JPH11261037A - 半導体装置及びその製造方法並びに記憶媒体 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法並びに記憶媒体

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JPH11261037A
JPH11261037A JP10058584A JP5858498A JPH11261037A JP H11261037 A JPH11261037 A JP H11261037A JP 10058584 A JP10058584 A JP 10058584A JP 5858498 A JP5858498 A JP 5858498A JP H11261037 A JPH11261037 A JP H11261037A
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JP
Japan
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region
oxide film
semiconductor device
formation region
semiconductor
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JP10058584A
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Inventor
Akio Ishikawa
明夫 石川
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子分離構造の高さの相違にもとづく障害を
除き、信頼性の高い半導体装置を提供する。 【解決手段】 同一シリコン基板1上に、フィ−ルド酸
化膜8で素子分離された周辺回路形成領域と、フィ−ル
ド酸化膜8とは高さの異る埋め込み絶縁膜(トレンチ型
素子分離構造15)で素子分離されたメモリセル形成領
域を有する半導体装置であって、周辺回路形成領域内の
シリコン基板1の厚さとメモリセル形成領域内のシリコ
ン基板1の厚さを異ならしめて、フィ−ルド酸化膜8と
トレンチ型素子分離構造15の上面を略同一レベルとし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる高さの複数
の素子分離構造を同一基板上に有する半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に、異なる素子分離構造を同一基
板上に有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体の微細化と多層化に伴い、
各層の平坦化が強く望まれている。各層の表面に大きな
段差が生ずると、その上に形成される層において、例え
ば、配線が段差の部分で断線する等の障害が生ずる。
【0003】段差の生ずる大きな要件の一つが、各領域
を分離する各素子分離構造の高さに相違にある。特に、
いわゆるLOCOS法により形成されるフィールド酸化
膜と埋め込み絶縁膜により形成されるトレンチ型素子分
離構造とでは、その高さが相違する。
【0004】従来、素子分離構造を形成するには、主と
してLOCOS法が用いられていたが、この分離法は、
有効な素子活性領域の面積がバーズピークのために縮小
したり、電界効果トランジスタのしきい値電圧が狭チャ
ンネル効果のために所望の値よりも高くなったりする問
題のために、特に、微細化された半導体装置への適用が
困難になってきている。このため、選択酸化法とは異な
る素子分離法として、上述したような埋め込み絶縁膜に
よるトレンチ型素子分離構造が注目されている。
【0005】このトレンチ型素子分離構造は、半導体基
板上に溝を形成し、この溝を絶縁膜によって埋め込むこ
とにより素子間を電気的に分離する方法である。この方
法によれば、素子分離領域の幅は半導体基板に形成した
溝の幅に依存するため、溝幅を精度良く形成することに
より確実に微細化を図ることが可能である。
【0006】一方、選択酸化法による素子分離はCMO
S回路に用いるとより好適である。このため、選択酸化
法とフィールドシールド法との両方を同一の半導体基板
に用いることが考えられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、LOCOS
法による素子分離構造では、半導体基板の表面上に、高
温熱酸化によりフィ−ルド酸化膜を形成するため膜厚が
厚く形成されることになる。
【0008】一方、埋め込み絶縁膜による素子分離構造
では、溝を絶縁膜で埋め込んだ後、素子活性領域が露出
するまで絶縁膜を除去するため、埋め込み絶縁膜の表面
は半導体基板と略同一階層レベルに形成されることにな
る。
【0009】この結果、半導体基板上に配線を形成する
際に、選択酸化法で素子分離構造を形成した領域と埋め
込み絶縁膜で素子分離構造を形成した領域との段差部の
上層における配線の段差被覆性が悪く、リソグラフィで
の焦点深度余裕も少なかった。
【0010】このため、選択酸化(LOCOS)法とト
レンチ型素子分離法の両方を同一の半導体基板に用いる
と、従来は、半導体基板上に配線を容易には形成するこ
とができなくて、信頼性の高い半導体装置を提供するこ
とが困難であった。
【0011】例えば、特開平7−111288号公報に
は埋め込み絶縁膜とフィ−ルド酸化膜を同一基板上に形
成した半導体装置が開示されている。また、特開平8−
293541号公報にも埋め込み絶縁膜とフィ−ルド酸
化膜を同一基板上に形成した半導体装置が開示されてい
る。これらの先行技術においては素子分離構造の違いに
よる素子分離構造表面の段差を解消することは困難であ
る。
【0012】その他、素子分離構造の上面を同一レベル
とする従来技術はない。
【0013】従って、本発明の目的は、従来問題であっ
た、素子分離構造の高さの相違にもとづく障害を除き、
信頼性の高い半導体装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
第1の素子分離構造で素子分離された第1の領域と、第
2の素子分離構造で素子分離された領域であって前記第
1の領域より表面の高さが高い第2の領域とを同一半導
体基板上に有する半導体装置であって、前記第1の素子
分離構造及び前記第2の素子分離構造のいずれか一方は
LOCOS法により形成されたフィ−ルド酸化膜からな
り、他方は前記半導体基板に形成された溝を埋め込む絶
縁膜からなる。
【0015】本発明の半導体装置は、第1の素子分離構
造で素子分離された第1の領域と、第2の素子分離構造
で素子分離された領域であって前記第1の領域より表面
の高さが高い第2の領域とを同一半導体基板上に有する
半導体装置であって、前記第1の素子分離構造及び前記
第2の素子分離構造はともに前記半導体基板に形成され
た溝を埋め込む絶縁膜からなる。
【0016】本発明の半導体装置の一態様例において、
前記第1の領域内の前記半導体基板の厚さは、前記第2
の領域内の前記半導体基板の厚さより薄い。
【0017】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の素子分離構造と前記第2の素子分離構造
の表面が略同一階層レベルに形成されている。
【0018】本発明の半導体装置の一態様例において、
前記半導体基板は半導体基体上に絶縁層を介して半導体
層が設けられてなる半導体基板である。
【0019】本発明の半導体装置の一態様例において、
前記半導体基板は半導体基体上に絶縁層を介して半導体
層が設けられてなる半導体基板であって、前記溝を埋め
込む絶縁膜は前記絶縁層に接続されている。
【0020】本発明の半導体装置の一態様例において、
前記半導体基板は半導体基体上に絶縁層を介して半導体
層が設けられてなる半導体基板であって、前記フィ−ル
ド酸化膜は前記絶縁層に接続されている。
【0021】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の素子分離構造と前記第2の素子分離構造
が、前記第1の領域と前記第2の領域の境界部において
接している。
【0022】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の素子分離構造と前記第2の素子分離構造
が、前記第1の領域と前記第2の領域の境界部において
一体となっている。
【0023】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の領域と前記第2の領域の境界部を覆うよ
うに、前記第1の素子分離構造及び前記第2の素子分離
構造のいずれか一方が形成されている。
【0024】本発明の半導体装置の一態様例において、
前記第1の領域と前記第2の領域のいずれか一方には複
数のメモリセルが形成され、他方には前記メモリセルの
周辺回路が形成されている。
【0025】本発明の半導体装置の一態様例において、
前記メモリセルの各々は2ビット以上の所定値の記憶情
報が各々のしきい値電圧に対応して記憶可能であり、前
記しきい値電圧を特定することにより前記記憶情報を読
み出す多値型の半導体メモリである。
【0026】本発明の記憶媒体は、前記半導体メモリの
記憶情報を書き込み及び/又は読み出す際の、書き込み
及び/又は読み出しステップがコンピュータから読み出
し可能に格納されている。
【0027】本発明の半導体装置の一態様例において、
前記第1の領域と前記第2の領域の境界部には、前記第
1の素子分離構造及び前記第2の素子分離構造のいずれ
も形成されていない。
【0028】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の領域と前記第2の領域の境界部における
前記半導体基板上に形成された不純物拡散層と、前記不
純物拡散層と接続された電極とを備え、前記半導体基板
には前記電極から前記不純物拡散層を介して基板電位が
印可される。
【0029】本発明の半導体装置は、半導体基体上に絶
縁層を介して半導体層が設けられてなる半導体基板に形
成された半導体装置であって、前記絶縁層に達する素子
分離構造と、前記素子分離構造により画定された素子活
性領域に形成されたメモリセルとを有し、前記メモリセ
ルは2ビット以上の所定値の記憶情報が各々のしきい値
電圧に対応して記憶可能であり、前記しきい値電圧を特
定することにより前記記憶情報を読み出す多値型の半導
体メモリである。
【0030】本発明の記憶媒体は、前記半導体メモリの
記憶情報を書き込み及び/又は読み出す際の、書き込み
及び/又は読み出しステップがコンピュータから読み出
し可能に格納されている。
【0031】本発明の半導体装置の一態様例において、
前記第1の領域内の基板の厚さは、前記第2の領域内の
基板の厚さより、フィールド酸化膜の膜厚の約1/2又
はそれ以上薄い。
【0032】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第1の領域に形成されたトランジスタのゲート
電極の上面と、前記第2の領域に形成されたトランジス
タのゲート電極の上面とを略同一階層レベルとしてい
る。
【0033】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板の表面を選択的に熱酸化して第1のフィ−ルド酸化
膜を形成する第1の工程と、前記第1のフィ−ルド酸化
膜を除去することにより、前記第1のフィ−ルド酸化膜
が除去された領域の前記半導体基板に凹部領域を形成す
る第2の工程と、前記半導体基板上の全面に耐熱性絶縁
膜を形成する第3の工程と、前記耐熱性絶縁膜を前記凹
部領域内で選択的に除去して、前記半導体基板を露出さ
せる第4の工程と、前記露出した前記半導体基板を熱酸
化することにより第2のフィ−ルド酸化膜を形成して、
前記凹部領域内に第1の素子活性領域を画定する第5の
工程と、前記耐熱性絶縁膜を除去する第6の工程と、前
記凹部領域外における前記半導体基板を選択的に除去し
て、前記半導体基板に溝を形成する第7の工程と、前記
半導体基板上の全面に絶縁膜を形成して、前記溝を埋め
込む第8の工程と、前記溝の外に形成された前記絶縁膜
を除去して、前記溝を埋め込んだ前記絶縁膜により前記
凹部領域外に第2の素子活性領域を画定する第9の工程
とを有する。
【0034】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第9の工程後に、前記第2の素子活性
領域にメモリセルを形成し、前記第1の素子活性領域に
前記メモリセルの周辺回路を形成する。
【0035】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上にマスクパターンを形成する第1の工程と、前記
マスクパターンの形状に倣って前記半導体基板を除去し
て、前記半導体基板に凹部領域を形成するとともに前記
凹部領域の外における前記半導体基板に溝を形成する第
2の工程と、前記半導体基板上の全面に絶縁膜を形成
し、前記溝を埋め込む第3の工程と、前記溝の外に形成
された前記絶縁膜を除去して、前記溝を埋め込んだ前記
絶縁膜により前記凹部領域の外に第1の素子活性領域を
画定する第4の工程と、前記半導体基板上の全面に耐熱
性絶縁膜を形成する第5の工程と、前記凹部領域に形成
された前記耐熱性絶縁膜を選択的に除去して、前記半導
体基板の表面を露出させる第6の工程と、前記露出した
前記半導体基板を熱酸化して、前記凹部領域内にフィ−
ルド酸化膜を形成して第2の素子活性領域を画定する第
7の工程と、前記耐熱性絶縁膜を除去する第8の工程と
を有する。
【0036】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上にマスクパターンを形成する第1の工程と、前記
マスクパターンの形状に倣って前記半導体基板を除去し
て、前記半導体基板に凹部領域を形成するとともに前記
凹部領域の外における前記半導体基板に前記凹部領域と
連なるように溝を形成する第2の工程と、前記半導体基
板上の全面に絶縁膜を形成し、前記溝を埋め込む第3の
工程と、前記溝内及び前記凹部領域の境界部に形成され
た前記絶縁膜を残すように前記絶縁膜を除去して、前記
溝を埋め込んだ前記絶縁膜及び前記境界部の前記絶縁膜
により前記凹部領域と隣接するように第1の素子活性領
域を画定する第4の工程と、前記半導体基板上の全面に
耐熱性絶縁膜を形成する第5の工程と、前記凹部領域に
形成された前記耐熱性絶縁膜を選択的に除去して、前記
半導体基板の表面を露出させる第6の工程と、前記露出
した前記半導体基板を熱酸化して、前記凹部領域内にフ
ィ−ルド酸化膜を形成して第2の素子活性領域を画定す
る第7の工程と、前記耐熱性絶縁膜を除去する第8の工
程とを有する。
【0037】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第8の工程後に、前記第1の素子活性
領域にメモリセルを形成し、前記第2の素子活性領域に
前記メモリセルの周辺回路を形成する。
【0038】
【作用】本発明においては、段差を境に上層に位置する
第1の領域に、半導体基板表面からの凸量が小さい埋め
込み酸化膜による素子分離構造を形成し、段差を境に下
層に位置する第2の領域に、LOCOS法によりフィ−
ルド酸化膜を形成する。これにより、半導体基板上から
の素子分離構造の突出量の相違を段差量で補うことが可
能となり、上層の平坦化を達成することが可能となる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの具体的
な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0040】(第1の実施形態)先ず、本発明の第1の
実施形態に係る半導体装置の構造を、製造方法とともに
図1〜図3及び図4に基づいて説明する。 図1〜図3
は、本発明の第1の実施形態である半導体装置の製造方
法を示す製造工程図である。また、図4は図3(a)の
縦断面図に対応する平面図である。
【0041】先ず、図1(a)に示すように、P型シリ
コン基板1に、例えば、硼素を注入エネルギー60ke
