JPH11266367A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11266367A
JPH11266367A JP10068988A JP6898898A JPH11266367A JP H11266367 A JPH11266367 A JP H11266367A JP 10068988 A JP10068988 A JP 10068988A JP 6898898 A JP6898898 A JP 6898898A JP H11266367 A JPH11266367 A JP H11266367A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー原稿画像を読み取って再現する場合
に、文字エッジの再現性を向上する。 【解決手段】 カラー画像データについて、文字/背景
境界部を検出し、文字側であると判定された領域につい
て、文字エッジで挟まれた領域について文字エッジ領域
と判定し、それに基づいて画像を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像を入力
して画像形成に必要な画像データに変換する画像処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像の再現において、入力カラー
画像データから文字エッジを検出し、その結果に基づい
てエッジ強調処理を制御することは、従来から一般的な
画像データ処理技術になっている。しかし、この方法で
はエッジ強調によって、背景部と文字部の階調コントラ
ストは強調されて文字再現性は向上するが、文字周りは
コントラスト強調によって白抜けが生じ、文字側は縁ど
りされた現象になってしまう。そこで、文字/背景の境
界部を検出し、文字周辺部を検出し、文字周辺部では、
周辺画素の最低濃度レベルを選択する方式が提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】文字/背景の境界部を
検出し、文字周辺部を検出し、文字周辺部では、周辺画
素の最低濃度レベルを選択することにより、文字周辺部
での白抜けは防止できたが、文字部での縁どりが問題と
して残っていた。すなわち、文字部でのエッジ強調処理
による縁どりは、線幅が大きければさほどに違和感のな
い画像がえられるが、ある線幅では文字エッジ領域で挟
まれた領域が1、2ドットぐらいになり、中抜け現象が
生じ、逆に文字再現性が劣化してしまう。本発明の目的
は、文字のエッジ部の再現性を向上した画像処理装置を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】中抜け現象を防止するた
めに、1度検出した文字エッジ部で挟まれた領域も文字
エッジ部と判定することで画質が改善できる。しかし、
これでは、文字と文字の間隔が狭い画像領域も文字エッ
ジ部と判断してしまうため、エッジ強調によって文字ど
うしがくっついて再現されてしまう。本発明に係る画像
処理装置は、カラー画像データを入力し、入力されたカ
ラー画像データから文字エッジ領域を判別し、画像形成
に必要な画像データに変換する画像処理装置であって、
カラー画像データから第1の文字エッジ領域を判断する
第1文字エッジ領域判定部と、文字と背景の境界部を検
出する境界判定部と、第1文字エッジ領域判定部の検出
結果を2次元に展開して、文字エッジ領域との判定結果
で挟まれた領域を第2の文字エッジ領域と判断する第2
文字エッジ領域判定部と、境界判定部による文字/背景
境界判定時に文字側と判断された画素では第2文字エッ
ジ領域を、それ以外では第1文字エッジ領域をエッジ領
域と判断するエッジ領域判定部と、エッジ領域判定部に
よる判断結果及び境界判定部による文字背景境界部の検
出結果に基づいて、画像形成に必要な画像データに対す
る補正内容を変更する補正部とからなる。すなわち、文
字/背景境界判別で文字側と判断された領域のみ、文字
エッジで挟まれた領域を文字エッジ領域として検出で
き、この結果に基づいて画像補正内容を変更する。これ
を用いて文字部でエッジ強調処理を行うことで、文字中
抜け現象が出ない画像補正が行える。好ましくは、前記
の補正部は、エッジ領域かつ文字側境界と判別された領
域ではエッジ強調を行い、エッジ領域かつ背景側境界と
判別された領域ではエッジ減衰処理をおこなう。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して発明
の実施の形態を説明する。図1は、カラーデジタル複写
機の全体構成を示す。この複写機は、自動原稿送り装置
100と画像読み取り部200と画像形成部300から
構成される。通常は自動原稿送り装置100により画像
読み取り位置に搬送された原稿を画像読み取り部200
で読み取り、読み取られた画像データを画像形成部30
0に転送し、画像を形成できる(複写機能)。またイン
ターフェイス207により外部機器との接続が可能であ
る。そのため画像読み取り部200で読み取った画像デ
ータを外部機器に出力したり(画像読み取り機能)、逆
に外部機器から受け取った画像データを画像形成部30
0に送ることにより、画像を形成できる(プリンタ機
能)。
【0006】次に、自動原稿送り装置100について説
明する。自動原稿送り装置100は、原稿セットトレイ
101にセットされた原稿を画像読み取り部200の画
像読み取り位置に搬送し、画像読み取り終了後に原稿排
出トレイ103上に排出する。原稿搬送の動作は操作パ
ネル(図示しない)からの指令に従って行い、原稿排出
の動作は画像読み取り装置200の読み取り終了信号に
基づいて行う。複数枚の原稿がセットされている場合に
は、これらの制御信号が連続的に発生され、原稿搬送、
読み取り、原稿排出の動作が効率よく行われる。
【0007】画像読み取り部200について説明する
と、露光ランプ201により照射された原稿ガラス20
8上の原稿の反射光は、3枚のミラー群202によりレ
ンズ203に導かれCCDセンサ204に結像する。露
光ランプ201と第1ミラーはスキャナモータ209に
より矢印の方向へ倍率に応じた速度Vでスキャンするこ
とにより原稿ガラス208上の原稿を全面にわたって走
査することができる。また露光ランプ201と第1ミラ
ーのスキャンに伴い、第2ミラーと第3ミラーは速度V
/2で同方向へスキャンされる。露光ランプ201の位
置はスキャナホームセンサ210とホーム位置からの移
動量(モータのステップ数)により算出され、制御され
る。CCDセンサ204に入射した原稿の反射光はセン
サ内で電気信号に変換され画像処理回路205により電
気信号のアナログ処理、A/D変換、デジタル画像処理
が行なわれた後、インターフェイス部207と画像形成
部300へ送られる。原稿ガラス208の原稿読み取り
位置とは別に白色のシェーディング補正板209が配置
されており、原稿上の画像情報を読み取りに先立ち、シ
ェーディング補正用の補正データを作成するため、シェ
ーディング補正板209を読み取る。
【0008】次に、画像形成部300について説明す
る。まず、露光とイメージングについて説明する。画像
読み取り部200またはインターフェイス207から送
られてきた画像データは、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の印字用デー
タに変換され、各露光ヘッドの制御部(図示せず)に送
られる。各露光ヘッド制御部では送られてきた画像デー
タの電気信号に応じてレーザーを発光させて、その光を
ポリゴンミラー301により1次元走査し、各イメージ
ングユニット302c、302m、302y、302k
内の感光体を露光する。各イメージングユニット内部に
は感光体を中心に電子写真プロセスを行なうために必要
なエレメントが配置されている。C,M,Y,K用の各
感光体が時計周りに回転することにより各画像形成プロ
セスが連続的に行なわれる。またこれらの画像形成に必
要なイメージングユニットは各プロセスごとに一体化さ
れ、本体に着脱自在な構成になっている。各イメージン
グユニット内の感光体上の潜像は各色現像器により現像
される。感光体上のトナ−像は用紙搬送ベルト304内
に感光体と対向して設置された転写チャージャ303
c、303m、303y、303kにより、用紙搬送ベ
ルト304上の用紙に転写される。
【0009】次に、給紙/搬送/定着について説明す
る。転写される側の用紙は以下の順序で転写位置に供給
されて画像をその上に形成する。給紙カセット群310
a、310b、310cの中には様々なサイズの用紙が
セットされており、所望の用紙サイズは各給紙カセット
310a、310b、310cに取付けられている給紙
ローラー312により搬送路へ供給される。搬送路へ供
給された用紙は搬送ローラー対313により用紙搬送ベ
ルト304へ送られる。ここではタイミングセンサ30
6により、用紙搬送ベルト304上の基準マークを検出
し、搬送される用紙の搬送タイミング合わせが行われ
る。またイメージングユニットの最下流にはレジスト補
正センサ312(主走査方向に3個)が配置されてお
り、用紙搬送ベルト304上のレジストパターンを形成
した際、このセンサによってC,M,Y,K画像の主・
副の色ずれ量を検出し、プリントイメージ制御部(PI
C部)での描画位置補正と画像歪み補正を行うことによ
って、ペーパー上のC,M,Y,K画像の色ずれを防止
している。そして転写された用紙上のトナー像は定着ロ
ーラー対307により加熱され溶かされて用紙上に定着
された後、排紙トレイ311へ排出される。また両面コ
ピーの場合には、裏面の画像形成のため、定着ローラー
対307により定着された用紙は用紙反転ユニット30
9により反転され、両面ユニット308により導かれ、
両面ユニットから用紙を再給紙する。なお、用紙搬送ベ
ルト304はベルト退避ローラー305の挙動により、
C,M,Yの各イメージングユニットから退避でき、用
紙搬送ベルト304と感光体が非接触状態にできる。そ
こで、モノクロ画像形成時にはC,M,Yの各イメージ
ングユニットの駆動を停止することができるため、感光
体や周辺プロセスの摩耗を削減することができる。
【0010】図2は、ポリゴンミラー301を含むレー
ザー光学系(LDヘッド)の上部からみた構成を示す。
LDヘッドは、1ポリゴン4ビーム方式で構成されてい
る。このため、各色の感光体をレーザーで露光する際、
上流側の描画色であるC,Mは、下流側の描画色Y,K
に対して逆方向からの露光走査になる。このため、後述
するが、プリントイメージ制御部において、上流側2色
の走査方向に対して、鏡像処理を行い、この問題を解決
している。
【0011】次に、画像読み取り部200の信号処理に
ついて説明する。図3と図4は画像読み取り部200に
おける画像処理部205の全体ブロック図である。縮小
型光学系によって原稿面からの反射光をCCDセンサ2
04に結像させて、R,G,Bの各色分解情報に光電変
換されたアナログ信号を得る。A/D変換部401で
は、CCDセンサ204で光電変換された400dpiの
画像データを基準駆動パルス生成部411より転送され
るタイミング信号によって、A/D変換器を用いてR,
G,Bの色情報毎に8ビット(256階調)のデジタル
データに変換する。シェーディング補正部402では、
R,G,Bデータの主走査方向の光量ムラをなくすた
め、各R,G,B毎に独立して、原稿読み取りに先立っ
てシェーディング補正用白色板209を読み取ったデー
タを内部のシェーディングメモリに基準データとして格
納しておき、原稿走査時に逆数変換し、原稿情報の読み
取りデータと乗算して、補正を行なう。
【0012】ライン間補正部403では、R,G,Bの
各センサチップのスキャン方向の読み取り位置を合わせ
るためにスキャン速度(副走査倍率に依存)に応じて、
内部のフィールドメモリを用いて、各色データをライン
単位でディレイ制御する。光学レンズによって生じる色
収差現象によって、主走査側の原稿端部側ほどR,G,
Bに読み取り位相差が大きくなる。この影響によって、
単なる色ずれ以外に後述するACS判定や黒文字判別で
誤判定を引き起こす。そこで色収差補正部404では、
R,G,Bの位相差を彩度情報に基づいて補正する。
【0013】変倍・移動処理部405では、R,G,B
データ毎に変倍用ラインメモリを2個用いて、1ライン
毎に入出力を交互動作させ、そのライト・リードタイミ
ングを独立して制御することで主走査方向の変倍・移動
処理を行う。すなわち、メモリ書き込み時データを間引
くことで縮小を、メモリ読み出し時にデータを水増しし
て拡大を行っている。この制御において、変倍率に応じ
て縮小側ではメモリ書き込み前に、拡大側ではメモリ読
