JP3070445B2 - 衝撃吸収式ステアリング装置 - Google Patents

衝撃吸収式ステアリング装置

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JP3070445B2
JP3070445B2 JP7176129A JP17612995A JP3070445B2 JP 3070445 B2 JP3070445 B2 JP 3070445B2 JP 7176129 A JP7176129 A JP 7176129A JP 17612995 A JP17612995 A JP 17612995A JP 3070445 B2 JP3070445 B2 JP 3070445B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る衝撃吸収式ステア
リング装置は、自動車の操舵装置を構成するステアリン
グシャフトを回転自在に支持する為に利用する。又、衝
突時には、衝撃エネルギを吸収しつつステアリングコラ
ムを軸方向に変位させる事で、ステアリングホイールに
衝突した運転者の身体に加わる衝撃を緩和する。
【0002】
【従来の技術】自動車の操舵装置は、ステアリングホイ
ールの動きをステアリングシャフトを介してステアリン
グギアに伝達する。又、上記ステアリングシャフトは、
ステアリングコラムを介して車体の一部(ダッシュボー
トの下側)に支持される。
【0003】図9〜11は、従来のステアリング装置の
第1例を示している。ステアリングシャフト2は、円筒
状に造られたステアリングコラム1の内側に、回転のみ
自在に支持されている。又、このステアリングシャフト
2の後端部(図9〜10の右端部)には、ステアリング
ホイール(図示せず)が固定され、前端部(図9〜10
の左端部)は自在継手及び伝達軸を介して、ステアリン
グギアの入力軸に連結される。ステアリングコラム1の
中間部外周面には1対の支持ブラケット3、3を、溶接
等により固定している。
【0004】上記各支持ブラケット3、3は、十分な剛
性を有する鋼板等の金属板にプレス加工を施す事により
造られたもので、互いに間隔をあけて設けられた左右1
対の支持板部4、4と、この両支持板部4、4の上端か
ら互いに反対方向に折れ曲がった取付板部5、5とを有
する。又、上記各支持板部4、4の下端縁同士は、半円
筒形の連結部6により連結しており、この連結部6の内
周面を、上記ステアリングコラム1の外周面に当接する
突き当て面7としている。この突き当て面7の内周面の
曲率は、上記ステアリングコラム1の外周面の曲率とほ
ぼ一致する。ステアリングコラム1は、中間部外側面を
1対の支持ブラケット3、3に溶接固定され、更に各支
持ブラケット3、3の取付板部5、5を図示しないねじ
により、車体に固定する。
【0005】この様に構成されるステアリング装置の場
合、ステアリングコラム1は車体に固定されたままであ
る。尚、8は内部に盗難防止装置の一種であるステアリ
ングロック装置のキーシリンダを装着するシリンダブラ
ケットである。
【0006】又、図12は、従来のステアリング装置の
第2例として、二次衝突時に運転者の身体に加わる衝撃
の緩和を図った、衝撃吸収式ステアリング装置を示して
いる。この衝撃吸収式ステアリング装置は、ステアリン
グシャフト2及びステアリングコラム1として、全長を
分割した所謂コラプシブル構造のものを使用している。
即ち、ステアリングコラム1は、それぞれが鋼板により
円筒状に造られたアウターコラム9とインナーコラム1
0とをテレスコープ状に組み合わせて成る。このアウタ
ーコラム9の前端部内周面とインナーコラム10の後端
部外周面とは、所定の強度で嵌合している。従って、上
記ステアリングコラム1は十分に大きな曲げ剛性を有す
るが、軸方向に亙って大きな圧縮荷重(衝撃荷重)が加
わった場合には、嵌合部が摺動する事によりその全長を
縮める。
【0007】又、上記ステアリングシャフト2は円管状
のアウターシャフト13の前端部内周面と円杆状のイン
ナーシャフト14の後端部外周面とを、それぞれ互いに
嵌合させる事で、全長を伸縮自在としている。又、上記
アウターシャフト13の前端部に形成した通孔15、1
5と上記インナーシャフト14の後端部外周面に形成し
