JP3959834B2 - 積層型熱交換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は流体通路を金属薄板の積層構造により形成する積層型熱交換器において、金属薄板の積層方向の端部に流体出入口をなす配管ジョイントを配置する場合に、この配管ジョイント部に発生する応力を低減するための改良構造に関するもので、例えば、車両用空調装置の冷媒蒸発器として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両用空調装置の冷媒蒸発器では、冷媒配管の取り回し方式の1つとして、熱交換部の側方中央部に配管ジョイントを配置し、冷媒配管の取り回しを行う仕様のニーズがある。この配管取り回し方式であると、熱交換部の側方から直接、配管を取り出すことができるとともに、熱交換部の側方領域の範囲内で配管取り出し位置を任意に選択でき、配管取り回しの自由度が高いという長所がある。
【0003】
本出願人においては先に、このようなニーズに対応する積層型蒸発器を特願平9−257095号にて提案している。
この先願のものでは、熱交換部の冷媒流れ方向の一端側に、熱交換部の冷媒通路に冷媒を分配する入口タンク部を配置するとともに、熱交換部の冷媒流れ方向の他端側に、熱交換部を通過した冷媒を集合する出口タンク部を配置している。そして、熱交換部の側方(金属薄板の積層方向端部)に、熱交換部の入口タンク部に冷媒を流入させるサイド冷媒入口通路と、熱交換部の出口タンク部からの冷媒が流れるサイド冷媒出口通路とを形成し、このサイド冷媒入口通路を配管ジョイントの冷媒入口部に接続し、サイド冷媒出口通路を配管ジョイントの冷媒出口部に接続している。
【0004】
具体的には、熱交換部の側方(金属薄板の積層方向端部)に位置するエンドプレートとサイドプレートにより上記サイド冷媒入口通路とサイド冷媒出口通路とを形成し、このサイドプレートに配管ジョイントをろう付けにより接合している。
ところで、上記先願のものでは、配管ジョイントに外部の冷媒配管を接続する際の組付時外力によって配管ジョイントとサイドプレートとの接合(ろう付け)部に過大な応力が発生して、この接合部の強度不足を招く場合があった。
【0005】
そこで、本発明者らは上記接合部の強度向上のために、まず、図12、図13に示す接合構造をもつものを試作検討してみた。図12、図13において、サイドプレート42は外方への張出部42a、42bを打ち出し形成することにより、内側にサイド冷媒出口通路6とサイド冷媒入口通路7とを形成している。そして、サイドプレート42の長手方向の中間部位に、上記張出部42a、42bよりもさらに外方側へ張り出す副張出部424、425を形成して冷媒通路面積を拡大し、直角曲がり部の通路圧損の増大を抑制している。
【0006】
一方、配管ジョイント8は、サイドプレート42の長手方向に長軸を有する略長円形状のブロック体からなるジョイント本体8aと、このジョイント本体8aの貫通穴8b、8cに嵌入される冷媒出口パイプ8d、冷媒入口パイプ8eとにより構成されている。
ここで、サイドプレート42の板厚が1mm程度にあるのに対して、ジョイント本体8aは強度上の理由からサイドプレート42に比して厚さ寸法がはるかに大きいブロック体の形状になっている。従って、サイドプレート42はアルミニウム板材をプレス加工にて所定形状に成形したものであり、一方、ジョイント本体8aはアルミニウム材を冷間鍛造等の方法で成形している。
【0007】
そして、冷媒出入口パイプ8d、8eとサイドプレート42との接合不良は直ちに冷媒洩れという致命的欠陥につながるので、冷媒出入口パイプ8d、8eとサイドプレート42との接合部は確実に接合(ろう付け)する必要がある。
ところで、ジョイント本体8aおよび冷媒出入口パイプ8d、8eと、サイドプレート42とのろう付けは、サイドプレート42を構成するアルミニウムクラッド材のろう材にて行うのであるが、サイドプレート42の表面に対して、ジョイント本体8aおよび冷媒出入口パイプ8d、8eが同一面上でろう付けを行うと、ろう付け面積の大きいジョイント本体8a側にろう材が表面張力で吸い寄せられ、冷媒出入口パイプ8d、8e側の接合部のろう材が不足して、冷媒出入口パイプ8d、8e側のろう付け不良が発生しやすい。
【0008】
そこで、本発明者らは、図12、図13に示すようにジョイント本体8aとサイドプレート42との接合面(ろう付け面)において、ジョイント本体8aにサイドプレート42側へ突出する高さ1.5mm程度の台座部8fを成形して、この台座部8fをサイドプレート42に圧接させた状態でろう付けを行うことを試作検討してみた。図12において斜線部Xは台座部8fによるジョイント本体8a側の接合部の領域を示す。
