JPH11278052A - 車両用ライニング - Google Patents

車両用ライニング

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JPH11278052A
JPH11278052A JP7961898A JP7961898A JPH11278052A JP H11278052 A JPH11278052 A JP H11278052A JP 7961898 A JP7961898 A JP 7961898A JP 7961898 A JP7961898 A JP 7961898A JP H11278052 A JPH11278052 A JP H11278052A
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sunshade
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Kazuhiro Shimizu
一浩 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンシェード収納ケースの取り付けに工夫を
施して、サンシェード内蔵の車両用ライニングを提供
し、組付工数の簡素化が図れるとともに、ライニング上
部の剛性アップが図れるようにする。 【解決手段】 ライニングロアー部3両端部の上方延長
部7,8の上部間をライニングアッパー部2内側で連続
する上部連続部91を形成し、この上部連続部91とラ
イニングアッパー部2上部とを、その間にサンシェード
収納ケース21の内蔵スペースSを形成して互いに固定
して、ライニングアッパー部2の上縁部とライニングロ
アー部3の上部連続部91との間に沿ってサンシェード
出し入れ口23を形成する。サンシェード収納ケース2
1両端部のキャップ31に形成した取付片33を、ライ
ニングアッパー部2上部とライニングロアー部3上部連
続部91との間に挟んで固定する。ライニングロアー部
3の上部連続部91とキャップ31とに互いに係止状態
となる係止構造部34,96を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンシェード内蔵
の車両用ライニングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の窓ガラスを覆って車内に差し込
む日光を遮断するサンシェードをドアまたは車体に内蔵
する技術があり、サンシェードを引き出し自在に収納し
たサンシェード収納ケースをドアまたは車体のインナー
パネルに取り付けてライニングとの間に内蔵したもの
が、特開平8−58367号公報により公知となってい
る。また、サンシェードを内蔵したものではないが、ド
アライニングの上縁に沿って設けるデザイン上のアクセ
ント付与用のウエストプレートと、窓ガラスに密着して
シールするインナーシールとを、インナーパネルではな
くドアライニング上縁のフランジ部の表裏に取り付けた
ものが、特許第2708690号公報(平成10年2月
4日発行)により公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のよう
にサンシェード収納ケースをインナーパネルに取り付け
た構造のものでは、ライニングにサンシェード引き出し
用の開口部を設けておかなければならず、そのライニン
グの開口部に、インナーパネルに取り付けられたサンシ
ェード収納ケースのサンシェード出し入れ口を合わせて
固定する工程が必要であり、その組付作業が面倒であっ
た。また、従来のようにウエストプレートとインナーシ
ールをドアライニング上縁のフランジ部の表裏に取り付
けた構造の場合、組付作業が面倒なものとなっていた。
【0004】そこで、本発明の目的は、サンシェード収
納ケースの取り付けに工夫を施すことにより、組付工数
の簡素化が図れるとともに、ライニング上部の剛性アッ
プが図れるようにした車両用ライニングを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、車両の窓ガラスを覆って車内に
射し込む日光を遮断するためのサンシェードが引き出し
自在に収納されたサンシェード収納ケースを、車内に設
けられるライニングの上縁に沿って取り付けて内蔵した
車両用ライニングであって、上下に分割されたライニン
グアッパー部とライニングロアー部とからなり、このラ
イニングロアー部の両端部から上方へ延びる延長部の上
部間を前記ライニングアッパー部の内側で連続する上部
連続部を形成し、この上部連続部と前記ライニングアッ
パー部の上部とを、その間に前記サンシェード収納ケー
スの内蔵スペースを形成して互いに固定した構成、を特
徴としている。
【0006】ここで、窓ガラスとしては、例えば、昇降
自在にフロントドアやリヤドアに備えられたもの、バッ
クドアに固定のもの、横方向にスライド自在に車体に設
けられたもの、車体に固定のものがある。サンシェード
