JP2830995B2 - 車両窓ガラスのカーテン装置 - Google Patents

車両窓ガラスのカーテン装置

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JP2830995B2 JP27376196A JP27376196A JP2830995B2 JP 2830995 B2 JP2830995 B2 JP 2830995B2 JP 27376196 A JP27376196 A JP 27376196A JP 27376196 A JP27376196 A JP 27376196A JP 2830995 B2 JP2830995 B2 JP 2830995B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両窓ガラスのカー
テン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や鉄道車両には窓ガラスにカーテ
ンを取付けたものがあり、このカーテンは防眩の目的や
室内の温度上昇を抑える目的等に使用する。このカーテ
ンの1例として、実公平4−27687号公報「車両用
曲面窓ガラスのカーテン装置」が知られている。
【0003】同公報の第2図によれば、カーテン装置
は、カーテン溝島6を曲面窓ガラス7から一定量室内側
に入込んで車体14に組み付け、カーテン溝島6に下部
横棒5を移動自在に取付け、下部横棒5をカーテン1の
下端部に取付け、さらに、カーテンの上端部をカーテン
巻胴2に取付けた装置である。このカーテン装置は、下
部横棒5をカーテン溝島6に沿って上昇させてカーテン
1を開けると、カーテン1がカーテン巻胴2に巻取ら
れ、下部横棒5をカーテン溝島6に沿って下降させてカ
ーテン1を閉めると、カーテン1がカーテン巻胴2から
巻戻される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このカーテン装置は、
上述したようにカーテン溝島6を曲面窓ガラス7から一
定量室内側に入込んだ位置に配置したので、室内空間が
狭くなる。また、カーテン溝島6を車体14に組付ける
ので車体14の構成が複雑になり、車体構造の設計時間
や車体組立ラインにおける組付け時間が長くなる。
【0005】そこで、本発明の目的は、室内空間を狭く
しないこと、車体組立ラインにおける組付け時間を短縮
することができる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、車両の窓ガラスと、この窓ガラ
スの内面に直接的に取付けた案内レールと、この案内レ
ールに沿って開閉するカーテンとからなる車両窓ガラス
のカーテン装置において、窓ガラスの案内レールを取付
ける部分にマスキングを施したことを特徴とする。
【0007】車両の窓ガラスの内面に案内レールを直接
的に取付けたので、案内レールやその他のカーテン装置
を窓ガラスに近づけることができる。従って、室内空間
を従来よりも拡げることができる。また、カーテン装置
の組付け作業を車両組立てラインの外の例えば窓ガラス
製造ラインで実施でき、車両組立てラインではカーテン
装置付きの窓ガラスを、車体に取付けるだけで済む。従
って、車両組立てラインにおける作業時間を短縮するこ
とができるとともに、車体内での案内レール取付け作業
を省略することができる。
【0008】窓ガラスと案内レールとを一体化すること
により、一体物としての剛性が増す。従って、各々単体
と比較すると、窓ガラスの板厚を薄くでき、かつ、案内
レールを簡素化できるので、窓ガラスや案内レールの材
料の節約と重量軽減を図ることができる。また、車両の
窓ガラスの内面に案内レールを直接的に一体に取付けた
ので、案内レールが窓ガラスの補強材を兼ねて窓ガラス
の剛性が増す。従って、窓ガラスの補強材を不要とする
ことができる。この補強材としての役割は、自動車のル
ーフガラスのように比較的高い風圧がかかるガラスにお
いて特に重要である。
【0009】案内レールを取付ける窓ガラスの部分にマ
スキングを施すことにより、マスキングで案内レールを
隠すことができる。即ち、車両の外からは案内レールが
見えないので見栄えがよくなる。そして、マスキングが
太陽光を遮断するので、案内レールを取付けるために使
用した接着剤に太陽光が当る虞れはなくなり、太陽光に
よる接着剤の劣化を防止することができる。 また、マス
