JP4649961B2 - 車両のトーボード補強構造 - Google Patents

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Description

この発明は、エンジンルームと車室内とを前後方向に仕切るトーボードを備えたような車両のトーボード補強構造に関する。
従来、上述例のトーボードを備えた車体構造としては、特許文献1、特許文献2に記載の構造がある。
すなわち、特許文献1に記載の構造は、エンジンルームと車室内とを前後方向に仕切るトーボードを設ける一方、ステアリング支持メンバとフロアトンネル部とを連結するステアリング支持メンバステーを設け、このステアリング支持メンバステーがトンネル部に取付けられる該トンネル部を前後の各補強板で補強したものであり、この補強構造によれば、ステアリング支持メンバステーの支持剛性およびトンネル部の剛性向上を図ることができるが、車両衝突時(特に、正面衝突時)においてトーボードの後退を防止するという技術思想までは開示されていない。
また、特許文献2に記載の構造は、フロアパネルのトンネル部の前部下面側にレインフォースメント配設し、このレインフォースメントの前端部をトーボードよりも車体前方へ張り出し、このレインフォースメント前端の垂直面をパワートレインの後面下部と対向させたものであり、車両衝突時に上述のレインフォースメントをクラッシュさせて荷重吸収を図るものである。
この特許文献2に開示された構造によれば、上記レインフォースメントによりクラッシュスペースを確保することができるが、このレインフォースメントにより衝突に対する耐力の向上を図るものではないため、トーボードの後退防止と乗員の足元スペース確保との両立を図ることが困難な問題点があった。
一方、従前の車体構造においても、トーボードは可及的後退しないように構成されているが、近年、衝突時のトーボード後退防止の要求がレベルアップしつつあるのが現状であって、トーボードの近傍後部に配設される空調ユニットと干渉しないように該トーボードの後退を効率的に防止する車体構造が要請されている。
特開平11−189178号公報 特開平9−118265号公報
そこで、この発明は、ステアリング支持メンバステーとトーボードとの間に、衝突時にこれら両者間の間隔が接近する際、これに干渉してトーボードの後退を防止するように空調用のブロアモータを配設することで、剛性のある既存の補機としてのブロアモータを有効利用して、トーボードの後退を効率的に防止することができ、これにより、乗員の足元スペースの確保と安全性との両立を図ることができる車両のトーボード補強構造の提供を目的とする。
この発明による車両のトーボード補強構造は、車室内とエンジンルームとを仕切るトーボードを備えた車両のトーボード補強構造であって、上記トーボードと連続して後方に向かってフロアパネルが延設され、上記フロアパネルのトーボードと所定距離離間した位置には、上方に車幅方向に延びるステアリング支持メンバが取付けられる左右一対のステアリング支持メンバステーが設けられ、上記ステアリング支持メンバステーと上記トーボードとの間に、空調ユニットケースが配設され、上記空調ユニットケース内の下部に、略水平に配設されたヒータコアが配設され、上記空調ユニットケース内の上部に、空調用のブロアモータが配設され、このブロアモータに連結されたモータブラケットが設けられ、このモータブラケットの後部は上記ステアリング支持メンバステーと対向するように配設され、上記モータブラケットは、トーボードが後退した時に、上記ステアリング支持メンバと干渉するように配設され、上記ヒータコアの後部に対応して左右一対のステアリング支持メンバステーに張架した干渉ブラケットが設けられ、衝突時にステアリング支持メンバステーとトーボードとの間の間隔が近接した時、トーボードの下部においては、ヒータコアおよびステアリング支持メンバステーに張架した干渉ブラケットを介してステアリング支持メンバステーに衝突荷重が伝達され、またトーボードの上部においては、ブロアモータおよびモータブラケット並びにステアリング支持メンバを介してステアリング支持メンバステーに衝突荷重が伝達されるように構成たものである。
上記構成によれば、車両衝突時にトーボードとステアリング支持メンバステーとに干渉して該トーボードの後退を防止するように空調用のブロアモータを配設したので、剛性の高い既存の補機としてのブロアモータを有効利用して、トーボードの後退を効率的に防止することができ、この結果、乗員(前席乗員)の足元スペースの確保と安全性との両立を図ることができる。
また、上記ブロアモータには、トーボードが後退した時、ステアリング支持メンバステーと干渉するモータブラケットが設けられたものであるから、ブロアモータに入力される衝突荷重がステアリング支持メンバステーに荷重分散され、衝突耐力の向上を図ることができるので、トーボードの後退をさらに効率的に防止することができる。
