JP2021054308A - 車載部品支持構造 - Google Patents

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直也 山根
卓巳 唐戸
Takumi Karato
卓巳 唐戸
一裕 五島
Kazuhiro Goshima
一裕 五島
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Abstract

【課題】車両衝突時の乗員の膝部への負担を抑える。【解決手段】電源ユニット10は、ステアリングクロスメンバ11の後下方に配置される。空調ユニット5のブラケット固定部12は、ステアリングクロスメンバ11よりも下方且つ電源ユニット10よりも前方に配置される。第1ブラケット20は、ステアリングクロスメンバ11に固定される上端部21から後下方へ延びる傾斜部22と、傾斜部22の後端から曲折して下方へ延びて電源ユニット10に固定される電源ユニット固定部23とを有する。第2ブラケット40は、空調ユニット5のブラケット固定部12に固定される空調ユニット固定部41と、空調ユニット固定部41から曲折して後下方へ延びる傾斜部42と、傾斜部42の後端から曲折して延びて電源ユニット固定部23に固定されるブラケット連結部43とを有する。【選択図】図6

Description

本開示は、車載部品支持構造に関する。
特許文献1には、車両用膝衝突保護装置が記載されている。グローブボックスは、ボックス本体と、このボックス本体の前面に一体に設けられた意匠面板とを備えている。ボックス本体の左右両側部の下部寄りには、ボックス本体を揺動可能に支持するための一対の枢支部が軸線を一致して突設され、この左右一対の枢支部は、後述する一対の支持部材の下端に回動可能に結合されている。インストルメントパネルの内側上方寄りには、デッキクロスメンバーが配設されており、このデッキクロスメンバーとボックス本体の左右両側部の枢支部との間には、上述した一対の支持部材が延在して配置されている。一対の支持部材の上端部は、デッキクロスメンバーに固着されている。また、一対の支持部材の下端にはボックス本体の一対の枢支部がそれぞれ回動可能に結合されている。一対の支持部材は、車両の衝突時に乗員の膝部がグローブボックスの意匠面板に衝突することにより生じる膝荷重が一定値以上になった時に塑性変形すると同時に該塑性変形につれグローブボックス全体を膝衝突方向へ移動させて膝荷重を吸収する膝荷重吸収部を含んで構成されている。
特開2009−51315号公報
ところで、車両によっては、電源ユニット等の比較的硬い車載部品を、デッキクロスメンバー(クロスビーム)の後方に配置してクロスビームに対して固定する場合がある。この場合、上記特許文献1に記載の車両用膝衝突保護装置の支持部材(ブラケット)によって車載部品を支持すると、後方から乗員の膝部が衝突した際にブラケットが膝荷重吸収部で変形し、車載部品が膝衝突方向(前方)へ移動するので、車載部品がクロスビームに干渉し、前方への車載部品の移動が規制されてしまい、乗員の膝部への負担が増大してしまうおそれがある。
そこで、本開示は、車両衝突時の乗員の膝部への負担を抑えることが可能な車載部品支持構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の車載部品支持構造は、クロスビームと車載部品と部品支持部と第1ブラケットと第2ブラケットとを備える。クロスビームは、車室の前部のインストルメントパネルのパネル内空間に配置されて車幅方向に延び、車体に対して固定される。車載部品は、パネル内空間でクロスビームの後方に配置される。部品支持部は、パネル内空間でクロスビームよりも上下方向の一側、且つ車載部品よりも前方に位置する。第1ブラケットは、クロスビームに固定される第1前側固定部と、車載部品に固定される第1後側固定部と、第1前側固定部と第1後側固定部との間に配置されて前側から後方の上記一側へ傾斜する第1中間部とを有し、パネル内空間に配置され、車載部品をクロスビーム側から支持する。第2ブラケットは、部品支持部に固定される第2前側固定部と、車載部品に固定される第2後側固定部と、第2前側固定部と第2後側固定部との間に配置されて前側から後方の上記一側へ傾斜する第2中間部とを有し、パネル内空間で第1ブラケットよりも上記一側に配置され、車載部品を部品支持部側から支持する。
