JPH11255705A - 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーに用いる荷電制御剤およびその製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーに用いる荷電制御剤およびその製造方法

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JPH11255705A
JPH11255705A JP6239698A JP6239698A JPH11255705A JP H11255705 A JPH11255705 A JP H11255705A JP 6239698 A JP6239698 A JP 6239698A JP 6239698 A JP6239698 A JP 6239698A JP H11255705 A JPH11255705 A JP H11255705A
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acid derivative
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存安定性に優れ、多数回繰り返し使用され
る際にも濃度変化、かぶりなどの発生がなく、環境変化
によっても良好なトナー画像を形成することができ、ト
ナーの定着性、オフセットの問題もなく、カラートナー
とした場合においても鮮明なカラー画像を形成すること
ができる静電荷像現像用トナーを得る。 【構成】 pH3.0〜4.5のハロゲン化第二クロム
水溶液に、pH6.5〜7.0未満のサリチル酸または
サリチル酸誘導体のアルカリ金属塩水溶液を加えること
により形成された下記一般式で表される化合物を含むサ
リチル酸またはサリチル酸誘導体の三価クロム塩を静電
荷像現像用トナーの荷電制御剤として用いる。 【化】 (式中、R1 、R2 およびR3 は、飽和または不飽和の
直鎖または分岐鎖アルキル基を表すか、R1 およびR2
またはR2 およびR3 は互いに結合して、飽和または不
飽和の直鎖または分岐鎖アルキル基を有してもよい縮合
環を形成する基を表す。nは0、1または2を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法、静電記録法
等における静電荷像を現像するために用いられる静電荷
像現像用トナーおよびこのトナーを製造する際に用いら
れる荷電制御剤およびその荷電制御剤の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体や静電記録体などの静電
荷像担持体上に形成された静電潜像を現像する方法とし
て、微細トナーが電気絶縁性液体に分散さた液体現像剤
を用いる方法(湿式現像法)および結着樹脂中に着色剤
あるいは磁性粉体等が分散されたトナーを用いる方法
(乾式現像法)が知られている。乾式現像法では、キャ
リアとトナーとからなる二成分型現像剤を用いる方法お
よびトナーのみからなる一成分型現像剤(通常は磁性ト
ナー)を用いる方法が知られている。
【0003】これら静電荷像現像用トナーは、結着樹脂
とともに、染料、顔料などの着色剤、磁性トナーの場合
には更に磁性粉体等が用いられているが、これらの成分
のみでは通常望ましい帯電性が得られないため、さらに
荷電制御剤を用いることが行われている。従来の荷電制
御剤の代表的な例としては、トナーに正荷電を与えるも
のとしては、例えばニグロシン系染料やトリアリールメ
タン系染料のような塩基性染料あるいは第4級アンモニ
ウム塩等の電子供与性物質が、またトナーに負荷電を与
えるものとしては、例えばモノアゾ染料の金属錯体、含
クロム有機染料(銅フタロシアニングリーン、含クロム
モノアゾ染料)のごとき含金属染料があげられる。しか
し、このような従来の荷電制御剤には、結着樹脂との相
溶性或いは濡れ性が悪くトナー中に均一分散しにくいと
か、荷電制御剤の安定性が悪い、あるいは昇華性である
ため等の理由により、長期にわたってトナーに安定して
良好な荷電制御性を付与することができない、更には荷
電制御剤が着色しておりカラートナーの荷電制御剤とし
て適しないなどの問題点を有するものが多くみられた。
【0004】このような問題点を解決しうる荷電制御剤
として、サリチル酸およびその誘導体の金属錯体(例え
ば、特公昭55−42752号、特開平7−84412
号、特開平9−34177号)やサリチル酸およびその
誘導体の二価の金属塩(例えば、特公平7−62766
号)が提案されている。これらの荷電制御剤は、淡色の
ものが多く、カラートナー用として使用できる利点を有
するが、樹脂に対する均一分散性、荷電制御性について
更に研究の余地を有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述するように、静電
荷像を現像するために用いられるトナーに含有される荷
電制御剤には、荷電制御性はもとより、トナーの結着樹
脂との相溶性或いは濡れ性、荷電制御剤の安定性、さら
には無色であることが望まれているとともに、得られた
トナーが保存安定性に優れ、多数回繰り返し使用される
際にも耐久性を有し、またトナーの定着性やオフセット
性に悪影響を与えないことも要求されている。
【0006】本発明は、かかる従来の問題、要望を解決
し、優れた特性を有する静電荷像現像用トナーを提供す
ること、および特性の優れた荷電制御剤の提供、更には
この荷電制御剤の製造法を提供することを目的としてな
されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、特定の条件により製造されたサリチル酸また
はサリチル酸誘導体の三価クロム塩が上記諸要求を満た
す荷電制御剤となることを見いだして本発明をなしたも
のである。
【0008】すなわち、本第1の発明は、pH3.0〜
5.8のハロゲン化第二クロム水溶液に、pH6.5〜
7.0未満のサリチル酸またはサリチル酸誘導体のアル
カリ金属塩水溶液を加えることを特徴とするサリチル酸
またはサリチル酸誘導体の三価クロム塩の製造方法であ
る。
【0009】本第2の発明は、上記第1の発明におい
て、サリチル酸またはサリチル酸誘導体が下記一般式1
で表される化合物であることを特徴とするサリチル酸ま
たはサリチル酸誘導体の三価クロム塩の製造方法であ
る。
【化3】 (式中、R1 、R2 およびR3 は、飽和または不飽和の
直鎖または分岐鎖アルキル基を表すか、R1 およびR2
またはR2 およびR3 が互いに結合して、飽和または不
飽和の直鎖または分岐鎖アルキル基を有してもよい縮合
