JPH11268655A - チルト式ステアリング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置 - Google Patents

チルト式ステアリング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置

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JPH11268655A
JPH11268655A JP10071713A JP7171398A JPH11268655A JP H11268655 A JPH11268655 A JP H11268655A JP 10071713 A JP10071713 A JP 10071713A JP 7171398 A JP7171398 A JP 7171398A JP H11268655 A JPH11268655 A JP H11268655A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝突時に於けるコラプス荷重を安定させる事
により、運転者の保護充実を図る。 【解決手段】 弾性を有する金属板を折り曲げて成る揺
動支持ブラケット11aにより、ステアリングコラム2
0の前端部を揺動自在に支持する。揺動支持ブラケット
11aの円孔15aの周縁部に、それぞれが直径方向内
方に向かう複数の支持舌片19aを設ける。これら各支
持舌片19aの内周縁に、これら各内周縁から前方に向
け直角に折れ曲がる円弧壁16a、16aを設ける。ス
テアリングコラム20の前端部は、各円弧壁16a、1
6aより成る支持円筒状部18a内に押し込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るチルト式ステ
アリング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置は、
ステアリングホイールの高さ調節を自在とすべく、ステ
アリングコラムの前部を揺動自在に支持するのに利用す
る。更に、請求項2に記載したものは、衝突時に、衝突
に伴なうエネルギを吸収しつつ、上記ステアリングコラ
ムが前方に変位するのを許容する。
【0002】
【従来の技術】自動車のステアリングホイールの高さ位
置を、運転者の体格、或は運転姿勢に合わせて調節する
為、チルト式ステアリング装置と呼ばれるステアリング
ホイールの高さ調節装置が、従来から広く使用されてい
る。そしてこの様なチルト式ステアリング装置には、ス
テアリングコラムの前部を揺動自在に支持する為の、ス
テアリングコラムの揺動支持装置が組み込まれている。
【0003】図9〜11は、この様なステアリングコラ
ムの揺動支持装置を組み込んだチルト式ステアリング装
置の1例として、実開平4−114872号公報に記載
されたものを示している。固定側ブラケット1は、ダッ
シュボードの下面等に於いて、車体に対し支持固定す
る。この固定側ブラケット1は、互いに平行な1対の鉛
直壁2を有し、これら各鉛直壁2の互いに整合する位置
に、それぞれ鉛直方向(図9の上下方向)に亙って1対
の長孔3を形成している。
【0004】一方、ステアリングシャフト10を挿通し
たステアリングコラム4の中間部には昇降側ブラケット
5を固定し、この昇降側ブラケット5を、上記1対の鉛
直壁2同士の間に挟持している。又、上記昇降側ブラケ
ット5を左右方向(図9の表裏方向)に亙って貫通した
昇降ロッド6の両端部を、上記1対の長孔3を通じて上
記1対の鉛直壁2の外壁面から突出させると共に、その
一端部にチルトレバー7を支持している。このチルトレ
バー7は、上記固定側ブラケット1と昇降側ブラケット
5とを係脱させる為のものである。
【0005】上記チルトレバー7が図9に示した状態に
ある場合には、このチルトレバー7の回動中心に固定さ
れ、上記昇降ロッド6の端部に螺合している図示しない
ナットにより、上記固定側ブラケット1の鉛直壁2の内
側面が上記昇降側ブラケット5の外側面に押圧される。
そして、上記固定側ブラケット1に対して上記昇降側ブ
ラケット5が固定される。これと同時に、上記チルトレ
バー7の基端部に形成したストッパ8の端縁と、上記固
定側ブラケット1に形成した突っ張り壁9とが衝合す
る。又、上記チルトレバー7を、図9の状態から、同図
の時計方向に回動させた場合には、上記ストッパ8の端
縁と上記突っ張り壁9とが離隔すると共に、上記押圧状
態が解除される。そして、上記昇降側ブラケット5が昇
降自在となる。
【0006】又、上記ステアリングコラム4の前端部
(図9の左端部)外周面には、揺動支持ブラケット11