V、ドーズ量1×1013cm-2で、イオン注入した後、
例えば、温度1100℃、6時間の熱処理により、不純
物である前記硼素をシリコン基板1に拡散および活性化
して、シリコン基板1に前記硼素からなるP型ウェル領
域2を形成する。その後、シリコン基板1上にシリコン
窒化膜3を形成した後、シリコン窒化膜3を選択的にエ
ッチング除去する。しかる後、このシリコン窒化膜3を
マスクにしてシリコン基板1に熱酸化を施して、膜厚が
400nm程度のフィールド酸化膜4をメモリセル形成
領域に形成する。従って、シリコン窒化膜3に覆われて
いるシリコン基板1上には、フィルード酸化膜4が形成
されない。
【0042】次に、図1(b)に示すように、シリコン
窒化膜3上にフォトレジスト膜5を形成する。そして、
このフォトレジスト膜5をマスクにしたエッチングで、
フィールド酸化膜4を完全に除去し、シリコン基板1の
表面を露出させる。この結果、フィールド酸化膜4の形
成により酸化されたシリコン基板1の表面が厚さa(2
00nm程度)だけ低くなる。そして、本実施形態にお
いては、低く形成された領域のシリコン基板1を周辺回
路形成領域とし、高く形成された領域のシリコン基板1
をメモリセル形成領域とする。
【0043】次に、図1(c)に示すように、フォトレ
ジスト膜5を除去した後、シリコン窒化膜3を除去す
る。その後、シリコン基板1表面を熱酸化して熱酸化膜
6を形成し、熱酸化膜6上にシリコン窒化膜7を形成す
る。そして、フォトリソグラフィー及びこれに続くドラ
イエッチングにより、シリコン窒化膜7及び熱酸化膜6
をともに選択的に除去する。この際、図1(c)に示す
ように、メモリセル形成領域の全域におけるシリコン基
板1をシリコン窒化膜3によって覆い、周辺回路形成領
域におけるシリコン基板1のみを一部露出させるように
エッチングを行う。
【0044】次に、図1(d)に示すように、シリコン
窒化膜3をマスクにしてシリコン基板1に熱酸化を施し
て、膜厚が400nm程度のフィールド酸化膜8をメモ
リセル形成領域に形成する。この際、フィールド酸化膜
8の一部は周辺回路形成領域とメモリセル形成領域の間
に形成された段差部を覆うように形成される。そして、
周辺回路形成領域においては、フィールド酸化膜8によ
って素子活性領域7が画定される。
【0045】次に、図2(a)に示すように、シリコン
窒化膜7及び熱酸化膜6を除去した後、露出したシリコ
ン基板1の表面を熱酸化することにより熱酸化膜10を
形成する。そして、シリコン基板1上の全面にシリコン
窒化膜11を形成する。
【0046】その後、フォトリソグラフィー及びこれに
続くドライエッチングにより、メモリセル形成領域にお
けるシリコン窒化膜11及び熱酸化膜10を選択的に除
去する。
【0047】次に、図2(b)に示すように、シリコン
窒化膜11をマスクとして異方性エッチングを行うこと
により、シリコン基板1に溝12を形成する。そして、
熱酸化処理することにより、溝12の内壁面に熱酸化膜
13を形成する。これにより、溝12形成の際に溝12
の内壁面の表面領域に形成されたダメージ層を取り込む
ことができる。
【0048】次に、図2(c)に示すように、シリコン
基板1上の全面にCVD法によりシリコン酸化膜14を
形成する。これにより、溝12がシリコン酸化膜14に
よって埋め込まれる。
【0049】次に、図2(d)に示すように、シリコン
窒化膜11が露出するまでシリコン酸化膜14を除去す
る。その後、シリコン窒化膜11及び熱酸化膜10を除
去する。これにより、メモリセル形成領域に、溝12を
埋め込むシリコン酸化膜14からなるトレンチ型素子分
離構造15が完成する。そして、メモリセル形成領域に
おいて、トレンチ型素子分離構造15によって素子活性
領域16が画定される。
【0050】トレンチ型素子分離構造15は、LOCO
S法により形成したフィールド酸化膜8のようにバーズ
ビークが形成されないため、素子分離方法としてフィー
ルド酸化膜8よりも微細化に適している。このように本
実施形態においては、メモリセル形成領域の素子分離を
トレンチ型素子分離構造15によって行うため、メモリ
セル形成領域を微細化して高集積化を図ることが可能で
ある。
【0051】一方、周辺回路形成領域においては、メモ
リセル形成領域程の微細化は必要とされないため、LO
COS法により形成したフィールド酸化膜8で十分に素
子分離を行うことができる。
【0052】更に、本実施形態においては、フィ−ルド
酸化膜4の除去により、周辺回路形成領域におけるシリ
コン基板1の表面がメモリセル形成領域におけるシリコ
ン基板1の表面よりも低く形成されている。そして、低
く形成された周辺回路形成領域にシリコン基板1からの
凸量が大きいフィールド酸化膜8を形成し、周辺回路形
成領域に比して高い位置に形成されたメモリセル形成領
域に、シリコン基板1からの凸量が小さいトレンチ型素
子分離構造15を形成するため、フィールド酸化膜8と
トレンチ型素子分離構造15の表面を略同一階層レベル
に形成することが可能である。
【0053】次に、図3(a)に示すように、メモリセ
ル形成領域におけるシリコン基板1の表面にトンネル酸
化膜17を形成し、周辺回路形成領域におけるシリコン
基板1の表面にゲート酸化膜18を形成する。そして、
トンネル酸化膜17上には浮遊ゲート電極19、誘電体
膜21及び制御ゲート電極22からなる複合ゲート電極
23を形成し、ゲート酸化膜18上にはMOSトランジ
スタのゲート電極20を形成する。
【0054】その後、複合ゲート電極23及びゲート電
極20をマスクとして、素子活性領域におけるこれらの
ゲート構造の両側のシリコン基板1に、ソース/ドレイ
ンとなる一対の不純物拡散層24,25を形成する。こ
れにより、周辺回路形成領域においてMOSトランジス
タが構成され、メモリセル形成領域においてEEPRO
Mが構成される。
【0055】図3(a)の状態の平面図を図4に示す。
周辺回路形成領域には素子活性領域7を跨ぐようにゲー
ト電極20が形成され、メモリセル形成領域には島状の
浮遊ゲート電極19、誘電体膜21及び制御ゲート電極
22からなる複合ゲート電極23が形成されている。
【0056】次に、図3(b)に示すように、全面にB
PSG膜26を形成した後、リフローすることにより平
坦化する。この際、前述したようにフィールド酸化膜8
の表面とトレンチ型素子分離構造15の表面が略同一階
層レベルに形成されているため、BPSG膜26の表面
を完全に平坦に形成することができる。
【0057】そして、不純物拡散層24,25に達する
コンタクトホール27及び制御ゲート電極22に達する
コンタクトホール28を形成する。
【0058】その後、スパッタ法によりアルミニウム膜
を形成してコンタクトホール27,28を充填する。そ
して、アルミニウム膜を所定形状にパターニングしてア
ルミニウム配線層35を形成する。これにより、本実施
形態に係る半導体装置が完成する。
【0059】以上説明したように、本発明の第1の実施
形態においては段差を境に周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域に区分けされたシリコン基板1において、周
辺回路形成領域では微細化に優れたトレンチ型素子分離
構造15によって素子分離を行い、メモリセル形成領域
ではLOCOS法により形成されたフィールド酸化膜8
によって素子分離を行う。
【0060】これにより、メモリセル形成領域の更なる
微細化を達成することが可能となり、半導体装置の高集
積化に寄与することができる。
【0061】さらに、段差を境に低く形成された周辺回
路形成にシリコン基板1表面からの凸量が大きいフィー
ルド酸化膜8を形成するため、高く形成されたメモリセ
ル形成領域に形成されたトレンチ型素子分離構造15と
フィールド酸化膜8の表面を略同一階層レベルに形成す
ることが可能である。
【0062】これにより、周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域の素子分離構造の表面を略同一面に形成する
ことが可能となり、半導体装置の全域で平坦化を達成す
ることが可能となる。
【0063】従って、層間絶縁膜であるBPSG膜26
上に、周辺回路形成領域からメモリセル形成領域に跨が
るようにアルミニウム配線層35が形成されたとしも、
周辺回路形成領域とメモリセル形成領域の素子分離構造
表面が同一階層レベルに形成されているため、段差に起
因するアルミニウム配線層35の断線、パターン形成不
良等の問題の発生を抑止することができる。
【0064】従って、本実施形態によれば、シリコン基
板1に形成された段差により、平坦性を失うことなくシ
リコン基板1表面からの凸量の異なる素子分離構造を同
一基板上に混載することが可能となる。
【0065】なお、本実施形態においては、シリコン基
板上に絶縁膜を介して半導体層が形成された、いわゆる
SOI基板を用いて素子形成を行ってもよい。
【0066】図5はシリコン半導体基板29、絶縁層3
1及びシリコン単結晶半導体層32からなるSOI基板
30上に、上述した工程と同様にして周辺回路形成領域
にMOSトランジスタを形成し、メモリセル形成領域に
複合ゲート構造のEEPROMを形成した例を示す。
【0067】この場合には、周辺回路形成領域における
フィールド酸化膜8をSOI基板30の絶縁層31に達
するように形成することができるため、周辺回路形成領
域における素子活性領域7は各々が電気的に独立し、周
辺回路形成領域におけるMOSトランジスタをいわゆる
メサ型のトランジスタとして形成することができる。そ
して、周辺回路形成領域における不純物拡散層24,2
5を絶縁層31に達するように形成することによって、
MOSトランジスタの高速動作を実現することが可能で
ある。
【0068】一方、この場合のメモリセル形成領域にお
いてはトレンチ型素子分離構造15を絶縁層31に達し
ないように形成することにより、例えば複数のメモリセ
ルに一斉に基板電位を印加することも可能である。
【0069】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態に係る半導体装置の構造を、その製造方法とと
もに図6〜図9及び図10に基づいて説明する。図6〜
図9は、本発明の第2の実施形態である半導体装置の製
造方法を示す製造工程図である。また、図10は図8
(d)の縦断面図に対応する平面図である。なお、第2
の実施形態においては、第1の実施形態と同一の構成要
素については同一符号を記す。
【0070】先ず、図6(a)に示すように、P型シリ
コン基板1に、例えば、硼素を注入エネルギー60ke
V、ドーズ量1×1013cm-2で、イオン注入した後、
例えば、温度1100℃、6時間の熱処理により、不純
物である前記硼素をシリコン基板1に拡散および活性化
して、シリコン基板1に前記硼素からなるP型ウェル領
域2を形成する。その後、シリコン基板1上にシリコン
窒化膜3を形成した後、シリコン窒化膜3を選択的にエ
ッチング除去する。しかる後、このシリコン窒化膜3を
マスクにしてシリコン基板1に熱酸化を施して、膜厚が
400nm程度のフィールド酸化膜4をメモリセル形成
領域に形成する。従って、シリコン窒化膜3に覆われて
いるシリコン基板1上には、フィルード酸化膜4が形成
されない。
【0071】次に、図6(b)に示すように、シリコン
窒化膜3上にフォトレジスト膜5を形成する。そして、
このフォトレジスト膜5をマスクにしたエッチングで、
フィールド酸化膜4を完全に除去し、シリコン基板1の
表面を露出させる。この結果、フィールド酸化膜4の形
成により酸化されたシリコン基板1の表面が厚さa(2
00nm程度)だけ低くなる。そして、第2の実施形態
においては、低く形成された領域と高く形成された領域
のシリコン基板1に、ともにMOSトランジスタを形成
する例を示す。
【0072】次に、図6(c)に示すように、フォトレ
ジスト膜5を除去した後、シリコン窒化膜3を除去す
る。その後、シリコン基板1表面を熱酸化して熱酸化膜
6を形成し、熱酸化膜6上にシリコン窒化膜7を形成す
る。そして、フォトリソグラフィー及びこれに続くドラ
イエッチングにより、シリコン窒化膜7及び熱酸化膜6
をともに選択的に除去する。この際、図6(c)に示す
ように、段差を境に高く形成された領域のシリコン基板
1をシリコン窒化膜3によって覆い、低く形成された領
域におけるシリコン基板1のみを一部露出させるように
エッチングを行う。
【0073】次に、図6(d)に示すように、シリコン
窒化膜3をマスクにしてシリコン基板1に熱酸化を施し
て、膜厚が400nm程度のフィールド酸化膜8をメモ
リセル形成領域に形成する。この際、フィールド酸化膜
8の一部は段差部を覆うように形成される。そして、低
く形成された領域においては、フィールド酸化膜8によ
って素子活性領域7が画定される。
【0074】次に、図7(a)に示すように、シリコン
窒化膜7及び熱酸化膜6を除去した後、露出したシリコ
ン基板1の表面を熱酸化することにより熱酸化膜10を
形成する。そして、シリコン基板1上の全面にシリコン
窒化膜11を形成する。
【0075】その後、フォトリソグラフィー及びこれに
続くドライエッチングにより、メモリセル形成領域にお
けるシリコン窒化膜11及び熱酸化膜10を選択的に除
去する。
【0076】次に、図7(b)に示すように、シリコン
窒化膜11をマスクとして異方性エッチングを行うこと
により、シリコン基板1に溝12を形成する。そして、
熱酸化処理することにより、溝12の内壁面に熱酸化膜
13を形成する。これにより、溝12形成の際に溝12
の内壁面の表面領域に形成されたダメージ層を取り込む
ことができる。
【0077】次に、図7(c)に示すように、シリコン
基板1上の全面にCVD法によりシリコン酸化膜14を
形成する。これにより、溝12がシリコン酸化膜14に
よって埋め込まれる。
【0078】次に、図7(d)に示すように、シリコン
窒化膜11が露出するまでシリコン酸化膜14を除去す
る。その後、シリコン窒化膜11及び熱酸化膜10を除
去する。これにより、段差を境に高く形成された領域
に、溝12を埋め込むシリコン酸化膜14からなるトレ
ンチ型素子分離構造15が完成する。そして、トレンチ
型素子分離構造15によって素子活性領域16が画定さ
れる。
【0079】トレンチ型素子分離構造15は、LOCO
S法により形成したフィールド酸化膜8のようにバーズ
ビークが形成されないため、素子分離方法としてフィー
ルド酸化膜8よりも微細化に適している。このように本
実施形態においては、段差を境に高く形成された領域の
素子分離をトレンチ型素子分離構造15によって行うた
め、この領域においては微細化により高集積化を図るこ
とが可能である。
【0080】一方、段差を境に低く形成された領域で
は、LOCOS法により形成したフィールド酸化膜8で
確実に素子分離を行うことができる。
【0081】更に、本実施形態においては、段差を境に
低く形成された領域にシリコン基板1からの凸量が大き
いフィールド酸化膜8を形成し、高く形成された領域に
シリコン基板1からの凸量が小さいトレンチ型素子分離
構造15を形成するため、フィールド酸化膜8とトレン
チ型素子分離構造15の表面を略同一階層レベルに形成
することが可能である。
【0082】次に、図8(a)に示すように、素子活性
領域7,16の表面にゲート酸化膜41,42を形成し
た後、シリコン基板1上の全面にCVD法により多結晶
シリコン膜43を形成する。これにより、素子活性領域
7,16が多結晶シリコン膜43によって覆われる。
【0083】次に、図8(b)に示すように、化学機械
研磨(CMP)法により多結晶シリコン膜43の表面を
研磨して平坦化する。その後、図8(c)に示すよう
に、多結晶シリコン膜43上にシリコン酸化膜44を薄
く形成する。
【0084】次に、図8(d)に示すように、フォトリ
ソグラフィー及びこれに続くドライエッチングにより、
シリコン酸化膜44及び多結晶シリコン膜43をともに
選択的に除去してゲート電極形状にパターニングする。
【0085】その後、これらのゲート電極をマスクとし
て、素子活性領域におけるこれらのゲート構造の両側の
シリコン基板1に、ソース/ドレインとなる一対の不純
