JP4547410B2 - ステアリングハンガービーム - Google Patents
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Description
このように構成することで、前後一対の横梁部の間に形成された開口部内に機能部品を配置することが可能となる。また、車両側面衝突時に主メンバに作用した衝撃荷重を前後一対の横梁部で分担して支持することができる。更に、主メンバに作用した側面衝突時の衝撃荷重を分散して支持しながら、中央部付近における機能部品の配置スペースを確保し、レイアウトを容易化することができる。
このように構成することで、車両側面衝突時に主メンバに作用した衝撃荷重を前後一対の横梁部で分担して支持することができる。
このように構成することで、主メンバに作用した側面衝突時の衝撃荷重を分散して支持しながら、中央部付近における機能部品の配置スペースを確保し、レイアウトを容易化することができる。
このように構成することで、車両側面衝突時に前後一対の横梁部により形成された開口部内で助手席エアバッグ装置を支持することができる。
また、車両側面衝突時に主メンバに作用した衝撃荷重を前後一対の横梁部で分散して支持することができるため、一本の主メンバで支持した場合に比較して細い横梁部で済み、周辺部品のレイアウトを含む設計の自由度が高められる効果がある。
更に、請求項1に記載した発明によれば、主メンバに作用した側面衝突時の衝撃荷重を分散して支持しながら、中央部付近における機能部品の配置スペースを確保し、レイアウトを容易化することができるため、設計の自由度を高められる効果がある。
請求項3、4に記載した発明によれば、車両側面衝突時に前後一対の横梁部により形成された開口部内で助手席エアバッグ装置を支持することができるため、ステアリングハンガービームを覆うインストルメントパネルの上面位置を低く抑えることができると共に、上方に開口した開口部内にエアバッグ装置を支持できるので、エアバッグの展開を妨げることはない。また、エアバッグ装置を主メンバの軸線上に設けたことによって、車両側面衝突時にエアバッグ装置を強度部材として利用することができる。
図1に示すのは、この発明の実施形態のステアリングハンガービーム1であって、このステアリングハンガービーム1は図1に向かって左側に運転席が、右側に助手席が配置されるいわゆる左ハンドル用である。ステアリングハンガービーム1はマグネシウム合金を原材料としてダイキャスト成形により一体成形され後述するインストルメントパネル2により覆われている。
主メンバ3は断面略コの字状に形成され、左取付部4から車幅方向略中央部に向かって延び、助手席側に設けた前後一対の横梁部10、20を介し右側端部7を経て右取付部5に接続される。
ステアリングハンガービーム1にはこれを覆うようにインストルメントパネル2が設けられている。インストルメントパネル2にはステアリング装置38の前方部位にフロントウインドウガラス40の下部付近からスピードメータ等、運転中の利用頻度が高い情報を表示する第1表示部41等が内装された第1フード部42、タコメータ等、必要なときに見たい情報を表示する第2表示部43が内装された第2フード部44が形成されている。
前側横梁部10と後側横梁部20は助手席の幅の範囲内で左側に延び、前側横梁部10の左端部は主メンバ3に中央前側傾斜部12を介して接続され、後側横梁部20の左端部は中央後側傾斜部22を介して主メンバ3に接続されている。したがって、前側横梁部10と後側横梁部20は各々の左端部で主メンバ3に対して略Y字状に連続して接続される。尚、中央前側傾斜部12と中央後側傾斜部22は車体前後方向に対して主メンバ3から斜め外側に傾斜している。
これにより、前側横梁部10と後側横梁部20の間には、右前側傾斜部11と右後側傾斜部21、中央前側傾斜部12と中央後側傾斜部22とで囲まれ、上下方向に貫通したエアバッグ用開口部13が形成され、後側横梁部20の前壁にエアバッグ取付ブラケット46が固定されている。
