JPH11281292A - 積層型熱交換器 - Google Patents
積層型熱交換器Info
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- JPH11281292A JPH11281292A JP10084428A JP8442898A JPH11281292A JP H11281292 A JPH11281292 A JP H11281292A JP 10084428 A JP10084428 A JP 10084428A JP 8442898 A JP8442898 A JP 8442898A JP H11281292 A JPH11281292 A JP H11281292A
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Abstract
レート42との接合部の強度確保を図りつつ、配管ジョ
イント8の加工コストを低減する。 【解決手段】 熱交換部3のエンドプレート40と、こ
れに接合されるサイドプレート42との間に、サイド流
体出口通路6およびサイド流体入口通路7を形成する。
この両通路6、7に連通する流体入口パイプ8eおよび
流体出口パイプ8dを有する配管ジョイント8をサイド
プレート42に接合する積層型熱交換器において、配管
ジョイント8とサイドプレート42との接合部位におい
て、サイドプレート42に、配管ジョイント8側へ突出
して配管ジョイント8の端面に接触する台座部424
b、425bを打ち出し成形した。
Description
の積層構造により形成する積層型熱交換器において、金
属薄板の積層方向の端部に流体出入口をなす配管ジョイ
ントを配置する場合に、この配管ジョイント部に発生す
る応力を低減するための改良構造に関するもので、例え
ば、車両用空調装置の冷媒蒸発器として好適なものであ
る。
は、冷媒配管の取り回し方式の1つとして、熱交換部の
側方中央部に配管ジョイントを配置し、冷媒配管の取り
回しを行う仕様のニーズがある。この配管取り回し方式
であると、熱交換部の側方から直接、配管を取り出すこ
とができるとともに、熱交換部の側方領域の範囲内で配
管取り出し位置を任意に選択でき、配管取り回しの自由
度が高いという長所がある。
ズに対応する積層型蒸発器を特願平9−257095号
にて提案している。この先願のものでは、熱交換部の冷
媒流れ方向の一端側に、熱交換部の冷媒通路に冷媒を分
配する入口タンク部を配置するとともに、熱交換部の冷
媒流れ方向の他端側に、熱交換部を通過した冷媒を集合
する出口タンク部を配置している。そして、熱交換部の
側方(金属薄板の積層方向端部)に、熱交換部の入口タ
ンク部に冷媒を流入させるサイド冷媒入口通路と、熱交
換部の出口タンク部からの冷媒が流れるサイド冷媒出口
通路とを形成し、このサイド冷媒入口通路を配管ジョイ
ントの冷媒入口部に接続し、サイド冷媒出口通路を配管
ジョイントの冷媒出口部に接続している。
積層方向端部)に位置するエンドプレートとサイドプレ
ートにより上記サイド冷媒入口通路とサイド冷媒出口通
路とを形成し、このサイドプレートに配管ジョイントを
ろう付けにより接合している。ところで、上記先願のも
のでは、配管ジョイントに外部の冷媒配管を接続する際
の組付時外力によって配管ジョイントとサイドプレート
との接合(ろう付け)部に過大な応力が発生して、この
接合部の強度不足を招く場合があった。
上のために、まず、図12、図13に示す接合構造をも
つものを試作検討してみた。図12、図13において、
サイドプレート42は外方への張出部42a、42bを
打ち出し形成することにより、内側にサイド冷媒出口通
路6とサイド冷媒入口通路7とを形成している。そし
て、サイドプレート42の長手方向の中間部位に、上記
張出部42a、42bよりもさらに外方側へ張り出す副
張出部424、425を形成して冷媒通路面積を拡大
し、直角曲がり部の通路圧損の増大を抑制している。
ト42の長手方向に長軸を有する略長円形状のブロック
体からなるジョイント本体8aと、このジョイント本体
8aの貫通穴8b、8cに嵌入される冷媒出口パイプ8
d、冷媒入口パイプ8eとにより構成されている。ここ
で、サイドプレート42の板厚が1mm程度にあるのに
対して、ジョイント本体8aは強度上の理由からサイド