としては、可撓性シートよりなるものの他、カーテンも
含まれる。サンシェード収納ケースとしては、硬質樹脂
製のものである。ライニングとしては、フロントドアや
リヤドアやバックドアのドアライニングの他、車体のサ
イドライニングが挙げられる。ライニングの材質として
は、硬質樹脂製の芯材を軟質樹脂製の表皮材で覆ったも
のが代表的であるが、単に硬質樹脂製のものでも良い。
【0007】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、先ず、サンシェードが引き出し自在に収納されたサ
ンシェード収納ケースを、上縁に沿って取り付けて内蔵
した車両用ライニングなので、ライニングの上縁部にサ
ンシェード収納ケースを取り付けるだけで良く、従来の
如くインナーパネルに取り付けたサンシェード収納ケー
スのサンシェード出し入れ口をライニングの開口部に合
わせて固定する必要がないことから、組付工数を簡素化
できる。その上、ライニングロアー部の両端部から上方
へ延びる延長部の上部間をライニングアッパー部の内側
で連続する上部連続部とライニングアッパー部の上部と
を、その間にサンシェード収納ケースの内蔵スペースを
形成して互いに固定したので、ライニングロアー部の両
端部から上方へ延びる延長部の上部間をライニングアッ
パー部の内側で連続する上部連続部の存在によって、ラ
イニングロアー部の上部の剛性がアップすることに加え
て、このライニングロアー部の上部連続部とライニング
アッパー部の上部とを互いに固定したことにより、ライ
ニング自体としての上部の剛性をアップできる。従っ
て、ライニングアッパー部の上部とライニングロアー部
の上部との合わせ状態を向上でき、しかも、ライニング
ロアー部の上部連続部とライニングアッパー部の上部と
間のスペースを利用してサンシェード収納ケースを内蔵
できる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両用ライニングであって、前記ライニングアッパー部の
上縁部と前記ライニングロアー部の上部連続部との間に
沿って、前記サンシェード収納ケースから引き出される
前記サンシェードを出し入れ自在とするサンシェード出
し入れ口を形成した構成、を特徴としている。
【0009】このように、請求項2記載の発明によれ
ば、請求項1記載のライニングアッパー部の上縁部とラ
イニングロアー部の上部連続部との間に沿ってサンシェ
ード出し入れ口を形成したので、ライニングアッパー部
の上縁部とライニングロアー部の上部連続部との間に沿
ったサンシェード出し入れ口において、サンシェードを
窓ガラスの内側に沿って出し入れできる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の車両用ライニングであって、前記サンシェード収
納ケースの両端部に取り付けるキャップに形成した取付
片を、前記ライニングアッパー部の上部と前記ライニン
グロアー部の上部連続部との間に挟んで固定した構成、
を特徴としている。例えば、ライニングロアー部の上部
連続部の端部とこれに対応するライニングアッパー部の
上部の各々に形成した取付座面間にキャップの取付片を
挟んで固定する。キャップは、例えば、硬質樹脂製で、
サンシェード収納ケースの端部を保持するものであり、
サンシェード巻き取り軸の端部軸受も兼ねている。取付
片には、例えば、ネジ通し穴が開けられている。
【0011】このように、請求項3記載の発明によれ
ば、請求項1または2記載のサンシェード収納ケースの
両端部に取り付けるキャップに形成した取付片を、ライ
ニングアッパー部の上部とライニングロアー部の上部連
続部との間に挟んで固定したので、サンシェード収納ケ
ースを両端部において、ライニングアッパー部の上部と
ライニングロアー部の上部連続部との間に挟んで剛性を
アップでき、引き出した状態でのサンシェードのガタ付
きを抑えられる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の車
両用ライニングであって、前記ライニングロアー部の上
部連続部と前記キャップとに互いに係止状態となる係止
構造部を形成した構成、を特徴としている。例えば、係
止構造部としては、ライニングロアー部の上部連続部の
端部に形成した係止爪とキャップに形成した係止穴とに
よるものが挙げられるが、逆に、係止穴をライニングロ
アー部の上部連続部の端部に形成して、係止爪をキャッ
プに形成したものでも良く、また、係止状態が得られる
ものであれば、他の構造によるものでも良い。
【0013】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、請求項3記載のキャップとライニングロアー部の上
部連続部とに互いに係止状態となる係止構造部を形成し
たので、サンシェード収納ケースの両端部を、そのキャ
ップとライニングロアー部の上部連続部との係止状態に
