JPH0619418Y2 - エネルギ吸収式ステアリング装置 - Google Patents

エネルギ吸収式ステアリング装置

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JPH0619418Y2
JPH0619418Y2 JP1986120794U JP12079486U JPH0619418Y2 JP H0619418 Y2 JPH0619418 Y2 JP H0619418Y2 JP 1986120794 U JP1986120794 U JP 1986120794U JP 12079486 U JP12079486 U JP 12079486U JP H0619418 Y2 JPH0619418 Y2 JP H0619418Y2
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JP
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shaft
intermediate shaft
jacket tube
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tip
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JP1986120794U
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JPS6326479U (ja
Inventor
隆 田村
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、前面衝突によるエネルギを吸収するステア
リング装置に関し、さらに詳しくはステアリングシヤフ
トに軸方向に傾斜した方向の荷重が作用しても確実にエ
ネルギを吸収するようにしたエネルギ吸収式ステアリン
グ装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の装置の一般的なものとしては、第4図に
示すように、ステアリングホイール20に連結したステア
リングシヤフトをアツパシヤフト21とロアシヤフト22で
構成すると共に、両シヤフト21,22間にダンパ等を介装
したもので、車両の前面衝突によつてステアリングシヤ
フト軸方向に衝撃荷重が作用したときに、両軸間が収縮
して衝撃を緩和するようにしたものがある。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来のステアリング装置にあ
つては、前面衝突時にステアリングシヤフトの軸に対し
て傾斜した方向の荷重が作用すると、ステアリングシヤ
フトの収縮構造がエネルギ吸収を伴うため、途中でステ
イツクを起こす虞れがあり、ともするとステアリングホ
イール20が突き上げられる問題点があつた。
また、ロアジヤケツトチユーブ23がダツシユパネル24に
結合されているため、車両の前面衝突時にダツシユパネ
ル24の後方移動により、ロアジヤケツトチユーブ23が突
き上げられ、アツパジヤケツトチユーブ25とロアジヤケ
ツトチユーブ23との結合部にステイツクを起こす危惧を
有していた。
この考案は、かかる従来の問題点に着目して案出された
ものであつて、前面衝突により、ステアリングシヤフト
に軸方向に対して傾斜した方向の荷重が作用しても確実
に衝撃を吸収するエネルギ吸収式ステアリング装置を得
んとするものである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、車体に支持されたロアジャケットチューブ
の先端に、車体に対して前方へ相対移動可能に支持され
たアッパジャケットチューブの基端が内挿され、該ロア
ジャケットチューブの基端はブーツを介して車体側に連
設され、前記ロアジャケットチューブ内に筒状の中間シ
ャフトが中間部を回転自在且つ揺動不能に支持され、中
間シャフトは、先端部と基端部との間にセレーションが
形成され、該中間シャフトの先端部にアッパシャフトの
基端が内挿され、中間シャフトの基端部にロアシャフト
の先端が内挿され、アッパシャフトの先端にステアリン
グホイールが設けられ、ロアシャフトの基端がステアリ
ングギヤ側に連結されると共に、中間シャフトの基端部
には、ロアシャフトの先端が軸方向に摺動自在に設けら
れ、該中間シャフトの先端部には、アッパシャフトの基
端が所定以上の衝撃荷重により軸方向へ摺動可能に設け
られていることを、その構成としている。
(作用) 中間シヤフトは、ロアジヤケツトチユーブ内に揺動不能
