JP6774608B2 - 車両の遮蔽構造 - Google Patents

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本発明は、車両の遮蔽構造に関する。
自動車では、ステアリングホイールが取付けられたステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムを有している。コラムカバーはこのステアリングコラムを覆うように配置されている。
また、ステアリングホイールのステアリングコラムは、チルト&テレスコピック機構を備えているものが多い。この機構により、コラムカバーとインストルメントパネル間に形成された空隙は、ステアリングホイールの移動調整に応じて広くなったり、狭くなったりする。そして、この間隙を、車室内から見えないように遮蔽部材で遮蔽することが行われている(特許文献1参照)。
特許文献1では、遮蔽部材は、コラムカバーとインストルメントパネルに対してそれぞれ取付固定された上下一対の取付部と、前記取付部間を連結するとともに、車両前方に向かって断面U字状に形成された可撓性を有する連結部を有している。
ステアリングホイールを車両前後方向の任意の位置に移動調整した場合や、上下方向の任意の位置に移動調整した場合、遮蔽部材の連結部がその移動に応じて変形するようにされている。
特開2009−35077号公報
ところで、チルト&テレスコピック機構により、ステアリングホイールが車両前方へ最も移動し、かつ、ステアリングホイールの高さを最も高くした場合、連結部は、前記間隙の奥部にある部材、例えばインストルメントパネルの部位や、コラムカバーで覆われていないステアリングコラム等に接触して干渉する虞がある。このように干渉すると、連結部には折じわが形成されることがある。
この連結部に形成された折じわは、ステアリングホイールを、折じわが発生した場合と逆方向に移動して調整した場合は、折じわの痕跡が車室内から見えることがあり、見栄えが悪くなる問題がある。
なお、上記は、チルト&テレスコピック機構を備えたステアリングホイールのステアリングコラムの場合における車両の遮蔽構造について説明したが、チルト機構またはテレスコピック機構のみを備えたステアリングコラムの場合も同様の問題が生ずる虞がある。
本発明の目的は、遮蔽部材の本体部に折じわが発生せず、見栄えが向上する車両の遮蔽構造を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明の車両の遮蔽構造は、インストルメントパネルと、前記インストルメントパネルに対して移動自在に設けられたステアリングコラムと、前記ステアリングコラムを覆うコラムカバーと、前記インストルメントパネルと前記コラムカバーに取付けられて、前記インストルメントパネルと前記コラムカバーとの間の間隙を遮蔽する遮蔽部材とを有する車両の遮蔽構造であって、前記遮蔽部材は、前記ステアリングコラムに取付けられたステアリングホイールに向けてU字状をなす湾曲部を有するとともに可撓性を有した本体部を備え、前記本体部には、前記ステアリングコラムがインストルメントパネルに接近したときの、前記U字状となるための折り返し起点を規制する折り返し規制部を備えているものである。
また、前記折り返し規制部は、前記遮蔽部材の本体部に固定されるとともに、前記本体部よりも硬質の硬質部材としてもよい。
また、前記遮蔽部材の本体部は、薄肉部と、前記薄肉部よりも厚肉の厚肉部を含み、前記折り返し規制部は、前記厚肉部により構成していてもよい。
また、前記遮蔽部材は、前記本体部を前記インストルメントパネルに取付けた第1取付部と、前記本体部を前記コラムカバーに取付けた第2取付部を備え、前記第1取付部は、前記本体部に対して前記ステアリングホイールに向けて折り返したように、前記インストルメントパネルに固定され、前記第2取付部は、前記本体部に対して前記ステアリングホイールに向けて折り返したように、前記コラムカバーに固定されていることが好ましい。
また、前記遮蔽部材の第2取付部は、その前部が後部よりも接近するように前記ステアリングコラムに対して斜状に配置されていてもよい。
本発明によれば、遮蔽部材の本体部に折じわが発生せず、見栄えが向上する効果を奏する。
本発明を具体化した一実施形態の車両のインストルメントパネル及びステアリングホイールの配置状態を示す概略図。 (a)は車両の遮蔽構造を示す断面図、(b)は図2(a)の要部拡大断面図。 一実施形態の車両の遮蔽構造に関係する組付け部品の分解斜視図。 車両の遮蔽構造に関係する組付け部品の斜視図。 (a)は、ステアリングコラムをチルトしたときの状態を示す断面図、(b)はステアリングコラムをテレスコピックした場合の状態を示す断面図。 (a)は、第1取付部と第2取付部とが最も接近した時の状態を示す遮蔽部材等の断面図、(b)は第1取付部と第2取付部とが最も離間した時の状態を示す遮蔽部材等の断面図。 他の実施形態の図2(b)の相当図。