を設けている。この揺動支持ブラケット11は、鋼板
等、弾性を有する金属板をプレス成形する事により、一
体に形成している。この揺動支持ブラケット11の上縁
部は、後方(図9〜10の右方)に向け直角に折り曲げ
る事により、車体に取り付ける為の取付部12を形成
し、この取付部12の左右両端部に、取付ボルト挿通用
の円孔13、13を形成している。又、上記取付部12
の前縁から下方に垂下した支持部14の中央部には、ス
テアリングコラム4を挿通する為の円孔15を穿設して
いる。そして、この円孔15の周縁部に複数(図示の例
では4個)の支持舌片19、19を、隣り合う支持舌片
19、19の円周方向端縁同士の間にそれぞれ切り割1
7、17を形成する事により、間欠的に設けている。
又、これら各支持舌片19、19の内端縁には、これら
各支持舌片19、19の内端縁から後方に向け直角に折
れ曲がった円弧壁16、16を設けている。これら各円
弧壁16、16は、合わさって支持円筒状部18を構成
するが、自由状態に於けるこの支持円筒状部18の内径
が、上記ステアリングコラム4の前部の外径よりも少し
小さくなる様に、上記各円弧壁16、16を形成してい
る。
【0007】上述の様に構成する揺動支持ブラケット1
1の支持円筒状部18の内側には、上記ステアリングコ
ラム4の前端部を、この支持円筒状部18を構成する各
円弧壁16、16を直径方向外方に向け弾性変形させつ
つ押し込む。そして、押し込み後に、この支持円筒状部
18の内側に上記ステアリングコラム4の前端部を弾性
的に支持する。又、この状態でこのステアリングコラム
4の前端部は、上記各円弧壁16、16が構成する上記
支持円筒状部18により、(上記各切り割17、17部
分を除き)ほぼ全周に亙って弾性的に抑え付けられる。
更に、上記揺動支持ブラケット11は、上記取付部12
の円孔13、13を下方から挿通したボルトにより、車
体に固定する。
【0008】上述の様に構成するチルト式ステアリング
装置の場合、ステアリングホイールの高さ位置調節に伴
なってステアリングコラム4が揺動する際には、支持円
筒状部18を構成する各円弧壁16、16が弾性変形す
る。これと同時に、一部の円弧壁19の内周面とステア
リングコラム4の外周面との間が滑る事により、上記ス
テアリングコラム4の円滑な揺動を許容する。又、上記
支持円筒状部18に上記ステアリングコラム4の前端部
を押し込んだ状態では、この支持円筒状部18がこのス
テアリングコラム4の前端部を、ほぼ全周に亙って弾性
的に抑え付ける。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成される
従来のチルト式ステアリング装置の場合には、以下の様
な不都合を有する。即ち、上述した様に上記従来構造の
場合には、二次衝突時にステアリングコラム4を前方に
変位させる為に要するコラプス荷重を安定させる事を、
揺動支持ブラケット11部分では行なえない。即ち、上
記従来構造の場合、上記各円弧壁16、16は、各支持
舌片19、19の内周縁から後方に向け直角に折り曲が
った状態で形成している。この為、二次衝突時に上記ス
テアリングコラム4の前端部が前方に変位する場合に、
これら各円弧壁16、16のうちの全部又は一部の円弧
壁16、16の先端縁(図9〜10の右端縁)が、上記
ステアリングコラム4の外周面に食い込む可能性があ
る。この様に食い込んだ場合には、上記ステアリングコ
ラム4が前方に変位しづらくなり、上記コラプス荷重が
安定しなくなる可能性がある。この為従来は、上記ステ
アリングコラム4を、アウターコラムとインナーコラム
とをテレスコープ状に組み合わせて、二次衝突時にこの
ステアリングコラム4が収縮する様にしている。但し、
この様な収縮可能なステアリングコラム4は、1本構造
のステアリングコラムと比べてコストが嵩んでしまう。
【0010】又、上記支持円筒状部18の内側に上記ス
テアリングコラム4の前部を挿通すべく、このステアリ
ングコラム4の前端部を上記支持円筒状部18の内側
に、揺動支持ブラケット11の後方側(図9〜10の右
側)から挿入する場合には、このステアリングコラム4
の前端縁と上記各円弧壁16、16の先端縁とが干渉し
易い。この為、上記ステアリングコラム4の前部に上記
揺動支持ブラケット11を組み付ける作業が面倒であ
る。反対に、上記ステアリングコラム4を上記支持円筒
状部18の内側に、上記揺動支持ブラケット11の前方
側(図9〜10の左側)から挿通する場合には、上記ス
テアリングコラム4の後端部側から挿通した上記揺動支
持ブラケット11を、上記各円弧壁16、16を直径方
向外方に向け弾性変形させつつ、上記ステアリングコラ