環を形成する基を表す。)
【0010】本第3の発明は、上記第2の発明におい
て、サリチル酸誘導体が、3,5−ジ−tert−ブチ
ルサリチル酸または3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸で
あることを特徴とするサリチル酸またはサリチル酸誘導
体の三価クロム塩の製造方法である。
【0011】本第4の発明は、上記1〜3の発明のいず
れかの方法により製造されたサリチル酸またはサリチル
酸誘導体の三価クロム塩からなる静電荷像現像用トナー
の荷電制御剤である。
【0012】本第5の発明は、上記第4の発明の荷電制
御剤を含有することを特徴とする静電荷像現像用トナー
である。
【0013】本第6の発明は、静電荷像現像用トナーが
下記一般式2で表されるサリチル酸またはサリチル酸誘
導体の三価クロム塩を含有することを特徴とする静電荷
像現像用トナーである。
【化4】 (式中、R1 、R2 およびR3 は、飽和または不飽和の
直鎖または分岐鎖アルキル基を表すか、R1 およびR2
またはR2 およびR3 は互いに結合して、飽和または不
飽和の直鎖または分岐鎖アルキル基を有してもよい縮合
環を形成する基を表す。nは0、1または2を表す。)
【0014】以下、本発明を更に詳細に説明する。上記
したように、本発明の荷電制御剤として有用なサリチル
酸またはサリチル酸誘導体の三価クロム塩は、pH3.
0〜5.8の範囲のハロゲン化第二クロム水溶液に、p
H6.5〜7.0未満のサリチル酸またはサリチル酸誘
導体のアルカリ金属塩水溶液を加えることにより製造さ
れる。まず、使用されるハロゲン化第二クロム水溶液の
pHについては、サリチル酸またはサリチル酸誘導体の
1およびR2 またはR2 およびR3 が縮合環を形成す
るか、そうでないかにより好ましい範囲が異なる。すな
わち、サリチル酸またはサリチル酸誘導体のR1 および
2 またはR2 およびR3 が縮合環を形成しないもので
ある場合には、ハロゲン化第二クロム水溶液のpHは
3.8〜4.1が好ましく、3.9〜4.02がより好
ましい。また、サリチル酸誘導体がR1 およびR2 また
はR2 およびR3が縮合環を形成するものである場合に
は、ハロゲン化第二クロム水溶液のpHは4.5〜5.
8が好ましく、5.0〜5.5であることがより好まし
い。ハロゲン化第二クロム水溶液のpHが、3.0〜
5.8の範囲から外れると、目的とするサリチル酸また
はサリチル酸誘導体の三価クロム塩の形成が困難となる
か、得られるとしても収率が落ち、実用上問題が生ず
る。
【0015】上記3.0〜5.8のpHを有するハロゲ
ン化第二クロム水溶液は、ハロゲン化第二クロム水溶液
(pH1.9〜2.3)に水酸化アルカリ金属の水溶液
を時間をかけてゆっくりと加えることにより製造され
る。そして、この水酸化アルカリ金属水溶液としては通
常0.5〜2%程度、例えば1%前後の濃度のNaOH
水溶液が用いられ、またハロゲン化第二クロム水溶液と
しては通常5〜20%程度、例えば10%程度の濃度の
塩化第二クロム水溶液が用いられる。水酸化アルカリ金
属水溶液の濃度が0.5%より低いとpH調整に時間が
かかり、また2%を越えるとクロムの水酸化物が形成さ
れやすくなる。作成されたハロゲン化第二クロムの水溶
液(pH3.0〜5.8)は、そのまま放置すると液の
pHが下がっていくため、放置せず引き続き次の工程に
進むことが望ましい。
【0016】一方、反応に用いられるサリチル酸または
サリチル酸誘導体のアルカリ金属塩水溶液は、pHが
6.5〜7.0未満、好ましくは6.7〜6.9のもの
が用いられる。このサリチル酸またはサリチル酸誘導体
のアルカリ金属塩水溶液は、通常50〜70℃、好まし
くは60〜65℃程度に加熱した、0.5ないし5%程
度、例えば1ないし2%の濃度のアルカリ金属水溶液
に、アルカリ金属に対しほぼ等モルのサリチル酸または
サリチル酸誘導体を加え、好ましくは水溶液をこの温度
に保持しつつ攪拌してサリチル酸またはサリチル酸誘導
体を溶解せしめることにより製造される。サリチル酸ま
たはサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩水溶液のpHが
6.5より低い場合には、形成されたサリチル酸または
サリチル酸誘導体中に不溶分が多くなり、またpHが
7.0以上になるとCr(OH)3 が生成されるため好
ましくない。また、該水溶液のpHが6.7〜6.9の
範囲にあると上記一般式2で示されるサリチル酸または
サリチル酸誘導体が高収率で得られるため、6.7〜
6.9の範囲のpHを有することが好ましい。また、サ
リチル酸またはサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩水溶
液を製造する温度は、サリチル酸またはサリチル酸誘導
体のアルカリ金属塩の溶解性を考慮して決定されるもの
で、上記範囲が通常利用される。
【0017】さらに、pH3.0〜5.8のハロゲン化
第二クロム水溶液に、pH6.5〜7.0未満のサリチ
ル酸またはサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩水溶液を
加える際には、該アルカリ金属水溶液の滴下速度が速い
と収量が低下するため、ゆっくりと時間をかけて加える
ことが好ましい。また、ハロゲン化第二クロムは、通
常、サリチル酸またはサリチル酸誘導体3モルに対しハ
ロゲン化第二クロム1モル以上の量、好ましくは1モル
より多い量で使用される。サリチル酸またはサリチル酸
誘導体のアルカリ金属塩水溶液の滴下終了後さらに十分
な時間、例えば1時間程度攪拌を続け、反応を完結させ
たのち濾過し、反応生成物を濾別した後水洗し、乾燥、
粉砕することにより、荷電制御剤として有用な一般式2
で表される化合物を含む目的物が得られる。このときp
H3.0〜5.8のハロゲン化第二クロム水溶液の温
度、サリチル酸またはサリチル酸誘導体のアルカリ金属
塩水溶液の温度、これらの混合液の温度、吸引濾過時の
温度は、いずれも通常50〜70℃程度、好ましくは6
0〜65℃の温度を保持した状態としておくことが好ま
しい。濾過は、吸引濾過方式、遠心分離方式等従来より
公知の方法により行うことができる。
【0018】また、本発明において使用されるサリチル
酸誘導体は、上記一般式1で表されるものが好ましい
が、上記一般式1中の置換基R1 、R2 およびR3 とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、アミル基、イソアミル基、オ
クチル基、tert−オクチル基、ドデシル基等の炭素
数1〜12の直鎖または分岐鎖アルキル基、アリル基、
