JP4275808B2 - 文字の割付処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は文字の割付処理装置に関し、特に、雑誌や書籍などを構成する各頁の文字列のレイアウトをディスプレイ画面上で指定する作業を行うために用いられる割付処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータを利用したDTP(Desk Top Publishing )技術の発達により、印刷業界では、雑誌や書籍などの版面の割付処理を、コンピュータを利用したデジタル処理で行うことが一般的になってきている。通常、雑誌や書籍の版面を構成するには、各頁に文字列とともに画像を割り付ける処理が必要になる。商業印刷物を作成する工程では、文を執筆するライターと、頁のレイアウトを行うデザイナーとが分業形態を採るのが一般的であり、ライターは執筆作業に専念し、デザイナーは頁をデザインする作業に専念することになる。したがって、文章を作成するのはライターの仕事であるが、各頁のどの位置に、文字列をどのような態様で割り付けるかを決定するのはデザイナーの仕事になる。
【0003】
通常、デザイナーは、DTP用の割付処理装置を用いて、このような割付処理を行うことになる。具体的には、ディスプレイ画面上に、雑誌や書籍の頁に相当するフレームを表示させ、このフレーム上で、文字列や画像を割り付ける領域を指定してゆくことになる。文字列の場合、割り付けるべき領域を指定するとともに、組方(縦組か横組か)、書体、サイズ、変形、字送りのピッチ、行送りのピッチなどの文字組情報を定義する必要がある。また、段組を行う場合には、何段組にするか、段間の寸法をどうするか、といった指定や、段間に罫線を引くか否かといった指定も必要になる。デザイナーが各割付領域に対してこのような文字組情報を設定しておけば、ライターが執筆した文字列を各割付領域に流し込むだけで、版面を構成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、DTP作業に関わるデザイナーは、コンピュータを利用した割付処理装置を用いて、文字列の割付処理を行っている。しかしながら、従来から用いられている割付処理装置は、直観的な割付態様をデザイナーに提示することができず、また、十分な操作性を提供することができなかった。
【0005】
そこで本発明は、直観的な割付態様をデザイナーに提示することができ、また、十分な操作性を有する文字の割付処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、画面上で文字のレイアウトを指定する割付処理を行うために用いられる文字の割付処理装置において、
オペレータからの指示を入力する指示入力手段と、
文字列のレイアウトを提示するための画面を有する表示手段と、
指示入力手段に与えられた指示に基づいて、画面内の所定位置に所定サイズの文字枠を設定する文字枠設定手段と、
指示入力手段に与えられた指示に基づいて、所定の文字枠に関する文字組を示す文字組情報を設定する文字組情報設定手段と、
文字枠設定手段によって設定された文字枠内に、文字組情報設定手段によって設定された文字組情報に基づいて文字を割り付けた場合の個々の文字の割付態様を示す割付態様情報を作成する割付態様情報作成手段と、
割付態様情報作成手段によって作成された割付態様情報に基づいて、個々の文字の代わりに文字玉を割り付けた状態を、画面上に表示させる文字玉表示手段と、
を設け、
文字枠設定手段が、段組情報を含む所定の文字組情報に関連した文字枠を設定する旨の指示を受けた場合に、この段組情報に基づいて文字枠内に文字を割り付けたと仮定した場合の各段の輪郭を示す段組図形を求め、これらの段組図形を表示する機能と、既に設定された既存文字枠のサイズを変更することにより新たな文字枠設定を行う機能と、を有し、複数の段組図形を有する既存文字枠に対してサイズの変更を行う際に、字詰数および段間を一定に維持したまま、段数を増減することによりサイズ変更を行うようにしたものである。
【0007】
(2) 本発明の第2の態様は、画面上で文字のレイアウトを指定する割付処理を行うために用いられる文字の割付処理装置において、
オペレータからの指示を入力する指示入力手段と、
文字列のレイアウトを提示するための画面を有する表示手段と、
指示入力手段に与えられた指示に基づいて、画面内の所定位置に所定サイズの文字枠を設定する文字枠設定手段と、
指示入力手段に与えられた指示に基づいて、所定の文字枠に関する文字組を示す文字組情報を設定する文字組情報設定手段と、
文字枠設定手段によって設定された文字枠内に、文字組情報設定手段によって設定された文字組情報に基づいて文字を割り付けた場合の個々の文字の割付態様を示す割付態様情報を作成する割付態様情報作成手段と、
割付態様情報作成手段によって作成された割付態様情報に基づいて、個々の文字の代わりに文字玉を割り付けた状態を、画面上に表示させる文字玉表示手段と、
を設け、
文字枠設定手段が、段組情報を含む所定の文字組情報に関連した文字枠を設定する旨の指示を受けた場合に、この段組情報に基づいて文字枠内に文字を割り付けたと仮定した場合の各段の輪郭を示す段組図形を求め、これらの段組図形を表示する機能と、既に設定された既存文字枠のサイズを変更することにより新たな文字枠設定を行う機能を有し、複数の段組図形を有する既存文字枠に対してサイズの変更を行う際に、字詰数および段数を一定に維持したまま、段間を増減することによりサイズ変更を行うようにしたものである。
【0008】
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1または第2の態様に係る文字の割付処理装置において、
文字枠設定手段が、画面上の2点の座標値を示す指示に基づいて、当該2点を対角とする矩形図形を作成し、この矩形図形を画面上に表示するとともに、文字組情報設定手段内に設定されている所定の文字組情報に基づいてこの矩形図形内に文字を割り付けたと仮定した場合に、この矩形図形内に割り付けられる文字の一行あたりの字数および行数を表示する機能を有し、指示された座標値の時間変化に伴って、作成する矩形図形および表示内容の更新を行い、最終決定指示が与えられた時点で作成されていた矩形図形を文字枠として設定する機能を有するようにしたものである。
【0009】
(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1〜第3の態様に係る文字の割付処理装置において、
文字枠設定手段が、既に設定された既存文字枠の位置を変更することにより新たな文字枠設定を行う機能を有するようにしたものである。
【0012】
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第1〜第4の態様に係る文字の割付処理装置において、
文字組情報設定手段内に、段間罫線を有する段組情報が設定されている場合に、割付態様情報作成手段が、各段に対する文字の割付態様とともに段間罫線の割付態様を示す割付態様情報を作成し、文字玉表示手段が、文字玉とともに段間罫線を画面上に表示させるようにしたものである。
【0013】
(6) 本発明の第6の態様は、上述の第5の態様に係る文字の割付処理装置において、
割付態様情報作成手段が、指示入力手段からの指示に基づいて、文字の割付態様とは別個独立して段間罫線の割付態様を変更する処理を行うようにしたものである。
【0014】
(7) 本発明の第7の態様は、上述の第1〜第6の態様に係る文字の割付処理装置において、
文字玉表示手段が、文字枠内に文字玉を表示するとともに、当該文字枠内に表示される文字玉の一行あたりの字数および行数を当該文字枠内に表示する機能を有するようにしたものである。
【0015】
(8) 本発明の第8の態様は、上述の第1〜第7の態様に係る文字の割付処理装置において、
文字玉表示手段が、文字枠内に文字玉を表示するとともに、当該文字枠内に表示される文字玉の総数を当該文字枠内に表示する機能を有するようにしたものである。
【0016】
(9) 本発明の第9の態様は、上述の第1〜第8の態様に係る文字の割付処理装置において、
文字玉表示手段が、各文字のボディサイズに対応した文字玉を表示する機能を有するようにしたものである。
【0017】
(10) 本発明の第10の態様は、上述の第1〜第9の態様に係る文字の割付処理装置において、
文字組情報設定手段が、フォントのデータが内蔵されている内部書体と、フォントのデータが内蔵されていない外部書体と、の双方を書体リストとして提示する機能を有し、内部書体および外部書体の中から所望の書体を選択して文字組情報として設定する機能を有するようにしたものである。
【0018】
(11) 本発明の第11の態様は、上述の第1〜第10の態様に係る文字の割付処理装置において、
文字組情報設定手段によって、所定の文字枠に関する文字組情報を設定する処理が行われた場合に、当該文字組情報に所定のスタイル名を自動付与し、当該文字組情報と当該スタイル名とを自動登録するようにし、
オペレータが、指示入力手段から文字組情報の設定操作を行う際に、画面上に自動登録されたスタイル名のリストを表示するようにし、このリストから所望のスタイル名を選択する操作を行うことにより、所定の文字枠に関して既存の文字組情報を設定できるようにしたものである。
