイル
に従って、前記文字列を前記配置基準図形を構成する線
上に順次配置する第3の配置モードと、(4)前記配置
基準図形が閉図形である場合に、前記組版スタイルで指
定された文字サイズに係わらず、前記文字列の高さが前
記閉図形の高さと等しくなるように、かつ、前記文字列
の全体の長さが前記閉図形の長さと等しくなるように各
文字の高さと幅とを調整して配置する第4の配置モード
と、のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
【0012】また、前記工程(b)は、前記1ページ画
像上に前記複数のテンプレートオブジェクトをマトリク
ス状に配置するための行方向と列方向の繰り返し数をそ
れぞれ指定する工程と、前記1ページ画像上における前
記複数のテンプレートオブジェクトの位置を規定するた
めの第1のリピート基準点の座標を指定するとともに、
第2のリピート基準点の候補座標を設定する工程と、前
記第1のリピート基準点の座標と前記第2のリピート基
準点の候補座標との差分に基づいて、マトリクス状に配
置される前記複数のテンプレートオブジェクトの行方向
と列方向のピッチを算出する工程と、前記複数のテンプ
レートオブジェクトの位置を示す図形を、前記1ページ
画像上に前記算出されたピッチで配置して表示する工程
と、を備えることが好ましい。
【0013】こうすれば、ユーザが画面上にマトリクス
状に配置された図形の位置から、複数のテンプレートオ
ブジェクトの好ましい位置を容易に設定することができ
る。
【0014】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。第1の態様は、コンピュータシステムを
用いたレイアウト組版装置であって、互いに異なる複数
種類の配置モードで文字列を配置するための複数の配置
基準図形を含むテンプレートを作成するテンプレート作
成手段と、前記テンプレートを1ページ画像上の複数の
位置に複写することによって、複数のテンプレートオブ
ジェクトを作成する複写手段と、前記複数のテンプレー
トオブジェクトのそれぞれに配置されるべき文字列を入
力する採字手段と、各配置基準図形に対する配置モード
に従って、前記複数のテンプレートオブジェクトにそれ
ぞれ含まれる複数の配置基準図形に前記文字列を配置す
る組版実行手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】第2の態様は、コンピュータに上記の発明
の各工程または各手段の機能を実行させるコンピュータ
プログラムを記録した記録媒体である。記録媒体として
は、フレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピ
ュータが読取り可能な携帯型の記憶媒体や、コンピュー
タシステムの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモ
リ)および外部記憶装置、あるいは、これ以外のコンピ
ュータプログラムが記録された媒体であってコンピュー
タシステムが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0016】第3の態様は、コンピュータに上記の発明
の各工程または各手段の機能を実行させるコンピュータ
プログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給
装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
A.第1実施例:次に、本発明の実施の形態を実施例に
基づき説明する。図1は、この発明の実施例を適用する
電子組版システムの構成を示すブロック図である。この
電子組版システムは、CPU20と、メインメモリ22
と、キーボード24と、マウス26と、外部記憶媒体と
してのハードディスク28と、グラフィックディスプレ
イ30と、を備えたコンピュータシステムである。な
お、各種のインタフェイス回路は省略されている。
【0018】メインメモリ22には、組版手段40とし
て機能するコンピュータプログラムと、採字データ42
と、組版コマンド44と、テンプレートデータ46と、
組版情報48とが記憶される。組版手段40は、作成手
段や、複写手段、採字手段、組版実行手段などの、組版
処理に用いられる種々の手段の機能を実現するコンピュ
ータプログラムである。採字データ42は、配置される
べき文字列を表す文字コードである。組版コマンド44
は、後述する複数種類の配置モードを指定するためにユ
ーザが選択しうる複数のコマンドを含んでいる。テンプ
レートデータ46は、文字列を配置する際の配置基準図
形を含み、1ページ画像上に繰り返し配置されるテンプ
レートを表すデータである。組版情報48は、組版され
た結果の画像(「1ページ画像」と呼ぶ)を表す情報で
ある。
【0019】なお、組版手段40の機能を実現するコン
ピュータプログラムは、フレキシブルディスクやCD−
ROM等の携帯型の記録媒体に格納された形態で提供さ
れ、その記録媒体からコンピュータシステムの外部記憶
装置に転送される。あるいは、通信経路を介してプログ