プロペニル基、ブテニル基等の不飽和アルキル基が好ま
しいものとしてあげられる。その中で、炭素数1〜8の
直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和アルキル基がより
好ましく、更にはtert−ブチル基、tert−オク
チル基が特に好ましいものである。またR1 およびR2
またはR2 およびR3 が互いに結合して、飽和または不
飽和の直鎖または分岐鎖アルキル基を有してもよい縮合
環を形成する場合、R1 およびR2 またはR2 およびR
3 としては、これらによりによりベンゼン環が形成され
る、すなわちヒドロキシナフトエ酸系の化合物となるも
のが好ましい。サリチル酸またはサリチル酸誘導体とし
ては具体的には、3,5−ジ−tert−ブチルサリチ
ル酸、3−ドロキシ−2−ナフトエ酸が特に好ましい化
合物としてあげられる。
【0019】本発明の静電荷像現像用トナーは、上記本
発明の製造方法によって製造されたサリチル酸またはサ
リチル酸誘導体の三価クロム塩を荷電制御剤として含有
するものであるが、該荷電制御剤は、上記一般式2で表
されるサリチル酸またはサリチル酸誘導体の三価クロム
塩を少なくとも含有するものである。トナー中の荷電制
御剤の量は、トナーを所望する荷電量とするに必要な量
であればよく、例えば樹脂100重量部に対して0.0
5〜10重量部程度とするのが好ましい。
【0020】本発明の静電荷像現像用トナーの構成成分
としては、本発明の荷電制御剤以外に、トナーを構成す
る公知の材料である、結着樹脂、着色剤或いは磁性粉
体、更に必要に応じ離型剤、滑剤、流動性改良剤、研磨
剤、導電性付与剤、画像剥離防止剤等が用いられる。ま
た、荷電制御剤として、本発明の荷電制御剤以外の、例
えばCr、Co、Al、Feなどの金属含有アゾ系染
料、樹脂型電荷調整剤等公知の負荷電性の荷電制御剤を
含有していてもよい。他の荷電制御剤の本発明の荷電制
御剤に対する使用量は、本発明の荷電制御剤の効果が奏
される範囲であればよく、特に限定されるものではな
い。
【0021】本発明の静電荷像現像用トナーに用いられ
る結着樹脂は、従来静電荷像現像用トナーの結着樹脂と
して公知のものであればいずれでも用いることができ
る。使用することのできる結着樹脂としては、例えば、
ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニル
トルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;ス
チレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−ビニ
ルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタレン共重
合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−ク
ロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロ
ニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共
重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、ス
チレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル−インデン共重合体などのスチ
レン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天
然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、
アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニール、シ
リコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリ
アミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹
脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンイ
ンデン樹脂、石油系樹脂などがあげられる。
【0022】また架橋されたスチレン系共重合体も好ま
しい結着樹脂である。スチレン系共重合体のスチレンモ
ノマーに対するコモノマーとしては、例えば、アクリル
酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、ア
クリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、
メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドな
どの二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換
体;例えば、マレイン酸、マレイン酸メチル、マレイン
酸ブチル、マレイン酸ジメチルなどの二重結合を有する
ジカルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニル、酢
酸ビニル、安息香酸ビニルなどのビニルエステル類;例
えばエチレン、プロピレン、ブチレンなどのエチレン系
オレフィン類;例えばビニルメチルケトン、ビニルヘキ
シルケトンなどのビニルケトン類;例えばビニルメチル
エーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエ
ーテルなどのビニルエーテル類;等のビニル単量体が単
独もしくは2種以上用いられる。
【0023】架橋剤としては、主として2個以上の重合
可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジ
ビニルベンゼン、ジビニルナフタレンなどの芳香族ジビ
ニル化合物;例えばエチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブ
タンジオールジメタクリレートなどの二重結合を2個有
するカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニル
エーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンなど
のジビニル化合物;及び3個以上のビニル基を有する化
合物;が単独もしくは混合物として用いられる。特に、
GPCにより測定される分子量分布で3×103 〜5×