ム4の前部にまで移動させる必要がある。この為、やは
り上記ステアリングコラム4の前部に上記揺動支持ブラ
ケット11を組み付ける作業が面倒になる。
【0011】又、上記揺動支持ブラケット11は、上記
ステアリングコラム4の前端部に、上記支持円筒状部1
8の弾性力により組み付けられている。この為、上記ス
テアリングコラム4の前部に組み付けた上記揺動支持ブ
ラケット11を搬送したり、或は車体に組み付ける際
に、この揺動支持ブラケット11が他の部品等にぶつか
った場合には、この揺動支持ブラケット11が上記ステ
アリングコラム4の前部に於ける正規の組み付け位置か
らずれる可能性がある。この様に揺動支持ブラケット1
1の組み付け位置がずれた場合には、この揺動支持ブラ
ケット11を構成する取付部12の円孔13、13(図
11参照)に挿通したボルトが、車体の一部に形成した
ねじ孔に螺合できなくなる。この為、上記揺動支持ブラ
ケット11の組み付け位置がずれない様に、上記取付部
12の取付作業を慎重に行なう必要があり、その分、組
付作業性が低下する。
【0012】又、上述の様な自身の弾性力によりステア
リングコラムの前部を揺動自在に支持する揺動支持ブラ
ケットに、衝突時に於けるエネルギ吸収機能を持たせた
いという要請もある。本発明のチルト式ステアリング装
置用ステアリングコラムの揺動支持装置は、上述の様な
事情に鑑みて発明したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のチルト式ステア
リング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置は、前
述した従来構造と同様、チルト式ステアリング装置を構
成するステアリングコラムの前部を、車体に対して揺動
自在に支持する為、弾性を有する板材により一体に形成
した揺動支持ブラケットに、この揺動支持ブラケットを
車体に取り付ける為の取付部と、この揺動支持ブラケッ
トに上記ステアリングコラムを支持する為の支持部とを
設けて成る。そして、このうちの支持部は、上記ステア
リングコラムを挿通する為の円孔と、この円孔の内周縁
部に間欠的に直径方向外方に凹入する複数の切り割を形
成する事によりこれら各切り割の間部分に形成した、複
数の支持舌片とを備える。
【0014】特に、本発明のチルト式ステアリング装置
用ステアリングコラムの揺動支持装置のうち、請求項1
に記載したものは、やはり上述した従来構造の場合と同
様、上記各支持舌片の内周縁に、合わさって上記ステア
リングコラムの前部外周面をほぼ全周に亙って弾性的に
抑え付ける支持円筒状部を構成する複数の円弧壁を備え
る。但し、本発明の場合、これら各円弧壁は、上記各支
持舌片の内周縁から前方に向け折れ曲がる状態で設けて
いる。そして、上記各円弧壁を上記支持円筒状部の直径
方向外方に向け弾性変形させつつ、上記ステアリングコ
ラムの前部を上記支持円筒状部の内側に押し込む事によ
り、この支持円筒状部の内側に上記ステアリングコラム
の前部を揺動自在に支持している。
【0015】又、請求項2に記載したものは、上記各支
持舌片の内周縁により、上記ステアリングコラムの前部
外周面をほぼ全周に亙って弾性的に押圧自在としてお
り、これら各支持舌片のうち上記円孔の上端部と下端部
との何れか一方に設けた支持舌片の内周縁の中央部に、
この内周縁の他の部分よりも直径方向内方に突出する突
出部を備える。そして、上記各支持舌片を上記円孔の直
径方向外方に向け弾性変形させつつ、上記ステアリング
コラムの前部をこれら各支持舌片の内側に押し込むと共
に、上記突出部と、上記ステアリングコラムの前部で上
記突出部と整合する部分に穿設した上記突出部を挿入自
在なスリットとを係合させる事により、上記各支持舌片
の内側に上記ステアリングコラムの前部を、上記突出部
と上記スリットとの係合部を揺動中心とする揺動自在に
支持している。更に、衝突時に上記ステアリングコラム
が軸方向前方に変位した場合に、このステアリングコラ
ムの外周面の一部で上記揺動支持ブラケットよりも後方
部分に設けた衝合手段と上記揺動支持ブラケットの一部
とを衝合させる事により、上記揺動支持ブラケットを塑
性変形させつつ上記衝突に伴うエネルギを吸収する。
【0016】
【作用】上述の様に構成する本発明のチルト式ステアリ
ング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置の場合、
前述した従来構造の場合と同様、ステアリングホイール
の高さ位置調節に伴なってステアリングコラムが揺動す
る際には、支持部を構成する各支持舌片及び各円弧壁が
弾性変形する事により、ステアリングコラムの揺動を許