【0009】
この試作構造によると、台座部8fの成形によって、ジョイント本体8a側の接合部(斜線部X)と冷媒出入口パイプ8d、8e側の接合部との間に凹状部(接合面遮断部)8gを形成して、冷媒出入口パイプ8d、8e側の接合部からろう材がジョイント本体8a側の接合部に移行するのを抑制して、冷媒出入口パイプ8d、8e側の接合部のろう材を確保し、ろう付け性を向上できる。また、同時に、台座部8fにより必要接合面積を確保して、外力に対する必要強度を確保するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記試作品では、ブロック体の形状からなるジョイント本体8aに、冷間鍛造のしにくい複雑な円弧状の台座部8fを複数成形しているので、台座部8fは冷間鍛造のみで完成させることができず、冷間鍛造後に改めて切削加工をして成形しなければならず、ジョイント本体8aの加工性が悪化し、コスト増大の原因になる。
【0011】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、外力に対する、配管ジョイントとサイドプレートとの接合部の強度確保を図りつつ、配管ジョイントの加工コストを低減することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、熱交換部(3)の金属薄板積層方向の一端部に位置するエンドプレート(40)と、これに接合されるサイドプレート(42)との間に、サイド流体出口通路(6)およびサイド流体入口通路(7)を形成し、
サイド流体出口通路(6)に連通する流体出口(8d)およびサイド流体入口通路(7)に連通する流体入口(8e)を有する、ブロック形状に成形された配管ジョイント(8)をサイドプレート(42)に接合する積層型熱交換器において、
配管ジョイント(8)とサイドプレート(42)との接合部位において、サイドプレート(42)に、配管ジョイント(8)側へ突出して配管ジョイント(8)の平面状端面に接触する平面状の台座部(424b、425b)を打ち出し成形し、
サイドプレート(42)に、平面状台座部(424b、425b)よりもさらに配管ジョイント(8)側へ突出する突出部(424d、425d)を設け、
この突出部(424d、425d)により配管ジョイント(8)の側面を被覆し、
配管ジョイント(8)の平面状端面を平面状台座部(424b、425b)に接合するとともに、配管ジョイント(8)の側面を突出部(424d、425d)に接合することを特徴としている。
【0013】
これによると、サイドプレート(42)の平面状台座部(424b、425b)と配管ジョイント(8)の平面状端面との接合により配管ジョイント(8)とサイドプレート(42)との接合部面積を確保することに加えて、サイドプレート(42)の突出部(424d、425d)と配管ジョイント側面との接合により接合部面積をさらに増大できる。
その結果、外力に対する、配管ジョイント(8)とサイドプレート(42)との接合部強度を確保できる。
しかも、平面状台座部を金属薄板からなるサイドプレート(42)側に成形しているから、サイドプレート(42)のプレス成形時に、同時に平面状台座部を容易に成形できる。そして、配管ジョイント(8)の端面全体を請求項2のごとく台座部のない平面状にすることができるので、配管ジョイント(8)のブロック形状を冷間鍛造により容易に成形することができる。従って、配管ジョイント(8)の加工コストを低減できる。
【0015】
また、請求項3記載の発明では、配管ジョイント(8)に冷間鍛造によりサイドプレート(42)側に突出する平面状の台座部(8f′)を打ち出し成形し、この配管ジョイント(8)の平面状台座部(8f′)をサイドプレート(42)の平面状台座部(424b、425b)に接触させた状態で、配管ジョイント(8)とサイドプレート(42)とを接合することを特徴としている。
【0016】
これによると、配管ジョイント(8)およびサイドプレート(42)の両方から平面状の台座部(8f′)、平面状の台座部(424b、425b)を打ち出しているから、これらの台座部の高さを片側のみ設ける場合に比して半減できる。
そのため、配管ジョイント(8)に平面状の台座部(8f′)を冷間鍛造により成形できるとともに、サイドプレート(42)のプレス成形に際しても、プレート全体の塑性変形量(加工度)を減少させ、平面状の台座部(424b、425b)の成形が容易となる。
【0017】
