JP2007013231A - 画像のシェーディング補正装置、方法及びプログラム - Google Patents

画像のシェーディング補正装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 高速かつ高品質な補正を可能とするシェーディング補正装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】 上記課題を解決するために、撮像対象であるワーク1と、ワークを撮像する撮像手段2と、撮像手段2で生成した原画像データから背景画像データを生成する背景画像データ生成手段3と、背景画像データを用いて原画像データの輝度ムラを補正する補正処理手段4と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体を撮像して得られる画像の輝度ムラを補正するシェーディング補正装置、方法及びプログラムに関する。
工場等の生産ラインで製造される製造物等の品質を管理するために、例えば、製造工程において、製造物の外観をカメラ等で撮像し、画像データを解析することによって、製造物の欠陥の有無を検査することは一般的に行なわれている。
しかし、カメラ等で撮像した画像の多くは照明ムラやレンズ特性により画像中心部から周辺にかけて輝度ムラが発生するため、画像データを解析する時に誤検出や誤判定を引き起こす場合が多い。このため、通常は画像データに生じる輝度ムラを補正している(以下、この補正を「シェーディング補正」という)。
シェーディング補正の方法としては、画像データから輝度ムラ情報のみを抽出した背景画像を用意し、画像データを背景画像で除算して正規化することで画像データの輝度ムラ成分を除去する補正方法が多く用いられる。
この背景画像は、予め生成して用意しおく場合と補正処理をする際に原画像から生成する場合とがある。
予め用意しておく場合は、例えば、撮像対象と同一または類似の材料の平面部分を撮像した画像データや、予め撮像対象を撮像して得た画像データを加工して得た画像データを背景画像として使用するが、生産ラインで生産される製造物等の表面は個々にバラツキがあるため輝度ムラにもバラツキが生じて良好なシェーディング補正は難しい。そこで、一般には、補正処理をする際に原画像から背景画像を生成してシェーディング補正を行なっている。
撮像対象である製造物等の個々の原画像から背景画像を生成する場合は、原画像に対しローパスフィルタ等を用いたデジタルフィルタ処理を行い、背景画像を生成している。
しかし、デジタルフィルタ処理を行なう原画像のサイズが大きくなる程、多くの演算量を必要とするため背景画像を生成する処理に時間がかかってしまうという問題があった。
上述の問題を解決するために、特許文献1には、CCDカメラで撮像した画像データを圧縮して得る320×256×14ビット階調の画像データを背景画像として使用するシェーディング補正方法について開示されている。
また、特許文献2には、カメラからの画像データを縮小・拡大することによって背景画像を生成してシェーディング補正を行なうシェーディング補正回路について開示されている。
特開平09−005057号公報 特開2003−153132号公報
ここで、図13に、ノートPCの筐体上面の外観をCCDカメラで撮像した原画像データを示し、図14に、この原画像データに対して縮小・拡大処理のみを実施して背景画像データを生成した背景画像データを示す。
図14に示す白線は、図13に示した原画像データに撮像されているノートPC筐体の境界線bを示している。
図14に示す境界線b付近では、境界線bの内側から外側(又は外側から内側に)にグラデーション(濃淡)が生じている。すなわち、境界線bの内側の輝度が実際より低い背景画像データとなっている。したがって、この背景画像データを使用して原画像データに対してシェーディング補正を行なうと、境界線bの内側の輝度を過剰に補正してしまうこととなる。
なお、境界線bの外側についても、輝度値が実際より高くなっているのでシェーディング補正を行なうと輝度を過剰に補正してしまうが、背景部分なので問題としない。
図15は、図14に示した背景画像データを用いてシェーディング補正した修正後画像データを示している。ノートPCの筐体は、背景画像との境界付近が白く過剰補正されていることが分かる。例えば、図13のaに比べて図15のcは、ノートPCの筐体と背景との境界が白く過剰補正されている。
