JP4254129B2 - 車両用カーテン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の窓ガラスの内側に設けられたカーテン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用カーテン装置として、例えば、特開2001−37621号公報に記載のものが知られている。
この従来装置は、車両の側面に設けたスライドドアに開口部が形成され、この開口部が窓ガラスで塞がれ、この窓ガラスの内側にカーテンが車両前後方向にスライド可能に支持されている。
また、カーテンをスライド可能に支持する構成について説明すると、スライドドアのインナパネルあるいはこのスライドドアと重なる車体のインナパネルに上側カーテンレールが設けられ、また、スライドドアの車室内側を覆うドアトリムにおいて、開口部の下方に位置する車室側を向いた面に沿って下側レールが設けられている。
そして、これら上側カーテンレールと下側カーテンレールとに、カーテンが折り畳んだり拡げたり可能に支持されている。
なお、この従来技術は、スライドドアを開いたときにカーテンが自動的に折り畳まれることを特徴としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、カーテンを拡げた際ならびに折り畳んだ際に、カーテンがスライドドアに設けたドアトリムよりも室内側に出っ張るために、乗員がうっとうしさを感じるという問題があった。
【0004】
さらに、上記うっとうしさの問題を解決するために、カーテンを、インナパネルに形成した開口部周縁の段差部内に納めようとした場合、下記のような新たな解決すべき課題が生じた。
すなわち、上述した公報の図10に示されている構造を、開口部の上下の段差部に設けることが考えられる。
ところが、車体のインナパネルの開口部の周縁に段差部を一体にプレス成形により形成した場合、車両前後方向に延びる段差部と、開口部の前後端部において上下方向に延びる段差部とを接合する部位に湾曲部が形成される。
したがって、カーテンレールを水平方向の段差部に沿って設けた場合に、カーテンレールの底部と水平方向の段差部とを近接あるいは当接させて配置させると、カーテンレールの前後端部が湾曲部と干渉しないように、湾曲部の始点よりも開口部中央側に配置されることになる。
このような配置になると、カーテンを最大に拡げた際に、カーテンに連結されたランナをカーテンレールの前後端に配置させても、カーテンの前後端部が湾曲部よりも開口部中央側に配置され、開口部の前後端部まで覆うことができない。よって、遮光性が十分に得られない。
なお、窓ガラスの周縁に黒色プリントを設け、外部からの視線を遮るようにすることは知られている。上記のようにカーテンにより遮ることができない窓ガラスの前後の黒色プリントの幅を広くして遮光性を確保することは考えられるが、この場合、黒色プリントの幅が広くなって、外観品質が低下するとともに、乗員の視界を狭めてしまうという問題が生じる。
【0005】
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、カーテンを拡げたときならびに折り畳んだときにカーテンがトリムよりも室内側に出っ張らないようにして、乗員がうっとうしさを感じないようにすることを目的としている。
さらに、上記目的を高い外観品質を確保しながら達成すること、高い組付作業性を確保しながら達成すること、高い遮光性を確保しながら達成すること、乗員の視界を確保しながら達成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、車体あるいはドアに開口部が設けられ、この開口部の内周縁に、アウタパネルのフランジとインナパネルのフランジとを接合させた接合部が設けられ、この接合部よりも車外側位置に窓ガラスが取り付けられ、この窓ガラスよりも室内側に、開口部の上縁および下縁に沿って上側カーテンレールと下側カーテンレールとが設けられ、各カーテンレールには、それぞれランナが移動可能に取り付けられ、各ランナがカーテンの上縁および下縁に連結されてカーテンが上下両カーテンレールに沿って