また、請求項4記載の発明では、特に、サイドプレート(42)を、配管ジョイント(8)が接合される第1部材(42A)と、サイド流体出口通路(6)およびサイド流体入口通路(7)を形成する第2部材(42B)および第3部材(42C)とに分割し、第1部材(42A)の板厚を第2部材(42B)および第3部材(42C)に比して厚くしたことを特徴としている。
【0018】
これによると、第1部材(42A)の板厚増加により、配管ジョイント(8)とサイドプレート(42)との接合部強度を確保できる。従って、配管ジョイント(8)の端面全体を請求項2のごとく台座部のない平面状にすることができるので、配管ジョイント(8)のブロック形状を冷間鍛造により容易に成形することができ、これにより、配管ジョイント(8)の加工コストを低減できる。
【0019】
また、請求項5記載の発明では、特に、サイドプレート(42)を、配管ジョイント(8)が接合される第1部材(42A)と、サイド流体出口通路(6)およびサイド流体入口通路(7)を形成する第2部材(42B)および第3部材(42C)とに分割し、第1部材(42A)の材質を前記第2部材(42B)および前記第3部材(42C)に比して高強度材にしたことを特徴としている。
【0020】
これによると、第1部材(42A)の材質選択により、配管ジョイント(8)とサイドプレート(42)との接合部強度を確保できる。従って、配管ジョイント(8)の端面全体を請求項2のごとく台座部のない平面状にすることができるので、配管ジョイント(8)のブロック形状を冷間鍛造により容易に成形することができ、これにより、配管ジョイント(8)の加工コストを低減できる。
【0021】
そして、請求項6記載の発明のごとく、配管ジョイント(8)を、サイドプレート(42)に接合されるブロック形状のジョイント本体(8a)と、流体入口および流体出口を構成する入口パイプ(8e)および出口パイプ(8d)とにより構成し、この入口パイプ(8e)および出口パイプ(8d)をジョイント本体(8a)に設けた貫通穴(8b、8c)に嵌入し、
ジョイント本体(8a)の平面状端面をサイドプレート(42)の平面状台座部(424b、425b)に接合するとともに、ジョイント本体(8a)の側面を突出部(424d、425d)に接合し、
さらに、入口パイプ(8e)および出口パイプ(8d)の先端部を、サイドプレート(42)のうち平面状台座部(424b、425b)の周辺部位に接合する構造とすれば、入口パイプ(8e)および出口パイプ(8d)が複雑な形状である場合でも、これらパイプと別体であるジョイント本体(8a)は冷間鍛造により容易に成形することができる。
請求項7記載の発明では、請求項6に記載の積層型熱交換器において、ジョイント本体(8a)の平面状端面とサイドプレート(42)の平面状台座部(424b、425b)との接合部と、入口パイプ(8e)および出口パイプ(8d)の先端部と平面状台座部(424b、425b)の周辺部位との接合部との間に、サイドプレート(42)側の段差形状による接合面遮断部(424c、425c)を形成したことを特徴とする。
これによると、冷媒出入口パイプ(8d、8e)側の接合部からろう材がジョイント本体(8a)側の接合部に移行するのを接合面遮断部(424c、425c)により抑制して、冷媒出入口パイプ(8d、8e)側の接合部のろう材を確保し、冷媒出入口パイプ(8d、8e)側のろう付け性を確保することができる。
【0022】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1〜図5は本発明を車両用空調装置の冷凍サイクルにおける冷媒蒸発器1に適用した第1実施形態を示しており、この蒸発器1には、図示しない温度作動式膨張弁(減圧手段)で減圧され膨張した低温低圧の気液二相冷媒が流入するようになっている。
【0024】
この蒸発器1は、図2に示すように多数の冷媒通路2を並列に形成し、この冷媒通路2内を流れる冷媒(内部流体)と冷媒通路2の外部を流れる空調用送風空気(外部流体)とを熱交換させて、冷媒を蒸発させる熱交換部3を備えている。この熱交換部3は金属薄板4の積層構造により形成されており、その具体的構造は基本的には公知のものと同じでよいので、以下積層構造の概略を説明する。
【0025】
熱交換部3では、金属薄板4、具体的にはアルミニュウム芯材(A3000番系の材料)の両面にろう材(A4000番系の材料)をクラッドした両面クラッド材(板厚:0.6mm程度)を所定形状に成形して、これを2枚1組として多数組積層した上で、ろう付けにて接合することにより多数の冷媒通路2を並列に形成するものである。
【0026】