ラム供給装置からコンピュータシステムにコンピュータ
プログラムを供給するようにしてもよい。そして、実行
時には、外部記憶装置からメインメモリにコンピュータ
プログラムが転送されて記憶される。この明細書におい
て、コンピュータシステムとは、ハードウェアとオペレ
ーションシステムとを含み、オペレーションシステムの
制御の下で動作する装置を意味している。アプリケーシ
ョンプログラムは、このようなコンピュータシステム
に、上述の各部の機能を実現させる。なお、上述の機能
の一部は、アプリケーションプログラムでなく、オペレ
ーションシステムによって実現されていても良い。
【0020】なお、この発明において、「記録媒体」と
は、上述した携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAM
やROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハード
ディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装
置も含んでいる。すなわち、この発明の「記録媒体」
は、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を含んでい
る。
【0021】図2は、実施例におけるレイアウト組版処
理の全体手順を示すフローチャートである。ステップS
1〜S4は、テンプレートを作成するための処理であ
る。まず、ステップS1では、ユーザがテンプレートの
ための複数の流し込み図形を作成する。図3は、テンプ
レートの作成の様子を示す説明図である。このテンプレ
ートTPは、文字列を配置するための3つの流し込み図
形(配置基準図形)FG1,FG2、FG3と、絵柄を
配置するための絵柄枠PFとを含んでいる。なお、流し
込み図形FG1,FG2に配置されている文字列「あい
…」、「12…」は、図示の便宜のために描かれている
ものであり、ステップS1〜S4ではこれらの文字は表
示されない。また、絵柄枠PF内の絵柄も便宜上のもの
であり、ステップS1〜S4では表示されない。
【0022】グラフィックディスプレイ30の画面上に
は、ツールパレット50と組版パレット52とが表示さ
れている。ツールパレット50は、電子組版作業に使用
される種々の道具(ツール)を選択するための複数のボ
タンを有している。図3(A)の例では、マウスポイン
タを選択するためのボタンと矩形状の図形作成ツールを
選択するボタンと、円形状の図形作成ツールを選択する
ボタンと、絵柄の貼り込みツールを選択するボタンと、
文字入力ツール(採字手段)を選択するボタンと、が含
まれている。組版パレット52については後述する。
【0023】図2のステップS1においては、ユーザが
図形作成ツールの1つを選択して、所望の形状の複数の
流し込み図形FG1〜FG3を作成する。具体的には、
まず、図形作成ツールで3つの図形FG1〜FG3の形
状を入力し、次に、これらの図形に対して「流し込み図
形」である情報を割り当てる。もちろん、専用の流し込
み図形作成ツールを用いて流し込み図形FG1〜FG3
を作成することも可能である。
【0024】流し込み図形FG1〜FG3が作成される
と、図4(A),(B)に示すような流し込み図形情報
が作成される。流し込み図形情報は、図形IDと、図形
属性と、形状データとを含んでいる。図形IDは、図形
の種類(矩形、円形、任意多角形等)を示す。図形属性
は、その図形内への文字列の流し込みを禁止するか否か
を示す。図形属性が「流し込み禁止」に設定されている
場合には、文字列がその図形を避けるようにして配置さ
れる。例えば、図3(A)の第3の流し込み図形FG3
は、この流し込み禁止図形に設定されている。このよう
な流し込み禁止図形は、他の流し込み図形と組み合わせ
て、種々の特殊な態様で文字列を配置するために使用さ
れる。形状データは、図形の形状を示すためのデータで
あり、図形の種類によってその内容が異なる。例えば流
し込み図形が矩形の場合には、形状データは、図4
(A)に示すように、その矩形の対角線上の2点の座標
値を含んでいる。また、流し込み図形が円形の場合に
は、形状データは、図4(B)に示すように、円の中心
と半径とを含んでいる。
【0025】ステップS2では、ユーザが絵柄枠FPを
配置する。具体的には、まず、図形作成ツールで絵柄枠
PFの形状を入力し、次に、この図形に対して「絵柄
枠」である情報を割り当てる。もちろん、専用の絵柄枠
作成ツールを用いて絵柄枠PFを作成することも可能で
ある。絵柄枠PFを表す図形データは、前述した図4に
示す流し込み図形情報と同様な構成を有しているが、そ
の図形属性には「絵柄貼込み」である旨が登録されてい
る。
【0026】なお、テンプレートTPを構成する複数の
図形(流し込み図形および絵柄枠)は、互いに識別可能
な態様で表示されることが好ましい。例えば、流し込み
図形FG1〜FG3と、絵柄枠PFとは、互いに異なる
色の線で表示されるようにしてもよい。あるいは、「絵
柄」、「流し込み」等の文字を各図形の近傍に表示する
ことによって、各図形の用途を識別可能に表示するよう
