JPH09272448A - 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 - Google Patents

衝撃吸収式ステアリングコラム装置

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JPH09272448A
JPH09272448A JP8088412A JP8841296A JPH09272448A JP H09272448 A JPH09272448 A JP H09272448A JP 8088412 A JP8088412 A JP 8088412A JP 8841296 A JP8841296 A JP 8841296A JP H09272448 A JPH09272448 A JP H09272448A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価に造れて、しかも溶接作業を要する事な
く装着可能なエネルギ吸収部材16を使用して、コスト
低減を図る。 【構成】 エネルギ吸収部材16は金属の線材を折り曲
げ形成して造る。二次衝突時にこのエネルギ吸収部材1
6の基部17は、係止部材9に支持されたまま変位しな
い。これに対して、ステアリングコラム1に固定された
被支持ブラケット3は、上記係止部材9から抜け出て前
方に変位する。この結果、変形部18bの折り返し部1
9が上記被支持ブラケット3の前端縁により扱かれて、
衝撃エネルギを吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る衝撃吸収式ステア
リングコラム装置は、二次衝突時にステアリングホイー
ルを前方に変位させて、運転者の身体に大きな衝撃が加
わらない様にする。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突時には、自動車が他の自動
車等と衝突する、所謂一次衝突に続いて、運転者がステ
アリングホイールに衝突する、所謂二次衝突が発生す
る。この二次衝突の際に運転者が受ける衝撃を少なく抑
え、運転者の生命保護を図る事を目的として、一端にス
テアリングホイールを固定するステアリングシャフト
を、強い衝撃が加わった場合に全長が縮まる、所謂コラ
プシブルステアリングシャフトとすると共に、このステ
アリングシャフトを挿通したステアリングコラムを衝撃
吸収式のものとする事が、一般的に行なわれている。
【0003】この様な目的で使用される衝撃吸収式のス
テアリングコラム装置として従来から、例えば実開平5
−75057号公報に記載されたものが知られている。
この従来から知られた衝撃吸収式ステアリングコラム装
置は、ステアリングコラムの全部又は一部を、前方への
強い衝撃力に基づいて前方への変位を自在として車体に
支持すると共に、車体に固定の部分とステアリングコラ
ムとの間に衝撃吸収部材を設けたものである。衝突事故
に伴う二次衝突により上記ステアリングコラムを前方に
押す衝撃力が加わると、上記エネルギ吸収部材が前後方
向に伸びる様に塑性変形しつつ、上記ステアリングコラ
ムが前方に変位する事を許容する。そして、エネルギ吸
収部材の塑性変形に基づいて、ステアリングホイールか
らステアリングコラムに伝わった衝撃エネルギを吸収
し、二次衝突の際に運転者の身体に加わる衝撃力を緩和
して、運転者の保護を図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来構造の場合、二次
衝突時に於ける運転者の保護の面からは特に問題ない
が、次のの理由でエネルギ吸収部材の製作費が嵩むだ
けでなく、次のの理由でこのエネルギ吸収部材の組
み付け作業が面倒になる。 エネルギ吸収部材の形状が複雑である為、プレス型
の製作費が嵩む。しかも、このエネルギ吸収部材を鋼板
から打ち抜き形成した場合に、多くの廃材が生じる為、
材料の歩留が悪い。 組み付け時にはチルトボルト等の結合部材を、エネ
ルギ吸収部材に設けた円孔等に挿通する必要がある。こ
の挿通作業の為、エネルギ吸収部材に設けた円孔を、車
体側に設けた支持ブラケットやステアリングコラムに固
定した被支持ブラケットに形成した各種透孔に整合させ
