JPH0948353A - 収縮式ステアリングコラム - Google Patents

収縮式ステアリングコラム

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JPH0948353A
JPH0948353A JP20561795A JP20561795A JPH0948353A JP H0948353 A JPH0948353 A JP H0948353A JP 20561795 A JP20561795 A JP 20561795A JP 20561795 A JP20561795 A JP 20561795A JP H0948353 A JPH0948353 A JP H0948353A
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JP
Japan
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column
sleeve
steering
steering column
fitting
Prior art date
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JP20561795A
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English (en)
Inventor
Kiyoaki Tono
清明 東野
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常時、インナーコラム13の端部とアウタ
ーコラム14の端部との結合部の嵌合強度を確保し、こ
の結合部ががたつく事を防止する。又、一次衝突により
ステアリングコラム3aの全長が少し縮んだ後は、この
ステアリングコラム3aを縮める為に要する荷重を低減
する。 【構成】 アウターコラム14の端部に第一嵌合部15
と第二嵌合部16とを形成し、これら両嵌合部15、1
6にインナーコラム13の端部を内嵌する。インナーコ
ラム13の端部にスリーブ21を外嵌し、このスリーブ
21の端縁に形成した係止部22を上記インナーコラム
13の端縁に係止する。スリーブ21が第一、第二両嵌
合部15、16から抜け出た後は、ステアリングコラム
3aを縮める為に要する荷重が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る収縮式ステアリン
グコラムは、自動車のダッシュボードの下面等に支持さ
れ、自動車用操舵装置を構成するステアリングシャフト
を回転自在に支持する。そして、衝突事故の際には全長
を収縮して、ステアリングホイールに衝突した運転者の
生命保護を図る。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突時には、自動車が他の自動
車等と衝突する、所謂一次衝突に続いて、運転者がステ
アリングホイールに衝突する、所謂二次衝突が発生す
る。この二次衝突の際に、運転者が受ける衝撃を少なく
抑え、運転者の生命保護を図る為には、上記衝撃に基づ
いてステアリングホイールを前方に変位させる事が有効
である。この為従来から、後端にステアリングホイール
を固定するステアリングシャフトを、強い衝撃が加わっ
た場合に全長が縮まる、所謂コラプシブルステアリング
シャフトとすると共に、このステアリングシャフトを回
転自在に支持するステアリングコラムを収縮式のものと
する事が、一般的に行なわれている。
【0003】この様な目的で使用される収縮式ステアリ
ングコラムとして従来から、例えば特開昭63−255
171号公報、実開平3−81433号公報に記載され
たものが知られている。図7は、これら各公報に記載さ
れた収縮式ステアリングコラムを組み込んだ、ステアリ
ング装置の1例を示している。
【0004】ステアリングシャフト1は、前後1対の転
がり軸受2a、2bによって筒状のステアリングコラム
3の内側に、回転のみ自在に支持されている。このステ
アリングシャフト1の後端部(図7の右端部)で上記ス
テアリングコラム3の後端部から突出した部分には、図
示しないステアリングホイールを固定する。このステア
リングシャフト1は、前半部(図7の左半部)に配置さ
れた杆状のインナーシャフト4と、後半部(図7の右半
部)に配置された管状のアウターシャフト5とから成
る。そして、インナーシャフト4の後端部に形成された
非円柱部6と、アウターシャフト5の前端部(図7の左
端部)に形成された非円筒部7とを互いに嵌合させてい