プレート42に比して厚さ寸法がはるかに大きいブロッ
ク体の形状になっている。従って、サイドプレート42
はアルミニウム板材をプレス加工にて所定形状に成形し
たものであり、一方、ジョイント本体8aはアルミニウ
ム材を冷間鍛造等の方法で成形している。
イドプレート42との接合不良は直ちに冷媒洩れという
致命的欠陥につながるので、冷媒出入口パイプ8d、8
eとサイドプレート42との接合部は確実に接合(ろう
付け)する必要がある。ところで、ジョイント本体8a
および冷媒出入口パイプ8d、8eと、サイドプレート
42とのろう付けは、サイドプレート42を構成するア
ルミニウムクラッド材のろう材にて行うのであるが、サ
イドプレート42の表面に対して、ジョイント本体8a
および冷媒出入口パイプ8d、8eが同一面上でろう付
けを行うと、ろう付け面積の大きいジョイント本体8a
側にろう材が表面張力で吸い寄せられ、冷媒出入口パイ
プ8d、8e側の接合部のろう材が不足して、冷媒出入
口パイプ8d、8e側のろう付け不良が発生しやすい。
示すようにジョイント本体8aとサイドプレート42と
の接合面(ろう付け面)において、ジョイント本体8a
にサイドプレート42側へ突出する高さ1.5mm程度
の台座部8fを成形して、この台座部8fをサイドプレ
ート42に圧接させた状態でろう付けを行うことを試作
検討してみた。図12において斜線部Xは台座部8fに
よるジョイント本体8a側の接合部の領域を示す。
によって、ジョイント本体8a側の接合部(斜線部X)
と冷媒出入口パイプ8d、8e側の接合部との間に凹状
部(接合面遮断部)8gを形成して、冷媒出入口パイプ
8d、8e側の接合部からろう材がジョイント本体8a
側の接合部に移行するのを抑制して、冷媒出入口パイプ
8d、8e側の接合部のろう材を確保し、ろう付け性を
向上できる。また、同時に、台座部8fにより必要接合
面積を確保して、外力に対する必要強度を確保するよう
にしている。
は、ブロック体の形状からなるジョイント本体8aに、
冷間鍛造のしにくい複雑な円弧状の台座部8fを複数成
形しているので、台座部8fは冷間鍛造のみで完成させ
ることができず、冷間鍛造後に改めて切削加工をして成
形しなければならず、ジョイント本体8aの加工性が悪
化し、コスト増大の原因になる。
外力に対する、配管ジョイントとサイドプレートとの接
合部の強度確保を図りつつ、配管ジョイントの加工コス
トを低減することを目的とする。
に、請求項1記載の発明では、熱交換部(3)の金属薄
板積層方向の一端部に位置するエンドプレート(40)
と、これに接合されるサイドプレート(42)との間
に、サイド流体出口通路(6)およびサイド流体入口通
路(7)を形成し、サイド流体出口通路(6)およびサ
イド流体入口通路(7)に連通する流体入口(8e)お
よび流体出口(8d)を有する配管ジョイント(8)を
サイドプレート(42)に接合する積層型熱交換器にお
いて、配管ジョイント(8)とサイドプレート(42)
との接合部位において、サイドプレート(42)に、配
管ジョイント(8)側へ突出して配管ジョイント(8)
の端面に接触する台座部(424b、425b)を打ち
出し成形したことを特徴としている。
b)の成形により配管ジョイント(8)とサイドプレー
ト(42)との接合部面積を確保して、外力に対する、
配管ジョイント(8)とサイドプレート(42)との接
合部強度を確保できる。しかも、台座部を金属薄板から
なるサイドプレート(42)側に成形しているから、サ
イドプレート(42)のプレス成形時に、同時に台座部
を容易に成形できる。そして、配管ジョイント(8)の
端面を請求項3のごとく台座部のない平面状にすること
ができるので、配管ジョイント(8)のブロック形状を
冷間鍛造により容易に成形することができ、従って、配
管ジョイント(8)の加工コストを低減できる。
ドプレート(42)に、台座部(424b、425b)
よりもさらに配管ジョイント(8)側へ突出する突出部
(424d、425d)を設け、この突出部(424
d、425d)により配管ジョイント(8)の側面を被
覆するようにすれば、この突出部と配管ジョイント側面
との接合面積が追加されるので、配管ジョイント(8)
とサイドプレート(42)との接合部強度をより一層向
上できる。