104 の領域に少なくともひとつのピークを有し、10
5 以上の領域に少なくとも一つのピークあるいはショル
ダーを有するスチレン系共重合体が定着性の点から好ま
しい。
【0024】GPCによる分子量分布は以下の条件で測
定される。40℃のヒートチャンバ中でカラムを安定化
させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてテトラヒ
ドロフラン(THF)を毎分1mlの流速で流し、TH
Fに溶解した試料溶液を約100μl注入して測定す
る。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子
量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成
された検量線の対数値とカウント数との関係から算出し
た。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例
えば、東ソー社製あるいは昭和電工社製の分子量が10
2 〜107 程度のものを用い、少なくとも10点程度の
標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。検出器
にはRI(屈折率)検出器を用いる。なお、カラムとし
ては市販のポリスチレンジェルカラムを複数本組み合わ
せるのが良い。例えば、昭和電工社製のshodex
GPC KF−801,802,803,804,80
5,806,807,800Pの組み合わせや、東ソー
社製のTSKgel G1000H(HXL),G200
0H(HXL),G3000H(HXL),G4000H
(HXL),G5000H(HXL),G6000H
(HXL)、G7000H(HXL)、TSKguardc
olumnの組み合わせをあげることができる。
【0025】また試料は以下のようにして作成する。試
料をTHF中に入れ、数時間放置した後、充分に振とう
し、試料の合一体がなくなるまでTHFと良く混合し、
さらに12時間以上静置する。この時、THF中への放
置時間が24時間以上となるようにする。その後、サン
プル処理フィルタ(ポアサイズ0.45〜0.5μm、
例えばマイショリディスクH−25−5 東ソー社製、
エキクロディスク25CR ゲルマン サイエンス ジ
ャパン社製等が利用できる)を通過させたものをGPC
の試料とする。また、試料濃度は、樹脂成分が0.5〜
5mg/mlとなるように調整する。
【0026】なお、ビニル重合体の製造に当たっては重
合開始剤が用いられる。重合開始剤としては、従来公知
のものは何れも用いることができ、例えば、過酸化ベン
ゾイル、過酸化ラウロイル、ターシャリーブチルハイド
ロパーオキサイド、ターシャリーブチルパーオキシベン
ゾエ−ト、ジターシャリーブチルパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
アゾイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリルなど
が通常好ましく用いられているものである。開始剤のビ
ニルモノマーに対する使用割合は、0.2〜5重量%が
一般的である。重合温度は、使用するモノマーおよび開
始剤の種類に応じ適宜選定される。
【0027】また、ポリエステル樹脂も本発明の静電荷
像現像用トナーの結着樹脂として好ましいものである。
ポリエステル樹脂を構成するアルコール成分としてはエ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブ
タンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタ
ンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,
3−ヘキサンジオール、水素化ビスフェニールA、また
下記一般式3で示されるビスフェノール誘導体等のジオ
ール類、グリセリン、ソルビット、ソルビタン等の多価
アルコール類が挙げられる。
【0028】
【化5】 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、y
はそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は
2〜10である。)
【0029】酸成分としては二価のカルボン酸として、
フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸
などのベンゼンジカルボン酸類またはその無水物;コハ
ク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸などのア
ルキルジカルボン酸類またはその無水物;またさらに炭
素数16〜18のアルキル基で置換されたコハク酸もし
くはその無水物;フマル酸、マレイン酸、シトラコン
酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸またはその無
水物等が挙げられ、三価以上のカルボン酸としてはトリ
メリット酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸やその無水物等が挙げられる。
【0030】好ましいアルコール成分は、前記一般式4
で表されるビスフェノール誘導体であり、酸成分はフタ
ル酸、テレフタル酸、イソフタル酸またはその無水物、
コハク酸、n−ドデセニルコハク酸またはその無水物、
フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のジカルボン
酸類、トリメリット酸またはその無水物等のトリカルボ
ン酸類である。
【0031】上記ポリエステル樹脂の酸価は、トナーと
しての酸価が40mgKOH/g以下であることが好ま
しい。酸価が40mgKOH/g以下であれば高湿下に
長期間放置後の摩擦帯電性の著しい低下を防止でき好ま
しい。30mgKOH/g以下になると、複写枚数の増
加に伴う摩擦帯電性も安定するので好ましい。特に、1
〜20mgKOH/gの範囲にトナーの酸価が入るポリ
エステル樹脂の場合は、高湿度下に長期間放置後にも摩
擦帯電性の低下が起こらず、キャリアと振とうすること
で放置前の帯電量に完全に復帰し、しかも、帯電速度も
良好であり、帯電量が複写枚数の増加に伴い徐々に増加
することもないので好ましい。
【0032】なお、本発明において、酸価の測定はJI
S K−0070の方法を応用することができる。酸価
はトナー1gを中和するために必要な水酸化カリウムの