にしてもよい。さらに、複数の流し込み図形FG1〜F
G3に、例えば、「流し込み1」、「流し込み2」等の
文字を付けることによって、互いに識別可能に表示する
ことが好ましい。このようにすれば、ユーザが画面を見
ただけで、各図形の用途を容易に認識することができ
る。
【0027】ステップS3では、流し込みが禁止されて
いない流し込み図形(狭義の流し込み図形)FG1,F
G2のそれぞれに対して、文字列の組版スタイルと、配
置モードを指定するための組版コマンドとが割り当てら
れる。図5は、この割り当てに使用される組版パレット
52の内容を示す説明図である。組版パレット52は、
文字列の書体を設定するための書体設定フィールド60
と、文字列のサイズを設定するための文字サイズ設定フ
ィールド62と、文字列の配列方向(横組または縦組)
を設定するための組み方向設定フィールド64と、4つ
の配置モードを示す4つの組版コマンドの中から1つを
選択するための組版コマンド選択ボタン66とを有して
いる。
【0028】組版スタイルを設定する際には、ユーザが
組版パレット52内の3つのフィールド60,62,6
4を用いて、流し込み図形FG1,FG2のそれぞれに
対して組版スタイルを設定する。組版スタイルは、図5
(B)に示すように、配置される文字列の書体名と文字
サイズと組み方向とを含んでいる。また、組版スタイル
に文字の色を含むようにすることもできる。
【0029】組版コマンドを設定する際には、ユーザが
組版パレット52の組版コマンド選択ボタン66を用い
て、流し込み図形FG1,FG2のそれぞれに対して組
版コマンドを選択して割り当てる。図5(C)は、選択
しうる4つの組版コマンドを示している。この実施例で
は、組版コマンドとして、「エリアテキスト」、「エリ
アフィットテキスト」、「ラインテキスト」、および、
「フィットテキスト」の4種類が準備されている。これ
らの組版コマンドの名称、アイコン、その処理内容等
は、図1に示すメインメモリ22内に組版コマンド44
として記憶されている。
【0030】図6は、これらの4種類の組版コマンドに
従って実行される4つの配置モードを示す説明図であ
る。図6(A)に示すエリアテキストモードでは、流し
込み図形FG内に、文字列「あい…こ」が、指定された
組版スタイル(図5(B))に従って順次配列される。
従って、エリアテキストモードでは、文字列の文字数や
文字サイズによっては、流し込み図形FG内に空白が生
じたり、流し込み図形FG内に配置できない文字が存在
したりする場合がある。
【0031】図6(B)に示すエリアフィットテキスト
モードでは、流し込み図形FGの内部が文字列で満たさ
れるように、文字サイズを調整しながら文字列が配置さ
れる。また、必要な場合には、文字同士の間隔(「字詰
め量」と呼ばれる)も調整される。
【0032】図6(C)に示すラインテキストモードで
は、文字列が組版スタイル情報に従って、流し込み図形
FGを構成する線分の上に順次配置される。例えば、流
し込み図形FGが閉図形の場合には、その周囲にそって
文字列が順次配置される。また、図6(E)に示すよう
に、流し込み図形FGaが閉図形でない直線や曲線の場
合にも、その線の上に文字列が順次配置される。
【0033】図6(D)に示すフィットテキストモード
では、文字列の高さが流し込み図形FGの高さと等しく
なるように調整され、かつ、文字列の全体の長さが流し
込み図形FGの長さと等しくなるように各文字の幅が調
整される。この結果、文字列は長体または平体になり、
流し込み図形FGの内部を満たす一行の文字列として配
置される。
【0034】なお、図6の例において、ラインテキスト
モード以外の3つの配置モードは、流し込み図形FGが
閉図形の場合にのみ選択しうる。一方、ラインテキスト
モードは、流し込み図形がどのような図形の場合にも選
択しうる。図5に示す4つの配置モードは単なる例であ
るが、選択しうる複数の配置モードとしては、少なくと
もこれらのうちの1つを含むことが好ましい。その理由
は、図6に示す4つの配置モードがチラシなどの組版に
おいて頻繁に用いられる配置モードだからである。
【0035】図3(A)に示すテンプレートTPにおい
ては、第1の流し込み図形FG1に対してエリアテキス
トモードが設定され、第2の流し込み図形FG2に対し
てラインテキストモードが設定されている。このよう
に、この実施例では、テンプレートに含まれる複数の流
し込み図形に対して、それぞれ異なる配置モードを割り
当てることができる。従って、文字列配置における融通
性が高く、面白味や斬新性のある組版を比較的容易に作
成することができる。
【0036】図2のステップS4では、こうして作成し
た種々の図形を含むテンプレートTPを、テンプレート
データとして定義する。具体的には、作成した図形群を
テンプレートとして使用する旨のコマンドをユーザが指
定する。この結果、図3(B)に示すテンプレートデー
タが作成される。このテンプレートデータは、図形デー
タと、絵柄データと、組版データとを含んでいる。図形
データは、テンプレートTPに含まれている複数の図形
FG1〜FG3,PFを表すデータであり、図4に示す