た凹部16、16とには、合成樹脂17、17を充填し
ている。軸方向(図12の左右方向)に亙る強い圧縮荷
重(衝撃荷重)が加わった場合には、上記合成樹脂1
7、17が通孔15、15と凹部16、16との境界部
で裂断し、上記ステアリングシャフト2の全長が縮まる
のを許容する。
【0008】この様にステアリングコラム1とステアリ
ングシャフト2とにより構成される衝撃吸収式ステアリ
ングコラムは、上記アウターコラム9の中間部と前記イ
ンナーコラム10の前端部とを車体に支持する。この
為、上記アウターコラム9の中間部には後部支持ブラケ
ット11を溶接により固定し、上記インナーコラム10
の前端部には、前部支持ブラケット12を、やはり溶接
により固定している。
【0009】上述の様に構成される衝撃吸収式ステアリ
ング装置は、衝突事故に伴って運転者の身体がステアリ
ングホイールにぶつかる二次衝突が発生すると、後部支
持ブラケット11が車体から脱落して、アウターコラム
9が前方に変位するのを許容する。そして、上記ステア
リングコラム1及びステアリングシャフト2が縮まる。
この際、衝突のエネルギを吸収する。そして、上記ステ
アリングホイールを前方(図12の左方)に変位するの
を許容し、運転者の身体に加わる衝撃を緩和する。
【0010】次に、図13〜14は、従来のステアリン
グ装置の第3例として、ステアリングホイールの高さ位
置を調節する為のチルト機構を備えたステアリング装置
を示している。ステアリングコラム1の中間部下面には
昇降ブラケット19を溶接固定し、この昇降ブラケット
19を挟む様にして、後部支持ブラケット11aを配置
している。このうちの昇降ブラケット19は、チルト機
構を構成するもので、ステアリングホイールの高さ位置
の調節時にステアリングコラム1と共に昇降する。即
ち、上記昇降ブラケット19は、車体側に固定された後
部支持ブラケット11aにより両側から挟まれている。
一方、ステアリングコラム1の前端部(図13の左端
部)は、横軸18、18を掛け渡した前部支持ブラケッ
ト12aにより、車体に枢支している。
【0011】ステアリングホイールの高さ位置を調節す
る際には、上記昇降ブラケット19を左右方向(図13
の表裏方向、図14の左右方向)に亙って貫通し、上記
後部支持ブラケット11aに形成した長孔に係合したチ
ルトボルト21を、チルトレバー20の操作により弛め
る。尚、この様なチルト機構の構造及び作用に就いて
は、従来から周知であるので、詳しい図示及び説明は省
略する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成され作
用するステアリング装置のうち、第1、3例のステアリ
ング装置は、ステアリングコラム1が全長を縮めない構
造である為、衝突事故の際に衝撃エネルギの吸収が十分
に行なわれず、運転者の保護が不十分となる可能性があ
る。又、第2例の様に、上記衝撃エネルギの吸収を十分
に行なうべく、ステアリングコラム及びステアリングシ
ャフトを何れもその全長を分割したコラプシブル構造と
すると、部品製作、部品管理、組立作業が何れも面倒に
なり、製作費が嵩む。この為、ステアリングコラム及び
ステアリングシャフトを分割構造としないでも衝突時の
衝撃エネルギを十分に吸収し、運転者の保護を十分に図
れる構造の実現が望まれている。本発明の衝撃吸収式ス
テアリング装置は、この様な事情に鑑みて発明したもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の衝撃吸収式ステ
アリング装置は、1本のチューブ材により円筒状に造ら
れたステアリングコラムと、このステアリングコラムの
内側に回転のみ自在に支持され、上記ステアリングコラ
ムの後端開口から突出した後端部にステアリングホイー
ルを固定するステアリングシャフトと、上記ステアリン
グコラムを支持した状態で車体に固定される支持ブラケ
ットとを備える。そして、衝突時に上記ステアリングコ
ラムを軸方向に変位させる事により、上記ステアリング
ホイールに加わった衝撃エネルギを吸収する。
【0014】特に、本発明の衝撃吸収式ステアリング装
置に於いては、上記支持ブラケットはその下端部に、こ
の支持ブラケットと一体の、又はこの支持ブラケットに