以上に説明したように、背景画像の生成処理の高速化は図れるものの、原画像の明暗境界等では過剰な補正により、かえって余分な輝度ムラを生じさせてしまうという問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、高速かつ高品質な補正を可能とするシェーディング補正装置、方法及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係るシェーディング補正装置は、物体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、該画像データの濃淡を平滑化し、該平滑化された画像データに生じる前記物体と背景との境界領域をシフトして背景画像データを生成する背景画像データ生成手段と、該背景画像データを使用して前記画像データに対してシェーディング補正処理を行なう補正処理手段と、を備える。
本発明によると、背景画像データ生成手段は、撮像手段で撮像した画像データの濃淡を平滑化した後、この画像データに撮像されている物体の輪郭の外側に、記物体と背景との境界領域をシフトするので、当該濃淡の境界領域を原因としたシェーディング補正による過剰補正を防止することが可能となる。
以上のように、本発明によると、高速かつ高品質な補正を可能とするシェーディング補正装置、方法及びプログラムを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図1〜図12に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るシェーディング補正装置の原理を示す図である。
図1に示すシェーディング補正装置は、撮像対象であるワーク1を撮像する撮像手段2と、撮像手段2で生成した画像データ(以下、「原画像データ」という)から背景画像データを生成する背景画像データ生成手段3と、背景画像データを用いて原画像データの輝度ムラを補正する補正処理手段4と、を備えている。
ワーク1は、例えば、工場等の生産ラインで製造される製造物であり、撮像して得る画像データを解析することによって欠陥の有無が判別される。
撮像手段2は、ワーク1を撮像する手段であり、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)等の撮像素子を用いてワーク1の原画像データを生成するCCDカメラである。
背景画像データ生成手段3は、撮像手段2で生成した原画像データの濃淡を平滑化し、さらに、ワーク1と背景との境界領域に生じるグラデーションをシフトさせることによって背景画像データを生成する。
ここで、ワーク1と背景との境界領域とは、ワーク1と背景との境界線を跨って生じたグラデーションの領域であって、当該領域の輝度値を用いてシェーディング補正を行なうと過剰補正となってしまう輝度値を有する領域のことをいう。
また、原画像データの濃淡を平滑化するために、本実施例ではダウン・サンプリング法や平均操作法などを用いて原画像データを所定のサイズに縮小している(以下、この時の原画像データを「第1の縮小画像データ」という)。
さらに、背景画像データ生成手段3は、第1の縮小画像データの淡色部を膨張(又は収縮)するように、ワーク1と背景との境界領域に生じるグラデーションをシフトする(以下、この時の画像データを「第2の縮小画像データ」という)。
そして、直線補間法などを用いて第2の縮小画像データを原画像データのサイズに拡大することによって背景画像データを生成している。
補正処理手段4は、原画像データを背景画像データで除算して正規化することで原画像データの輝度ムラ成分を除去する補正処理を行なう。又は、原画像データを背景画像データで減算することによって輝度ムラ成分を除去してもよい。
図2は、本発明に係るシェーディング補正装置を使用した検査システムの構成例を示している。
図2に示す検査システムは、ワーク1に対して光を照射する照明装置20と、この照明装置20からの光を反射してワーク1に照射し、ワーク1から反射される光を透過するハーフミラー21と、ハーフミラー21を透過した光を入力としてワーク1を撮像して原画像データを生成するカメラ22と、原画像データに対してシェーディング補正を行ない画像解析のための画像データを生成し、当該画像データを解析して検査を行なう画像処理装置23と、少なくとも備えている。
以上の説明において、撮像手段2は、カメラ22で実現される。また、背景画像データ生成手段3及び補正処理手段4は、画像処理装置23で実現される。