金属薄板4の両端部(図2の上端部および下端部)には、連通穴4a、4bを持ったタンク部4c、4dが形成されており、このタンク部4c、4dによって上記多数の冷媒通路2の両端部がそれぞれ互いに連通している。タンク部4c、4dは冷媒通路2よりも金属薄板4の積層方向(図1、2の左右方向)外方へ突出する椀状突出部にて形成されている。本例では、一方のタンク部4cは冷媒通路2を通過した冷媒を集合する出口側タンク部を構成し、他方のタンク部4dは冷媒通路2に冷媒を分配する入口側タンク部を構成している。
【0027】
また、熱交換部3において、隣接する冷媒通路2の外面側相互の間隙にコルゲートフィン(フィン手段)5を接合して空気側の伝熱面積の増大を図っている。このコルゲートフィン5はA3003のような、ろう材をクラッドしてないアルミニュウムベア材にて波形状に成形されている。
熱交換部3の金属薄板4の積層方向の一端部(図2の右端部)に位置するエンドプレート40、および、これに接合されるサイドプレート42、さらに上記積層方向の他端部(図1の左端部)に位置するエンドプレート41、および、これに接合されるサイドプレート43も、上記金属薄板4と同様に両面クラッド材から成形されており、但し、これらの板材40、41、42、43は強度確保のため、上記金属薄板4より厚肉、例えば1mm程度にしてある。
【0028】
そして、一端部のエンドプレート40はその両端部に連通穴40a、40bを持ったタンク部40c、40dが設けてある。このタンク部40c、40dの形状も金属薄板積層方向の外方へ突出する椀状突出形状からなる。一方のタンク部40cの連通穴40aは金属薄板4の出口側タンク部4c側に連通し、他方のタンク部40dの連通穴40bは入口側タンク部4d側に連通する。
【0029】
一方、他端部のサイドプレート43は、熱交換部3の他端部の剛性を高めて、この他端部を補強するとともに、他端部のエンドプレート41との間に冷媒通路(図示せず)を構成する役割を果たすものであって、この冷媒通路を含む蒸発器全体の冷媒通路構成は、本件出願人の出願に係る特開平9−170850号公報により公知であるので、説明は省略する。
【0030】
また、一端部のサイドプレート42は、金属薄板積層方向の外方へ突出するリブ形状からなる第1、第2の2つの張出部42a、42bが形成してある。この2つの張出部42a、42bはサイドプレート長手方向の中間部位で上下に2分割され、この2つの張出部42a、42bと一端部のエンドプレート40との間に形成される空間により、サイド冷媒出口通路6およびサイド冷媒入口通路7を形成している。
【0031】
サイド冷媒出口通路6は、タンク部40cおよび出口側タンク部4cを経て冷媒通路2の出口部(図2中、冷媒通路2の上端部)2aに連通し、サイド冷媒入口通路7は、タンク部40dおよび入口側タンク部4dを経て冷媒通路2の入口部(図2中、冷媒通路2の下端部)2bに連通している。
ここで、図3はサイドプレート42単体を、後述の配管ジョイント8側(外部側)からみた平面図であって、図4は図3の要部拡大図で、配管ジョイント8は2点鎖線で示しており、図5は図4のA−A断面図である。
【0032】
サイドプレート42の第1、第2の2つの張出部42a、42bは、図3に示すように、それぞれ、複数個(図示の例では6個づつ)に分割され、サイドプレート長手方向と平行に基準接合面(ろう付け面)420から突出している。この基準接合面(ろう付け面)420はエンドプレート40に接合される面であって、図3の紙面裏側の面である。
【0033】
上記の複数個に分割された第1、第2張出部42a、42bの間には、それぞれエンドプレート40と接合される接合面をなす補強用リブ421、422が形成されている。この補強用リブ421、422の頂部は、張出部42a、42bの頂部から見れば反対方向(図3の紙面裏側方向)へ突出するものであるが、サイドプレート42の基準接合面420とは同一高さの平面を形成する。
【0034】
上記構成から理解されるように、サイド冷媒出口通路6およびサイド冷媒入口通路7は、複数個の張出部42a、42bによる並列通路にて構成されており、そして、サイド冷媒出口通路6とサイド冷媒入口通路7との間は、サイドプレート長手方向の中間部位においてサイドプレート42を幅方向に横断するように形成された分断接合面423で分断される。この分断接合面423は基準接合面420と同一平面を形成する。
【0035】
また、サイドプレート長手方向の中間部位において、分断接合面423の上下両側の部位には、上記第1、第2張出部42a、42bの頂部(張出面)よりも上記積層方向の外方(図2中右側)へさらに突出する第1、第2副張出部424、425が一体成形されている。