容する。
【0017】特に、本発明のチルト式ステアリング装置
用ステアリングコラムの揺動支持装置のうち、請求項1
に記載したものの場合には、ステアリングコラムの前部
外周面を弾性的に支持する支持円筒状部を構成する各円
弧壁は、各支持舌片の内周縁から前方に向け直角に折り
曲がった状態で設けている。この為、二次衝突時にステ
アリングコラムが前方に変位する場合に、上記各円弧壁
の先端縁が上記ステアリングコラムの外周面に食い込む
事はない。この結果、このステアリングコラムとして、
収縮自在なものを使用しなくても、二次衝突時に於ける
コラプス荷重を確実に安定させる事ができる。又、ステ
アリングコラムの前端部を支持円筒状部の内側に、揺動
支持ブラケットの後方側から挿入する際にも、上記各円
弧壁が邪魔になる事はない。この為、上記支持円筒状部
にステアリングコラムの前端部を挿入する作業を容易に
行なえる。
【0018】又、請求項2に記載したものの場合には、
各支持舌片の内周縁をエッジ状に形成している。この
為、ステアリングコラムの前部外周面を各支持舌片の内
周縁により弾性的に抑え付けた状態で、これら外周面と
各内周縁との当接圧を大きくでき、揺動支持ブラケット
によるステアリングコラム前部の支持剛性をより大きく
できる。尚、上記各支持舌片の内周縁は、ステアリング
コラムの外周面にほぼ垂直乃至は少し前方に傾斜した状
態で当接している。この為、二次衝突時にステアリング
コラムが前方に変位する場合にも、上記各支持舌片の内
周縁が上記ステアリングコラムの外周面から退避する方
向に直ちに変位する。従って、上記各支持舌片の内周縁
がステアリングコラムの外周面に食い込んで、このステ
アリングコラムが前方へ変位するのを妨げる事はない。
又、ステアリングコラムの前部に揺動支持ブラケットを
組み付けた状態では、円孔の上端部と下端部との何れか
一方に設けた支持舌片の内周縁に形成した突出部と、ス
テアリングコラムの前部外周面の一部で上記突出部と整
合する部分に形成したスリットとが係合する。従って、
ステアリングコラムの前部に組み付けた揺動支持ブラケ
ットの取付部を車体に組み付ける際に、この揺動支持ブ
ラケットが他の部品等にぶつかった場合でも、上記突出
部とスリットとの係合部の存在に基づいて、この揺動支
持ブラケットがステアリングコラムの前部に於ける正規
の組み付け位置からずれる事はない。又、ステアリング
コラムは、上記突出部とスリットとの係合部を中心に揺
動する為、このステアリングコラム前部の振れ回り範囲
を確実に規制できる。従って、ステアリングホイールの
高さ調節時に、上記ステアリングコラムの前部が周辺の
部材と干渉する事を防止できる。
【0019】又、二次衝突時にステアリングコラムが前
方に変位する場合には、このステアリングコラムの外周
面の一部で上記揺動支持ブラケットよりも後方部分に設
けた衝合手段と、この揺動支持ブラケットの一部とが衝
合する事により、上記揺動支持ブラケットを塑性変形さ
せつつ、二次衝突時に伴うエネルギを十分に吸収でき
る。この為、揺動支持部材にエネルギ吸収機能を持たせ
る事ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜3は、請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本
発明の特徴は、ステアリングコラム20の前端部を支持
する揺動支持ブラケット11a、11b(図4〜8に示
した第2例)の支持部14a、14b(同じく第2例)
の構造、更に、請求項2に記載した発明にあっては、上
記ステアリングコラム20の前端部外周面部分の構造に
ある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図9〜1
1に示した従来構造とほぼ同様であるから、同等部分に
は同一符号を付して重複する部分の説明は省略若しくは
簡略にし、以下、本発明の特徴部分及び上記従来構造と
異なる部分を中心に説明する。
【0021】本例の場合、チルト式ステアリング装置を
構成するステアリングコラム20は、一本の筒状部材に
より構成している。このステアリングコラム20の前部
(図1の左部)外周面に設けた揺動支持ブラケット11
aは、鋼板等、弾性を有する金属板をプレス成形する事
により、一体に形成している。この揺動支持ブラケット
11aの上縁部は、前方(図1〜2の左方)に向け鋭角
に折り曲げる事により、車体に取り付ける為の取付部1
2aを形成し、この取付部12aの左右両端部に、取付
ボルト挿通用の円孔13、13を形成している。又、上
記取付部12aの上縁から下方に垂下した支持部14a
の中央部には、1本の筒状部材により構成し、それ自体