対し固定された円筒状部を備え、この円筒状部の内周面
この内周面に対向する上記ステアリングコラム又は
このステアリングコラムに外嵌固定したスリーブの外周
面との少なくとも一方の周面に突部を形成している。そ
して、この突部の先端縁を相手周面の一部で隣接部分と
単一円筒面上に存在する部分に弾性的に当接させる事に
より、上記ステアリングコラムの中間部を上記支持ブラ
ケットの下端部に支持している。
【0015】
【作用】上述の様に構成される本発明の衝撃吸収式ステ
アリング装置が、ステアリングシャフトを回転自在に支
持する作用は、前述した従来のステアリング装置と同様
である。特に、本発明の衝撃吸収式ステアリング装置の
場合には、支持ブラケットの下端部に、この支持ブラケ
ットと一体の、又はこの支持ブラケットに対し固定され
円筒状部を設け、この円筒状部の内周面と、この内周
面が対向する外周面とを、複数の突部の先端縁により弾
性的に当接させている為、ステアリングコラム及びステ
アリングシャフトを分割したコラプシブル構造としなく
ても、二次衝突時にステアリングコラムを前方に変位さ
せる事ができる。そして、前方への変位時には、上記円
筒状部の内周面とステアリングコラム又はこのステアリ
ングコラムに外嵌固定したスリーブの外周面との摩擦係
合により、二次衝突に伴う衝撃エネルギの吸収を十分に
行なえる。従って、二次衝突時に於ける運転者の保護を
十分に図れる。又、部品製作、部品管理、組立作業を何
れも簡略化して、製作費を低減できる。
【0016】
【実施例】図1〜2は、請求項2に対応する、本発明の
第一実施例を示している。尚、本実施例の特徴は、ステ
アリングコラム及びステアリングシャフトを分割構造と
しなくても衝突時の衝撃エネルギを十分に吸収できる、
ステアリングコラムを1本のチューブ材により円筒状に
造った、ステアリングコラム一体型の衝撃吸収式ステア
リング装置を構成する点にある。その他の部分の構成及
び作用は、前述した従来構造の第1例と同様である為、
同等部分に関する説明は省略若しくは簡略にし、以下、
本実施例の特徴部分を中心に説明する。
【0017】ステアリングコラム1を前後2個所位置で
支持する、前後1対の支持ブラケット3a、3aの下端
部には、特許請求の範囲の円筒状部に相当する支持筒2
3、23を溶接固定している。そして、これら各支持筒
23、23の内側に、上記ステアリングコラム1を圧入
嵌合させている。即ち、上記各支持ブラケット3a、3
aを構成する左右1対の支持板部4、4の下端縁同士
は、下方に突出した半円筒状の連結部6により、互いに
連続させている。そして、各支持ブラケット3a、3a
の下端部で、上記連結部6の内周面である突き当て面7
に、上記各支持筒23、23の下半部外周面を溶接固定
している。尚、上記各支持筒23、23は、例えば鋼管
にロール成形を施した後、所定長さに切断する事によ
り、全体を短円筒状に造られている。この様にして造ら
れる支持筒23、23の内周面には、それぞれが軸方向
(図1の左右方向、図2の表裏方向)に長い複数の突部
24、24を、直径方向内方に向け突出形成している。
自由状態での、これら複数の突部24、24の先端縁の
内接円の直径は、上記ステアリングコラム1の直径より
も小さくしている。従って、ステアリングコラム1を支
持筒23、23の内側に圧入した状態では、このステア
リングコラム1の中間部外周面が上記複数の突部24、
24の先端縁に弾性的に当接し、当接部が摩擦係合す
る。そして、この状態でステアリングコラム1が、上記
1対の支持ブラケット3a、3aの下端部に支持され
る。尚、上記ステアリングコラム1の外周面で上記各支
持筒23、23の内周面と対向する部分は、単一円筒面
としている。従って、上記各突部24、24の先端縁が
当接している部分が、隣接部分に対し特に凹んでいる事
はない。
【0018】上述の様に構成される本発明の衝撃吸収式
ステアリング装置に於いて、運転者がステアリングホイ
ールにぶつかる二次衝突に伴い、ステアリングシャフト
2に軸方向に亙る強い圧縮(衝撃)荷重が加わると、ス
テアリングコラム1は、その外周面と各支持筒23、2
3の内周面との当接部で衝突の際の衝撃エネルギを吸収
しつつ前方(図1の左方)に移動する。この結果、ステ