mg数で表す。ただし、トナーが磁性体を含有する場合
は、磁性体を酸で溶出させた残分をトナー1gとする。
【0033】加圧定着方式を用いる場合には、圧力定着
トナー用結着樹脂の使用が可能であり、例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリメチレン、ポリウレタンエ
ストマー、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、スチ
レン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重
合体、線状飽和ポリエステル、パラフィンなどがあげら
れる。
【0034】本発明の静電荷像現像用トナーにおいて用
いることができる着色剤としては、従来トナーの製造に
おいて用いられることが知られた着色剤がいずれも使用
可能であり、これら着色剤の例としては、脂肪酸金属
塩、種々のカーボンブラック、フタロシアニン系、ロー
ダミン系、キナクリドン系、トリアリルメタン系、アン
トラキノン系、アゾ系、ジアゾ系などの染顔料があげら
れる。これらは単独で或いは2種以上を混合して使用す
ることができる。
【0035】また、本発明の静電荷像現像用トナーにお
いては、磁性体粉末を用いることができる。使用可能な
磁性体は、従来磁性トナーの製造において使用されてい
る強磁性の元素を含む合金、化合物等何れのものであっ
てもよい。これら磁性体の例としては、マグネタイト、
マグヘタイト、フェライト等の酸化鉄または二価金属と
酸化鉄との化合物、鉄、コバルト、ニッケルのような金
属或いはこれらの金属のアルミニウム、コバルト、銅、
鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウ
ム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セ
レン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属
の合金、およびこれらの混合物があげられる。これらの
磁性体は、平均粒径が0.1〜2μm、更には0.1〜
0.5μm程度のものが好ましい。また、磁性体のトナ
ー中の含有量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、
約20〜200質量部、好ましくは40〜150質量部
である。また、トナーの飽和磁化としては、15〜35
emu/g(測定磁場 1キロエルステッド)が好まし
い。
【0036】本発明のトナーは、キャリアと混合して二
成分トナーとして用いることもできる。本発明のトナー
とともに用いることのできるキャリアとしては、従来公
知のキャリアがいずれも使用できる。使用することがで
きるキャリアとしては、例えば、鉄粉、フェライト粉、
ニッケル粉のような磁性粉体やガラスビーズ等、あるい
はこれらの表面を樹脂などで処理したものが挙げられ
る。キャリア表面を被覆する樹脂としては、スチレン−
アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体、アクリル酸エステル共重合体、メタ
クリル酸エステル共重合体、フッ素含有樹脂、シリコン
含有樹脂、ポリアミド樹脂、アイオノマー樹脂、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂など、あるいはこれらの混合
物があげられる。これらのなかでは、スペントトナーの
形成が少ないためフッ素含有樹脂、シリコン含有樹脂が
特に好ましい。
【0037】本発明の荷電制御剤を用いたトナーにおい
ては、重量平均粒径が3〜15μmのトナーが好まし
い。特に、5μm以下の粒径を有するトナー粒子が12
〜60個数%含有され、8〜12.7μmの粒径を有す
るトナー粒子が1〜33個数%含有され、16μm以上
の粒径を有するトナー粒子が2.0重量%以下含有さ
れ、トナーの重量平均粒径が4〜10μmであること
が、現像特性のうえからはより好ましい。なお、トナー
の粒度分布測定は、例えばコールターカウンターを用い
て測定することができる。
【0038】本発明のトナーは、さらに必要に応じて離
型剤、滑剤、流動性改良剤、研磨剤、導電性付与剤、画
像剥離防止剤等のトナーの製造に当たり使用されている
公知の添加剤を内添、あるいは外添することができる。
これら添加剤の例としては、離型剤としては、例えば低
分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイク
ロクリスタリンワックス、カルナバワックス、サゾール
ワックス、パラフィンワックスなどのワックス状物質が
あげられ、これらは通常0.5〜5重量%程度の量でト
ナー中に加えられる。また、滑剤としては、ポリフッ化
ビニリデン、ステアリン酸亜鉛などが、流動性改良剤と
しては、コロイダルシリカ、酸化アルミニウム、酸化チ
タンなどが、研磨剤としては酸化セリウム、炭化ケイ
素、チタン酸ストロンチウム、タングステンカーバイ
ド、炭酸カルシウムなどが、導電性付与剤としてはカー
ボンブラック、酸化スズなどがあげられる。また、ポリ
ビニリデンフルオライドなどのフッ素含有重合体の微粉
末は、流動性、研磨性、帯電安定性などの点から好まし
いものである。
【0039】本発明に係るトナーは、従来から公知のト
ナーの製造方法を用いて製造することができる。一般的
には、上述したようなトナー構成材料を、ボールミル、
ヘンシェルミキサーなどの混合機により充分混合したの
ち、熱ロールニーダー、一軸あるいは二軸のエクストル
ーダーなどの熱混練機を用いて良く混練し、冷却固化
後、ハンマーミルなどの粉砕機を用いて機械的に粗粉砕
し、次いでジェットミルなどにより微粉砕した後、分級
する方法により製造するのが好ましい。しかし、トナー
の製造法はこの方法に限られるものではなく、結着樹脂
溶液中に他のトナー構成材料を分散した後、噴霧乾燥す
る方法、所謂マイクロカプセル法によりトナーを製造す
る方法、結着樹脂を形成する単量体に所定材料を混合
し、乳化あるいは懸濁重合を行いトナーを得る重合法ト
ナー製造法など他の方法も任意に採用することができ
る。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明の荷電制御剤の製
造法、静電荷像現像用トナーおよびその製造法を具体的
に説明する。しかし、以下の実施例は本発明を説明する
ためのものであり、これにより本発明が限定されるもの
ではない。
【0041】実施例1(3,5−ジ−tert−ブチル
サリチル酸第二クロム塩の製造) 500ccのビーカーに水450gおよびNaOH7.