キングは一般にガラス面を粗面化することで形成する。
マスキングが粗面であれば、窓ガラス表面に比較して接
着強度が高まり案内レールをより強固に接着することが
できる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る車両窓ガラスのカーテ
ン装置(第1実施の形態)を使用したワゴン車の側面図
であり、ワゴン車1はサイドドア2等に車両窓ガラスの
カーテン装置10を備える。3はルーフ窓ガラス、4は
クォータ窓ガラスである。
【0016】図2は図1の2−2線断面図であり、車両
窓ガラスのカーテン装置10を示す。車両窓ガラスのカ
ーテン装置10は、モール11を介してサイドドア2に
取付けたサイドドア窓ガラス12と、サイドドア窓ガラ
ス12の前後端内面にそれぞれ直接的に接着した前側案
内レール15及び後側案内レール16(図5参照)と、
前側案内レール15及び後側案内レール16に沿って開
閉するカーテン20とからなる。
【0017】サイドドア窓ガラス12の内面とカーテン
20の内面との間隔Sを3〜20mmの範囲(好ましく
は15mm以内)に設定する。
【0018】カーテン20は、上端部20aを巻取り軸
21に取付け、下端部20bをロッド22に取付けたも
のである。ロッド22は両端部にスライダ25,25
(前側のみ図示する)を備える。23はカバー部材であ
り、このカバー部材23は前後の案内レール15,16
の上端部に取付けて巻取り軸21を覆う部材である。
【0019】図3は図2の3部拡大図であり、本発明に
係るスライダ25を示す。スライダ25は、前側案内レ
ール15の摺動面15a,15aに対向する側面に植毛
26,26を備え、植毛26,26は前側案内レール1
5の摺動面15a,15aに接触する。スライダ25の
側面に植毛26,26を備えることにより、スライダ2
5を摺動面15a,15aに沿って円滑に昇降できる。
図3では前側案内レール15内に配置したスライダ25
を説明したが、後側案内レール16内にも同一のスライ
ダ25を配置する。
【0020】図4は図2の4矢視図であり、サイドドア
窓ガラス12の前後端内面に前側案内レール15及び後
側案内レール16を直接接着し、前側案内レール15及
び後側案内レール16の上端部に巻取り軸21を回転自
在に支持し、前側案内レール15及び後側案内レール1
6内にスライダ25,25を昇降自在に配置した状態を
示す。
【0021】図5は本発明に係る車両窓ガラスのカーテ
ン装置(第1実施の形態)の分解斜視図である。サイド
ドア窓ガラス12は、エッジに沿って内面の部分(特に
案内レール15,16の接着部分や巻取り軸21の配置
部分)にマスキング13を施した湾曲ガラスである。マ
スキング13は、ガラスフリットを含んだ無機顔料をス
クリーン印刷して高温で焼成したものや、顔料又は染料
を含んだ有機物の硬化被膜であり、表面がサイドドア窓
ガラス12の面より粗面となる皮膜である。マスキング
13を施す理由は、ワゴン車の外側から車両窓ガラスの
カーテン装置10を見えなくし、且つ前後の案内レール
15,16をサイドドア窓ガラス12に接着する接着剤
28の劣化を防止するためである。
【0022】前後の案内レール15,16は、サイドド
ア窓ガラス12に合せて湾曲に形成し、硬化性の接着剤
(両面テープでもよい)28,28を介して、サイドド
ア窓ガラス12の前後端内面に施したマスキング13に
直接的に接着した部材である。マスキング13を施すこ
とにより、マスキング13の表面をサイドドア窓ガラス
12の内面より粗面とすることができるので、後述する
接着剤28の接着性を高めて案内レール15,16を強
固に接着することができる。
【0023】これら前後の案内レール15,16は、そ
れぞれの上端部に拡張部17,18を形成し、拡張部1
7,18に取付孔17a,18aを明けたものである。
これら取付孔17a,18aは巻取り軸21の支持軸2
1a,21aが挿通する孔である。従って、前後の案内
レール15,16は、上端部に巻取り軸21を回転自在
に取付けることになる。なお、巻取り軸21はサイドド
ア窓ガラス12の上端側に取付けてもよい。
【0024】巻取り軸21には図示しない巻取り装置を
備える。この巻取り装置は、カーテン20の巻取り力を
巻取り軸21に与える巻取り機構と、この巻取り力に抗
して巻取り軸21を静止する静止機構とからなる。この
巻取り装置に代えて、巻取り軸21に取付けたハンドル