なお、第1(上側)の副張出部424の内側空間は図2に示すように張出部42aにより構成されるサイド冷媒出口通路6の下流側端部に連通し、また、第2(下側)の副張出部425の内側空間は図2に示すように張出部42bにより構成されるサイド冷媒入口通路7の上流側端部に連通している。
【0036】
そして、第1、第2副張出部424、425の張出面には、その内側空間と外部とを連通する円形の開口部424a、425aが形成されている。さらに、第1、第2副張出部424、425の張出面において、円形の開口部424a、425aの外周側に広がる比較的面積の広い部位に台座部424b、425bをプレス加工で打ち出し成形している。この台座部424b、425bは、円形の開口部424a、425aの円周面に沿って概略円弧状のリブ形状で、配管ジョイント8側へ突出して、配管ジョイント8のジョイント本体8aの端面に接触する。
【0037】
配管ジョイント8のジョイント本体8aはA6000番系のアルミニュウムベア材を冷間鍛造により略長円形のブロック体に成形したものである。このジョイント本体8aにはブロック体の板厚方向(図5の左右方向)を貫通する2個の貫通穴8b、8cが開けてあり、この貫通穴8b、8cにそれぞれ冷媒出口パイプ8d、冷媒入口パイプ8eが嵌入され、この両パイプ8d、8eはジョイント本体8aにより保持される。両パイプ8d、8eもA6000番系のアルミニュウムベア材から成形される。
【0038】
本例では、両パイプ8d、8eの外部への突出端部に、相手側配管との接合部をシールするためのOリング8f、8gを嵌合保持するOリング装着溝8h、8iが形成してある。このように、両パイプ8d、8eにOリング装着溝8h、8iが形成されることにより、両パイプ8d、8eが形状的に複雑となり、両パイプ8d、8eとジョイント本体8aとの一体成形(冷間鍛造)が困難となるので、両パイプ8d、8eをジョイント本体8aとは別体で成形している。ジョイント本体8aには、2個の取付穴8jが開けてある。
【0039】
ジョイント本体8aは、図2、4、5に示すように、上記両副張出部424、425の上方にわたって配置され、冷媒出口パイプ8dは副張出部424の開口部424aと、また、冷媒入口パイプ8eは副張出部425の開口部425aとそれぞれ連通した状態にて、ジョイント本体8aの平面状端面が両副張出部424、425の台座部424b、425b上に接触して、この台座部424b、425bに接合(ろう付け)される。
【0040】
また、両パイプ8d、8eの先端部はそれぞれ両副張出部424、425の開口部424a、425a周辺部に接触して、開口部424a、425a周辺部に接合(ろう付け)される。
なお、ジョイント本体8aおよび両パイプ8d、8eはともにサイドプレート42に一体にろう付けされるので、ジョイント本体8aと両パイプ8d、8eとの嵌合部をろう付けする必要はないが、実際には、蒸発器1の一体ろう付け時に貫通穴8b、8cと両パイプ8d、8eとの嵌合部にも、ろう材が表面張力にて浸透するので、ジョイント本体8aと両パイプ8d、8eとの間も結果的にはろう付けされることになる。
【0041】
一方、配管ジョイント8の冷媒入口パイプ8eは、図示しない膨張弁の出口側冷媒配管に連結され、また、冷媒出口パイプ8dは、図示しない圧縮機の吸入配管に連結される。第1、第2副張出部424、425は、配管ジョイント8の直前の部位に形成される直角曲がり部での通路面積を拡大して、圧損増加を低減する役割を果たす。
【0042】
本実施形態の冷媒蒸発器1の製造方法を簡単に説明すると、蒸発器1は図1に示す状態に積層して仮組付した後、その仮組付状態を適宜の治具にて保持して、ろう付け炉内に仮組付体を搬入する。次に、このろう付け炉内にて、仮組付体をアルミニュウムクラッド材のろう材の融点まで加熱して、蒸発器1各部の接合箇所を一体ろう付けする。
【0043】
ところで、上記した第1実施形態の構成によると、リブ状の突出形状からなる台座部424b、425bの成形によって、ジョイント本体8a側の接合部(図4の斜線部Y)と冷媒出入口パイプ8d、8e側の接合部との間に、サイドプレート42の板厚相当(例えば、1mm程度)の段差による接合面遮断部424c、425cを形成して、冷媒出入口パイプ8d、8e側の接合部からろう材がジョイント本体8a側の接合部Y(台座部424b、425bの部位)に移行するのを抑制して、冷媒出入口パイプ8d、8e側の接合部のろう材を確保し、冷媒出入口パイプ8d、8e側のろう付け性を確保することができる。従って、冷媒出入口パイプ8d、8e側のろう付け不良による冷媒洩れを防止できる。