2gを入れ、加温、攪拌してNaOHを完全に溶解させ
た。このNaOH水溶液を65℃にまで加熱した後、攪
拌下に3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸45g
を加え、65℃の温度を保持した状態で更に攪拌を行
い、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸を溶解さ
せた。溶解溶液のpHが6.8となったとき加熱、攪拌
を中止し、溶液を濾過することにより、不溶の3,5−
ジ−tert−ブチルサリチル酸を除去して、茶褐色の
濾液を得た。一方、40%CrCl3 溶液37.2gと
水120gを500ccのビーカーに入れ、pH2.1
の塩化第二クロム溶液を作成し、この塩化第二クロム溶
液に1%NaOH水溶液120gを時間をかけゆっくり
と加えることにより、pH3.95の溶液を得た。次い
で、この液を2Lのビーカーに移し、水を加えて希釈
し、全量を350gとした。この塩化第二クロム溶液を
60℃に加温し、攪拌下、60℃に保持された上記3,
5−ジ−tert−ブチルサリチル酸溶解溶液を1.5
から2時間かけて滴下した。加えるにしたがって、反応
液は徐々に淡い緑色を呈してくる。滴下終了後更に60
〜65℃の温度で1時間攪拌を行ったのち、吸引濾過
し、水洗して反応生成物170g(ウエット状態)を得
た。濾液のpHは、4.00であった。濾取された反応
生成物を50℃で約14時間乾燥させ、乾燥後粉砕する
ことにより、目的物70gを得た。反応生成物は、四塩
化炭素に全可溶性である。
【0042】反応生成物を、X線回折、ESR(電子ス
ピン共鳴)、IR(赤外吸収スペクトル)、13C−NM
R(核磁気共鳴)、FD−MS(質量分析)にかけて、
図1〜図6の結果を得た。
【0043】図1は、原料である3,5−ジ−tert
−ブチルサリチル酸と反応生成物の常温でのX線回折パ
ターン図である。図中、実線は反応生成物を、また破線
は3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸を示す。測
定結果から、反応生成物には原料に由来するピークはな
く、また結晶性はそれほど高くはない。
【0044】図2は、昇温して測定した反応生成物のX
線回折パターン図である。熱をかけることにより2θ=
31.640のピークがはっきりとしてくる。この結果
からは、反応生成物に結晶水が含まれていることが分か
る。
【0045】図3は、反応生成物のESRの測定結果で
ある。g=1.98にクロムの信号が検出され、線幅が
ブロードであることからCr金属の価数は3価である。
2価は信号が出ず、5価はg=1.98に信号は出るが
線幅はシャープである。
【0046】図4は、原料である3,5−ジ−tert
−ブチルサリチル酸と反応生成物の赤外吸収スペクトル
図である。図中、実線は反応生成物を、また破線は3,
5−ジ−tert−ブチルサリチル酸を示す。反応生成
物は、−COO- (カルボキシレート)のピークである
1550cm-1に大きな吸収があるのに対し、原料であ
る3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸には155
0cm-1に吸収はない。このことから、3,5−ジ−t
ert−ブチルサリチル酸のカルボン酸の−Hがはず
れ、金属塩(Cr塩)になっていると推定される。
【0047】図5は、反応生成物の13C−NMR測定結
果である。図中に主なピークの帰属結果を示してある
が、この13C−NMR測定結果からも、反応生成物は、
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のCr塩にな
っていると推定される。
【0048】図6は、反応生成物のFD−MS図(マス
スペクトル図)である。図6から明らかなように、反応
生成物は種々の化合物の混合物からなっていると考えら
れる。反応生成物の主たる化合物は、分子量885の物
質である。これは、3,5−ジ−tert−ブチルサリ
チル酸のCr(3価)塩に水が1分子付加したもの(分
子量は863)であると推定される。
【0049】また、ICP−MSにより質量分析を行っ
たところ、Crについて76,800の結果を得た。こ
の結果からすると、得られた化合物のCrの含有量は
7.68重量%であるが、3,5−ジ−tert−ブチ
ルサリチル酸のCr(3価)塩に水が1分子付加したも
ののCrの理論量(重量%)は、6.03であることか
らすると、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸の
Cr(3価)塩以外の他の生成物も含まれているものと
推測される。
【0050】これらの解析結果から、反応生成物は、
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸3モルと三価
Crとの塩に水が1分子付加したものを主成分とする混
合物と考えられる。共存物が多く存在する理由として
は、塩化クロムを水に溶解した際に、ヘキサアクアイオ
ンがすぐ生じ、次のような平衡状態が存在することに起
因していると推測される。なお、これは本発明者の単な
る推測に過ぎず、これにより本発明が、限定されるわけ
ではない。
【0051】
【化6】
【0052】 実施例2 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体 93重量部 フタロシアニンブルー 5重量部 実施例1で得られた化合物 2重量部 をヘンシェルミキサーで混合した後、二軸加熱混練機に