さらに、上記モータブラケットは、トーボードが後退した時に、上記ステアリング支持メンバと干渉するように配設されたものであるから、車両衝突時に上述のモータブラケットはステアリング支持メンバステーのみならずステアリング支持メンバとも干渉する。このため、ブロアモータに入力される衝突荷重がモータブラケットを介してステアリング支持メンバ乃至ヒンジピラーに荷重分散され、衝突耐力がさらに向上して、トーボードの後退をより一層効率的に防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ブロアモータの回転軸に対応するモータケース部に上記モータブラケットを取付けたものである。
上記構成によれば、ブロアモータの回転軸に対応するモータケース部は剛性が高いので、モータブラケットに適切に荷重伝達することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ブロアモータと対応するトーボードの位置には干渉ブラケットが設けられたものである。
上記構成によれば、上述の干渉ブラケットが効率的にブロアモータに衝突荷重を伝えるので、衝突早期から耐力を発揮することができる。
この発明によれば、ステアリング支持メンバステーとトーボードとの間に、衝突時にこれら両者間の間隔が接近する際、これに干渉してトーボードの後退を防止するように空調用のブロアモータを配設したので、剛性のある既存の補機としてのブロアモータを有効利用して、トーボードの後退を効率的に防止することができ、これにより、乗員の足元スペースの確保と安全性との両立を図ることができる効果がある。
剛性のある既存の補機としてのブロアモータを有効利用して、トーボードの後退を効率的に防止し、これにより、乗員の足元スペースの確保と安全性との両立を図るという目的を、車室内とエンジンルームとを仕切るトーボードを備えた車両のトーボード補強構造において、上記トーボードと連続して後方に向かってフロアパネルが延設され、上記フロアパネルのトーボードと所定距離離間した位置には、上方に車幅方向に延びるステアリング支持メンバが取付けられる左右一対のステアリング支持メンバステーが設けられ、上記ステアリング支持メンバステーと上記トーボードとの間に、空調ユニットケースが配設され、上記空調ユニットケース内の下部に、略水平に配設されたヒータコアが配設され、上記空調ユニットケース内の上部に、空調用のブロアモータが配設され、このブロアモータに連結されたモータブラケットが設けられ、このモータブラケットの後部は上記ステアリング支持メンバステーと対向するように配設され、上記モータブラケットは、トーボードが後退した時に、上記ステアリング支持メンバと干渉するように配設され、上記ヒータコアの後部に対応して左右一対のステアリング支持メンバステーに張架した干渉ブラケットが設けられ、衝突時にステアリング支持メンバステーとトーボードとの間の間隔が近接した時、トーボードの下部においては、ヒータコアおよびステアリング支持メンバステーに張架した干渉ブラケットを介してステアリング支持メンバステーに衝突荷重が伝達され、またトーボードの上部においては、ブロアモータおよびモータブラケット並びにステアリング支持メンバを介してステアリング支持メンバステーに衝突荷重が伝達されるように構成するという構にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のトーボード補強構造を示し、図1、図2において、カウルボックスアウタ1とカウルボックスインナ2とを接合して、車幅方向に延びるカウル閉断面3を有するカウルボックス4を設けている。
図1に示すように、上述のカウルボックス4の下部には、トーボード5の上端を接合し、このトーボード5で車室6内とエンジンルーム7とを前後方向に仕切っている。このトーボード5は上下方向に延びる略垂直部と、斜め後方下方に延びるスラント部とを備え、このスラント部にはトーボード5と連続して後方に向かって水平または略水平に延びるフロアパネル8を延設している。
図2に示すように、上述のフロアパネル8の車幅方向中央部には車室6内の内側へ突出して車両の前後方向に延びるトンネル部9を一体または一体的に形成している。
また、図1、図2に示すように、トーボード5の車室6側の面には車幅方向に延びるダッシュロアクロスメンバ10を接合し、トーボード5とダッシュロアクロスメンバ10との間には車幅方向に延びる閉断面11を形成して、トーボード5の剛性を高めている。
一方、閉断面構造の車体剛性部材としての左右のヒンジピラー12,12間(但し、図1ではその一方のみを示す)には、車幅方向に延びる剛性部材としてのステアリング支持メンバ13を張架している。このステアリング支持メンバ13は図示しないインストルメントパネルやステアリング系を支持するためのメンバである。
また、上述のステアリング支持メンバ13の下方で、かつフロアパネル8の上方には車幅方向に延びて左右のヒンジピラー12,12間に接続される剛性部材としてのロアメンバ14が設けられている。