【0019】
(12) 本発明の第12の態様は、上述の第11の態様に係る文字の割付処理装置において、
自動登録されたスタイル名に対応する文字組情報が設定された文字枠が存在しなくなった場合には、当該スタイル名についての登録を自動抹消するようにしたものである。
【0020】
(13) 本発明の第13の態様は、上述の第1〜第12の態様に係る文字の割付処理装置において、
指示入力手段によって、既存の文字枠内の所定領域を割付除外領域に指定する旨の指示が与えられた場合に、割付態様情報作成手段に対して、この割付除外領域を割付対象領域から除外した場合の新たな割付態様情報を作成させるとともに、文字玉表示手段に対して新たな割付態様情報に基づいて新たな文字玉表示を行わせる機能を有するようにしたものである。
【0021】
(14) 本発明の第14の態様は、上述の第13の態様に係る文字の割付処理装置において、
指示入力手段から、画面上に表示されている文字玉上の1点を指示する入力が与えられた場合に、割付除外手段が、当該指示点を含む文字玉に対応する1文字分の領域を割付除外領域とする処理を行うようにしたものである。
【0022】
(15) 本発明の第15の態様は、上述の第13または第14の態様に係る文字の割付処理装置において、
指示入力手段から、既に割付除外領域として指定されている領域の一部または全部について、割付除外領域としての指定を解除する旨の指示が与えられた場合に、割付除外手段が、割付態様情報作成手段に対して、解除された領域を割付対象領域に含ませた場合の新たな割付態様情報を作成させるとともに、文字玉表示手段に対して新たな割付態様情報に基づいて新たな文字玉表示を行わせるようにしたものである。
【0023】
(16) 本発明の第16の態様は、上述の第13または第14の態様に係る文字の割付処理装置において、
画面上に所定のオブジェクトを割り付ける機能を有するオブジェクト割付手段を更に設け、このオブジェクト割付手段によって、文字枠に重複するようにオブジェクトが割り付けられた場合に、割付除外手段が、文字枠とオブジェクトとの重複領域を割付除外領域に自動設定する機能を有するようにしたものである。
【0024】
(17) 本発明の第17の態様は、上述の第1〜第16の態様に係る文字の割付処理装置において、
画面上に図形オブジェクトを作成する機能を有するオブジェクト割付手段を更に設け、このオブジェクト割付手段が、画面上に表示されている文字玉の位置を基準として定義されたグリッドに揃うように、図形オブジェクトを割り付ける機能を有するようにしたものである。
【0025】
(18) 本発明の第18の態様は、上述の第1〜第17の態様に係る文字の割付処理装置において、
文字玉表示手段が、文字玉を表示する代わりに、縦組が設定された文字枠に対しては「N」字状の斜線を含む矩形図形を表示し、横組が設定された文字枠に対しては「Z」字状の斜線を含む矩形図形を表示する簡易表示機能を有するようにしたものである。
【0026】
(19) 本発明の第19の態様は、上述の第1〜第18の態様に係る文字の割付処理装置としてコンピュータを動作させるためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録するようにしたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
【0028】
§1.本発明に係る割付処理装置の基本構成
図1は、本発明の一実施形態に係る文字の割付処理装置の基本構成を示すブロック図である。この割付処理装置は、コンピュータ用のディスプレイなどから構成される表示手段10と、キーボードやマウスなどのコンピュータ用入力機器から構成される指示入力手段20と、文字枠設定手段30と、文字組情報設定手段40と、割付除外手段50と、オブジェクト割付手段60と、割付態様情報作成手段70と、文字玉表示手段80とによって構成されている。ここで、手段30〜80は、いずれもコンピュータ本体とこれにインストールされた専用ソフトウエアによって実現される機能をブロックとして示した構成要素であり、この専用ソフトウエアは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して配付することができる。
【0029】
この割付処理装置のオペレータは、通常、DTP作業を行うデザイナー自身であり、このデザイナーは、表示手段10の表示画面を見ながら、指示入力手段20を介して所定の指示を与え、画面上で文字のレイアウトを指定する割付処理を行うことになる。表示手段10の画面上には、文字列のレイアウトが提示されるが、この時点では、まだ具体的な文字列は特定されていない。割り付けられるべき個々の具体的な文字は、ライターの著述作業によって決められるものであり、デザイナーが割付作業を行う際に、直接必要になるものではない。この割付処理装置を用いてデザイナーが行う仕事は、「あ」とか「い」といった具体的な文字をどこに割り付けるか、ということではなく、たとえば、雑誌の頁をデザインするのであれば、記事の見出しとなる文字列を、どの位置に、どの書体で、どのサイズで割り付け、記事の本文となる文字列を、どの位置に、どの書体で、どのサイズで割り付けるか、といったことになる。
【0030】
文字枠設定手段30は、指示入力手段20に与えられた指示に基づいて、表示手段10の画面内の所定位置に所定サイズの文字枠を設定する機能を有する。ここで、文字枠とは、一連の文字列が割り付けられる単位領域を意味し、本実施形態では、文字枠はすべて矩形から構成されている。一方、文字組情報設定手段40は、指示入力手段20に与えられた指示に基づいて、所定の文字枠に関する文字組を示す文字組情報を設定する機能を有する。ここで、文字組とは、文字枠内における文字の割付態様を定義するための種々の取り決めである。
【0031】
本実施形態で用いられている基本的な文字組の構成内容を、図2に例示する。この例では、文字組は、組方、書体、サイズ、変形、送り、段組の各構成要素からなる。組方は、縦組(縦書き)か横組(横書き)かを定める構成要素であり、書体は、明朝体,ゴシック体,教科書体,…といった文字列の書体を定める構成要素であり、サイズは、ポイント数や級数を用いて文字の大きさを定める構成要素であり、変形は、正体,平体,長体,斜体,…(あるいは、これらの組み合わせ)といった文字のバリエーションを定める構成要素であり、送りは、字送りのピッチおよび行送りのピッチを定める構成要素である。また、段組は、文字列を複数段に分けて割り付けるための文字組を指示する構成要素であり、本実施形態では、字詰数(1段あたりの幅内に詰められる字の数),段間(隣接する段の間の間隔),段間罫線(段の境界位置に配置される罫線)の有無に関する情報から構成される。
【0032】
オペレータ(デザイナー)は、予め、図2に示すような文字組情報を、指示入力手段20を用いて設定しておく。このような文字組情報は、個々の文字枠ごとにそれぞれ独立して設定することができ、複数の文字枠について、それぞれ異なる文字組情報を設定することが可能である。また、本実施形態では、新規文字枠に対して適用されるべきデフォルトの文字組設定が予め定められており、文字枠設定手段30によって新たな文字枠設定がなされた場合に、この新規文字枠に対しては、デフォルトの文字組設定が適用されることになる。もちろん、新規文字枠についてデフォルト設定された文字組情報を、文字組情報設定手段40を用いて別な文字組情報に変更することも可能であるし、デフォルトの文字組設定自体を、オペレータの都合に合わせて変更することも可能である。
【0033】
割付態様情報作成手段70は、文字枠設定手段30によって設定された文字枠内に、文字組情報設定手段40によって設定された文字組情報に基づいて文字を割り付けた場合の個々の文字の割付態様を示す割付態様情報を作成する機能を有する。前述したように、文字枠内に割り付けられるべき実際の文字列は、ライターから提供される情報であり、この時点では、まだ用意されていない。しかしながら、文字枠設定手段30によって所定の位置に文字枠が設定され、文字組情報設定手段40によって、図2に示すような文字組に関する情報が設定されているので、ライターから文字列の情報が提供された場合に、「1文字目はどの書体を用いて、どの位置に、どの大きさで割り付けるか」ということや、「2文字目はどの書体を用いて、どの位置に、どの大きさで割り付けるか」ということは、ライターから文字列の情報が提供されなくても決定することができる。割付態様情報作成手段70において作成される割付態様情報は、このように、ライターから提供されるであろう個々の文字についての割付態様を示す情報ということになる。
【0034】
本発明に係る割付処理装置を用いた作業の最終目的は、このような割付態様情報Dを作成することであり、この割付態様情報Dは、ファイルとして外部へ出力することができるし、文字玉表示手段80を用いた文字玉表示として、ディスプレイ画面上に表示することもできる。あるいは、プリンタを用いて紙面上に出力すれば、割付指定紙として利用することもできる。なお、本発明は文字の割付処理装置に関する発明であるため、ここでは、割付態様情報Dは、文字に関する割付態様を示す情報として説明するが、実際には、ディスプレイ画面上では、文字の割付作業とともに、画像の割付作業も行われる。したがって、実際の割付態様情報Dには、文字の割付態様とともに画像の割付態様も含まれていることになる。図1に示す割付除外手段50およびオブジェクト割付手段60は、このような画像の割付作業に関連した構成要素であり、その機能については、§6および§7において説明する。