そこで、図3に、本実施例に係る画像処理装置23の機能ブロック図を示す。
図3に示す画像処理装置23は、カメラ22から原画像データを入力する画像入力部30と、画像データ等を表示する画像表示部31と、原画像データから背景画像を生成する等の画像処理を行なう画像処理部32と、画像データ等を記憶する画像記憶部33と、外部装置とのインターフェースである外部入出力部34と、画像処理装置23全体の制御を行なう制御部35と、を少なくとも備えている。
画像入力部30は、カメラ22と接続されるインターフェースであって、カメラ22で撮像したワーク1の原画像データが入力される。また、画像表示部31は、例えば、CRTやLCD等であり、制御部35の命令に応じて画像データ等を表示する。
画像処理部32は、画像入力部30に入力された原画像データに画像処理を施すことによって背景画像データを生成し、この背景画像データを用いて原画像データに対してシェーディング補正を行なう。
また、画像処理部32は、シェーディング補正後の原画像データを解析することにより原画像データに対応するワーク1に傷がないかなどの品質検査を行なう。
画像記憶部33は、制御部35の命令に応じて、カメラ22から取得した原画像データ、画像処理部32で生成した背景画像データ、シェーディング補正後の原画像データ等を記憶する。
なお、画像記憶部33には、揮発性メモリ(例えば、RAM)や不揮発性メモリ(例えば、ROM、EEPROM)、磁気記憶装置等が使用される。
外部入出力部34は、例えば、キーボードやマウス等の入力手段と、ネットワーク接続装置等の出力装置と、を備えている。
なお、以上に説明した画像処理部32及び制御部35は、画像処理装置23に備わる図示しない記憶装置に格納されたプログラムを、画像処理装置23に備わる図示しないCPUが読み出して、当該プログラムに記載された命令を実行することによって実現される。
以下、図4に示すフローチャート及び図5〜図10に基づいて本実施例に係る検査システムの処理を説明する。
図4は、本発明の実施例に係るシェーディング補正装置を使用した検査システムの主要な処理を示すフローチャートである。
ステップS401において、制御部35は、カメラ22を使用してワーク1を撮像し、原画像データを生成する。そして、生成した原画像データを、画像入力部30を介して画像記憶部33に記憶し、処理をステップS402に移行する。
ステップS402において、画像処理部32は、画像記憶部33に記憶された原画像データを読み出して所定のサイズに縮小し、縮小画像データ(以下、「第1の縮小画像データ」という)を生成する。
ここで、原画像データから第1の縮小画像データを生成するには、ダウン・サンプリング法や平均操作法を使用すればよい。ダウン・サンプリング法及び平均操作法については、それぞれ図5、図6で説明する。
ステップS402において、第1の縮小画像データの生成が完了すると、画像処理部32は、処理をステップS403に移行する。そして、第1の縮小画像データに対して膨張処理(又は収縮処理)を実行し、第1の縮小画像データで表されるワーク1と背景との境界領域をシフトさせて第2の縮小画像データを生成する。
ここで、第1の縮小画像データから第2の縮小画像データを生成するには、必要に応じてMax(Maximum)フィルタ処理又はMin(Minimum)フィルタ処理を第1の縮小画像データに施せばよい。例えば、図13に示したようにワーク1に対して背景の輝度が小さい場合には、Maxフィルタ処理(膨張処理)を実施し、ワーク1に対して背景の輝度が大きい場合には、Minフィルタ処理(収縮処理)を実施すればよい。Maxフィルタ処理とMinフィルタ処理とは原理が同じため、Maxフィルタ処理について、図7及び図8で説明する。
ステップS403において、第2の縮小画像データの生成が完了すると、画像処理部32は、処理をステップS404に移行し、第2の縮小画像データを原画像データのサイズに拡大して背景画像データを生成する。
ここで、第2の縮小画像データを拡大して背景画像データを生成するために、本実施例では直線補間法を使用している。直線補間法については、図9及び図10で説明する。
ステップS404において、背景画像データの生成が完了すると、画像処理部32は、処理をステップS405に移行する。そして、原画像データの輝度値を背景画像データの輝度値で除算することにより原画像データの輝度ムラ成分を除去するシェーディング補正処理を行なう。