流し込み図形情報と同じ構成を有している。絵柄データ
は、絵柄名を含む情報である。組版データは、各流し込
み図形の組版スタイル情報(図5(B))と、組版コマ
ンドと、文字データとを含んでいる。後述するように、
1ページ画像内の複数の位置にテンプレートTPがコピ
ーされると、このテンプレートデータが、各テンプレー
ト位置におけるテンプレートオブジェクトを表すデータ
として利用される。絵柄データ内の絵柄名や、組版デー
タ内の文字データの実体的なデータは、テンプレートデ
ータには登録されておらず、各テンプレートオブジェク
トに登録される。
【0037】図3の例からも解るように、テンプレート
TPは、文字列や絵柄を配置するための基準となる図形
を含む1組の配置基準図形群であり、実際の文字列や絵
柄はテンプレートTPには含まれていない。テンプレー
トTPに含まれる複数の図形のうちの一部または全部
は、文字列や絵柄の配置の基準とされるためにのみ使用
されて、印刷物上では再現されないものであってもよ
い。但し、このような図形も、グラフィックディスプレ
イ30には表示されるようにすることが好ましい。
【0038】後述するように、テンプレートTPは、1
ページ画像上の複数の位置にコピーされ、各位置に応じ
た文字列や絵柄がそれぞれ割り付けられる。但し、複数
の位置において同一の文字が使用される場合(例えばチ
ラシの値段の単位「円」等の文字)には、その同一の文
字(「固定文字」と呼ぶ)をテンプレートTPに含むよ
うにすることも可能である。こうすれば、固定文字を各
位置で流し込まなくてもよいので、採字や文字の流し込
みの処理を簡略化することが可能である。
【0039】図2のステップS5では、1ページ画像内
の複数のテンプレート位置に配置されるべき絵柄と文字
列とを表す流し込みデータを作成する。図7は、流し込
みデータの構成を示す説明図である。流し込みデータ
は、テンプレートTP(図3(A))の絵柄枠FPに貼
り込まれる絵柄を示す絵柄名と、流し込み図形FG1,
FG2に流し込まれる文字列をそれぞれ示す文字列コー
ドとを含んでいる。絵柄を表す画像データは、流し込み
データとは別に、ハードディスク28に格納されてい
る。絵柄名は、この画像データを示す情報である。
【0040】図7の例では、1行分の流し込みデータ
が、1つのテンプレート位置に対する情報に相当する。
仮に、1ページ画像内の10個の位置にテンプレートが
コピーされる場合には、10個分の流し込みデータが作
成される。なお、絵柄名や文字コードの入力は、ユーザ
がキーボード24を用いて実行する。なお、組版作業に
おける文字列の入力は、「採字」とも呼ばれている。
【0041】図2のステップS6では、ユーザが原稿
(1ページ画像)上にテンプレートTPを配置する。図
8は、ステップS6の詳細手順を示すフローチャートで
ある。テンプレートの配置指示の方法としては、テンプ
レートTPのファイル名を用いたファイル指示と、テン
プレートTPのオブジェクト(図形群)を用いたオブジ
ェクト指示との2つがある。
【0042】テンプレートのファイル指示を行う際に
は、図8のステップS10に示すように、テンプレート
データのファイル名と、原稿のページ数(1ページ画像
の枚数)と、流し込みデータ(図7)の名称と、1ペー
ジ画像上におけるテンプレートTPのX方向およびY方
向の繰り返し回数と、をユーザが指定する。図9は、1
ページ画像PP上に繰り返しコピーされた複数のテンプ
レートを示す説明図である。この例では、同じテンプレ
ートTPからコピーされた6個のオブジェクトTP1〜
TP6が、X方向に2個ずつ、また、Y方向に3個ずつ
繰り返し配置されている。
【0043】テンプレートTPのオブジェクト指示を行
う際には、図8のステップS11において、まず、テン
プレートTPであるオブジェクト(図形群)を画面上で
指示する。次に、ステップS12において、原稿のペー
ジ数(1ページ画像の枚数)と、流し込みデータ(図
7)の名称と、1ページ画像上におけるテンプレートT
PのX方向の繰り返し数NxおよびY方向の繰り返し数
Nyと、をユーザが指定する。
【0044】図8のステップS13では、リピート基準
点P1の位置を画面上で指定する。図9に示すように、
リピート基準点P1は、最初のテンプレート位置の基準
となる位置である。すなわち、最初のテンプレート位置
は、このリピート基準点P1に、テンプレートTPの所
定の基準点(例えばテンプレートTPの外接矩形の左上
点)が位置するように決定される。図8のステップS1
4,S15では、X方向とY方向の移動量ΔX,ΔYが
それぞれ指定される。図9から解るように、これらの移
動量ΔX,ΔYと、各方向の繰り返し回数とに従って、
同じテンプレートTPが1ページ画像上に繰り返しコピ
ーされることになる。
【0045】図2のステップS7では、以上のステップ
S6までのユーザの指定に従って、組版手段40が、テ
ンプレートTPを1ページ画像上に繰り返し配置すると
ともに、各テンプレート位置において文字列や絵柄を配
置する組版処理を実行する。この組版結果は、グラフィ
ックディスプレイ30に表示される。前述した図9は、
実際にはこのステップS7の結果を示している。