図5は図1のC−C線に沿う断面図である。同図において、ダクト配置用開口部71を形成する主メンバ3と中央横梁部50との間にはブロアユニット85のダクト86が配置されている。このダクト86は車幅方向に配設され、例えば、インストルメントパネル2の前面の吹き出し口87に空調風を供給する。
主メンバ3のサポートアーム部51を挟んで主メンバ3の後壁31には下側に弧状に延びる鉄製の運転席左側ニーボルスター63、運転席右側ニーボルスター64が取り付けられている。右支持ポスト部55と左支持ポスト部54の下端には両者を結び鉄製のポストブラケット65が取り付けられ、これらポストブラケット65がフロアパネルに固定されている。
このように、前述したエアバッグ取付ブラケット46、支持ブラケット60、ブラケット61、助手席左側ニーボルスター62、運転席左側ニーボルスター63、運転席右側ニーボルスター64、ポストブラケット65、ダッシュボードブラケット66及び固定ブラケット67を鉄製の部材で成形して取り付けることでステアリングハンガービーム1の形状を簡素化している。尚、図1において鉄製の部材はハッチングで示す。
ここで、主メンバ3の右側端部7の左端部は右前側傾斜部11と右後側傾斜部21を介して各々前側横梁部10と後側横梁部20の右端部に略Y字状に連続して接続され、前側横梁部10と後側横梁部20は各々の左端部で中央前側傾斜部12と中央後側傾斜部22を介し主メンバ3に対して略Y字状に連続して接続されるため、側面衝突時に作用する衝撃荷重が主メンバ3の左取付部4、右取付部5の何れの方向からであっても、斜め方向へスムーズに分散して前側横梁部10と後側横梁部20とで確実に支持することができる。
また、エアバッグ取付ブラケット46が後側横梁部20の前壁に設けてある場合を例にして説明したが、エアバッグ用開口部13の内側であれば前側横梁部10の後壁(、主メンバ3の右端や右側端部7の左側)に取り付けてもよい。
10 前側横梁部(横梁部)
11 右前側傾斜部(主メンバ)
12 中央前側傾斜部(主メンバ)
13 エアバッグ用開口部(開口部)
20 後側横梁部(横梁部)
21 右後側傾斜部(主メンバ)
22 中央後側傾斜部(主メンバ)
38 ステアリング装置
46 エアバッグ取付ブラケット(支持部)
50 中央横梁部
80 助手席エアバッグ装置(機能部品)
P フロントピラー(車体部材)
J 軸線
Claims (4)
- 車幅方向に延びて左右の車体部材と連結されたステアリングハンガービームにおいて、ステアリング装置を支持する主メンバと、該主メンバの軸線から前後にオフセットした前後一対の横梁部とを車幅方向に連続して設け、前記前後一対の横梁部の間に上下方向に貫通した開口部を設け、前記主メンバと前記前後一対の横梁部とを略Y字状に連続させ、前記主メンバの軸線と平行に中央横梁部を前記主メンバよりも後側に設け、前記前後一対の横梁部のうちの後側の横梁部と前記中央横梁部と前記主メンバとを略Y字状に連続させたことを特徴とするステアリングハンガービーム。
- 前記一対の横梁部を前側横梁部と後側横梁部とで構成し、前記主メンバに対して連続する前記前側横梁部と前記後側横梁部の各々の右側端部を右前側傾斜部及び右後側傾斜部を介して略Y字状に接続し、各々の左側端部を中央前側傾斜部及び中央後側傾斜部を介して略Y字状に接続したことを特徴とする請求項1記載のステアリングハンガービーム。
- 前記開口部を形成する前後一対の横梁部の内側に助手席エアバッグ装置を配置し、前記主メンバまたは前記前後一対の横梁部に前記助手席エアバッグ装置の支持部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のステアリングハンガービーム。
- 前記助手席エアバッグ装置を前記主メンバの軸線上に設けたことを特徴とする請求項3記載のステアリングハンガービーム。
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