上記構成では、車載部品をクロスビーム側から支持する第1ブラケットと、車載部品を部品支持部側から支持する第2ブラケットとを備える。第1ブラケットの第1中間部及び第2ブラケットの第2中間部の双方は、前側から後方の一側(上下方向の一側)へ傾斜しているので、車載部品に対して前方への大きな荷重が入力した際に、第1ブラケット及び第2ブラケットが上記一側へ変形し易い。このため、第1ブラケット及び第2ブラケットの長さ及び剛性等を適切に設定することによって、車両衝突時に乗員の膝部がインストルメントパネルに衝突し、乗員の膝部から車載部品に対して前方への荷重が入力した際に、車載部品をクロスビームの上記一側へ移動させて、車載部品とクロスビームとの干渉を回避することができるので、車両衝突時の乗員の膝部への負担を抑えることができる。
また、車載部品を上下2つの第1ブラケット及び第2ブラケットによって支持し、第1ブラケット及び第2ブラケットを上記一側へ変形させるので、第1ブラケット及び第2ブラケットを平行リンクのように機能させることができる。このため、車載部品の移動時の車載部品の傾きを抑えることができるので、例えば、車載部品の移動時に車載部品が傾いて、車載部品の下端側が上端側に比べて大きく前方へ移動する場合とは異なり、車載部品の前方への突出を抑えることができ、車載部品よりも前方の部材への車載部品の当接を抑えることができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車載部品支持構造であって、第1ブラケットの第1中間部は、第1中間部の前端部に配置される第1前側易変形部と、第1中間部の後端部に配置される第1後側易変形部とを有する。第2ブラケットの第2中間部は、第2中間部の前端部に配置される第2前側易変形部と、第2中間部の後端部に配置される第2後側易変形部とを有する。
上記構成では、第1ブラケットの第1中間部は、第1中間部の前端部に配置される第1前側易変形部と、第1中間部の後端部に配置される第1後側易変形部とを有し、また、第2ブラケットの第2中間部は、第2中間部の前端部に配置される第2前側易変形部と、第2中間部の後端部に配置される第2後側易変形部とを有する。このため、車両衝突時に第1ブラケット及び第2ブラケットが平行リンクとして更に機能し易いので、車両衝突時に乗員の膝部からの荷重が車載部品に対して入力した際に、車載部品がクロスビームに干渉しないように、車載部品をクロスビームの上記一側へ移動させ易い。従って、車両衝突時の乗員の膝部への負担を抑えることができる。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様の車載部品支持構造であって、第2ブラケットの第2中間部は、第2前側易変形部と第2後側易変形部との間に配置される第2中間易変形部を有する。
上記構成では、第2ブラケットの第2中間部は、第2前側易変形部と第2後側易変形部との間に配置される第2中間易変形部を有するので、車両衝突時に乗員の膝部からの荷重が車載部品に対して入力した際に、第2ブラケットの第2中間部を第2中間易変形部で曲折変形させることができる。このため、配置スペースの制約等によって第2ブラケットの第2中間部の長さが第1ブラケットの第1中間部の長さよりも長くなる場合であっても、車載部品の移動時に第2ブラケットが突っ張った際に、第2ブラケットの第2中間部を第2中間易変形部で曲折変形させて、車載部品を更に移動させることができるので、車両衝突時の乗員の膝部への負担を抑えることができる。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様〜上記第3の態様のいずれかの車載部品支持構造であって、第2ブラケットの第2前側固定部及び第2後側固定部の少なくとも一方は、第2ブラケットに所定の大きさ以上の前後方向の荷重が入力した際に部品支持部または車載部品から離脱可能に、部品支持部または車載部品に対して固定される。