イント(8)に冷間鍛造によりサイドプレート(42)
側に突出する台座部(8f′)を打ち出し成形し、この
配管ジョイント(8)の台座部(8f′)をサイドプレ
ート(42)の台座部(424b、425b)に接触さ
せた状態で、配管ジョイント(8)とサイドプレート
(42)とを接合することを特徴としている。
びサイドプレート(42)の両方から台座部(8
f′)、台座部(424b、425b)を打ち出してい
るから、これらの台座部の高さを片側のみ設ける場合に
比して半減できる。そのため、配管ジョイント(8)に
台座部(8f′)を冷間鍛造により成形できるととも
に、サイドプレート(42)のプレス成形に際しても、
プレート全体の塑性変形量(加工度)を減少させ、台座
部(424b、425b)の成形が容易となる。
イドプレート(42)を、配管ジョイント(8)が接合
される第1部材(42A)と、サイド流体出口通路
(6)およびサイド流体入口通路(7)を形成する第2
部材(42B)および第3部材(42C)とに分割し、
第1部材(42A)の板厚を第2部材(42B)および
第3部材(42C)に比して厚くしたことを特徴として
いる。
増加により、配管ジョイント(8)とサイドプレート
(42)との接合部強度を確保できる。従って、配管ジ
ョイント(8)の端面を請求項3のごとく台座部のない
平面状にすることができるので、配管ジョイント(8)
のブロック形状を冷間鍛造により容易に成形することが
でき、これにより、配管ジョイント(8)の加工コスト
を低減できる。
イドプレート(42)を、配管ジョイント(8)が接合
される第1部材(42A)と、サイド流体出口通路
(6)およびサイド流体入口通路(7)を形成する第2
部材(42B)および第3部材(42C)とに分割し、
第1部材(42A)の材質を前記第2部材(42B)お
よび前記第3部材(42C)に比して高強度材にしたこ
とを特徴としている。
選択により、配管ジョイント(8)とサイドプレート
(42)との接合部強度を確保できる。従って、配管ジ
ョイント(8)の端面を請求項3のごとく台座部のない
平面状にすることができるので、配管ジョイント(8)
のブロック形状を冷間鍛造により容易に成形することが
でき、これにより、配管ジョイント(8)の加工コスト
を低減できる。
管ジョイント(8)を、サイドプレート(42)に接合
されるジョイント本体(8a)と、流体入口および流体
出口を構成する入口パイプ(8e)および出口パイプ
(8d)とにより構成し、この入口パイプ(8e)およ
び出口パイプ(8d)をジョイント本体(8a)に設け
た貫通穴(8b、8c)に嵌入する構造とすれば、入口
パイプ(8e)および出口パイプ(8d)が複雑な形状
である場合でも、これらパイプと別体であるジョイント
本体(8a)は冷間鍛造により容易に成形することがで
きる。
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示すものである。
について説明する。 (第1実施形態)図1〜図5は本発明を車両用空調装置
の冷凍サイクルにおける冷媒蒸発器1に適用した第1実
施形態を示しており、この蒸発器1には、図示しない温
度作動式膨張弁(減圧手段)で減圧され膨張した低温低
圧の気液二相冷媒が流入するようになっている。
冷媒通路2を並列に形成し、この冷媒通路2内を流れる
冷媒(内部流体)と冷媒通路2の外部を流れる空調用送
風空気(外部流体)とを熱交換させて、冷媒を蒸発させ
る熱交換部3を備えている。この熱交換部3は金属薄板
4の積層構造により形成されており、その具体的構造は
基本的には公知のものと同じでよいので、以下積層構造
の概略を説明する。
アルミニュウム芯材(A3000番系の材料)の両面に
ろう材(A4000番系の材料)をクラッドした両面ク
ラッド材(板厚:0.6mm程度)を所定形状に成形し
て、これを2枚1組として多数組積層した上で、ろう付
けにて接合することにより多数の冷媒通路2を並列に形
成するものである。
下端部)には、連通穴4a、4bを持ったタンク部4
c、4dが形成されており、このタンク部4c、4dに
よって上記多数の冷媒通路2の両端部がそれぞれ互いに
連通している。タンク部4c、4dは冷媒通路2よりも
金属薄板4の積層方向(図1、2の左右方向)外方へ突
出する椀状突出部にて形成されている。本例では、一方