物拡散層24,25を形成する。
【0086】図8(d)の状態の平面図を図10に示
す。段差を境に低く形成された領域には素子活性領域7
を跨ぐようにゲート電極43が形成され、高く形成され
た領域にも素子活性領域16を跨ぐようにゲート電極4
3が形成されている。
【0087】次に、図9に示すように、全面にBOSG
膜26を形成した後、リフローすることにより表面を平
坦化する。この際、前述したようにフィールド酸化膜8
の表面とトレンチ型素子分離構造15の表面が略同一階
層レベルに形成されているため、BPSG膜26の表面
を完全に平坦に形成することができる。
【0088】さらに、第2の実施形態においては、周辺
回路形成領域及びメモリセル形成領域におけるゲート電
極の表面が化学機械研磨(CMP)法による研磨によっ
て平坦化されているため、BPSG膜26の表面を第1
の実施形態と比してより平坦化することができる。
【0089】その後、不純物拡散層24,25に達する
コンタクトホール27を形成する。
【0090】そして、スパッタ法によりアルミニウム膜
を形成してコンタクトホール27を充填する。そして、
アルミニウム膜を所定形状にパターニングしてアルミニ
ウム配線層35を形成する。これにより、本実施形態に
係る半導体装置が完成する。
【0091】以上説明したように、本発明の第2の実施
形態においては、段差を境に表面が高く形成された領域
と低く形成された領域に区分けされたシリコン基板1に
おいて、高く形成された領域では微細化に優れたトレン
チ型素子分離構造15によって素子分離を行い、低く形
成された領域ではLOCOS法により形成されたフィー
ルド酸化膜8によって素子分離を行う。
【0092】これにより、高く形成された領域の更なる
微細化を達成することが可能となり、半導体装置の高集
積化に寄与することができる。
【0093】さらに、段差を境に低く形成された領域に
シリコン基板1表面からの凸量が大きいフィールド酸化
膜8を形成するため、高く形成された領域のトレンチ型
素子分離構造15とフィールド酸化膜8の表面を略同一
階層レベルに形成することが可能である。
【0094】これにより、周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域の素子分離構造を略同一面に形成することが
可能となり、半導体装置の全域で平坦化を達成すること
が可能となる。
【0095】また、第2の実施形態においては低く形成
された領域のゲート電極と高く形成された領域のゲート
電極の表面が、化学機械研磨(CMP)法により研磨さ
れて平坦化されているため、第1の実施形態と比してよ
りBPSG膜26の表面を平坦化することができる。
【0096】従って、層間絶縁膜であるBPSG膜26
上に、シリコン基板1に形成された段差を跨ぐようにア
ルミニウム配線層35が形成されたとしも、BPSG膜
26上が平坦に形成されているため、段差に起因するア
ルミニウム配線層35の断線、パターン形成不良等の問
題の発生を抑止することができる。
【0097】従って、本実施形態によれば、シリコン基
板1に形成された段差により、平坦性を失うことなくシ
リコン基板1表面からの凸量の異なる素子分離構造を同
一基板上に混載することが可能となる。
【0098】なお、第1の実施形態で示したように、第
2実施形態においてもシリコン基板上に絶縁膜を介して
半導体層が形成された、いわゆるSOI基板を用いて素
子形成を行ってもよい。
【0099】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を、図11〜図14及び図15に基づいて説明
する。 図11〜図14は、本発明の第3の実施形態で
ある半導体装置の製造方法を示す製造工程図である。ま
た、図15は図14(b)の縦断面図に対応する平面図
である。これらの図において、右側に示した領域がメモ
リセル形成領域であり、左側に示した領域が周辺回路形
成領域である。更に、右側の領域及び左側の領域におい
て素子分離構造によって囲まれた中の領域が素子活性領
域である。
【0100】先ず、図11(a)に示すように、P型シ
リコン基板111に、例えば、硼素を注入エネルギー6
0keV、ドーズ量1×1013cm-2でイオン注入した
後、例えば、温度1100℃、6時間の熱処理により、
不純物を拡散および活性化して、シリコン基板11に前
記硼素からなるP型ウェル領域112を形成する。
【0101】次に、図11(b)に示すように、P型ウ
ェル領域112が形成されたシリコン基板111の表面
に熱酸化を施して、膜厚40nm程度のシリコン酸化膜
113をシリコン基板111上に形成した後、メモリセ
ル形成領域の素子活性領域以外の前記シリコン酸化膜1
13をエッチング除去する。勿論、この時、周辺回路形
成領域の前記シリコン酸化膜113は全てエッチング除
去される。
【0102】次に、図11(c)に示すように、前記シ
リコン酸化膜113をマスクとして、シリコン基板11
1を400nm程度エッチング除去して、シリコン基板
111内に溝部B及び凹部Cを形成する。ここで溝部B
は、メモリセル形成領域内の素子活性領域の囲りに形成
され、後工程で素子分離領域となる。又、凹部Cは周辺
回路形成領域となる。又、溝部Bは、メモリセル形成領
域と周辺回路形成領域の境界においては、図からも明ら
かなように凹部Cに連続してつながっている。
【0103】次に、図11(d)に示すように、P型シ
リコン基板111に熱酸化を施して、膜厚20nm程度
の熱酸化膜であるシリコン酸化膜114を形成する。
【0104】次に、図12(a)に示すように、シリコ
ン基板111上全面(over)にCVD法によりシリ
コン酸化膜115を400nm程度に形成する。
【0105】次に、図12(b)に示すように、周辺回
路形成領域をフォトレジスト膜116で覆い、エッチン
グを施す。このエッチングは、フォトレジスト膜116
とシリコン酸化膜115のエッチングレートがほぼ同じ
という条件の下に、メモリセル形成領域のシリコン基板
111の表面が露出するまで行われる。
【0106】これにより、図12(c)に示すように、
埋め込み絶縁膜(トレンチ型素子分離構造)となるシリ
コン酸化膜115が、メモリセル形成領域の素子活性領
域の囲りに形成される。
【0107】次に、図12(d)に示すように、P型シ
リコン基板111の表面に熱酸化を施して、膜厚40n
m程度の熱酸化膜117を形成する。この時、周辺回路
形成領域の露出表面にも熱酸化膜117が形成される。
【0108】次いで、図13(a)に示すように、CV
D法によりシリコン基板111上の全面にシリコン窒化
膜118を形成する。
【0109】次に、図13(b)に示すように、フォト
リソグラフィー及びこれに続くドライエッチングにより
シリコン窒化膜118及び熱酸化膜117をともに選択
的に除去する。この際、周辺回路形成領域において素子
分離領域となる領域を露出させ、周辺回路形成領域とメ
モリセル形成領域の境界に形成されたシリコン酸化膜1
15が一部露出するようにエッチングを行う。
【0110】次に、図13(c)に示すように、シリコ
ン窒化膜118をマスクとして露出したシリコン基板1
11表面を熱酸化することにより、フィールド酸化膜1
19を周辺回路形成領域に形成する。前述したように、
シリコン酸化膜115の一部が露出するようにシリコン
窒化膜119とシリコン酸化膜117を除去しているた
め、フィールド酸化膜119はシリコン酸化膜115と
連なるように形成される。
【0111】次に、図14(a)に示すように、フィー
ルド酸化膜119の形成に用いたシリコン窒化膜118
をエッチング除去する。そして、シリコン窒化膜118
の下層に形成されたシリコン酸化膜117をエッチング
除去する。そして、周辺回路形成領域においてはフィー
ルド酸化膜119によって素子活性領域120が画定さ
れ、メモリセル形成領域においては埋め込み絶縁膜(ト
レンチ型素子分離構造)となるシリコン酸化膜115に
よって素子活性領域121が画定される。
【0112】トレンチ型素子分離構造となるシリコン酸
化膜115は、LOCOS法により形成したフィールド
酸化膜119のようにバーズビークが形成されないた
め、素子分離方法としてフィールド酸化膜119よりも
微細化に適している。このように第3の実施形態におい
ても、メモリセル形成領域の素子分離をシリコン酸化膜
115によって行うため、メモリセル形成領域において
は微細化により高集積化を図ることが可能である。
【0113】一方、段差を境に低く形成された領域で
は、LOCOS法により形成したフィールド酸化膜11
9で確実に素子分離を行うことができる。
【0114】更に、本実施形態においては、段差を境に
低く形成された領域にシリコン基板111からの凸量が
大きいフィールド酸化膜119を形成し、高く形成され
た領域にシリコン基板111からの凸量が小さいトレン
チ型素子分離構造であるシリコン酸化膜115を形成す
るため、フィールド酸化膜119とトレンチ型素子分離
構造115の表面を略同一階層レベルに形成することが
可能である。
【0115】次に、図14(b)に示すように、周辺回
路形成領域及びメモリセル形成領域において露出したシ
リコン基板111の表面に熱酸化を施して、膜厚15n
m程度のゲート酸化膜122,123をそれぞれ形成す
る。その後、シリコン基板111上の全面に膜厚200
nm程度の多結晶シリコン膜をCVD法により形成し、
これに燐を熱拡散させて低抵抗化する。次いで、この多
結晶シリコン膜上に所定のパターンのフォトレジスト
(不図示)を設け、これをマスクとして多結晶シリコン
膜を所定のパターンにエッチングして周辺回路形成領域
におけるゲート酸化膜122上にゲート電極124を、
メモリセル形成領域におけるゲート酸化膜123上にゲ
ート電極125を形成する。
【0116】その後、ゲート電極124及びゲート電極
125をマスクとして、例えば砒素(As)を注入エネ
ルギ−60keV、ド−ズ量5×1015cm-2でイオン
注入して、熱処理を施して、素子活性領域におけるこれ
らのゲート構造の両側のシリコン基板111にソース/
ドレインとなる一対の不純物拡散層126,127を形
成する。
【0117】図14(b)の状態の平面図を図15に示
す。メモリセル形成領域には素子活性領域7を跨ぐよう
にゲート電極125が形成され、周辺回路形成領域には
ゲート電極124が形成されている。
【0118】次に、図14(c)に示すように、全面に
BPSG膜128を形成した後、リフローすることによ
り平坦化する。この際、前述したようにフィールド酸化
膜119の表面とトレンチ型素子分離構造であるシリコ
ン酸化膜115の表面が略同一階層レベルに形成されて
いるため、BPSG膜128の表面を完全に平坦に形成
することができる。
【0119】そして、不純物拡散層126,127に達
するコンタクトホール129を形成する。
【0120】その後、スパッタ法によりアルミニウム膜
を形成してコンタクトホール129を充填する。そし
て、アルミニウム膜を所定形状にパターニングしてアル
ミニウム配線層130を形成する。これにより、本実施
形態に係る半導体装置が完成する。
【0121】以上説明したように、本発明の第3の実施
形態においては、段差を境に周辺回路形成領域とメモリ
セル形成領域に区分けされたシリコン基板111におい
て、周辺回路形成領域では微細化に優れたトレンチ型素
子分離構造であるシリコン酸化膜115によって素子分
離を行い、メモリセル形成領域ではLOCOS法により
形成されたフィールド酸化膜119によって素子分離を
行う。
【0122】これにより、メモリセル形成領域の更なる
微細化を達成することが可能となり、半導体装置の高集
積化に寄与することができる。
【0123】さらに、段差を境に低く形成された周辺回
路形成にシリコン基板111表面からの凸量が大きいフ
ィールド酸化膜119を形成するため、周辺回路形成領
域よりも高く形成されたメモリセル形成領域のシリコン
酸化膜115とフィールド酸化膜119の表面を略同一
階層レベルに形成することが可能である。
【0124】これにより、周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域の素子分離構造を略同一面に形成することが
可能となり、半導体装置の全域で平坦化を達成すること
が可能となる。
【0125】従って、層間絶縁膜であるBPSG膜12
8上に、周辺回路形成領域からメモリセル形成領域に跨
がるようにアルミニウム配線層130が形成されたとし
ても、BPSG膜128上の周辺回路形成領域とメモリ
セル形成領域の境界に段差が形成されていないため、段
差に起因するアルミニウム配線層130の断線、パター
ン形成不良等の問題の発生を抑止することができる。
【0126】従って、本実施形態によれば、シリコン基
板111に形成された段差により、平坦性を失うことな
くシリコン基板111表面からの凸量の異なる素子分離
構造を同一基板上に混載することが可能となる。
【0127】なお、本実施形態においては、シリコン基
板上に絶縁膜を介して半導体層が形成された、いわゆる
SOI基板を用いて素子形成を行ってもよい。
【0128】図16はシリコン半導体基板131、絶縁
層132及びシリコン単結晶半導体層133からなるS
OI基板134上に、上述した工程と同様にして周辺回
路形成領域及びメモリセル形成領域にMOSトランジス
タを形成した例を示す。
【0129】この場合には、周辺回路形成領域における
フィールド酸化膜119をSOI基板134の絶縁層1
32に達するように形成することができるため、素子活
性領域120は各々が電気的に独立し、周辺回路形成領
域におけるMOSトランジスタをいわゆるメサ型のトラ
ンジスタとして形成することができる。従って、周辺回
路形成領域における不純物拡散層126,127を絶縁
層132に達するように形成することによって、MOS
トランジスタの高速動作を実現することが可能である。
【0130】一方、この場合のメモリセル形成領域にお
いてはトレンチ型素子分離構造であるシリコン酸化膜1
15を絶縁層132に達しないように形成することによ
り、例えば複数のメモリセルに一斉に基板電位を印加す
ることも可能である。勿論、メモリセル形成領域におい
てもシリコン酸化膜115を絶縁層132に到達するよ
うに形成してもよい。この場合には、メモリセル形成領
域のトランジスタの高速動作を実現することができる。
【0131】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態に係る半導体装置の構成とその製造方法を、図
17〜図20及び図21に基づいてともに説明する。
【0132】図17〜図20は、本発明の第4の実施形
態である半導体装置の製造方法を示す製造工程である。
また、図21は図20(b)の縦断面図に対応する平面
図である。これ等の図において、右側に示した領域が周
辺回路形成領域であり、左側に示した領域がメモリセル
形成領域である。更に、右側の領域及び左側の領域にお
いて素子分離構造によって囲まれた領域が素子活性領域
である。なお、これらの図において第3の実施形態と同
一の構成要素については第3の実施形態と同一の符号を
記す。
【0133】先ず、図17(a)に示すように、P型シ
リコン基板111に、例えば、硼素を注入エネルギー6
0keV、ドーズ量1×1013cm-2でイオン注入した
後、例えば、温度1100℃、6時間の熱処理により、
不純物を拡散および活性化して、シリコン基板11に前
記硼素からなるP型ウェル領域112を形成する。
【0134】次に、図17(b)に示すように、P型ウ
ェル領域112が形成されたシリコン基板111の表面
に熱酸化を施して、膜厚40nm程度のシリコン酸化膜
113をシリコン基板111上に形成すると共に、メモ
リセル形成領域の素子活性領域以外の前記シリコン酸化
膜をエッチング除去する。勿論、この時、周辺回路形成
領域の前記シリコン酸化膜は全てエッチング除去され
る。
【0135】次に、図17(c)に示すように、前記シ
リコン酸化膜113をマスクとして、シリコン基板11
1を400nm程度エッチング除去して、シリコン基板
111内に溝部B及び凹部Cを形成する。ここで溝部B