【0035】
割付態様情報作成手段70から出力された割付態様情報Dは、別な集版装置(必ずしも、ハードウエア的に本発明に係る割付処理装置と別体の装置であるとは限らず、本発明で利用していたコンピュータを、別なソフトウエアで動作させることにより、別な集版装置として利用してもよい)に送られる。この集版装置には、ライターから提供された原稿の文字列(通常はテキスト形式のデータ)や、スキャナなどから取り込んだ画像データなどが入力され、割付態様情報Dに基づいて、文字列の流し込み処理や、画像の割付処理が行われることになる。
【0036】
本発明に係る割付処理装置の大きな特徴は、ライターから具体的な文字列の情報が提供される前に、ディスプレイ画面上で、ある程度の割付態様を直観的に確認することができるようにした点にある。すなわち、文字玉表示手段80は、割付態様情報作成手段70によって作成された割付態様情報に基づいて、個々の文字の代わりに文字玉を割り付けた状態を、表示手段10の画面上に表示させる機能を有している。ここで、文字玉とは、1文字1文字の割付位置を示すための輪郭線からなる図形である(この実施形態では、正方形を用いているが、長方形、円、楕円など、他の幾何学図形を用いてもかまわない)。オペレータ(デザイナー)は、ライターから提供される具体的な文字列の有無とは関係なしに、個々の文字の割付状態をディスプレイ画面上に表示された文字玉によって直観的に確認しながら、全体的なデザインを決定する作業を行うことができるようになる。
【0037】
§2.文字割付の基本機能
続いて、上述した割付処理装置の基本機能を、具体例に即して説明する。まず、オペレータは、指示入力手段20を介して文字枠設定手段30に対して、表示手段10の画面内の所定位置に所定サイズの文字枠を設定する指示を与える。この実施形態では、オペレータは、まず文字枠を作成する作業モードを指定し(たとえば、文字枠作成コマンドを示すコマンドツールアイコンを指示する操作を行えばよい)、マウスなどのポインティングデバイスを指示入力手段20として用い、画面上の2点の座標値を示す指示を文字枠設定手段30に対して与えればよい。文字枠設定手段30は、この2点を対角とする矩形図形F1を作成し、この矩形図形F1を画面上に表示する。
【0038】
図3は、このような作業中における表示手段10の表示画面15を示す平面図である。実際の表示画面15には、割付作業を行うための作業領域(雑誌などの頁に相当する領域)と、種々のコマンドツールなどを表示するコマンド領域とが表示され、オペレータは、コマンド領域に表示されたコマンドツールアイコンをマウスなどでクリックしながら作業を進めることになるが、ここでは説明の便宜上、作業領域のみを図示することにする。図3の例は、オペレータが点P1でマウスボタンを押し、そのまま点P2までドラッグ操作を行った例である。文字枠設定手段30は、2点P1,P2に基づいて、これら2点を対角とする矩形図形F1を描画している。十文字状のマウスポインタMP1は、このような文字枠を作成する作業モードであることを示している。オペレータが、この図3に示す点P2の位置でマウスボタンを放すと、図4に示すように、矩形図形F1に相当する領域内に文字玉群110が表示される(実際には、文字玉群110全体が選択状態となり、四隅にハンドルHが表示されるが、ここではハンドルHの図示は省略)。文字玉群110を構成する個々の文字玉は、それぞれ1文字1文字が割り付けられる位置および領域を示すことになる。
【0039】
結局、文字枠設定手段30は、オペレータがマウスボタンを放した時点で、オペレータから最終決定指示が与えられたものと認識し、矩形図形F1を文字枠F1として設定する処理を行うことになる。一方、文字組情報設定手段40内には、前述したとおり、デフォルトの文字組情報が設定されている。したがって、割付態様情報作成手段70は、このデフォルトの文字組情報に基づいて文字枠F1内に文字を割り付けた場合の個々の文字の割付態様を示す割付態様情報を作成することができる。文字玉表示手段80は、この割付態様情報に基づいて、個々の文字の代わりに文字玉を割り付けた状態を表示画面15上に表示させる処理を行う。図4に示す文字玉群110は、このような処理によって表示されたものであり、この時点で、既に割付態様情報作成手段70内には、この文字玉群110に相当する割付態様情報が作成されていることになる。
【0040】
ここで、デフォルトの文字組情報内の文字サイズが、より大きいサイズに設定されていた場合には、文字枠F1内に表示される個々の文字玉もそれに応じて大きなものとなり、表示される全文字玉の数はそれだけ減ることになる。同様に、字送りのピッチや行送りのピッチが、より大きく設定されていた場合も、表示される全文字玉の数はそれだけ減ることになる。そこで、本実施形態に係る装置では、図3に示すようなドラッグ操作を行っている最中に、オペレータに対して文字数に関する目安を提示するようにしている。具体的には、図3に示すように、マウスポインタMP1によるドラッグ操作の最中に、矩形図形F1が描画されるとともに、字数指標Q1が表示されるようにしている。図示の例では、「8文字/7行」なる字数指標Q1が表示されているが、これは、点P2の位置でドラッグを中止すれば(マウスボタンを放せば)、1行に8文字、全7行の文字が割り付けられるような文字枠が設定されることを意味している。
【0041】
結局、文字枠設定手段30は、文字組情報設定手段40内に設定されている所定の文字組情報(この例の場合、デフォルト設定された文字組情報)に基づいて、現時点で描画中の矩形図形F1内に文字を割り付けたと仮定した場合に、この矩形図形F1内に割り付けられる文字の一行あたりの字数および行数を表示する機能を有していることになり、点P2の座標値の時間変化に伴い、矩形図形および表示内容の更新が行われることになる。したがって、オペレータが、マウスポインタMP1についてのドラッグ操作を行うと、矩形図形F1および字数指標Q1の表示がリアルタイムで変化することになる。オペレータは、これらの表示情報を見ながら、所望の字数の文字を割り付けることが可能な大きさをもった文字枠を任意に設定することができる。
【0042】
なお、図3に示す例では、マウスポインタMP1の位置と、点P2の位置とが一致しているが、この割付処理装置では、両者の位置は必ずしも一致しない。これは、文字枠設定手段30によって設定される文字枠の大きさが、文字組情報設定手段40によって設定されている文字組情報に応じて離散的な大きさになるようにしてあるためである。すなわち、この装置では、図4に示すように、文字玉群110全体の輪郭線を文字枠F1に一致させるようにしているため、点P2(文字枠F1の右下隅点)の点P1(文字枠F1の左上隅点)に対する相対位置は、文字組情報として設定されている文字玉の配置ピッチに依存した離散的な位置をとらざるを得ない。したがって、図3に示すように、オペレータがマウスポインタMP1によってドラッグ操作を行った場合、点P2は、必ずしもマウスポインタMP1に正確に追従した位置に定義されるものではなく、離散的にとり得るべき位置のうちの中からマウスポインタMP1に最も近い位置に定義されることになる。
【0043】
こうして設定された文字枠F1(文字玉群110全体の輪郭)は、必要に応じて位置を修正することができる。図5は、この位置修正作業中の表示画面15を示す平面図である。オペレータは、まず、マウスポインタMP0を文字玉群110上へもってゆきクリックする。矢印型のマウスポインタMP0は、通常の作業モードにおけるポインタである。クリックにより、文字玉群110全体が選択され、その四隅に選択状態を示すためのハンドルHが表示される。この状態で、マウスポインタMP0をドラッグすると、図6に示すように、マウスポインタMP0とともに文字玉が移動する。ここでは移動後の文字玉群を文字玉群111と呼ぶことにする。この文字玉群111の輪郭線は、新たな文字枠の位置を示すものであり、上述した移動操作により、文字枠設定手段30における文字枠設定が更新されることになる。したがって、割付態様情報作成手段70で作成された文字玉群110に関する割付態様情報も、文字玉群111に関する割付態様情報に更新されることになる。
【0044】
この割付処理装置では、また、一度設定した文字枠のサイズを修正することも可能である。図7は、このサイズ修正作業中の表示画面15を示す平面図である。オペレータは、まず、マウスポインタMP0を文字玉群111上へもってゆきクリックし、文字玉群111全体を選択する。この状態で、マウスポインタMP0を右下のハンドルHへもってゆき、このハンドルHをドラッグすると、図示のように、ドラッグ位置に応じて新たな矩形図形F2が表示され、この矩形図形F2に関連した字数指標Q2が表示される。ここで、新たに作成される矩形図形F2の寸法は、もとの文字枠に設定されていた文字組情報に応じた離散的な値をとることになる。オペレータが、この状態でマウスボタンを放すと、文字枠設定手段30は、オペレータから最終決定指示が与えられたものと認識し、矩形図形F2を新たな文字枠として設定する処理を行う。これにより、割付態様情報作成手段70が割付態様情報を更新する処理(1行に11文字、全9行に渡って文字が配置されるように変更する処理)を行うことになり、文字玉表示手段80によって、図8に示すような新たな文字玉群112が表示される。