よって、取付片での固定前に、ライニングロアー部の上
部連続部に仮止めできる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項2、3また
は4記載の車両用ライニングであって、前記ライニング
ロアー部の上部連続部の前記サンシェード出し入れ口の
他側部に沿って形成した取付座面にウエストプレートを
取り付けて固定した構成、を特徴としている。例えば、
取付座面は、ウエストプレート取付用の他、インナーシ
ール取付用も兼ねるものである。ウエストプレートは、
ライニングの上縁部に沿って外観に表れる部分を有する
デザイン上のアクセントを付与するものである。
【0015】このように、請求項5記載の発明によれ
ば、請求項2、3または4記載のライニングロアー部の
上部連続部のサンシェード出し入れ口の他側部に沿って
形成した取付座面にウエストプレートを取り付けて固定
したので、ライニングロアー部の上部連続部に沿ってウ
エストプレートが外観に表れることから、見栄えが良く
なる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の車
両用ライニングであって、前記窓ガラスに密着してシー
ルするインナーシールを前記ウエストプレートに取り付
けて固定した構成、を特徴としている。例えば、インナ
ーシールは、軟質ゴム製で、昇降動作する窓ガラスに密
着するシールリップを有するものである。
【0017】このように、請求項6記載の発明によれ
ば、請求項5記載のウエストプレートにインナーシール
を取り付けて固定したので、ライニングロアー部の上部
連続部の取付座面にウエストプレートを取り付けるだけ
で良く、従来の如くウエストプレートとインナーシール
をライニング上縁のフランジ部の表裏に取り付ける必要
がないことから、組付工数を簡素化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る車両用ライ
ニングの実施の形態例を図1から図6に基づいて説明す
る。先ず、図1は本発明を適用した一例としてのリヤド
アライニングを示すもので、サンシェードを引き出した
状態を示した概略斜視図であり、図2はそのリヤドアラ
イニングを構成するライニングアッパー部とライニング
ロアー部とその上部間に内蔵されるサンシェード収納ケ
ースとの関係を示した概略分解斜視図である。図3と図
4は図1の矢印A−A線及び矢印B−B線にそれぞれ沿
った各拡大断面図である。また、図5は図4の矢印C−
C線に沿った断面図、図6は図4及び図5に示されるラ
イニングアッパー部上部とライニングロアー部上部連結
部端部とサンシェード収納ケース端部との関係を示した
概略分解斜視図である。
【0019】先ず、リヤドアライニング1は、図1及び
図2に示すように、上下に分割されたライニングアッパ
ー部2とライニングロアー部3とからなるものである。
ライニングアッパー部2は、アームレスト4を有してい
て、図3及び図4に示すように、硬質樹脂製の芯材5の
表面に軟質樹脂製の表皮材6を被覆してなるものであ
る。ライニングロアー部3は、その前後両端部にライニ
ングアッパー部2の前後に沿って上方へ延びる延長部
7,8を有していて、硬質樹脂製の芯材9の表面に軟質
樹脂製の表皮材10を被覆してなるものである。このよ
うなリヤドアライニング1は、図示しないリヤドアパネ
ルに対し、周知のように、クリップを介して取り付けら
れる。
【0020】以上のリヤドアライニング1には、図示し
ないドアガラス(窓ガラス)を車室内側から覆う可撓性
シートよりなるサンシェード11が内蔵されている。こ
のサンシェード11は、図2に示すように、下縁部がサ
ンシェード巻き取り胴12を介してサンシェード巻き取
り軸13に支持される一方、上縁部にパイプ14が固着
されていて、このパイプ14の中央にノブ15が設けら
れている。サンシェード巻き取り胴12には、図示しな
いが、常にはサンシェード11を巻き取り方向に付勢す
る渦巻バネ、ノブ15によりパイプ14を介してサンシ
ェード11を引き上げた後、その引き上げる力を解除し
てもサンシェード11を引き出したままの状態に保持す
るクラッチ等によるサンシェード巻き取り手段が内蔵さ
れている。ここで、引き上げた状態のサンシェード11
を僅かに上方に急激に引いてから、その力を解除する
と、クラッチが作用せず、渦巻バネの力でサンシェード
11が素早く巻き取られる。なお、サンシェード11
は、図示しない車内側に対し、ノブ15またはパイプ1
4を保持させることで、サンシェード11をドアガラス
の内側に沿って覆った状態に保たれるようになってい
る。
【0021】そして、サンシェード巻き取り胴12及び
サンシェード巻き取り軸13は、サンシェード収納ケー
ス21に収納されている。サンシェード収納ケース21
は、硬質樹脂製のもので、両端が開放された筒状部に開
口するサンシェード出し入れ口22を有している。この
サンシェード収納ケース21の筒状部の両端部に、キャ