み出し後に補間処理を行い、画像欠損やガタツキを防止
している。このブロック上の制御とスキャン制御を組み
合わせて、拡大と縮小だけでなく、センタリング・イメ
ージリピート・拡大連写・綴じ代縮小などを行なう。
【0014】ヒストグラム生成部412および自動カラ
ー判定(ACS)部413では、原稿をコピーする動作
に先立ち、予備スキャンして得られたR,G,Bデータ
から明度データ生成して、そのヒストグラムをメモリ
(ヒストグラムメモリ)上に作成する一方、彩度データ
によって1ドット毎にカラードットか否かを判定し、原
稿上512ドット角のメッシュ毎にカラードット数をメ
モリ上(ACSメモリ)に作成する。この結果に基づい
て、コピー下地レベル自動制御(AE処理)およびカラ
ーコピー動作かモノクロコピー動作かの自動カラー判定
(ACS処理)をする。
【0015】ラインバッファ部414では、画像読み取
り部200で読み取ったR,G,Bデータを1ライン分
記憶できるメモリを有し、A/D変換部401でのCC
Dセンサの自動感度補正や自動クランプ補正のための画
像解析用に画像データのモニタができる。また、紙幣認
識部415では、原稿ガラス208上に紙幣などの有価
証券が積載されコピー動作した場合に正常なコピー画像
ができないように、R,G,Bデータの領域切り出しを
随時行い、パターンマッチングによって紙幣か否かを判
断し、紙幣と判断した場合すぐに画像読み取り部200
の読み取り動作および画像処理部205を制御するCP
Uがプリントイメージ制御部側に対して、黒べた塗りつ
ぶし信号(−PNT="L")を出力して、プリントイメ
ージ制御部側でKデータを黒べたに切替えて正常コピー
を禁止している。
【0016】HVC変換部422では、データセレクタ
421を介して入力されたR,G,Bデータから3*3
の行列演算によって、明度(Vデータ)および色差信号
(Cr、Cbデータ)に一旦変換する。次にAE処理部
423で前記した下地レベル制御値に基づいてVデータ
を補正し、操作パネル上で設定された彩度レベルおよび
色相レベルに応じてCr、Cbデータの補正を行なう。
この後、逆HVC変換部424で3*3の逆行列演算を
おこない、R,G,Bデータに再変換する。
【0017】色補正部では、LOG補正部431で各
R,G,Bデータを濃度データ(DR,DG,DBデー
タ)に変換後、墨抽出部432でDR,DG,DBデー
タの最小色レベルを原稿下色成分として検出し、同時に
R,G,Bデータの最大色と最小色の階調レベル差を原
稿彩度データとして検出する。DR,DG,DBデータ
は、マスキング演算部433で3*6の非線型行列演算
処理がされて、プリンタのカラートナーにマッチングし
た色データ(C,M,Y,Kデータ)に変換される。
【0018】下色除去・墨加刷処理部(UCR・BP処
理部)434では、前述した原稿下色成分(Min
(R,G,B))に対して、原稿彩度データに応じたUC
R・BP係数を算出して、乗算処理によってUCR・B
P量を決定し、マスキング演算後のC,M,Yデータか
ら下色除去量(UCR)を差分して、C,M,Yデータ
を算出し、BP量=Kデータを算出する。また、モノク
ロデータ生成部435では、R,G,Bデータから明度
成分を作成し、LOG補正してブラックデータ(DVデ
ータ)して出力する。最後に色データ選択部436でカ
ラーコピー用画像であるC,M,Y,Kデータとモノク
ロコピー用画像であるDVデータ(C,M,Yは白)を
選択する。
【0019】領域判別部441では、データセレクタ4
41を介して入力されたR,G,Bデータより最小色
(Min(R,G,B))と最大色と最小色との差(Ma
x(R,G,B)−Min(R,G,B))検出し、黒文字
判別・色文字判別・網点判別など行う。また、黒文字判
別時の文字エッジ補正を行い、判別結果とともに文字エ
ッジ再生部451に転送する。同時にプリントイメージ
制御部側およびプリントヘッド制御部側に対して、階調
再現方法を切り替えるための属性信号を作成して転送す
る。
【0020】文字エッジ再生部451では、領域判別結
果から色補正部からのC,M,Y,Kデータに対して、
各判別領域に適した補正処理(エッジ強調・スムージン
グ・文字エッジ除去)を行なう。最後に、シャープネス
・ガンマ・カラーバランス調整部452は、操作パネル
上で指定されたシャープネス・カラーバランス・ガンマ
レベルに応じてC,M,Y,Kデータの画像補正を行
い、階調再現属性信号−LIMOSをプリントイメージ
制御インターフェース453に転送する。また、C,
M,Y,Kデータを、データセレクタ461を介して画
像インタフェース部462へ送る。画像インターフェイ
ス部462では、外部装置と画像入出力を行なう。動作
は、R,G,Bデータの同時入出力とC,M,Y,Kデ
ータの面順次入出力が可能であり、外部装置側はスキャ
ナ機能やプリンタ機能としてカラー複写機を利用でき
る。
【0021】本システムは、1スキャン4色同時カラー
出力の複写機である。図5と図6は、システム構成とプ
リントイメージ制御部のブロックの関連を示す。この図
のように画像読み取り部200からのC,M,Y,Kデ
ータは、1スキャン動作によって同時にプリントイメー
ジ制御部側に転送されてくる。したがって、プリントイ
メージ制御部側の処理は、C,M,Yデータごとの並列
動作が基本になる。本システムでは、C,M,Y,Kト
ナー成分を、用紙搬送ベルト304上に給紙されたぺー
パー上に色ずれなく画像を転写する必要がある。しか
し、図7に図式的に示すように各種の要因により色ずれ
が生じる。C,M,Y,Kの各トナーの現像タイミング
は、各色の感光体が用紙搬送ベルト304に対してほぼ
等間隔で配置されているため、感光体の間隔に応じた時
間だけずれて行われる。したがって、副走査遅延モジュ
ールを用いて、C,M,Y,K毎に副走査方向に感光体
間隔に応じた量だけ遅延制御をする。しかし、(a)に
示すように、副走査方向にたとえばCの描画位置がずれ
ると、色ずれが生じる。また、1ポリゴンミラー4ビー
ムによるレーザー走査によって感光体上に画像を潜像さ
せるため、最初の2色(C,M)と後半の2色(Y,
K)では、ラスタスキャン方向が逆になるが、この鏡像
関係によりずれが生じる(f)。この他にも各色のレー
ザー走査による主走査方向印字開始位置ずれ(e)・主
走査倍率歪み(d)・副走査方向のボ一歪み(c)や感
光体配置とレーザ走査の平行度ずれによるスキュー歪み
(b)が生じ、色ずれ原因になる。これらの現象をC,
M,Y,Kデータに対して、位置補正や画像補正を行な
うことで色ずれを防止している。
【0022】これらの補正処理を行なうのが図8に示す
プリントイメージ制御部である。まず、画像処理部20
5から転送されたC,M,Y,Kの画像データは、階調
再現部500に入力される。ここでは、−LIMOS信
号(階調再現属性信号)に応じて、文字分離型多値誤差
拡散方式にてC,M,Y,Kデータの階調レベルを8ビ
ットから3ビットの擬似256階調データに変換する。
次に、描画位置制御部510において、各感光体間隔
(図1参照)に応じた現像タイミングのずれを補正する
ため、最下流に配置されているK現像ユニットでの描画
位置をぺーパー基準にK成分の位置補正をし、他の色成
分はK成分に対して副走査側の位置補正を行う。次に、
レーザー走査方向の違いと主走査開始位置ずれを補正す
るため、C,M像は主走査鏡像処理を行い、副走査と同
様にぺーパー基準に対してK成分位置を補正し、他の色
はK成分に対して位置を補正する。また、フレームメモ
リ部520は、両面コピー時に表面側の画像を前もって
記憶しておく必要があるため、階調再現部500からの
データを記憶するA3の1面分のメモリユニットを搭載
している。
【0023】テストデータ生成部530で作成されたレ
ジスト検出用テストパターンデータを用紙搬送ベルト3
04上にC,M,Y,K同時に転写させ、最下流のK現
像ユニットのさらに下流側に配置されたレジスト検出セ
ンサ312によって、K成分に対するC,M,Y成分の
色ずれ量を検出する。この色ずれ検出結果に基づいて、
画像歪み補正部540では、図9に図式的に示すよう
に、C,M,Y成分の主走査倍率歪みと副走査のボー歪
みとスキュー歪みを濃度分配処理による補間処理によっ
て補正する。また、K画像だけ、描画位置制御部510
からのデータを256階調レベルにデコード化し、前記
した紙幣認識結果に基づいて、黒べたデータとの選択が
行われる。最後に補正されたC,M,Y,Kデータをプ
リントイメージング制御部・プリントヘッド制御部イン
ターフェイス部でぺーパー基準の画像位置にシフトし、
プリントヘッド制御部に転送して、画像再現を行なう。
なお、基準位置信号生成部550は、各種入力信号を基
に各種基準位置信号を発生する。
【0024】図10はプリントヘッド制御部を示す。こ
こでは、電子写真プロセスによるガンマ特性による階調
歪みをガンマ補正テーブル320により補正し、次に、
D/Aコンバータ321により各階調レベルのD/A変
換をする。各色の最上位ビットは、画像読み取り部から
転送された−LIMOS信号(階調再現属性信号)に対
応していて、光変調方式は、この階調再現属性信号によ
りスイッチ326で切り替えられる。最上位ビット
が、"L"(=文字エッジ部)の時は、1ドット用リファ
レンス信号322と比較器323で比較する1ドット周
期のパルス幅変調(PWM)により、"H"(=連続階調
部)の時は、2ドット用リファレンス信号324と比較
器325で比較する2ドット周期のパルス幅変調により
LD駆動信号を発生し、これにより半導体レーザーを駆
動して、各感光体上に画像を露光して階調表現をおこな
う。この時、2ドットパルス幅変調は、画像の粒状性が
向上するように45゜方向のスクリーン角を設定してい
る。ここでは、文字エッジ部は解像度を優先した文字切
れのない1ドットパルス幅変調によって再現し、その他
の領域については、2ドットパルス幅変調と45゜スク
リーン角変調による画像ノイズに強い粒状性に優れた滑
らかな階調再現を自動的に行っている。後で詳細に説明
するように、画像読み取り部200で得られた領域判別
結果から文字エッジ再生部451で最適な画像補正処理
を行い、プリントイメージ制御部の階調再現部で階調属
性信号による文字エッジか否かによって、多値誤差拡散
処理と単純な量子化処理を切替える。最後にプリントヘ
ッド制御部で感光体上の光変調方式を自動的に切替え
て、画像の品質向上を図っている。
【0025】図11〜図13は、色補正部を示す。な
お、図13は、図12に示した部分に供給される信号を
示す。色補正部とは、LOG補正部431、墨量抽出部
432、マスキング演算部433、墨加刷下色除去部4
34および色データ選択部436の画像補正処理の総称
である。色補正部のネガポジ反転部601では、入力さ
れたR,G,BデータR,G,B87-80をCPUが色補
正制御部を介して設定したネガポジ反転エリア信号−N
PAREAの状態に応じて、以下のように出力データ
R,G,B97-90を制御し、ネガポジ反転処理を行う。 −NPAREA="L" → R,G,B97-90=255−R,G,B87-80 −NPAREA="H" → R,G,B97-90=R,G,B87-80
【0026】次に、R,G,Bデータは原稿反射率に対
してリニアに変化する信号であるから、これをR,G,
B−LOG_TABLE602に入力して、濃度変化に
リニアに反応する濃度データDR,DG,DB7-0に変
換する。変換式は以下のようになる。 D7-0={−log(Wh*(A7-0/256))−Dmin
*256/(Dmax−Dmin) ここにDmaxは最大濃度レンジであり、Dminは最小濃度
レンジであり、Whはシェーディング補正部402にお
ける基準原稿反射率である。
【0027】また、明度生成部603において、モノク
ロ再現時の階調信号V97-90を作成するため、R,G,
Bデータから以下の式に基づいて算出する。 V97-90=Ra*R97-90+Ga*G97-90+Ba*B
97-90 ここで、Ra,Ga,Baは色補正制御部604にて設
定されるR,G,B混合比のパラメータである。一般的
には、Ra=0.3、Ga=0.6、Ba=0.1に設定
し、比視感度分布に近似した明度データにしておく。V
97-90は、R,G,Bデータ同様にLOG補正のため、
V−LOG_TABLE605に入力され、濃度データ
DV7-0に変換される。DV7-0は、モノクロ再現時の色
を決定するC,M,Y,K比率データMC,MM,M
Y,MK7-0と乗算処理され、モノクロ再現用の色分解
データC、M、Y、K17-10を決定する。たとえば、赤
色のモノクロ再現がしたければ、MC7-0=MK7-0
0、MM7-0=MY7-0=128を設定すればよい。