折り畳んだり拡げたり可能に設けられ、前記インナパネルには、前記フランジから室内側に連続して開口部の上縁および下縁に沿って延在された上側段差部および下側段差部が設けられ、前記インナパネルの室内側を覆って設けられたトリムには、室内側から上下両段差部を覆って窓ガラス側へ延びる上側棚部および下側棚部が形成され、前記上側カーテンレールが、前記トリムの上側棚部に沿って前記上側段差部と上側棚部との間に配設され、前記下側カーテンレールが、前記トリムの下側棚部に沿って前記下側段差部と下側棚部との間に配設され、前記上側棚部および下側棚部は、室内外方向の幅が、折り畳んだカーテンが両棚部から室内側へはみ出さない幅に設定され
前記インナパネルには、下側段差部の長手方向両端部に、上方に湾曲しながら上下方向に延びる段差部へと連続する湾曲部が形成され、前記窓ガラスは、その周縁部に全周に亘って黒色プリントが設けられ、前記下側カーテンレールの長手方向両端部に設けられたエンドキャップは、前記湾曲部と上下方向で重なるとともに、平面視で黒色プリントの上方に延びる部分に覆われた範囲と室内外方向で重なる位置に配設され、
前記トリムの下側棚部が、前記窓ガラスの下縁の黒色プリントに覆われている範囲よりも上方位置に配置することで、下側カーテンレールの端部に設けられたエンドキャップが、黒色プリントの上方に延びる部分に覆われた範囲と室内外方向で重なる位置に配設され、前記黒色プリントの範囲よりも上方に配置された下側棚部の外端から、その先端が黒色プリントの範囲内に配置されるように窓ガラスに向けて斜め下方に延びる傾斜部が設けられていることを特徴とする手段とした。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用カーテン装置において、前記上側棚部および下側棚部とには、前記ランナを突出させるとともにランナの移動を許容する開口溝が設けられ、前記上側カーテンレールと下側カーテンレールとは、前記ランナを前記開口溝から突出させた状態でトリムに取り付けられていることを特徴とする手段とした。
【0011】
【発明の作用および効果】
本発明の車両用カーテン装置は、カーテンを支持する上側カーテンレールおよび下側カーテンレールを、トリムに形成した上側棚部および下側棚部に沿って設け、上側棚部および下側棚部は、折り畳んだカーテンが室内側へ張り出さないだけの幅を有した構成としたため、カーテンを折り畳んだときも拡げたときもカーテンがトリムよりも室内側へ張り出すことがない。よって、乗員がカーテンをうっとうしく感じることがない。
また、本発明の車両用カーテンをスライドドアに適用し、スライドドアのトリムに形成した上下両棚部に沿って上下両カーテンレールを設けるようにした場合、カーテンがスライドドアのトリムよりも室内側へ張り出すことがないため、スライドドアを開閉した際に、カーテンが車体に触れることがない。よって、カーテンが車体に触れて汚れるという不具合が生じないようにできる。
【0012】
また、上側カーテンレールを、上側段差部と上側棚部との間に配設し、下側カーテンレールを、下側段差部と下側棚部との間に配設した構成としたため、上下各棚部により上下各カーテンレールを乗員の視界から隠すことができ、高い品質感を得ることができる。
【0013】
また、下側カーテンレールの両端部のエンドキャップを、インナパネルの下側段差部両端部に連続する湾曲部の上方に配置して黒色プリントの上方に延びる部分に覆われた範囲と室内外方向で重なるように配置した構成としたため、カーテンを拡げたときに前後両端のランナを、黒色プリントが上下方向に設けられている部位の内周端に近接配置させることができる。したがって、カーテンの水平方向両端部も、窓ガラスの両端部において黒色プリントが上下方向に設けられている部位に配置させることができ、カーテンの両端から光が漏れないようにでき、遮光性を向上させることができる。
【0014】