【0044】
また、同時に、台座部424b、425bの成形により、図4の斜線部Yで示す比較的広範な接合面積を確保することができ、これにより、配管ジョイント8の冷媒出入口パイプ8d、8eへの外部冷媒配管の接続時等に、配管ジョイント8に対して外力が加わっても、この外力に対する必要強度を確保することが可能となる。
【0045】
しかも、板厚1mm程度の金属薄板(アルミニウム)からなるサイドプレート42側に台座部424b、425bを成形しているから、サイドプレート42のプレス成形時に、同時に台座部424b、425bを成形することができる。そのため、ブロック体の形状からなるジョイント本体8a側に台座部8fを成形する場合のごとく、冷間鍛造後に改めて切削加工を追加する必要がなく、ジョイント本体8aの端面形状が単純な平面状となるため、ジョイント本体8aを冷間鍛造だけで成形することが可能となり、配管ジョイント8の加工性が良好であり、加工コストを低減することができる。
【0046】
(第2実施形態)
図6〜8は第2実施形態による、配管ジョイント8とサイドプレート42との接合構造を示すものである。第1実施形態では、サイドプレート42側の台座部424b、425b上にジョイント本体8aの平面状の端面を接触させて、この両者間を接合しているが、第2実施形態では、台座部424b、425bの外周側に、この台座部424b、425bよりもさらに外方側(配管ジョイント8側)へ突出する突出部424d、425dを成形している。
【0047】
この突出部424d、425dは配管ジョイント8のジョイント本体8aの長手方向両端部の略半円状の側面に沿った円弧状の形状を有しており、ジョイント本体8aの両端部の側面の一部を被覆する。この突出部424d、425dによる被覆部の追加により、接合面積の増大を図ってジョイント本体8aとサイドプレート42との接合強度を一層向上できる。
【0048】
なお、配管ジョイント8に加わる配管接続時の外力は主に図7の左右方向(サイドプレート幅方向)であるので、この左右方向の外力に対する接合強度を高めるためには、図7に図示するように、台座部424b、425bをそれぞれ第1、第2副張出部424、425の左右両側に配置することが効果的である。しかし、第1副張出部424の左右の台座部424b、424bおよび第2副張出部425の左右の台座部425b、425bを2点鎖線a、bで示すように1つの連続した台座部として構成してもよい。
【0049】
(第3実施形態)
図9は第3実施形態による、配管ジョイント8とサイドプレート42との接合構造を示すもので、図4のA−A断面に相当する断面図であり、第3実施形態では、サイドプレート42の第1、第2副張出部424、425から配管ジョイント8側へ台座部424b、425bを突出成形するとともに、配管ジョイント8のジョイント本体8aの端面にも台座部424b、425b側へ突出して台座部424b、425bと接触し、接合される台座部8f′を成形している。
【0050】
このように、第3実施形態によると、サイドプレート42側とジョイント本体8a側の双方に台座部424b、425bと台座部8f′を成形しているので、台座部424b、425bと台座部8f′の突出高さH1 、H2 を次のごとく低くすることができる。すなわち、図10(a)のもの(前述の図13の試作品)では、台座部8fの突出高さH2 を概略1.5mm程度必要であるが、第3実施形態によると、図10(b)に示すように台座部8f′の突出高さH2 を0.75mm程度に半減できる。また、図10(c)に示す第1実施形態では、台座部424b、425bの突出高さH1 が概略1.5mm程度必要であるが、第3実施形態によると、図10(b)に示すように台座部424b、425bの突出高さH1 を0.75mm程度に半減できる。
【0051】
このように、サイドプレート42側の台座部424b、425bの突出高さH1 、およびジョイント本体8a側の台座部8f′の突出高さH2 をそれぞれ半減できるため、ジョイント本体8a側の台座部8f′を冷間鍛造で成形することが可能となり、また、サイドプレート42側では、台座部424b、425bの突出高さH1 の減少により、プレート全体の塑性変形量(加工度)を減少でき、サイドプレート42のプレス成形時の加工性が向上する。
【0052】
(第4実施形態)
図11は第4実施形態による、配管ジョイント8とサイドプレート42との接合構造を示すものである。第4実施形態では、サイドプレート42を配管ジョイント8と接合される第1部材42Aと、サイド冷媒出口通路6を構成する張出部42aを有する第2部材42Bと、サイド冷媒入口通路7を構成する張出部42bを有する第2部材42Cとに3分割している。