図1〜図6を参照して、以下、本発明の車両の遮蔽構造を具体化した一実施形態について説明する。本実施形態では、図2(a)等で示している「前」とは車両の前側を、また「後」とは車両の後側を、「左」とは車幅方向左側を、「右」とは車幅方向右側を指す。
図1に示すように、本実施形態では、ステアリングホイール30は車室の前端部に設けられたインストルメントパネル10の右側に配設されている。図1乃至図3に示すように、インストルメントパネル10の右側上部にはメーターフード12が設けられている。また、図1、図2(a)に示すように、メーターフード12の内部の奥方(すなわち、前方)にはメーター13が配設されている。
図2(a)に示すようにインストルメントパネル10の右側部において、その上下方向の中央部には、ステアリングホイール30が取り付けられた図示しないステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラム16が配設されている。
図2(a)に示すようにステアリングコラム16は、インストルメントパネル10に形成された図示しない貫通孔を貫通して前後方向に、かつ後端が上方を向くように斜状に延びるように配置され、前端側が図示しない支持部を介して車両に支持されている。また、ステアリングコラム16は、図示しないチルト&テレスコピック機構を備えており、チルト&テレスコピック機構により、ステアリングホイール30の上下位置調整、及び、前後位置調整が可能となっている。
図6(a)は、チルト&テレスコピック機構により、ステアリングコラム16の傾斜角度(水平線に対する角度)が最も大きく、かつ、ステアリングホイール30の前後位置が最前位置に位置している状態を示している。すなわち、後述する第1取付部材43と第2取付部材44とが最も接近した時の状態を示している。図6(a)で示す状態となったときは、ステアリングホイール30の位置は、インストルメントパネル10に対して最も近位の位置となる最近位位置となる。
図6(b)は、チルト&テレスコピック機構により、ステアリングコラム16の傾斜角度(水平線に対する角度)が最も小さく、かつ、ステアリングホイール30の前後位置が最後位置に位置している状態を示している。すなわち、後述する第1取付部材43と第2取付部材44とが最も離間した時の状態を示している。図6(b)で示す状態となったときは、ステアリングホイール30の位置は、インストルメントパネル10から最も遠位の位置となる最遠位位置となる。
なお、図2(a)、図5(a)及び図5(b)の実線で示すステアリングコラム16で支持されているステアリングホイール30の位置は、最遠位位置及び最近位位置との中間である中間位置である。なお、中間位置とは、チルト&テレスコピック機構により、ステアリングホイール30前後の調整及びステアリングコラム16の傾斜角度の増減が可能な位置のことである。
図2(a)に示すように、ステアリングコラム16はコラムカバー18により覆われている。コラムカバー18は合成樹脂からなり、ステアリングコラム16に対して取付固定されていてステアリングホイール30とは回転しないようになっている。
図3に示すように、コラムカバー18は、左側壁19、右側壁20、後端壁21、天壁22、及び底壁23にて略矩形箱状に形成されて、ステアリングコラム16の後端部側の外周を覆うように配置されている。後端壁21には挿通孔21aが設けられて、ステアリングコラム16の後端が車両後方へ挿通されている。なお、コラムカバー18の前端壁は本実施形態では省略されていて、ステアリングコラム16を挿通する開口24を有しているが、ステアリングコラム16を挿通する挿通孔を備えた前端壁を有していてもよい。
天壁22の前部は、前後方向の中央部に設けられた段差22aを介して、後部よりも底壁23に接近した棚部25となっている。図2(b)に示すように、棚部25はステアリングコラム16に対して、前部が後部よりも接近するように斜状に配置されている。棚部25は、前端側から後方へ切り込みされた凹部26が形成されていることにより、平面視した場合、全体が凹状をなしている。
メーターフード12と、コラムカバー18との間には、遮蔽部材41を有する組立体40が配置されている。