【0045】
以上のように、この装置を用いれば、文字枠を新規設定する場合には、図3に示すように、表示画面15上に目安となる矩形図形F1と字数指標Q1とが表示され、既に設定された既存の文字枠のサイズを変更する場合には、図7に示すように、表示画面15上に変更後の目安となる矩形図形F2と字数指標Q2とが表示されるため、オペレータの操作性は非常に良好になる。また、新規設定後あるいは設定変更後は、図4や図8に示すように、文字玉として文字の割付態様が表示されるため、文字レイアウトのデザインを直観的に把握することが可能になる。
【0046】
§3.段組の取り扱い機能
文章の視認性を向上させるために、文字列の割り付けに段組を用いることがある。たとえば、図9に示す割付態様は、3段の横組を行った例を文字玉で示したものである。この例では、1段分の領域には、全14行の文字列が配置され、1行には8文字分の文字が詰められることになり、そのような領域が、互いに段間d1だけの距離をおいて、3段分配置されることになる。このような段組の設定は、図2に示す文字組の設定の一部として行うことができる。図2に示すように、段組に関する設定は、字詰数、段間、段間罫線の有無によって行うことができる。ここで、字詰数は、1段あたりの幅内に詰められる文字の数を示す数値であり、図9に示す例の場合は、字詰数=8となる。段間は、隣接する段の間の間隔寸法を示す数値であり、図9に示す例の場合、段間=d1となる。また、段間罫線は、段の境界位置に配置される罫線であり、図9に示す例は、段間罫線無しの設定である。なお、段数自体は、段組情報として設定する項目にはなっていない。これは、後述するような操作により、段数を任意に変えることができるためである。段数を規定値に設定するよりも、字詰数と段間のみを設定しておき、文字枠の設定に応じて段数を任意に変更できる仕様にしておいた方が、良好な操作性を得ることができる。
【0047】
前述した§2では、新規文字枠に適用されるデフォルトの文字組として、段組を行わない文字組が設定されていた場合の例を述べたが、ここでは、段組を行う旨の設定がなされていた場合を説明する。具体的には、字詰数=8、段間=d1という段組を含む文字組が、デフォルトの文字組として設定されていた場合を考える。文字枠設定手段30は、このような段組情報を含む文字組情報に関連した文字枠を設定する旨の指示を受けた場合、この段組情報に基づいて文字枠内に文字を割り付けたと仮定した場合の各段の輪郭を示す段組図形を求め、これらの段組図形を表示する機能を有している。図10は、このようにして表示された3つの段組図形F31,F32,F33を示す平面図である。ここで、各段組図形F31,F32,F33は、図9に示した各段ごとの文字玉群の輪郭線に相当する矩形である。
【0048】
図9に示すような3段組の割付態様を得るためには、オペレータは次のような操作を行うことになる。まず、上述したように、新規文字枠に適用されるデフォルトの文字組として、字詰数=8、段間=d1という段組を含む文字組を設定する。そして、文字枠を作成する作業モードに移行し、図10に示す点P1でマウスボタンを押し、そのままドラッグ操作で、十文字状のマウスポインタMP1を右下へと移動させる。この操作により、矩形図形F3(図10における各段組図形F31,F32,F33の外接矩形:一部破線で示されている)が定義されるが、段組が設定されている場合には、この矩形図形F3は表示されず、代わりに各段組図形F31,F32,F33が表示されることになる。各段組図形F31,F32,F33は、オペレータのマウス操作に基づいて定義された矩形図形F3と、字詰数=8、段間=d1という段組を含む文字組情報とに基づいて作成することができる。この図10に示す状態で、オペレータがマウスボタンを放せば、図9に示すように、3段組の割付態様が得られることになる。
【0049】
なお、図10に示す例では、マウスポインタMP1の位置と、点P2の位置とが一致していないが、これは文字枠設定手段30によって設定される文字枠の大きさが、文字組情報設定手段40によって設定されている文字組情報に応じて離散的な大きさになるようにしてあるためである。特に、文字組情報が段組情報を含む場合には、段数の増減が生じる単位で、文字枠の大きさが離散的に設定されることになる。たとえば、図10において、マウスポインタMP1の位置を左方向に移動させた場合、マウスポインタMP1がある地点を越えた瞬間に、矩形図形F3の横幅が2段分の横幅に急に変更され、段組図形F33は消去されることになる。逆に、マウスポインタMP1を図示の位置から右方向に移動させた場合、矩形図形F3はしばらくそのままの大きさを維持し、ある地点(図の点P2よりも右側のある地点)を越えた瞬間に、矩形図形F3の横幅が4段分の横幅に急に変更され、新たな段組図形F34が出現することになる。
【0050】
別言すれば、矩形図形F3の横幅は、1段の横幅(文字サイズ,字送りのピッチ,字詰数に応じて定まる)×段数値+段間d1×(段数値−1)で与えられる離散値になり、矩形図形F3の縦幅は、1行の縦幅(文字サイズ,行送りのピッチに応じて定まる)×行数値で与えられる離散値になる。このように、矩形図形F3の大きさが離散値をとるため、マウスポインタMP1の位置と、矩形図形F3の右下隅点P2の位置とは、必ずしも一致しない(むしろ、一致しないケースの方が多い)。結局、矩形図形F3のサイズ変化は、オペレータのマウス操作に断続的に追従することになる。たとえば、図10において、マウスポインタMP1を右へ動かせば、断続的にせよ矩形図形F3の横幅は大きくなってゆき、マウスポインタMP1を左へ動かせば、断続的にせよ矩形図形F3の横幅は小さくなってゆく。したがって、操作性の点では何ら問題は生じず、むしろ、段組を行う上では好都合な操作性が得られることになる。すなわち、オペレータがマウスポインタMP1をどのような位置に移動しようとも、設定された段組情報に適合した大きさの矩形図形F3しか表示されないため、オペレータは、マウスポインタMP1の細かな位置を気にすることなしに、正確な段組が可能な文字枠設定を行うことができる。しかも、文字枠に相当する矩形図形F3自身が表示される代わりに、段組図形F31,F32,F33が表示されるので、直観的に段組の割付態様を認識することができる。また、段組を行う文字組設定がなされているときには、図示のように、字数指標Q3には、1つの段についての1行の文字数および行数が表示されるとともに、全段数が表示されるため、割付態様の数値的な把握を行うことも容易である。
【0051】
もちろん、段組設定がなされている文字枠に対しても、サイズ修正が可能である。図11は、このサイズ修正作業の一例を示す図である。たとえば、マウスポインタMP0を、この文字玉群上へもってゆきクリックし、段組された文字玉群全体を選択する。この状態で、マウスポインタMP0を右下のハンドルHへもってゆき、このハンドルHをドラッグすると、図示のように、ドラッグ位置に応じて新たな矩形図形F4が表示され、この矩形図形F4に関連した字数指標Q4が表示されることになる。ここで、新たに作成される矩形図形F4の寸法は、設定されていた段組情報に応じた離散的な値をとることになる。また、画面上には、矩形図形F4の代わりに、段組図形F41,F42が表示されることになる。オペレータが、図11に示す状態でマウスボタンを放すと、文字枠設定手段30は、オペレータから最終決定指示が与えられたものと認識し、矩形図形F4を新たな文字枠として設定する処理を行うことになる。
【0052】
なお、この装置では、段組設定がなされている文字枠のサイズを修正する場合、2通りの方法を用意している。第1の方法は、図11に示すように、字詰数および段間を一定に維持したまま、段数を増減することによりサイズ変更を行う方法である。この方法を採れば、段数は増減するものの、常に同一の段間d1をもった段組割付を行うことができる。第2の方法は、字詰数および段数を一定に維持したまま、段間を増減することによりサイズ変更を行う方法である。図12は、この第2の方法により文字枠のサイズ修正を行った結果を示す。段数は常に3段と一定であるが、マウスポインタMP0の移動に応じて、段間がd2へと変化している。オペレータは、段組設定がなされている文字枠のサイズを修正する場合には、この2通りのいずれの方法を採るかを予め選択した上で、マウス操作を行うことになる。2通りの方法を用意することにより、オペレータによる修正の自由度が向上し、操作性が向上することになる。
【0053】
図13は、段間情報として、段間罫線有りという設定にした場合に得られる割付結果を示す平面図である。この例では、字詰数=5に設定されている。図2に示す例では、段間罫線に関する設定は、段間罫線の有無を示す情報のみとなっているが、実際には、より細かな設定を行うことが可能である。たとえば、段間罫線(広義)を、段頭罫線、段間罫線(狭義)、段末罫線に分け、それぞれについて有無を設定するようにしてもよい。段頭罫線は、図13の罫線L11のように、段組領域全体の頭の部分(横組の場合は左端、縦組の場合は上端)にくる罫線であり、段間罫線(狭義)は、図13の罫線L12,L13のように、段と段との境界部分にくる罫線であり、段末罫線は、図13の罫線L14のように、段組領域全体の末尾の部分(横組の場合は右端、縦組の場合は下端)にくる罫線である。更に、各罫線ごとに、位置や太さなどを設定できるようにしてもよい。