ップ31が取り付けられている。キャップ31は、硬質
樹脂製てサンシェード巻き取り軸13の端部を軸受支持
するものである。このキャップ31には、内面側にサン
シェード収納ケース21の筒状部の端部内に挿入する差
し込み筒部32が一体に形成される一方、外面側に取付
片33が一体に形成されるとともに係止穴34が形成さ
れている。取付片33には、図示のように、長穴による
ネジ通し穴が形成されている。
【0022】ところで、リヤドアライニング1におい
て、ライニングロアー部3は、図2に示したように、前
後の上方延長部7,8を一体に連続する上部連続部91
を芯材9により一体成形したものである。この上部連続
部91の形成によって、ライニングロアー部3の上部の
剛性アップが図られている。そして、上部連続部91に
は、サンシェード収納ケース21の受け部92が形成さ
れており、この受け部92とライニングアッパー部2の
上部との間にサンシェード収納ケース21の内蔵スペー
スSが確保されるようになっている。なお、上部連続部
91には、下面に複数の取付片93,93,93が形成
されており、受け部92の両外側にも取付片94,94
が形成されている。また、上方延長部7,8の内側にも
芯材9と一体に複数の取付片95,95,…が形成され
ている。
【0023】さらに、上部連続部91の受け部92の両
端部には、図5に示すように、係止爪96,96がそれ
ぞれ形成されている。以上の上部連続部91の上縁部と
ライニングアッパー部2の上縁部との間には、リヤドア
ライニング1としてのサンシェード出し入れ口23が形
成されるようになっている。そして、上部連続部91の
上面には、サンシェード出し入れ口23と平行してドア
ガラス側に沿って凹段部97が形成されており、さら
に、この凹段部97に連続して垂下する取付座面98が
形成されている。なお、ライニングアッパー部2の内側
には、その芯材5と一体に、前記取付片93,93,9
3と対応する取付ボス51,51,51と、前記取付片
94,94と対応する取付ボス(図示せず)と、前記取
付片95,95,…と対応する取付ボス52,52,…
とが形成されている。
【0024】また、ウエストプレート41が用意されて
いる。このウエストプレート41は、硬質樹脂製または
金属製で、サンシェード収納ケース21の取付座面25
に対応した板面を有するとともに、サンシェード出し入
れ口22に沿った凹段部24内にほぼ対応する折り返し
形状部42を有している。図示しないが、このウエスト
プレート41の板面にも、取付座面25の填め込み穴に
対応した複数の填め込み穴が形成されている。
【0025】さらに、ドアガラスの車内側面に密着して
シールするインナーシール61が用意されている。この
インナーシール61は、軟質樹脂製またはゴム製のもの
で、ドアガラスに密着する上下2枚のシールリップ6
2,62を有するとともに、取付座面 及びウエストプ
レート41の板面の填め込み穴に填め込まれる複数の取
付ボス部63を有している。
【0026】次に、以上の構成部品の取付方について説
明する。先ず、ライニングロアー部3の上部連結部91
に沿った取付座面98に、ウエストプレート41の板面
を当てて、このウエストプレート41の板面及び取付座
面98の填め込み穴に、インナーシール61の膨出部6
3を弾性変形させて填め込む。これにより、ライニング
ロアー部3の上部連結部91にウエストプレート41及
びインナーシール61を同時に組み付ける。
【0027】そして、前述したように、両端部に差し込
み筒部32,32を挿入してキャップ31,31を取り
付けたサンシェード収納ケース21を、ライニングロア
ー部3の上部連結部91の受け部92内に入れて載せ
る。この時、受け部92の両端部において、図5に示し
たように、係止爪96がキャップ31の係止穴34に係
止状態となっているので、上部連結部91の受け部92
内にサンシェード収納ケース21が両端部で仮止め状態
に保持されている。こうしてサンシェード収納ケース2
1を上部連結部91の受け部92内に仮止め状態に保持
したライニングロアー部3をライニングアッパー部2に
合体する。
【0028】即ち、サンシェード11を、ライニングア
ッパー部2上縁部とライニングロアー部3の上部連続部
91との間から外に出した状態にして、ライニングロア
ー部3の上部連続部91下面の取付片93を、図3に示
したように、ライニングアッパー部2内側の取付ボス5
1に固定用のタッピングネジ71により固定する。そし
て、受け部92外側の取付片94を、図4に示したよう
に、ライニングアッパー部2内側の取付ボス52に対
し、サンシェード収納ケース21のキャップ31の取付
片32を挟み込んだ状態にして、固定用のタッピングネ
ジ72により固定する。
【0029】なお、上方延長部7,8内側の取付片95
も、ライニングアッパー部2内側の図示しない取付ボス
に図示しない固定用のタッピングネジにより固定する。
このようにライニングアッパー部2とライニングロアー