上記構成では、第2ブラケットの第2前側固定部及び第2後側固定部の少なくとも一方は、第2ブラケットに前後方向から所定の大きさ以上の荷重が入力した際に部品支持部または車載部品から離脱可能である。このため、配置スペースの制約等によって第2ブラケットの第2中間部の長さが第1ブラケットの第1中間部の長さよりも長くなる場合であっても、車載部品の移動時に第2ブラケットが突っ張って第2ブラケットに前後方向から所定の大きさ以上の荷重が入力した際に、第2前側固定部及び第2後側固定部の少なくとも一方を部品支持部または車載部品から離脱させることができる。従って、車両衝突時の乗員の膝部への負担を抑えることができる。
本開示によれば、車両衝突時の乗員の膝部への負担を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る車両の車室の前部の斜視図である。 図1のII−II矢視断面図である。 第1ブラケット及び第2ブラケットの斜視図である。 図3をIV方向から視た概略図である。 図3をV方向から視た概略図である。 荷重入力時の電源ユニットの動きの説明図である。 第1ブラケットの変形例を示す斜視図である。 第2ブラケットの変形例を示す図3に対応する斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。また、図6の白抜き矢印は、荷重の入力方向を示す。
図1に示すように、本実施形態に係る車載部品支持構造は、車両1の車室2の前部で車幅方向に延びるインストルメントパネル3の内部に搭載される電源ユニット(車載部品)10の支持構造に適用される。
図1及び図2に示すように、インストルメントパネル3内のパネル内空間6には、車両1を操舵するためのステアリングコラム4を支持するステアリングクロスメンバ(クロスビーム)11が配置される。ステアリングクロスメンバ11は、パネル内空間6で車幅方向に延びて、左右の両端部11a(図1には左側の端部11aが図示されている。)が車室2の車幅方向両側で起立する左右のサイドパネル(図示省略)に固定される。また、パネル内空間6には、空調ユニット5及び電源ユニット10等が配置される。
空調ユニット5は、ブロア及びエバポレータ等を一体的に有し、ステアリングクロスメンバ11よりも前方に配置され、車室2の下方を区画するフロアパネル7に固定されてフロアパネル7に下方から支持されるとともに、ステアリングクロスメンバ11に対して図示しないブラケットを介して固定される。空調ユニット5には、ブラケット固定部(部品支持部)12が設けられる。ブラケット固定部12は、ステアリングクロスメンバ11よりも下方(上下方向の一側)且つ電源ユニット10よりも前方に配置される。
電源ユニット10は、図示しないヒューズ及びリレーを収容しているボックスであって、車幅方向の一側(本実施形態では、助手席側)の前方のインストルメントパネル3の前方且つステアリングクロスメンバ11の後下方に配置される。電源ユニット10の上端10aは、ステアリングクロスメンバ11の下端11bよりも上方に位置している。電源ユニット10は、左右一対の第1ブラケット20(図2には左側の第1ブラケット20が図示されている。)によってステアリングクロスメンバ11に固定され、左右一対の第2ブラケット40(図2には左側の第2ブラケット40が図示されている。)によって空調ユニット5のブラケット固定部12に固定される。なお、左右の第1ブラケット20は、電源ユニット10の左右に対称的に設けられ、略同様の構成を有するため、以下では一方(左側)について説明し、他方(右側)の説明を省略する。また、左右の第2ブラケット40は、電源ユニット10の左右に対称的に設けられ、略同様の構成を有するため、以下では一方(左側)について説明し、他方(右側)の説明を省略する。
