JP4137217B2 - 車両用ライニング - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンシェード内蔵の車両用ライニングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の窓ガラスを覆って車内に差し込む日光を遮断するサンシェードをドアまたは車体に内蔵する技術があり、サンシェードを引き出し自在に収納したサンシェード収納ケースをドアまたは車体のインナーパネルに取り付けてライニングとの間に内蔵したものが、特開平8−58367号公報により公知となっている。
また、サンシェードを内蔵したものではないが、ドアライニングの上縁に沿って設けるデザイン上のアクセント付与用のウエストプレートと、窓ガラスに密着してシールするインナーシールとを、インナーパネルではなくドアライニング上縁のフランジ部の表裏に取り付けたものが、特許第270860号公報(平成10年2月4日発行)により公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のようにサンシェード収納ケースをインナーパネルに取り付けた構造のものでは、ライニングにサンシェード引き出し用の開口部を設けておかなければならず、そのライニングの開口部に、インナーパネルに取り付けられたサンシェード収納ケースのサンシェード出し入れ口を合わせて固定する工程が必要であり、その組付作業が面倒であった。
また、従来のようにウエストプレートとインナーシールをドアライニング上縁のフランジ部の表裏に取り付けた構造の場合、組付作業が面倒なものとなっていた。
【0004】
そこで、本発明の目的は、サンシェード収納ケースの取り付けに工夫を施すことにより、組付工数の簡素化が図れるとともに、ライニング上部の剛性アップが図れるようにした車両用ライニングを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく請求項1記載の発明は、車両の窓ガラスを覆って車内に射し込む日光を遮断するためのサンシェードが引き出し自在に収納されたサンシェード収納ケースを、車内に設けられるライニングの上縁に沿って取り付けて内蔵した車両用ライニングであって、上下に分割されたライニングアッパー部とライニングロアー部とからなり、このライニングロアー部の両端部から上方へ延びる延長部の上部間を前記ライニングアッパー部の内側で連続する上部連続部形成し、この上部連続部と前記ライニングアッパー部の上部とを、その間に前記サンシェード収納ケースの内蔵スペースを形成して互いに固定した構成、を特徴としている。
【0006】
ここで、窓ガラスとしては、例えば、昇降自在にフロントドアやリヤドアに備えられたもの、バックドアに固定のもの、横方向にスライド自在に車体に設けられたもの、車体に固定のものがある。
サンシェードとしては、可撓性シートよりなるものの他、カーテンも含まれる。
サンシェード収納ケースとしては、硬質樹脂製のものである。
ライニングとしては、フロントドアやリヤドアやバックドアのドアライニングの他、車体のサイドライニングが挙げられる。
ライニングの材質としては、硬質樹脂製の芯材を軟質樹脂製の表皮材で覆ったものが代表的であるが、単に硬質樹脂製のものでも良い。
【0007】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、先ず、サンシェードが引き出し自在に収納されたサンシェード収納ケースを、上縁に沿って取り付けて内蔵した車両用ライニングなので、ライニングの上縁部にサンシェード収納ケースを取り付けるだけで良く、従来の如くインナーパネルに取り付けたサンシェード収納ケースのサンシェード出し入れ口をライニングの開口部に合わせて固定する必要がないことから、組付工数を簡素化できる。
その上、ライニングロアー部の両端部から上方へ延びる延長部の上部間をライニングアッパー部の内側で連続する上部連続部とライニングアッパー部の上部とを、その間にサンシェード収納ケースの内蔵スペースを形成して互いに固定したので、ライニングロアー部の両端部から上方へ延びる延長部の上部間をライニングアッパー部の内側で連続する上部連続部の存在によって、ライニングロアー部の上部の剛性がアップすることに加えて、このライニングロアー部の上部連続部とライニングアッパー部の上部とを互いに固定したことにより、ライニング自体としての上部の剛性をアップできる。