部3とを合体することで、そのライニングアッパー部2
上縁部とライニングロアー部3の上部連続部91上縁部
との間に、リヤドアライニング1としてのサンシェード
出し入れ口23が形成されている。このようにして、サ
ンシェード収納ケース21及びその両端部のキャップ3
1,31とウエストプレート41及びインナーシール6
1を一括して備えたリヤドアライニング1は、前述した
ように、クリップを介してリヤドアパネルに取り付けら
れる。
【0030】以上の通り、実施の形態例のリヤドアライ
ニング1によれば、サンシェード収納ケース21を上縁
部に取り付けるだけで良く、従来のように、ドアライニ
ングに開口を設ける必要がなく、インナーパネルに取り
付けたサンシェード収納ケースのサンシェード出し入れ
口をドアライニングの開口部に合わせて固定する必要も
ないため、組付工数の簡素化を達成することができる。
また、そのサンシェード収納ケース21に沿ってウエス
トプレート41が外観に表れるため、見栄え良くなると
いったメリットもある。そして、ライニングロアー部3
の上部連結部91の取付座面97にウエストプレート4
1を取り付けるだけで良く、従来のように、ウエストプ
レートとインナーシールをライニング上縁のフランジ部
の表裏に取り付ける必要がないため、この面からも、組
付工数の簡素化に寄与することができる。
【0031】さらに、サンシェード巻き取り軸13を軸
受支持するキャップ31によって、サンシェード収納ケ
ース21の端部剛性を保持することができ、かつ、その
キャップ31の取付片33を、ライニングアッパー部2
の取付ボス52とライニングロアー部3の上部連結部9
1の取付片94との間に挟んだ状態にしてタッピングネ
ジ72で締め付け固定したため、サンシェード収納ケー
ス21の両端部の剛性を確保してリヤドアライニング1
に固定することができる。また、サンシェード収納ケー
ス21とキャップ31とを簡単に分解することができる
ため、サンシェード巻き取り胴12及びサンシェード巻
き取り軸13を含むサンシェード装置のメンテナンスも
容易に行うことができるといったメリットもある。
【0032】しかも、ライニングロアー部3の上部連続
部91下面の取付片93をライニングアッパー部2の取
付ボス51にタッピングネジ71で固定するとともに、
上部連結部91の受け部92外側の取付片94をライニ
ングアッパー部2の取付ボス52にタッピングネジ72
で固定したため、リヤドアライニング1のそれ自体とし
ての上部の剛性を従来に比べて大幅にアップすることが
できる。従って、ライニングアッパー部2の上部とライ
ニングロアー部3の上部とによる良好な合わせ状態を得
ることができる。
【0033】なお、以上の実施の形態例においては、リ
ヤドアライニングとしたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、フロントドアライニングやバックドアラ
イニング、また、車体の窓ガラスの下方に設けられるラ
イニングであっても良い。また、実施の形態例では、ラ
イニングアッパー部とライニングロアー部及びサンシェ
ード収納ケースのキャップをタッピングネジを用いて固
定したが、溶着により固定するようにしても良い。さら
に、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更
可能であることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る車両用ライニングによれば、上縁部にサンシェード収
納ケースを取り付けるだけで良いため、従来に比べて組
付工数を簡素化することができる上、ライニングロアー
部両端部の上方延長部間の上部連続部によって、ライニ
ングロアー部上部を剛性アップすることができるととも
に、その上部連続部とライニングアッパー部上部とを互
いに固定したため、ライニング自体としての上部剛性ア
ップを達成することができる。従って、ライニングアッ
パー部上部とライニングロアー部上部との合わせ状態を
向上することができ、しかも、ライニングロアー部の上
部連続部とライニングアッパー部上部と間のスペースを
有効に利用してサンシェード収納ケースを内蔵すること
ができる。
【0035】請求項2記載の発明に係る車両用ライニン
グによれば、請求項1記載の発明により得られる効果に
加えて、ライニングアッパー部上縁部とライニングロア
ー部上部連続部との間に沿ったサンシェード出し入れ口
において、サンシェードを窓ガラスの内側に沿って出し
入れすることができるといった利点が得られる。
【0036】請求項3記載の発明に係る車両用ライニン
グによれば、請求項1または2記載の発明により得られ
る効果に加えて、サンシェード収納ケースをその両端部
において、ライニングアッパー部上部とライニングロア
ー部上部連続部との間に挟んで剛性アップを達成するこ
とができ、従って、引き出した状態でのサンシェードの
ガタ付きを抑えることができるといった利点が得られ
る。