アリングホイールにぶつかった運転者の身体に加わる衝
撃が緩和され、この運転者の保護が図られる。即ち、上
述した様に各支持筒23、23の内周面に形成した複数
の突部24、24の先端縁は、対向するステアリングコ
ラム1の外周面に弾性的に当接する事で、当接部が摩擦
係合している。この為、上記圧縮荷重によって上記当接
部に、軸方向に亙る滑りが発生し、上記ステアリングコ
ラム1が前方に変位する事を許容する。そして、滑り摩
擦により、このステアリングコラム1に加えられた衝撃
エネルギを吸収する。従って、このステアリングコラム
1に回転のみ自在に支持されたステアリングシャフト2
の後端部に固定されたステアリングホイールにぶつかっ
た運転者の身体に加わる衝撃が緩和される。尚、図示の
実施例では突部24、24を円周方向4個所に形成して
いるが、この突部24、24の形成個所を多くしたり、
或は突部24、24を幅広にする事により、ステアリン
グコラム1の外周面との接触(当接)面積を大きくし、
より一層大きな衝撃エネルギを吸収可能とする事もでき
る。
【0019】次に、図3は、請求項3に対応する、本発
明の第二実施例を示している。本実施例の場合には、円
筒状のスリーブ27をステアリングコラム1の中間部外
周面に外嵌すると共に、このスリーブ27をステアリン
グコラム1に溶接固定している。又、上記スリーブ27
の外周面に複数の突部24a、24aを、直径方向外方
に突出形成している。一方、支持ブラケット3bの下端
部には円筒状部22を、図3に示す様に、各支持板部
4、4の中間部を互いに近づく様に内側に折り曲げる事
により形成している。この円筒状部22の自由状態での
内径は、上記スリーブ27の外周面に形成した複数の突
部24a、24aの先端縁の外接円の直径よりも小さ
い。衝撃吸収式ステアリング装置の組立状態では、上記
円筒状部22により、上記ステアリングコラム1の中間
部に溶接固定したスリーブ27の外周面を抑え付ける。
従って、上記ステアリングコラム1は、このステアリン
グコラム1に外嵌したスリーブ27の外周面に形成した
突部24a、24aの先端縁と、各支持ブラケット3
の下端部に形成した円筒状部22の内周面とを弾性的に
当接させ、当接部を摩擦係合させた状態で、各支持ブラ
ケット3bに支持される。尚、上記スリーブ27の軸方
向長さは、上記支持ブラケット3bの長さよりも十分に
大きくして、ステアリングコラム1が前方に変位する間
中、突部24a、24aと円筒状部22とを摩擦係合さ
せる。本例の場合も、上記円筒状部22の内周面の一部
で上記各突部24a、24aが当接する部分が、隣接部
分に対し特に凹んでいる事はない。その他の構成及び作
用は、上述した第一実施例と同様である。
【0020】次に、図4は、請求項4に対応する、本発
明の第三実施例を示している。本実施例の場合には、ス
リーブ27(図3)を省略して、ステアリングコラム1
の外周面に直接複数の突部24a、24aを、それぞれ
軸方向に亙り形成している。そして、ステアリングコラ
ム1の外周面に形成した複数の突部24a、24aの先
端縁と支持ブラケット3bの下端部に形成した円筒状部
22の内周面とを弾性的に当接させている。その他の構
成及び作用は、上述した第二実施例と同様である。
【0021】次に、図5は、請求項5に対応する、本発
明の第四実施例を示している。本実施例の場合には、上
述した第三実施例と同様に、外周面に直接突部24a、
24aを形成したステアリングコラム1を使用してい
る。又、支持ブラケット3cの下端部には、円筒状部に
相当する支持筒23aを溶接固定している。そして、こ
の支持筒23aの内周面に、上記各突部24a、24a
の先端縁を弾性的に当接させている。この支持筒23a
は、支持ブラケット3cを構成する支持板部4、4同士
を連続させる、円弧状に湾曲した連結部6aの下面に溶
接固定されている。本例の場合も、上記支持筒23aの
内周面の一部で上記各突部24a、24aが当接する部
分が、隣接部分に対し特に凹んでいる事はない。その他
の構成及び作用は、上述した第三実施例と同様である。
【0022】次に、図6〜7は、本発明の第五実施例を
示している。本実施例の場合、一方の支持ブラケット3
aは、前述した第一実施例と同様の構造により、又、