る必要があるが、この整合作業は面倒である。 エネルギ吸収部材の前端をステアリングコラムの中
間部に結合する為の、溶接作業が必要になる。衝撃吸収
式ステアリングコラム装置の組立時にこの様な溶接作業
が入ると、組立工程が面倒になる。
【0005】上記の理由によるエネルギ吸収部材のコ
スト上昇と上記の理由による組み付け作業の能率低
下とにより、実開平5−75057号公報に記載された
衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、全体としてのコ
ストが嵩んでしまう。衝撃吸収式ステアリングコラム装
置としてはこの他にも、例えば実公平6−16851号
公報に記載されたもの等が存在するが、やはり同様の問
題がある。本発明の衝撃吸収式ステアリングコラム装置
は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の衝撃吸収式ステ
アリングコラム装置は、従来から知られている衝撃吸収
式ステアリングコラム装置と同様に、ステアリングコラ
ムの中間部にこのステアリングコラムの幅方向に亙って
固定された被支持ブラケットと、この被支持ブラケット
を車体に固定の部分に対して、上記ステアリングコラム
に前方に向いた強い衝撃荷重が加わった場合に前方への
脱落を自在として係止する為の係止部材と、上記車体に
固定の部分と上記ステアリングコラムに固定の部分との
間に設けられたエネルギ吸収部材とから構成される。
【0007】特に、本発明の衝撃吸収式ステアリングコ
ラム装置に於いては、上記エネルギ吸収部材は金属線を
曲げ形成する事により造られたもので、基部及びこの基
部に対して一体に結合された変形部を備える。そして、
このうちの基部は、上記係止部材に係止されており、上
記変形部はその途中に形成した折り返し部を上記被支持
ブラケットの前方に配置して、この被支持ブラケットの
前端縁の前方で折り返している。
【0008】
【作用】上述の様に構成される本発明の衝撃吸収式ステ
アリング装置の作用は次の通りである。二次衝突時には
ステアリングホイールからステアリングシャフトを介し
てステアリングコラムに、前方に向いた荷重が衝撃的に
加わる。そしてこの荷重により、ステアリングコラムと
共に被支持ブラケットが前方に変位する。これに対して
係止部材は、車体に支持されたまま変位しない。従っ
て、エネルギ吸収部材の基部が上記係止部材に支持され
た状態のまま、このエネルギ吸収部材の変形部の途中に
形成した折り返し部が、上記被支持ブラケットの前端縁
により前方に引っ張られる。
【0009】この様にエネルギ吸収部材の折り返し部が
前方に引っ張られると、この折り返し部が上記被支持ブ
ラケットの前端縁により扱かれる事で、このエネルギ吸
収部材が変形する。即ち、上記ステアリングコラムと共
に上記被支持ブラケットが前方に変位するのに伴って上
記折り返し部が、元々形成されていた部分から変形部の
先端に向けて移動する。この様に、折り返し部を変形部
の先端に向けて移動させるべく、上記エネルギ吸収部材
を変形させる事で、上記二次衝突に伴って運転者の身体
からステアリングホイールに加えられた衝撃エネルギが
吸収される。この結果、運転者の身体に加わる衝撃が緩
和され、二次衝突時に於ける運転者の保護が図られる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜5は本発明の実施の形態の
第1例を示している。ステアリングコラム1は、二次衝
突に伴ってステアリングホイール(図示せず)及びステ
アリングシャフト2を介して前方(図1、2、5の左
方)に向いた強い衝撃荷重が加わった場合には、前方へ
の変位を自在としている。即ち、上記ステアリングコラ
ム1の中間部に、十分な剛性を有する鋼板を折り曲げ形
成して成る被支持ブラケット3を、溶接により固定して
いる。図示の例ではこの被支持ブラケット3は、中間部
の取付板部4の前後両端縁のうち、前端縁を下方に折り
曲げる事により前側折り曲げ板部5を形成し、後端縁中
央部を下方に折り曲げる事により後側折り曲げ板部6を
形成している。そして、上記前側折り曲げ板部5の中央
下部に円孔7を、後側折り曲げ板部6の下縁に半円形の