のタンク部4cは冷媒通路2を通過した冷媒を集合する
出口側タンク部を構成し、他方のタンク部4dは冷媒通
路2に冷媒を分配する入口側タンク部を構成している。
通路2の外面側相互の間隙にコルゲートフィン(フィン
手段)5を接合して空気側の伝熱面積の増大を図ってい
る。このコルゲートフィン5はA3003のような、ろ
う材をクラッドしてないアルミニュウムベア材にて波形
状に成形されている。熱交換部3の金属薄板4の積層方
向の一端部(図2の右端部)に位置するエンドプレート
40、および、これに接合されるサイドプレート42、
さらに上記積層方向の他端部(図1の左端部)に位置す
るエンドプレート41、および、これに接合されるサイ
ドプレート43も、上記金属薄板4と同様に両面クラッ
ド材から成形されており、但し、これらの板材40、4
1、42、43は強度確保のため、上記金属薄板4より
厚肉、例えば1mm程度にしてある。
の両端部に連通穴40a、40bを持ったタンク部40
c、40dが設けてある。このタンク部40c、40d
の形状も金属薄板積層方向の外方へ突出する椀状突出形
状からなる。一方のタンク部40cの連通穴40aは金
属薄板4の出口側タンク部4c側に連通し、他方のタン
ク部40dの連通穴40bは入口側タンク部4d側に連
通する。
交換部3の他端部の剛性を高めて、この他端部を補強す
るとともに、他端部のエンドプレート41との間に冷媒
通路(図示せず)を構成する役割を果たすものであっ
て、この冷媒通路を含む蒸発器全体の冷媒通路構成は、
本件出願人の出願に係る特開平9−170850号公報
により公知であるので、説明は省略する。
属薄板積層方向の外方へ突出するリブ形状からなる第
1、第2の2つの張出部42a、42bが形成してあ
る。この2つの張出部42a、42bはサイドプレート
長手方向の中間部位で上下に2分割され、この2つの張
出部42a、42bと一端部のエンドプレート40との
間に形成される空間により、サイド冷媒出口通路6およ
びサイド冷媒入口通路7を形成している。
および出口側タンク部4cを経て冷媒通路2の出口部
(図2中、冷媒通路2の上端部)2aに連通し、サイド
冷媒入口通路7は、タンク部40dおよび入口側タンク
部4dを経て冷媒通路2の入口部(図2中、冷媒通路2
の下端部)2bに連通している。ここで、図3はサイド
プレート42単体を、後述の配管ジョイント8側(外部
側)からみた平面図であって、図4は図3の要部拡大図
で、配管ジョイント8は2点鎖線で示しており、図5は
図4のA−A断面図である。
張出部42a、42bは、図3に示すように、それぞ
れ、複数個(図示の例では6個づつ)に分割され、サイ
ドプレート長手方向と平行に基準接合面(ろう付け面)
420から突出している。この基準接合面(ろう付け
面)420はエンドプレート40に接合される面であっ
て、図3の紙面裏側の面である。
部42a、42bの間には、それぞれエンドプレート4
0と接合される接合面をなす補強用リブ421、422
が形成されている。この補強用リブ421、422の頂
部は、張出部42a、42bの頂部から見れば反対方向
(図3の紙面裏側方向)へ突出するものであるが、サイ
ドプレート42の基準接合面420とは同一高さの平面
を形成する。
媒出口通路6およびサイド冷媒入口通路7は、複数個の
張出部42a、42bによる並列通路にて構成されてお
り、そして、サイド冷媒出口通路6とサイド冷媒入口通
路7との間は、サイドプレート長手方向の中間部位にお
いてサイドプレート42を幅方向に横断するように形成
された分断接合面423で分断される。この分断接合面
423は基準接合面420と同一平面を形成する。
において、分断接合面423の上下両側の部位には、上
記第1、第2張出部42a、42bの頂部(張出面)よ
りも上記積層方向の外方(図2中右側)へさらに突出す
る第1、第2副張出部424、425が一体成形されて
いる。なお、第1(上側)の副張出部424の内側空間
は図2に示すように張出部42aにより構成されるサイ
ド冷媒出口通路6の下流側端部に連通し、また、第2
(下側)の副張出部425の内側空間は図2に示すよう
に張出部42bにより構成されるサイド冷媒入口通路7
の上流側端部に連通している。
5の張出面には、その内側空間と外部とを連通する円形