は収縮機能を持たないステアリングコラム20を挿通す
る為の円孔15aを穿設している。そして、この円孔1
5aの周縁部に複数(図示の例では4個)の支持舌片1
9a、19aを、隣り合う支持舌片19a、19aの円
周方向端縁同士の間にそれぞれ切り割17、17を設け
る事により、間欠的に設けている。又、これら各支持舌
片19a、19aの内端縁には、これら各支持舌片19
a、19aの内端縁から前方に向け直角に折れ曲がった
円弧壁16a、16aを設けている。これら各円弧壁1
6a、16aは、合わさって支持円筒状部18aを構成
するが、自由状態に於けるこの支持円筒状部18aの内
径が、上記ステアリングコラム20の前端部の外径より
も少し小さくなる様に、上記各円弧壁16a、16aを
形成している。
【0022】上述の様に構成する揺動支持ブラケット1
1aの場合、上記ステアリングコラム20の前端部外周
面を弾性的に支持する支持円筒状部18aを構成する各
円弧壁16a、16aは、各支持舌片19a、19aの
内周縁から前方に向け直角に折れ曲がった状態で設けて
いる。この為、二次衝突時にステアリングコラム20が
前方に変位する場合に、上記各円弧壁16a、16aの
先端縁が上記ステアリングコラム20の外周面に食い込
む事はない。この結果、上記ステアリングコラム20が
前方へ変位するのを妨げる事なく、二次衝突時に於ける
コラプス荷重を安定させる事ができる。又、ステアリン
グコラム20の前端部を支持円筒状部18aの内側に、
揺動支持ブラケット11aの後方側から挿入する際に
も、上記各円弧壁16a、16aが邪魔になる事はな
い。この為、上記支持円筒状部にステアリングコラム2
0の前端部を挿入する作業を簡単にできる。尚、二次衝
突時には、昇降側ブラケット5が固定側ブラケット1か
ら前方に脱落し、上記ステアリングコラム20が前方に
変位する。この際、エネルギ吸収部材32が塑性変形し
つつ衝撃エネルギを吸収し、図示しないステアリングホ
イールに衝突した運転者の身体に加わる衝撃を緩和す
る。
【0023】次に、図4〜8は、請求項2に対応する、
本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場
合、揺動支持ブラケット11bの支持部14bを構成す
る各支持舌片19b、19bの内周縁に、前述した従来
構造及び上述した第1例の様な円弧壁16、16a(図
9〜11、1〜3参照)は設けていない。即ち、本例の
場合、上記各支持舌片19b、19bの内周縁は、エッ
ジ状の円弧縁21、21としている。又、上記各支持舌
片19b、19bは、これら各支持舌片19b、19b
の基端縁(外周縁)を前方に向け少し折り曲げる事によ
り、それぞれ先端縁(内周縁)に向かう程上記支持部1
4bの前面(図4、5、8の左面)からの突出量が増大
する様に形成している。又、自由状態に於ける上記各円
弧縁21、21の内接円の直径、即ち、上記支持部14
bに形成した円孔15bの直径は、上記ステアリングコ
ラム20の前部の外径よりも少し小さくしている。
【0024】又、上記各支持舌片19b、19bのう
ち、上記円孔15bの上端部に設けた支持舌片19bの
内周縁中央部には、この内周縁の他の部分よりも直径方
向内方に存在する直線部22を形成している。そして、
この直線部22を含み、上記内周縁の他の部分よりも直
径方向内方に突出する部分(図7に斜格子で示した部
分)を、突出部23としている。又、上記各支持舌片1
9b、19bのうち、上記円孔15bの下端部に設けた
支持舌片19bの内周縁中央部に、直径方向外方に凹入
する凹部27を形成している。
【0025】又、上記円孔15bの上端部に設けた支持
舌片19bの円周方向両側に存在する各切り割17、1
7の円周方向端部奥縁で、それぞれこの円孔15bの上
端部に設けた支持舌片19bと隣接する部分には、上方
に向け切り欠き24、24を形成している。この様な各
切り欠き24、24を形成する事により、上記円孔15
bの上端部に設けた支持舌片19bの弾性変形量を確保
している。又、上記支持部14bの一部で、上記円孔1
5bの左右両端部に設けた各支持舌片19b、19bの
直径方向外方部分には、それぞれ上記円孔15bの中心
部をほぼその中心とする、円弧状の透孔25、25を形
成している。これら各透孔25、25も、やはり、上記
円孔15bの左右両端部に設けた各支持舌片19b、1
9bの弾性変形量を確保する為に形成している。尚、上
記揺動支持ブラケット11bを車体に取り付ける為の取
付部12bは、この揺動支持ブラケット11bの上端部
を後方(図4の右方)に向け鈍角に折り曲げる事により
形成している。