図2〜図5に示すように、第1ブラケット20は、パネル内空間6に配置されて電源ユニット10をステアリングクロスメンバ11側から支持するブラケットであって、前後方向と交叉するウェブ20aと、ウェブ20aの左右の両端から前方へ延びる左右のフランジ20bとを有する金属製のチャンネル部材を曲折して形成される。すなわち、第1ブラケット20は、前方へ開放する断面U状に形成される。第1ブラケット20は、ステアリングクロスメンバ11の後下面に固定される(本実施形態では、溶着によって固定される)上端部(第1前側固定部)21から後下方へ直線状に延びる傾斜部(第1中間部)22と、傾斜部22の後端から曲折して下方へ延びる電源ユニット固定部(第1後側固定部)23とを有する。電源ユニット固定部23には、互いに上下方向に離間する複数(本実施形態では2つ)のボルト挿通孔24が形成される。電源ユニット固定部23は、電源ユニット10の前面に沿って上下方向に延びる状態で、ボルト挿通孔24を挿通するボルト(図示省略)によって電源ユニット10に固定される。傾斜部22の前端部には、前側易変形部(第1前側易変形部)25が設けられ、傾斜部22の後端部には、後側易変形部(第1後側易変形部)26が設けられる。本実施形態では、前側易変形部25及び後側易変形部26は、左右のフランジ20bを下方からアーチ状に切り欠いた切欠部27と、左右のフランジ20bのうち切欠部27よりもウェブ20a側の領域を車幅方向両側へ膨出させた膨出部28とをそれぞれ有する。切欠部27は、フランジ20bの下縁側からウェブ20aに届かない位置まで切り欠かれる。後側易変形部26の切欠部27は、左右のフランジ20bを下方から、傾斜部22と電源ユニット固定部23とのウェブ20aの曲折部分に向かって切り欠かれる。前側易変形部25及び後側易変形部26は、第1ブラケット20に前後方向の荷重が入力した際に、傾斜部22の他の領域(前側易変形部25及び後側易変形部26が設けられない領域)よりも変形し易い。
第2ブラケット40は、パネル内空間6に配置されて電源ユニット10を空調ユニット5のブラケット固定部12側から支持するブラケットであって、前後方向と交叉するウェブ40aと、ウェブ40aの左右の両端から前方へ延びる左右のフランジ40bとを有する金属製のチャンネル部材を曲折して形成される。すなわち、第2ブラケット40は、前方へ開放する断面U状に形成される。第2ブラケット40のウェブ40aの車幅方向の長さは、第1ブラケット20のウェブ20aの車幅方向の長さよりも短い。第2ブラケット40は、上下方向に延びる空調ユニット固定部(第2前側固定部)41と、空調ユニット固定部41の下端から曲折して後下方へ直線状に延びる傾斜部(第2中間部)42と、傾斜部42の後端から曲折して下方へ延びるブラケット連結部(第2後側固定部)43とを有する。空調ユニット固定部41には、複数(本実施形態では2つ)のボルト挿通孔49が形成される。空調ユニット固定部41は、ボルト挿通孔49を挿通するボルト(図示省略)によって空調ユニット5のブラケット固定部12に固定される。ブラケット連結部43は、第1ブラケット20の電源ユニット固定部23に対して固定される。本実施形態では、ブラケット連結部43のウェブ40aの後面を第1ブラケット20の電源ユニット固定部23の下端部のウェブ20aの前面に面接触させた状態で、ウェブ20a,40a同士を互いに固定(例えば、溶着によって固定)する。すなわち、第2ブラケット40のブラケット連結部43は、第1ブラケット20の電源ユニット固定部23に連結され、電源ユニット固定部23を介して電源ユニット10に固定される。本実施形態では、第2ブラケット40の傾斜部42は、第1ブラケット20の傾斜部22よりも長く形成される。傾斜部42の前端部には、前側易変形部(第2前側易変形部)44が設けられ、傾斜部42の後端部には、後側易変形部(第2後側易変形部)45が設けられ、傾斜部42の前側易変形部44と後側易変形部45との間には、中間易変形部(第2中間易変形部)46が設けられる。本実施形態では、前側易変形部44、後側易変形部45、及び中間易変形部46は、左右のフランジ40bを下方からアーチ状に切り欠いた切欠部47をそれぞれ有する。切欠部47は、フランジ40bの下縁側からウェブ40aに届かない位置まで切り欠かれる。