図3に示すように、具体的には、メーターフード12の下部は、組立体40が取付けられる取付凹部14が設けられている。取付凹部14は下方及び車両前後方向に向けて開放されている。図2に示すように取付凹部14の上部は、断面視した場合、上部壁15a及び下部壁15bが一体に連結されて前方が開口する横V字状の取付壁15を有している。
組立体40は、遮蔽部材41、遮蔽部材41の上部をメーターフード12に取付ける第1固定部材46、及び遮蔽部材41の下部をコラムカバー18に取付ける第2固定部材47を備えている。
遮蔽部材41は、本体部42と、本体部42の上端に連結されて、遮蔽部材41の上部を構成する第1取付部材43と、本体部42の下端に連結されて、遮蔽部材41の下部を構成する第2取付部材44とにより構成されている。第1取付部材43は、第1取付部に相当する。第2取付部材44は第2取付部に相当する。
本体部42は、塩化ビニール等の合成樹脂製のシートであって、可撓性を有しており、製造時に四角形状に形成されている。本体部42は、車両前後方向の中央部が、ステアリングホイール30に向けてU字状に湾曲された湾曲部45を有するように配置されている。
第1取付部材43は、塩化ビニール等の合成樹脂製のシートであって、車幅方向に延出されて帯状に形成されていて、可撓性を有している。第1取付部材43は、本体部42に対して、折り返したようにステアリングホイールに向けて配置されて縫合或いは接着等の連結手段により連結されている。第2取付部材44は、塩化ビニール等の合成樹脂製のシートであって、車幅方向に延出されているとともに第1取付部材43よりも幅広の帯状に形成されていて、可撓性を有している。第2取付部材44は、本体部42に対して、折り返したようにステアリングホイールに向けて配置されて縫合或いは接着等の連結手段により連結されている。
なお、図3、図4において、第1取付部材43の前端縁部、本体部42の上下両端の前縁部及び第2取付部材44の前端縁部において、点線で示したところは、例として縫合された場合の各部材の縫合位置を示している。また、第1取付部材43、及び第2取付部材44の材質は、本体部42と同じでもよく、或いは異なっていてもよい。
第1取付部材43の裏面に接着等により固定された第1固定部材46は、合成樹脂製であって、第1取付部材43よりも肉厚で剛性を有するとともに車幅方向に延出されて帯状をなしている。第1固定部材46は、その上面に車幅方向に所定間隔をおいて並設された複数の係合爪46aが第1取付部材43に設けられた挿通孔43a(図3参照)を貫通して、取付壁15の下部壁15bに設けられた図示しない嵌合孔に対して抜け出し不能に嵌合係止されている。第1取付部材43は、第1固定部材46が上記のように下部壁15bに対して取付けられることにより、下部壁15bに対して強固に固定されている。
第2取付部材44の裏面に接着剤等により固定された第2固定部材47は、合成樹脂製であって、第2取付部材44よりも肉厚で剛性を有していて車幅方向に延出されているとともに、棚部25上に載置可能にその外形形状が凹状に形成されている。
第2固定部材47は、その下面に車幅方向に所定間隔をおいて並設された複数の係合爪47aがコラムカバー18の棚部25に設けられた嵌合孔25aに対して抜け出し不能に嵌合係止されている。第2取付部材44は、第2固定部材47が上記のように棚部25に対して取付けられていることにより、コラムカバー18に対して強固に固定されている。
図2(b)に示すように、第2取付部材44は、第2固定部材47を介して、棚部25に取付けられていることにより、ステアリングコラム16に対してその前部が後部よりも接近するように斜状に配置されている、
図2(a)、図2(b)、図3に示すように、遮蔽部材41の本体部42において、上部の裏面には、車幅方向に延在するように帯状をなす硬質部材48が固定されている。硬質部材48は、本体部42よりも硬質の材質からなる。本実施形態では、本体部42が塩化ビニール等の材質である場合、硬質部材48は、例えば、不織布等の本体部42よりも厚肉の板材等にて形成されている。なお、硬質部材48の材質は、上記に限定するものではない。硬質部材48の本体部42に対する固定手段としては、例えば、接着剤、或いは両面テープ等が使用されている。なお、固定手段は、上記方法に限定するものではなく、他の方法であってもよい。
ここで、硬質部材48の本体部42に対する固定位置はステアリングホイール30の最近位位置に位置している状態(すなわち、第1取付部材43と第2取付部材44とが最も接近した時の状態(図6(a)参照))のとき、湾曲部45の折り返し位置が硬質部材48が固定された領域からステアリング側に寄った位置となるように設定されている。