の開口部424a、425aが形成されている。さら
に、第1、第2副張出部424、425の張出面におい
て、円形の開口部424a、425aの外周側に広がる
比較的面積の広い部位に台座部424b、425bをプ
レス加工で打ち出し成形している。この台座部424
b、425bは、円形の開口部424a、425aの円
周面に沿って概略円弧状のリブ形状で、配管ジョイント
8側へ突出して、配管ジョイント8のジョイント本体8
aの端面に接触する。
A6000番系のアルミニュウムベア材を冷間鍛造によ
り略長円形のブロック体に成形したものである。このジ
ョイント本体8aにはブロック体の板厚方向(図5の左
右方向)を貫通する2個の貫通穴8b、8cが開けてあ
り、この貫通穴8b、8cにそれぞれ冷媒出口パイプ8
d、冷媒入口パイプ8eが嵌入され、この両パイプ8
d、8eはジョイント本体8aにより保持される。両パ
イプ8d、8eもA6000番系のアルミニュウムベア
材から成形される。
突出端部に、相手側配管との接合部をシールするための
Oリング8f、8gを嵌合保持するOリング装着溝8
h、8iが形成してある。このように、両パイプ8d、
8eにOリング装着溝8h、8iが形成されることによ
り、両パイプ8d、8eが形状的に複雑となり、両パイ
プ8d、8eとジョイント本体8aとの一体成形(冷間
鍛造)が困難となるので、両パイプ8d、8eをジョイ
ント本体8aとは別体で成形している。ジョイント本体
8aには、2個の取付穴8jが開けてある。
すように、上記両副張出部424、425の上方にわた
って配置され、冷媒出口パイプ8dは副張出部424の
開口部424aと、また、冷媒入口パイプ8eは副張出
部425の開口部425aとそれぞれ連通した状態に
て、ジョイント本体8aの平面状端面が両副張出部42
4、425の台座部424b、425b上に接触して、
この台座部424b、425bに接合(ろう付け)され
る。
ぞれ両副張出部424、425の開口部424a、42
5a周辺部に接触して、開口部424a、425a周辺
部に接合(ろう付け)される。なお、ジョイント本体8
aおよび両パイプ8d、8eはともにサイドプレート4
2に一体にろう付けされるので、ジョイント本体8aと
両パイプ8d、8eとの嵌合部をろう付けする必要はな
いが、実際には、蒸発器1の一体ろう付け時に貫通穴8
b、8cと両パイプ8d、8eとの嵌合部にも、ろう材
が表面張力にて浸透するので、ジョイント本体8aと両
パイプ8d、8eとの間も結果的にはろう付けされるこ
とになる。
8eは、図示しない膨張弁の出口側冷媒配管に連結さ
れ、また、冷媒出口パイプ8dは、図示しない圧縮機の
吸入配管に連結される。第1、第2副張出部424、4
25は、配管ジョイント8の直前の部位に形成される直
角曲がり部での通路面積を拡大して、圧損増加を低減す
る役割を果たす。
単に説明すると、蒸発器1は図1に示す状態に積層して
仮組付した後、その仮組付状態を適宜の治具にて保持し
て、ろう付け炉内に仮組付体を搬入する。次に、このろ
う付け炉内にて、仮組付体をアルミニュウムクラッド材
のろう材の融点まで加熱して、蒸発器1各部の接合箇所
を一体ろう付けする。
よると、リブ状の突出形状からなる台座部424b、4
25bの成形によって、ジョイント本体8a側の接合部
(図4の斜線部Y)と冷媒出入口パイプ8d、8e側の
接合部との間に、サイドプレート42の板厚相当(例え
ば、1mm程度)の段差による接合面遮断部424c、
425cを形成して、冷媒出入口パイプ8d、8e側の
接合部からろう材がジョイント本体8a側の接合部Y
(台座部424b、425bの部位)に移行するのを抑
制して、冷媒出入口パイプ8d、8e側の接合部のろう
材を確保し、冷媒出入口パイプ8d、8e側のろう付け
性を確保することができる。従って、冷媒出入口パイプ
8d、8e側のろう付け不良による冷媒洩れを防止でき
る。
の成形により、図4の斜線部Yで示す比較的広範な接合
面積を確保することができ、これにより、配管ジョイン
ト8の冷媒出入口パイプ8d、8eへの外部冷媒配管の
接続時等に、配管ジョイント8に対して外力が加わって
も、この外力に対する必要強度を確保することが可能と
なる。
ミニウム)からなるサイドプレート42側に台座部42
4b、425bを成形しているから、サイドプレート4