【0054】
このように、文字組情報設定手段40内に、段間罫線を有する段組情報が設定されている場合、割付態様情報作成手段70は、各段に対する文字の割付態様とともに段間罫線の割付態様を示す割付態様情報を作成することになる。段頭罫線L11や段末罫線L14を有りとする設定がなされていた場合には、この段頭罫線L11および段末罫線L14を含んだ文字玉群全体が文字枠内に配置されるような割付態様が作成される。文字玉表示手段は、このようにして作成された割付態様情報に基づいて、文字玉とともに段間罫線を画面上に表示する。
【0055】
なお、この割付処理装置では、割付態様情報作成手段70は、指示入力手段20からの指示に基づいて、文字の割付態様とは別個独立して、段間罫線の割付態様を変更する処理を行う機能を有している。たとえば、図14に示すように、段間罫線付きの段組形態をもった文字玉が割り付けられている状態において、マウスポインタMP0を段間罫線L12上にもってゆきマウスクリックを行い、段間罫線L12を選択状態にする(両端にハンドルHが表示される)。そして、マウスポインタMP0で上端のハンドルHを下方にドラッグすると、図15に示すように、段間罫線L12の長さを変更することにより、新たな段間罫線L15を生成することができる。このような段間罫線の割付態様の変更処理は、たとえば、図16に示すように、段を構成する領域内に何らかのオブジェクトOB1(たとえば、写真画像など)を重ねて割り付けるような場合に有効である。もちろん、段間罫線に対して位置を変える処理を行うことも可能である。この場合は、図14に示すように、段間罫線L12を選択状態にしたまま、マウスポインタMP0で任意の位置までドラッグ操作を行えばよい。
【0056】
§4.文字に関する付加機能
続いて、本実施形態に係る文字の割付処理装置に備わっている文字に関する付加機能をいくつか述べておく。
【0057】
第1の付加機能は、文字枠内に表示されている文字玉の一行あたりの字数および行数を表示する機能である。この付加機能を利用すれば、図17(a) に示すように、文字玉群が表示されるとともに、1つの文字玉群を構成する1行の字数および全行数を数値として示す字数指標Q5が、常に表示されることになる。たとえば、図17(a) に示す字数指標Q5によれば、オペレータは当該文字玉群の1行が8文字からなり、全7行から構成されていることを直ちに認識することができる。また、必要に応じて、図17(b) に示すように、全文字数(図示の例では、56文字)を示す数字をも含めた字数指標Q6を表示させることも可能である。
【0058】
図3に示す字数指標Q1や図7に示す字数指標Q2が、マウス操作によって定義された矩形図形F1やF2内に割り付けられる文字数や行数を示す指標であり、文字枠設定手段30の機能によって表示される指標(マウス操作に基づいてリアルタイムで変わる指標)であるのに対し、図17(a) ,(b) に示す字数指標Q5,Q6は、既に設定済の文字枠の中に割り付けられた文字玉の数を示す指標であり、文字玉表示手段80の機能によって表示される指標である。すなわち、文字玉表示手段80は、文字枠内に文字玉を表示するとともに、当該文字枠内に表示される文字玉の一行あたりの字数および行数、ならびに必要に応じて、当該文字枠内に表示される文字玉の総数を表示する機能を有している。なお、段組が行われた場合には、図18に示す字数指標Q71,Q72,Q73のように、各段ごとに字数および行数の表示がなされるようにしている。
【0059】
第2の付加機能は、各文字のボディサイズに対応した文字玉を表示する機能である。図19に示すように、実際の文字には、文字サイズとボディサイズとが定義できる。文字サイズは、フォントによらず一定のサイズであり、通常、文字の大きさは文字サイズによって指定される。これに対して、ボディサイズは、個々のフォントごとに定義されるフォント固有のサイズであり、文字の実際の大きさを反映したサイズということができる。したがって、フォントAの10ポイントの文字と、フォントBの10ポイントの文字とを比較すると、両者の文字サイズは同じであるが、ボディサイズについては両者間に若干の相違があることが多い。本発明に係る割付処理装置では、文字玉を文字サイズで表示することも可能であるし、ボディサイズで表示することも可能である。オペレータは、いずれかを選択して、文字玉の表示を行わせることができる。ボディサイズによる表示を選択すれば、実際の文字サイズを反映した文字玉表示を行うことができ、文字レイアウトのデザインを、より直観的に把握することができるようになる。
【0060】
第3の付加機能は、フォントのデータが内蔵されていない書体についても、書体設定を可能とする機能である。一般的なワープロソフトなどで、書体を指定する場合、コンピュータ内にフォントデータがインストールされている書体(ここでは、内部書体と呼ぶ)のうちのいずれかの書体を選択することになり、コンピュータ内にフォントデータがインストールされていない書体(ここでは、外部書体と呼ぶ)を選択することはできない。これは、外部書体を選択しても、フォントデータがないため、文字をディスプレイ画面上に表示することができないためである。このため、一般的なワープロソフトなどでは、コマンドメニューによって内部書体のリストのみが提示され、オペレータは、この内部書体のリストから所望の書体を指定することになる。
【0061】
ところが、本発明に係る文字の割付処理装置では、そもそも文字自体を画面上に表示する必要はなく、文字玉が表示されればそれで十分である。したがって、書体の指定は、必ずしも内部書体に限定する必要はなく、外部書体の指定が行われたとしても何ら問題は生じない。そこで、文字組情報設定手段40は、フォントのデータが内蔵されている内部書体と、フォントのデータが内蔵されていない外部書体と、の双方を書体リストとして提示する機能を有している。したがって、オペレータは、内部書体および外部書体の中から所望の書体を選択して文字組情報として設定することができ、図2の文字組情報のうちの書体は、内部書体であっても、外部書体であっても、どちらでもかまわない。
【0062】
§5.スタイルの自動登録機能
一般に、文字列に対する文字組は、書体、サイズ、変形、送り、段組といった多数の構成要素からなる。このため、最近のワープロソフトでは、特定の文字組のセットを、スタイルとして登録する機能を備えたものが増えてきている。たとえば、「見出し」という名称のスタイルにおいて、「ゴシック体、16ポイント、斜体」というような文字組のセットを登録しておけば、「見出し」というスタイルを指定するだけで、「ゴシック体、16ポイント、斜体」という文字組指定を行うことができるようになる。
【0063】
本発明に係る文字の割付処理装置には、このようなスタイルの自動登録機能が備わっている。すなわち、従来のワープロなどでスタイルを登録するためには、何らかの登録操作が必要であったが、本発明に係る割付処理装置では、文字組情報設定手段40によって、所定の文字枠に関する文字組情報を設定する処理が行われた場合、当該文字組情報に所定のスタイル名を自動付与し、当該文字組情報と当該スタイル名とを自動登録する処理が行われる。各文字組情報に対するスタイル名は、たとえば、シリアル番号にするように予め決めておけば、スタイル1,スタイル2,スタイル3,…のように自動的に定義することが可能である。したがって、オペレータが何ら特別な登録操作を行わなくても、文字組情報設定手段40によって実際に設定された文字組情報については、自動的に所定のスタイル名を付した登録が行われることになる。また、オペレータが、指示入力手段20から文字組情報の設定操作を行う際には、画面上に、これまでに自動登録されたスタイル名のリストが表示される。オペレータは、このリストから所望のスタイル名を選択する操作を行うことにより、所定の文字枠に関して既存の文字組情報を設定できるようになる。
【0064】
図20は、このようなスタイルの自動登録機能の具体例を示すブロック図である。たとえば、オペレータが、まず、新文字枠についてデフォルト設定されている文字組をそのまま利用して、文字枠1を作成する操作を行うと、この文字枠1についての文字組情報がスタイル1として自動的に登録される。続いて、オペレータが文字枠2,3を、同じデフォルト設定の文字組のまま作成する操作を行うと、文字枠1,2,3がいずれもスタイル1に関連づけられる。ここで、オペレータが、文字組情報設定手段40に対して、新文字枠についてのデフォルト設定を変更する操作を行った上で、文字枠4,5,6を作成すると、新たにデフォルト設定となった文字組情報がスタイル2として自動的に登録され、文字枠4,5,6がスタイル2に関連づけられる。続いて、オペレータが文字枠5,6を選択した上で、文字組情報設定手段40に対して、文字組情報を変更する操作を行ったとすると、変更後の新たな文字組情報がスタイル3として自動的に登録され、文字枠5,6がスタイル3に関連づけられる。図20は、この時点における各スタイルと各文字枠との関連を示している。
【0065】