【0026】一方、上記揺動支持ブラケット11bを組
み付ける部分である、ステアリングコラム20の前端部
外周面で、上記突出部23と整合する部分(即ち、ステ
アリングコラム20の前部上面部分)には、この突出部
23を挿入自在なスリット29を、同じく上記凹部27
と整合する部分(即ち、ステアリングコラム20の前部
下面部分)には係合孔28を、それぞれ形成している。
上記凹部27は、この係合孔28に進入した、ステアリ
ングシャフト10支持用のラジアルニードル軸受を構成
するホルダ30の突部31と、上記支持舌片19bとの
干渉防止の為、並びに上記ステアリングコラム20の揺
動変位の円滑化の為に設けている。又、上記ステアリン
グコラム20の前端部下面で、上記揺動支持ブラケット
よりも後方部分には、衝合手段である、衝合部材26を
固定している。
【0027】上述の様な上記揺動支持ブラケット11b
により上記ステアリングコラム20の前端部を揺動自在
に支持する際には、上記各支持舌片19b、19bを上
記円孔15bの直径方向外方に向け弾性変形させつつ、
上記ステアリングコラム20の前端部をこれら各支持舌
片19b、19bの内側に、後方から前方に向けて押し
込む。これと共に、上記円孔15bの上端部に設けた支
持舌片19bの内周縁に形成した突出部23と、上記ス
テアリングコラム20の前端部上面に形成したスリット
29とを係合させる。この状態で上記ステアリングコラ
ム20の前端部は、上記各支持舌片19b、19bの先
端部に設けた円弧縁21、21より、(各切り割17、
17部分を除き)ほぼ全周に亙って弾性的に抑え付けら
れる。更に、上記揺動支持ブラケット11bは、上記取
付部12bの円孔13、13を後方下側から挿通したボ
ルトにより、車体に固定する。ステアリングホイールの
高さ位置を調節する際には、上記ステアリングコラム2
0が上記突出部23と上記スリット29との係合部を中
心に揺動する。又、この様にステアリングコラム20が
揺動する際には、上記各支持舌片19b、19bが弾性
変形すると共に、上記円孔15bの上端部に設けた支持
舌片19b以外の各支持舌片19b、19bの円弧縁2
1、21と上記ステアリングコラム20の外周面との間
が滑る事により、上記ステアリングコラム20の円滑な
揺動を許容する。
【0028】上述の様に構成する本例の場合、上記各支
持舌片19b、19bの先端縁は前方に向け少し突出さ
せている。この為、これら各支持舌片19b、19bの
内側に上記ステアリングコラム20の前端部を、上記揺
動支持ブラケット19b、19bの後方側から挿入する
際にも、これら各支持舌片19b、19bの先端縁が邪
魔にならず挿入し易い。又、上記ステアリングコラム2
0の前端部に上記揺動支持ブラケット11bを組み付け
た状態では、上記円孔15bの上端部に設けた支持舌片
19bの内周縁に形成した突出部23と、上記ステアリ
ングコラム20の前端部上面に設けたスリット29とが
係合する。従って、上記ステアリングコラム20の前部
に組み付けた上記揺動支持ブラケット11bを車体に組
み付ける際に、この揺動支持ブラケット11bが他の部
品等にぶつかった場合でも、上記突出部23と上記スリ
ット29との係合部の存在に基づいて、この揺動支持ブ
ラケット11bが、上記ステアリングコラム20の前部
に於ける正規の組み付け位置からずれる事を防止でき
る。
【0029】又、ステアリングコラム20の前端部外周
面には、エッジ状に形成した各支持舌片19b、19b
の円弧縁21、21を、弾性的に当接させている。この
為、上記各支持舌片19b、19bの円弧縁21、21
とステアリングコラム20の前端部外周面との当接圧を
大きくでき、揺動支持ブラケット11bによるステアリ
ングコラム20前端部の支持剛性を大きくできる。この
結果、自動車が走行する際の振動等に基づき、揺動支持
ブラケット11とステアリングコラム4との嵌合部にが
たつきが生じる事を、より有効に防止できる。又、ステ
アリングコラム20は、上記突出部23と上記スリット
29との係合部を中心に揺動する為、このステアリング
コラム20前端部の振れ回り範囲を規制できる。従っ
て、ステアリングホイールの高さ調節時に、上記ステア
リングコラム20の前端部が周辺の部材と干渉する事を
防止できる。
【0030】尚、本例の様に、上記ステアリングコラム
20の揺動中心をこのステアリングコラム20の前端部
上面部分にした場合には、このステアリングコラム20
の前端部下面側の触れが大きくなる。この為、本例の場
合には、上記ステアリングコラム20の前部下面に係合
孔28を、上記円孔15bの下端部に設けた支持舌片1
9bの内周縁に凹部27を、それぞれ形成する事によ
り、上記ステアリングコラム20が揺動する場合にも、