は、メモリセル形成領域内の素子活性領域の囲りに形成
され、後工程で素子分離領域となる。又、凹部Cは、後
工程で、周辺回路形成領域となる。又、溝部Bは、メモ
リセル形成領域と周辺回路形成領域の境界においては、
図からも明らかなように凹部Cに連続してつながってい
る。
【0136】次に、図17(d)に示すように、P型シ
リコン基板111に熱酸化を施して、膜厚20nm程度
の熱酸化膜であるシリコン酸化膜114を形成する。
【0137】次に、図18(a)に示すように、シリコ
ン基板111上全面(over)にCVD法によりシリ
コン酸化膜115を400nm程度に形成する。
【0138】これにより、図18(c)に示すように、
埋め込み絶縁膜となるシリコン酸化膜115が、周辺回
路形成領域に形成される。
【0139】次に、図18(b)に示すように、周辺回
路形成領域をフォトレジスト膜116で覆い、エッチン
グを施す。このエッチングは、フォトレジスト膜116
とシリコン酸化膜115のエッチングレートがほぼ同じ
という条件の下に、メモリセル形成領域のシリコン基板
111の表面が露出するまで行われる。、ただし、第3
の実施形態とは異なり、第4の実施形態では、シリコン
酸化膜115は、メモリセル形成領域との境界部には残
存しない。
【0140】この後の工程は、第3の実施形態の場合と
ほぼ同じである。即ち、図18(d)に示すように、P
型シリコン基板111に熱酸化を施して、膜厚20nm
程度の熱酸化膜であるシリコン酸化膜117を形成す
る。
【0141】次いで、図19(a)に示すように、CV
D法によりシリコン基板111上の全面にシリコン窒化
膜118を形成する。
【0142】次に、図19(b)に示すように、フォト
リソグラフィー及びこれに続くドライエッチングにより
シリコン窒化膜118及び熱酸化膜117をともに選択
的に除去する。この際、周辺回路形成領域において素子
分離領域となる領域を露出させ、周辺回路形成領域とメ
モリセル形成領域の境界のシリコン基板111が一部露
出するようにエッチングを行う。
【0143】次に、図19(c)に示すように、シリコ
ン窒化膜118をマスクとして露出したシリコン基板1
11表面を熱酸化することにより、フィールド酸化膜1
19を周辺回路形成領域に形成する。前述したように、
段差部においてシリコン基板111が露出するようにシ
リコン窒化膜119とシリコン酸化膜117を除去して
いるため、フィールド酸化膜119は段差部を覆うよう
に形成される。
【0144】次に、図20(a)に示すように、フィー
ルド酸化膜119の形成に用いたシリコン窒化膜118
をエッチング除去する。そして、シリコン窒化膜118
の下層に形成されたシリコン酸化膜117をエッチング
除去する。そして、周辺回路形成領域においてはフィー
ルド酸化膜119によって素子活性領域120が画定さ
れ、メモリセル形成領域においては埋め込み絶縁膜(ト
レンチ型素子分離構造)となるシリコン酸化膜115に
よって素子活性領域121が画定される。
【0145】トレンチ型素子分離構造となるシリコン酸
化膜115は、LOCOS法により形成したフィールド
酸化膜119のようにバーズビークが形成されないた
め、素子分離方法としてフィールド酸化膜119よりも
微細化に適している。このように第4の実施形態におい
ても、メモリセル形成領域の素子分離をシリコン酸化膜
115によって行うため、メモリセル形成領域において
は微細化により高集積化を図ることが可能である。
【0146】一方、段差を境に低く形成された領域で
は、LOCOS法により形成したフィールド酸化膜11
9で確実に素子分離を行うことができる。
【0147】更に、本実施形態においては、段差を境に
低く形成された領域にシリコン基板111からの凸量が
大きいフィールド酸化膜119を形成し、高く形成され
た領域にシリコン基板111からの凸量が小さいトレン
チ型素子分離構造であるシリコン酸化膜115を形成す
るため、フィールド酸化膜119とトレンチ型素子分離
構造115の表面を略同一階層レベルに形成することが
可能である。
【0148】次に、図14(b)に示すように、周辺回
路形成領域及びメモリセル形成領域において露出したシ
リコン基板111の表面に熱酸化を施して、膜厚15n
m程度のゲート酸化膜122,123をそれぞれ形成す
る。その後、シリコン基板111上の全面に膜厚200
nm程度の多結晶シリコン膜をCVD法により形成し、
これに燐を熱拡散させて低抵抗化する。次いで、この多
結晶シリコン膜上に所定のパターンのフォトレジスト
(不図示)を設け、これをマスクとして多結晶シリコン
膜を所定のパターンにエッチングして周辺回路形成領域
におけるゲート酸化膜122上にゲート電極124を、
メモリセル形成領域におけるゲート酸化膜123上にゲ
ート電極125を形成する。
【0149】その後、ゲート電極124及びゲート電極
125をマスクとして、例えば砒素(As)を注入エネ
ルギ−60keV、ド−ズ量5×1015cm-2でイオン
注入して、熱処理を施して、素子活性領域におけるこれ
らのゲート構造の両側のシリコン基板111にソース/
ドレインとなる一対の不純物拡散層126,127を形
成する。
【0150】図20(b)の状態の平面図を図21に示
す。メモリセル形成領域には素子活性領域7を跨ぐよう
にゲート電極20が形成され、高く形成された領域には
ゲート電極36が形成されている。そして、フィ−ルド
酸化膜119は、連続してメモリセル形成領域の境界領
域に達し、メモリセル形成領域のシリコン酸化膜115
と接続されている。
【0151】次に、図20(c)に示すように、全面に
BPSG膜128を形成した後、リフローすることによ
り平坦化する。この際、前述したようにフィールド酸化
膜119の表面とトレンチ型素子分離構造であるシリコ
ン酸化膜115の表面が略同一階層レベルに形成されて
いるため、BPSG膜128の表面を完全に平坦に形成
することができる。
【0152】そして、不純物拡散層126,127に達
するコンタクトホール129を形成する。
【0153】その後、スパッタ法によりアルミニウム膜
を形成してコンタクトホール129を充填する。そし
て、アルミニウム膜を所定形状にパターニングしてアル
ミニウム配線層130を形成する。これにより、本実施
形態に係る半導体装置が完成する。
【0154】以上説明したように、本発明の第4の実施
形態においては段差を境に周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域に区分けされたシリコン基板111におい
て、周辺回路形成領域では微細化に優れたトレンチ型素
子分離構造であるシリコン酸化膜115によって素子分
離を行い、メモリセル形成領域ではLOCOS法により
形成されたフィールド酸化膜119によって素子分離を
行う。
【0155】これにより、メモリセル形成領域の更なる
微細化を達成することが可能となり、半導体装置の高集
積化に寄与することができる。
【0156】さらに、段差を境に低く形成された周辺回
路形成領域にシリコン基板111表面からの凸量が大き
いフィールド酸化膜119を形成するため、周辺回路形
成領域よりも高く形成されたメモリセル形成領域のシリ
コン酸化膜115とフィールド酸化膜119の表面を略
同一階層レベルに形成することが可能である。
【0157】これにより、周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域の素子分離構造を略同一面に形成することが
可能となり、半導体装置の全域で平坦化を達成すること
が可能となる。
【0158】従って、層間絶縁膜であるBPSG膜12
8上に、周辺回路形成領域からメモリセル形成領域に跨
がるようにアルミニウム配線層130が形成されたとし
も、周辺回路形成領域とメモリセル形成領域の境界に段
差が形成されていないため、段差に起因するアルミニウ
ム配線層130の断線、パターン形成不良等の問題の発
生を抑止することができる。
【0159】従って、本実施形態によれば、シリコン基
板111に形成された段差により、平坦性を失うことな
くシリコン基板111表面からの凸量の異なる素子分離
構造を同一基板上に混載することが可能となる。
【0160】また、本実施形態においては段差部を覆う
ようにフィ−ルド酸化膜119を形成するため、段差部
から周辺回路形成領域へ連なるようにフィ−ルド酸化膜
119からなる素子分離構造を形成することができる。
従って、素子分離構造の面積を減らして省スペ−ス化を
図ることが可能である。
【0161】なお、本実施形態においては、シリコン基
板上に絶縁膜を介して半導体層が形成された、いわゆる
SOI基板を用いて素子形成を行ってもよい。
【0162】図22はシリコン半導体基板131、絶縁
層132及びシリコン単結晶半導体層133からなるS
OI基板134上に、上述した工程と同様にして周辺回
路形成領域及びメモリセル形成領域にMOSトランジス
タを形成した例を示す。
【0163】この場合には、周辺回路形成領域における
フィールド酸化膜119をSOI基板134の絶縁層1
32に達するように形成することができるため、素子活
性領域120は各々が電気的に独立し、周辺回路形成領
域におけるMOSトランジスタをいわゆるメサ型のトラ
ンジスタとして形成することができる。従って、周辺回
路形成領域における不純物拡散層126,127を絶縁
層132に達するように形成することによって、MOS
トランジスタの高速動作を実現することが可能である。
【0164】一方、この場合のメモリセル形成領域にお
いてはトレンチ型素子分離構造であるシリコン酸化膜1
15を絶縁層132に達しないように形成することによ
り、例えば複数のメモリセルに一斉に基板電位を印加す
ることも可能である。
【0165】この第4の実施形態によっても、フィ−ル
ド酸化膜119を形成する領域が、埋め込み絶縁膜素子
分離のシリコン酸化膜115を形成する領域より、低く
形成されるので半導体装置製造工程における平坦化に寄
付することが大である。
【0166】また、周辺回路形成領域とメモリセル形成
領域との境界においては、フィ−ルド酸化膜119が両
領域の素子分離構造を兼ねているので、スペースファク
ターを良くすることもできる。
【0167】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態に係る半導体装置の構成とその製造方法を、図
23〜図26及び図27に基づいて共に説明する。
【0168】図23〜図26は、本発明の第5の実施形
態による半導体装置の製造方法を示す製造工程である。
図27は、図26(b)の縦断面に対応する平面図であ
る。これらの図に於て、右側に示した領域がメモリセル
形成領域であり、左側に示した領域が例えばEEPRO
Mのメモリセル形成領域である。更に、右側の領域及び
左側の領域において素子分離構造によって囲まれた領域
が素子活性領域である。
【0169】先ず、図23(a)に示すように、P型シ
リコン基板211に、例えば、硼素を注入エネルギーk
eV、ドーズ量1×1013cm-2でイオン注入した後、
例えば、温度1100℃、6時間の熱処理により、不純
物を拡散および活性化して、シリコン基板211に前記
硼素からなるP型ウェル領域212を形成する。
【0170】次に、図23(b)に示すように、P型ウ
ェル領域212が形成されたシリコン基板211の表面
に熱酸化を施して、膜厚40nm程度のシリコン酸化膜
213をシリコン基板211上に形成する。次に不図示
のパターンニングされたフォトレジスト膜をマスクとし
て、周辺回路形成領域の素子活性領域及び、周辺回路形
成領域とメモリセル形成領域の境界領域を残して、前記
シリコン酸化膜213をエッチング除去する。
【0171】次に、図23(c)に示すように、前記シ
リコン酸化膜213をマスクとして、シリコン基板21
1を400nm程度エッチング除去して、シリコン基板
211内に溝部B及び凹部Cを形成する。ここで、溝部
Bは、メモリセル形成領域内の素子活性領域の囲りに形
成され、後工程で素子分離領域となる。また、凹部C
は、後工程で周辺回路形成領域となる。
【0172】次に、図23(d)に示すように、P型シ
リコン基板211に、熱酸化を施して、膜厚20nm程
度の熱酸化膜であるシリコン酸化膜214を形成する。
【0173】次に、図24(a)に示すように、シリコ
ン基板211上の全面にCVD法によりシリコン酸化膜
215を膜厚400nm程度に形成する。
【0174】次に、図24(b)に示すように、メモリ
セル形成領域をフォトレジスト膜216で覆い(この
時、フォトレジスト膜216は、メモリセル形成領域と
周辺回路形成領域との境界領域に存在するシリコン酸化
膜213の一部を覆う)エッチングを施す。このエッチ
ングは、フォトレジスト膜216とシリコン酸化膜21
5のエッチングレートがほぼ同じという条件の下に、メ
モリセル形成領域のシリコン基板211の表面が露出す
るまで行われる。
【0175】これにより、図24(c)に示すように、
埋め込み絶縁膜(トレンチ型素子分離構造)となるシリ
コン酸化膜215が、メモリセル形成領域の素子活性領
域の囲りに形成される。
【0176】次に、図24(d)に示すように、P型シ
リコン基板211の表面に熱酸化を施して、膜厚40n
m程度の熱酸化膜217を形成する。
【0177】次に、図25(a)に示すように、CVD
法によりシリコン窒化膜218を形成する。
【0178】次に、図25(b)に示すように、フォト
リソグラフィー及びこれに続くドライエッチングにより
シリコン窒化膜218及び熱酸化膜217をともに選択
的に除去する。この際、周辺回路形成領域において素子
分離領域となる領域を露出させるようにエッチングを行
う。
【0179】次に、図25(c)に示すように、シリコ
ン窒化膜218をマスクとして露出したシリコン基板2
11表面を熱酸化することにより、フィールド酸化膜2
19を周辺回路形成領域に形成する。
【0180】次に、図26(a)に示すように、フィー
ルド酸化膜219の形成に用いたシリコン窒化膜218
をエッチング除去する。そして、シリコン窒化膜218
の下層に形成されたシリコン酸化膜217をエッチング
除去する。そして、周辺回路形成領域においてはフィー
ルド酸化膜219によって素子活性領域220が画定さ
れ、メモリセル形成領域においては埋め込み絶縁膜(ト
レンチ型素子分離構造)となるシリコン酸化膜215に
よって素子活性領域221が画定される。
【0181】トレンチ型素子分離構造となるシリコン酸
化膜215は、LOCOS法により形成したフィールド
酸化膜219のようにバーズビークが形成されないた
め、素子分離方法としてフィールド酸化膜219よりも
微細化に適している。このように第5の実施形態におい
ても、メモリセル形成領域の素子分離をシリコン酸化膜
215によって行うため、メモリセル形成領域において
は微細化により高集積化を図ることが可能である。
【0182】一方、段差を境に低く形成された周辺回路
形成領域では、LOCOS法により形成したフィールド
酸化膜219で確実に素子分離を行うことができる。
【0183】更に、本実施形態においては、段差を境に
低く形成された周辺回路形成領域にシリコン基板211
からの凸量が大きいフィールド酸化膜219を形成し、
高く形成されたメモリセル形成領域にシリコン基板21
1からの凸量が小さいトレンチ型素子分離構造であるシ
リコン酸化膜215を形成するため、フィールド酸化膜
219とトレンチ型素子分離構造215の表面を略同一
階層レベルに形成することが可能である。
【0184】次に、図26(b)に示すように、周辺回
路形成領域及びメモリセル形成領域において露出したシ
リコン基板211の表面に熱酸化を施して、膜厚15n
m程度のゲート酸化膜222,223をそれぞれ形成す
る。その後、シリコン基板211上の全面に膜厚200
nm程度の多結晶シリコン膜をCVD法により形成し、
これに燐を熱拡散させて低抵抗化する。次いで、この多
結晶シリコン膜上に所定のパターンのフォトレジスト
(不図示)を設け、これをマスクとして多結晶シリコン
膜を所定のパターンにエッチングして周辺回路形成領域
におけるゲート酸化膜222上にゲート電極224を、
メモリセル形成領域におけるゲート酸化膜223上にゲ