従って、ライニングアッパー部の上部とライニングロアー部の上部との合わせ状態を向上でき、しかも、ライニングロアー部の上部連続部とライニングアッパー部の上部と間のスペースを利用してサンシェード収納ケースを内蔵できる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用ライニングであって、前記ライニングアッパー部の上縁部と前記ライニングロアー部の上部連続部との間に沿って、前記サンシェード収納ケースから引き出される前記サンシェードを出し入れ自在とするサンシェード出し入れ口を形成した構成、を特徴としている。
【0009】
このように、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のライニングアッパー部の上縁部とライニングロアー部の上部連続部との間に沿ってサンシェード出し入れ口を形成したので、ライニングアッパー部の上縁部とライニングロアー部の上部連続部との間に沿ったサンシェード出し入れ口において、サンシェードを窓ガラスの内側に沿って出し入れできる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の車両用ライニングであって、前記サンシェード収納ケースの両端部に取り付けるキャップに形成した取付片を、前記ライニングアッパー部の上部と前記ライニングロアー部の上部連続部との間に挟んで固定した構成、を特徴としている。
例えば、ライニングロアー部の上部連続部の端部とこれに対応するライニングアッパー部の上部の各々に形成した取付座面間にキャップの取付片を挟んで固定する。
キャップは、例えば、硬質樹脂製で、サンシェード収納ケースの端部を保持するものであり、サンシェード巻き取り軸の端部軸受も兼ねている。
取付片には、例えば、ネジ通し穴が開けられている。
【0011】
このように、請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載のサンシェード収納ケースの両端部に取り付けるキャップに形成した取付片を、ライニングアッパー部の上部とライニングロアー部の上部連続部との間に挟んで固定したので、サンシェード収納ケースを両端部において、ライニングアッパー部の上部とライニングロアー部の上部連続部との間に挟んで剛性をアップでき、引き出した状態でのサンシェードのガタ付きを抑えられる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の車両用ライニングであって、前記ライニングロアー部の上部連続部と前記キャップとに互いに係止状態となる係止構造部を形成した構成、を特徴としている。
例えば、係止構造部としては、ライニングロアー部の上部連続部の端部に形成した係止爪とキャップに形成した係止穴とによるものが挙げられるが、逆に、係止穴をライニングロアー部の上部連続部の端部に形成して、係止爪をキャップに形成したものでも良く、また、係止状態が得られるものであれば、他の構造によるものでも良い。
【0013】
このように、請求項4記載の発明によれば、請求項3記載のキャップとライニングロアー部の上部連続部とに互いに係止状態となる係止構造部を形成したので、サンシェード収納ケースの両端部を、そのキャップとライニングロアー部の上部連続部との係止状態によって、取付片での固定前に、ライニングロアー部の上部連続部に仮止めできる。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項2、3または4記載の車両用ライニングであって、前記ライニングロアー部の上部連続部の前記サンシェード出し入れ口の他側部に沿って形成した取付座面にウエストプレートを取り付けて固定した構成、を特徴としている。
例えば、取付座面は、ウエストプレート取付用の他、インナーシール取付用も兼ねるものである。
ウエストプレートは、ライニングの上縁部に沿って外観に表れる部分を有するデザイン上のアクセントを付与するものである。
【0015】
このように、請求項5記載の発明によれば、請求項2、3または4記載のライニングロアー部の上部連続部のサンシェード出し入れ口の他側部に沿って形成した取付座面にウエストプレートを取り付けて固定したので、ライニングロアー部の上部連続部に沿ってウエストプレートが外観に表れることから、見栄えが良くなる。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の車両用ライニングであって、前記窓ガラスに密着してシールするインナーシールを前記ウエストプレートに取り付けて固定した構成、を特徴としている。