これらステアリングコラム20の前部下面と上記支持舌
片19bの内周縁中央部とが干渉しない様にしている。
これにより、上記ステアリングコラム20が揺動する際
の、上記ステアリングコラム20の前部下面と上記支持
舌片19bの内周縁との抵抗を小さくできる。
【0031】又、図8に示す様に、二次衝突時に上記ス
テアリングコラム20が前方に変位する場合には、この
ステアリングコラム20の前端部下面で上記揺動支持ブ
ラケット11bよりも後方部分に固定した衝合部材26
が、上記揺動支持ブラケット11bを構成する支持部1
4bの下端部に衝突する。これにより、上記揺動支持ブ
ラケット11bを前方に塑性変形させつつ、二次衝突時
に伴うエネルギを十分に吸収できる。この為、上記揺動
支持ブラケット11bにエネルギ吸収部材としての機能
を持たせる事ができる。尚、本例の場合、上記各支持舌
片19b、19bの内周縁である各円弧縁21、21
は、上記ステアリングコラム20の前端部外周面に垂直
に近い角度であるが、前方に少し傾斜した状態で当接さ
せている。この為、上述の様にステアリングコラム20
が前方に変位する場合にも、上記各円弧縁21、21が
上記ステアリングコラム20の外周面に食い込んで、こ
のステアリングコラム20が前方へ変位するのを妨げる
事はない。尚、本例のエネルギ吸収機能を備えたステア
リングコラムの揺動支持装置は、上記ステアリングコラ
ム20の様に1本の筒状部材により構成され、自身によ
りエネルギを吸収する構造を有しないステアリングコラ
ムを支持するのに好適である。
【0032】尚、図示は省略するが、上述した第2例の
場合、ステアリングコラム20の揺動中心である、前記
突出部23と前記スリット29との係合部は、上記ステ
アリングコラム20の前端部下面側に設けても良い。但
し、揺動中心を下面側とした場合には、上記ステアリン
グコラム20の前端部上側の振れ回りが大きくなる為、
このステアリングコラム20の前端部上面とこのステア
リングコラム20の前端部上方にある車体等の他の部材
との間隔を確保する必要が生じる。この為、上記ステア
リングコラム20の揺動中心は、上述した第2例の様
に、このステアリングコラム20の前端部上面側に設け
る方が好ましい。
【0033】又、上述した第2例の場合、揺動支持ブラ
ケット11bにエネルギ吸収部材としての機能を持たせ
る為には、上記ステアリングコラム20の前部下面に衝
合部材26を固定する代わりに、このステアリングコラ
ム20の前部下面で上記揺動支持ブラケット11bより
も後方部分に、下方に突出する突出部を直接形成しても
良い。同様に、上記揺動支持ブラケット11bにエネル
ギ吸収部材としての機能を持たせる為には、上記ステア
リングコラム20の外周面の形状を、後部に向かう程直
径が大きくなるテーパ面にしたり、更には、この上記ス
テアリングコラム20の外周面を、後部に向かう程直径
が順次に大きくなる多段状に形成しても良い。これらの
場合、二次衝突時に上記ステアリングコラム20が前方
に変位する際には、この前方への変位に伴って上記ステ
アリングコラム20の外周面が、上記揺動支持ブラケッ
ト11bを徐々に塑性変形させる。この為、二次衝突時
に於けるコラプス荷重の調整を行なえる。
【0034】
【発明の効果】本発明のチルト式ステアリング装置用ス
テアリングコラムの揺動支持装置は、以上に述べた通り
構成され作用するので、組み付け作業の容易化を図れ
る。更に、請求項2に記載した発明の場合には、二次衝
突時に伴うエネルギを吸収できる。この為、衝突事故の
際に於ける運転者保護の充実を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、ステアリ
ングコラムの揺動支持装置を組み込んだチルト式ステア
リング装置の部分縦断側面図。
【図2】図1のA部拡大断面図。
【図3】一部の部品を省略して示す、図2のB−B断面
に相当する図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、ステアリ
ングコラムの揺動支持装置を組み込んだチルト式ステア
リング装置の部分縦断側面図。
【図5】図4のC部拡大断面図。
【図6】一部の部品を省略して示す、図5のD−D断面
に相当する図。
【図7】ステアリングコラムを省略して示す、図6のE
部拡大図。
【図8】二次衝突時の状態を示す、ステアリングコラム
の揺動支持装置を組み込んだチルト式ステアリング装置
の部分縦断側面図。
【図9】従来のステアリングコラムの揺動支持装置を組
み込んだチルト式ステアリング装置の部分縦断側面図。
【図10】図9のF部拡大断面図。
【図11】一部の部品を省略して示す、図10のG−G