ート電極225を形成する。
【0185】その後、ゲート電極224及びゲート電極
225をマスクとして、例えば砒素(As)を注入エネ
ルギ−60keV、ド−ズ量5×1015cm-2でイオン
注入して、熱処理を施して、素子活性領域におけるこれ
らのゲート構造の両側のシリコン基板111にソース/
ドレインとなる一対の不純物拡散層226,227を形
成する。
【0186】図26(b)の状態の平面図を図27に示
す。周辺回路形成領域には素子活性領域220を跨ぐよ
うにゲート電極224が形成され、高く形成されたメモ
リセル形成領域にはゲート電極225が形成されてい
る。
【0187】次に、図26(c)に示すように、全面に
BPSG膜228を形成した後、リフローすることによ
り平坦化する。この際、前述したようにフィールド酸化
膜219の表面とトレンチ型素子分離構造であるシリコ
ン酸化膜215の表面が略同一階層レベルに形成されて
いるため、BPSG膜228の表面を完全に平坦に形成
することができる。
【0188】そして、不純物拡散層226,227に達
するコンタクトホール229を形成する。
【0189】その後、スパッタ法によりアルミニウム膜
を形成してコンタクトホール129を充填する。そし
て、アルミニウム膜を所定形状にパターニングしてアル
ミニウム配線層230を形成する。これにより、本実施
形態に係る半導体装置が完成する。
【0190】この第5の実施形態においては、フィ−ル
ド酸化膜を形成する領域が、埋め込み絶縁膜素子分離の
シリコン酸化膜を形成する領域より、低く形成されてい
るので、半導体製造製造工程における平坦化に寄与する
ことができる。更に、前記2つの領域の境界領域は素子
分離構造が形成されていないため、この領域のシリコン
基板211表面に不純物拡散層を形成し、この不純物拡
散層と接続される電極を形成することにより、電極を介
してシリコン基板211に所定の電圧を印可することが
できる。これにより周辺回路形成領域とメモリセル形成
領域間の分離を確実にすることができる。
【0191】なお、本実施形態においても、シリコン基
板上に絶縁膜を介して半導体層が形成された、いわゆる
SOI基板を用いて素子形成を行ってもよい。
【0192】図28はシリコン半導体基板231、絶縁
層232及びシリコン単結晶半導体層233からなるS
OI基板234上に、上述した工程と同様にして周辺回
路形成領域にMOSトランジスタを形成し、メモリセル
形成領域に複合ゲート構造のEEPROMを形成した例
を示す。
【0193】この場合には、周辺回路形成領域における
フィールド酸化膜219をSOI基板234の絶縁層2
32に達するように形成することができるため、素子活
性領域220は各々が電気的に独立し、周辺回路形成領
域におけるMOSトランジスタをいわゆるメサ型のトラ
ンジスタとして形成することができる。従って、周辺回
路形成領域における不純物拡散層226,227を絶縁
層232に達するように形成することによって、MOS
トランジスタの高速動作を実現することが可能である。
【0194】一方、この場合のメモリセル形成領域にお
いてはトレンチ型素子分離構造であるシリコン酸化膜2
15を絶縁層232に達しないように形成することによ
り、例えば複数のメモリセルに一斉に基板電位を印加す
ることも可能である。
【0195】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態に係る半導体装置の構成とその製造方法を、図
29〜図32及び図33に基づいて説明する。
【0196】図29〜図32は、本発明の第6の実施形
態である半導体装置の製造方法を示す製造工程である。
図33は、図32(b)に対応する平面図である。これ
らの図おいて、右側に示した領域が例えばDRAMのメ
モリセル形成領域であり、左側に示した領域が周辺回路
形成領域である。更に、右側の領域及び左側の領域にお
いて素子分離構造によって囲まれた領域が素子活性領域
である。
【0197】先ず、図29(a)に示すように、P型シ
リコン基板311に、例えば、硼素を注入エネルギーk
eV、ドーズ量1×1013cm-2でイオン注入した後、
例えば温度1100℃、6時間の熱処理により、不純物
を拡散および活性化して、シリコン基板311に前記硼
素からなるP型ウェル領域312を形成する。
【0198】次に、図29(b)に示すように、P型ウ
ェル領域312が形成されたシリコン基板311の表面
に熱酸化を施して、膜厚40nm程度のシリコン酸化膜
313をシリコン基板311上に形成する。次いで、そ
の上にCVD法によりシリコン窒化膜317を150n
m程度形成する。次いで不図示のパターンニングされた
フォトレジストをマスクとして、メモリセル形成領域の
素子活性化領域以外の前記シリコン酸化膜313とシリ
コン窒化膜317をエッチング除去する。勿論、この
時、周辺回路形成領域の前記シリコン酸化膜313とシ
リコン窒化膜317は全てエッチング除去される。
【0199】次に、図26(c)に示すように、前記シ
リコン酸化膜313とシリコン窒化膜317をマスクと
して、シリコン基板311を400nm程度エッチグ除
去して前記シリコン基板311内に、溝部B及び凹部C
を形成する。ここで溝部Bは、メモリセル形成領域内の
素子活性領域の囲であって、ただし周辺回路形成領域と
の境界は除かれた領域に形成され、後工程で、素子分離
領域となる。また、凹部Cは後工程により周辺回路形成
領域となる。
【0200】次に、図29(d)に示すように、P型シ
リコン基板311に熱酸化を施して、膜厚20nm程度
の熱酸化膜であるシリコン酸化膜314を形成する。
【0201】次に、図30(a)に示すように、シリコ
ン基板311上全面にCVD法によりシリコン酸化膜3
15を600nm程度に形成する。
【0202】次に、図30(b)に示すように、化学機
械研磨法(CMP法)により前記シリコン窒化膜317
が露出するまで前記シリコン酸化膜315を研磨して除
去する。
【0203】次に、図30(c)に示すように、メリセ
ル形成領域を、周辺回路形成領域との境界領域は若干除
いてフォトレジスト膜316で覆い、ウエットエッチン
グを施す。このウエットエッチングは、弗化水素酸を用
い、メモリセル形成領域のP型シリコン基板表面が露出
するまで行われる。これにより、メモリセル形成領域の
素子活性領域の囲り、ただしメモリセル形成領域と周辺
回路形成領域との境界領域は除いて、素子分離領域とな
り埋め込み絶縁膜315が形成される。次いで、前記フ
ォトレジスト膜316を除去し、熱燐酸を用いてシリコ
ン窒化膜317をエッチング除去し、次いで、弗化水素
酸を用いてシリコン酸化膜313をエッチング除去す
る。
【0204】次に、図30(d)に示すように、P型シ
リコン基板311の表面に熱酸化を施して、膜厚40n
m程度の熱酸化膜317を形成する。
【0205】次に、図31(a)に示すように、CVD
法によりシリコン窒化膜318を形成する。
【0206】次に、図31(b)に示すように、フォト
リソグラフィー及びこれに続くドライエッチングにより
シリコン窒化膜318及び熱酸化膜317をともに選択
的に除去する。この際、周辺回路形成領域において素子
分離領域となる領域を露出させるようにエッチングを行
う。
【0207】次に、図31(c)に示すように、シリコ
ン窒化膜318をマスクとして露出したシリコン基板3
11表面を熱酸化することにより、フィールド酸化膜3
19を周辺回路形成領域に形成する。
【0208】次に、図32(a)に示すように、フィー
ルド酸化膜319の形成に用いたシリコン窒化膜318
をエッチング除去する。そして、シリコン窒化膜318
の下層に形成されたシリコン酸化膜317をエッチング
除去する。そして、周辺回路形成領域においてはフィー
ルド酸化膜319によって素子活性領域320が画定さ
れ、メモリセル形成領域においては埋め込み絶縁膜(ト
レンチ型素子分離構造)となるシリコン酸化膜315に
よって素子活性領域321が画定される。
【0209】トレンチ型素子分離構造となるシリコン酸
化膜315は、LOCOS法により形成したフィールド
酸化膜319のようにバーズビークが形成されないた
め、素子分離方法としてフィールド酸化膜319よりも
微細化に適している。このように第5の実施形態におい
ても、メモリセル形成領域の素子分離をシリコン酸化膜
315によって行うため、メモリセル形成領域において
は微細化により高集積化を図ることが可能である。
【0210】一方、段差を境に低く形成された周辺回路
形成領域では、LOCOS法により形成したフィールド
酸化膜319で確実に素子分離を行うことができる。
【0211】更に、本実施形態においては、段差を境に
低く形成された周辺回路形成領域にシリコン基板311
からの凸量が大きいフィールド酸化膜319を形成し、
高く形成されたメモリセル形成領域にシリコン基板31
1からの凸量が小さいトレンチ型素子分離構造であるシ
リコン酸化膜315を形成するため、フィールド酸化膜
319とトレンチ型素子分離構造315の表面を略同一
階層レベルに形成することが可能である。
【0212】次に、図32(b)に示すように、周辺回
路形成領域及びメモリセル形成領域において露出したシ
リコン基板311の表面に熱酸化を施して、膜厚15n
m程度のゲート酸化膜322,323をそれぞれ形成す
る。その後、シリコン基板311上の全面に膜厚200
nm程度の多結晶シリコン膜をCVD法により形成し、
これに燐を熱拡散させて低抵抗化する。次いで、この多
結晶シリコン膜上に所定のパターンのフォトレジスト
(不図示)を設け、これをマスクとして多結晶シリコン
膜を所定のパターンにエッチングして周辺回路形成領域
におけるゲート酸化膜322上にゲート電極324を、
メモリセル形成領域におけるゲート酸化膜323上にゲ
ート電極325を形成する。
【0213】その後、ゲート電極324及びゲート電極
325をマスクとして、例えば砒素(As)を注入エネ
ルギ−60keV、ド−ズ量5×1015cm-2でイオン
注入して、熱処理を施して、素子活性領域におけるこれ
らのゲート構造の両側のシリコン基板311にソース/
ドレインとなる一対の不純物拡散層326,327を形
成する。
【0214】図32(b)の状態の平面図を図33に示
す。周辺回路形成領域には素子活性領域320を跨ぐよ
うにゲート電極324が形成され、高く形成されたメモ
リセル形成領域にはゲート電極325が形成されてい
る。
【0215】次に、図32(c)に示すように、全面に
BPSG膜328を形成した後、リフローすることによ
り平坦化する。この際、前述したようにフィールド酸化
膜319の表面とトレンチ型素子分離構造であるシリコ
ン酸化膜315の表面が略同一階層レベルに形成されて
いるため、BPSG膜328の表面を完全に平坦に形成
することができる。
【0216】そして、不純物拡散層326,327に達
するコンタクトホール329を形成する。
【0217】その後、スパッタ法によりアルミニウム膜
を形成してコンタクトホール329を充填する。そし
て、アルミニウム膜を所定形状にパターニングしてアル
ミニウム配線層330を形成する。これにより、本実施
形態に係る半導体装置が完成する。
【0218】なお、本実施形態においては、シリコン基
板上に絶縁膜を介して半導体層が形成された、いわゆる
SOI基板を用いて素子形成を行ってもよい。
【0219】図34はシリコン半導体基板331、絶縁
層332及びシリコン単結晶半導体層333からなるS
OI基板334上に、上述した工程と同様にして周辺回
路形成領域にMOSトランジスタを形成し、メモリセル
形成領域に複合ゲート構造のEEPROMを形成した例
を示す。
【0220】この場合には、周辺回路形成領域における
フィールド酸化膜319をSOI基板334の絶縁層3
32に達するように形成することができるため、素子活
性領域320は各々が電気的に独立し、周辺回路形成領
域におけるMOSトランジスタをいわゆるメサ型のトラ
ンジスタとして形成することができる。従って、周辺回
路形成領域における不純物拡散層326,327を絶縁
層332に達するように形成することによって、MOS
トランジスタの高速動作を実現することが可能である。
【0221】一方、この場合のメモリセル形成領域にお
いてはトレンチ型素子分離構造であるシリコン酸化膜3
15を絶縁層332に達しないように形成することによ
り、例えば複数のメモリセルに一斉に基板電位を印加す
ることも可能である。
【0222】この第6の実施形態においても、フィール
ド酸化膜を形成する領域が、埋め込み絶縁膜素子分離の
シリコン酸化膜を形成する領域より、低く形成されるの
で半導体装置製造工程における平坦化に寄付することが
大である。
【0223】また、周辺回路形成領域とメモリセル形成
領域との境界においては、フィールドシールド素子分離
構造が両領域の素子分離構造を兼ねているので、スペー
スファクターを良くすることもできる。
【0224】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態に係る半導体装置の構成とその製造方法を、図
35〜図38及び図39に基づいて説明する。
【0225】図35〜図38は、本発明の第7の実施形
態である半導体装置の製造方法の製造工程を示す。図3
9は、図38(b)に対応する平面図である。これらの
図において、右側に示した領域がメモリセル形成領域で
あり、左側に示した領域が周辺回路形成領域である。更
に、右側の領域及び左側の領域において素子分離構造に
よって囲まれた領域が素子活性領域である。
【0226】先ず、図35(a)に示すように、P型シ
リコン基板411に、例えば、硼素を注入エネルギー6
0keV、ドーズ量1×1013cm-2で、イオン注入し
た後、例えば、温度1100℃、6時間の熱処理によ
り、不純物を拡散および活性化して、シリコン基板41
1に前記硼素からなるP型ウェル領域412を形成す
る。
【0227】次に、図35(b)に示すように、P型ウ
ェル領域412が形成されたシリコン基板411の表面
に熱酸化を施して、膜厚40nm程度のシリコン酸化膜
413をシリコン基板411上に形成する。次いで、そ
の上に、CVD法によりシリコン窒化膜417を150
nm程度形成する。その後、不図示のパターンニングさ
れたフォトレジスト膜をマスクとして、メモリセル形成
領域の素子活性領域及び、周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域の境界領域を若干を残して、前記シリコン酸
化膜413とシリコン窒化膜417をエッチング除去す
る。
【0228】次に、図35(c)に示すように、前記シ
リコン酸化膜413ををマスクとして、シリコン基板4
11を400nm程度エッチング除去して、シリコン基
板411内に溝部B及び凹部Cを形成する。ここで、溝
部Bは、メモリセル形成領域内の素子活性領域の囲りに
形成され、後工程で素子分離領域となる。また、凹部C
は、後工程で周辺回路形成領域となる。
【0229】次に、図35(d)に示すように、P型シ
リコン基板411に熱酸化を施して、膜厚20nm程度
の熱酸化膜であるシリコン酸化膜414を形成する。
【0230】次に、図36(a)に示すように、シリコ
ン基板411上全面にCVD法によりシリコン酸化膜4
15を400nm程度に形成する。
【0231】次に、図36(b)に示すように、化学機
械研磨法(CMP法)により前記シリコン窒化膜417
が露出するまで前記シリコン酸化膜415を研磨して除
去する。
【0232】次に、図36(c)に示すように、周辺回
路形成領域をフォトレジスト膜416で覆い、ウエット
エッチングを施す。このウエットエッチングは、弗化水
素酸を用い周辺回路形成領域のP型シリコン基板表面が
露出するまで行われる。これにより、メモリセル形成領
域の素子活性領域の囲りに、素子分離領域となる埋め込
み絶縁膜415が形成される。
【0233】次いで、前記フォトレジスト膜416を除
去し、熱燐酸を用いてシリコン窒化膜417をエッチン
グ除去し、次いで弗化水素酸を用いてシリコン酸化膜4
13をエッチング除去する。
【0234】次に、図36(d)に示すように、P型シ
リコン基板411の表面を熱酸化して膜厚40nm程度