例えば、インナーシールは、軟質ゴム製で、昇降動作する窓ガラスに密着するシールリップを有するものである。
【0017】
このように、請求項6記載の発明によれば、請求項5記載のウエストプレートにインナーシールを取り付けて固定したので、ライニングロアー部の上部連続部の取付座面にウエストプレートを取り付けるだけで良く、従来の如くウエストプレートとインナーシールをライニング上縁のフランジ部の表裏に取り付ける必要がないことから、組付工数を簡素化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る車両用ライニングの実施の形態例を図1から図6に基づいて説明する。
先ず、図1は本発明を適用した一例としてのリヤドアライニングを示すもので、サンシェードを引き出した状態を示した概略斜視図であり、図2はそのリヤドアライニングを構成するライニングアッパー部とライニングロアー部とその上部間に内蔵されるサンシェード収納ケースとの関係を示した概略分解斜視図である。図3と図4は図1の矢印A−A線及び矢印B−B線にそれぞれ沿った各拡大断面図である。
また、図5は図4の矢印C−C線に沿った断面図、図6は図4及び図5に示されるライニングアッパー部上部とライニングロアー部上部連結部端部とサンシェード収納ケース端部との関係を示した概略分解斜視図である。
【0019】
先ず、リヤドアライニング1は、図1及び図2に示すように、上下に分割されたライニングアッパー部2とライニングロアー部3とからなるものである。ライニングアッパー部2は、アームレスト4を有していて、図3及び図4に示すように、硬質樹脂製の芯材5の表面に軟質樹脂製の表皮材6を被覆してなるものである。ライニングロアー部3は、その前後両端部にライニングアッパー部2の前後に沿って上方へ延びる延長部7,8を有していて、硬質樹脂製の芯材9の表面に軟質樹脂製の表皮材10を被覆してなるものである。
このようなリヤドアライニング1は、図示しないリヤドアパネルに対し、周知のように、クリップを介して取り付けられる。
【0020】
以上のリヤドアライニング1には、図示しないドアガラス(窓ガラス)を車室内側から覆う可撓性シートよりなるサンシェード11が内蔵されている。
このサンシェード11は、図2に示すように、下縁部がサンシェード巻き取り胴12を介してサンシェード巻き取り軸13に支持される一方、上縁部にパイプ14が固着されていて、このパイプ14の中央にノブ15が設けられている。
サンシェード巻き取り胴12には、図示しないが、常にはサンシェード11を巻き取り方向に付勢する渦巻バネ、ノブ15によりパイプ14を介してサンシェード11を引き上げた後、その引き上げる力を解除してもサンシェード11を引き出したままの状態に保持するクラッチ等によるサンシェード巻き取り手段が内蔵されている。
ここで、引き上げた状態のサンシェード11を僅かに上方に急激に引いてから、その力を解除すると、クラッチが作用せず、渦巻バネの力でサンシェード11が素早く巻き取られる。
なお、サンシェード11は、図示しない車内側に対し、ノブ15またはパイプ14を保持させることで、サンシェード11をドアガラスの内側に沿って覆った状態に保たれるようになっている。
【0021】
そして、サンシェード巻き取り胴12及びサンシェード巻き取り軸13は、サンシェード収納ケース21に収納されている。サンシェード収納ケース21は、硬質樹脂製のもので、両端が開放された筒状部に開口するサンシェード出し入れ口22を有している。
このサンシェード収納ケース21の筒状部の両端部に、キャップ31が取り付けられている。キャップ31は、硬質樹脂製てサンシェード巻き取り軸13の端部を軸受支持するものである。
このキャップ31には、内面側にサンシェード収納ケース21の筒状部の端部内に挿入する差し込み筒部32が一体に形成される一方、外面側に取付片33が一体に形成されるとともに係止穴34が形成されている。取付片33には、図示のように、長穴によるネジ通し穴が形成されている。
【0022】
ところで、リヤドアライニング1において、ライニングロアー部3は、図2に示したように、前後の上方延長部7,8を一体に連続する上部連続部91を芯材9により一体成形したものである。この上部連続部91の形成によって、ライニングロアー部3の上部の剛性アップが図られている。