2のプレス成形時に、同時に台座部424b、425b
を成形することができる。そのため、ブロック体の形状
からなるジョイント本体8a側に台座部8fを成形する
場合のごとく、冷間鍛造後に改めて切削加工を追加する
必要がなく、ジョイント本体8aの端面形状が単純な平
面状となるため、ジョイント本体8aを冷間鍛造だけで
成形することが可能となり、配管ジョイント8の加工性
が良好であり、加工コストを低減することができる。
による、配管ジョイント8とサイドプレート42との接
合構造を示すものである。第1実施形態では、サイドプ
レート42側の台座部424b、425b上にジョイン
ト本体8aの平面状の端面を接触させて、この両者間を
接合しているが、第2実施形態では、台座部424b、
425bの外周側に、この台座部424b、425bよ
りもさらに外方側(配管ジョイント8側)へ突出する突
出部424d、425dを成形している。
イント8のジョイント本体8aの長手方向両端部の略半
円状の側面に沿った円弧状の形状を有しており、ジョイ
ント本体8aの両端部の側面の一部を被覆する。この突
出部424d、425dによる被覆部の追加により、接
合面積の増大を図ってジョイント本体8aとサイドプレ
ート42との接合強度を一層向上できる。
時の外力は主に図7の左右方向(サイドプレート幅方
向)であるので、この左右方向の外力に対する接合強度
を高めるためには、図7に図示するように、台座部42
4b、425bをそれぞれ第1、第2副張出部424、
425の左右両側に配置することが効果的である。しか
し、第1副張出部424の左右の台座部424b、42
4bおよび第2副張出部425の左右の台座部425
b、425bを2点鎖線a、bで示すように1つの連続
した台座部として構成してもよい。
る、配管ジョイント8とサイドプレート42との接合構
造を示すもので、図4のA−A断面に相当する断面図で
あり、第3実施形態では、サイドプレート42の第1、
第2副張出部424、425から配管ジョイント8側へ
台座部424b、425bを突出成形するとともに、配
管ジョイント8のジョイント本体8aの端面にも台座部
424b、425b側へ突出して台座部424b、42
5bと接触し、接合される台座部8f′を成形してい
る。
ドプレート42側とジョイント本体8a側の双方に台座
部424b、425bと台座部8f′を成形しているの
で、台座部424b、425bと台座部8f′の突出高
さH1 、H2 を次のごとく低くすることができる。すな
わち、図10(a)のもの(前述の図13の試作品)で
は、台座部8fの突出高さH2 を概略1.5mm程度必
要であるが、第3実施形態によると、図10(b)に示
すように台座部8f′の突出高さH2 を0.75mm程
度に半減できる。また、図10(c)に示す第1実施形
態では、台座部424b、425bの突出高さH1 が概
略1.5mm程度必要であるが、第3実施形態による
と、図10(b)に示すように台座部424b、425
bの突出高さH1 を0.75mm程度に半減できる。
部424b、425bの突出高さH 1 、およびジョイン
ト本体8a側の台座部8f′の突出高さH2 をそれぞれ
半減できるため、ジョイント本体8a側の台座部8f′
を冷間鍛造で成形することが可能となり、また、サイド
プレート42側では、台座部424b、425bの突出
高さH1 の減少により、プレート全体の塑性変形量(加
工度)を減少でき、サイドプレート42のプレス成形時
の加工性が向上する。
よる、配管ジョイント8とサイドプレート42との接合
構造を示すものである。第4実施形態では、サイドプレ
ート42を配管ジョイント8と接合される第1部材42
Aと、サイド冷媒出口通路6を構成する張出部42aを
有する第2部材42Bと、サイド冷媒入口通路7を構成
する張出部42bを有する第2部材42Cとに3分割し
ている。
8と接合されるため、強度を高める必要があり、一方、
第2、第3部材42B、42Cは冷媒通路6、7を構成
する部分であって、配管接続時の外力が直接作用するこ
とはない。そこで、第1部材42Aの板厚を第2、第3
部材42B、42Cの板厚(例えば、1mm)より大き
くして(例えば、1、2mm)、第1部材42Aと配管
ジョイント8との接合強度を確保している。
2Aの板厚を第2、第3部材42B、42Cの板厚より