【0028】一方、R,G,Bデータの最大色と最小色
の差を回路606〜608により算出し、彩度データW
97-90として、UCR/BP_TABLE609、610
に入力する。このテーブルはUCR/BP処理時の下色
除去量と墨加刷量をW97-90の状態に応じて制御するも
のである。ここで、下色除去操作を行う。すなわち、L
OG補正後のDR,DG,DBデータから最小値回路6
11により最小色(Min(DR,DG,DB))を検出
し、そのデータを墨基本量として、ある割合(BP量)
をKデータとして扱い、乗算回路612、613によ
り、プリンタ部での黒トナーを加える(墨加刷操作)と
ともに、墨基本量のある割合(UCR量)をDR,D
G,DBからマスキング演算したC,M,Yデータより
減ずる。UCR/BP_TABLE609、610の出
力は、この割合を制御しているもので、W97-90の関数
で定義されている。UCR_TABLEの出力をα
(W)、BP_TABLEの出力β(W)とし、色補正
制御部からのKデータ差分量SB7-0をkとすると、 UCR7-0(UCR量)=MIN(DR,DG,DB)*α(W)/256 BP7-0(BP量)=MIN(DR,DG,DB)*β(W)/256−k と表わせる。差分は、引算回路614により行われる。
ここで、読み取ったR,G、Bデータが無彩色(白・
黒)であれば、すなわち彩度信号W97-90が小さけれ
ば、プリンタ側で再現する際に、Kトナー単色で再現し
た方がトナー付着量が少なく、より黒らしく引き締まっ
て見える。したがって、このような場合はα(W)/β
(W)値を大きくして、UCR/BP量を多くすること
が望ましい。また、有彩色では、α(W)、β(W)値
が大きいと逆に濁った色再現になる。つまり、彩度信号
97-90が大きい場合は、α(W)/β(W)値を小さ
くしている。上記のように彩度信号W97-90に応じて、
α(W)はUCR_TABLE609で,β(W)はB
P_TABLE610で最適制御を行っている。
【0029】また、墨基本量であるMIN(DR,D
G,DB)を算出する際、DR,DG,DBの最大色デ
ータであるMAX(DR,DG,DB)も最大値回路6
15により同時に算出する。このデータMAX7-0は、
次段の文字エッジ再生部に転送され、黒文字判別領域で
のBP量にK成分に替わる黒文字補正データとして使用
される。LOG補正されたDR,DG,DB7-0は、プ
リンタ側の色トナーの分光分布に近似して、色再現性を
向上させるため、マスキング演算部433に転送され
る。マスキング演算部433では、色補正制御部604
から入力されるマスキング係数を用いて、近似精度を向
上させるため、DR,DG,DBの非線形項であるDR
*DG,DG*DB,DB*DRを加えた非線形マスキ
ング処理を行って、C,M,Yデータに変換している。
【数1】 これらのマスキング係数は、画像形成部300で作成さ
れたテストカラープリントを画像読み取り部200で読
み取り、両部のデータ差が最小になるように実験的に求
める。
【0030】次に、UCR処理部434で前述したUC
R量をマスキング演算後のC,M,Yデータより減算
し、BP量=Kデータとともにカラーコピー時の色分解
データC,M,Y,K27-20として出力する。以下、色
データ選択部436で、モノクロ画像エリア(−MCA
REA="L")ならば、モノクロ再現用色分解データ
C,M,Y,K17-10に置換し、画像イレースエリア
(−CLRAREA="L")ならば、各C,M,Y,K
データを"0"に置換し、画像インターフェイス部461
から転送された面順次C,M,Y,Kデータ入力を選択
する時(−IFSEL1="L")は、CM,Y,Kデー
タをIFD7-0に置換後、文字エッジ再生部451に色
分解データC,M,Y,K37-30を前述の黒文字補正デ
ータMAX7-0とともに転送する。
【0031】図14と図15は、領域判別部441を示
す。逆HVC変換部424から転送されたR,G,Bデ
ータR,G,B87-80について、黒文字判別・色文字判
別・網点判別・階調再現切替えなどの領域判別処理が行
われる。まず、領域判別に必要な明度成分と彩度成分の
抽出を説明する。文字部のエッジ検出や網点判別時の孤
立点検出に必要な明度成分として、入力されたR,G,
B信号の最小色Min7-0を用いる。最小値Min7-0
最小値回路701により得られる。最小色Min7-0
用いるのは、原稿上の色に影響を受けない判別を行なう
ためである。たとえば、黒色の文字があれば、R,G,
B信号はいずれも階調レベルはほぼ同じ値で低いが、赤
色の文字では、R信号は明るく、G,B信号が暗い。し
たがって、R,G,B信号の最小値であれば、赤文字も
黒文字も文字濃度のみ依存して、ほぼ同様の明度レベル
で反応する。これによって、様々な原稿上の色による文
字判定や網点判定が行える。また、最大値回路92によ
り得られるR,G,Bデータの最大色と最小色の差W
87-80(すなわちMax(R,G,B)−Min(R,
G,B))を引算回路703により求めて、黒文字判別
に必要な原稿彩度の判定(黒か否か)は、差W87-80
基づいて行われる。
【0032】次に、領域判別部441における黒文字判
別処理を説明する。黒文字判別処理の内容は、文字の判
定(エッジ判定)・黒の判定・黒文字判別の誤判定防止
・黒エッジ補正信号の生成に大別される。まず、文字
(エッジ)の判定を説明する。明度成分であるMin
87-80は、ラインメモリ704〜707を用いて、5ド
ット*5ラインの2次元マトリクス上に展開されて、そ
れぞれ1次微分フィルタ708、2次微分フィルタ70
9、文字/背景境界識別部710、黒エッジ補正フィル
タ711および孤立点検出フィルタ712に入力され
る。
【0033】1次微分フィルタ708では、図16に示
すように主走査方向と副走査方向で独立して注目画素
(中心画素)前後の傾きを検出し、それぞれの絶対値の
加算値を1次微分エッジ量FL17-10として出力する。
2次微分フィルタ709では、図17に示すように縦/
横・斜め方向の注目画素に対する2次微分値を独立して
求め、それぞれの絶対値の最大値を2次微分エッジ量F
27-20として出力する。コンパレータ713、714
は各エッジ量をエッジリファレンスデータEDGREF
17-10、EDGREF27-20と比較して、どちらかがリフ
ァレンスレベルより大きければ、バッファ回路715を
へて文字エッジ部として−FLON="1"を出力する。
【0034】文字背景境界識別部710では、図18に
示すように、4方向の2次微分フィルタの積分値(平均
値)を求め、その符号が"L"であればエッジが文字側
(以下、内エッジという)にあると識別し、"H"であれ
ば背景側(以下、外エッジという)にあると識別し、−
FLAREAを出力する。信号−FLAREAは、所定
ラインだけ遅延され、文字エッジ再生部に対して、文字
/背景境界識別信号−INEDGとして出力される。文
字エッジ部検出に2つの微分フィルタを用いる理由は次
のとおりである。図19に示すように、1次微分フィル
タ708は、注目画素の前後の画素の階調差を検出する
もので、ラインと背景の境界付近をエッジと判断する。
2次微分フィルタ709は、注目画素とその前後画素の
階調レベル差の和を検出するもので、ラインと背景の境
界付近の前後で符号が反転して検出され、細い線ではラ
インそのものをエッジと検出する。したがって2種のフ
ィルタの組み合わせで細線から太線まで連続的に文字エ
ッジと判断できる。さらに2次微分のエッジと背景の境
界付近での符号変化によって、その境界を判断できる。
【0035】いったんエッジ検出をした信号−FLON
は、クロージング処理部716に転送される。クロージ
ング処理は、3ドット*3ラインのマトリクスを利用し
て、まず−FLON="L"(文字側エッジ)の結果を太
らせる。この太らせ処理では、3*3のマトリクス内に
1個でも−FLON="L"のドットが存在すれば、中心
ドットの−FLONの結果を強制的に"L"に置換する。
つまり−FLON="L"の結果を前後1ドットおよび1
ライン太らせる。図20の上部に示された3つの例で
は、−FLON="H"(背景側エッジ)のドットが主走
査方向に1ドット、2ドット、3ドットつづく場合を示
す。これらの例では、太らせ処理の後で−FLON=”
L”の領域が1ドット拡大されている。次に、太らせ処
理後のエッジ判定結果を、再度3ドット*3ラインのマ
トリクスに展開して、逆に細らせ処理を行う。これは、
3*3のマトリクス内に1ドットでも文字側エッジでな
いドット(−FLON="H")があれば、強制的に"H"
に置換する。つまり、太らせ処理の逆で、−FLON
="L"の結果を前後1ドットおよび1ライン細らせる。
こうすることによって、図20に示すように主・副走査
方向に2ドット以下の間隔で文字側エッジでない(−F
LON="H")と判断した場合に限り、文字エッジ部
(−FLON="L")に変換することができる。
【0036】この文字エッジクロージング処理後の結果
(処理はマトリクス展開分の2ライン遅延する。)とク
ロージング処理前の結果を単に2ライン遅延した結果の
いずれかをセレクタ717で文字・背景境界識別信号
(−FLAREA)によって選択する。すなわち、内側
エッジ部(−FLAREA="L")では、クロージング
処理した文字エッジ判定結果を、外側エッジ(−FLA
REA="H")では、クロージングしていない文字判定
結果を最終的な文字エッジ信号として、所定のライン遅
延後に−EDG信号を文字エッジ再生部451に転送す
る。
【0037】この処理は以下の目的のため行う。文字エ
ッジ部と判定した画素は、後述するが文字エッジ再生部
451でエッジが強調される。このとき、エッジ強調に
よって文字を縁取りさせてコントラストを強調している
ことになる。しかし、文字幅が5〜7ドットぐらいであ
ると、文字中央部で1、2ドットエッジ強調されない画
素が存在し、文字再現時に中抜けしたような印象を与え
てしまう(図21参照)。そこで、文字エッジ部で主・
副走査方向に前後2ドット以内で囲まれた画素はエッジ
強調をするように内側エッジ部に限り文字エッジ部とし
て判断を修正するようにしている。これにより、中抜け
現象がなくなり、文字再現性が向上した。しかし、外側
エッジに対しても行うとラインペアなどライン間で挟ま
れた領域の画像がつぶれてしまう。
【0038】次に、領域判別部441における黒の判定
を説明する。画像が黒か否かは、前述したR,G,Bデー
タの最大色と最小色の差W87-80と最小色データMIN
87-80から彩度リファレンステーブル720にて変換し
た彩度リファレンスデータWREF7-0との比較によっ
て、決定する。彩度レファレンステーブル720は、図
22に示すように低明度側や高明度側でリファレンスを
小さくし、かつある明度レベル以上では0にしており、
87-80との比較で明度レベルによって黒の判定レベル
を可変し、ある明度以上は背景(下地)なので黒判定を全
くしないようにしている。これによって文字エッジ部
(階調レベルとしては中間レベル)でR,G,Bデータのわ
ずかな位相差による彩度差の拡大に対応する一方、明度
レベルの判定も一括して行う。このテーブルはCPUに
よって設定されるが、前段のAE処理部での下地レベル
調整値によって内容は可変される。WREF7-0とW
87-80との比較はコンパレータ721によって行われ、
黒(WREF7-0>W87-80)ならば−BK="L"を出力
し、エッジ検出側との遅延量を合わせるため4ライン遅
延後に、クロージング処理後の文字エッジ判定結果が"
L"であれば、黒文字エッジ部として−BKEG="L"
と一旦判断する。
【0039】次に、領域判別部441における黒文字誤
判定防止を説明する。前述した黒文字判別だけでは、彩
度の低い(緑、青紫などの)文字エッジ部において誤判定
することがある。そこで、色べたドットを検出し、その
個数が大きいエリアの中心画素が黒文字と判断していれ
ば、その結果を取り消す。まず、W87-80をコンパレー
タ722でCPUが設定する彩度リファレンスデータW
REF17-10と比較し、高彩度(W87-80>WRE
17-10)であれば、WH="L"とする。コンパレータ7
23では、MIN87-80とCPUが設定する明度リファ
レンスデータVREF17-10と比較し、低明度(MIN
87-80<VREF17-10)であれば、−VL="L"とす
る。−VL="L"かつWH="L"であって、エッジ検出
側で非エッジ部(−FLON="H")と判断された画素
は、色べた画素として−CAN="L"と判断する。これ
を回路714で、9ドット*9ラインのマトリクスに展
開し、そのマトリクス内の−CAN=”L”のドットの