ここで、下側カーテンレールと黒色プリントの関係について説明する。インナパネルのプレス成形を行う場合、本発明のように、フランジの内側に段差部を有した形状では、この段差部は、コーナ部において湾曲形状に形成される。したがって、開口部の周縁に形成する下側段差部の長手方向端部にあっては、上方に延びる段差部へと連続する湾曲部が形成されることになる。ここで、下側カーテンレールの長手方向端部に設けたエンドキャップを、湾曲部の上方に配置させて黒色プリントの上方に延びる部分に覆われた範囲と室内外方向で重なる位置に配設させる場合、下側カーテンレールの両端部の位置が下側段差部よりも上方に配置されることになる。このため、下側カーテンレールが車外側から見えないようにする手段としては、下側カーテンレールの上下方向寸法を極力小さくして、下側カーテンレールが窓ガラスの下縁に設けられている黒色プリントの範囲内に収まるようにする手段、あるいは、窓ガラスの下縁に設けられている黒色プリントの幅を拡げて下側カーテンレールが黒色プリントの範囲内に収まるようにする手段、あるいは、後述のようにする手段などがある。
【0015】
すなわち、下側カーテンレールを窓ガラスの下縁の黒色プリントに覆われている範囲よりも上方位置に配置することで、エンドキャップを黒色プリントの上方に延びる部分と重なる位置に配設している。このように、下側カーテンレールを下縁の黒色プリントの範囲よりも上方に配置しているが、トリムの下側棚部の外端に、黒色プリントの範囲内に配置されるように窓ガラスに向けて斜め下方に延びる傾斜部を設けているため、車外側から下側棚部と下側段差部との間の方向への視線が傾斜部により遮られ、高い外観品質を得ることができる。加えて、このように、下側棚部と下側段差部との間が見えるのを防いで高い外観品質を得ることを、窓ガラスの下縁を覆う黒色プリントの幅を拡げずに行うことができる。これにより、黒色プリントの幅を窓ガラスの全周で略一定にするなど、黒色プリントに対する外観品質も高くすることができる。さらに、このように下側棚部の先端部に傾斜部を設けた場合と、窓ガラス下縁の黒色プリントの幅を拡げて外観品質を確保するのと比較すると、前者の場合は、傾斜部の傾斜が、乗員が室内から下方を見下ろす際の視線に近いことから、乗員の視界を狭めないようにできるのに対し、後者の場合は、乗員の下方視線を黒色プリントが遮ることになり、乗員の視界を狭める。このように、前者の場合にあっては、乗員の視界をできるだけ狭めないようにしながら、高い外観品質を得ることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載した高い品質感を得ることができる効果に加えて、以下の効果を得ることができる。この請求項2に記載の発明は、上下各カーテンレールをそれぞれトリムに取り付けた構成としたため、組付時にあらかじめトリムに組み付けておくことができ、組付工数を省略して作業性の向上を図ることができる。さらに、トリムの上下各棚部に形成した開口溝からランナを室内側に突出させた構成としたため、カーテンの脱着が容易にでき組付作業性に優れるとともに、カーテン交換も容易に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
なお、実施の形態は、全請求項に記載の発明に対応している。
【0018】
まず、本実施の形態の車両用カーテン装置を適用した車両について説明する。図2はその車両の側面図であり、車両1の側面に設けられたスライドドア2およびその後方の車体後部側面3に、それぞれ窓4,4が設けられている。
本実施の形態の車両用カーテン装置は、これら窓4,4の両方あるいはいずれか一方に適用されている。
【0019】
前記窓4が設けられているスライドドア2あるいは車体後部側面3には、図1に示すような開口部5が設けられている。
この開口部5の内周縁には、アウタパネル6のフランジとインナパネル7のフランジとを接合した接合部8が形成されている。
そして、この開口部5の車外側に窓ガラス9がフラップアウトするように取り付けられている。
なお、前記窓ガラス9の周縁部の車室側には、全周に亘って、黒色プリント10が設けられている。この黒色プリント10は、全周に亘って略同じ幅で形成されている(図2,図3参照)。
【0020】