このようにスタイルの自動登録が行われると、オペレータが通常の操作を行うだけで、新規の文字組情報が新たなスタイルとして登録されてゆくことになる。もちろん、これら登録されたスタイルは、必要に応じて、オペレータの利用に供することができる。具体的には、オペレータが文字組情報設定手段40に対して、何らかの文字組設定を行う際に、既登録のスタイルのリストを表示させるようにすれば、オペレータは、このリストの中から所望のスタイルを選択する操作を行うだけで、特定の文字組の設定を行うことが可能になる。
【0066】
なお、この割付処理装置では、自動登録されたスタイル名に対応する文字組情報が設定された文字枠が存在しなくなった場合には、当該スタイル名についての登録を自動抹消する処理を合わせて行うようにしている。たとえば、図20に示す状態において、文字枠4自体を削除するような処理が行われた場合には、もはやスタイル2に対応する文字組情報が設定された文字枠は存在しなくなるので、スタイル2についての登録は自動抹消されることになる。文字枠4についての文字組設定を変更した場合も、同様に、スタイル2についての登録は自動抹消される。このような抹消処理機能は、自動登録機能により無用なスタイル登録が無尽蔵に増えてゆくのを防ぐ意味で、非常に有益である。
【0067】
§6.割付除外手段の機能
ここでは、図1のブロック図に示されている割付除外手段50の機能について説明する。この割付除外手段50は、指示入力手段20によって、既存の文字枠内の所定領域を割付除外領域に指定する旨の指示が与えられた場合に、割付態様情報作成手段70に対して、割付除外領域を割付対象領域から除外した場合の新たな割付態様情報を作成させるとともに、文字玉表示手段80に対して、新たな割付態様情報に基づいて新たな文字玉表示を行わせる機能を有する。
【0068】
この機能は、いわば既存の文字玉を消去する機能というべきものであり、以下、この機能を具体例に即して説明する。たとえば、図21(a) に示すように、8文字×7行の文字玉が割り付られた文字枠が存在し、その一部を消去したい場合を考える。この場合、オペレータは、文字玉消去モードを指示し(たとえば、文字玉消去用のコマンドアイコンをマウスでクリックすればよい)、2点P1,P2を指示する。これにより、これら2点を対角とする矩形Aが定義され、この矩形A内の領域が割付除外領域として指定されることになる。割付態様情報作成手段70は、もとの文字枠内の全領域のうち、この矩形A内に相当する割付除外領域を、割付対象領域から除外して新たな割付態様情報を作成する処理を行う。別言すれば、割付除外領域には、文字を割り付けることを禁止した上で、文字の割付直しを行うことになる。こうして、新たな割付態様情報が作成されると、この新たな割付態様情報に基づいて、文字玉表示手段80が新たな文字玉表示を行うことになる。その結果、画面上には、図21(b) に示すような新たな文字玉表示が得られる。
【0069】
このように、一度設定した文字枠内に、割付除外領域を設定する機能は、雑誌などの頁レイアウトを行う上で非常に有用である。雑誌などでは、文字とともに画像が割り付けられる。しかも、デザイン上の要請から、本来文字列が並ぶべき位置に画像の一部が侵入した形で割り付けが行われることも少なくない。このような場合、画像と重なった位置に配置された文字は非常に読みにくくなる。そこで、画像と重なる一部の領域を割付除外領域に設定し、文字を割り付けないような指定を行えば、このような問題を避けることができる。前述したように、本発明は文字の割付処理装置に関する発明であるため、画像の割付操作については、本明細書では詳しくは触れていないが、実際には、文字の割付作業とともに画像の割付作業も並行して行われる。したがって、たとえば、図21(b) において、文字玉が消去された右上部分には、実際には画像が割り付けられることになり、オペレータは、画像と文字玉とのレイアウトバランスをディスプレイ画面上で直観的に確認することが可能になる。
【0070】
なお、割付除外領域の設定を、文字玉の単位で行う必要がある場合も少なくない。このような場合、操作性を向上させるために、文字玉単位で消去する作業を行えるようにしている。すなわち、割付除外手段50は、指示入力手段20から、画面上に表示されている文字玉上の1点を指示する入力が与えられた場合に、当該指示点を含む文字玉に対応する1文字分の領域を割付除外領域とする処理を行うことができる。すなわち、本実施形態に係る装置では、オペレータが、文字玉消去モードを指示すると、マウスポインタは図22(a) に示すように変化する。このマウスポインタMP2は、けしゴムの形態を表現したポインタであり、このマウスポインタMP2によって、特定の文字玉を指示すると、当該文字玉に対応する1文字分の領域が割付除外領域として設定されることになる。すなわち、図22(a) に示す位置にマウスポインタMP2をもってゆき、ここでマウスをダブルクリックすると、図22(b) に示すように、指示された文字玉1つ分の領域が割付除外領域として設定され、当該文字玉は画面から消去されることになる。この機能を利用すれば、オペレータは、非常に精彩な領域を割付除外領域として設定することが可能である。
【0071】
なお、一部の文字玉を消去する処理を行うと、文字玉群の輪郭が単純な矩形ではなく、複雑な形状になる。このような場合、この文字玉群を複数の文字玉群に分割して取り扱い、個々の分割文字群ごとに、新たな文字枠を設定する処理を行うことも可能である。たとえば、図22(b) に示す例の場合、図23に示すように、3つの文字玉群に分けることができる。各文字玉群は、いずれも矩形を輪郭とする文字玉群であり、これら矩形輪郭(図では太線で示されている)をそれぞれ新たな文字枠として取り扱うようにすれば、文字玉群の輪郭が常に単純な矩形となるようにすることができる。
【0072】
図23に示す例では、§4で述べた機能を利用して、各文字玉群ごとに、それぞれ1行の字数および全行数を数値として示す字数指標を表示させている。もちろん、必要に応じて、全文字数を示す数字をも含めた字数指標を表示させることも可能である。この場合、全文字数表示は、各分割文字群ごとに行うこともできるし(図23の例の場合、全文字数表示として、3,12,24なる数字が表示されることになる)、全分割文字群を合計した表示を行うこともできる(図23の例の場合、3つの分割文字群の合計として、39なる数字が表示されることになる)。
【0073】
また、本実施形態に係る割付処理装置では、一度消去した文字玉を復活させる方法も用意してある。すなわち、割付除外手段50は、指示入力手段20から、既に割付除外領域として指定されている領域の一部または全部について、割付除外領域としての指定を解除する旨の指示が与えられた場合に、割付態様情報作成手段70に対して、解除された領域を割付対象領域に含ませた場合の新たな割付態様情報を作成させるとともに、文字玉表示手段80に対して、この新たな割付態様情報に基づいて新たな文字玉表示を行わせる機能を有している。具体的には、キーボードのシフトキーを押しながら、マウスで画面上の2点を指定する操作を行うことにより、この2点を対角とする矩形領域内の「割付除外領域としての指定」を解除することができる。たとえば、図21(b) に示す状態において、図21(a) に示す2点P1,P2と同じ位置を、シフトキーを押しながらマウスクリックすれば、割付除外領域としての指定が解除され、図21(a) に示すような元どおりの状態に復帰することになる。あるいは、キーボードのシフトキーを押しながら、マウスでダブルクリックする操作を行ってもよい。たとえば、図22(b) に示す位置にマウスポインタMP2をもってゆき、ここでマウスをダブルクリックすれば、マウスポインタMP2の位置に存在すべき文字玉が復活し、元どおり図22(a) に示す状態に戻ることになる。
【0074】
更に、本実施形態に係る割付処理装置では、画像などのオブジェクトと重なった文字玉を自動的に消去する処理も可能である。図1のブロック図に示すように、本発明に係る装置には、オブジェクト割付手段60が備わっている。このオブジェクト割付手段60は、写真や図形などのオブジェクトを任意の位置に割り付ける機能をもっている。既に述べたように、デザイン上の要請から、本来文字列が並ぶべき位置に画像などのオブジェクトの一部が侵入した形で割り付けが行われることも少なくない。そこで、オブジェクト割付手段60によって、既存の文字枠に重複するようにオブジェクトが割り付けられた場合、割付除外手段50に対して所定の指示を与えることにより、当該文字枠と当該オブジェクトとの重複領域を割付除外領域に自動設定する処理が実行されるようにしている。
【0075】
たとえば、図24(a) に示すように、既存の文字玉群の上に、任意のオブジェクトOB2が重ねて割り付けられたとする。この場合、オペレータが割付除外手段50に対して所定の指示を与えると、割付除外手段50は、オブジェクトOB2と重なっている文字玉を自動的に検索し(各文字玉とオブジェクトOB2との座標値を比較する処理を行えばよい)、重複している文字玉の領域を割付除外領域と認識して、これまで述べてきた除外処理を実行することになる。その結果、図24(b) に示すように一部の文字玉が自動消去される。このような機能を利用すれば、オペレータは、手作業で個々の文字玉を消去する操作を行う必要はない。