そして、上部連続部91には、サンシェード収納ケース21の受け部92が形成されており、この受け部92とライニングアッパー部2の上部との間にサンシェード収納ケース21の内蔵スペースSが確保されるようになっている。
なお、上部連続部91には、下面に複数の取付片93,93,93が形成されており、受け部92の両外側にも取付片94,94が形成されている。また、上方延長部7,8の内側にも芯材9と一体に複数の取付片95,95,…が形成されている。
【0023】
さらに、上部連続部91の受け部92の両端部には、図5に示すように、係止爪96,96がそれぞれ形成されている。
以上の上部連続部91の上縁部とライニングアッパー部2の上縁部との間には、リヤドアライニング1としてのサンシェード出し入れ口23が形成されるようになっている。
そして、上部連続部91の上面には、サンシェード出し入れ口23と平行してドアガラス側に沿って凹段部97が形成されており、さらに、この凹段部97に連続して垂下する取付座面98が形成されている。
なお、ライニングアッパー部2の内側には、その芯材5と一体に、前記取付片93,93,93と対応する取付ボス51,51,51と、前記取付片94,94と対応する取付ボス52,52と、前記取付片95,95,…と対応する取付ボス(図示せず)とが形成されている。
【0024】
また、ウエストプレート41が用意されている。
このウエストプレート41は、硬質樹脂製または金属製で、サンシェード収納ケース21の取付座面98に対応した板面を有するとともに、サンシェード出し入れ口23に沿った凹段部97内にほぼ対応する折り返し形状部42を有している。
図示しないが、このウエストプレート41の板面にも、取付座面98の填め込み穴に対応した複数の填め込み穴が形成されている。
【0025】
さらに、ドアガラスの車内側面に密着してシールするインナーシール61が用意されている。
このインナーシール61は、軟質樹脂製またはゴム製のもので、ドアガラスに密着する上下2枚のシールリップ62,62を有するとともに、取付座面及びウエストプレート41の板面の填め込み穴に填め込まれる複数の膨出部63を有している。
【0026】
次に、以上の構成部品の取付方について説明する。
先ず、ライニングロアー部3の上部連結部91に沿った取付座面98に、ウエストプレート41の板面を当てて、このウエストプレート41の板面及び取付座面98の填め込み穴に、インナーシール61の膨出部63を弾性変形させて填め込む。これにより、ライニングロアー部3の上部連結部91にウエストプレート41及びインナーシール61を同時に組み付ける。
【0027】
そして、前述したように、両端部に差し込み筒部32,32を挿入してキャップ31,31を取り付けたサンシェード収納ケース21を、ライニングロアー部3の上部連結部91の受け部92内に入れて載せる。この時、受け部92の両端部において、図5に示したように、係止爪96がキャップ31の係止穴34に係止状態となっているので、上部連結部91の受け部92内にサンシェード収納ケース21が両端部で仮止め状態に保持されている。
こうしてサンシェード収納ケース21を上部連結部91の受け部92内に仮止め状態に保持したライニングロアー部3をライニングアッパー部2に合体する。
【0028】
即ち、サンシェード11を、ライニングアッパー部2上縁部とライニングロアー部3の上部連続部91との間から外に出した状態にして、ライニングロアー部3の上部連続部91下面の取付片93を、図3に示したように、ライニングアッパー部2内側の取付ボス51に固定用のタッピングネジ71により固定する。そして、受け部92外側の取付片94を、図4に示したように、ライニングアッパー部2内側の取付ボス52に対し、サンシェード収納ケース21のキャップ31の取付片33を挟み込んだ状態にして、固定用のタッピングネジ72により固定する。
【0029】
なお、上方延長部7,8内側の取付片95も、ライニングアッパー部2内側の図示しない取付ボスに図示しない固定用のタッピングネジにより固定する。
このようにライニングアッパー部2とライニングロアー部3とを合体することで、そのライニングアッパー部2上縁部とライニングロアー部3の上部連続部91上縁部との間に、リヤドアライニング1としてのサンシェード出し入れ口23が形成されている。