(図示しない)を手動で操作してカーテン20を巻取り
軸21に巻取るようにしてもよく、また、巻取り軸21
に駆動モータを取付けて電動でカーテン20を開閉して
もよい。21b,21bは巻取り軸21の両端部に備え
た鍔部である。
【0025】カーテン20は、色調、光、熱、音をコン
トロールする減光・遮光用シート、吸音膜等の部材であ
る。なお、カーテン20を取外し可能な構成にすること
により、使用目的に合せてカーテン20の材質や模様を
変えることができ、またカーテン20が損傷した場合に
容易に交換できる。
【0026】次に、本発明に係る車両窓ガラスのカーテ
ン装置10の組付け工程を説明する。先ず、図5に示す
サイドドア窓ガラス12に前後の案内レール15,16
や巻取り軸21を取付ける。次いで、サイドドア窓ガラ
ス12をサイドドア2に取付ける(図1参照)。従っ
て、前後の案内レール15,16や巻取り軸21の取付
け作業を自動車の外で行うことができるので、車両窓ガ
ラスのカーテン装置10の取付け作業を簡素化できる。
【0027】次に、本発明に係る車両窓ガラスのカーテ
ン装置10の作用を説明する。図6(a)、(b)、
(c)は本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置(第
1実施の形態)の作用説明図であり、室内から見た姿を
示す。(a)はカーテン20の全開状態で、前後の案内
レール15,16の上端部に備えたストッパ(図示しな
い)にスライダ25,25が当接した状態を示す。カー
テン20を閉じるとき、乗員がロッド22をつかんで、
前記巻取り装置の巻取り力より大きな力をロッド22に
かけ、ロッド22をスライダ25,25とともに矢印方
向に移動する。ロッド22が案内レール15,16に沿
って下降し、カーテン20を巻取り軸21から巻戻しな
がら降ろす。
【0028】(b)はカーテン20の半開状態を示す。
(a)の操作を継続して、ロッド22を案内レール1
5,16の中間部まで下降したとき、ロッド22をフリ
ーにしてロッド22にかけた力を取り除くと、巻取り装
置の静止機構が作動してロッド22が案内レール15,
16の中間部に静止し、カーテン20が半開状態にな
る。次に、カーテン20を全閉するとき、巻取り装置の
巻取り力より大きな力をロッド22かけて、ロッド22
をスライダ25,25とともに矢印方向に移動する。カ
ーテン20を矢印方向に引張ることになるので、カーテ
ン20を介して巻取り装置に巻戻し力が働いて静止機構
を解除する。従って、カーテン20を巻取り軸21から
巻戻しながら降ろすことができる。
【0029】(c)はカーテン20の全閉状態を示す。
(b)の操作を継続して、ロッド22を案内レール1
5,16の下端部まで下降したとき、ロッド22をフリ
ーにしてロッド22にかけた力を取り除くと、巻取り装
置の静止機構が作動してロッド22が案内レール15,
16の下端部に静止し、カーテン20が全閉状態にな
る。カーテン20を開けるとき、先ずロッド22を僅か
に下げて巻取り装置の静止機構を解除した後、ロッド2
2をフリーにして巻取り装置の巻取り力でカーテン20
を巻取り軸21に巻取り全開位置まで上げる。
【0030】図7は本発明に係る車両窓ガラスのカーテ
ン装置(第2実施の形態)の断面図であり、第1実施の
形態と同じ部材については同一符号を付して説明を省略
する。車両窓ガラスのカーテン装置30は、モール11
を介してサイドドア2に取付けたサイドドア窓ガラス1
2と、サイドドア窓ガラス12の前後端内面にそれぞれ
直接的に接着した前側案内レール31及び後側案内レー
ル(図示しない)と、前後の案内レール31に沿って開
閉するアコーディオンカーテン33とからなる。
【0031】アコーディオンカーテン33は、上端部3
3aをカバー部材34に取付け、下端部33bを第1実
施の形態と同様にロッド22に取付けたものである。ス
ライダ25は、案内レール31の摺動面31a,31a
に接触する植毛26,26を備える。
【0032】図8は本発明に係る車両窓ガラスのカーテ
ン装置(第3実施の形態)の断面図であり、図1に示す
ルーフ窓ガラス3に第3実施の形態を適用した状態を示
す。図上左側を「車両前方」、右側を「車両後方」、上
側を「車両上方」する。なお、第1実施の形態と同じ部
材については同一符号を付して説明を省略する。
【0033】車両窓ガラスのカーテン装置40は、ルー
フ窓ガラス3(図1も参照)と、ルーフ窓ガラス3の前