に支持されているため、前面衝突によつてロアシヤフト
が突き上げられる、所謂一次衝突において、中間シヤフ
トのぶれがなく、ロアシヤフトの先端と中間シヤフトと
がステイツクを起こすのを防止し、これに伴ない運転者
が慣性によつてステアリングホイールに衝突すると、所
謂二次衝突における中間シヤフトとアツパシヤフトとの
ステイツクをも回避する作用がある。そのため、一次衝
突及び二次衝突に際して、エネルギを有効に吸収し、ス
テアリングホイールが後方へ突出するのを防止する。
(実施例) 以下、この考案の詳細を図面に示す一実施例について説
明する。
図中、1はステアリング装置のジヤケツトチユーブであ
つて、外周部にブラケツト2が設けられたアッパジャケ
ットチューブ3と、先端部にアッパジャケットチューブ
3の基端が内挿されるロアジャケットチューブ4とから
構成されており、該アツパジヤケツトチユーブ3は、該
ブラケツト2を介してステアリングメンバ5(車体側)
に、当該アッパジヤケツトチユーブ3が前方に所定の衝
撃荷重を受けた場合に離脱可能に係止され、一方、ロア
ジヤケツトチユーブ4は、ダツシユアツパパネル6(車
体側)にブラケツト7を介して固定されていて、該ロア
ジヤケツトチユーブ4の基端はブーツ8を介してダツシ
ユパネル9に連設されている。
また、ステアリングシヤフトは、前記アツパジヤケツト
チユーブ3内にアツパベアリング10を介して挿入され先
端部にステアリングホイール11が固設されているアツパ
シヤフト12と、該アツパシヤフト12の基端を先端内周部
により外嵌し、しかも中間部で軸方向の変位を拘束する
ロアベアリング13により前記ロアジヤケツトチユーブ4
内に回転自在且つ揺動不能に支持される管状の中間シヤ
フト14と、基端でステアリングギヤ15側に連結され、且
つ先端が前記中間シヤフト14の基端部に軸方向に摺動自
在に内挿されたロアシャフト16とから構成されてい
る。前記中間シャフト14は、先端部と基端部との間の
内周にセレーションが形成されている。
なお、前記アッパシャフト12は、中間シヤフト14内に
所定以上の衝撃荷重により軸方向に摺動可能となるよう
にセレーシヨン嵌合されている。
さらに、前記ロアシヤフト16は、順次ユニバーサルジヨ
イント17,連結ロツド18,ユニバーサルジヨイント19な
どを介してステアリングギヤ15側に接続されている。
なお、前記連結ロツド18は、連結チユーブ18aと連結シ
ヤフト18bとから成り、該連結シヤフト18bは連結チユー
ブ18a内にセレーシヨン嵌合されていて、所定以上の衝
撃荷重により軸方向に摺動して収縮するようにされてい
る。
以下、この実施例に係るエネルギ吸収式ステアリング装
置の動作並びに作用について説明する。
まず、車両が前面衝突をすると、第2図に示すように、
所謂1次衝突の挙動を起し、後退するエンジン等により
後方へ押されたステアリングギヤ15の後退により連結ロ
ツド18並びにロアシヤフト16に衝撃荷重がかかり、その
荷重が所定値以上となると、連結ロツド18は収縮し、ロ
アシヤフト16は中間シャフト14内奥に挿入される。こ
のとき、中間シャフト14の基端部にロアシャフト16
の先端が軸方向に摺動自在に設けられているため、一次
衝突時にストローク吸収が行われる。このようにロアシ
ャフト16は、ストローク吸収するだけの移動であるた
め、スティックを起こすことなく中間シャフト14内を
移動する。
かゝる挙動を起すロアシヤフト16にあつては、中間シヤ
フト14がロアジヤケツトチユーブ4にロアベアリング13
で支持されているため、セレーショ嵌合部の揺動が防止
されており、ステイツクを起すことなく中間シヤフト14
内を移動することとなる。
なお、前記ブーツ8は、エンジン等の後退により、ダツ
シユパネル9が後方へ移動した場合、その移動量を吸収
してロアジャケットチューブ4の後方への突出を防止
し、ロアジャケットチューブ4の先端とアッパジャケッ
トチューブ3の基端間がスティックを起こすことを防止
している。
次に、2次衝突が起ると第3図に示すように、ステアリ
ングホイール11側からアツパシヤフト12に衝撃荷重がか
ゝり、所定以上の衝撃荷重を越えるとブラケツト2がス
テアリングメンバ5(車体側)から外れる間は、ブラケ
ット2によりアッパジャケットチューブ3をアッパシャ
フト12の軸方向へガイドするために、中間シヤフト14
内奥にアツパシヤフト12が挿入される。このような挙動
に際しても、中間シヤフト14がロアジヤケツトチユーブ
4にロアベアリング13で揺動しないように支持されてい
るために、アツパシヤフト12に軸方向に対して傾いた方
向の衝撃荷重が作用しても、ステイツクを起すことなく