このように本体部42に対する硬質部材48の固定位置が設定されていることにより、硬質部材48が固定された本体部42の領域においては、湾曲部45をU字状に湾曲するための折り返し起点とならないように規制している。硬質部材48は、折り返し規制部に相当する。遮蔽部材41において、硬質部材48が固定された領域は、硬質部材48が設けられていない、湾曲部を含めた他の領域に比して剛性が大きくなり、その分、可撓性が湾曲部を含めた他の領域に比して、減少している。
(実施形態の作用)
上記のように構成された車両の遮蔽構造の作用を説明する。
図5(a)は、図2(a)で示すステアリングホイール30が中間位置に位置しているときのステアリングコラム16の状態を示しており、実線はステアリングコラム16の位置を示している。
この状態では、図5(a)に示すように、遮蔽部材41の本体部42は、湾曲部45がステアリングホイール30側へU字状に湾曲した状態となっている。そして、遮蔽部材41は、実線で示すようにメーターフード12(インストルメントパネル10)の下方とコラムカバー18との間の間隙を遮蔽している。
この状態で、チルト&テレスコピック機構により、ステアリングコラム16の傾斜角度を増加した場合、ステアリングコラム16は実線位置から二点鎖線位置へ移動し、湾曲部45の湾曲の度合い、すなわち、湾曲部45の曲率半径が小さくなる。
また、逆に、二点鎖線位置で位置するステアリングコラム16をチルト&テレスコピック機構により、その傾斜角度を減少した場合、ステアリングコラム16は二点鎖線位置から実線位置へ移動し、湾曲部45の湾曲の度合い、すなわち、湾曲部45の曲率半径が大きくなる。
図5(b)は、図5(a)において、二点鎖線で示す位置から、実線位置で示す位置まで、チルト&テレスコピック機構により、ステアリングホイール30の前後位置を調整した場合の遮蔽部材41及びコラムカバー18の状態を図示している。
このように二点鎖線で示す位置から実線位置まで、チルト&テレスコピック機構により、コラムカバー18、ステアリングコラム16等が位置調整されると、第2取付部材44がコラムカバー18とともに後方へ移動する。このため、湾曲部45の下部が第2取付部材44に引張られることにより、湾曲部45の曲率半径が大きくなるように変化する。
また、逆に、実線位置に位置するステアリングコラム16をチルト&テレスコピック機構により、二点鎖線位置まで位置した場合、第2取付部材44がコラムカバー18とともに前方へ移動する。このため、湾曲部45の下部の形状が第2取付部材44に引張られることにより、湾曲部45の曲率半径が小さくなるように変化する。
チルト&テレスコピック機構により、ステアリングホイール30を最近位位置に位置させた状態では、図6(a)に示すように、第1取付部材43と第2取付部材44とが最も接近した時の状態となる。このとき、湾曲部45の折り返し位置が硬質部材48が固定された部位からステアリング側となるように設定されているため、硬質部材48が固定された本体部42の領域においては、湾曲部45をU字状に湾曲するための折り返し起点とならないように規制される。このとき、湾曲部45の曲率半径は、本実施形態において許容されている中では、最小のものとなる。
また、チルト&テレスコピック機構により、ステアリングホイール30を最遠位位置に位置させた状態では、図6(b)に示すように、第2取付部材44がコラムカバー18とともに最後方の位置へ移動する。このため、湾曲部45の下部が第2取付部材44に引張られることにより、湾曲部45の曲率半径が大きくなるように変化する。
このようにして、ステアリングコラム16の位置に関わらず、インストルメントパネル10とコラムカバー18との間隙を確実に覆い隠すことができて、見栄えを良好にできる。
また、本実施形態では、湾曲部45は、車両前後方向の中央部が、ステアリングホイール30に向けてU字状に湾曲されている。このため、例えばインストルメントパネルの部位や、コラムカバーで覆われていないステアリングコラム等に接触することがなく、干渉による折じわが発生することがなく、見栄えが向上する。また、湾曲部45は、車両前後方向の中央部が、ステアリングホイール30に向けてU字状に湾曲されているため、湾曲部を反ステアリングホイール側に向けた場合に比して、湾曲部用のスペースを確保する必要がなくなり、コラムカバーとインストルメントパネル間の間隙を利用した設計自由度を高めることができる。
また、本実施形態では、第1取付部材43及び第2取付部材44は、本体部42に対して、折り返したようにステアリングホイールに向けて配置されている。このため、第1取付部材43及び第2取付部材44をインストルメントパネル10及びコラムカバー18にそれぞれ取付ける場合、作業者は、車室内側から容易に第1取付部材43及び第2取付部材44を取付操作することができる。