後端内面にそれぞれ直接的に接着した右側案内レール4
2及び左側案内レール(図示しない)と、左右の案内レ
ール42に沿って開閉するシャッタ44とからなる。シ
ャッタ44は左右の案内レール42に沿って車両の前後
方向に移動するものである。
【0034】左右の案内レール42は、想像線で示すよ
うにルーフ窓ガラス3の外側に延長してもよい。なお、
車両窓ガラスのカーテン装置40は、ルーフ窓ガラス3
のように水平に取付けた窓ガラスに限らず、サイドドア
窓ガラスのように略垂直に取付けた窓ガラスに適用して
もよい。
【0035】図9は本発明に係る車両窓ガラスのカーテ
ン装置(第4実施の形態)の断面図であり、図1に示す
サイド窓ガラス12に第4実施の形態を適用した状態を
示す。図上左側を「車両後方」、右側を「車両前方」、
上側を「車両左外側」とする。なお、第1実施の形態と
同じ部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0036】車両窓ガラスのカーテン装置50は、前側
案内レール51及び後側案内レール52にそれぞれクラ
ンプ53…を一体に形成し、クランプ53…をサイドド
ア窓ガラス12の前後のエッジに嵌め込んで前後の案内
レール51,52をサイドドア窓ガラス12に取付けた
ことを特徴とする。
【0037】なお、第1実施の形態〜第3実施の形態で
は硬化性の接着剤や両面テープ等でサイドドア窓ガラス
12に案内レール15,16,31,42,51,52
を取付けた場合を説明したが、この取付け方法に限ら
ず、例えば窓ガラスに取付孔を明け、その取付孔に案内
レールをねじ止めしてサイドドア窓ガラス12に案内レ
ールを取付けてもよい。また、窓ガラス3,12の周囲
にモールを射出成形するときに案内レールを一体的にモ
ールに埋設してサイドドア窓ガラス12に案内レールを
取付けてもよい。
【0038】さらに、 ファスナ、フック、ボタン等を
使用してサイドドア窓ガラス12に案内レールを取付け
てもよい。また、押出し成形でサイドドア窓ガラスに案
内レールを取付けることも可能である。この場合、予め
サイドドア窓ガラスに接着性を向上させるためにプライ
マ(下地処理材料)等の処理を施し、押しダイから押出
した樹脂を案内レールの形状に成形するとともに、この
樹脂をサイドドア窓ガラスへ直接押出し成形して、サイ
ドドア窓ガラスに案内レールを成形する。
【0039】第1〜第4実施の形態では窓ガラス3,1
2に湾曲ガラスを使用した場合を説明したが、これに限
らず平板ガラスを使用してもよい。
【0040】第1〜第4実施の形態では前後の案内レー
ルを互いに平行に配置したが、非平行でもよく、前端か
後端の一方のみに案内レールを配置してもよい。また、
案内レールを断面コ字型に形成して、対向する2面の摺
動面を備えた場合を説明したが、断面L型に形成して窓
ガラスの内面を摺動面としてもよい。案内レールを断面
L型にすることにより軽量化や簡素化を図ることができ
る。さらに、前側案内レールと後側案内レールとを別々
の部材としたが、これらを下端部や上端部で連結した一
体物として部品点数を減らしてもよい。
【0041】第1、第2実施の形態ではサイドドア窓ガ
ラス12にカーテンを取付けた場合を説明し、第3実施
の形態ではルーフ窓ガラス3にシャッタを取付けた場合
を説明したが、例えば、図1に示すクォータ窓ガラス4
にカーテンを取付けることも可能である。この場合、ク
ォータ窓ガラス4を開閉するためのヒンジ部材(図示し
ない)や、クォータ窓ガラス4をロックするロック部材
(図示しない)にそれぞれ案内レールを一体に取付けて
もよい。また、リヤ窓ガラスやその他の窓ガラスに取付
けることも可能である。
【0042】図10は本発明に係る車両窓ガラスのカー
テン装置(第5実施の形態)の断面図であり、第1実施
の形態と同じ部材については同一符号を付して説明を省
略する。車両窓ガラスのカーテン装置60は、前記サイ
ドドア窓ガラス12と、サイドドア窓ガラス12の上端
内面に直接的に接着した上側案内レール61と、サイド
ドア窓ガラス12の下端内面に直接的に接着した下側案
内レール63と、上側案内レール61及び下側案内レー
ル63に沿って開閉するカーテン65とからなる。
【0043】上側案内レール61は、例えばC形軽量形
鋼状部材であり、スリット62を下側に向けた状態でマ
スキング13に接着剤28で接着した部材である。ま