【0076】
§7.その他の付加機能
最後に、本実施形態に係る文字の割付処理装置のその他の付加機能について述べる。上述したように、この装置には、オブジェクト割付手段60が備わっており、このオブジェクト割付手段60は、画面上に図形オブジェクトを作成し、割り付ける機能を有する。具体的には、任意の矩形、円、楕円などを画面上の任意の位置に作成することができる。もちろん、既存の文字枠内、すなわち、文字玉群の上に重ねて図形オブジェクトを作成することも可能である。
【0077】
ここで述べる付加機能は、文字玉群の上に重ねて図形オブジェクトを作成する操作をする際に、文字玉の位置を基準として定義されたグリッドに揃うように、図形オブジェクトを作成する機能である。コンピュータを利用した一般的な作図装置や、図形を取り扱う機能をもったワープロには、グリッド吸着機能が備わっている。これは、図形を作成したり、配置したりする際に、所定間隔でマトリックス状に定義されたグリッドに吸着するようにして、図形の作成や配置が行われるようにする機能であり、この機能を利用することにより、オペレータは細かな位置指定操作を行うことなしに、正確な位置合わせを行うことができるようになる。
【0078】
ここで述べるグリッド吸着機能の特徴は、文字玉の位置を基準としてグリッドが定義される点にある。具体的には、3通りのグリッド定義が可能である。まず、文字玉の外側にグリッドを定義した場合、図25(a) に示すように、矩形の図形オブジェクトOB3を作成しようとすると、その各辺がいずれかの文字玉の外側辺に一致するような吸着作用が機能することになる。図26は、このようなグリッド定義に基づいて、四辺がいずれかの文字玉の外側辺に一致するような外側吸着の機能を利用して、矩形の図形オブジェクトOB4を作成した例を示す図である。
【0079】
また、図25(b) に示すように、文字玉の四隅にグリッドを定義した場合は、矩形のオブジェクトを作成しようとすると、その四隅がいずれかの文字玉の四隅に一致するような吸着作用が機能する。図27(a) に示す図形オブジェクトOB5や、図27(b) に示す図形オブジェクトOB6は、このようなグリッド定義に基づいた四隅吸着機能を利用して作成した矩形の図形オブジェクトである。
【0080】
更に、図25(c) に示すように、文字玉の中心点および各辺の中点にグリッドを定義した場合は、矩形のオブジェクトを作成しようとすると、その四隅がいずれかの文字玉の中心点または各辺の中点に一致するような吸着作用が機能する。図28(a) に示す図形オブジェクトOB7や、図28(b) に示す図形オブジェクトOB8は、このようなグリッド定義に基づいた中間吸着機能を利用して作成した矩形の図形オブジェクトである。
【0081】
なお、矩形以外の任意形状の図形オブジェクトを作成する場合には、当該任意形状の図形オブジェクトの外接矩形に対して、上述したような吸着機能が作用することになる。
【0082】
本実施形態に係る文字の割付処理装置に備わっているもうひとつの付加機能は、文字枠の簡易表示機能である。すなわち、文字玉表示手段80には、文字玉を表示する代わりに、縦組が設定された文字枠に対しては「N」字状の斜線を含む矩形図形を表示し、横組が設定された文字枠に対しては「Z」字状の斜線を含む矩形図形を表示する簡易表示機能が備わっている。オペレータが、この簡易表示機能を実行する旨の指示を与えると、横組が設定された文字枠については、図29(a) に示すように、「Z」字状の斜線を含む矩形図形が表示され、縦組が設定された文字枠については、図29(b) に示すように、「N」字状の斜線を含む矩形図形が表示される。このような簡易表示では、文字列のレイアウトデザインを直観的に把握することはできないが、個々の文字枠が、縦組か横組かという点のみを把握することができるメリットが得られるため、頁全体の大まかなデザインを把握したいような場合には便利である。
【0083】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明に係る文字の割付処理装置によれば、オペレータが設定した文字枠内に、所定の文字組情報に基づいて割り付けた文字玉を表示するようにしたため、直観的な割付態様をデザイナーに提示することができ、また、十分な操作性を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る文字の割付処理装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す割付処理装置で利用される基本的な文字組の構成例を示す図である。
【図3】画面上に2点を対角とする矩形図形F1を作成する操作を行っている状態を示す図である。
【図4】図3に示す矩形図形F1を文字枠として、その内部に文字玉群110を表示させた状態を示す図である。
【図5】図4に示す文字玉群110を移動させる操作を示す図である。
【図6】図5に示す移動操作による移動後の文字玉群111を示す図である。
【図7】図6に示す文字玉群111が割り付けられた文字枠のサイズを変更する操作を示す図である。
【図8】図7に示す操作によって拡大された文字枠F2内に割り付けられた文字玉群112を示す図である。
【図9】一般的な段組によって割り付けられた文字玉群を示す図である。
【図10】段組を行う旨の設定がなされた場合の文字枠設定操作を説明する図である。
【図11】段組がなされた文字枠のサイズを変更する操作を示す図である。
【図12】図11に示すサイズ変更操作による結果の一例を示す図である。
【図13】段間形成を有する段組設定に基づいて割り付けられた文字玉群および段間罫線の一例を示す図である。
【図14】図13に示す段間罫線のうちの1本をマウスで選択した状態を示す図である。
【図15】図14に示す状態から、選択された段間罫線の長さを変更する作業を示す図である。
【図16】図15に示す状態に、更に、オブジェクトOB1を重ねて割り付けた状態を示す図である。
【図17】文字玉群に重ねて、1行の文字数や行数を示す字数指標を表示させた例を示す図である。
【図18】段組が行われている場合の字数指標表示の一例を示す図である。
【図19】文字サイズとボディサイズとの相違を説明する図である。
【図20】本発明に係る文字の割付処理装置におけるスタイルの自動登録機能を説明するためのブロック図である。
【図21】本発明に係る文字の割付処理装置における文字玉の部分消去機能を説明するための図である。
【図22】本発明に係る文字の割付処理装置における文字玉の1文字単位での消去機能を説明するための図である。
【図23】一部分の文字玉が消去された場合に、新たな文字枠設定を行う機能を説明する図である。
【図24】本発明に係る文字の割付処理装置における文字玉の自動消去機能を説明するための図である。
【図25】本発明に係る文字の割付処理装置における文字玉位置を基準としたグリッド吸着機能を説明するための図である。
【図26】図25(a) に示す外側吸着機能を利用して作成した図形オブジェクトの一例を示す図である。
【図27】図25(b) に示す四隅吸着機能を利用して作成した図形オブジェクトの例を示す図である。
【図28】図25(c) に示す中間吸着機能を利用して作成した図形オブジェクトの例を示す図である。
【図29】本発明に係る文字の割付処理装置における簡易表示機能を説明するための図である。
【符号の説明】
10…表示手段(ディスプレイ)
15…表示画面
20…指示入力手段
30…文字枠設定手段
40…文字組情報設定手段
50…割付除外手段
60…オブジェクト割付手段
70…割付態様情報作成手段
80…文字玉表示手段
110〜112…文字玉群
A…矩形図形
D…割付態様情報
d1,d2…段間(隣接する段間の距離)
F1〜F4…矩形図形(文字枠)
F31〜F33,F41,F42…段組図形
H…選択オブジェクトを示すハンドル
L11…段頭罫線
L12,L13,L15…段間罫線
L14…段末罫線
MP0,MP1,MP2…マウスポインタ
OB1〜OB8…オブジェクト
P1,P2…ディスプレイ画面上の点
Q1〜Q6,Q71〜Q73…字数指標

Claims (19)

  1. 画面上で文字のレイアウトを指定する割付処理を行うために用いられる装置であって、
    オペレータからの指示を入力する指示入力手段と、
    文字列のレイアウトを提示するための画面を有する表示手段と、
    前記指示入力手段に与えられた指示に基づいて、前記画面内の所定位置に所定サイズの文字枠を設定する文字枠設定手段と、
    前記指示入力手段に与えられた指示に基づいて、所定の文字枠に関する文字組を示す文字組情報を設定する文字組情報設定手段と、
    前記文字枠設定手段によって設定された文字枠内に、前記文字組情報設定手段によって設定された文字組情報に基づいて文字を割り付けた場合の個々の文字の割付態様を示す割付態様情報を作成する割付態様情報作成手段と、
    前記割付態様情報作成手段によって作成された割付態様情報に基づいて、個々の文字の代わりに文字玉を割り付けた状態を、前記画面上に表示させる文字玉表示手段と、
    を備え、