また、前記インナパネル7には、前記接合部8の基端から室内R側に折曲された段差部71,72,74が形成されている。図1において示しているのは、上側段差部71および下側段差部72であって、これらは、開口部5の上縁および下縁に沿って前後方向に延在されている。また、下側段差部72の前端部および後端部には、図4に示す湾曲部73が形成されている。この湾曲部73は、開口部5の前端および後端において上下方向に延在されている前側段差部74および後側段差部74に連続するよう形状変化するものであり、インナパネル7を形成する際のプレス加工では急激に形状を変化させることができないために、このような湾曲部73が形成されている。なお、このような湾曲部は、上側段差部71の前後端部にも形成されているが、図示は省略する。
【0021】
前記インナパネル7の室内R側を覆って樹脂製のトリム11が設けられている。このトリム11の開口部5の周縁において、開口部5の上縁および下縁には、上側棚部111と下側棚部112が形成されている。
前記上側棚部111は、前記上側段差部71および窓ガラス9の上縁部を覆って窓ガラス9の上縁の室内面に近接するまで延在している。
前記下側棚部112は、前記下側段差部72および窓ガラス9の下縁部を覆って窓ガラス9の上縁の室内面に近接するまで延在している。
なお、前記トリム11は、トリム11に取り付けた複数のクリップ119のそれぞれを、インナパネル7に設けられた穴に抜け止め状態で差し込んで固定されている。
【0022】
前記トリム11の上側棚部111に上側カーテンレール12が前後方向に延在して取り付けられ、また、前記トリム11の下側棚部112に、前記下側カーテンレール13が前後方向に延在して取り付けられている。
各カーテンレール12,13には、それぞれランナ14が移動可能に取り付けられている。
そして、各ランナ14に、カーテン20の上縁部および下縁部が連結されてカーテン20が上下両カーテンレール12,13に沿って折り畳んだり拡げたりすることが可能に設けられている。
なお、前記カーテン20は、布を素材に形成され、かつ、前後方向に所定間隔で上下方向に延びる折れ目が複数形成され、折り畳む際にはこの折れ目で折れ曲がって折り畳まれることになるもので、図1に示す幅で折り畳まれる。
そこで、前記上下両棚部111,112は、その外端111a,112aからその内端111b,112bまで室内R側に延びる延び幅が折り畳んだカーテン20を収納可能に、カーテン20の収納幅よりも広い幅寸法に設定されている。
【0023】
ここで、前記ランナ14とカーテン20との連結について、図1により説明する。
前記カーテン20の下端部には、前後方向に所定間隔で下側フック151が縫い付けなどにより固定されており、この下側フック151が下側カーテンレール13のランナ14に引っ掛けられて連結されている。
一方、前記カーテン20の上端部には、ゴム製でリング状の連結部材152が前後方向に所定間隔で縫い付けられており、この連結部材152と上側カーテンレール12のランナ14とが上側フック153を介して連結されている。この連結状態において連結部材152は引っ張り方向に弾性変形された状態で連結されている。したがって、カーテン20は、連結部材の復元方向の弾性力により上下方向に引っ張り力が常時与えられている。
なお、前記連結部材152として、実施の形態では、ゴム製のリング状のものを示しているが、金属や樹脂などにより形成したバネ部材を用いるようにしてもよい。
【0024】
次に、両カーテンレール12,13の取付構造について説明する。
前記上側棚部111および下側棚部112は、それぞれ上側段差部71および下側段差部72との間に空間を介在させて配置されている。
そして、前記上側カーテンレール12は、上側段差部71と上側棚部111との間に配設されて、トリム11に固定されている。
また、前記下側カーテンレール13は、下側段差部72と下側棚部112との間に配設されて、トリム11に固定されている。なお、各カーテンレール12,13のトリム11への固定構造は、上下とも、図1の断面図および図3の拡大断面図に示すように、各カーテンレール12,13の複数箇所に、ランナ14がスライドする位置を挟んで車外側と室内側とに一対の金属あるいは樹脂製の取付フランジ15,15を一体的に複数組設け、各取付フランジ15をトリム11に形成されたボス部115にねじ16で締結して取り付けている。