個数を求める。その値CANCNT7-0とCPUが設定
するカウントリファレンス値CNTREF17-10とをコ
ンパレータ725で比較し、色べたドットの個数が多け
れば(CANCNT7-0>CNTREF17-10)、−BK
EGON="H"として一旦判断した黒文字判別結果(−
BKEG="L")を取り消す。一方、個数が小さければ
許可し、最終的な黒文字判別結果(−PAPA=”
L”)として文字エッジ再生部に転送する。
【0040】次に、領域判別部441における黒エッジ
補正信号の生成を説明する。黒エッジ補正フィルタ71
2では、図23に示すようにR,G,Bデータの最小色M
IN87-80を4方向の2次微分フィルタに入力し、それ
ぞれ独立に得られた各方向のフィルタ結果を"0"にクリ
ップする。(負の値は"0"にクリップする。) 最大値回
路730により各方向の結果の最大値を黒エッジ補正デ
ータFL37-30として、黒エッジ補正テーブル731に
入力し、そのテーブル変換結果をVEDG7-0として、
所定のライン遅延後、文字エッジ再生部に黒文字用エッ
ジ補正データとして出力し、黒文字エッジのエッジ強調
量として活用する。ここで、4方向の2次微分フィルタ
の最大値をエッジ補正データとしているのは、黒文字コ
ピーのジェネレーション特性を向上させるためである。
図24に例を示すように、45゜方向の2次微分フィル
タでエッジ強調をすると、ラインが90°クロスした交
差点でクロス点切れ現象が生じる。ジェネレーション
(孫コピー)をしていくとクロス点でのライン切れが顕
著になり、文字が読みづらくなる。また0°/90°方
向の2次微分フィルタでエッジ強調をすると、ラインが
90°クロスした交差点が中ぬけしてしまい、これもジ
ェネレーション特性上好ましくない。この現象による画
像劣化現象を防止するために、4方向のフィルタ結果の
最大値をエッジ補正量としている。
【0041】また、黒文字用のエッジ補正信号をR,G,
Bデータの最小色より求める理由は、R,G,Bが明度情
報であるため、LOG補正後のC,M,Y,Kデータより
もフィルタのエッジ変化量が、より強く文字エッジを強
調したい下地レベル(白地)に対して敏感に反応し、か
つあまり強く強調したくない高濃度側レベルに対して鈍
感に反応するためである。なお、黒エッジ補正テーブル
731は、黒文字エッジ強調する際、エッジ強調量が適
正な値になるようにフィルタデータFL37-30を変換す
るために設けられ、その内容はCPUによって設定され
る。また、一般的にエッジ強調に使用されるラプラシア
ン・フィルタは2次微分フィルタの反転型フィルタであ
る。文字エッジ再生部でエッジ強調すべき画像データ
は、C,M,Y,Kの濃度データであり、明度データM
IN87-80とは反転の関係(白・黒の階調レベルが反
対)のため、ここでは2次微分型のフィルタで良い。
【0042】次に、領域判別部441における網点判別
を説明する。孤立点検出フィルタ711にエッジ検出処
理と同様にR,G,Bデータの最小色MIN87-80を入
力し、図25に示すように、5ドット*5ラインのマト
リクス741に展開した後に、各画素が網点印刷内の網
点中心画素の画像分布と同様の孤立点か否かを、孤立点
条件判定部742で判別する。孤立点検出フィルタ71
1では、網点印刷の谷(白孤立点)または山(黒孤立
点)かを判断するため、2種の孤立点条件に一致してい
るかを判断している。(条件1) 中心画素X33の階調
レベルがその周辺8画素の階調レベルのいずれにも高い
(白孤立点条件)あるいは低い(黒孤立点条件)すなわ
ち、 X33≧MAX(X12,X23,X24,X32,X34,X42
43,X44) かつ X33≦=MIN(X12,X23,X24,X32,X34
42,X43,X44) (条件2) 中心画素Xの階調レベルが周辺8方向の階
調分布の平均レベルのいずれにもあるレベル分以上高い
(白孤立点条件)あるいはあるレベルより低い(黒孤立
点条件)、すなわち、 X33 > MAX(X11+X12,X13+X23,X15+X
24,X31+X32,X34+X35,X51+X42,X53
43,X55+X44)/2 + AMIREF7-0 かつ X33 > MIN(X11+X12,X13+X23,X15+X
24,X31+X32,X34+X35,X51+X42,X53
43,X55+X44)/2 − AMIREF7-0 ここで、孤立点条件の決定する孤立点リファレンスデー
タAMIREF7-0は、CPUが設定する画像パラメー
タである。上記の2種の条件を満足した画素を白孤立点
(−WAMI="L")あるいは黒孤立点(−KAMI
="L")として、次段に対して転送する。
【0043】2種の孤立点情報は、次にそれぞれ41ド
ット*9ラインのマトリクスに展開される。ここでは、
黒文字誤判定防止用に−CAN信号の"L"ドット個数を
カウントしたのと同様に、カウンタ743、744がそ
れぞれ−WAMIと−KAMIの"L"ドット個数をカウ
ントする。そのカウント値がWCNT7-0とKCNT7-0
である。(255以上のカウント値の場合は255でク
リップしている。)白・黒の孤立点個数データWCNT
7-0,KCNT7-0をコンパレータ745、746でCP
Uが設定する孤立点個数リファレンスデータCNTRE
27-20と平行して比較し、どちらかの個数が大きけれ
ば網点印刷画像と判断して、AMI1="L"を出力す
る。すなわち、網点画像内の網点と同様の画像分布を示
す画素(−WAMI="L"または−KAMI="L")の
数が、ある単位面積(41ドット*9ライン)内にある
一定値CNTREF27-20以上存在することが網点判別
の条件である。
【0044】ここで、孤立点個数リファレンスCNTR
EF27-20の概略値を述べておく。本システムの画像読
み取り条件は、400dpiであるから、網点印刷の印刷
条件が45°スクリーン角、Wスクリーン線数とする
と、1インチ四方(400*400ドット)の面積に
は、網点個数が少なくとも2*(W/SQRT(2))2
存在する。したがって、 CNTREF27-20=(369/160000)*W2 となり、W=100ならば、23である。これは、孤立
点検出フィルタ711で100%の精度で網点画素を検
出できた場合の値であるため、実際にはこの計算値より
もやや低い値が適正値となる。このリファレンス値は、
コピーの拡大・縮小率によっても変更する必要があり、
拡大側では、単位面積あたりの孤立点個数が少ないた
め、等倍時よりもCNTREF27-20は小さく、縮小側
では逆に大きくしている。
【0045】孤立点検出フィルタ711が網点画素を孤
立点と判断しにくい状態は、網点のスクリーン線数があ
らく(網点間隔が大きく)かつ網点面積率が50%付近
のような印刷画像である。具体的には、スクリーン線数
65〜85ぐらいの中間濃度網点印刷ということにな
る。印刷原稿の中間濃度とは、網点面積率が50%前後
であるため、孤立点検出フィルタ711からみれば、白
と黒の孤立点がほぼ均等に混在している状態になる。し
たがって、その孤立点個数もどちらも(白側も黒側も)
ほぼ同数で、上記のCNTREF27-20の値に達しない
状態が存在する。このため、従来では網点印刷内の中間
濃度付近で網点と判別したり、判別しなかったりし、こ
の影響で画像ノイズを発生させることがあった。この点
を改善するため、白孤立点数WCNT7-0と黒孤立点数
KCNT7-0の和をとり、コンパレータ747にて、も
う1つの孤立点個数リファレンスデータCNTREF
37-30と比較して、網点印刷画像か否かを判断する処理
を追加している。
【0046】いったん網点(−AMI="L")か否か
(−AMI="H")を判断した後、−AMI1信号は8
種の遅延ブロックに入力され、所定のラインおよびドッ
トの遅延制御がされ、各網点結果−AMI1-9のいずれ
かが"L"すなわち網点であれば、原稿が網点印刷である
と判断して、−AMIOUT="L"を次段の文字エッジ
再生部に転送する。これの意味するところは、図26に
示すように判断べき中心画素に即してずらした領域の孤
立点個数のいずれかがある個数レベルに達しているか否
かを判断することにある。したがって、原稿内に網点印
刷部が混在していてもその境界付近で網点判別精度が落
ちないように工夫している。
【0047】以上が領域判別部441の処理の内容であ
るが、図14と図15に示すブロック図において、各判
別に必要な信号が互いに同期をとるため、所定のライン
またはドット数の遅延制御をしている。たとえば、網点
判別では、ラインメモリによって2ライン、次に孤立点
のカウントによって4ライン、さらに中心画素からの判
別領域をずらすのに4ライン、入力R,G,Bデータに
対して、判別結果出力−AMIOUTが合計10ライン
遅れる。黒文字判別では、ラインメモリによって2ライ
ン、クロージング処理によって2ライン、誤判定防止用
の−CAN信号カウント結果と同期をとるために2ライ
ン、そして網点結果との同期をとるために4ライン遅ら
すことで、入力R,G,Bデータに対して、判別結果出
力−PAPAが合計10ライン遅れとしている。このよ
うに各判別結果(−EDG=文字エッジ識別信号、−P
APA=黒文字判別信号、−INEDG=文字/背景境
界識別信号、−AMIOUT=網点判別信号、VEDG
7-0=黒エツジ補正信号)は、互いに出力位置の位相ず
れがないように遅延制御されて、次段の文字エッジ再生
部451に転送される。
【0048】図27と図28は、文字エッジ再生部45
1を示す。文字エッジ再生部451は、色補正後のC,
M,Y,Kデータに対して、領域判別部441で判別した
結果に応じた最適な画像補正処理を行う。C,M,Y,K
ごとに並列処理がされるが、画像補正の内容によって、
C,M,Y信号は同一処理がなされ、K信号は異なる処理
がなされる。領域判別結果は、文字エッジ再生制御部8
10に入力され、文字エッジ再生部451での補正処理
を切替える選択信号に変換される。この変換内容は、領
域判別結果とともに入力される原稿モード信号MODE
3-0およびモノクロ画像エリア信号−MCAREAの状
態によって変更される。原稿モード信号は、原稿ガラス
上に積載された原稿を操作パネルよりユーザーが指定す
るもので、文字モード・地図モード・文字写真モード・
印画紙写真モード・印刷写真モードなどの他、オプショ
ンであるフィルムプロジェクタ時のネガフィルムモード
・ポジフィルムモードや外部接続された機器からの画像
入力モ一ド(プリンタ機能)などがある。ここでは、一
般的な文字写真モードについて説明する。
【0049】まず、文字エッジ再生部451の構成につ
いて説明する。色補正部でR,G,BデータからC,M,
Y,Kデータに変換・補正されたデータDi7-0(C,M,
Y,K37-30)とR,G,BデータのLOG補正後の最大色
データMAX7-0は、領域判別結果と同期をとるため、
遅延メモリ802、803に入力され、セレクタ804
によって各色毎にDi7-0かMAX7-0を選択する。MA
7-0は黒文字補正データで黒文字判別した領域に対し
て、通常のK画像データに代わって選択される信号であ
る。セレクタ804の出力Di7-0は、5ライン*5ド
ットのマトリクスに展開するため、4個の従属接続され
たラインメモリ805〜808に入力される。ラインメ
モリからの5ライン分のデータ(Dj,Dk,Dl,D
m,Dn7-0)は、ラプラシアンフィルタ809、5ド
ット*5ラインMinフィルタ810、シャープネス調
整部811に入力される。操作パネルより設定されたシ
ャープネスレベルに応じたシャープネス設定信号SD
2-0の状態に応じて、所定のシャープネス調整画像をセ
レクタ812において選択し、各C,M,Y,Kデータ
毎にDo7-0を出力する。
【0050】5ドット*5ラインMinフィルタ810
では、5*5の2次元上に展開されたデータから最小階
調レベルのデータを各色毎に選択し、Dq7-0を出力す
る。これは、黒文字判別時に色成分(C,M,Y)の除
去やコントラスト向上のため、文字エッジの外側データ
の除去に用いる。ラプラシアンフィルタ809(詳細は
図29参照)は、5*5のマトリクスを利用したエッジ
強調用の空間フィルタであり、各色毎のフィルタ結果
は、エッジ強調量として最適なデータに変換するため一
旦ラプラシアンテーブル813に入力され、DEDG
17-10として出力される。セレクタ814において、各
色のラプラシアンフィルタから求めたエッジ強調信号D
EDG7-0か領域判別部から黒エッジ補正用信号VED
7-0かを選択し、USM17-10を出力する。両者の違い
は、前者が各色濃度成分(C,M,Y,K)のエッジ補正
信号であるのに対して、後者は、R,G,Bデータから2
次微分フィルタによって求めた明度エッジ補正信号であ