なお、本実施例では、原画像データの輝度値を背景画像データの輝度値で除算することにより原画像データの輝度ムラ成分を除去しているが、原画像データの輝度値と背景画像データの輝度値とを減算することにより原画像データの輝度ムラ成分を除去してもよい。
以上に説明したステップS402〜S405の処理によって、原画像データに対するシェーディング補正が完了すると、画像処理部32は、処理をステップS406に移行し、シェーディング補正後の画像データ(以下、「補正後画像データ」という)を用いて欠陥の有無を検査する画像処理を行なう。
ステップS406において、画像処理部32は、予め用意されているワーク(以下、「基準ワーク」という)の画像データと、補正後画像データと、を比較することにより補正後画像データに撮像されているワーク1の位置を特定する。
例えば、基準ワークの画像データのうち濃淡の差が明確な部分の画像データ(以下、「比較用画像データ」という)を複数用意しておき、それぞれの比較用画像データと補正後画像データとを比較する。
そして、補正後画像データと一致した比較用画像データの位置と基準ワークの形状から、補正後画像データに撮像されているワーク1の位置を特定することができる。
ステップS406において、補正後画像データに撮像されているワーク1の位置を特定すると、画像処理部32は、処理をステップS407に移行する。そして、基準ワークの形状を読み出し、この基準ワークの形状とステップS406で特定したワーク1の位置とから補正後画像データに撮像されているワーク1の像の範囲(以下、「ワークエリア」という)を特定する。
ステップS407において、ワークエリアを特定すると、画像処理部32は、処理をステップS408に移行し、補正後画像データにおけるワークエリア以外の部分の輝度値を低輝度値(例えば、輝度値0)に変換して検査に使用する画像データを生成する。
以後、情報処理装置23は、ステップS408で生成した画像データを用いて画像解析を行ない、欠陥の有無を検査することとなる。
以下、図5及び図6に基づいてダウン・サンプリング法及び平均操作法について説明する。図5は、ダウン・サンプリング法の概念図を示し、図6は、平均操作法の概念図を示している。
図5に示す原画像データは、縦×横が9×9画素の画像データを示している。また、黒丸及び白丸はそれぞれ1つの画素データを表し、黒丸は抽出した画素データを表している。
ダウン・サンプリング法では、この原画像データを所定の領域(図5では3×3画素)に分割し、各分割領域の所定の位置(図5では各分割領域の左上)にある画素データのみを抽出して3×3画素の第1の縮小画像データを生成する。
図6に示す原画像データも、縦×横が9×9画素の画像データを示している。また、黒丸及び白丸はそれぞれ1つの画素データを表し、黒丸は抽出した画素データを表している。
平均操作法では、この原画像データを所定の領域(図6では3×3画素)に分割し、各分割領域の画素データの輝度値(又はRGB値)の平均値を算出する。そして、算出した画素データを抽出して、3×3画素の第1の縮小画像データを生成する。
以上に説明した方法によって、原画像データの1/9倍のサイズを持つ画像データ(第1の縮小画像データ)が生成されることとなる。なお、上述したダウン・サンプリング法及び平均操作法は、一般的に知られる公知技術なので詳細な説明は省略する。
なお、図5及び図6では、原画像データを分割する処理の領域のサイズを3×3画素としているが、本実施例に係るダウン・サンプリング法又は平均操作法で使用する領域のサイズを3×3画素に限定する趣旨ではない。
以下、図7及び図8に基づいてMaxフィルタ処理について説明する。
図7は、Maxフィルタ処理のフローチャートを示す。図7に示すMaxフィルタ処理は、Maxフィルタのサイズ(縦×横)が3×3画素の場合について説明しているが、Maxフィルタのサイズを限定する趣旨ではない。
また、このMaxフィルタの領域は、任意のXY座標(X0,Y0)を基準とすると、「(X0,Y0)−(X0+3,Y0)かつ(X0,Y0)−(X0,Y0+3)」の領域と表すことができる。以下の説明では、この座標(X0,Y0)を「Maxフィルタ位置」という。
図4において、ステップS403に処理が移行すると、画像処理部32は、Maxフィルタの位置を、第1の縮小画像データにおけるXY座標(0,0)に初期化する(ステップS801)。
Maxフィルタの位置を初期化すると、画像処理部32は、処理をステップS802に移行してMaxフィルタ演算を行なう。Maxフィルタ演算については、図8で説明する。