ところで、上述のトーボード5の近傍後部にはフルセンタ型の空調ユニット15が設けられている。この空調ユニット15は、その強度部材としての空調ユニットケース16内にブロアモータ17およびヒータコア18を内蔵すると共に、上部には空調風の吹出し口19を備えている。
上述のフルセンタ型の空調ユニット15は、図2に示すように、トンネル部9と対応するように配置されている。また、空調ユニットケース16のロアメンバ14が対応する部分には車両前方に窪む凹部16aを形成し、ロアメンバ14の車幅方向中間部を該凹部16a内に配設することで、ロアメンバ14を車幅方向に真っ直ぐに張架している。
さらに、トンネル部9のトーボード5に対して所定距離後方に離間した位置には左右一対のステアリング支持メンバステー20,20(以下単に、センタステーと略記する)が設けられ、これらの各センタステー20,20の上方部には上述のステアリング支持メンバ13が取付けられている。
図3は図1の要部の斜視図であって、上述の左右一対のセンタステー20,20は断面コの字状に形成されていて、センタステー20それ自体の剛性を確保するように構成している。
また、この実施例では、上述の左右一対のセンタステー20,20は凹状のフロアブラケット21を介してトンネル部9のトップデッキ部位に取付けられている。すなわち、フロアブラケット21をトンネル部9の上面部に取付け、このフロアブラケット21の左右一対の立上がり部22,22にボルト23、ナット24等の取付け部材を用いて、左右のセンタステー20の下部をそれぞれ固定している。
図1に示すように、トーボード5とセンタステー20との間には、車両衝突時にトーボード5とセンタステー20との間の間隔が短縮して、接近した時、これら両者5,20に干渉してトーボード5の後退を防止するように、ブロアモータ17を配設し、フルセンタ型の空調ユニット15において強度が高いブロアモータ17を活用して、トーボード5の後退を防止すべく構成している。
図1、図4に示すように、上述のブロアモータ17には、トーボード5が後退した時、ステアリング支持メンバ13とセンタステー20との両者に干渉するモータブラケット25を設けている。
このモータブラケット25は、図4に斜視図で示すように、空調ユニットケース16の左側面と、右側面と、リヤ側の面とを平面から見てコの字状に囲繞するもので、その断面構造は図5に示すように形成されている。
すなわち、このモータブラケット25は、ブラケット本体25aの上下両部にフランジ部25b,25cを一体形成し、上下のフランジ部25b,25c間にはビード部25dを一体形成して、モータブラケット25それ自体の強度、剛性の向上を図るように構成している。
また、このモータブラケット25の左右の両側片部は、車体側方から見て前低後高状に傾斜するように形成され、車両の衝突時には、モータブラケット25の後片部が上記両者13,20と干渉するように構成されている。
図6に示すように、上述のブロアモータ17はモータケース17aで囲繞されており、ブロアモータ17の回転軸に対応するモータケース部17bは、空調ユニットケース16の側面凹部16aからケース16外に突出されている。そして、ケース16外に突出したモータケース部17bには、ゴム製または樹脂製の防音部材26を介してモータブラケット25の側部前側のリング状の支持部25eを取付けることで、ブロアモータ17の回転軸に対応するモータケース部17bに上述のモータブラケット25を固定したものである。
上述のブロアモータ17の後方には、図1に示すように、ヒータコア18を略水平方向に指向させて配設している。換言すれば、ブロアモータ17とヒータコア18との両者は、剛性部材である同一の空調ユニットケース16内にモジュール化して配設したものである。
また、図1に示すように、ブロアモータ17の前側において該ブロアモータ17と対応するトーボード5の所定高さ位置には車幅方向に延びる前部干渉ブラケット27を設けて、この前部干渉ブラケット27とトーボード5との間には同方向に延びる閉断面28を形成している。
さらに、図1、図3に示すように、ブロアモータ17およびヒータコア18の後側において、該ヒータコア18と対応する左右一対のセンタステー20,20間の所定高さ位置には車幅方向に延びる後部干渉ブラケット29を設けている。
ここで、図7に示すように、上述のセンタステー20においてブロアモータ17およびヒータコア18と前後方向に対応する部分には、車両の前後方向に延びる少なくとも1つのビード部20aを一体形成し、センタステー20の剛性向上を図ると共に、衝突に対する耐力の向上を図るように形成してもよい。
なお、図1において、30はエンジンルーム7の両サイドにおいて車両の前後方向に延びる剛性部材としてのフロントサイドフレーム、31はフロントサスペンションのサスペンションタワー部である。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示すものである。