前側易変形部44の切欠部47は、左右のフランジ40bを下方から、空調ユニット固定部41と傾斜部42とのウェブ40aの曲折部分に向かって切り欠かれる。後側易変形部45の切欠部47は、左右のフランジ40bを下方から、傾斜部42とブラケット連結部43とのウェブ40aの曲折部分に向かって切り欠かれる。前側易変形部44、後側易変形部45、及び中間易変形部46は、第2ブラケット40に前後方向の荷重が入力した際に、傾斜部42の他の領域(前側易変形部44、後側易変形部45、及び中間易変形部46が設けられない領域)よりも変形し易い。第2ブラケット40の中間易変形部46は、例えば、中間易変形部46の切欠部47を、前側易変形部44及び後側易変形部45の切欠部47よりも小さくするなどして、前側易変形部44及び後側易変形部45よりも僅かに変形し難く形成される。
次に、車両1の衝突時(以下、「車両衝突時」という。)に電源ユニット10に後方からの荷重が入力した際の電源ユニット10の動きについて説明する。
図2及び図6に示すように、車両衝突時に乗員8が慣性によって前方へ移動し、乗員8の膝部9がインストルメントパネル3に衝突すると、電源ユニット10に後方からの荷重が入力する。電源ユニット10に後方から大きな荷重が入力すると、第1ブラケット20及び第2ブラケット40の傾斜部22,42に前方への荷重が入力し、傾斜部22,42が、前側易変形部25,44及び後側易変形部26,45を変形させながら、前側易変形部25,44を軸として下方へ傾動し、電源ユニット10が、前下方へ移動する。第1ブラケット20の傾斜部22と第2ブラケット40の傾斜部42との長さの違いによって、電源ユニット10の移動中に第2ブラケット40の傾斜部42が突っ張ると、第2ブラケット40の傾斜部42は、中間易変形部46で変形し、電源ユニット10の移動を許容する。
上記のように構成された車載部品支持構造では、電源ユニット10を上下の第1ブラケット20及び第2ブラケット40によって支持し、第1ブラケット20及び第2ブラケット40の傾斜部22,42が後下方へ傾斜しているので、電源ユニット10に対して前方への大きな荷重が入力した際に、第1ブラケット20及び第2ブラケット40の傾斜部22,42が前下方へ変形し易い。また、第1ブラケット20及び第2ブラケット40の傾斜部22,42は、その前後の端部に前側易変形部25,44と後側易変形部26,45とを有するので、電源ユニット10に対して前方への大きな荷重が入力した際に更に前下方へ変形し易い。このため、車両衝突時に乗員8の膝部9がインストルメントパネル3に衝突し、乗員8の膝部9から電源ユニット10に対して前方への荷重が入力した際に、電源ユニット10をステアリングクロスメンバ11の下側へ移動させて、電源ユニット10とステアリングクロスメンバ11との干渉を回避することができ、車両衝突時の乗員8の膝部9への負担を抑えることができる。
また、電源ユニット10を上下2つの第1ブラケット20及び第2ブラケット40によって支持し、第1ブラケット20及び第2ブラケット40の傾斜部22,42を前下方へ傾動させるので、第1ブラケット20及び第2ブラケット40を平行リンクのように機能させることができる。このため、電源ユニット10の移動時の傾き(側面視における傾き)を抑えることができるので、例えば、電源ユニット10がステアリングクロスメンバ11を軸として回転移動する場合のように、電源ユニット10が移動時に傾いて、電源ユニット10の下端側が上端10a側に比べて大きく前方へ移動する場合とは異なり、電源ユニット10の前方への突出を抑えることができ、電源ユニット10よりも前方の部材(例えば、空調ユニット5)への電源ユニット10の当接を抑えることができる。
また、第2ブラケット40の傾斜部42は、前側易変形部44と後側易変形部45との間に中間易変形部46を有するので、第1ブラケット20の傾斜部22と第2ブラケット40の傾斜部42との長さの違いによって、電源ユニット10の移動中に第2ブラケット40の傾斜部42が突っ張っても、第2ブラケット40の傾斜部42を中間易変形部46で変形させて、電源ユニット10の移動を許容することができる。このため、電源ユニット10の移動中に第2ブラケット40の傾斜部42が突っ張った際に、傾斜部42を中間易変形部46で変形させて、電源ユニット10を更に移動させることができるので、車両衝突時の乗員8の膝部9への負担を抑えることができる。