大きくする代わりに、第1部材42Aの材質を第2、第
3部材42B、42Cの材質よりも高強度材を使用する
ようにしてもよい。具体的な材質例としては、第1部材
42Aには高強度材として例えば、BA10PC−Oを
用い、第2、第3部材42B、42Cには第1部材42
Aより強度の低い材料として、例えば、BA10PC−
H14を用いることができる。
板厚もしくは材質の選択により、第1部材42Aを第
2、第3部材42B、42Cよりも高強度にすることが
できる。それにより、第1部材42Aと配管ジョイント
8との接合強度(破壊強度)を向上できるので、第1、
第2実施形態による台座部424b、425bや突出部
424d、425dを成形する必要がない。
る構成に対して、さらに、第1、第2実施形態による台
座部424b、425bや突出部424d、425dを
組み合わせてもよい。また、第4実施形態において、第
1部材42Aの板厚を第2、第3部材42B、42Cの
板厚より大きくすることと、第1部材42Aの材質を第
2、第3部材42B、42Cの材質よりも高強度材を使
用することとを組み合わせてもよい。
4実施形態では、いずれも、配管ジョイント8を、ジョ
イント本体8aと、入口パイプ8eおよび出口パイプ8
dとにより構成し、この出入口パイプ8d、8eをジョ
イント本体8aに設けた貫通穴8b、8cに嵌入して、
出入口パイプ8d、8eをジョイント本体8aに一体化
するものについて説明したが、出入口パイプ8d、8e
の形状が単純であれば、アルミニウム等の金属の冷間鍛
造により出入口パイプ8d、8eの突出形状をジョイン
ト本体8aに一体成形することが可能である。
8eをジョイント本体8aに一体成形するものにも同様
に適用できる。また、本発明の要部は配管ジョイント8
とサイドプレート42との接合構造にあるから、熱交換
部3における冷媒通路構成等は種々変更してもよいこと
は勿論であり、さらに、冷媒蒸発器以外の種々な用途の
流体の熱交換を行う熱交換器に対しても本発明は適用で
きる。
である。
る。
る。
A断面に相当する。
明図で、3つのタイプの要部断面構造を比較して示す。
要部平面図である。
板、40…エンドプレート、42…サイドプレート、4
2a、42b…張出部、424、425…副張出部、4
24b、425b…台座部、6…サイド冷媒出口通路、
7…サイド冷媒入口通路、8…配管ジョイント、8a…
ジョイント本体、8d…冷媒出口パイプ、8e…冷媒入
口パイプ。
Claims (7)
- 【請求項1】 流体通路(2)内を流れる流体と前記流
体通路(2)の外部を流れる流体とを熱交換させる熱交
換部(3)を有し、 この熱交換部(3)の流体通路(2)を、複数の金属薄
板(4、40、41)の積層構造により形成し、 前記複数の金属薄板(4、40、41)のうち、その積
層方向の一端部に位置するエンドプレート(40)に接
合されるサイドプレート(42)に、前記積層方向の外
方へ張り出す第1張出部(42a)および第2張出部
(42b)を形成し、 前記第1張出部(42a)と、前記一端部に位置するエ
ンドプレート(40)との間に、前記流体通路(2)の
出口部(2a)に連通するサイド流体出口通路(6)を
形成し、 前記第2張出部(42b)と、前記一端部に位置するエ
ンドプレート(40)との間に、前記流体通路(2)の
入口部(2b)に連通するサイド流体入口通路(7)を
形成し、 前記サイドプレート(42)に、前記サイド流体出口通
路(6)および前記サイド流体入口通路(7)に連通す
る流体入口(8e)および流体出口(8d)を有する配
管ジョイント(8)を接合する積層型熱交換器であっ
て、 前記配管ジョイント(8)と前記サイドプレート(4
2)との接合部位において、前記サイドプレート(4
2)に、前記配管ジョイント(8)側へ突出して前記配
管ジョイント(8)の端面に接触する台座部(424
b、425b)を打ち出し成形したことを特徴とする積
層型熱交換器。 - 【請求項2】 前記サイドプレート(42)に、前記台
座部(424b、425b)よりもさらに前記配管ジョ
イント(8)側へ突出する突出部(424d、425
d)を設け、この突出部(424d、425d)により
前記配管ジョイント(8)の側面を被覆することを特徴
とする請求項1に記載の積層型熱交換器。 - 【請求項3】 前記配管ジョイント(8)の、前記サイ