断面に相当する図。
【符号の説明】
1 固定側ブラケット 2 鉛直壁 3 長孔 4 ステアリングコラム 5 昇降側ブラケット 6 昇降ロッド 7 チルトレバー 8 ストッパ 9 突っ張り壁 10 ステアリングシャフト 11、11a、11b 揺動支持ブラケット 12、12a、12b 取付部 13 円孔 14、14a、14b 支持部 15、15a、15b 円孔 16、16a 円弧壁 17 切り割 18、18a 支持円筒状部 19、19a、19b 支持舌片 20 ステアリングコラム 21 円弧縁 22 直線部 23 突出部 24 切り欠き 25 透孔 26 衝合部材 27 凹部 28 係合孔 29 スリット 30 ホルダ 31 突部 32 エネルギ吸収部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チルト式ステアリング装置を構成するス
    テアリングコラムの前部を、車体に対して揺動自在に支
    持する為、弾性を有する板材により一体に形成した揺動
    支持ブラケットに、この揺動支持ブラケットを車体に取
    り付ける為の取付部と、この揺動支持ブラケットに上記
    ステアリングコラムを支持する為の支持部とを設けて成
    り、このうちの支持部は、上記ステアリングコラムを挿
    通する為の円孔と、この円孔の内周縁部に間欠的に直径
    方向外方に凹入する複数の切り割を形成する事によりこ
    れら各切り割の間部分に形成した、複数の支持舌片と、
    それぞれこれら各支持舌片の内周縁部に設けられ、合わ
    さって上記ステアリングコラムの前部外周面をほぼ全周
    に亙って弾性的に抑え付ける支持円筒状部を構成する複
    数の円弧壁とを備えたものであり、これら各円弧壁を上
    記支持円筒状部の直径方向外方に向け弾性変形させつつ
    上記ステアリングコラムの前部を上記支持円筒状部の内
    側に押し込む事により、この支持円筒状部の内側に上記
    ステアリングコラムの前部を揺動自在に支持するチルト
    式ステアリング装置用ステアリングコラムの揺動支持装
    置に於いて、上記各円弧壁は、上記各支持舌片の内周縁
    から前方に向け折れ曲がった状態で設けている事を特徴
    とするチルト式ステアリング装置用ステアリングコラム
    の揺動支持装置。
  2. 【請求項2】 チルト式ステアリング装置を構成するス
    テアリングコラムの前部を、車体に対して揺動自在に支
    持する為、弾性を有する板材により一体に形成した揺動
    支持ブラケットに、この揺動支持ブラケットを車体に取
    り付ける為の取付部と、この揺動支持ブラケットに上記
    ステアリングコラムを支持する為の支持部とを設けて成
    るチルト式ステアリング装置用ステアリングコラムの揺
    動支持装置に於いて、上記支持部は、上記ステアリング
    コラムを挿通する為の円孔と、この円孔の内周縁部に間
    欠的に直径方向外方に凹入する複数の切り割を形成する
    事によりこれら各切り割の間部分に形成され、それぞれ
    の内周縁により上記ステアリングコラムの前部外周面を
    ほぼ全周に亙って弾性的に抑え付ける複数の支持舌片
    と、これら各支持舌片のうち上記円孔の上端部と下端部
    との何れか一方に設けた支持舌片の内周縁の中央部に形
    成され、この内周縁の他の部分よりも直径方向内方に突
    出する突出部とを備えたものであり、上記各支持舌片を
    上記円孔の直径方向外方に向け弾性変形させつつ上記ス
    テアリングコラムの前部をこれら各支持舌片の内側に押
    し込むと共に上記突出部と上記ステアリングコラムの前
    部で上記突出部と整合する部分に穿設したこの突出部を
    挿入自在なスリットとを係合させる事により、上記各支
    持舌片の内側に上記ステアリングコラムの前部を、上記
    突出部と上記スリットとの係合部を揺動中心とする揺動
    自在に支持しており、衝突時に上記ステアリングコラム
    が軸方向前方に変位した場合に、このステアリングコラ
    ムの外周面の一部で上記揺動支持ブラケットよりも後方
    部分に設けた衝合手段と上記揺動支持ブラケットの一部
    とを衝合させる事により、上記揺動支持ブラケットを塑
    性変形させつつ上記衝突に伴うエネルギを吸収する事を
    特徴とするチルト式ステアリング装置用ステアリングコ
    ラムの揺動支持装置。
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