る。そして、上記非円柱部6の外周面に形成した凹溝
8、8と上記非円筒部7に形成した通孔9、9とに掛け
渡して、合成樹脂10、10を充填している。従って、
上記ステアリングシャフト1は、通常時には全長を縮め
る事なく、回転力の伝達を行なうが、衝突時に圧縮方向
の衝撃が加わった場合には、全長が縮まる。
【0005】一方、上記ステアリングコラム3は、前端
部を図示しない前部支持ブラケットにより車体に対して
揺動自在に支持し、中間部後寄り部分を後部支持ブラケ
ット11により車体に対して昇降自在に支持する。この
後部支持ブラケット11に対する上記ステアリングコラ
ム3の固定及び固定解除は、この後部支持ブラケット1
1に付設したチルトレバー12により行なう。尚、この
チルトレバー12を含み、ステアリングホイールの高さ
位置を調節する為のチルト機構に就いては、本発明と関
係がないので、詳しい説明は省略する。
【0006】上記ステアリングコラム3は、それぞれが
鋼板等により円筒状に造られたインナーコラム13とア
ウターコラム14とを収縮自在に組み合わせて成る。図
7に示した例では、後半部に配置されたインナーコラム
13の前端部を、前半部に配置されたアウターコラム1
4の後端部に圧入嵌合している。この様に、インナーコ
ラム13の前端部とアウターコラム14の後端部とをテ
レスコープ状に嵌合させている為、上記ステアリングコ
ラム3の全長は圧縮方向に加わる衝撃的な荷重により、
その全長を収縮する。即ち、一次衝突により自動車の前
部が押し潰され、上記アウターコラム14が後方に押さ
れた場合には、このアウターコラム14を後方に変位さ
せつつ、上記ステアリングコラム3がその全長を縮め
る。又、二次衝突により、ステアリングホイールから伝
達された衝撃荷重により、上記インナーコラム13が前
方に押された場合には、このインナーコラム13を前方
に変位させつつ、上記ステアリングコラム3がその全長
を縮める。
【0007】この様なステアリングコラム3を構成す
る、上記インナーコラム13の前端部とアウターコラム
14の後端部とのテレスコープ状の嵌合部は、図8〜9
に詳示する様に構成されている。上記アウターコラム1
4の後端縁部近傍には、第一嵌合部15を、この第一嵌
合部15よりも少し中央寄り(図8の左寄り)部分には
第二嵌合部16を、それぞれ形成している。そして、上
記インナーコラム13の前端部を、これら第一、第二両
嵌合部15、16内に押し込む事により、インナーコラ
ム13の前端部をアウターコラム14の後端部に、がた
つきなく保持している。衝突事故に伴って上記ステアリ
ングコラム3に圧縮方向に亙る衝撃荷重が加わると、上
記第一、第二両嵌合部15、16が上記インナーコラム
13の外周面を滑り、ステアリングコラム3の全長を縮
める。
【0008】上記第一、第二両嵌合部15、16は、そ
れぞれ上記インナーコラム13の前端部外周面に当接す
る1対の第一円弧部17、17と、1対の第二円弧部1
8、18とを、円周方向に亙って交互に配置する事によ
り構成している。このうちの1対の第二円弧部18、1
8は、上記インナーコラム13の前端部外周面の曲率半
径R13よりも小さな曲率半径R18を有する。これに対し
て、上記1対の第一円弧部17、17の内周面の曲率半
径R17は、上記前端部外周面の曲率半径R13と一致させ
ている(R13=R17>R18)。従って、上記1対の第二
円弧部18、18の内周面は、上記インナーコラム13
の前端部外周面と離隔している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成される
従来の収縮式ステアリングコラムの場合には、通常時に
於けるステアリングコラム3のがたつき防止と、衝突時
に於ける運転者保護とを両立させる設計が難しかった。
即ち、従来構造の場合には、ステアリングコラム3の全
長を縮める為に要する荷重は、ストローク(収縮量)に
拘らず一定のままである。一方、二次衝突に伴ってステ
アリングコラム3に加わる圧縮荷重は、一次衝突に伴っ
てステアリングコラム3に加わる圧縮荷重に比較して小
さい。
【0010】従って、収縮式ステアリングコラムには、
次の〜の機能を有する事が望まれる。 インナーコラム13とアウターコラム14との結合
部は、通常時、自動車の走行に伴う振動等によってがた
つかない程度の嵌合強度を有する。 上記結合部の嵌合強度は、一次衝突に伴う強い圧縮
方向の衝撃荷重によりインナーコラム13とアウターコ
ラム14との相対変位を許容し、ステアリングコラム3
の全長を縮める程度のものである。 一次衝突によりステアリングコラム3の全長が少し