従って、本実施形態によれば、車両衝突時の乗員8の膝部9への負担を抑えることができる。
なお、本実施形態では、第2ブラケット40の傾斜部42を、第1ブラケット20の傾斜部22よりも長く形成したが、これに限定されるものではなく、第2ブラケット40の傾斜部42を第1ブラケット20の傾斜部22と略同じ長さに形成し、或いは第2ブラケット40の傾斜部42を第1ブラケット20の傾斜部22よりも短く形成してもよい。
また、第1ブラケット20の傾斜部22及び第2ブラケット40の傾斜部42の水平方向に対する傾斜角度を、同じ角度に設定してもよい。例えば、第2ブラケット40の傾斜部42を、第1ブラケット20の傾斜部22と略同じ長さに形成し、且つ第1ブラケット20の傾斜部22及び第2ブラケット40の傾斜部42の水平方向に対する傾斜角度を、同じ角度に設定してもよく、この場合、電源ユニット10を更に好適に平行移動させることができる。また、この場合、第2ブラケット40の傾斜部42に中間易変形部46を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、第1ブラケット20に、前側易変形部25及び後側易変形部26を設け、第2ブラケット40に、前側易変形部44、後側易変形部45、及び中間易変形部46を設けたが、第1ブラケット20及び第2ブラケット40の双方に各易変形部25,26,44,45,46を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、第1ブラケット20の上端部(第1前側固定部)21を、ステアリングクロスメンバ11に溶着によって固定し、電源ユニット固定部(第1後側固定部)23を、電源ユニット10に対してボルト(図示省略)によって締結固定したが、これに限定されるものではなく、他の方法で固定してもよい。
また、本実施形態では、第2ブラケット40の空調ユニット固定部(第2前側固定部)41を、ボルト(図示省略)によって空調ユニット5のブラケット固定部12に締結固定し、ブラケット連結部(第2後側固定部)43を、第1ブラケット20の電源ユニット固定部23に溶着によって固定したが、これに限定されるものではなく、他の方法で固定してもよい。
また、本実施形態では、空調ユニット5にブラケット固定部(部品固定部)12を設けたが、ブラケット固定部12を設ける場所は、空調ユニット5に限定されるものではなく、電源ユニット10よりも前方、且つステアリングクロスメンバ11よりも上下方向の一側(本実施形態では、下側)に配置されていればよい。
また、本実施形態では、第2ブラケット40のブラケット連結部(第2後側固定部)43を、第1ブラケット20の電源ユニット固定部23に固定したが、これに限定されるものではない。例えば、第2ブラケット40に電源ユニット固定部(第2後側固定部)を設け、係る電源ユニット固定部を、第1ブラケット20を介することなく直接的に電源ユニット10に固定してもよい。
また、本実施形態では、左右一対の第1ブラケット20を設けたが、第1ブラケット20を設ける数は2つに限定されるものではなく、1つ或いは3つ以上の第1ブラケット20を設けてもよい。また、第2ブラケット40を設ける数も上記第1ブラケット20と同様に2つに限定されるものではなく、1つ或いは3つ以上の第2ブラケット40を設けてもよい。
また、本実施形態では、第1ブラケット20を、前方へ開放する断面U状に形成したが、第1ブラケット20の断面形状はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、前方へ開放する断面ハット状の第1ブラケット60であってもよい。第1ブラケット60は、前方へ開放する断面U状の中央部60aと、中央部60aの左右の両端縁から車幅方向外側へ延びる左右のフランジ60bとによって形成される。第1ブラケット60は、ステアリングクロスメンバ11の後下面に固定される上端部(第1前側固定部)66から後下方へ直線状に延びる傾斜部(第1中間部)64と、傾斜部64の後端から曲折して下方へ延びる電源ユニット固定部(第1後側固定部)67とを有する。また、第2ブラケット40の断面形状も第1ブラケット20と同様に、前方へ開放する断面U状に限定されるものではなく、例えば、前方へ開放する断面ハット状であってもよい。