Maxフィルタ演算が完了すると、画像処理部32は、処理をステップS803に移行する。そして、Maxフィルタ位置のX座標が最大となる位置にあるか否かをチェックする。
Maxフィルタ位置のX座標が最大となる位置にない場合には、処理をステップS804に移行する。そして、画像処理部32は、Maxフィルタ位置をX座標方向に1画素だけシフト(インクリメント)して、処理をステップS802に移行する。そして、Maxフィルタ位置のX座標が最大となる位置まで、ステップS802〜S804の処理を繰返す。
また、Maxフィルタ位置のX座標が最大となる位置にある場合には、処理をステップS805に移行する。そして、Maxフィルタ位置のY座標が最大となる位置にあるか否かをチェックする。
Maxフィルタ位置のY座標が最大となる位置にない場合には、処理をステップS806に移行する。そして、画像処理部32は、Maxフィルタ位置をY座標方向に1画素だけシフト(インクリメント)して、処理をステップS802に移行する。そして、Maxフィルタ位置のY座標が最大となる位置まで、ステップS802〜S806の処理を繰返す。
また、Maxフィルタ位置のY座標が最大となる位置にある場合には、Maxフィルタ演算が完了したと判断して、処理を図4に示すS404に移行する。
図8に、Maxフィルタ演算の概念図を示す。図8には、第1の縮小画像データ80a、80b、Maxフィルタ81、及び第2の縮小画像データ82を示している。また、第1の縮小画像データ80a、80b、及び第2の縮小画像データ82の枠内の数値は個々の画素の輝度値を示している。
今、Maxフィルタ81が第1の縮小画像データ80aのように設定されているとすると、画像処理部32は、Maxフィルタ81の中から最大輝度値「120」を検出する。
最大輝度値を検出すると、画像処理部32は、Maxフィルタ81の中央画素の値を最大輝度値「120」に置き換えて第1の縮小画像データ80bを生成する。
Maxフィルタ位置を順次シフトさせ、同様の処理を、第1の縮小画像データ80aの全領域に対して行なうことによって第2の縮小画像データ82を得ることができる。
第2の縮小画像データ82は、輝度値が大きい領域(例えば、輝度値「120」の領域)が拡大(膨張)していることが分かる。
以上にMaxフィルタ処理について説明したが、Minフィルタ処理も原理は同じである。例えば、Maxフィルタ81の中から最小輝度値「30」を検出して、中央画素の値を最小輝度値「30」に置き換えて第1の縮小画像データ80bを生成すればよい。
以下、図9及び図10に基づいて直線補間法について説明する。図9及び図10は、直線補間法の概念を示す図である。
図9に示す第2の縮小画像データは、3×3画素の画像データである。また、背景画像データは、9×9画素の画像データである。また、黒丸及び白丸はそれぞれ1つの画素データを表し、白丸は画像処理部32が直線補間法によって補完した画素データを表している。
直線補間法では、第2の縮小画像データの各画素データの配置間隔を所定の間隔(本実施例では3倍)に拡大し、各画素データ間の輝度値が滑らかに遷移するように画素データを補間する。
図10には、図9に示した背景画像データの一部のデータ列aの画素データの位置と輝度値との関係を示している。
図9での説明のように、直線補間法では、補間後の各画素データ間が滑らかに遷移するように、第2の縮小画像データの画素データ間を結ぶ直線で結び、この直線上に配置するように等間隔に画素データを補間する。
以上に説明した方法によって、第2の縮小画像データの9倍のサイズを持つ画像データ(背景画像データ)が生成されることとなる。なお、上述した直線補間法は、一般的に知られる公知技術なので詳細な説明は省略する。
なお、本実施例に係る直線補間法では、第2の縮小画像データの各画素データの配置間隔を3倍に拡大しているが、これに限定する趣旨ではなく、必要に応じた倍率を使用すればよい。
以下、図11〜12に基づいて本実施例に係るシェーディング補正装置の効果を示す。
図11は、本実施例に係るシェーディング補正装置によって生成した背景画像データを示している。図11に示す白線は、図13に示した原画像データに撮像されているノートPC筐体の境界線dを示している。