    前記文字枠設定手段が、段組情報を含む所定の文字組情報に関連した文字枠を設定する旨の指示を受けた場合に、前記段組情報に基づいて文字枠内に文字を割り付けたと仮定した場合の各段の輪郭を示す段組図形を求め、これらの段組図形を表示する機能と、既に設定された既存文字枠のサイズを変更することにより新たな文字枠設定を行う機能と、を有し、複数の段組図形を有する既存文字枠に対してサイズの変更を行う際に、字詰数および段間を一定に維持したまま、段数を増減することによりサイズ変更を行うことを特徴とする文字の割付処理装置。
  2. 画面上で文字のレイアウトを指定する割付処理を行うために用いられる装置であって、
    オペレータからの指示を入力する指示入力手段と、
    文字列のレイアウトを提示するための画面を有する表示手段と、
    前記指示入力手段に与えられた指示に基づいて、前記画面内の所定位置に所定サイズの文字枠を設定する文字枠設定手段と、
    前記指示入力手段に与えられた指示に基づいて、所定の文字枠に関する文字組を示す文字組情報を設定する文字組情報設定手段と、
    前記文字枠設定手段によって設定された文字枠内に、前記文字組情報設定手段によって設定された文字組情報に基づいて文字を割り付けた場合の個々の文字の割付態様を示す割付態様情報を作成する割付態様情報作成手段と、
    前記割付態様情報作成手段によって作成された割付態様情報に基づいて、個々の文字の代わりに文字玉を割り付けた状態を、前記画面上に表示させる文字玉表示手段と、
    を備え、
    前記文字枠設定手段が、段組情報を含む所定の文字組情報に関連した文字枠を設定する旨の指示を受けた場合に、前記段組情報に基づいて文字枠内に文字を割り付けたと仮定した場合の各段の輪郭を示す段組図形を求め、これらの段組図形を表示する機能と、既に設定された既存文字枠のサイズを変更することにより新たな文字枠設定を行う機能と、を有し、複数の段組図形を有する既存文字枠に対してサイズの変更を行う際に、字詰数および段数を一定に維持したまま、段間を増減することによりサイズ変更を行うことを特徴とする文字の割付処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の割付処理装置において、
    文字枠設定手段が、画面上の2点の座標値を示す指示に基づいて、当該2点を対角とする矩形図形を作成し、この矩形図形を画面上に表示するとともに、文字組情報設定手段内に設定されている所定の文字組情報に基づいて前記矩形図形内に文字を割り付けたと仮定した場合に、前記矩形図形内に割り付けられる文字の一行あたりの字数および行数を表示する機能を有し、前記座標値の時間変化に伴って作成する矩形図形および表示内容の更新を行い、最終決定指示が与えられた時点で作成されていた矩形図形を文字枠として設定することを特徴とする文字の割付処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の割付処理装置において、
    文字枠設定手段が、既に設定された既存文字枠の位置を変更することにより新たな文字枠設定を行う機能を有することを特徴とする文字の割付処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の割付処理装置において、
    文字組情報設定手段内に、段間罫線を有する段組情報が設定されている場合に、割付態様情報作成手段が、各段に対する文字の割付態様とともに段間罫線の割付態様を示す割付態様情報を作成し、文字玉表示手段が、文字玉とともに段間罫線を画面上に表示させることを特徴とする文字の割付処理装置。
  6. 請求項5に記載の割付処理装置において、
    割付態様情報作成手段が、指示入力手段からの指示に基づいて、文字の割付態様とは別個独立して段間罫線の割付態様を変更する処理を行う機能を有することを特徴とする文字の割付処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の割付処理装置において、
    文字玉表示手段が、文字枠内に文字玉を表示するとともに、当該文字枠内に表示される文字玉の一行あたりの字数および行数を当該文字枠内に表示する機能を有することを特徴とする文字の割付処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の割付処理装置において、
    文字玉表示手段が、文字枠内に文字玉を表示するとともに、当該文字枠内に表示される文字玉の総数を当該文字枠内に表示する機能を有することを特徴とする文字の割付処理装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の割付処理装置において、
    文字玉表示手段が、各文字のボディサイズに対応した文字玉を表示する機能を有することを特徴とする文字の割付処理装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の割付処理装置において、
    文字組情報設定手段が、フォントのデータが内蔵されている内部書体と、フォントのデータが内蔵されていない外部書体と、の双方を書体リストとして提示する機能を有し、内部書体および外部書体の中から所望の書体を選択して文字組情報として設定する機能を有することを特徴とする文字の割付処理装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の割付処理装置において、
    文字組情報設定手段によって、所定の文字枠に関する文字組情報を設定する処理が行われた場合に、当該文字組情報に所定のスタイル名を自動付与し、当該文字組情報と当該スタイル名とを自動登録するようにし、
    オペレータが、指示入力手段から文字組情報の設定操作を行う際に、画面上に自動登録されたスタイル名のリストを表示するようにし、このリストから所望のスタイル名を選択する操作を行うことにより、所定の文字枠に関して既存の文字組情報を設定できるようにしたことを特徴とする文字の割付処理装置。
  12. 請求項11に記載の割付処理装置において、
    自動登録されたスタイル名に対応する文字組情報が設定された文字枠が存在しなくなった場合には、当該スタイル名についての登録を自動抹消することを特徴とする文字の割付処理装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の割付処理装置において、
    指示入力手段によって、既存の文字枠内の所定領域を割付除外領域に指定する旨の指示が与えられた場合に、割付態様情報作成手段に対して、前記割付除外領域を割付対象領域から除外した場合の新たな割付態様情報を作成させるとともに、文字玉表示手段に対して前記新たな割付態様情報に基づいて新たな文字玉表示を行わせる機能を有する割付除外手段を更に設けたことを特徴とする文字の割付処理装置。
  14. 請求項13に記載の割付処理装置において、
    指示入力手段から、画面上に表示されている文字玉上の1点を指示する入力が与えられた場合に、割付除外手段が、当該指示点を含む文字玉に対応する1文字分の領域を割付除外領域とする処理を行うことを特徴とする文字の割付処理装置。
  15. 請求項13または14に記載の割付処理装置において、
    指示入力手段から、既に割付除外領域として指定されている領域の一部または全部について、割付除外領域としての指定を解除する旨の指示が与えられた場合に、割付除外手段が、割付態様情報作成手段に対して、前記解除された領域を割付対象領域に含ませた場合の新たな割付態様情報を作成させるとともに、文字玉表示手段に対して前記新たな割付態様情報に基づいて新たな文字玉表示を行わせるようにしたことを特徴とする文字の割付処理装置。
  16. 請求項13または14に記載の割付処理装置において、
    画面上に所定のオブジェクトを割り付ける機能を有するオブジェクト割付手段を更に備え、このオブジェクト割付手段によって、文字枠に重複するようにオブジェクトが割り付けられた場合に、割付除外手段が、前記文字枠と前記オブジェクトとの重複領域を割付除外領域に自動設定する機能を有することを特徴とする文字の割付処理装置。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の割付処理装置において、
    画面上に図形オブジェクトを作成する機能を有するオブジェクト割付手段を更に備え、このオブジェクト割付手段が、画面上に表示されている文字玉の位置を基準として定義されたグリッドに揃うように、図形オブジェクトを割り付ける機能を有することを特徴とする文字の割付処理装置。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載の割付処理装置において、
    文字玉表示手段が、文字玉を表示する代わりに、縦組が設定された文字枠に対しては「N」字状の斜線を含む矩形図形を表示し、横組が設定された文字枠に対しては「Z」字状の斜線を含む矩形図形を表示する簡易表示機能を有することを特徴とする文字の割付処理装置。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載の文字の割付処理装置としてコンピュータを動作させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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