た、下側案内レール63は、上側案内レール61と同様
にC形軽量形鋼状部材であり、スリット64を上側に向
けてマスキング13に接着剤28で接着した部材であ
る。マスキング13の表面はサイドドア窓ガラス12の
表面より粗面になるので接着剤28の接着性を高め、上
側案内レール61や下側案内レール63を強固に接着す
ることができる。また、外側から車両窓ガラスのカーテ
ン装置60を見えなくし、且つ上側案内レール61や下
側案内レール63をサイドドア窓ガラス12に接着する
接着剤28の劣化を防止することができる。
【0044】カーテン65は、サイドドア窓ガラス12
を覆うカーテン布66と、カーテン布66の上端部に一
定間隔をおいて取付けた上側スライダ67(図13
(b)も参照)…と、カーテン布66の下端部に一定間
隔をおいて取付けた下側スライダ75(図13(b)も
参照)…とからなる。
【0045】上側スライダ67は、カーテン布66の上
端部を中央で挟持する取付具70と、取付具70の上端
部に取付けたシャフト71と、シャフト71の両端部に
回転自在に支持するとともに上側案内レール61に沿っ
て転動する外側ローラ72及び内側ローラ73とからな
る。68は取付具70の外側挟持片、69は内側挟持片
である。外側挟持片68はスリット62から外側に突出
するとともにサイドドア窓ガラス12側に広がり、且つ
カーテン布66を突き抜ける先細状のピン68aを備
え、内側挟持片69はスリット62から外側に突出する
とともに室内側に広がり、且つピン68aを受入れる受
入孔69aを備える。
【0046】下側スライダ75は、略逆T字型に形成し
た部材で、下側案内レール63内をスライド移動するス
ライダ部76と、カーテン布66の下端部を挟持する外
側挟持片77及び内側挟持片78とからなる。外側挟持
片77はスリット64から外側に突出するとともにカー
テン布66を突き抜ける先細状のピン77aを備え、内
側挟持片78はスリット64から外側に突出するととも
にピン77aを受入れる受入孔78aを備える。
【0047】図11は図10の11矢視図である。上側
案内レール61をサイドドア窓ガラス12の上縁と平行
にマスキング13の内側に接着し、下側案内レール63
をサイドドア窓ガラス12の下縁と平行にマスキング1
3の裏側に接着し、且つ上側スライダ67でカーテン布
66の上端部を挟持し、下側スライダ75でカーテン布
66の下端部を挟持した状態を示す。なお、上側スライ
ダ67は、外側ローラ72及び内側ローラ73を介して
上側案内レール61に沿って矢印方向や矢印方向に
移動する部材である。また下側スライダ75は、スライ
ダ部76を介して下側案内レール63に沿って矢印方
向や矢印方向に移動する部材である。
【0048】図12は本発明に係る車両窓ガラスのカー
テン装置(第5実施の形態)の断面図であり、サイドド
ア窓ガラス12の内面とカーテン布66の内面との間隔
Sを示す。サイドドア窓ガラス12の内面とカーテン布
66の内面との間隔Sを3〜20mmの範囲(好ましく
は15mm以内)に設定する。
【0049】次に、本発明に係る車両窓ガラスのカーテ
ン装置の作用を説明する。図13(a)、(b)は本発
明に係る車両窓ガラスのカーテン装置(第5実施の形
態)の作用説明図であり、室内から見た姿を示す。
(a)はカーテン65の全開状態を示す。この状態から
カーテン65を閉じるとき、乗員がカーテン布66の前
側端部66aをつかんで、前方向(矢印方向)に引張
る。上側スライダ67…の外側ローラ72及び内側ロー
ラ73(図10参照)が上側案内レール61に沿って前
方向(矢印方向)に移動し、同時に下側スライダ75
のスライダ部76が下側案内レール63に沿って前方向
(矢印方向)に移動する。
【0050】(b)はカーテン65の全閉状態を示す。
サイドドア窓ガラス12の内面とカーテン布66の内面
との間隔Sは3〜20mmの範囲(好ましくは15mm
以内)に収まる。したがって、ワゴン車の外側からカー
テン布66の隙間を通して車内が覗かれる心配はほとん
どない。
【0051】図14は本発明に係る車両窓ガラスのカー
テン装置(第6実施の形態)の断面図であり、第5実施
の形態と同じ部材については同一符号を付して説明を省
略する。車両窓ガラスのカーテン装置80は、前記サイ
ドドア窓ガラス81と、サイドドア窓ガラス81の上端
内面に直接的に接着した上側案内レール61と、上側案
内レール61に沿って開閉するカーテン83とからな