【0053】
そして、第1部材42Aは配管ジョイント8と接合されるため、強度を高める必要があり、一方、第2、第3部材42B、42Cは冷媒通路6、7を構成する部分であって、配管接続時の外力が直接作用することはない。
そこで、第1部材42Aの板厚を第2、第3部材42B、42Cの板厚(例えば、1mm)より大きくして(例えば、1、2mm)、第1部材42Aと配管ジョイント8との接合強度を確保している。
【0054】
なお、第4実施形態において、第1部材42Aの板厚を第2、第3部材42B、42Cの板厚より大きくする代わりに、第1部材42Aの材質を第2、第3部材42B、42Cの材質よりも高強度材を使用するようにしてもよい。具体的な材質例としては、第1部材42Aには高強度材として例えば、BA10PC−Oを用い、第2、第3部材42B、42Cには第1部材42Aより強度の低い材料として、例えば、BA10PC−H14を用いることができる。
【0055】
第4実施形態によると、第1部材42Aの板厚もしくは材質の選択により、第1部材42Aを第2、第3部材42B、42Cよりも高強度にすることができる。それにより、第1部材42Aと配管ジョイント8との接合強度(破壊強度)を向上できるので、第1、第2実施形態による台座部424b、425bや突出部424d、425dを成形する必要がない。
【0056】
しかし、必要に応じて、第4実施形態による構成に対して、さらに、第1、第2実施形態による台座部424b、425bや突出部424d、425dを組み合わせてもよい。
また、第4実施形態において、第1部材42Aの板厚を第2、第3部材42B、42Cの板厚より大きくすることと、第1部材42Aの材質を第2、第3部材42B、42Cの材質よりも高強度材を使用することとを組み合わせてもよい。
【0057】
(他の実施形態)
なお、上記した第1〜第4実施形態では、いずれも、配管ジョイント8を、ジョイント本体8aと、入口パイプ8eおよび出口パイプ8dとにより構成し、この出入口パイプ8d、8eをジョイント本体8aに設けた貫通穴8b、8cに嵌入して、出入口パイプ8d、8eをジョイント本体8aに一体化するものについて説明したが、出入口パイプ8d、8eの形状が単純であれば、アルミニウム等の金属の冷間鍛造により出入口パイプ8d、8eの突出形状をジョイント本体8aに一体成形することが可能である。
【0058】
本発明は、このように出入口パイプ8d、8eをジョイント本体8aに一体成形するものにも同様に適用できる。
また、本発明の要部は配管ジョイント8とサイドプレート42との接合構造にあるから、熱交換部3における冷媒通路構成等は種々変更してもよいことは勿論であり、さらに、冷媒蒸発器以外の種々な用途の流体の熱交換を行う熱交換器に対しても本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる蒸発器の正面図である。
【図2】図1の蒸発器の要部断面図である。
【図3】第1実施形態のサイドプレートの平面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】第2実施形態のサイドプレートの平面図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】第3実施形態による要部断面図で、図4のA−A断面に相当する。
【図10】第3実施形態による特徴を説明するための説明図で、3つのタイプの要部断面構造を比較して示す。
【図11】第4実施形態の要部の分解斜視図である。
【図12】本発明者の試作品におけるサイドプレートの要部平面図である。
【図13】図12のA−A断面図である。
【符号の説明】
1…蒸発器、2…冷媒通路、3…熱交換部、4…金属薄板、
40…エンドプレート、42…サイドプレート、42a、42b…張出部、
424、425…副張出部、424b、425b…台座部、
6…サイド冷媒出口通路、7…サイド冷媒入口通路、8…配管ジョイント、
8a…ジョイント本体、8d…冷媒出口パイプ、8e…冷媒入口パイプ。
Claims (7)
- 流体通路(2)内を流れる流体と前記流体通路(2)の外部を流れる流体とを熱交換させる熱交換部(3)を有し、
この熱交換部(3)の流体通路(2)を、複数の金属薄板(4、40、41)の積層構造により形成し、
前記複数の金属薄板(4、40、41)のうち、その積層方向の一端部に位置するエンドプレート(40)に接合されるサイドプレート(42)に、前記積層方向の外方へ張り出す第1張出部(42a)および第2張出部(42b)を形成し、