の熱酸化膜417を形成する。この時、周辺回路形成領
域の露出表面にも熱酸化膜117が形成される。
【0235】次いで、図37(a)に示すように、CV
D法によりシリコン基板411上の全面にシリコン窒化
膜418を形成する。
【0236】次に、図37(b)に示すように、フォト
リソグラフィー及びこれに続くドライエッチングにより
シリコン窒化膜418及び熱酸化膜417をともに選択
的に除去する。この際、周辺回路形成領域において素子
分離領域となる領域を露出させ、周辺回路形成領域とメ
モリセル形成領域の境界に形成されたシリコン酸化膜4
15が一部露出するようにエッチングを行う。
【0237】次に、図37(c)に示すように、シリコ
ン窒化膜418をマスクとして露出したシリコン基板4
11表面を熱酸化することにより、フィールド酸化膜4
19を周辺回路形成領域に形成する。
【0238】次に、図38(a)に示すように、フィー
ルド酸化膜419の形成に用いたシリコン窒化膜418
をエッチング除去する。そして、シリコン窒化膜418
の下層に形成されたシリコン酸化膜417をエッチング
除去する。そして、周辺回路形成領域においてはフィー
ルド酸化膜419によって素子活性領域420が画定さ
れ、メモリセル形成領域においては埋め込み絶縁膜(ト
レンチ型素子分離構造)となるシリコン酸化膜415に
よって素子活性領域421が画定される。
【0239】トレンチ型素子分離構造となるシリコン酸
化膜415は、LOCOS法により形成したフィールド
酸化膜419のようにバーズビークが形成されないた
め、素子分離方法としてフィールド酸化膜419よりも
微細化に適している。このように第7の実施形態におい
ても、メモリセル形成領域の素子分離をシリコン酸化膜
415によって行うため、メモリセル形成領域において
は微細化により高集積化を図ることが可能である。
【0240】一方、段差を境に低く形成された領域で
は、LOCOS法により形成したフィールド酸化膜41
9で確実に素子分離を行うことができる。
【0241】更に、本実施形態においては、段差を境に
低く形成された領域にシリコン基板411からの凸量が
大きいフィールド酸化膜419を形成し、高く形成され
た領域にシリコン基板411からの凸量が小さいトレン
チ型素子分離構造であるシリコン酸化膜415を形成す
るため、フィールド酸化膜419とシリコン酸化膜41
5の表面を略同一階層レベルに形成することが可能であ
る。
【0242】次に、図38(b)に示すように、周辺回
路形成領域及びメモリセル形成領域において露出したシ
リコン基板411の表面に熱酸化を施して、膜厚15n
m程度のゲート酸化膜422,423をそれぞれ形成す
る。その後、シリコン基板411上の全面に膜厚200
nm程度の多結晶シリコン膜をCVD法により形成し、
これに燐を熱拡散させて低抵抗化する。次いで、この多
結晶シリコン膜上に所定のパターンのフォトレジスト
(不図示)を設け、これをマスクとして多結晶シリコン
膜を所定のパターンにエッチングして周辺回路形成領域
におけるゲート酸化膜422上にゲート電極424を、
メモリセル形成領域におけるゲート酸化膜423上にゲ
ート電極425を形成する。
【0243】その後、ゲート電極424及びゲート電極
425をマスクとして、例えば砒素(As)を注入エネ
ルギ−60keV、ド−ズ量5×1015cm-2でイオン
注入して、熱処理を施して、素子活性領域におけるこれ
らのゲート構造の両側のシリコン基板411にソース/
ドレインとなる一対の不純物拡散層426,427を形
成する。
【0244】図38(b)の状態の平面図を図38に示
す。メモリセル形成領域には素子活性領域421を跨ぐ
ようにゲート電極425が形成され、周辺回路形成た領
域にはゲート電極424が形成されている。
【0245】次に、図38(c)に示すように、全面に
BPSG膜428を形成した後、リフローすることによ
り平坦化する。この際、前述したようにフィールド酸化
膜419の表面とトレンチ型素子分離構造であるシリコ
ン酸化膜415の表面が略同一階層レベルに形成されて
いるため、BPSG膜428の表面を完全に平坦に形成
することができる。
【0246】そして、不純物拡散層426,427に達
するコンタクトホール429を形成する。
【0247】その後、スパッタ法によりアルミニウム膜
を形成してコンタクトホール429を充填する。そし
て、アルミニウム膜を所定形状にパターニングしてアル
ミニウム配線層430を形成する。これにより、本実施
形態に係る半導体装置が完成する。
【0248】以上説明したように、本発明の第7の実施
形態においては段差を境に周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域に区分けされたシリコン基板411におい
て、メモリセル形成領域では微細化に優れたトレンチ型
素子分離構造であるシリコン酸化膜415によって素子
分離を行い、周辺回路形成領域ではLOCOS法により
形成されたフィールド酸化膜419によって素子分離を
行う。
【0249】これにより、メモリセル形成領域の更なる
微細化を達成することが可能となり、半導体装置の高集
積化に寄与することができる。
【0250】さらに、段差を境に低く形成された周辺回
路形成にシリコン基板411表面からの凸量が大きいフ
ィールド酸化膜419を形成するため、周辺回路形成領
域よりも高く形成されたメモリセル形成領域のシリコン
酸化膜415とフィールド酸化膜419の表面を略同一
階層レベルに形成することが可能である。
【0251】これにより、周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域の素子分離構造を略同一面に形成することが
可能となり、半導体装置の全域で平坦化を達成すること
が可能となる。
【0252】従って、層間絶縁膜であるBPSG膜42
8上に、周辺回路形成領域からメモリセル形成領域に跨
がるようにアルミニウム配線層430が形成されたとし
も、周辺回路形成領域とメモリセル形成領域の境界に段
差が形成されていないため、段差に起因するアルミニウ
ム配線層430の断線、パターン形成不良等の問題の発
生を抑止することができる。
【0253】従って、本実施形態によれば、シリコン基
板411に形成された段差により、平坦性を失うことな
くシリコン基板411表面からの凸量の異なる素子分離
構造を同一基板上に混載することが可能となる。
【0254】更に、本実施形態においては、メモリセル
形成領域と周辺回路形成領域の境界領域には素子分離構
造が形成されていないため、この領域のシリコン基板4
11表面に不純物拡散層を形成し、この不純物拡散層と
接続される電極を形成することにより、電極を介してシ
リコン基板411に所定の電圧を印可することができ
る。これにより周辺回路形成領域とメモリセル形成領域
間の分離を確実にすることができる。
【0255】なお、本実施形態においては、シリコン基
板上に絶縁膜を介して半導体層が形成された、いわゆる
SOI基板を用いて素子形成を行ってもよい。
【0256】図40はシリコン半導体基板431、絶縁
層432及びシリコン単結晶半導体層433からなるS
OI基板434上に、上述した工程と同様にして周辺回
路形成領域及びメモリセル形成領域にMOSトランジス
タを形成した例を示す。
【0257】この場合には、周辺回路形成領域における
フィールド酸化膜419をSOI基板434の絶縁層4
32に達するように形成することができるため、素子活
性領域420は各々が電気的に独立し、周辺回路形成領
域におけるMOSトランジスタをいわゆるメサ型のトラ
ンジスタとして形成することができる。従って、周辺回
路形成領域における不純物拡散層426,427を絶縁
層432に達するように形成することによって、MOS
トランジスタの高速動作を実現することが可能である。
【0258】一方、この場合のメモリセル形成領域にお
いてはトレンチ型素子分離構造であるシリコン酸化膜4
15を絶縁層432に達しないように形成することによ
り、例えば複数のメモリセルに一斉に基板電位を印加す
ることも可能である。
【0259】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の
実施形態を、図41〜図44及び図45に基づいて説明
する。図41〜図44は、本発明の第8の実施形態であ
る半導体装置の製造方法を示す製造工程図である。ま
た、図45は図43(d)の縦断面図に対応する平面図
である。
【0260】先ず、図41(a)に示すように、P型シ
リコン基板511に、例えば、硼素を注入エネルギー6
0keV、ドーズ量1×1013cm-2でイオン注入した
後、例えば、温度1100℃、6時間の熱処理により、
不純物を拡散および活性化して、シリコン基板511に
前記硼素からなるP型ウェル領域512を形成する。
【0261】そして、シリコン基板511に周辺回路形
成領域とメモリセル形成領域を区画し、周辺回路形成領
域をメモリセル形成領域よりも高い位置に形成するため
に、フォトリソグラフィ及びこれに続くドライエッチン
グにより、シリコン基板511表面をエッチング除去す
る。これにより、図41(a)に示すような段差部が形
成される。
【0262】次に、図41(b)に示すように、シリコ
ン基板511表面を熱酸化処理して、熱酸化膜513を
形成する。そして、熱酸化膜513上にシリコン窒化膜
514を形成する。
【0263】次に、図41(c)に示すように、フォト
リソグラフィ及びこれに続くドライエッチングにより、
メモリセル形成領域においてシリコン窒化膜514及び
熱酸化膜513を選択的に除去して、シリコン基板51
1表面を露出させる開口を形成する。
【0264】次に、図41(d)に示すように、シリコ
ン窒化膜514をマスクとして異方性エッチングを施す
ことにより、シリコン基板511に溝515を形成す
る。
【0265】次に、図42(a)に示すように、CVD
法によりシリコン基板511上の全面にシリコン酸化膜
516を形成する。これにより溝515がシリコン酸化
膜516によって埋め込まれる。
【0266】次に、図42(b)に示すように、シリコ
ン窒化膜514が露出するまでシリコン酸化膜516を
除去する。これにより溝515内のみにシリコン酸化膜
516が残存することになる。
【0267】次に、図42(c)に示すように、シリコ
ン基板511上の全面にシリコン窒化膜517を形成す
る。これにより、シリコン酸化膜516の上面が覆われ
る。
【0268】次に、図42(d)に示すように、フォト
リソグラフィ及びこれに続くドライエッチングにより、
周辺回路形成領域においてシリコン基板511上のシリ
コン窒化膜517、シリコン窒化膜514及び熱酸化膜
513を選択的に除去する。
【0269】次に、図43(a)に示すように、シリコ
ン窒化膜517をマスクとしてシリコン基板511を熱
酸化することにより、フィ−ルド酸化膜518を形成す
る。
【0270】次に、図43(b)に示すように、シリコ
ン基板511上のシリコン窒化膜517、シリコン窒化
膜514及び熱酸化膜513を除去する。これにより、
シリコン基板511表面が露出し、メモリセル形成領域
においてはシリコン酸化膜516によって素子活性領域
520が画定され、周辺回路形成領域においてはフィ−
ルド酸化膜518によって素子活性領域521が画定さ
れる。
【0271】そして、図43(b)に示すように、シリ
コン基板511に形成した段差により、シリコン酸化膜
516の表面とフィ−ルド酸化膜518の表面は略同一
階層レベルに形成されることになる。
【0272】トレンチ型素子分離構造となるシリコン酸
化膜516は、LOCOS法により形成したフィールド
酸化膜518のようにバーズビークが形成されないた
め、素子分離方法としてフィールド酸化膜518よりも
微細化に適している。このように第8の実施形態におい
ても、メモリセル形成領域の素子分離をシリコン酸化膜
516によって行うため、メモリセル形成領域において
は微細化により高集積化を図ることが可能である。
【0273】一方、段差を境に高く形成された周辺回路
形成領域では、LOCOS法により形成したフィールド
酸化膜518で確実に素子分離を行うことができる。
【0274】更に、本実施形態においては、段差を境に
低く形成されたメモリセル形成領域にシリコン基板51
1からの凸量が大きいシリコン酸化膜516を形成し、
高く形成された領域にシリコン基板511からの凸量が
小さいフィ−ルド酸化膜518を形成するため、フィー
ルド酸化膜519とシリコン酸化膜516の表面を略同
一階層レベルに形成することが可能である。
【0275】次に、図43(c)に示すように、メモリ
セル形成領域及び周辺回路形成領域において露出したシ
リコン基板511の表面に熱酸化を施して、膜厚15n
m程度のゲート酸化膜522,523をそれぞれ形成す
る。その後、シリコン基板511上の全面に膜厚200
nm程度の多結晶シリコン膜をCVD法により形成し、
これに燐を熱拡散させて低抵抗化する。次いで、この多
結晶シリコン膜上に所定のパターンのフォトレジスト
(不図示)を設け、これをマスクとして多結晶シリコン
膜を所定のパターンにエッチングして周辺回路形成領域
におけるゲート酸化膜522上にゲート電極524を、
メモリセル形成領域におけるゲート酸化膜523上にゲ
ート電極525を形成する。
【0276】次に、図43(d)に示すように、ゲート
電極524及びゲート電極525をマスクとして、例え
ば砒素(As)を注入エネルギ−60keV、ド−ズ量
5×1015cm-2でイオン注入して、熱処理を施して、
素子活性領域におけるこれらのゲート構造の両側のシリ
コン基板511にソース/ドレインとなる一対の不純物
拡散層526,527を形成する。
【0277】図43(d)の状態の平面図を図45に示
す。メモリセル形成領域には素子活性領域7を跨ぐよう
にゲート電極524が形成され、周辺回路形成領域には
ゲート電極525が形成されている。
【0278】次に、図44に示すように、全面にBPS
G膜528を形成した後、リフローすることにより平坦
化する。この際、前述したようにフィールド酸化膜51
8の表面とトレンチ型素子分離構造であるシリコン酸化
膜516の表面が略同一階層レベルに形成されているた
め、BPSG膜528の表面を完全に平坦に形成するこ
とができる。
【0279】そして、不純物拡散層526,527に達
するコンタクトホール529を形成する。
【0280】その後、スパッタ法によりアルミニウム膜
を形成してコンタクトホール529を充填する。そし
て、アルミニウム膜を所定形状にパターニングしてアル
ミニウム配線層530を形成する。これにより、本実施
形態に係る半導体装置が完成する。
【0281】以上説明したように、本発明の第8の実施
形態においては段差を境に周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域に区分けされたシリコン基板511におい
て、メモリセル形成領域では微細化に優れたトレンチ型
素子分離構造であるシリコン酸化膜516によって素子
分離を行い、周辺回路形成領域ではLOCOS法により
形成されたフィールド酸化膜518によって素子分離を
行う。
【0282】これにより、メモリセル形成領域の更なる
微細化を達成することが可能となり、半導体装置の高集
積化に寄与することができる。
【0283】さらに、段差を境に低く形成された周辺回
路形成にシリコン基板511表面からの凸量が大きいフ
ィールド酸化膜518を形成するため、周辺回路形成領
域よりも高く形成されたメモリセル形成領域のシリコン
酸化膜515とフィールド酸化膜518の表面を略同一
階層レベルに形成することが可能である。
【0284】これにより、周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域の素子分離構造を略同一面に形成することが
可能となり、半導体装置の全域で平坦化を達成すること
が可能となる。
【0285】従って、層間絶縁膜であるBPSG膜52
8上に、周辺回路形成領域からメモリセル形成領域に跨
がるようにアルミニウム配線層530が形成されたとし
も、周辺回路形成領域とメモリセル形成領域の境界に段