具体的には本実施形態では、第1固定部材46の係合爪46aを第1取付部材43の挿通孔43aに貫通させた状態で、車室側から作業者が、手で下方から上方へ第1固定部材46を押圧するだけで、取付壁15の下部壁15bの図示しない嵌合孔に嵌合係止するだけで組立体40を取付けることができる。
また、第2取付部材44が固定された第2固定部材47を車室内側から下方へ向けて押圧することにより、第2固定部材47の係合爪47aをコラムカバー18の棚部25の嵌合孔25aに嵌合係止するだけで組立体40をコラムカバー18対して取付けることができる。
また、本実施形態では、第2固定部材47(すなわち、第2取付部材44)をステアリングコラム16に対して、その前部が後部よりも接近するように斜状に配置している場合の利点について説明する。なお、説明の便宜上、ステアリングホイール30が中間位置に位置しているものとする。
第2固定部材47(すなわち、第2取付部材44)をステアリングコラム16に対して前部が後部よりも接近するように斜状に配置した場合は、湾曲部45の曲率半径は、第2固定部材47(すなわち、第2取付部材44)をステアリングコラム16の軸心と平行となるように配置した場合に比して大きくなる。
一般的に、ステアリングホイール30は、中間位置に位置することが多い。このため、第2固定部材47(すなわち、第2取付部材44)をステアリングコラムに対して上述のように斜状に配置していることにより、遮蔽部材41の湾曲の度合いを、第2固定部材47(すなわち、第2取付部材44)をステアリングコラム16の軸心と平行となるように配置した場合に比して少なくできる。また、湾曲部45の応力を軽減でき、本体部42の耐久性を向上することができる。
また、本実施形態によれば、ステアリングホイール側に向かって湾曲部45が形成されているため、湾曲部45の上面に埃が溜まった場合、その埃の発見がし易いとともに、埃の掃除がし易くなる。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の車両の遮蔽構造では、遮蔽部材41は、ステアリングコラム16に取付けられたステアリングホイール30に向けてU字状をなすとともに可撓性を有した本体部42を備えている。また、本体部42には、ステアリングコラム16がインストルメントパネル10に接近したときの、U字状を形成するための折り返し起点を規制する硬質部材48(折り返し規制部)を備えている。この結果、遮蔽部材の本体部に折じわが発生することがなく、見栄えが向上する。
(2)本実施形態の車両の遮蔽構造では、遮蔽部材41の本体部42に固定されるとともに、本体部42よりも硬質の硬質部材48を、折り返し規制部としている。この結果、折り返し規制部を簡単な構成で実現することができる。
(3)本実施形態の車両の遮蔽構造では、遮蔽部材41は、本体部42をインストルメントパネル10に取付けた第1取付部材43(第1取付部)と、本体部42をコラムカバー18に取付けた第2取付部材44(第2取付部)を備えている。また、第1取付部材43は、本体部42に対してステアリングホイール30に向けて折り返したように、インストルメントパネル10に固定されている。また、第2取付部材44は、本体部42に対してステアリングホイール30に向けて折り返したように、コラムカバー18に固定されている。この結果、本実施形態によれば、第1取付部材43(第1取付部)及び第2取付部材44(第2取付部)をインストルメントパネル10及びコラムカバー18にそれぞれ取付ける場合、作業者は、車室内側から容易に取付操作することができる。
(4)本実施形態の車両の遮蔽構造では、遮蔽部材41の第2取付部材44(第2取付部)は、その前部が後部よりも接近するようにステアリングコラム16に対して斜状に配置されている。この結果、本実施形態によれば、湾曲部45の曲率半径を、第2取付部材44をステアリングコラム16の軸心と平行となるように配置した場合に比して大きくなる。一般的に、ステアリングホイール30は、中間位置に位置することが多い。このため、第2取付部材44をステアリングコラムに対して上述のように斜状に配置していることにより、遮蔽部材41の湾曲の度合いを、第2取付部材44をステアリングコラム16の軸心と平行となるように配置した場合に比して少なくできるとともに、湾曲部45の応力を軽減でき、本体部42の耐久性を向上することができる。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・前記実施形態では、折り返し規制部を硬質部材48としたが、図7に示すように、硬質部材48の代わりに、厚肉部50aを設けて、厚肉部50aを形成した領域を、折り返し規制部とし、湾曲部45を含む残りの領域を薄肉部50bとしてもよい。この厚肉部50aは、薄肉部50bよりも剛性を大きくして、可撓性が減少し、厚肉部50aを除いた湾曲部45を含んだ他の領域は可撓性が損なわれていない。