切り欠き8を、それぞれ形成している。これら円孔7及
び切り欠き8の曲率は、上記ステアリングコラム1外周
面の曲率とほぼ一致させている。この様な被支持ブラケ
ット3は、上記円孔7にステアリングコラム1を挿通す
ると共に上記切り欠き8をこのステアリングコラム1の
外周面に突き当て、これら円孔7及び切り欠き8の内周
縁とステアリングコラム1の外周面とを溶接する事によ
り、このステアリングコラム1の中間部外周面に固定し
ている。
【0011】上記取付板部4の左右両端部で、上記後側
折り曲げ板部6よりも側方に突出した部分には切り欠き
24、24を、それぞれ上記取付板部4の後端縁側(図
1、2、5の右端縁側)に開口する状態で形成してい
る。そして、これら切り欠き24、24の内側に係止部
材9、9を固定している。これら各係止部材9、9は、
軽合金等により造られて上記各切り欠き24、24の内
側に、大きな衝撃荷重が加わった場合に各切り欠き2
4、24から抜け出る様に、係止されている。即ち、こ
れら各係止部材9、9の左右両端部に形成した小通孔1
0、10と、上記取付板部4の一部で上記各切り欠き2
4、24の両側部分に形成された小通孔(図示せず)と
を整合させると共に、これら両小通孔同士の間に合成樹
脂11、11を充填している。上記各係止部材9、9
は、この合成樹脂11、11により上記各切り欠き2
4、24に、通常の運転操作時に脱落する事はないが、
大きな衝撃荷重が加わった場合には抜け出る様に係止さ
れている。又、上記各係止部材9、9の中央部には通孔
12、12が形成されており、上記被支持ブラケット3
は、これら両通孔12、12を下方から上方に挿通した
ボルト13により、車体に固定の部分14aに対して支
持されている。一方、上記ステアリングコラム1の前端
部は、やはり車体に固定の部分14bに支持固定された
前側支持ブラケット15に、摺動自在に支持されてい
る。従って上記ステアリングコラム1は車体に対し、前
方への強い衝撃荷重が加わった場合に前方への変位を自
在として、支持されている。
【0012】そして、上記被支持ブラケット3と上記各
係止部材9、9との間に、本発明の特徴であるエネルギ
吸収部材16を装着している。本例の衝撃吸収式ステア
リングコラム装置を構成する上記エネルギ吸収部材16
は、塑性変形自在な金属線(針金)を曲げ形成する事に
より、図2、4に示す様な形状に造られている。このエ
ネルギ吸収部材16は、中央に設けられた基部17と、
この基部17と一体に結合された左右1対の変形部18
a、18bとを備える。上記基部17は、直線部22の
両端を前方に直角又は鋭角に折り曲げる事により、大略
コ字形に形成されている。又、上記各変形部18a、1
8bは、それぞれの中間部に半円弧形の折り返し部1
9、19を設ける事により、全体をJ字形に形成してい
る。尚、図示の例では、一方の変形部18aを上記基部
17の直線部22に対し直角に形成すると共に、他方の
変形部18bをこの直線部22に対し鋭角に形成する事
により、これら両変形部18a、18bの中間部に形成
した折り返し部19、19同士の距離を縮め、これら両
変形部18a、18bの先端部を、前記各通孔12、1
2よりもステアリングコラム1側に偏らせて配置してい
る。この理由は、上記各通孔12、12に挿通した前記
ボルト13をスパナ等の工具により緊締する際に、この
工具と上記他方の変形部18bとが干渉する事を防止す
る為である。
【0013】上述の様なエネルギ吸収部材16との組み
合わせにより、効果的なエネルギ吸収構造を実現すべ
く、前記被支持ブラケット3の前端縁部には曲面部20
を、前記前側折り曲げ板部5の左右両側には1対の小通
孔21、21を、それぞれ形成している。即ち、上記前
側折り曲げ板部5の上端縁と前記取付板部4の前端縁と
の連続部の断面形状を、半円弧よりも少し小さい程度の
円弧形にする事により、上記被支持ブラケット3の前端
縁部に、上記前側折り曲げ板部5の前側面よりも少し前
方に突出する曲面部20を形成している。又、上記前側
折り曲げ板部5の左右両側にはそれぞれ、上記各エネル
ギ吸収部材16、16を構成する変形部18a、18b
の一部で、上記各折り返し部19、19よりも先端寄り
部分を挿通自在な小通孔21、21を形成している。