さらに、上述の取付状態において、各カーテンレール12,13に設けたランナ14は、上側棚部111および下側棚部112に、前後方向に延在された開口溝113,114から窓中央側へ突出されている。
前記開口溝113,114は、ランナ14の移動を許容すべく各レール12,13と略同じ長さに亘って形成されている。ここで下側棚部112は、図3に示すように、トリム11の下側棚部112に直接開口されている。一方、上側棚部111の開口溝113は、上側棚部111に取り付けられたガーニッシュ116に開口されている。
【0025】
次に、下側カーテンレール13の取付構造について説明を加える。
図4は下側カーテンレール13の前後端部を室内側から見た側面図であって、図5はその部分を車外側から見た側面図である。なお、図4ではトリム11を省いて表示している。また、図5では窓ガラス9を省いて表示している。
図4に示すように、インナパネル7の下側段差部72と前後各段差部74との間に湾曲部73が設けられている。図においてPは、湾曲部73の端部を示している。
【0026】
前記下側カーテンレール13は、その前後端部に、ランナ14の脱落を防止するエンドキャップ131が嵌められている。そして、このエンドキャップ131は、湾曲部73と上下方向で重なる位置に配置されているとともに、前記黒色プリント10の上下方向に延びる部分およびコーナ部と車幅方向で重なる位置に配置されている。
また、上記のようにエンドキャップ131が、湾曲部73と上下方向に重なるように配置させるため、下側カーテンレール13の底部132は、インナパネル7の下側段差部72から上方へ大きく離して配置している。これにより、図4に示すように、下側カーテンレール13の底部132が湾曲部73と干渉することなく湾曲部73の上方に配置されている。
【0027】
さらに、上述のように下側カーテンレール13の底部132をインナパネル7の下側段差部72から上方へ離して配置したことにより、図3に示すように、前記トリム11の下側棚部112の外端112aは、黒色プリント10の窓ガラス9の下縁に配置されている部分の上端(内周端)BPよりも内側(上方)に配置されている。
そこで、前記トリム11には、下側棚部112の外端112aから黒色プリント10の上端BPよりも下方に向けて傾斜した傾斜部117が延在され、さらに、傾斜部117の先端から下方にフランジ118が垂下されている。
【0028】
以上説明した実施の形態の車両用カーテン装置は、以下に列挙する効果を得ることができる。
a)カーテン20を支持する上側カーテンレール12および下側カーテンレール13を、トリム11に形成した上側棚部111および下側棚部112に沿って設け、上側棚部111および下側棚部112は、折り畳んだカーテン20が室内側へ張り出さないだけの幅を有した構成としたため、図1に示すようにカーテン20を折り畳んだとき、また、カーテン20を拡げたときもカーテン20がトリム11よりも室内側へ張り出すことがない。よって、乗員がカーテン20をうっとうしく感じることがない。
b)本実施の形態をスライドドア2に適用した場合、カーテン20がスライドドア2のトリム11よりも室内側へ張り出すことがない。このため、スライドドア2を開閉した際に、カーテン20が車体の外側面に触れることがない。よって、カーテン20が車体に触れて汚れたり、車体が傷付くという不具合が生じないようにできる。
c)上側カーテンレール12を、上側段差部71と上側棚部111との間に配設し、下側カーテンレール13を、下側段差部72と下側棚部112との間に配設した構成としたため、上下各棚部111,112により上下各カーテンレール12,13を乗員の視界から隠すことができ、高い品質感を得ることができる。
d)上下各カーテンレール12,13をそれぞれトリム11に取り付けた構成としたため、組付時にあらかじめ各カーテンレール12,13をトリム11に組み付けておくことができ、組付工数を省略して作業性の向上を図ることができる。さらに、トリム11の上下各棚部111,112に形成した開口溝113,114からランナ14を室内側に突出させた構成としたため、カーテン20の脱着が容易にでき組付作業性に優れるとともに、カーテン交換も容易に行うことができる。