このように、図1〜図7で示した実施例(実施例開示構造)の車両のトーボード補強構造は、車室6内とエンジンルーム7とを仕切るトーボード5を備えた車両のトーボード補強構造であって、上記トーボード5と連続して後方に向かってフロアパネル8が延設され、上記フロアパネル8のトーボード5と所定距離後方に離間した位置には、上方にステアリング支持メンバ13が取付けられるセンタステー20が設けられ、上記センタステー20と上記トーボード5との間に、衝突時にトーボード5とセンタステー20との間の間隔が接近する時、これに干渉してトーボード5の後退を防止すべく空調用のブロアモータ17を配設したものである。
この構成によれば、車両衝突時にトーボード5とセンタステー20とに干渉して該トーボード5の後退を防止するように空調用のブロアモータ17を配設したので、剛性の高い既存の補機としてのブロアモータ17を有効利用して、トーボード5の後退を効率的に防止することができ、この結果、乗員(前席乗員)の足元スペースの確保と安全性との両立を図ることができる。
しかも、上記ブロアモータ17には、トーボード5が後退した時、センタステー20と干渉するモータブラケット25が設けられたものである。
この構成によれば、ブロアモータ17に入力される衝突荷重がセンタステー20に荷重分散され、衝突耐力の向上を図ることができるので、トーボード5の後退をさらに効率的に防止することができる。
また、上記モータブラケット25は上記ステアリング支持メンバ13と干渉するように配設されたものである。
この構成によれば、車両衝突時に上述のモータブラケット25はセンタステー20のみならずステアリング支持メンバ13とも干渉する。このため、ブロアモータ17に入力される衝突荷重がモータブラケット25を介してステアリング支持メンバ13乃至ヒンジピラー12に荷重分散され、衝突耐力がさらに向上して、トーボード5の後退をより一層効率的に防止することができる。
さらに、上記ブロアモータ17の回転軸に対応するモータケース部17b(図6参照)に上記モータブラケット25を取付けたものである。
この構成によれば、ブロアモータ17の回転軸に対応するモータケース部17bは剛性が高いので、モータブラケット25に適切に荷重伝達することができる。
加えて、上記ブロアモータ17の後方にヒータコア18を配設したものである。
この構成によれば、ブロアモータ17とヒータコア18の両者は何れも強度を有し、剛性が高いので、これら既存の部品(ブロアモータ、ヒータコア)を有効利用して、剛性を確保しながら、トーボード5の後退防止を図ることができる。なお、ヒータコア18に代えて、ブロアモータ17の後方にエバポレータを配設しても、これと略同等の作用、効果を奏する。
また、上記ブロアモータ17とヒータコア18は、剛性部材である同一の空調ユニットケース16内にモジュール化して配設されたものである。
この構成によれば、上述のブロアモータ17およびヒータコア18が内設された空調ユニットケース16はそれ自体の剛性が高いので、トーボード5の後退をより一層効率的に防止することができる。
さらに、上記ブロアモータ17と対応するトーボード5の位置には前部干渉ブラケット27が設けられたものである。
この構成によれば、上述の前部干渉ブラケット27が効率的にブロアモータ17に衝突荷重を伝えるので、衝突早期から耐力を発揮することができる。
また、実施例で開示したように、空調ユニットケース16内のヒータコア18と対応して、左右一対のセンタステー20,20間に、車幅方向に延びる後部干渉ブラケット29を設けると、ヒータコア18の大きさの如何にかかわらず、後部干渉ブラケット29が効率的にセンタステー20に衝突荷重を伝えるので、衝突早期から耐力を発揮することができる。
図8〜図11は車両のトーボード補強構造の他の実施例を示すものであって、図8は図1と対応する側面図、図9は図2と対応する矢印断面図、図10は図3と対応する斜視図、図11は図7と対応する側面図である。
図1〜図7で示した先の実施例(実施例開示構造)においては、空調ユニットケース16内のブロアモータ17の後方にヒータコア18を配設し、このヒータコア18の後方に対応して左右一対のセンタステー20,20間に、後部干渉ブラケット29を配設したが、図8〜図11で示すこの実施例においては、ダッシュロアクロスメンバ10と対応する空調ユニットケース16内の下部にヒータコア18を水平または略水平に配設し、このヒータコア18の後方に対応して、左右一対のセンタステー20,20間の所定高さ位置に下部干渉ブラケット32を張架したものである。
また、図11の実施例においては、上述のセンタステー20においてヒータコア18と対応する部分に、車両の前後方向に延びる少なくとも1つのビード部20bを一体形成し、センタステー20の剛性向上を図ると共に、衝突に対する耐力の向上を図るように形成したものである。