方の支持ブラケット3dは従来から知られた構造によ
り、それぞれステアリングコラム1を支持している。即
ち、ステアリングコラム1の前端側(図6〜7の左端
側)は円筒状部に相当する支持筒23を溶接固定した支
持ブラケット3aにより支持されている。又、ステアリ
ングコラム1の後端側(図6〜7の右端側)を支持する
支持ブラケット3dを構成する取付板部5、5には、そ
れぞれ後端縁に開口する切り欠き25、25を形成して
おり、これら各切り欠き25、25を形成した部分に滑
り板26、26を係止している。ステアリングコラム1
の後端部は、これら各滑り板26、26を挿通したボル
ト(図示せず)を車体に設けたねじ孔に螺合し更に緊締
する事で、車体に支持している。
【0023】衝突事故に伴う二次衝突時に運転者がステ
アリングホイールにぶつかり、ステアリングシャフト2
に軸方向(図6〜7の左右方向)に亙る圧縮荷重が加わ
ると、ステアリングコラム1の後端部で支持ブラケット
3dに形成した切り欠き25、25と上記滑り板26、
26との係合が外れ、ステアリングコラム1が軸方向前
方(図6〜7の左側)に移動する。ステアリングコラム
1の前側外周面と円筒状部に相当する支持筒23の内周
面に形成した突部24、24の先端縁とは摩擦係合して
いる為、ステアリングコラム1に作用する軸方向に亙る
圧縮荷重の衝撃エネルギを吸収しつつ、このステアリン
グコラム1が前方に変位する事を許容する。この結果、
運転者の保護を図れる。
【0024】次に、図8は、請求項6に対応する、本発
明の第六実施例を示している。本実施例の場合、ステア
リングホイールの高さ位置を調節する為のチルト機構を
組み込んだステアリング装置に、本発明を適用したもの
である。本実施例では、横軸18、18により揺動自在
に枢支された前部支持ブラケット12aに、第一実施例
で示した構造の支持筒23を溶接固定している。即ち、
この前部支持ブラケット12aに、円筒状部に相当する
支持筒23を溶接固定し、ステアリングコラム1の外周
面に、この支持筒23の内周面に形成した突部24、2
4の先端縁を弾性的に当接させている。尚、ステアリン
グコラム1の後部を昇降自在に支持する後部支持ブラケ
ット11a(図13)は、上記第五実施例と同様の構造
で、車体に支持する。又は、後部支持ブラケット11a
を車体に固定し、昇降ブラケット19(図13)をこの
後部支持ブラケット11aに対し、前方への変位自在に
支持しても良い。本例の場合も、上記ステアリングコラ
ム1の外周面の一部で上記各突部24、24が当接する
部分が、隣接部分に対し特に凹んでいる事はない。その
他の構成及び作用は、前述した第一実施例と同様であ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明の衝撃吸収式ステアリング装置
は、以上に述べた様に構成され作用するので、簡単な構
造で部品点数が少なく、安価に造れるにも拘らず、衝突
事故の際、運転者の身体に大きな衝撃が加わる事を防止
して、運転者の保護を有効に図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の第二実施例を示す、図2と同様の図。
【図4】本発明の第三実施例を示す、図2と同様の図。
【図5】本発明の第四実施例を示す、図2と同様の図。
【図6】本発明の第五実施例を、通常状態で示す平面
図。
【図7】同じく衝突後の状態で示す平面図。
【図8】本発明の第六実施例を示す、図14と同様の
図。
【図9】従来構造の第1例を示す平面図。
【図10】同じ図9の側面図。
【図11】図10のB−B断面図。
【図12】従来構造の第2例を示す部分断面図。
【図13】従来構造の第3例を示す部分断面図。
【図14】図13のC−C断面図。
【符号の説明】
1 ステアリングコラム 2 ステアリングシャフト 3、3a、3b、3c、3d 支持ブラケット 4 支持板部 5 取付板部 6、6a 連結部 7 突き当て面 8 シリンダブラケット 9 アウターコラム 10 インナーコラム 11、11a 後部支持ブラケット 12、12a 前部支持ブラケット 13 アウターシャフト 14 インナーシャフト 15 通孔 16 凹部 17 合成樹脂 18 横軸 19 昇降ブラケット 20 チルトレバー 21 チルトボルト 22 円筒状部 23、23a 支持筒 24、24a 突部 25 切り欠き 26 滑り板 27 スリーブ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本のチューブ材により円筒状に造られ