e)下側カーテンレール13の両端部のエンドキャップ131を、インナパネル7の下側段差部72の前後両端部に連続する湾曲部73の上方に配置して黒色プリント10の上方に延びる部分に覆われた範囲と室内外方向で重なるように配置した構成としたため、カーテン20を拡げたときに前後両端のランナ14を、黒色プリント10が上下方向に延在している部位の内周端よりも内側に近接配置させることができる。
したがって、カーテン20を拡げた際には、その前後両端部20aを、窓ガラス9の前後両端部において黒色プリント10が上下方向に延在している部分に配置させることができる。よって、カーテン20の前後両端から光が漏れないようにでき、高い遮光性を得ることができる。
f)上記e)の遮光性を確保するべく、エンドキャップ131を湾曲部73の上方に配置させるにあたり、下側カーテンレール13の底部132をインナパネル7の下側段差部72から上方に離して配置している。
その結果、図3に示すように、トリム11の下側棚部112が。黒色プリント10において窓ガラス9の下縁に設けられている部分の上端BPよりも上方に配置された構成となったが、トリム11の下側棚部112の先端に、黒色プリント10の範囲内に配置されるように窓ガラス9に向けて斜め下方に延びる傾斜部117を設けたため、車外側から下側棚部112と下側段差部72との間の方向への視線が傾斜部117により遮られ、高い外観品質を得ることができる。加えて、このように、下側棚部112と下側段差部72との間が車外側から見えるのを防いで高い外観品質を得ることを、窓ガラス9の下縁を覆う黒色プリント10の幅を拡げずに行うことができる。これにより、黒色プリント10の幅を窓ガラス9の全周で略一定にして、外観品質を高くすることができる。
さらに、下側棚部112の先端部に傾斜部117を設けた技術と、窓ガラス9の下縁の黒色プリント10の幅を拡げて外観品質を確保する技術とを比較すると、前者の技術は、傾斜部117の傾斜が、乗員が室内Rから下方を見下ろす際の視線に近いことから、乗員の視界を狭めないようにできるのに対し、後者の技術は、乗員の下方視線を黒色プリント10が遮ることになり、乗員の視界を狭める。このように、実施の形態にあっては、乗員の視界をできるだけ狭めないようにしながら、高い外観品質を得ることができる。
g)カーテン20の上端とランナ14とを、弾性を有した連結部材152を介して結合したため、連結部材152が常にカーテン20を上方に引っ張る。このため、カーテン20の垂れ下がりが無くなり、うっとうしさを解消することができる。また、上下カーテンレール12,13の上下方向間隔に多少の誤差があっても、連結部材152が伸縮してこの誤差を吸収することができる。さらに、走行中の振動によりランナ14ががたつくのを防止して、騒音の発生を抑えることができる。
加えて、実施の形態をスライドドア2に設けた場合、スライドドア2を開閉したときに、上記の連結部材152による引っ張り力により、カーテン20が車幅方向に触れるのを抑えることができ、これにより、カーテン20と車体外側面が接触することを防止することができる。
【0029】
以上、本発明の実施の形態を図面に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、窓4として、窓ガラス9がフラップアウトする窓を示したが、窓ガラスは、車体に対してスライドする構成としたり、接着したいわゆる嵌め殺しの構成としたりしてもよい。
また、実施の形態では、本発明の車両用カーテン装置を、車両1の側面に設けられた窓4,4に適用した例を示したが、例えば、バックドアなど車両1の後部に設けられた窓に適用することもできる。
【0030】
また、上側カーテンレールをインナパネルの上側段差部に取り付けたり、下側カーテンレールをインナパネルの下側段差部に取り付けたりした構成としてもよい。また、上側カーテンレールを上側棚部と上側段差部との間に配置し、下側カーテンレールを下側棚部と下側段差部との間に配置させるにあたり、上側棚部および下側棚部に開口溝を設けない構成としてもよいものであり、この場合、上側棚部および下側棚部の先端よりも車外側に各カーテンレールを配置して、ランナを上側棚部の先端よりも車外側から下方へ、下側棚部の先端よりも車外側から上方へ導き出した構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の車両用カーテン装置を示す縦断面図である。