る。
【0051】次に、セレクタ815において、エッジ強
調をするか否かを選択し、最終的なエッジ補正信号US
27-20を出力する。一方、セレクタ812の出力デー
タDo7-0は、セレクタ816およびスムージングフィ
ルタ(詳細は図30参照)に入力され、スムージングフ
ィルタ結果Dp7-0とともにセレクタ816で選択さ
れ、Dr7-0が出力される。セレクタ817では、5*
5Minフィルタ結果Dq7-0とDr7-0のいずれかが選
択され、エッジ強調処理を行う加算器にDs7-0として
出力される。最後に加算器818によって、各色のエッ
ジ補正データUSM27-20と直接各色画像データを補正
したDs7-0は加算処理され、Dt7-0(C,M,Y,K
47-40)が出力される。
【0052】したがって、文字エッジ再生部を制御する
各選択信号MPX4〜MPX0は以下のような制御を行って
いる。 MPX0(黒文字補正データ選択): 第1セレクタ8
04において、"L"なら、MAX7-0(R,G,Bデー
タのLOG補正後の最大色データ)を選択し、"H"な
ら、Di7-0(C,M,Y,K37-30,色補正後のC,
M,Y,Kデータ)を選択する。 MPX1(黒エッジ補正量選択): 第2セレクタ81
4において、"L"なら、領域判別からの黒エッジ補正デ
ータVEDGI7-0を選択し、"H"なら、入力されたC,
M,Y,Kのラプラシアンフィルタ809からのエッジ強
調用補正データDEDG7-0を選択する。 MPX2(エッジ強調許可): 第3セレクタ815に
おいて、"L"なら、エッジ強調禁止(エッジ強調量="
0")を選択し、"H"なら、エッジ強調許可を選択す
る。 MPX3(スムージングフィルタ選択): 第4セレク
タ816において、"L"なら、スムージングフィルタ結
果を選択し、"H"なら、シャープネス調整結果をスルー
することを選択する。 MPX4(Minフィルタ処理選択): 第5セレクタ
817において、"L"なら、5ドット*5ライン内のM
INフィルタ結果を選択し、"H”なら、前段の第4セ
レクタ816の結果をスルーすることを選択する。 上記のように、文字エッジ再生部に入力されるデータを
MPX0によって選択し、MPX1,MPX2によって
入力データに対するエッジ強調用補正データの選択およ
び禁止を選択し、MPX3,MPX4によって入力され
たデータ自身の補正処理を選択する。したがって、文字
再生制御部における領域判別結果から補正処理を決定す
る5種の選択信号MPX4-0の変換が文字エッジ再生部
の処理内容を決定していることになる。
【0053】以下に、文字エッジ再生部451における
実際の文字エッジ再生制御について説明する。カラー文
字写真モード(MODE3-0="2"、−MCAREA="
H")では、領域判別結果からの原稿領域は以下のように
判断する。ここに、−AMIOUTは網点判別信号であ
り、−PAPAは黒文字判別信号であり、−EDGは文
字エッジ判別信号であり、−INEDGは文字/背景識
別信号である。
【0054】 −AMIOUT −PAPA −EDG −INEDG 原稿領域 "L" "H" − − 網点領域 "L" "L" − "L" 網点内黒文字 "H" "L" − "L" 黒文字 "H" "H" "L" "L" 色文字 "H" − "L" "H" 文字エッジ外側 "H" "H" "H" − 連続階調部 これより、カラー文字写真モードのKデータに対して
は、MPX4〜MPX0は以下のように制御する。 原稿領域 MPX0 MPX1 MPX2 MPX3 MPX4 -LIMOS 網点領域 "H" "H" "L" "L" "H" "H" 網点内黒文字 "L" "H" "H" "H" "H" "H" 黒文字 "L" "L" "H" "H" "H" "L" 文字外側 "H" "H" "L" "H" "H" "L" 連続階調部 "H" "H" "L" "H" "H" "H"
【0055】また、カラー文字写真モードのC,M,Yデ
ータに対しては、MPX4〜MPX0は以下のように制御す
る。 原稿領域 MPX0 MPX1 MPX2 MPX3 MPX4 −LIMOS 網点領域 "H" "H" "L" "L" "H" "H" 網点内黒文字 "H" "H" "L" "H" "L" "H" 黒文字 "H" "H" "L" "H" "L" "L" 文字外側 "H" "H" "H" "H" "H" "L" 連続階調部 "H" "H" "L" "H" "H" "H"
【0056】これの意味するところは、以下のようなこ
とになる。 (1)網点領域では、各色の入力データをスムージング
処理しエッジ強調を禁止する。 (2)網点内黒文字では、C,M,Y成分について、5*
5Minフィルタによってエッジ成分を除去する。ま
た、K成分について、MAX(DR,DG,DB)の置換を
おこなう。 (3)黒文字では、C,M,Y成分について、5*5Mi
nフィルタによってエッジ成分除去をおこない、K成分
について、明度成分によるエッジ強調とMAX(DR,D
G,DB)の置換をおこなう。 (4)色文字では、C,M,Y成分について、各色のラプ
ラシアンフィルタによるエッジ強調をおこない、K成分
について、入力データをそのままスルーする。 (5)文字外側では、5*5Minフィルタによってエ
ッジ成分を除去する。 (6)連続階調部では、各色入力データをそのままスル
ーする。
【0057】次に、領域判別結果から判定した各原稿領
域に対する文字エッジ再生部452における補正処理に
ついて説明する。まず、網点領域の処理を説明する。網
点領域と判断したエリアは、スムージング処理によるモ
アレ防止を行っている。モアレ発生原因は、大別して3
種に分類できる。 (1)CCDセンサでの読み取り時のサンプリング周期
(解像度)と網点周期の干渉。 (2)ラプラシアンフィルタなどのエッジ強調用空間フ
ィルタの周波数特性と網点周期の干渉。 (3)プリンタ階調再現時の階調再現周期と網点周期の
干渉。 ここで、(1)は、400dpiぐらいのレベルにくる
と、視覚的にはほとんど目立たない。(2)は、エッジ
強調用のフィルタサイズや方向性によって異なるが、網
点原稿エリアではエッジ強調を禁止することで対応でき
る。このため、網点領域では、エッジ強調を禁止する処
理にしている。(3)は、前述した階調再現周期を決定
するプリントヘッド制御部でのパルス幅変調周期に依存
し、網点エリアでは、後で述べるが2ドットパルス幅変
調のためモアレ現象が発生しやすい。このため、前もっ
て網点周波数の高周波成分を減衰するため、図30に示
したような主走査3ドットの積分型スムージング処理を
行い、階調再現周期との干渉を避けている。
【0058】次に、網点内黒文字領域の処理を説明す
る。黒文字が薄い色の網点模様の背景に印字された原稿
と黒色の網点印刷原稿の識別は、網点判別時の孤立点検
出と文字エッジ検出が重複するため、現状では完全には
不可能である。したがって、黒文字判別と網点判別が重
複したエリアは、中間的な処理をしている。この領域で
は、スムージング処理を行わないことで黒文字のぼけを
防止し、エッジ強調を行わないことでモアレの防止を行
い、黒文字での色にじみ防止のため、黒成分はR,G,B
のLOG補正後の最大色データで置換し、色成分(C,
M,Y)はMinフィルタによってエッジ成分を減衰して
いる。
【0059】次に、文字エッジ再生部451における黒
文字判別を説明する。黒文字判別処理では、エッジ部に
おいて色にじみを補正するため、C,M,Y成分をMin
フィルタ810で減衰・除去している。Minフィルタ
810で除去することで、除去し過ぎによる文字周りの
白抜けを防止している。K成分は、R,G,BのLOG補
正結果の最大色に置換し、R,G,Bの最小色から得た明
度エッジ補正信号でエッジ強調を行うことで、ジェネレ
ーションに強い鮮明な黒データに補正できる。これによ
って、コピー上では、あたかも黒一色で再現した鮮明な
黒文字に再現される。
【0060】ここで、エッジ強調量として、MIN(R,
G,B)データから得た明度エッジ補正信号を使用する理
由を述べる。明度エッジは、濃度エッジに比べ、領域判
別部でも述べたが、まず下地(白地)に対して敏感に反応
し、高濃度側階調変化に対して画像ノイズになり難い鈍
感な特性をしている。また、明度データそのものが、L
OG補正後の濃度画像データに比べ、コントラストや線
幅が細くなり難い特性をしている。いずれもLOG補正
による影響であり、図31より容易にLOG補正による
ライン読み取りの影響がわかる。文字のジェネレーショ
ンを向上させるには、下地(白地)に対する文字のコント
ラストを向上し、やや太り気味にエッジ強調をした方が
良い傾向がある。そこで明度成分のエッジ補正によって
強調している。この時、明度成分には、MIN(R,G,
B)を使用しているから、さらにライン読み取り時に
は、太めの画像分布が得られる。
【0061】次に、K成分をエッジ強調前にMAX(D
R,DG,DB)データに置換する理由を述べる。色補正
部の墨加刷処理部で、K成分の階調レベルは決定してお
り、その値は最大レベルでも墨加刷量BP100%すな
わち、MIN(DR,DG,DB)である。したがって、
色補正後のKデータは、必ずMAX(DR,DG,DB)
>=MIN(DR,DG,DB)>=Kデータという関係に
なる。したがって、通常のKデータよりも高濃度なMA
X(DR,DG,DB)の方が文字再現時には良いという傾
向がある。特に、細線再現時には、図32に示すように
さらに効果が高い。これは、CCDセンサに像を結像す
るレンズの特性でR,G,Bごとに解像度の違いがあるた
め、黒細線読み取り時には、R,G,Bのバランスが解像
度差によってMIN(DR,DG,DB)は低いコントラス
トデータしか得られない。このため、黒細線が薄く再現
され、鮮明さに欠ける。通常のKデータでは、極端に濃
度が低くエッジ強調によるコントラスト向上には限界が
ある。したがって、この影響を受けないMAX(DR,D
G,DB)にKデータを置換することで、黒細線の再現性
は格段に向上し、線幅に依存しない黒文字再現が実現す
る。図33は、黒文字判別による色にじみ補正の処理を
示す。
【0062】次に、色文字領域の処理を説明する。非網
点領域かつ非黒文字領域かつ文字内エッジ領域は、色文
字領域ということで、C,M,Yの色成分に対してエッジ
強調処理を行う。この時、エッジ強調用のエッジ補正デ
ータは、エッジ強調によるエッジ部の色変化が出ないよ
うに、各色のラプラシアンフィルタ結果によって行われ
る。K成分では入力データをそのままスルーする。
【0063】まず、文字エッジ外側領域の処理を説明す
る。文字エッジ部内の文字/背景識別が背景側(外側エッ
ジ部)では、文字内側のエッジ強調処理とともに文字再
現のコントラストを向上させるためのアンシャープマス
ク効果(エッジ部での階調変化を大きくする。)を再現す
るため、前記した5ライン*5ドットのMinフィルタ
処理を行う。各色のMinフィルタ結果による置換処理
によって、エッジ周辺部では周辺画素内の最小階調レベ
ルを選択するため、エッジ周辺での極端な濃度低下とな
ることがない。したがって、通常、 ラプラシアンフィル
タによるエッジ強調処理のため、文字周辺での白抜け現
象を防止できる。次に、連続階調領域の処理を説明す
る。前記した5種の原稿領域のいずれにも該当しない画
素は連続階調部として判断し、特別な補正処理をせずに
各色の入力データをスルーする。
【0064】次に、階調再現属性信号−LIMOSの処
理を説明する。階調再現属性信号は、後段でのプリント
イメージング制御部内の階調再現処理およびプリントヘ
ッド制御部での階調再現周期を自動的に切り替える目的
で、C,M,Y,Kの画像データとともに転送される。こ
の信号は、非網点領域(−AMIOU="H")かつ文字エ
ッジ領域(−EDG="L")かつ内側エッジ領域(−IN
EDG="L")のとき、"L"となり、解像度を優先した
文字がたつきがない階調再現処理を指示する。プリント
イメージング制御部での階調再現処理では、通常多値誤
差拡散と呼ばれる擬似256階調処理を行うが、−LI
MOS="L"に相当する文字エッジ部では、単純量子化
処理を行い、エッジのがたつきを防止している。また、
プリントヘッド制御部では、通常45°方向のスクリー
ン角に設定された2ドットパルス幅変調再現を行うが、
−LIMOS="L"に相当する領域では、解像度を優先
した1ドットパルス幅変調再現を行う。なお、文字エッ
ジ部内の内側エッジに対して処理を切り替えることで、
文字エッジ境界部で、プリントヘッド制御部の階調再現
周期が切り替わるため、それによる濃度ジャンプ(ガン
マ特性の違いによる)が目立ちにくくなる。
【0065】このようにして、文字エッジ再生部で領域