【0046】図10は、ステップS7の詳細手順を示す
フローチャートである。ステップS21では、テンプレ
ートの配置指示がオブジェクト指示かファイル指示かが
判断され、ファイル指示の場合にはステップS22が実
行される。一方、オブジェクト指示の場合にはステップ
S22が省略されてステップS23に移行する。
【0047】ステップS22では、テンプレートデータ
を1ページ画像を表すページデータ上にロードする。ス
テップS23では、指定されたY方向移動量ΔYでテン
プレートデータを1ページ画像上にコピーする。以下で
は、こうしてコピーされたテンプレートデータで表され
るオブジェクト(図形群)を「テンプレートオブジェク
ト」と呼ぶ。ステップS23の結果、まず、図9に示す
第1のテンプレートオブジェクトTP1が1ページ画像
PP上に配置される。
【0048】ステップS24では、流し込みデータ(図
7)から絵柄名を読み込み、ステップS23でコピーさ
れたテンプレートオブジェクトの絵柄データに格納す
る。また、ステップS25では、流し込みデータから文
字列を読み込み、テンプレートオブジェクトの組版デー
タに格納する。前述したように、テンプレートオブジェ
クトを表すデータは図3(B)に示す構成を有してい
る。図3(B)の構成のうちで、絵柄データ内の絵柄名
と、組版データ内の文字データは、テンプレートデータ
には登録されておらず、図10のステップS24,S2
5においてテンプレートオブジェクトに登録される。
【0049】図10のステップS26では、組版手段4
0が、組版データに含まれている組版コマンドに従って
実際の組版処理を実行する。すなわち、絵柄枠FP(図
3(A))に絵柄を貼り込むとともに、流し込み図形F
G1,FG2のそれぞれに文字列を配置する。この際、
各流し込み図形における文字列は、各流し込み図形に割
り当てられている組版コマンドに従って配置される。例
えば、図3(A)の例では、第1の流し込み図形FG1
に対してはエリアテキスト(図6(A))が割り当てら
れており、第2の流し込み図形FG2に対してはライン
テキスト(図6(E))が割り当てられている。従っ
て、これらの流し込み図形FG1,FG2に対して、そ
れぞれ異なる配置モードで文字列がそれぞれ配置され
る。
【0050】図10のステップS27では、Y方向の繰
り返し回数の処理がすべて終了したか否かが判断され
る。終了していなければ、ステップS23に戻り、上述
したステップS23〜S26の処理を繰り返す。図11
は、Y方向に沿って配列された3つのテンプレートオブ
ジェクトTP1〜TP3に、絵柄と文字列とがそれぞれ
配置された状態を示している。
【0051】Y方向の指定された繰り返し回数の処理が
終了すると、ステップS28において、1ページ画像上
におけるテンプレートオブジェクトの位置を単位移動量
ΔXだけX方向に移動させる。ステップS29では、X
方向の指定された繰り返し回数の処理がすべて終了した
か否かが判断される。終了していなければ、ステップS
23に戻り、次の列のテンプレートオブジェクトに関し
て、上述したステップS23〜S28の処理を繰り返
す。一方、X方向の指定された繰り返し回数の処理が終
了すると、図10の手順が終了する。なお、X方向の繰
り返しルーチンとY方向の繰り返しルーチンとの関係
は、図10とは逆にすることができる。すなわち、X方
向の繰り返しを完了した後に、Y方向の繰り返しを行う
ようにしてもよい。
【0052】こうして、Y方向とX方向にテンプレート
オブジェクトをコピーしつつ、各テンプレートオブジェ
クトに絵柄と文字列を配置していくので、1ページ画像
上の複数のテンプレート位置においてそれぞれ組版を行
った結果を得ることができる。
【0053】図2のステップS8では、ページを示すペ
ージカウンタが次のページを示す値に進められる。ステ
ップS9では、指定された全ページ数に関して処理が終
了したか否かが判断される。終了していなければ、ステ
ップS7に戻り、上述したステップS7,S8の繰り返
す。この結果、指定されたページ数の1ページ画像が完
成する。
【0054】図12は、こうして完成したページデータ
の全体構成を示す説明図である。図12(A)は、1つ
のテンプレートオブジェクトの構成を示し、図12
(B)は10ページ分のページデータを示している。各
ページのページデータは、それぞれ6つのテンプレート
オブジェクトを含んでいる。
【0055】図13は、テンプレートオブジェクトを表
すデータの構成を示す説明図である。図形データは、前
述した図4に示すものと同じなので、その内容は省略す
る。絵柄データは、絵柄名と、絵柄の左下点と、絵柄の
倍率(貼り込まれた絵柄と原画との比)とが含まれてい
る。なお、絵柄の倍率は予めユーザが指定することもで
き、また、絵柄の原画と絵柄枠のサイズの比から自動的
に決定されるようにすることも可能である。組版データ
は、各流し込み図形FG1,FG2に配置された文字列
を表すデータを含んでいる。この文字列データは、組版
コマンド(図5(C))と、組版スタイル(図5
(B))と、各文字の文字コードおよび左下点とを含ん
でいる。
【0056】図12および図13に示すページデータ