差が形成されていないため、段差に起因するアルミニウ
ム配線層530の断線、パターン形成不良等の問題の発
生を抑止することができる。
【0286】従って、本実施形態によれば、シリコン基
板511に形成された段差により、平坦性を失うことな
く、シリコン基板511表面からの凸量の異なる素子分
離構造を同一基板上に混載することが可能となる。
【0287】なお、本実施形態においては、シリコン基
板上に絶縁膜を介して半導体層が形成された、いわゆる
SOI基板を用いて素子形成を行ってもよい。
【0288】図46はシリコン半導体基板531、絶縁
層532及びシリコン単結晶半導体層533からなるS
OI基板534上に、上述した工程と同様にして周辺回
路形成領域にMOSトランジスタを形成し、メモリセル
形成領域に複合ゲート構造のEEPROMを形成した例
を示す。
【0289】この場合には、メモリセル形成領域におけ
るシリコン酸化膜516をSOI基板534の絶縁層5
32に達するように形成することができるため、素子活
性領域520は各々が電気的に独立し、周辺回路形成領
域におけるMOSトランジスタの高速動作を実現するこ
とが可能である。この場合に、不純物拡散層526,5
27を絶縁層532に達するように形成してもよい。
【0290】そして、メモリセル形成領域と周辺回路形
成領域が電気的に独立するため、周辺回路形成領域のシ
リコン基板511に一斉に基板電位を印加することも可
能である。
【0291】(第9の実施形態)次に、本発明の第9の
実施形態を、図47〜図49及び図50に基づいて説明
する。図47〜図49は、本発明の第9の実施形態であ
る半導体装置の製造方法を示す製造工程図である。ま
た、図50は図49(a)の縦断面図に対応する平面図
である。
【0292】先ず、図47(a)に示すように、P型シ
リコン基板611に、例えば、硼素を注入エネルギー6
0keV、ドーズ量1×1013cm-2でイオン注入した
後、例えば、温度1100℃、6時間の熱処理により、
不純物を拡散および活性化して、シリコン基板611に
前記硼素からなるP型ウェル領域612を形成する。
【0293】そして、シリコン基板611に周辺回路形
成領域とメモリセル形成領域を区画し、周辺回路形成領
域をメモリセル形成領域よりも低くするために、フォト
リソグラフィ及びこれに続くドライエッチングによりシ
リコン基板611表面をエッチング除去する。これによ
り、図47(a)に示すような段差部が形成される。
【0294】次に、図47(b)に示すように、シリコ
ン基板611表面を熱酸化処理して、熱酸化膜613を
形成する。そして、熱酸化膜613上にシリコン窒化膜
614を形成する。
【0295】次に、図47(c)に示すように、フォト
リソグラフィ及びこれに続くドライエッチングにより、
周辺回路形成領域及びメモリセル形成領域においてシリ
コン窒化膜614及び熱酸化膜613を選択的に除去し
て、シリコン基板611表面を露出させる開口を形成す
る。
【0296】次に、図47(d)に示すように、シリコ
ン窒化膜614をマスクとして異方性エッチングを施す
ことにより、周辺回路形成領域に溝615を形成し、メ
モリセル形成領域に溝616を形成する。
【0297】次に、図48(a)に示すように、CVD
法によりシリコン基板611上の全面にシリコン酸化膜
617を形成する。これにより溝615及び616がシ
リコン酸化膜617によって埋め込まれる。
【0298】次に、図48(b)に示すように、化学機
械研磨(CMP)法によりシリコン窒化膜614が露出
するまでシリコン酸化膜617を研磨して除去する。こ
れにより溝615及び溝616内のみにシリコン酸化膜
617が残存することになる。
【0299】次に、図48(c)に示すように、シリコ
ン基板611上のシリコン窒化膜614及び熱酸化膜6
13を除去する。これにより、シリコン基板611表面
が露出し、シリコン酸化膜617によって周辺回路形成
領域において素子活性領域618が画定されメモリセル
形成領域において素子活性領域619が画定される。
【0300】そして、化学機械研磨(CMP)法による
研磨により、周辺回路形成領域とメモリセル形成領域に
おいてシリコン酸化膜617の表面は略同一階層レベル
に形成されることになる。
【0301】トレンチ型素子分離構造となるシリコン酸
化膜616は、LOCOS法により形成されたフィール
ド酸化膜のようにバーズビークが形成されないため、素
子分離方法としてフィールド酸化膜よりも微細化に適し
ている。このように第9の実施形態においては、周辺回
路形成領域とメモリセル形成領域の素子分離をトレンチ
型素子分離構造であるシリコン酸化膜617によって行
うため、微細化により高集積化を図ることが可能であ
る。
【0302】次に、図48(d)に示すように、周辺回
路形成領域及びメモリセル形成領域において露出したシ
リコン基板611の表面に熱酸化を施して、膜厚15n
m程度のゲート酸化膜622及びトンネル酸化膜623
をそれぞれ形成する。その後、シリコン基板611上の
全面に膜厚200nm程度の多結晶シリコン膜をCVD
法により形成し、これに燐を熱拡散させて低抵抗化す
る。次いで、この多結晶シリコン膜上に所定のパターン
のフォトレジスト(不図示)を設け、これをマスクとし
て多結晶シリコン膜を所定のパターンにエッチングして
周辺回路形成領域におけるゲート酸化膜622上にゲー
ト電極624を形成する。
【0303】また、メモリセル形成領域におけるトンネ
ル酸化膜623上には、浮遊ゲート電極635、誘電体
膜636及び制御ゲート電極637からなる複合ゲート
電極638を形成する。
【0304】次に、図49(a)に示すように、ゲート
電極624及び複合ゲート電極638をマスクとして、
例えば砒素(As)を注入エネルギ−60keV、ド−
ズ量5×1015cm-2でイオン注入して、熱処理を施し
て、素子活性領域におけるこれらのゲート構造の両側の
シリコン基板611にソース/ドレインとなる一対の不
純物拡散層626,627を形成する。
【0305】図49(a)の状態の平面図を図50に示
す。周辺回路形成領域には素子活性領域619を跨ぐよ
うにゲート電極624が形成され、高く形成されたメモ
リセル形成領域には領域には複合ゲート電極638が形
成されている。
【0306】次に、図49(b)に示すように、全面に
BPSG膜628を形成した後、リフローすることによ
り平坦化する。この際、トレンチ型素子分離構造である
シリコン酸化膜615の表面が周辺回路形成領域とメモ
リセル形成領域において略同一階層レベルに形成されて
いるため、BPSG膜628の表面を完全に平坦に形成
することができる。
【0307】そして、不純物拡散層626,627に達
するコンタクトホール629を形成する。
【0308】その後、スパッタ法によりアルミニウム膜
を形成してコンタクトホール629を充填する。そし
て、アルミニウム膜を所定形状にパターニングしてアル
ミニウム配線層630を形成する。これにより、本実施
形態に係る半導体装置が完成する。
【0309】以上説明したように本発明の第9の実施形
態においては、段差を境に周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域に区分けされたシリコン基板611の全域で
微細化に優れたトレンチ型素子分離構造であるシリコン
酸化膜616によって素子分離を行う。
【0310】これにより、周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域の全域において、更なる微細化を達成するこ
とが可能となり、半導体装置の高集積化に寄与すること
ができる。
【0311】さらに、段差を境に低く形成された周辺回
路形成にシリコン基板611表面からの凸量が大きいシ
リコン酸化膜617を形成するため、メモリセル形成領
域のシリコン酸化膜617と周辺回路形成領域のシリコ
ン酸化膜617の表面を略同一階層レベルに形成するこ
とが可能である。
【0312】これにより、周辺回路形成領域とメモリセ
ル形成領域の素子分離構造を略同一面に形成することが
可能となり、半導体装置の全域で平坦化を達成すること
が可能となる。
【0313】従って、層間絶縁膜であるBPSG膜62
8上に、周辺回路形成領域からメモリセル形成領域に跨
がるようにアルミニウム配線層630が形成されたとし
も、周辺回路形成領域とメモリセル形成領域の境界の上
層に段差が形成されていないため、段差に起因するアル
ミニウム配線層630の断線、パターン形成不良等の問
題の発生を抑止することができる。
【0314】なお、本実施形態においても、シリコン基
板上に絶縁膜を介して半導体層が形成された、いわゆる
SOI基板を用いて素子形成を行ってもよい。
【0315】図51はシリコン半導体基板631、絶縁
層632及びシリコン単結晶半導体層633からなるS
OI基板634上に、上述した工程と同様にして周辺回
路形成領域にMOSトランジスタを形成し、メモリセル
形成領域に複合ゲート構造のEEPROMを形成した例
を示す。
【0316】この場合には、シリコン酸化膜617をS
OI基板634の絶縁層632に達するように形成する
ことができるため、素子活性領域619は各々が電気的
に独立し、周辺回路形成領域及びメモリセル形成領域に
おけるMOSトランジスタをいわゆるメサ型のトランジ
スタとして形成することができる。そして、周辺回路形
成領域における不純物拡散層626,627を絶縁層6
32に達するように形成することによって、MOSトラ
ンジスタの高速動作を実現することが可能である。
【0317】一方、この場合のメモリセル形成領域にお
いてはトレンチ型素子分離構造であるシリコン酸化膜6
15を絶縁層632に達しないように形成してもよい。
この場合には、例えば複数のメモリセルに一斉に基板電
位を印加することも可能である。
【0318】なお、第2〜第8の実施形態においては、
公知技術によりメモリセル形成領域の一方の不純物拡散
層に接続するキャパシタの下部電極を形成した後、この
キャパシタ下部電極上に誘電体膜を形成する。更に、こ
の誘電体膜上にキャバシタの上部電極を形成することに
よりキャパシタを有するDRAM(ダイナミックランダ
ムアクセスメモリ)を形成する。勿論、この場合にはメ
モリセル形成領域において、図示の一方の不純物拡散層
に接続されるアルミニウム配線層は形成する必要はな
い。また、このキャパシタの形成は層間絶縁膜であるB
PSG膜の形成の前に行ってもよい。勿論メモリセル形
成領域の素子活性領域に第1の実施形態と同様に不揮発
性トランジスタを形成しても良いし、MOSトランジス
タを形成しても良い。
【0319】また、第1の実施形態及び第9の実施形態
においても、メモリセル形成領域に形成する不揮発性半
導体メモリは、多値型の不揮発性半導体メモリとしても
よい。例えば、多値型不揮発性半導体メモリの書き込
み、又は読み出し方法に関しては特開平6−28299
2号公報、特開平7−201189号公報等に記載され
ている。
【0320】また、第2〜第8の実施形態においても、
メモリセル形成領域に形成するDRAMを多値型のDR
AMとしてもよい。多値型のDRAMの書き込み、又は
読み出し方法に関しては特開平60−239994号公
報等に記載されている。
【0321】なお、第1〜第9の実施形態における不揮
発性半導体メモリあるいはDRAMの書き込み及び読み
出しの機能を実現するように、各種のデバイスを動作さ
せるためのプログラムコード自体及びそのプログラムコ
ードをコンピュータに供給するための手段、例えばかか
るプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明の範疇
に属する。例えば、この記憶媒体としては、図52に示
すように、第1〜第9の実施形態におけるEEPROM
あるいはDRAMが構成された半導体装置700の書き
込みを実現する記憶媒体701や、読み出しを実現する
記憶媒体702が挙げられる。
【0322】またこの場合、記憶再生装置703によ
り、記憶媒体701,702に格納されているプログラ
ムコードが読み出され、EEPROMが作動する。かか
るプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例え
ばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、
光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性
のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0323】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)或いは他のアプリケーションソフト等の共同
して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかる
プログラムコードは本発明に含まれる。
【0324】更に、供給されたプログラムコードがコン
ピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された
機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現されるシステムも本発明に含まれる。
【0325】
【発明の効果】本発明によれば、素子分離構造の高さの
相違にもとづく障害を除き、信頼性の高い半導体装置を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示
す概略平面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示
す概略断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を
示す概略平面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を
示す概略平面図である。
【図16】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を
示す概略断面図である。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図18】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図19】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図20】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図21】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を
示す概略平面図である。
【図22】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を
示す概略断面図である。
【図23】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図24】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図25】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図26】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略平面図である。
【図27】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置を
示す概略平面図である。
【図28】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置を
示す概略断面図である。
【図29】本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図30】本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図31】本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略平面図である。