る。なお、サイドドア窓ガラス81は平板ガラスであ
る。カーテン83は、サイドドア窓ガラス81を覆うカ
ーテン布66と、カーテン布66の上端部に一定間隔を
おいて取付けた上側スライダ67…とからなる。すなわ
ち、車両窓ガラスのカーテン装置80は、下側案内レー
ルを使用しないで上側案内レール61のみにカーテン8
3を取付けたことを特徴する。
【0052】この車両窓ガラスのカーテン装置80も、
第5実施の形態と同様に、上側案内レール61をサイド
ドア窓ガラス81に直接接着したので、サイドドア窓ガ
ラス81の内面とカーテン布66の内面との間隔Sを3
〜20mmの範囲(好ましくは15mm以内)に小さく
設定することができる。
【0053】図15は本発明に係る車両窓ガラスのカー
テン装置(第7実施の形態)の断面図であり、第5実施
の形態と同じ部材については同一符号を付して説明を省
略する。車両窓ガラスのカーテン装置90は、前記サイ
ドドア窓ガラス12と、サイドドア窓ガラス12の上端
内面に直接的に接着した上側案内レール91と、サイド
ドア窓ガラス12の下端内面に直接的に接着した下側案
内レール93と、上側案内レール91及び下側案内レー
ル93に沿って開閉するカーテン95とからなる。
【0054】上側案内レール91は、図10に示した上
側案内レール61とは異なり、スリット92をサイドド
ア窓ガラス12側にオフセットさせた部材である。ま
た、下側案内レール93は、図10に示す下側案内レー
ル63とは異なり幅Wを小さくした部材である。
【0055】カーテン95は、サイドドア窓ガラス12
を覆うカーテン布66と、カーテン布66の上端部に一
定間隔をおいて取付けた上側スライダ97…(1個のみ
図示する)と、カーテン布66の下端部に一定間隔をお
いて取付けた下側スライダ105…(1個のみ図示す
る)とからなる。
【0056】上側スライダ97は、カーテン布66の上
端部を外側にオフセットした状態で挟持する取付具10
0と、取付具100の上端部に取付けたシャフト101
と、シャフト101の両端部に回転自在に支持するとと
もに上側案内レール91に沿って転動する外側ローラ1
02及び内側ローラ73とからなる。取付具100は、
内側挟持片99を直線に延長することにより、カーテン
布66の上端部を外側にオフセットした状態で挟持する
部材である。また、外側のローラ102は内側のローラ
73より幅を小さくしたものである。
【0057】下側スライダ105は、下側案内レール9
3内を摺動するスライダ部106と、カーテン布66の
下端部を外側にオフセットした状態で挟持する外側挟持
片77及び内側挟持片107とからなる。スライダ部1
06は下側案内レール93に合せて小形化した部材であ
る。また、下側スライダ105は、内側挟持片107を
直線に延長することにより、カーテン布66の下端部を
外側にオフセットした状態で挟持する部材である。
【0058】すなわち、車両窓ガラスのカーテン装置9
0は、上側スライダ97及び下側スライダ105にカー
テン布66を外側にオフセットした状態で挟持し、また
外側ローラ102の幅を小さくし、さらにスライダ部1
06を小さくしたことを特徴とする。従って、サイドド
ア窓ガラス12の内面とカーテン布66の内面との間隔
Sを第5実施の形態より小さく設定することができる。
【0059】第1〜第7実施の形態ではサイドドア窓ガ
ラスにカーテンを取付けた場合を説明したが、例えば、
図1に示すクォータ窓ガラス4にカーテンを取付けるこ
とも可能であり、またリヤ窓ガラスやその他の窓ガラス
に取付けることも可能である。
【0060】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、車両の窓ガラスの内面に案内レール
を直接的に取付けたので、案内レールやその他のカーテ
ン装置を窓ガラスに近づけることができる。従って、室
内空間を従来よりも拡げることができる。また、カーテ
ン装置の組付け作業を車両組立てラインの外の例えば窓
ガラス製造ラインで実施でき、車両組立てラインではカ
ーテン装置付きの窓ガラスを、車体に取付けるだけで済
む。従って、車両組立てラインにおける作業時間を短縮
することができるとともに、車体内での案内レール取付
け作業を省略することができる。
【0061】窓ガラスと案内レールとを一体化すること
により、一体物としての剛性が増す。従って、各々単体
と比較すると、窓ガラスの板厚を薄くでき、かつ、案内