投入し混練し、押し出されてきたものを、室温で冷却し
た後、ハンマーミルを用いて粗粉砕し、ジェットミル粉
砕機で微粉砕し、分級機に導き9μmに平均粒度を有す
る部分をトナー用微粉末として取り出して、青色を有す
るトナーを得た。このトナー粉体100重量部を、流動
化剤として働く疎水性シリカ(エアロジルR974)
0.5重量部、および研磨剤として働くステアリン酸処
理したルチル型酸化チタン1重量部と混合した。このト
ナ−混合物とキャリア(シリコーン樹脂でコートした粒
径約70μmの球形フェライト粉)とを、トナ−濃度が
5重量%となるように混合して、二成分型現像剤とし
た。この現像剤のブロー法による帯電量は、30μc/
gであった。この現像剤を用い、10℃、20RH、2
3℃、50RHおよび30℃、85RH下に、市販の電
子複写機により現像を行ったところ、いずれの条件にお
いてもカブリ、オフセットのない鮮明な青色のトナー画
像を得ることができた。10℃、20RHおよび23
℃、50RH下に50,000枚の連続複写を行った
が、複写品質の低下は認められなかった。また、30
℃、85RH下に10,000枚の連続複写を行った
が、画像品質の低下は認められなかった。
【0053】比較例1 荷電制御剤として、実施例1で得られた化合物を用いる
ことに代えて、アゾ系のクロム化合物(保土ヶ谷化学、
TRH)を用いる以外実施例1を繰り返し行って、二成
分型現像剤を得た。この現像剤のブローオフ法による帯
電量は30μc/gであった。この比較現像剤を用い、
実施例1と同様にして現像を行ったところ、青色のトナ
ー画像が得られたが、連続複写を行ったところ、5,0
00枚の複写後にカブリのある不鮮明な画像となった。
【0054】 実施例3 ポリエステル(荒川化学 ルナペール1448) 59.8重量部 磁性体(マグネタイト) 38.0重量部 ワックス(ポリプロピレン) 1.5重量部 実施例1で得られた化合物 0.7重量部 をヘンシェルミキサーで混合した後、二軸加熱混練機に
投入し混練し、押し出されてきたものを、室温で冷却し
た後、ハンマーミルを用いて粗粉砕し、ジェットミル粉
砕機で微粉砕し、分級機に導き9μmに平均粒度を有す
る部分をトナー用微粉末として取り出して、磁性トナ−
を得た。このトナ−のブロー法による帯電量は、15μ
c/gであった。このトナー粉体100重量部に対し疎
水性シリカ(アエロジルR972)を0.3重量部、シ
リコーン樹脂で被覆されたアナターゼ型酸化チタン0.
2重量部、シランカップリング剤処理した炭酸カルシウ
ム1重量部を混合して、磁性一成分現像剤を得た。この
現像剤を用い、10℃、20RH、23℃、50RHお
よび30℃、85RH下に、市販の電子複写機により現
像を行ったところ、いずれの条件においてもカブリ、オ
フセットのない鮮明な黒色のトナー画像を得ることがで
きた。10℃、20RH下で150,000枚、30
℃、85RH下に150,000枚、23℃、50RH
下に200,000枚の計500,000枚の連続複写
を行ったが、最後まで画像品質の低下は認められなかっ
た。
【0055】比較例2 荷電制御剤として、実施例1で得られた化合物を用いる
ことに代えて、アゾ系のクロム化合物(オリエント、S
−34)を用いること以外は実施例3を繰り返して行
い、磁性一成分現像剤を得た。この現像剤を用い、30
℃、85RH下に、市販の電子複写機により連続複写を
行ったところ、5,000枚で画像濃度が低下してきた
ため、試験を中断した。
【0056】実施例4 水900gにNaOH25gを加え、加温、攪拌してN
aOHを完全に溶解させた。このNaOH水溶液に、攪
拌下3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸112.8gを加
え、攪拌を行い、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を溶
解させた。溶解溶液のpHが6.9となったとき加熱、
攪拌を中止し、この溶液を濾過して不溶解物を除去して
反応液Aとした。一方、500gの水に40%CrCl
3 溶液119gを加え攪拌して塩化第二クロム溶液を作
成し、この塩化第二クロム溶液に1%NaOH水溶液3
80gを2.5時間をかけゆっくりと滴下して、pH5
〜5.5の溶液を得た。この溶液を反応液Bとした。次
いで、反応液Aに反応液Bを約2時間をかけてゆっくり
と滴下した。滴下終了後反応液を70〜75℃に加熱
し、次いで50℃にまで冷却したのち、反応液を吸引濾
過し、次いで水洗して反応生成物を得た。濾液のpH
は、4.5であった。濾取された反応生成物を80℃で
乾燥して、目的物150gを得た。
【0057】実施例5 荷電制御剤として、実施例1で得られた化合物を用いる
ことに代えて、実施例4の化合物を用いること以外は実
施例3を繰り返して行い、磁性一成分現像剤を得た。こ
の現像剤を用い、10℃、20RH、23℃、50RH
および30℃、85RH下に、市販の電子複写機により
現像を行ったところ、いずれの条件においてもカブリ、
オフセットのない鮮明な黒色のトナー画像を得ることが
できた。また、10℃、20RH下で150,000
枚、30℃、85RH下に150,000枚、23℃、
50RH下に50,000枚の連続複写を行ったが、画
像品質の低下は認められなかった。
【0058】 実施例6 ポリエステル(荒川化学 ルナペール1448) 48.9重量部 磁性体(マグネタイト) 45.0重量部 ワックス(ポリプロピレン) 1.6重量部 実施例1で得られた化合物 0.5重量部 樹脂型電荷調整剤(藤倉化成 FCA−101) 4.0重量部 をヘンシェルミキサーで混合した後、二軸加熱混練機に