縮まった後、二次衝突が発生した場合に、このステアリ
ングコラム3は、比較的小さな圧縮方向の衝撃荷重によ
り全長を縮める。
【0011】これに対して、図8〜9に示した従来構造
の場合には、これら〜の機能を同時に満足させる事
が難しい。の機能を除き、の機能を満足させる為
ならば、図10〜12に示す様な構造を採用する事が考
えられる。この構造の場合には、アウターコラム14の
後端部で第一嵌合部15と第二嵌合部16との間部分に
通孔19、19を形成する。そして、これら各通孔1
9、19を通じてアウターコラム14の後端部内周面と
インナーコラム13の前端部外周面との間に、合成樹脂
20を充填する。
【0012】この様な構造の場合には、合成樹脂20の
内外両周面と、アウターコラム14の後端部内周面及び
インナーコラム13の前端部外周面との間に作用する摩
擦力により、インナーコラム13とアウターコラム14
との結合部のがたつき防止を図れる。従って、第一、第
二嵌合部15、16部分の嵌合強度(締め代)を小さく
できる。この部分の嵌合強度を小さくする事は、二次衝
突時にステアリングコラム3の全長を縮める為に要する
圧縮荷重の低減につながる。この様な機能は、上記アウ
ターコラム14の後端部で第一嵌合部15と第二嵌合部
16との間部分に、上記合成樹脂20に代えてスリップ
リングを設ける事でも得られる。このスリップリングと
しては、波形の断面形状を有する円筒状のものを使用で
きる。この様なスリップリングは、自身の弾性によりア
ウターコラム14の後端部内周面及びインナーコラム1
3の前端部外周面との間で突っ張る。そして、接触部に
作用する摩擦力により、インナーコラム13とアウター
コラム14との結合部のがたつき防止を図る。
【0013】ところが、これら合成樹脂20或はスリッ
プリングを組み込んだ構造の場合でも、前記の機能を
得る事はできない。この為、がたつき防止と二次衝突時
の運転者保護とを高レベルで両立させる設計が難しい。
本発明の収縮式ステアリングコラムは、がたつき防止と
二次衝突時の運転者保護とを両立させる設計の容易化を
図るべく、前記〜の機能を総て備えた構造を実現す
るものである。
【0014】
【課題を解決する為の手段】本発明の収縮式ステアリン
グコラムは、前述した従来の収縮式ステアリングコラム
と同様に、筒状に形成されたインナーコラムと、弾性材
により筒状に形成されたアウターコラムと、このアウタ
ーコラムの端部内周面の最大内接円の直径を残部の直径
よりも小さくする事により構成された嵌合部とを備え
る。そして、この嵌合部の内側に上記インナーコラムの
端部を圧入して成る。
【0015】特に、本発明の収縮式ステアリングコラム
に於いては、上記インナーコラムの端部外周面と上記嵌
合部の内周面との間に挟持されたスリーブを備える。そ
して、このスリーブの端縁に形成された係止部が上記イ
ンナーコラムの端縁に係止されている。
【0016】
【作用】上述の様に構成される本発明の収縮式ステアリ
ングコラムは、衝突事故の際、圧縮方向に亙る衝撃的な
荷重により、アウターコラムに形成した嵌合部の内周面
をスリーブの外周面に対して滑らせ、ステアリングコラ
ムの全長を縮める。ステアリングコラムの全長が縮まる
のに伴って、インナーコラムが上記アウターコラムの奥
に押し込まれる。上記スリーブは、その端縁に形成され
た係止部が上記インナーコラムの端縁に係止されている
為、上記インナーコラムと共に上記アウターコラムの奥
に押し込まれる。そして、ステアリングコラムの全長が
或る程度縮まった状態で、上記スリーブが上記嵌合部か
ら外れる。この様に、スリーブが嵌合部から外れた後
は、上記アウターコラムとインナーコラムとの嵌合強度
が極端に低下する為、上記ステアリングコラムの全長を
縮める為に要する荷重が小さくなる。
【0017】
【実施例】図1〜4は本発明の第一実施例を示してい
る。本発明の収縮式ステアリングコラムである、ステア
リングコラム3aは、インナーコラム13の後端部(図
1、3の右端部)をアウターコラム14の前端部(図
1、3の左端部)内側に挿入する事により、軸方向(図
1、3の左右方向)に亙る全長を収縮自在としている。
尚、図示の実施例の場合には、前述した従来構造の場合
とは逆に、インナーコラム13を前側(図1、3の左
側)に、アウターコラム14を後側(図1、3の右側)
に、それぞれ配置している。但し、これらインナーコラ
ム13とアウターコラム14との前後位置は、従来構造
の場合と同じでも良い。
【0018】このうちのアウターコラム14の前端縁部