    ステアリングコラムと、このステアリングコラムの内
    側に回転のみ自在に支持され、上記ステアリングコラム
    の後端開口から突出した後端部にステアリングホイール
    を固定するステアリングシャフトと、上記ステアリング
    コラムを支持した状態で車体に固定される支持ブラケッ
    トとを備え、衝突時に上記ステアリングコラムを軸方向
    に変位させる事により上記ステアリングホイールに加わ
    った衝撃エネルギを吸収する衝撃吸収式ステアリング装
    置に於いて、上記支持ブラケットはその下端部に、この
    支持ブラケットと一体の、又はこの支持ブラケットに対
    し固定された円筒状部を備え、この円筒状部の内周面
    この内周面に対向する上記ステアリングコラム又は
    このステアリングコラムに外嵌固定したスリーブの外周
    面との少なくとも一方の周面には突部が形成されてお
    り、この突部の先端縁を相手周面の一部で隣接部分と単
    一円筒面上に存在する部分に弾性的に当接させる事によ
    り、上記ステアリングコラムの中間部を上記支持ブラケ
    ットの下端部に支持している事を特徴とする衝撃吸収式
    ステアリング装置。
  2. 【請求項2】 支持ブラケットは、左右1対の支持板部
    の下端縁同士を下方に突出した半円筒状の連結部により
    互いに連続させたものであり、円筒状部は、上記支持ブ
    ラケットの下端部で上記連結部の内周面である突き当て
    面に短円筒状の支持筒の下半部外周面を溶接固定する事
    により構成されたものであり、この支持筒の内周面に形
    成された軸方向に長い複数の突部の先端縁がステアリン
    グコラムの外周面に弾性的に当接している、請求項1に
    記載した衝撃吸収式ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 円筒状部は、支持ブラケットを構成する
    左右1対の支持板部の中間部を互いに近づく様に内側に
    折り曲げる事により、上記支持ブラケットを構成する金
    属板自体により構成したものであり、ステアリングコラ
    ムの中間部に上記支持ブラケットの長さよりも大きな軸
    方向長さを有する円筒状のスリーブが外嵌されてこのス
    テアリングコラムに溶接固定されており、このスリーブ
    の外周面に形成した軸方向に長い複数の突部の先端縁が
    上記円筒状部の内周面に弾性的に当接している、請求項
    1に記載した衝撃吸収式ステアリング装置。
  4. 【請求項4】 円筒状部は、支持ブラケットを構成する
    左右1対の支持板部の中間部を互いに近づく様に内側に
    折り曲げる事により、上記支持ブラケットを構成する金
    属板自体により構成したものであり、ステアリングコラ
    ムの中間部に直接形成した軸方向に長い複数の突部の先
    端縁が上記円筒状部の内周面に弾性的に当接している、
    請求項1に記載した衝撃吸収式ステアリング装置。
  5. 【請求項5】 円筒状部は、支持ブラケットの下端部に
    溶接固定された支持筒であり、ステアリングコラムの中
    間部に直接形成した軸方向に長い複数の突部の先端縁が
    上記支持筒の内周面に弾性的に当接している、請求項1
    に記載した衝撃吸収式ステアリング装置。
  6. 【請求項6】 支持ブラケットは、横軸により揺動自在
    に枢支された前部支持ブラケットであり、円筒状部はこ
    の前部支持ブラケットに溶接固定された支持筒であり、
    この支持筒の内周面に形成された軸方向に長い複数の突
    部の先端縁がステアリングコラムの外周面に弾性的に当
    接している、請求項1に記載した衝撃吸収式ステアリン
    グ装置。
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