は、メインメモリ22内に組版情報48として格納され
る。また、このページデータに従って、組版結果がグラ
フィックディスプレイ30に表示される。ユーザは、表
示された組版結果を観察して、満足する結果が得られて
いない場合には、組版を変更することができる。
【0057】図14は、組版変更の処理手順を示すフロ
ーチャートである。組版変更には、ページデータに含ま
れるすべてのテンプレートオブジェクトを対象として実
行する一括変更モードと、1つのテンプレートを対象と
して実行する個別変更モードがある。一括変更モードで
は、ステップS31において、ユーザが親テンプレート
オブジェクトを画面上で選択する。親テンプレートオブ
ジェクトは、所定の位置にあるテンプレートオブジェク
トであり、例えば1ページ目の左上端にある第1のテン
プレートオブジェクトTP1(図11)が親テンプレー
トオブジェクトとして初期設定されていてもよい。
【0058】ステップS32では、ユーザが組版変更の
指示を行う。一括変更モードにおいて変更できる組版情
報は、図形(流し込み図形、流し込み禁止図形、絵柄
枠)と、組版スタイルと、組版コマンドと、固定文字
(全オブジェクトに共通に配置される文字)である。ス
テップS33では、変更された組版情報に従って、すべ
てのテンプレートオブジェクトに関する組版処理が再実
行される。この時、各テンプレートオブジェクト内にお
いて、変更された情報に関連する部分のみを対象として
組版処理を再実行するようにすれば、組版処理の時間を
短縮することができる。例えば、1つの流し込み図形F
G1に関する組版コマンドを変更すると、この流し込み
図形FG1における文字列の配置が、すべてのテンプレ
ートオブジェクトにおいて変更される。また、組版スタ
イルを変更した場合には、文字列の書体やサイズ、文字
色などが一括して変更される。絵柄枠を変更した場合に
は、変更後の絵柄枠一杯に各絵柄が表示されるように、
組版情報が一括して変更される。この際、絵柄枠のサイ
ズに合わせて絵柄(写真など)を自動的に拡大/縮小す
るようにすることも可能である。
【0059】このように、この実施例では、親テンプレ
ートオブジェクトを対象として組版情報を変更すること
によって、すべてのテンプレートオブジェクトを一括し
て変更することが可能である。比較的簡単な操作で、所
望の組版結果が得られるように容易に組版情報を変更す
ることが可能である。
【0060】一方、個別変更モードでは、ステップS3
4において、ユーザが変更対象のテンプレートオブジェ
クトを画面上で選択する。ステップS35では、ユーザ
が組版変更の指示を行う。ここで変更できる情報は、図
形(流し込み図形、流し込み禁止図形、絵柄枠)と、組
版スタイルと、組版コマンドと、絵柄名および倍率と、
文字列である。ステップS36では、変更された組版情
報に従って、変更対象のテンプレートオブジェクトに関
する組版処理が再実行される。この時、変更された情報
に関連する部分のみを対象として組版処理を再実行する
ようにすれば、組版処理の時間を短縮することができ
る。このように、この実施例では、個別のテンプレート
オブジェクトに関しても組版情報を変更することができ
るので、一部のテンプレートオブジェクトにおける文字
列の誤り等を容易に変更することができる。また、多数
のテンプレートオブジェクトの中で、特に目立つ特殊な
態様のオブジェクトなどを容易に作成することができ
る。
【0061】以上説明したように、上記の第1実施例で
は、複数の流し込み図形を含むテンプレートTPを作成
し、これをコピーして1ページ画像に複数のテンプレー
トオブジェクトをレイアウトするようにしたので、チラ
シやカタログなどの1ページ画像を容易に作成すること
が可能である。また、テンプレートTPに含まれる複数
の流し込み図形に対して、互いに異なる配置モード(組
版コマンド)を割り当てることができるので、融通性の
高い組版を作成することができる。さらに、一旦組版処
理を終了した後に、組版情報の一部を変更することがで
きるので、組版作業の効率を大幅に向上させることがで
きる。
【0062】B.第2実施例:図15は、第2実施例に
おける図2のステップS6の詳細手順を示すフローチャ
ートである。図15は、複数のテンプレートを原稿上に
繰り返し配置するための指示手順を示しており、前述し
た図8のステップS13〜S15をステップS41〜S
43に置き換えたものである。第2実施例は、その他の
点は第1実施例と同じである。
【0063】ステップS41では、リピートモードを指
定する。リピートモードには、均等モード(第1の指示
モード)と繰り返しモード(第2の指示モード)があ
る。これらについては後述する。ステップS42では第
1のリピート基準点を指定し、ステップS43では第2
のリピート基準点を指定する。図16は、第2実施例に
おける2つの指示モードにおいて、第2のリピート基準
点を指定する際の画面表示を示している。
【0064】テンプレートオブジェクトのX方向(行方
向)とY方向(列方向)の単位移動量ΔX,ΔYは、第
1と第2のリピート基準点の座標の差分から算出され
る。第1のリピート基準点P1は、原稿PPの左上端に