図11に示す背景画像データは、図7及び8に示したMaxフィルタ処理(膨張処理)を施した結果、グラデーションが境界線dの外側で生じるようになっている。すなわち、境界領域が境界線dの外側にシフトしている。したがって、この背景画像データを使用して原画像データに対してシェーディング補正を行なっても、境界線dの内側の輝度を過剰に補正しない。
図12は、図11に示した背景画像データを用いてシェーディング補正した修正後画像データを示している。ノートPCの筐体は、背景画像との境界付近においても過剰に補正されていないことが分かる。例えば、図13のaと図12のeとを比較しても、ノートPCの筐体と背景との境界が白く過剰補正されていることはなく、輝度ムラ以外の補正は施されていない。
以上に説明したように、本実施例に係るシェーディング補正装置によって、シェーディング補正による過剰な輝度ムラ補正を防止して高品質な補正が可能となる。
また、本実施例に係るシェーディング補正装置は、縮小した原画像データに対してMaxフィルタ処理を施すことにより、当該フィルタ処理を高速に実施できるので、背景画像データを高速に生成することが可能となる。その結果、シェーディング補正処理を高速かつ高品質に実施することが可能となる。
(付記1) 物体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、該画像データの濃淡を平滑化し、該平滑化された画像データに生じる前記物体と背景との境界領域をシフトして背景画像データを生成する背景画像データ生成手段と、該背景画像データを使用して前記画像データに対してシェーディング補正処理を行なう補正処理手段と、を備えるシェーディング補正装置。
(付記2) 前記背景画像データ生成手段は、前記画像データを縮小して第1の縮小画像データを生成する縮小処理手段と、該第1の縮小画像データに対して膨張処理を行なって前記境界領域をシフトさせ第2の縮小画像データを生成するフィルタ処理手段と、該第2の縮小画像データを前記画像データのサイズに拡大して前記背景画像データを生成する拡大処理手段と、を備えることを特徴とする付記1に記載のシェーディング補正装置。
(付記3) 前記膨張処理は、前記画像データに対して所定の領域を画するMaxフィルタによって画された領域の輝度値の最大値を検出し、該検出した最大値を前記Maxフィルタの所定位置の輝度値と置き換える処理を、前記画像データの全領域に対して実施するMaxフィルタ処理である、ことを特徴とする付記2に記載のシェーディング補正装置。
(付記4) 物体を撮像して画像データを生成する撮像処理と、該画像データの濃淡を平滑化し、該平滑化された画像データに生じる前記物体と背景との境界領域をシフトして背景画像データを生成する背景画像データ生成処理と、該背景画像データを使用して前記画像データに対してシェーディング補正処理を行なう補正処理と、を情報処理装置に実行させることを特徴とするシェーディング補正方法。
(付記5) 前記背景画像データ生成処理は、前記画像データを縮小して第1の縮小画像データを生成する縮小処理と、該第1の縮小画像データに対して膨張処理を行なって前記境界領域をシフトさせ第2の縮小画像データを生成するフィルタ処理と、該第2の縮小画像データを前記画像データのサイズに拡大して前記背景画像データを生成する拡大処理と、を情報処理装置に実行させることを特徴とする付記4に記載のシェーディング補正方法。
(付記6) 前記膨張処理は、前記画像データに対して所定の領域を画するMaxフィルタによって画された領域の輝度値の最大値を検出し、該検出した最大値を前記Maxフィルタの所定位置の輝度値と置き換える処理を、前記画像データの全領域に対して実施するMaxフィルタ処理である、ことを特徴とする付記5に記載のシェーディング補正方法。
(付記7) 物体を撮像して画像データを生成する撮像処理と、該画像データの濃淡を平滑化し、該平滑化された画像データに生じる前記物体と背景との境界領域をシフトして背景画像データを生成する背景画像データ生成処理と、該背景画像データを使用して前記画像データに対してシェーディング補正処理を行なう補正処理と、を情報処理装置に実行させることを特徴とするシェーディング補正のためのプログラム。
(付記8) 前記背景画像データ生成処理は、前記画像データを縮小して第1の縮小画像データを生成する縮小処理と、該第1の縮小画像データに対して膨張処理を行なって前記境界領域をシフトさせ第2の縮小画像データを生成するフィルタ処理と、該第2の縮小画像データを前記画像データのサイズに拡大して前記背景画像データを生成する拡大処理と、を情報処理装置に実行させることを特徴とする付記7に記載のシェーディング補正のためのプログラム。