判別結果からの最適画像補正処理がされたC,M,Y,K
データ(C,M,Y,K47-40)は、カラーバランス・ガンマ
調整部452で操作パネルからの設定に応じた画像調整
が行われ、−LIMOS信号とともにプリントイメージ
ング制御部に転送され、以下プリントヘッド制御部より
半導体レーザによる光変調によって各色感光体上に画像
形成のための露光制御がされる。
【0066】次に、プリントイメージング制御部の階調
再現部500を説明する。階調再現部500では、画像
読取部200の読み取りR,G,Bデータを画像処理に
てC,M,Y,Kデータに変換した8ビットデータが同
時入力する。C,M,Y,K各色8ビットの画像データ
と階調再現属性信号−LIMOSを受けて、文字分離型
多値誤差拡散手法によって擬似256階調化処理を行
い、3ビット(階調データ)+1ビット(階調再現属性信
号)の各色データを出力する。図34は、階調再現部5
00のブロック図を示す。セレクタ901、902によ
りレジスト検出用テストデータか画像読み取り部200
からの画像データかを選択する。選択された8ビットの
データED17-10は3ビットコード化処理部903(図3
5参照)にて単純に0〜255の階調範囲をほぼ7等分
した8階調データに変換される。すなわち以下のような
コード化を行う。
【0067】
【0068】一方加算器904によって、ED17-10
誤差拡散されたフィードバック誤差データED47-40
加算し、ED27-20を出力する。次に、減算器905に
より、加算されたデータED27-20からオフセット量(O
FFSET7-0=18)を減算する。これにより、後述す
るが誤差検出テーブル906でマイナス値の誤差が出な
いようにしたオフセット誤差データをキャンセルする。
誤差検出テーブル906では、もしDin−18≧23
9なら、Dout=(Din−18)−255+18と
し、もし238≧Din−18≧202なら、Dout
=(Din−18)−220+18とし、もし201≧
Din−18≧162なら、Dout=(Din−1
8)−183+18とし、もし164≧Din−18≧
128なら、Dout=(Din−18)−146+1
8とし、もし127≧Din−18≧91なら、Dou
t=(Din−18)−109+18とし、もし90≧
Din−18≧54なら、Dout=(Din−18)
−72+18とし、もし53≧Din−18≧17な
ら、Dout=(Din−18)−35+18とし、も
し16≧Din−18なら、Dout=(Din−1
8)+18とする。減算した値ED57-50を同様に3ビ
ットコード化処理部907で3ビットコード化処理を行
い8階調レベルのデータにコード化する。セレクタ90
8で、階調再現属性信号により、誤差拡散処理した画像
データED72-70と単純に入力画像データを8階調化し
た画像データED62-60のいずれかを選択する。
【0069】転送された階調再現属性信号−LIMOS
は、画像データに同期して、"L"ならば文字エッジ部を
示し、"H"ならば連続階調部(非エッジ部)を示してい
る。すなわち、文字エッジ部は、単純に8階調の3ビッ
トデータにコード化され、非エッジ部は8値の誤差拡散
処理を行った3ビットデータでコード化される。これに
よって、文字エッジ部において誤差拡散特有のがたつき
やテクスチャーがでないようになる一方、連続階調部で
は多値誤差拡散による滑らかな階調再現が実現される。
こうして階調再現処理された3ビットのC,M,Y,K
階調データは階調再現属性信号(各色のbit3のデータ)
とともに次段の描画位置補正部に転送される。
【0070】つぎに、誤差拡散処理の誤差フィードバッ
ク経路について説明する。フィードバック誤差ED
47-40と入力画像データED17-10の加算値ED
27-20は、次の画素に加算すべき誤差データを求めるた
め、誤差検出テーブル906に入力される。誤差検出テ
ーブル906では、まずオフセット誤差量(=18)を減
算し、次に3ビットコード化処理部でのしきい値レベル
(=1、7、53、90、127、164、201、2
38)と一致した階調範囲での階調誤差を求める。最後
に誤差拡散マトリクス911での誤差の重み付け積分処
理を高速で行うことができるように、最大マイナス誤差
値分だけオフセット値(=18)を加算する。これらの一
連の処理をルックアップテーブルによるテーブル索引に
よって演算し、誤差データED37-30を出力する。テー
ブル内容は、プリントイメージング制御部のCPUによ
ってダウンロードされ、3ビットコード化処理のしきい
値レベルや後述する階調レベルデコード部の階調レベル
と関連して容易に可変できる。このため、たとえば本実
施形態では0〜255の階調範囲を7等分した誤差拡散
処理を行っているが、ハイライト側の階調を優先させた
ければ、3ビットコード化処理内でのしきい値レベルを
0側に間隔をつめた値を設定し、それに応じて階調レベ
ルデコード部での階調レベルや誤差検出テーブル内での
階調誤差をプリントイメージング制御部のCPUが設定
してダウンロードすれば実現できるため、非常にフレキ
シブルな階調再現を行うことができる。また、この手法
によって、テーブル内での一連の処理が高速に演算でき
る。
【0071】出力された誤差データED37-30は、ライ
ンメモリ909、910を用いて、誤差拡散マトリクス
911によって注目画素付近の誤差重み付け積分処理を
し、次の画像データのフィードバック誤差データED
47-40を出力する。誤差検出テーブル906の出力段階
で、誤差データにマイナス最大誤差量(=−18)をキャ
ンセルして0にするようにオフセット演算させているた
め、誤差拡散マトリクス内でのマイナス演算が必要がな
くなり(単純な加算回路だけで構成でき)、回路動作が速
く規模も小さくてすむ。誤差フィードバック系の高速化
が必要なのは、入力されたC,M,Y,BKの画像デー
タの転送速度が速い場合、誤差拡散処理をした画像の誤
差演算を次の画素データが来る前に求めておく必要があ
るためである。
【0072】プリントイメージング制御部の描画位置制
御部510の機能は以下の2つである。 (1)走査方向の感光体の位置により発生する時間遅延
量分だけメモリに画像を蓄え、遅延させて出力する。 (2)主走査位置制御では主走査のプリントヘッドの取
り付け誤差量を補正するための主走査方向描画開始位置
制御と、プリントヘッドの構成により発生するC,Mデ
ータの鏡像現象を補正する処理を行う。 図35と図36は、副走査側の描画位置制御部510を
示す。C,M,Y,Kの4色について同様な回路が備え
られるが、副走査遅延制御DRAMモジュール513の
数が異なっている。まず、デ―タセレクタ511では、
階調再現部500から送られてくるデータC,M,Y,
23-20とフレームメモリ部520から送られてくるデ
ータC,M,Y,K33-30のいずれかを選択する。どち
らの信号を選択するかは基準位置信号生成部550によ
り設定されるFSEL信号により決定する。8ドットS
/P変換部512では、データセレクタ511により選
択された4ビット画像データ主走査8ドット分を1パッ
クのシリアルデータとして入力し、32ビット幅のパラ
レルデータに変換する。これによって、次段のDRAM
制御は8ドットを1周期として、メモリのリード・ライ
ト動作を行う。
【0073】副走査遅延制御DRAMモジュール513
(詳細は図38参照)では、副走査方向に対するC,M,
Y,Kデータ毎の遅延制御を行う。メモリ制御は、DR
AMコントローラ514から出力されるアドレスADR
9-0、RAS、−CAS0,1,2、WE、−OEによって行
われ、ライトアドレスカウンタとリードアドレスカウン
タのカウント値の差によって、副走査の遅延量が決定さ
れる。すなわち、ライトアドレスのカウンタイニシャル
値が"0"にあるのに対して、リードカウンタのイニシャ
ル値はプリントイメージング制御部のCPUによって設
定されるVSA11-0であるから、各色の副走査遅延量
は、それぞれのVSA11-0ライン分ということになる。
リードアドレスカウンタおよびライトアドレスカウンタ
は、それぞれ主・副走査方向毎にアドレスを生成し、主
走査側アドレスは、VCLK(画像同期クロック)でカウ
ントされ、−TG(主走査同期信号)でイニシャル値にリ
セットされる。副走査側は、−TG信号にてカウントさ
れ、前述したようにリード側はプリントイメージング制
御部のCPUによってセットされるVSA11-0にカウン
ト値を定期的にロードし、ライト側は0にロードされ
る。これらのカウント値は、次段のアドレスセレクタに
よって、DRAM制御動作に同期して、DRAMモジュ
ール513へのアドレスを選択する。
【0074】−FREEZEは基準信号生成部550よ
り送られてくる信号であり、OHP・厚紙コピー時に1
ライン毎に"L"/"H"を繰り返す信号である(通常コピー
時は"H”)。OHPや厚紙上に画像を再現する際、定着
ユニットの熱伝導特性で通常コピー時のぺーパー搬送速
度を1/2に落とす必要がある。この時、副走査方向は
800dpiで再現するように動作する。しかし、通常の
800dpi動作では、遅延メモリの容量が各色とも2倍
必要になり、後述する副走査の歪み補正部でも、FIF
Oバッファ部の容量が2倍必要になる。また、800dp
iデータでは、ペーパー上のトナー付着量が2倍になる
ため、1ライン毎に白データを挿入する必要がある。そ
こで、半速制御時には、この副走査遅延メモリのリード
・ライト動作を1ライン毎に禁止させるため、DRAM
コントローラ514内の制御パルス生成部から出力され
るDRAM制御信号を−FREEZE="L"になると、
非アクティブ状態にし、かつリード・ライトアドレスカ
ウンタをカウントしないように停止させ、メモリの増加
を必要としないようにする。次に、8ドットP/S変換
部515では、副走査DRAM遅延制御モジュール51
3から出力された32ビット幅8ドット分のパラレル画
像データを元の4ビットシリアルデータC,M,Y,K
43-40に変換して出力する。
【0075】図39は、主走査側描画位置補正部516
を示す。副走査側描画位置制御から送られてくるデータ
C,M,Y,K43-40を入力し、主走査描画位置補正お
よび必要なデータに対して鏡像処理を行った後、画像歪
み補正部540にデータC,M,Y,K53-50を出力す
る。主走査描画位置メモリ5161は、主走査1ライン
分のデータを蓄積できるメモリを2個並列接続で構成さ
れており、ライントグルカウンタ5162により書き込
み動作および読み出し動作をメモリに対して交互に切り
換える。主走査描画位置メモリ5161のライト・リ―
ドアドレスは、どちらもカウンタ5163、5164に
より画像同期クロックVCLKをカウントして主走査ア
ドレスを生成する。主走査の先頭でアドレスカウンタ5
163、5164をイニシャル値に設定するため、主走
査同期信号(−TG)をリセットあるいはロード信号とし
て入力し、ライト側は"0"にリセットされ、リード側は
プリントイメージング制御部のCPUが設定するHSA
12-0にロードされる。C,Mデータは、基準色信号Kデ
ータに対してレーザ走査のラスタ方向が逆になるため、
ライトアドレスカウンタ5163をイニシャル値"0"か
らダウンカウントさせる。このため、Y,K信号用のU
DSEL="H"として正像制御し、C,M信号用のUD
SELは"L"として鏡像制御させる。リードアドレスに
ロード値としてプリントイメージング制御部のCPUよ
り設定されるHSA12-0は、主走査方向の描画開始位置
を示すことになるから、この値によって各色の主走査描
画位置制御が可能となる。ここで、K画像データは、転
写ベルト304上に給紙されるぺーパーの適切な描画位
置に描画されるように主・副走査の描画位置を設定し、
他の色データC,M,YはK画像データを基準に描画位
置を設定する。
【0076】図40と図41は、画像歪み補正部540
を示す。画像歪み補正部540では、描画位置制御部5
10から送られてきた4ビットデータC,M,Y,K53-50
に対して主・副走査方向の画像歪み補正処理を行い、プ
リントヘッド制御部へ9ビットデータC,M,Y,K
78-70を出力する。画像歪み補正部540の機能は以下
の2つである。 (1)各色の感光体上のレーザ露光位置の相対的なずれ
により発生する転写ベルト304上で画像の副走査方向
の歪み量(ボー歪み・スキュー歪み)の最大幅に相当する
ライン数のデータをメモリ上に蓄え、副走査方向の歪み
を補間処理して出力する。 (2)各色の感光体上のレーザ露光位置の相対的なずれ
により発生する転写ベルト304上で画像の主走査方向
の歪み量(主走査倍率ずれ)の最大幅に相当するドット数
のデータをフリップフロップ回路において蓄え、主走査