存在するテンプレートオブジェクトTP1の外接矩形
(破線で示す)の左上点の位置を示す。第2のリピート
基準点の意味は、リピートモードによって異なる。
【0065】均等モードにおいては、第2のリピート基
準点が、第1のリピート基準点P1の右斜め下に隣接す
るテンプレートオブジェクト(図16の例ではTP5)
の左上点となる。このとき、単位移動量ΔX,ΔYは、
次の式で与えられる。
【0066】ΔX=X5−X1 ΔY=Y5−Y1
【0067】ここで、X1,Y1は第1のリピート基準
点P1の座標、X5,Y5は第2のリピート基準点P5
の座標である。このように、均等モードでは、第1と第
2のリピート基準点の座標の差分が、テンプレートオブ
ジェクトの単位移動量ΔX,ΔYに等しいものとして使
用される。なお、上記の説明から解るように、単位移動
量ΔX,ΔYは、マトリクス状に配置される複数のテン
プレートオブジェクトのX方向(行方向)とY方向(列
方向)のピッチである。
【0068】一方、繰り返しモードでは、第2のリピー
ト基準点が、繰り返し配置された右下端のテンプレート
オブジェクト(図16の場合にはPT6)の左上点とな
る。このとき、単位移動量ΔX,ΔYは、次の式で与え
られる。
【0069】ΔX=(X6−X1)/Nx ΔY=(Y6−Y1)/Ny
【0070】ここで、X6,Y6は第2のリピート基準
点P6の座標、NxはX方向繰り返し数、NyはY方向
繰り返し数である。これらの繰り返し数Nx,Nyは、
図15のステップS10またはS12で指示された値で
あり、図16の例ではNx=2,Ny=3である。この
ように、繰り返しモードでは、第1と第2のリピート基
準点の座標の差分を、各方向の繰り返し数で割った値
が、単位移動量ΔX,ΔYに等しいものとして使用され
る。
【0071】なお、第2実施例において、第2のリピー
ト基準点P5(またはP6)を指定する際にユーザがマ
ウスポインタを画面上で移動させると、マウスポインタ
の位置に第2のリピート基準点P5(またはP6)が位
置するような状態で、各テンプレートオブジェクトの外
接矩形が破線で画面上に示される。すなわち、第1のリ
ピート基準点P1と第2のリピート基準点P5(または
P6)を指定すると、これらの座標の差分から算出され
た単位移動量ΔX,ΔYで、それぞれの繰り返し数N
x,Nyだけ繰り返し配置されたテンプレートオブジェ
クトの外接矩形が画面上に表示される。このとき、第1
のテンプレートオブジェクトTP1についても、外接矩
形のみを表示するようにしてもよい。あるいは、各テン
プレートオブジェクトの実際の図形形状を画面に表示す
ることも可能である。但し、外接矩形のみを表示するよ
うにすれば、表示に要する処理時間を短縮できるので、
マウスポインタの移動に応じた表示の更新をより高速に
行うことができるという利点がある。
【0072】表示された複数のテンプレートオブジェク
トの外接矩形が好ましい位置に配置された状態で、ユー
ザは第2のリピート基準点P5(またはP6)の位置を
確定する(例えばマウスボタンをクリックする)。する
と、組版手段40が、単位移動量ΔX,ΔYを上述した
式に従って算出する。この後の処理内容は、第1実施例
と同じなので、その説明を省略する。
【0073】このように、第2実施例では、第1のリピ
ート基準点P1の位置を指定し、マウスカーソルを移動
させることによって第2のリピート基準点P5(または
P6)の候補位置を設定すると、これに応じて、マトリ
クス状に繰り返し配置されたテンプレートオブジェクト
を示す図形(外接矩形やテンプレートオブジェクトその
もの)が画面に表示される。従って、ユーザは、原稿上
における好ましいテンプレートオブジェクト配置を対話
的に容易に設定することができる。
【0074】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0075】(1)上記実施例において、ハードウェア
によって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置
き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによっ
て実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換え
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を適用する電子組版システム
の構成を示すブロック図。
【図2】実施例におけるレイアウト組版処理の全体手順
を示すフローチャート。
【図3】テンプレートの作成の様子を示す説明図。
【図4】流し込み図形情報の構成を示す説明図。
【図5】組版パレット52の内容を示す説明図。
【図6】4種類の組版コマンドに従って実行される4つ
の配置モードを示す説明図。
【図7】流し込みデータの構成を示す説明図。
【図8】ステップS6の詳細手順を示すフローチャー
ト。
【図9】1ページ画像PP上に繰り返し配置された複数
のテンプレートを示す説明図。
【図10】ステップS7の詳細手順を示すフローチャー
ト。