近傍には第一嵌合部15を、この第一嵌合部15よりも
少し中央寄り(図1、3の右寄り)部分には第二嵌合部
16を、それぞれ形成している。そして、上記インナー
コラム13の後端部を、後述するスリーブ21を介し
て、これら第一、第二両嵌合部15、16内に押し込ん
でいる。そして、このスリーブ21の内周面とインナー
コラム13の後端部外周面との間に作用する摩擦力、並
びにこのスリーブ21の外周面と上記第一、第二両嵌合
部15、16の内周面に作用する摩擦力により、インナ
ーコラム13の後端部をアウターコラム14の前端部に
がたつきなく保持している。
【0019】上記第一、第二両嵌合部15、16は、そ
れぞれ前述した従来構造と同様に、上記インナーコラム
13の後端部外周面に当接する1対の第一円弧部17、
17と、この1対の第一円弧部17、17同士の間に設
けられた1対の第二円弧部18、18とから構成されて
いる。これら各円弧部17、18の内周面の曲率半径R
17、R18及び上記スリーブ21の外周面の曲率半径R21
の関係(R21=R17>R18)は、インナーコラム13の
外周面の曲率半径R13(図9)がスリーブ21の外周面
の曲率半径R21に変わった以外、従来構造と同様であ
る。従って、上記1対の第二円弧部18、18は、上記
スリーブ21の外周面と離隔している。
【0020】上記スリーブ21は、ポリアミド、ポリア
セタール等の合成樹脂、鋼板、アルミニウム板等の金属
板により、例えば図2に示す様な円筒状に形成されてい
る。このスリーブ21の内径は、上記インナーコラム1
3の後端部の外径とほぼ等しくしている。従ってこのス
リーブ21は、このインナーコラム13の後端部に、が
たつきなく外嵌される。このスリーブ21の後端縁(図
1、3の右端縁)には係止部22を、直径方向内方に折
れ曲がる状態で形成している。そして、この係止部22
を、上記インナーコラム13の後端縁に係止している。
【0021】この様なスリーブ21を備えたステアリン
グコラム3aを組み立てるには、図3に示す様に予めス
リーブ21を外嵌したインナーコラム13の後端部を、
予め第一、第二両嵌合部15、16を形成したアウター
コラム14の前端部に、所定長さだけ押し込む。この押
し込み作業により、図1に示す様なステアリングコラム
3aが完成する。
【0022】上述の様に構成されるステアリングコラム
3aは、衝突事故の際、圧縮方向に亙る衝撃的な荷重に
より、アウターコラム14に形成した第一、第二両嵌合
部15、16の内周面をスリーブ21の外周面に対して
滑らせ、ステアリングコラム3aの全長を縮める。ステ
アリングコラム3aの全長が縮まるのに伴って、インナ
ーコラム13が上記アウターコラム14の奥に押し込ま
れる。上記スリーブ21は、その後端縁に形成された係
止部22が上記インナーコラム13の後端縁に係止され
ている為、上記インナーコラム13と共に上記アウター
コラム14の奥に押し込まれる。
【0023】この様に、上記ステアリングコラム3aの
全長が或る程度縮まった状態で、上記スリーブ21が上
記第一、第二両嵌合部15、16から外れる。即ち、上
記ステアリングコラム3aの全長が少し(図1のL1
分)縮まった状態で、上記スリーブ21が第一嵌合部1
5から外れ、更に(図1のL2 分)縮まった状態で上記
スリーブ21が、第一嵌合部15からだけでなく第二嵌
合部16からも外れる。スリーブ21が第一嵌合部15
から外れた後は、上記アウターコラム14とインナーコ
ラム13との嵌合強度が半分程度に低下し、更に第二嵌
合部16からも外れた後には、上記嵌合強度が極端に低
下する。この為、上記ステアリングコラム3aの全長が
上記L2 分以上縮まった後は、このステアリングコラム
3aの全長を縮める為に要する荷重が小さくなる。即
ち、上記ステアリングコラム3aの全長を縮める為に要
する荷重は、このステアリングコラム3aの収縮(スト
ローク)に伴って、図4の実線aで示す様に変化する。
これに対して、前述した従来構造の場合には、上記荷重
とストローク(圧縮量)との関係は、同図に鎖線bで示
す様になる。
【0024】上記実線aから明らかな通り、上記ステア
リングコラム3aの全長を縮める為に要する荷重は、こ
の全長が少し縮まった後に低下する。この為、上記スリ
ーブ21と第一、第二両嵌合部15、16との嵌合強度
を十分に大きくしても、二次衝突の際には、上記ステア
リングコラム3aを縮める為に要する荷重を小さくでき
る。この結果、インナーコラム13とアウターコラム1
4との結合部の嵌合強度を、通常時、自動車の走行に伴
う振動等によってがたつかない程度に十分に大きくして