前記第1張出部(42a)と、前記一端部に位置するエンドプレート(40)との間に、前記流体通路(2)の出口部(2a)に連通するサイド流体出口通路(6)を形成し、
前記第2張出部(42b)と、前記一端部に位置するエンドプレート(40)との間に、前記流体通路(2)の入口部(2b)に連通するサイド流体入口通路(7)を形成し、
前記サイドプレート(42)に、前記サイド流体出口通路(6)に連通する流体出口(8d)および前記サイド流体入口通路(7)に連通する流体入口(8e)を有する、ブロック形状に成形された配管ジョイント(8)を接合する積層型熱交換器であって、
前記配管ジョイント(8)と前記サイドプレート(42)との接合部位において、前記サイドプレート(42)に、前記配管ジョイント(8)側へ突出して前記配管ジョイント(8)の平面状端面に接触する平面状の台座部(424b、425b)を打ち出し成形し、
前記サイドプレート(42)に、前記平面状台座部(424b、425b)よりもさらに前記配管ジョイント(8)側へ突出する突出部(424d、425d)を設け、
この突出部(424d、425d)により前記配管ジョイント(8)の側面を被覆し、
前記配管ジョイント(8)の平面状端面を前記平面状台座部(424b、425b)に接合するとともに、前記配管ジョイント(8)の側面を前記突出部(424d、425d)に接合することを特徴とする積層型熱交換器。 - 前記配管ジョイント(8)の、前記サイドプレート(42)側の端面全体が平面状になっていることを特徴とする請求項1に記載の積層型熱交換器。
- 前記配管ジョイント(8)に冷間鍛造により前記サイドプレート(42)側に突出する平面状の台座部(8f′)を打ち出し成形し、
前記配管ジョイント(8)の平面状台座部(8f′)を前記サイドプレート(42)の平面状台座部(424b、425b)に接触させた状態で、前記配管ジョイント(8)と前記サイドプレート(42)とを接合することを特徴とする請求項1に記載の積層型熱交換器。 - 前記サイドプレート(42)を、前記配管ジョイント(8)が接合される第1部材(42A)と、前記サイド流体出口通路(6)および前記サイド流体入口通路(7)を形成する第2部材(42B)および第3部材(42C)とに分割し、
前記第1部材(42A)の板厚を前記第2部材(42B)および前記第3部材(42C)に比して厚くしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。 - 前記サイドプレート(42)を、前記配管ジョイント(8)が接合される第1部材(42A)と、前記サイド流体出口通路(6)および前記サイド流体入口通路(7)を形成する第2部材(42B)および第3部材(42C)とに分割し、
前記第1部材(42A)の材質を前記第2部材(42B)および前記第3部材(42C)に比して高強度材にしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。 - 前記配管ジョイント(8)を、前記サイドプレート(42)に接合されるブロック形状のジョイント本体(8a)と、前記流体入口および前記流体出口を構成する入口パイプ(8e)および出口パイプ(8d)とにより構成し、
この入口パイプ(8e)および出口パイプ(8d)を前記ジョイント本体(8a)に設けた貫通穴(8b、8c)に嵌入し、
前記ジョイント本体(8a)の平面状端面を前記サイドプレート(42)の平面状台座部(424b、425b)に接合するとともに、前記ジョイント本体(8a)の側面を前記突出部(424d、425d)に接合し、
さらに、前記入口パイプ(8e)および前記出口パイプ(8d)の先端部を、前記サイドプレート(42)のうち前記平面状台座部(424b、425b)の周辺部位に接合することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。 - 前記ジョイント本体(8a)の平面状端面と前記サイドプレート(42)の平面状台座部(424b、425b)との接合部と、前記入口パイプ(8e)および前記出口パイプ(8d)の先端部と前記平面状台座部(424b、425b)の周辺部位との接合部との間に、前記サイドプレート(42)側の段差形状による接合面遮断部(424c、425c)が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の積層型熱交換器。
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