【図11】3つのテンプレートオブジェクトTP1〜T
P3に絵柄と文字列とがそれぞれ配置された状態を示す
説明図。
【図12】完成したページデータの全体構成を示す説明
図。
【図13】テンプレートオブジェクトを表すデータの構
成を示す説明図。
【図14】組版変更の処理手順を示すフローチャート。
【図15】第2実施例におけるステップS6の詳細手順
を示すフローチャート。
【図16】第2実施例において1ページ画像PP上に複
数のテンプレートを繰り返し配置する操作を示す説明
図。
【符号の説明】
20…CPU 22…メインメモリ 24…キーボード 26…マウス 28…ハードディスク 30…グラフィックディスプレイ 40…組版手段 42…採字データ 44…組版コマンド 46…テンプレートデータ 48…組版情報 50…ツールパレット 52…組版パレット 60…書体設定フィールド 62…文字サイズ設定フィールド 64…方向設定フィールド 66…組版コマンド選択ボタン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムを用いたレイアウ
    ト組版方法であって、(a)互いに異なる複数種類の配
    置モードで文字列を配置するための複数の配置基準図形
    を含むテンプレートを作成する工程と、(b)前記テン
    プレートを1ページ画像上の複数の位置に複写すること
    によって、複数のテンプレートオブジェクトを作成する
    工程と、(c)前記複数のテンプレートオブジェクトの
    それぞれに配置されるべき文字列を入力する工程と、
    (d)各配置基準図形に対する配置モードに従って、前
    記複数のテンプレートオブジェクトにそれぞれ含まれる
    複数の配置基準図形に前記文字列を配置する工程と、を
    備えることを特徴とするレイアウト組版方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレイアウト組版方法であ
    って、さらに、(e)前記複数のテンプレートオブジェ
    クトの中の1つを選択するとともに、選択されたテンプ
    レートオブジェクトに含まれる前記複数の配置基準図形
    のうちの少なくとも1つの配置基準図形に対する配置モ
    ードを他の配置モードに変更することによって、前記複
    数のテンプレートオブジェクトのすべてにおける前記文
    字列の配置状態を変更する工程を備える、レイアウト組
    版方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のレイアウト組版方法であ
    って、 前記テンプレートは、固定された文字を含む、レイアウ
    ト組版方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のレイアウト組版方法であって、 前記複数の配置モードは、(1)前記配置基準図形が閉
    図形である場合に、前記文字列の書体と文字サイズと配
    列方向とを含む組版スタイルに従って、前記文字列を前
    記閉図形の内部に順次配置する第1の配置モードと、
    (2)前記配置基準図形が閉図形である場合に、前記組
    版スタイルで指定された文字サイズに係わらず、前記文
    字列が前記閉図形の内部を満たすように各文字の文字サ
    イズを調整して配置する第2の配置モードと、(3)前
    記組版スタイルに従って、前記文字列を前記配置基準図
    形を構成する線上に順次配置する第3の配置モードと、
    (4)前記配置基準図形が閉図形である場合に、前記組
    版スタイルで指定された文字サイズに係わらず、前記文
    字列の高さが前記閉図形の高さと等しくなるように、か
    つ、前記文字列の全体の長さが前記閉図形の長さと等し
    くなるように各文字の高さと幅とを調整して配置する第
    4の配置モードと、のうちの少なくとも1つを含む、レ
    イアウト組版方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のレイアウト組版方法であって、 前記工程(b)は、 前記1ページ画像上に前記複数のテンプレートオブジェ
    クトをマトリクス状に配置するための行方向と列方向の
    繰り返し数をそれぞれ指定する工程と、 前記1ページ画像上における前記複数のテンプレートオ
    ブジェクトの位置を規定するための第1のリピート基準
    点の座標を指定するとともに、第2のリピート基準点の
    候補座標を設定する工程と、 前記第1のリピート基準点の座標と前記第2のリピート
    基準点の候補座標との差分に基づいて、マトリクス状に
    配置される前記複数のテンプレートオブジェクトの行方
    向と列方向のピッチを算出する工程と、 前記複数のテンプレートオブジェクトの位置を示す図形
    を、前記1ページ画像上に前記算出されたピッチで配置
    して表示する工程と、を備える、レイアウト組版方法。
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