【図32】本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略平面図である。
【図33】本発明の第6の実施形態に係る半導体装置を
示す概略平面図である。
【図34】本発明の第6の実施形態に係る半導体装置を
示す概略断面図である。
【図35】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図36】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図37】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図38】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図39】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置を
示す概略平面図である。
【図40】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置を
示す概略断面図である。
【図41】本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図42】本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図43】本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図44】本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図45】本発明の第8の実施形態に係る半導体装置を
示す概略平面図である。
【図46】本発明の第8の実施形態に係る半導体装置を
示す概略断面図である。
【図47】本発明の第9の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図48】本発明の第9の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図49】本発明の第9の実施形態に係る半導体装置の
製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図50】本発明の第9の実施形態に係る半導体装置を
示す概略平面図である。
【図51】本発明の第9の実施形態に係る半導体装置を
示す概略断面図である。
【図52】本発明に係る半導体装置の書き込み及び読み
出し機能を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1,4,111,211,311,411,511,6
11 シリコン基板 2,112,212,312,412,512,612
P型ウェル領域 3,11,118,119,218,318,317,
417,418,514,517,614 シリコン窒
化膜 4,8,119,219,319,419,518,5
19 フィ−ルド酸化膜 5,116,216,316,416 フォトレジスト
膜 6,10,13,117,217,317,417,5
13,613 熱酸化膜 7,16,120,121,220,221,320,
321,420,421,520,521,619 素
子活性領域 12,515,615,616 溝 14,44,113,114,115,117,21
3,214,215,313,314,315,41
3,414,415,516,615,617 シリコ
ン酸化膜 15 トレンチ型素子分離構造 17,623 トンネル酸化膜 18,122,123,222,223,322,32
3,422,423,522,523,622 ゲート
酸化膜 19,635 浮遊ゲート電極 20,43,124,125,224,225,32
4,325,424,425,524,525,624
ゲート電極 21,636 誘電体膜 22,637 制御ゲート電極 23 複合ゲート電極 24,25,126,127,226,227,32
6,327,426,427,526,527,62
6,627 不純物拡散層 26,128,228,328,428,528,62
8 BPSG膜 27,28,129,429,529,629 コンタ
クトホール 29,131,231,331,431,531,63
1 シリコン半導体基板 30,134,234,334,434,534,63
4 SOI基板 31,132,232,332,432,532,63
2 絶縁層 32,133,233,433,533,633 シリ
コン単結晶半導体層 35,130,230,330,430,530,63
0 アルミニウム配線層 315,415 埋め込み絶縁膜 701,702 記憶媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/108 21/8242

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の素子分離構造で素子分離された第
    1の領域と、 第2の素子分離構造で素子分離された領域であって前記
    第1の領域より表面の高さが高い第2の領域とを同一半
    導体基板上に有する半導体装置であって、 前記第1の素子分離構造及び前記第2の素子分離構造の
    いずれか一方はLOCOS法により形成されたフィ−ル
    ド酸化膜からなり、他方は前記半導体基板に形成された
    溝を埋め込む絶縁膜からなることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の素子分離構造で素子分離された第
    1の領域と、 第2の素子分離構造で素子分離された領域であって前記
    第1の領域より表面の高さが高い第2の領域とを同一半
    導体基板上に有する半導体装置であって、 前記第1の素子分離構造及び前記第2の素子分離構造は
    ともに前記半導体基板に形成された溝を埋め込む絶縁膜
    からなることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の領域内の前記半導体基板の厚
    さは、前記第2の領域内の前記半導体基板の厚さより薄
    いことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1の素子分離構造と前記第2の素
    子分離構造の表面が略同一階層レベルに形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体基板は半導体基体上に絶縁層
    を介して半導体層が設けられてなる半導体基板であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板は半導体基体上に絶縁層
    を介して半導体層が設けられてなる半導体基板であっ
    て、 前記溝を埋め込む絶縁膜は前記絶縁層に接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体基板は半導体基体上に絶縁層
    を介して半導体層が設けられてなる半導体基板であっ
    て、 前記フィ−ルド酸化膜は前記絶縁層に接続されているこ
    とを特徴とする請求項1〜4及び6のいずれか1項に記
    載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の素子分離構造と前記第2の素
    子分離構造が、前記第1の領域と前記第2の領域の境界
    部において接していることを特徴とする請求項1〜7の
    いずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の素子分離構造と前記第2の素
    子分離構造が、前記第1の領域と前記第2の領域の境界
    部において一体となっていることを特徴とする請求項1
    〜8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の領域と前記第2の領域の境
    界部を覆うように、前記第1の素子分離構造及び前記第
    2の素子分離構造のいずれか一方が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導
    体装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の領域と前記第2の領域のい
    ずれか一方には複数のメモリセルが形成され、他方には
    前記メモリセルの周辺回路が形成されていることを特徴
    とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  12. 【請求項12】 前記メモリセルの各々は2ビット以上
    の所定値の記憶情報が各々のしきい値電圧に対応して記
    憶可能であり、前記しきい値電圧を特定することにより
    前記記憶情報を読み出す多値型の半導体メモリであるこ
    とを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の
    半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の領域と前記第2の領域の境
    界部には、前記第1の素子分離構造及び前記第2の素子
    分離構造のいずれも形成されていないことを特徴とする
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の領域と前記第2の領域の境
    界部における前記半導体基板上に形成された不純物拡散
    層と、 前記不純物拡散層と接続された電極とを備え、 前記半導体基板には前記電極から前記不純物拡散層を介
    して基板電位が印可されることを特徴とする請求項13
    に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の領域内の基板の厚さは、前
    記第2の領域内の基板の厚さより、フィールド酸化膜の
    膜厚の約1/2又はそれ以上薄いことを特徴とする請求
    項1〜14のいずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の領域に形成されたトランジ
    スタのゲート電極の上面と、前記第2の領域に形成され
    たトランジスタのゲート電極の上面とを略同一階層レベ
    ルとしたことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1
    項に記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 半導体基体上に絶縁層を介して半導体
    層が設けられてなる半導体基板に形成された半導体装置
    であって、 前記絶縁層に達する素子分離構造と、 前記素子分離構造により画定された素子活性領域に形成
    されたメモリセルとを有し、 前記メモリセルは2ビット以上の所定値の記憶情報が各
    々のしきい値電圧に対応して記憶可能であり、前記しき
    い値電圧を特定することにより前記記憶情報を読み出す
    多値型の半導体メモリであることを特徴とする半導体装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項12又は17に記載の半導体メ
    モリの記憶情報を書き込み及び/又は読み出す際の、書
    き込み及び/又は読み出しステップがコンピュータから
    読み出し可能に格納されていることを特徴とする記憶媒
    体。
  19. 【請求項19】 半導体基板の表面を選択的に熱酸化し
    て第1のフィ−ルド酸化膜を形成する第1の工程と、 前記第1のフィ−ルド酸化膜を除去することにより、前
    記第1のフィ−ルド酸化膜が除去された領域の前記半導
    体基板に凹部領域を形成する第2の工程と、 前記半導体基板上の全面に耐熱性絶縁膜を形成する第3
    の工程と、 前記耐熱性絶縁膜を前記凹部領域内で選択的に除去し
    て、前記半導体基板を露出させる第4の工程と、 前記露出した前記半導体基板を熱酸化することにより第
    2のフィ−ルド酸化膜を形成して、前記凹部領域内に第
    1の素子活性領域を画定する第5の工程と、 前記耐熱性絶縁膜を除去する第6の工程と、 前記凹部領域外における前記半導体基板を選択的に除去
    して、前記半導体基板に溝を形成する第7の工程と、 前記半導体基板上の全面に絶縁膜を形成して、前記溝を
    埋め込む第8の工程と、 前記溝の外に形成された前記絶縁膜を除去して、前記溝
    を埋め込んだ前記絶縁膜により前記凹部領域外に第2の
    素子活性領域を画定する第9の工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第9の工程後に、 前記第2の素子活性領域にメモリセルを形成し、前記第
    1の素子活性領域に前記メモリセルの周辺回路を形成す
    ることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製
    造方法。
  21. 【請求項21】 半導体基板上にマスクパターンを形成
    する第1の工程と、 前記マスクパターンの形状に倣って前記半導体基板を除
    去して、前記半導体基板に凹部領域を形成するとともに
    前記凹部領域の外における前記半導体基板に溝を形成す
    る第2の工程と、 前記半導体基板上の全面に絶縁膜を形成し、前記溝を埋
    め込む第3の工程と、 前記溝の外に形成された前記絶縁膜を除去して、前記溝
    を埋め込んだ前記絶縁膜により前記凹部領域の外に第1
    の素子活性領域を画定する第4の工程と、 前記半導体基板上の全面に耐熱性絶縁膜を形成する第5
    の工程と、 前記凹部領域に形成された前記耐熱性絶縁膜を選択的に
    除去して、前記半導体基板の表面を露出させる第6の工
    程と、 前記露出した前記半導体基板を熱酸化して、前記凹部領
    域内にフィ−ルド酸化膜を形成して第2の素子活性領域
    を画定する第7の工程と、 前記耐熱性絶縁膜を除去する第8の工程とを有すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 半導体基板上にマスクパターンを形成
    する第1の工程と、 前記マスクパターンの形状に倣って前記半導体基板を除
    去して、前記半導体基板に凹部領域を形成するとともに
    前記凹部領域の外における前記半導体基板に前記凹部領
    域と連なるように溝を形成する第2の工程と、 前記半導体基板上の全面に絶縁膜を形成し、前記溝を埋
    め込む第3の工程と、 前記溝内及び前記凹部領域の境界部に形成された前記絶
    縁膜を残すように前記絶縁膜を除去して、前記溝を埋め
    込んだ前記絶縁膜及び前記境界部の前記絶縁膜により前
    記凹部領域と隣接するように第1の素子活性領域を画定
    する第4の工程と、 前記半導体基板上の全面に耐熱性絶縁膜を形成する第5
    の工程と、 前記凹部領域に形成された前記耐熱性絶縁膜を選択的に
    除去して、前記半導体基板の表面を露出させる第6の工
    程と、 前記露出した前記半導体基板を熱酸化して、前記凹部領
    域内にフィ−ルド酸化膜を形成して第2の素子活性領域
    を画定する第7の工程と、 前記耐熱性絶縁膜を除去する第8の工程とを有すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記第8の工程後に、 前記第1の素子活性領域にメモリセルを形成し、前記第
    2の素子活性領域に前記メモリセルの周辺回路を形成す
    ることを特徴とする請求項21又は22に記載の半導体
    装置の製造方法。
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