【0037】請求項4記載の発明に係る車両用ライニン
グによれば、請求項3記載の発明により得られる効果に
加えて、サンシェード収納ケース両端部を、そのキャッ
プとライニングロアー部上部連続部との係止状態によっ
て、取付片での固定前に、ライニングロアー部上部連続
部に仮止めしておくことができるといった利点が得られ
る。
【0038】請求項5記載の発明に係る車両用ライニン
グによれば、請求項2、3または4記載の発明により得
られる効果に加えて、ライニングロアー部上部連続部に
沿ってウエストプレートが外観に表れるため、見栄えが
良くなるといった利点が得られる。
【0039】請求項6記載の発明に係る車両用ライニン
グによれば、請求項5記載の発明により得られる効果に
加えて、取付座面にウエストプレートを取り付けるだけ
で良ため、従来に比べて組付工数をさらに簡素化するこ
とができるといった利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としてのリヤドアライニ
ングを示すもので、サンシェードを引き出した状態を示
した概略斜視図である。
【図2】図1のリヤドアライニングを構成するライニン
グアッパー部とライニングロアー部とその上部間に内蔵
されるサンシェード収納ケースとの関係を示した概略分
解斜視図である。
【図3】図1の矢印A−A線に沿った拡大断面図であ
る。
【図4】図1の矢印B−B線に沿った拡大断面図であ
る。
【図5】図4の矢印C−C線に沿った断面図である。
【図6】図4及び図5に示されるライニングアッパー部
上部とライニングロアー部上部連結部端部とサンシェー
ド収納ケース端部との関係を示した概略分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ライニング 2 ライニングアッパー部 3 ライニングロアー部 4 アームレスト 5,9 芯材 6,10 表皮材 11 サンシェード 12 サンシェード巻き取り胴 13 サンシェード巻き取り軸 14 パイプ 15 ノブ 21 サンシェード収納ケース 22 ケース側サンシェード出し入れ口 23 ライニング側サンシェード出し入れ口 31 キャップ 32 差し込み筒部 33 取付片 34 係止穴 41 ウエストプレート 42 折り返し形状部 51,52 取付ボス 61 インナーシール 62 シールリップ 63 膨出部 71,72 固定ネジ 91 上部連続部 92 受け部 93,94,95 取付片 96 係止爪 97 凹段部 98 取付座面 S サンシェード収納ケース内蔵スペース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の窓ガラスを覆って車内に射し込む日
    光を遮断するためのサンシェードが引き出し自在に収納
    されたサンシェード収納ケースを、車内に設けられるラ
    イニングの上縁に沿って取り付けて内蔵した車両用ライ
    ニングであって、上下に分割されたライニングアッパー
    部とライニングロアー部とからなり、このライニングロ
    アー部の両端部から上方へ延びる延長部の上部間を前記
    ライニングアッパー部の内側で連続する上部連続部を形
    成し、この上部連続部と前記ライニングアッパー部の上
    部とを、その間に前記サンシェード収納ケースの内蔵ス
    ペースを形成して互いに固定したこと、を特徴とする車
    両用ライニング。
  2. 【請求項2】前記ライニングアッパー部の上縁部と前記
    ライニングロアー部の上部連続部との間に沿って、前記
    サンシェード収納ケースから引き出される前記サンシェ
    ードを出し入れ自在とするサンシェード出し入れ口を形
    成したこと、を特徴とする請求項1記載の車両用ライニ
    ング。
  3. 【請求項3】前記サンシェード収納ケースの両端部に取
    り付けるキャップに形成した取付片を、前記ライニング
    アッパー部の上部と前記ライニングロアー部の上部連続
    部との間に挟んで固定したこと、を特徴とする請求項1
    または2記載の車両用ライニング。
  4. 【請求項4】前記ライニングロアー部の上部連続部と前
    記キャップとに互いに係止状態となる係止構造部を形成
    したこと、を特徴とする請求項3記載の車両用ライニン
    グ。
  5. 【請求項5】前記ライニングロアー部の上部連続部の前
    記サンシェード出し入れ口の他側部に沿って形成した取
    付座面にウエストプレートを取り付けて固定したこと、
    を特徴とする請求項2、3または4記載の車両用ライニ
    ング。
  6. 【請求項6】前記窓ガラスに密着してシールするインナ
    ーシールを前記ウエストプレートに取り付けて固定した
    こと、を特徴とする請求項5記載の車両用ライニング。
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