中間シヤフト14内を移動するを可能としている。
以上、実施例について説明したが、この他に各種の設計
変更が可能であつて、例えば、上記実施例にあつては、
中間シヤフト14にアツパシヤフト12及びロアシヤフト16
が内嵌する構成であるが、中間シヤフト14がアツパシヤ
フト12及びロアシヤフト16に内嵌してエネルギ吸収を行
なう構成としても勿論よい。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、この考案に係るエネル
ギ吸収式ステアリング装置にあつては、中間シヤフトが
ロアジヤケツトチユーブ内に揺動不能に支持されている
ため、アツパシヤフト及びロアシヤフトに、軸方向に対
して傾斜した方向の衝撃荷重が作用しても中間シヤフト
に連結されたアツパシヤフトの基端及びロアシヤフトの
先端がステイツクを起こすのを防止する効果がある。そ
のため、車両の前面衝突時のエネルギ吸収を確実なもの
となし、運転者の安全性を高める効果を有する。
また、ロアジヤケツトチユーブの基端とダツシユパネル
(車体)との間にブーツを介在させれば、前面衝突時に
エンジン等の後退によりダツシユパネル(車体)が後方
へ移動しても、ブーツが移動量を中間シャフトの中間部
を支持することから、中間シャフトの両端部を支持する
構成に比べて軸受等の支持部材を省略できるので安価に
できる。
また一次衝突の際には、中間シャフトによりロアシャフ
トのストローク吸収を行い、二次衝突の際は、中間シャ
フトとアッパシャフトとにより適度なエネルギ吸収量が
設定できるので運転者の慣性力を緩和することができ、
運転者を有効に保護することが可能となる。
さらに、1本の中間シャフトのセレーションをロアシャ
フトとアッパシャフトとが共用してストローク吸収とエ
ネルギ吸収を行うので有効活用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るエネルギ吸収式ステアリング装
置の通常状態を示す断面図、第2図は同装置の1次衝突
時の状態を示す断面図、第3図は同装置の2次衝突時の
状態を示す断面図、第4図は従来例を示す断面図であ
る。 1……ジヤケツトチユーブ、3……アツパジヤケツトチ
ユーブ、4……ロアジヤケツトチユーブ、11……ステア
リングホイール、12……アツパシヤフト、13……ロアベ
アリング、14……中間シヤフト、15……ステアリングギ
ヤ、16……ロアシヤフト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に支持されたロアジャケットチューブ
    の先端に、車体に対して前方へ相対移動可能に支持され
    たアッパジャケットチューブの基端が内挿され、該ロア
    ジャケットチューブの基端はブーツを介して車体側に連
    設され、前記ロアジャケットチューブ内に筒状の中間シ
    ャフトが中間部を回転自在且つ揺動不能に支持され、中
    間シャフトは、先端部と基端部との間の内周にセレーシ
    ョンが形成され、該中間シャフトの先端部にアッパシャ
    フトの基端が内挿され、中間シャフトの基端部にロアシ
    ャフトの先端がアッパシャフトの基端と間隔を有して内
    挿され、アッパシャフトの先端にステアリングホイール
    が設けられ、ロアシャフトの基端がステアリングギヤ側
    に連結されると共に、中間シャフトの基端部には、ロア
    シャフトの先端が軸方向に摺動自在に設けられ、該中間
    シャフトの先端部には、アッパシャフトの基端が所定以
    上の衝撃荷重により軸方向へ摺動可能に設けられている
    ことを特徴とするエネルギ吸収式ステアリング装置。
JP1986120794U 1986-08-06 1986-08-06 エネルギ吸収式ステアリング装置 Expired - Lifetime JPH0619418Y2 (ja)

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JPS6326479U JPS6326479U (ja) 1988-02-20
JPH0619418Y2 true JPH0619418Y2 (ja) 1994-05-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007062470A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Toyoda Gosei Co Ltd 操舵装置

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