方向の歪みを補間処理して出力する。
【0077】上記に示す画像歪み補正の基準は黒データ
とし、他の3色C,M,Yとの相対的な歪み量を補正す
るため、黒データK53-50に対しては画像歪み補正処理
は行わず、その他のデータC,M,Y53-50については
黒データの歪みと一致するように各色ごとに補正データ
の生成と補間処理を行う。C,M,Yの3色については同
様な回路が設けられる。図42と図43に示すように副
走査側画像歪み補正では、まず最大歪み幅(24ライン
分)のデータを蓄えることのできるFIFOバッファ部
541に画像データを転送する。FIFOバッファ部5
41では、1ライン毎に連続的に送られてくる画像デー
タC,M,Y,K53-50の24ライン分をメモリする。
FIFOバッファ部541のリード・ライトクロックは
VCLKであり、−TG信号にてアドレスリセットが行
われる。FIFOバッファ部541は、従属接続されて
おり、1 ライン毎にデータが順次遅延していく構成であ
る。"H"ならば副走査遅延制御DRAMのリード、ライ
ト動作停止と同様に、ここで、−FREEZE信号によ
って、RE/−WE信号を非アクティブとして、動作を
1ライン毎に停止して、800dpi動作の半速制御を行
う。
【0078】画像セレクタ部542では各FIFOバッ
ファの遅延データを並列入力し、後段の濃度分配処理部
の動作を行いやすくするために、FIFOバッファ部5
41から供給される24ライン*4ビット分からセレク
ト制御端子S4-0に応じて、隣接2ラインのデータを平
行出力する。 すなわち、Xout3-0がnラインディレイ
データを選択するとYout3-0はn+1ラインディレイの
データを出力する。Xout3-0に選択出力する信号は、X
in003-0−Xin233-0から選択され、副走査補間データK
17-13の5ビットの信号により決定される。階調レベ
ルデコード部543(詳細は図44参照)では、Din3-0
の内、階調コードを示すbit2〜0を前記した階調再現
部での3ビットコード化処理部のしきい値レベルに対応
した階調レベルに変換(デコ-ド化)する。すなわち、 入力コード(Din2-0) 階調レベル(Dout7-0) 0 → 0 1 → 35 2 → 72 3 → 109 4 → 146 5 → 183 6 → 220 7 → 255 というように変る。Dout8は、各色の階調再現属性信号
を示し、Dout3としてスルーする。
【0079】−FREEZE信号="L"の時には、40
0dpiの通常動作時の付着量と等価になるように1ライ
ン毎に白("00")に置換する。濃度分配処理部544で
は、隣接2ライン間のデータを用いて、1/8ドット毎
の濃度分配型補間処理を行う。すなわち、A=nライン
階調データ、B=n+1ライン階調データとすると、 KD12-10=0 → Y=A KD12-10=1 → Y=(7A+B)/8 KD12-10=2 → Y=(3A+B)/4 KD12-10=3 → Y=(5A+3B)/8 KD12-10=4 → Y=(A+B)/2 KD12-10=5 → Y=(3A+5B)/8 KD12-10=6 → Y=(A+3B)/4 KD12-10=7 → Y=(A+7B)/8 となる。
【0080】副走査補間データによって、出力Yに対す
る入力A:Bの混合比率が変化するように構成してい
る。したがって、補間データKD17-10は、歪みによる
補正量をqラインとすると、KD17-10=8*qとなる。
これによって、歪み補正部540では24ライン幅内を
1/8ドット毎の高精度な歪み補正が可能としている。
すなわち、階調再現処理部500では、8ビット画質を
維持したまま、4ビットにコード化することで副走査描
画位置制御で必要になる遅延メモリの容量を1/2(画
像歪み補正部のFIFOバッファ部も同様)におさえ、
大量のメモリを必要としない補間処理部では、その前に
高精度な補間処理が可能なように階調レベルを8ビット
にデコード化して、濃度分配処理を行っている。図9
は、副走査側の濃度分配処理を利用した画像歪み補正の
1例を示す。そして副走査側の濃度分配処理後のデータ
はC,M,Y67-60として主走査側画像歪み補正部へ出
力される。
【0081】一方、濃度分配処理部内の階調再現属性を
示すbit8は、同様に隣接2ラインのデータから以下
のような処理をする。いま、nラインの属性信号をAと
し、n+1ラインの属性信号をBとすると、 KD12-10=0 → Y=A KD12-10=1 → Y=A KD12-10=2 → Y=A KD12-10=3 → Y=AまたはB(どちらかがエッ
ジ部ならエッジ) KD12-10=4 → Y=AまたはB KD12-10=5 → Y=AまたはB KD12-10=6 → Y=B KD12-10=7 → Y=B とする。これは、基準位置(Kデータ)に対するラインの
ずれ量が少ない場合(±2/8ライン以内)には近いライ
ンのエッジ属性データを採用し、基準位置に対するライ
ンのずれ量が大きい場合(±3/8ラインまたは±4/
8ライン)には両方のエッジ情報のORを参照するよう
にしている(エッジ優先)。そして選択されたエッジ判定
されたデータはC,M,Y68として主走査側画像歪み補
正部へ出力される。
【0082】図45と図46に示すように、主走査側画
像歪み補正部516では、副走査側歪み補正と同様に補
間処理を行う。副走査側と異なり、FIFOバッファ部
の代わりに主走査方向の連続的なディレイデータを作成
するため、FF回路を用いたシフトレジスタ部5161
を用いる。この時、最大歪み補正幅は、32ドットで9
ビットのデータを遅延できる構成になっている。また、
画像セレクト部5162では、今度は隣接2ドットのデ
ータを平行選択し、その値はすでに階調レベルにデコー
ド化されているため、デコード回路を必要としない。濃
度分配処理部5163は、隣接2ドット間のデータで行
われることになる。濃度分配処理と隣接2ライン画像の
セレクトは、主走査補間データKD27-20によって行わ
れる。
【0083】図46に示す画像歪み補正係数データ生成
部548では、主走査アドレスカウンタ5481と2種
の補正用ラインメモリ5482、5483を用いて、主
・副走査方向の画像歪みを補正するための補正データを
生成する。補正の対象となる主走査方向と副走査方向の
画像歪み補正量は、主走査位置(アドレス)ごとにデータ
が連続的に変化する。したがって、プリントイメージン
グ制御部のCPUがレジスト検出センサで得られたK画
像に対するC,M,Y画像のずれ量を基に1ラインの連続
的な補正分布データに展開して、各主走査画素毎の補正
量を作成する。
【0084】ここで、K画像はC,M,Y画像に対して、
基準画像データになっていることは前に述べたが、転写
ベルト304上の画像すなわちぺーパー上の適切な位置
の描画形成のため、Kデータは前述した描画位置制御部
510において、遅延メモリで副走査位置が、主走査描
画位置制御部で主走査位置が決定される。しかし、レジ
スト検出センサ(主走査方向に3個)は、転写ベルト30
4上に適切な位置(主走査方向)にマシンばらつきなく配
置されるわけではない。したがって、補正係数を展開す
る2種のラインメモリ(主走査画像歪み補正RAM54
82と副走査画像歪み補正RAM5483)上のアドレ
スとセンサ検出位置の相対関係は、一定していない。こ
のため、Kレジスト画像から得られるセンサ位置によっ
て、補正データの分布もずらす必要があり、プリントイ
メージング制御部のCPUはセンサ検出位置によって歪
み補正量のデータのメモリ展開を変えている。また、主
走査アドレスカウンタ3581の読み出し開始位置は、
プリントイメージング制御部のCPUからセットされる
ADRSET12-0(C,M,Y共通)によって変更できる。
このカウンタは、VCLKによってカウントし、−TG
信号によってADRSET12-0にロードされる。この値
の可変は、以下の理由によって制御される。
【0085】プリントイメージ制御部からプリントヘッ
ド制御部にデータを転送する際、画像読取装置200の
側の画像は、主走査側に対して原稿ガラス端部を基準と
して原稿が積載されるため、常に片側基準である。しか
し、画像形成装置300の側ではポリゴンモータの中心
位置(転写ベルト中央)が基準で用紙が給紙される中央合
わせである。このため、図48に示すように、プリント
イメージ制御部とプリントヘッド制御部とのインターフ
ェイス部はインターフェイスFIFOメモリからなり、
プリントイメージ制御部からの画像出力を、片側基準画
像を中央基準画像に変換してプリントヘッド制御部に転
送している。図49は、このタイミングチャートであ
る。画像読取装置側の主走査基準信号−TGを、インタ
ーフェイス時のアドレスライトリセット−WRESとし
て、主走査有効領域信号−HDを、ライトイネーブル
(−WE)として、インターフェイスFIFOメモリの書
き込み制御を行う。−SOSは、ポリゴン回転に伴う1
ライン毎のLD走査開始信号であり、アドレスリードリ
セット−RRES、−HIAは主走査描画エリア信号で
あり、リードイネーブル信号−REとしてインターフェ
イスFIFOメモリの読み出し制御を行う。−TGと−
SOSは、どちらも主走査基準信号であるから周期は同
じ信号であり、CCDセンサの読み取り基準は−TGで
あり、レーザ走査の書き込み基準は−SOSである。−
HD信号は、−TG信号を基準に片側方向から画像読み
取りエリアに応じて可変されるのに対して、−HIA信
号は、−SOS信号の中心位置を基準に給紙される用紙
の主走査幅に応じて可変される。
【0086】画像歪み補正データを展開するメモリのア
ドレスは−TG基準に生成されており、そのデータ生成
にあたっては、後述するが転写ベルト304上でのレジ
ストパターンの検出によって導かれるため、給紙される
用紙サイズによって、補正データの展開位置を可変する
必要がある。しかし、用紙サイズ決定後に補正メモリ内
の歪み補正データの展開を行うため、時間的に無駄が大
きい。したがって、主走査アドレス生成部のロード値を
給紙された用紙に応じて可変された−HIA、−SOS
信号からの開始位置に応じて可変して、歪み補正係数の
主走査位置を合わせている。
【0087】Kデータは画像歪み補正の後に、プリント
ヘッド制御部とのインターフェスにおいて、FIFOメ
モリへの書き込み前に黒べたデータ(1FF(h))と選択
される。 これは、画像読取装置側の画像処理部内の紙
幣認識部415が原稿ガラスに積載された原稿が紙幣で
あるか否かを検出している。この時、紙幣が検出された
場合正常なコピーができないように、画像全面を黒デー
タで塗りつぶす。従来の4回スキャンによる面順次方式
のフルカラー複写機では、黒画像形成前のC,M,Y画像
形成スキャン時に紙幣を認識し、K画像形成時に黒べた
塗りつぶしを行えばよかったが、本システムのように1
スキャン4色同時カラーコピーでは、スキャンしながら
黒べたを描画すべき原稿かを判断する必要がある。しか
し、紙幣認識にはある程度の原稿領域を随時切り出し、
ある基準パターンとのマッチングして判断する構成が必
然であるため、スキャン時の画像読み取り位置に対して
多少の判断時間が必要になり、画像形成時点では間に合
わない場合が生じる。(ペーパー上の紙幣の画像形成を
してから、紙幣認識部415が紙幣と判断する。) この
ため、塗りつぶし制御は、副走査描画位置制御の後で行
うようにしている。これだと、少なくとも感光体間隔に
相当する分だけは、K画像の遅延制御をおこなってお
り、紙幣認識の判断がスキャン開始からK画像の感光体
への画像形成の間に完了しさえすれば、正常コピー動作
を禁止できる。こうして、主・副走査方向の画像歪み補
正をしたC,M,Y,K画像C,M,Y,K78-70は、プリ
ントイメージング制御部とプリントヘッド制御部のイン
ターフェイス部(図48)に転送されて、描画位置をペー
パー基準にシフトし、図10に示すプリントヘッド制御
部に転送され、各色感光体上に光変調されて露光され、
画像形成される。
【0088】次にレジスト検出センサからのずれ量のフ
ィードバックについて説明する。図50はレジスト検出
パターンを示す。レジスト検出パターンは、テストデー
タ生成部530によって生成され、階調再現部500で
画像データとして選択される。C、M、Y、Kのレジスト
パターンは、主走査方向に3個のZ文字状のデータを生
成している。プリントイメージ制御部では、以下の条件
で描画制御が行われる。 (1) 副走査描画位置制御の各色の副走査遅延量
C,M,Y,K_VSA11-0は、C,M,Y,Kデータとも
同一制御値にしておく。 (2) 主走査描画位置制御の各色の主走査描画開始
位置C,M,Y,K_HSA12-0は、K画像が転写ベル
ト上の適切な描画位置に描画されるように設定された制