【図2】実施の形態の車両用カーテン装置を搭載した車両を示す側面図である。
【図3】実施の形態の車両用カーテン装置を示す拡大断面図である。
【図4】実施の形態の車両用カーテン装置の要部を示す室内側から見た側面図である。
【図5】実施の形態の車両用カーテン装置の要部を示す車外側から見た側面図である。
【符号の説明】
1 車両
2 スライドドア
3 車体後部側面
4 窓
5 開口部
6 アウタパネル
7 インナパネル
8 接合部
9 窓ガラス
10 黒色プリント
11 トリム
12 上側カーテンレール
13 下側カーテンレール
14 ランナ
15 取付フランジ
16 ねじ
20 カーテン
71 上側段差部
72 下側段差部
72 前記下側段差部
73 湾曲部
74 前側段差部
74 後側段差部
81 シール材
111 上側棚部
112 下側棚部
113,114 開口溝
115 ボス部
116 ガーニッシュ
117 傾斜部
118 フランジ
119 クリップ
131 エンドキャップ
132 底部
151 下側フック
152連結部材
153 上側フック
R 室内

Claims (2)

  1. 車体あるいはドアに開口部が設けられ、この開口部の内周縁に、アウタパネルのフランジとインナパネルのフランジとを接合させた接合部が設けられ、この接合部よりも車外側位置に窓ガラスが取り付けられ、この窓ガラスよりも室内側に、開口部の上縁および下縁に沿って上側カーテンレールと下側カーテンレールとが設けられ、各カーテンレールには、それぞれランナが移動可能に取り付けられ、各ランナがカーテンの上縁および下縁に連結されてカーテンが上下両カーテンレールに沿って折り畳んだり拡げたり可能に設けられ、前記インナパネルには、前記フランジから室内側に連続して開口部の上縁および下縁に沿って延在された上側段差部および下側段差部が設けられ、前記インナパネルの室内側を覆って設けられたトリムには、室内側から上下両段差部を覆って窓ガラス側へ延びる上側棚部および下側棚部が形成され、前記上側カーテンレールが、前記トリムの上側棚部に沿って前記上側段差部と上側棚部との間に配設され、前記下側カーテンレールが、前記トリムの下側棚部に沿って前記下側段差部と下側棚部との間に配設され、前記上側棚部および下側棚部は、室内外方向の幅が、折り畳んだカーテンが両棚部から室内側へはみ出さない幅に設定され
    前記インナパネルには、下側段差部の長手方向両端部に、上方に湾曲しながら上下方向に延びる段差部へと連続する湾曲部が形成され、前記窓ガラスは、その周縁部に全周に亘って黒色プリントが設けられ、前記下側カーテンレールの長手方向両端部に設けられたエンドキャップは、前記湾曲部と上下方向で重なるとともに、平面視で黒色プリントの上方に延びる部分に覆われた範囲と室内外方向で重なる位置に配設され、
    前記トリムの下側棚部が、前記窓ガラスの下縁の黒色プリントに覆われている範囲よりも上方位置に配置することで、下側カーテンレールの端部に設けられたエンドキャップが、黒色プリントの上方に延びる部分に覆われた範囲と室内外方向で重なる位置に配設され、前記黒色プリントの範囲よりも上方に配置された下側棚部の外端から、その先端が黒色プリントの範囲内に配置されるように窓ガラスに向けて斜め下方に延びる傾斜部が設けられていることを特徴とする車両用カーテン装置。
  2. 請求項1に記載の車両用カーテン装置において、前記上側棚部および下側棚部とには、前記ランナを突出させるとともにランナの移動を許容する開口溝が設けられ、前記上側カーテンレールと下側カーテンレールとは、前記ランナを前記開口溝から突出させた状態でトリムに取り付けられていることを特徴とする車両用カーテン装置。
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