このようにして、サンシェード収納ケース21及びその両端部のキャップ31,31とウエストプレート41及びインナーシール61を一括して備えたリヤドアライニング1は、前述したように、クリップを介してリヤドアパネルに取り付けられる。
【0030】
以上の通り、実施の形態例のリヤドアライニング1によれば、サンシェード収納ケース21を上縁部に取り付けるだけで良く、従来のように、ドアライニングに開口を設ける必要がなく、インナーパネルに取り付けたサンシェード収納ケースのサンシェード出し入れ口をドアライニングの開口部に合わせて固定する必要もないため、組付工数の簡素化を達成することができる。また、そのサンシェード収納ケース21に沿ってウエストプレート41が外観に表れるため、見栄え良くなるといったメリットもある。そして、ライニングロアー部3の上部連結部91の取付座面98にウエストプレート41を取り付けるだけで良く、従来のように、ウエストプレートとインナーシールをライニング上縁のフランジ部の表裏に取り付ける必要がないため、この面からも、組付工数の簡素化に寄与することができる。
【0031】
さらに、サンシェード巻き取り軸13を軸受支持するキャップ31によって、サンシェード収納ケース21の端部剛性を保持することができ、かつ、そのキャップ31の取付片33を、ライニングアッパー部2の取付ボス52とライニングロアー部3の上部連結部91の取付片94との間に挟んだ状態にしてタッピングネジ72で締め付け固定したため、サンシェード収納ケース21の両端部の剛性を確保してリヤドアライニング1に固定することができる。
また、サンシェード収納ケース21とキャップ31とを簡単に分解することができるため、サンシェード巻き取り胴12及びサンシェード巻き取り軸13を含むサンシェード装置のメンテナンスも容易に行うことができるといったメリットもある。
【0032】
しかも、ライニングロアー部3の上部連続部91下面の取付片93をライニングアッパー部2の取付ボス51にタッピングネジ71で固定するとともに、上部連結部91の受け部92外側の取付片94をライニングアッパー部2の取付ボス52にタッピングネジ72で固定したため、リヤドアライニング1のそれ自体としての上部の剛性を従来に比べて大幅にアップすることができる。
従って、ライニングアッパー部2の上部とライニングロアー部3の上部とによる良好な合わせ状態を得ることができる。
【0033】
なお、以上の実施の形態例においては、リヤドアライニングとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、フロントドアライニングやバックドアライニング、また、車体の窓ガラスの下方に設けられるライニングであっても良い。
また、実施の形態例では、ライニングアッパー部とライニングロアー部及びサンシェード収納ケースのキャップをタッピングネジを用いて固定したが、溶着により固定するようにしても良い。
さらに、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明に係る車両用ライニングによれば、上縁部にサンシェード収納ケースを取り付けるだけで良いため、従来に比べて組付工数を簡素化することができる上、ライニングロアー部両端部の上方延長部間の上部連続部によって、ライニングロアー部上部を剛性アップすることができるとともに、その上部連続部とライニングアッパー部上部とを互いに固定したため、ライニング自体としての上部剛性アップを達成することができる。
従って、ライニングアッパー部上部とライニングロアー部上部との合わせ状態を向上することができ、しかも、ライニングロアー部の上部連続部とライニングアッパー部上部と間のスペースを有効に利用してサンシェード収納ケースを内蔵することができる。
【0035】
請求項2記載の発明に係る車両用ライニングによれば、請求項1記載の発明により得られる効果に加えて、ライニングアッパー部上縁部とライニングロアー部上部連続部との間に沿ったサンシェード出し入れ口において、サンシェードを窓ガラスの内側に沿って出し入れすることができるといった利点が得られる。
【0036】
請求項3記載の発明に係る車両用ライニングによれば、請求項1または2記載の発明により得られる効果に加えて、サンシェード収納ケースをその両端部において、ライニングアッパー部上部とライニングロアー部上部連続部との間に挟んで剛性アップを達成することができ、従って、引き出した状態でのサンシェードのガタ付きを抑えることができるといった利点が得られる。
【0037】