ドプレート(42)側の端面が平面状になっていること
を特徴とする請求項1または2に記載の積層型熱交換
器。 - 【請求項4】 前記配管ジョイント(8)に冷間鍛造に
より前記サイドプレート(42)側に突出する台座部
(8f′)を打ち出し成形し、 前記配管ジョイント(8)の台座部(8f′)を前記サ
イドプレート(42)の台座部(424b、425b)
に接触させた状態で、前記配管ジョイント(8)と前記
サイドプレート(42)とを接合することを特徴とする
請求項1または2に記載の積層型熱交換器。 - 【請求項5】 流体通路(2)内を流れる流体と前記流
体通路(2)の外部を流れる流体とを熱交換させる熱交
換部(3)を有し、 この熱交換部(3)の流体通路(2)を、複数の金属薄
板(4、40、41)の積層構造により形成し、 前記複数の金属薄板(4、40、41)のうち、その積
層方向の一端部に位置するエンドプレート(40)に接
合されるサイドプレート(42)に、前記積層方向の外
方へ張り出す第1張出部(42a)および第2張出部
(42b)を形成し、 前記第1張出部(42a)と、前記一端部に位置するエ
ンドプレート(40)との間に、前記流体通路(2)の
出口部(2a)に連通するサイド流体出口通路(6)を
形成し、 前記第2張出部(42b)と、前記一端部に位置するエ
ンドプレート(40)との間に、前記流体通路(2)の
入口部(2b)に連通するサイド流体入口通路(7)を
形成し、 前記サイドプレート(42)に、前記サイド流体出口通
路(6)および前記サイド流体入口通路(7)に連通す
る流体入口(8e)および流体出口(8d)を有する配
管ジョイント(8)を接合する積層型熱交換器であっ
て、 前記サイドプレート(42)を、前記配管ジョイント
(8)が接合される第1部材(42A)と、前記サイド
流体出口通路(6)および前記サイド流体入口通路
(7)を形成する第2部材(42B)および第3部材
(42C)とに分割し、 前記第1部材(42A)の板厚を前記第2部材(42
B)および前記第3部材(42C)に比して厚くしたこ
とを特徴とする積層型熱交換器。 - 【請求項6】 流体通路(2)内を流れる流体と前記流
体通路(2)の外部を流れる流体とを熱交換させる熱交
換部(3)を有し、 この熱交換部(3)の流体通路(2)を、複数の金属薄
板(4、40、41)の積層構造により形成し、 前記複数の金属薄板(4、40、41)のうち、その積
層方向の一端部に位置するエンドプレート(40)に接
合されるサイドプレート(42)に、前記積層方向の外
方へ張り出す第1張出部(42a)および第2張出部
(42b)を形成し、 前記第1張出部(42a)と、前記一端部に位置するエ
ンドプレート(40)との間に、前記流体通路(2)の
出口部(2a)に連通するサイド流体出口通路(6)を
形成し、 前記第2張出部(42b)と、前記一端部に位置するエ
ンドプレート(40)との間に、前記流体通路(2)の
入口部(2b)に連通するサイド流体入口通路(7)を
形成し、 前記サイドプレート(42)に、前記サイド流体出口通
路(6)および前記サイド流体入口通路(7)に連通す
る流体入口(8e)および流体出口(8d)を有する配
管ジョイント(8)を接合する積層型熱交換器であっ
て、 前記サイドプレート(42)を、前記配管ジョイント
(8)が接合される第1部材(42A)と、前記サイド
流体出口通路(6)および前記サイド流体入口通路
(7)を形成する第2部材(42B)および第3部材
(42C)とに分割し、 前記第1部材(42A)の材質を前記第2部材(42
B)および前記第3部材(42C)に比して高強度材に
したことを特徴とする積層型熱交換器。 - 【請求項7】 前記配管ジョイント(8)を、前記サイ
ドプレート(42)に接合されるジョイント本体(8
a)と、前記流体入口および前記流体出口を構成する入
口パイプ(8e)および出口パイプ(8d)とにより構
成し、 この入口パイプ(8e)および出口パイプ(8d)を前
記ジョイント本体(8a)に設けた貫通穴(8b、8
c)に嵌入することを特徴とする請求項1ないし6のい
ずれか1つに記載の積層型熱交換器。
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