このように構成すると、車両衝突時にトーボード5の上部においては、閉断面構造の前部干渉ブラケット27と、ブロアモータ17と、モータブラケット25と、ステアリング支持メンバ18と、センタステー20とで衝突に対抗する耐力を発揮し、トーボード5の下部においては、閉断面構造のダッシュロアクロスメンバ10と、ヒータコア18と、下部干渉ブラケット32と、センタステー20とで衝突に対抗する耐力を発揮するので、トーボード5の後退を効率的に防止することができ、これにより、前席乗員の足元スペースの確保と安全性との両立を図ることができる。
このように、図8〜図11で示した実施例においても、車室6内とエンジンルーム7とを仕切るトーボード5を備えたものにおいて、上記トーボード5と連続して後方に向かってフロアパネル8が延設され、上記フロアパネル8のトーボード5と所定距離後方に離間した位置には、上方にステアリング支持メンバ13が取付けられるセンタステー20が設けられ、上記センタステー20と上記トーボード5との間に、衝突時にトーボード5とセンタステー20との間の間隔が接近する時、これに干渉してトーボード5の後退を防止すべく空調用のブロアモータ17を配設したものであるから、剛性の高い既存の補機としてのブロアモータ17を有効利用して、トーボード5の後退を効率的に防止することができ、この結果、乗員(前席乗員)の足元スペースの確保と安全性との両立を図ることができる効果がある。
なお、図8〜図11で示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例とほぼ同様であるから、図8〜図11において、前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のステアリング支持メンバステーは、実施例のセンタステー20に対応し、
以下同様に、
ブロアモータと対応するトーボードの位置の干渉ブラケットは、前部干渉ブラケット27に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
車両のトーボード補強構造の実施例開示構造を示す側面図 図1のA−A線矢視断面図 ステアリング支持メンバおよびそのステーを示す斜視図 モータブラケットを備えた空調ユニットの斜視図 モータブラケットの断面図 モータブラケットとモータケースとの取付け構造を示す断面図 トーボード補強構造の他の実施例開示構造を示す側面図 本発明の車両のトーボード補強構造の実施例を示す側面図 図8のB−B線矢視断面図 図8の要部斜視図 車両のトーボード補強構造の他の実施例を示す側面図
5…トーボード
6…車室
7…エンジンルーム
8…フロアパネル
13…ステアリング支持メンバ
16…空調ユニットケース
17…ブロアモータ
17b…モータケース部
18…ヒータコア
20…センタステー(ステアリング支持メンバステー)
25…モータブラケット
27…前部干渉ブラケット(干渉ブラケット)
32…下部干渉ブラケット(干渉ブラケット)

Claims (3)

  1. 車室内とエンジンルームとを仕切るトーボードを備えた車両のトーボード補強構造であって、
    上記トーボードと連続して後方に向かってフロアパネルが延設され、
    上記フロアパネルのトーボードと所定距離離間した位置には、上方に車幅方向に延びるステアリング支持メンバが取付けられる左右一対のステアリング支持メンバステーが設けられ、
    上記ステアリング支持メンバステーと上記トーボードとの間に、空調ユニットケースが配設され、
    上記空調ユニットケース内の下部に、略水平に配設されたヒータコアが配設され、
    上記空調ユニットケース内の上部に、空調用のブロアモータが配設され、このブロアモータに連結されたモータブラケットが設けられ、このモータブラケットの後部は上記ステアリング支持メンバステーと対向するように配設され、
    上記モータブラケットは、トーボードが後退した時に、上記ステアリング支持メンバと干渉するように配設され、
    上記ヒータコアの後部に対応して左右一対のステアリング支持メンバステーに張架した干渉ブラケットが設けられ、
    衝突時にステアリング支持メンバステーとトーボードとの間の間隔が近接した時、トーボードの下部においては、ヒータコアおよびステアリング支持メンバステーに張架した干渉ブラケットを介してステアリング支持メンバステーに衝突荷重が伝達され、またトーボードの上部においては、ブロアモータおよびモータブラケット並びにステアリング支持メンバを介してステアリング支持メンバステーに衝突荷重が伝達されるように構成
    車両のトーボード補強構造。
  2. 上記ブロアモータの回転軸に対応するモータケース部に上記モータブラケットを取付けた
    請求項1記載の車両のトーボード補強構造。
  3. 上記ブロアモータと対応するトーボードの位置には干渉ブラケットが設けられた
    請求項1または記載の車両のトーボード補強構造。
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