請求項4記載の発明に係る車両用ライニングによれば、請求項3記載の発明により得られる効果に加えて、サンシェード収納ケース両端部を、そのキャップとライニングロアー部上部連続部との係止状態によって、取付片での固定前に、ライニングロアー部上部連続部に仮止めしておくことができるといった利点が得られる。
【0038】
請求項5記載の発明に係る車両用ライニングによれば、請求項2、3または4記載の発明により得られる効果に加えて、ライニングロアー部上部連続部に沿ってウエストプレートが外観に表れるため、見栄えが良くなるといった利点が得られる。
【0039】
請求項6記載の発明に係る車両用ライニングによれば、請求項5記載の発明により得られる効果に加えて、取付座面にウエストプレートを取り付けるだけで良ため、従来に比べて組付工数をさらに簡素化することができるといった利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としてのリヤドアライニングを示すもので、サンシェードを引き出した状態を示した概略斜視図である。
【図2】図1のリヤドアライニングを構成するライニングアッパー部とライニングロアー部とその上部間に内蔵されるサンシェード収納ケースとの関係を示した概略分解斜視図である。
【図3】図1の矢印A−A線に沿った拡大断面図である。
【図4】図1の矢印B−B線に沿った拡大断面図である。
【図5】図4の矢印C−C線に沿った断面図である。
【図6】図4及び図5に示されるライニングアッパー部上部とライニングロアー部上部連結部端部とサンシェード収納ケース端部との関係を示した概略分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ライニング
2 ライニングアッパー部
3 ライニングロアー部
4 アームレスト
5,9 芯材
6,10 表皮材
11 サンシェード
12 サンシェード巻き取り胴
13 サンシェード巻き取り軸
14 パイプ
15 ノブ
21 サンシェード収納ケース
22 ケース側サンシェード出し入れ口
23 ライニング側サンシェード出し入れ口
31 キャップ
32 差し込み筒部
33 取付片
34 係止穴
41 ウエストプレート
42 折り返し形状部
51,52 取付ボス
61 インナーシール
62 シールリップ
63 膨出部
71,72 固定ネジ
91 上部連続部
92 受け部
93,94,95 取付片
96 係止爪
97 凹段部
98 取付座面
S サンシェード収納ケース内蔵スペース

Claims (6)

  1. 車両の窓ガラスを覆って車内に射し込む日光を遮断するためのサンシェードが引き出し自在に収納されたサンシェード収納ケースを、車内に設けられるライニングの上縁に沿って取り付けて内蔵した車両用ライニングであって、上下に分割されたライニングアッパー部とライニングロアー部とからなり、このライニングロアー部の両端部から上方へ延びる延長部の上部間を前記ライニングアッパー部の内側で連続する上部連続部形成し、この上部連続部と前記ライニングアッパー部の上部とを、その間に前記サンシェード収納ケースの内蔵スペースを形成して互いに固定したこと、を特徴とする車両用ライニング。
  2. 前記ライニングアッパー部の上縁部と前記ライニングロアー部の上部連続部との間に沿って、前記サンシェード収納ケースから引き出される前記サンシェードを出し入れ自在とするサンシェード出し入れ口を形成したこと、を特徴とする請求項1記載の車両用ライニング。
  3. 前記サンシェード収納ケースの両端部に取り付けるキャップに形成した取付片を、前記ライニングアッパー部の上部と前記ライニングロアー部の上部連続部との間に挟んで固定したこと、を特徴とする請求項1または2記載の車両用ライニング。
  4. 前記ライニングロアー部の上部連続部と前記キャップとに互いに係止状態となる係止構造部を形成したこと、を特徴とする請求項3記載の車両用ライニング。
  5. 前記ライニングロアー部の上部連続部の前記サンシェード出し入れ口の他側部に沿って形成した取付座面にウエストプレートを取り付けて固定したこと、を特徴とする請求項2、3または4記載の車両用ライニング。
  6. 前記窓ガラスに密着してシールするインナーシールを前記ウエストプレートに取り付けて固定したこと、を特徴とする請求項5記載の車両用ライニング。
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