(付記9) 前記膨張処理は、前記画像データに対して所定の領域を画するMaxフィルタによって画された領域の輝度値の最大値を検出し、該検出した最大値を前記Maxフィルタの所定位置の輝度値と置き換える処理を、前記画像データの全領域に対して実施するMaxフィルタ処理である、ことを特徴とする付記8に記載のシェーディング補正のためのプログラム。
本発明に係るシェーディング補正装置の原理を示す図である。 本発明に係るシェーディング補正装置を使用した検査システムの構成例を示す図である。 図2に示した画像処理装置が実現する検査システムのブロック図を示す図である。 本発明の実施例に係るシェーディング補正装置を使用した検査システムの主要な処理を示すフローチャートである。 本実施例に係るダウン・サンプリング法の概念を示す図である。 本実施例に係る平均操作法の概念を示す図である。 本実施例に係るMaxフィルタ処理を示すフローチャートである。 本実施例に係るMaxフィルタ演算の概念を示す図である。 直線補間法の概念を示す図である。 直線補間法の概念を示す図である。 本実施例に係るシェーディング補正装置によって生成した背景画像データを示す図である。 図11に示した背景画像データを用いてシェーディング補正した修正後画像データを示す図である。 ノートPCの筐体上面の外観をCCDカメラで撮像した原画像データを示す図である。 原画像データに対して縮小・拡大処理のみを実施して背景画像データを生成する従来技術で生成した背景画像データを示す図である。 図14に示した背景画像データを用いてシェーディング補正した修正後画像データを示す図である。
符号の説明
1 ワーク
2 撮像手段
3 背景画像データ生成手段
4 補正処理手段

Claims (5)

  1. 物体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
    該画像データの濃淡を平滑化し、該平滑化された画像データの前記物体と背景との境界領域をシフトして背景画像データを生成する背景画像データ生成手段と、
    該背景画像データを使用して前記画像データに対してシェーディング補正処理を行なう補正処理手段と、
    を備えるシェーディング補正装置。
  2. 前記背景画像データ生成手段は、
    前記画像データを縮小して第1の縮小画像データを生成する縮小処理手段と、
    該第1の縮小画像データに対して膨張処理を行なって前記境界領域をシフトさせ第2の縮小画像データを生成するフィルタ処理手段と、
    該第2の縮小画像データを前記画像データのサイズに拡大して前記背景画像データを生成する拡大処理手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のシェーディング補正装置。
  3. 前記膨張処理は、
    前記画像データに対して所定の領域を画するMaxフィルタによって画された領域の輝度値の最大値を検出し、該検出した最大値を前記Maxフィルタの所定位置の輝度値と置き換える処理を、前記画像データの全領域に対して実施するMaxフィルタ処理である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシェーディング補正装置。
  4. 物体を撮像して画像データを生成する撮像処理と、
    該画像データの濃淡を平滑化し、該平滑化された画像データに生じる前記物体と背景との境界領域をシフトして背景画像データを生成する背景画像データ生成処理と、
    該背景画像データを使用して前記画像データに対してシェーディング補正処理を行なう補正処理と、
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするシェーディング補正方法。
  5. 物体を撮像して画像データを生成する撮像処理と、
    該画像データの濃淡を平滑化し、該平滑化された画像データに生じる前記物体と背景との境界領域をシフトして背景画像データを生成する背景画像データ生成処理と、
    該背景画像データを使用して前記画像データに対してシェーディング補正処理を行なう補正処理と、
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするシェーディング補正のためのプログラム。
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