も、二次衝突時に運転者の身体に加わる衝撃を十分に緩
和できる構造を、容易に実現できる。
【0025】尚、二次衝突時には上記アウターコラム1
4に固定された後部支持ブラケット11(図7)を車体
から脱落させ、このアウターコラム14を前方に変位さ
せつつ、上記ステアリングコラム3aの全長を更に縮め
る。この際、運転者の身体からステアリングホイール
(図示せず)とステアリングシャフト4とを介して上記
アウターコラム14に伝達された衝撃エネルギを吸収し
つつ、このアウターコラム14の前方への変位を緩徐に
行なわせる必要がある。この為に、上記ステアリングコ
ラム3aを衝撃吸収式ステアリング装置に組み込む場合
には、上記アウターコラム14又は後部支持ブラケット
11と車体との間にエネルギ吸収部材を設ける。二次衝
突時には、上記ステアリングコラム3aの全長を縮める
為に要する荷重は極く小さくなっているので、この荷重
がステアリングホイールを前方に変位させる事に対して
抵抗となる程度は小さい。この為、二次衝突時にステア
リングホイールにぶつかった運転者の身体に加わる衝撃
の調整は、上記エネルギ吸収部材により容易に行なえ
る。
【0026】尚、上述した第一実施例の場合には、イン
ナーコラム13の後端部外周面とアウターコラム14の
前端部内周面との間に挟持するスリーブ21として、一
体型で円筒状のものを使用しているが、このスリーブ2
1としては、図5に示す様な、分割型のものでも良い。
この様な分割型のスリーブ21を使用する場合には、必
要に応じてこのスリーブ21を上記インナーコラム13
の後端部外周面に接着する。この理由は、スリーブ21
の円周方向に亙る位置決めを図る為である。又、スリー
ブ21の後端縁に形成する係止部22としては、図1、
3に示す様な断面L字形のものの他、図6に示す様な断
面U字形のものでも良い。更に、インナーコラム13と
アウターコラム14との前後位置は、前述した様に、図
示の実施例とは逆でも良いが、この場合には、上記係止
部22の形成位置等を含め、(衝突時の変位方向を除
き)前後方向を逆転させる。
【0027】
【発明の効果】本発明の収縮式ステアリングコラムは、
以上に述べた通り構成され作用するので、がたつき防止
と二次衝突時の運転者保護とを両立させる設計の容易化
を図って、高性能で且つ安価な衝撃吸収式ステアリング
装置の実現に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す、図7のA部に相当する
半部断面図。
【図2】図1のB−B断面図。
【図3】インナーコラムとアウターコラムとを組み合わ
せる以前の状態で示す、図1と同様の断面図。
【図4】ステアリングコラムの圧縮量と荷重との関係を
示す線図。
【図5】スリーブの別例を示す、図2と同様の図。
【図6】スリーブに形成する係止部の別例を示す、スリ
ーブとインナーコラム端部との半部断面図。
【図7】従来のステアリングコラムを組み込んだステア
リング装置を示す、部分縦断側面図。
【図8】図7のA部拡大図。
【図9】図8のC−C断面図。
【図10】本発明に先立って発明したステアリングコラ
ムを示す、図8と同様の図。
【図11】図10のD−D断面図。
【図12】同E−E断面図。
【符号の説明】
1 ステアリングシャフト 2a、2b 転がり軸受 3、3a ステアリングコラム 4 インナーシャフト 5 アウターシャフト 6 非円柱部 7 非円筒部 8 凹溝 9 通孔 10 合成樹脂 11 後部支持ブラケット 12 チルトレバー 13 インナーコラム 14 アウターコラム 15 第一嵌合部 16 第二嵌合部 17 第一円弧部 18 第二円弧部 19 通孔 20 合成樹脂 21 スリーブ 22 係止部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成されたインナーコラムと、弾
    性材により筒状に形成されたアウターコラムと、このア
    ウターコラムの端部内周面の最大内接円の直径を残部の
    直径よりも小さくする事により構成された嵌合部とを備
    え、この嵌合部の内側に上記インナーコラムの端部を圧
    入して成る収縮式ステアリングコラムに於いて、上記イ
    ンナーコラムの端部外周面と上記嵌合部の内周面との間
    に挟持されたスリーブを備え、このスリーブの端縁に形
    成された係止部が上記インナーコラムの端縁に係止され
    ている事を特徴とする収縮式ステアリングコラム。
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