また、本実施形態では、第1ブラケット20及び第2ブラケット40の断面形状を開断面状に形成したが、これに限定されるものではなく、後方からの荷重の入力時に前下方へ変形可能であれば閉断面状に形成してもよい。
また、本実施形態では、第1ブラケット20及び第2ブラケット40に切欠部27,47と膨出部28とを設け、切欠部27,47及び膨出部28を設けた部分を、易変形部25,26,44,45,46としたが、易変形部25,26,44,45,46はこれに限定されるものではなく、第1ブラケット20又は第2ブラケット40に前後方向の荷重が入力した際に、第1ブラケット20及び第2ブラケット40の傾斜部22,42の他の領域(易変形部25,26,44,45,46以外の領域)よりも変形し易く形成されていればよい。例えば、図7に示すように、第1ブラケット60が断面ハット状に形成される場合には、上方へ突出した状態で車幅方向に延びるビード61を、第1ブラケット60の傾斜部64の前端部の左右のフランジ60bに設け、ビード61を設けた部分を前側易変形部(第1前側易変形部)62としてもよい。また、下方へ突出した状態で車幅方向に延びるビード63を第1ブラケット60の傾斜部64の後端部の中央部60aに設け、ビード63を設けた部分を後側易変形部(第1後側易変形部)65としてもよい。また、第2ブラケットが断面ハット状に形成される場合には、第1ブラケット60と同様に、前側易変形部(第2前側易変形部)にビード61を設け、後側易変形部(第2後側易変形部)及び中間易変形部(第2中間易変形部)にビード63を設けてもよい。
また、第2ブラケット40の空調ユニット固定部(第2前側固定部)41またはブラケット連結部(第2後側固定部)43の少なくとも一方を、第2ブラケット40に所定の大きさ以上の前後方向の荷重が入力した際に、ブラケット固定部12または電源ユニット10から離脱可能に、ブラケット固定部12または電源ユニット10に対して固定されてもよい。例えば、図8に示すように、第2ブラケット40のブラケット連結部43に、ウェブ40aの下端から上方へ切り欠かれたボルト挿通部51を設けてもよい。ボルト挿通部51は、下方へ開放されるU状に形成される。第2ブラケット40のブラケット連結部43は、ボルト挿通部51を挿通するボルト(図示省略)によって電源ユニット10に対して締結固定される。ボルトの締結トルクは、第2ブラケット40に上記所定の大きさ以上の前後方向の荷重が入力した際に、ブラケット連結部43が電源ユニット10側から離脱するように、実験またはシミュレーション等によって求められて設定される。この場合、図8に示すように、第2ブラケット40の傾斜部42に中間易変形部46(図3参照)を設けなくてもよい。係る構成では、電源ユニット10の前下方への移動中に、第1ブラケット20の傾斜部22と第2ブラケット40の傾斜部42との長さの違いによって第2ブラケット40の傾斜部42が突っ張り、第2ブラケット40に上記所定の大きさ以上の前後方向の荷重が入力すると、ブラケット連結部43のボルト挿通部51を挿通するボルトがボルト挿通部51に対して相対的に下方へ移動し、ブラケット連結部43が電源ユニット10側から離脱する。このため、電源ユニット10の移動中に第2ブラケット40の傾斜部42が突っ張った際に、ブラケット連結部43を電源ユニット10側から離脱させて、電源ユニット10を更に移動させることができるので、車両衝突時の乗員8の膝部9への負担を抑えることができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本開示に係る車載部品支持構造を、電源ユニット(車載部品)10の支持構造に適用したが、これに限定されるものではなく、パネル内空間6でステアリングクロスメンバ(クロスビーム)11の後方に配置される様々な車載部品の支持構造に適用することができる。