【0014】以上に述べた様に構成される被支持ブラケ
ット3とエネルギ吸収部材16とを組み合わせて、本発
明の衝撃吸収式ステアリング装置を構成する作業は、次
の様に行なう。先ず、上記各エネルギ吸収部材16、1
6を構成する各変形部18a、18bの先端部を、上記
各小通孔21、21に挿入する。そして、図1〜3に示
す様に、各エネルギ吸収部材16、16の基部17、1
7を、前記各係止部材9、9の一部で、前記取付板部4
の上面から突出した部分に外嵌する。この状態で上記各
基部17、17を構成する直線部22、22は、上記各
係止部材9、9の後端面に当接若しくは対向する。この
様に各エネルギ吸収部材16、16を被支持ブラケット
3に装着する作業は、これら各エネルギ吸収部材16、
16の弾性を利用して、容易に且つ短時間で行なえる。
この様にして各エネルギ吸収部材16、16を被支持ブ
ラケット3に装着したならば、これら各エネルギ吸収部
材16、16の通孔12、12に前記ボルト13を挿通
し、このボルト13を前記車体に固定の部分14aに設
けたねじ孔に螺合し更に緊締する。
【0015】上述の様に組み立てられた本発明の衝撃吸
収式ステアリング装置は次の様に作用して、衝突事故の
際に運転者の保護を図る。二次衝突時にはステアリング
ホイールからステアリングシャフト2を介してステアリ
ングコラム1に、前方(図1〜2の左方)に向いた荷重
が衝撃的に加わる。そしてこの荷重により、ステアリン
グコラム1が、上記被支持ブラケット3と共に前方に変
位する。これに対して、上記各係止部材9、9は、ボル
ト13と共に車体に固定の部分14aに支持されたまま
変位しない。従って、ステアリングコラム1の変位開始
に伴って上記被支持ブラケット3が、上記各係止部材
9、9に対して前方に変位する。そして、上記被支持ブ
ラケット3が、前記曲面部20と折り返し部19との間
に設定した隙間23の寸法δ(図1参照)分だけ前方に
偏した後は、上記各エネルギ吸収部材16の変形部18
a、18bの中間部に形成した折り返し部19、19
が、上記曲面部20により前方に引っ張られる。
【0016】この様にエネルギ吸収部材16、16の折
り返し部19、19が前方に引っ張られると、この折り
返し部19、19が上記曲面部20により扱かれる事
で、これら各エネルギ吸収部材16、16が変形する。
即ち、上記ステアリングコラム1が前方に変位するのに
伴って上記各折り返し部19、19が、元々形成されて
いた部分から上記各変形部18a、18bの先端に向け
て移動する。この様に、折り返し部19、19をこれら
各変形部18a、18bの先端に向けて移動させるべ
く、上記エネルギ吸収部材16、16を変形させる事に
より、上記二次衝突に伴って運転者の身体からステアリ
ングホイールに加えられた衝撃エネルギを吸収する。こ
の結果、運転者の身体に加わる衝撃が緩和され、二次衝
突時に於ける運転者の保護が図られる。
【0017】特に、本発明の衝撃吸収式ステアリングコ
ラム装置の場合には、上記各エネルギ吸収部材16、1
6を金属線を折り曲げ形成する事により構成し、これら
各エネルギ吸収部材16、16の基部17、17を係止
部材9、9に外嵌支持する為、これら各エネルギ吸収部
材16、16を所定部分に組み付ける為の溶接作業が不
要になる。又、金属線を折り曲げ形成する事により造ら
れるエネルギ吸収部材16、16は、材料の無駄が殆ど
生じない為、材料の歩留が向上する。又、エネルギ吸収
部材16、16を加工する為に複雑な型を必要としない
ので、この面からの製作費の低減を図れる。更に、組み
立て作業も容易である。従って、組み立て作業の能率化
を図れる。
【0018】尚、曲面部20と折り返し部19との間に
隙間23を設定する理由は、二次衝突開始の瞬間に運転
者の身体に加わる衝撃荷重を少しでも少なくする為であ
る。即ち、二次衝突開始の瞬間には、ステアリングコラ
ム1を前方に変位させる為に、前記合成樹脂11、11
を裂断する為の力、並びに前記各係止部材9、9と取付
板部4との間に働く静止摩擦力に抗してこの取付板部4
の変位を開始させる為の力が必要になる。この力は二次
衝突開始の瞬間にのみ加わるが、この力が加わる瞬間に
上記折り返し部19、19を扱き始めていると、上記瞬