レールを簡素化できるので、窓ガラスや案内レールの材
料の節約と重量軽減を図ることができる。また、車両の
窓ガラスの内面に案内レールを直接的に一体に取付けた
ので、案内レールが窓ガラスの補強材を兼ねて窓ガラス
の剛性が増す。従って、窓ガラスの補強材を不要とする
ことができる。この補強材としての役割は、自動車のル
ーフガラスのように比較的高い風圧がかかるガラスにお
いて特に重要である。
【0062】案内レールを取付ける窓ガラスの部分にマ
スキングを施すことにより、マスキングで案内レールを
隠すことができる。即ち、車両の外からは案内レールが
見えないので見栄えがよくなる。そして、マスキングが
太陽光を遮断するので、案内レールを取付けるために使
用した接着剤に太陽光が当る虞れはなくなり、太陽光に
よる接着剤の劣化を防止することができる。 また、マス
キングは一般にガラス面を粗面化することで形成する。
マスキングが粗面であれば、窓ガラス表面に比較して接
着強度が高まり案内レールをより強固に接着することが
できる。
【0063】
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置(第
1実施の形態)を使用したワゴン車の側面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3部拡大図
【図4】図1の4矢視図
【図5】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置(第
1実施の形態)の分解斜視図
【図6】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置(第
1実施の形態)の作用説明図
【図7】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置(第
2実施の形態)の断面図
【図8】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置(第
3実施の形態)の断面図
【図9】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置(第
4実施の形態)の断面図
【図10】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置
(第5実施の形態)の断面図
【図11】図10の11矢視図
【図12】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置
(第5実施の形態)の断面図
【図13】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置
(第5実施の形態)の作用説明図
【図14】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置
(第6実施の形態)の断面図
【図15】本発明に係る車両窓ガラスのカーテン装置
(第7実施の形態)の断面図
【符号の説明】
2…サイドドア、3…ルーフ窓ガラス、4…クォータ窓
ガラス、10,30,40,50,60,80,90…
車両窓ガラスのカーテン装置、12,81…サイドドア
窓ガラス、13…マスキング、15,31,51…前側
案内レール、16,52…後側案内レール、20,6
5,83,95…カーテン、28…接着剤、42…右側
案内レール、61,91…上側案内レール、63,93
…下側案内レール、S…窓ガラスの内面とカーテン布の
内面との間隔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−71020(JP,U) 実開 昭63−89822(JP,U) 実開 昭58−176019(JP,U) 実公 平4−27687(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の窓ガラスと、この窓ガラスの内面
    に直接的に取付けた案内レールと、この案内レールに沿
    って開閉するカーテンとからなる車両窓ガラスのカーテ
    ン装置において、前記窓ガラスは、前記案内レールを取
    付ける部分にマスキングを施したことを特徴とする車両
    窓ガラスのカーテン装置。
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