御値をC,M,Y,BKとも設定する。 (3) (2)でのC,Mは鏡像処理を行う。 (4) 主・副走査とも画像歪み補正値は0(補正係数
メモリのデータKD17-10、KD27-20はすべて0)にな
るようにしておく。レジスト検出センサからプリントイ
メージング制御部のCPUに転送される色ずれデータ
は、センサ毎に主・副走査のKに対する色ずれ量(Vck
1-3、Hck1-3、Vmk1-3、Hmk1-3、Vyk1-3、Hyk
1-3)とK画像から算出した各センサ位置ずれ量Tk1-3
ある。これによって、Kに対するC,M,Yの色ずれ量V
vk1-3、Vmk1-3、Vck1-3はほぼ各色の感光体間隔値
と一致している。
【0089】各色のZパターンが最初にセンサ上に通過
する時間差によって、副走査ずれ量Vvk,Vmk,Vvkは算
出される。Z文字状のパターンは、斜め方向が45度に
しているため、横線と斜め線の通過時間がわかれば、横
方向(主走査方向)の位置ずれは算出できる。各色のKに
対する主走査方向色ずれ量Hck1-3,Hmk1-3,Hvk1-3
は、Kの位置ずれ量Hk1-3と各色の位置ずれ量Hc1-3,
Hm1-3,Hy1-3との差によって求められる。また、Z
パターンの印字アドレスの所定値β1-3とKの主走査色
ずれ量Hk1-3によって、各センサの取り付け位置α1-3
が算出できる。副走査方向の補正において、副走査描画
位置制御のC,M,Y,K毎の遅延制御量VSA
12-0は、以下のように決定される。K_VSA11-0をQ
1とすると、 Y_VSA11-0=Q1−(Vyk1+Vyk2+Vyk3)/3−12 M_VSA11-0=Q1−(Vmk1+Vmk2+Vmk3)/3−12 C_VSA11-0=Q1−(Vck1+Vck2+Vck3)/3−12
【0090】次に副走査歪み補正メモリ内は、各センサ
各色のK画像に対するずれ量から図51に示す主走査方
向の2次近似曲線に展開する。歪み補正部では、qライ
ン分のずれ補正量は、補間データKD17-10にとって、
8*qである。このとき、主走査アドレスに対するレジ
スト検出センサの位置をHk1-3の値によってアドレス
上補正して補正データを展開する。また、プリントイメ
ージング制御部のCPUはメモリ上に展開するどの主走
査位置の補正データでも、0(KD17-10=0)以下ある
いは24(KD17-10=191)以上の値になった場合、
その上下限値で補正データをクリップする。
【0091】主走査方向の補正では、主走査描画位置制
御のC,M,Y,Kごとの描画開始位置アドレスHSA
12-0は、以下のように決定される。K_HSA11-0をQ
2とすると、 Y_HSA11-0=Q2−16−(Hyk1+Hyk2+Hyk3)/3 M_HSA11-0=Q2−16−(Hmk1+Hmk2+Hmk3)/3 C_HSA11-0=Q2−16−(Hck1+Hck2+Hck3)/3 次に、主走査歪み補正メモリは、各センサ各色のK画像
に対するずれ量から図52に示す主走査方向の2次近似
曲線に展開する。このとき、主走査アドレスに対するレ
ジスト検出センサの位置をHk1-3によって補正する。
歪み補正部では、qドット分のずれ補正量は、補間デー
タKD27-20にとって、8*qである。 このとき、主走
査アドレスに対するレジスト検出センサの位置をHk
1-3の値によってアドレス上補正して補正データを展開
する。また、プリントイメージング制御部のCPUはメ
モリ上に展開するどの主走査位置の補正データでも、0
(KD17-10=0)以下 あるいは32(KD27-20=25
5)以上の値になった場合、その上下限値で補正データ
をクリップする。
【0092】図53と図54は、フレームメモリ部52
0を示す。本システムの両面動作(A4横の時)は、転写
ベルト上および用紙反転経路上に5枚の描画を行う。し
たがって、マルチ両面動作は、5ごとに表面コピーと裏
面コピーを繰り返すことになる。このため、表面コピー
に対応する原稿面のC,M,Y,Kデータを画像読取装
置がいったんフレームメモリ上に蓄積する必要がある。
なお、裏面コピー側の原稿面は、画像読取装置の繰り返
し読み取り(通常コピーと同じ)によって行う。このメモ
リおよびその制御部がフレームメモリ部520の役割で
ある。DRAMコントローラ部4401では、主走査方
向のアドレスをVCLK(画像同期クロック)でカウント
し、−TG信号(主走査同期信号)でクリアし、DRAM
制御に必要な−RAS、−CAS、−WE信号を生成す
る。副走査側は、TG信号でカウントし、−VD信号
(副走査有効領域信号)でクリアする。これとともに各色
のデータライト許可エリア信号−C,M,Y,K_WE
とデータリード許可エリア信号−C,M,Y,K_RE
とを入力し、DRAMモジュール4402へのWE信
号,−CAS信号を許可・禁止制御することによって、
各色毎に独立してライト/リード動作を領域毎に可能に
している。具体的には、−C,M,Y,K_WE信号の
いずれかがアクティブ("L")なエリアでは、WE信号は
所定のタイミングでアクティブになる。 このとき、各
色の−C,M,Y,K_WE信号のアクティブなエリア
では、−C,M,Y,K_CAS信号を独立して出力が
許可され、色データ毎のDRAMモジュールの任意の領
域へ書き込みを制御する。また、−C,M,Y,K_RE信
号のいずれかがアクティブなエリアでは、WE信号を不
許可とし、各色の−C,M,Y,K_CAS信号を許可
することによって、所定のエリアでの各色データのDR
AMモジュールからの読み出しを行うことができる。−
RAS信号については、所定のタイミングで常に出てお
り、メモリのリフレッシュ動作は保証されている。複数
個のDRAMより構成されたDRAMモジュールは、A
3原稿1面のCMYK各色のデータを格納する領域を持
つ。DRAMコントローラ4401からのWE、−CA
S、−RASに応じてライト/リードが行われる。
【0093】入出力の画像データは、描画位置制御部の
副走査側と同様に、入力側は主走査8ドットを1パック
S/P変換して、32ビット幅のパラレルデータをライ
トし、出力側は逆にP/S変換して、4ビットのシリア
ルデ−タでリード動作する。入力側では、−WHDWR
信号がアクティブ"L"であるとき、メモリを初期化する
ためのデータ(4h)をフレ−ムメモリ部への入力デー
タとして、ライト制御に従いメモリ内のイレース処理を
行う。−WHDWR信号が非アクティブ("H")である
とき、階調再現部500からのデータC,M,Y,K
23-20をフレームメモリ部への入力データとしてライト
制御を行い、メモリ内への各色データの書き込みを行
う。出力側では、−C,M,Y,K_CLR信号が"H"
である時、所定の値(4h)をフレームメモリからの出
力データとして次段(描画位置制御部)への転送デー夕
C,M,Y,K33-30とする。これは、主・副走査側の
有効領域でないエリア(−HD="H"または−VD="
H")の1ノード制御や各色のデータリード許可エリア
信号(−C,M,Y,K_RE)が非アクティブの領域
は、画像データをクリアして出力するためである。この
メモリ制御を利用して、外部装置から転送されるC,
M,Y,Kの面順次データをプリントアウトする動作に
対しては、面順次入力で転送されるC,M,Y,Kの画
像データを各色毎の所定色フレームメモリに順次書き込
みを行い、4色同時に読み出し、フルカラープリントを
行う。
【0094】
【発明の効果】本発明による文字エッジ判定処理によ
り、文字の中抜け現象がなくなり、文字の再現性が向上
した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カラーデジタル複写機の断面図。
【図2】 レーザー光学系の構成の概略を示す図。
【図3】 画像処理部の1部のブロック図。
【図4】 画像処理部の残りの部分のブロック図。
【図5】 複写機のシステム構成とプリントイメージ制
御部のブロックとの関連を示す図の1部。
【図6】 複写機のシステム構成とプリントイメージ制
御部のブロックとの関連を示す図の残りの部分。
【図7】 6種の要因による色ずれ現象を示す図。
【図8】 プリントイメージ制御部のブロック図。
【図9】 濃度分配による画像補正の1例の図。
【図10】 プリントヘッド制御部の図。
【図11】 色補正部の1部のブロック図。
【図12】 色補正部の1部のブロック図。
【図13】 色補正部の残りの部分のブロック図。
【図14】 領域判別部の1部のブロック図。
【図15】 領域判別部の残りの部分のブロック図。
【図16】 1次微分フィルタの図。
【図17】 2次微分フィルタの図。
【図18】 文字背景境界識別部の動作を示す図。
【図19】 2つの微分フィルタの組み合わせの動作を
説明する図。
【図20】 文字エッジ処理の動作を説明する図。
【図21】 エッジ強調の際の中抜け現象を示す図。
【図22】 彩度リファレンステーブルの図。
【図23】 黒の判定を説明する図。
【図24】 ジェネレーションによるクロス部分での画
質劣化現象の図。
【図25】 網点判別のための孤立点条件判定を示す
図。
【図26】 中心画素の位置をずらした網点判別を示す
図。
【図27】 文字エッジ再生部の1部のブロック図。
【図28】 文字エッジ再生部の残りの部分のブロック
図。
【図29】 ラプラシアンフィルタの図。
【図30】 スムージングフィルタの図。
【図31】 エッジでのLOG補正による影響を示す
図。
【図32】 黒細線のエッジの再現性の向上を示す図。
【図33】 黒文字判別による色にじみ補正の図。
【図34】 階調再現部のブロック図。
【図35】 3ビットコード化処理部のブロック図。
【図36】 副走査側描画位置制御部の1部のブロック
図。
【図37】 副走査側描画位置制御部の残りの部分ブロ
ック図。
【図38】 副走査側描画位置制御部の図。
【図39】 主走査側描画位置補正部のブロック図。
【図40】 画像歪み補正部の1部のブロック図。
【図41】 画像歪み補正部の残りの部分のブロック
図。
【図42】 副走査側画像歪み補正の1部のブロック
図。
【図43】 副走査側画像歪み補正の残りの部分のブロ
ック図。
【図44】 階調レベルデコード部のブロック図。
【図45】 主走査側画像歪み補正部の1部のブロック
図。
【図46】 主走査側画像歪み補正部の残りの部分のブ
ロック図。
【図47】 画像歪み係数データ生成部のブロック図。
【図48】 プリントイメージ制御部とプリントヘッド
制御部との間のインターフェイスの図。
【図49】 プリントイメージ制御部からプリントヘッ
ド制御部へのデータ転送のタイミングチャート。
【図50】 レジスト検出パターンの図。
【図51】 副走査歪み補正の図。
【図52】 主走査歪み補正の図。
【図53】 フレームメモリの1部のブロック図。
【図54】 フレームメモリの残りの部分のブロック
図。
【符号の説明】
441 領域判別部、 451 文字エッジ再生部、
710 文字背景識別部、 805〜808 ラインメ
モリ、 810 MINフィルタ、 813 ラプラシ
アンフィルタ、 814、815、817 セレクタ、
818 加算器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像データを入力し、入力された
    カラー画像データから文字エッジ領域を判別し、画像形
    成に必要な画像データに変換する画像処理装置であっ
    て、 カラー画像データから第1の文字エッジ領域を判断する
    第1文字エッジ領域判定部と、 文字と背景の境界部を検出する境界判定部と、 第1文字エッジ領域判定部の検出結果を2次元に展開し
    て、文字エッジ領域との判定結果で挟まれた領域を第2
    の文字エッジ領域と判断する第2文字エッジ領域判定部
    と、 境界判定部による文字/背景境界判定時に文字側と判断
    された画素では第2文字エッジ領域を、それ以外では第
    1文字エッジ領域をエッジ領域と判断するエッジ領域判
    定部と、 エッジ領域判定部による判断結果及び境界判定部による
    文字背景境界部の検出結果に基づいて、画像形成に必要
    な画像データに対する補正内容を変更する補正部とから
    なることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された画像処理装置にお
    いて、 前記の補正部は、エッジ領域かつ文字側境界と判別され
    た領域ではエッジ強調を行い、エッジ領域かつ背景側境
    界と判別された領域ではエッジ減衰処理をおこなうこと
    を特徴とする画像処理装置。
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