また、上記実施形態では、車載部品(上記実施形態では電源ユニット10)をステアリングクロスメンバ11の下側へ移動させるように構成したが、ステアリングクロスメンバ11の上側へ移動させるように構成してもよい。この場合、上側が上下方向の一側となる。
本開示に係る車載部品支持構造は、車室の前部にインストルメントパネルを有する車両に広く適用することができる。
1:車両
2:車室
3:インストルメントパネル
6:パネル内空間
10:電源ユニット(車載部品)
11:ステアリングクロスメンバ(クロスビーム)
12:ブラケット固定部(部品支持部)
20,60:第1ブラケット
21,66:第1ブラケットの上端部(第1前側固定部)
22,64:第1ブラケットの傾斜部(第1中間部)
23,67:第1ブラケットの電源ユニット固定部(第1後側固定部)
25,62:第1ブラケットの前側易変形部(第1前側易変形部)
26,65:第1ブラケットの後側易変形部(第1後側易変形部)
40:第2ブラケット
41:第2ブラケットの空調ユニット固定部(第2前側固定部)
42:第2ブラケットの傾斜部(第2中間部)
43:第2ブラケットのブラケット連結部(第2後側固定部)
44:第2ブラケットの前側易変形部(第2前側易変形部)
45:第2ブラケットの後側易変形部(第2後側易変形部)
46:第2ブラケットの中間易変形部(第2中間易変形部)

Claims (4)

  1. 車室の前部のインストルメントパネルのパネル内空間に配置されて車幅方向に延び、車体に対して固定されるクロスビームと、
    前記パネル内空間で前記クロスビームの後方に配置される車載部品と、
    前記パネル内空間で前記クロスビームよりも上下方向の一側、且つ前記車載部品よりも前方に位置する部品支持部と、
    前記クロスビームに固定される第1前側固定部と、前記車載部品に固定される第1後側固定部と、前記第1前側固定部と前記第1後側固定部との間に配置されて前側から後方の前記一側へ傾斜する第1中間部とを有し、前記パネル内空間に配置され、前記車載部品を前記クロスビーム側から支持する第1ブラケットと、
    前記部品支持部に固定される第2前側固定部と、前記車載部品に固定される第2後側固定部と、前記第2前側固定部と前記第2後側固定部との間に配置されて前側から後方の前記一側へ傾斜する第2中間部とを有し、前記パネル内空間で前記第1ブラケットよりも前記一側に配置され、前記車載部品を前記部品支持部側から支持する第2ブラケットと、を備えた
    ことを特徴とする車載部品支持構造。
  2. 請求項1に記載の車載部品支持構造であって、
    前記第1ブラケットの前記第1中間部は、前記第1中間部の前端部に配置される第1前側易変形部と、前記第1中間部の後端部に配置される第1後側易変形部とを有し、
    前記第2ブラケットの前記第2中間部は、前記第2中間部の前端部に配置される第2前側易変形部と、前記第2中間部の後端部に配置される第2後側易変形部とを有する
    ことを特徴とする車載部品支持構造。
  3. 請求項2に記載の車載部品支持構造であって、
    前記第2ブラケットの前記第2中間部は、前記第2前側易変形部と前記第2後側易変形部との間に配置される第2中間易変形部を有する
    ことを特徴とする車載部品支持構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車載部品支持構造であって、
    前記第2ブラケットの前記第2前側固定部及び前記第2後側固定部の少なくとも一方は、前記第2ブラケットに所定の大きさ以上の前後方向の荷重が入力した際に前記部品支持部または前記車載部品から離脱可能に、前記部品支持部または前記車載部品に対して固定される
    ことを特徴とする車載部品支持構造。
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