なお、図7では、厚肉部50aは、本体部42の裏面側から、下方へ向かうように厚肉としているが、これに限定するものではなく、本体部42の表面側から上方へ向かうように厚肉にしてもよい。
・厚肉部50aは、車幅方向に延在させてもよく、或いは、車幅方向に沿って点列状に配置してもよい。
・前記実施形態の硬質部材は、単体で車幅方向に帯状に延在したが、複数の硬質部材を、車幅方向に点状に配列してもよい。
・前記実施形態では、硬質部材は、本体部42よりも厚肉としたが、本体部42よりも剛性が大きければ、本体部42と同等或いは、薄肉であってもよい。
・前記実施形態では、硬質部材を本体部42の裏面に固定したが、硬質部材を表面に固定してもよい。
・前記実施形態では、第1取付部材43及び第2取付部材44は本体部42に対して、ステアリングホイール30に向けて折り返したように、インストルメントパネル10及びコラムカバー18に取付けられていたが、折り返さずに、インストルメントパネル10及びコラムカバー18に取付けてもよい。
・前記実施形態では、チルト&テレスコピック機構を備えた車両に具体化したが、チルト機構、或いはテレスコピック機構のみを備えた車両に具体化してもよい。
・また、第1取付部材43及び第2取付部材44を本体部42と一体に成形したシートとしてもよい。
10…インストルメントパネル、12…メーターフード、13…メーター、
14…取付凹部、15…取付壁、15a…上部壁、15b…下部壁、
16…ステアリングコラム、18…コラムカバー、19…左側壁、
20…右側壁、21…後端壁、21a…挿通孔、22…天壁、22a…段差、
23…底壁、24…開口、25…棚部、26…凹部、
30…ステアリングホイール、
40…組立体、41…遮蔽部材、42…本体部、
43…第1取付部材(第1取付部)、44…第2取付部材(第2取付部)、
45…湾曲部、46…第1固定部材、46a…係合爪、
47…第2固定部材、47a…係合爪、48…硬質部材(折り返し規制部)、
50a…厚肉部、50b…薄肉部。

Claims (5)

  1. インストルメントパネルと、
    前記インストルメントパネルに対して移動自在に設けられたステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムを覆うコラムカバーと、
    前記インストルメントパネルと前記コラムカバーに取付けられて、前記インストルメントパネルと前記コラムカバーとの間の間隙を遮蔽する遮蔽部材とを有する車両の遮蔽構造であって、
    前記遮蔽部材は、前記ステアリングコラムに取付けられたステアリングホイールに向けてU字状をなす湾曲部を有するとともに可撓性を有した本体部を備え、
    前記本体部には、前記ステアリングコラムがインストルメントパネルに接近したときの、前記U字状を形成するための折り返し起点を規制する折り返し規制部を備えている車両の遮蔽構造。
  2. 前記折り返し規制部は、前記遮蔽部材の本体部に固定されるとともに、前記本体部よりも硬質の硬質部材である請求項1に記載の車両の遮蔽構造。
  3. 前記遮蔽部材の本体部は、薄肉部と、前記薄肉部よりも厚肉の厚肉部を含み、
    前記折り返し規制部は、前記厚肉部により構成している請求項1に記載の車両の遮蔽構造。
  4. 前記遮蔽部材は、前記本体部を前記インストルメントパネルに取付けた第1取付部と、前記本体部を前記コラムカバーに取付けた第2取付部を備え、
    前記第1取付部は、前記本体部に対して前記ステアリングホイールに向けて折り返したように、前記インストルメントパネルに固定され、
    前記第2取付部は、前記本体部に対して前記ステアリングホイールに向けて折り返したように、前記コラムカバーに固定されている請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の車両の遮蔽構造。
  5. 前記遮蔽部材の第2取付部は、その前部が後部よりも接近するように前記ステアリングコラムに対して斜状に配置されている請求項4に記載の車両の遮蔽構造。
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