間に運転者の身体に加わる衝撃が、その分だけ大きくな
る。そこで、上記隙間23を設定する事により、二次衝
突開始の瞬間には上記折り返し部19、19の扱きが未
だ開始されない様にしている。但し、上記ステアリング
コラム1の前方への変位開始に要する力が小さければ、
通常状態で上記曲面部20と折り返し部19とを密着さ
せても良い。
【0019】次に、図6は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、被支持ブラケット3
を構成する取付板部4の左右両端部に、互いに大きさの
異なるエネルギ吸収部材16a、16bを、1対ずつ装
着している。そして、一方のエネルギ吸収部材16aに
形成した折り返し部19a、19aから上記取付板部4
の前端縁に形成した曲面部20までの距離δa と、他方
のエネルギ吸収部材16bに形成した折り返し部19
b、19bから上記取付板部4の前端縁に形成した曲面
部20までの距離δb とを互いに異ならせている。この
様に、大きさの異なるエネルギ吸収部材16a、16b
を並列に配置した本例の場合、二次衝突時には、一方の
エネルギ吸収部材16aの折り返し部19aの扱きを開
始した後に、他方のエネルギ吸収部材16bの折り返し
部19bの扱きが開始される。従って本例の場合には、
二次衝突時に於けるこれら各エネルギ吸収部材16a、
16bのエネルギ吸収特性を各種変える事ができる。こ
の様なエネルギ吸収特性の調整は、上記両折り返し部1
9a、19bの位置を変えたり、両エネルギ吸収部材1
6a、16bの線径を変えたりする事により、任意に、
且つきわめて容易に行なえる。
【0020】
【発明の効果】本発明の衝撃吸収式ステアリングコラム
装置は、以上に述べた通り構成され作用するので、二次
衝突時の衝撃を緩和して運転者の保護を有効に図れる構
造を安価に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を、通常状態で示
す側面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図1の拡大B−B断面図。
【図4】第1例に使用するエネルギ吸収部材の斜視図。
【図5】本発明の実施の形態の第1例を、二次衝突時の
状態で示す側面図。
【図6】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2の下
部に相当する図。
【符号の説明】
1 ステアリングコラム 2 ステアリングシャフト 3 被支持ブラケット 4 取付板部 5 前側折り曲げ板部 6 後側折り曲げ板部 7 円孔 8 切り欠き 9 係止部材 10 小通孔 11 合成樹脂 12 通孔 13 ボルト 14a、14b 車体に固定の部分 15 前側支持ブラケット 16、16a、16b エネルギ吸収部材 17 基部 18a、18b 変形部 19、19a、19b 折り返し部 20 曲面部 21 小通孔 22 直線部 23 隙間 24 切り欠き

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムの中間部にこのステ
    アリングコラムの幅方向に亙って固定された被支持ブラ
    ケットと、この被支持ブラケットを車体に固定の部分に
    対して、上記ステアリングコラムに前方に向いた強い衝
    撃荷重が加わった場合に前方への脱落を自在として係止
    する為の係止部材と、上記車体に固定の部分と上記ステ
    アリングコラムに固定の部分との間に設けられたエネル
    ギ吸収部材とから成る衝撃吸収式ステアリングコラム装
    置に於いて、上記エネルギ吸収部材は金属線を曲げ形成
    する事により造られたもので、基部及びこの基部に対し
    て一体に結合された変形部を備え、このうちの基部は、
    上記係止部材に係止されており、上記変形部はその途中
    に形成した折り返し部を上記被支持ブラケットの前方に
    配置して、この被支持ブラケットの前端縁の前方で折り
    返している事を特徴とする衝撃吸収式ステアリングコラ
    ム装置。
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