投入し混練し、押し出されてきたものを、室温で冷却し
た後、ハンマーミルを用いて粗粉砕し、ジェットミル粉
砕機で微粉砕し、分級機に導き、9μmに平均粒度を有
する部分をトナー用微粉末として取り出して、磁性トナ
−を得た。このトナ−のブロー法による帯電量は、15
μc/gであった。このトナー粉体100重量部に対し
疎水性シリカ(アエロジルR972)を0.4重量部、
シランカップリング剤処理したアナターゼ型酸化チタン
0.1重量部、アミノシラン処理した炭酸カルシウム1
重量部を混合して、磁性一成分現像剤を得た。この現像
剤を用い、10℃、20RH、23℃、50RHおよび
30℃、85RH下に、市販の電子複写機により現像を
行ったところ、いずれの条件においてもカブリ、オフセ
ットのない鮮明な黒色のトナー画像を得ることができ
た。また、10℃、20RH下で150,000枚、3
0℃、85RH下に150,000枚、23℃、50R
H下に50,000枚の連続複写を行ったが、画像品質
の低下は認められなかった。
【0059】
【発明の効果】本発明においては、特定の条件下にハロ
ゲン化第二クロムと一般式1で表されるサリチル酸また
はサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩とを反応させるこ
とにより新規サリチル酸またはサリチル酸誘導体の三価
クロム塩を製造することができる。また、本発明の新規
サリチル酸またはサリチル酸誘導体の三価クロム塩を用
いることにより、保存安定性に優れ、多数回繰り返し使
用される際にも濃度変化、かぶりなどの発生がなく、環
境変化によっても良好なトナー画像を形成することがで
き、トナーの定着性、オフセットの問題もなく、カラー
トナーとした場合においても鮮明なカラー画像を形成す
ることができるトナーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、合成原料である3,5−ジ−tert
−ブチルサリチル酸と本発明により製造された3,5−
ジ−tert−ブチルサリチル酸の三価クロム塩の常温
でのX線回折パターン図である。
【図2】図2は、本発明により製造された3,5−ジ−
tert−ブチルサリチル酸の三価クロム塩を昇温して
測定したX線回折パターン図である。
【図3】図3は、本発明により製造された3,5−ジ−
tert−ブチルサリチル酸の三価クロム塩のESR
(電子スピン共鳴)スペクトル図である。
【図4】図4は、合成原料である3,5−ジ−tert
−ブチルサリチル酸と本発明により製造された3,5−
ジ−tert−ブチルサリチル酸の三価クロム塩の赤外
吸収スペクトル図である。
【図5】図5は、本発明により製造された3,5−ジ−
tert−ブチルサリチル酸の三価クロム塩の13C−N
MRスペクトル図である。
【図6】図6は、本発明により製造された3,5−ジ−
tert−ブチルサリチル酸の三価クロム塩のFD−M
Sスペクトル図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】pH3.0〜5.8のハロゲン化第二クロ
    ム水溶液に、pH6.5〜7.0未満のサリチル酸また
    はサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩水溶液を加えるこ
    とを特徴とするサリチル酸またはサリチル酸誘導体の三
    価クロム塩の製造方法。
  2. 【請求項2】サリチル酸またはサリチル酸誘導体が一般
    式1で表される化合物であることを特徴とする請求項1
    記載のサリチル酸またはサリチル酸誘導体の三価クロム
    塩の製造方法。 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 は、飽和または不飽和の
    直鎖または分岐鎖アルキル基を表すか、あるいはR1
    よびR2 またはR2 およびR3 が互いに結合して、飽和
    または不飽和の直鎖または分岐鎖アルキル基を有しても
    よい縮合環を形成する基を表す。)
  3. 【請求項3】上記一般式1で表されるサリチル酸誘導体
    が、3,5−ジ−tertーブチルサリチル酸または3
    −ヒドロキシ−2−ナフトエ酸であることを特徴とする
    請求項2記載のサリチル酸またはサリチル酸誘導体の三
    価クロム塩の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の方法に
    より製造されたサリチル酸またはサリチル酸誘導体の三
    価クロム塩からなる静電荷像現像用トナーの荷電制御
    剤。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の荷電制御剤を含有するこ
    とを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  6. 【請求項6】下記一般式2で表されるサリチル酸または
    サリチル酸誘導体の三価クロム塩を含有することを特徴
    とする静電荷像現像用トナー。 【化2】 (式中、R1 、R2 およびR3 は、飽和または不飽和の
    直鎖または分岐鎖アルキル基を表すか、R1 およびR2
    またはR2 およびR3 が互いに結合して、飽和または不
    飽和の直鎖または分岐鎖アルキル基を有してもよい縮合
    環を形成する基を表す。nは0、1または2を表す。)
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